JP7478418B2 - 検査実績把握装置、およびこれを備えた超音波検査装置 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 令和1年10月1日から令和2年2月3日まで、独立行政法人国立病院機構 信州上田医療センターにて、試験を行った
ここに開示された技術は、医療機関に導入された超音波検査装置について、その検査実績を把握するための装置に関する。
近年、医療機関では、医療行為の利便性を向上させるために、電子カルテシステム、医用画像情報システム(PACS:Picture Archiving and Communication Systems)等の病院情報システムが構築されている。そして、医療現場で利用される多くのモダリティが、この病院情報システムにオンライン接続されている。ここで、モダリティとは、CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影装置)、MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴診断装置)、US(UltraSonography:超音波検査装置)等に代表される医用画像を撮影する医療機器のことをいう。
特許文献1では、患者情報を共有して医療業務を支援する医療支援システムについて開示されている。この医療支援システムは、ネットワークに接続され患者情報データベースを有するファイルサーバーと、ネットワークを介してファイルサーバーとの間で通信し入力されたオーダー情報をファイルサーバーに伝達する情報端末装置とを備える。ファイルサーバーは、情報端末装置から伝達されたオーダー情報に基づいて対応する撮影条件情報を作成し、この撮影条件情報をオーダー情報と共に情報端末装置へ伝達する。
特開2019-109763号公報
近年では、規模の大きな医療機関のほとんどでは、特許文献1に開示されているような病院情報システムが構築されている。ところが実際には、病院情報システムが構築されているにもかかわらず、多くのモダリティが病院情報システムにオンライン接続されていないままになっている。その理由は、例えば、モダリティの型が古くオンライン接続機能を有しない、病院情報システムの構築後に導入したモダリティを病院情報システムに追加接続するのにコストがかかる、等である。
ここで、モダリティが病院情報システムにオンライン接続されていなくても、検査や診断自体には、特に支障は生じない。しかしながら、本願発明者等による調査や検討により、次のような問題があることが分かった。
すなわち、オンライン接続されていないモダリティを利用して検査を行った場合には、検査を行った医師や看護師等の医療スタッフが電子カルテシステムへの入力を忘れると、モダリティを用いた診療行為が病院情報システムに記録されないままになる。特に、救急対応時や多数の患者を連続して診断するような場合等には、医師や医療スタッフは超多忙であるため、モダリティを用いた診療行為の記録漏れがしばしば生じる。すなわち、医療機関において、「モダリティによる検査は実施されたがオーダー記録がない」というケースが多数発生していることが分かった。このことは、適正な診療費用の請求漏れにつながり、ひいては、医療機関に経営的インパクトを与える結果になってしまう。また、現場で働く医師や医療スタッフに、モダリティによる検査を実施したときは電子カルテシステムへの入力を確実に行うよう注意喚起したとしても、現実的にはなかなか効果が望めない。
また、モダリティの中でも特に超音波検査装置は、CTやMRIと比べて、取得した超音波画像から検査部位を特定することが容易でない場合が多い。また、超音波検査では、検査した画像をディスプレイに表示するだけにとどめて、これを記録したり出力したりしないケースも多い。このため、超音波検査装置は、検査実績を事後的に把握することが、CTやMRIと比べてより困難である。
ここで、本願発明者等が所属する医療機関では、計28台の超音波検査装置が導入されているが、そのうち19台は、病院情報システムにオンライン接続されていない。そして、本願発明者等が実施した調査によると、超音波検査に関して「検査は実施されたがオーダー記録がない」というケースは、入院と外来を併せて、ひと月当たり53件も発生していた。これらのケースが全て出来高で診療費用を請求できていた場合の合計金額は、392,800円にのぼる。単純に計算して、1年間で4,713,600(=392,800×12)円の経営的インパクトが、当該医療機関に生じていることになる。
