JP7479571B2 - パラメータ調整装置、工作機械システムおよびパラメータ調整方法 - Google Patents

パラメータ調整装置、工作機械システムおよびパラメータ調整方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7479571B2
JP7479571B2 JP2023526723A JP2023526723A JP7479571B2 JP 7479571 B2 JP7479571 B2 JP 7479571B2 JP 2023526723 A JP2023526723 A JP 2023526723A JP 2023526723 A JP2023526723 A JP 2023526723A JP 7479571 B2 JP7479571 B2 JP 7479571B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
machining program
unit
numerical control
sampling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2023526723A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2022259418A1 (ja
Inventor
慎哉 西野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2022259418A1 publication Critical patent/JPWO2022259418A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7479571B2 publication Critical patent/JP7479571B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/18Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
    • G05B19/19Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by positioning or contouring control systems, e.g. to control position from one programmed point to another or to control movement along a programmed continuous path
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/42Servomotor, servo controller kind till VSS
    • G05B2219/42128Servo characteristics, drive parameters, during test move
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/49Nc machine tool, till multiple
    • G05B2219/49065Execute learning mode first for determining adaptive control parameters
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/49Nc machine tool, till multiple
    • G05B2219/49067Find optimum between production rate and quality, number of points and speed

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Numerical Control (AREA)

