JP7474174B2 - 気体供給装置及びトレーニング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空気を原料とし、酸素濃度が低い低酸素空気や、酸素濃度が高い高酸素空気等の通常とは組成が異なる特殊空気を生成する気体供給装置に関するものである。また本発明は、模擬的な高地トレーニングを行うことができるトレーニング装置に関するものである。
高分子ポリイミド等の高分子有機膜を利用して空気中の酸素と窒素を分離し、酸素濃度が低い低酸素空気や、酸素濃度が高い高酸素空気等の特殊空気を生成する気体供給装置が知られている(特許文献1)。
気体供給装置は、例えば中空糸膜を備えた気体分離装置を有し、空気圧縮機で圧縮した空気を前記した中空糸膜の内側に送り込む構造となっている。
中空糸膜の内側に空気が送り込まれると、窒素等は中空糸内を通過し、酸素等は中空糸膜を透過して排気される。中空糸内を通過した空気は、酸素濃度が低い低酸素空気であり、各種の用途に使用される。
実開平7-7725号公報
高分子有機膜等を利用した気体分離装置は、供給される空気の温度が低いと、窒素・酸素の分離能力が低下する場合がある。
例えば冬季においては、気体分離装置の分離能力が低下し、生成される特殊空気の組成が安定しない場合がある。
本発明は、従来技術の上記した問題点に注目し、気体分離装置の分離能力を安定させ、特殊空気を効率よく生成することができる気体供給装置を提供することを課題とするものである。
また本発明は、室内の酸素濃度を調整しやすいトレーニング装置を提供することを課題とする。
上記した課題を解決するための態様は、空気圧縮機と、気体分離装置と、を有し、前記空気圧縮機は、前記気体分離装置に加圧された空気を供給するものであり、前記気体分離装置は、気体分離膜を内蔵し、当該気体分離膜によって、酸素又は窒素の割合を変化させた気体を排出し、当該気体を外部に供給する気体供給装置において、前記空気圧縮機が発する熱によって加熱された加熱空気が、前記空気圧縮機に供給されることを特徴とする気体供給装置である。
気体供給装置から外部に供給される気体は、気体分離膜によって分離された気体そのものであってもよく、分離された気体同士が混合されて組成が調整された気体であってもよい。また気体分離膜で分離された気体に、通常の空気が混合されて組成が調整された気体であってもよい。
本態様の気体供給装置では、空気圧縮機が発する熱によって加熱された加熱空気が気体分離装置に供給される。そのため、空気圧縮機外の空気よりも高い温度の空気を気体分離装置に供給することができ、気体分離装置の効率を向上させることができる。
上記した態様において、前記空気圧縮機は、吸気部を有し、前記吸気部から吸気された空気を圧縮するものであり、前記加熱空気を前記吸気部に導く通風路を有することが望ましい。
本態様によると、空気圧縮機によって空気が直接的に加熱される。また、気体分離装置に加熱空気を効率よく供給することができる。
上記した態様において、前記空気圧縮機は、吸気部を有し、前記吸気部から吸気された空気を圧縮するものであり、前記加熱空気の熱を前記吸気部に供給される空気に伝える熱交換器を有し、前記熱交換器によって加熱された空気が前記吸気部に供給されることが望ましい。
本態様によると、空気圧縮機が発する熱によって、吸気部に供給される空気が間接的に加熱される。
上記した態様において、前記空気圧縮機は、圧縮部を有し、前記加熱空気は、前記空気圧縮機の少なくとも前記圧縮部の周囲を通過した空気であることが望ましい。
本態様によると、簡単な構造で、空気を加熱することができる。
上記した各態様において、前記加熱空気に前記空気圧縮機の外部の空気が混合されて前記吸気部から吸引されることが望ましい。
本態様によると、吸気部から吸引される空気の温度を調節することができる。
上記した態様において、前記混合された空気の温度を検知する温度センサーを有し、当該温度センサーの検知温度によって、前記加熱空気と前記外部の空気との混合比が制御されることが望ましい。
