JP7480298B2 - 酸素含有複素環化合物、その製造方法及び使用 - Google Patents

酸素含有複素環化合物、その製造方法及び使用 Download PDF

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Description

(関連出願の相互参照)
本願は、出願日が2019年12月02日、出願番号が201911212840.3、出願日が2020年04月29日、出願番号が202010368798.0、出願日が2020年10月10日、出願番号が202011077052.0の中国特許出願の優先権を主張し、それらの全内容が引用により本願に組み込まれる。
本発明は、酸素含有複素環化合物、その製造方法及び使用に関する。
Ras(Rat sarcoma viral oncogene、ラット肉腫ウイルス癌遺伝子)は、最初にラット肉腫で発見された。哺乳動物のras遺伝子ファミリーはそれぞれH-ras、K-ras、N-rasである3つのメンバーがあり、そのうちのK-rasの第4のエキソンはA、Bの2種類の変異体を有する。Ras遺伝子は各種の真核生物、例えば哺乳類、ショウジョウバエ、真菌、線虫及び酵母に広く存在し、異なる組織での発現度が異なり、そのうちのH-Rasは主に皮膚と骨格筋に発現し、K-Rasは主に結腸と胸腺に発現し、N-Rasは睾丸での発現度が高い。Ras蛋白は細胞シグナル伝達過程の分子スイッチとして、GTP/GDPとの結合切り替えを通じてシグナル伝達を制御し、更に細胞増殖、分化、老化及びアポトーシスなどの生命過程を調節する。
Ras突然変異は腫瘍の発生と発展とに密切に関係している。Ras遺伝子は30%以上のヒト腫瘍に変異し、最も有力な癌駆動因子の一つとして知られている。Ras発癌遺伝子の突然変異は主に点突然変異により行われる。既に150種類以上の異なるRas点突然変異が発見されており、そのうちの12と13位グリシン及び61位グルタミンの突然変異が最もよく見られる。
数十年以来、人々はRasを標的とする小分子阻害剤を研究開発するための努力が絶え間なくなされているが、今まで関連薬物がまだ発売されていない。科学者はRas蛋白に直接作用できるGTP拮抗的阻害剤の研究開発を望んでいる。しかし、GTPとRasとの間には極めて強い親和性(pmol/Lレベル)があるが、細胞におけるGTP濃度が非常に高い(0.5mM)、及びRAS蛋白構造に小分子結合に有利なポケットが乏しいことなどから成功しなかった。近年、K-Ras G12C変異体のアロステリック部位を用いた薬物研究開発は一定の成果が得られた。2013年、ある研究グループからK-Ras G12C小分子阻害剤の発現が報告された(Nature,2013,503,548-551)。彼らは、K-Ras G12C変異体から、分子スイッチII領域の下方に位置する1つの新規な結合ポケットを同定し、これらの阻害剤は、このアロステリックポケットに結合し、付近のCys12と共有結合を形成し、それによってK-Ras G12Cの活性化を選択的に阻害する。他の研究者は細胞活性を有するKRAS阻害剤(Science,2016,351,604-608)が報告された。現在、すでに臨床開発段階に入った薬物があり、Amgen社の化合物AMG510は2018年から臨床試験を開始し、初めて臨床に入ったKRASを直接標的とする小分子阻害剤であった。
要約すると、数十年のたゆまず努力して、Rasについての理解を徐々に深めたが、今に至るもまだ薬用可能な化合物の開発に成功しておらず、Rasに対して比較的良い阻害効果を有する化合物を探すことは、依然として新規薬剤開発領域の研究ホットスポットと難点である。
本発明が解決しようとする技術課題は、従来技術においてRas阻害剤として有効な薬剤が臨床治療に用いられないことであり、そのため、本発明は、Rasによって媒介される多種疾患の治療及び/又は予防が期待できる酸素含有複素環化合物、その製造方法及び使用を提供する。
本発明は、以下の技術案によって、上記の技術問題を解決する。
本発明は、式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その立体異性体、その互変異性体又はその同位体化合物を提供し、
Figure 0007480298000001
式中、Rは、C6-20アリール基、「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-7によって置換された「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」であり、
1-6及びR1-7は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、-C(=O)R65、-NR6364、-C(=O)OR66、-C(=O)NR69610、C1-6アルキル基、C1-6アルキルオキシ基、C3-10シクロアルキル基、「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1つ又は2つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、C6-20アリール基、「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1つ又は2つ含む5-7員ヘテロアリール基」、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基、1つ若しくは複数のR1-6-2によって置換されたC1-6アルキルオキシ基、1つ若しくは複数のR1-6-3によって置換されたC3-10シクロアルキル基、1つ若しくは複数のR1-6-4によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1つ又は2つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、1つ若しくは複数のR1-6-5によって置換されたC6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-6-6によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1つ又は2つ含む5-7員ヘテロアリール基」であり、
1-6-1、R1-6-2、R1-6-3、R1-6-4、R1-6-5及びR1-6-6は、独立して、シアノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、C1-6アルキル基、-C(=O)R65-2、-NR63-264-2、-C(=O)OR66-2、又は、-C(=O)NR69-2610-2であり、
65、R65-2、R63、R63-2、R64、R64-2、R66、R66-2、R69、R69-2、R610及びR610-2は、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
mは、0、1又は2であり、
は、独立して、C1-6アルキル基であり、
は、-OR31、-SR32又は-NR3334であり、
31、R32及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、R33は、独立して、H、C1-6アルキル基、又は1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
31-1は、独立して、C3-10シクロアルキル基、「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」、1つ若しくは複数のRd16によって置換されたC3-10シクロアルキル基、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む」、-OR、-SRd1、-NRe1e2、又は、-C(=O)NRe3e4であり、
d15及びRd16は、独立して、C1-6アルキル基、1つ若しくは複数のR1-8-1によって置換されたC1-6アルキル基、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、ハロゲン、-NRe5e6又は-C(=O)NRe7e8であり、
、Rd1、Re1、Re2、Re3及びRe4は、独立して、水素、C1-6アルキル基、C3-10シクロアルキル基、「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」、又は、1つ若しくは複数のR1-8-2によって置換されたC1-6アルキル基であり、
1-8-1及びR1-8-2は、独立して、シアノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、-C(=O)Re9、-NRe10e11、-C(=O)ORe12、又は、-C(=O)NRe13e14であり、
e5、Re6、Re7、Re8、Re9、Re10、Re11、Re12、Re13及びRe14は、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
環Yは、N原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、飽和ヘテロ環又は部分飽和ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、単環、架橋環又はスピロ環であり、
Gは、N、C又はCHであり、
nは、0、1、2又は3であり、
は、独立して、C1-6アルキル基、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基、オキソ、-C(=O)OR4a又は-C(=O)NR4b4cであり、
4-1は、独立して、ハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、-NR4i4j、-C(=O)OR4d又は-C(=O)NR4e4fであり、R4d、R4e、R4f、R4i及びR4jは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
4a、R4b及びR4cは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
は、CN、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)、-C(=O)-C≡CR、-S(=O)-C(R)=C(R)(R)又は-S(=O)-C≡CRであり、
は、独立して、水素、重水素、ハロゲン又はC1-6アルキル基であり、
及びRは、独立して、水素、重水素、C1-6アルキル基、C1-6アルキル基-C(=O)-、又は、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
b-1は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、又は、-NR10j10kであり、
10j及びR10kは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、又は、R10j、R10k及びそれに結合したNは、共に「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」を形成する。
ある態様において、式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その立体異性体、その互変異性体又はその同位体化合物のうち、一部の基は以下の定義を有し、本明細書に記載されていない基の定義は本明細書のいずれかのスキーム(以下、本段落の文脈において「ある態様において」と略称する)で記載されるように、式Iで示される酸素含有複素環化合物であり、
式中、Rは、C6-20アリール基、「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-7によって置換された「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」であり、
1-6及びR1-7は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、-C(=O)R65、-NR6364、-C(=O)OR66、-C(=O)NR69610、C1-6アルキル基、C1-6アルキルオキシ基、C3-10シクロアルキル基、「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1つ又は2つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、C6-20アリール基、「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1つ又は2つ含む5-7員ヘテロアリール基」、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基、1つ若しくは複数のR1-6-2によって置換されたC1-6アルキルオキシ基、1つ若しくは複数のR1-6-3によって置換されたC3-10シクロアルキル基、1つ若しくは複数のR1-6-4によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1つ又は2つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、1つ若しくは複数のR1-6-5によって置換されたC6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-6-6によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1つ又は2つ含む5-7員ヘテロアリール基」であり、
1-6-1、R1-6-2、R1-6-3、R1-6-4、R1-6-5及びR1-6-6は、独立して、シアノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、C1-6アルキル基、-C(=O)R65-2、-NR63-264-2、-C(=O)OR66-2、又は、-C(=O)NR69-2610-2であり、
65、R65-2、R63、R63-2、R64、R64-2、R66、R66-2、R69、R69-2、R610及びR610-2は、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
mは、0、1又は2であり、
は、独立して、C1-6アルキル基であり、
は、-OR31、-SR32又は-NR3334であり、
31、R32、R33及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
31-1は、独立して、C3-10シクロアルキル基、「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」、1つ若しくは複数のRd16によって置換されたC3-10シクロアルキル基、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」、-OR、-SRd1、-NRe1e2、又は、-C(=O)NRe3e4であり、
d15及びRd16は、独立して、C1-6アルキル基、1つ若しくは複数のR1-8-1によって置換されたC1-6アルキル基、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、ハロゲン、-NRe5e6又は-C(=O)NRe7e8であり、
、Rd1、Re1、Re2、Re3及びRe4は、独立して、水素、C1-6アルキル基、C3-10シクロアルキル基、「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」、又は、1つ若しくは複数のR1-8-2によって置換されたC1-6アルキル基であり、
1-8-1及びR1-8-2は、独立して、シアノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、-C(=O)Re9、-NRe10e11、-C(=O)ORe12、又は、-C(=O)NRe13e14であり、
e5、Re6、Re7、Re8、Re9、Re10、Re11、Re12、Re13及びRe14は、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
環Yは、N原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、飽和ヘテロ環又は部分飽和ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、単環、架橋環又はスピロ環であり、
Gは、N、C又はCHであり、
nは、0、1、2又は3であり、
は、独立して、C1-6アルキル基、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基、オキソ、-C(=O)OR4a又は-C(=O)NR4b4cであり、
4-1は、独立して、ハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、-NR4i4j、-C(=O)OR4d又は-C(=O)NR4e4fであり、R4d、R4e、R4f、R4i及びR4jは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
4a、R4b及びR4cは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
は、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)、-C(=O)-C≡CR、-S(=O)-C(R)=C(R)(R)又は-S(=O)-C≡CRであり、
は、独立して、水素、重水素、ハロゲン又はC1-6アルキル基であり、
及びRは、独立して、水素、重水素、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
b-1は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、又は、-NR10j10kであり、
10j及びR10kは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、又は、R10j、R10k及びそれに結合したNは、共に「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」を形成する。
ある態様において、
は、C6-20アリール基、「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-7によって置換された「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」であり、
1-6及びR1-7は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキル基、C1-6アルキルオキシ基、C3-10シクロアルキル基、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR1-6-2によって置換されたC1-6アルキルオキシ基であり、R1-6-1及びR1-6-2は、独立して、ハロゲンである。
ある態様において、
は、C6-20アリール基、「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-7によって置換された「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、例えばC6-20アリール基、「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、又は、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基であり、
1-6及びR1-7は、独立して、ハロゲン、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
1-6-1は、独立して、ハロゲンである。
ある態様において、
は、C6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基であり、
1-6は、独立して、ハロゲン、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
1-6-1は、独立して、ハロゲンである。
ある態様において、
mは、0である。
ある態様において、
は、-OR31、-SR32又は-NR3334であり、
31、R32及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、R33は、独立して、H、C1-6アルキル基、又は1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、
d15は、独立して、C1-6アルキル基又はハロゲンであり、
e1及びRe2は、独立して、C1-6アルキル基である。
ある態様において、
は、-SR32であり、
32は、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
31-1は、独立して、-NRe1e2であり、
e1及びRe2は、独立して、C1-6アルキル基である。
ある態様において、
は、-OR31又は-NR3334であり、
31、R33及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、
d15は、独立して、C1-6アルキル基、1つ若しくは複数のR1-8-1によって置換されたC1-6アルキル基、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、ハロゲン、-NRe5e6又は-C(=O)NRe7e8であり、
1-8-1は、独立して、ハロゲンであり、Re5、Re6、Re7及びRe8は、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
e1及びRe2は、独立して、C1-6アルキル基である。
ある態様において、
は、-NR3334であり、
34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、R33は、独立して、H、C1-6アルキル基、又は1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基、例えばH又はC1-6アルキル基であり、
31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、
d15は、独立して、C1-6アルキル基であり、
e1及びRe2は、独立して、C1-6アルキル基である。
ある態様において、
は、-OR31又は-NR3334であり、
31及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、R33は、独立して、H、C1-6アルキル基、又は1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基、例えばH又はC1-6アルキル基であり、
31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、
d15は、独立して、C1-6アルキル基又はハロゲンであり、
e1及びRe2は、独立して、C1-6アルキル基である。
ある態様において、
は、-OR31又は-NR3334であり、
31、R33及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、
d15は、独立して、C1-6アルキル基又はハロゲンであり、
e1及びRe2は、独立して、C1-6アルキル基である。
ある態様において、
は、-OR31又は-NR3334であり、
31、R33及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、
e1、Re2及びRd15は、独立して、C1-6アルキル基である。
ある態様において、
環Yは、N原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、飽和ヘテロ環又は部分飽和ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、単環又はスピロ環、例えば単環であり、
Gは、N、C又はCHである。
ある態様において、
環Yは、N原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、飽和ヘテロ環又は部分飽和ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、単環であり、
Gは、Nである。
ある態様において、
nは、0又は1であり、
は、独立して、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
4-1は、独立して、ヒドロキシ基、シアノ基、又は、-C(=O)NR4e4fであり、R4e及びR4fは、独立して、水素又はC1-6アルキル基、例えば水素である。
ある態様において、
nは、0又は1であり、
は、独立して、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
4-1は、独立して、-C(=O)NR4e4fであり、R4e及びR4fは、独立して、水素又はC1-6アルキル基、例えば水素である。
ある態様において、
nは、0又は1であり、
は、独立して、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
4-1は、独立して、ヒドロキシ基又はシアノ基である。
ある態様において、
nは、0又は1であり、
は、独立して、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
4-1は、独立して、ヒドロキシ基である。
ある態様において、
nは、0又は1であり、
は、独立して、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
4-1は、独立して、シアノ基である。
ある態様において、
は、CN、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)、-C(=O)-C≡C-Me又は、-S(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、
は、独立して、水素又はハロゲンであり、
及びRは、独立して、水素、C1-6アルキル基、C1-6アルキル基-C(=O)-、又は、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
b-1は、独立して、-NR10j10kであり、
10j及びR10kは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、又は、R10j、R10k及びそれに結合したNは、共に「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-6員ヘテロシクロアルキル基」を形成する。
ある態様において、
は、CN又は-C(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、
は、独立して、水素であり、
及びRは、独立して、水素、C1-6アルキル基-C(=O)-である。
ある態様において、
は、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)、-C(=O)-C≡C-Me又は、-S(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、
は、独立して、水素又はハロゲンであり、
及びRは、独立して、水素、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
b-1は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、又は、-NR10j10kであり、
10j及びR10kは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、又は、R10j、R10k及びそれに結合したNは、共に「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-6員ヘテロシクロアルキル基」を形成する。
ある態様において、
は、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)、-C(=O)-C≡C-Me又は、-S(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、
は、独立して、水素又はハロゲンであり、
及びRは、独立して、水素、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
b-1は、独立して、-NR10j10kであり、
10j及びR10kは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、又は、R10j、R10k及びそれに結合したNは、共に「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-6員ヘテロシクロアルキル基」を形成する。
ある態様において、
は、C6-20アリール基、「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-7によって置換された「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」であり、
1-6及びR1-7は、独立して、ハロゲン、C1-6アルキル基、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、R1-6-1は、独立して、ハロゲンであり、
mは、0であり、
は、-OR31、-SR32又は-NR3334であり、
31、R32及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、R33は、独立して、H、C1-6アルキル基、又は1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基、例えばH又はC1-6アルキル基であり、
31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、
d15は、独立して、C1-6アルキル基又はハロゲンであり、
e1及びRe2は、独立して、C1-6アルキル基であり、
環Yは、N原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、飽和ヘテロ環又は部分飽和ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、単環又はスピロ環であり、
Gは、N、C又はCHであり、
nは、0又は1であり、
は、独立して、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
4-1は、独立して、シアノ基、ヒドロキシ基又は-C(=O)NR4e4fであり、R4e及びR4fは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
は、CN、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)、-C(=O)-C≡C-Me又は、-S(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、
は、独立して、水素又はハロゲンであり、
及びRは、独立して、水素、C1-6アルキル基、C1-6アルキル基-C(=O)-、又は、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
b-1は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、又は、-NR10j10kであり、
10j及びR10kは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、又は、R10j、R10k及びそれに結合したNは、共に「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-6員ヘテロシクロアルキル基」を形成する。
ある態様において、
は、C6-20アリール基、「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-7によって置換された「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」であり、
1-6及びR1-7は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキル基、C1-6アルキルオキシ基、C3-10シクロアルキル基、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR1-6-2によって置換されたC1-6アルキルオキシ基であり、R1-6-1及びR1-6-2は、独立して、ハロゲンであり、
mは、0であり、
は、-OR31又は-NR3334であり、
31、R33及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、
d15は、独立して、C1-6アルキル基、1つ若しくは複数のR1-8-1によって置換されたC1-6アルキル基、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、ハロゲン、-NRe5e6又は-C(=O)NRe7e8であり、
1-8-1は、独立して、ハロゲンであり、Re5、Re6、Re7及びRe8は、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
e1及びRe2は、独立して、C1-6アルキル基であり、
環Yは、N原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、飽和ヘテロ環又は部分飽和ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、単環又はスピロ環であり、
Gは、N、C又はCHであり、
nは、0又は1であり、
は、独立して、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
4-1は、独立して、シアノ基又はヒドロキシ基であり、
は、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)、-C(=O)-C≡C-Me又は、-S(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、
は、独立して、水素又はハロゲンであり、
及びRは、独立して、水素、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
b-1は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、又は、-NR10j10kであり、
10j及びR10kは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、又は、R10j、R10k及びそれに結合したNは、共に「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-6員ヘテロシクロアルキル基」を形成する。
ある態様において、
は、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、Rは、独立して、水素又はハロゲンであり、R及びRは、独立して、水素又はC1-6アルキル基である。
ある態様において、
は、C6-20アリール基、「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-7によって置換された「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」であり、
1-6及びR1-7は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキル基、C1-6アルキルオキシ基、C3-10シクロアルキル基、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR1-6-2によって置換されたC1-6アルキルオキシ基であり、R1-6-1及びR1-6-2は、独立して、ハロゲンであり、
mは、0であり、
は、-OR31又は-NR3334であり、
31、R33及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、
d15は、独立して、C1-6アルキル基、1つ若しくは複数のR1-8-1によって置換されたC1-6アルキル基、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、ハロゲン、-NRe5e6又は-C(=O)NRe7e8であり、
1-8-1は、独立して、ハロゲンであり、Re5、Re6、Re7及びRe8は、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
e1及びRe2は、独立して、C1-6アルキル基であり、
環Yは、N原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、飽和ヘテロ環又は部分飽和ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、単環又はスピロ環であり、
Gは、N、C又はCHであり、
nは、0又は1であり、
は、独立して、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
4-1は、独立して、シアノ基であり、
は、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)、-C(=O)-C≡C-Me又は、-S(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、
は、独立して、水素又はハロゲンであり、
及びRは、独立して、水素、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
b-1は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、又は、-NR10j10kであり、
10j及びR10kは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、又は、R10j、R10k及びそれに結合したNは、共に「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-6員ヘテロシクロアルキル基」を形成する。
ある態様において、
は、C6-20アリール基、「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-7によって置換された「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、例えばC6-20アリール基、「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、又は、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基であり、
1-6は、独立して、ハロゲン、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
1-6-1は、独立して、ハロゲンであり、
mは、0であり、
は、-OR31、-SR32又は-NR3334であり、
31、R32及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、R33は、独立して、H、C1-6アルキル基又は1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基、例えばH又はC1-6アルキル基であり、
31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、
d15は、独立して、C1-6アルキル基又はハロゲンであり、
e1及びRe2は、独立して、C1-6アルキル基であり、
環Yは、N原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、飽和ヘテロ環又は部分飽和ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、単環であり、
Gは、Nであり、
nは、0又は1であり、
は、独立して、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
4-1は、独立して、シアノ基又は-C(=O)NR4e4fであり、R4e及びR4fは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
は、CN、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、
は、独立して、水素又はハロゲンであり、
及びRは、独立して、水素、C1-6アルキル基、又は、C1-6アルキル基-C(=O)-である。
ある態様において、
は、C6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基であり、
1-6は、独立して、ハロゲン、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
1-6-1は、独立して、ハロゲンであり、
mは、0であり、
は、-OR31又は-NR3334であり、
31、R33及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、
d15は、独立して、C1-6アルキル基又はハロゲンであり、
e1及びRe2は、独立して、C1-6アルキル基であり、
環Yは、N原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、飽和ヘテロ環又は部分飽和ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、単環であり、
Gは、Nであり、
nは、0又は1であり、
は、独立して、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
4-1は、独立して、シアノ基であり、
は、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、
は、独立して、水素又はハロゲンであり、
及びRは、独立して、水素又はC1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
b-1は、独立して、-NR10j10kであり、
10j及びR10kは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、又は、R10j、R10k及びそれに結合したNは、共に「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」を形成する。
ある態様において、
は、C6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基であり、
1-6は、独立して、ハロゲン、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
1-6-1は、独立して、ハロゲンであり、
mは、0であり、
は、-OR31又は-NR3334であり、
31、R33及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、
e1、Re2及びRd15は、独立して、C1-6アルキル基であり、
環Yは、N原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、飽和ヘテロ環又は部分飽和ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、単環であり、
Gは、Nであり、
nは、0又は1であり、
は、独立して、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
4-1は、独立して、シアノ基であり、
は、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、
は、独立して、水素又はハロゲンであり、
及びRは、独立して、水素又はC1-6アルキル基である。
ある態様において、
式Iで示される酸素含有複素環化合物の構造は、以下の構造であり、
Figure 0007480298000002
又は
Figure 0007480298000003
Figure 0007480298000004
との混合物、それらのモル比は例えば1:1である」。
ある態様において、式Iで示される酸素含有複素環化合物の構造は、以下の構造であり、
Figure 0007480298000005
ある態様において、
上記のRがC6-20アリール基である場合、上記のC6-20アリール基は、フェニル基又はナフチル基であってもよく、フェニル基又は1-ナフチル基であってもよい。
ある態様において、
上記のRが「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」である場合、上記の「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」は、「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む9-10員ヘテロアリール基」であってもよく、「O、S及びNのうちの1種類であるヘテロ原子を1つ含む9-10員ヘテロアリール基」であってもよく、イソキノリニル基であってもよく、
Figure 0007480298000006
であってもよい。
ある態様において、
上記のRが1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基である場合、上記のC6-20アリール基は、フェニル基又はナフチル基であってもよく、フェニル基又は1-ナフチル基であってもよい。
ある態様において、
上記のRが1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基である場合、上記の複数は、2つ又は3つであってもよい。
ある態様において、
上記のR1-6が独立して、ハロゲンである場合、上記のハロゲンは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素であってもよく、フッ素又は塩素であってもよい。
ある態様において、
上記のR1-6が独立して、C1-6アルキル基である場合、上記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であってもよく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec‐ブチル基又はtert‐ブチル基であってもよく、メチル基であってもよい。
ある態様において、
上記のR1-6が独立して、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、上記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であってもよく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec‐ブチル基又はtert‐ブチル基であってもよく、メチル基であってもよい。
ある態様において、
上記のR1-6が独立して、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、上記の複数は、2つ又は3つであってもよい。
ある態様において、
上記のR1-6-1が独立して、ハロゲンである場合、上記のハロゲンは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素であってもよく、フッ素であってもよい。
ある態様において、
上記のR1-6が独立して、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、上記の1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基は、トリフルオロメチルであってもよい。
ある態様において、
上記のRが1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基である場合、上記の1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基は
Figure 0007480298000007
又は
Figure 0007480298000008
である。
ある態様において、
上記のRが1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基である場合、上記の1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基は、
Figure 0007480298000009
又は
Figure 0007480298000010
である。
ある態様において、
上記のR33が独立して、C1-6アルキル基である場合、上記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であってもよく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec‐ブチル基又はtert‐ブチル基であってもよく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基又はイソプロピル基であってもよい。
ある態様において、
上記のR31、R33及びR34が独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、上記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であってもよく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec‐ブチル基又はtert‐ブチル基であってもよく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基又はイソプロピル基であってもよい。
ある態様において、
上記のR31、R33及びR34が独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、上記の複数は、2つ又は3つであってもよい。
ある態様において、
上記のR31-1が独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」である場合、上記の「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」は、「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」であってもよく、「O及びNのうちの1種類であるヘテロ原子を1つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」であってもよく、テトラヒドロピロリルであってもよく、さらにピロリジン-2-基であってもよい。
ある態様において、
上記のR31-1が独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」である場合、上記の複数は、2つ又は3つであってもよい。
ある態様において、
上記のRd15が独立して、C1-6アルキル基である場合、上記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であってもよく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec‐ブチル基又はtert‐ブチル基であってもよく、メチル基であってもよい。
ある態様において、
上記のRd15が独立して、ハロゲンである場合、上記のハロゲンは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素であってもよく、フッ素であってもよい。
ある態様において、
上記のRe1及びRe2が独立して、C1-6アルキル基である場合、上記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であってもよく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec‐ブチル基又はtert‐ブチル基であってもよく、メチル基又はエチル基であってもよい。
ある態様において、
上記のR31、R33及びR34が独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、上記の1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基は、
Figure 0007480298000011
又は
Figure 0007480298000012
又は
Figure 0007480298000013
であってもよい。
ある態様において、
上記の環YがN原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環である場合、上記のN原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環は、N原子を1-2つ含む6-9員ヘテロ環であってもよく、その上端がRと接続された
Figure 0007480298000014
又は
Figure 0007480298000015
であってもよい。
ある態様において、
上記の式Iで示される酸素含有複素環化合物の構造は、以下の構造であり、
Figure 0007480298000016
ある態様において、
上記のRが独立して、C1-6アルキル基である場合、上記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であってもよく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec‐ブチル基又はtert‐ブチル基であってもよく、メチル基であってもよい。
ある態様において、
上記のRが独立して、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、上記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であってもよく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec‐ブチル基又はtert‐ブチル基であってもよく、メチル基であってもよい。
ある態様において、
上記のRが独立して、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、上記の複数は、2つ又は3つであってもよい。
ある態様において、
上記のRが独立して、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、上記の1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基は、ヒドロキシメチル基、シアノメチル基又は
Figure 0007480298000017
であってもよく、例えばシアノメチル基又は
Figure 0007480298000018
であってもよい。
ある態様において、
上記のRが独立して、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、上記の1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基は、
Figure 0007480298000019
であってもよい。
ある態様において、
上記のRが独立して、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、上記の1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基は、ヒドロキシメチル基又はシアノメチル基であってもよい。
ある態様において、
上記のRが独立して、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、上記の1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基は、ヒドロキシメチル基であってもよい。
ある態様において、
上記のRが独立して、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、上記の1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基は、シアノメチル基であってもよい。
ある態様において、
上記のRが独立して、ハロゲンである場合、上記のハロゲンは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素であってもよく、フッ素であってもよい。
ある態様において、
上記のR及びRが独立して、C1-6アルキル基である場合、上記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であってもよく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec‐ブチル基又はtert‐ブチル基であってもよく、メチル基であってもよい。
ある態様において、
上記のR及びRが独立して、C1-6アルキル基-C(=O)-である場合、上記のC1-6アルキル基-C(=O)-のうちのC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であってもよく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec‐ブチル基又はtert‐ブチル基であってもよく、メチル基であってもよい。
ある態様において、
上記のR及びRが独立して、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、上記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であってもよく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec‐ブチル基又はtert‐ブチル基であってもよく、メチル基であってもよい。
ある態様において、
上記のR及びRが独立して、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、上記の複数は、2つ又は3つであってもよい。
ある態様において、
上記のR10j及びR10kが独立して、C1-6アルキル基である場合、上記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であってもよく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec‐ブチル基又はtert‐ブチル基であってもよく、メチル基であってもよい。
ある態様において、
上記のR10jとR10k及びそれに結合したNが共に「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」を形成する場合、上記の「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」は、「O及びNであるヘテロ原子を2つ含む5-6員ヘテロシクロアルキル基」であってもよく、
Figure 0007480298000020
であってもよい。
ある態様において、
上記のRは、CN、
Figure 0007480298000021
又は
Figure 0007480298000022
であってもよい。
ある態様において、
上記のRは、CN、
Figure 0007480298000023
であってもよい。
ある態様において、
上記のRは、
Figure 0007480298000024
又は
Figure 0007480298000025
であってもよい。
ある態様において、
上記のRは、
Figure 0007480298000026
又は
Figure 0007480298000027
であってもよい。
ある態様において、上記の式Iで示される酸素含有複素環化合物は、
Figure 0007480298000028
Figure 0007480298000029
Figure 0007480298000030
のうちのいずれかの構造である。
ある態様において、上記の式Iで示される酸素含有複素環化合物は、
次の条件下で、保持時間が0.92minである化合物
Figure 0007480298000031
:(設備:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OD-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=65/35、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が2.74minである化合物
Figure 0007480298000032
:(設備:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OD-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=65/35、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が0.97minである化合物
Figure 0007480298000033
:(設備:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:AD-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/ETOH(0.5%TEA)=55/45、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が2.40minである化合物
Figure 0007480298000034
:(設備:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:AD-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/ETOH(0.5%TEA)=55/45、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が0.97minである化合物
