JP7476381B1 - プログラム、方法、情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、特許文献1の技術は、あくまで所属するギルド、団体の所属可否を中央集権的に決めるためのものであり、仮想空間において活動するユーザに何かしらの権限を与えるものではない。そのため、仮想空間において実施されるイベントにおいてユーザが当該イベントを管理するモチベーションを阻害する恐れがあった。
そのため、仮想空間で活動するユーザのモチベーションを高める技術が必要とされている。
<概要>
以下の実施形態では、ユーザに対し、仮想空間において実施されるイベント、例えば、出演者と視聴者とが存在するイベントにおいて、収益に係る所定の権利を付与する技術について説明する。
ここで、本開示にかかる技術を実現する際において適宜使用される装置等に関しては限定されず、ユーザの所持しているスマートフォン、タブレット端末などの端末装置の場合もあれば、据え置き型のPC(Personal Computer)、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)等のデバイスにより提示されることもある。
例えば、システム1は、仮想空間で実施されるイベントにかかわるユーザのうち、仮想空間の
管理者である第1のユーザから、第1のユーザとは異なり、仮想空間におけるイベントにかかわるユーザである第2のユーザを指定する入力操作を受け付け、当該第2のユーザに仮想空間で実施されるイベントで取得された収益に係る所定の権利を付与する。
このとき、収益は、イベントの実施前、実施中、実施後の少なくともいずれかのタイミングにおいて、第1のユーザ、第2のユーザとは異なるイベントの参加者から受け付けた金銭、または金銭に代替する手段である。
これにより、仮想空間で活動するユーザが仮想空間内において実施されるイベントを管理することができ、より仮想空間で活動するユーザのモチベーションを高める技術を提供することができる。
図1は、第1の実施の形態におけるシステム1の全体の構成を表している。
・仮想空間を管理するユーザ:第1のユーザ
・第1のユーザとは異なるユーザであり、当該イベントにかかわる(すなわち、イベントの運営にかかわる)ユーザ:第2のユーザ
・第2のユーザから所定の権利をさらに付与、または譲渡されたユーザ:第3のユーザ
端末装置10は、移動体通信システムに対応したスマートフォン、タブレット等の携帯端末などにより実現される。この他に、端末装置10は、例えば据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC等であるとしてもよい。図1に端末装置10Bとして示すように、端末装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、記憶部16と、プロセッサ19とを備える。サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
また、本願において、各端末装置は、下記のように定義する。
・第1のユーザが使用する端末装置10:端末装置10A(制御部等は190A等と定義する)
・第2のユーザが使用する端末装置10:端末装置10B(制御部等は190B等と定義する)
・第3のユーザが使用する端末装置10:端末装置10C(制御部等は190C等と定義する)
(第1の実施形態と、第2の実施形態とで各ユーザの定義が異なる場合も、ユーザの表記と端末装置の表記の対応付けは変わらないものとする)
図2は、実施の形態1のシステム1を構成する端末装置10のブロック図である。図2に示すように、端末装置10は、複数のアンテナ(アンテナ111、アンテナ112)と、各アンテナに対応する無線通信部(第1無線通信部121、第2無線通信部122)と、操作受付部130(タッチ・センシティブ・デバイス1301およびディスプレイ1302を含む)と、音声処理部140と、マイク141と、スピーカ142と、位置情報センサ150と、カメラ160と、モーションセンサ170と、記憶部180と、制御部190と、を含む。端末装置10は、図2では特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリ、バッテリから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路など)も有している。図2に示すように、端末装置10に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
また、カメラ160は、端末装置10を使用するユーザ、出演者等の身体の動きを取得する。具体的には、例えば、カメラ160は、ユーザの口の動き、顔の各部位(目、眉等)の動きを取得する。当該動きの取得は、既存のあらゆる技術を利用してよい。
・イベントの運営にかかわるユーザ(事務処理等の裏方を担当するユーザも含む)
・イベントの運営にかかわりつつ、イベントの出演者、および当該出演者と共演する出演者であるユーザ(配信イベント等における枠主等)
・イベントの運営にかかわらずに、イベントに出演するユーザ(イベントのゲスト等)
ユーザ情報1801に含まれる情報の詳細は、後述する。
図3は、サーバ20の機能的な構成を示す図である。図3に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
・ユーザの氏名、識別ID
・ユーザの年齢
・ユーザの性別
・ユーザの勤務先
・ユーザの年収
・ユーザの個人情報の登録状況
・ユーザがイベントの収益に係る権利を付与された回数
・ユーザの仮想空間における行動履歴(仮想空間において取得されるユーザの行動ログ)
・ユーザのイベント出演における役割(登壇者、演者、パフォーマー等)
・ユーザのイベント運営における役割(統括、事務、物販等)
・ユーザの収益の分配率
具体的には、例えば、ユーザ情報取得モジュール2033は、ユーザが利用する端末装置10から、記憶部180に保持されているユーザ情報1801を受け付けることにより、当該情報を取得しても良い。また、ユーザ情報取得モジュール2033は、後述するサーバ20の記憶部202に保持されているユーザ情報データベース2021を参照することにより当該情報を取得してもよい。他にも、ユーザ情報取得モジュール2033は、ユーザから直接ユーザに関する各種情報の入力を受け付けることで、当該情報を取得してもよい。
このとき、第1のユーザは、例えば、下記のユーザである。
・仮想空間を管理するユーザ
第1のユーザは、これ以外にも、第1のユーザから仮想空間の管理権限を付与、譲渡されたユーザであってもよい。
ここで、本開示における「収益」について提示する。本開示において、イベントにおける「収益」は、下記を含む。
・イベントに参加チケット等が存在する場合、その売上
・イベントに物販などが存在する場合、その売上
・イベントにおいて投げ銭、ギフト等が存在する場合、その付与額
上記収益は、仮想空間の管理者であるユーザ、仮想空間におけるイベントの運営にかかわるユーザ以外から受けつけた金銭等のみを集計したものであってもよい。
・収益の獲得(第2のユーザが管理するイベントで発生した収益を金銭、または金銭に代替する手段(例えば、ポイント等)として自身の口座に振り込ませる等の行為を行うための権利)
・収益の分配(第2のユーザが管理するイベントで発生した収益を複数人で分配するための権利)
