JP7473987B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、パチンコ機等の遊技機に関する。
パチンコ機に代表される遊技機には、保留されている図柄変動に対応する保留アイコン、および実行中の図柄変動に対応する変動アイコンを表示させ、これらのアイコンの態様を変化させるものがある。例えば、特許文献1。
特開2018-99626号公報
アイコンの態様を変化させることは、当該アイコンに対応する図柄変動における遊技の興趣を向上させる観点で有効な演出ではあるが、遊技の興趣を高める観点において依然として改良の余地がある。
よって、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、アイコンの態様を変化させるにあたり、遊技の興趣を高めることができる遊技機を提供するものである。
本発明によれば、図柄変動の開始に伴って特典に当選するか否かを判定する当否判定を実行し、変動開始条件が充足されるまで図柄変動の開始を保留する遊技機であって、一または複数種類の演出デバイスで構成される演出手段と、前記演出手段を制御する演出制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、保留されている図柄変動に対応する保留アイコン、および実行中の図柄変動に対応する変動アイコンを表示させることが可能であり、前記保留アイコンまたは前記変動アイコンである対象アイコンの表示態様に係る制御として、少なくとも前記対象アイコンの色彩を制御することで当該対象アイコンに係る図柄変動の期待度を示唆する第一アイコン制御と、少なくとも前記対象アイコンの形状を制御することで当該対象アイコンに係る図柄変動の期待度を示唆する第二アイコン制御と、を実行可能であり、前記第一アイコン制御は、前記対象アイコンを第一色彩とする場合と、前記対象アイコンを前記第一色彩よりも対応する前記対象アイコンに係る図柄変動の期待度が高い第二色彩とする場合と、があり、前記第二アイコン制御は、前記対象アイコンを第一形状とする場合があり、前記第二アイコン制御の実行によって前記対象アイコンが前記第一形状になる場合には、前記第一アイコン制御の実行によって前記対象アイコンが前記第一色彩になる場合よりも、対応する前記対象アイコンに係る図柄変動の期待度が高く、前記演出制御手段は、さらに、第一の特定演出部または第二の特定演出部である特定演出部を複数種類の色彩とする制御を実行させることが可能であり、前記第一アイコン制御に基づく前記対象アイコンの色彩制御が実行されるタイミングに関わらず、前記第一アイコン制御の実行によって前記対象アイコンが前記第二色彩になる場合には、前記第一アイコン制御の実行によって前記対象アイコンが前記第一色彩になる場合よりも高い割合で、前記特定演出が前記第二色彩になり、前記第二アイコン制御に基づく前記対象アイコンの形状制御が実行されるタイミングに関わらず、前記第二アイコン制御の実行によって前記対象アイコンが前記第一形状になる場合には、前記対象アイコンが前記第一形状にならない場合よりも高い割合で、前記特定演出が前記第一色彩および前記第二色彩のいずれとも異なる第三色彩になり、前記第一アイコン制御の実行によって前記対象アイコンが前記第二色彩になりかつ前記第一の特定演出部および前記第二の特定演出部の双方が前記第二色彩になる場合には、前記第一アイコン制御の実行によって前記対象アイコンが前記第二色彩になりかつ前記第一の特定演出部および前記第二の特定演出部のうちのいずれか一方が前記第二色彩になる場合よりも、対応する前記対象アイコンに係る図柄変動の期待度が高く、前記第一の特定演出部に係る演出は、前記第二の特定演出部に係る演出が開始されるタイミングよりも手前のタイミングで開始され得、前記第一アイコン制御の実行によって前記対象アイコンが前記第二色彩になる場合において前記第一の特定演出部が前記第二色彩になる割合が、前記第一アイコン制御の実行によって前記対象アイコンが前記第二色彩になる場合において前記第二の特定演出部が前記第二色彩になる割合よりも高い、ことを特徴とする遊技機が提供される。
本発明によれば、アイコンの態様を変化させるにあたり、遊技の興趣を高めることができる遊技機が提供される。
図1は、遊技機の正面図である。 図2は、図1に示す領域IIに配設される図柄表示装置を示す図である。 図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群およびその周辺を示す鳥瞰図である。 図4は、遊技機内に設置される遊技盤を示す図である。 図5は、遊技機の背面図である。 図6(a)~図6(c)は、演出遮蔽体85の可動位置を示す図である。 図7は、遊技機が備える制御構成を示すブロック図である。 図8は、遊技機が備える機能構成を示すブロック図である。 図9(a)は、特図当否判定用の抽選テーブルを、図9(b)は、特図1停止図柄抽選用の抽選テーブルを、図9(c)は、特図2停止図柄抽選用の抽選テーブルを、模式的に示す図である。 図10(a)は、特図変動パターン導出状態PA時の特図変動パターン導出用の抽選テーブルを、図10(b)は、特図変動パターンHNPが決定された場合に用いられる特図変動パターン導出用の抽選テーブルを、模式的に示す図である。 図11(a)は、特図変動パターン導出状態の遷移を示す状態遷移図であり、図11(b)は、特図変動パターン導出状態ごとの平均変動時間の関係を示す図である。 保留アイコンおよび変動アイコンが消化される流れを示す図である。 図13(a)~図13(f)は、デフォルトアイコンに係る態様の種類を示す図である。 図14は、デフォルトアイコンに係る色彩の段階が進行する流れを示す図である。 図15(a)~図15(e)は、ボックスアイコンに係る態様の種類を示す図である。 図16は、ボックスアイコンに係る色彩の段階が進行する流れを示す図である。 図17は、ボックスアイコンに対応する図柄変動において当該ボックスアイコンの形状が変化する場合の流れを示す図である。 図18(a)~図18(c)は、トロフィーアイコンに係る態様の種類を示す図である。 図19は、ボックスアイコンに対応する図柄変動において当該ボックスアイコンの形状が変化しない場合の流れを示す図である。 図20は、保留アイコン制御処理のフローである。 図21(a)は、アイコン変化演出の実行抽選に用いられる抽選テーブルを、図21(b)は、アイコン変化種別の決定に用いられる抽選テーブルを、模式的に示す図である。 図22(a)は、デフォルトアイコンの最終的な色彩の決定に用いられる抽選テーブルを、図22(b)は、ボックスアイコンの最終的な色彩の決定に用いられる抽選テーブルを、模式的に示す図である。 図23(a)~図23(e)は、デフォルトアイコンの色彩変化回数の決定に用いられる抽選テーブルを模式的に示す図である。 図24(a)~図24(d)は、ボックスアイコンの色彩変化回数の決定に用いられる抽選テーブルを模式的に示す図である。 図25は、変動アイコン制御処理のフローである。 図26(a)は、ボックスアイコンに対応する図柄変動における変動アイコンの最終的な形状の決定に用いられる抽選テーブルを、図26(b)は、ボックスアイコンに対応する図柄変動における形状変化回数の決定に用いられる抽選テーブルを、図26(c)は、ボックスアイコンに対応する図柄変動が開始されたタイミングにおいて変化する変動アイコンの形状の決定に用いられる抽選テーブルを、模式的に示す図である。 図27は、可動装飾体点灯制御処理のフローである。 図28(a)は、デフォルトアイコンの色彩と可動装飾体の点灯色との対応関係を、図28(b)は、ボックスアイコンの色彩と可動装飾体の点灯色との対応関係を、図28(c)は、トロフィーアイコンの形状と可動装飾体の点灯色との対応関係を、整理した表である。 図29は、上部ランプ点灯制御処理のフローである。 図30は、上部ランプ対応色決定処理のフローである。 図31(a)~図31(c)は、対応色点灯の実行抽選に用いられる抽選テーブルを、図31(d)は、確定色点灯の実行抽選に用いられる抽選テーブルを、模式的に示す図である。 図32(a)は、デフォルトアイコンの色彩と上部ランプの点灯色との対応関係を、図32(b)は、ボックスアイコンの色彩と上部ランプの点灯色との対応関係を、図32(c)は、トロフィーアイコンの形状と上部ランプの点灯色との対応関係を、整理した表である。 図33(a)は、可動装飾体および上部ランプがアイコンの態様に応じた点灯色で点灯を開始する際のタイミングチャートであり、図33(b)は、アイコンの態様に応じた点灯色で点灯している上部ランプが消灯する際のタイミングチャートである。 図34は、一の対象の図柄変動に対応するアイコンに係る態様の変化が2回発生する場合の可動装飾体および上部ランプの態様を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。また、以下の説明では、「前」「後」「左」「右」「上」「下」とは、特に断りのない限り、図1に示すように遊技機10を正面側(遊技者側)から見た状態で指称するものとする。
なお、以降の説明における「有利(有利度)」とは、遊技者に対して有利であることを指し、さらに、特に断りがない限り、いわゆるプレミア画像等の演出面を除き、賞球(遊技媒体)の獲得量(遊技球の払い出しに限らず、メダルの払い出しを含む)に関して有利であることを指す。
<本発明の特徴について>
本実施形態における遊技機10の詳細を説明する前に、本実施形態に記載されている発明(本発明)の特徴を説明する。
