JP7484857B2 - リモート走行システム - Google Patents

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Description

本発明は、リモート走行システムに関する。
携帯電話端末等を操作して自車両を遠隔で自律的に走行させて駐車区画に入庫させるリモート走行制御を行うことができるリモート走行システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。従来のリモート走行システムは、自車両が駐車区画付近で停止されたときに、その駐車区画を検出し、その駐車区画が自車両を入庫させる駐車区画として指定された場合、その指定された駐車区画を指定駐車区画として設定し、リモート走行制御により指定駐車区画に自車両を入庫させるようになっている。
特開2021-94934号公報
リモート走行制御により自車両を入庫させようとしている駐車区画までの自車両の走行経路上に障害物が存在するが、その障害物がシャッターやパイロン等の取り除くことが可能な障害物であるときに、その障害物を走行経路から取り除いてからしか駐車区画を指定駐車区画として指定することができない場合、リモート走行システムの利用者は、自車両から一旦降車し、障害物を走行経路から取り除きいた後でなければ、その駐車区画を指定駐車区画として指定することができず、指定駐車区画を指定するタイミングの選択自由度が狭まってしまう。
本発明の目的は、リモート走行制御により自車両を到着させる区画を指定するタイミングの自由度の高いリモート走行システムを提供することにある。
本発明に係るリモート走行システムは、自車両の車両制御装置と操作端末の端末制御装置との間で無線通信を行い、前記操作端末に対する操作に応答して前記自車両を指定区画まで自律的に走行させるリモート走行制御を前記車両制御装置に行わせるためのシステムである。又、本発明に係るリモート走行システムは、前記リモート走行制御の実行時、当該リモート走行システムに登録されている区画を前記指定区画として指定することができるように構成されている。更に、本発明に係るリモート走行システムは、前記リモート走行制御の実行時、前記自車両を到着させようとしている区画までの前記自車両の走行経路上に可動な障害物が存在していても、前記自車両を到着させようとしている区画が当該リモート走行システムに登録されている区画である場合には、該区画を前記指定区画として指定することができるように構成されている。
リモート走行制御により自車両を到着させようとしている区画までの自車両の走行経路上に障害物が存在するが、その障害物が取り除くことが可能なもの(可動障害物)であるときに、その障害物を走行経路から取り除いてからしか指定区画を指定することができない仕様になっていると、利用者は、自車両から一旦降車し、障害物を走行経路から取り除いた後でなければ、その区画を指定区画として指定することができず、指定区画を指定するタイミングの選択自由度が狭まってしまう。
しかしながら、指定区画として指定しようとしている区画がリモート走行システムに登録されている区画(登録区画)であるならば、自車両の走行経路上に障害物が存在している状態でその区画が指定区画として指定されても、その区画まで自車両を走行させるために必要な処理を登録区画に関する情報に基づいて行うことができるし、その障害物が自車両の走行経路から取り除くことが可能なもの(可動障害物)であるならば、遅くとも、自車両の走行開始後、自車両が障害物に接触してしまうまでにその障害物が走行経路から取り除かれれば、自車両を指定区画まで走行させることができる。
本発明によれば、リモート走行制御の実行時、自車両を到着させようとしている区画までの自車両の走行経路上に可動な障害物が存在していても、その区画がリモート走行システムに登録されている区画である場合には、その区画を指定区画として指定することができる。従って、指定区画を指定するタイミングの選択自由度を高めることができる。
尚、本発明に係るリモート走行システムは、前記リモート走行制御の実行時、当該リモート走行システムに登録されている区画を前記指定区画として指定した場合であって、該指定区画までの前記自車両の走行経路上に前記障害物が存在する場合、該障害物が存在することを通知する通知処理を前記端末制御装置に行わせるように構成されてもよい。
本発明によれば、自車両の走行経路上に障害物が存在することが通知されるので、リモート走行システムの利用者により障害物が取り除かれる可能性を高めることができる。
又、本発明に係るリモート走行システムは、前記自車両に搭載されている装置に対する操作により前記指定区画を指定することができるように構成されていてもよい。
指定区画を指定するための装置が自車両に搭載されている場合において、障害物を取り除いてからしか指定区画を指定することができない仕様になっていると、指定区画を指定するために、自車両から一旦降車し、障害物を自車両の走行経路から取り除き、再度、自車両に乗り込み、指定区画を指定するという手間を利用者に強いることになる。
本発明によれば、指定区画として指定しようとしている区画がリモート走行システムに登録されている区画(登録区画)であれば、障害物を自車両の走行経路から取り除く前にその区画を指定区画として指定することができるので、利用者に上述したような手間を強いるようなことを回避することができる。
又、本発明に係るリモート走行システムは、前記リモート走行制御により前記自車両を走行させているときに前記自車両が前記障害物に接触する可能性が高まった場合、該自車両の走行を停止するように構成されてもよい。
これによれば、リモート走行制御による自車両の走行開始後、自車両が障害物に接触する可能性が高まった場合、自車両が停止されるので、指定区画として指定しようとしている区画までの自車両の走行経路上に障害物が存在しているときにその区画を指定区画として指定することができる構成を採用しても、自車両の走行安全性を確保することができる。
本発明の構成要素は、図面を参照しつつ後述する本発明の実施形態に限定されるものではない。本発明の他の目的、他の特徴及び付随する利点は、本発明の実施形態についての説明から容易に理解されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係るリモート走行システムを示した図である。 図2は、本発明の実施形態に係る別のリモート走行システムを示した図である。 図3は、本発明の実施形態に係る更に別のリモート走行システムを示した図である。 図4は、本発明の実施形態に係るリモート走行システムを構成する端末制御装置及びそれが搭載された操作端末等を示した図である。 図5は、本発明の実施形態に係るリモート走行システムを構成する車両制御装置及びそれが搭載された車両(自車両)等を示した図である。 図6は、自車両が駐車区画付近で停止されている場面を示した図である。 図7は、自車両を入庫させる駐車区画を指定させるための画面を表示している表示装置を示した図である。 図8の(A)は、自車両を前進させて入庫させるか後退させて入庫させるかを選択させるための画面を表示している表示装置を示した図であり、図8の(B)は、自車両から降車してリモート走行制御による自車両の走行を行うことを促すための画面を表示している表示装置を示した図である。 図9は、リモート入出庫選択画像等を端末ディスプレイに表示している操作端末を示した図である。 図10は、入庫選択画像及び出庫選択画像等を端末ディスプレイに表示している操作端末を示した図である。 図11は、目標入庫経路を示した図である。 図12は、走行操作画像等を端末ディスプレイに表示している操作端末を示した図である。 図13は、連続タッチ操作の軌跡を示した図である。 図14は、リモート入庫制御により自車両が右旋回しつつ前進された場面を示した図である。 図15は、図14に示した場面に対応する画面を端末ディスプレイに表示している操作端末を示した図である。 図16は、リモート入庫制御により自車両が左旋回しつつ後退された場面を示した図である。 図17は、リモート入庫制御により自車両が真っ直ぐ後退されている場面を示した図である。 図18は、リモート入庫制御による自車両の入庫が完了した場面を示した図である。 図19は、図18に示した場面に対応する画面を端末ディスプレイに表示している操作端末を示した図である。 図20は、登録入庫選択画像及び新規入庫選択画像等を表示している表示装置を示した図である。 図21は、自車両が駐車区画に駐車されている場面を示した図である。 図22は、自車両が駐車区画に駐車されている場面を示した図である。 図23は、前進出庫選択画像及び後退出庫選択画像等を端末ディスプレイに表示している操作端末を示した図である。 図24は、目標出庫経路を示した図である。 図25は、前進出庫が選択された場合の画面を端末ディスプレイに表示している操作端末を示した図である。 図26は、後退出庫が選択された場合の画面を端末ディスプレイに表示している操作端末を示した図である。 図27は、連続タッチ操作が加えられている操作端末を示した図である。 図28は、リモート出庫制御により自車両が真っ直ぐ前進された場面を示した図である。 図29は、リモート出庫制御による自車両の出庫が完了した場面を示した図である。 図30は、リモート出庫制御による自車両の出庫が完了したときの画面を端末ディスプレイに表示している操作端末を示した図である。 図31は、シャッターで閉められている駐車区画の横で自車両が停止している場面を示した図である。 図32は、パイロンが置かれている駐車区画の横で自車両が停止している場面を示した図である。 図33は、障害物を取り除くことを促すための画像等を端末ディスプレイに表示している操作端末を示した図である。 図34は、前進移動選択画像及び後退移動選択画像等を端末ディスプレイに表示している操作端末を示した図である。 図35は、リモート走行制御により自車両が前進移動されるときの画面を端末ディスプレイに表示している操作端末を示した図である。 図36は、リモート走行制御により自車両が前進移動されているときの画面を端末ディスプレイに表示している操作端末を示した図である。 図37は、リモート走行制御による自車両の前進移動が完了したときの画面を端末ディスプレイに表示している操作端末を示した図である。 図38は、リモート走行制御により自車両が後退移動されるときの画面を端末ディスプレイに表示している操作端末を示した図である。 図39は、リモート走行制御により自車両が後退移動されているときの画面を端末ディスプレイに表示している操作端末を示した図である。 図40は、リモート走行制御による自車両の後退移動が完了したときの画面を端末ディスプレイに表示している操作端末を示した図である。 図41は、本発明の実施形態に係る車両制御装置が実行するルーチンを示したフローチャートである。 図42は、本発明の実施形態に係る車両制御装置が実行するルーチンを示したフローチャートである。 図43は、本発明の実施形態に係る車両制御装置が実行するルーチンを示したフローチャートである。 図44は、本発明の実施形態に係る車両制御装置が実行するルーチンを示したフローチャートである。 図45は、本発明の実施形態に係る車両制御装置が実行するルーチンを示したフローチャートである。 図46は、本発明の実施形態に係る車両制御装置が実行するルーチンを示したフローチャートである。 図47は、本発明の実施形態に係る車両制御装置が実行するルーチンを示したフローチャートである。 図48は、本発明の実施形態に係る車両制御装置が実行するルーチンを示したフローチャートである。 図49は、本発明の実施形態に係る車両制御装置が実行するルーチンを示したフローチャートである。 図50は、本発明の実施形態に係る車両制御装置が実行するルーチンを示したフローチャートである。 図51は、本発明の実施形態に係る端末制御装置が実行するルーチンを示したフローチャートである。 図52は、本発明の実施形態に係る端末制御装置が実行するルーチンを示したフローチャートである。 図53は、本発明の実施形態に係る端末制御装置が実行するルーチンを示したフローチャートである。 図54は、本発明の実施形態に係る端末制御装置が実行するルーチンを示したフローチャートである。 図55は、本発明の実施形態に係る端末制御装置が実行するルーチンを示したフローチャートである。 図56は、本発明の実施形態に係る端末制御装置が実行するルーチンを示したフローチャートである。 図57は、本発明の実施形態に係る端末制御装置が実行するルーチンを示したフローチャートである。 図58は、本発明の実施形態に係る端末制御装置が実行するルーチンを示したフローチャートである。 図59は、本発明の実施形態に係る端末制御装置が実行するルーチンを示したフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るリモート走行システムについて説明する。
以下で説明する本発明の実施形態に係るリモート走行システムは、自車両の制御装置(車両制御装置)と操作端末の制御装置(端末制御装置)との間で無線通信を行い、操作端末に対する操作に応答して自車両を指定区画まで自律的に走行させるリモート走行制御を車両制御装置に行わせるシステムである。
特に、以下で説明する本発明の実施形態に係るリモート走行システムは、車両制御装置と端末制御装置との間で無線通信を行い、操作端末に対する操作に応答して自車両を自律的に走行させて指定駐車区画に入庫(駐車)させたり、操作端末に対する操作に応答して自車両を自律的に走行させて駐車区画から指定区画まで出庫させたりするリモート入出庫制御(リモート走行制御)を車両制御装置に行わせるシステムである。
しかしながら、本発明に係るリモート走行システムは、こうしたリモート入出庫システムに限定されない。本発明に係るリモート走行システムは、操作端末に対する操作に応答して自車両の外部から自車両を指定区画まで遠隔で自律的に走行させるリモート走行制御を車両制御装置に行わせるシステムであれば、如何なるシステムであってもよい。
図1に示したように、本発明の実施形態に係るリモート走行システム10は、少なくとも、操作端末100に搭載されている制御装置(端末制御装置110)及び自車両200に搭載されている制御装置(車両制御装置210)を含んでいる。
リモート走行システム10は、端末制御装置110と車両制御装置210との間で各種信号を無線で直接送受信することができるように構成されているが、図2に示したように、少なくとも、端末制御装置110、車両制御装置210及びインターネット20を含み、端末制御装置110と車両制御装置210との間での各種信号の送受信をインターネット20を介して行うように構成されてもよい。
又、リモート走行システム10は、図3に示したように、少なくとも、端末制御装置110、車両制御装置210、インターネット20及びそのインターネット20上に配設されたサーバー21を含み、端末制御装置110と車両制御装置210との間での各種信号の送受信をインターネット20及びサーバー21を介して行うように構成されてもよい。
<操作端末>
操作端末100は、本例においては、人が携帯可能な電話機であるいわゆるスマートフォンであるが、自車両200から分離されていて自車両200の運転者等の利用者が自車両200の外部に持ち出せる端末であればよく、例えば、人が携帯可能ないわゆるスマートキー又はリモート入出庫専用の端末等であってもよい。
図4に示したように、操作端末100は、端末制御装置110を備えている。端末制御装置110は、端末ECU190を備えている。
ECUは、エレクトロニックコントロールユニットの略である。端末ECU190は、マイクロコンピュータを主要部として備える。端末ECU190は、CPU(端末CPU191)、ROM、RAM、不揮発性メモリ及びインターフェース等を含む。端末CPU191は、ROMに格納されたインストラクション(プログラム、ルーチン)を実行することにより各種機能を実現するようになっている。特に、端末ECU190には、後述するリモート入出庫制御を自車両200のECU(車両ECU290)に実行させるためのリモート走行アプリケーション(以下、「リモート走行アプリ」)がインストールされている。