・収益の譲渡(第2のユーザが管理するイベントで発生した収益、または収益を獲得する権利を第3者に譲渡するための権利)
・収益の使用(第2のユーザが管理するイベントで発生した収益をユーザの所望する態様で使用するための権利)
ユーザの所望する態様として、例えば、当該収益を使用することにより種々の物品を購入、交換することが可能な態様であり、金銭、仮想空間において使用可能な金銭の代替手段、所定のグッズと引き換え可能な物品等を含み、限定されない。
第2のユーザが使用する端末装置10Bの制御部190Bは、当該所定の権利が第2のユーザに付与された際、ディスプレイ1302Bに、当該所定の権利を実行するための表示(例えば、アイコン等の押下により、ユーザからの操作入力を受け付けることを可能にする表示)を表示してもよい。
このとき、権利付与実行モジュール2035は、第2のユーザに対し、イベントの運営に係る権利を上記収益に係る権利とともに付与してもよい。このとき、付与のタイミングは同時でもよいし、同時でなくともよい。イベントの運営に係る権利は、例えば、下記を含む。
・イベントのスケジュール設定
・イベントにおけるライブなどの実行
・イベントにおける物販などの管理
具体的には、例えば、権利付与実行モジュール2035は、第1のユーザが操作する端末装置10Aから受け付けた第2のユーザの指定に基づいて、記憶部202に保持しているユーザ情報データベース2021(詳細は後述する)のうち、対象となる第2のユーザに対応するユーザ情報のレコードを更新する。このとき、権利付与実行モジュール2035は、当該権利を付与したユーザが利用する端末装置10Aに対し、第1のユーザが管理・運営する仮想空間において所定の権利に基づいた行動を実行するためのライセンスキー、シリアルナンバー、登録コード等を付与してもよい。
ある局面において、第2のユーザが使用する端末装置10Bは、第2のユーザに当該権利が付与されている場合に、ディスプレイ1302等にイベント管理のための専用の画面を表示してもよい。例えば、端末装置10Bは、当該画面において、下記を含む操作を第2のユーザから受け付けてもよい。
・イベント実施日程の入力操作
・イベント当日のライブイベントの実行のための入力操作
(例えば、ライブをストリーミングサービスなどで配信する際の配信管理)
・イベントにおける物販管理のための入力操作
(例えば、物販における在庫管理)
・イベントが開始する一定期間前からイベント終了後一定期間後迄(例えば、イベントの開始一週間前からイベント終了後一週間等)
・連続して行われるイベントの場合、全てのイベントの終了まで
・イベント終了後、一定期間経過後(例えば、一週間後等)
端末装置10Bは、当該権利が無効化された場合、第2のユーザに対して表示する画面を変更してもよい。具体的には、例えば、端末装置10Bは、当該権利が無効された場合に、イベントの収益に係る所定の権利を申請等するための画面を表示しないこととしてもよい。また、端末装置10Bは、当該権利が無効化された場合、イベントの収益に係る所定の権利、イベントの運営に関連する操作を実行するボタンを無効化(非アクティブ化)し、第2のユーザからの入力操作を受け付けないこととしてもよい。
これにより、第1のユーザは、イベントの収益に係る所定の権利を第2のユーザに付与するに際し、イベント期間ごとに適切に管理することができる。
図4は、サーバ20が記憶するユーザ情報データベース2021のデータ構造を示す図である。
・第2のユーザからの直接の入力を受け付ける
・第2のユーザの端末装置に備えらえているカメラを介し、ユーザの源泉徴収票を読み取る
・第2のユーザの本名(アバター名、ハンドルネーム等ではない名前)
・第2のユーザの勤務先
・第2のユーザの現住所
・第2のユーザの電話番号
・第2のユーザの年収
・マイナンバー(登録商標)
・上記が確認できる書類(例えば、住民票、戸籍謄本、源泉徴収票等)
サーバ20は、上記情報のうちいずれかの情報が登録されている場合、個人情報の登録を「有」とし、どの情報が登録されているかの情報をレコードに保持する。サーバ20は、上記情報のうちいずれの情報も登録されていない場合には、個人情報の登録を「未」としてレコードに保持する。
・仮想空間で実施され、第2のユーザが所定の権利を付与されているイベントにおける第2のユーザの行動履歴(ログ)
仮想空間における行動履歴(ログ)は、例えば、下記を含む。
・仮想空間へのアクセス履歴
・仮想空間へのログイン日数の累積値
・仮想空間への連続ログイン日数の最大値
・仮想空間におけるフレンド数、フォロワー数等
・仮想空間内のゲームで獲得したスコア
・仮想空間において使用した金額、ポイントの総額
・仮想空間において実施されたイベントへの参加回数
・仮想空間で実施され、第2のユーザが所定の権利を付与されているイベントの実績
イベントの実績は、例えば、下記を含む。
・イベントにおいて実施されたゲーム等により第2のユーザが獲得したスコア
・イベントにおいて第2のユーザが実行した行動(イベントの実施に係る行動、出演者への応援等)
・イベントにおいて実施された物販における第2のユーザの購入履歴
・所定の権利を付与されていたイベントにおいて、イベントにおける収益
・所定の権利を付与されていたイベントにおいて、イベントにおける視聴者の参加人数
上記実績のうち、ゲーム等により獲得したスコア、実行した行動、物販における購入履歴は、第2のユーザが所定の権利を付与された状態で参加したイベントの実績であってもよく、第2のユーザが一般の視聴者として参加したイベントの実績であってもよい。
・イベントを管理する第2のユーザを管理する役割(リーダーの役割)
・イベントにおいて実施される物販等を管理する役割
・役職なしの一般的な役割(イベントの受付、時間管理等)
このとき、項目「役割」は、第2のユーザがイベントの出演者である場合に、イベントの出演における役割の情報であってもよい。具体的には、例えば、イベント出演における役割は、下記を含む。
・イベントが講演型のイベントである場合の講演者
・イベントが配信者同士のコラボレーション配信である場合に、配信枠を管理する出演者とは異なり、配信枠を管理しないゲスト出演者
・イベントがパフォーマンス披露型のイベント(ライブイベント等)である場合に、パフォーマンスの実演者
・イベントが対話型のイベントである場合に、当該イベントの出演者
例えば、分配率が「100%」である場合には、取得した収益は100%第2のユーザに付与される。
・数字によるスコア(100、90等)
・文字によるスコア(A、B等)
・記号によるスコア(〇、△等)
ここで、ユーザスコアの算出方法について例示する。サーバ20は、予め、仮想空間におけるユーザの各種行動履歴と、当該行動履歴に対応するスコアを記憶しておく。例えば、ユーザが仮想空間におけるイベント、ゲーム等における結果に対し、対応するスコア(例えば、ゲームクリアでスコア100等)を記憶する。サーバ20は、当該ユーザの仮想空間における行動履歴それぞれに対し、対応するスコアを関連付け、当該スコアの平均(数字の場合は加重平均、単純平均等により算出、文字、記号の場合は最も頻度の多い文字、記号)をスコアとして設定する。
このとき、サーバ20は、文字、記号によるスコアを設定する際、行動履歴に対応するスコアが所定の範囲、閾値内にある場合に所定の文字、記号でスコアを設定してもよい。