Description

本開示は、工作機械を制御する数値制御装置のパラメータを調整するパラメータ調整装置、工作機械システムおよびパラメータ調整方法に関する。
数値制御装置には、工作機械による加工をより高速かつ高精度に行うための機能が多数搭載されている。これに伴い、これらの機能を調整するためのパラメータの種類も増大しており、パラメータの調整作業が煩雑になるという課題がある。
特許文献1には、テストプログラムを複数のパラメータ設定で実行し、加工精度および加工時間から決まる評価指標が最も良い値となるパラメータ設定を選択することで、パラメータ調整を支援する技術が示されている。
特開2016-130908号公報
特許文献1に記載の技術によれば、複数のパラメータで動作を確認し、適切なパラメータ設定を選択することができる。しかし、一連の加工を通して1セットのパラメータを適用するため、部分的に最適なパラメータを設定することができない。すなわち、加工物に精度が必要な箇所と、精度は不要で高速に加工ができる箇所が存在する場合において、精度が必要な箇所のみ高精度なパラメータ設定をするためには、精度が必要な箇所毎に複数のパラメータで動作を確認する必要があるため、作業が煩雑で困難である。例えば、加工形状に平面部分と曲面部分とが含まれ、平面部分の加工は高速で行い、曲面部分の加工は高精度に行いたいといったケースに対応することが難しい。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、加工箇所に依存して精度が異なる加工を実現可能なパラメータを簡単に設定できるパラメータ調整装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示にかかるパラメータ調整装置は、数値制御装置が加工プログラムに基づいて出力する数値制御指令または数値制御指令に基づいて加工を実行する工作機械に設置されたセンサの計測値であるフィードバック信号をサンプリング情報として取得するとともに、サンプリング情報と加工プログラムとを紐づける情報である位置情報を作成するサンプリング部と、サンプリング情報を表示し、サンプリング情報の任意の範囲である1つ以上の指示範囲と、指示範囲の各々におけるサンプリング情報の変更内容を指示する指示情報とを取得するインタフェース部と、位置情報および指示範囲に基づいて、加工プログラムにおける指示範囲の各々の該当位置である加工プログラム該当位置を特定する位置特定部と、指示情報の各々に基づいて、指示情報を満たすパラメータである調整パラメータを導出する解析部と、加工プログラム該当位置の各々に調整パラメータを反映するパラメータ反映部と、を備える。
本開示にかかるパラメータ調整装置は、加工箇所に依存して精度が異なる加工を実現可能なパラメータを簡単に設定できる、という効果を奏する。
実施の形態1にかかるパラメータ調整装置を適用する工作機械システムの一例を示す図 工作機械が加工するワークの加工形状の一例を示す図 数値制御装置が出力するサンプリング情報のデータ構造の一例を示す図 実施の形態1にかかるパラメータ調整装置の構成例を示す図 数値制御装置の動作の一例を示すフローチャート 数値制御装置が実行する加工プログラムの一例を示す図 数値制御装置が図6に示す加工プログラムに基づいてNC(Numerical Control)指令を生成する方法を説明するための図 パラメータ調整装置のサンプリング部がサンプリング情報としてNC指令を用いる場合の位置情報の生成方法を説明するための図 サンプリング情報がNC指令である場合にパラメータ調整装置のサンプリング部が生成する位置情報の一例を示す図 パラメータ調整装置のサンプリング部がサンプリング情報としてフィードバック信号を用いる場合の位置情報の生成方法を説明するための図 サンプリング情報がフィードバック信号である場合にパラメータ調整装置のサンプリング部が生成する位置情報の一例を示す図 サンプリング情報を表示する方法の一例を示す図 位置誤差のカラーマップ表示において許容誤差の設定を変更する方法の一例を示す図 I/F部が位置特定部に出力する指示範囲の一例を示す図 I/F部が解析部に出力する指示情報の一例を示す図 速度波形表示においてクランプ速度の設定を変更する方法の一例を示す図 加速度波形表示において許容加速度の設定を変更する方法の一例を示す図 加加速度波形表示において許容加加速度の設定を変更する方法の一例を示す図 位置特定部が指示範囲および位置情報から加工プログラム該当位置を導出する動作の概要を示す図 解析部が調整パラメータを導出する動作の一例を示すフローチャート 解析部が各パラメータ設定値において発生する位置誤差を計算するための構成要素を示すブロック図 パラメータ反映部が加工プログラムに調整パラメータを反映させる動作の一例を示す図 実施の形態2にかかるパラメータ調整装置の構成例を示す図 実施の形態3にかかるパラメータ調整装置の構成例を示す図 パラメータ調整装置を実現するハードウェアの一例を示す図
以下に、本開示の実施の形態にかかるパラメータ調整装置、工作機械システムおよびパラメータ調整方法を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかるパラメータ調整装置1を適用する工作機械システムの一例を示す図である。実施の形態1にかかるパラメータ調整装置1は、パラメータの調整対象となる数値制御装置2、および、数値制御装置2が制御する対象の工作機械3とともに工作機械システムを構成する。なお、図1に示す構成例では、パラメータ調整装置1と数値制御装置2とを別個の独立した装置としているが、これらを纏めて1つの装置としてもよい。すなわち、数値制御装置2にパラメータ調整装置1が含まれる構成としてもよい。
数値制御装置2は、加工プログラム20を保持しており、加工プログラム20に基づいて工作機械3を制御するためのNC指令を生成し、工作機械3へと出力する。工作機械3は数値制御装置2からのNC指令に基づいて動作する。
工作機械3は、例えば、ワークを図2のようなブレード形状に加工する。図2は、工作機械3が加工するワークの加工形状の一例を示す図である。ここで、工作機械3がこのような加工を行う場合、加工に精度が必要な箇所と、精度は不要で高速に加工ができる箇所とが存在する。すなわち、ブレード形状の両端部分は高精度な加工が要求され、一方、平坦部分は精度が不要である。そして、必要な加工精度を実現しつつ加工の所要時間の短縮化を実現するためには、精度が不要な平坦部分を加工する際の加工速度をできるだけ高めることが重要となる。すなわち、ブレード形状の両端部分を加工する際に適切なパラメータと、平坦部分を加工する際に適切なパラメータは異なる。一例としてブレード形状に加工する場合について説明したが、他の形状に加工する場合も同様である。このようなことから、パラメータ調整装置1は、加工箇所に依存して精度が異なる加工を実現できるパラメータを簡単に設定できる機能、具体的には、パラメータの初期値を簡単に調整する機能をユーザに提供する。
工作機械3は、パラメータ調整装置1がパラメータを調整する際に必要な情報を数値制御装置2にフィードバックする機能を有する。すなわち、工作機械3は、エンコーダ、リニアスケールなどの図示を省略した各種センサを備え、各種センサによる測定結果を示すセンサ情報をフィードバック信号として数値制御装置2に出力する。
数値制御装置2は、工作機械3へ出力するNC指令と同一のNC指令または工作機械3からのフィードバック信号に基づきサンプリング情報を生成し、生成したサンプリング情報をパラメータ調整装置1に出力する。ここで、NC指令およびフィードバック信号は工作機械3の駆動軸の座標値である。図3は、数値制御装置2が出力するサンプリング情報のデータ構造の一例を示す図である。図3に示すように、サンプリング情報は、工作機械3の駆動軸の座標値および、一連の座標値が何番目のデータかを示すためのシリアル番号を含んで構成される。また、サンプリング情報には、NC指令またはフィードバック信号のどちらの信号であるかを判別するための情報が付加されてもよい。また、数値制御装置2は加工プログラム20をパラメータ調整装置1に出力する。
次に、パラメータ調整装置1の構成について説明する。図4は、実施の形態1にかかるパラメータ調整装置1の構成例を示す図である。図4に示すように、パラメータ調整装置1は、サンプリング部100と、インタフェース部200(以下、I/F部200とする)と、位置特定部300と、解析部400と、パラメータ反映部500とを備える。