即ち上記した課題を解決するための態様は、空気圧縮機と、気体分離装置と、を有し、前記空気圧縮機は、前記気体分離装置に加圧された空気を供給するものであり、前記気体分離装置は、気体分離膜を内蔵し、当該気体分離膜によって、酸素又は窒素の割合を変化させた気体を排出し、当該気体を外部に供給する気体供給装置において、前記空気圧縮機が発する熱によって加熱された加熱空気に、前記空気圧縮機の外部の空気が混合されて、前記空気圧縮機に供給されるものであり、前記混合された空気の温度を検知する温度センサーを有し、当該温度センサーの検知温度によって、前記加熱空気と前記外部の空気との混合比が制御されることを特徴とする気体供給装置である。
本態様によると、吸気部から吸引される空気の温度が制御される。
上記した各態様において、前記気体分離装置は、供給された空気を、酸素濃度が低い低酸素空気と、酸素濃度が高い高酸素空気に分離してそれぞれ排出するものであり、酸素濃度が調整された空気を外部に供給することが望ましい。
本態様によると、特殊空気の酸素濃度を任意の濃度に調整することができる。
トレーニング装置の態様は、人が内部で運動可能なトレーニングルームと、前記したいずれかの気体供給装置を有し、前記トレーニングルーム内を前記トレーニングルーム外の空気よりも酸素濃度が低い低酸素環境にすることが可能であることを特徴とする。
本態様のトレーニング装置は、室内の酸素濃度を調整しやすい。
本発明の気体供給装置は、気体分離装置の分離能力が安定しており、特殊空気を効率よく生成することができる。
本発明のトレーニング装置は、室内の酸素濃度を調整しやすい。
本発明の実施形態の気体供給装置の構成図である。 本発明の他の実施形態で採用する気体供給装置の構成図である。 本発明のさらに他の実施形態で採用する気体供給装置の構成図である。 本発明の気体供給装置の他の使用例を示す構成図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
本実施形態の気体供給装置1は、図1の様に、空気圧縮機2と気体分離装置3を有している。
空気圧縮機2は、筐体10内に、圧縮機11が内蔵されたものである。圧縮機11は、圧縮部12とモータ13によって構成されている。
空気圧縮機2は、公知のレシプロ式圧縮機であり、圧縮部12は空冷である。圧縮機11の形式は、限定されるものではなく、他の形式のものであってもよい。例えば、ロータリー式の圧縮機であってもよい。
圧縮部12は、モータ13によって駆動される。
筐体10には、吸気部15が設けられている。吸気部15は、筐体10に設けられた開口である。吸気部15と圧縮部12の間は、吸気ダクト16で接続されており、吸気部15から吸引された空気が、圧縮部12に供給されて圧縮される。
筐体10内には図示しない圧縮空気除湿装置(エアドライヤー)が設置されている。
また筐体10には、排気部17が設けられている。排気部17は、圧縮部12で加圧され圧縮空気除湿装置で除湿された空気を外部に供給する配管である。
前記した様に空気圧縮機2は空冷式であり、筐体10に換気口20が設けられている。そして当該換気口20に、送風機(換気扇)6が設けられている。
本実施形態に特有の構成として、換気口20と吸気部15との間に、通風路21が設けられている。本実施形態で採用する通風路21は、ダクト状のものであり、周囲が覆われた管路を構成するものである。
通風路21は、換気口20を基端とし、吸気部15を覆う位置まで至る流路であり、先端側には開口部22がある。
通風路21の中途であって、吸気部15に至るまでの間に、中間排気口18があり、当該中間排気口18には、排気量調整手段25が設けられている。排気量調整手段25は、例えば、ダンパーや可動弁である。本実施形態では、図示しないモータによって開度が調整されるダンパーが排気量調整手段25として採用されている。
通風路21内であって、吸気部15の近傍に、温度センサー28が設けられている。
温度センサー28の信号は、制御装置24に入力される。また前記した排気量調整手段25は、制御装置24の信号によって開度が調整される。