Figure 0007480298000035
:(設備:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OJ-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/Methanol(0.1%TEA)=60/40、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が1.94minである化合物
Figure 0007480298000036
:(設備:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OJ-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/Methanol(0.1%TEA)=60/40、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が1.22minである化合物
Figure 0007480298000037
:(設備:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:CHIRALCEL OJ-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=65/35、流速:1.0ml/min、波長:214nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が2.67minである化合物
Figure 0007480298000038
:(設備:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:CHIRALCEL OJ-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=65/35、流速:1.0ml/min、波長:214nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が3.26minである化合物
Figure 0007480298000039
:(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:R,R-WHELK-O1 4.6*100mm,5μm(REGIS)、カラム温度:40℃、移動相:CO/(MeOH/ACN=3:2(0.1%TEA))=55/45、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が4.16minである化合物
Figure 0007480298000040
:(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:R,R-WHELK-O1 4.6*100mm,5μm(REGIS)、カラム温度:40℃、移動相:CO/(MeOH/ACN=3:2(0.1%TEA))=55/45、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が1.36minである化合物
Figure 0007480298000041
:(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OJ-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=60/40、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が2.77minである化合物
Figure 0007480298000042
:(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OJ-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=60/40、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が1.17minである化合物
Figure 0007480298000043
:(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OJ-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=60/40、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が2.76minである化合物
Figure 0007480298000044
:(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OJ-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=60/40、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が0.78minである化合物
Figure 0007480298000045
:(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OD-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=65/35、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が2.42minである化合物
Figure 0007480298000046
:(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OD-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=65/35、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が0.79minである化合物
Figure 0007480298000047
:(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OD-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=65/35、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が2.29minである化合物
Figure 0007480298000048
:(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OD-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=65/35、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が1.45minである化合物
Figure 0007480298000049
:(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OJ-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=60/40、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が2.81minである化合物
Figure 0007480298000050
:(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OJ-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=60/40、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
のうちのいずれかの化合物である。
ある態様において、上記の式Iで示される酸素含有複素環化合物は、
Figure 0007480298000051
のうちのいずれかの化合物である。
本発明は、経路一又は経路二である上記の式Iで示される酸素含有複素環化合物の製造方法をさらに提供し、
経路一、
Figure 0007480298000052
式中、R、R、R、R、G、n、Yの定義は、いずれも上記に記載の通りであり、Xは、脱離基(例えばOTf、Cl)であり、Alkは、アルキル基(例えばC1-6アルキル基)であり、PGは、アミノ保護基(例えばBoc、Cbz)であり、
経路二、
Figure 0007480298000053
式中、R、R、R、R、G、n、Yの定義は、いずれも上記に記載の通りであり、Xは、脱離基(例えばOTf、Cl)であり、PGは、アミノ保護基(例えばBoc、Cbz)である。
上記の経路一の具体的な説明は、以下のように記述することができる。アルデヒドA1とアセト酢酸エステルとを縮合して化合物A2を得、A2とDMF-DMAとを縮合して化合物A3を得、A3をA4に還元し、A4が環を形成した後にA5を形成し、A5におけるヒドロキシ基を脱離基に転化してA6を得、A6を求核置換又はカップリングなどの方式によりA7に転化し、A7を酸化してA8を得、さらにA8をA9に転化し、A9から保護剤を脱去し、さらにA11に転化する。
上記の経路二の具体的な説明は、以下のように記述することができる。化合物A5をBnで保護し、C1を酸化してC2を得、C2を求核置換によりC3に転化し、C3からBn保護を脱去してC4に転化し、C4におけるヒドロキシ基を脱離基に転化してC5を得、C5を求核置換又はカップリングなどの方式によりA9に転化し、A9から保護剤を脱去し、さらにA11に転化する。
本発明における前記各反応経路に関わる化学反応で使用される条件とステップは、いずれも当技術分野の従来のこのような反応の条件とステップを参照して行うことができ、具体的には、文献R.Larock,Comprehensive Organic Transformations,VCH Publishers(1989)、T.W.Greene and P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,3 rd ED.,John Wiley and Sons(1999)、L.FieseRand M.Fieser,FieseRand Fieser’s Reagents foROrganic Synthesis,John Wiley and Sons(1994)、L.Paquette,ed.,Encyclopedia of Reagents foROrganic Synthesis,John Wiley and Sons(1995)及びその後のバージョンを参照することができる。
上記文献の全ての内容は参照により本明細書に組み込まれている。なお、上記方法で得られた化合物は、上記文献の関連する方法を参照して、さらに外周位置を修飾することにより本発明の他の目的化合物を得ることもできる。
本発明は、式A5、A6、A7、A8、A9、A10、C1、C2、C3、C4又はC5で示される化合物をさらに提供し、
Figure 0007480298000054
式中、R、R、R、G、Y及びnの定義は、上記と同じであり、
及びXは、独立して、脱離基(例えばOTf、Cl)であり、PGは、アミノ保護基(例えばBoc、Cbz)である。
ある態様において、上記の式A5、A6、A7、A8、A9、A10、C1、C2、C3、C4又はC5で示される化合物は、
Figure 0007480298000055
Figure 0007480298000056
Figure 0007480298000057
Figure 0007480298000058
Figure 0007480298000059
のうちのいずれかの化合物であってもよい。
本発明は、物質A及び薬用助剤を含む薬物組成物をさらに提供する。上記の物質Aは、上記の式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その立体異性体、その互変異性体又はその同位体化合物である。
本発明は、RAS阻害剤の製造における物質Aの使用をさらに提供する。上記の物質Aは、上記の式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その立体異性体、その互変異性体又はその同位体化合物である。
上記のRASは、例えばKRAS G12C、HRAS G12C又はNRAS G12C突然変異、例えばKRAS G12Cである。
本発明は、薬物の製造における物質Aの使用をさらに提供する。上記の薬物は、RASによって媒介される疾患を治療或いは予防するために用いられる。
上記の物質Aは、上記の式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その立体異性体、その互変異性体又はその同位体化合物である。
上記のRASは、例えばKRAS G12C、HRAS G12C又はNRAS G12C突然変異、例えばKRAS G12Cである。
上記のRASによって媒介される疾患は、例えば癌である。上記の癌としては、例えば結腸癌、すい臓癌、乳癌、前立腺癌、肺癌、脳癌、卵巣癌、子宮頸癌、精巣癌、腎臓癌、頭頚部癌、骨癌、皮膚癌、直腸癌、肝臓癌、結腸癌、食道癌、胃癌、すい臓癌、甲状腺癌、膀胱癌、リンパ腫、白血病及び悪性黒色腫のうちの1つ若しくは複数が挙げられる。
本発明は、薬物の製造における物質Aの使用をさらに提供し、上記の薬物は、癌を治療或いは予防するために用いられ、
上記の物質Aは、上記の式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その立体異性体、その互変異性体又はその同位体化合物である。
上記の癌としては、例えば結腸癌、すい臓癌、乳癌、前立腺癌、肺癌、脳癌、卵巣癌、子宮頸癌、精巣癌、腎臓癌、頭頚部癌、骨癌、皮膚癌、直腸癌、肝臓癌、結腸癌、食道癌、胃癌、すい臓癌、甲状腺癌、膀胱癌、リンパ腫、白血病及び悪性黒色腫のうちの1つ若しくは複数が挙げられる。
本発明は、式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その薬学的に許容される塩の溶媒和物、その結晶形、その立体異性体、その互変異性体又はその同位体化合物をさらに提供し、
Figure 0007480298000060
式中、Rは、C6-20アリール基、「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-7によって置換された「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」であり、
1-6及びR1-7は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、-C(=O)R65、-NR6364、-C(=O)OR66、-C(=O)NR69610、C1-6アルキル基、C1-6アルキルオキシ基、C3-10シクロアルキル基、「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1つ又は2つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、C6-20アリール基、「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1つ又は2つ含む5-7員ヘテロアリール基」、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基、1つ若しくは複数のR1-6-2によって置換されたC1-6アルキルオキシ基、1つ若しくは複数のR1-6-3によって置換されたC3-10シクロアルキル基、1つ若しくは複数のR1-6-4によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1つ又は2つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、1つ若しくは複数のR1-6-5によって置換されたC6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-6-6によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1つ又は2つ含む5-7員ヘテロアリール基」であり、
1-6-1、R1-6-2、R1-6-3、R1-6-4、R1-6-5及びR1-6-6は、独立して、シアノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、C1-6アルキル基、-C(=O)R65-2、-NR63-264-2、-C(=O)OR66-2、又は、-C(=O)NR69-2610-2であり、
65、R65-2、R63、R63-2、R64、R64-2、R66、R66-2、R69、R69-2、R610及びR610-2は、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
mは、0、1又は2であり、
は、独立して、C1-6アルキル基であり、
は、-OR31、-SR32又は-NR3334であり、
31、R32及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、R33は、独立して、H、C1-6アルキル基、又は1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
31-1は、独立して、C3-10シクロアルキル基、「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」、1つ若しくは複数のRd16によって置換されたC3-10シクロアルキル基、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」、-OR、-SRd1、-NRe1e2、又は、-C(=O)NRe3e4であり、
d15及びRd16は、独立して、C1-6アルキル基、1つ若しくは複数のR1-8-1によって置換されたC1-6アルキル基、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、ハロゲン、-NRe5e6又は-C(=O)NRe7e8であり、
、Rd1、Re1、Re2、Re3及びRe4は、独立して、水素、C1-6アルキル基、C3-10シクロアルキル基、「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」、又は、1つ若しくは複数のR1-8-2によって置換されたC1-6アルキル基であり、
1-8-1及びR1-8-2は、独立して、シアノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、-C(=O)Re9、-NRe10e11、-C(=O)ORe12、又は、-C(=O)NRe13e14であり、
e5、Re6、Re7、Re8、Re9、Re10、Re11、Re12、Re13及びRe14は、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
環Yは、N原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、飽和ヘテロ環又は部分飽和ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、単環、架橋環又はスピロ環であり、
Gは、N、C又はCHであり、
nは、0、1、2又は3であり、
は、独立して、C1-6アルキル基、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基、オキソ、-C(=O)OR4a又は-C(=O)NR4b4cであり、
4-1は、独立して、ハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、-NR4i4j、-C(=O)OR4d又は-C(=O)NR4e4fであり、R4d、R4e、R4f、R4i及びR4jは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
4a、R4b及びR4cは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
は、CN、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)、-C(=O)-C≡CR、-S(=O)-C(R)=C(R)(R)又は-S(=O)-C≡CRであり、
は、独立して、水素、重水素、ハロゲン又はC1-6アルキル基であり、
及びRは、独立して、水素、重水素、C1-6アルキル基、C1-6アルキル基-C(=O)-、又は、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
b-1は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、又は、-NR10j10kであり、
10j及びR10kは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、又は、R10j、R10k及びそれに結合したNは、共に「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」を形成する。
ある態様において、式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その薬学的に許容される塩の溶媒和物、その結晶形、その立体異性体、その互変異性体又はその同位体化合物のうち、一部の基は以下の定義を有し、本明細書に記載されていない基の定義は本明細書のいずれかのスキーム(以下、本段落の文脈において「ある態様において」と略称する)で記載されるように、式Iで示される酸素含有複素環化合物であり、
式中、Rは、C6-20アリール基、「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-7によって置換された「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」であり、
1-6及びR1-7は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、-C(=O)R65、-NR6364、-C(=O)OR66、-C(=O)NR69610、C1-6アルキル基、C1-6アルキルオキシ基、C3-10シクロアルキル基、「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1つ又は2つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、C6-20アリール基、「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1つ又は2つ含む5-7員ヘテロアリール基」、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基、1つ若しくは複数のR1-6-2によって置換されたC1-6アルキルオキシ基、1つ若しくは複数のR1-6-3によって置換されたC3-10シクロアルキル基、1つ若しくは複数のR1-6-4によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1つ又は2つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、1つ若しくは複数のR1-6-5によって置換されたC6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-6-6によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1つ又は2つ含む5-7員ヘテロアリール基」であり、
1-6-1、R1-6-2、R1-6-3、R1-6-4、R1-6-5及びR1-6-6は、独立して、シアノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、C1-6アルキル基、-C(=O)R65-2、-NR63-264-2、-C(=O)OR66-2、又は、-C(=O)NR69-2610-2であり、
65、R65-2、R63、R63-2、R64、R64-2、R66、R66-2、R69、R69-2、R610及びR610-2は、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
mは、0、1又は2であり、
は、独立して、C1-6アルキル基であり、
は、-OR31、-SR32又は-NR3334であり、
31、R32、R33及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
31-1は、独立して、C3-10シクロアルキル基、「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」、1つ若しくは複数のRd16によって置換されたC3-10シクロアルキル基、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」、-OR、-SRd1、-NRe1e2、又は、-C(=O)NRe3e4であり、
d15及びRd16は、独立して、C1-6アルキル基、1つ若しくは複数のR1-8-1によって置換されたC1-6アルキル基、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、ハロゲン、-NRe5e6又は-C(=O)NRe7e8であり、
、Rd1、Re1、Re2、Re3及びRe4は、独立して、水素、C1-6アルキル基、C3-10シクロアルキル基、「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」、又は、1つ若しくは複数のR1-8-2によって置換されたC1-6アルキル基であり、
1-8-1及びR1-8-2は、独立して、シアノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、-C(=O)Re9、-NRe10e11、-C(=O)ORe12、又は、-C(=O)NRe13e14であり、
e5、Re6、Re7、Re8、Re9、Re10、Re11、Re12、Re13及びRe14は、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
環Yは、N原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、飽和ヘテロ環又は部分飽和ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、単環、架橋環又はスピロ環であり、
Gは、N、C又はCHであり、
nは、0、1、2又は3であり、
は、独立して、C1-6アルキル基、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基、オキソ、-C(=O)OR4a又は-C(=O)NR4b4cであり、
4-1は、独立して、ハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、-NR4i4j、-C(=O)OR4d又は-C(=O)NR4e4fであり、R4d、R4e、R4f、R4i及びR4jは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
4a、R4b及びR4cは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
は、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)、-C(=O)-C≡CR、-S(=O)-C(R)=C(R)(R)又は-S(=O)-C≡CRであり、
は、独立して、水素、重水素、ハロゲン又はC1-6アルキル基であり、
及びRは、独立して、水素、重水素、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
b-1は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、又は、-NR10j10kであり、
10j及びR10kは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、又は、R10j、R10k及びそれに結合したNは、共に「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」を形成する。
ある態様において、
は、C6-20アリール基、「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-7によって置換された「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」であり、
1-6及びR1-7は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキル基、C1-6アルキルオキシ基、C3-10シクロアルキル基、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR1-6-2によって置換されたC1-6アルキルオキシ基であり、R1-6-1及びR1-6-2は、独立して、ハロゲンである。
ある態様において、
は、C6-20アリール基、「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-7によって置換された「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、例えばC6-20アリール基、「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、又は、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基であり、
1-6及びR1-7は、独立して、ハロゲン、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
1-6-1は、独立して、ハロゲンである。
ある態様において、
は、C6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基であり、
1-6は、独立して、ハロゲン、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
1-6-1は、独立して、ハロゲンである。
ある態様において、
mは、0である。
ある態様において、
は、-OR31、-SR32又は-NR3334であり、
31、R32及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、R33は、独立して、H、C1-6アルキル基、又は1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、
d15は、独立して、C1-6アルキル基、1つ若しくは複数のR1-8-1によって置換されたC1-6アルキル基、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、ハロゲン、-NRe5e6又は-C(=O)NRe7e8であり、
1-8-1は、独立して、ハロゲンであり、Re5、Re6、Re7及びRe8は、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
e1及びRe2は、独立して、C1-6アルキル基である。
ある態様において、
は、-SR32であり、
32は、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
31-1は、独立して、-NRe1e2であり、
e1及びRe2は、独立して、C1-6アルキル基である。
ある態様において、
は、-OR31又は-NR3334であり、
31、R33及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、
d15は、独立して、C1-6アルキル基、1つ若しくは複数のR1-8-1によって置換されたC1-6アルキル基、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、ハロゲン、-NRe5e6又は-C(=O)NRe7e8であり、
1-8-1は、独立して、ハロゲンであり、Re5、Re6、Re7及びRe8は、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
e1及びRe2は、独立して、C1-6アルキル基である。
ある態様において、
は、-NR3334であり、
34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、R33は、独立して、H、C1-6アルキル基又は1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基、例えばH又はC1-6アルキル基であり、
31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、
d15は、独立して、C1-6アルキル基であり、
e1及びRe2は、独立して、C1-6アルキル基である。
ある態様において、
は、-OR31又は-NR3334であり、
31及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、R33は、独立して、H、C1-6アルキル基又は1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基、例えばH又はC1-6アルキル基であり、
31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、
d15は、独立して、C1-6アルキル基又はハロゲンであり、
e1及びRe2は、独立して、C1-6アルキル基である。
ある態様において、
は、-OR31又は-NR3334であり、
31、R33及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、
d15は、独立して、C1-6アルキル基又はハロゲンであり、
e1及びRe2は、独立して、C1-6アルキル基である。
ある態様において、
は、-NR3334であり、
33及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」であり、
d15は、独立して、C1-6アルキル基である。
ある態様において、
は、-OR31又は-NR3334であり、
31、R33及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、
e1、Re2及びRd15は、独立して、C1-6アルキル基である。
ある態様において、
環Yは、N原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、飽和ヘテロ環又は部分飽和ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、単環又はスピロ環、例えば単環であり、
Gは、N、C又はCHである。
ある態様において、
環Yは、N原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、飽和ヘテロ環又は部分飽和ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、単環であり、
Gは、Nである。
ある態様において、
nは、0又は1であり、
は、独立して、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
4-1は、独立して、ヒドロキシ基、シアノ基、又は、-C(=O)NR4e4fであり、R4e及びR4fは、独立して、水素又はC1-6アルキル基、例えば水素である。
ある態様において、
nは、0又は1であり、
は、独立して、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
4-1は、独立して、-C(=O)NR4e4fであり、R4e及びR4fは、独立して、水素又はC1-6アルキル基、例えば水素である。
ある態様において、
nは、0又は1であり、
は、独立して、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
4-1は、独立して、ヒドロキシ基又はシアノ基である。
ある態様において、
nは、0又は1であり、
は、独立して、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
4-1は、独立して、ヒドロキシ基である。
ある態様において、
nは、0又は1であり、
は、独立して、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
4-1は、独立して、シアノ基である。
ある態様において、
は、CN、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)、-C(=O)-C≡C-Me又は、-S(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、
は、独立して、水素又はハロゲンであり、
及びRは、独立して、水素、C1-6アルキル基、C1-6アルキル基-C(=O)-、又は、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
b-1は、独立して、-NR10j10kであり、
10j及びR10kは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、又は、R10j、R10k及びそれに結合したNは、共に「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-6員ヘテロシクロアルキル基」を形成する。
ある態様において、
は、CN又は-C(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、
は、独立して、水素であり、
及びRは、独立して、水素、C1-6アルキル基-C(=O)-である。
ある態様において、
は、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)、-C(=O)-C≡C-Me又は、-S(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、
は、独立して、水素又はハロゲンであり、
及びRは、独立して、水素、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
b-1は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、又は、-NR10j10kであり、
10j及びR10kは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、又は、R10j、R10k及びそれに結合したNは、共に「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-6員ヘテロシクロアルキル基」を形成する。
ある態様において、
は、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)、-C(=O)-C≡C-Me又は、-S(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、
は、独立して、水素又はハロゲンであり、
及びRは、独立して、水素、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
b-1は、独立して、-NR10j10kであり、
10j及びR10kは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、又は、R10j、R10k及びそれに結合したNは、共に「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-6員ヘテロシクロアルキル基」を形成する。
ある態様において、
は、C6-20アリール基、「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-7によって置換された「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」であり、
1-6及びR1-7は、独立して、ハロゲン、C1-6アルキル基、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、R1-6-1は、独立して、ハロゲンであり、
mは、0であり、
は、-OR31、-SR32又は-NR3334であり、
31、R32及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、R33は、独立して、H、C1-6アルキル基又は1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基、例えばH又はC1-6アルキル基であり、
31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、
d15は、独立して、C1-6アルキル基又はハロゲンであり、
e1及びRe2は、独立して、C1-6アルキル基であり、
環Yは、N原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、飽和ヘテロ環又は部分飽和ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、単環又はスピロ環であり、
Gは、N、C又はCHであり、
nは、0又は1であり、
は、独立して、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
4-1は、独立して、シアノ基、ヒドロキシ基又は-C(=O)NR4e4fであり、R4e及びR4fは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
は、CN、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)、-C(=O)-C≡C-Me又は、-S(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、
は、独立して、水素又はハロゲンであり、
及びRは、独立して、水素、C1-6アルキル基、C1-6アルキル基-C(=O)-、又は、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
b-1は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、又は、-NR10j10kであり、
10j及びR10kは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、又は、R10j、R10k及びそれに結合したNは、共に「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-6員ヘテロシクロアルキル基」を形成する。
ある態様において、
は、C6-20アリール基、「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-7によって置換された「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」であり、
1-6及びR1-7は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキル基、C1-6アルキルオキシ基、C3-10シクロアルキル基、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR1-6-2によって置換されたC1-6アルキルオキシ基であり、R1-6-1及びR1-6-2は、独立して、ハロゲンであり、
mは、0であり、
は、-OR31又は-NR3334であり、
31、R33及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、
d15は、独立して、C1-6アルキル基、1つ若しくは複数のR1-8-1によって置換されたC1-6アルキル基、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、ハロゲン、-NRe5e6又は-C(=O)NRe7e8であり、
1-8-1は、独立して、ハロゲンであり、Re5、Re6、Re7及びRe8は、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
e1及びRe2は、独立して、C1-6アルキル基であり、
環Yは、N原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、飽和ヘテロ環又は部分飽和ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、単環又はスピロ環であり、
Gは、N、C又はCHであり、
nは、0又は1であり、
は、独立して、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
4-1は、独立して、シアノ基又はヒドロキシ基であり、
は、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)、-C(=O)-C≡C-Me又は、-S(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、
は、独立して、水素又はハロゲンであり、
及びRは、独立して、水素、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
b-1は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、又は、-NR10j10kであり、
10j及びR10kは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、又は、R10j、R10k及びそれに結合したNは、共に「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-6員ヘテロシクロアルキル基」を形成する。
ある態様において、
は、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、Rは、独立して、水素又はハロゲンであり、R及びRは、独立して、水素又はC1-6アルキル基である。
ある態様において、
は、C6-20アリール基、「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-7によって置換された「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」であり、
1-6及びR1-7は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキル基、C1-6アルキルオキシ基、C3-10シクロアルキル基、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR1-6-2によって置換されたC1-6アルキルオキシ基であり、R1-6-1及びR1-6-2は、独立して、ハロゲンであり、
mは、0であり、
は、-OR31又は-NR3334であり、
31、R33及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、
d15は、独立して、C1-6アルキル基、1つ若しくは複数のR1-8-1によって置換されたC1-6アルキル基、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、ハロゲン、-NRe5e6又は-C(=O)NRe7e8であり、
1-8-1は、独立して、ハロゲンであり、Re5、Re6、Re7及びRe8は、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
e1及びRe2は、独立して、C1-6アルキル基であり、
環Yは、N原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、飽和ヘテロ環又は部分飽和ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、単環又はスピロ環であり、
Gは、N、C又はCHであり、
nは、0又は1であり、
は、独立して、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
4-1は、独立して、シアノ基であり、
は、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)、-C(=O)-C≡C-Me又は、-S(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、
は、独立して、水素又はハロゲンであり、
及びRは、独立して、水素、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
b-1は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、又は、-NR10j10kであり、
10j及びR10kは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、又は、R10j、R10k及びそれに結合したNは、共に「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-6員ヘテロシクロアルキル基」を形成する。
ある態様において、
は、C6-20アリール基、「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-7によって置換された「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、例えばC6-20アリール基、「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、又は、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基であり、
1-6は、独立して、ハロゲン、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
1-6-1は、独立して、ハロゲンであり、
mは、0であり、
は、-OR31、-SR32又は-NR3334であり、
31、R32及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、R33は、独立して、H、C1-6アルキル基又は1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基、例えばH又はC1-6アルキル基であり、
31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、
d15は、独立して、C1-6アルキル基又はハロゲンであり、
e1及びRe2は、独立して、C1-6アルキル基であり、
環Yは、N原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、飽和ヘテロ環又は部分飽和ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、単環であり、
Gは、Nであり、
nは、0又は1であり、
は、独立して、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
4-1は、独立して、シアノ基又は-C(=O)NR4e4fであり、R4e及びR4fは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
は、CN、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、
は、独立して、水素又はハロゲンであり、
及びRは、独立して、水素、C1-6アルキル基、又は、C1-6アルキル基-C(=O)-である。
ある態様において、
は、C6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基であり、
1-6は、独立して、ハロゲン、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
1-6-1は、独立して、ハロゲンであり、
mは、0であり、
は、-OR31又は-NR3334であり、
31、R33及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、
d15は、独立して、C1-6アルキル基又はハロゲンであり、
e1及びRe2は、独立して、C1-6アルキル基であり、
環Yは、N原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、飽和ヘテロ環又は部分飽和ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、単環であり、
Gは、Nであり、
nは、0又は1であり、
は、独立して、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
4-1は、独立して、シアノ基であり、
は、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、
は、独立して、水素又はハロゲンであり、
及びRは、独立して、水素又はC1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
b-1は、独立して、-NR10j10kであり、
10j及びR10kは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、又は、R10j、R10k及びそれに結合したNは、共に「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」を形成する。
ある態様において、
は、C6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基であり、
1-6は、独立して、ハロゲン、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
1-6-1は、独立して、ハロゲンであり、
mは、0であり、
は、-OR31又は-NR3334であり、
31、R33及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、
e1、Re2及びRd15は、独立して、C1-6アルキル基であり、
環Yは、N原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、飽和ヘテロ環又は部分飽和ヘテロ環であり、上記のヘテロ環は、単環であり、
Gは、Nであり、
nは、0又は1であり、
は、独立して、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
4-1は、独立して、シアノ基であり、
は、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、
は、独立して、水素又はハロゲンであり、
及びRは、独立して、水素又はC1-6アルキル基である。
ある態様において、
式Iで示される酸素含有複素環化合物の構造は、以下の構造であり、
Figure 0007480298000061
又は
Figure 0007480298000062
Figure 0007480298000063
との混合物、それらのモル比は例えば1:1である」。
ある態様において、式Iで示される酸素含有複素環化合物の構造は、以下の構造であり、
Figure 0007480298000064
ある態様において、
上記のRがC6-20アリール基である場合、上記のC6-20アリール基は、フェニル基又はナフチル基であってもよく、フェニル基又は1-ナフチル基であってもよい。
ある態様において、
上記のRが「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」である場合、上記の「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」は、「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む9-10員ヘテロアリール基」であってもよく、「O、S及びNのうちの1種類であるヘテロ原子を1つ含む9-10員ヘテロアリール基」であってもよく、イソキノリニル基であってもよく、
Figure 0007480298000065
であってもよい。
ある態様において、
上記のRが1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基である場合、上記のC6-20アリール基は、フェニル基又はナフチル基であってもよく、フェニル基又は1-ナフチル基であってもよい。
ある態様において、
上記のRが1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基である場合、上記の複数は、2つ又は3つであってもよい。
ある態様において、
上記のR1-6が独立して、ハロゲンである場合、上記のハロゲンは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素であってもよく、フッ素又は塩素であってもよい。
ある態様において、
上記のR1-6が独立して、C1-6アルキル基である場合、上記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であってもよく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec‐ブチル基又はtert‐ブチル基であってもよく、メチル基であってもよい。
ある態様において、
上記のR1-6が独立して、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、上記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であってもよく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec‐ブチル基又はtert‐ブチル基であってもよく、メチル基であってもよい。
ある態様において、
上記のR1-6が独立して、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、上記の複数は、2つ又は3つであってもよい。
ある態様において、
上記のR1-6-1が独立して、ハロゲンである場合、上記のハロゲンは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素であってもよく、フッ素であってもよい。
ある態様において、
上記のR1-6が独立して、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、上記の1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基は、トリフルオロメチルであってもよい。
ある態様において、
上記のRが1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基である場合、上記の1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基は
Figure 0007480298000066
又は
Figure 0007480298000067
である。
ある態様において、
上記のRが1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基である場合、上記の1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基は、
Figure 0007480298000068
又は
Figure 0007480298000069
である。
ある態様において、
上記のR33が独立して、C1-6アルキル基である場合、上記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であってもよく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec‐ブチル基又はtert‐ブチル基であってもよく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基又はイソプロピル基であってもよい。
ある態様において、
上記のR31、R33及びR34が独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、上記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であってもよく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec‐ブチル基又はtert‐ブチル基であってもよく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基又はイソプロピル基であってもよくい。
ある態様において、
上記のR31、R33及びR34が独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、上記の複数は、2つ又は3つであってもよい。
ある態様において、
上記のR31-1が独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」である場合、上記の「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」は、「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」であってもよく、「O及びNのうちの1種類であるヘテロ原子を1つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」であってもよく、テトラヒドロピロリルであってもよく、さらにピロリジン-2-基であってもよい。
ある態様において、
上記のR31-1が独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」である場合、上記の複数は、2つ又は3つであってもよい。
ある態様において、
上記のRd15が独立して、C1-6アルキル基である場合、上記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であってもよく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec‐ブチル基又はtert‐ブチル基であってもよく、メチル基であってもよい。