ある局面において、サーバ20は、第2のユーザの情報を再度取得し、第2のユーザの情報に含まれる、仮想空間における行動履歴に関する情報のうち、スコアを設定する際に参照した時点から更新された情報に基づいて、スコアを更新してもよい。例えば、サーバ20は、第2のユーザのスコアを設定する際に参照した行動履歴の情報のうち、当該スコアを設定した時点以降に更新された情報を参照し、第2のユーザの行動履歴の情報を更新する。その後、サーバ20は、上記に例示した処理により、第2のユーザのスコアを再度設定し、更新する。
これにより、第2のユーザは、はじめのうちは付与される権利が所望のものでなくとも、仮想空間における行動を重ねていくうちに、所望の権利を得ることができる。また、第1のユーザは、第2のユーザの行動に基づいて、付与する権利を制限することができる。
仮想空間における行動履歴は、例えば、下記を含む。
・仮想空間へのログイン日数の累積値
・仮想空間への連続ログイン日数の最大値
・仮想空間におけるフレンド数、フォロワー数等
・仮想空間内のゲームで獲得したスコア
・仮想空間において使用した金額、ポイントの総額
・仮想空間において実施されたイベントへの参加回数
・イベントにおける物販管理の機能
・イベントにおける参加ユーザ管理の機能
・イベントにおける進行管理の機能
・仮想空間で実施されるライブイベント
・仮想空間で実施されるトークイベント
・仮想空間で実施される物販イベント
以下、システム1が、第1のユーザの操作入力に基づいて、第2のユーザに対し、仮想空間において実施されるイベントの収益に係る所定の権利を付与する際に実行される一連の処理について説明する。
このとき、収益は、イベントの実施前、実施中、実施後の少なくともいずれかのタイミングにおいて、第1のユーザ、第2のユーザとは異なるイベントの参加者から受け付けた金銭、または金銭に代替する手段である。また、記憶部202には、当該所定の権利に関する情報と、受け付けた収益の情報とが格納されており、ステップS951において、所定の権利の情報を実行するための表示を第2のユーザに提示してもよい。すなわち、サーバ20により所定の権利を付与されたのち、第2のユーザが使用する端末装置10Bの制御部190Bは、ディスプレイ1302等に、所定の権利に基づく、イベントで発生、獲得した収益を取得、使用、譲渡等を実行するための操作画面を表示する。
・イベントの種別
・イベントの日時
・イベントの場所
・イベントの人数
・イベントに参加する演者、出演者
・イベントに係る費用
これにより、第1のユーザは、イベントの詳細情報を第2のユーザから受け付けたうえで、イベントの収益に係る権利の付与を第2のユーザに付与するか否かを判断することができる。
ここで、本人確認のための情報について例示する。本人確認のための情報は、例えば、下記を含む。
・第2のユーザの本名(アバター名、ハンドルネーム等ではない名前)
・第2のユーザの勤務先
・第2のユーザの現住所
・第2のユーザの電話番号
・第2のユーザの年収
・マイナンバー(登録商標)
・上記が確認できる書類の登録(例えば、住民票、戸籍謄本、源泉徴収票等)
例えば、サーバ20は、本人確認のための情報が登録されていない場合には、第2のユーザに対し、所定の権利のうち、収益の獲得に係る権利を限定的に付与してもよい。
このとき、サーバ20は、第2のユーザが獲得できる収益の値に制限を設け、第2のユーザに所定の権利を付与してもよい。
ある局面において、サーバ20は、所定の権利付与後、第2のユーザから本人確認のための情報を取得した場合に、当該第2のユーザに対し、収益の分配、譲渡、使用に係る権利を追加で付与してもよい。すなわち、サーバ20は、第2のユーザから本人確認のための情報を受け付けていない場合には。第2のユーザに付与する所定の権利の範囲を制限して付与してもよい。また、サーバ20は、第2のユーザが獲得できる収益の値の制限を解除してもよい。
これにより、第1のユーザは、第2のユーザに対し、適切にイベントに係る所定の権利を付与することができる。
これにより、第2のユーザは、現時点で自分がどの条件を充足しているかを把握することができる。
これにより、第2のユーザは、第3のユーザへの権利の付与、および当該ユーザの実績に伴う収益の還元、管理等を行うことができる。
このとき、サーバ20は、第2のユーザに対し、権利の譲渡に応じた所定の特典を付与してもよい。例えば、サーバ20の制御部203は、第2のユーザが所定の権利によりこれまでに獲得した収益等の額に応じて、譲渡時に当該ユーザに付与する特典の情報を紐づけていてもよい。制御部203は、第2のユーザから第3のユーザに所定の特典が譲渡されると、当該紐づけられた特典の情報に基づいて、第2のユーザに付与する特典の情報を特定し、第2のユーザに対し特典を付与してもよい。所定の特典は、例えば、下記を含む。
・金銭、または金銭に代替する手段
・仮想空間において利用可能なポイント
・イベントに関連する物品・グッズ
・仮想空間において利用可能な物品・アイテム
・他のイベントにおいて利用可能な物品・アイテム
このとき、物品、アイテム等には、例えば仮想空間において実施されるイベントの出演者と交流する権利、当該出演者からサイン等を受けられる権利等が含まれていてもよい。
・イベントにおいて実施されたゲーム等により第2のユーザが獲得した特典(スコア)
・イベントにおいて第2のユーザが実行した行動(イベントの実施に係る行動、出演者への応援等)
・イベントにおいて実施された物販における第2のユーザの購入履歴
・運営する権利を付与されていたイベントにおける収益
・運営する権利を付与されていたイベントにおける視聴者の参加人数
上記実績のうち、ゲーム等により獲得した特典(スコア)、実行した行動、物販における購入履歴は、第2のユーザが運営の権利、または所定の権利等を付与された状態で参加したイベントの実績であってもよく、第2のユーザが当該権利を付与されていない状態(一般の視聴者として参加した)のイベントの実績であってもよい。
また、第2のユーザに付与される所定の特典は、例えば、下記を含む。
・金銭、金銭に代替する手段
・仮想空間において利用可能なポイント
・イベントに関連する物品・グッズ
・仮想空間において利用可能な物品・アイテム
・他のイベントにおいて利用可能な物品・アイテム
これにより、第2のユーザは、仮想空間において実施されるイベントにおける行動履歴により、種々の特典を得ることができる。
・イベントの終了後、所定日数経過後
・イベントの終了直後
・(定期的に開催されるイベント等において)次のイベントが開始するまで
・(定期的に開催されるイベント等において)指定された回数イベントが終了するまで
また、このとき、サーバ20は、所定の権利が無効化される対象となるユーザに対し、権利が無効化する旨の通知を提示してもよい。例えば、サーバ20は、第2のユーザが使用する端末装置10Bに対し、権利が所定の期間後に無効化する旨の情報を送信する。端末装置10Bの制御部190Bは、サーバ20から受け付けた情報をディスプレイ1302等に表示することで、当該通知を第2のユーザに提示する。
これにより、第2のユーザは、自身に付与された権利が無効化する時期を把握することができる。
このとき、サーバ20は、第1のユーザ以外のユーザから、仮想空間内において問題となる行動を行ったユーザの情報を受け付けてもよい。サーバ20は、当該受け付けた情報を第1のユーザに提示してもよい。第1のユーザは、当該受け付けた、問題となる行動を行ったユーザの情報を確認したのち、当該ユーザが「瑕疵」に相当すると判断した場合には、当該ユーザのレコードに、「瑕疵あり」の情報を登録してもよい。