尚、リモート走行システム10が図3に示したように構成されている場合、リモート走行システム10は、端末ECU190にインストールされたリモート走行アプリが担う機能の一部を、サーバー21に格納されたプログラムに担わせるように構成されてもよい。又、リモート走行システム10が図3に示したように構成されている場合、リモート走行システム10は、端末ECU190にインストールされているリモート走行アプリがサーバー21によりアップデートされるように構成されてもよい。
操作端末100は、端末ディスプレイ120及び端末受発信装置180を備えている。
端末ディスプレイ120は、画像を表示する装置である。又、端末ディスプレイ120は、当該端末ディスプレイ120に対する物の接触により特定の物性が変化するように作られている。特に、本例において、端末ディスプレイ120は、当該端末ディスプレイ120に対する人の指の接触により特定の物性が変化するように作られている。
端末ディスプレイ120は、端末ECU190に電気的に接続されている。端末ECU190は、端末ディスプレイ120に各種画像を表示することができる。又、端末ECU190は、端末ディスプレイ120に物が接触したときの端末ディスプレイ120の特定の物性の変化を検知し、検知した変化に基づいて物が接触した端末ディスプレイ120の部分を特定することができる。
尚、端末ECU190は、端末ディスプレイ120の特定の物性の変化に基づいて物が接触した端末ディスプレイ120の部分を特定することができるので、端末ディスプレイ120は、物が接触した部分を特定するための情報を提供する装置(接触情報提供装置)である。本例において、接触情報提供装置は、端末ディスプレイ120であるが、それに限定されず、物が接触した部分を特定するための情報を提供することができる装置であれば、例えば、画像を表示する機能を備えていないが、物が接触した部分を特定するための情報を提供することができる装置でもよい。
端末受発信装置180は、操作端末100の外部から無線で到来する信号を受信したり、信号を操作端末100の外部に無線で発信したりする装置である。端末受発信装置180は、端末ECU190に電気的に接続されている。端末ECU190は、端末受発信装置180を介して各種信号を当該操作端末100の外部に無線で発信することができる。又、端末ECU190は、自車両200のECU(車両ECU290)が車両受発信装置280を介して自車両200の外部に無線で発信した各種信号を端末受発信装置180を介して受信することができる。
このように、端末制御装置110は、車両制御装置210と無線通信可能に構成されている。
<自車両>
図5に示したように、自車両200には、車両制御装置210が搭載されている。
車両制御装置210は、リモート入出庫制御として、リモート入庫制御及びリモート出庫制御を実行する装置である。リモート入庫制御は、操作端末から無線で外部に発信された信号に応答して自車両200を自動で走行させて指定駐車区画内の地点で自動で停止させることにより自車両200を指定駐車区画に駐車させる制御である。リモート出庫制御は、操作端末から無線で外部に発信された信号に応答して自車両200を自動で走行させて指定駐車区画の外の地点で自動で停止させることにより自車両200を指定駐車区画から出庫させる制御である。
図5に示したように、車両制御装置210は、車両ECU290を備えている。車両ECU290は、マイクロコンピュータを主要部として備える。車両ECU290は、CPU(車両CPU291)、ROM、RAM、不揮発性メモリ及びインターフェース等を含む。車両CPU291は、ROMに格納されたインストラクション(プログラム、ルーチン)を実行することにより各種機能を実現するようになっている。特に、車両ECU290には、リモート入出庫制御を実行するプログラムが格納されている。
尚、リモート走行システム10が図3に示したように構成されている場合、リモート走行システム10は、車両ECU290に格納されているリモート入出庫制御を実行するプログラムが担う処理の一部を、サーバー21に格納されたプログラムに担わせるように構成されてもよい。又、リモート走行システム10が図3に示したように構成されている場合、リモート走行システム10は、車両ECU290に格納されているリモート入出庫制御を実行するプログラムがサーバー21によりアップデートされるように構成されてもよい。
<車両走行装置>
更に、自車両200には、車両走行装置220が搭載されている。車両走行装置220は、自車両200の駆動、制動、操舵及びシフト変更を行う装置であり、本例においては、駆動装置221、制動装置222、操舵装置223及びトランスミッション装置224を備えている。
<駆動装置>
駆動装置221は、自車両200を走行させるために自車両200に与えられる駆動力を出力する装置であり、例えば、内燃機関及び/又はモータ等である。駆動装置221は、車両ECU290に電気的に接続されている。車両ECU290は、駆動装置221の作動を制御することにより駆動装置221から出力される駆動力を制御することができる。
<制動装置>
制動装置222は、自車両200を制動するために自車両200に与えられる制動力を出力する装置であり、例えば、油圧ブレーキ装置である。制動装置222は、車両ECU290に電気的に接続されている。車両ECU290は、制動装置222の作動を制御することにより制動装置222から出力される制動力を制御することができる。
<操舵装置>
操舵装置223は、自車両200を操舵するために自車両200に与えられる操舵力を出力する装置であり、例えば、パワーステアリング装置である。操舵装置223は、車両ECU290に電気的に接続されている。車両ECU290は、操舵装置223の作動を制御することにより操舵装置223から出力される操舵力を制御することができる。
<トランスミッション装置>
トランスミッション装置224は、駆動装置221から出力される駆動力を自車両200の駆動輪に伝達させるか否かを切り替えたり、自車両200を前進させるように駆動力を駆動輪に伝達するか或いは自車両200を後退させるように駆動力を駆動輪に伝達するかを切り替えたりする装置である。更に、トランスミッション装置224は、当該トランスミッション装置224のギアに爪状の部品(パーキングロックポール)を掛けることによりギアを回転しないようにロックすることにより自車両200を停止した状態に保持したりする装置でもある。従って、トランスミッション装置224は、自車両200を停止した状態に保持する停車保持装置としても機能する。
トランスミッション装置224は、自車両200を前進させるように駆動力を駆動輪に伝達する状態(前進駆動状態)、自車両200を後退させるように駆動力を駆動輪に伝達する状態(後退駆動状態)、駆動力を自車両200の駆動輪に伝達させない状態(ニュートラル状態)及び自車両200を停止した状態に保持する状態(パーキング状態)の何れかの状態(シフト状態)で作動する。
トランスミッション装置224は、車両ECU290に電気的に接続されている。車両ECU290は、トランスミッション装置224の作動を制御することによりトランスミッション装置224のシフト状態を前進駆動状態、後退駆動状態、ニュートラル状態及びパーキング状態の何れかの状態に設定することができる。
<停車保持装置>
又、自車両200には、停車保持装置230が搭載されている。停車保持装置230は、自車両200を停止した状態に保持する装置であり、本例においては、パーキングブレーキ装置231である。パーキングブレーキ装置231は、電動パーキングブレーキ装置でもよいし、手動パーキングブレーキ装置でもよい。パーキングブレーキ装置231は、停止している自車両200の車輪に制動力を与えることにより自車両200を停止した状態に保持する装置である。特に、パーキングブレーキ装置231は、停止している自車両200の車輪に設けられたブレーキディスクにブレーキパッドを押しつけることにより車輪に制動力を与えることにより自車両200を停止した状態に保持する装置である。本例においては、パーキングブレーキ装置231は、電動パーキングブレーキ装置であり、従って、車両ECU290に電気的に接続されている。車両ECU290は、パーキングブレーキ装置231を作動させることにより自車両200を停止した状態に保持することができる。
<センサ等>
更に、自車両200には、アクセルペダル241、アクセルペダル操作量センサ242、ブレーキペダル243、ブレーキペダル操作量センサ244、ハンドル245、ステアリングシャフト246、操舵角センサ247、操舵トルクセンサ248、リモート入庫要求操作器249、車速検出装置250、シフトレバー251、シフトセンサ252、表示装置260、周辺情報検出装置270及び車両受発信装置280が搭載されている。
<アクセルペダル操作量センサ>
アクセルペダル操作量センサ242は、アクセルペダル241の操作量を検出するセンサである。アクセルペダル操作量センサ242は、車両ECU290に電気的に接続されている。アクセルペダル操作量センサ242は、検出したアクセルペダル241の操作量の情報を車両ECU290に送信する。車両ECU290は、その情報に基づいてアクセルペダル241の操作量をアクセルペダル操作量APとして取得する。
車両ECU290は、後述するリモート入出庫制御を実行する場合を除き、アクセルペダル操作量AP及び自車両200の走行速度(自車速)に基づいて要求駆動力(要求駆動トルク)を演算により取得する。車両ECU290は、要求駆動力が出力されるように駆動装置221の作動を制御する。又、車両ECU290は、後述するリモート入出庫制御を実行する場合には、リモート入出庫制御により所望通りに自車両200を走行させるのに必要な駆動力を決定し、その駆動力が出力されるように駆動装置221の作動を制御する。
<ブレーキペダル操作量センサ>
ブレーキペダル操作量センサ244は、ブレーキペダル243の操作量を検出するセンサである。ブレーキペダル操作量センサ244は、車両ECU290に電気的に接続されている。ブレーキペダル操作量センサ244は、検出したブレーキペダル243の操作量の情報を車両ECU290に送信する。車両ECU290は、その情報に基づいてブレーキペダル243の操作量をブレーキペダル操作量BPとして取得する。
車両ECU290は、後述するリモート入出庫制御を実行する場合を除き、ブレーキペダル操作量BPから要求制動力(要求制動トルク)を演算により取得する。車両ECU290は、要求制動力が出力されるように制動装置222の作動を制御する。又、車両ECU290は、後述するリモート入出庫制御を実行する場合には、リモート入出庫制御により所望通りに自車両200を制動するのに必要な制動力を決定し、その制動力が出力されるように制動装置222の作動を制御する。
<操舵角センサ>
操舵角センサ247は、中立位置に対するステアリングシャフト246の回転角度を検出するセンサであり、車両ECU290に電気的に接続されている。操舵角センサ247は、検出したステアリングシャフト246の回転角度の情報を車両ECU290に送信する。車両ECU290は、その情報に基づいてステアリングシャフト246の回転角度を操舵角θとして取得する。
<操舵トルクセンサ>
操舵トルクセンサ248は、自車両200の運転者がハンドル245を介してステアリングシャフト246に入力したトルクを検出するセンサであり、車両ECU290に電気的に接続されている。操舵トルクセンサ248は、検出したトルクの情報を車両ECU290に送信する。車両ECU290は、その情報に基づいて運転者がハンドル245を介してステアリングシャフト246に入力したトルク(ドライバー入力トルク)を取得する。
車両ECU290は、後述するリモート入出庫制御を実行する場合を除き、操舵角θ、ドライバー入力トルク及び自車両200の走行速度(自車速)に基づいて要求操舵力(要求操舵トルク)を取得し、その要求操舵トルクが操舵装置223から出力されるように操舵装置223の作動を制御する。又、車両ECU290は、後述するリモート入出庫制御を実行する場合には、リモート入出庫制御により所望通りに自車両200を走行させるのに必要な操舵力を決定し、その操舵力が出力されるように操舵装置223の作動を制御する。
<リモート入出庫要求操作器>
リモート入庫要求操作器249は、後述するリモート入出庫制御の実行を車両ECU290に要求するために運転者により操作される装置であり、例えば、スイッチである。リモート入庫要求操作器249は、車両ECU290に電気的に接続されている。リモート入庫要求操作器249は、運転者により操作されると、車両ECU290に所定の信号を送信する。車両ECU290は、その所定の信号を受信すると、リモート入出庫制御の実行が要求されたと判定する。
尚、車両ECU290は、後述する表示装置260にリモート入出庫要求画像を表示させ、そのリモート入出庫要求画像を表示している表示装置260の部分に運転者によりタッチ操作が加えられた場合、リモート入出庫制御の実行が要求されたと判定するように構成されてもよい。この場合、リモート入庫要求操作器249を自車両200に設ける必要はない。
<車速検出装置>
車速検出装置250は、自車両200の走行速度を検出する装置であり、例えば、車輪速センサである。車速検出装置250は、車両ECU290に電気的に接続されている。車速検出装置250は、検出した自車両200の走行速度の情報を車両ECU290に送信する。車両ECU290は、その情報に基づいて自車両200の走行速度(自車速V)を取得する。
<シフトセンサ>
シフトセンサ252は、シフトレバー251の設定位置を検出するセンサである。シフトレバー251は、自車両200の運転者により操作される装置であり、運転者が設定可能なシフトレバー251の設定位置は、前進位置(ドライブレンジD)、後退位置(リアレンジR)、中立位置(ニュートラルレンジN)及び駐車位置(パーキングレンジP)である。シフトセンサ252は、車両ECU290に電気的に接続されている。シフトセンサ252は、検出したシフトレバー251の設定位置を示す信号を車両ECU290に送信する。
シフトセンサ252は、シフトレバー251がドライブレンジDに設定されると、シフトレバー251の設定位置がドライブレンジDであることを示す信号を車両ECU290に送信する。車両ECU290は、その信号を受信すると、トランスミッション装置224が前進駆動状態となるようにトランスミッション装置224のシフト状態を制御する。
又、シフトセンサ252は、シフトレバー251がリアレンジRに設定されると、シフトレバー251の設定位置がリアレンジRであることを示す信号を車両ECU290に送信する。車両ECU290は、その信号を受信すると、トランスミッション装置224が後退駆動状態となるようにトランスミッション装置224のシフト状態を制御する。
又、シフトセンサ252は、シフトレバー251がニュートラルレンジNに設定されると、シフトレバー251の設定位置がニュートラルレンジNであることを示す信号を車両ECU290に送信する。車両ECU290は、その信号を受信すると、トランスミッション装置224がニュートラル状態となるようにトランスミッション装置224のシフト状態を制御する。
又、シフトセンサ252は、シフトレバー251がパーキングレンジPに設定されると、シフトレバー251の設定位置がパーキングレンジPであることを示す信号を車両ECU290に送信する。車両ECU290は、その信号を受信すると、トランスミッション装置224がパーキング状態となるようにトランスミッション装置224のシフト状態を制御する。
尚、車両ECU290は、後述するリモート入出庫制御を実行する場合には、リモート入出庫制御により所望通りに自車両200を走行させる必要に応じてトランスミッション装置224のシフト状態を制御する(シフト変更を行う)。