通風路21内の、吸気部15の上流であって、中間排気口18よりも下流の位置に、フィルター29が設けられている。フィルター29の位置は任意であり、吸気部15に装着されていてもよい。
気体分離装置3は、原料空気生成装置5を内蔵するものである。
原料空気生成装置5は、公知の高分子分離膜方式の窒素ガス発生装置であり、加圧した空気を導入することによって酸素を分離し、導入された空気に比べて窒素の割合が高い低酸素原料空気と、導入された空気に比べて酸素の割合が高い高酸素原料空気を、排出するものである。
気体分離装置3は、原料空気生成装置5によって原料空気を窒素の割合が高い低酸素原料空気と、酸素の割合が高い高酸素原料空気に分離し、さらにこれを適当な割合で混合して外部に排出するものである。
原料空気生成装置5は、図1の様に、空気導入口30と、低酸素原料空気を排出する第1排出部31と、高酸素原料空気を排出する第2排出部32を有している。
気体分離装置3の具体的構造については後記する。
気体分離装置3は、空気導入口35と、主流路23と、高酸素空気流路36を有している。主流路23は、空気導入口35から原料空気生成装置5に入り、原料空気生成装置5の第1排出部31から混合部33を経て排気部47に至る流路である。高酸素空気流路36は、原料空気生成装置5の第2排出部32から混合部33に至る流路である。
主流路23は、空気導入口35と原料空気生成装置5の空気導入口30を繋ぐ空気導入路37と、原料空気生成装置5の第1排出部31から排気部47に至る低濃度酸素流路38によって構成されている。
高酸素空気流路36は、前記した様に原料空気生成装置5の第2排出部32から混合部33に至る流路である。高酸素空気流路36には、混入流量制御手段42が設けられている。混入流量制御手段42は具体的にはモータバルブであり、開度を調整することができる。
高酸素空気流路36には、排気流路(排気路)45が接続されている。排気流路45は、原料空気生成装置5の第2排出部32から排出された余剰の高酸素原料空気を排気するものである。
排気流路45には、排気流量制御手段46が設けられている。排気流量制御手段46は具体的にはモータバルブであり、開度を調整することができる。
本実施形態の気体供給装置1は、図1の様に、空気圧縮機2と気体分離装置3が配管48で接続されたものである。
本実施形態の気体供給装置1では、空気圧縮機2で加圧された空気が、空気導入路37を経由して原料空気生成装置5の空気導入口30に導入される。
原料空気生成装置5の内部で酸素と窒素が分離され、第1排出部31から酸素濃度が大気中の空気よりも低い低酸素原料空気が排出される。
また第2排出部32からは、酸素濃度が大気中の空気よりも高い高酸素原料空気が排出される。
本実施形態の気体分離装置3では、主流路23を流れる低酸素原料空気に、高酸素空気流路36を通過する高酸素原料空気が混合される。これにより、適度の酸素濃度に調整された低酸素混合空気が作られ、他の機器に供給される。
そして供給先の酸素濃度が設定値となる様に、混入流量制御手段42の開度が制御される。例えば、供給先の酸素濃度を監視し、その値を混入流量制御手段42にフィードバックする。
仮に供給先の酸素濃度が設定値を下回っておれば、混入流量制御手段42の開度を開き、より多くの高酸素原料空気を低酸素原料空気に混入し、低酸素混合空気に含まれる酸素濃度を上げて供給先の酸素濃度を上昇させる。
逆に供給先の酸素濃度が設定値よりも高い場合には、混入流量制御手段42の開度を絞り、高酸素原料空気の混入量を減らして低酸素混合空気に含まれる酸素濃度を下げる。
また排気流量制御手段46の開度は、余剰の高酸素原料空気を廃棄する様に開度が調整される。
混合部33に混入された高酸素原料空気は、混合部33の下流を流れるうちに配管を通過する低酸素原料空気との混合が進み、略均一の濃度の低酸素混合空気となって排出される。
前記した様に、本実施形態の気体供給装置1では、空気圧縮機2で加圧された空気が、原料空気生成装置5に導入される。
ここで本実施形態が採用する空気圧縮機2は、空気圧縮機2自身の排熱を利用して、圧縮部12に導入される空気の温度を上昇させる構成が採用されている。