これにより、第1のユーザは、問題行動を行ったユーザを自身で把握しきれない場合にも、適切に処遇を下すことができ、仮想空間の安全性を維持することができる。
ある局面において、サーバ20は、上記瑕疵のある第2のユーザに対し、所定の権利を無効化したのち、仮想空間において当該第2のユーザに関連するアカウント等を停止(BAN)する処理を行ってもよい。
また、ある局面において、例えば、サーバ20は、下記に含まれる行動を第2のユーザが仮想空間において行った情報を取得した場合に、当該ユーザを「瑕疵あり」として定義し、ユーザ情報データベース2021における当該ユーザのレコードに反映させてもよい。
・仮想空間における他ユーザに対する迷惑行為(いやがらせ、恐喝、ハラスメント、公序良俗に反する行動等)
・仮想空間における規約に違反する行動(チート行為、データ改ざん行為、ハッキング等)
・所定の権利を付与されたイベントにおける問題行動(管理行為の放棄、出演者に対する禁止行動、動画等の不正な外部への共有、イベントにおける八百長行為等)
・その他、第1のユーザが予め定めた仮想空間および当該空間における規定に違反した行為
例えば、サーバ20は、第1のユーザが受け付けた各種通報に関する情報を取得し、上記の内容に該当する内容が含まれている場合には、当該通報の対象となった第2のユーザに対し、「瑕疵あり」の判定を行い当該ユーザのレコードに反映させる。
これにより、第1のユーザは、仮想空間において問題のある行動を起こしたユーザを適切に管理することができる。
これにより、第2のユーザは、自身のスコアに基づいて、他のイベントの情報を知ることができる。
図10~図15は、本発明において開示される、システム1を利用し、第2のユーザに仮想空間で実施されるイベントの運営、イベントで取得された収益に係る所定の権利等を付与する一連の処理の際に表示される各種画面例を示す図である。
申請ユーザ表示領域1001は、イベントの収益に係る所定の権利の付与を第1のユーザに対し申請した第2のユーザの一覧等を表示する。
第1のユーザが操作する端末装置10Aの制御部190Aは、申請ユーザ表示領域1001に、申請ユーザリスト10011、更新ボタン10012、承諾・却下ボタン10013等を表示する。
・ユーザ名
・ユーザの年齢
・ユーザの性別
・ユーザの勤務先
このとき、制御部190は、サーバ20のユーザ情報データベース2021から第2のユーザの情報を取得し、取得した情報を申請ユーザリスト10011に表示してもよい。
例えば、制御部190Aは、第1のユーザから承諾・却下ボタン10013における「却下」ボタンを押下する操作を受け付けると、該当する第2のユーザに対し、イベントの収益に係る所定の権利の付与を却下した旨の情報をサーバ20に送信する。このとき、制御部190Aは、第1のユーザから、却下に関する情報(却下した理由、不足している条件など)を受け付けてもよい。サーバ20は、当該却下に関する情報をあわせて第2ユーザの端末装置10Bに送信してもよい。
これにより、第2のユーザは、不足している条件を知ることができ、第2のユーザの仮想空間における行動がより促進されることが期待できる。
また、ある局面において、制御部190Aは、第2のユーザに却下すべき事由がある場合(瑕疵など)がある場合には、承諾・却下ボタン10013を表示する画面において、当該ユーザへの承認を推奨しない旨の表示を表示してもよい。例えば、制御部190Aは、ユーザ情報データベース2021において、ユーザのレコードに「瑕疵あり」の情報が格納されている場合には、承諾・却下ボタン10013を表示する画面において、「承諾非推奨」等の表示を表示してもよい。
また、ある局面において、制御部190Aは、当該瑕疵の情報が含まれるユーザからの申請を受け付けた場合には、第1のユーザからの操作入力を受け付けずとも、当該ユーザからの申請を却下する処理を実行してもよい。
これにより、第1のユーザは、適切な第2のユーザに権利を付与することができる。
第1のユーザが操作する端末装置10の制御部190Aは、スカウトユーザ表示領域902に、ユーザリスト表示ボタン10021、ユーザリスト19022、権利付与ボタン10023等を表示する。
これにより、第1のユーザは、申請を受け付けた第2のユーザだけに所定の権利を付与するのではなく、自身が選択した第2のユーザに対し任意に権利を付与することができ、より適切にイベントの管理をすることができる。
また、ある局面において、制御部190Aは、所定の権利を付与されている第2のユーザの情報を表示してもよい。その際、制御部190Aは、第1のユーザから、第2のユーザに対して付与されている権利の変更、削除等の操作を行うための操作を受け付けてもよい。具体的には、例えば、制御部190Aは、ディスプレイ1302等に、所定の権利を付与されている第2のユーザのリスト(図示せず)等を表示する。この際、リストに表示される情報は、例えば、下記を含む。
・第2のユーザの仮想空間におけるID
・第2のユーザの名称(実名、仮想空間における名称等、限定されない)
・第2のユーザに対し付与されている権利の内容
・第2のユーザに対し権利が付与されたタイミング
・第2のユーザに付与されている権利の残存期間
・第2のユーザが権利を付与された回数
制御部190Aは、当該情報とともに、第2のユーザに付与された権利の変更(付与する権利の追加、一部削除等)、削除(権利自体のはく奪等)などを行うためのボタン(図示せず)等を第1のユーザに対し表示してもよい。
この際、制御部190Aは、任意のタイミングで、第1のユーザからの当該変更、削除の操作を受け付けても良い。また、制御部190Aは、第2のユーザに付与されている権利を削除する場面において、第1のユーザに対し、仮想空間における当該第2のユーザのアカウント情報を削除または停止し、再度のアカウント登録または使用を禁止する(BAN)するか否かの操作入力を受け付けてもよい。
これにより、第1のユーザは、健全に仮想空間を管理することができる。
また、制御部190Bは、第2のユーザがイベントの会場の外にいる場合には、イベントに係る権利の申請を当該ユーザから受け付けないこととしてもよい。
これにより、第2のユーザは、イベントの収益に係る所定の権利を付与されたあと、イベント会場においてイベントの運営・管理に係る操作を実行することができる。
また、制御部190Bは、第2のユーザに所定の権利が付与されていない場合、イベント会場の領域にユーザが移動できないようロックしていてもよい。これにより、イベント限定のオブジェクトをイベント開始前に設置している場合に、イベント前に情報が漏洩することを防ぐことができる。
第2のユーザが使用する端末装置10Bの制御部190Bは、申請画面1201において、例えば、下記を含む項目を表示する。
・イベントの開催日時
・イベントの規模(視聴者の参加可能人数等)
・イベントの実施会場
・イベントにおける物販の有無
・イベントに出演する出演者(ライバー)
・その他特記事項
このとき、制御部190Bは、上記項目について、プルダウンの態様で表示し複数の候補から第2のユーザの選択を受け付けてもよいし、自由記述の態様にして第2のユーザからの入力を受け付けてもよい。