なお、当該特徴を説明するにあたり、括弧内の構成は、直前の構成に対応する本実施形態の構成を例示したものであり、当該説明以降の遊技機10の説明においても同様の用途で括弧内に構成を記載する場合がある。
本発明は、
図柄変動の開始に伴って特典に当選するか否かを判定する当否判定を実行し、変動開始条件が充足されるまで図柄変動の開始を保留する遊技機であって、
一または複数種類の演出デバイスで構成される演出手段と、
上記演出手段を制御する演出制御手段(第1副制御基板200、第2副制御基板300)と、
を備え、
上記演出制御手段は、
保留されている図柄変動に対応する保留アイコン、および実行中の図柄変動に対応する変動アイコンを表示させることが可能であり、
上記保留アイコンまたは上記変動アイコンである対象アイコンの表示態様に係る制御として、
少なくとも上記対象アイコンの色彩を制御することで当該対象アイコンに係る図柄変動の期待度を示唆する第一アイコン制御(保留アイコン制御処理)と、
少なくとも上記対象アイコンの形状を制御することで当該対象アイコンに係る図柄変動の期待度を示唆する第二アイコン制御(変動アイコン制御処理)と、
を実行可能であり、
上記第一アイコン制御は、上記対象アイコンを第一色彩(青色)とする場合と、上記対象アイコンを上記第一色彩よりも対応する上記対象アイコンに係る図柄変動の期待度が高い第二色彩(赤色)とする場合と、があり、
上記第二アイコン制御は、上記対象アイコンを第一形状(大トロフィー)とする場合があり、
上記第二アイコン制御の実行によって上記対象アイコンが上記第一形状になる場合には、上記第一アイコン制御の実行によって上記対象アイコンが上記第一色彩になる場合よりも、対応する上記対象アイコンに係る図柄変動の期待度が高く、
上記演出制御手段は、さらに、複数種類の色彩をとり得る特定演出(可動装飾体22の点灯、上部ランプの点灯)を実行させることが可能であり、
上記第一アイコン制御に基づく上記対象アイコンの色彩制御が実行されるタイミングに関わらず、上記第一アイコン制御の実行によって上記対象アイコンが上記第二色彩になる場合には、上記第一アイコン制御の実行によって上記対象アイコンが上記第一色彩になる場合よりも高い割合で、上記特定演出が上記第二色彩になり、
上記第二アイコン制御に基づく上記対象アイコンの形状制御が実行されるタイミングに関わらず、上記第二アイコン制御の実行によって上記対象アイコンが上記第一形状になる場合には、上記対象アイコンが上記第一形状にならない場合よりも高い割合で、上記特定演出が上記第一色彩および上記第二色彩のいずれとも異なる第三色彩(虹色)になる、
ことを特徴とする遊技機である。
本発明によれば、上記特定演出と上記対象アイコンの態様とに関連性があることを認識させ易くすることで、上記対象アイコンが高期待度の上記第一形状となった場合に当該事象の発生を認識させ易くすることができる。そして、これは遊技興趣向上に繋がる。
また、本発明によれば、上記対象アイコンの色彩制御の実行タイミングや、上記対象アイコンの形状制御の実行タイミングによらず、上述の効果を奏する。
なお、上記期待度とは、大当り当選のみに対する期待度であってもよいし、大当りまたは小当り(小当り遊技中に後述する大入賞口内に設けられた特定領域を遊技球が通過することで大当り遊技を生起するもの)に当選する期待度としてもよいし、当該小当り当選に対する期待度としてもよい。
また、本発明において、形状が変化するとは、対象アイコンの輪郭が変化することを指す。
さらに、上記保留アイコンおよび上記変動アイコンは、ループ再生されるアニメーションによって構成されるものであってもよく、当該場合におけるアイコンの形状が変化するとは、アニメーションの再生位置が同一のタイミングにおける形状が変化していることを指す。
また、上記「上記第一アイコン制御の実行によって上記対象アイコンが上記第二色彩になる場合には、上記第一アイコン制御の実行によって上記対象アイコンが上記第一色彩になる場合よりも高い割合で、上記特定演出が上記第二色彩になり、」や、上記「上記第二アイコン制御の実行によって上記対象アイコンが上記第一形状になる場合には、上記対象アイコンが上記第一形状にならない場合よりも高い割合で、上記特定演出が上記第一色彩および上記第二色彩のいずれとも異なる第三色彩になる、」について、これらの割合の違いが現象面で生じれば、これらの割合の違いを生む要因(制御)は問わず、後述する本実施形態で採用した制御に限定されない。これは、割合や期待度の高低に言及する後述の発明においても同様である。
上記の特徴を有する遊技機10について、以下の実施形態に基づいて具体的に説明する。
<遊技機10の構造について>
まず、図1~図5を用いて、遊技機10の構造について説明する。
図1は、遊技機10の正面図であり、図2は、図1に示す領域IIに配設される図柄表示装置90を示す図であり、図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群およびその周辺を示す鳥瞰図であり、図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図であり、図5は、遊技機10の背面図である。
なお、図1から図5に図示される各構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成および機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成または機能が省かれても良い。
本実施形態の遊技機10は、いわゆるパチンコ機であり、多数の遊技釘(図示省略)が立設された遊技盤50の前面領域(以下、「遊技領域50a」と称する)に遊技球を発射し、遊技球が入賞口(例えば、大入賞口55等)に入球すると賞球が得られる遊技を行うものである。なお、以下の説明では、入賞口に遊技球が入球することを、単に「(入賞口に)入賞する」と表現する場合がある。
遊技機10は、前後に開口する矩形枠状の外枠15と、外枠15の開口前面側に遊技盤50を着脱可能に保持する中枠17と、遊技盤50の前面側を覆うよう構成された前枠20と、を備える。
中枠17は、ヒンジ機構21と同一側にあるヒンジ機構(図示省略)により左端側を中心に回動自在に支持され、外枠15の前側に開閉可能となっている。なお、中枠17は、シリンダ錠23により、施錠および解錠(シリンダ錠23に扉キーを差し込み、扉キーを前枠20の解錠方向とは逆の方向(本実施形態では、右)に回す)が可能となっている。
前枠20は、ヒンジ機構21により左端側を中心に回動自在に支持され、中枠17に対して開閉可能となっている。なお、前枠20は、シリンダ錠23により施錠および解錠(シリンダ錠23に扉キーを差し込み、扉キーを中枠17の解錠方向とは逆の方向(本実施形態では、左)に回す)が可能となっている。
また、前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50aおよび遊技盤50を透視保護している。
また、前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27および下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
また、前枠20は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
なお、図1~図5において図示は省略するが、中枠17には、中枠17が外枠15に対して開放状態であるか閉鎖状態であるかを検知する中枠開扉センサ76と、中枠17に対して前枠20が開放状態であるか閉鎖状態であるかを検知する前枠開扉センサ77と、を有している。本実施形態において、これらの開扉センサは、いずれも、開放状態でONとなり、閉鎖状態でOFFとなる。ただし、これらの開扉センサは、開放状態でOFFとなり、閉鎖状態でONとなるように構成されてもよい。
これにより、遊技機10が、中枠17の外枠15に対する開閉状態、および前枠20の中枠17に対する開閉状態の双方を検知することができる。
また、図3に示すように、上球受け皿27の上面には、遊技者に操作される操作ボタン群が配置されている。この操作ボタン群には、後述する主制御基板100に電気的に接続されているメイン操作部39として、玉貸ボタン39a、およびプリペイドカードの返却操作を受け付ける返却ボタン39bが設けられ、後述する第1副制御基板200に電気的に接続されている操作部として、遊技中に発生する演出を切り替えるまたは遊技機10に関わる種々の情報を得るために行う遊技者の操作を受け付けることができる演出ボタン37、およびそれぞれ上、下、左、右への操作を指示するためのカーソルボタン38(上カーソルボタン38a、下カーソルボタン38b、左カーソルボタン38c、右カーソルボタン38d、中カーソルボタン38e)等が含まれる。なお、各操作部には、操作を検知するためのセンサが設けられており、接続対象の制御基板は、当該センサの検知状態の変化によって各操作部の操作を検知している。
また、上カーソルボタン38aおよび下カーソルボタン38bは、後述するスピーカ33から出音される音声の音量を調整するために、左カーソルボタン38cおよび右カーソルボタン38dは、後述する枠ランプ35および演出表示装置80等の輝度を調整するために、中カーソルボタン38eは、これらの調整結果を決定するために操作される。
また、上球受け皿27の側方には、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動装飾体22が設けられている。さらに、可動装飾体22の内部には、フルカラーLEDで構成されたランプが設けられており、当該ランプの点灯によって可動装飾体22が点灯可能に構成されている。