ここに開示された技術は、病院情報システムにオンライン接続されていない超音波検査装置について、確実に、かつ、簡易な方法で、検査実績を把握できるようにし、医療機関における診療費用の請求漏れを低減することを目的とする。
前記課題を解決するために、ここに開示された技術では、病院情報システムにオンライン接続されていない超音波検査装置について、その検査実績を把握するための装置を提供する。この検査実績把握装置は、前記超音波検査装置を用いて検査を行ったユーザが、検査した部位を、診療報酬上の区分に従って入力可能なように構成されたユーザ操作部と、前記ユーザ操作部を介して入力があったとき、この入力を基にして、検査した部位および入力日時を含む検査実績データを生成するデータ生成部と、前記データ生成部によって生成された検査実績データを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された検査実績データを、外部に出力する出力部とを備える。
本開示に係る検査実績把握装置は、超音波検査装置を用いて検査を行ったユーザが、検査した部位を診療報酬上の区分に従って入力可能なように構成されたユーザ操作部を備える。ユーザ操作部を介して入力があったとき、データ生成部は、この入力を基にして、検査した部位および入力日時を含む検査実績データを生成する。生成された検査実績データは、記憶部に記憶され、出力部によって外部に出力される。これにより、医師等がユーザ操作部を介して入力を行うだけで、診療報酬上の区分に従った検査部位を含む検査実績データが生成され、この検査実績データを例えば、医療機関の会計部門に送信することができる。すなわち、医師等が電子カルテシステムへの入力を行わなくても、超音波検査装置を用いた診療行為の記録漏れを回避することができる。したがって、病院情報システムにオンライン接続されていない超音波検査装置について、確実にかつ簡易に、検査実績を把握することができる。
また、前記ユーザ操作部は、診療報酬上の区分に従った部位がそれぞれ割り当てられた、複数の操作ボタンを備え、前記データ生成部は、ユーザによって操作された前記操作ボタンを認識し、この操作ボタンに割り当てられた部位を、検査した部位として特定する、としてもよい。
これにより、医師等は、超音波検査装置を用いて検査した部位に対応する操作ボタンを操作するだけでよいので、簡易に、診療報酬上の区分に従った検査部位を含む検査実績データを生成することができる。
また、前記ユーザ操作部は、診療報酬上の区分に従った部位がそれぞれ割り当てられた複数のタッチボタンを表示するタッチパネルであり、前記データ生成部は、ユーザによって操作された前記タッチボタンを認識し、このタッチボタンに割り当てられた部位を、検査した部位として特定する、としてもよい。
これにより、医師等は、超音波検査装置を用いて検査した部位に対応するタッチボタンを操作するだけでよいので、簡易に、診療報酬上の区分に従った検査部位を含む検査実績データを生成することができる。また、タッチパネルを利用することによって、検査した部位を階層的に細かく入力することが可能になる。加えて、診療報酬の改定が行われた場合でも、ソフトウェアを変更するだけで容易に対応することができる。
また、前記超音波検査装置による検査を受けた被検査者を示すデータを入力するためのデータ入力部を備え、前記データ生成部は、前記データ入力部を介して入力されたデータを、前記検査実績データに加える、としてもよい。
これにより、診療報酬上の区分に従った検査部位を含む検査実績データに、被検査者を特定するデータが加えられるので、超音波検査装置による検査実績を被検査者と関連づけて把握することができる。
また、超音波検査装置が、上述した検査実績把握装置を備えていてもよい。
ここに開示された技術によると、病院情報システムにオンライン接続されていない超音波検査装置について、確実にかつ簡易に、検査実績を把握することができる。したがって、医療機関における診療費用の請求漏れを低減することができる。
本実施形態に係る検査実績把握装置が超音波検査装置に設置された状態の例 本実施形態に係る検査実績把握装置の外観例 (a)は本実施形態に係る検査実績把握装置の機能構成例、(b)は本実施形態に係る検査実績把握装置が生成する検査実績データの例 本実施形態に係る検査実績把握装置のユーザ操作部としてタッチパネルを用いた場合の画面例