例えば、制御部190Bは、第2のユーザから当該ボタンを押下する等の操作を受け付けると、申請画面1201において入力された情報をサーバ20に送信する。その後、サーバ20は、第1のユーザの端末装置10Aに対し、受け付けた情報を送信する。
・第2のユーザが権利を付与されたことのあるイベントと同じ種別のイベント
・第2のユーザが参加者(視聴者)として参加したことのあるイベントと同じ種別のイベント
・第2のユーザが最も収益を獲得したイベントと同じ種別のイベント
サーバ20は、上記の項目を記憶部に記憶していてよい。制御部190Bは、サーバ20にアクセスし、当該情報を取得し、イベント情報データベース2024を参照して同種のイベントの情報を取得することで、ユーザに対し、関連性の高いイベントの情報を通知する。
これにより、第2のユーザは、自身の興味のあるイベントの通知を受けることができ、イベントの管理を行うモチベーションを高めることができる。
これにより、第2のユーザは、自身の興味のあるイベントについて、スムーズに権利付与のための申請を行うことができる。
譲渡先選択領域1401は、イベントの収益に係る所定の権利を第2のユーザから第3のユーザに譲渡する譲渡先である第3のユーザの一覧等を表示する。
第2のユーザが操作する端末装置10Bの制御部190Bは、譲渡先選択領域1401に、譲渡先ユーザリスト表示ボタン14011、譲渡先ユーザリスト14012、譲渡実行ボタン14013等を表示する。
第2のユーザが操作する端末装置10Bの制御部190B、または第3のユーザが操作する端末装置10Cの制御部190Cは、第2のユーザ、または第3のユーザそれぞれに付与された所定の権利の満了期間(例えば、イベントの終了)の所定の期間前(例えば、1週間前等)に、対象となるユーザに対し、権利が無効化する旨の通知を表示する。
また、このとき、制御部190B等は、対象となるユーザがイベントにおける報酬などを受領していない場合などに、報酬取得ボタン1502等を表示し、ユーザに報酬の取得を促してもよい。
これまでは、ユーザに対し、イベントの収益に係る所定の権利を付与する際に係る一連の処理について説明した。
第2の実施形態に係る発明では、所定の権利を付与されたユーザに対し、イベントにおいて発生した収益を分配して付与する一連の処理について説明する。なお、第1の実施形態と共通の構成を持つ部分(例えば、端末装置10、サーバ20等)についての説明は省略し、第2の実施形態に特有の構成、処理についてのみ説明する。
なお、第1の実施形態と、第2の実施形態において、ユーザの定義が異なるため、以下に定義する。
・第1のユーザ:仮想空間で実施されるイベントにかかわるユーザのうち、仮想空間の管理者ではないユーザ(すなわち、第1の実施形態における第2のユーザ)
・第2のユーザ:第1のユーザが指定した、仮想空間におけるイベントにかかわる他のユーザ(すなち、第1の実施形態において所定の権利を付与された第3のユーザ)
図16において、サーバ20は、新たに収益付与受付モジュール2036と、収益付与実行モジュール2037とを備える。
このとき、付与の態様としては限定されない。付与の態様は、例えば、下記を含む。
・金銭として、第2のユーザが指定した口座に付与する。
・金銭に代替する手段(例えば、各種仮想通貨、各種店舗で使用可能なポイント、仮想空間において使用可能なポイント等)として、第2のユーザのアカウントに付与する。
・第2のユーザが指定した物品等として、第2のユーザに付与する。
これにより、イベントにかかわる各種ユーザは、自身の望む態様で、イベントで得られた収益を獲得することができる。
また、ある局面において、当該収益は、第2のユーザが指定するユーザ、またはイベントの出演者等に対して付与されてもよい。
このとき、サーバ20の記憶部202には、第1のユーザ、第2のユーザを含むユーザ毎に設定された、前記収益の分配率に関する情報が格納されていてもよい。収益付与実行モジュール2037は、当該分配率に基づいて、収益を各ユーザに付与してもよい。
<5 第2の実施形態における動作>
以下、システム1が、仮想空間で実施されるイベントにおいて発生した収益をユーザに付与する際の一連の処理について説明する。
なお、本フローチャートにおいても、ユーザが使用する端末装置10の制御部190とサーバ20とが情報をやりとりすることで一連の処理を実行する例を開示するが、これに限られない。
このとき、分配率は、第1のユーザまたは第2のユーザがイベントに参加した際の情報に応じて設定されており、サーバ20は、イベントに参加した際の情報に応じて設定された分配率に基づいて収益を付与してもよい。ここで、分配率の設定方法について例示する。例えば、サーバ20は、第2のユーザがイベントに参加した際の情報を取得し、当該情報に応じて、分配率を設定し、データベースに記憶してもよい。このとき、イベントに参加した際の情報は、下記を含む。
・イベント参加のタイミング
(例えば、イベントの開始から出演、イベントの途中から出演、イベントの一部のみ出演、等)
・イベント参加の累計時間
・イベント参加の際に割り当てられた役割
(例えば、講演者の役割、パフォーマンスの役割、対話型イベントのパーソナリティの役割等)
これにより、サーバ20は、第1のユーザ、第2のユーザの、イベント出演にかかる情報に基づいて、適切に収益を分配することができる。
・仮想空間へのアクセス時間の多いユーザ:イベント運営
・物販における課金額の総額が大きいユーザ:物販運営・管理の役割
・出演者への応援の回数が大きいユーザ:ライブイベント運営・管理の役割
・仮想空間におけるイベント、ゲームなどの競技への参加回数が大きいユーザ、当該競技等において獲得した点数の大きいユーザ:イベント運営・管理の役割
・仮想空間におけるフレンド数の多いユーザ:ファンイベント等の運営・管理の役割
上記のように、サーバ20は、ユーザが仮想空間において行動した結果と関連のある役割を設定することとしてもよい。
その後、制御部203は、当該取得した情報と、上記のように紐づけられた情報に基づいて、ユーザ(第1のユーザ等)に割り当て可能な、イベント運営における役割を特定する。その後、制御部203は、当該特定した役割をユーザに設定し、ユーザ情報データベース2021等に当該情報を登録してもよい。
これにより、仮想空間の管理者は、仮想空間におけるログの情報に基づいて、適切にイベント運営における役割をユーザに割り振り可能であり、適切にイベントの管理・進行をすることができる。
具体的には、例えば、サーバ20の制御部203は、予め、仮想空間を管理するユーザからイベント運営における役割と収益の補正率(例えば、リーダー(イベント運営の管理者)の役割であれば1.1倍等)とを紐づけた情報を受け付け、記憶部202に記憶しており、イベントの運営にかかわるユーザの役割を特定したのち、当該記憶されている補正率の情報を読み出し、当該ユーザに対する収益を補正して付与してもよい。
これにより、仮想空間を管理するユーザは、イベント運営にかかわるユーザの役割に応じて、適切に収益を分配することができる。
具体的には、例えば、サーバ20は、ユーザの情報のうち、仮想空間における行動履歴(ログ)の情報を取得する。その後、サーバ20は、例えば、下記の情報に基づいてユーザの中から、イベント運営における管理者の立場のユーザを特定する。
・物販における課金額の総額が他ユーザと比較して最も大きいユーザ:イベントにおいて実施される物販、その他物販イベントの運営・管理における管理者の役割
・出演者への応援の回数が他ユーザと比較して最も大きいユーザ:ライブイベントの運営・管理における管理者の役割