サンプリング部100は、数値制御装置2からサンプリング情報を取得し、I/F部200に出力する。また、サンプリング部100は、サンプリング情報と加工プログラム20とを紐づけるための位置情報を作成し、I/F部200に出力する。
I/F部200は、サンプリング部100からサンプリング情報を取得し、サンプリング情報に含まれる各座標値を表示波形として、図示を省略した表示装置へ表示する。ここで、表示装置はパラメータ調整装置1の外部の装置であってもよいし、パラメータ調整装置1に含まれる構成であってもよい。I/F部200が表示装置を含んでいてもよい。また、I/F部200は、表示波形をユーザが任意の形状に変更するためのインタフェース、すなわち、サンプリング情報に含まれる各座標値をユーザが変更するためのインタフェースとして機能し、ユーザがサンプリング情報に変更を加えた範囲である指示範囲と、指示範囲に含まれる各々の座標値が表す表示波形の変更を指示する指示情報とを取得する。また、I/F部200は、位置情報および指示範囲を位置特定部300に出力し、指示情報を解析部400に出力する。
位置特定部300は、I/F部200から位置情報および指示範囲を取得する。また、位置特定部300は、位置情報および指示範囲に基づいて、加工プログラム20に含まれる各ブロック(ここでは、加工プログラム20に記述された指令1行をブロックと呼ぶ)の番号であるブロック番号のうち、指示範囲に含まれる各ブロックのブロック番号を特定し、特定したブロック番号を加工プログラム該当位置として解析部400および、パラメータ反映部500に出力する。
解析部400は、I/F部200から指示情報を取得し、位置特定部300から加工プログラム該当位置を取得し、指示情報を満たすパラメータを調整パラメータとして導出し、パラメータ反映部500に出力する。ここで、指示情報を満たすパラメータである調整パラメータは、加工プログラム該当位置が示す部分的な加工プログラム20の調整結果を示す。すなわち、調整パラメータは、加工プログラム20を構成するブロックのうち、加工プログラム該当位置(ブロック)の調整結果である。
パラメータ反映部500は、位置特定部300から加工プログラム該当位置を取得するとともに、解析部400から調整パラメータを取得する。また、パラメータ反映部500は、加工プログラム該当位置に基づいて加工プログラム20の該当ブロックを特定し、特定した該当ブロックに対して、調整パラメータを反映させる。すなわち、パラメータ反映部500は、加工プログラム20の該当ブロックのパラメータを調整パラメータに変更する。
以降では、パラメータ調整装置1の各構成要素の詳細な処理内容について説明する。
サンプリング部100は、サンプリング情報と加工プログラム20とを紐づけるための位置情報を生成する。
ここで、サンプリング部100が位置情報を生成する方法を説明する前に、数値制御装置2におけるNC指令の生成方法と、フィードバック信号の取得方法について説明する。
図5は、数値制御装置2の動作の一例を示すフローチャートである。図6は、数値制御装置2が実行する加工プログラム20の一例を示す図である。図6では、加工プログラム20に円弧指令であるG2指令が記述されている場合を例として挙げている。図6に示す加工プログラム20において、N指令はブロック番号、G2指令は円弧指令、X指令およびY指令は指令点座標、I指令およびJ指令は円弧中心座標、F指令は送り速度を示す。また、図7は、数値制御装置2が図6に示す加工プログラム20に基づいてNC指令を生成する方法を説明するための図である。図7において、一点鎖線は、図6の加工プログラム20が指令する経路である加工プログラム経路を示しており、始点(1つ前のブロックの終点)から終点を結んだ経路である。図7において、実線は、数値制御装置2が生成するNC指令を示しており、加工プログラム経路を数値制御装置2の1計算周期あたりの移動に分割したものである。数値制御装置2の1計算周期とは、数値制御装置2がNC指令を生成する周期である。なお、記載の都合上、一点鎖線と実線とをずらして記載しているが、実際には一点鎖線と実線は同一円弧上の経路となる。破線はフィードバック信号である。フィードバック信号は、図6の加工プログラム20に従って工作機械3が加工を行ったときの加工経路を示す。
数値制御装置2は、まず、加工プログラム20を1ブロック毎に読込む(ステップS101)。なお、上述したように、加工プログラム20の1行が1ブロックに該当する。数値制御装置2は、次に、読込んだブロックのそれぞれに記述された指令点座標から、ブロック毎の終点座標を計算する(ステップS102)。
数値制御装置2は、次に、送り速度を計算する(ステップS103)。送り速度は加工プログラム20のF指令により指令される。例えば、F3000は、3000mm/minで加工することを意味する。数値制御装置2は、次に、計算周期毎の指令であるNC指令を計算する(ステップS104)。例えば、送り速度が3000mm/min(50mm/s)で、数値制御装置2の計算周期が1msの場合、NC指令の長さは0.05mmとなり、NC指令は、図7に示す実線のように加工プログラム経路を分割した指令となる。
数値制御装置2は、ステップS104で計算したNC指令を工作機械3へ出力する(ステップS105)。工作機械3は、数値制御装置2から入力されたNC指令に基づいて動作する。
数値制御装置2は、次に、工作機械3の動作を示すフィードバック信号を取得する(ステップS106)。なお、フィードバック信号は、例えば、工作機械3を動作させるためのモータに取り付けられたエンコーダ、または、工作機械3に取り付けられたリニアスケールから取得する。工作機械3はNC指令に完全に追従することはできないため、フィードバック信号はNC指令に対して遅れた応答となる。
次に、パラメータ調整装置1のサンプリング部100による位置情報の生成方法について説明する。位置情報はサンプリング情報と加工プログラム20とを紐づけるための情報である。
図8は、パラメータ調整装置1のサンプリング部100がサンプリング情報としてNC指令を用いる場合の位置情報の生成方法を説明するための図である。図9は、サンプリング情報がNC指令である場合にパラメータ調整装置1のサンプリング部100が生成する位置情報の一例を示す図であり、サンプリング情報としてNC指令を用いて生成する位置情報の一例を示している。
NC指令は、数値制御装置2が指令を計算する周期に基づいて加工プログラム20を分割した指令である。そのため、位置情報は、NC指令のシリアル番号と、NC指令の生成に使用したブロック番号とを紐づける情報とすることができる。すなわち、図8に示すように、N1ブロックからNC指令としてfdt(1)、fdt(2)、fdt(3)、fdt(4)、fdt(5)を生成し、N2ブロックからNC指令としてfdt(6)、fdt(7)、fdt(8)、fdt(9)、fdt(10)を生成した場合、位置情報は、図9に示すように、fdt(1)、fdt(2)、fdt(3)、fdt(4)、fdt(5)のシリアル番号である1、2、3、4、5番とN1ブロックのブロック番号とを紐づけるとともに、fdt(6)、fdt(7)、fdt(8)、fdt(9)、fdt(10)のシリアル番号である6、7、8、9、10番とN2ブロックのブロック番号とを紐づける情報となる。ここで、fdt(N)はN番目(Nは自然数)のNC指令であり、シリアル番号はNC指令を識別するための一連の識別番号である。なお、複数のブロックを重ね合わせて生成されたNC指令が存在する場合、重ね合わせたすべてのブロック番号とシリアル番号とを紐づけることができる。例えば、図8において、fdt(5)がN1ブロックとN2ブロックとを重ね合わせたNC指令の場合、fdt(5)のシリアル番号である5番にはN1ブロックおよびN2ブロックの両方が紐づけられる。この位置情報により、fdt(N)の生成元に該当する加工プログラム20のブロックを判別することが可能になる。
図10は、パラメータ調整装置1のサンプリング部100がサンプリング情報としてフィードバック信号を用いる場合の位置情報の生成方法を説明するための図である。図11は、サンプリング情報がフィードバック信号である場合にパラメータ調整装置1のサンプリング部100が生成する位置情報の一例を示す図であり、サンプリング情報としてフィードバック信号を用いて生成する位置情報の一例を示している。