以下、例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本実施形態に係る検査実績把握装置が超音波検査装置に設置された状態の例を示す。図1に示す超音波検査装置1は、装置本体2と、操作パネル3と、ディスプレイ4と、超音波プローブ5とを備える。医師等の医療従事者であるユーザは、超音波検査装置1を用いて、患者等の被検査者の検査を行う。具体的には、ユーザは、超音波プローブ5を被検査者の胸部や腹部等の部位に当てて、操作パネル3を操作して超音波画像をディスプレイ4に表示させる。そして、ディスプレイ4に表示された超音波画像を見て、検査を行う。
図1に示す超音波検査装置1は、例えば医療機関内の救急外来において利用されており、当該医療機関の病院情報システムにはオンライン接続されていない。すなわち、超音波検査装置1は、医療機関内のPACS(Picture Archiving and Communication Systems)や電子カルテシステム等の情報システムには接続されておらず、スタンドアロンで利用されている。
図1では、本実施形態に係る検査実績把握装置10が、超音波検査装置1に設置されている。具体的には、操作パネル3の奥側でディスプレイ4の下方に検査実績把握装置10が設置されている。なお、検査実績把握装置10の設置位置は図1に示したものに限られるものではない。ただし、検査実績把握装置10は、超音波検査装置1の近傍で、ユーザの目につきやすい位置に設置されていることが好ましい。
図2は本実施形態に係る検査実績把握装置10の外観例である。図2に示すように、検査実績把握装置10は、その表面に複数の操作ボタン11~16が設けられている。ここでは、操作ボタン11~16は押しボタンであり、押されると検査実績把握装置10の内部に信号が入力される。操作ボタン11~16にはそれぞれ、超音波検査装置1によって検査される部位が割り当てられている。具体的には、操作ボタン11,12,13,14には、それぞれ、「下肢血管」、「胸腹部」、「頭頸部・四肢・体表・末梢血管等」、「心臓」が割り当てられている。この割り当ては、超音波検査に関する診療報酬上の区分に従ったものである。なお、操作ボタン15,16は空きになっている。
図3(a)は検査実績把握装置10の機能構成例を示す図であり、図3(b)は検査実績データの例である。図3(a)の例では、検査実績把握装置10は、データ生成部の一例であるプロセッサ21と、記憶部の一例であるメモリ22と、プログラムメモリ23と、入力インタフェース回路24と、出力インタフェース回路25とを備える。検査実績把握装置10の機能は、プロセッサ21がプログラムメモリ23に格納されたプログラムを実行することによって、実現される。なお、プログラムメモリ23は、例えばメモリーカードのように、検査実績把握装置10に着脱可能に構成されていてもよい。
検査実績把握装置10は、プログラムメモリ23に格納されたプログラムに従って、次のように動作する。ユーザがいずれかの操作ボタン11~14を押すと、プロセッサ21は、入力インタフェース回路24を介してその入力を認識する。そして、プロセッサ21は、押された操作ボタン11~14に割り当てられた部位を、検査した部位として特定し、検査部位を示すデータと、操作ボタン11~14が押された日時を示すデータとを組み合わせて、検査実績データを生成する。生成された検査実績データは、メモリ22に格納される。プロセッサ21は、操作ボタン11~14が押されるたびに、上のような動作を実行する。
プロセッサ21の動作によって、図3(b)に示すような検査実績データが、メモリ22に蓄積される。各検査実績データは、検査した部位、および入力日時を含んでいる。メモリ22に蓄積された検査実績データは、例えば3時間おきなど定期的に、出力インタフェース回路25を介して外部に出力される。例えば、PC等の他の情報機器から、USBポート26を介して読み出される。また、LANポート27を介して、あるいは、Wifi(登録商標)等の無線LAN28経由で、医療機関の会計部門に向けて送信される。例えば、会計部門にあるPCに検査実績データを送信してもよいし、会計部門にあるプリンタから検査実績データから出力されるようにしてもよい。USBポート26、LANポート27、無線LAN28は出力部の一例である。
なお、検査実績データを出力するタイミングは、定期的でなくてもよい。例えば、外部の情報機器からの操作によって、検査実績データを出力するようにしてもかまわない。
また、検査実績把握装置10は、設置された超音波検査装置1から電源供給を受けるように構成されている。ただし、検査実績把握装置10は、電池を内蔵するように構成してもよい。