・ゲームなどの競技への参加回数が他ユーザと比較して最も大きいユーザ:ゲームイベントの運営・管理における管理者の役割
ここで、ユーザの中における管理者の定義について説明する。サーバ20は、管理者の権限を有するユーザに対し、下記に含む権利を付与してもよい。
・管理者としての役割でない他のイベント運営にかかわるユーザの行動を制限する権利(例えば、自身の役割を全うしていないと判断したユーザに対しイベント会場内での行動を制限する等)
・管理者としての役割でないユーザから所定の権利をはく奪することを仮想空間の管理者であるユーザに要求する権利
・イベントにおいて物販などが存在する場合に、値付けをして仮想空間の管理者であるユーザに申請する権利
・他のイベント会場における管理者としての役割のユーザとイベントに係る情報を共有する権利
・イベント中に、公序良俗に反する行為をしている視聴者を排除する権利
他にも、サーバ20は、仮想空間の管理者であるユーザから管理者の役割であるユーザの指定を受け付けることで、当該ユーザに管理者としての役割・権限を付与しても良い。
これにより、イベントを運営するユーザは、自身の役割等に応じて、適切な収益の分配を受けることができる。
これにより、仮想空間の管理者であるユーザは、各ユーザの分配率を確認したうえで確定することができる。
具体的には、例えば、サーバ20は、仮想空間の管理者であるユーザから当該分配率を確定する旨の入力操作を受け付けると、分配率の修正等に係るコマンド等を無効化(非アクティブ化)し、他ユーザからの操作を受け付けなくしてもよい。
これにより、仮想空間の管理者であるユーザは、分配率の不正な変更を防ぐことができる。
・ユーザの指定した口座等に金銭、金銭に代替する手段(仮想通貨、Webマネー、ポイント等)を振り込む態様
・ユーザの仮想空間におけるアカウントに対して金銭に代替する手段(仮想空間におけるポイント等)を付与する態様
このとき、サーバ20は、ユーザから、他のユーザ(イベントの出演者等)に対して収益を付与する指定を受け付けている場合には、収益を指定された対象に付与する処理を実行してもよい。
これにより、仮想空間の管理者であるユーザは、各ユーザに対して付与される収益が適切かを確認しながら付与することができる。
図18~図19は、第2の実施形態において開示される、イベントの収益をユーザに分配して付与する際の各種画面例を示す図である。
これにより、仮想空間の管理者であるユーザは、仮想空間におけるログの情報により予め設定された分配率だけでなく、自身の判断で各ユーザの分配率を設定することができ、適切に各ユーザに対しインセンティブ等を与えることができる。
・イベントの識別番号
・イベントで得られた総収益
これにより、仮想空間の管理者であるユーザは、分配率を確定した後でも、状況に置応じて適宜分配率を修正することができる。
本実施形態の変形例について説明する。すなわち、以下のような態様を採用してもよい。
(1)情報処理装置であって、このプログラムが予めインストールされていてもよいし、事後的にインストールされてもよいし、このようなプログラムを外部の非一時的な記憶媒体に記憶させてもよいし、クラウドコンピューティングで動作させてもよい。
(2)方法であって、コンピュータを情報処理装置として機能させ、当該情報処理装置に、このプログラムが予めインストールされていてもよいし、事後的にインストールされてもよいし、このようなプログラムを外部の非一時的な記憶媒体に記憶させてもよいし、クラウドコンピューティングで動作させてもよい。
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
プロセッサと記憶部とを備えるコンピュータによって実行されるプログラムであって、プログラムは、プロセッサに、仮想空間を管理するユーザである第1のユーザから、第1のユーザとは異なる、仮想空間におけるイベントにかかわるユーザである第2のユーザを指定する操作を受け付けるステップと、指定された第2のユーザに対し、仮想空間で実施されるイベントで取得された収益に係る所定の権利を付与するステップと、を実行させる、プログラムであって、収益は、イベントの実施前、実施中、実施後の少なくともいずれかのタイミングにおいて、第1のユーザ、第2のユーザとは異なるイベントの参加者から受け付けた金銭、または金銭に代替する手段であり、記憶部には、所定の権利に関する情報と、受け付けた収益の情報とが格納され、付与するステップにおいて、所定の権利の情報を実行するための表示を第2のユーザに提示する、プログラム。
付与するステップにおいて、所定の権利は、イベントで取得された収益の獲得、分配、譲渡、使用からなる群の少なくとも1つを実行する権利である、付記1に記載のプログラム。
プログラムは、プロセッサに、さらに、所定の権利の付与を所望するイベントの申請に必要な情報の入力を第2のユーザから受け付けるステップと、受け付けた情報を、第1のユーザに送信するステップと、を実行させる、付記1に記載のプログラム。
受け付けるステップにおいて、イベントの申請に必要な情報として、第2のユーザから、イベントの種別、日時、場所、人数、参加する演者、費用からなる群の少なくともいずれかの情報を受け付ける、付記3に記載のプログラム。
コンピュータは、プロセッサに、さらに、情報の入力を受け付けた第2のユーザの情報を取得するステップと、取得した情報に基づいて、第2のユーザの仮想空間において定義される所定のスコアを設定するステップと、スコアに基づいて、所定の権利に含まれる権利のうち、第2のユーザに付与可能な権利を特定するステップと、を実行させ、付与するステップにおいて、特定された所定の権利を、第2のユーザに付与する、付記3に記載のプログラム。
スコアを設定するステップにおいて、プログラムは、
第2のユーザの情報に含まれる、仮想空間における第2のユーザのログに含まれる情報によりスコアを設定する、付記5に記載のプログラム。
スコアを設定するステップにおいて、プログラムは、仮想空間におけるログに含まれる情報として、第2のユーザの、仮想空間へのアクセス数、仮想空間におけるイベントへの参加回数、仮想空間におけるフレンド数、仮想空間における課金額の合計、仮想空間において実施可能な競技で獲得した点数、仮想空間におけるイベントの運営における実績、からなる群から選択される少なくとも1つに関する情報に基づいて、スコアを設定する、付記6に記載のプログラム。
プログラムは、プロセッサに、さらに、取得するステップにおいて取得した第2のユーザの情報から本人確認のための情報を抽出するステップと、抽出した本人確認のための情報に基づいて、所定の権利に含まれる権利のうち、第2のユーザに付与可能な権利を特定するステップと、を実行させ、付与するステップにおいて、特定した権利を第2のユーザに付与する、付記5に記載のプログラム。
プログラムは、プロセッサに、さらに、イベントの情報を取得するステップと、取得したイベントの情報に基づいて、所定の権利の付与に必要な第2のユーザのスコアの条件を特定するステップと、特定した条件を、第2のユーザに提示するステップと、を実行させる、付記5に記載のプログラム。
プロセッサは、プログラムに、さらに、スコアの条件のうち、第2のユーザが充足している条件の情報を第2のユーザに通知する、請求項9に記載のプログラム。
付与するステップにおいて、第1のユーザから指定を受け付けた期間において、所定の権利を第2のユーザに付与する、付記1に記載のプログラム。