ある態様において、
上記のRd15が独立して、ハロゲンである場合、上記のハロゲンは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素であってもよく、フッ素であってもよい。
ある態様において、
上記のRe1及びRe2が独立して、C1-6アルキル基である場合、上記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であってもよく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec‐ブチル基又はtert‐ブチル基であってもよく、メチル基又はエチル基であってもよい。
ある態様において、
上記のR31、R33及びR34が独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、上記の1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基は、
Figure 0007480298000070
Figure 0007480298000071
又は
Figure 0007480298000072
であってもよい。
ある態様において、
上記の環YがN原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環である場合、上記のN原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環は、N原子を1-2つ含む6-9員ヘテロ環であってもよく、その上端がRと接続された
Figure 0007480298000073
又は
Figure 0007480298000074
であってもよい。
ある態様において、
式Iで示される酸素含有複素環化合物の構造は、以下の構造であり、
Figure 0007480298000075
ある態様において、
上記のRが独立して、C1-6アルキル基である場合、上記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であってもよく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec‐ブチル基又はtert‐ブチル基であってもよく、メチル基であってもよい。
ある態様において、
上記のRが独立して、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、上記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であってもよく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec‐ブチル基又はtert‐ブチル基であってもよく、メチル基であってもよい。
ある態様において、
上記のRが独立して、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、上記の複数は、2つ又は3つであってもよい。
ある態様において、
上記のRが独立して、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、上記の1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基は、ヒドロキシメチル基、シアノメチル基又は
Figure 0007480298000076
であってもよく、例えばシアノメチル基又は
Figure 0007480298000077
であってもよい。
ある態様において、
上記のRが独立して、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、上記の1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基は、
Figure 0007480298000078
であってもよい。
ある態様において、
上記のRが独立して、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、上記の1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基は、ヒドロキシメチル基又はシアノメチル基であってもよい。
ある態様において、
上記のRが独立して、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、上記の1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基は、ヒドロキシメチル基であってもよい。
ある態様において、
上記のRが独立して、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、上記の1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基は、シアノメチル基であってもよい。
ある態様において、
上記のRが独立して、ハロゲンである場合、上記のハロゲンは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素であってもよく、フッ素であってもよい。
ある態様において、
上記のR及びRが独立して、C1-6アルキル基である場合、上記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であってもよく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec‐ブチル基又はtert‐ブチル基であってもよく、メチル基であってもよい。
ある態様において、
上記のR及びRが独立して、C1-6アルキル基-C(=O)-である場合、上記のC1-6アルキル基-C(=O)-のうちのC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であってもよく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec‐ブチル基又はtert‐ブチル基であってもよく、メチル基であってもよい。
ある態様において、
上記のR及びRが独立して、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、上記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であってもよく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec‐ブチル基又はtert‐ブチル基であってもよく、メチル基であってもよい。
ある態様において、
上記のR及びRが独立して、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、上記の複数は、2つ又は3つであってもよい。
ある態様において、
上記のR10j及びR10kが独立して、C1-6アルキル基である場合、上記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であってもよく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec‐ブチル基又はtert‐ブチル基であってもよく、メチル基であってもよい。
ある態様において、
上記のR10jとR10k及びそれに結合したNが共に「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」を形成する場合、上記の「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」は、「O及びNであるヘテロ原子を2つ含む5-6員ヘテロシクロアルキル基」であってもよく、
Figure 0007480298000079
であってもよい。
ある態様において、
上記のRは、CN、
Figure 0007480298000080
又は
Figure 0007480298000081
であってもよい。
ある態様において、
上記のRは、CN、
Figure 0007480298000082
であってもよい。
ある態様において、
上記のRは、
Figure 0007480298000083
又は
Figure 0007480298000084
であってもよい。
ある態様において、
上記のRは、
Figure 0007480298000085
又は
Figure 0007480298000086
であってもよい。
ある態様において、上記の式Iで示される酸素含有複素環化合物は、
Figure 0007480298000087
Figure 0007480298000088
Figure 0007480298000089
のうちのいずれかの構造である。
ある態様において、上記の式Iで示される酸素含有複素環化合物は、
次の条件下で、保持時間が0.92minである化合物
Figure 0007480298000090
:(設備:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OD-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=65/35、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が2.74minである化合物
Figure 0007480298000091
:(設備:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OD-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=65/35、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が0.97minである化合物
Figure 0007480298000092
:(設備:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:AD-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/ETOH(0.5%TEA)=55/45、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が2.40minである化合物
Figure 0007480298000093
:(設備:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:AD-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/ETOH(0.5%TEA)=55/45、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が0.97minである化合物:
Figure 0007480298000094
(設備:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OJ-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/Methanol(0.1%TEA)=60/40、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が1.94minである化合物
Figure 0007480298000095
:(設備:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OJ-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/Methanol(0.1%TEA)=60/40、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が1.22minである化合物
Figure 0007480298000096
:(設備:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:CHIRALCEL OJ-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=65/35、流速:1.0ml/min、波長:214nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が2.67minである化合物
Figure 0007480298000097
:(設備:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:CHIRALCEL OJ-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=65/35、流速:1.0ml/min、波長:214nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が3.26minである化合物
Figure 0007480298000098
:(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:R,R-WHELK-O1 4.6*100mm,5μm(REGIS)、カラム温度:40℃、移動相:CO/(MeOH/ACN=3:2(0.1%TEA))=55/45、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が4.16minである化合物
Figure 0007480298000099
:(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:R,R-WHELK-O1 4.6*100mm,5μm(REGIS)、カラム温度:40℃、移動相:CO/(MeOH/ACN=3:2(0.1%TEA))=55/45、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が1.36minである化合物
Figure 0007480298000100
:(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OJ-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=60/40、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が2.77minである化合物
Figure 0007480298000101
:(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OJ-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=60/40、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が1.17minである化合物
Figure 0007480298000102
:(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OJ-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=60/40、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が2.76minである化合物
Figure 0007480298000103
:(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OJ-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=60/40、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が0.78minである化合物
Figure 0007480298000104
:(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OD-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=65/35、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が2.42minである化合物
Figure 0007480298000105
:(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OD-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=65/35、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が0.79minである化合物
Figure 0007480298000106
:(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OD-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=65/35、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が2.29minである化合物
Figure 0007480298000107
:(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OD-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=65/35、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が1.45minである化合物
Figure 0007480298000108
:(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OJ-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=60/40、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
次の条件下で、保持時間が2.81minである化合物
Figure 0007480298000109
:(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OJ-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=60/40、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)
のうちのいずれかの化合物である。
ある態様において、上記の式Iで示される酸素含有複素環化合物は、
Figure 0007480298000110
のうちのいずれかの化合物である。
本発明は、経路一又は経路二である上記の式Iで示される酸素含有複素環化合物の製造方法をさらに提供し、
経路一、
Figure 0007480298000111
式中、R、R、R、R、G、n、Yの定義は、いずれも上記に記載の通りであり、Xは、脱離基(例えばOTf、Cl)などであり、Alkは、アルキル基(例えばC1-6アルキル基)であり、PGは、アミノ保護基(例えばBoc、Cbz)であり、
経路二、
Figure 0007480298000112
式中、R、R、R、R、G、n、Yの定義は、いずれも上記に記載の通りであり、Xは、脱離基(例えばOTf、Cl)であり、PGは、アミノ保護基(例えばBoc、Cbz)である。
上記の経路一の具体的な説明は、以下のように記述することができる:アルデヒドA1とアセト酢酸エステルとを縮合して化合物A2を得、A2とDMF-DMAとを縮合して化合物A3を得、A3をA4に還元し、A4が環を形成した後にA5を形成し、A5におけるヒドロキシ基を脱離基に転化してA6を得、A6を求核置換又はカップリングなどの方式によりA7に転化し、A7を酸化してA8を得、さらにA8をA9に転化し、A9から保護剤を脱去し、さらにA11に転化する。
上記の経路二の具体的な説明は、以下のように記述することができる:化合物A5をBnで保護し、C1を酸化してC2を得、C2を求核置換によりC3に転化し、C3からBn保護を脱去してC4に転化し、C4におけるヒドロキシ基を脱離基に転化してC5を得、C5を求核置換又はカップリングなどの方式によりA9に転化し、A9から保護剤を脱去し、さらにA11に転化する。
本発明における前記各反応経路に関わる化学反応で使用される条件とステップは、いずれも当技術分野の従来のこのような反応の条件とステップを参照して行うことができ、具体的には、文献R.Larock,Comprehensive Organic Transformations,VCH Publishers(1989)、T.W.Greene and P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,3 rd ED.,John Wiley and Sons(1999)、L.FieseRand M.Fieser,FieseRand Fieser’s Reagents foROrganic Synthesis,John Wiley and Sons(1994)、L.Paquette,ed.,Encyclopedia of Reagents foROrganic Synthesis,John Wiley and Sons(1995)及び後続のバージョンを参照することができる。
上記文献の全ての内容は参照により本明細書に組み込まれている。なお、上記方法で得られた化合物は、上記文献の関連する方法を参照して、さらに外周位置を修飾することにより本発明の他の目的化合物を得ることもできる。
本発明は、式A5、A6、A7、A8、A9、A10、C1、C2、C3、C4又はC5で示される化合物をさらに提供し、
Figure 0007480298000113
式中、R、R、R、G、Y及びnの定義は、上記と同じであり、
及びXは、独立して、脱離基(例えばOTf、Cl)であり、PGは、アミノ保護基(例えばBoc、Cbz)である。
ある態様において、上記の式A5、A6、A7、A8、A9、A10、C1、C2、C3、C4又はC5で示される化合物は、
Figure 0007480298000114
Figure 0007480298000115
Figure 0007480298000116
Figure 0007480298000117
Figure 0007480298000118
Figure 0007480298000119
のうちのいずれかの化合物であってもよい。
本発明は、物質A及び薬用助剤を含む薬物組成物をさらに提供する。上記の物質Aは、上記の式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その薬学的に許容される塩の溶媒和物、その結晶形又はその同位体化合物である。
本発明は、RAS阻害剤の製造における物質Aの使用をさらに提供する。上記の物質Aは、上記の式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その薬学的に許容される塩の溶媒和物、その結晶形又はその同位体化合物である。
上記のRASは、例えばKRAS G12C、HRAS G12C又はNRAS G12C突然変異、例えばKRAS G12Cである。
本発明は、薬物の製造における物質Aの使用をさらに提供する。上記の薬物は、RASによって媒介される疾患を治療或いは予防するために用いられる。
上記の物質Aは、上記の式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その薬学的に許容される塩の溶媒和物、その結晶形又はその同位体化合物である。
上記のRASは、例えばKRAS G12C、HRAS G12C又はNRAS G12C突然変異、例えばKRAS G12Cである。
上記のRASによって媒介される疾患は、例えば癌である。上記の癌としては、例えば結腸癌、すい臓癌、乳癌、前立腺癌、肺癌、脳癌、卵巣癌、子宮頸癌、精巣癌、腎臓癌、頭頚部癌、骨癌、皮膚癌、直腸癌、肝臓癌、結腸癌、食道癌、胃癌、すい臓癌、甲状腺癌、膀胱癌、リンパ腫、白血病及び悪性黒色腫のうちの1つ若しくは複数が挙げられる。
本発明は、薬物の製造における物質Aの使用をさらに提供し、上記の薬物は、癌を治療或いは予防するために用いられ、
上記の物質Aは、上記の式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その薬学的に許容される塩の溶媒和物、その結晶形又はその同位体化合物である。
上記の癌としては、例えば結腸癌、すい臓癌、乳癌、前立腺癌、肺癌、脳癌、卵巣癌、子宮頸癌、精巣癌、腎臓癌、頭頚部癌、骨癌、皮膚癌、直腸癌、肝臓癌、結腸癌、食道癌、胃癌、すい臓癌、甲状腺癌、膀胱癌、リンパ腫、白血病及び悪性黒色腫のうちの1つ若しくは複数が挙げられる。
本発明は、治療有効用量の物質Aを患者に投与することを含むRASを阻害する方法をさらに提供し、
上記の物質Aは、上記の式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その薬学的に許容される塩の溶媒和物、その結晶形又はその同位体化合物である。
上記のRASは、例えばKRAS G12C、HRAS G12C又はNRAS G12C突然変異、例えばKRAS G12Cである。
本発明は、治療有効用量の物質Aを患者に投与することを含むRASによって媒介される疾患を治療或いは予防する方法をさらに提供し、
上記の物質Aは、上記の式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その薬学的に許容される塩の溶媒和物、その結晶形又はその同位体化合物である。
上記のRASは、例えばKRAS G12C、HRAS G12C又はNRAS G12C突然変異、例えばKRAS G12Cである。
上記のRASによって媒介される疾患は、例えば癌である。上記の癌としては、例えば結腸癌、すい臓癌、乳癌、前立腺癌、肺癌、脳癌、卵巣癌、子宮頸癌、精巣癌、腎臓癌、頭頚部癌、骨癌、皮膚癌、直腸癌、肝臓癌、結腸癌、食道癌、胃癌、すい臓癌、甲状腺癌、膀胱癌、リンパ腫、白血病及び悪性黒色腫のうちの1つ若しくは複数が挙げられる。
本発明は、治療有効用量の物質Aを患者に投与することを含む癌を治療或いは予防する方法をさらに提供し、
上記の物質Aは、上記の式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その薬学的に許容される塩の溶媒和物、その結晶形又はその同位体化合物である。
Figure 0007480298000120
上記の癌としては、例えば結腸癌、すい臓癌、乳癌、前立腺癌、肺癌、脳癌、卵巣癌、子宮頸癌、精巣癌、腎臓癌、頭頚部癌、骨癌、皮膚癌、直腸癌、肝臓癌、結腸癌、食道癌、胃癌、すい臓癌、甲状腺癌、膀胱癌、リンパ腫、白血病及び悪性黒色腫のうちの1つ若しくは複数が挙げられる。
用語「複数」の意味は、2つ、3つ、4つ又は5つである。
用語「薬学的に許容される塩」は、本発明の化合物が非毒性の、薬学的に許容される酸又は塩基と調製された塩を指す。本発明の化合物に比較的酸性の官能基を含有する場合、十分な量の薬学的に許容される塩基とこれらの化合物の中性形態とを純粋な溶液又は適切な不活性溶媒中で接触させることにより、塩基付加塩を得ることができる。薬学的に許容される塩基付加塩は、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、アルミニウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩、ビスマス塩、アンモニア塩、ジエタノールアミン塩を含むが、それらに限らない。本発明の化合物に比較的塩基性の官能基を含有する場合、十分な量の薬学的に許容される酸とこれらの化合物の中性形態とを純粋な溶液又は適切な不活性溶媒中で接触させることにより、酸付加塩を得ることができる。上記の薬学的に許容される酸は、無機酸を含み、前記無機酸は、塩酸、臭化水素酸、水素ヨウ素酸、硝酸、炭酸、リン酸、亜リン酸、硫酸などを含むが、それらに限らない。上記の薬学的に許容される酸は、有機酸を含み、前記有機酸は、酢酸、プロパン酸、シュウ酸、イソブチル酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、アメンドー酸、オルソフタル酸、フェニルスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、クエン酸、サリチル酸、酒石酸、メタスルフォン酸、イソニコチン酸、酸性クエン酸、オレイン酸、タンニン酸、パントテン酸、酒石酸水素、アスコルビル酸、ゲンチシン酸、フマル酸、グルコン酸、サッカリン酸、ギ酸、エタンスルホン酸、パモ酸(即ち4,4’-メチレンビス(3-ヒドロキシ-2-ナフチル酸))、アミノ酸(例えばグルタミン酸、アルギニンアミノ酸)などを含むが、それらに限らない。本発明の化合物に比較的酸性と比較的塩基性の官能基を含む場合、塩基付加塩又は酸付加塩に変換されることができる。具体的には、Berge et al.,“Pharmaceutical Salts”,Journal of Pharmaceutical Science 66:1-19(1977)、又は、Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use(P.Heinrich Stahl and Camille G.Wermuth,ed.,Wiley-VCH,2002)を参照されたい。
用語「溶媒和物」は、本発明の化合物が化学量論又は非化学量論の溶媒と結合して形成された物質を指す。溶媒和物における溶媒分子は、秩序又は非秩序配列の形態で存在することができる。上記の溶媒は、水、メタノール、エタノールなどを含むが、それらに限らない。
用語「薬学的に許容される塩の溶媒和物」における「薬学的に許容される塩」と「溶媒和物」は、上述したように、本発明の化合物と1、非毒性の、薬学的に許容される酸又は塩基と調製された2、化学量論又は非化学量論の溶媒と結合して形成された物質を指す。上記の「薬学的に許容される塩の溶媒和物」は、本発明の化合物の塩酸一水和物を含むが、それらに限らない。
用語「立体異性体」は、分子における原子又は基の相互接続順序は同じであるが、空間的な配列が異なることによる異性体、例えばシストランス異性体、光学的異性体又はアトロプ異性体などである。これらの立体異性体は非対称合成方法又はキラル分離法(薄層クロマトグラフィ、回転クロマトグラフィ、カラムクロマトグラフィ、ガスクロマトグラフィ、高圧液体クロマトグラフィなどを含むが、それらに限らない)によって分離、精製及び富化することができ、また、他のキラル化合物と結合(化学結合など)や塩形成(物理結合など)などの方式によりキラル分割を行って得ることができる。
用語「互変異性体」は、分子中のある原子が2つの位置で高速移動することにより生じる官能基異性体である。例えば、アセトンと1‐プロペン‐2‐オールは、水素原子の酸素上でとα‐炭素上での高速移動により互いに転移することができる。
用語「結晶形」は、式中のイオン又は分子が1つの特定の方法に従って三次元空間にて厳密な周期的配列を行い、一定の距離間隔で周期的に繰り返し出現規則を有することを指し、上述の周期的配列によって、様々な結晶形、即ち多形現象が存在する可能性がある。
用語「同位体化合物」は、化合物における1つ若しくは複数の原子が、特定の原子質量又は質量数を有する1つ若しくは複数の原子によって置換されることを指す。本発明の化合物に組み込まれ得る同位体としては、例えば水素、炭素、窒素、酸素、フッ素、硫黄と塩素の同位体(例えば、2H、3H、13C、14C、15N、18O、17O、18F、35Sと36Cl)を含むが、それらに限らない。本発明の同位体化合物は、一般に、非同位体標識試薬を同位体標識試薬で置換することにより、本明細書に記載された方法に従って製造することができる。
任意の変数(例えばR1-6)が化合物の定義で複数回出現する場合、その変数の各位置に出現する定義は、残りの位置に出現する定義に関係なく、それらの意味は互いに独立しており、互いに影響しない。そのため、ある基が1つ、2つ又は3つのR1-6基によって置換された場合、つまり、その基は最大3つのR1-6によって置換される可能性があり、この位置R1-6の定義は残りの位置R1-6の定義とは互いに独立している。また、置換基及び/又は変数の組み合わせは、その組み合わせが安定した化合物を生成する場合にのみ許される。
用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を指す。
用語「アルキル基」は、特定の炭素原子数を有する直鎖又は分枝鎖アルキル基を指す。アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、tert‐ブチル基、イソブチル基、sec‐ブチル基、ノルマルペンチル基、ノルマルヘキシル基、ノルマルヘプチル基、ノルマルオクチル基及びその類似のアルキル基が挙げられる。
用語「アルキルオキシ基」は、基-O-Rを指し、式中、Rは、上記に定義されたアルキル基の通りである。
用語「シクロアルキル基」は、飽和の単シクロアルキル基を指し、好ましくは3-7個の炭素環原子、より好ましくは3-6個の炭素原子を有する飽和の単シクロアルキル基、例えばシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基又はシクロヘキシル基である。
用語「ヘテロシクロアルキル基」は、ヘテロ原子を有する飽和の単環式基を指し、好ましくは、N、O又はSから独立して選ばれる環ヘテロ原子を1つ、2つ又は3つ含む3-7員飽和の単環である。ヘテロシクロアルキル基としては、例えばピロリジニル基、テトラハイドロフラン基、テトラヒドロピラン基、テトラヒドロチオフェン基、テトラヒドロピリジン基、テトラヒドロピロリル、アゼチジニル基、チアゾリジン基、オキサゾリジン基、ピペリジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ピペラジン基、アゼパン基、ジアゼパン基、オキサアザシクロヘプチル基などが挙げられる。好適なヘテロ環基は、モルホリン-4-基、ピペリジン-1-基、ピロリジノ-1-基、チオモルホリン-4-基と1,1-ジオキソ-チオモルホリン-4-基である。
用語「飽和ヘテロ環」は、ヘテロ原子を有する飽和の環式基を指し、単環、架橋環又はスピロ環であってもよい。単環の「飽和ヘテロ環」は、即ち上記の「ヘテロシクロアルキル基」である。
用語「部分飽和ヘテロ環」は、ヘテロ原子を有する部分飽和の環式基を指し、完全飽和していないし、芳香族性も有しておらず、単環、架橋環又はスピロ環であってもよい。「部分飽和ヘテロ環」としては、例えばピラン環、1,2,5,6-テトラヒドロピリジンである。
用語「アリール基」は、炭素原子からなるアリール基を指し、各環がいずれも芳香族性を有する。例えばフェニル基又はナフチル基である。
用語「ヘテロアリール基」は、ヘテロ原子を有するアリール基を指し、各環がいずれも芳香族性を有し、好ましくは窒素、酸素又は硫黄から独立して選ばれる芳香族5-6員単環又は9-10員ビシクロ環を1つ、2つ又は3つ含み、例えばフラニル基、ピリジニル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、チエニル基、イソオキサゾール基、オキサゾリル基、ジアゾリル基、イミダゾリル基、ピロリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ベンズイミダゾリル基、インドリル基、インダゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾイソチアゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾイソオキサゾール基、キノリニル基、イソキノリニル基などである。
用語「薬用助剤」は、薬品の製造又は処方の調製を行う時に使用される賦形剤及び添加剤を指し、活性成分以外、医薬製剤に含まれるすべての物質である。中華人民共和国薬典(2015年版)の4部、又は、Handbook of Pharmaceutical Excipients(Raymond CRowe,2009Sixth Edition)を参照されたい。
用語「治療」は、治療性療法を指す。具体的な症候に関わる場合、治療は、(1)疾患又は症候の1つ若しくは複数の生物学的所見を緩和すること、(2)(a)症候を招くか、又は引き起こす生物カスケードの1つ若しくは複数の点、又は(b)症候の1つ若しくは複数の生物学的所見を妨害すること、(3)症候に関わる1つ若しくは複数の症候、影響又は副作用、又は症候又はその治療に関わる1つ若しくは複数の症候、影響又は副作用を改善すること、又は(4)症候又は症候の1つ若しくは複数の生物学的所見の発症を緩和することを指す。
用語「予防」は、疾患又は障害を獲得又は発生するリスクの低下を指す。
用語「治療有効用量」は、患者に投与される時に、本明細書に記載された疾患又は症候を治療するのに化合物の十分な量を指す。「治療有効用量」は、化合物、症候及びその重症度、及び治療患者対象の年齢に応じて変化するが、当業者によって必要に応じて調整してもよい。
用語「患者」は、本発明の実施例による、化合物又は組成物の投与を受けるか、又は投与された任意の動物を指し、哺乳動物が好ましく、ヒトが最適である。用語「哺乳動物」は、任意の哺乳動物を含む。哺乳動物としては、例えば牛、馬、羊、豚、猫、犬、マウス、ラット、ウサギ、モルモット、サル、ヒトなどが挙げられるが、ヒトが最適である。
当技術分野の常識に反することなく、上記各好ましい条件は、任意に組み合わせて、本発明の様々な好ましい実施例を得ることができる。
本発明で使用される試薬及び開始原料は、いずれも市販されているものである。
本発明において、上記の室温は、10℃~35℃の周囲温度を指す。
本発明のプラス効果は、該酸素含有複素環化合物のRasによって媒介される多種疾患への治療及び/又は予防が期待されていることである。
以下、実施例の方式により本発明をさらに説明するが、本発明を記載の実施例の範囲内に限定するわけではない。以下の実施例における具体的な条件を明記しない実験方法は、従来の方法及び条件に従って、又は商品説明書に従って選択される。
本発明において、室温は、10℃~35℃の周囲温度を指す。一夜は、8-15時間を指す。還流は、常圧での溶媒還流温度を指す。
以下は、実施例で使用される略語一覧である。
DMF N,N-ジメチルカルボキサミド
HATU 2-(7-アゾベンゾトリアゾール)-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
EDCI 1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
Pd(PPh テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
Pd(dppf)Cl [1,1′-ビス(ジフェニルフォスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン錯体化合物
LiHMDS ビス-(トリメチルシリル)アミドリチウム
MCPBA メタクロロ過安息香酸
(実施例1)化合物1の合成経路
Figure 0007480298000121
化合物1-fの合成
氷水浴下で、化合物4-カルボニル-テトラヒドロピラン-3-エチルギ酸(1g、5.81mmol)のメタノール(20mL)溶液に2-メチル-2-メルカプト硫酸尿素(1.45g、10.43mmol)及びナトリウムメチラート(1.57g、29.07mmol)をそれぞれ加えた。加えた後、反応液を室温で3時間攪拌した。LCMSモニタリングが完了せず、副生成物生成があり、1M希塩酸でpHを5に調整し、30mL水と30mL酢酸エステルをそれぞれ加え、10分攪拌した。混合物をろ過し、白色固形物である化合物1-f(684mg、59%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=199.1[M+H]
化合物1-eの合成
室温下で、1-f(684mg、3.45mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解し、DIPEA(1.14mL、6.91mmol)を加えた。氷水浴冷却下で、攪拌しながらトリフリック無水物(0.871mL、5.18mmol)を滴下した。滴下した後、氷水浴下で1時間攪拌し続けた。LCMSモニタリング反応完全、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でクエンチングし、ジクロロメタン(30mL*4)で抽出し、乾燥し、濃縮し、シリカカラムを通過させ、淡褐色油状物である化合物1-e(996mg、87%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=331.2[M+H]
化合物1-dの合成
室温下で、1-e(400mg、1.21mmol)をDMF(15mL)に溶解し、化合物(S)-2-シアノメチルピペラジン-1-カルボン酸ベンジルエステル塩酸塩(429mg、1.45mmol)及びDIPEA(0.6mL、3.64mmol)をそれぞれ加えた。反応液を窒素ガスで3回置換し、窒素ガス保護下で、100℃に加熱して1時間攪拌した。LCMSモニタリング反応完了、反応液を室温まで冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でクエンチングし、酢酸エステル(50mL*3)で抽出した。有機層を飽和食塩水で3回洗浄し、乾燥し、濃縮し、シリカカラムを通過させ、白色固形物である化合物1-d(522mg、98%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=440.4[M+H]
化合物1-cの合成
室温下で、1-d(522mg、1.19mmol)を酢酸エステル(30mL)に溶解し、MCPBA(601.5mg、2.97mmol)を加えた。加えた後、反応液を室温で1時間攪拌した。TLCモニタリング反応完了、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でクエンチングし、酢酸エステル(50mL*2)で抽出し、乾燥し、濃縮し、シリカカラムを通過させ、白色固形物である化合物1-c(552mg、99%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=472.4[M+H]
化合物1-bの合成
1-c(552mg、1.17mmol)をトルエン(15mL)に溶解し、氷水浴冷却下で、N-メチル-L-プロリノール(243.7μL、2.05mmol)及びナトリウムtert-ブトキシド(225mg、2.34mmol)をそれぞれ加えた。加えた後、窒素ガス保護下で、氷水浴下で30分攪拌し続けた。TLCモニタリング反応完了、水でクエンチングし、酢酸エステルで2回抽出し、乾燥し、濃縮し、シリカカラムを通過させ、白色固形物である得到化合物1-b(443mg、75%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=507.5[M+H]
化合物1-aの合成
1-b(150mg、0.296mmol)を酢酸エステル(30mL)に溶解し、10%のパラジウム炭素(450mg)を加え、水素ガスで3回置換し、反応液を水素ガス雰囲気下で3時間室温攪拌した。TLCモニタリング反応完了、ケイ藻土でろ過し、メタノールで濯ぎ、スピン乾燥し、白色固形物である1-a(74mg、67%)を得、これ以上精製しないで次の反応に直接使用した。LC-MS(ESI):m/z=373.4[M+H]
化合物1の合成
室温下で、1-a(74mg、0.199mmol)のジクロロメタン(30mL)溶解に、DIPEA(164μL,0.995mmol)、塩化アクリロイル(24μL,0.298mmol)をそれぞれ加えた。この反応液を窒素ガスにて室温で一夜反応し、LCMSモニタリング反応終了、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でクエンチングし、ジクロロメタン(30mLx3)で抽出した。有機相を乾燥し、スピン乾燥し、TLC精製(DCM:MeOH=10:1)調製し、白色固形物である化合物1(20mg、24%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=427.2[M+H]H NMR(400MHz,CDCl):δ6.65-6.50(m,1H),6.41-6.24(m,1H),6.16-5.69(m,1H),4.78-4.67(m,1H),4.67-4.52(m,2H),4.38(dd,1H,J=11.6Hz,J=4.8Hz),4.12-3.93(m,3H),3.59-3.48(m,2H),3.36(dd,2H,J=14Hz,J=3.6Hz),3.26-3.00(m,4H),2.95-2.81(m,3H),2.77(s,3H),2.73-2.58(m,2H),2.26-1.88(m,4H).
(実施例2)化合物2の合成経路
Figure 0007480298000122
化合物2-hの合成
室温下で、NaH(60%、3.6g、90.0mmol)をTHF(100mL)に加え、室温窒素ガス条件下で、アセト酢酸メチルエステル(10.4g、90.0mmol)を加えた。混合物を室温窒素ガス条件下で30分攪拌した後、-15℃~-10℃条件下で、n-BuLi(2.5M、36mL、90.0mmol)を滴加し、滴加した後、反応液をこの温度に保持しながら30分攪拌した後、2-トリフルオロメチルベンズアルデヒド(5.2g、29.9mmol)のTHF(10mL)溶液を滴加し、滴加した後、混合物を低温(-10℃~0℃)条件下で2時間攪拌した。塩化アンモニウム飽和溶液(100mL)を加えてクエンチング反応し、酢酸エステル(100mL*3)で抽出し、有機相を飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(EA/PE=1/3)により分離精製し、薄黄色液体である化合物2-h(5.8g、67%)を得、次の反応に直接投入した。
化合物2-gの合成
室温窒素ガス条件下で、化合物2-h(5.8g、20.0mmol)のDCM(120mL)溶液にDMF-DMA(3.2mL、24.1mmol)を加えた。加えた後、混合物を室温で45分攪拌した。BF EtO(3.2mL、25.4mmol)を加え、室温下で1時間攪拌し続けた。反応液にジクロロメタン(200mL)を加えて希釈し、順次に飽和NaHCO溶液(400mL)、飽和食塩水(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をTHF(60mL)に溶解し、-78℃窒素ガス条件下で、リチウムトリ-sec-ブチルボロヒドリドテトラヒドロフラン溶液(30.0mL、30.0mmol)を滴加し、混合物をこの温度で1時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム(200mL)を加えてクエンチング反応させ、酢酸エステル(100mL*3)で抽出し、有機相を飽和食塩水(100mL*2)で洗浄し、濃縮して、黄色油性物である化合物2-g(3.8g、63%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=303.1[M+1]
化合物2-fの合成
冰水浴窒素ガス条件下で、2-g(3.0g、10.0mmol)のメタノール(100mL)にナトリウムメチラート(2.7g、50.0mmol)、2-メチル-2-メルカプト硫酸尿素(2.5g、8.4mmol)を順次に加えた。加えた後、混合物を室温に昇温して一夜攪拌した。1Mの希塩酸でpHを5に調整し、固体析出し、ろ過し、薄黄色固形物である化合物2-f(1.7g、50%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=343.0[M+1]
化合物2-eの合成
冰水浴窒素ガス条件下で、2-f(1.7g、5.0mmol)のジクロロメタン(40mL)にDIPEA(2.1mL、12.3mmol)、トリフリック無水物(1.0mL、6.3mmol)を順次に加えた。加えた後、混合物を0℃で2時間攪拌した。飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50mL)を加えてクエンチングし、DCM(50mL*2)で抽出し、濃縮し、化合物2-e(1.5g)を得、次の反応に直接投入した。LC-MS(ESI):m/z=474.9[M+1]
化合物2-dの合成
室温下で、化合物2-e(1.5g、3.2mmol)をDMF(10mL)に溶解し、DIPEA(0.9mL、5.6mmol)、(S)-2-シアノメチルピペラジン-1-カルボン酸ベンジルエステル塩酸塩(0.8g、2.8mmol)を順次に加えた。混合物を100℃で1時間攪拌した後、水(100mL)を加えてクエンチングし、酢酸エステル(80mL*2)で抽出し、濃縮し、粗生成物を高速分離カラム(EA/PE=1/1)により分離精製し、白色固形物である化合物2-d(0.93g、50%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=584.0[M+1]
化合物2-cの合成
化合物2-d(0.4g、0.69mmol)を酢酸エステル(20mL)に溶解し、室温条件下で、MCPBA(0.23g、1.4mmol)を加えた。混合物を室温で1時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50mL)を加えてクエンチングし、酢酸エステル(50mL*2)で抽出し、有機相を濃縮し、粗生成物を高速分離カラム(DCM/MeOH=9/1)により分離精製し、白色固形物である化合物2-c(0.33g、78%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=616.0[M+1]
化合物2-bの合成
氷水浴冷却下で、化合物2-c(0.33g、0.54mmol)のトルエン(15mL)にN-メチル-L-プロリノール(0.1mL、0.9mmol)、t-BuONa(0.1g、0.9mmol)を順次に加えた。混合物を冰水浴窒素ガス下で0.5時間攪拌した後、水(10mL)を加えてクエンチングし、酢酸エステル(30mL*2)で抽出し、有機相を濃縮し、粗生成物を高速分離カラム(MeOH/DCM=1/9)により分離精製し、白色固形物である化合物2-b(0.26g、74%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=651.3[M+1]
化合物2-aの合成
化合物2-b(0.26g、0.4mmol)のアンモニアメタノール(7M、50mL)を-78℃に溶解冷却し、窒素ガスで2回置換し、次に、Pd/C(70mg)を加え、水素ガスで3回置換した。反応液を室温に昇温し、水素ガス条件下で2時間攪拌した。反応液をろ過し、濃縮し、化合物2-a(0.16g、77%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=517.2[M+1]
化合物2の合成
室温下で、化合物2-a(0.12g、0.23mmol)をDCM(10mL)に溶解し、DIPEA(75μL、0.45mmol)、塩化アクリロイル(25μL、0.23mmol)を順次に加えた。混合物を室温、窒素ガス下で20時間攪拌した後、水(10mL)を加えてクエンチングし、DCM(50mL*3)で抽出した。有機相を濃縮し、粗生成物を高速分離カラム(MeOH/DCM=1/9)により分離精製し、白色固形物である化合物2(58mg、44%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=571.3[M+1]H NMR(500MHz,CDOD):δ7.84(d,1H,J=7.5Hz),7.68-7.76(m,2H),7.53(t,1H,J=7.5Hz),6.73-6.97(m,1H),6.30(d,1H,J=16.5Hz),5.85(d,1H,J=9.5Hz),5.21(t,1H,J=11.0Hz),4.99-5.02(m,2H),4.25-4.43(m,2H),4.06-4.16(m,1H),3.80-3.96(m,1H),3.43-3.80(m,2H),3.20-3.33(m,1H),2.97-3.19(m,4H),2.81-2.95(m,2H),2.70-2.83(m,1H),2.53(d,3H,J=4.5Hz),2.32-2.45(m,1H),2.06-2.15(m,1H),1.79-1.90(m,2H),1.68-1.77(m,1H),1.31-1.39(m,1H).
化合物2-1及び2-2の合成
Figure 0007480298000123
化合物2(29mg、0.05mmol)をキラル分割精製し、白色固形物である化合物2-1(10mg、34%)及び白色固形物である化合物2-2(10mg、34%)を得た。
Figure 0007480298000124
2-1:LC-MS(ESI):m/z=571.2[M+1]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.75(d,1H,J=7.6Hz),7.67(d,1H,J=7.6Hz),7.63(t,1H,J=8.0Hz),7.44(t,1H,J=8.0Hz),6.54-6.65(m,1H),6.38(dd,1H,J=16.4,1.6Hz),5.83(d,1H,J=10.0Hz),5.14(dd,1H,J=10.8,3.2Hz),4.88(d,1H,J=14.0Hz),4.80(d,1H,J=13.6Hz),4.51-5.12(m,2H),4.37(dd,1H,J=10.8,5.2Hz),4.18(dd,1H,J=10.8,6.4Hz),3.84-4.10(m,1H),3.70-3.83(m,1H),3.32-3.64(m,1H),2.75-3.27(m,6H),2.63-2.72(m,1H),2.48(s,3H),2.25-2.32(m,1H),1.98-2.10(m,1H),1.69-1.90(m,3H),1.28-1.39(m,1H).
2-2:LC-MS(ESI):m/z=571.2[M+1]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.76(d,1H,J=7.6Hz),7.67(d,1H,J=7.6Hz),7.63(t,1H,J=7.6Hz),7.44(t,1H,J=7.6Hz),6.50-6.65(m,1H),6.39(dd,1H,J=16.8,1.6Hz),5.83(d,1H,J=11.2Hz),5.17(dd,1H,J=12.0,4.0Hz),4.89(d,1H,J=14.0Hz),4.78(d,1H,J=13.2Hz),4.46-5.11(m,2H),4.39(dd,1H,J=10.4,4.8Hz),4.16(dd,1H,J=10.4,6.4Hz),3.94-4.01(m,1H),3.62-3.84(m,1H),3.38-3.56(m,1H),2.59-3.16(m,7H),2.47(s,3H),2.24-2.33(m,1H),1.98-2.10(m,1H),1.69-1.89(m,3H),1.28-1.38(m,1H).
(実施例3)化合物3の合成経路
Figure 0007480298000125
化合物3-iの合成
室温下で、NaH(60%、3.0g、75.0mmol)をTHF(100mL)に加え、室温窒素ガス条件下で、アセト酢酸メチルエステル(8mL、77.0mmol)を加えた。混合物を室温窒素ガス条件下で30分攪拌した後、-15℃~-10℃条件下で、n-BuLi(2.5M、30.8mL、77.0mmol)を滴加した。滴加した後、反応液をこの温度に保持しながら30分攪拌した後、化合物1-ナフタレンホルムアルデヒド(4.0g、25.6mmol)のTHF(10mL)溶液を滴加した。滴加した後、混合物を低温(-10℃~0℃)条件下で2時間攪拌した。塩化アンモニウム飽和溶液(100mL)を加えてクエンチング反応させ、酢酸エステル(100mL*3)で抽出し、有機相を飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(EA/PE=1/3)により分離精製し、薄黄色液体である化合物3-i(4.5g、64%)を得た。
化合物3-hの合成
化合物3-i(3.3g、12.1mmol)をDCM(120mL)に溶解し、室温窒素ガス条件下で、DMF-DMA(1.6mL、12.0mmol)を加えた。反応液を室温で45分攪拌した後、BF EtO(1.6mL、12.7mmol)を加えた。混合物を室温で1時間攪拌した後、200mLのジクロロメタンで希釈し、有機相を順次に飽和NaHCO溶液(400mL)、飽和食塩水(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して粗生成物を得、高速分離カラム(EA/PE=1/3)により分離精製し、薄黄色液体である化合物3-h(3.0g、88%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=283.1[M+1]
化合物3-gの合成
-78℃窒素ガス条件下で、化合物3-h(2.3g、8.1mmol)のTHF(60mL)溶液にリチウムトリ-sec-ブチルボロヒドリドテトラヒドロフラン溶液(1M、8.3mL、8.3mmol)を滴加した。滴加した後、混合物をこの温度で1時間攪拌し、飽和塩化アンモニウム(20mL)を加えてクエンチング反応させ、酢酸エステル(100mL*3)で抽出し、有機相を飽和塩化ナトリウムで洗浄し、濃縮し、粗生成物を得、高速分離カラム(EA/PE=1/4)により分離精製し、黄色油性物である化合物3-g(2.8g)を得た。LC-MS(ESI):m/z=285.1[M+1]
化合物3-fの合成
氷水浴下で、化合物3-g(2.8g、10.0mmol)のメタノール(100mL)溶液にナトリウムメチラート(2.7g、50.0mmol)、2-メチル-2-メルカプト硫酸尿素(2.6g、8.8mmol)を順次に加えた。加えた後、反応液を室温まで昇温して一夜攪拌した。1M塩酸溶液でpHを5に調整し、固体析出し、ろ過し、水(50mL*3)で洗浄し、乾燥し、薄黄色固形物である粗生成物3-f(1.3g、二段49%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=325.0[M+1]
化合物3-eの合成
氷水浴下で、化合物3-f(0.65g、2.0mmol)のDCM(40mL)溶液にDIPEA(0.67mL、4.1mmol)、トリフリック無水物(0.34mL、2.1mmol)を順次に加えた。加えた後、混合物を氷水浴下で2時間攪拌し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50mL)を加えてクエンチングし、DCM(50mL*2)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、化合物3-e(0.62g)を得、次の反応に直接投入した。
化合物3-dの合成
室温下で、化合物3-e(0.62g、1.4mmol)をDMF(10mL)に溶解し、DIPEA(0.45mL、2.8mmol)、(S)-2-シアノメチルピペラジン-1-カルボン酸ベンジルエステル塩酸塩(0.41g、1.4mmol)を順次に加えた。加えた後、混合物を100℃窒素ガス保護下で1時間攪拌し、室温に冷却し、水(100mL)を加えてクエンチングし、酢酸エステル(80mL*2)で抽出し、有機相を飽和食塩水(100mL*3)で洗浄し、濃縮し、粗生成物を高速分離カラム(EA/PE=1/1)により分離精製し、白色固形物である化合物3-d(0.5g、二段收率44%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=566.3[M+1]
化合物3-cの合成
化合物3-d(0.5g、0.9mmol)を酢酸エステル(20mL)に溶解し、室温条件下で、MCPBA(0.46g、2.7mmol)を加えた。混合物を室温で1時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50mL)を加えてクエンチングし、酢酸エステル(50mL*2)で抽出し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を高速分離カラム(DCM/MeOH=9/1)により分離精製し、固体化合物3-c(0.38g、72%)を得た。
化合物3-bの合成
氷水浴下で、化合物3-c(0.38g、0.63mmol)のトルエン(15mL)溶液にN-メチル-L-プロリノール(0.1mL、0.9mmol)、t-BuONa(0.1g、0.9mmol)を順次に加えた。加えた後、混合物を冰水浴窒素ガス下で0.5時間攪拌した後、水(10mL)を加えてクエンチングし、酢酸エステル(30mL*2)で抽出し、有機相を濃縮し、粗生成物を高速分離カラム(MeOH/DCM=1/9)により分離精製し、白色固形物である化合物3-b(0.3g、75%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=633.3[M+1]
化合物3-aの合成
化合物3-b(0.13g、0.2mmol)のアンモニアメタノール(7M、50mL)溶液を-78℃に冷却し、窒素ガスで2回置換し、10%Pd-C(55mg)を加え、水素ガスで3回置換した。反応液を室温まで昇温し、水素ガス条件下で、2時間攪拌した。反応液をろ過し、濃縮し、化合物3-a(0.1g、100%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=499.3[M+1]
化合物3の合成
室温下で、化合物3-a(0.1g、0.2mmol)をDCM(10mL)に溶解し、DIPEA(75μL、0.45mmol)、塩化アクリロイル(25μL、0.23mmol)を順次に加えた。混合物を室温窒素ガス下で一夜攪拌し、水(10mL)を加えてクエンチングし、DCM(50mL*3)で抽出し、有機相を濃縮し、粗生成物を高速分離カラム(MeOH/DCM=1/9)により分離精製し、白色固形物である化合物3(8mg、7%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=553.3[M+1]H NMR(500MHz,CDOD):δ8.07(d,1H,J=7.5Hz),7.82(d,1H,J=9.5Hz),7.78(d,1H,J=8.5Hz),7.50-7.59(m,1H),7.36-7.48(m,3H),6.62-6.86(m,1H),6.19(d,1H,J=17.0Hz),5.96-6.08(m,2H),5.73(d,1H,J=9.5Hz),5.53(dd,1H,J=4.5Hz,J=11.0Hz),5.46(dd,1H,J=2.5Hz,J=9.0Hz),4.93-5.07(m,2H),4.67-4.76(m,1H),4.43-4.52(m,2H),4.35-4.42(m,1H),3.91-4.08(m,1H),3.28-3.64(m,1H),3.26-3.36(m,2H),3.09-3.18(m,2H),2.90-3.02(m,2H),2.78-2.86(m,1H),2.69(d,3H,J=12.5Hz),2.06-2.18(m,1H),1.86-1.93(m,2H),1.73-1.77(m,1H).