サンプリング情報としてフィードバック信号を使用する場合、位置情報は、フィードバック信号のシリアル番号と、フィードバック信号(図10における破線の終点)からフィードバック経路に対して垂直な方向に垂線を延ばし、最短距離で垂線と交わるブロックとを紐づける情報とすることができる。すなわち、図10において、フィードバック信号fb(1)、fb(2)、fb(3)、fb(4)のそれぞれから延ばした垂線はN1ブロックと交わり、フィードバック信号fb(5)、fb(6)、fb(7)、fb(8)、fb(9)、fb(10)のそれぞれから延ばした垂線はN2ブロックと交わる。そのため、位置情報は、fb(1)、fb(2)、fb(3)、fb(4)のシリアル番号である1、2、3、4番とN1ブロックのブロック番号とを紐づけるとともに、fb(5)、fb(6)、fb(7)、fb(8)、fb(9)、fb(10)のシリアル番号である5、6、7、8、9、10番とN2ブロックのブロック番号とを紐づける情報となる。なお、垂線が交わるブロックが変化したフィードバック信号には、垂線が交わるブロックのブロック番号に加え、一つ前のフィードバック信号に紐づけられたブロックのブロック番号も紐づけてもよい。すなわち、図10の例では、フィードバック信号から延ばした垂線が交わるブロックがfb(5)でN1ブロックからN2ブロックに変化している。そのため、fb(5)から延ばした垂線が交わるN2ブロックに加え、一つ前のフィードバック信号であるfb(4)に紐づけられたN1ブロックも併せてfb(5)に紐づけてもよい。
I/F部200は、サンプリング部100から取得したサンプリング情報を表示装置へ表示する。図12は、サンプリング情報を表示する方法の一例を示す図である。I/F部200は、例えば、図12に示すように、サンプリング情報を視覚的に表現する表示画面601を表示装置600に表示する。詳細には、I/F部200は、サンプリング情報に含まれる座標値に基づいて、位置誤差、速度波形、加速度波形および加加速度波形を含む表示画面601を生成して表示装置600に表示する。ここで、位置誤差は3Dで表現した加工形状上に誤差の大きさを色で表現したカラーマップである。なお、便宜上、図12では、誤差の大きさを濃淡で表現している。また、速度波形、加速度波形および加加速度波形は時系列波形である。ここで、位置誤差は加工プログラム20が表す形状とサンプリング情報が表す形状との差から計算することができる。すなわち、サンプリング情報に含まれる各座標値を結んだ経路に対して垂直な方向に垂線を延ばし、加工プログラム20の指令点を結んだ線分と交わるまでの距離を位置誤差とすることができる。なお、I/F部200は、位置誤差、速度波形、加速度波形および加加速度波形を表示画面601に同時に表示させる必要はない。I/F部200は、位置誤差、速度波形、加速度波形および加加速度波形のうちの少なくとも1つを表示画面601に表示させればよい。
更に、I/F部200は、表示装置600に表示したサンプリング情報である、位置誤差、速度波形、加速度波形および加加速度波形を、ユーザが任意の値に変更可能なインタフェースとして動作する。以下では、ユーザがサンプリング情報を変更する方法の例を説明する。
図13は、位置誤差のカラーマップ表示において許容誤差の設定を変更する方法の一例を示す図である。図13に示すように、I/F部200は、位置誤差のカラーマップ表示において、許容誤差の設定を変更したい箇所を任意形状の枠で指定する操作をユーザから受け付ける。なお、I/F部200は、マウス、キーボードなどの入力装置を接続することが可能であり、ユーザは、I/F部200に接続された入力装置を使用して、許容誤差を設定する箇所の指定を行う。I/F部200は、許容誤差の設定を変更する箇所の指定操作を受け付けると、指定された箇所に含まれるサンプリング情報を抽出し、抽出したサンプリング情報のシリアル番号を指示範囲として位置特定部300に出力する。
図14は、I/F部200が位置特定部300に出力する指示範囲の一例を示す図である。図14に示す指示範囲は、図13において任意形状の枠で指定した範囲内のサンプリング情報のシリアル番号がM(1)~M(1)+k(1)、M(2)~M(2)+k(2)、・・・、M(n)~M(n)+k(n)である場合に対応する。ここで、M(n)、k(n)は自然数であり、nはデータ番号を示す添え字である。
また、ユーザは指定した範囲における許容誤差を指示することができる。すなわち、I/F部200は、指定された範囲における許容誤差を指示する操作をユーザから受け付ける。I/F部200は、指示された許容誤差を指示情報として解析部400に出力する。図15は、I/F部200が解析部400に出力する指示情報の一例を示す図である。図15に示すように、指示情報は、例えば、ユーザが指示した値の種別(以降、指示種別と呼ぶ)と、その設定値とを含む。図15に示す指示情報は、指示種別が許容誤差、設定値が5μmの場合の例である。
図16は、速度波形表示においてクランプ速度の設定を変更する方法の一例を示す図である。図16に示すように、I/F部200は、速度波形表示において、クランプ速度の設定を変更する箇所を任意形状の枠で指定する操作をユーザから受け付ける。上述した許容誤差の設定を変更する場合と同様に、ユーザは、I/F部200に接続された入力装置を使用して枠の指定を行う。I/F部200は、クランプ速度の設定を変更する箇所の指定操作を受け付けると、指定された箇所に含まれるサンプリング情報を抽出し、抽出したサンプリング情報のシリアル番号を指示範囲として位置特定部300に出力する。また、ユーザは指定した範囲におけるクランプ速度を指示することができる。すなわち、I/F部200は、指定された範囲におけるクランプ速度を指示する操作をユーザから受け付ける。I/F部200は、指示されたクランプ速度を指示情報として解析部400に出力する。図16は、クランプ速度を100mm/minに変更する場合の例を示している。
図17は、加速度波形表示において許容加速度の設定を変更する方法の一例を示す図である。図17に示すように、I/F部200は、加速度波形表示において、許容加速度の設定を変更する箇所を任意形状の枠で指定する操作をユーザから受け付ける。上述した許容誤差の設定を変更する場合と同様に、ユーザは、I/F部200に接続された入力装置を使用して枠の指定を行う。I/F部200は、許容加速度の設定を変更する箇所の指定操作を受け付けると、指定された箇所に含まれるサンプリング情報を抽出し、抽出したサンプリング情報のシリアル番号を指示範囲として位置特定部300に出力する。また、ユーザは指定した範囲における許容加速度を指示することができる。すなわち、I/F部200は、指定された範囲における許容加速度を指示する操作をユーザから受け付ける。I/F部200は、指示された許容加速度を指示情報として解析部400に出力する。図17は、許容加速度を0.05Gに変更する場合の例を示している。
図18は、加加速度波形表示において許容加加速度の設定を変更する方法の一例を示す図である。図18に示すように、I/F部200は、加加速度波形表示において、許容加加速度の設定を変更する箇所を任意形状の枠で指定する操作をユーザから受け付ける。上述した許容誤差の設定を変更する場合と同様に、ユーザは、I/F部200に接続された入力装置を使用して枠の指定を行う。I/F部200は、許容加加速度の設定を変更する箇所の指定操作を受け付けると、指定された箇所に含まれるサンプリング情報を抽出し、抽出したサンプリング情報のシリアル番号を指示範囲として位置特定部300に出力する。また、ユーザは指定した範囲における許容加加速度を指示することができる。すなわち、I/F部200は、指定された範囲における許容加加速度を指示する操作をユーザから受け付ける。I/F部200は、指示された許容加加速度を指示情報として解析部400に出力する。図18は、許容加加速度を10m/s3に変更する場合の例を示している。
なお、図13、図16、図17および図18のそれぞれでは指示範囲を1箇所のみ記載しているが、I/F部200は、複数箇所の指定を受け付け可能である。指示範囲が複数の場合、I/F部200は、それぞれの指示範囲を位置特定部300に出力し、それぞれの指示範囲における指示情報を解析部400に出力する。
位置特定部300は、ユーザがI/F部200を介して指示した指示範囲に相当する加工プログラム20のブロック番号を導出し、導出したブロック番号を加工プログラム該当位置として解析部400およびパラメータ反映部500に出力する。
図19は、位置特定部300が指示範囲および位置情報から加工プログラム該当位置を導出する動作の概要を示す図である。図19に示すように、位置特定部300は、指示範囲に保存されたサンプリング情報のシリアル番号と同一のシリアル番号をもつ位置情報を検索し、検索した位置情報のシリアル番号に紐づけられたブロック番号を導出し、加工プログラム該当位置として解析部400およびパラメータ反映部500に出力する。