<表示装置>
表示装置260は、運転者が視認することができるように各種画像を表示する装置であり、例えば、ナビゲーション装置のディスプレイ等である。表示装置260は、車両ECU290に電気的に接続されている。車両ECU290は、各種画像を表示装置260に表示することができる。
<周辺情報検出装置>
周辺情報検出装置270は、自車両200の周辺の情報を検出する装置であり、本例においては、電波センサ271及び画像センサ272を備えている。
<電波センサ>
電波センサ271は、電波を用いて自車両200の周辺に存在する物体に関する情報を検出するセンサであり、例えば、レーダセンサ(ミリ波レーダ等)、超音波センサ(クリアランスソナー)等の音波センサ及びレーザーレーダ(LiDAR)等の光センサの少なくとも1つである。電波センサ271は、車両ECU290に電気的に接続されている。電波センサ271は、電波を発信するとともに、物体で反射した電波(反射波)を受信する。電波センサ271は、発信した電波及び受信した電波(反射波)に係る情報を車両ECU290に送信する。別の言い方をすると、電波センサ271は、自車両200の周辺に存在する物体を検知し、その検知した物体に係る情報を車両ECU290に送信する。車両ECU290は、その情報(電波情報IR又は電波データ)に基づいて自車両200の周辺に存在する物体に係る情報(周辺検出情報IS)を取得することができる。電波センサ271を用いて検出される物体は、例えば、車両、壁、自転車及び人等である。
<画像センサ>
画像センサ272は、自車両200の周辺を撮像するセンサであり、例えば、カメラである。画像センサ272は、車両ECU290に電気的に接続されている。画像センサ272は、自車両200の周辺を撮像し、撮像した画像に係る情報を車両ECU290に送信する。
<車両受発信装置>
車両受発信装置280は、自車両200の外部から無線で到来する信号を受信したり、信号を自車両200の外部に無線で発信したりする装置である。車両受発信装置280は、車両ECU290に電気的に接続されている。車両ECU290は、車両受発信装置280を介して各種信号を自車両200の外部に無線で発信することができる。又、車両ECU290は、後述する端末ECU190が端末受発信装置180を介して操作端末100の外部に無線で発信した各種信号を車両受発信装置280を介して受信することができる。
<リモート走行システムの作動の概要>
次に、リモート走行システム10の作動の概要について説明する。リモート走行システム10は、自車両200の外で操作端末100の利用者(端末利用者)が操作端末100に対してタッチ操作を加えることにより自車両200を遠隔で走行させるリモート走行制御を実行することができるように構成されている。
本例において、リモート走行制御は、自車両200の外で端末利用者が操作端末100に対してタッチ操作を加えることにより自車両200を所定の場所まで遠隔で走行させる制御である。以下、リモート走行制御がリモート入庫制御及びリモート出庫制御を含むリモート入出庫制御である場合を例にリモート走行システム10の作動について説明する。
尚、リモート入庫制御は、自車両200の外で端末利用者が操作端末100に対してタッチ操作を加えることにより自車両200を駐車スペースに遠隔で入庫(駐車)させる制御である。一方、リモート出庫制御は、自車両200の外で端末利用者が操作端末100に対してタッチ操作を加えることにより駐車スペースから自車両200を遠隔で出庫させる制御である。
<車両制御装置の作動>
自車両200が停止しているときに運転者によりリモート入庫要求操作器249が操作されてリモート入出庫制御の実行が要求されると、車両制御装置210は、リモート入庫制御を開始する。
車両制御装置210は、リモート入庫制御を開始すると、周辺検出情報ISに基づいて駐車区画を検出し、検出した駐車区画が駐車可能条件を満たす区画であるか否かを判定し、駐車可能条件を満たす駐車区画を駐車可能区画として設定する処理(駐車可能区画設定処理)を行う。
本例において、駐車可能条件は、他の車両が駐車されておらず且つ自車両200を駐車させるだけのスペースを有しており且つ入庫させるために自車両200を走行させる経路(目標入庫経路Rin_tgt)を設定することができ且つ目標入庫経路Rin_tgt上に障害物がないとの条件である。従って、他の車両が駐車されている駐車区画、自車両200を駐車させるだけのスペースを有していない駐車区画、目標入庫経路Rin_tgtを設定することができない駐車区画、及び、目標入庫経路Rin_tgt上に障害物がある駐車区画は、駐車可能区画として設定されない。
尚、車両制御装置210は、目標入庫経路Rin_tgt上に障害物が存在する駐車区画であっても、その駐車区画が特定の条件を満たす場合、その駐車区画を駐車可能区画として設定するように構成されているが、これについては、後に説明する。
例えば、図6に示したように、3つの区画(駐車区画301乃至303)が存在する場合において、それら駐車区画301乃至303にそれぞれ他の車両が駐車されておらず、それら駐車区画301乃至303が自車両200を駐車させるだけのスペースをそれぞれ有しており、それら駐車区画301乃至303それぞれについて目標入庫経路Rin_tgtを設定することができ、目標入庫経路Rin_tgt上に障害物等がないとき、それら駐車区画301乃至303は、駐車可能条件を満たしている。尚、図中の符号400は、駐車区画30を区画している区画線を示している。
従って、図6に示した駐車区画301乃至303付近で自車両200が停止されている場合、車両制御装置210は、周辺検出情報ISに基づいて区画線400を検出し、それら区画線400で区画された3つの駐車区画301乃至303を特定し、それら駐車区画301乃至303を駐車可能条件を満たす駐車区画であると判断し、それら駐車区画301乃至303を駐車可能区画301C乃至303Cとして設定する。
尚、自宅の駐車スペースの中には、駐車区画を区画する区画線が設けられていないものもあるが、その駐車スペースの周りに塀や建物の壁等が存在する場合には、車両制御装置210は、周辺検出情報ISに基づいてそれら塀や建物の壁等を検出し、それら塀や建物の壁等に基づいて駐車区画を特定し、その駐車区画が駐車可能条件を満たしていれば、その駐車区画を駐車可能区画として設定するように構成されている。
又、駐車スペースの中には、駐車区画を区画する区画線が設けられておらず、又、駐車スペースの周りに塀や建物の壁等も存在しないものもあるが、過去に、その駐車スペースに自車両200が入庫されたことがあり、そのときに自車両200を入庫させた区画を登録駐車区画として車両制御装置210に登録されているときには、車両制御装置210は、そうした駐車スペース付近で自車両200が停止されてリモート入出庫制御の実行が要求された場合、登録駐車区画を自車両200を入庫させる駐車区画として設定することができるように構成されている。これについては、後に説明する。
又、以下においては、自車両200を並列駐車させる場合を例に挙げて、リモート走行システム10を説明するが、リモート走行システム10は、自車両200を縦列駐車させることができるようにも構成されている。
車両制御装置210は、駐車可能区画30Cを設定すると、設定した駐車可能区画30Cの中から自車両200を入庫させる駐車可能区画30Cを運転者に選択させるために、図7に示した画面を表示する。具体的には、車両制御装置210は、車両画像G21、駐車可能区画画像G30C、選択確定画像G29F及び終了画像G29Tを表示装置260に表示する。
車両画像G21は、自車両200を表示する画像である。駐車可能区画画像G30Cは、駐車可能区画を表示する画像であり、その画像を表示している表示装置260の部分(駐車可能区画画像部分P30C)は、タッチ操作を受け付ける部分である。本例において、表示装置260に対するタッチ操作は、人が表示装置260を指で触れる操作(接触操作)である。尚、車両制御装置210は、周辺検出情報ISに基づいて駐車可能区画30Cと自車両200との実際の位置関係を取得し、車両画像G21と駐車可能区画画像G30Cとの位置関係が自車両200と駐車可能区画30Cとの実際の位置関係に対応するように車両画像G21及び駐車可能区画画像G30Cを表示装置260に表示する。又、図7に示した画面は、図6に示したように自車両200が駐車区画30付近で停止されている場合に表示装置260に表示される画面であるので、図7においては、3つの駐車可能区画301C乃至303Cをそれぞれ表示する駐車可能区画画像G301C乃至G303Cが表示装置260に表示されている。
又、選択確定画像G29Fは、「確定」との文字を表示する画像であり、その画像を表示している表示装置260の部分(選択確定画像部分P29F)は、タッチ操作を受け付ける部分である。終了画像G29Tは、「終了」との文字を表示する画像であり、その画像を表示している表示装置260の部分(終了画像部分P29T)は、タッチ操作を受け付ける部分である。
駐車可能区画画像部分P30Cにタッチ操作が加えられ、続けて、選択確定画像部分P29Fにタッチ操作が加えられると、車両制御装置210は、タッチ操作が加えられた駐車可能区画画像部分P30Cに対応する駐車可能区画30Cを指定駐車区画30tgtとして設定する。従って、指定駐車区画30tgtは、リモート走行制御により自車両200を到着させようとしている区画である。又、リモート走行システム10は、自車両200に搭載されている装置(表示装置260)に対する操作により指定駐車区画30tgtを設定することができるように構成されているが、操作端末100に対する操作により指定駐車区画30tgtを設定することができるように構成されてもよい。
更に、駐車可能区画画像部分P30Cにタッチ操作が加えられ、続けて、選択確定画像部分P29Fにタッチ操作が加えられると、車両制御装置210は、自車両200を指定駐車区画30tgtに前進で入庫させるのか後退で入庫させるのかを運転者に選択させるために、図8の(A)に示した画面を表示装置260に表示する。具体的には、車両制御装置210は、前進入庫選択画像G23in_fwd、後退入庫選択画像G23in_rwd、前画面画像G29R及び終了画像G29Tを表示装置260に表示する。
前進入庫選択画像G23in_fwdは、「前進入庫」との文字を表示する画像であり、その画像を表示している表示装置260の部分(前進入庫選択画像部分P23in_fwd)は、タッチ操作を受け付ける部分である。後退入庫選択画像G23in_rwdは、「後退入庫」との文字を表示する画像であり、その画像を表示している表示装置260の部分(後退入庫選択画像部分P23in_rwd)は、タッチ操作を受け付ける部分である。前画面画像G29Rは、「戻る」との文字を表示する画像であり、その画像を表示している表示装置260の部分(前画面画像部分P29R)は、タッチ操作を受け付ける部分である。前画面画像部分P29Rにタッチ操作が加えられた場合、車両制御装置210は、表示装置260に表示する画面を1つ前の画像表示に戻す。例えば、図8の(A)に示した画面が表示装置260に表示されているときに前画面画像部分P29Rにタッチ操作が加えられた場合、車両制御装置210は、表示装置260に表示させる画面を図7に示した画面に戻す。
車両制御装置210は、前進入庫選択画像部分P23in_fwd及び後退入庫選択画像部分P23in_rwdの何れかにタッチ操作が加えられると、自車両200から降車して操作端末100を操作することにより自車両200を入庫させることを促すために、図8の(B)に示した画面を表示装置260に表示する。具体的には、車両制御装置210は、リモート操作通知画像G24、前画面画像G29R及び終了画像G29Tを表示装置260に表示する。リモート操作通知画像G24は、自車両200から降車して操作端末100を操作することにより自車両200を入庫させることを促す画像である。
<端末制御装置の作動>
運転者が自車両200から降車して操作端末100の端末ディスプレイ120に所定の操作(アプリ起動操作)を加えると、端末制御装置110は、そのアプリ起動操作に応答してリモート走行アプリを起動し、図9に示した画面を端末ディスプレイ120に表示する。具体的には、端末制御装置110は、リモート入出庫開始画像G11及び終了画像G19Tを端末ディスプレイ120に表示する。
アプリ起動操作は、リモート走行アプリを起動させるために端末ディスプレイ120に加えられるタッチ操作である。本例において、端末ディスプレイ120に加えられるタッチ操作は、人が端末ディスプレイ120を指で触れる操作(接触操作)である。
リモート入出庫開始画像G11は、「リモート入出庫開始」との文字を表示する画像であり、その画像を表示している端末ディスプレイ120の部分(リモート入出庫開始画像部分P11)は、タッチ操作を受け付ける部分である。終了画像G19Tは、「終了」との文字を表示する画像であり、その画像を表示している端末ディスプレイ120の部分(終了画像部分P19T)は、タッチ操作を受け付ける部分である。
端末制御装置110は、リモート入出庫開始画像部分P11にタッチ操作が加えられると、自車両200を入庫させるのか出庫させるのかを端末利用者に選択させるために、図10に示した画面を端末ディスプレイ120に表示する。具体的には、端末制御装置110は、入庫選択画像G12in、出庫選択画像G12out及び終了画像G19Tを端末ディスプレイ120に表示する。
入庫選択画像G12inは、「入庫」との文字を表示する画像であり、その画像を表示している端末ディスプレイ120の部分(入庫選択画像部分P12in)は、タッチ操作を受け付ける部分である。出庫選択画像G12outは、「出庫」との文字を表示する画像であり、その画像を表示している端末ディスプレイ120の部分(出庫選択画像部分P12out)は、タッチ操作を受け付ける部分である。
入庫選択画像部分P12inにタッチ操作が加えられると、端末制御装置110は、アプリ起動信号及び入庫選択信号を無線で外部に発信する。一方、端末制御装置110は、出庫選択画像部分P12outにタッチ操作が加えられると、アプリ起動信号及び出庫選択信号を無線で外部に発信する。
アプリ起動信号は、操作端末100が登録操作端末であるか否かを判定するため(操作端末100を識別するため)のID等の情報を示す信号である。入庫選択信号は、端末利用者により自車両200の入庫が選択されたことを示す信号である。出庫選択信号は、端末利用者により自車両200の出庫が選択されたことを示す信号である。
<車両制御装置の作動>
車両制御装置210は、アプリ起動信号及び入庫選択信号を受信すると、アプリ起動信号が示す情報に基づいて操作端末100が登録操作端末であるか否かを判定する。登録操作端末は、車両制御装置210にリモート走行制御を行わせる操作端末として車両制御装置210に登録されている操作端末である。本例において、操作端末100は、登録操作端末であるので、車両制御装置210は、操作端末100が登録操作端末であると判定する。
車両制御装置210は、アプリ起動信号及び入庫選択信号を受信し、操作端末100が登録操作端末であると判定すると、リモート入庫制御を開始する。車両制御装置210は、リモート入庫制御を開始すると、図11に示したように、周辺検出情報ISに基づいて目標入庫経路Rin_tgtを設定する。目標入庫経路Rin_tgtは、指定駐車区画30tgtに自車両200を入庫させるために自車両200を走行させる経路である。
更に、車両制御装置210は、アプリ起動信号及び入庫選択信号を受信し、操作端末100が登録操作端末であると判定すると、リモート入庫制御により自車両200を到達させるべき指定駐車区画30tgt内の地点(目標駐車地点Pin_tgt)と自車両200との間の距離(入庫残距離Din)を周辺検出情報ISに基づいて取得する。
車両制御装置210は、目標入庫経路Rin_tgtを設定し且つ入庫残距離Dinを取得すると、車両位置信号及び入庫残距離信号を無線で外部に発信する。車両位置信号は、指定駐車区画30tgtと自車両200との位置関係を示す信号である。入庫残距離信号は、入庫残距離Dinを示す信号である。