下球受け皿29の下部には、下球受け皿29に貯留された遊技球を下方へ排出する球抜き機構36が設けられている。この球抜き機構36を操作することにより、下球受け皿29の底面に形成された底面口(図示省略)が開口して、当該底面口から遊技球が自然落下して排出される。
なお、図示は省略するが、上球受け皿27には、球抜き機構36と同様に、操作することで貯留している球を下球受け皿29へ移動させる機構が設けられ、この機構と球抜き機構36の双方を操作することで、貯留している球を排出することが可能となる。
図1に示すように、前枠20の上枠部32の左側と右側にそれぞれ一対のスピーカ33(33a、33b)が配設されている。また、前枠20の上枠部32と左右側枠部34a、34bは光透過性のカバーにより形成されており、その内部にはそれぞれ枠ランプ35(35a、35b、35c)が配設されており、これらは、いずれもフルカラーLEDで構成されている。スピーカ33や枠ランプ35は、遊技中に発生する複数種類の演出やエラー演出等と連動して音声の出音または点灯若しくは消灯することができる。以降の説明では、枠ランプ35aを、「上部ランプ」と称する。
演出表示装置80は、遊技盤50の略中央に配設されているメイン表示部81と、メイン表示部81の周囲に配設されているサブ表示部82で構成されている。サブ表示部82は、さらに、メイン表示部81の上方に配設されている上サブ表示部82aと、メイン表示部81の左側に配設されている左サブ表示部82bと、メイン表示部81の右側に配設されている右サブ表示部82cと、を含んでいる。
ここで、メイン表示部81は、固定式の液晶表示装置であり、上サブ表示部82a、左サブ表示部82b、右サブ表示部82cは、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動式の液晶表示装置である。
メイン表示部81は、後述する第1特別図柄表示装置91または第2特別図柄表示装置92における変動表示に連動して行われる図柄列の変動表示を表示することができ、さらに他の各種の演出も表示することができる。
メイン表示部81に表示される図柄列(装飾図柄)の変動表示において、表示される装飾図柄は、3つの図柄列をなす。各図柄列の変動表示の方向は特に制限されず、例えば、上下方向、左右方向、奥行き方向、またはこれらの組合せ(斜め方向)のいずれであってもよい。
ここで、奥行き方向とは、実際にはメイン表示部81の表示画面上の平面的な変動表示であるにも関わらず、メイン表示部81の奧方から手前方向またはその逆方向に図柄列が変動表示しているかのように認識させる手法(例えば、遠近法)を用いた表示態様において、遊技者が認識する仮想的な方向をいう。
また、本実施形態における装飾図柄には、数字の「1」を模した「1図柄」、数字の「2」を模した「2図柄」、数字の「3」を模した「3図柄」、数字の「4」を模した「4図柄」、数字の「5」を模した「5図柄」、数字の「6」を模した「6図柄」、数字の「7」を模した「7図柄」、数字の「8」を模した「8図柄」、および数字の「9」を模した「9図柄」があり、これらの図柄は、各図柄列に設けられている。以降の説明では、「1図柄」、「3図柄」、「5図柄」、「7図柄」、および「9図柄」を総称して「奇数図柄」と称し、「2図柄」、「4図柄」、「6図柄」、「8図柄」を総称して「偶数図柄」と称する場合がある。
サブ表示部82のそれぞれは、主として演出に関連する演出画像を表示するために設けられるだけでなく、移動可能に構成されている。
なお、それぞれの初期位置は、上サブ表示部82aはメイン表示部81を基準として上側であり、左サブ表示部82bはメイン表示部81を基準として左側であり、右サブ表示部82cはメイン表示部81を基準として右側であり、サブ表示部82のそれぞれは、これらの初期位置からメイン表示部81における装飾図柄の表示領域に重なる位置まで移動可能に構成されている。
なお、本実施形態における演出表示装置80(メイン表示部81、上サブ表示部82a、左サブ表示部82b、右サブ表示部82c)には、いずれも液晶表示装置が採用されているが、本発明の実施はこれに限るものではない。例えば、ドラム式やドットマトリックス式等、多様な方式の表示装置を演出表示装置80として採用することができる。
メイン表示部81とサブ表示部82の間には、演出遮蔽体85が配設されている。さらに、演出遮蔽体85は、左上演出遮蔽体85a、右上演出遮蔽体85b、左下演出遮蔽体85c、および右下演出遮蔽体85dで構成されており、詳細は後述するが、これらは互いに連動してメイン表示部81を遮蔽する方向に移動可能に構成されている。
メイン表示部81の右下側には、複数の発光ダイオード(light emitting diode、以下、「LED」と略称する)が配設されており、これらのLEDによって図柄表示装置90の表示領域が構成されており、図柄表示装置90には、特別図柄および普通図柄が表示される。
また、図柄表示装置90は、メイン表示部81よりも遊技者が視認しにくい位置に配設され、図柄表示装置90の表示領域は、メイン表示部81の表示領域よりも小さい面積になっている。
なお、本実施形態における図柄表示装置90に係るLEDの配置や数は図2に示すとおりであるが、これは一例であって、図柄表示装置90に係るLEDの配置や数はこの例に制限されるものではない。
特別図柄は、特別電動役物(例えば、特別電動役物65)を作動させるか否かを決定する図柄変動の結果として停止表示される図柄である。本実施形態における特別図柄には、第1特別図柄表示装置91に表示される第1特別図柄と第2特別図柄表示装置92に表示される第2特別図柄とが含まれる。
なお、特別図柄は「特図」、第1特別図柄は「特図1」、第2特別図柄は「特図2」と略称される場合がある。
普通図柄は、普通電動役物(例えば、普通電動役物61)を作動させるか否かを決定する図柄変動の結果として停止表示される図柄である。本実施形態における普通図柄は、普通図柄表示装置93に表示される。
なお、普通図柄は、「普図」と略称される場合があり、普通電動役物は「電チュー」と称される場合がある。
また、図柄表示装置90には、上述の表示装置以外に、第1特別図柄保留ランプ94、第2特別図柄保留ランプ95、普通図柄保留ランプ96が設けられている。
第1特別図柄保留ランプ94は、保留されている特図1の図柄変動の数を特定可能とし、第2特別図柄保留ランプ95は、保留されている特図2の図柄変動の数を特定可能とし、普通図柄保留ランプ96は、保留されている普図の図柄変動の数を特定可能とし、いずれも2つのLEDの点灯態様(本実施形態では、右常時点灯のみ=1、左右常時点灯=2、右側点滅+左側常時点灯=3、左右点滅=4)によって対応する図柄変動の数を特定可能とするものである。
以下の説明では、第1特別図柄表示装置91または第2特別図柄表示装置92で特図を変動表示させた後に特図を停止表示させる図柄変動を「特図の図柄変動」と称し、以下の説明では、普通図柄表示装置93を変動表示させた後に普図を停止表示させる図柄変動を「普図の図柄変動」と称する場合がある。
また、以下の説明では、上述のメイン表示部81に表示される図柄列(装飾図柄)の変動表示は、「特図の図柄変動」や「普図の図柄変動」と区別して「装飾図柄の図柄変動」と称する場合がある。
なお、以下の説明では、単に「図柄変動」と称した場合には、特に断りがない限り特図の図柄変動を意味する。
遊技盤50の前面には、図4に示すように、多数の遊技釘(図示省略)や風車52、装飾部材といった障害物が配置されていることにより、打ち出された遊技球が転動するように遊技領域50aが画成されている。
また、遊技領域50aの左側および上側には、操作ハンドル31の回転操作により発射された遊技球を遊技領域50aの上部に案内するために設けられた湾曲形状の外レール51および内レール53が配置されている。なお、外レール51は、遊技領域50a中央を基準として内レール53より外側に位置している。ここで、風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構であって、くぎ状のものをいう。
遊技機10は操作ハンドル31の回転操作量(例えば回転角度)の大小によって遊技球の打ち出しの強弱をつけることが可能になっており、より弱く打ち出された遊技球が転動する第1流路X(いわゆる左打ち)、より強く打ち出された遊技球が転動する第2流路Y(いわゆる右打ち)、のいずれか一方を遊技球が転動するように各種障害物が遊技領域50aに配置されている。なお、図示は省略するが、操作ハンドル31には、遊技者が操作しているか否かを判断するためのタッチセンサが設けられている。
図4には、主要な入賞口として、大入賞口55、第1始動口57、第2始動口59、ゲート63、一般入賞口67を図示しているが、図示されている入賞口は一例であり、その数や配置は適宜変更しても構わない。
大入賞口55は遊技領域50aの右下部に配置されている。大入賞口55には大入賞口センサ72が付設されており、大入賞口センサ72の検知結果によって大入賞口55への入賞が判定されて、大入賞口55に対応づけられた数(本実施形態では、15)の賞球が付与される。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口55に向けて転動するように各障害物が配置されている。
大入賞口55の上方には特別電動役物65が配設されている。特別電動役物65は、大入賞口55への入賞が容易である開放状態または入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、特別電動役物ソレノイド66により開放状態または閉鎖状態のいずれかに遷移する。