解析部400は、I/F部200から入力される指示情報に基づいて調整パラメータを導出する。図20は、解析部400が調整パラメータを導出する動作の一例を示すフローチャートである。図20のフローチャートは、指示情報が許容誤差である場合に解析部400が調整パラメータを導出する手順を示す。
解析部400は、まず、調整するパラメータの種類、設定範囲および刻み幅を設定する(ステップS201)。調整するパラメータの種類、設定範囲および刻み幅は、指示情報の指示種別毎に予め設定しておいてもよいし、図示しない入力装置を用いてユーザが設定するようにしてもよい。また、解析部400は、設定範囲および刻み幅を機械学習により決定してもよい。例えば、解析部400は、設定範囲、刻み幅、設定値および位置誤差を少なくとも含む状態量を取得する状態量観測部を備えてもよい。そして、この状態量に基づいて設定範囲、刻み幅、設定値および位置誤差の関係を学習する学習部を備えてもよい。また、解析部400は、上記に説明した学習部による学習を実行して作成したモデル、データ等を備える学習済み学習器を備えてもよい。指示情報が許容誤差である場合について示したが、指示情報がクランプ速度、許容加速度、許容加加速度の場合も同様である。
解析部400は、次に、ステップS201で設定した設定範囲および刻み幅に従って、パラメータ設定値を更新する(ステップS202)。具体的には、設定範囲の最小値をα1、最大値をα2、刻み幅をβとした場合、パラメータ設定値は下記の式(1)で表される。式(1)において、Lはパラメータの更新回数であり、Lの最小値は0、Lの最大値は式(1)の値がα2を超えない範囲の最大値である。なお、式(1)の値がα2を超える場合は、パラメータ設定値=α2とする。
パラメータ設定値 = α1+β×L …(1)
なお、式(1)では、パラメータ設定値を最小値から順に最大値まで更新しているが、逆に、最大値から順に最小値まで更新してもよい。
解析部400は、次に、ステップS202で更新したパラメータ設定値において発生する位置誤差を計算する(ステップS203)。図21は、解析部400が各パラメータ設定値において発生する位置誤差を計算するための構成要素を示すブロック図である。すなわち、解析部400は、数値制御装置エミュレータ401と機械モデル402とを備える。
数値制御装置エミュレータ401は、数値制御装置2をエミュレートするための構成要素であり、数値制御装置2が生成するNC指令と同等の指令を解析部400内で生成することができる。
機械モデル402は、工作機械3の動作をシミュレートするための構成要素であり、機械モデル402にNC指令を入力することで機械の応答をシミュレートすることができる。機械モデル402の例としては2慣性モデルおよび3慣性モデルがある。2慣性モデルは、工作機械3を駆動するためのモータのイナーシャと、モータにより駆動される被駆動体とを2慣性の振動系で近似したモデルである。3慣性モデルは、モータのイナーシャと、被駆動体と、工作機械の送りネジのイナーシャとを3慣性の振動系で近似したモデルである。
ステップS203において、解析部400は、ステップS202で更新したパラメータ設定値を数値制御装置エミュレータ401に設定し、NC指令と同等の指令を生成する。解析部400は、さらに、生成した指令を機械モデル402に入力し、機械応答のシミュレーション結果を取得し、機械応答のシミュレーション結果の位置誤差を計算する。具体的には、解析部400は、機械応答のシミュレーション結果を結んだ経路に対して垂直な方向に垂線を延ばし、加工プログラム20の指令点を結んだ線分と交わるまでの距離を求め、求めた距離を位置誤差とする。
なお、図21では、数値制御装置2をエミュレートし、NC指令と同等の指令を生成する数値制御装置エミュレータ401について記載したが、簡易的に数値制御装置2を模擬し、NC指令を近似した指令を生成する数値制御装置シミュレータを数値制御装置エミュレータ401の代わりに解析部400に搭載してもよい。
解析部400は、次に、ステップS203で計算した位置誤差を記録する(ステップS204)。具体的には、解析部400は、計算した位置誤差をパラメータ設定値と紐づけて記録する。
解析部400は、次に、測定が完了したかを確認する(ステップS205)。解析部400は、現在のパラメータ設定値すなわちステップS202で更新したパラメータ設定値が、ステップS201で設定した設定範囲の最大値に到達していれば測定完了と判定する。現在のパラメータ設定値が設定範囲の最大値に到達していない場合(ステップS205:No)、解析部400は、ステップS202に戻ってパラメータ設定値を更新し、さらに、ステップS203およびS204を再度実行する。現在のパラメータ設定値が設定範囲の最大値に到達している場合(ステップS205:Yes)、解析部400は、ステップS204で記録した位置誤差のうち、指示情報で指示された許容誤差以下で、かつ、許容誤差に最も近い位置誤差となるパラメータ設定値を抽出する(ステップS206)。解析部400は、抽出したパラメータ設定値と、パラメータの種類とを調整パラメータとしてパラメータ反映部500に出力する。
以上では、指示情報が許容誤差である場合すなわち指示情報として許容誤差が指示された場合における調整パラメータの導出手順について説明した。指示情報がクランプ速度である場合、解析部400は、調整パラメータとして指令速度Fを出力すればよい。この場合、調整パラメータである指令速度Fの値は指示情報であるクランプ速度と同じ値でよい。
また、指示情報が許容加速度である場合、解析部400は、加工プログラム該当位置の加工プログラム20を動作させたときに発生する加速度が、指示情報として指令された許容加速度以下となる指令速度Fを調整パラメータとして出力すればよい。具体的には、加工プログラム20が表す形状がコーナ形状の場合、コーナで生じる加速度が許容加速度以下となる指令速度Fを調整パラメータとして出力すればよい。
また、指示情報が許容加加速度である場合、解析部400は、加工プログラム該当位置の加工プログラム20を動作させたときに発生する加加速度が、指示情報として指令された許容加加速度以下となる移動平均フィルタ時定数を調整パラメータとして出力すればよい。具体的には、加工プログラム20が表す形状がコーナ形状の場合、コーナで生じる加速度を計算し、コーナで生じる加速度に移動平均フィルタをかけたときの加加速度が許容加速度以下となる移動平均フィルタ時定数を調整パラメータとして出力すればよい。
パラメータ反映部500は、加工プログラム20の、位置特定部300が特定した加工プログラム該当位置に対し、解析部400が導出した調整パラメータを適用する。
図22は、パラメータ反映部500が加工プログラム20に調整パラメータを反映させる動作の一例を示す図である。図22に示すように、パラメータ反映部500は、加工プログラム該当位置に保存されたブロック番号に該当する、加工プログラム20のブロックを対象として、調整パラメータに保存された調整パラメータの種類および設定値の変更指令を追加する。図22において、P1はパラメータの種類、pはパラメータ設定値を示す。また、G10はパラメータを変更するための指令である。
以上説明したように、実施の形態1にかかるパラメータ調整装置1は、数値制御装置2が工作機械3へ出力するNC指令、または、工作機械3が加工を行ったときの加工経路を示すフィードバック信号をサンプリング情報として取得し、サンプリング情報、加工プログラム20および数値制御装置2がNC指令を生成する周期に基づいて、サンプリング情報と加工プログラム20とを紐づけるための位置情報を生成するサンプリング部100と、サンプリング情報を表示装置に表示してサンプリング情報の変更操作を受け付けるとともに、サンプリング情報の変更箇所を示す指示範囲および指示範囲におけるサンプリング情報が満たすべき条件を示す指示情報を生成するI/F部200と、位置情報および指示範囲に基づいて、加工プログラム20に含まれる各ブロックのうち、変更を加える箇所を示す加工プログラム該当位置を特定する位置特定部300と、指示情報および加工プログラム20に基づいて、加工プログラム該当位置に含まれるパラメータ値を決定して調整パラメータとする解析部400と、調整パラメータを、加工プログラム20が含むブロックのうち、加工プログラム該当位置が示すブロックに反映させるパラメータ反映部500と、を備える。このような構成のパラメータ調整装置1によれば、ユーザは加工現象に直接影響する位置誤差、速度、加速度、加加速度などの物理量の設定変更と、変更を加えたい箇所を指示するだけで、所望の加工を実現するパラメータ設定値を得ることができる。すなわち、加工箇所に依存して精度が異なる加工を実現可能なパラメータを簡単に設定できる。