<端末制御装置の作動>
端末制御装置110は、車両位置信号及び入庫残距離信号を受信すると、端末利用者に自車両200を走行させるための操作を操作端末100に加えさせるために、図12に示した画面を表示する。具体的には、端末制御装置110は、指定駐車区画画像G30tgt、車両画像G13、入庫残距離画像G14in、走行操作画像G15、前画面画像G19R及び終了画像G19Tを端末ディスプレイ120に表示する。
指定駐車区画画像G30tgtは、指定駐車区画30tgtを表示する画像である。車両画像G13は、自車両200を表示する画像である。端末制御装置110は、車両位置信号が示す指定駐車区画30tgtと自車両200との位置関係に対応するように指定駐車区画画像G30tgt及び車両画像G13を端末ディスプレイ120に表示する。
入庫残距離画像G14inは、入庫残距離Dinを表示する画像である。端末制御装置110は、入庫残距離信号が示す入庫残距離Dinを入庫残距離画像G14inとして端末ディスプレイ120に表示する。
走行操作画像G15は、端末ディスプレイ120の所定面積の領域を区画する画像であり、その画像を表示している端末ディスプレイ120の部分(走行操作画像部分P15)は、タッチ操作を受け付ける部分である。
前画面画像G19Rは、「戻る」との文字を表示する画像であり、その画像を表示している表示装置260の部分(前画面画像部分P19R)は、タッチ操作を受け付ける部分である。前画面画像部分P19Rにタッチ操作が加えられた場合、端末制御装置110は、端末ディスプレイ120の画面を1つ前の画面に戻す。例えば、図12に示した画面が端末ディスプレイ120に表示されているときに前画面画像部分P19Rにタッチ操作が加えられた場合、端末制御装置110は、表示装置260に表示している画面を図10に示した画面に戻す。
端末制御装置110は、走行操作画像部分P15に所定のタッチ操作が加えられると、連続タッチ操作信号を無線で外部に発信する。
本例において、所定のタッチ操作は、走行操作画像部分P15を端末利用者が指で触れたまま、図13に線Lで示したように、その指を走行操作画像部分P15上でスライドさせる操作(滑らせる操作)である。従って、走行操作画像部分P15に端末利用者の指が触れてタッチ操作が加えられているが、その指が走行操作画像部分P15で停止しており、連続タッチ操作が加えられていない場合、端末制御装置110は、連続タッチ操作信号を発信しない。
<車両制御装置の作動>
車両制御装置210は、連続タッチ操作信号を受信すると、車両走行装置220の作動を制御して自車両200を走行させる車両走行処理を行う。このとき、車両制御装置210は、車両走行処理により、まず、トランスミッション装置224のシフト状態を前進駆動状態とし、図14に示したように、目標入庫経路Rin_tgtに沿って自車両200を右旋回させつつ前進させ、所定距離だけ前進させた時点で停止させる。車両制御装置210は、連続タッチ操作信号を受信している間、自車両200が目標入庫経路Rin_tgtに沿って走行するように車両走行処理を行う。
一方、先に述べたように、端末利用者が走行操作画像部分P15から指を離した場合、端末制御装置110は、連続タッチ操作信号の発信を停止する。この場合、車両制御装置210は、連続タッチ操作信号を受信しなくなる。車両制御装置210は、連続タッチ操作信号を受信しなくなると、制動装置222により自車両200を一旦停止させる停車処理を行う。
又、車両制御装置210は、連続タッチ操作信号を受信し始めてから指定駐車区画30tgtへの自車両200の駐車が完了するまでの間、車両位置信号、入庫残距離信号及び進行方向信号を無線で外部に所定時間間隔で発信する。車両位置信号は、自車両200と指定駐車区画30tgtとの位置関係を示す信号である。入庫残距離信号は、入庫残距離Dinを示す信号である。進行方向信号は、自車両200の進行方向を示す信号である。
<端末制御装置の作動>
端末制御装置110は、車両位置信号を受信すると、図15に示したように、車両位置信号が示す指定駐車区画30tgtと自車両200との位置関係に対応するように車両画像G13を端末ディスプレイ120に表示する。図15に示した車両画像G13は、自車両200が図14に示した位置まで走行されたときに表示されるものである。
又、端末制御装置110は、入庫残距離信号を受信すると、図15に示したように、その入庫残距離信号が示す入庫残距離Dinを表示する入庫残距離画像G14inを端末ディスプレイ120に表示する。
又、端末制御装置110は、進行方向信号を受信すると、図15に示したように、その進行方向信号が示す自車両200の進行方向を表示する進行方向画像G16inを車両画像G13近くの端末ディスプレイ120の部分に表示する。
<車両制御装置の作動>
車両制御装置210は、図14に示したように、自車両200を右旋回させつつ前進させて停止させると、自車両200の切り返しを行うためにトランスミッション装置224のシフト状態を前進駆動状態からが後退駆動状態に変更し、図16に示したように、自車両200を左旋回させつつ後退させ、徐々に操舵角θを小さくしてゆき、自車両200の前後方向が指定駐車区画30tgtの縦方向と平行になったときに操舵角θがゼロにする。その後、車両制御装置210は、連続タッチ操作信号を受信している間、図17に示したように、自車両200を真っ直ぐ後退させる。
そして、車両制御装置210は、図18に示したように、自車両200が目標駐車地点Pin_tgtに到達すると、停車処理により自車両200を停止させ、更に、停車保持処理により自車両200を停止状態に保持し、周辺情報検出装置270及び車両走行装置220等の装置の作動を停止し、リモート入庫制御を終了する。これにより、指定駐車区画30tgtへの自車両200の入庫(駐車)が完了する。
本例において、停車処理は、制動装置222により自車両200を停止させる処理である。又、停車保持処理は、パーキングブレーキ装置231を作動させて自車両200を停止状態に保持するか、或いは、トランスミッション装置224がパーキング状態となるようにトランスミッション装置224の作動を制御して自車両200を停止状態に保持する処理である。
車両制御装置210は、自車両200の入庫(駐車)が完了すると、入庫完了信号を無線で外部に発信する。入庫完了信号は、自車両200の入庫(駐車)が完了したことを示す信号である。
尚、車両制御装置210は、リモート入庫制御により自車両200を走行させている間に周辺検出情報ISに基づいて障害物を検知する処理を行っており、その処理により障害物を検知したときにその障害物に自車両200が接触する可能性が高まった等の理由から、自車両200を停止させる必要が生じた場合、停車処理により自車両200を停止させるように構成されている。
<端末制御装置の作動>
端末制御装置110は、入庫完了信号を受信すると、自車両200の入庫が完了したことを端末利用者に知らせるために、図19に示したように、入庫完了画像G14in_comを端末ディスプレイ120に表示する。入庫完了画像G14in_comは、自車両200の入庫が完了したことを表す画像である。
更に、端末制御装置110は、入庫完了信号を受信すると、今回、自車両200を入庫させた駐車区画30(指定駐車区画30tgt)を登録駐車区画30regとして車両制御装置210に登録させるために、図19に示したように、登録画像G19regを端末ディスプレイ120に表示する。登録画像G19regは、「登録」との文字を表示する画像であり、その画像を表示している端末ディスプレイ120の部分(登録画像部分P19reg)は、タッチ操作を受け入れる部分である。
登録画像部分P19regにタッチ操作が加えられると、端末制御装置110は、登録要求信号を無線で外部に発信する。
<車両制御装置の作動>
<駐車区画の登録>
車両制御装置210は、自車両200が駐車区画30付近で停止される直前から自車両200の入庫が完了するまでの間、画像センサ272が撮像した画像において周りの画素(ピクセル)と大きく輝度が異なる画素を輝度特徴点として取得して記憶する処理を行っている。
車両制御装置210は、登録要求信号を受信すると、記憶しておいた輝度特徴点同士の位置関係をそのときに自車両200を入庫させた駐車区画30及びその周りの地面や物体についての情報(駐車スペース情報IP)として登録(記憶)する。
車両制御装置210は、駐車スペース情報IPが登録されている駐車区画(登録駐車区画30reg)を備えている駐車スペース(登録駐車スペース30S_reg)の横で自車両200が停止され、リモート入庫制御の実行が要求されたときには、図7に示した画面を表示装置260に表示する前に、登録駐車区画30regに自車両200を入庫させるか新規の駐車区画30に自車両200を入庫させるかを運転者に選択させるために、図20に示した画面を表示装置260に表示する。具体的には、車両制御装置210は、登録入庫選択画像G23in_reg、新規入庫選択画像G23in_new、選択確定画像G29F、前画面画像G29R及び終了画像G29Tが表示される。
登録入庫選択画像G23in_regは、「登録入庫」との文字を表示する画像であり、その画像を表示している表示装置260の部分(登録入庫選択画像部分P23in_reg)は、タッチ操作を受け付ける部分である。新規入庫選択画像G23in_newは、「新規入庫」との文字を表示する画像であり、その画像を表示している表示装置260の部分(新規入庫選択画像部分P23in_new)は、タッチ操作を受け付ける部分である。
登録入庫選択画像部分P23in_regにタッチ操作が加えられ、それに続いて、選択確定画像部分P29Fにタッチ操作が加えられると、車両制御装置210は、登録駐車区画30regへの自車両200の入庫が選択されたと判断し、図7に示した画面を表示装置260に表示せずに、図8の(B)に示した画面を表示装置260に表示する。これ以降の車両制御装置210の作動及び端末制御装置110の作動は、先に説明した通りである。尚、この場合、登録駐車区画30regが指定駐車区画30tgtとして設定される。
一方、新規入庫選択画像部分P23in_newにタッチ操作が加えられ、それに続いて、選択確定画像部分P29Fにタッチ操作が加えられると、車両制御装置210は、登録駐車区画30regへの自車両200の入庫ではなく、新規の駐車区画30への自車両200の入庫が選択されたと判断し、駐車可能区画検出処理を行い、図7に示した画面を表示装置260に表示する。これ以降の車両制御装置210の作動及び端末制御装置110の作動は、先に説明した通りである。
<リモート出庫制御>
次に、リモート出庫制御について説明する。
<端末制御装置の作動>
運転者が自車両200の外で操作端末100の端末ディスプレイ120にアプリ起動操作を加えると、先に述べたように、端末制御装置110は、そのアプリ起動操作に応答してリモート走行アプリを起動し、図9に示したように、リモート入出庫開始画像G11及び終了画像G19Tを端末ディスプレイ120に表示する。
リモート入出庫開始画像部分P11にタッチ操作が加えられると、端末制御装置110は、自車両200を入庫させるのか出庫させるのかを端末利用者に選択させるために、図10に示した画面を端末ディスプレイ120に表示する。
出庫選択画像部分P12outにタッチ操作が加えられると、端末制御装置110は、アプリ起動信号及び出庫選択信号を無線で外部に発信する。先に述べたように、アプリ起動信号は、操作端末100が登録操作端末であるか否かを判定するため(操作端末100を識別するため)のID等の情報を示す信号である。又、出庫選択信号は、端末利用者により自車両200の出庫が選択されたことを示す信号である。
<車両制御装置の作動>
車両制御装置210は、アプリ起動信号及び出庫選択信号を受信すると、アプリ起動信号が示す操作端末100が登録操作端末であるか否かを判定する。本例において、操作端末100は、登録操作端末であるので、車両制御装置210は、操作端末100が登録操作端末であると判定する。
車両制御装置210は、アプリ起動信号及び出庫選択信号を受信し、操作端末100が登録操作端末であると判定すると、リモート出庫制御を開始する。車両制御装置210は、リモート出庫制御を開始すると、周辺検出情報ISに基づいて自車両200を出庫させることができる方向(出庫方向)を探索する処理(出庫方向探索処理)を行う。
例えば、図21に示したように、自車両200を前進させて出庫させることも後退させて出庫させることもできる場合、車両制御装置210は、出庫方向探索処理により、前進出庫方向及び後退出庫方向の2つを出庫方向として検出する。
一方、図22に示したように、自車両200を前進させて出庫させることしかできない場合、車両制御装置210は、出庫方向探索処理により、前進出庫方向のみを出庫方向として検出する。同様に、自車両200を後退させて出庫させることしかできない場合、車両制御装置210は、出庫方向探索処理により、後退出庫方向のみを出庫方向として検出する。
車両制御装置210は、出庫方向を検出すると、出庫方向信号を無線で外部に発信する。出庫方向信号は、検出された出庫方向を示す信号である。
<端末制御装置の作動>
端末制御装置110は、出庫方向信号を受信すると、端末利用者に出庫方向を選択させるために、図23に示した画面を端末ディスプレイ120に表示する。具体的には、端末制御装置110は、現在駐車区画画像G30N、車両画像G13、前進出庫選択画像G16out_fwd、後退出庫選択画像G16out_rwd、選択確定画像G19F、前画面画像G19R及び終了画像G19Tを端末ディスプレイ120に表示する。
現在駐車区画画像G30Nは、自車両200が現在、駐車されている駐車区画(現在駐車区画30N)を表示する画像である。前進出庫選択画像G16out_fwdは、前進方向を表す画像であり、その画像を表示している端末ディスプレイ120の部分(前進出庫選択画像部分P16out_fwd)は、タッチ操作を受け付ける部分である。後退出庫選択画像G16out_rwdは、後退方向を表す画像であり、その画像を表示している端末ディスプレイ120の部分(後退出庫選択画像部分P16out_rwd)は、タッチ操作を受け付ける部分である。
尚、図23は、図21に示したように自車両200が駐車されている場合に端末ディスプレイ120に表示される画面を示している。従って、図23に示した端末ディスプレイ120には、端末制御装置110が前進出庫選択画像G16out_fwd及び後退出庫選択画像G16out_rwdの2つが表示されているが、端末制御装置110は、自車両200を前進させてしか出庫させられないと判断できる場合、後退出庫選択画像G16を端末ディスプレイ120に表示することを省略し、前進出庫選択画像G16out_fwdのみを端末ディスプレイ120に表示するように構成されてもよい。同様に、端末制御装置110は、自車両200を後退させてしか出庫させられないと判断できる場合、前進出庫選択画像G16out_fwdを端末ディスプレイ120に表示することを省略し、後退出庫選択画像G16out_rwdのみを端末ディスプレイ120に表示するように構成されてもよい。
前進出庫選択画像部分P16out_fwd及び後退出庫選択画像部分P16out_rwdの何れかにタッチ操作が加えられ、それに続いて、選択確定画像部分P29Fにタッチ操作が加えられると、端末制御装置110は、出庫方向選択信号を無線で外部に発信する。
出庫方向選択信号は、前進出庫選択画像部分P16out_fwdにタッチ操作が加えられ、それに続いて、選択確定画像部分P29Fにタッチ操作が加えられた場合には、前進方向が出庫方向として選択されたことを示す信号であり、後退出庫選択画像部分P16out_rwdにタッチ操作が加えられ、それに続いて、選択確定画像部分P29Fにタッチ操作が加えられた場合には、後退方向が出庫方向として選択されたことを示す信号である。