化合物3-1及び3-2の合成
Figure 0007480298000126
化合物3の合成方法に従って、化合物3(170mg)を合成し、キラル分割精製して白色固形物である化合物3-1(40mg、24%)及び白色固形物である化合物3-2(20mg、12%)を得た。
Figure 0007480298000127
3-1:LC-MS(ESI):m/z=553.0[M+1]H NMR(400MHz,MeOD):δ8.06(d,1H,J=7.6Hz),7.82(d,1H,J=7.6Hz),7.76(d,1H,J=8.4Hz),7.57(d,1H,J=6.8Hz),7.38-7.44(m,3H),6.62-6.86(m,1H),6.19(d,1H,J=16.0Hz),5.73(d,1H,J=10.4Hz),5.51(dd,1H,J=10.4,4.0Hz),5.02(d,1H,J=13.6Hz),4.64-4.98(m,1H),4.37-4.59(m,1H),4.19-4.31(m,2H),3.93-3.06(m,1H),3.81-3.91(m,1H),3.57-3.74(m,1H),3.28-3.50(m,1H),2.89-3.16(m,5H),2.76-2.86(m,1H),2.66-2.75(m,1H),2.42(s,3H),2.24-2.33(m,1H),1.95-2.05(m,1H),1.68-1.78(m,2H),1.55-1.67(m,1H),1.21-1.28(m,1H).
3-2:LC-MS(ESI):m/z=553.0[M+1]H NMR(400MHz,MeOD):δ8.07(d,1H,J=8.0Hz),7.82(d,1H,J=7.2Hz),7.76(d,1H,J=8.0Hz),7.54(d,1H,J=7.2Hz),7.37-7.44(m,3H),6.33-6.85(m,1H),6.19(d,1H,J=16.4Hz),5.74(d,1H,J=10.4Hz),5.50(dd,1H,J=10.4,4.0Hz),4.97(d,1H,J=14.0Hz),4.61-4.75(m,1H),4.37-4.57(m,1H),4.21-4.34(m,2H),4.14(d,1H,J=13.6Hz),3.92-4.06(m,1H),3.70-3.81(m,1H),3.27-3.42(m,1H),2.89-3.17(m,6H),2.69-2.80(m,1H),2.46(s,3H),2.30-2.39(m,1H),1.96-2.12(m,1H),1.70-1.79(m,2H),1.60-1.69(m,1H),1.20-1.27(m,1H).
(実施例4)化合物4の合成経路
Figure 0007480298000128
化合物4-kの合成
化合物1,8-ジブロモナフタレン(5g、17.48mmol)のTHF(40mL)溶液を-78℃に冷却し、窒素ガス保護条件下で、n-BuLi(2.5M、7.5mL、18.75mmol)を滴加した。滴加した後、混合物を-78℃下で20分攪拌した後、-78℃下でヨウ化メタン(2.2mL、35.2mmol)を滴加した。滴加した後、反応混合物を室温まで昇温し、1時間攪拌した。次に、反応混合物を50mL飽和食塩水に入れ、酢酸エステル(100mL*2)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物を高速分離カラム(PE)により分離精製し、白色固形物である化合物4-k(3.28g、85%收率)を得た。H NMR(500MHz,CDCl):δ7.85(d,1H,J=7.0Hz),7.80(d,1H,J=7.5Hz),7.75-7.71(m,1H),7.40-7.33(m,2H),7.23(t,1H,J=8.0Hz),3.15(s,3H).
化合物4-jの合成
化合物4-k(3.28g、14.84mmol)のTHF(110mL)溶液を-78℃に冷却し、窒素ガス保護下で、n-BuLi(2.5M、12mL、30mmol)を滴加した。滴加終了後、混合物を-78℃下で10分攪拌し、次に、-78℃下でDMF(5.8mL、74.55mmol)を滴加した。滴加した後、反応混合物を-78℃下で30分攪拌した後、室温まで昇温して2時間攪拌し、20mLの塩化アンモニウム飽和溶液でクエンチング反応させ、次に、100mLの飽和炭酸水素ナトリウム溶液に加え、酢酸エステル(100mL)で抽出し、有機相を飽和食塩水(100mL*2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物を高速分離カラム(EA/PE=1/10)により分離精製し、白色固形物である化合物4-j(1.5g、60%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=171.2[M+H]H NMR(400MHz,CDCl):δ10.85(s,1H),7.97(dd,1H,J=1.2Hz,J=8Hz),7.89(dd,1H,J=1.6Hz,J=7.2Hz),7.74-7.69(m,1H),7.46(t,1H,J=8Hz),7.42-7.36(m,2H),2.75(s,3H).
化合物4-iの合成
室温条件下で、NaH(60%、423mg、10.58mmol)を10mLのTHFに加えた。室温窒素ガス条件下で、アセト酢酸メチルエステル(950μL、8.82mmol)を加えた。混合物を室温窒素ガス条件下で30分攪拌した後、-15℃~-10℃条件下で、n-BuLi(2.5M、4.2mL、10.5mmol)を滴加した。滴加した後、混合物をこの温度に30分保持し、次に、化合物4-j(500mg、2.94mmol)のTHF(10mL)溶液を滴加した。滴加した後、混合物を低温(-10℃~0℃)条件下で2時間攪拌した後、塩化アンモニウム飽和溶液(100mL)でクエンチング反応させた後、酢酸エステル(80mL*2)で抽出した。有機相を飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(EA/DCM=1/10)により分離精製し、白色固形物である化合物4-i(806mg、96%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=309.1[M+Na]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.92(d,1H,J=7.2Hz),7.81(dd,1H,J=1.2Hz,J=8.4Hz),7.77-7.72(m,1H),7.49(t,1H,J=7.2Hz),7.39-7.33(m,2H),6.47(d,1H,J=9.6Hz),3.76(s,3H),3.55(s,2H),3.10-2.92(m,3H),2.89(s,3H).
化合物4-hの合成
室温条件下で、化合物4-i(800mg、2.79mmol)をDCM(30mL)に溶解し、室温窒素ガス条件下で、DMF-DMA(412μL、3.08mmol)を加えた。室温条件下で、反応液を45分攪拌した後、BF EtO(390μL、3.08mmol)を加えた。加えた後、混合物を室温で1時間攪拌した後、200mLの酢酸エステルで希釈した。有機相を飽和NaHCO溶液(200mL)、飽和食塩水(200mL)で順次に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物化合物4-h(870mg)を得た。粗生成物をこれ以上精製しないで、次の反応に直接使用した。LC-MS(ESI):m/z=297.1[M+1]
化合物4-gの合成
室温条件下で、化合物4-h(770mg、2.59mmol)をTHF(60mL)に溶解し、-78℃窒素ガス条件下で、リチウムトリ-sec-ブチルボロヒドリドテトラヒドロフラン溶液(1M、2.6mL、2.6mmol)を滴加した。滴加した後、混合物を-78℃下で1時間攪拌した後、塩化アンモニウム飽和溶液(50mL)を加えてクエンチング反応し、酢酸エステル(100mL*2)で抽出し、有機相を飽和食塩水(100mL*2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(PE/EA=4/1)により分離精製し、黄色油性物である化合物4-g(670mg、86%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=299.2[M+1]
化合物4-fの合成
室温条件下で、化合物4-g(670mg、2.25mmol)をメタノール(50mL)に溶解し、次に、0℃窒素ガス条件下で、ナトリウムメチラート(608mg、11.25mmol)、化合物2-メチル-2-メルカプト硫酸尿素(563mg、2.02mmol)を順次に加えた。加えた後、混合物を室温まで昇温して20時間攪拌した。1Mの希塩酸で反応液のpHを5に調整し、固体析出し、ろ過し、ろ過ケーキを水(5mL*2)で洗浄し、固体を収集し、真空乾燥し、白色固形物である粗生成物4-f(459mg、60%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=339.1[M+1]
化合物4-eの合成
室温条件下で、化合物4-f(459mg、1.36mmol)をDCM(18mL)に溶解し、冰水浴窒素ガス条件下で、DIPEA(673μL、4.08mmol)、トリフリック無水物(343μL、2.04mmol)を順次に加えた。加えた後、反応混合物を冰水浴条件下で2時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50mL)でクエンチングし、DCM(50mL*2)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(EA/PE=1/10)により分離精製し、白色固形物である化合物4-e(432mg、68%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=471.1[M+1]
化合物4-dの合成
室温条件下で、化合物4-e(430mg、0.91mmol)をDMF(10mL)に溶解し、次に、DIPEA(453μL、2.75mmol)、(S)-2-シアノメチルピペラジン-1-カルボン酸ベンジルエステル塩酸塩(324mg、1.1mmol)を順次に加えた。加えた後、混合物を100℃窒素ガス保護下で1時間攪拌した後、室温に冷却し、飽和食塩水(100mL)でクエンチング反応させ、酢酸エステル(80mL*2)で抽出した。有機相を飽和食塩水(100mL*3)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(EA/PE=1/1)により分離精製し、白色固形物である化合物4-d(470mg、68%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=580.3[M+1]
化合物4-cの合成
室温条件下で、化合物4-d(200mg、0.34mmol)を酢酸エステル(20mL)に溶解し、MCPBA(175mg、0.86mmol)を加えた。加えた後、混合物を室温で1時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50mL)でクエンチングし、酢酸エステル(50mL*2)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(EA/PE=1/4)により分離精製し、白色固形物である化合物4-c(210mg、99%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=612.3[M+1]
化合物4-bの合成
室温条件下で、化合物4-c(100mg、0.16mmol)をトルエン(5mL)に溶解し、次に、反応液を0℃に冷却し、N-メチル-L-プロリノール(34μL、0.29mmol)、t-BuONa(32mg、0.33mmol)を順次に加えた。加えた後、反応混合物を冰水浴窒素ガス下で0.5時間攪拌した後、水(10mL)でクエンチングし、酢酸エステル(30mL*2)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(MeOH/DCM=1/20)により分離精製し、白色固形物である化合物4-b(97mg、92%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=647.4[M+1]
化合物4-aの合成
室温条件下で、化合物4-b(90mg、0.14mmol)をアンモニアメタノール(7M、50mL)に溶解し、次に、反応液を-78℃に冷却し、窒素ガスで2回置換し、次に、10%Pd-C(75mg)を加え、水素ガスで3回置換し、反応液を室温まで昇温し、水素ガス条件下で2時間攪拌した。反応液をろ過し、濃縮し、白色固形物である化合物4-a(77mg、99%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=513.3[M+1]
化合物4の合成
室温条件下で、化合物4-a(77mg、0.15mmol)をDCM(10mL)に溶解し、DIPEA(75μL、0.45mmol)、塩化アクリロイル(25μL、0.23mmol)を順次に加えた。加えた後、反応混合物を室温窒素ガス下で20時間攪拌した後、水(10mL)でクエンチングし、DCM(50mL*2)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(MeOH/DCM=1/10)により分離精製し、白色固形物である化合物4(56mg、66%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=567.3[M+1]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.78-7.65(m,3H),7.45-7.36(m,1H),7.31-7.26(m,2H),6.55-6.44(m,1H),6.35-6.27(m,1H),5.95-5.88(m,1H),5.75(d,1H,J=10.4Hz),4.94-4.84(m,1H),4.81-4.59(m,2H),4.52-4.37(m,1H),4.22-4.11(m,1H),3.96-3.76(m,2H),3.68-3.58(m,1H),3.48-3.37(m,1H),3.24-2.88(m,5H),2.85(d,3H,J=11.6Hz),2.78-2.58(m,2H),2.50(s,3H),2.40-2.27(m,1H),2.08-1.68(m,5H).
化合物4-1及び4-2の合成
Figure 0007480298000129
化合物4の合成方法に従って、化合物4(140mg)を合成し、キラル分割精製して白色固形物である化合物4-1(30mg、21%收率)及び白色固形物である化合物4-2(40mg、29%收率)を得た。
Figure 0007480298000130
4-1:LC-MS(ESI):m/z=567.3[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.86(d,J=8Hz,1H),7.80‐7.74(m,2H),7.47(t,J=8Hz,1H),7.41‐7.34(m,2H),6.65‐6.50(m,1H),6.40(d,J=16.4Hz,1H),6.01(dd,J=8.8,3.6Hz,1H),5.84(d,J=10.4Hz,1H),5.17‐4.98(m,1H),4.87(d,J=13.6Hz,1H),4.71(d,J=13.2Hz,1H),4.43(dd,J=10.8,4.8Hz,1H),4.21(dd,J=10,6.4Hz,1H),4.03‐3.38(m,3H),3.34‐3.05(m,5H),3.03‐2.97(m,1H),2.95(s,3H),2.84‐2.70(m,2H),2.52(s,3H),2.34‐2.29(m,1H),2.14‐2.00(m,2H),1.92‐1.82(m,2H),1.39‐1.32(m,1H).
4-2:LC-MS(ESI):m/z=567.3[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.85(d,J=7.6Hz,2H),7.76(d,J=6.4Hz,1H),7.51(t,J=7.6Hz,1H),7.39‐7.35(m,2H),6.68‐6.52(m,1H),6.40(d,J=16.4Hz,1H),6.01(dd,J=10.4,2.8Hz,1H),5.84(d,J=10Hz,1H),5.11‐4.92(m,2H),4.80(d,J=13.6Hz,1H),4.49‐4.38(m,1H),4.23‐4.15(m,1H),4.04‐3.68(m,3H),3.58‐3.45(m,1H),3.36‐3.00(m,5H),2.92(s,3H),2.78‐2.69(m,2H),2.51(s,3H),2.38‐2.28(m,1H),2.16‐2.01(m,2H),1.91‐1.81(m,2H),1.38‐1.33(m,1H).
(実施例5)化合物5の合成経路
Figure 0007480298000131
化合物5-bの合成
化合物4-c(100mg、0.164mmol)をトルエン(5mL)に溶解し、氷水浴冷却下で、2-ジメチルアミノエタノール(29μL、0.29mmol)、t-BuONa(32mg、0.33mmol)を順次に加えた。混合物を冰水浴窒素ガス下で0.5時間攪拌した後、水(10mL)でクエンチングし、酢酸エステル(30mL*2)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(MeOH/DCM=1/10)により分離精製し、白色固形物である化合物5-b(100mg、98%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=621.4[M+1]
化合物5-aの合成
化合物5-b(100mg、0.161mmol)をアンモニアメタノール(7M、50mL)に溶解し、-78℃に冷却し、窒素ガスで2回置換し、次に、Pd-C(75mg)を加えた。水素ガスで3回再置換し、反応液を室温まで昇温し、水素ガス条件下で2時間攪拌した。反応液をろ過し、濃縮し、白色固形物である化合物5-a(80mg、97%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=487.3[M+1]
化合物5の合成
室温下で、化合物5-a(80mg、0.165mmol)をDCM(10mL)に溶解し、DIPEA(82μL、0.495mmol)、塩化アクリロイル(30μL、0.25mmol)を順次に加えた。混合物を室温窒素ガス下で20時間攪拌した後、水(10mL)でクエンチングし、DCM(50mL*2)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(MeOH/DCM=10%)により分離精製し、白色固形物である化合物5(55mg、62%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=541.3[M+1]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.88-7.65(m,3H),7.56-7.40(m,1H),7.38-7.12(m,2H),6.68-6.25(m,2H),6.05-5.66(m,2H),5.44-4.54(m,3H),4.44(s,2H),4.05-3.79(m,2H),3.77-3.33(m,3H),3.29-2.99(m,4H),2.91(d,3H,J=12.4Hz),2.83-2.56(m,3H),2.36(s,6H).
(実施例6)化合物6の合成経路
Figure 0007480298000132
化合物6-bの合成
化合物4-c(62mg、0.10mmol)をトルエン(5mL)に溶解し、氷水浴冷却下で、2-ジエチルアミノエタノール(24μL、0.18mmol)、t-BuONa(20mg、0.20mmol)を順次に加えた。混合物を冰水浴窒素ガス下で0.5時間攪拌した後、水(10mL)でクエンチングし、酢酸エステル(25mL*2)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(MeOH/DCM=1/10)により分離精製し、白色固形物である化合物6-b(65mg、99%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=649.4[M+1]
化合物6-aの合成
化合物6-b(65mg、0.1mmol)をアンモニアメタノール(7M、50mL)に溶解し、-78℃に冷却し、窒素ガスで2回置換し、次に、Pd/C(30mg)を加えた。水素ガスで3回置換し、反応液を室温まで昇温し、水素ガス条件下で1時間攪拌した。反応液をろ過し、濃縮し、白色固形物である化合物6-a(51mg、99%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=515.3[M+1]
化合物6の合成
室温条件下で、化合物6-a(51mg、0.10mmol)をDCM(10mL)に溶解し、DIPEA(82μL、0.50mmol)、塩化アクリロイル(13.6mg、0.15mmol)を順次に加えた。加えた後、混合物を室温窒素ガス下で20時間攪拌した後、水(10mL)でクエンチングし、DCM(50mL*2)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(MeOH/DCM=1/10)により分離精製し、白色固形物である化合物6(50mg、68%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=569.3[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.85-7.71(m,3H),7.52-7.43(m,1H),7.39-7.31(m,2H),6.67-6.47(m,1H),6.42-6.24(m,1H),6.17-5.95(m,1H),5.85-5.66(m,1H),5.08-4.92(m,1H),4.89-4.66(m,4H),4.08-3.85(m,2H),3.80-3.53(m,2H),3.32-3.15(m,4H),3.12-2.97(m,6H),2.92(d,3H,J=12.8Hz),2.85-2.62(m,2H),1.34-1.27(m,6H).
化合物6-1及び6-2の合成
Figure 0007480298000133
化合物6(40mg、0.07mmol)をキラル分割した。白色固形物である化化合物6-1(12mg、30%收率)及び白色固形物である化合物6-2(11mg、28%收率)を得た。
Figure 0007480298000134
6-1:LC-MS(ESI):m/z=569.3[M+1]H NMR(500MHz,CDCl):δ7.83(d,1H,J=8Hz),7.75(t,2H,J=7Hz),7.45(t,1H,J=8Hz),7.39-7.31(m,2H),6.63-6.49(m,1H),6.38(d,1H,J=17Hz),6.00(dd,1H,J=4Hz,J=9.5Hz),5.81(d,1H,J=11Hz),5.17-4.92(m,1H),4.86(d,1H,J=14Hz),4.71(d,1H,J=14Hz),4.39(t,2H,J=6.5Hz),4.11-3.78(m,2H),3.70(d,1H,J=12Hz),3.53-3.33(m,1H),3.25(dt,2H,J=3.5Hz,J=18.5Hz),3.17-3.03(m,2H),3.02-2.95(m,1H),2.94(s,3H),2.87(t,2H,J=6.5Hz),2.83-2.71(m,1H),2.63(q,4H,J=6.5Hz),1.06(t,6H,J=7Hz).
6-2:LC-MS(ESI):m/z=569.3[M+1]H NMR(500MHz,CDCl):δ7.87-7.79(m,2H),7.75(d,1H,J=8Hz),7.49(t,1H,J=7.5Hz),7.39-7.30(m,2H),6.65-6.48(m,1H),6.38(d,1H,J=16.5Hz),5.99(dd,1H,J=3.5Hz,J=10.5Hz),5.82(d,1H,J=10.5Hz),4.99(d,2H,J=13.5Hz),4.78(d,1H,J=14Hz),4.73-4.45(m,1H),4.38(t,2H,J=6.5Hz),3.96(d,1H,J=14Hz),3.92-3.78(m,1H),3.75-3.57(m,1H),3.55-3.36(m,1H),3.25(dd,1H,J=3Hz,J=18.5Hz),3.15-2.96(m,2H),2.91(s,3H),2.86(t,2H,J=6.5Hz),2.80-2.66(m,2H),2.62(q,4H,J=7Hz),1.05(t,6H,J=7Hz).
(実施例7)化合物7の合成経路
Figure 0007480298000135
化合物7-bの合成
化合物4-c(62mg、0.10mmol)をトルエン(5mL)に溶解し、氷水浴冷却下で、3-ジメチルアミノ-1-プロパノール(21μL、0.18mmol)、t-BuONa(20mg、0.20mmol)を順次に加えた。混合物を冰水浴窒素ガス下で0.5時間攪拌した後、室温まで昇温して20時間攪拌した後、100℃まで徐々に加熱し、約2時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、水(50mL)でクエンチングし、酢酸エステル(50mL*2)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(MeOH/DCM=1/10)により分離精製し、白色固形物である化合物7-b(38mg、60%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=635.4[M+1]
化合物7-aの合成
化合物7-b(38mg、0.06mmol)をアンモニアメタノール(7M、20mL)に溶解し、-78℃に冷却し、窒素ガスで2回置換し、次に、Pd/C(20mg)を加えた。水素ガスで3回再置換し、反応液を室温まで昇温し、水素ガス条件下で1時間攪拌し、反応液をろ過し、濃縮し、白色固形物である化合物7-a(35mg、99%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=501.3[M+1]
化合物7の合成
化合物7-a(35mg、0.07mmol)をDCM(10mL)に溶解し、DIPEA(58μL、0.35mmol)、塩化アクリロイル(10mg、0.11mmol)を順次に加えた。混合物を室温窒素ガス下で20時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20mL)でクエンチングし、DCM(30mL*2)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(MeOH/DCM=1/10)により分離精製し、白色固形物である化合物7(15mg、38%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=555.3[M+1]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.87-7.59(m,3H),7.53-7.41(m,1H),7.41-7.30(m,2H),6.63-6.48(m,1H),6.38(d,1H,J=15.6Hz),6.19-6.05(m,1H),6.04-5.94(m,1H),5.82(d,1H,J=10.4Hz),5.59-5.51(m,1H),5.10-4.91(m,1H),4.89-4.62(m,2H),4.42-4.23(m,2H),4.03-3.84(m,2H),3.76-3.58(m,1H),3.56-3.39(m,1H),3.31-3.20(m,2H),3.19-3.00(m,5H),2.77-2.60(m,2H),2.42(s,6H),2.13-2.02(m,2H).
(実施例8)化合物8の合成経路
Figure 0007480298000136
化合物8-gの合成
室温条件下で、化合物4-f(338mg、1.0mmol)をDMF(10mL)に溶解し、炭酸カリウム(207mg、1.5mmol)、臭化ベンジル(132μL、1.1mmoL)を順次に加えた。室温条件下で3時間攪拌した後、反応混合物を50mL水に入れ、酢酸エステル(50mL*2)で抽出した。有機相を飽和食塩水(100mL*3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物を高速分離カラム(PE/EA=2/1)により分離精製し、白色固形物である化合物(混合物)8-g(211mg、49%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=429.2[M+1]
化合物8-fの合成
化合物8-g(211mg、0.49mmol)を酢酸エステル(20mL)に溶解し、室温条件下でMCPBA(250mg、1.23mmol)を加えた。混合物を室温で3時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50mL)でクエンチングし、酢酸エステル(50mL*2)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(EA/PE=1/1)により分離精製し、白色固形物である化合物8-f(138mg、61%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=461.0[M+1]
化合物8-eの合成
化合物8-f(138mg、0.3mmol)をトルエン(10mL)に溶解し、冰水浴条件下で、N-メチル-L-プロリノール(65μL、0.54mmol)、t-BuONa(58mg、0.6mmol)を順次に加えた。混合物を冰水浴窒素ガス下で0.5時間攪拌した後、水(30mL)でクエンチングし、酢酸エステル(50mL*2)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(MeOH/DCM=1/10)により分離精製し、白色固形物である化合物8-e(105mg、70%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=496.3[M+1]
化合物8-dの合成
化合物8-e(105mg、0.212mmol)をメタノール(30mL)に溶解し、-78℃に冷却し、窒素ガスで2回置換し、次に、Pd/C(50mg)を加えた。水素ガスで3回再置換し、反応液を室温まで昇温し、水素ガス条件下で3時間攪拌した後、反応液をろ過し、濃縮し、白色固形物である化合物8-d(91mg、100%收率)を得た。粗生成物をこれ以上精製しないで、次の反応に直接使用した。LC-MS(ESI):m/z=406.1[M+1]
化合物8-cの合成
化合物8-d(91mg、0.225mmol)をDCM(10mL)に溶解し、冰水浴窒素ガス条件下で、DIPEA(111μL、0.68mmol)、トリフリック無水物(57μL、0.34mmol)を順次に加えた。混合物を氷水浴下で1時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20mL)でクエンチングし、DCM(50mL*2)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(MeOH/DCM=1/10)により分離精製し、白色固形物である化合物8-c(68mg、56%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=538.2[M+1]
化合物8-bの合成
室温条件下で、化合物8-c(66mg、0.123mmol)をDMF(5mL)に溶解し、DIPEA(61μL、0.37mmol)、1-Cbz-ピペラジン塩酸塩(38mg、0.15mmol)を順次に加えた。混合物を100℃窒素ガス保護下で1時間攪拌した後、室温まで冷却し、飽和食塩水(50mL)でクエンチングし、酢酸エステル(50mL*2)で抽出した。有機相を飽和食塩水(50mL*3)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(MeOH/DCM=1/10)により分離精製し、白色固形物である化合物8-b(62mg、83收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=608.2[M+1]
化合物8-aの合成
化合物8-b(62mg、0.102mmol)をメタノール(20mL)に溶解し、-78℃に冷却し、窒素ガスで2回置換し、次に、Pd/C(30mg)を加えた。水素ガスで3回置換し、反応液を室温まで昇温し、水素ガス条件下で1時間攪拌した。反応液をろ過し、濃縮し、白色固形物である化合物8-a(45mg、94%收率)を得た。粗生成物をこれ以上精製しないで、次の反応に直接使用した。LC-MS(ESI):m/z=474.3[M+1]
化合物8の合成
室温条件下で、化合物8-a(45mg、0.095mmol)をDCM(10mL)に溶解し、DIPEA(79μL、0.48mmol)、塩化アクリロイル(13mg、0.143mmol)を順次に加えた。混合物を室温窒素ガス下で20時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)でクエンチングし、DCM(30mL*2)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物をPREP-TLC(MeOH/DCM=1/10)により、白色固形物である化合物8(28mg、56%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=528.3[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.89-7.64(m,3H),7.53-7.40(m,1H),7.40-7.16(m,2H),6.65-6.45(m,1H),6.40-6.21(m,1H),6.02-5.89(m,1H),5.79-5.66(m,1H),4.88-4.76(m,1H),4.74-4.60(m,1H),4.45-4.26(m,1H),4.22-4.05(m,1H),3.93-3.17(m,10H),3.13-2.99(m,2H),2.93(s,3H),2.85-2.55(m,2H),2.47(s,3H),2.38-2.25(m,1H),2.10-1.95(m,1H).
(実施例9)化合物9の合成経路
Figure 0007480298000137
化合物9-bの合成
室温条件下で、化合物4-c(61mg、0.1mmol)をジオキサン(5mL)に溶解し、次に、N,N-ジメチル-N′-メチルエチレンジアミン(255μL、2mmol)を加えた。反応混合物を110℃窒素ガス下で24時間攪拌した後、反応液を室温まで冷却し、濃縮乾固し、粗生成物を得た。粗生成物を高速分離カラム(MeOH/DCM=1/10)により分離精製し、白色固形物である化合物9-b(49mg、78%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=634.4[M+1]
化合物9-aの合成
化合物9-b(69mg、0.11mmol)をアンモニアメタノール(7M、50mL)に溶解し、-78℃に冷却し、窒素ガスで2回置換し、次に、Pd/C(50mg)を加えた。水素ガスで3回再置換し、反応液を室温まで昇温し、水素ガス条件下で1時間攪拌した。反応液をろ過し、濃縮し、白色固形物である化合物9-a(50mg、99%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=500.5[M+1]
化合物9の合成
室温条件下で、化合物9-a(50mg、0.1mmol)をDCM(10mL)に溶解し、DIPEA(83μL、0.5mmol)、塩化アクリロイル(15mg、0.15mmol)を順次に加えた。混合物を室温窒素ガス下で20時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20mL)でクエンチングし、DCM(50mL*2)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物を高速分離カラム(MeOH/DCM=1/10)により分離精製し、白色固形物である化合物9(27mg、49%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=554.4[M+1]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.87-7.69(m,3H),7.55-7.42(m,1H),7.40-7.29 (m,2H),6.67-6.45(m,1H),6.37(d,1H,J=16.8Hz),5.96(d,1H,J=7.2Hz),5.80(d,1H,J=10.4Hz),5.20-4.39(m,3H),3.89(d,1H,J=13.2Hz),3.81-3.65(m,2H),3.65-3.50(m,1H),3.44-3.25(m,1H),3.20-3.03(m,4H),3.01-2.85(m,5H),2.78-2.61(m,1H),2.58-2.41(m,2H),2.31(s,6H),2.14-1.83(m,4H).
(実施例10)化合物10の合成経路
Figure 0007480298000138
化合物4-aの合成
化合物4の合成経路に従って、化合物4-a(61mg)を調製した。
化合物10の合成
室温条件下で、化合物4-a(61mg、0.12mmol)をDCM(10mL)に溶解し、DIPEA(99μL、0.6mmol)、2-ブテン酸クロリド(17μL、0.18mmol)を順次に加えた。混合物を室温窒素ガス下で20時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20mL)でクエンチングし、DCM(50mL*2)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(MeOH/DCM=1/10)により分離精製し、白色固形物である化合物10(55mg、78%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=581.3[M+1]H NMR(500MHz,CDCl):δ7.87-7.68(m,3H),7.54-7.41(m,1H),7.40-7.29(m,2H),7.05-6.90(m,1H),6.30-6.18(m,1H),6.04-5.88(m,1H),5.12-4.91(m,1H),4.89-4.57(m,2H),4.44-4.29(m,1H),4.22-4.10(m,1H),4.02-3.76(m,2H),3.75-3.54(m,1H),3.51-3.34(m,1H),3.31-3.15(m,2H),3.15-2.99(m,3H),2.99-2.82(m,4H),2.81-2.56(m,3H),2.47(s,3H),2.35-2.13(m,1H),2.12-1.97(m,1H),1.91(s,3H),1.85-1.82(m,2H).
(実施例11)化合物11-1及び11-2の合成経路
Figure 0007480298000139
化合物11-dの合成
室温下で、4-e(220mg、0.47mmol)和(S)-4-N-ブトキシカルボニル-2-メチル基ピペラジン(112mg、0.56mmol)のDMF(10mL)溶液にDIPEA(121mg、0.94mmol)を加えた。反応温度を100℃まで昇温し、この温度下で1時間攪拌した。反応液を室温に冷却し、水を加え、酢酸エステル(30mL*2)で抽出し、有機相を合併して無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、スピン乾燥し、粗生成物を高速分離カラム(EA:PE=0:100~30:70)により分離精製し、白色固形物である化合物11-d(173mg、71%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=521.3[M+H]
化合物11-cの合成
氷浴下で、11-d(173mg、0.33mmol)の酢酸エステル(10mL)溶液に85%メタクロロ過安息香酸(169mg、0.83mmol)を加えた。反応を徐々に室温まで昇温し、3時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エステル(50mL)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、スピン乾燥し、粗生成物を高速分離カラム(EA:PE=0:100~50:50)により分離精製し、白色固形物である化合物11-c(154mg、84%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=553.2[M+H]
化合物11-bの合成
室温下で、11-c(154mg、0.28mmol)のトルエン(6mL)溶液にN-メチル-L-プロリノール(48mg、0.42mmol)のトルエン(4mL)溶液及びナトリウムtert-ブトキシド(53mg、0.56mmol)をそれぞれ加えた。混合物を室温下で3時間攪拌した後、濃縮し、水を加え、酢酸エステル(30mL*2)で抽出し、有機相を合併して無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、スピン乾燥し、粗生成物を高速分離カラム(DCM:MeOH=10:1)により分離精製し、白色固形物である化合物11-b(120mg、73%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=588.3[M+H]
化合物11-aの合成
室温下で、11-b(120mg、0.2mmol)のジクロロメタン(8mL)溶液にTFA(2mL)を加えた。混合物を室温下で一夜攪拌した後、濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エステル(30mL*2)で抽出し、有機相を合併して無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、スピン乾燥し、白色固形物である化合物11-a(70mg、70%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=488.0[M+H]
化合物11-1及び11-2の合成
氷浴下で、11-a(70mg、0.14mmol)のジクロロメタン(5mL)溶液に塩化アクリロイル(19mg、0.22mmol)及びDIPEA(36mg、0.28mmol)をそれぞれ加えた。反応温度を室温まで昇温し、室温下で2時間攪拌した後、濃縮し、水を加え、酢酸エステル(30mL*2)で抽出し、有機相を合併して無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、スピン乾燥し、粗生成物をキラル分割して、いずれも白色固形物である化合物11-1(25mg、32%)、11-2(20mg、26%)を得た。
Figure 0007480298000140
11-1:LC-MS(ESI):m/z=542.3[M+H]H NMR(500MHz,CDCl):δ7.85(t,J=8Hz,2H),7.78(dd,J=8,2Hz,1H),7.50(t,J=7.5Hz,1H),7.40‐7.35(m,2H),6.66‐6.53(m,1H),6.39(dd,J=17,2Hz,1H),6.00(dd,J=10,3.5Hz,1H),5.78(d,J=9Hz,1H),4.85‐4.80(m,1H),4.77‐4.70(m,1H),4.43‐4.16(m,3H),4.07‐3.96(m,1H),3.77‐3.57(m,1H),3.49‐3.43(m,1H),3.32‐3.24(m,2H),3.14‐3.03(m,2H),2.96(s,3H),2.73‐2.66(m,1H),2.49(s,3H),2.34‐2.24(m,1H),2.11‐2.02(m,1H),1.88‐1.73(m,3H),1.37‐1.31(m,1H),1.24‐1.14(m,4H).
11-2:LC-MS(ESI):m/z=542.3[M+H]H NMR(500MHz,CDCl):δ7.83(dd,J=17,8Hz,2H),7.78(dd,J=7,2Hz,1H),7.49(t,J=7.5Hz,1H),7.40‐7.35(m,2H),6.66‐6.53(m,1H),6.39(dd,J=17,1.5Hz,1H),6.00(d,J=7.5Hz,1H),5.77(d,J=9.5Hz,1H),4.88(d,J=14Hz,1H),4.68(d,J=13.5Hz,1H),4.45‐4.34(m,1H),4.20‐4.09(m,1H),4.00‐3.88(m,1H),3.80‐3.69(m,1H),3.62‐3.44(m,1H),3.34‐3.25(m,2H),3.14‐3.03(m,3H),2.96(s,3H),2.73‐2.65(m,1H),2.49(s,3H),2.34‐2.24(m,1H),2.12‐2.02(m,1H),1.88‐1.72(m,3H),1.36‐1.28(m,5H).
(実施例12)化合物12の合成経路
Figure 0007480298000141
化合物12-jの合成
化合物1-ブロモ-8-クロルナフタレン(500mg、2.07mmol)をTHF(20mL)に溶解し、-78℃に冷却し、窒素ガス保護下で、n-BuLi(2.5M、1.66mL、4.14mmol)を滴加した。滴加完了後、混合物を-78℃下で10分攪拌し、次に、-78℃下でDMF(800μL、10.35mmol)を滴加した。滴加した後、反応混合物を-78℃下で30分攪拌した後、室温まで昇温して2時間攪拌し、50mLの塩化アンモニウム飽和溶液でクエンチング反応させ、酢酸エステル(50mL*2)で抽出した。有機相を飽和食塩水(50mL*2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物を高速分離カラム(EA/PE=1/10)により分離精製し、白色固形物である化合物12-j(330mg、84%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=191.0[M+H]H NMR(400MHz,CDCL):δ11.31(s,1H),8.03(dd,1H,J=1.2Hz,J=8.4Hz),7.92(dd,1H,J=1.2Hz,J=7.2Hz),7.86(1H,J=8.4Hz),7.70(dd,1H,J=1.2Hz,J=7.6Hz),7.59(t,1H,J=7.6Hz),7.47(t,1H,J=8Hz).