より具体的には、特別電動役物65は、後述する特図当否判定によって大当りが導出されたことに起因して設定される大当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って大入賞口55への入賞が許容される。このように、特別電動役物65が開放状態である場合には、大入賞口55への入賞が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大する大当り遊技は、有利な遊技状態であると言える。
大当り遊技では、特別電動役物65の開放状態と閉鎖状態が交互に設定され、1回の開放状態(「ラウンド」と称する場合があり、1回の大当りで発生するラウンドの総数を「ラウンド数」と称する場合がある)は、あらかじめ定められた数(本実施形態では、10)の遊技球が大入賞口55に入賞したことに基づいて終了し、特別電動役物65が閉鎖状態となる。
なお、1回の開放状態は、あらかじめ定められた数の遊技球が大入賞口55に入賞するのに十分な時間(本実施形態では、30s(秒))が経過したことに基づいても終了する。
ここで、1回のラウンドにおいて、10球の遊技球が入賞したことに基づいて特別電動役物65が開放状態から閉鎖状態に設定される場合に、すぐに閉鎖状態となることはできない。そのため、1回のラウンドにおいて、10球を超える遊技球が大入賞口55に入賞する場合が発生し、当該入賞をオーバー入賞と称する場合がある。
第1始動口57は、遊技領域50aの中央下部に配置されている。第1始動口57には第1始動口センサ70が付設されており、第1始動口センサ70の検知結果によって第1始動口57への入賞が判定されて、第1始動口57に対応づけられた数(本実施形態では、4)の賞球が付与される。第1始動口57に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、特図1の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第2流路Yから転動した場合に比べて、第1流路Xから転動した場合に多くの遊技球が第1始動口57に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59は、遊技領域50aの右下部に配置されている。第2始動口59には第2始動口センサ71が付設されており、第2始動口センサ71の検知結果によって第2始動口59への入賞が判定されて、第2始動口59に対応づけられた数(本実施形態では、1)の賞球が付与される。
第2始動口59に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、特図2の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が第2始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59に繋がる流路には普通電動役物61が配設されている。普通電動役物61は、第2始動口59に遊技球への入球が容易である開放状態または入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、普通電動役物ソレノイド62により開放状態または閉鎖状態のいずれかに遷移する。
より具体的には、普通電動役物61は、普図の図柄変動で当選して行われる普図当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って第2始動口59への入賞が許容される。このように、普通電動役物61が開放状態である場合には、第2始動口59への入賞が容易となるため、賞球により遊技球の減少を抑えつつ、特図2の図柄変動が実行される機会を大幅に増大し得る。
ゲート63は、遊技領域50aの右中央部に配置されている。ゲート63には、ゲートセンサ74が付設されており、ゲートセンサ74の検知結果によってゲート63への入賞が判定される。ゲート63に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、普図の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球がゲート63に向けて転動するように各障害物が配置されている。
一般入賞口67は、遊技領域50aの左下部に配置されている。一般入賞口67には、一般入賞口センサ73が付設されており、一般入賞口センサ73の検知結果によって一般入賞口67への入賞が判定されて、一般入賞口67に対応づけられた数(本実施形態では、4)の賞球が付与される。
なお、本実施形態において、第2流路Yから転動する場合と比較して、第1流路Xから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されているが、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されるようにしてもよい。また、一般入賞口67を複数個設けるようにしてもよい。
アウト口69は、遊技領域50aの最下部に配置されている。遊技領域50aに打ち込まれ、上述の各入賞口に入球しなかった遊技球はアウト口69に落入し、アウト球として処理される。
なお、本実施形態では、上記入賞口およびアウト口に入球した遊技球(以下、「アウト球」と称する)を検出するためのアウト球センサ75(図示省略)を備えている。
また、遊技盤50には、上述したセンサの他に、不正に賞球を受ける不正行為を防止するために、磁気を検知するための磁気検知センサおよび電波を検知するための電波検知センサ(いずれも図示省略)が設けられている。
遊技盤50の背面には、図5に示すように、主制御基板100が格納された主制御基板ケース109、第1副制御基板200が格納された第1副制御基板ケース209、第2副制御基板300が格納された第2副制御基板ケース309、電源制御基板500が格納された電源制御基板ケース509、および払出制御基板400が格納された払出制御基板ケース409が装着され、第1副制御基板ケース209および第2副制御基板ケース309の背面に加え、主制御基板ケース109の背面の一部を覆う開閉カバー45が着脱自在に装着されている。
なお、主制御基板100には、RAMクリアスイッチ43が設けられている。
また、各基板を覆う基板ケースおよびカバーは、透明性を有する部材によって構成されており、各ケースおよびカバーを通して対応する基板が視認可能となっている。
また、図5に示すように、第1副制御基板200上には、音量調整のために操作される音量調整部83、および輝度調整のために操作される輝度調整部84が設けられている。そして、第1副制御基板ケース209は、音量調整部83および輝度調整部84を外部に露出するように第1副制御基板200を格納し、開閉カバー45は、音量調整部83および輝度調整部84を避けるように取り付けられている。そのため、図5に示す状態、すなわち、第1副制御基板ケース209に第1副制御基板200が格納され、かつ開閉カバー45が取り付けられている状態で、音量調整部83および輝度調整部84の操作が可能となっている。
音量調整部83および輝度調整部84は、いわゆるロータリースイッチであり、本実施形態では、音量調整部83を、音量大、音量中、音量小の3段階のうちのいずれかの段階に調整することが可能であり、輝度調整部84を、輝度高、輝度中、輝度低の3段階のうちのいずれかの段階に調整することが可能である。なお、音量調整部83および輝度調整部84は、ロータリースイッチに限らず、スライド式のスイッチを採用してもよい。また、音量調整部83および輝度調整部84は、第1副制御基板200と電気的に接続されてさえいれば、第1副制御基板200とは異なる基板に設けられたスイッチであってもよい。さらに、遊技盤50の背面側に設けられてさえいれば、その設置位置についても問わない。
電源制御基板500は、遊技島の電源設備から供給される一次電源を基に、上述の制御基板等の電子部品や電気部品に供給する通常電源を生成する通常電源回路501、バックアップ電源を生成するバックアップ電源回路502、および電断(通常電源による供給電圧が所定の電圧低下となること)を検出する電断検出回路503で構成されている。
また、電源制御基板500には、電源スイッチ40が接続されており、遊技島の電源設備から1次電源が供給されていることを前提として、電源スイッチ40がONになると、電源制御基板500の通常電源回路501で通常電源が生成され、上述の制御基板(主制御基板100、第1副制御基板200、第2副制御基板300、および払出制御基板400)を含む電子部品や電気部品に電源が供給される。
また、電源制御基板500は、電断検出回路503によって電断が検出された場合には、電断信号(NMI信号)を主制御基板100、第1副制御基板200、払出制御基板400のそれぞれに送信する。
また、バックアップ電源回路502は、遊技島の電源設備から遊技機10に電源が供給されているときに充電される仕組みとなっている。
なお、バックアップ電源回路502を払出制御基板400上に設けるようにしてもよく、電断検出回路503を電源制御基板500に設けず、主制御基板100、第1副制御基板200、および払出制御基板400のそれぞれに設けるようにしてもよい。