ここで、本実施形態に係る検査実績把握装置10による作用効果について説明する。
課題の項ですでに述べたように、医療機関において、病院情報システムにオンライン接続されていないモダリティに関しては、検査は実施されたがオーダー記録がない、というケースが多数発生しているのが現状である。そして、モダリティの中でも特に超音波検査装置は、CTやMRIと比べて、検査実績を事後的に把握することがより困難である。
そこで、本実施形態に係る検査実績把握装置10を、病院情報システムにオンライン接続されていない超音波検査装置1に設置することによって、「検査は実施されたがオーダー記録がない」ケースを大きく低減することができる。医師や看護師等は、超音波検査装置1によって検査を行ったとき、検査実績把握装置10の操作ボタン11~14のいずれかを押すだけでよい。電子カルテシステムの入力と比べてはるかに簡便であり、救急対応時等の多忙な時でも実行しやすい。また、検査実績把握装置10は、超音波検査装置1の操作パネル3の近傍に設置されているため、入力忘れが生じにくい。
また、コストの面でも大きなメリットがある。すなわち、既存の病院情報システムにモダリティを新たにオンライン接続するためには、100万円以上のコストがかかるといわれている。これに対して、本実施形態に係る検査実績把握装置は、非常に安価に作製することができる。本願発明者らは、Raspberry Piを用いて試作機を作製し、救急外来の超音波検査装置に設置して試行を行った。Raspberry Piは、低コスト(2000~3500円)のシングルボードコンピュータである。操作ボタン等を含めても、超音波検査装置を新たにオンライン接続することに比べて格段にコストが低い。しかも、どの超音波検査装置に対しても同じ構成の検査実績把握装置を設置すればよいので、複数の超音波検査装置に対しても低コストで対応することができる。
以上のように本実施形態によると、検査実績把握装置10は、超音波検査装置1を用いて検査を行ったユーザが、検査した部位を診療報酬上の区分に従って入力可能なように構成された操作ボタン11~14を備える。操作ボタン11~14を介して入力があったとき、プロセッサ21は、この入力を基にして、検査した部位および入力日時を含む検査実績データを生成する。生成された検査実績データは、メモリ22に記憶され、USBポート26、LANポート27、無線LAN28によって外部に出力される。これにより、医師等が操作ボタン11~14を介して入力を行うだけで、診療報酬上の区分に従った検査部位を含む検査実績データが生成され、この検査実績データを例えば、医療機関の会計部門に送信することができる。すなわち、医師等が電子カルテシステムへの入力を行わなくても、超音波検査装置を用いた診療行為の記録漏れを回避することができる。したがって、病院情報システムにオンライン接続されていない超音波検査装置1について、確実にかつ簡易に、検査実績を把握することができる。
また、医療機関内にある複数の超音波検査装置に対して本実施形態に係る検査実績把握装置をそれぞれ設置し、これら複数の検査実績把握装置に蓄積された検査実績データを、医療機関内にある共通の情報機器に、集中的に送信するように構成してもよい。
なお、上述の実施形態では、超音波検査装置1によって検査した部位が、操作ボタン11~16によって入力されるものとしたが、操作ボタン11~16は、超音波検査装置1を用いて検査した部位を入力するためのユーザ操作部の一例である。本開示において、ユーザ操作部は、検査した部位を、診療報酬上の区分に従って入力可能なように構成されていればよい。例えば、ユーザ操作部を、検査部位を特定するスイッチと、入力スイッチとの組み合わせによって、構成してもよい。あるいは、タッチパネル上のボタンを用いてもかまわない。
図4はユーザ操作部としてタッチパネルを用いた例を示す。図4(a)のタッチパネル30では、画面にタッチボタン31~34が表示されている。タッチボタン31,32,33,34にはそれぞれ、「下肢血管」、「胸腹部」、「心臓」、「頭頸部・四肢・体表・末梢血管等」が割り当てられている。そして、例えばユーザがタッチボタン32「胸腹部」にタッチすると、図4(b)に示すように、タッチボタン41~46が表示される。タッチボタン41~46には、それぞれ、「消化器領域」、「腎・泌尿器領域」、「女性生殖器領域」、「血管領域」、「胸腔内・腹腔内の貯留物等」、「その他」が割り当てられている。