化合物12-iの合成
室温条件下で、NaH(60%、242mg、6.05mmol)を6mLのTHFに加えた。次に、室温窒素ガス条件下でアセト酢酸メチルエステル(543μL、5.04mmol)を加え、混合物を室温窒素ガス条件下で30分攪拌した後、-15℃~-10℃条件下で、n-BuLi(2.5M、2.4mL、6.05mmol)を滴加した。滴加した後、混合物をこの温度に30分保持した後、化合物12-j(320mg、1.68mmol)のTHF(10mL)溶液を滴加した。滴加した後、混合物を低温(-10℃~0℃)条件下で2時間攪拌した後、塩化アンモニウム飽和溶液(50mL)でクエンチング反応させ、次に、酢酸エステル(50mL*2)で抽出した。有機相を飽和食塩水(50mL*2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(EA/DCM=1/10)により分離精製し、白色固形物である化合物12-i(510mg、99%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=329.1[M+Na]H NMR(400MHz,CDCl):δ8.06(d,1H,J=6.4Hz),7.79(d,2H,J=8Hz),7.58(dd,1H,J=7.6Hz,J=1.6Hz),7.53(t,1H,J=7.6Hz),7.34(t,1H,J=7.6Hz),6.91(dd,1H,J=9.2Hz,J=2.4Hz),3.74(s,3H),3.54(s,2H),3.36(dd,1H,J=18Hz,J=1.6Hz),3.24(d,1H,J=3.6Hz),2.85-2.75(m,1H).
化合物12-hの合成
室温条件下で、化合物12-i(510mg、1.66mmol)をDCM(18mL)に溶解し、次に、室温窒素ガス条件下でDMF-DMA(245μL、1.83mmol)を加えた。室温条件下で、反応液を45分攪拌した後、BF.EtO(232μL、1.83mmol)を加えた。加えた後、混合物を室温で1時間攪拌した後、100mLの酢酸エステルで希釈した。有機相を飽和NaHCO溶液(100mL)、飽和食塩水(100mL*2)で順次に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して粗生成物化合物12-h(520mg)を得た。粗生成物をこれ以上精製しないで、次の反応に直接使用した。LC-MS(ESI):m/z=317.1[M+1]
化合物12-gの合成
室温条件下で、化合物12-h(520mg、1.64mmol)をTHF(20mL)に溶解し、次に、-78℃窒素ガス条件下で、リチウムトリ-sec-ブチルボロヒドリド(1M、1.64mL、1.64mmol)を滴加した。滴加した後、混合物を-78℃下で1時間攪拌した後、塩化アンモニウム飽和溶液(50mL)でクエンチング反応させ、酢酸エステル(50mL*2)で抽出し、有機相を飽和食塩水(50mL*2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(PE/EA=4/1)により分離精製し、黄色油性物である化合物12-g(338mg、65%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=319.0[M+1]
化合物12-fの合成
室温条件下で、化合物12-g(338mg、1.06mmol)をメタノール(20mL)に溶解し、次に、0℃窒素ガス条件下で、ナトリウムメチラート(286mg、5.3mmol)、化合物2-メチル-2-メルカプト硫酸尿素(265mg、0.954mmol)を順次に加えた。加えた後、混合物を室温まで昇温して20時間攪拌した。1Nの希塩酸で反応液のpHを5に調整し、固体析出し、ろ過し、ろ過ケーキを水(5mL*2)で洗浄し、固体を収集し、真空乾燥し、白色固形物である粗生成物12-f(313mg)を得た。LC-MS(ESI):m/z=359.1[M+1]
化合物12-eの合成
室温条件下で、化合物12-f(313mg、0.87mmol)をDCM(10mL)に溶解し、次に、冰水浴窒素ガス条件下で、DIPEA(431μL、2.61mmol)、トリフリック無水物(219μL、1.31mmol)を順次に加えた。加えた後、反応混合物を冰水浴条件下で2時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50mL)でクエンチングし、DCM(50mL*2)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(EA/PE=1/10)により分離精製し、白色固形物である化合物12-e(83mg、二段16%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=491.0[M+1]
化合物12-dの合成
室温条件下で、化合物12-e(83mg、0.169mmol)をDMF(10mL)に溶解し、次に、DIPEA(84μL、0.507mmol)、(S)-2-シアノメチルピペラジン-1-カルボン酸ベンジルエステル塩酸塩(59.9mg、0.203mmol)を順次に加えた。加えた後、混合物を100℃窒素ガス保護下で1時間攪拌した後、室温に冷却し、飽和食塩水(50mL)でクエンチング反応させ、酢酸エステル(50mL*2)で抽出した。有機相を飽和食塩水(50mL*3)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(EA/PE=1/1)により分離精製し、白色固形物である化合物12-d(101mg、99%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=600.2[M+1]
化合物12-cの合成
室温条件下で、化合物12-d(101mg、0.168mmol)を酢酸エステル(10mL)に溶解し、次に、室温下でMCPBA(85%、88.4mg、0.437mmol)を加えた。加えた後、混合物を室温で2時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20mL)でクエンチングし、酢酸エステル(25mL*2)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(EA/PE=1/4)により分離精製し、白色固形物である化合物12-c(88mg、82%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=632.1[M+1]
化合物12-bの合成
室温条件下で、化合物12-c(88mg、0.139mmol)をトルエン(10mL)に溶解し、次に、反応液を0℃に冷却し、N-メチルプロリノール(29μL、0.243mmol)、t-BuONa(27mg、0.278mmol)を順次に加えた。加えた後、反応混合物を冰水浴窒素ガス下で0.5時間攪拌した後、水(20mL)でクエンチングし、酢酸エステル(30mL*2)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(MeOH/DCM=1/10)により分離精製し、白色固形物である化合物12-b(78mg、84%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=667.3[M+1]
化合物12-aの合成
室温条件下で、化合物12-b(72mg、0.108mmol)をメタノール(50mL)に溶解し、次に、反応液を-78℃に冷却し、窒素ガスで2回置換し、次に、Pd/C(150mg)、ZnBr(24.3mg、0.108mmol)を加え、水素ガスで3回置換し、反応液を室温まで昇温し、水素ガス条件下で5時間攪拌した。反応液をろ過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(MeOH/DCM=1:4)により分離精製し、白色固形物である化合物12-a(20mg、35%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=533.0[M+1]
化合物12の合成
室温条件下で、化合物2-フルオロアクリル酸(5.1mg、0.0563mmol)をDMF(2mL)に溶解し、次に、0℃条件下で、HATU(25.6mg、0.0675mmol)、DIPEA(18.6μL、0.113mmol)を順次に加えた後、反応混合物を0℃窒素ガス下で20分攪拌した後、化合物12-a(20mg、0.0375mmol)のDMF(3mL)溶液を上記反応液に加え、室温まで昇温し、5時間攪拌し続けた。飽和食塩水(20mL)でクエンチングし、酢酸エステル(25mL*2)で抽出し、有機相を飽和食塩水(50mL*3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物をPREP-TLC(MeOH/DCM=1/10)により分離精製し、白色固形物である化合物12(6mg、26%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=605.2[M+1]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.99-7.93(m,1H),7.83(t,2H,J=8.8Hz),7.62-7.49(m,2H),7.36(t,1H,J=7.6Hz),6.55-6.44(m,1H),5.51-5.31(m,1H),5.25(d,1H,J=16.8Hz),5.02-4.93(m,1H),4.82(dd,1H,J=2.4Hz,J=13.6Hz),4.48-4.38(m,1H),4.32-4.19(m,1H),4.17-4.04(m,1H),4.00(d,1H,J=14Hz),3.87-3.70(m,1H),3.66-3.36(m,2H),3.31-3.16(m,2H),3.14-2.98(m,1H),2.96-2.69(m,4H),2.59(d,3H,J=18Hz),2.52-2.34(m,1H),2.15-2.06(m,1H),1.87-1.74(m,2H),0.93-0.76(m,2H).
化合物12-1及び12-2の合成
Figure 0007480298000142
再調製された化合物12(260mg、0.43mmol)をキラル分割した。白色固形物である化合物12-1(76mg、29%收率)及び白色固形物である化合物12-2(67mg、26%收率)を得た。
Figure 0007480298000143
12-1:LC-MS(ESI):m/z=605.3[M+1]HNMR(400MHz,CDCl)δ7.96(d,1H,J=7.2Hz),7.83(t,2H,J=8.4Hz),7.65-7.50(m,2H),7.36(t,1H,J=8.0Hz),6.47(dd,1H,J=10.8Hz,J=3.2Hz),5.42(d,1H,J=49.2Hz),5.26(dd,1H,J=3.6Hz,J=16.8Hz),5.05-4.76(m,1H),4.97(d,1H,J=13.6Hz),4.84(d,1H,J=13.6Hz),4.36(dd,1H,J=4.8Hz,J=10.4Hz),4.17(dd,1H,J=6.8Hz,J=10.8Hz),4.06-3.87(m,1H),3.77(d,1H,J=10Hz),3.59(dd,1H,J=2.4Hz,J=17.6Hz),3.50-3.15(m,3H),3.14-2.99(m,2H),2.96-2.82(m,2H),2.72-2.59(m,1H),2.47(s,3H),2.32-2.21(m,1H),2.10-1.98(m,1H),1.89-1.67(m,4H).
12-2:LC-MS(ESI):m/z=605.2[M+1]HNMR(400MHz,CDCl)δ7.97(d,1H,J=7.2Hz),7.83(t,2H,J=9.2Hz),7.63-7.51(m,2H),7.36(t,1H,J=7.6Hz),6.52(dd,1H,J=3.2Hz,J=10.8Hz),5.42(d,1H,J=47.2Hz),5.25(dd,1H,J=3.6Hz,J=16.4Hz),4.99(d,1H,J=14.0Hz),4.82(d,1H,J=13.6Hz),5.05-4.72(m,1H),4.38(dd,1H,J=4.8Hz,J=10.4Hz),4.15(dd,1H,J=6.8Hz,J=10.8Hz),3.98(d,1H,J=14Hz),3.87-3.73(m,1H),3.60(dd,1H,J=2.4Hz,J=18.4Hz),3.66-3.54(m,1H),3.54-3.41(m,1H),3.16-2.98(m,2H),2.95-2.71(m,3H),2.71-2.61(m,1H),2.46(s,3H),2.33-2.19(m,1H),2.10-1.98(m,1H),1.90-1.66(m,4H).
(実施例13)化合物13の合成経路
Figure 0007480298000144
化合物13の合成
室温下で、4-a(240mg、0.47mmol)のDMF(5mL)溶液にHATU(356mg、0.94mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.23mL、1.40mmol)及び2-フルオロアクリル酸(63.2mg、0.70mmol)をそれぞれ加えた。反応液を室温下で一夜攪拌した。反応終了後、水を加えて固体を析出し、ろ過し、ろ過ケーキを水で洗浄し、乾燥して粗生成物を得、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(DCM/MeOH 10/1)により精製し、泡状白色固形物である生成物13(220mg、80%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=585.0[M+H]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.78-7.83(m,2H),7.71-7.77(m,1H),7.45-7.50(m,1H),7.33-7.38(m,2H),6.00-6.07(m,1H),5.19-5.25(m,1H),4.89-4.97(m,1H),4.66-4.72(m,2H),4.54-4.60(m,2H),3.98-4.08(m,1H),3.90-3.98(m,1H),3.75-3.89(m,1H),3.58-3.75(m,2H),3.44-3.58(m,1H),3.04(d,3H,J=4.4Hz),2.96-3.37(m,6H),2.93(s,3H),2.65-2.86(m,2H),2.26-2.42(m,2H),2.07-2.24(m,2H)。
化合物13-1及び13-2の合成
Figure 0007480298000145
化合物13(200mg、0.34mmol)をキラル分割精製して、白色固形物である化合物13-1(70mg、35%)及び白色固形物である化合物13-2(71mg、36%)を得た。
Figure 0007480298000146
13-1:LC-MS(ESI):m/z=585.0[M+1]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.83(d,1H,J=8.4Hz),7.74-7.77(m,2H),7.46(t,1H,J=8.0Hz),7.34-7.39(m,2H),6.00(dd,1H,J=9.6,4.0Hz),5.41(d,1H,J=46.8Hz),5.25(dd,1H,J=16.8,3.6Hz),4.84(d,1H,J=14.0Hz),4.69(d,1H,J=14.0Hz),4.51-5.08(m,1H),4.38(dd,1H,J=10.4,5.2Hz),4.19(dd,1H,J=10.4,6.4Hz),3.81-4.15(m,2H),3.69(d,1H,J=11.2Hz),2.97-3.31(m,6H),2.94(s,3H),2.77-2.89(m,1H),2.64-2.74(m,1H),2.49(s,3H),2.25-2.34(m,1H),2.01-2.11(m,1H),1.68-1.89(m,4H).
13-2:LC-MS(ESI):m/z=585.0[M+1]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.82-7.84(m,2H),7.75(dd,1H,J=7.2,2.0Hz),7.50(t,1H,J=7.6Hz),7.33-7.38(m,2H),6.00(dd,1H,J=10.4,3.2Hz),5.48(d,1H,J=47.2Hz),5.25(dd,1H,J=16.8,3.6Hz),4.97(d,1H,J=13.6Hz),4.76(d,1H,J=13.6Hz),4.52-5.05(m,1H),4.41(dd,1H,J=10.8,4.8Hz),4.21(dd,1H,J=10.8,6.0Hz),3.98(d,1H,J=14.8Hz),3.91(d,1H,J=12.8Hz),3.37-3.78(m,2H),2.97-3.31(m,4H),2.91(s,3H),2.69-2.84(m,3H),2.54(s,3H),2.33-2.40(m,1H),2.03-2.14(m,1H),1.76-1.93(m,4H).
(実施例14)化合物14の合成経路
Figure 0007480298000147
化合物14-bの合成
化合物4-c(100mg、0.164mmol)をトルエン(10mL)に溶解し、氷浴下で、N,N-ジメチルイソプロパノールアミン(33.7mg、0.327mmol)及びナトリウムtert-ブトキシド(31.4mg、0.327mmol)を加え、窒素ガスにてこの温度下で30分攪拌し、TLCモニタリング反応完了せず、N,N-ジメチルイソプロパノールアミン(33.7mg、0.327mmol)及びナトリウムtert-ブトキシド(31.4mg、0.327mmol)を補充し、30分攪拌し続け、TLCモニタリング反応完了、濃縮し、カラム(biotage,12g,sillica gel,UV254,MeOH:DCM=0~8%)を通過させ、白色固形物である14-b(82mg、79%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=635.3[M+H]
化合物14-aの合成
14-b(82mg、0.129mmol)をメタノール(10mL)及び酢酸エステル(10mL)に溶解し、10%のパラジウム炭素(80mg)を加え、水素ガスで3回置換し、室温で2時間攪拌し、TLCモニタリング反応完了、ろ過し、濃縮し、白色固形物である14-a(53mg、82%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=501.3[M+H]
化合物14の合成
14-a(53mg、0.106mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解し、塩化アクリロイル(14.3mg、0.159mmol)及びDIPEA(41mg、0.318mmol)を順次に加え、窒素ガスにて室温で1時間攪拌し、LCMSモニタリング反応完了、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でクエンチングし、ジクロロメタン(30mLX3)で抽出し、乾燥し、濃縮し、カラム(biotage,25g,sillica gel,UV254,MeOH:DCM=0~10%)を通過させ、白色固形物である14(44mg、75%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=555.3[M+H]H NMR(400MHz,CDCL):δ7.74-7.84(m,3H),7.44-7.52(m,1H),7.32-7.39(m,2H),6.51-6.63(m,1H),6.35-6.42(m,1H),5.96-6.02(m,1H),5.79-5.85(m,1H),5.41-5.52(m,1H),4.94-5.03(m,1H),4.68-4.90(m,1H),3.84-4.02(m,1H),3.48-3.75(m,1H),3.19-3.30(m,1H),2.97-3.17(m,2H),2.93(d,3H,J=12.4Hz),2.68-2.87(m,2H),2.56-2.65(m,1H),2.42(s,6H),1.96-2.33(m,5H),1.33-1.38(m,3H).
(実施例15)化合物15の合成経路
Figure 0007480298000148
化合物15-bの合成
4-c(100mg、0.164mmol)をトルエン(10mL)に溶解し、氷浴下でS-4,4-ジフルオロ-1-メチルピロリジン-2-メタノール(49.4mg、0.327mmol)及びナトリウムtert-ブトキシド(31.4mg、0.327mmol)加え、窒素ガスにてこの温度下で30分攪拌し、LCMSモニタリング反応完了、水でクエンチングし、酢酸エステル(50mLX2)で抽出し、乾燥し、濃縮し、カラム(biotage,40g,sillica gel,UV254,EA:PE=0~100%)を通過させ、無色ガム状物である15-b(97mg、87%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=683.3[M+H]
化合物15-aの合成
15-b(97mg、0.142mmol)を酢酸エステル(10mL)及びメタノール(10mL)に溶解し、10%パラジウム炭素(97mg)を加え、水素ガスで3回置換し、室温で2時間攪拌し、TLCモニタリング反応完了、ケイ藻土でろ過し、スピン乾燥し、固体である15-a(70mg、90%)を得、次の反応に直接使用した。LC-MS(ESI):m/z=549.0[M+H]
化合物15の合成
15-a(70mg、0.128mmol)をジクロロメタン(15mL)に溶解し、塩化アクリロイル(17.2mg、0.192mmol)及びDIPEA(82.4mg、0.639mmol)を順次に加え、窒素ガスにて室温で1時間攪拌し、LCMSモニタリング反応完了、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でクエンチングし、ジクロロメタン(30mLX3)で抽出し、乾燥し、濃縮し、カラム(biotage,12g,sillica gel,UV254,EA:PE=0~100%)を通過させ、白色固形物である15(51mg、66%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=603.3[M+H]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.73-7.86(m,3H),7.44-7.52(m,1H),7.32-7.40(m,2H),6.51-6.62(m,1H),6.36-6.43(m,1H),5.96-6.03(m,1H),5.83(d,1H),4.92-5.07(m,1H),4.67-4.89(m,2H),4.41-4.48(m,1H),4.22-4.32(m,1H),3.85-4.03(m,2H),3.64-3.75(m,1H),3.36-3.57(m,2H),2.89-3.18(m,8H),2.61-2.85(m,3H),2.43-2.59(m,4H),2.18-2.39(m,1H).
(実施例16)化合物16の合成経路
Figure 0007480298000149
化合物16-bの合成
4-c(100mg、0.164mmol)をトルエン(10mL)に溶解し、氷浴下でN-メチル-D-プロリノール(37.6mg、0.327mmol)及びナトリウムtert-ブトキシド(31.4mg、0.327mmol)を加え、窒素ガスにてこの温度下で30分攪拌し、TLCモニタリング反応完了、水でクエンチングし、酢酸エステル(50mLX2)で抽出し、乾燥し、濃縮し、カラム(ISCO,12g,sillica gel,UV254,MeOH:DCM=0~7%)を通過させ、白色固形物である16-b(92mg、87%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=647.3[M+H]
化合物16-aの合成
16-b(92mg、0.142mmol)を酢酸エステル(10mL)及びメタノール(10mL)に溶解し、10%パラジウム炭素(90mg)を加え、水素ガスで3回置換し、室温で2時間攪拌し、LCMSモニタリング反応完了、ケイ藻土でろ過し、スピン乾燥し、白色固形物である16-a(62mg、85%)を得、次の反応に直接使用した。LC-MS(ESI):m/z=513.3[M+H]
化合物16の合成
16-a(62mg、0.121mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解し、塩化アクリロイル(16.3mg、0.182mmol)及びDIPEA(46.9mg、0.363mmol)を順次に加え、窒素ガスにて室温で1時間攪拌し、LCMSモニタリング反応完了、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でクエンチングし、ジクロロメタン(40mLX4)で抽出し、乾燥し、濃縮し、カラム(biotage,25g,sillica gel,UV254,MeOH:DCM=0~15%)を通過させ、薄茶色固形物である16(60mg、87%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=567.3[M+H]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.74-7.84(m,3H),7.44-7.52(m,1H),7.32-7.39(m,2H),6.51-6.53(m,1H),6.24-6.41(m,1H),5.97-6.16(m,1H),5.68-5.84(m,1H),4.95-5.12(m,1H),4.68-4.88(m,3H),4.30-4.39(m,1H),3.36-3.75(m,3H),3.01-3.31(m,5H),2.93(d,3H,J=15.6Hz),2.61-2.83(m,4H),2.51-2.61(m,1H),1.84-2.31(m,7H).
(実施例17)化合物17の合成経路
Figure 0007480298000150
4-a(50mg、0.1mmol)とHATU(74.2mg、0.2mmol)とのDMF(5mL)溶液にDIPEA(0.05mL、0.3mmol)及び(2E)-4-(ジメチルアミノ)-2-ブテン酸(18.9mg、0.015mmol)をそれぞれ加えた。反応液を60℃まで加熱昇温して一夜攪拌した。反応終了後、水を徐々に加えて固体を析出し、ろ過し、固体を収集して水で洗浄した。陰干しした後、粗生成物を得、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(DCM/MeOH 4/1)により精製し、浅褐色固形物である生成物17(17mg、28%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=624.3[M+H]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.74-7.84(m,3H),7.46-7.52(m,1H),7.34-7.37(m,2H),6.89-7.00(m,1H),6.38-6.63(m,1H),5.96-6.00(m,1H),4.89-5.12(m,1H),4.48-4.89(m,3H),4.21-4.35(m,1H),3.86-4.08(m,1H),3.56-3.78(m,1H),3.30-3.55(m,2H),2.85-3.29(m,8H),2.92(d,3H,J=9.6Hz),2.66(d,3H,J=8.8Hz),2.41-2.57(m,1H),2.32(s,6H),2.04-2.22(m,2H),1.76-2.03(m,4H).
(実施例18)化合物18の合成経路
Figure 0007480298000151
化合物18の合成
室温下で、化合物2-a(0.3g、0.58mmol)をDMF(10mL)に溶解し、DIPEA(0.15g、1.16mmol)、2-フルオロアクリル酸(0.105g、1.16mmol)、HATU(0.44g、1.16mmol)を順次に加えた。混合物を室温窒素ガス下で20時間攪拌した後、水(100mL)を加えて固体を析出し、ろ過し、真空乾燥し、白色固形物である化合物18(300mg、88%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=589.2[M+1]H NMR(500MHz,CDOD):δ7.82-7-87(m,1H),7.66-7.78(m,2H),7.54(t,1H,J=9.5Hz),5.33-5.41(m,1H),5.27-5.32(m,1H),5.18-5.23(m,1H),5.03(d,1H,J=20.0Hz),4.92-4.98(m,1H),4.75-4.88(m,2H),4.52(t,1H,J=8.5Hz),4.20(d,1H,J=9.5Hz),3.80-4.05(m,2H),3.60-3.77(m,1H),3.35-3.59(m,2H),3.05-3.32(m,3H),3.07(d,3H,J=9.0Hz),2.83-3.03(m,3H),2.30-2.43(m,1H),2.15-2.26(m,1H),1.98-2.15(m,2H),1.28-1.41(m,1H).
化合物18-1及び18-2の合成
Figure 0007480298000152
化合物18(280mg、0.48mmol)をキラル分割精製して化合物18-1(96mg、34%)、化合物18-2(68mg、24%)を得た。
Figure 0007480298000153
18-1:LC-MS(ESI):m/z=589.2[M+1]H NMR(500MHz,CDOD):δ7.84(d,1H,J=10.0Hz),7.68-7.78(m,2H),7.54(t,1H,J=10.0Hz),5.34(d,1H,J=55.5Hz),5.33(dd,1H,J=4.5Hz,J=21.0Hz),5.20(dd,1H,J=4.5Hz,J=13.5Hz),5.03(d,1H,J=17.5Hz),4.85(d,1H,J=17.0Hz),4.73(dd,1H,J=4.5Hz,J=16.0Hz),4.51(dd,1H,J=8.5Hz,J=15.5Hz),4.47(d,1H,J=15.0Hz),3.91(d,1H,J=12.5Hz),3.70-3.86(m,1H),3.60-3.70(m,1H),3.30-3.42(m,2H),3.10-3.28(m,3H),3.01(s,3H),2.96-3.07(m,1H),2.80-2.94(m,1H),2.30-2.43(m,1H),1.97-2.21(m,3H).
18-2:LC-MS(ESI):m/z=589.2[M+1]H NMR(500MHz,CDCl):δ7.75(d,1H,J=10.0Hz),7.60-7.70(m,2H),7.45(t,1H,J=9.5Hz),5.42(d,1H,J=59.5Hz),5.25(dd,1H,J=4.0Hz,J=21.0Hz),5.17(dd,1H,J=4.0Hz,J=14.0Hz),4.88(d,1H,J=17.0Hz),4.77(d,1H,J=16.5Hz),4.39(dd,1H,J=6.5Hz,J=13.0Hz),4.16(dd,1H,J=9.0Hz,J=13.0Hz),3.96(d,1H,J=17.5Hz),3.74(d,1H,J=16.5Hz),3.48(d,1H,J=14.0Hz),2.97-3.13(m,3H),2.60-2.96(m,4H),2.49(s,3H),2.26-2.34(m,1H),1.97-2.10(m,1H),1.60-1.88(m,6H).
(実施例19)化合物19-1、19-2の合成
Figure 0007480298000154
化合物19-cの合成
2-d(500mg、0.858mmol)を酢酸エステル(25mL)に溶解し、MCPBA(434mg、2.145mmol)を加え、室温で2時間攪拌し、LCMSモニタリング十分反応、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でクエンチングし、酢酸エステル(30mLX3)で抽出し、乾燥し、濃縮し、薄黄色固形物である19-c(527mg、100%)を得、これ以上精製しないで、次の反応に直接使用した。LC-MS(ESI):m/z=616.2[M+H]
化合物19-bの合成
19-c(527mg、0.857mmol)をトルエン(25mL)に溶解し、氷浴下でN-メチル-D-プロリノール(197mg、1.71mmol)及びナトリウムtert-ブトキシド(165mg、1.72mmol)を加え、窒素ガスにてこの温度下で30分攪拌し、TLCモニタリング反応完了、水でクエンチングし、酢酸エステル(50mLX2)で抽出し、乾燥し、濃縮し、カラム(biotage,40g,sillica gel,UV254,MeOH:DCM=0~10%)を通過させ、白色固形物である19-b(452mg、81%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=651.2[M+H]
化合物19-aの合成
19-b(452mg、0.695mmol)を7Nアンモニアメタノール溶液(50mL)に溶解し、ドライアイスアセトン浴下で、10%パラジウム炭素(250mg)を加え、水素ガスで3回置換し、室温で1時間攪拌し、TLCモニタリング反応完了、ケイ藻土でろ過し、スピン乾燥し、白色固形物である19-a(359mg、100%)を得、次の反応に直接使用した。LC-MS(ESI):m/z=517.2[M+H]
化合物19の合成
19-a(359mg、0.696mmol)をDMF(15mL)に溶解し、2-フルオロアクリル酸(125mg、1.39mmol)、HATU(529mg、1.39mmol)及びDIPEA(449mg、3.48mmol)を加え、窒素ガスにて室温で1.5時間攪拌し、LCMSモニタリング反応完了、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でクエンチングし、酢酸エステル(40mLX3)で抽出し、有機相を飽和食塩水(50mLX3)で洗浄し、乾燥し、濃縮し、カラム(biotage,40g,sillica gel,UV254,MeOH:DCM=0~10%)を通過させ、薄茶色固形物である19(346mg、85%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=589.0[M+H]
化合物19-1及び19-2の合成
Figure 0007480298000155
19(346mg、0.588mmol)をキラル調製により分割させ、それぞれスピン乾燥し、冷凍乾燥し、白色固形物である19-1(136mg、39%)及び19-2(98mg、28%)を得た。
Figure 0007480298000156
19-1:LC-MS(ESI):m/z=589.0[M+H]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.74(d,1H,J=8.0Hz),7.67(d,1H,J=8.0Hz),7.63(t,1H,J=7.6Hz),7.44(t,1H,J=7.6Hz),5.38(d,1H,J=48.0Hz),5.24(dd,1H,J=3.6,16.8Hz),5.19(dd,1H,J=4.0,11.2Hz),4.89(d,1H,J=13.6Hz),4.72(d,1H,J=13.6Hz),4.51-4.65(m,3H),3.74-3.82(m,1H),3.65-3.72(m,1H),3.56-3.64(m,1H),3.26-3.43(m,2H),2.99-3.17(m,5H),2.83-2.95(m,2H),2.68-2.79(m,2H),2.08-2.37(m,4H).
19-2:LC-MS(ESI):m/z=589.0[M+H]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.76(d,1H,J=7.6Hz),7.67(d,1H,J=8.0Hz),7.63(t,1H,J=7.6Hz),7.44(t,1H,J=8.0Hz),5.41(d,1H,J=47.6Hz),5.25(dd,1H,J=3.6,16.8Hz),5.17(dd,1H,J=3.2,11.2Hz),4.88(d,1H,J=14.0Hz),4.77(d,1H,J=13.6Hz),4.41(dd,1H,J=5.2,10.8Hz),4.18(dd,1H,J=6.4,10.4Hz),3.98(d,1H,J=14.4Hz),3.70-3.78(m,1H),3.44-3.54(m,1H),2.99-3.17(m,3H),2.67-2.97(m,4H),2.50(s,3H),2.25-2.37(m,1H),2.02-2.12(m,1H),1.68-1.89(m,5H).
(実施例20)化合物20の合成経路
Figure 0007480298000157
化合物20-eの合成
化合物4-f(1.7g、5.0mmol)をDMF(20mL)及びDCM(10mL)に溶解し、0℃窒素ガス条件下で、塩化スルホキシド(2.5mL、34.4mmol)を滴加し、混合物を0℃にある時に3時間攪拌した。冰水(80mL、120mmol)を加えてクエンチング反応させ、ジクロロメタン(80mL*2)で抽出し、濃縮した。粗生成物を高速分離カラム分離精製(石油エステル/酢酸エステル=25/1)により分離精製し、薄黄色固形物である化合物20-e(1.1g、62%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=357.1[M+1]
化合物20-dの合成
室温下で、化合物20-e(0.25g、0.70mmol)をDMF(20mL)に溶解し、DIPEA(0.135g、1.05mmol)、2-ブトキシカルボニル-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン(0.24g、1.05mmol)を順次に加えた。混合物を100℃下で2時間攪拌した後、水(100mL)を加えてクエンチングし、固体を析出ろ過し、乾燥して灰色固形物である化合物20-d(0.29g、76%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=547.3[M+1]
化合物20-cの合成
化合物20-d(0.29g、0.53mmol)を酢酸エステル(20mL)に溶解し、室温条件下でMCPBA(0.28g、1.36mmol)を加えた。混合物を室温で1時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(500mL)を加えてクエンチングし、酢酸エステル(50mL*2)で抽出し、有機相を濃縮し、粗生成物を高速分離カラム(DCM/MeOH=20/1)により分離精製し、白色固形物である化合物20-c(0.31g、98%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=579.3[M+1]
化合物20-bの合成
氷水浴冷却下で、化合物20-c(0.31g、0.536mmol)のトルエン(15mL)にN-メチル-L-プロリノール(0.111g、0.97mmol)、t-BuONa(0.103g、1.07mmol)を順次に加えた。混合物を冰水浴窒素ガス下で0.5時間攪拌した後、水(10mL)を加えてクエンチングし、酢酸エステル(30mL*2)で抽出し、有機相を濃縮し、粗生成物を高速分離カラム(MeOH/DCM=1/9)により分離精製し、白色固形物である化合物20-b(0.28g、85%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=614.4[M+1]
化合物20-aの合成
化合物20-b(0.28g、0.46mmol)をジクロロメタン(15mL)及びトリフロロ酢酸(15mL)に加えて混合し、窒素ガス条件下で2時間攪拌した。濃縮し、化合物20-a(0.26g)を得た。LC-MS(ESI):m/z=514.3[M+1]
化合物20の合成
室温下で、化合物20-a(0.26g、0.51mmol)をDCM(20mL)に溶解し、DIPEA(0.15g、1.16mmol)、塩化アクリロイル(0.068g、0.76mmol)を順次に加え、混合物を室温窒素ガス下で2時間攪拌した後、水(10mL)及びジクロロメタン(30mL*2)を加えて抽出し、有機相を濃縮し、粗生成物を高速分離カラム(MeOH/DCM=1/20)により分離精製し、白色固形物である化合物20(0.06g、二段反応23%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=568.3[M+1]H NMR(500MHz,CDOD):δ7.85(d,1H,J=10.0Hz),7.83(d,1H,J=9.5Hz),7.60-7.80(m,1H),7.48(t,1H,J=9.5Hz),7.33-7.41(m,2H),6.20-6.43(m,2H),6.06(dd,1H,J=5.0Hz,J=12.5Hz),5.76(dd,1H,J=2.0Hz,J=12.5Hz),5.01(d,1H,J=17.5Hz),4.68(d,1H,J=17.5Hz),4.41-4.59(m,2H),4.08(dd,2H,J=10.5Hz,J=16.0Hz),3.84(dd,2H,J=13.0Hz,J=16.0Hz),3.46-3.60(m,2H),3.34-3.45(m,4H),3.10-3.22(m,1H),2.94(s,3H),2.80-2.92(m,1H),2.82(s,3H),2.20-2.31(m,1H),1.79-2.10(m,8H).
