JP7482761B2 - 収納ラックおよび個別ラック - Google Patents
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Description
2つのラックを連結させるために、次のような方法が考えられる。まず、下側ラックの上に上側ラックを置く。次に、上側ラックの側面が下側ラックの側面とずれないように上側ラックの位置を調整する。次に、上側ラックの側面と下側ラックの側面とのそれぞれの特定の箇所にプレートを取り付ける。そして、上側ラックのプレートと下側ラックのプレートとが連結されるように別のプレートを上側ラックのプレートと下側ラックのプレートにボルトで固定する。
しかし、このような方法は、上側ラックと下側ラックとの位置決めが不確実であり、連結作業が煩雑である。
この構造では、耐振動性および耐衝撃性を確保するために多数の連結金具が必要となる。また、2つのキャビネットを位置決めするための各連結金具の位置決めが不確実であり、連結作業が煩雑である。また、L字形状の連結金具がキャビネットのフレームに外付けされるため、余分なスペースが必要となる。
第1ラックと、
前記第1ラックと並べられる第2ラックと、
を備える。
前記第1ラックは、外側に突き出た1つ以上の凸部が設けられ前記第1ラックの一つの面を構成する凸部板を備え、
前記第2ラックは、内側にへこんだ1つ以上の凹部が前記1つ以上の凸部と対応する位置に設けられ前記第2ラックの一つの面を構成する凹部板を備え、
前記第1ラックと前記第2ラックが前記凸部板と前記凹部板を対面させて並べられ、前記1つ以上の凸部と前記1つ以上の凹部が嵌り合う。
収納ラック100について、図1から図7に基づいて説明する。
収納ラック100は、例えば、各種の電子機器を収納するためのラックである。
図1は、収納ラック100の正面図である。
収納ラック100は、互いに上下に並べられる個別の2つのラックを備える。
上側に配置されるラックを上側ラック110と称し、下側に配置されるラックを下側ラック120と称する。
上側ラック110と下側ラック120とのそれぞれは、直方体の形状を成している。
上面板121は、下側ラック120の上面を構成する。上面板121(凹部板の一例)には、後述するように、内側にへこんだ1つ以上の凹部が1つ以上の凸部と対応する位置に設けられている。
上側ラック110と下側ラック120は、底面板111と上面板121を対面させて上下に並べられる。そして、底面板111の1つ以上の凸部と上面板121の1つ以上の凹部が嵌り合う。
下側ラック120には底面防振ユニット102が取り付けられる。底面防振ユニット102は、下側ラック120の底面板に取り付けられる防振用のユニットである。
具体的には、上側ラック110の上面板112の四隅に取付孔が設けられアイボルト103が取り付けられる。
上側ラック110の底面板111には、1つ以上の接続部130が設けられる。具体的には、底面板111の四隅において、上面板112のアイボルト103用の取付孔と対向する位置に接続部130が設けられる。
接続部130は、下側ラック120と接続される部分または部品である。
接続部140は、上側ラック110と接続される部分または部品である。
ボルト104は、雄ネジの一種である。
接続部130には、ホルダ131が設けられる。
ホルダ131は、上側ラック110の外側に突き出た「凸部」を形成する。凸部の平面の形状は円形であり、凸部は全体として略円筒形状を成す。
連結孔132は、ボルト104が通る孔である。
側部133は、上方に向かうほど広くなっていて下方に向かうほど狭くなっている。
ホルダ141は、下側ラック120の内側にへこんだ「凹部」を形成する。凹部の平面の形状は円形であり、凹部は全体として略円筒形状を成す。
連結孔142は、ボルト104が通る孔である。
側部143は、上方に向かうほど広くなっていて下方に向かうほど狭くなっている。
図6は、上側ラック110と下側ラック120が連結された状態の接続部130と接続部140とを示す断面図である。
接続部130と接続部140は、ボルト104とナット105とを用いて固定される。
ナット105は、雌ネジの一種である。