<車両制御装置の作動>
車両制御装置210は、出庫方向選択信号を受信すると、図24に示したように出庫方向選択信号が示す出庫方向に応じて目標出庫経路Rout_tgtを設定する。図24に示した目標出庫経路Rout_tgtは、出庫方向選択信号が示す出庫方向が前進方向である場合に設定される経路である。
車両制御装置210は、目標出庫経路Rout_tgtを設定すると、リモート出庫制御により自車両200を到達させるべき現在駐車区画30Nの外の地点(目標出庫地点Pout_tgt)と自車両200との間の距離(出庫残距離Dout)を周辺検出情報ISに基づいて取得する。
車両制御装置210は、目標出庫経路Rout_tgtを設定し且つ出庫残距離Doutを取得すると、車両位置信号及び出庫残距離信号を無線で外部に発信する。車両位置信号は、目標出庫地点Pout_tgtと自車両200との位置関係を示す信号である。出庫残距離信号は、出庫残距離Doutを示す信号である。
<端末制御装置の作動>
端末制御装置110は、車両位置信号及び出庫残距離信号を受信すると、端末利用者に自車両200を走行させるための操作を操作端末100に加えさせるために、図25又は図26に示した画面を端末ディスプレイ120に表示する。具体的には、現在駐車区画画像G30N、車両画像G13、出庫残距離画像G14out、走行操作画像G15及び出庫方向画像G16outを端末ディスプレイ120に表示する。
尚、図25に示した画面は、図23に示した画面において前進出庫選択画像部分P16out_fwdにタッチ操作が加えられた場合に端末ディスプレイ120に表示される画面であり、図26に示した画面は、図23に示した画面において後退出庫選択画像部分P16out_rwdにタッチ操作が加えられた場合に端末ディスプレイ120に表示される画面である。
出庫残距離画像G14outは、出庫残距離Doutを表示する画像である。端末制御装置110は、出庫残距離信号が示す出庫残距離Doutを出庫残距離画像G14outとして端末ディスプレイ120に表示する。出庫方向画像G16outは、出庫方向を表示する画像である。
端末制御装置110は、図27に線Lで示したように、走行操作画像部分P15に所定のタッチ操作が加えられると、連続タッチ操作信号を無線で外部に発信する。尚、図27に示した画面は、前進出庫方向が出庫方向として選択された場合に端末ディスプレイ120に表示される画面である。
<車両制御装置の作動>
車両制御装置210は、連続タッチ操作信号を受信すると、車両走行装置220の作動を制御する車両走行処理を行う。このとき、車両制御装置210は、車両走行処理により、トランスミッション装置224のシフト状態を前進駆動状態にし、図28に示したように、目標出庫経路Rout_tgtに沿って自車両200を前進させ、自車両200が目標出庫地点Pout_tgtに到達した時点で自車両200を停止させる。車両制御装置210は、連続タッチ操作信号を受信している間、自車両200が目標出庫経路Rout_tgtに沿って走行するように車両走行処理を実行する。
一方、先に述べたように、端末利用者が走行操作画像部分P15から指を離した場合、端末制御装置110は、連続タッチ操作信号の発信を停止する。この場合、車両制御装置210は、連続タッチ操作信号を受信しなくなる。車両制御装置210は、連続タッチ操作信号を受信しなくなると、制動装置222により自車両200を一旦停止させる停車処理を実行する。
又、車両制御装置210は、連続タッチ操作信号を受信し始めてから現在駐車区画30Nからの自車両200の出庫が完了するまでの間、車両位置信号及び出庫残距離信号を無線で外部に所定時間間隔で発信する。車両位置信号は、自車両200と現在駐車区画30Nとの位置関係を示す信号である。出庫残距離信号は、出庫残距離Doutを示す信号である。
<端末制御装置の作動>
端末制御装置110は、車両位置信号を受信すると、図27に示したように、車両位置信号が示す現在駐車区画30Nと自車両200との位置関係に対応するように車両画像G13を端末ディスプレイ120に表示する。図27に示した車両画像G13は、自車両200が図28に示した位置まで走行されたときに表示装置260に表示される画像である。
又、端末制御装置110は、出庫残距離信号を受信すると、図27に示したように、その出庫残距離信号が示す出庫残距離Doutを表示する出庫残距離画像G14outを端末ディスプレイ120に表示する。
<車両制御装置の作動>
車両制御装置210は、図29に示したように、自車両200が目標出庫地点Pout_tgtに到達すると、停車処理により自車両200を停止させ、更に、停車保持処理により自車両200を停止状態に保持し、周辺情報検出装置270及び車両走行装置220等の装置の作動を停止し、リモート出庫制御を終了する。これにより、現在駐車区画30Nからの自車両200の出庫が完了する。
車両制御装置210は、自車両200の出庫が完了すると、出庫完了信号を無線で外部に発信する。出庫完了信号は、自車両200の出庫が完了したことを示す信号である。
<端末制御装置の作動>
端末制御装置110は、出庫完了信号を受信すると、自車両200の出庫が完了したことを端末利用者に知らせるために、図30に示したように、出庫完了画像G14out_comを端末ディスプレイ120に表示する。出庫完了画像G14out_comは、自車両200の出庫が完了したことを表す画像である。
<アプリ終了等>
又、端末制御装置110は、終了画像部分P19Tにタッチ操作が加えられた場合、リモート走行アプリを終了するとともに、制御終了指令信号を無線で外部に発信する。制御終了指令信号は、リモート入出庫制御の終了を指令する信号である。
車両制御装置210は、制御終了指令信号を受信すると、停車処理により自車両200を停止させ、更に、停車保持処理により自車両200を停止状態に保持し、周辺情報検出装置270及び車両走行装置220等の装置の作動を停止し、リモート入庫制御を実行しているときにはそのリモート入庫制御を終了し、リモート出庫制御を実行しているときにはそのリモート出庫制御を終了する。
又、車両制御装置210は、終了画像部分P29Tにタッチ操作が加えられた場合、停車処理により自車両200を停止させ、更に、停車保持処理により自車両200を停止状態に保持し、周辺情報検出装置270及び車両走行装置220等の装置の作動を停止し、リモート入庫制御を終了する。
<駐車区画の指定>
ところで、図31に示したように、運転者が自車両200を自宅の駐車スペース30Sに入庫させようとしてその駐車スペース30Sの横で自車両200を停止させたときに、駐車スペースの入口がシャッター401で閉められていることがある。又、図32に示したように、運転者が自車両200を自宅外の駐車スペース30Sに入庫させようとしてその駐車スペース30Sの横で自車両200を停止させたときに、その駐車スペース30Sの入口にパイロン402が置かれていることがある。
駐車スペースの入口がシャッターで閉められている場合、その駐車スペース内の駐車区画を周辺検出情報ISに基づいて検出することができないので、その駐車区画を駐車可能区画30Cとして設定することはできず、従って、指定駐車区画30tgtとして設定することができない。
又、駐車スペースの入口にパイロンが置かれている場合、その駐車スペース内の駐車区画は周辺検出情報ISに基づいて検出可能であるが、自車両200をその駐車区画に入庫させるための自車両200の走行経路上にパイロンが障害物として存在するので、その駐車区画は上述した駐車可能条件を満たしておらず、従って、その駐車区画は、駐車可能区画30Cとして設定されない。
しかしながら、駐車スペースの入口がシャッターで閉められていても、その駐車スペースが登録駐車スペース30S_regであれば、シャッターの手前の地面の輝度特徴点の位置関係からその駐車スペースが登録駐車スペース30S_regであることを確定することができ、しかも、その駐車スペース内の駐車区画の位置を把握することもできるので、その駐車区画を指定駐車区画30tgtとして設定しても、目標入庫経路Rin_tgtを設定することができ、自車両200の走行を開始する前にシャッターが開けられれば、自車両200をその駐車スペース内の駐車区画に入庫することができる。
又、駐車スペースの入口にパイロンが置かれていても、その駐車スペース内の駐車区画が区画線により区画されていれば、周辺検出情報ISに基づいてその駐車区画を検出可能であるので、その駐車区画を指定駐車区画30tgtとして設定しても、目標入庫経路Rin_tgtを設定することができ、自車両200の走行を開始する前にパイロンが入口から取り除かれれば、自車両200をその駐車スペース内の駐車区画に入庫することができる。
勿論、運転者が自車両200から一旦降車してシャッターを開けたりパイロンを取り除いたりした後に、再度、自車両200に乗り込み、リモート入庫要求操作器249を操作してリモート入庫制御の実行を要求すれば、駐車可能区画30Cが設定され、指定駐車区画30tgtを設定することができるので、結果的には、自車両200を駐車区画に入庫させることはできるが、それでは、運転者に手間を強いてしまうことにもなるし、指定駐車区画30tgtを指定するタイミングの自由度を狭めてしまうことにもなる。
しかしながら、駐車スペースの入口がシャッターにより閉められていたり、駐車スペースの入口にパイロンが置かれてたりしている状況で、それら駐車スペース内の駐車区画を指定駐車区画30tgtとして設定しても、その後、運転者が自車両200から降車してシャッターを開けたりパイロンを取り除いたりしさえすれば、自車両200を指定駐車区画30tgtに入庫することができ、指定駐車区画30tgtを指定するタイミングの自由度を高めることができる。
<車両制御装置の作動>
そこで、車両制御装置210は、自車両200の走行経路上に障害物が存在していて周辺検出情報ISに基づいて駐車区画30を検出することができないときでも、その障害物がシャッター等の可動な障害物である場合には、周辺検出情報ISに基づいて輝度特徴点を検出し、それら輝度特徴点に基づいて自車両200が登録駐車スペース30S_regの横で停止されていると判断することができた場合、その登録駐車スペース30S_reg内の登録駐車区画30regを駐車可能区画30Cとして設定し、図7に示した画面を表示装置260に表示するように構成されている。
又、車両制御装置210は、自車両200の走行経路上に障害物が存在するが、その障害物がパイロン等の可動な障害物であり、周辺検出情報ISに基づいて駐車区画30を検出することができ、その駐車区画30が他の車両が駐車されておらず且つ自車両200を駐車させるだけのスペースを有しており且つ入庫させるために自車両200を走行させる経路(目標入庫経路Rin_tgt)を設定することができるとの条件を満たしているが、目標入庫経路Rin_tgt上に障害物がないとの条件を満たしていないことから、駐車可能条件を満たしていないときでも、その駐車区画30を駐車可能区画30Cとして設定し、図7に示した画面を表示装置260に表示するように構成されている。
そして、駐車可能区画画像部分P30Cにタッチ操作が加えられると、車両制御装置210は、図8の(A)に示した画面を表示装置260に表示する。そして、前進入庫選択画像部分P23in_fwd又は後退入庫選択画像部分P23in_rwdにタッチ操作が加えられると、車両制御装置210は、図8の(B)に示した画面を表示装置260に表示するとともに、障害物通知信号を無線で外部に発信する。
<端末制御装置の作動>
そして、運転者が自車両200から降車して操作端末100の端末ディスプレイ120に所定の操作(アプリ起動操作)を加えると、端末制御装置110は、そのアプリ起動操作に応答してリモート走行アプリを起動し、車両制御装置210から発信された障害物通知信号を受信する。
端末制御装置110は、障害物通知信号を受信すると、図9に示した画面を端末ディスプレイ120に表示する前に、図33に示した画面を端末ディスプレイ120に表示する。即ち、端末制御装置110は、障害物通知画像G17及び終了画像G19Tを端末ディスプレイ120に表示する。障害物通知画像G17は、端末利用者にシャッター401やパイロン402等の障害物を駐車スペースの入口から取り除くことを通知する画像である。従って、リモート走行システム10は、障害物が自車両200の走行経路上に存在することを通知する通知処理を端末制御装置110に行わせるように構成されている。
<車両制御装置の作動>
端末利用者がシャッター401やパイロン402等の障害物を駐車スペースの入口から取り除くと、車両制御装置210は、駐車スペースの入口にシャッター401やパイロン402等の障害物が存在しないことを周辺検出情報ISに基づいて検出する。
車両制御装置210は、駐車スペースの入口にシャッター401やパイロン402等の障害物が存在しないことを検出すると、初期画面表示許可信号を無線で外部に発信する。
<端末制御装置の作動>
端末制御装置110は、初期画面表示許可信号を受信すると、図9に示した画面を端末ディスプレイ120に表示する。
<車両制御装置及び端末制御装置の作動>
以降、先に説明したように端末制御装置110及び車両制御装置210が作動し、自車両200を指定駐車区画30tgtに入庫させる。
<自車両の前後移動>
<車両制御装置の作動>
尚、車両制御装置210は、リモート入庫制御の実行が要求されたときに、輝度特徴点に基づいて自車両200の付近に登録駐車スペース30S_regが存在すると判断することができず且つ周辺検出情報ISに基づいて駐車区画30を検出することができない場合、自車両200を所定の距離(所定移動距離)だけ前進又は後退させるリモート移動制御を実行するように構成されてもよい。この場合、車両制御装置210は、自車両200を所定移動距離だけ前進させるのか後退させるのかを運転者に選択させるために、図34に示した画面を表示装置260に表示する。即ち、車両制御装置210は、前進移動画像G23move_fwd、後退移動画像G23move_rwd、前画面画像G19R及び終了画像G19Tを表示装置260に表示する。前進移動画像G23move_fwdは、「前進移動」との文字を表す画像であり、その画像を表示している表示装置260の部分は、タッチ操作を受け付ける部分(前進移動画像部分P23move_fwd)である。後退移動画像G23move_rwdは、「後退移動」との文字を表す画像であり、その画像を表示している表示装置260の部分(後退移動画像部分P23move_rwd)は、タッチ操作を受け付ける部分である。
前進移動画像部分P23move_fwdにタッチ操作が加えられると、車両制御装置210は、前進移動選択信号を無線で外部に発信する。一方、後退移動画像部分P23move_rwdにタッチ操作が加えられると、車両制御装置210は、後退移動選択信号を無線で外部に発信する。
<端末制御装置の作動>
端末制御装置110は、前進移動選択信号を受信すると、図35に示した画面を端末ディスプレイ120に表示する。即ち、端末制御装置110は、車両画像G13、移動方向画像G16move、走行操作画像G15、前画面画像G19R及び終了画像G19Tを端末ディスプレイ120に表示する。移動方向画像G16moveは、自車両200の移動方向を表示する画像であり、図35に示した移動方向画像G16moveは、前進方向を表示する画像である。
端末制御装置110は、図35に線Lで示したように、走行操作画像部分P15に所定のタッチ操作が加えられると、連続タッチ操作信号を無線で外部に発信する。
<車両制御装置の作動>
車両制御装置210は、連続タッチ操作信号を受信すると、車両走行装置220の作動を制御して自車両200を走行させる車両走行処理を行う。このとき、車両制御装置210は、車両走行処理により、トランスミッション装置224のシフト状態を前進駆動状態とし、自車両200を前進させる。車両制御装置210は、連続タッチ操作信号を受信している間、自車両200が前進するように車両走行処理を行う。