ユーザ操作部としてタッチパネル30を用いることによって、図4の画面例のように、検査した部位を階層的に細かく入力することが可能になる。また、診療報酬の改定が行われた場合でも、ソフトウェアを変更するだけで容易に対応することができる。なお、図4(b)の画面例は、令和2年度診療報酬改定に対応したことを想定している。
また、検査実績把握装置10が、超音波検査装置1を用いて検査を受けた被検査者を特定するデータを入力するためのデータ入力部を備えてもかまわない。例えば、患者を特定するバーコードを読むためのバーコードリーダを、検査実績把握装置10に設けてもよい。医師等が、操作ボタン11~14を押す際に、患者に付されたタグやカルテに印刷されたバーコードをバーコードリーダによって読み取らせる。この場合、プロセッサ21は、生成した検査実績データに、バーコードリーダを介して入力されたデータを加えればよい。これにより、超音波検査装置による検査実績を被検査者と関連づけて把握することができる。なお、バーコードリーダは、被検査者を示すデータを入力するためのデータ入力部の一例であり、他の手段を利用してもかまわない。
また、上述の実施形態では、検査実績把握装置10を、超音波検査装置1に設置して利用するものとしたが、これに限られるものではない。例えば、検査実績把握装置が、超音波検査装置と一体になって構成されていてもよい。また、超音波検査装置のオプションとして、検査実績把握装置を追加できるようにしてもかまわない。すなわち、超音波検査装置が、本実施形態に係る検査実績把握装置を備えていてもよい。
前述の実施形態は単なる例示に過ぎず、本開示の範囲を限定的に解釈してはならない。本開示の範囲は請求の範囲によって定義され、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本開示の範囲内のものである。
ここに開示された技術は、医療機関において、病院情報システムにオンライン接続されていない超音波検査装置に関する診療費用の請求漏れを低減するのに有用である。
1 超音波検査装置
10 検査実績把握装置
11~14 操作ボタン(ユーザ操作部)
21 プロセッサ(データ生成部)
22 メモリ(記憶部)
26 USBポート(出力部)
27 LANポート(出力部)
28 無線LAN(出力部)
30 タッチパネル(ユーザ操作部)
31~34,41~46 タッチボタン

Claims (5)

  1. 病院情報システムにオンライン接続されていない超音波検査装置について、その検査実績を把握するための装置であって、
    前記超音波検査装置を用いて検査を行ったユーザが、検査した部位を、診療報酬上の区分に従って入力可能なように構成されたユーザ操作部と、
    前記ユーザ操作部を介して入力があったとき、この入力を基にして、検査した部位および入力日時を含む検査実績データを生成するデータ生成部と、
    前記データ生成部によって生成された検査実績データを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された検査実績データを、外部に出力する出力部とを備えた
    ことを特徴とする検査実績把握装置。
  2. 請求項1記載の検査実績把握装置において、
    前記ユーザ操作部は、診療報酬上の区分に従った部位がそれぞれ割り当てられた複数の操作ボタンを備え、
    前記データ生成部は、ユーザによって操作された前記操作ボタンを認識し、この操作ボタンに割り当てられた部位を、検査した部位として特定する
    ことを特徴とする検査実績把握装置。
  3. 請求項1記載の検査実績把握装置において、
    前記ユーザ操作部は、診療報酬上の区分に従った部位がそれぞれ割り当てられた複数のタッチボタンを表示するタッチパネルであり、
    前記データ生成部は、ユーザによって操作された前記タッチボタンを認識し、このタッチボタンに割り当てられた部位を、検査した部位として特定する
    ことを特徴とする検査実績把握装置。
  4. 請求項1~3のうちいずれか1項記載の検査実績把握装置において、
    前記超音波検査装置による検査を受けた被検査者を示すデータを入力するためのデータ入力部を備え、
    前記データ生成部は、前記データ入力部を介して入力されたデータを、前記検査実績データに加える
    ことを特徴とする検査実績把握装置。
  5. 請求項1~4のうちいずれか1項記載の検査実績把握装置を備えた超音波検査装置。
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