本実施形態の気体供給装置1では、公知の空気圧縮機2と同様、モータ13を起動して圧縮部12を駆動して吸気部15から空気を吸入し、圧縮部12で空気を圧縮して加圧する。
また筐体10内を換気するため、送風機(換気扇)6が駆動される。その結果、筐体10に設けられた図示しない吸気口から新鮮な空気が筐体10に導入され、筐体10内の空気が換気口20から排気される。
なお、送風機6は必須ではなく、圧縮部12の吸引力によって図示しない吸気口から新鮮な空気が筐体10に導入されてもよい。また自然換気によって、吸気口から新鮮な空気が筐体10に導入されてもよい。
ここで、換気口20から排気される空気は、少なくとも圧縮部12の周囲を通過した空気であり、少なくとも圧縮部12の熱を受けて温度が上昇している。即ち、換気口20から排気される空気は、圧縮機11の発熱部分の周囲を通過した空気であり、少なくとも圧縮機11が発する熱によって加熱された加熱空気である。換気口20から排気される空気は、モータ13の周囲を通過した空気であってもよく、モータ13が発する熱によって加熱されてもよい。
そして当該加熱空気は、通風路21を流れて吸気部15に至り、吸気部15から吸引されて圧縮部12に供給される。
なお本実施形態では、通風路21の末端に開口部22があるから、開口部22からも空気が導入される。そのため、筐体10を通過した加熱空気と外部の空気(以下、フレッシュ空気と称する)が混合されて吸気部15に入り、圧縮部12に導入される。
外部の空気(フレッシュ空気)は、屋外の空気であってもよく、空気圧縮機2が屋内に設置されている場合は屋内の周囲空気であってもよい。
また本実施形態では、吸気部15の近傍に温度センサー28があり、当該温度センサー28が検知する空気の温度が一定となる様に、加熱空気とフレッシュ空気の混合比率が調整される。即ち、本実施形態では、温度センサー28の検知温度が排気量調整手段25にフィードバックされ、温度センサー28の検知温度が一定となる様に、排気量調整手段25の開度が調節され、加熱空気と外部の空気との混合比が制御される。
具体的には、温度センサー28の検知温度が高い場合には、排気量調整手段25の開度が広げられる。その結果、外部に排気される加熱空気の量が増大し、通風路21を流れる加熱空気の量が減少する。そのため、混合される加熱空気の割合が減少し、圧縮部12に導入される空気の温度が低下する。
逆に、温度センサー28の検知温度が低い場合には、排気量調整手段25の開度が絞られる。その結果、外部に排気される加熱空気の量が減少し、通風路21を流れる加熱空気の量が増加する。そのため、混合される加熱空気の割合が増加し、圧縮部12に導入される空気の温度が上昇する。
また本実施形態では、通風路21内であって、吸気部15の上流にフィルター29が設けられているので、筐体10内のチリやほこりが当該フィルター29で取り除かれ、チリやほこりが吸気部15に入ることが防がれる。
本実施形態で採用する空気圧縮機2は、自己の排熱を利用して得られた高温の空気を、圧縮部12に導入することができる。
そのため、空気圧縮機2から気体分離装置3に供給される原料空気は、比較的温度が高く、気体分離装置3の効率向上に寄与する。
また本実施形態では、圧縮部12に導入される空気の温度が安定しており、気体分離装置3から供給される特殊空気の組成が安定する。
気体供給装置1の用途は任意であるが、例えば疑似的に高地トレーニングを行う、トレーニングルーム101に接続し、当該トレーニングルーム101内を低酸素雰囲気とするために用いることができる。
本実施形態では、気体供給装置1がトレーニングルーム101に接続されている。トレーニングルーム101には、酸素濃度センサー103が設けられている。酸素濃度センサー103でトレーニングルーム101内の酸素濃度を監視し、その値を混入流量制御手段42にフィードバックする。
仮にトレーニングルーム101内の酸素濃度が設定値を下回っておれば、混入流量制御手段42の開度を開き、より多くの高酸素原料空気を低酸素原料空気に混入し、低酸素混合空気に含まれる酸素濃度を上げてトレーニングルーム101に供給し、トレーニングルーム101内の酸素濃度を上昇させる。