プログラムは、プロセッサに、さらに、指定された期間に、仮想空間における所定の領域において、所定の権利の実行を含む、イベントに係る行動を実行するための入力操作を、所定の権利を付与された第2のユーザから受け付け、所定の領域以外において第2のユーザからの入力操作を受け付けない、付記1に記載のプログラム。
プログラムは、プロセッサに、さらに、第2のユーザから、第1のユーザとは異なる、仮想空間におけるイベントにかかわるユーザである第3のユーザを指定する操作を受け付けるステップと、指定された第3のユーザに対し、所定の権利を付与するステップと、を実行させる、付記1に記載のプログラム。
プログラムは、プロセッサに、さらに、第3のユーザに所定の権利を付与したのち、第2のユーザの所定の権利を無効化するステップを実行させる、付記13に記載のプログラム。
プログラムは、プロセッサに、さらに、第2のユーザの情報を取得するステップと、取得した第2のユーザの情報に含まれる仮想空間におけるログに含まれる情報のうち、スコアを設定する際に参照した時点から更新された情報に基づいて、スコアを更新するステップと、を実行させる、付記6に記載のプログラム。
プログラムは、プロセッサに、さらに、第2のユーザのイベントにおける実績の情報を取得するステップと、実績の情報に応じた特典を、第2のユーザに付与するステップと、を実行させる、付記1に記載のプログラム。
実績の情報を取得するステップにおいて、実績の情報として、イベントにおいて実施される競技において第2のユーザが獲得した得点、イベントの収益、イベントの視聴者数、イベントにおいて第2のユーザが購入した物品、イベントにおいて第2のユーザが応援対象とした演者、からなる群から選択される少なくとも1つに関する情報を取得する、付記16に記載のプログラム。
プログラムは、プロセッサに、さらに、指定された期間の経過後に、所定の権利を付与されているユーザの当該権利を無効化させるステップを実行させる、付記11に記載のプログラム。
無効化させるステップにおいて、所定の権利が無効化する対象となるユーザに対し、権利が無効化する旨の通知を提示する、付記18に記載のプログラム。
プログラムは、プロセッサに、さらに、スコアに基づいて、所定の権利を付与したイベントとは異なるイベントの情報を第2のユーザに通知するステップと、を実行させる、付記5に記載のプログラム。
プログラムは、プロセッサに、さらに、権利を付与されているユーザの情報を一定期間ごとに参照するステップと、参照した情報に瑕疵の情報が含まれる場合に、指定された期間が経過せずとも、当該ユーザに通知せずに、所定の権利を無効化させるステップと、を実行させる、請求項11に記載のプログラム。
プロセッサと記憶部とを備えるコンピュータによって実行される方法であって、方法は、プロセッサが、仮想空間を管理するユーザである第1のユーザから、第1のユーザとは異なる、仮想空間におけるイベントにかかわるユーザである第2のユーザを指定する操作を受け付けるステップと、指定された第2のユーザに対し、仮想空間で実施されるイベントで取得された収益に係る所定の権利を付与するステップと、を実行する、方法であって、収益は、イベントの実施前、実施中、実施後の少なくともいずれかのタイミングにおいて、第1のユーザ、第2のユーザとは異なるイベントの参加者から受け付けた金銭、または金銭に代替する手段であり、記憶部には、所定の権利に関する情報と、受け付けた収益の情報とが格納され、付与するステップにおいて、所定の権利の情報を実行するための表示を第2のユーザに提示する、方法。
制御部と記憶部とを備える情報処理装置であって、制御部が、仮想空間を管理するユーザである第1のユーザから、第1のユーザとは異なる、仮想空間におけるイベントにかかわるユーザである第2のユーザを指定する操作を受け付けるステップと、指定された第2のユーザに対し、仮想空間で実施されるイベントで取得された収益に係る所定の権利を付与するステップと、を実行する、情報処理装置であって、収益は、イベントの実施前、実施中、実施後の少なくともいずれかのタイミングにおいて、第1のユーザ、第2のユーザとは異なるイベントの参加者から受け付けた金銭、または金銭に代替する手段であり、記憶部には、所定の権利に関する情報と、受け付けた収益の情報とが格納され、付与するステップにおいて、所定の権利の情報を実行するための表示を第2のユーザに提示する、情報処理装置。
Claims (22)
- プロセッサと記憶部とを備えるコンピュータによって実行されるプログラムであって、前記プログラムは、前記プロセッサに、
仮想空間を管理するユーザである第1のユーザから、前記第1のユーザとは異なる、前記仮想空間におけるイベントにかかわるユーザである第2のユーザを指定する操作を受け付けるステップと、
前記指定された前記第2のユーザに対し、仮想空間で実施されるイベントで取得された収益の獲得、分配、譲渡、使用からなる群の少なくとも1つを実行する権利である所定の権利を付与するステップと、を実行させる、プログラムであって、
前記収益は、前記イベントの実施前、実施中、実施後の少なくともいずれかのタイミングにおいて、前記第1のユーザ、第2のユーザとは異なるイベントの参加者から受け付けた金銭、または金銭に代替する手段であり、
前記記憶部には、前記所定の権利に関する情報と、前記受け付けた収益の情報とが格納され、
前記付与するステップにおいて、格納された前記所定の権利に関する情報に基づいて、前記所定の権利を実行するための情報を前記第2のユーザに提示する、プログラム。 - 前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、前記所定の権利の付与を所望するイベントの申請に必要な情報の入力を前記第2のユーザから受け付けるステップと、
前記受け付けた情報を、前記第1のユーザに送信するステップと、を実行させる、請求項1に記載のプログラム。 - 前記受け付けるステップにおいて、前記イベントの申請に必要な情報として、前記第2のユーザから、前記イベントの種別、日時、場所、人数、参加する演者、費用からなる群の少なくともいずれかの情報を受け付ける、請求項2に記載のプログラム。
- 前記コンピュータは、前記プロセッサに、さらに、
前記情報の入力を受け付けた前記第2のユーザの情報を取得するステップと、
前記取得した情報に基づいて、前記第2のユーザの前記仮想空間において定義される所定のスコアを設定するステップと、
前記スコアに基づいて、前記所定の権利に含まれる権利のうち、前記第2のユーザに付与可能な権利を特定するステップと、を実行させ、
前記付与するステップにおいて、前記特定された前記所定の権利を、前記第2のユーザに付与する、請求項2に記載のプログラム。 - 前記スコアを設定するステップにおいて、前記プログラムは、
前記第2のユーザの情報に含まれる、前記仮想空間における前記第2のユーザのログに含まれる情報により前記スコアを設定する、請求項4に記載のプログラム。 - 前記スコアを設定するステップにおいて、前記プログラムは、