実施の形態2.
図23は、実施の形態2にかかるパラメータ調整装置1aの構成例を示す図である。本実施の形態では、加工プログラム20はパラメータ調整装置1aに保存されており、パラメータ調整装置1aは、実施の形態1にかかるパラメータ調整装置1を構成するサンプリング部100、I/F部200、位置特定部300、解析部400およびパラメータ反映部500に加え、数値制御装置エミュレータ411および機械モデル412をさらに備える。なお、実施の形態1にかかるパラメータ調整装置1と同一の符号を付した共通の構成要素については説明を省略する。
数値制御装置エミュレータ411は、パラメータ調整の対象となる数値制御装置2をエミュレートし、加工プログラム20に基づいてNC指令を生成し、機械モデル412およびサンプリング部100に出力する。機械モデル412は、数値制御装置2が制御する対象の工作機械3の動作をシミュレートし、実施の形態1で説明したフィードバック信号を生成してサンプリング部100に出力する。なお、数値制御装置エミュレータ411および機械モデル412は、それぞれ、実施の形態1で説明した、解析部400を構成する数値制御装置エミュレータ401および機械モデル402と同様のものである。
パラメータ調整装置1aのサンプリング部100、I/F部200、位置特定部300、解析部400およびパラメータ反映部500の処理内容は、実施の形態1と同一のため説明を省略する。また、数値制御装置エミュレータ411および機械モデル412の処理内容も実施の形態1の解析部400の説明で記載した内容と同一のため説明を省略する。
以上説明したように、本実施の形態にかかるパラメータ調整装置1aは、数値制御装置エミュレータ411および機械モデル412を備えるため、数値制御装置2および工作機械3を用いることなく、仮想環境上でパラメータ調整を行うことができる。
実施の形態3.
図24は、実施の形態3にかかるパラメータ調整装置1bの構成例を示す図である。本実施の形態にかかるパラメータ調整装置1bは、実施の形態1にかかるパラメータ調整装置1を構成する位置特定部300に代えて位置特定部300bを備え、さらに、クラスタリング部310を備える。
パラメータ調整装置1bのサンプリング部100、I/F部200、解析部400およびパラメータ反映部500の処理内容は実施の形態1と同一のため説明を省略する。
クラスタリング部310は、加工プログラム20が表す形状のそれぞれから特徴量を抽出し、特徴量に基づいて各形状を類似形状にクラスタリングして、クラスタリングした類似形状グループを形状分類として位置特定部300bに出力する。ここで、特徴量は、加工プログラム20の経路の重心位置座標、主成分、主成分ベクトルおよび経路長さのいずれかを正規化したものとしてもよい。あるいは、重心位置座標、主成分、主成分ベクトルおよび経路長さのそれぞれを正規化したものから少なくとも2つ以上を含む多次元情報としてもよい。クラスタリング部310は、特徴量に対してクラスタリングを行い、加工プログラム20を類似形状グループにクラスタリングする。クラスタリングにはk-means法やDBSCAN(Density-based spatial clustering of applications with noise)を用いてもよい。クラスタリング部310は、クラスタリングした類似形状グループを形状分類として位置特定部300bに出力する。
位置特定部300bは、実施の形態1にかかるパラメータ調整装置1の位置特定部300と同様に、I/F部200から位置情報および指示範囲を取得し、指示範囲に含まれる加工プログラム20のブロック番号である加工プログラム該当位置を導出する。また、位置特定部300bは、クラスタリング部310から形状分類を取得し、加工プログラム該当位置と同一の類似形状グループに属する加工プログラム20のブロック番号を加工プログラム該当位置に追加してパラメータ反映部500に出力する。
以上説明したように、本実施の形態にかかるパラメータ調整装置1bにおいて、クラスタリング部310は、加工プログラム20を類似形状グループにクラスタリングし、位置特定部300bは、I/F部200から取得した位置情報および指示範囲に基づいて導出した加工プログラム該当位置に、ユーザが指示した指示範囲と同一の類似形状グループに属する加工プログラム20のブロック番号を追加し、解析部400およびパラメータ反映部500に出力する。これにより、パラメータ反映部500は、加工プログラム該当位置に保存された指示範囲に該当する加工プログラム20のブロック番号、および、類似形状グループに属する加工プログラム20のブロック番号に調整パラメータを反映することが可能である。従って、ユーザは、類似形状グループに属する形状のうち、1箇所のみに指示範囲および指示情報を指示するだけで、類似形状グループ全体に指示範囲および指示情報を適用すなわちパラメータを調整することができ、類似形状グループ全体において所望の加工を実現できる。
つづいて、各実施の形態で説明したパラメータ調整装置1、1aおよび1bを実現するハードウェアについて説明する。各実施の形態で説明したパラメータ調整装置1、1aおよび1bのそれぞれを実現するハードウェアは同一であるため、一例として、パラメータ調整装置1を実現するハードウェアを説明する。
図25は、実施の形態1にかかるパラメータ調整装置1を実現するハードウェアの一例を示す図である。
パラメータ調整装置1は、プロセッサ91、メモリ92およびインタフェース回路93により実現することができる。プロセッサ91の例は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)ともいう)またはシステムLSI(Large Scale Integration)である。メモリ92の例は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリー、等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク等などである。
また、パラメータ調整装置1のサンプリング部100、I/F部200、位置特定部300、解析部400およびパラメータ反映部500は、これらの各部として動作するためのプログラムをプロセッサ91が実行することにより実現される。サンプリング部100、I/F部200、位置特定部300、解析部400およびパラメータ反映部500として動作するためのプログラムはメモリ92に予め格納されている。プロセッサ91は、このプログラムをメモリ92から読み出して実行することにより、サンプリング部100、I/F部200、位置特定部300、解析部400およびパラメータ反映部500として動作する。また、このプログラムは、サンプリング部100、I/F部200、位置特定部300、解析部400およびパラメータ反映部500の手順または方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。
メモリ92は、加工プログラム20、サンプリング情報などを保持するために用いられる。また、メモリ92は、プロセッサ91が各種処理を実行する際の一時メモリにも使用される。インタフェース回路93は、数値制御装置2、表示装置、入力装置などを接続するためのインタフェースである。
パラメータ調整装置1を実現するハードウェアについて説明したが、上述したように、パラメータ調整装置1a,1bも同様のハードウェアで実現することができる。なお、図25に示すプロセッサ91、メモリ92およびインタフェース回路93は、電子計算機を構成するハードウェアであってもよい。すなわち、パラメータ調整装置1,1a,1bは、電子計算機と、電子計算機で実行されるプログラムとで実現される形態であってもよい。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1a,1b パラメータ調整装置、2 数値制御装置、3 工作機械、20 加工プログラム、100 サンプリング部、200 I/F部、300,300b 位置特定部、310 クラスタリング部、400 解析部、401,411 数値制御装置エミュレータ、402,412 機械モデル、500 パラメータ反映部、600 表示装置、601 表示画面。