(実施例21)化合物32の合成経路
Figure 0007480298000158
化合物32-bの合成
12-c(527mg、0.333mmol)をトルエン(15mL)に溶解し、氷浴下でN-メチル-D-プロリノール(76.5mg、0.666mmol)及びナトリウムtert-ブトキシド(64mg、0.667mmol)を加え、窒素ガスにてこの温度下で30分攪拌し、TLCモニタリング反応完了、シリカゲルに直接攪拌し、カラム(biotage,25g,sillica gel,UV254,MeOH:DCM=0~10%)を通過させ、白色固形物である32-b(202mg、91%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=667.3[M+H]
化合物32-aの合成
32-b(202mg、0.303mmol)をアセトニトリル(20mL)に溶解し、ヨウ化トリメチルシリル(200uL、1.4mmol)を加え、窒素ガスにて30℃で2時間攪拌し、LCMSモニタリング不十分反応、ヨウ化トリメチルシリル(827mg、4.13mmol)を補充し、2時間攪拌し続け、LCMSモニタリング十分反応、1mLトリエチルアミンを加え、スピン乾燥し、暗色固体である32-a(粗生成物)を得、これ以上精製しないで、次の反応に直接使用した。LC-MS(ESI):m/z=533.0[M+H]
化合物32の合成
32-a(粗生成物)をDMF(10mL)に溶解し、2-フルオロアクリル酸(54.6mg、0.607mmol)、HATU(231mg、0.608mmol)及びDIPEA(196mg、1.52mmol)を順次に加え、窒素ガスにて室温で1.5h攪拌し、LCMSモニタリング反応完了、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でクエンチングし、酢酸エステル(30mLX3)で抽出し、有機相を飽和食塩水(50mLX3)で洗浄し、乾燥し、濃縮し、カラム(biotage,40g,sillica gel,UV254,MeOH:DCM=0~10%)を通過させ、32(151mg、82%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=605.0[M+H]
化合物32-1及び32-2の合成
Figure 0007480298000159
32(151mg、0.25mmol)をキラル調製で分割し、それぞれスピン乾燥し、冷凍乾燥し、白色固形物である32-1(46mg、30%)及び32-2(51mg、34%)を得た。
Figure 0007480298000160
32-1:LC-MS(ESI):m/z=604.9[M+H]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.96(d,1H,J=7.2Hz),7.83(t,2H,J=8.8Hz),7.60(d,1H,J=7.2Hz),7.55(t,1H,J=7.6Hz),7.37(t,1H,J=7.6Hz),6.48(dd,1H,J=2.8,10.8Hz),5.42(d,1H,J=47.6Hz),5.26(dd,1H,J=2.8,16.8Hz),4.97(d,1H,J=13.6Hz),4.84(d,1H,J=14.0Hz),4.38(dd,1H,J=4.8,10.8Hz),4.18(dd,1H,J=6.8,10.8Hz),3.98(d,1H,J=10.0Hz),3.77(d,1H,J=10.4Hz),3.58(d,1H,J=16.8Hz),3.18-3.31(m,2H),3.02-3.13(m,2H),2.84-2.94(m,2H),2.63-2.72(m,1H),2.48(s,3H),2.23-2.33(m,1H),1.96-2.10(m,1H),1.69-1.90(m,6H).
32-2:LC-MS(ESI):m/z=605.0[M+H]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.97(d,1H,J=6.8Hz),7.84(t,2H,J=9.2Hz),7.49-7.67(m,2H),7.37(t,1H,J=8.4Hz),6.51(d,1H,J=10.8Hz),5.40(d,1H,J=50.0Hz),5.25(d,1H,J=15.6Hz),4.99(d,1H,J=14.0Hz),4.83(d,1H,J=13.6Hz),4.54-4.66(m,1H),4.42-4.54(m,1H),4.08-4.17(m,1H),3.76-3.91(m,1H),3.50-3.60(m,3H),3.33-3.47(m,1H),3.00-3.33(m,5H),2.80-2.92(m,3H),1.98-2.41(m,7H).
(実施例22)化合物22の合成経路
Figure 0007480298000161
化合物22-dの合成
20-e(100mg、0.281mmol)及びN-Boc-1,2,5,6-テトラヒドロピリジン-4-ホウ酸ピナコールエステル(104mg、0.337mmol)を1,4-ジオキサン(10mL)に溶解し、水(1mL)、炭酸カリウム(116mg、0.84mmol)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(32mg、0.028mmol)を順次に加え、窒素ガスで3回置換し、100℃で一夜攪拌し、LCMSモニタリング反応完了、直接スピン乾燥し、シリカゲルに攪拌し、カラム(biotage,25g,sillica gel,UV254,EA:PE=0~25%)を通過させ、白色固形物である22-d(137mg、97%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=504.3[M+H]
化合物22-cの合成
22-d(137mg、0.272mmol)を酢酸エステル(20mL)に溶解し、MCPBA(138mg、0.682mmol)を加え、室温で2時間攪拌し、LCMSモニタリング十分反応、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でクエンチングし、酢酸エステル(30mLX2)で抽出し、乾燥し、濃縮し、カラム(biotage,25g,sillica gel,UV254,EA:PE=0~50%)を通過させ、白色固形物である22-c(130mg、89%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=558.2[M+Na]
化合物22-bの合成
22-c(130mg、0.243mmol)をトルエン(15mL)に溶解し、氷浴下でN-メチル-L-プロリノール(55.9mg、0.486mmol)及びナトリウムtert-ブトキシド(47mg、0.489mmol)を加え、窒素ガスにてこの温度下で30分攪拌し、LCMSモニタリング反応完了、直接シリカゲルに攪拌し、カラム(biotage,25g,sillica gel,UV254,MeOH:DCM=0~10%)を通過させ、白色固形物である22-b(65mg、47%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=571.3[M+H]
化合物22-aの合成
22-b(65mg、0.114mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、トリフロロ酢酸(0.5mL)を加え、室温で6時間攪拌し、LCMSモニタリング反応完了、トリフロロ酢酸を除去し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加え、ジクロロメタン(20mLX2)で抽出し、乾燥し、ろ過し、22-a(溶液)であるろ過液を得、次の反応に直接使用した。LC-MS(ESI):m/z=471.3[M+H]
化合物22の合成
22-a溶液に塩化アクリロイル(15.4mg、0.171mmol)及びDIPEA(73.6mg、0.57mmol)を加え、窒素ガスにて室温で2時間攪拌し、LCMSモニタリング反応完了、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でクエンチングし、ジクロロメタン(40mLX2)で抽出し、乾燥し、濃縮し、カラム(ISCO,25g,sillica gel,UV254,MeOH:DCM=0~10%)を通過させ、固体である22(20mg、二段33%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=525.3[M+H]H NMR(400MHz,CDOD):δ7.73-7.87(m,3H),7.48(t,1H,J=7.2Hz),7.33-7.40(m,2H),6.52-6.69(m,1H),6.31-6.39(m,1H),5.87-6.01(m,2H),5.71-5.80(m,1H),4.85-4.97(m,2H),4.65-4.78(m,1H),4.23-4.48(m,2H),3.73-3.93(m,2H),3.39-3.52(m,1H),3.26-3.36(m,1H),3.10-3.21(m,1H),2.92(d,3H,J=2.0Hz),2.75(s,3H),2.56-2.68(m,1H),2.43-2.55(m,1H),1.87-2.27(m,7H).
(実施例23)化合物23の合成経路
Figure 0007480298000162
化合物23-dの合成
22-d(200mg、0.398mmol)をメタノール(100mL)に溶解し、水酸化パラジウム(200mg)を加え、水素ガスで3回置換し、50℃で2時間攪拌し、LCMSモニタリング十分反応せず、水酸化パラジウム(200mg)を補充し、2時間反応し続け、十分反応せず、水酸化パラジウム(200mg)を再補充し、2時間反応させ、LCMSモニタリング十分反応、ろ過し、濃縮し、カラム(biotage,25g,sillica gel,UV254,EA:PE=0~20%)を通過させ、白色固形物である23-d(80mg、40%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=506.3[M+H]
化合物23-cの合成
23-d(80mg、0.158mmol)を酢酸エステル(30mL)に溶解し、MCPBA(80mg、0.395mmol)を加え、室温で2時間攪拌し、LCMSモニタリング十分反応、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でクエンチングし、酢酸エステル(30mLX2)で抽出し、乾燥し、濃縮し、白色固形物である23-c(85mg、100%)を得、次の反応に直接使用した。
化合物23-bの合成
23-c(85mg、0.158mmol)をトルエン(20mL)に溶解し、氷浴下でN-メチル-L-プロリノール(36.4mg、0.316mmol)及びナトリウムtert-ブトキシド(30mg、0.313mmol)を加え、窒素ガスにてこの温度下で30分攪拌し、LCMSモニタリング反応完了、水でクエンチングし、酢酸エステル(30mLX2)で抽出し、乾燥し、濃縮し、カラム(biotage,12g,sillica gel,UV254,MeOH:DCM=0~10%)を通過させ、白色固形物である23-b(52mg、57%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=573.3[M+H]
化合物23-aの合成
23-b(52mg、0.091mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、トリフロロ酢酸(1mL)を加え、室温で2時間攪拌し、LCMSモニタリング反応完了、室温でトリフロロ酢酸を除去し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加え、ジクロロメタン(30mLX3)で抽出し、乾燥し、ろ過し、濃縮し、固体である23-a(43mg、100%)を得、次の反応に直接使用した。LC-MS(ESI):m/z=473.3[M+H]
化合物23の合成
23-a(43mg、0.091mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解し、塩化アクリロイル(12.3mg、0.137mmol)及びDIPEA(58.8mg、0.456mmol)を加え、窒素ガスにて室温で2時間攪拌し、LCMSモニタリング反応完了、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でクエンチングし、ジクロロメタン(30mLX3)で抽出し、乾燥し、濃縮し、カラム(ISCO,12g,sillica gel,UV214,MeOH:DCM=0~10%)を通過させ、浅褐色固形物である23(26mg、54%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=527.3[M+H]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.74-7.87(m,3H),7.49(t,1H,J=7.2Hz),7.32-7.39(m,2H),6.63(dd,1H,J=16.8,10.4Hz),6.31(dd,1H,J=16.8,1.60Hz),5.87-5.93(m,1H),5.72(dd,1H,J=10.4,1.6Hz),4.91-5.02(m,2H),4.61-4.88(m,2H),4.36-4.48(m,1H),4.11-4.21(m,1H),3.40-3.58(m,1H),3.10-3.27(m,4H),2.89(d,3H,J=3.2Hz),2.58-2.84(m,6H),1.75-2.26(m,8H)。
(実施例24)化合物24の合成経路
Figure 0007480298000163
化合物24の合成
氷浴下で、4-a(50mg、0.1mmol)のDMF(5mL)溶液にトリエチルアミン(0.034mL、0.24mmol)、2-ブチン酸(12.3mg、0.15mmol)及び1-プロピル無水リン酸(46.5mg、0.073mmol)を順次に加えた。加えた後、反応液を室温まで昇温し、一夜攪拌した。反応終了後、水を徐々に加えて固体を析出し、ろ過し、固体を収集して水で洗浄し、陰干しした後、粗生成物を得、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(DCM/MeOH 10/1)により精製し、、白色固形物である生成物24(20mg、35%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=579.0[M+H]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.74-7.84(m,3H),7.44-7.52(m,1H),7.31-7.40(m,2H),5.98-6.01(m,1H),4.65-5.03(m,3H),4.44-4.56(m,1H),4.31-4.38(m,1H),4.10-4.30(m,1H),3.90-4.08(m,1H),3.61-3.84(m,1H),3.36-3.53(m,1H),2.96-3.32(m,5H),2.92(d,3H,J=12.8Hz),2.67-2.88(m,2H),2.57(s,3H),2.28-2.65(m,2H),2.00-2.17(m,4H),1.69-1.99(m,3H).
(実施例25)化合物25の合成経路
Figure 0007480298000164
化合物25の合成
室温条件下で、化合物12-a(55mg、0.103mmol)をDCM(10mL)に溶解し、次に、DIPEA(85uL、0.515mmol)、塩化アクリロイル(14mg、0.155mmol)を順次に加えた。加えた後、反応混合物を室温窒素ガス下で3時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50mL)でクエンチングし、DCM(50mL*2)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(MeOH/DCM=1/10)により分離精製し、白色固形物である化合物25(30mg、50%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=587.3[M+1]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.96(d,1H,J=7.2Hz),7.83(t,2H,J=9.2Hz),7.64-7.49(m,2H),7.36(t,1H,J=7.6Hz),6.68-6.64(m,2H),6.39(d,1H,J=16.8Hz),6.31-6.04(m,1H),5.83(d,1H,J=10.4Hz),5.73-4.90(m,2H),4.89-4.79(m,1H),4.79-4.68(m,1H),4.45-4.31(m,1H),4.16-3.64(m,3H),3.66-3.43(m,3H),3.30-3.16(m,2H),3.00-2.79(m,3H),2.74(d,3H,J=8.4Hz),2.63(t,1H,J=8.4Hz),2.26-2.13(m,1H),2.13-2.00(m,1H),2.00-1.84(m,2H).
(実施例26)化合物30の合成経路
Figure 0007480298000165
化合物30-iの合成
室温下で、NaH(60%、4.26g、106.54mmol)を150mLのTHFに加え、次に、窒素ガス条件下でアセト酢酸メチルエステル(11.49mL、106.54mmol)を加えた。混合物を室温窒素ガス条件下で30分攪拌した後、-15℃~-10℃条件下で、n-BuLi(2.5M、42.62mL、106.54mmol)を滴加し、混合物をこの温度に30分保持した後、化合物o-クロロベンズアルデヒド(4.0mL、35.51mmol)のTHF(20mL)溶液を滴加した。混合物を低温(-10℃~0℃)条件下で2時間攪拌した後、塩化アンモニウム飽和溶液(100mL)でクエンチング反応させ、次に、酢酸エステル(100mL*3)で抽出し、有機相を飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラムにより精製し、淡黄色油性物である30-i(7.9g、87%)を得た。
化合物30-hの合成
化合物30-i(7.9g、30.78mmol)をDCM(250mL)に溶解し、次に、室温窒素ガス条件下でDMF-DMA(4.9mL、36.93mmol)を加え、室温で45分攪拌した後、BF.EtO(4.6mL、36.93mmol)を加え、混合物を室温で1時間攪拌した後、200mLのジクロロメタンで希釈し、有機相を順次に飽和NaHCO溶液(400mL)及び飽和食塩水(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して粗生成物を得た。高速分離カラムにより精製し、黄色油性物である30-h(7.5g、91%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=267.0[M+1]
化合物30-gの合成
化合物30-h(7.5g、28.12mmol)をTHF(200mL)に溶解し、次に、-78℃窒素ガス条件下で、リチウムトリ-sec-ブチルボロヒドリドテトラヒドロフラン溶液(1M、30.94mL、30.94mmol)を滴加し、混合物をこの温度で1時間攪拌した後、飽和塩化アンモニウム(100mL)でクエンチング反応させ、酢酸エステル(100mL*3)で抽出し、有機相を濃縮して粗生成物を得、高速分離カラムにより精製し、黄色油性物である30-g(5g、66%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=269.0[M+1]
化合物30-fの合成
化合物30-g(5g、18.6mmol)をメタノール(30mL)に溶解し、次に、室温下で、炭酸ナトリウム(13.8g、111.7mmol)、化合物2-メチル-2-メルカプト硫酸尿素(10.4g、37.2mmol)を順次に加えた。混合物を室温下で一夜攪拌した。反応終了後、1Nの希塩酸でpHを5に調整し、白色固形物を析出し、ろ過し、水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して白色固形物である30-f(4g、70%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=309.1[M+1]
化合物30-eの合成
氷浴下で、化合物30-f(4.0g、12.9mmol)のDCM(100mL)溶液にDIPEA(4.28mL、25.9mmol)、トリフリック無水物(3.3mL、19.4mmol)をそれぞれ加えた。加えた後、反応液を室温に徐々に昇温して2時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクエンチングし、酢酸エステルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、スピン乾燥し、化合物粗生成物を得、高速分離カラムにより精製し、白色固形物である30-e(4g、70%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=441.0[M+1]
化合物30-dの合成
室温下で、30-e(4.0g、9.07mmol)のDMF(10mL)溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(4.5mL、27.2mmol)及び(S)-2-シアノメチルピペラジン-1-カルボン酸ベンジルエステル塩酸塩(2.95g、9.98mmol)をそれぞれ加えた。加えた後、反応液を100℃に加熱し、2時間攪拌した。反応終了後、酢酸エステルを加えて希釈し、水で順次に洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、スピン乾燥した。粗生成物を高速分離カラムにより分離精製し、白色固形物である30-d(4g、80%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=550.2[M+H]
化合物30-cの合成
氷浴下で、化合物30-d(0.4g、0.73mmol)を酢酸エステル(20mL)に溶解し、次に、メタクロロ過安息香酸(369.1mg、1.82mmol)を加え、混合物を室温に徐々に昇温し、2時間攪拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和し、ジクロロメタン(15mL*2)で抽出し、有機相を合併し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を高速分離カラム(DCM/MeOH=10/1)により精製し、白色固形物である30-c(0.35g、83%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=582.2[M+1]
化合物30-bの合成
氷浴下で、30-c(350mg、0.6mmol)とN-メチル-L-プロリノール(138.5mg、1.2mmol)とのトルエン(10mL)溶液にナトリウムtert-ブトキシド(115.6mg、1.2mmol)を加えた。加えた後、反応液を氷浴下で10分攪拌した。反応終了後、減圧濃縮し、酢酸エステルで希釈し、水洗し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、スピン乾燥し、褐色油状物を得、高速分離カラムにより精製し、茶色油状物である30-b(300mg、80%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=617.2[M+H]
化合物30-aの合成
室温下で、30-b(300mg、0.49mmol)のアセトニトリル(40mL)溶液にヨウ化トリメチルシリル(0.35mL、2.43mmol)を加えた。加えた後、反応液を30℃に加熱して5時間攪拌した。反応終了後、反応物をトリエチルアミン(10mL)で中和し、減圧濃縮し、濃灰色固形物である30-a(200mg、85%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=483.1[M+H]
化合物30の合成
室温下で、2-フルオロアクリル酸(55.9mg、0.62mmol)とHATU(314.9mg、0.83mmol)とのDMF(5mL)溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.21mL、1.24mmol)及び30-a(200mg、0.41mmol)を加えた。反応液を室温下で一夜攪拌した。反応終了後、水を徐々に加えて固体を析出し、ろ過し、固体を収集して水で洗浄し、陰干しした後、粗生成物を得、高速分離カラム(DCM/MeOH 10/1)により精製し、白色固形物である生成物30(100mg、44%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=555.0[M+H]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.55(d,1H,J=7.2Hz),7.36-7.39(m,1H),7.30-7.35(m,1H),7.24-7.28(m,1H),5.36(d,1H,J=49.6Hz),5.15-5.26(m,2H),4.40-4.92(m,5H),3.45-4.02(m,6H),3.08-3.38(m,5H),3.03(d,3H,J=13.2Hz),2.27-2.86(m,2H),2.32-2.38(m,1H),2.03-2.20(m,3H).
(実施例27)化合物31の合成経路
Figure 0007480298000166
化合物31-bの合成
氷浴下で、化合物4-ブロモクロトン酸エチル(0.5mL、4.25mmol)のDCM(10mL)溶液に炭酸カリウム(1.18g、8.5mmol)、ヨウ化カリウム(40mg、0.21mmol)及びモルホリン(0.56mL、6.38mmol)をそれぞれ加えた。加えた後、反応液を0℃下で30分攪拌した後、室温に徐々に昇温して4時間攪拌した。反応終了後、水を加えてクエンチングし、酢酸エステルで抽出し、有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、スピン乾燥し、化合物粗生成物を得、高速分離カラムにより精製し、茶色油状物である31-b(0.75g、95%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=200.0[M+1]
化合物31-aの合成
化合物31-b(750mg、3.76mmol)、水酸化リチウム(632mg、15.1mmol)、テトラハイドロフラン(12ml)、メタノール(6ml)及び水(6ml)を反応フラスコに加えた。混合物を室温で一夜攪拌した後、反応終了後、有機溶媒を減圧除去し、水層に希塩酸を加えてpH値を6-7に調整し、酢酸エステルで抽出し、有機相を順次に水で洗浄し、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、スピン乾燥し、灰色固形物である粗生成物化合物31-a(500mg、78%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=172.0[M+H]
化合物31の合成
室温下で、31-a(25mg、0.15mmol)とHATU(74.2mg、0.2mmol)とのDMF(5mL)溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(37.8mg、0.3mmol)及び4-a(50mg、0.1mmol)を加えた。反応液を室温下で一夜攪拌した。反応終了後、水を徐々に加えて固体を析出し、ろ過し、固体を収集して水で洗浄し、陰干しした後、粗生成物を得た。粗生成物を高速分離カラム(DCM/MeOH 5/1)により精製し、泡状白色固形物である生成物31(15mg、23%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=666.0[M+H]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.74-7.84(m,3H),7.45-7.52(m,1H),7.32-7.39(m,2H),6.87-6.99(m,1H),6.36-6.52(m,1H),5.97-6.07(m,1H),4.93-5.11(m,1H),4.64-4.93(m,2H),4.32-4.60(m,2H),3.80-4.28(m,2H),3.32-3.81(m,6H),2.97-3.31(m,6H),2.93(d,3H,J=8.4Hz),2.56-2.83(m,6H),2.48(s,3H),2.34-2.55(m,1H),2.14-2.76(m,1H),1.86-2.11(m,4H).
(実施例28)化合物34の合成経路
Figure 0007480298000167
化合物34-dの合成
室温条件下で、2-e(205mg、0.43mmol)と(R)-1-BOC-3-ヒドロキシメチルピペラジン(140mg、0.65mmol)とのDMF(8mL)溶液にDIPEA(111mg、0.86mmol)を加えた。加えた後、反応温度を徐々に100℃に昇温し、この温度下で1時間攪拌した後、室温に冷却し、水を加え、酢酸エステル(50mL)で抽出し、有機相を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、スピン乾燥し、粗生成物を高速分離カラム(0-50%、EA/PE)により分離精製し、白色固形物である化合物34-d(111mg、47%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=541.2[M+H]
化合物34-cの合成
冰浴条件下で、34-d(111mg、0.21mmol)の酢酸エステル(8mL)溶液に85%メタクロロ過安息香酸(104mg、0.51mmol)を加えた。反応を徐々に室温に昇温し、3時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エステル(30mL*2)で抽出し、有機相を合併し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、スピン乾燥し、白色固形物である粗生成物化合物34-c(118mg、100%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=572.8[M+H]
化合物34-bの合成
室温条件下で、34-c(118mg、0.21mmol)のトルエン(8mL)溶液にN-メチル-L-プロリノール(36mg、0.31mmol)を加え、次に、ナトリウムtert-ブトキシド(40mg、0.41mmol)を加え、混合物を室温下で3時間攪拌した後、濃縮し、粗生成物をPre-TLC(DCM:MeOH=10:1)により分離精製し、黄色固体である化合物34-b(56mg、45%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=608.3[M+H]
化合物34-aの合成
室温条件下で、34-b(56mg、0.09mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液にTFA(1mL)を加え、混合物を室温下で1時間攪拌した後、濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エステル(30mL)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、スピン乾燥し、黄色固体である粗生成物化合物34-a(47mg、100%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=508.3[M+H]
化合物34の合成
室温条件下で、34-a(47mg、0.09mmol)と2-フルオロアクリル酸(13mg、0.14mmol)とのDMF(5mL)溶液にHATU(68mg、0.18mmol)及びDIPEA(35mg、0.27mmol)を加え、反応温度を室温に昇温し、混合物を室温下で1時間攪拌した後、濃縮し、水を加え、酢酸エステル(30mL*2)で抽出し、有機相を合併して無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、スピン乾燥し、粗生成物をPre-HPLCにより分離精製し、白色固形物である化合物34(12mg、22%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=580.2[M+H]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.75(d,J=7.6Hz,1H),7.69‐7.62(m,2H),7.45(t,J=7.6Hz,1H),5.40(d,J=46Hz,1H),5.28‐5.14(m,2H),4.86(dd,J=14,8Hz,1H),4.74(dd,J=13.6,5.6Hz,1H),4.62‐4.36(m,2H),4.23‐4.13(m,2H),4.09‐3.94(m,1H),3.84(dd,J=11.6,7.2Hz,1H),3.72‐3.22(m,4H),3.17‐2.86(m,4H),2.77‐2.66(m,1H),2.48(d,J=4.8Hz,3H),2.31(dd,J=16.4,9.2Hz,1H),2.15‐1.98(m,2H),1.91‐1.66(m,3H).
(実施例29)対照化合物1′の合成
Figure 0007480298000168
対照化合物1′は、WO2017201161A1の方法を参照して合成した。
(実施例30)対照化合物2′の合成
Figure 0007480298000169
化合物2′-aは、WO2017201161A1の方法を参照して合成した。
2′-a(44mg、0.085mmol)をDMF(10mL)に溶解し、2-フルオロアクリル酸(15.4mg、0.171mmol)、HATU(65mg、0.171mmol)及びDIPEA(70.5μL、0.427mmol)を順次に加え、窒素ガスにて室温で一夜攪拌した。LCMSモニタリング反応完了、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でクエンチングし、酢酸エステル(30mLX3)で抽出し、有機相を飽和食塩水(30mLX3)で洗浄し、乾燥し、濃縮し、カラム(biotage,25g,sillica gel,UV254,MeOH:DCM=0~10%)を通過させ、薄黄色固形物である対照化合物2′(49mg、98%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=587.9[M+H]H NMR(400MHz,CDCL):δ7.67(d,1H,J=8.4Hz),7.59(t,1H,J=7.6Hz),7.44(d,1H,J=8.0Hz),7.30(t,1H,J=8.0Hz),5.38(d,1H,J=47.2Hz),5.24(dd,1H,J=4.0,16.8Hz),4.54-4.63(m,2H),4.24-4.34(m,1H),4.00-4.10(m,3H),3.71-3.79(m,1H),3.60-3.68(m,1H),3.33-3.43(m,1H),3.05-3.24(m,4H),3.01(s,3H),2.93-2.98(m,1H),2.72-2.86(m,4H),2.26-2.41(m,2H),2.03-2.21(m,4H).
(実施例31)化合物35の合成経路
Figure 0007480298000170
化合物35-iの合成
室温下で、NaH(60%、0.97g、24.17mmol)を30mLのTHFに懸濁し、次に、窒素ガス条件下で、アセト酢酸メチルエステル(2.61mL、24.17mmol)を加えた。混合物を室温窒素ガス条件下で30分攪拌した後、-15℃~-10℃条件下で、n-BuLi(2.5M、9.67mL、24.17mmol)を滴加し、混合物をこの温度に30分保持した後、化合物2-フルオロベンズアルデヒド(1.0g、8.06mmol)のTHF(10mL)溶液を滴加した。混合物を低温(-10℃~0℃)条件下で2時間攪拌した後、塩化アンモニウム飽和溶液(20mL)でクエンチング反応させ、次に、酢酸エステル(20mL*3)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラムにより精製し、淡黄色油性物である35-i(1.2g、62%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=263.1[M+Na]
化合物35-hの合成
化合物35-i(1.2g、5.0mmol)をDCM(50mL)に溶解し、次に、室温窒素ガス条件下でDMF-DMA(0.8mL、6.0mmol)を加え、室温で45分攪拌した後、BF EtO(0.74mL、6.0mmol)を加え、混合物を室温で1時間攪拌した後、20mLのジクロロメタンで希釈し、有機相を順次に飽和NaHCO溶液(40mL)及び飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して粗生成物を得た。高速分離カラムにより精製し、茶色油状物である35-h(1g、80%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=251.1[M+1]
化合物35-gの合成
化合物35-h(1.0g、4.0mmol)をTHF(30mL)に溶解し、次に、-78℃窒素ガス条件下で、リチウムトリ-sec-ブチルボロヒドリド(1M、4.4mL、4.4mmol)を滴加し、混合物をこの温度で1時間攪拌した後、飽和塩化アンモニウム(20mL)でクエンチング反応させ、酢酸エステル(20mL*3)で抽出し、有機相を濃縮し、粗生成物を得、高速分離カラムにより精製し、黄色油性物である35-g(0.6g、60%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=253.2[M+1]
化合物35-fの合成
化合物35-g(0.6g、2.4mmol)をメタノール(15mL)に溶解し、次に、室温下で、炭酸ナトリウム(1.77g、14.3mmol)、化合物2-メチル-2-メルカプト硫酸尿素(1.3g、4.8mmol)を順次に加えた。混合物を室温下で一夜攪拌した。反応終了後、1Mの希塩酸でpHを5に調整し、白色固形物を析出し、ろ過し、水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して白色固形物である35-f(0.3g、43%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=293.1[M+1]
化合物35-eの合成
氷浴下で、化合物35-f(0.3g、1.0mmol)のDCM(20mL)溶液にDIPEA(265.3mg、2.0mmol)、トリフリック無水物(434.3mg、1.54mmol)をそれぞれ加えた。加えた後、反応液を室温に徐々に昇温して2時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクエンチングし、酢酸エステルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、スピン乾燥し、化合物粗生成物を得、高速分離カラムにより精製し、白色固形物である35-e(260mg、60%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=425.1[M+1]
化合物35-dの合成
室温下で、35-e(0.26g、0.61mmol)のDMF(10mL)溶液にDIPEA(0.3mL、1.84mmol)及び(S)-2-シアノメチルピペラジン-1-カルボン酸ベンジルエステル塩酸塩(199.3mg、0.67mmol)をそれぞれ加えた。加えた後、反応液を100℃に加熱して2時間攪拌した。反応終了後、酢酸エステルを加えて希釈し、順次に水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、スピン乾燥した。粗生成物を高速分離カラムにより分離精製し、白色固形物である35-d(0.28g、86%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=534.2[M+H]
化合物35-cの合成
氷浴下で、化合物35-d(0.28g、0.52mmol)を酢酸エステル(20mL)に溶解し、次に、MCPBA(266.2mg、1.31mmol)を加え、混合物を室温に徐々に昇温し、2時間攪拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和し、ジクロロメタン(15mL*2)で抽出し、有機相を合併し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を高速分離カラム(DCM/MeOH=10/1)により精製し、白色固形物である35-c(0.26g、88%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=566.3[M+1]
化合物35-bの合成
氷浴下で、35-c(260mg、0.46mmol)とN-メチル-L-プロリノール(105.6mg、0.92mmol)とのトルエン(10mL)溶液にナトリウムtert-ブトキシド(88.4mg、0.92mmol)を加えた。加えた後、反応液を氷浴下で10分攪拌した。反応終了後、減圧濃縮し、酢酸エステルで希釈し、水洗し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、スピン乾燥し、褐色油状物を得、高速分離カラムにより精製し、茶色油状物である35-b(80mg、29%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=601.0[M+H]
化合物35-aの合成
室温下で、35-b(80mg、0.13mmol)のアセトニトリル(20mL)溶液にヨウ化トリメチルシリル(0.1mL、0.67mmol)を加えた。加えた後、反応液を30℃に加熱して5時間攪拌した。反応終了後、反応物をトリエチルアミン(10mL)で中和し、減圧濃縮し、濃灰色固形物である35-a(20mg、32%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=467.0[M+H]
化合物35の合成
室温下で、化合物35-a(20mg、0.043mmol)のジクロロメタン(10ml)溶液に塩化アクリロイル(7.8mg、0.086mmol)及びDIPEA(16.6mg、0.13mmol)を加えた。反応液を室温で一夜攪拌した。反応終了後、濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物を高速調製プレートクロマトグラフィ(DCM/MeOH 10/1)により精製し、茶色油状物である化合物35(5mg、22%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=521.2[M+H]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.48-7.52(m,1H),7.29-7.33(m,1H),7.20(t,1H,J=7.6Hz),7.08(t,1H,J=8.0Hz),6.49-6.78(m,1H),6.39(d,1H,J=16.8Hz),5.82(d,1H,J=10.4Hz),4.72-5.31(m,4H),4.49-4.61(m,1H),3.45-4.08(m,5H),2.66-3.44(m,10H),2.26-2.41(m,1H),2.05-2.21(m,1H),1.38-1.59(m,4H).
(実施例32)化合物36の合成経路
Figure 0007480298000171
化合物36-i-1及び36-i-2の合成
化合物12-i(8.5g、27.8mmol)を拡大調製し、キラル分割により白色固形物である化合物36-i-1(2.5g、29%)及び白色固形物である化合物36-i-2(2.6g、31%)を得た。
Figure 0007480298000172
36-i-1:LC-MS(ESI):m/z=329.1[M+Na]
36-i-2:LC-MS(ESI):m/z=329.1[M+Na]
化合物36-hの合成
室温条件下で、化合物36-i-1(2.3g、7.5mmol)をDCM(80mL)に溶解し、次に、室温窒素ガス条件下でDMF-DMA(1.2mL、9.0mmol)を加えた。室温条件下で、反応液を45分攪拌した後、BF EtO(1.2mL、9.0mmol)を加えた。加えた後、混合物を室温で1時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でクエンチングし、ジクロロメタン(100mL*2)で抽出し、有機相を飽和食塩水(100mL*2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物化合物36-h(2.0g,84%)を得、次の反応に直接使用した。LC-MS(ESI):m/z=317.1[M+1]
化合物36-gの合成
室温条件下で、化合物36-h(2.0g、6.31mmol)をTHF(60mL)に溶解し、次に、-78℃窒素ガス条件下で、リチウムトリ-sec-ブチルボロヒドリド(1M in THF、6.95mL、6.95mmol)を滴加した。滴加した後、混合物を-78℃下で1時間攪拌した後、1M塩酸溶液(20mL)でクエンチング反応させ、酢酸エステル(100mL*2)で抽出し、有機相を飽和食塩水(50mL*2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(PE/EA=0~15%)により分離精製し、黄色油性物である化合物36-g(1.8g、89%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=319.0[M+1]
化合物36-fの合成
室温条件下で、化合物36-g(1.5g、4.71mmol)をメタノール(30mL)に溶解し、次に、0℃窒素ガス条件下で、ナトリウムメチラート(1.27g、23.5mmol)、化合物2-メチル-2-メルカプト硫酸尿素(1.18g、4.24mmol)を順次に加えた。加えた後、混合物を室温まで昇温して20時間攪拌した。反応液を1Mの希塩酸でpHを5に調整し、固体を析出し、ろ過し、ろ過ケーキを酢酸エステル(20mL)及び石油エステル(20mL)の混合溶液で洗浄し、固体を収集し、真空乾燥し、白色固形物である粗生成物36-f(0.65g、39%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=359.1[M+1]
化合物36-eの合成
室温条件下で、化合物36-f(0.6g、1.67mmol)をDCM(50mL)に溶解し、次に、冰水浴窒素ガス条件下で、DIPEA(0.83mL、5.02mmol)、トリフリック無水物(0.51mL、3.01mmol)を順次に加えた。加えた後、反応混合物を冰水浴条件下で2時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50mL)でクエンチングし、DCM(50mL*3)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(EA/PE=0~5%)により分離精製し、白色固形物である化合物36-e(380mg、46.3%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=491.1[M+1]、chiral-HPLC100%(ee%).