前記仮想空間におけるログに含まれる情報として、前記第2のユーザの、前記仮想空間へのアクセス数、前記仮想空間におけるイベントへの参加回数、前記仮想空間におけるフレンド数、前記仮想空間における課金額の合計、前記仮想空間において実施可能な競技で獲得した点数、前記仮想空間におけるイベントの運営における実績、からなる群から選択される少なくとも1つに関する情報に基づいて、前記スコアを設定する、請求項5に記載のプログラム。 - 前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、前記取得するステップにおいて取得した前記第2のユーザの情報から本人確認のための情報を抽出するステップと、
前記抽出した本人確認のための情報に基づいて、前記所定の権利に含まれる権利のうち、前記第2のユーザに付与可能な権利を特定するステップと、を実行させ、
前記付与するステップにおいて、前記特定した前記権利を前記第2のユーザに付与する、請求項4に記載のプログラム。 - 前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
前記イベントの情報を取得するステップと、
前記取得したイベントの情報に基づいて、前記所定の権利の付与に必要な前記第2のユーザの前記スコアの条件を特定するステップと、前記特定した前記条件を、前記第2のユーザに提示するステップと、を実行させる、請求項4に記載のプログラム。 - 前記プロセッサは、前記プログラムに、さらに、前記スコアの条件のうち、前記第2のユーザが充足している条件の情報を前記第2のユーザに通知する、請求項8に記載のプログラム。
- 前記付与するステップにおいて、前記第1のユーザから指定を受け付けた期間において、前記所定の権利を前記第2のユーザに付与する、請求項1に記載のプログラム。
- 前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
前記指定された期間に、前記仮想空間における所定の領域において、前記所定の権利の実行を含む、前記イベントに係る行動を実行するための入力操作を、前記所定の権利を付与された前記第2のユーザから受け付け、当該所定の領域以外において前記第2のユーザからの前記入力操作を受け付けない、請求項10に記載のプログラム。 - 前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
前記第2のユーザから、前記第1のユーザとは異なる、前記仮想空間におけるイベントにかかわるユーザである第3のユーザを指定する操作を受け付けるステップと、
前記指定された前記第3のユーザに対し、前記所定の権利を付与するステップと、を実行させる、請求項1に記載のプログラム。 - 前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
前記第3のユーザに前記所定の権利を付与したのち、前記第2のユーザの前記所定の権利を無効化するステップを実行させる、請求項12に記載のプログラム。 - 前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
前記第2のユーザの情報を再度取得するステップと、
前記取得した前記第2のユーザの情報に含まれる前記仮想空間における前記ログに含まれる情報のうち、前記スコアを設定する際に参照した時点から更新された情報に基づいて、前記スコアを更新するステップと、を実行させる、請求項5に記載のプログラム。 - 前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
前記第2のユーザの前記イベントにおける実績の情報を取得するステップと、
前記実績の情報に応じた特典を、前記第2のユーザに付与するステップと、を実行させる、請求項1に記載のプログラム。 - 前記実績の情報を取得するステップにおいて、前記実績の情報として、前記イベントにおいて実施される競技において前記第2のユーザが獲得した得点、前記イベントの収益、前記イベントの視聴者数、前記イベントにおいて第2のユーザが購入した物品、前記イベントにおいて前記第2のユーザが応援対象とした演者、からなる群から選択される少なくとも1つに関する情報を取得する、請求項15に記載のプログラム。
- 前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
前記指定された期間の経過後に、前記所定の権利を付与されているユーザの当該権利を無効化させるステップを実行させる、請求項10に記載のプログラム。 - 前記無効化させるステップにおいて、前記所定の権利が無効化する対象となるユーザに対し、権利が無効化する旨の通知を提示する、請求項17に記載のプログラム。
- 前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
前記スコアに基づいて、前記所定の権利を付与した前記イベントとは異なるイベントの情報を前記第2のユーザに通知するステップと、を実行させる、請求項4に記載のプログラム。 - 前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
前記権利を付与されているユーザの情報を一定期間ごとに参照するステップと、
前記参照した情報に瑕疵の情報が含まれる場合に、前記指定された期間が経過せずとも、当該ユーザに通知せずに、前記所定の権利を無効化させるステップと、を実行させる、請求項10に記載のプログラム。 - プロセッサと記憶部とを備えるコンピュータによって実行される方法であって、前記方法は、前記プロセッサが、
仮想空間を管理するユーザである第1のユーザから、前記第1のユーザとは異なる、前記仮想空間におけるイベントにかかわるユーザである第2のユーザを指定する操作を受け付けるステップと、
前記指定された前記第2のユーザに対し、仮想空間で実施されるイベントで取得された収益の獲得、分配、譲渡、使用からなる群の少なくとも1つを実行する権利である所定の権利を付与するステップと、を実行する、方法であって、
前記収益は、前記イベントの実施前、実施中、実施後の少なくともいずれかのタイミングにおいて、前記第1のユーザ、第2のユーザとは異なるイベントの参加者から受け付けた金銭、または金銭に代替する手段であり、
前記記憶部には、前記所定の権利に関する情報と、前記受け付けた収益の情報とが格納され、
前記付与するステップにおいて、格納された前記所定の権利に関する情報に基づいて、前記所定の権利を実行するための情報を前記第2のユーザに提示する、方法。 - 制御部と記憶部とを備える情報処理装置であって、前記制御部が、
仮想空間を管理するユーザである第1のユーザから、前記第1のユーザとは異なる、前記仮想空間におけるイベントにかかわるユーザである第2のユーザを指定する操作を受け付けるステップと、
前記指定された前記第2のユーザに対し、仮想空間で実施されるイベントで取得された収益の獲得、分配、譲渡、使用からなる群の少なくとも1つを実行する権利である所定の権利を付与するステップと、を実行する、情報処理装置であって、
前記収益は、前記イベントの実施前、実施中、実施後の少なくともいずれかのタイミングにおいて、前記第1のユーザ、第2のユーザとは異なるイベントの参加者から受け付けた金銭、または金銭に代替する手段であり、
前記記憶部には、前記所定の権利に関する情報と、前記受け付けた収益の情報とが格納され、
前記付与するステップにおいて、格納された前記所定の権利に関する情報に基づいて、前記所定の権利を実行するための情報を前記第2のユーザに提示する、情報処理装置。
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