また、遊技盤50の背面には、開閉カバー45の上部に、遊技島の球供給設備から供給される遊技球が貯留される遊技球タンク46が配置されている。遊技球タンク46は、さらに、タンクレール47および払出ユニット48を介して、上球受け皿27に繋がる払出通路49と接続されており、払出ユニット48によって払い出された球は、払出通路49を通って上球受け皿27に払い出される。
ここまで、本実施形態における遊技機10の構造について説明してきたが、これらは一具体例であって、別の構成によって本発明を実施することもできる。
<演出遮蔽体85の動作について>
次に、図6(a)~図6(c)を用いて、演出遮蔽体85の動作を説明する。図6(a)~図6(c)は、演出遮蔽体85の可動位置を示す図である。
上述の通り、演出遮蔽体85は、左上演出遮蔽体85a、右上演出遮蔽体85b、左下演出遮蔽体85c、および右下演出遮蔽体85dで構成されており、図6(a)には、演出遮蔽体85が初期位置にある状態が示されている。なお、当該位置において、メイン表示部81に係る表示領域の略全体が視認可能となっている。
図6(b)には、演出遮蔽体85によってメイン表示部81に係る表示領域の一部(全体の30%程度)が覆蓋されている状態が示されている。
図6(c)には、演出遮蔽体85によってメイン表示部81に係る表示領域の全体が覆蓋されている状態(メイン表示部81に係る表示領域が遮蔽されている状態)が示されている。
このように、左上演出遮蔽体85a、右上演出遮蔽体85b、左下演出遮蔽体85c、および右下演出遮蔽体85dは、メイン表示部81に係る表示領域の平面方向で互いに連動して動作する。なお、以降の説明では、図6(a)に示す演出遮蔽体85の位置を原位置、図6(b)に示す演出遮蔽体85の位置を第1動作位置、図6(c)に示す演出遮蔽体85の位置を第2動作位置、と称する場合がある。
また、本実施形態における「覆蓋」とは、覆蓋するもの(本実施形態では、演出遮蔽体85)が、覆蓋されるもの(本実施形態では、メイン表示部81に係る表示領域)の手前に位置し、覆蓋するものが遊技者側と対象物との間に存在することで、覆蓋されるものの一部または全部が視認不能または視認困難となることを指す。
また、図6(c)に示す通り、左上演出遮蔽体85aは、前面側(メイン表示部81側を背面側と定義した場合の前面側)の表面に「天」という文字を模した凸部を有し、右上演出遮蔽体85bは、前面側の表面に「下」という文字を模した凸部を有し、左下演出遮蔽体85cは、前面側の表面に「無」という文字を模した凸部を有し、右下演出遮蔽体85dは、前面側の表面に「双」という文字を模した凸部を有している。これら演出遮蔽体85の手前側(遊技者側)の形状は、本実施形態の形状に限らず、任意の形状を採用してもよいが、本実施形態では、演出遮蔽体85が第2動作位置となることで当該形状の全体が視認可能となる。
<遊技機10の制御構成について>
次に、図7を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える制御構成を説明する。図7は、遊技機10が備える制御構成を示すブロック図である。なお、図7に示す制御構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図7で図示しない制御構成を備えていてもよい。
主制御基板100は、遊技に関する各種の演算処理を行うCPU101と、制御プログラムや各種抽選テーブル等のデータを記憶したROM102と、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM103と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポート104と、CPU101によるプログラム処理とは別系統で動作して乱数(ハード乱数)を生成する乱数回路105と、を備えており、これらが内部バスを介して相互に接続されている。
CPU101は、ROM102に格納された各種の制御プログラムを読み出して演算処理を行うことで、遊技の主制御に係る各種処理を実行する。
RAM103は、後述するバックアップ電源回路において生成されるバックアップ電源によってバックアップがなされる。具体的には、RAM103に格納される情報のうち、電断が生じた後の復電時にそのデータを用いて電断直前の状態で遊技機10が復帰できるような各種情報がバックアップされるように構成されている。例えば、電断が生じた際に保持されていたスタックポインタや各レジスタ等のデータに加え、そのときの遊技機10の状態(遊技停止状態または遊技可能状態)、現在の特図抽選状態、現在の普図抽選状態などといった遊技に係る情報がバックアップ対象とされる。
本実施形態では、少なくとも、そのような遊技に係る情報が格納される領域(RAM103の遊技に係る領域と表記される場合がある)に加えて、RAM103の遊技に係る領域に関するチェックサムの補数およびバックアップフラグが格納される領域(RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域と表記される場合がある)がバックアップされる。そして、遊技機10は、復電時に、そのバックアップされた、RAM103の遊技に係る領域と、RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域とに格納される各種情報を用いて復帰する。
なお、本実施形態におけるバックアップの具体的手法については何ら制限されない。例えば、RAM103のうちバックアップ対象とされる領域は、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能な構成で実現されてもよい。他の例としては、RAM103の中でも、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能に構成される第一メモリと、遊技機10が動作時に参照される第二メモリとで異なるハードウェアが設けられていてもよく、その場合には、遊技機10は、電断時に第二メモリから第一メモリにバックアップ対象となる情報を退避し、その退避された情報を復電時に第一メモリから第二メモリへリカバリすればよい。
また、主制御基板100は、第1始動口センサ70、第2始動口センサ71、大入賞口センサ72、一般入賞口センサ73、ゲートセンサ74、アウト球センサ75、中枠開扉センサ76、前枠開扉センサ77等と電気的に接続されており、I/Oポート104を介して、これらのセンサからの検出信号をCPU101に入力可能に構成されている。なお、図示は省略するが、これらのセンサ以外に、主制御基板100は、満タン検知センサ、磁気検知センサ、および電波検知センサとも電気的に接続されており、I/Oポート104を介して、これらのセンサからの検出信号をCPU101に入力可能に構成されている。
また、主制御基板100は、第1特別図柄表示装置91、第2特別図柄表示装置92、普通図柄表示装置93、第1特別図柄保留ランプ94、第2特別図柄保留ランプ95、普通図柄保留ランプ96、普通電動役物ソレノイド62および特別電動役物ソレノイド66に電気的に接続されており、I/Oポート104を介してこれらを制御可能に構成されている。
同様に、主制御基板100は、メイン操作部39やRAMクリアスイッチ43に電気的に接続されており、メイン操作部39の操作を検知可能に構成されている。
主制御基板100と第1副制御基板200との間は、8本のパラレル信号線および1本のストローブ線で接続されており、主制御基板100から第1副制御基板200へと向かう単一方向のみで通信可能に接続され、主制御基板100から第1副制御基板200へ各種の演出制御コマンドが送信される。
なお、第1副制御基板200から主制御基板100へデータを送信することはできず、また、第1副制御基板200は、主制御基板100に対してデータの送信を要求することはできないように構成されている。
また、本実施形態では、主制御基板100から第1副制御基板200へのデータ送信にパラレル伝送方式を採用しているが、シリアル伝送方式を採用してもよい。
第1副制御基板200は、主制御基板100からの演出制御コマンドに基づき遊技演出に関する各種の演算処理を行うCPU201、演出制御プログラムや各種抽選テーブル等のデータを記憶したROM202、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM203と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポート204と、を備え、これらが内部バスを介して相互に接続され、CPU201がROM202に記憶された制御プログラムに従って遊技演出に係る主要な制御を実行するように構成されている。
なお、第1副制御基板200は、演出ボタン37およびカーソルボタン38に電気的に接続されており、当該操作部の操作を検知可能に構成されている。
また、第1副制御基板200は、主制御基板100からの演出制御コマンドに基づく演出制御処理にて、第2副制御基板300へ表示させる画像を指示する画像制御コマンド、輝度の調整を指示する輝度調整コマンド、音声制御基板310へ出力させる音声を指示する音声制御コマンド、音量の調整を指示する音量調整コマンド、枠ランプ35等の各種ランプの点灯を制御するためのランプ制御データ、および可動装飾体22やサブ表示部82や演出遮蔽体85等の可動体の可動を制御するための可動制御データ等を生成する。