化合物36-dの合成
室温条件下で、化合物36-e(360mg、0.73mmol)をDMF(15mL)に溶解し、次に、DIPEA(0.36mL、2.2mmol)、(S)-2-シアノメチルピペラジン-1-カルボン酸ベンジルエステル塩酸塩(238.6mg、0.81mmol)を順次に加えた。加えた後、混合物を100℃窒素ガス保護下で1時間攪拌した後、室温に冷却し、飽和食塩水(50mL)でクエンチング反応させ、酢酸エステル(50mL*2)で抽出した。有機相を飽和食塩水(50mL*3)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(EA/PE=0~40%)により分離精製し、白色固形物である化合物36-d(360mg、80%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=600.2[M+1]
化合物36-cの合成
室温条件下で、化合物36-d(340mg、0.57mmol)を酢酸エステル(25mL)に溶解し、次に、室温下でMCPBA(85%、287.5mg、1.42mmol)を加えた。加えた後、混合物を室温で2時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20mL)でクエンチングし、酢酸エステル(50mL*2)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(EA/PE=0~60%)により分離精製し、白色固形物である化合物36-c(320mg、89%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=632.2[M+1]
化合物36-bの合成
室温条件下で、化合物36-c(300mg、0.47mmol)をトルエン(10mL)に溶解し、次に、反応液を0℃に冷却し、N-メチル-L-プロリノール(109.3mg、0.95mmol)、t-BuONa(91.2mg、0.95mmol)を順次に加えた。加えた後、反応混合物を冰水浴窒素ガス下で0.5時間攪拌した後、水(20mL)でクエンチングし、酢酸エステル(30mL*2)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(MeOH/DCM=0~7%)により分離精製し、白色固形物である化合物36-b(290mg、91%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=667.3[M+1]
化合物36-aの合成
室温条件下で、化合物36-b(200mg、0.3mmol)をアセトニトリル(20mL)に溶解し、次に、攪拌しながらヨウ化トリメチルシリル(0.21mL、1.5mmol)を加え、30℃で2時間攪拌し、トリエチルアミン(1mL)でクエンチングし、濃縮し、褐色固形物である化合物36-a(粗生成物)を得た。LC-MS(ESI):m/z=533.3[M+1]
化合物36の合成
氷浴下で、化合物36-a(50mg、0.094mmol)とHATU(71.3mg、0.19mmol)とのDMF(5mL)溶液にDIPEA(60.6mg、0.47mmol)及び4-(ジメチルアミノ)-2-ブテン酸塩酸塩(23.3mg、0.14mmol)をそれぞれ加えた。反応液を室温下で一夜攪拌した。反応終了後、水を徐々に加えて固体を析出し、ろ過し、固体を収集して水で洗浄し、乾燥後、粗生成物を得、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(DCM/MeOH 5/1)により精製し、、白色固形物である36(16mg、26%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=644.3[M+H]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.97(d,1H,J=6.8Hz),7.83(t,2H,J=8.4Hz),7.60(d,1H,J=7.2Hz),7.56(t,1H,J=7.6Hz),7.36(t,1H,J=8.0Hz),6.91-6.97(m,1H),6.51(dd,1H,J=11.2,3.2Hz),6.37-6.55(m,1H),5.00(d,1H,J=13.6Hz),4.83(d,1H,J=14.0Hz),4.55-5.10(m,1H),4.47(dd,1H,J=10.8,5.2Hz),4.21(dd,1H,J=10.8,6.4Hz),3.99(d,1H,J=13.6Hz),3.78-3.96(m,1H),3.62-3.78(m,1H),3.59(dd,1H,J=18.4,2.8Hz),3.39-3.54(m,1H),3.02-3.24(m,4H),2.62-2.95(m,5H),2.53(s,3H),2.32-2.39(m,1H),2.29(s,6H),2.04-2.10(m,1H),1.75-1.90(m,3H).
(実施例33)化合物37の合成経路
Figure 0007480298000173
化合物37-cの合成
化合物36-cの合成を参照して、(S)-2-シアノメチルピペラジン-1-カルボン酸ベンジルエステル塩酸塩の代わりに(S)-2-シアノメチルピペラジン-1-ぎ酸tert-ブチルを用いて37-cを合成した。
化合物37-bの合成
氷浴下で、37-c(200mg、0.34mmol)と1-ジメチルアミノ-2-プロパノール(68.9mg、0.67mmol)とのトルエン(10mL)溶液にナトリウムtert-ブトキシド(64.3mg、0.67mmol)を加えた。加えた後、反応液を氷浴下で10分攪拌した。反応終了後、減圧濃縮し、酢酸エステルで希釈し、水洗し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、スピン乾燥して褐色油状物を得、高速分離カラムにより精製し、白色固形物である37-b(150mg、72%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=621.3[M+H]
化合物37-aの合成
37-b(150mg、0.24mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液中にトリフロロ酢酸(2mL)を加えた。得られた反応液を室温で4時間攪拌した。反応終了後、濃縮し、氷浴下で、炭酸水素ナトリウム飽和溶液でpHを7以上によく注意中和し、酢酸エステルで抽出し、有機層を合併し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して琥珀色油状物である37-a(100mg、79%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=521.3[M+1]
化合物37の合成
室温下で、37-a(100mg、0.19mmol)及びHATU(145.9mg、0.38mmol)のDMF(5mL)溶液にDIPEA(74.4mg、0.58mmol)及びアクリル酸(20.7mg、0.29mmol)をそれぞれ加えた。反応液を室温下で一夜攪拌した。反応終了後、水を徐々に加えて固体を析出し、ろ過し、固体を収集して水で洗浄し、乾燥後、粗生成物を得、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(DCM/MeOH 10/1)により精製し、白色固形物である37(25mg、23%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=575.2[M+H]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.97(d,1H,J=7.6Hz),7.81-7.86(m,2H),7.54-7.62(m,2H),7.37(t,1H,J=8.0Hz),6.48-6.75(m,2H),6.38(d,1H,J=16.8Hz),5.83(d,1H,J=10.8Hz),5.39-5.53(m,1H),4.48-5.12(m,3H),3.46-4.22(m,5H),2.70-3.35(m,7H),2.55-2.67(m,6H),1.39(dd,3H,J=6.0,1.6Hz).
(実施例34)化合物38の合成経路
Figure 0007480298000174
化合物38の合成
室温下で、化合物4-a(100mg、0.20mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液に2-クロロエタン塩化スルホニル(47.7mg、0.29mmol)及びトリエチルアミン(59.3mg、0.59mmol)をそれぞれ加えた。反応液を室温で一夜攪拌した。反応終了後、濃縮して粗生成物を得、高速調製プレートクロマトグラフィにより精製し、白色固形物である化合物38(40mg、34%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=603.3[M+H]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.74-7.84(m,3H),7.45-7.49(m,1H),7.34-7.37(m,2H),6.55(dd,1H,J=16.8,2.8Hz),6.34(dd,1H,J=16.4,2.0Hz),6.05(dd,1H,J=9.6,3.6Hz),5.97-6.00(m,1H),4.88(dd,1H,J=54.8,13.6Hz),4.68(dd,1H,J=35.2,13.2Hz),4.44-4.51(m,1H),4.34-4.38(m,1H),4.17-4.25(m,1H),3.42-3.98(m,4H),2.96-3.31(m,5H),2.92(d,3H,J=12.8Hz),2.76-2.88(m,2H),2.55(s,3H),2.35-2.41(m,1H),2.02-2.13(m,1H),1.80-1.92(m,4H).
(実施例35)化合物39の合成経路
Figure 0007480298000175
化合物39の合成
室温条件下で、化合物32-a(55mg、0.103mmol)をDCM(10mL)に溶解し、次に、DIPEA(85μL、0.515mmol)、塩化アクリロイル(14mg、0.155mmol)を順次に加えた。加えた後、反応混合物を室温窒素ガス下で3時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50mL)でクエンチングし、DCM(50mL*2)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(MeOH/DCM=1/10)により分離精製し、化合物39(20mg、33%收率)を得た。LC-MS(ESI):m/z=587.3[M+1]
(実施例36)化合物40の合成経路
Figure 0007480298000176
化合物40-iの合成
室温下で、NaH(60%、3.6g、90.0mmol)をTHF(150mL)に加え、室温窒素ガス条件下でアセト酢酸メチルエステル(8mL、77.0mmol)を加えた。混合物を室温窒素ガス条件下で30分攪拌した後、-15℃~-10℃条件下でn-BuLi(2.5M、36.0mL、90.0mmol)を滴加した。滴加した後、反応液をこの温度に保持しながら30分攪拌した後、化合物4-イソキノリンカルボキサルデヒド(5.0g、30.0mmol)のTHF(150mL)溶液を滴加した。滴加した後、混合物を低温(-10℃~0℃)条件下で2時間攪拌した。塩化アンモニウム飽和溶液(100mL)を加えてクエンチング反応させ、酢酸エステル(100mL*3)で抽出し、有機相を飽和食塩水(150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して粗生成物を得、粗生成物を高速分離カラム(EA/PE=1/3)により分離精製し、薄黄色液体である化合物40-i(6.2g、75.7%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=274.1[M+H]
化合物40-hの合成
化合物40-i(6.2g、22.7mmol)をDCM(100mL)に溶解し、室温窒素ガス条件下でDMF-DMA(4.05g、34.1mmol)を加えた。反応液を室温で45分攪拌した後、BF EtO(4.84g、34.1mmol)を加えた。混合物を室温で1時間攪拌した後、ジクロロメタン(200mL)で希釈し、有機相を順次に飽和NaHCO溶液(400mL)、飽和食塩水(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して粗生成物を得、高速分離カラム(EA/PE=1/3)により分離精製し、薄赤色液体である化合物40-h(5.3g、83%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=283.9[M+H]
化合物40-gの合成
-78℃窒素ガス条件下で、化合物40-h(5.3g、18.7mmol)のTHF(100mL)溶液にリチウムトリ-sec-ブチルボロヒドリドテトラヒドロフラン(1M、28.1mL、28.1mmol)を滴加した。滴加した後、混合物をこの温度で1時間攪拌し、飽和塩化アンモニウム(20mL)を加えてクエンチング反応させ、酢酸エステル(100mL*3)で抽出し、有機相を飽和塩化ナトリウムで洗浄し、濃縮し、粗生成物を得、高速分離カラム(EA/PE=1/4)により分離精製し、黄色油性物である化合物40-g(5.3g、100%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=286.2[M+H]
化合物40-fの合成
氷水浴下で、化合物40-g(5.3g、18.6mmol)のメタノール(150mL)溶液にナトリウムメチラート(10.0g、18.6mmol)、2-メチル-2-メルカプト硫酸尿素(10.6g、37.2mmol)を順次に加えた。加えた後、反応液を室温まで昇温して一夜攪拌した。1M塩酸溶液でpHを5に調整し、固体を析出し、ろ過し、水(50mL*3)で洗浄し、乾燥し、薄黄色固形物である粗生成物40-f(3.1g、51%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=326.1[M+H]
化合物40-eの合成
氷水浴下で、化合物40-f(1.3g、4.0mmol)のDCM(20mL)とDMF(10mL)溶液に、0℃下で塩化スルホキシド(2.5mL)を加え、混合物を氷水浴下で3時間攪拌、冰水溶液(80mL)を加えてクエンチングし、DCM(80mL*2)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を高速分離カラム(EA/PE=1/25)により分離精製し、化合物40-e(0.51g、37%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=344.1[M+H]
化合物40-dの合成
室温下で、化合物40-e(0.51g、1.49mmol)をDMF(12mL)に溶解し、DIPEA(0.39g、3.0mmol)、(S)-2-シアノメチルピペラジン-1-カルボン酸ベンジルエステル塩酸塩(0.48g、1.6mmol)を順次に加えた。加えた後、混合物を100℃窒素ガス保護下で1時間攪拌し、室温に冷却し、水(100mL)を加えてクエンチングし、酢酸エステル(80mL*2)で抽出し、有機相を飽和食塩水(100mL*3)で洗浄し、濃縮し、粗生成物を高速分離カラム(EA/PE=1/1)により分離精製し、白色固形物である化合物40-d(0.7g、83%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=567.2[M+H]+.
化合物40-cの合成
化合物40-d(0.7g、1.24mmol)を酢酸エステル(20mL)に溶解し、室温条件下でMCPBA(0.63g、3.1mmol)を加えた。混合物を室温で1時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50mL)を加えてクエンチングし、酢酸エステル(50mL*2)で抽出し、ろ過し、濃縮し、粗生成物化合物40-cを得、次の反応に直接投入した。
化合物40-bの合成
氷水浴下で、化合物40-c(0.66g、1.1mmol)のトルエン(10mL)溶液にN-メチル-L-プロリノール(0.254g、2.2mmol)、t-BuONa(0.21g、2.2mmol)を順次に加えた。加えた後、混合物を冰水浴窒素ガス下で0.5時間攪拌した後、水(10mL)を加えてクエンチングし、酢酸エステル(30mL*2)で抽出し、有機相を濃縮し、粗生成物を高速分離カラム(MeOH/DCM=1/9)により分離精製し、化合物40-b(0.39g、二段の収率は50%であった)を得た。LC-MS(ESI):m/z=634.0[M+H]
化合物40-aの合成
化合物40-b(0.18g、0.28mmol)のアンモニアメタノール(7M、50mL)溶液を-78℃に冷却し、窒素ガスで2回置換し、10%Pd-C(55mg)を加え、水素ガスで3回置換した。反応液を室温に昇温し、水素ガス条件下で2時間攪拌した。反応液をろ過し、濃縮し、化合物40-a(0.093g、66%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=500.2[M+H]
化合物40の合成
室温下で、化合物40-a(0.09g、0.18mmol)をDCM(10mL)に溶解し、DIPEA(0.046g、0.36mmol)、塩化アクリロイル(27uL、0.27mmol)を順次に加えた。混合物を室温窒素ガス下で一夜攪拌し、水(10mL)を加えてクエンチングし、DCM(50mL*3)で抽出し、有機相を濃縮し、粗生成物を高速分離カラム(MeOH/DCM=1/9)により分離精製し、白色固形物である化合物40(13mg、7%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=554.3[M+H]H NMR(400MHz,CDOD):δ9.25(s,1H),8.59(d,1H,J=6.8Hz),8.27(d,1H,J=8.8Hz),8.20(d,1H,J=7.6Hz),7.88(t,1H,J=7.6Hz),7.61(t,1H,J=7.6Hz),6.72-6.90(m,1H),6.31(d,1H,J=15.6Hz),5.76-5.95(m,1H),5.56-5.65(m,1H),5.53(t,2H,J=10.0Hz),4.43-4.47(m,3H),3.38-4.21(m,3H),3.43-3.52(m,2H),3.30-3.36(m,1H),2.93-3.20(m,4H),2.88-2.95(m,1H),2.80-2.83(m,1H),2.51-2.61(m,3H),2.30-2.44(m,1H),2.08-2.22(m,1H),1.81-1.93(m,2H),1.73-1.79(m,1H).
(実施例37)化合物41の合成経路
Figure 0007480298000177
化合物41の合成
氷浴下で、化合物36-a(50mg、0.094mmol)のDMF(2mL)溶液に炭酸セシウム(61.1mg、0.19mmol)及び臭化シアン(10.9mg、0.1mmol)を加えた。加えた後、反応液を0℃で2時間攪拌した。反応終了後、反応液をろ過し、ろ過液をPrep-HPLCにより直接精製して白色固形物である化合物39(5mg、9.6%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=558.2[M+H]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.95(d,1H,J=7.2Hz),7.83(t,2H,J=8.8Hz),7.60(dd,1H,J=7.6,1.2Hz),7.56(t,1H,J=8.0Hz),7.37(t,1H,J=8.0Hz),6.44-6.54(m,1H),4.87-4.96(m,1H),4.72-4.80(m,1H),4.36-4.44(m,1H),4.13-4.21(m,1H),3.91-4.00(m,1H),3.75-3.88(m,1H),3.46-3.67(m,4H),3.25-3.44(m,2H),3.06-3.16(m,1H),2.81-2.95(m,3H),2.62-2.74(m,1H),2.48(s,3H),2.21-2.35(m,1H),1.96-2.11(m,1H),1.66-1.92(m,3H).
(実施例38)化合物42の合成経路
Figure 0007480298000178
化合物42-cの合成
氷浴下で、37-c(600mg、1.0mmol)とN-メチル-L-プロリノール(231mg、2.0mmol)とのトルエン(10mL)溶液にナトリウムtert-ブトキシド(192.8mg、2.0mmol)を加えた。加えた後、反応液を氷浴下で30分攪拌した。反応終了後、減圧濃縮し、酢酸エステルで希釈し、水洗し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、スピン乾燥して褐色油状物を得、高速分離カラムにより精製し、白色固形物である42-c(550mg、87%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=633.2[M+H]
化合物42-bの合成
化合物42-c(150mg、0.24mmol)、炭酸カリウム(4.91mg、0.04mmol)、ジメチルスルホキシド(2mL)を反応フラスコに加えた。氷浴下で、H水溶液(30%、107.4mg、0.95mmol)を滴加し、滴加した後、混合物を室温まで昇温して一夜攪拌した。翌日、反応液に水を加えて固体を析出し、ろ過し、ろ過ケーキを水で洗浄し、乾燥し、白色固形物42-b(130mg、84%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=651.3[M+H]
化合物42-aの合成
42-b(130mg、0.20mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液にトリフロロ酢酸(2mL)を加えた。得られた反応液を室温で4時間攪拌した。反応終了後、濃縮し、氷浴下で、炭酸水素ナトリウム飽和溶液でpHを7以上によく注意中和し、酢酸エステルで抽出し、有機層を合併し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して琥珀色油状物である生成物42-a(100mg、90%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=551.2[M+1]
化合物42の合成
室温下で、42-a(100mg、0.18mmol)とHATU(138.0mg、0.36mmol)とのDMF(5mL)溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(70.4mg、0.54mmol)及び2-フルオロアクリル酸(24.5mg、0.27mmol)を加えた。反応液を室温下で一夜攪拌した。反応終了後、水を徐々に加えて固体を析出し、ろ過し、固体を収集して水で洗浄し、乾燥後、粗生成物を得、Prep-HPLCにより精製し、白色固形物である42(60mg、53%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=623.2[M+H]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.95(d,1H,J=6.8Hz),7.83(t,2H,J=8.4Hz),7.60(dd,1H,J=7.2,1.2Hz),7.55(t,1H,J=7.6Hz),7.36(t,1H,J=8.0Hz),6.46(dd,1H,J=10.8,3.2Hz),6.05-6.21(m,1H),5.36(s,1H),5.32(dd,1H,J=47.6,4.0Hz),5.20(dd,1H,J=16.8,3.6Hz),4.73-4.96(m,3H),3.80-4.59(m,5H),2.97-3.82(m,5H),2.55(s,3H),2.44-2.95(m,4H),2.28-2.44(m,1H),1.86-2.16(m,4H).
(実施例39)化合物43の合成経路
Figure 0007480298000179
化合物43-eの合成
氷水浴下で、36-f(4.0g、11.1mmol)のDMF(40mL)とDCM(20mL)溶液に塩化スルホキシド(9.3g、78.0mmol)を滴加した。滴加した後、反応液を氷水浴下で4時間攪拌した。反応液を60mL水に徐々に滴加し、内部温度を0~10℃に制御し、DCMで抽出した。有機相を飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄し、濃縮し、ノルマルヘプタンを加えてスラリー化し、0~10℃に冷却し、ろ過し、乾燥し、化合物43-e(3.2g、76%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=377.0[M+H].この化合物は、単結晶解析により構造を決定した。
化合物43-dの合成
室温下で、43-e(150mg、0.40mmol)のDMF(10mL)溶液にDIPEA(154.2mg、1.19mmol)及び(R)-2-シアノメチルピペラジン-1-カルボン酸ベンジルエステル塩酸塩(134mg、0.52mmol)をそれぞれ加えた。加えた後、反応液を100℃に加熱して、2時間攪拌した。反応終了後、酢酸エステルを加えて希釈し、順次に水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、スピン乾燥した。粗生成物を高速分離カラムにより分離精製し、白色固形物である43-d(0.2g、84%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=600.0[M+H]
化合物43-cの合成
氷浴下で、化合物43-d(0.2g、0.33mmol)を酢酸エステル(20mL)に溶解し、次に、メタクロロ過安息香酸(143.8mg、0.83mmol)を加え、混合物を室温に徐々に昇温し、2時間攪拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和し、酢酸エステル(15mL*2)で抽出し、有機相を合併し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、粗生成物を高速分離カラム(PE/EA=2/1)により精製し、白色固形物である43-c(0.18g、85%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=632.0[M+1]
化合物43-bの合成
氷浴下で、43-c(180mg、0.28mmol)とN-メチル-L-プロリノール(65.6mg、0.57mmol)とのトルエン(10mL)溶液にナトリウムtert-ブトキシド(54.7mg、0.57mmol)を加えた。加えた後、反応液を氷浴下で10分攪拌した。反応終了後、減圧濃縮し、酢酸エステルで希釈し、水洗し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、スピン乾燥し、褐色油状物を得、高速分離カラムにより精製し、白色固形物である43-b(150mg、79%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=667.2[M+H]
化合物43-aの合成
室温下で、43-b(150mg、0.22mmol)のアセトニトリル(20mL)溶液にヨウ化トリメチルシリル(224.9mg、1.12mmol)を加えた。加えた後、反応液を30℃に加熱して5時間攪拌した。反応終了後、反応物をトリエチルアミン(5mL)で中和し、減圧濃縮し、濃灰色固形物である43-a(80mg、67%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=533.2[M+H]
化合物43の合成
室温下で、43-a(80mg、0.15mmol)とHATU(114.1mg、0.30mmol)とのDMF(5mL)溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(58.2mg、0.45mmol)及びアクリル酸(16.2mg、0.23mmol)をそれぞれ加えた。反応液を室温下で一夜攪拌した。反応終了後、水を徐々に加えて固体を析出し、ろ過し、固体を収集して水で洗浄し、乾燥後、粗生成物を得、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(DCM/MeOH 10/1)により精製し、白色固形物である43(40mg、45%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=587.3[M+H]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.96(d,1H,J=7.2Hz),7.84(t,2H,J=9.2Hz),7.61(d,1H,J=7.2Hz),7.56(t,1H,J=8.0Hz),7.38(t,1H,J=8.0Hz),6.53-6.75(m,1H),6.46-6.53(m,1H),6.36(d,1H,J=16.4Hz),5.83(d,1H,J=10.4Hz),4.82-5.03(m,3H),3.74-4.75(m,5H),3.23-3.71(m,6H),3.02-3.19(m,2H),2.95(s,3H),2.68-2.90(m,2H),2.01-2.30(m,4H).
(実施例40)化合物44の合成経路
Figure 0007480298000180
化合物44-aの合成
室温下で、化合物グリオキシル酸(50%in HO、2g、13.5mmol)のアセトン(20mL)溶液にモルホリン塩酸塩(1.67g、13.5mmol)を加えた。反応液を室温で1時間攪拌した後、一夜加熱還流した。反応終了後、アセトンを濃縮し除去した。粗生成物に水を加えて希釈し、酢酸エステルで抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、白色固形物である化合物44-a(0.5g、32%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=115.1[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d):δ13.12(bs,1H),6.80(d,1H,J=16Hz),6.66(d,1H,J=16Hz),2.34(s,3H).
化合物44の合成
36-a(50mg、0.094mmol)とHATU(71.3mg、0.19mmol)とのDMF(5mL)溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(36.4mg、0.28mmol)及び44-a(10.1mg、0.14mmol)をそれぞれ加えた。反応液を室温下で一夜攪拌した。反応終了後、水を徐々に加えて固体を析出し、ろ過し、固体を収集して水で洗浄し、乾燥後、粗生成物を得、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(DCM/MeOH 10/1)により精製し、白色固形物である化合物44(25mg、42%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=629.2[M+H]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.97(d,1H,J=6.8Hz),7.83(t,2H,J=8.8Hz),7.60(d,1H,J=7.2Hz),7.56(t,1H,J=4.0Hz),7.36(t,1H,J=7.6Hz),7.07-7.17(m,1H),6.49-6.53(m,1H),4.51-5.14(m,3H),4.44(dd,1H,J=10.4,5.2Hz),4.18(dd,1H,J=10.8,2.4Hz),3.36-4.02(m,5H),2.64-3.30(m,7H),2.51(s,3H),2.38(s,3H),2.27-2.63(m,2H),2.00-2.13(m,1H),1.70-1.94(m,3H).
(実施例41)化合物45の合成経路
Figure 0007480298000181
化合物45-bの合成
室温下で、37-c(150mg、0.25mmol)のジオキサン(20mL)溶液にN,N-ジメチルエチレンジアミン(110.5mg、1.25mmol)を加えた。反応液を一夜加熱還流した。反応終了後、減圧濃縮し、酢酸エステルで希釈し、水洗し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、スピン乾燥して褐色油状物を得、高速分離カラムにより精製し、白色固形物である45-b(130mg、85%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=606.2[M+H]
化合物45-aの合成
45-b(130mg、0.21mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液にトリフロロ酢酸(2mL)を加えた。得られた反応液を室温で4時間攪拌した。反応終了後、濃縮し、氷浴下で、炭酸水素ナトリウム飽和溶液でpHを7以上によく注意中和し、酢酸エステルで抽出し、有機層を合併し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、琥珀色油状物である生成物45-a(80mg、74%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=506.2[M+1]
化合物45の合成
室温下で、45-a(80mg、0.16mmol)とHATU(120.2mg、0.32mmol)とのDMF(5mL)溶液にDIPEA(61.3mg、0.48mmol)及びアクリル酸(17.1mg、0.24mmol)をそれぞれ加えた。反応液を室温下で一夜攪拌した。反応終了後、水を徐々に加えて固体を析出し、ろ過し、固体を収集して水で洗浄し、乾燥後、粗生成物を得、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(DCM/MeOH 10/1)により精製し、白色固形物である45(15mg、17%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=560.2[M+H]H NMR(400MHz,CDCl):δ7.98(d,1H,J=7.6Hz),7.82(t,2H,J=7.6Hz),7.52-7.61(m,2H),7.36(t,1H,J=7.6Hz),6.52-6.66(m,1H),6.48(dd,1H,J=10.8,3.2Hz),6.38(d,1H,J=16.4Hz),5.77-5.86(m,1H),5.42-5.55(m,1H),4.47-5.15(m,3H),3.25-4.06(m,8H),2.89-3.09(m,1H),2.59-2.88(m,5H),2.41(s,6H).
(実施例42)化合物46の合成経路
Figure 0007480298000182
化合物46-bの合成
室温下で、37-c(200mg、0.33mmol)のアセトニトリル(20mL)溶液に2-ジメチルアミノエタンチオール塩酸塩(236.8mg、1.67mmol)及びトリエチルアミン(338.4mg、3.34mmol)を加えた。加えた後、反応液を一夜加熱還流した。反応終了後、減圧濃縮し、酢酸エステルで希釈し、水洗し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、スピン乾燥して褐色油状物を得、高速分離カラムにより精製し、白色固形物である46-b(100mg、48%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=623.2[M+H]
化合物46-aの合成
46-b(100mg、0.16mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液にトリフロロ酢酸(2mL)を加えた。得られた反応液を室温で4時間攪拌した。反応終了後、濃縮し、氷浴下で、炭酸水素ナトリウム飽和溶液でpHを7以上によく注意中和し、酢酸エステルで抽出し、有機層を合併し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、琥珀色油状物である生成物46-a(70mg、83%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=523.0[M+1]
化合物46の合成
室温下で、46-a(70mg、0.16mmol)とHATU(101.8mg、0.27mmol)とのDMF(5mL)溶液にDIPEA(51.9mg、0.40mmol)及びアクリル酸(14.5mg、0.20mmol)を加えた。反応液を室温下で一夜攪拌した。反応終了後、水を徐々に加えて固体を析出し、ろ過し、固体を収集して水で洗浄し、乾燥後、粗生成物を得、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(DCM/MeOH 10/1)により精製し、白色固形物である46(15mg、19%)を得た。LC-MS(ESI):m/z=577.2[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.95-8.04(m,3H),7.65-7.74(m,2H),7.46-7.55(m,1H),6.78-6.98(m,1H),6.34-6.47(m,1H),5.76-6.21(m,1H),4.54-5.16(m,3H),3.78-4.49(m,3H),3.37-3.77(m,6H),3.02-3.28(m,6H),2.61-3.04(m,7H),2.26-2.43(m,1H).