上側ラック110を運搬する場合、上面板112の取付孔は、アイボルト103の代わりにハンドル106を取り付けるために使用される。
具体的には、運搬者は、前側の2つの取付孔と後ろ側の2つの取付孔とのそれぞれにハンドル106を取り付け、取り付けたハンドル106を持って上側ラック110を運搬する。
下側ラック120を運搬する場合、上面板121のホルダ141は、ハンドル106と同じ種類のハンドルを取り付けるために使用される。
具体的には、運搬者は、前側の2つのホルダ141と後ろ側の2つのホルダ141とのそれぞれにハンドル106と同じ大きさおよび形状を有するハンドルを取り付け、取り付けたハンドルを持って下側ラック120を運搬する。
収納ラック100は以下のような形態であってもよい。
上側ラック110の底面板111に凸部の代わりに凹部を設け、下側ラック120の上面板121に凹部の代わりに凸部を設けてもよい。
2つのラック(110、120)は、上下ではなく左右に並べて連結されてもよい。
凸部と凹部とのそれぞれの平面の形状は、円形ではなく、四角形または他の形状であってもよい。
但し、ホルダ141に雌ネジを形成し、これにボルト104を締結する構成であってもよく同様の効果を奏する。
収納ラック100は上側ラック110と下側ラック120とに分割できる。そのため、上側ラック110と下側ラック120とを別々に搬入し、搬入後に上側ラック110と下側ラック120とを連結させて収納ラック100を組み立てることができる。これにより、船のハッチのような狭い入口からでも収納ラック100を搬入することができる。また、上側ラック110と下側ラック120とを分割して搬出することもできるため、収納ラック100の搬出および入れ替えも可能である。
上側ラック110の底面板111には凸部(ホルダ131)があり、下側ラック120の上面板121には凹部(ホルダ141)がある。そのため、上側ラック110を下側ラック120の上に置いた際に凸部を凹部に嵌め合わせれば、上側ラック110が下側ラック120に対して位置決めされる。また、凸部の側部133と凹部の側部143とのそれぞれにテーパーが形成されているため、凸部を凹部に嵌め合わせることが容易である。これにより、上側ラック110と下側ラック120との位置決めが容易であり確実となる。
さらに、凸部と凹部とのそれぞれにボルト104を通すための連結孔(132、142)がある。そのため、ボルト104とナット105とを用いて凸部と凹部とを固定することができる。これにより、上側ラック110と下側ラック120との連結作業が容易となる。また、位置決めと連結との両方が上側ラック110の一部である凸部と下側ラック120の一部である凹部とを利用して行うことができるため、収納ラック100の省スペース化が実現される。
下側ラック120の上面板121において、複数の凹部は、上側ラック110の上面板112に設けられるアイボルト103用の複数の取付孔と対応する位置に設けられる。そのため、上側ラック110の2つ以上の取付孔と下側ラック120の2つ以上の凹部とのそれぞれに同じハンドル106を取り付けることが可能である。これにより、同じハンドル106を使って上側ラック110と下側ラック120とのそれぞれを搬入または搬出することができる。
実施の形態1は、好ましい形態の例示であり、本開示の技術的範囲を制限することを意図するものではない。実施の形態1は、部分的に実施してもよいし、他の形態と組み合わせて実施してもよい。
Claims (8)
- 第1ラックと、
前記第1ラックと並べられる第2ラックと、
を備え、
前記第1ラックは、テーパーを成す側部と雄ネジが通る孔である連結孔とをそれぞれに有して外側に突き出た1つ以上の凸部が設けられ前記第1ラックの一つの面を構成する凸部板を備え、
前記第2ラックは、テーパーを成す側部と雄ネジが通る孔である連結孔とをそれぞれに有して内側にへこんだ1つ以上の凹部が前記1つ以上の凸部と対応する位置に設けられ前記第2ラックの一つの面を構成する凹部板を備え、
前記第1ラックと前記第2ラックが前記凸部板と前記凹部板を対面させて並べられ、前記1つ以上の凸部と前記1つ以上の凹部が嵌り合って1つ以上の雄ネジと1つ以上の雌ネジとを用いて固定される