一方、車両制御装置210は、連続タッチ操作信号を受信しなくなると、制動装置222により自車両200を一旦停止させる停車処理を行う。
又、車両制御装置210は、連続タッチ操作信号を受信し始めてから所定移動距離の自車両200の移動が完了するまでの間、残距離信号を無線で外部に所定時間間隔で発信する。残距離信号は、自車両200を所定移動距離だけ移動させるまでの残りの距離(移動残距離Dmove)を示す信号である。
<端末制御装置の作動>
端末制御装置110は、残距離信号を受信すると、図36に示したように、その残距離信号が示す移動残距離Dmoveを表示する移動残距離画像G14moveを端末ディスプレイ120に表示する。
<車両制御装置の作動>
車両制御装置210は、自車両200を所定移動距離だけ移動させると、停車処理により自車両200を停止させ、更に、停車保持処理により自車両200を停止状態に保持し、リモート入出庫制御を終了する。
車両制御装置210は、自車両200の移動が完了すると、移動完了信号を無線で外部に発信する。移動完了信号は、所定移動距離の自車両200の移動が完了したことを示す信号である。
<端末制御装置の作動>
端末制御装置110は、移動完了信号を受信すると、自車両200の移動が完了したことを端末利用者に知らせるために、図37に示したように、移動完了画像G14move_comを端末ディスプレイ120に表示する。移動完了画像G14move_comは、自車両200の移動が完了したことを表す画像である。
<端末制御装置の作動>
一方、端末制御装置110は、後退移動選択信号を受信すると、図38に示した画面を端末ディスプレイ120に表示する。即ち、端末制御装置110は、車両画像G13、移動方向画像G16move、走行操作画像G15、前画面画像G19R及び終了画像G19Tを端末ディスプレイ120に表示する。図38に示した移動方向画像G16moveは、後退方向を表示する画像である。
端末制御装置110は、走行操作画像部分P15に所定のタッチ操作が加えられると、連続タッチ操作信号を無線で外部に発信する。
<車両制御装置の作動>
車両制御装置210は、連続タッチ操作信号を受信すると、車両走行装置220の作動を制御して自車両200を走行させる車両走行処理を行う。このとき、車両制御装置210は、車両走行処理により、トランスミッション装置224のシフト状態を後退移動状態とし、自車両200を後退させる。車両制御装置210は、連続タッチ操作信号を受信している間、自車両200が後退するように車両走行処理を行う。
一方、車両制御装置210は、連続タッチ操作信号を受信しなくなると、制動装置222により自車両200を一旦停止させる停車処理を行う。
又、車両制御装置210は、連続タッチ操作信号を受信し始めてから所定移動距離の自車両200の移動が完了するまでの間、残距離信号を無線で外部に所定時間間隔で発信する。残距離信号は、自車両200を所定移動距離だけ移動させるまでの残りの距離(移動残距離Dmove)を示す信号である。
<端末制御装置の作動>
端末制御装置110は、残距離信号を受信すると、図39に示したように、その残距離信号が示す移動残距離Dmoveを表示する移動残距離画像G14moveを端末ディスプレイ120に表示する。
<車両制御装置の作動>
車両制御装置210は、自車両200を所定移動距離だけ移動させると、停車処理により自車両200を停止させ、更に、停車保持処理により自車両200を停止状態に保持し、リモート入出庫制御を終了する。
車両制御装置210は、自車両200の移動が完了すると、移動完了信号を無線で外部に発信する。移動完了信号は、所定移動距離の自車両200の移動が完了したことを示す信号である。
<端末制御装置の作動>
端末制御装置110は、移動完了信号を受信すると、自車両200の移動が完了したことを端末利用者に知らせるために、図40に示したように、移動完了画像G14move_comを端末ディスプレイ120に表示する。移動完了画像G14move_comは、自車両200の移動が完了したことを表す画像である。
以上がリモート走行システム10の作動の概要である。リモート走行システム10によれば、自車両200を駐車区画30に入庫させるときの自車両200の走行経路上に障害物が存在するときでも、その駐車区画30を指定駐車区画30tgtとして指定することができる。従って、指定駐車区画30tgtを指定するタイミングの自由度を高めることができる。
<リモート走行システムの具体的な作動>
次に、リモート走行システム10の具体的な作動について説明する。
車両制御装置210の車両ECU290の車両CPU291は、図41に示したルーチンを所定演算周期で実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、車両CPU291は、図41に示したルーチンのステップ4100から処理を開始し、その処理をステップ4105に進め、第1車両フラグX21の値が「0」であるか否かを判定する。
車両CPU291は、ステップ4105にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ4110に進め、リモート入庫制御の実行が要求されたか否かを判定する。車両CPU291は、ステップ4110にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ4115に進め、第1車両フラグX21の値を「1」に設定する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4195に進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
一方、車両CPU291は、ステップ4105又はステップ4110にて「No」と判定した場合、処理をステップ4195に直接進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
更に、車両CPU291は、図42に示したルーチンを所定演算周期で実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、車両CPU291は、図42に示したルーチンのステップ4200から処理を開始し、その処理をステップ4205に進め、第1車両フラグX21の値が「1」であるか否かを判定する。車両CPU291は、ステップ4205にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ4210に進め、登録駐車区画30regが検出されているか否かを判定する。車両CPU291は、ステップ4210にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ4215に進め、図20に示した画面を表示装置260に表示する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4220に進め、登録入庫選択画像部分P23in_regにタッチ操作が加えられたか否かを判定する。
車両CPU291は、ステップ4220にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ4225に進め、図7に示した画面を表示装置260に表示する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4230に進め、第1車両フラグX21の値を「0」に設定し、第2車両フラグX22の値を「1」に設定する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4295に進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
一方、車両CPU291は、ステップ4220にて「No」と判定した場合、処理をステップ4235に進め、新規入庫選択画像部分P23in_newにタッチ操作が加えられたか否かを判定する。車両CPU291は、ステップ4235にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ4240に進め、自車両200の走行経路上に障害物が存在するか否かを判定する。車両CPU291は、ステップ4240にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ4245に進め、登録駐車スペース30S_regが検出されているか否かを判定する。
車両CPU291は、ステップ4245にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ4250に進め、障害物通知要求信号を無線で外部に発信する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4255に進め、第1車両フラグX21の値を「0」に設定し、第3車両フラグX23の値を「1」に設定する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4295に進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
一方、車両CPU291は、ステップ4245にて「No」と判定した場合、処理をステップ4260に進め、駐車区画30が検出されているか否かを判定する。車両CPU291は、ステップ4260にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ4265に進め、図7に示した画面を表示装置260に表示する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4270に進め、障害物通知要求信号を無線で外部に発信する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4275に進め、第1車両フラグX21の値を「0」に設定し、第2車両フラグX22の値を「1」に設定する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4295に進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
一方、車両CPU291は、ステップ4260にて「No」と判定した場合、処理をステップ4280に進め、第7車両フラグX27の値を「1」に設定する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4295に進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
又、車両CPU291は、ステップ4240にて「No」と判定した場合、先に述べたように、ステップ4225以降のステップの処理を実行し、本ルーチンの処理を一旦終了する。
又、車両CPU291は、ステップ4235にて「No」と判定した場合、処理をステップ4295に直接進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
又、車両CPU291は、ステップ4210にて「No」と判定した場合、先に述べたように、ステップ4240以降のステップの処理を実行し、本ルーチンの処理を一旦終了する。
又、車両CPU291は、ステップ4205にて「No」と判定した場合、処理をステップ4295に直接進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
更に、車両CPU291は、図43に示したルーチンを所定演算周期で実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、車両CPU291は、図43に示したルーチンのステップ4300から処理を開始し、その処理をステップ4305に進め、第2車両フラグX22の値が「1」であるか否かを判定する。車両CPU291は、ステップ4305にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ4310に進め、駐車可能区画画像部分P30Cにタッチ操作が加えられ、それに続いて、選択確定画像部分P29Fにタッチ操作が加えられたか否かを判定する。
車両CPU291は、ステップ4310にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ4315に進め、指定駐車区画30tgtを設定する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4320に進め、図8の(A)に示した画面を表示装置260に表示する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4325に進め、第2車両フラグX22の値を「0」に設定し、第3車両フラグX23の値を「1」に設定する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4395に進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
一方、車両CPU291は、ステップ4305又はステップ4310にて「No」と判定した場合、処理をステップ4395に直接進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
更に、車両CPU291は、図44に示したルーチンを所定演算周期で実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、車両CPU291は、図44に示したルーチンのステップ4400から処理を開始し、その処理をステップ4405に進め、第3車両フラグX23の値が「1」であるか否かを判定する。車両CPU291は、ステップ4405にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ4410に進め、前進入庫選択画像部分P23in_fwdにタッチ操作が加えられたか否かを判定する。
車両CPU291は、ステップ4410にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ4415に進め、前進方向を入庫方向として設定する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4420に進め、図8の(B)に示した画面を表示装置260に表示する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4425に進め、第3車両フラグX23の値を「0」に設定し、第4車両フラグX24の値を「1」に設定する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4495に進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
一方、車両CPU291は、ステップ4410にて「No」と判定した場合、処理をステップ4430に進め、後退入庫選択画像部分P23in_rwdにタッチ操作が加えられたか否かを判定する。車両CPU291は、ステップ4430にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ4435に進め、後退方向を入庫方向として設定する。次いで、車両CPU291は、先に述べたように、ステップ4420以降のステップの処理を実行し、本ルーチンの処理を一旦終了する。
一方、車両CPU291は、ステップ4430にて「No」と判定した場合、処理をステップ4495に進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
又、車両CPU291は、ステップ4405にて「No」と判定した場合も、処理をステップ4495に進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