ここで、第1副制御基板200は、第2副制御基板300および音声制御基板310と双方向通信が可能に接続されており、各制御コマンド(画像制御コマンド、輝度調整コマンド、音声制御コマンド、音量調整コマンド)が第1副制御基板200から第2副制御基板300または音声制御基板310へ送信される一方、その応答として、当該制御コマンドを正常に受信できた旨を示す応答コマンド(ACKコマンド)が各制御基板(第2副制御基板300、音声制御基板310)から第1副制御基板200へ送信される。
また、第1副制御基板200は、枠ランプ35や可動装飾体22に設けられたランプと電気接続されており、I/Oポート204を介して、ランプ制御データを送信する。そして、枠ランプ35は、第1副制御基板200から送信されるランプ制御データによって点灯が制御されるように構成されている。
ランプ制御データは、輝度調整部84、左カーソルボタン38c、右カーソルボタン38dの操作による調整結果に基づいて決定された輝度にしたがって生成される。そのため、本実施形態では、当該調整結果に基づいて決定された輝度で、枠ランプ35や可動装飾体22に設けられたランプを点灯させることができる。本実施形態における輝度は、輝度1~輝度10の10段階の範囲で設定可能であり、この順にしたがって輝度が高くなる。また、第1副制御基板200は、輝度が調整されるごとに、当該調整後の輝度を特定するデータ(以下、「輝度特定データ」と称する)を含む輝度調整コマンドを、第2副制御基板300に向けて送信する。なお、調整された輝度は、表示される画像の輝度にも反映される。
第2副制御基板300は、第1副制御基板200からの画像制御コマンドに基づき画像演出に関する各種の演算処理を行うCPU301と、画像制御プログラムや各種データ等を記憶したROM302と、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM303と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポート304とを備えており、CPU301がROM302に記憶された制御プログラムに従って画像演出に係る主要な制御を実行するように構成されている。
その他、第2副制御基板300には、図示省略するが、CPU301から受信した制御信号に基づき、後述する演出内容決定手段225によって決定された演出の内容に沿った画像データを生成するVDPと、CPU301から受信した制御信号に基づき当該演出の内容に沿った音響データを生成する音源ICとを搭載している。VDPは、いわゆる画像プロセッサであり、CPU301からの指示に応じて画像ROMに記憶された画像データを読み込み、これを画像処理して生成した画像データを、メイン表示部81やサブ表示部82へ送信する。また、このVDPには、画像ROMから読み出された画像データの展開・加工に使用される高速のVRAMが接続されている。
音声制御基板310は、第1副制御基板200からの音声制御コマンドに基づき音声演出に関する各種の演算処理を行うCPU311と、音声制御プログラムや音声データ等を記憶したROM312と、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM313と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポート314とを備えており、CPU311がROM312に記憶された制御プログラムに従って音声演出に係る主要な制御を実行するように構成されている。したがって、音声制御基板310は、第1副制御基板200から受信した音声制御コマンドに応じて、ROM312に記憶された音声データを読み込み、読み込んだ音声データを合成し、合成後の最終的な音声データを、増幅器を介してスピーカ33に送信し、スピーカ33に音声を出音させることができる。
払出制御基板400は、CPU、ROMおよびRAM(いずれも図示省略)を主体として構成されている。
また、払出制御基板400は、主制御基板100と双方向通信可能に接続されており、主制御基板100からの払出制御コマンドに基づいて払出ユニット48を駆動させて遊技球を払い出すための制御を実行するとともに、操作ハンドル31の操作量に基づき球送り機構と発射機構とを同期的に駆動させて遊技球の発射を制御する。
電源制御基板500は、遊技島の電源設備から供給される一次電源を基に、上述の制御基板等の電子部品や電気部品に供給する通常電源を生成する通常電源回路、バックアップ電源を生成するバックアップ電源回路、および電断(通常電源による供給電圧が所定の電圧低下となること)を検出する電断検出回路(いずれも図示省略)で構成されている。
また、電源制御基板500には、電源スイッチ40が接続されており、遊技島の電源設備から1次電源が供給されていることを前提として、電源スイッチ40がONになると、電源制御基板500の通常電源回路で通常電源が生成され、上述の制御基板(主制御基板100、第1副制御基板200、第2副制御基板300、および払出制御基板400)を含む電子部品や電気部品に電源が供給される。
また、電源制御基板500は、電断検出回路によって電断が検出された場合には、電断信号(NMI信号)を主制御基板100、第1副制御基板200、払出制御基板400のそれぞれに送信する。
また、バックアップ電源回路は、遊技島の電源設備から遊技機10に電源が供給されているときに充電される仕組みとなっている。
なお、バックアップ電源回路を払出制御基板400上に設けるようにしてもよく、電断検出回路を電源制御基板500に設けず、主制御基板100、第1副制御基板200、および払出制御基板400のそれぞれに設けるようにしてもよい。
<遊技機10の機能構成について>
次に、図8を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える機能構成を説明する。図8は、遊技機10が備える機能構成を示すブロック図である。なお、図8に示す機能構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図8で図示しない機能構成を備えていてもよい。また、機能構成を説明する際に、必要に応じて図9~図11を参照することとする。
主制御基板100は、図8に示すように、入球判定手段110、メイン乱数発生手段115、メイン保留制御手段120、事前判定手段125、特図抽選手段130、普図抽選手段135、大当り遊技制御手段140、図柄表示制御手段145、電動役物制御手段150、遊技状態制御手段155、メイン情報記憶手段160、メインエラー制御手段165、メインコマンド管理手段170、復電処理実行手段175、および電断処理実行手段180を備えており、これらの手段は、図7を用いて説明した主制御基板100上の各制御構成によって実現されるものを機能的に表したものである。
なお、メイン情報記憶手段160は、主制御基板100が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。特に、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶されたデータ(演出制御コマンド)は、記憶された後にコマンド送信手段によって後述する第1副制御基板200のサブコマンド管理手段270に向けて送信される。
入球判定手段110は、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に基づいて各入賞口への入賞を判定する。
メイン乱数発生手段115は、乱数回路105によって更新範囲が異なる複数種類の乱数を生成可能であり、入賞口への入賞が判定されたタイミングで乱数回路105から当該入賞口に対応する一または複数の乱数を取得(ラッチ)する。
より具体的には、メイン乱数発生手段115は、第1始動口57または第2始動口59への入賞が判定された場合には、後述する、特図当否判定用の乱数、特図停止図柄抽選用の乱数、および特図変動パターン抽選用の乱数を取得する。ゲート63への入賞が判定された場合には、後述する普図当否判定用の乱数、普図停止図柄抽選用の乱数、および普図変動パターン抽選用の乱数をメイン情報記憶手段160の対応する格納領域に格納する。
なお、乱数回路105は、自身が更新している複数種類の乱数が正常に更新されているか否かを監視し、乱数が正常に更新されない更新異常が発生した場合には、乱数回路105が有する特定の記憶領域に当該異常が発生したことを示す情報が書き込まれる。そのため、CPU101は、乱数回路105の更新異常が発生したことを把握可能となっている。
メイン保留制御手段120は、特図の図柄変動の保留、および普図の図柄変動の保留に関する制御を行う。特図1に関しては、第1始動口57への入賞を契機として取得された、特図当否判定用の乱数、特図停止図柄抽選用の乱数、および特図変動パターン抽選用の乱数を、特図1の作動保留情報として保留する(記憶させる)。
より具体的には、メイン保留制御手段120は、特図1の作動保留情報が保留されるごとに1加算され、特図1の作動保留情報が使用される(特図抽選手段130の抽選で用いられる)ごとに1減算される保留カウンタ(以下、「特図1保留カウンタ」と称する)を備え、特図1保留カウンタの値が上限値(本実施形態では、4)となるまで、当該作動保留情報をメイン情報記憶手段160の現在の特図1保留カウンタに対応する格納領域に記憶させ、作動保留情報が使用されるごとに、使用された作動保留情報をクリアし、残りの作動保留情報を、特図1保留カウンタの小さいものから順に、現在の格納領域から現在の特図1保留カウンタよりも1少ない特図1保留カウンタに対応する格納領域に移動(シフト)させる制御を行う。
また、メイン保留制御手段120は、特図2および普図に関しても、特図1とは別に上述の制御と同様の制御を行い、特図2の保留カウンタを特図2保留カウンタと称する。