収納ラック。 - 前記第1ラックと前記第2ラックとのそれぞれが、直方体のラックであり、
前記1つ以上の凸部である4つの凸部が、前記凸部板の四隅に設けられ、
前記1つ以上の凹部である4つの凹部が、前記凹部板の四隅に設けられた
請求項1に記載の収納ラック。 - 前記第1ラックが、上側に配置される上側ラックであり、
前記凸部板が、前記上側ラックの底面を構成する底面板であり、
前記第2ラックが、下側に配置される下側ラックであり、
前記凹部板が、前記下側ラックの上面を構成する上面板である
請求項1に記載の収納ラック。 - 前記上側ラックは、アイボルトがそれぞれに取り付けられる1つ以上の取付孔が設けられ前記凸部板と対向して前記上側ラックの上面を構成する上面板を備え、
前記1つ以上の凸部が、前記1つ以上の取付孔と対向する位置に設けられた
請求項3に記載の収納ラック。 - 前記第1ラックと前記第2ラックとのそれぞれが、直方体状のラックであり、
前記1つ以上の取付孔である4つの取付孔が、前記上側ラックの前記上面板の四隅に設けられ、
前記1つ以上の凸部である4つの凸部が、前記上側ラックの前記底面板の四隅において前記4つの取付孔と対向する位置に設けられ、
前記1つ以上の凹部である4つの凹部が、前記下側ラックの前記上面板の四隅において前記4つの取付孔と対応する位置に設けられた
請求項4に記載の収納ラック。 - 前記4つの取付孔のうちの2つ以上の取付孔が、前記第1ラックが運搬されるときにハンドルを取り付けるために使用され、
前記4つの凹部のうちの2つ以上の凹部が、前記第2ラックが前記第1ラックと分けて運搬されるときに前記ハンドルと同じ種類のハンドルを取り付けるために使用される
請求項5に記載の収納ラック。 - 別のラックと並べられる個別ラックであり、
前記個別ラックは、テーパーを成す側部と雄ネジが通る孔である連結孔とをそれぞれに有して外側に突き出た1つ以上の凸部が設けられ前記個別ラックの一つの面を構成する凸部板を備え、
前記別のラックは、テーパーを成す側部と雄ネジが通る孔である連結孔とをそれぞれに有して内側にへこんだ1つ以上の凹部が前記1つ以上の凸部と対応する位置に設けられ前記別のラックの一つの面を構成する凹部板を備え、
前記個別ラックと前記別のラックが前記凸部板と前記凹部板を対面させて並べられ、前記1つ以上の凸部と前記1つ以上の凹部が嵌り合って1つ以上の雄ネジと1つ以上の雌ネジとを用いて固定される
個別ラック。 - 別のラックと並べられる個別ラックであり、
前記別のラックは、テーパーを成す側部と雄ネジが通る孔である連結孔とをそれぞれに有して前記別のラックの外側に突き出た1つ以上の凸部が設けられ前記別のラックの一つの面を構成する凸部板を備え、
前記個別ラックは、テーパーを成す側部と雄ネジが通る孔である連結孔とをそれぞれに有して前記個別ラックの内側にへこんだ1つ以上の凹部が前記1つ以上の凸部と対応する位置に設けられ前記個別ラックの一つの面を構成する凹部板を備え、
前記別のラックと前記個別ラックが前記凸部板と前記凹部板を対面させて並べられ、前記1つ以上の凸部と前記1つ以上の凹部が嵌り合って1つ以上の雄ネジと1つ以上の雌ネジとを用いて固定される
個別ラック。
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JP2020193666A JP7482761B2 (ja) | 2020-11-20 | 2020-11-20 | 収納ラックおよび個別ラック |
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JP2015173185A (ja) | 2014-03-11 | 2015-10-01 | 株式会社ナカヨ | 段積用ネジ締結機構を有する筐体の構造 |
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2020
- 2020-11-20 JP JP2020193666A patent/JP7482761B2/ja active Active
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