(実施例43)対照化合物3′の合成
Figure 0007480298000183
対照化合物3′は、特許WO2019155399A1の方法を参照して合成した。
(効果実施例1)CTG法により化合物のNCI-H358、A549及びA375細胞株に対する増殖阻害を検出する実験
NCI-H358はKRAS G12C突然変異を有するヒト非小細胞肺癌細胞であり、A549はKRAS G12V突然変異を有するヒト非小細胞肺癌細胞であり、A375は野生型の悪性黒色腫細胞であった。3種類の細胞株に対する化合物の増殖阻害活性を測定することにより、異なる突然変異に対する化合物の阻害作用を評価した。
40μL評価対象細胞懸濁液(ウェル板1:NCI-H358細胞懸濁液、ウェル板2:A549細胞懸濁液、ウェル板3:A375細胞懸濁液)を3枚の384ウェル板(外周ウェルを除く)にそれぞれ添加した。培養板を二酸化炭素インキュベータにて一夜放置した。各ウェルに調製した化合物(3倍希釈することにより、10個の濃度勾配の化合物を得る)を添加した。細胞板を二酸化炭素インキュベータにて120時間温置した。384ウェル板に25μLのCellTiteRGlo試薬を加え、10分遮光振動し、10分温置した。培養板をEnVisionプレートリーダーに入れ、XLFitを用いて薬効阻害率曲線を作成し、IC50値を算出した。代表的な化合物の活性結果は、表1に示すとおりである。表中、「IC50>1μM」は「*」で表され、「IC50≦1μM」は「**」で表され、「---」は未測定を表す。
Figure 0007480298000184
上記の試験結果から、本発明の化合物がNCI-H358細胞に対して顕著な細胞増殖阻害作用を有するのに対し、A549細胞及びA375細胞増殖に対して阻害活性が弱いことが示された。
そして、本発明におけるピランピリミジン骨格化合物2-2、18-2と対応するピペリジンピリミジン骨格化合物対照化合物1′、対照化合物2′との活性比較を行った。結果から、化合物2-2の活性が対応する対照化合物1′よりも大幅に優れており、化合物18-2の活性が対応する対照化合物2′よりも大幅に優れていることが示された。
(効果実施例2)
CTG法により化合物のNCI-H358細胞株に対する増殖阻害を検出する実験
操作は、効果実施例1と同様であった。
CTG法により化合物のMIA PaCa-2細胞株に対する増殖阻害を検出する実験
40μL MIA PaCa-2細胞懸濁液を384ウェル板(外周ウェルを除く)に添加した。培養板を二酸化炭素インキュベータにて一夜放置した。各ウェルに調製した化合物(3倍希釈することにより、10個の濃度勾配の化合物を得る)を添加した。細胞板を二酸化炭素インキュベータにて120時間温置した。384ウェル板に25μLのCellTiteRGlo試薬を加え、10分遮光振動し、10分温置した。培養板をEnVisionプレートリーダーに入れ、XLFitを用いて薬効阻害率曲線を作成し、IC50値を算出した。代表的な化合物の活性結果は、表に示すとおりである。表中、「IC50>1μM」は「*」で表され、「IC50≦1μM」は「**」で表され、「---」は未測定を表す。
MIA PaCa-2はKRAS G12C突然変異を有するヒトすい臓癌細胞であり、この細胞株に対する化合物の増殖阻害活性を測定することにより、化合物の活性を評価することができる。
Figure 0007480298000185
結果から、化合物2-2の活性が対応する対照化合物1′及び3′よりも大幅に優れており、化合物18-2の活性が対応する対照化合物2′よりも大幅に優れていることが示された。
(効果実施例3)インビトロ代謝酵素阻害活性
試験目的:本試験は、ヒト肝臓ミクロソーム及びCYP酵素特異性基質を用いて、異なる濃度下で、酵素特異性基質の代謝速度に対する被験化合物の影響を検出し、これにより、ヒト肝臓ミクロソーム内CYP酵素に対する被験化合物の阻害作用を確認する。
操作手順:
1.100mMのリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)を調製した。
2.被験化合物ストック液(10mM)、NADPH溶液(8mM、最終濃度の4倍)、ポジティブコントロール化合物ストック液、基質ストック液及びヒト肝臓ミクロソーム溶液(下表参照)を調製した。
3.被験化合物溶液の調製:8μLの10mM被験化合物保存液を12μLアセトニトリルに溶解し、次に、40%DMSOと60%アセトニトリルとの混合液で、1:3で勾配希釈した(濃度が最終濃度の400倍であった):4mM、1.333mM、0.444mM、0.148mM、0.0494mM、0.0165mM、0.00549mM、0mM。
4.ポジティブコントロール阻害剤溶液の調製:8μLのポジティブコントロール阻害剤保存液を12μLアセトニトリルに溶解し、次に、40%DMSOと60%アセトニトリルとの混合液で、1:3で勾配希釈した(濃度が最終濃度の400倍であり、最終濃度は下表を参照)。
5.被験化合物とヒト肝臓ミクロソームとの混合溶液の調製:400μLの0.2mg/mLヒト肝臓ミクロソームを96ウェル板に加え、2μLの400倍被験化合物溶液を加えた。
6.ポジティブコントロール化合物とヒト肝臓ミクロソームとの混合溶液の調製:200μLの0.2mg/mLヒト肝臓ミクロソームを96ウェル板に加え、1μL希釈後のポジティブコントロール化合物溶液を加えた。
7.30μL化合物とヒト肝臓ミクロソームとの混合溶液を96ウェル板に分注し、次に、15μLの基質溶液を加えた。15μL予備加熱のNADPH溶液を予備加熱の反応ウェル板に加え、混合し、反応開始させた。
8.37℃で反応ウェル板を温置した。3A4は5分反応させ、1A2、2C9、2D6は10分反応させ、2C19は45分反応させた。
9.反応終了時、120μL内標準物質を含むアセトニトリルを加えて反応終了させた。反応終了後、サンプルを発振器上で600回転/分で10分振盪し、3220xgで15分遠心分離した。遠心分離後、50μL上清み液を取り出し、50μL水に混合し、LC-MS/MSにより分析した。
Figure 0007480298000186
データ処理:
次式により、GraphPad Prismソフトウェアの使用量-反応モデルを用いて、データに対してフィッティング図を作り、IC50を算出した。
Y=Bottom+(Top-Bottom)/(1+10^((LogIC50-X)×HillSlope))
Xは阻害剤の対数濃度を表し、Yはある阻害剤濃度下での酵素の相対活性(阻害剤なしに対する条件下)である。
試験結果:
Figure 0007480298000187
Figure 0007480298000188
結果から、CYP各イソ酵素(1A2、2C9、2C19、2D6、3A4)に対する18-2の阻害IC50が、それぞれ>10、>10、>10、>10、>10であり、各代謝酵素に対していずれも弱い阻害(IC50>10μmol/L)であり、現在臨床に入った化合物MRTX849及びAMG-510よりも優れていることが示された。
以上、本発明の具体的な実施形態について説明したが、これらは例示に過ぎず、当業者であれば、本発明の原理と主旨から逸脱することなく、これらの実施形態に対してさまざまな変更又は修正を行うことができ、そのため、本発明の保護範囲は特許請求の範囲により限定されることを理解できる。

Claims (21)

  1. 式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その薬学的に許容される塩の溶媒和物、その立体異性体、その互変異性体又はその同位体化合物であって、
    Figure 0007480298000189
    式中、Rは、C6-20アリール基、「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-7によって置換された「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」であり、
    1-6及びR1-7は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、-C(=O)R65、-NR6364、-C(=O)OR66、-C(=O)NR69610、C1-6アルキル基、C1-6アルキルオキシ基、C3-10シクロアルキル基、「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1つ又は2つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、C6-20アリール基、「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1つ又は2つ含む5-7員ヘテロアリール基」、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基、1つ若しくは複数のR1-6-2によって置換されたC1-6アルキルオキシ基、1つ若しくは複数のR1-6-3によって置換されたC3-10シクロアルキル基、1つ若しくは複数のR1-6-4によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1つ又は2つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、1つ若しくは複数のR1-6-5によって置換されたC6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-6-6によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1つ又は2つ含む5-7員ヘテロアリール基」であり、
    1-6-1、R1-6-2、R1-6-3、R1-6-4、R1-6-5及びR1-6-6は、独立して、シアノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、C1-6アルキル基、-C(=O)R65-2、-NR63-264-2、-C(=O)OR66-2、又は、-C(=O)NR69-2610-2であり、
    65、R65-2、R63、R63-2、R64、R64-2、R66、R66-2、R69、R69-2、R610及びR610-2は、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
    mは、0、1又は2であり、
    は、独立して、C1-6アルキル基であり、
    は、-OR31、-SR32又は-NR3334であり、
    31、R32及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、R33は、独立して、H、C1-6アルキル基、又は1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
    31-1は、独立して、C3-10シクロアルキル基、「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」、1つ若しくは複数のRd16によって置換されたC3-10シクロアルキル基、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」、-OR、-SRd1、-NRe1e2、又は、-C(=O)NRe3e4であり、
    d15及びRd16は、独立して、C1-6アルキル基、1つ若しくは複数のR1-8-1によって置換されたC1-6アルキル基、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、ハロゲン、-NRe5e6又は-C(=O)NRe7e8であり、
    、Rd1、Re1、Re2、Re3及びRe4は、独立して、水素、C1-6アルキル基、C3-10シクロアルキル基、「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」、又は、1つ若しくは複数のR1-8-2によって置換されたC1-6アルキル基であり、
    1-8-1及びR1-8-2は、独立して、シアノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、-C(=O)Re9、-NRe10e11、-C(=O)ORe12、又は、-C(=O)NRe13e14であり、
    e5、Re6、Re7、Re8、Re9、Re10、Re11、Re12、Re13及びRe14は、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
    環Yは、N原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環であり、前記のヘテロ環は、飽和ヘテロ環又は部分飽和ヘテロ環であり、前記のヘテロ環は、単環、架橋環又はスピロ環であり、
    Gは、Nであり、
    nは、0、1、2又は3であり、
    は、独立して、C1-6アルキル基、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基、オキソ、-C(=O)OR4a又は-C(=O)NR4b4cであり、
    4-1は、独立して、ハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、-NR4i4j、-C(=O)OR4d又は-C(=O)NR4e4fであり、R4d、R4e、R4f、R4i及びR4jは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
    4a、R4b及びR4cは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
    は、CN、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)、-C(=O)-C≡CR、-S(=O)-C(R)=C(R)(R)又は-S(=O)-C≡CRであり、
    は、独立して、水素、重水素、ハロゲン又はC1-6アルキル基であり、
    及びRは、独立して、水素、重水素、C1-6アルキル基、C1-6アルキル基-C(=O)-、又は、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
    b-1は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、又は、-NR10j10kであり、
    10j及びR10kは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、又は、R10j、R10k及びそれに結合したNは、共に「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」を形成する、ことを特徴とする式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その薬学的に許容される塩の溶媒和物、その立体異性体、その互変異性体又はその同位体化合物。
  2. は、C6-20アリール基、「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-7によって置換された「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」であり、R1-6及びR1-7は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキル基、C1-6アルキルオキシ基、C3-10シクロアルキル基、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR1-6-2によって置換されたC1-6アルキルオキシ基であり、R1-6-1及びR1-6-2は、独立して、ハロゲンであり、
    及び/又は、mは、0であり、
    及び/又は、Rは、-OR31又は-NR3334であり、R31、R33及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、R31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、Rd15は、独立して、C1-6アルキル基、1つ若しくは複数のR1-8-1によって置換されたC1-6アルキル基、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、ハロゲン、-NRe5e6又は-C(=O)NRe7e8であり、R1-8-1は、独立して、ハロゲンであり、Re5、Re6、Re7及びRe8は、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、Re1及びRe2は、独立して、C1-6アルキル基であり、
    及び/又は、環Yは、N原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環であり、前記のヘテロ環は、飽和ヘテロ環又は部分飽和ヘテロ環であり、前記のヘテロ環は、単環又はスピロ環であり、Gは、Nであり、
    及び/又は、nは、0又は1であり、Rは、独立して、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、R4-1は、独立して、シアノ基であり、
    及び/又は、Rは、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)、-C(=O)-C≡C-Me又は、-S(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、Rは、独立して、水素又はハロゲンであり、R及びRは、独立して、水素、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、Rb-1は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、又は、-NR10j10kであり、R10j及びR10kは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、又は、R10j、R10k及びそれに結合したNは、共に「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-6員ヘテロシクロアルキル基」を形成する、ことを特徴とする請求項1に記載の式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その薬学的に許容される塩の溶媒和物、その立体異性体、その互変異性体又はその同位体化合物。
  3. は、C6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基であり、R1-6は、独立して、ハロゲン、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、R1-6-1は、独立して、ハロゲンであり、
    及び/又は、Rは、-OR31又は-NR3334であり、R31、R33及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、R31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、Re1、Re2及びRd15は、独立して、C1-6アルキル基であり、
    及び/又は、環Yは、N原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環であり、前記のヘテロ環は、飽和ヘテロ環又は部分飽和ヘテロ環であり、前記のヘテロ環は、単環であり、Gは、Nであり、
    及び/又は、nは、0又は1であり、Rは、独立して、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、R4-1は、独立して、シアノ基であり、
    及び/又は、Rは、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、Rは、独立して、水素又はハロゲンであり、R及びRは、独立して、水素又はC1-6アルキル基である、ことを特徴とする請求項2に記載の式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その薬学的に許容される塩の溶媒和物、その立体異性体、その互変異性体又はその同位体化合物。
  4. は、C6-20アリール基、「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-7によって置換された「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」であり、R1-6及びR1-7は、独立して、ハロゲン、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、R1-6-1は、独立して、ハロゲンであり、
    及び/又は、Rは、-OR31、-SR32又は-NR3334であり、R31、R32及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、R33は、独立して、H、C1-6アルキル基、又は1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、R31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、Rd15は、独立して、C1-6アルキル基又はハロゲンであり、Re1及びRe2は、独立して、C1-6アルキル基であり、
    及び/又は、nは、0又は1であり、Rは、独立して、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、R4-1は、独立して、ヒドロキシ基、シアノ基、又は、-C(=O)NR4e4fであり、R4e及びR4fは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
    及び/又は、Rは、CN、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)、-C(=O)-C≡C-Me又は、-S(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、Rは、独立して、水素又はハロゲンであり、R及びRは、独立して、水素、C1-6アルキル基、C1-6アルキル基-C(=O)-、又は、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、Rb-1は、独立して、-NR10j10kであり、R10j及びR10kは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、又は、R10j、R10k及びそれに結合したNは、共に「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-6員ヘテロシクロアルキル基」を形成する、ことを特徴とする請求項1に記載の式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その薬学的に許容される塩の溶媒和物、その立体異性体、その互変異性体又はその同位体化合物。
  5. は、-OR31又は-NR3334であり、R31、R33及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、R31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、Rd15は、独立して、C1-6アルキル基又はハロゲンであり、Re1及びRe2は、独立して、C1-6アルキル基であり、
    及び/又は、nは、0又は1であり、Rは、独立して、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、R4-1は、独立して、ヒドロキシ基又はシアノ基であり、
    及び/又は、Rは、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)、-C(=O)-C≡C-Me又は、-S(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、Rは、独立して、水素又はハロゲンであり、R及びRは、独立して、水素、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、Rb-1は、独立して、-NR10j10kであり、R10j及びR10kは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、又は、R10j、R10k及びそれに結合したNは、共に「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-6員ヘテロシクロアルキル基」を形成する、ことを特徴とする請求項1に記載の式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その薬学的に許容される塩の溶媒和物、その立体異性体、その互変異性体又はその同位体化合物。
  6. 前記の式Iで示される酸素含有複素環化合物の定義は、スキーム1、スキーム2、スキーム3、スキーム4、スキーム5、スキーム6又はスキーム7であり、
    スキーム1:
    は、C6-20アリール基、「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-7によって置換された「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」であり、
    1-6及びR1-7は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキル基、C1-6アルキルオキシ基、C3-10シクロアルキル基、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR1-6-2によって置換されたC1-6アルキルオキシ基であり、R1-6-1及びR1-6-2は、独立して、ハロゲンであり、
    mは、0であり、
    は、-OR31又は-NR3334であり、
    31、R33及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
    31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、
    d15は、独立して、C1-6アルキル基、1つ若しくは複数のR1-8-1によって置換されたC1-6アルキル基、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、ハロゲン、-NRe5e6又は-C(=O)NRe7e8であり、
    1-8-1は、独立して、ハロゲンであり、Re5、Re6、Re7及びRe8は、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
    e1及びRe2は、独立して、C1-6アルキル基であり、
    環Yは、N原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環であり、前記のヘテロ環は、飽和ヘテロ環又は部分飽和ヘテロ環であり、前記のヘテロ環は、単環又はスピロ環であり、
    Gは、Nであり、
    nは、0又は1であり、
    は、独立して、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
    4-1は、独立して、シアノ基であり、
    は、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)、-C(=O)-C≡C-Me又は、-S(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、
    は、独立して、水素又はハロゲンであり、
    及びRは、独立して、水素、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
    b-1は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、又は、-NR10j10kであり、
    10j及びR10kは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、又は、R10j、R10k及びそれに結合したNは、共に「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-6員ヘテロシクロアルキル基」を形成し、
    スキーム2:
    は、C6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基であり、
    1-6は、独立して、ハロゲン、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
    1-6-1は、独立して、ハロゲンであり、
    mは、0であり、
    は、-OR31又は-NR3334であり、
    31、R33及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
    31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、
    e1、Re2及びRd15は、独立して、C1-6アルキル基であり、
    環Yは、N原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環であり、前記のヘテロ環は、飽和ヘテロ環又は部分飽和ヘテロ環であり、前記のヘテロ環は、単環であり、
    Gは、Nであり、
    nは、0又は1であり、
    は、独立して、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
    4-1は、独立して、シアノ基であり、
    は、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、
    は、独立して、水素又はハロゲンであり、
    及びRは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
    スキーム3:
    は、C6-20アリール基、「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-7によって置換された「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」であり、
    1-6及びR1-7は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキル基、C1-6アルキルオキシ基、C3-10シクロアルキル基、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR1-6-2によって置換されたC1-6アルキルオキシ基であり、R1-6-1及びR1-6-2は、独立して、ハロゲンであり、
    mは、0であり、
    は、-OR31又は-NR3334であり、
    31、R33及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
    31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、
    d15は、独立して、C1-6アルキル基、1つ若しくは複数のR1-8-1によって置換されたC1-6アルキル基、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、ハロゲン、-NRe5e6又は-C(=O)NRe7e8であり、
    1-8-1は、独立して、ハロゲンであり、Re5、Re6、Re7及びRe8は、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
    e1及びRe2は、独立して、C1-6アルキル基であり、
    環Yは、N原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環であり、前記のヘテロ環は、飽和ヘテロ環又は部分飽和ヘテロ環であり、前記のヘテロ環は、単環又はスピロ環であり、
    Gは、Nであり、
    nは、0又は1であり、
    は、独立して、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
    4-1は、独立して、シアノ基又はヒドロキシ基であり、
    は、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)、-C(=O)-C≡C-Me又は、-S(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、
    は、独立して、水素又はハロゲンであり、
    及びRは、独立して、水素、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
    b-1は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、又は、-NR10j10kであり、
    10j及びR10kは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、又は、R10j、R10k及びそれに結合したNは、共に「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-6員ヘテロシクロアルキル基」を形成し、
    スキーム4:
    は、C6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基であり、
    1-6は、独立して、ハロゲン、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
    1-6-1は、独立して、ハロゲンであり、
    mは、0であり、
    は、-OR31又は-NR3334であり、
    31、R33及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
    31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、
    d15は、独立して、C1-6アルキル基又はハロゲンであり、
    e1及びRe2は、独立して、C1-6アルキル基であり、
    環Yは、N原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環であり、前記のヘテロ環は、飽和ヘテロ環又は部分飽和ヘテロ環であり、前記のヘテロ環は、単環であり、
    Gは、Nであり、
    nは、0又は1であり、
    は、独立して、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
    4-1は、独立して、シアノ基であり、
    は、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、
    は、独立して、水素又はハロゲンであり、
    及びRは、独立して、水素又はC1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
    b-1は、独立して、-NR10j10kであり、
    10j及びR10kは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、又は、R10j、R10k及びそれに結合したNは、共に「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」を形成し、
    スキーム5:
    は、C6-20アリール基、「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-7によって置換された「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」であり、
    1-6及びR1-7は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、-C(=O)R65、-NR6364、-C(=O)OR66、-C(=O)NR69610、C1-6アルキル基、C1-6アルキルオキシ基、C3-10シクロアルキル基、「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1つ又は2つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、C6-20アリール基、「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1つ又は2つ含む5-7員ヘテロアリール基」、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基、1つ若しくは複数のR1-6-2によって置換されたC1-6アルキルオキシ基、1つ若しくは複数のR1-6-3によって置換されたC3-10シクロアルキル基、1つ若しくは複数のR1-6-4によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1つ又は2つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、1つ若しくは複数のR1-6-5によって置換されたC6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-6-6によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1つ又は2つ含む5-7員ヘテロアリール基」であり、
    1-6-1、R1-6-2、R1-6-3、R1-6-4、R1-6-5及びR1-6-6は、独立して、シアノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、C1-6アルキル基、-C(=O)R65-2、-NR63-264-2、-C(=O)OR66-2、又は、-C(=O)NR69-2610-2であり、
    65、R65-2、R63、R63-2、R64、R64-2、R66、R66-2、R69、R69-2、R610及びR610-2は、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
    mは、0、1又は2であり、
    は、独立して、C1-6アルキル基であり、
    は、-OR31、-SR32又は-NR3334であり、
    31、R32、R33及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
    31-1は、独立して、C3-10シクロアルキル基、「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」、1つ若しくは複数のRd16によって置換されたC3-10シクロアルキル基、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」、-OR、-SRd1、-NRe1e2、又は、-C(=O)NRe3e4であり、
    d15及びRd16は、独立して、C1-6アルキル基、1つ若しくは複数のR1-8-1によって置換されたC1-6アルキル基、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、ハロゲン、-NRe5e6又は-C(=O)NRe7e8であり、
    、Rd1、Re1、Re2、Re3及びRe4は、独立して、水素、C1-6アルキル基、C3-10シクロアルキル基、「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」、又は、1つ若しくは複数のR1-8-2によって置換されたC1-6アルキル基であり、
    1-8-1及びR1-8-2は、独立して、シアノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、-C(=O)Re9、-NRe10e11、-C(=O)ORe12、又は、-C(=O)NRe13e14であり、
    e5、Re6、Re7、Re8、Re9、Re10、Re11、Re12、Re13及びRe14は、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
    環Yは、N原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環であり、前記のヘテロ環は、飽和ヘテロ環又は部分飽和ヘテロ環であり、前記のヘテロ環は、単環、架橋環又はスピロ環であり、
    Gは、Nであり、
    nは、0、1、2又は3であり、
    は、独立して、C1-6アルキル基、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基、オキソ、-C(=O)OR4a又は-C(=O)NR4b4cであり、
    4-1は、独立して、ハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、-NR4i4j、-C(=O)OR4d又は-C(=O)NR4e4fであり、R4d、R4e、R4f、R4i及びR4jは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
    4a、R4b及びR4cは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
    は、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)、-C(=O)-C≡CR、-S(=O)-C(R)=C(R)(R)又は-S(=O)-C≡CRであり、
    は、独立して、水素、重水素、ハロゲン又はC1-6アルキル基であり、
    及びRは、独立して、水素、重水素、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
    b-1は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、又は、-NR10j10kであり、
    10j及びR10kは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、又は、R10j、R10k及びそれに結合したNは、共に「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」を形成し、
    スキーム6:
    は、C6-20アリール基、「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-7によって置換された「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」であり、
    1-6及びR1-7は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキル基、C1-6アルキルオキシ基、C3-10シクロアルキル基、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR1-6-2によって置換されたC1-6アルキルオキシ基であり、R1-6-1及びR1-6-2は、独立して、ハロゲンであり、
    mは、0であり、
    は、-OR31、-SR32又は-NR3334であり、
    31、R32及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、R33は、独立して、H、C1-6アルキル基又は1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
    31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、
    d15は、独立して、C1-6アルキル基又はハロゲンであり、
    e1及びRe2は、独立して、C1-6アルキル基であり、
    環Yは、N原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環であり、前記のヘテロ環は、飽和ヘテロ環又は部分飽和ヘテロ環であり、前記のヘテロ環は、単環又はスピロ環であり、
    Gは、Nであり、
    nは、0又は1であり、
    は、独立して、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
    4-1は、独立して、シアノ基、ヒドロキシ基又は-C(=O)NR4e4fであり、R4e及びR4fは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
    は、CN、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)、-C(=O)-C≡C-Me又は、-S(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、
    は、独立して、水素又はハロゲンであり、
    及びRは、独立して、水素、C1-6アルキル基、C1-6アルキル基-C(=O)-、又は、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
    b-1は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルキルオキシ基、又は、-NR10j10kであり、
    10j及びR10kは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、又は、R10j、R10k及びそれに結合したNは、共に「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-6員ヘテロシクロアルキル基」を形成し、
    スキーム7:
    は、C6-20アリール基、「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」、1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基、又は、1つ若しくは複数のR1-7によって置換された「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」であり、
    1-6は、独立して、ハロゲン、C1-6アルキル基、又は、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
    1-6-1は、独立して、ハロゲンであり、
    mは、0であり、
    は、-OR31、-SR32又は-NR3334であり、
    31、R32及びR34は、独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、R33は、独立して、H、C1-6アルキル基又は1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
    31-1は、独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」、又は、-NRe1e2であり、
    d15は、独立して、C1-6アルキル基又はハロゲンであり、
    e1及びRe2は、独立して、C1-6アルキル基であり、
    環Yは、N原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環であり、前記のヘテロ環は、飽和ヘテロ環又は部分飽和ヘテロ環であり、前記のヘテロ環は、単環であり、
    Gは、Nであり、
    nは、0又は1であり、
    は、独立して、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基であり、
    4-1は、独立して、シアノ基又は-C(=O)NR4e4fであり、R4e及びR4fは、独立して、水素又はC1-6アルキル基であり、
    は、CN、-C(=O)-C(R)=C(R)(R)であり、
    は、独立して、水素又はハロゲンであり、
    及びRは、独立して、水素、C1-6アルキル基、又は、C1-6アルキル基-C(=O)-である、ことを特徴とする請求項1に記載の式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その薬学的に許容される塩の溶媒和物、その立体異性体、その互変異性体又はその同位体化合物。
  7. 式Iで示される酸素含有複素環化合物の構造は、以下の構造であり、
    Figure 0007480298000190
    又は「
    Figure 0007480298000191

    Figure 0007480298000192
    との混合物」、
    及び/又は、前記のRがC6-20アリール基である場合、前記のC6-20アリール基は、フェニル基又はナフチル基であり、
    及び/又は、前記のRが「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」である場合、前記の「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」は、「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む9-10員ヘテロアリール基」であり、
    及び/又は、前記のRが1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基である場合、前記のC6-20アリール基は、フェニル基又はナフチル基であり、
    及び/又は、前記のRが1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基である場合、前記の複数は、2つ又は3つであり、
    及び/又は、前記のR1-6が独立して、ハロゲンである場合、前記のハロゲンは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素であり、
    及び/又は、前記のR1-6が独立して、C1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であり、
    及び/又は、前記のR1-6が独立して、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であり、
    及び/又は、前記のR1-6が独立して、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、前記の複数は、2つ又は3つであり、
    及び/又は、前記のR1-6-1が独立して、ハロゲンである場合、前記のハロゲンは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素であり、
    及び/又は、前記のR31、R33及びR34が独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であり、
    及び/又は、前記のR31、R33及びR34が独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、前記の複数は、2つ又は3つであり、
    及び/又は、前記のR31-1が独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」である場合、前記の「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」は、「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」であり、
    及び/又は、前記のR31-1が独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」である場合、前記の複数は、2つ又は3つであり、
    及び/又は、前記のRd15が独立して、C1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であり、
    及び/又は、前記のRd15が独立して、ハロゲンである場合、前記のハロゲンは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素であり、
    及び/又は、前記のRe1及びRe2が独立して、C1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であり、
    及び/又は、前記の環YがN原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環である場合、前記のN原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環は、N原子を1-2つ含む6-9員ヘテロ環であり、
    及び/又は、前記のRが独立して、C1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であり、
    及び/又は、前記のRが独立して、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であり、
    及び/又は、前記のRが独立して、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、前記の複数は、2つ又は3つであり、
    及び/又は、前記のRが独立して、ハロゲンである場合、前記のハロゲンは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素であり、
    及び/又は、前記のR及びRが独立して、C1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であり、
    及び/又は、前記のR及びRが独立して、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基であり、
    及び/又は、前記のR及びRが独立して、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、前記の複数は、2つ又は3つであり、
    及び/又は、前記のR10j及びR10kが独立して、C1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、C1-4アルキル基である、ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その薬学的に許容される塩の溶媒和物、その立体異性体、その互変異性体又はその同位体化合物。
  8. 前記のRが「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」である場合、前記の「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」は、イソキノリニル基であり、
    及び/又は、前記のRが1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基である場合、前記のC6-20アリール基は、フェニル基又は1-ナフチル基であり、
    及び/又は、前記のR1-6が独立して、ハロゲンである場合、前記のハロゲンは、フッ素又は塩素であり、
    及び/又は、前記のR1-6が独立して、C1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基又はtert-ブチル基であり、
    及び/又は、前記のR1-6が独立して、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基又はtert-ブチル基であり、
    及び/又は、前記のR1-6-1が独立して、ハロゲンである場合、前記のハロゲンは、フッ素であり、
    及び/又は、前記のR31、R33及びR34が独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基又はtert-ブチル基であり、
    及び/又は、前記のR31-1が独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」である場合、前記の「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」は、「O及びNのうちの1種類であるヘテロ原子を1つ含む5-7員ヘテロシクロアルキル基」であり、
    及び/又は、前記のRd15が独立して、C1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基又はtert-ブチル基であり、
    及び/又は、前記のRd15が独立して、ハロゲンである場合、前記のハロゲンは、フッ素であり、
    及び/又は、前記のRe1及びRe2が独立して、C1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基又はtert-ブチル基であり、
    及び/又は、前記の環YがN原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環である場合、前記のN原子を1-4つ含む4-12員ヘテロ環は、その上端がRと接続された
    Figure 0007480298000193
    又は
    Figure 0007480298000194
    であり、
    及び/又は、前記のRが独立して、C1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基又はtert-ブチル基であり、
    及び/又は、前記のRが独立して、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基又はtert-ブチル基であり、
    及び/又は、前記のRが独立して、ハロゲンである場合、前記のハロゲンは、フッ素であり、
    及び/又は、前記のR及びRが独立して、C1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基又はtert-ブチル基であり、
    及び/又は、前記のR及びRが独立して、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基又はtert-ブチル基であり、
    及び/又は、前記のR10j及びR10kが独立して、C1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基又はtert-ブチル基である、ことを特徴とする請求項7に記載の式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その薬学的に許容される塩の溶媒和物、その立体異性体、その互変異性体又はその同位体化合物。
  9. 前記のRが「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」である場合、前記の「O、S及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-4つ含む5-12員ヘテロアリール基」は、
    Figure 0007480298000195
    であり、
    及び/又は、前記のR1-6が独立して、C1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、メチル基であり、
    及び/又は、前記のR1-6が独立して、1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、前記の1つ若しくは複数のR1-6-1によって置換されたC1-6アルキル基は、トリフルオロメチルであり、
    及び/又は、前記のR31、R33及びR34が独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基又はイソプロピル基であり、
    及び/又は、前記のR31-1が独立して、1つ若しくは複数のRd15によって置換された「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」である場合、前記の「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」は、テトラヒドロピロリルであり、
    及び/又は、前記のRd15が独立して、C1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、メチル基であり、
    及び/又は、前記のRe1及びRe2が独立して、C1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、メチル基又はエチル基であり、
    及び/又は、前記の式Iで示される酸素含有複素環化合物の構造は、以下の構造であり、
    Figure 0007480298000196
    及び/又は、前記のRが独立して、C1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、メチル基であり、
    及び/又は、前記のRが独立して、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、メチル基であり、
    及び/又は、前記のR及びRが独立して、C1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、メチル基であり、
    及び/又は、前記のR及びRが独立して、1つ若しくは複数のRb-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、メチル基であり、
    及び/又は、前記のR10j及びR10kが独立して、C1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、メチル基である、ことを特徴とする請求項8に記載の式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その薬学的に許容される塩の溶媒和物、その立体異性体、その互変異性体又はその同位体化合物。
  10. 式Iで示される酸素含有複素環化合物の構造は、以下の構造であり、
    Figure 0007480298000197
    及び/又は、前記のR33が独立して、C1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec‐ブチル基又はtert‐ブチル基であり、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基又はイソプロピル基であってもよく、
    及び/又は、前記のRが独立して、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、前記の1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基は、ヒドロキシメチル基、シアノメチル基又は
    Figure 0007480298000198
    であり、
    及び/又は、前記のR及びRが独立して、C1-6アルキル基-C(=O)-である場合、前記のC1-6アルキル基-C(=O)-のうちのC1-6アルキル基は、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、sec‐ブチル基又はtert‐ブチル基であり、メチル基であってもよく、
    及び/又は、前記のRは、CN、
    Figure 0007480298000199
    又は
    Figure 0007480298000200
    である、ことを特徴とする請求項9に記載の式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その薬学的に許容される塩の溶媒和物、その立体異性体、その互変異性体又はその同位体化合物。
  11. 前記のRが1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基である場合、前記の1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基は、
    Figure 0007480298000201
    又は
    Figure 0007480298000202
    であり、
    及び/又は、前記のRが独立して、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、前記の1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基は、ヒドロキシメチル基又はシアノメチル基であり、
    及び/又は、前記のR10j及びR10k及びそれに結合したNが共に「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」を形成する場合、前記の「O及びNのうちの1つ若しくは複数の種類であるヘテロ原子を1-3つ含む4-10員ヘテロシクロアルキル基」は、「O及びNであるヘテロ原子を2つ含む5-6員ヘテロシクロアルキル基」であり、
    Figure 0007480298000203
    であってもよく、
    及び/又は、前記のRは、
    Figure 0007480298000204
    又は
    Figure 0007480298000205
    である、ことを特徴とする請求項9に記載の式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その薬学的に許容される塩の溶媒和物、その立体異性体、その互変異性体又はその同位体化合物。
  12. 前記のRが1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基である場合、前記の1つ若しくは複数のR1-6によって置換されたC6-20アリール基は、
    Figure 0007480298000206
    又は
    Figure 0007480298000207
    であり、
    及び/又は、前記のR31、R33及びR34が独立して、1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、前記の1つ若しくは複数のR31-1によって置換されたC1-6アルキル基は、
    Figure 0007480298000208
    Figure 0007480298000209
    又は
    Figure 0007480298000210
    であり、
    及び/又は、前記のRが独立して、1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基である場合、前記の1つ若しくは複数のR4-1によって置換されたC1-6アルキル基は、シアノメチル基であり、
    及び/又は、前記のRは、
    Figure 0007480298000211
    又は
    Figure 0007480298000212
    である、ことを特徴とする請求項9に記載の式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その薬学的に許容される塩の溶媒和物、その立体異性体、その互変異性体又はその同位体化合物。
  13. 前記の式Iで示される酸素含有複素環化合物は、
    Figure 0007480298000213
    Figure 0007480298000214
    のうちのいずれかの構造である、ことを特徴とする請求項1に記載の式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その薬学的に許容される塩の溶媒和物、その立体異性体、その互変異性体又はその同位体化合物。
  14. 前記の式Iで示される酸素含有複素環化合物は、下記のいずれかの化合物であることを特徴とする請求項1に記載の式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その薬学的に許容される塩の溶媒和物、その立体異性体、その互変異性体又はその同位体化合物。
    次の条件下で、保持時間が0.92minである化合物
    Figure 0007480298000215
    :(設備:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OD-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=65/35、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
    次の条件下で、保持時間が2.74minである化合物
    Figure 0007480298000216
    :(設備:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OD-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=65/35、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
    次の条件下で、保持時間が0.97minである化合物
    Figure 0007480298000217
    :(設備:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:AD-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/ETOH(0.5%TEA)=55/45、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
    次の条件下で、保持時間が2.40minである化合物
    Figure 0007480298000218
    :(設備:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:AD-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/ETOH(0.5%TEA)=55/45、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
    次の条件下で、保持時間が0.97minである化合物:
    Figure 0007480298000219
    (設備:SFC Method Station (Thar,Waters)、カラム:OJ-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/Methanol(0.1%TEA)=60/40、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
    次の条件下で、保持時間が1.94minである化合物
    Figure 0007480298000220
    :(設備:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OJ-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/Methanol(0.1%TEA)=60/40、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
    次の条件下で、保持時間が1.22minである化合物
    Figure 0007480298000221
    :(設備:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:CHIRALCEL OJ-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=65/35、流速:1.0ml/min、波長:214nm、背圧:120bar)、
    次の条件下で、保持時間が2.67minである化合物
    Figure 0007480298000222
    :(設備:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:CHIRALCEL OJ-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=65/35、流速:1.0ml/min、波長:214nm、背圧:120bar)、
    次の条件下で、保持時間が3.26minである化合物
    Figure 0007480298000223
    :(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:R,R-WHELK-O1 4.6*100mm,5μm(REGIS)、カラム温度:40℃、移動相:CO/(MeOH/ACN=3:2(0.1%TEA))=55/45、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
    次の条件下で、保持時間が4.16minである化合物
    Figure 0007480298000224
    :(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:R,R-WHELK-O1 4.6*100mm,5μm(REGIS)、カラム温度:40℃、移動相:CO/(MeOH/ACN=3:2(0.1%TEA))=55/45、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
    次の条件下で保持時間が1.36minである化合物
    Figure 0007480298000225
    :(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OJ-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=60/40、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
    次の条件下で、保持時間が2.77minである化合物
    Figure 0007480298000226
    :(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OJ-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=60/40、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
    次の条件下で、保持時間が1.17minである化合物
    Figure 0007480298000227
    :(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OJ-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=60/40、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
    次の条件下で、保持時間が2.76minである化合物
    Figure 0007480298000228
    :(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OJ-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=60/40、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
    次の条件下で、保持時間が0.78minである化合物
    Figure 0007480298000229
    :(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:AD-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=65/35、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
    次の条件下で、保持時間が2.42minである化合物
    Figure 0007480298000230
    :(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:AD-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=65/35、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
    次の条件下で、保持時間が0.79minである化合物
    Figure 0007480298000231
    :(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OD-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=65/35、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
    次の条件下で、保持時間が2.29minである化合物
    Figure 0007480298000232
    :(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OD-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=65/35、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
    次の条件下で、保持時間が1.45minである化合物
    Figure 0007480298000233
    :(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OJ-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=60/40、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)、
    次の条件下で、保持時間が2.81minである化合物
    Figure 0007480298000234
    :(器具:SFC Method Station(Thar,Waters)、カラム:OJ-H 4.6*100mm,5μm(Daicel)、カラム温度:40℃、移動相:CO/MeOH(0.1%TEA)=60/40、流速:4.0ml/min、波長:254nm、背圧:120bar)
  15. 前記の式Iで示される酸素含有複素環化合物は、
    Figure 0007480298000235
    のうちのいずれかの化合物である、ことを特徴とする請求項1に記載の式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その薬学的に許容される塩の溶媒和物、その立体異性体、その互変異性体又はその同位体化合物。
  16. 請求項1~15のいずれか1項に記載の式Iで示される酸素含有複素環化合物の製造方法であって、経路一又は経路二である製造方法。
    経路一、
    Figure 0007480298000236
    式中、Xは、脱離基であり、Alkは、アルキル基、PGはアミノ保護基であり、
    前記脱離基はOTf又はClであり、前記アミノ保護基はBoc又はCbzであり、
    経路二、
    Figure 0007480298000237
    式中、Xは、脱離基であり、PGは、アミノ保護基であり、
    前記脱離基はOTf又はClであり、前記アミノ保護基はBoc又はCbzである。
  17. 式A5、A6、A7、A8、A9、A10、C1、C2、C3、C4又はC5で示される化合物であって、以下の:
    Figure 0007480298000238
    式中、R、R、R、G、Y及びnの定義は、請求項1~15のいずれか1項に記載のとおりであり、
    及びXは、独立して、脱離基であり、PGは、アミノ保護基であり、
    前記脱離基はOTf又はClであり、前記アミノ保護基はBoc又はCbzである、化合物。
  18. 前記A5、A6、A7、A8、A9、A10、C1、C2、C3、C4又はC5で示される化合物は、以下の:
    Figure 0007480298000239
    Figure 0007480298000240
    Figure 0007480298000241
    Figure 0007480298000242
    Figure 0007480298000243
    のうちのいずれかの化合物である、ことを特徴とする、請求項17に記載の式A5、A6、A7、A8、A9、A10、C1、C2、C3、C4又はC5で示される化合物。
  19. 物質A及び薬用助剤を含む薬物組成物であって、前記の物質Aは、請求項1~15のいずれか1項に記載の式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その薬学的に許容される塩の溶媒和物、その立体異性体、その互変異性体又はその同位体化合物である、薬物組成物。
  20. RAS阻害剤又は薬物の製造における物質Aの使用であって、前記の物質Aは、請求項1~15のいずれか1項に記載の式Iで示される酸素含有複素環化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その薬学的に許容される塩の溶媒和物、その立体異性体、その互変異性体又はその同位体化合物であり、
    前記の薬物は、RASによって媒介される疾患を治療或いは予防するために用いられ、又は前記の薬物は、癌を治療或いは予防するために用いられ、
    前記のRASによって媒介される疾患は、癌である、使用
  21. 前記の癌は、結腸癌、すい臓癌、乳癌、前立腺癌、肺癌、脳癌、卵巣癌、子宮頸癌、精巣癌、腎臓癌、頭頚部癌、骨癌、皮膚癌、直腸癌、肝臓癌、結腸癌、食道癌、胃癌、すい臓癌、甲状腺癌、膀胱癌、リンパ腫、白血病及び悪性黒色腫のうちの1つ若しくは複数の種類である、請求項20に記載の使用
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