逆に、トレーニングルーム101内の酸素濃度が設定値よりも高い場合には、混入流量制御手段42の開度を絞り、高酸素原料空気の混入量を減らして低酸素混合空気に含まれる酸素濃度を下げてトレーニングルーム101に供給し、トレーニングルーム101内の酸素濃度を降下させる。
次に、原料空気生成装置5の構造について補足説明する。
原料空気生成装置5は、高分子ポリアミドで構成された気体分離膜を内蔵するものであり、窒素ガス発生装置としても使用されるものである。
原料空気生成装置5には、空気導入口30と、低酸素原料空気を排出する第1排出部31と、高酸素原料空気を排出する第2排出部32が設けられている。原料空気生成装置5内に導入された空気は、原料空気生成装置5内を流れ、その間に高酸素原料空気と低酸素原料空気に分離される。
気体分離膜は、空気から窒素と酸素とを分離可能な分離膜であり、高分子を用いた有機膜と、無機材料を用いた無機膜が知られている。
本実施形態では、高分子有機膜が採用されている。気体分離膜の種類や原理は公知であるから詳細な説明を省略する。
前記した気体供給装置1では、加熱空気とフレッシュ空気の混合割合を調整して、吸気部15から圧縮部12に導入される空気の温度を調節したが、図2に示す気体供給装置70の様に、通風路21の中途に冷却用の熱交換器80を設け、当該熱交換器80で、通風路21を通過する加熱空気の温度を下げてもよい。
即ち、換気口20から排気された空気は、圧縮部12に導入するには温度が高すぎる場合がある。そこで、通風路21の中途に冷却用の熱交換器80を設け、当該熱交換器80で、通風路21を通過する加熱空気の温度を下げたうえで、加熱空気を圧縮部12に導入する。
図2に示す気体供給装置70では、換気口20から排気された空気が、略全量、圧縮部12に導入される。
また、通風路21にヒータを追加し、ヒータによって、通風路21を通過する加熱空気を補助的に加熱するようにしてもよい。
また、図1示す気体供給装置1に、冷却用の熱交換器80を追加で設けてもよい。この場合、制御装置24は、温度センサー28の検知温度が一定となる様に、排気量調整手段25による混合比の制御に加えて、冷却用の熱交換器80による空気温度の制御を行う。本構成では、圧縮部12に導入される空気の温度調整幅を広くすることができる。
以上説明した実施形態では、筐体10内で加熱された空気を直接的に吸気部15に戻し、圧縮部12に供給した。上記した実施形態は、通風路21で、筐体10内の空気を吸気部15に戻す流路を形成したものであると言える。
上記した構成は、簡単な構成であって、かつ確実に効果が得られるものであり、推奨される構成である。
しかしながら、本発明は、この構造に限定されるものではなく、圧縮機11の排熱によって、圧縮部12に導入される空気を間接的に加熱するものであってもよい。
図3に示す気体供給装置73は、換気口20の近傍に、吸熱用熱交換器85が設けられている。また吸気部15にフレッシュ空気を導入するフレッシュ空気導入路86があり、当該フレッシュ空気導入路86に、放熱用熱交換器87が設けられている。
吸熱用熱交換器85と放熱用熱交換器87は、図示しない環状流路で接続されており、吸熱用熱交換器85と放熱用熱交換器87の間を図示しない熱媒体が循環する。
その結果、空気圧縮機2の排熱が、吸熱用熱交換器85で回収されて放熱用熱交換器87に移動し、フレッシュ空気導入路86を通過する空気を加熱する。
また気体供給装置73のフレッシュ空気導入路86には、ダンパー88が設けられている。本実施形態では、ダンパー88からフレッシュ空気が導入され、放熱用熱交換器87を通過した加熱空気に混入される。
前記した通風路21は、ダクト状のものであり、周囲が覆われた管路を構成するものであるが、通風路21に代わって風向板を設け、換気口20から吹き出される空気を吸気部15の近傍に誘導するものであってもよい。