Claims (12)

  1. 数値制御装置が加工プログラムに基づいて出力する数値制御指令または前記数値制御指令に基づいて加工を実行する工作機械に設置されたセンサの計測値であるフィードバック信号をサンプリング情報として取得するとともに、前記サンプリング情報と前記加工プログラムとを紐づける情報である位置情報を作成するサンプリング部と、
    前記サンプリング情報を表示し、前記サンプリング情報の任意の範囲である1つ以上の指示範囲と、前記指示範囲の各々における前記サンプリング情報の変更内容を指示する指示情報とを取得するインタフェース部と、
    前記位置情報および前記指示範囲に基づいて、前記加工プログラムにおける前記指示範囲の各々の該当位置である加工プログラム該当位置を特定する位置特定部と、
    前記指示情報の各々に基づいて、前記指示情報を満たすパラメータである調整パラメータを導出する解析部と、
    前記加工プログラム該当位置の各々に前記調整パラメータを反映するパラメータ反映部と、
    を備えることを特徴とするパラメータ調整装置。
  2. 前記数値制御装置をエミュレートする数値制御装置エミュレータと、
    前記工作機械の動作をシミュレートする機械モデルと、
    を備え、
    前記数値制御装置エミュレータは、前記加工プログラムに基づいて前記数値制御指令を生成し、
    前記機械モデルは、前記数値制御装置エミュレータが生成する数値制御指令に基づいて前記フィードバック信号を生成し、
    前記サンプリング部は、前記数値制御装置エミュレータが生成する数値制御指令、または、前記機械モデルが生成するフィードバック信号を前記サンプリング情報として取得する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のパラメータ調整装置。
  3. 前記インタフェース部は、前記サンプリング情報を視覚的に表現する表示を行い、前記指示範囲の指定および前記指示情報の入力を受け付ける、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のパラメータ調整装置。
  4. 前記インタフェース部は、前記加工プログラムが表す形状と前記サンプリング情報が表す形状との差である位置誤差を表示し、前記指示情報として前記位置誤差に対する許容誤差の入力を受け付ける、
    ことを特徴とする請求項3に記載のパラメータ調整装置。
  5. 前記インタフェース部は、前記サンプリング情報が示す速度波形を表示し、前記指示情報として前記速度波形に対するクランプ速度の入力を受け付ける、
    ことを特徴とする請求項3に記載のパラメータ調整装置。
  6. 前記インタフェース部は、前記サンプリング情報が示す加速度波形を表示し、前記指示情報として前記加速度波形に対する許容加速度の入力を受け付ける、
    ことを特徴とする請求項3に記載のパラメータ調整装置。
  7. 前記インタフェース部は、前記サンプリング情報が示す加加速度波形を表示し、前記指示情報として前記加加速度波形に対する許容加加速度の入力を受け付ける、
    ことを特徴とする請求項3に記載のパラメータ調整装置。
  8. 前記加工プログラムの特徴量を抽出し、前記特徴量に基づいて加工プログラムを類似形状にクラスタリングするクラスタリング部、
    を備え、
    前記位置特定部は、前記位置情報および前記指示範囲に基づいて、前記加工プログラムにおける前記指示範囲の各々の該当位置と特定し、さらに、前記類似形状に基づいて、前記指示範囲と同一形状にクラスタリングされた該当位置を特定し、特定した該当位置を前記加工プログラム該当位置とする、
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一つに記載のパラメータ調整装置。
  9. 前記解析部は、前記数値制御装置のエミュレーションおよび前記工作機械の動作のシミュレーションを、前記加工プログラムを構成するブロックのうち、前記指示範囲に含まれるブロックのパラメータ設定を変更しながら繰り返し実行して前記調整パラメータを導出する、
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載のパラメータ調整装置。
  10. 前記パラメータ反映部は、前記加工プログラム該当位置に基づいて、前記調整パラメータを前記加工プログラムに反映させる、
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか一つに記載のパラメータ調整装置。
  11. 加工プログラムに基づいて数値制御指令を生成する数値制御装置と、
    前記数値制御指令に基づいて加工を実行する工作機械と、
    前記数値制御装置のパラメータ調整を行うパラメータ調整装置と、
    を備え、
    前記パラメータ調整装置は、
    前記数値制御指令または前記工作機械に設置されたセンサの計測値であるフィードバック信号をサンプリング情報として取得するとともに、前記サンプリング情報と前記加工プログラムとを紐づける情報である位置情報を作成するサンプリング部と、
    前記サンプリング情報を表示し、前記サンプリング情報の任意の範囲である1つ以上の指示範囲と、前記指示範囲の各々における前記サンプリング情報の変更内容を指示する指示情報とを取得するインタフェース部と、
    前記位置情報および前記指示範囲に基づいて、前記加工プログラムにおける前記指示範囲の各々の該当位置である加工プログラム該当位置を特定する位置特定部と、
    前記指示情報の各々に基づいて、前記指示情報を満たすパラメータである調整パラメータを導出する解析部と、
    前記加工プログラム該当位置の各々に前記調整パラメータを反映するパラメータ反映部と、
    を備えることを特徴とする工作機械システム。
  12. 数値制御装置が加工プログラムに基づいて出力する数値制御指令または前記数値制御指令に基づいて加工を実行する工作機械に設置されたセンサの計測値であるフィードバック信号をサンプリング情報として取得するとともに、前記サンプリング情報と前記加工プログラムとを紐づける情報である位置情報を作成するステップと、
    前記サンプリング情報を表示し、前記サンプリング情報の任意の範囲である1つ以上の指示範囲と、前記指示範囲の各々における前記サンプリング情報の変更内容を指示する指示情報とを取得するステップと、
    前記位置情報および前記指示範囲に基づいて、前記加工プログラムにおける前記指示範囲の各々の該当位置である加工プログラム該当位置を特定するステップと、
    前記指示情報の各々に基づいて、前記指示情報を満たすパラメータである調整パラメータを導出するステップと、
    前記加工プログラム該当位置の各々に前記調整パラメータを反映するステップと、
    を含むことを特徴とするパラメータ調整方法。
JP2023526723A 2021-06-09 2021-06-09 パラメータ調整装置、工作機械システムおよびパラメータ調整方法 Active JP7479571B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2021/021911 WO2022259418A1 (ja) 2021-06-09 2021-06-09 パラメータ調整装置、工作機械システムおよびパラメータ調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2022259418A1 JPWO2022259418A1 (ja) 2022-12-15
JP7479571B2 true JP7479571B2 (ja) 2024-05-08