また、以降の説明では、「作動保留情報の保留」を「図柄変動の保留」と表現する場合がある。
また、メイン保留制御手段120は、特図1または特図2の作動保留情報(保留カウンタ)を更新(加算または減算)した際に、特図1保留カウンタおよび特図2保留カウンタを含む演出制御コマンド(保留コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、本実施形態では、特図1に対応する作動保留情報および特図2に対応する作動保留情報の双方が保留されている場合には、特図2に対応する作動保留情報が優先的に使用される優先変動が行われる。
事前判定手段125は、所定の事前判定のタイミングにおいて特図の作動保留情報が保留された場合の少なくとも一部で、当該作動保留情報を対象とした先読み演出のための事前判定を実行する。
より具体的には、事前判定手段125は、今回保留した作動保留情報の各乱数を読み出し、後述する、特図当否判定、特図停止図柄抽選、および特図変動パターン抽選のそれぞれに対する事前判定を実行する。各事前判定では、各事前判定に対応する抽選に用いられる抽選テーブルと同一または同等の抽選テーブル(図示省略)が用いられる。そのため、これらの事前判定の結果は、後に実行される抽選の結果と同一の結果となる。
また、事前判定手段125は、導出された事前判定の結果を含む演出制御コマンド(事前判定コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、上述の通り、事前判定コマンドは、所定の事前判定のタイミングにおいて特図の作動保留情報が保留された場合の少なくとも一部で送信される(生成され、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶される)ものであるため、上述の保留コマンドに続いて送信されることとなる。ここで、所定の事前判定のタイミングとは、大当り遊技中ではないことを指し、さらに、本実施形態では、後述する普図高確中に特図1の作動保留情報が保留された場合には、事前判定が規制されるため、当該事前判定に対応する事前判定コマンドの送信も規制される。
特図抽選手段130は、特図当否判定手段131、特図停止図柄抽選手段132、および特図変動パターン導出手段133を備え、特図当否判定手段131、特図停止図柄抽選手段132、特図変動パターン導出手段133の順に各手段による処理を実行する。特図抽選手段130は、特図の変動開始条件が充足された際に、メイン情報記憶手段160に保留されている作動保留情報のうちの最先の作動保留情報を読み出す。
なお、「特図の変動開始条件が充足される」とは、その一例として、大当り中ではないこと、特図1および特図2のいずれも図柄変動中でないこと、特図1および特図2のうちの少なくともいずれか一方に作動保留情報が存在することのすべての条件が充足されたことである。
ここで、図9(a)~図9(c)、図10(a)、および図10(b)は、主制御基板100で用いられる抽選テーブルを模式的に示す図であり、以下の説明において必要に応じて参照する。
なお、これらの抽選テーブル以外も含め、抽選テーブルを用いた抽選では、読み出した乱数に対して抽選テーブルに記憶された抽選値をあらかじめ定められた順序に従って順次加算(対象となる抽選値が一つである場合には、加算回数は一回)され、キャリー(桁あふれ)が発生した抽選値に対応する結果が当該抽選の結果として導出される。同様に、抽選テーブルに関する説明では、説明の便宜上、抽選テーブルに名前を付しているが、名前に対応する抽選テーブルに含まれる抽選値等のデータが各ROMに識別可能に記憶されていればよく、これらの名前は、当該データが記憶される領域を特定するものではない。図示される抽選テーブルには、説明の便宜上記載された項目や、抽選値として「-」や「0」が記載されている場合があるが、これらは必ずしも各ROMに記憶されたデータを示すものではない。そして、抽選値として「-」や「0」が記載された結果は当選することはない。さらに、抽選に使用される乱数範囲(当該範囲で取得され得る乱数の数)と同一の抽選値が抽選テーブルに記載されている場合には、当該結果が100%導出されるため、必ずしも抽選を行う必要はない。また、一回の抽選に用いられる抽選値の合計値が、抽選に使用される乱数範囲と一致した場合には、最後の抽選値の加算で必ずキャリーが発生するため、当該加算を行わなくてよく、その場合には、当該加算に用いられる抽選値自体も不要となる。
特図当否判定手段131は、図柄変動ごとに、特図当否判定用の乱数を読み出し、読み出した乱数と特図当否判定用の抽選テーブルを用いて大当り、ハズレのいずれかに当選するかを抽選によって判定する特図当否判定を実行する。
図9(a)は、特図当否判定用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選テーブルは、特図1および特図2で共通して用いられる。当該判定で用いられる乱数の範囲は、0~65535であるため、特図抽選状態が低確率の場合(以下、「特図低確」と略称する場合がある)には、230/65536(約1/284.9)の確率で大当りが導出され、大当りが導出されなかった場合には、ハズレとなる。
同様に、特図抽選状態が高確率の場合(以下、「特図高確」と略称する場合がある)には、499/65536(約1/131.3)の確率で大当りが導出され、大当りが導出されなかった場合には、ハズレとなる。
特図停止図柄抽選手段132は、特図当否判定の結果が大当りとなった場合に、特図停止図柄抽選用の乱数を読み出し、読み出した乱数と特図停止図柄抽選用の抽選テーブルを用いて特図の停止図柄を抽選によって決定する。
図9(b)は、特図1停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0~99である。そのため、特図1で大当りが導出された場合には、50/100(1/2)の確率で図柄A、40/100(1/2.5)の確率で図柄B、10/100(1/10)の確率で図柄Cが停止図柄として決定される。
ここで、図柄Aは、ラウンド数が8であり、大当り遊技終了後に特図低確かつ後述する普図高確となる図柄(以下、「通常図柄」と称する場合があり、当該図柄に係る大当りを「通常大当り」と称する場合がある)である。一方、図柄Bは、ラウンド数が9であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ普図高確となる図柄(以下、「確変図柄」と称する場合があり、当該図柄に係る大当りを「確変大当り」と称する場合がある)である。さらに、図柄Cは、ラウンド数が16であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ普図高確となる確変図柄である。よって、図柄Cは、ラウンド数において図柄Bよりも有利な図柄であり、図柄Bおよび図柄Cは、ラウンド数およびその後の特図抽選状態の双方において図柄Aよりも有利な図柄であると言える。
図9(c)は、特図2停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、特図1停止図柄抽選と同様に、0~99である。そのため、特図2で大当りが導出された場合には、65/100(約1/1.53)の確率で図柄a、35/100(約1/2.85)の確率で図柄bが停止図柄として決定される。
ここで、図柄aは、ラウンド数が16であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ普図高確となる確変図柄であり、図柄bは、ラウンド数が4であり、大当り遊技終了後に特図低確かつ普図高確となる通常図柄である。よって、図柄aは、ラウンド数およびその後の特図抽選状態の双方において図柄bよりも有利な図柄であると言える。
なお、特図停止図柄抽選手段132は、特図当否判定の結果が大当りとならなかった場合には、特図1のハズレ時は図柄D、特図2のハズレ時は図柄cを停止図柄として一律に決定する。
また、本実施形態は、特図1による大当り遊技終了後の特図高確となる割合(50/100)と、特図2による大当り遊技終了後の特図高確となる割合(65/100)とが異なっている(特図1の図柄変動よりも特図2の図柄変動が有利になっている)。詳細は省略するが、この違いは、大当り遊技中に遊技球が大入賞口55内に設けられたV入賞領域(図示省略)を通過した場合(V入賞領域に設けられたセンサが遊技球を検知した場合)に大当り遊技終了後に特図高確とする機能を備え、V入賞領域の通過が容易となるラウンド(本実施形態では、9ラウンド目)を設けるか否かを特図の停止図柄によって変えることで実現している。
特図変動パターン導出手段133は、特図変動パターンを決定する際に参照する特図変動パターン抽選テーブルを複数種類備え、現在の特図変動パターン導出状態と今回の特図当否判定の結果とに基づいて、今回の特図変動パターンを決定するための一つの特図変動パターン抽選テーブルを選択し、選択した特図変動パターン抽選テーブルと特図変動パターン抽選用の乱数とを用いて一つの特図変動パターンを決定し、決定した特図変動パターンに基づいて変動時間を決定する。
なお、遷移条件等の詳細は後述するが、本実施形態における特図変動パターン導出状態には、特図変動パターン導出状態PA、特図変動パターン導出状態PB、および特図変動パターン導出状態PCが存在する。そして、上述の特図変動パターンの決定方法は、特図変動パターン導出状態PAでは特図1の図柄変動で採用され、特図変動パターン導出状態PBおよび特図変動パターン導出状態PCでは特図2の図柄変動で採用され、各特図変動パターン導出状態における他方の特図の図柄変動は、特図当否判定の結果に応じてあらかじめ定められた一の特図変動パターンが決定される。