更に、車両CPU291は、図45に示したルーチンを所定演算周期で実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、車両CPU291は、図45に示したルーチンのステップ4500から処理を開始し、その処理をステップ4505に進め、第4車両フラグX24の値が「1」であるか否かを判定する。車両CPU291は、ステップ4505にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ4510に進め、アプリ起動信号及び入庫選択信号を受信したか否かを判定する。
車両CPU291は、ステップ4510にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ4515に進め、目標入庫経路Rin_tgtを設定する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4520に進め、入庫残距離Dinを取得する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4525に進め、車両位置信号及び入庫残距離信号を無線で外部に発信する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4530に進め、第4車両フラグX24の値を「0」に設定し、第5車両フラグX25の値を「1」に設定する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4595に進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
一方、車両CPU291は、ステップ4505又はステップ4510にて「No」と判定した場合、処理をステップ4595に直接進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
更に、車両CPU291は、図46に示したルーチンを所定演算周期で実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、車両CPU291は、図46に示したルーチンのステップ4600から処理を開始し、その処理をステップ4605に進め、第5車両フラグX25の値が「1」に設定されているか否かを判定する。車両CPU291は、ステップ4605にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ4610に進め、連続タッチ操作信号を受信しているか否かを判定する。車両CPU291は、ステップ4610にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ4615に進め、車両走行処理を実行する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4620に進め、自車両200が目標駐車地点Pin_tgtに到達したか否かを判定する。
車両CPU291は、ステップ4620にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ4625に進め、停車処理及び停車保持処理を実行する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4630に進め、周辺情報検出装置270及び車両走行装置220の作動を停止する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4635に進め、入庫完了信号を無線で外部に発信する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4640に進め、第5車両フラグX25の値を「0」に設定する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4695に進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
一方、車両CPU291は、ステップ4620にて「No」と判定した場合、処理をステップ4695に直接進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
又、車両CPU291は、ステップ4610にて「No」と判定した場合、処理をステップ4645に進め、停車処理を実行する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4695に進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
又、車両CPU291は、ステップ4605にて「No」と判定した場合、処理をステップ4695に直接進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
更に、車両CPU291は、図47に示したルーチンを所定演算周期で実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、車両CPU291は図47に示したルーチンのステップ4700から処理を開始し、その処理をステップ4705に進め、第6車両フラグX26の値が「0」であるか否かを判定する。車両CPU291は、ステップ4705にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ4710に進め、リモート出庫制御の実行が要求されたか否かを判定する。車両CPU291は、ステップ4710にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ4715に進め、自車両200の走行経路上に障害物が存在するか否かを判定する。
車両CPU291は、ステップ4715にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ4720に進め、目標出庫経路Rout_tgtを設定する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4725に進め、出庫残距離Doutを取得する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4730に進め、車両位置信号及び出庫残距離信号を無線で外部に発信する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4735に進め、第6車両フラグX26の値を「1」に設定する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4795に進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
一方、車両CPU291は、ステップ4715にて「No」と判定した場合、処理をステップ4740に進め、出庫操作画面表示要求信号を発信する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4745に進め、第7車両フラグX27の値を「1」に設定する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4795に進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
又、車両CPU291は、ステップ4705又はステップ4710にて「No」と判定した場合、処理をステップ4795に直接進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
更に、車両CPU291は、図48に示したルーチンを所定演算周期で実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、車両CPU291は、図48に示したルーチンのステップ4800から処理を開始し、その処理をステップ4805に進め、第6車両フラグX26の値が「1」であるか否かを判定する。車両CPU291は、ステップ4805にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ4810に進め、連続タッチ操作信号を受信したか否かを判定する。車両CPU291は、ステップ4810にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ4815に進め、車両走行処理を実行する。
次いで、車両CPU291は、処理をステップ4820に進め、自車両200が目標出庫地点Pout_tgtに到達したか否かを判定する。車両CPU291は、ステップ4820にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ4825に進め、停車処理及び停車保持処理を実行する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4830に進め、出庫完了信号を無線で外部に発信する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4835に進め、第6車両フラグX26の値を「0」に設定する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4895に進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
一方、車両CPU291は、ステップ4820にて「No」と判定した場合、処理をステップ4895に直接進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
又、車両CPU291は、ステップ4810にて「No」と判定した場合、処理をステップ4840に進め、停車処理を実行する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4895に進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
又、車両CPU291は、ステップ4805にて「No」と判定した場合、処理をステップ4895に直接進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
更に、車両CPU291は、図49に示したルーチンを所定演算周期で実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、車両CPU291は、図49に示したルーチンのステップ4900から処理を開始し、その処理をステップ4905に進め、第7車両フラグX27の値が「1」であるか否かを判定する。車両CPU291は、ステップ4905にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ4910に進め、連続タッチ操作信号を受信したか否かを判定する。車両CPU291は、ステップ4910にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ4915に進め、車両走行処理を実行する。
次いで、車両CPU291は、処理をステップ4920に進め、自車両200が所定移動距離だけ走行したか否かを判定する。車両CPU291は、ステップ4920にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ4925に進め、停車処理及び停車保持処理を実行する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4930に進め、移動完了信号を無線で外部に発信する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4935に進め、第7車両フラグX27の値を「0」に設定する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4995に進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
一方、車両CPU291は、ステップ4920にて「No」と判定した場合、処理をステップ4995に直接進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
又、車両CPU291は、ステップ4910にて「No」と判定した場合、処理をステップ4940に進め、停車処理を実行する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ4995に進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
又、車両CPU291は、ステップ4905にて「No」と判定した場合、処理をステップ4995に直接進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
更に、車両CPU291は、図50に示したルーチンを所定演算周期で実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、車両CPU291は、図50に示したルーチンのステップ5000から処理を開始し、その処理をステップ5005に進め、登録要求信号を受信したか否かを判定する。車両CPU291は、ステップ5005にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ5010に進め、駐車スペース情報IPを登録(記憶)する。次いで、車両CPU291は、処理をステップ5095に進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
一方、車両CPU291は、ステップ5005にて「No」と判定した場合、処理をステップ5095に直接進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
一方、端末CPU191は、図51に示したルーチンを所定演算周期で実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、端末CPU191は、図51に示したルーチンのステップ5100から処理を開始し、その処理をステップ5105に進め、第1端末フラグX11の値が「0」であるか否かを判定する。端末CPU191は、ステップ5105にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ5110に進め、アプリ起動操作が操作端末100に加えられたか否かを判定する。端末CPU191は、ステップ5110にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ5115に進め、リモート走行アプリを起動する。
次いで、端末CPU191は、処理をステップ5120に進め、障害物通知信号を受信したか否かを判定する。端末CPU191は、ステップ5120にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ5125に進め、図33に示した画面を端末ディスプレイ120に表示する。次いで、端末CPU191は、処理をステップ5130に進め、第1端末フラグX11の値を「0」に設定し、第2端末フラグX12の値を「1」に設定する。次いで、端末CPU191は、処理をステップ5195に進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
一方、端末CPU191は、ステップ5120にて「No」と判定した場合、処理をステップ5135に進め、図9に示した画面を端末ディスプレイ120に表示する。次いで、端末CPU191は、処理をステップ5140に進め、第1端末フラグX11の値を「0」に設定し、第3端末フラグX13の値を「1」に設定する。次いで、端末CPU191は、処理をステップ5195に進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