Family

ID=84425931

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023526723A Active JP7479571B2 (ja) 2021-06-09 2021-06-09 パラメータ調整装置、工作機械システムおよびパラメータ調整方法

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP7479571B2 (ja)
CN (1) CN117337414A (ja)
DE (1) DE112021007795T5 (ja)
WO (1) WO2022259418A1 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4307605B2 (ja) 1998-12-30 2009-08-05 美恵子 小林 帯枕
JP2016130908A (ja) 2015-01-13 2016-07-21 ファナック株式会社 加工条件に応じてパラメータを調整するパラメータ自動調整装置
JP6278173B2 (ja) 2016-01-12 2018-02-14 株式会社村田製作所 積層体及び電子部品

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3375977B2 (ja) * 1991-04-04 2003-02-10 三菱電機株式会社 数値制御装置
JP3231468B2 (ja) * 1993-03-26 2001-11-19 ファナック株式会社 射出成形機のモニタ装置
JPH0895643A (ja) * 1994-09-26 1996-04-12 Fanuc Ltd サーボモータのフィードフォワード制御方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4307605B2 (ja) 1998-12-30 2009-08-05 美恵子 小林 帯枕
JP2016130908A (ja) 2015-01-13 2016-07-21 ファナック株式会社 加工条件に応じてパラメータを調整するパラメータ自動調整装置
JP6278173B2 (ja) 2016-01-12 2018-02-14 株式会社村田製作所 積層体及び電子部品

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2022259418A1 (ja) 2022-12-15
DE112021007795T5 (de) 2024-04-18
CN117337414A (zh) 2024-01-02
WO2022259418A1 (ja) 2022-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11235461B2 (en) Controller and machine learning device
US11460824B2 (en) Numerical controller
JP6553508B2 (ja) Cncコントローラに組み込まれたcam機能を有するコンピュータ数値制御(cnc)システム及びcnc機械を修正する方法
JP6469065B2 (ja) 機械学習装置及び加工時間予測装置
US7174225B2 (en) Method and system for simulating processing of a workpiece with a machine tool
CN100475460C (zh) 机器人的离线示教装置
JP5458115B2 (ja) 加工経路生成方法及びその装置
EP2946252B1 (en) Automated input simulation for simulated programmable logic controller
CN109542046B (zh) 控制装置、控制方法及控制系统
JP2019188558A (ja) 工具選定装置及び機械学習装置
JP2021056835A (ja) シミュレーション装置
US20210247734A1 (en) Numerical control device and numerical control method
JP2006340480A (ja) モータの制御装置及び制御方法
JP7479571B2 (ja) パラメータ調整装置、工作機械システムおよびパラメータ調整方法
US20210018903A1 (en) Information processing system, information processing method, and recording medium
US10643009B2 (en) Simulation apparatus
WO2022162944A1 (ja) シミュレーション装置、工作機械システム、シミュレーション方法および加工方法
JPH06274228A (ja) 数値制御装置
Semm et al. Dynamic substructuring of machine tools considering local damping models
JP4446068B2 (ja) 工作機械用の数値制御装置および工作機械を制御する数値制御方法
US11231699B2 (en) Program analysis device
US20220229416A1 (en) Control system, analysis method, and program
JP3076841B1 (ja) 実環境適応型ロボットの教示プログラム作成方法
KR19980020028A (ko) 가상의 컴퓨터 수치 제어 공작 시스템 및 방법
Holzapfel et al. Low-cost PC based flight simulator for education and research

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230529

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240423

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7479571

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150