以上説明した気体供給装置は、いずれも、空気を窒素の割合が高い低酸素原料空気と、酸素の割合が高い高酸素原料空気に分離し、さらにこれを適当な割合で混合して外気よりも酸素濃度が低い低酸素空気を供給するものであるが、分離された低酸素原料空気をそのまま他の機器に供給してもよい。また分離された高酸素原料空気をそのまま他の機器に供給してもよい。
また別の送風機等でフレッシュ空気を取り込み、低酸素原料空気や高酸素原料空気にフレッシュ空気を混合して、気体供給装置から排出される空気の組成を調整してもよい。
空気圧縮機から原料空気生成装置につながる流路を分岐し、原料空気生成装置で生成される低酸素原料空気等に前記分岐された流路を流れる空気を混入して、気体供給装置から排出される空気の組成を調整してもよい。
低酸素原料空気と高酸素原料空気を適当な割合で混合して、外気よりも酸素濃度が高い高酸素空気を供給するものであってもよい。
図4は、高酸素空気を供給する気体供給装置105を例示するものである。
気体供給装置105で採用される気体分離装置3では、低濃度酸素流路38に排気流路(排気路)108が接続されている。排気流路108は、余剰の低酸素原料空気を排気するものである。
排気流路108には、排気流量制御手段110が設けられている。排気流量制御手段110は具体的にはモータバルブであり、開度を調整することができる。
本態様の気体供給装置105によると、高酸素空気を安定して生成することができる。
1、70、73、105 気体供給装置
2 空気圧縮機
3 気体分離装置
5 原料空気生成装置
10 筐体
11 圧縮機
12 圧縮部
15 吸気部
18 中間排気口
20 換気口
21 通風路
22 開口部
24 制御装置
25 排気量調整手段
28 温度センサー
29 フィルター
33 混合部
80 熱交換器
85 吸熱用熱交換器
86 フレッシュ空気導入路
87 放熱用熱交換器
101 トレーニングルーム

Claims (6)

  1. 空気圧縮機と、気体分離装置と、を有し、
    前記空気圧縮機は、前記気体分離装置に加圧された空気を供給するものであり、
    前記気体分離装置は、気体分離膜を内蔵し、当該気体分離膜によって、酸素又は窒素の割合を変化させた気体を排出し、
    当該気体を外部に供給する気体供給装置において、
    前記空気圧縮機が発する熱によって加熱された加熱空気に、前記空気圧縮機の外部の空気が混合されて、前記空気圧縮機に供給されるものであり、
    前記混合された空気の温度を検知する温度センサーを有し、
    当該温度センサーの検知温度によって、前記加熱空気と前記外部の空気との混合比が制御されることを特徴とする気体供給装置。
  2. 前記空気圧縮機は、吸気部を有し、前記吸気部から吸気された空気を圧縮するものであり、
    前記加熱空気を前記吸気部に導く通風路を有することを特徴とする請求項1に記載の気体供給装置。
  3. 前記空気圧縮機は、吸気部を有し、前記吸気部から吸気された空気を圧縮するものであり、
    前記加熱空気の熱を前記吸気部に供給される空気に伝える熱交換器を有し、
    前記熱交換器によって加熱された空気が前記吸気部に供給されることを特徴とする請求項1に記載の気体供給装置。
  4. 前記空気圧縮機は、圧縮部を有し、
    前記加熱空気は、前記空気圧縮機の少なくとも前記圧縮部の周囲を通過した空気であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の気体供給装置。
  5. 前記気体分離装置は、供給された空気を、酸素濃度が低い低酸素空気と、酸素濃度が高い高酸素空気に分離してそれぞれ排出するものであり、
    酸素濃度が調整された空気を外部に供給することを特徴とする請求項1乃至いずれかに記載の気体供給装置。
  6. 人が内部で運動可能なトレーニングルームと、請求項1乃至のいずれかに記載の気体供給装置を有し、前記トレーニングルーム内を前記トレーニングルーム外の空気よりも酸素濃度が低い低酸素環境にすることが可能であることを特徴とするトレーニング装置。
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