又、端末CPU191は、ステップ5105又はステップ5110にて「No」と判定した場合、処理をステップ5195に直接進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
更に、端末CPU191は、図52に示したルーチンを所定演算周期で実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、端末CPU191は、図52に示したルーチンのステップ5200から処理を開始し、その処理をステップ5205に進め、第2端末フラグX12の値が「1」であるか否かを判定する。端末CPU191は、ステップ5205にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ5210に進め、初期画面表示許可信号を受信したか否かを判定する。端末CPU191は、ステップ5210にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ5215に進め、図9に示した画面を端末ディスプレイ120に表示する。次いで、端末CPU191は、処理をステップ5220に進め、第2端末フラグX12の値を「0」に設定し、第3端末フラグX13の値を「1」に設定する。次いで、端末CPU191は、処理をステップ5295に進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
一方、端末CPU191は、ステップ5205又はステップ5210にて「No」と判定した場合、処理をステップ5295に直接進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
更に、端末CPU191は、図53に示したルーチンを所定演算周期で実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、端末CPU191は、図53に示したルーチンのステップ5300から処理を開始し、その処理をステップ5305に進め、第3端末フラグX13の値が「1」であるか否かを判定する。端末CPU191は、ステップ5305にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ5310に進め、リモート入出庫開始画像部分P11にタッチ操作が加えられたか否かを判定する。端末CPU191は、ステップ5310にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ5315に進め、図10に示した画面を端末ディスプレイ120に表示する。次いで、端末CPU191は、処理をステップ5320に進め、第3端末フラグX13の値を「0」に設定し、第4端末フラグX14の値を「1」に設定する。次いで、端末CPU191は、処理をステップ5395に進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
一方、端末CPU191は、ステップ5305又はステップ5310にて「No」と判定した場合、処理をステップ5395に直接進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
更に、端末CPU191は、図54に示したルーチンを所定演算周期で実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、端末CPU191は、図54に示したルーチンのステップ5400から処理を開始し、その処理をステップ5405に進め、第4端末フラグX14の値が「1」であるか否かを判定する。端末CPU191は、ステップ5405にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ5410に進め、入庫選択画像部分P12inにタッチ操作が加えられたか否かを判定する。端末CPU191は、ステップ5410にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ5415に進め、図12に示した画面を端末ディスプレイ120に表示する。次いで、端末CPU191は、処理をステップ5420に進め、第4端末フラグX14の値を「0」に設定し、第5端末フラグX15の値を「1」に設定する。次いで、端末CPU191は、処理をステップ5495に進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
一方、端末CPU191は、ステップ5405又はステップ5410にて「No」と判定した場合、処理をステップ5495に進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
更に、端末CPU191は、図55に示したルーチンを所定演算周期で実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、端末CPU191は、図55に示したルーチンのステップ5500から処理を開始し、その処理をステップ5505に進め、第5端末フラグX15の値が「1」であるか否かを判定する。端末CPU191は、ステップ5505にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ5510に進め、連続タッチ操作が走行操作画像部分P15に加えられたか否かを判定する。端末CPU191は、ステップ5510にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ5515に進め、連続タッチ操作信号を無線で外部に発信する。次いで、端末CPU191は、処理をステップ5520に進める。
一方、端末CPU191は、ステップ5510にて「No」と判定した場合、処理をステップ5520に直接進める。
端末CPU191は、処理をステップ5520に進めると、入庫完了信号を受信したか否かを判定する。端末CPU191は、ステップ5520にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ5525に進め、図19に示した画面を端末ディスプレイ120に表示する。次いで、端末CPU191は、処理をステップ5530に進め、第5端末フラグX15の値を「0」に設定し、第6端末フラグX16の値を「1」に設定する。
一方、端末CPU191は、ステップ5505又はステップ5520にて「No」と判定した場合、処理をステップ5595に直接進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
更に、端末CPU191は、図56に示したルーチンを所定演算周期で実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、端末CPU191は、図56に示したルーチンのステップ5600から処理を開始し、その処理をステップ5605に進め、第6端末フラグX16の値が「1」であるか否かを判定する。端末CPU191は、ステップ5605にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ5610に進め、登録画像部分P19regにタッチ操作が加えられたか否かを判定する。端末CPU191は、ステップ5610にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ5615に進め、登録要求信号を発信する。次いで、端末CPU191は、処理をステップ5620に進め、第6端末フラグX16の値を「0」に設定する。次いで、端末CPU191は、処理をステップ5695に進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
一方、端末CPU191は、ステップ5605又はステップ5610にて「No」と判定した場合、処理をステップ5695に直接進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
更に、端末CPU191は、図57に示したルーチンを所定演算周期で実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、端末CPU191は、図57に示したルーチンのステップ5700から処理を開始し、その処理をステップ5705に進め、第4端末フラグX14の値が「1」であるか否かを判定する。端末CPU191は、ステップ5705にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ5710に進め、出庫選択画像部分P12outにタッチ操作が加えられたか否かを判定する。端末CPU191は、ステップ5710にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ5715に進め、出庫選択信号を無線で外部に発信する。次いで、端末CPU191は、処理をステップ5720に進め、図23に示した画面を端末ディスプレイ120に表示する。次いで、端末CPU191は、処理をステップ5725に進め、第4端末フラグX14の値を「0」に設定し、第7端末フラグX17の値を「1」に設定する。次いで、端末CPU191は、処理をステップ5795に進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
一方、端末CPU191は、ステップ5705又はステップ5710にて「No」と判定した場合、処理をステップ5795に直接進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
更に、端末CPU191は、図58に示したルーチンを所定演算周期で実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、端末CPU191は、図58に示したルーチンのステップ5800から処理を開始し、その処理をステップ5805に進め、第7端末フラグX17の値が「1」であるか否かを判定する。端末CPU191は、ステップ5805にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ5810に進め、前進出庫選択画像部分P16out_fwd又は後退出庫選択画像部分P16out_rwdにタッチ操作が加えられたか否かを判定する。端末CPU191は、ステップ5810にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ5815に進め、出庫方向選択信号を無線で外部に発信する。次いで、端末CPU191は、処理をステップ5820に進め、図25又は図26に示した画面を端末ディスプレイ120に表示する。次いで、端末CPU191は、処理をステップ5825に進め、第7端末フラグX17の値を「0」に設定し、第8端末フラグX18の値を「1」に設定する。次いで、端末CPU191は、処理をステップ5895に進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
一方、端末CPU191は、ステップ5805又はステップ5810にて「No」と判定した場合、処理をステップ5895に直接進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
更に、端末CPU191は、図59に示したルーチンを所定演算周期で実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、端末CPU191は、図59に示したルーチンのステップ5900から処理を開始し、その処理をステップ5905に進め、第8端末フラグX18の値が「1」であるか否かを判定する。端末CPU191は、ステップ5905にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ5910に進め、走行操作画像部分P15に連続タッチ操作が加えられたか否かを判定する。端末CPU191は、ステップ5910にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ5915に進め、連続タッチ操作信号を無線で外部に発信する。次いで、端末CPU191は、処理をステップ5920に進める。
一方、端末CPU191は、ステップ5910にて「No」と判定した場合、処理をステップ5920に直接進める。
端末CPU191は、処理をステップ5920に進めると、出庫完了信号を受信したか否かを判定する。端末CPU191は、ステップ5920にて「Yes」と判定した場合、処理をステップ5925に進め、図30に示した画面を端末ディスプレイ120に表示する。次いで、端末CPU191は、処理をステップ5930に進め、第8端末フラグX18の値を「0」に設定する。次いで、端末CPU191は、処理をステップ5995に進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
一方、端末CPU191は、ステップ5905又はステップ5920にて「No」と判定した場合、処理をステップ5995に直接進め、本ルーチンの処理を一旦終了する。
以上がリモート走行システム10の具体的な作動である。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。
10…リモート走行システム、100…操作端末、110…端末制御装置、120…端末ディスプレイ、180…端末無線受発信機、190…端末ECU、200…自車両、210…車両制御装置、220…車両走行装置、260…表示装置、280…車両無線受発信機、290…車両ECU

Claims (4)

  1. 自車両の車両制御装置と操作端末の端末制御装置との間で無線通信を行い、前記操作端末に対する操作に応答して前記自車両を指定区画まで自律的に走行させるリモート走行制御を前記車両制御装置に行わせるためのリモート走行システムであって、
    前記リモート走行制御の実行時、当該リモート走行システムに登録されている区画を前記指定区画として指定することができるように構成されているリモート走行システムにおいて、
    前記リモート走行制御の実行時、前記自車両を到着させようとしている区画までの前記自車両の走行経路上に可動な障害物が存在していても、前記自車両を到着させようとしている区画が当該リモート走行システムに登録されている区画である場合には、該区画を前記指定区画として指定することができるように構成されている、
    リモート走行システム。
  2. 請求項1に記載のリモート走行システムにおいて、
    前記リモート走行制御の実行時、当該リモート走行システムに登録されている区画を前記指定区画として指定した場合であって、該指定区画までの前記自車両の走行経路上に前記障害物が存在する場合、該障害物が存在することを通知する通知処理を前記端末制御装置に行わせるように構成されている、
    リモート走行システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のリモート走行システムにおいて、
    前記自車両に搭載されている装置に対する操作により前記指定区画を指定することができるように構成されている、
    リモート走行システム。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載のリモート走行システムにおいて、
    前記リモート走行制御により前記自車両を走行させているときに前記自車両が前記障害物に接触する可能性が高まった場合、該自車両の走行を停止するように構成されている、
    リモート走行システム。

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