図10(a)は、特図変動パターン導出状態PA時の特図変動パターン導出用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0~999である。そのため、特図変動パターン導出状態PA時に特図当否判定の結果がハズレとなった場合には、900/1000(約1/1.11)の確率で特図変動パターンHNP、52/1000(約1/19.2)の確率で特図変動パターンHRP、13/1000(約1/76.9)の確率でHSP1-A、11/1000(約1/90.9)の確率でHSP1-B、9/1000(約1/111)の確率でHSP2-A、7/1000(約1/143)の確率でHSP2-B、5/1000(1/200)の確率でHSP3-A、3/1000(約1/333)の確率でHSP3-Bが決定される。なお、当該場合には、特図変動パターンASP1-A~特図変動パターンASP3-Cが決定されることはない。また、詳細は図10(b)を用いて後述するが、特図変動パターンHNPが決定された場合には、図柄変動開始時の特図1保留カウンタの値を用いて特図変動パターンがさらに特定される。
特図変動パターン導出状態PA時に特図当否判定の結果が大当りとなった場合には、90/1000(約1/11.1)の確率で特図変動パターンASP1-A、110/1000(約1/約9.09)の確率で特図変動パターンASP1-B、135/1000(約1/7.41)の確率で特図変動パターンASP2-A、165/1000(約1/約6.06)の確率で特図変動パターンASP2-B、180/1000(約1/5.56)の確率で特図変動パターンASP3-A、220/1000(約1/4.56)の確率で特図変動パターンASP3-B、100/1000(1/10)の確率で特図変動パターンASP3-Cが決定される。なお、当該場合には、特図変動パターンHNP~特図変動パターンHSP3-Bが決定されることはない。
なお、本実施形態の特図変動パターンに係る説明において、2つの特図変動パターンを、「~」を挟んで記載した場合、図10(a)または後述する図10(b)に記載した順序に従って、手前に記載された特図変動パターンと、後に記載された特図変動パターンとの間に存在する特図変動パターンの記載を省略したものとする。
また、図示は省略するが、特図変動パターン導出状態PBおよび特図変動パターン導出状態PCにおいても、特図変動パターン導出状態PA時と同様に、特図当否判定の結果に応じて特図変動パターンを抽選する。
図10(b)は、特図変動パターンHNPが決定された場合に用いられる特図変動パターン導出用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、上述の通り、当該抽選では、特図1保留カウンタの値を用いて特図変動パターンがさらに特定される。
まず、図10(b)に示す通り、特図変動パターンHNPには、変動時間が3200ms(ミリ秒)の特図変動パターンHNP-A、変動時間が5600msの特図変動パターンHNP-B、変動時間が8000msの特図変動パターンHNP-C、変動時間が11200msの特図変動パターンHNP-Dがあり、この順に変動時間が長い。
そして、この抽選で用いられる乱数(図10(a)で示した抽選テーブルに係る抽選で用いられる乱数とは異なる)の範囲は0~999である。そのため、図柄変動が開始時に、特図1保留カウンタ=3(以下、「保3」と称する場合がある)である場合には、1000/1000(1/1)の確率で特図変動パターンHNP-Aが決定され、当該場合には、特図変動パターンHNP-B~特図変動パターンHNP-Dが決定されることがない。また、図柄変動が開始時に、特図1保留カウンタ=2(以下、「保2」と称する場合がある)である場合には、150/1000(約1/6.67)の確率で特図変動パターンHNP-Aが、850/1000(約1/1.18)の確率で特図変動パターンHNP-Bが決定され、当該場合には、特図変動パターンHNP-Cおよび特図変動パターンHNP-Dが決定されることがない。図柄変動が開始時に、特図1保留カウンタ=1(以下、「保1」と称する場合がある)である場合には、50/1000(1/20)の確率で特図変動パターンHNP-Aが、150/1000(約1/6.67)の確率で特図変動パターンHNP-Bが、800/1000(1/1.25)の確率で特図変動パターンHNP-Cが決定され、当該場合には、特図変動パターンHNP-Dが決定されることがない。図柄変動が開始時に、特図1保留カウンタ=0(以下、「保0」と称する場合がある)である場合には、50/1000(1/20)の確率で特図変動パターンHNP-Bが、100/1000(1/10)の確率で特図変動パターンHNP-Cが、850/1000(約1/1.18)の確率で特図変動パターンHNP-Dが決定され、当該場合には、特図変動パターンHNP-Aが決定されることがない。なお、以降の説明では、上述の「保3」、「保2」、「保1」、「保0」に加え、特図1保留カウンタ=4の場合については、「保4」と称する場合がある。
このように、特図変動パターンHNPが決定された場合には、図柄変動が開始時の特図1保留カウンタの値によって決定され易い特図変動パターン(変動時間)が異なる。より具体的には、図柄変動が開始時の特図1保留カウンタの値が小さくなるほど長い図柄変動が決定され易くなる(図柄変動が開始時の特図1保留カウンタの値が大きくなるほど短い変動時間が決定され易くなる)。
また、このような特図変動パターン(以下、「基本特図変動パターン」と称する場合がある)は、特図変動パターン導出状態PBや特図変動パターン導出状態PCにおいても存在し、対応する基本特図変動パターンの種類やそれぞれの長さは異なるが、その傾向(保留カウンタ(特図変動パターン導出状態PBと特図変動パターン導出状態PCでは、特図2保留カウンタの値)の値と決定され易い特図変動パターン(変動時間)の関係性)は特図変動パターン導出状態PAと同様である。
また、特図変動パターン導出手段133は、図柄変動の開始時に、特図当否判定の結果、決定された特図の停止図柄、および決定された特図変動パターンを含む演出制御コマンド(変動開始コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
普図抽選手段135は、特図抽選手段130と同様に、普図の図柄変動中でない場合に、メイン情報記憶手段160に保留されている作動保留情報のうちの最先の作動保留情報を読み出し、読み出した乱数を用いて、普図の当否を判定する普図当否判定を実行し、当該普図当否判定によって普通電動役物61が開放状態に制御されることとなる普図当りに当選した場合に普図の停止図柄を抽選により決定する普図停止図柄抽選、および普図の変動パターン(変動時間)を抽選により決定する普図変動パターン抽選を実行する。
より具体的には、普図当否判定では、普図抽選状態が高確率の状態(「普図高確」と略称する場合がある)と、普図抽選状態が低確率の状態(「普図低確」と略称する場合がある)とがあり、抽選テーブルの図示は省略するが、本実施形態では、普図高確では、65535/65536の確率で普図当りとなり、残りの1/65536の確率でハズレとなる一方、普図低確では、1/65536の確率で普図当りとなり、残りの65535/65536の確率でハズレとなる。なお、普図低確では、普図当りとならない(65536/65536でハズレとなる)ようにしてもよい。
普図停止図柄抽選では、特図停止図柄抽選と同様に、普通電動役物61の開放状態となるパターンが異なる複数種類の停止図柄から、普図停止図柄抽選用の抽選テーブル(図示省略)を用いた抽選によって一つの停止図柄が決定される。なお、普図当否判定でハズレとなった場合には、特図1、特図2と同様に、停止図柄が一律に決定される。
また、普図変動パターン抽選では、特図変動パターン抽選と同様に、複数種類の普図変動パターンから、普図変動パターン抽選用の抽選テーブル(図示省略)を用いた抽選によって一つの普図変動パターンが決定される。
このように、普図高確は、普図低確よりも普図当りが導出される確率が高く、普図低確よりも有利度が高い状態であると言える。
大当り遊技制御手段140は、特図当否抽選の結果が大当りである場合、決定された大当り図柄に応じて、大当り開始デモに係るデモ時間、および大当り終了デモに係るデモ時間を決定する。
また、大当り遊技制御手段140は、大当り開始時には、大当り開始デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り開始コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させ、大当り終了時には、大当り終了デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り終了コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
図柄表示制御手段145は、特図1の特図変動パターンに基づく変動時間に従って、特図1を第1特別図柄表示装置91に変動表示させるとともに、変動時間の経過後に特図停止図柄抽選によって決定された停止図柄で特図1を停止表示させる。同様に、第2特別図柄の特図変動パターンに基づく変動時間に従って、特図2を第2特別図柄表示装置92に変動表示させるとともに、変動時間の経過後に特図停止図柄抽選によって決定された停止図柄で特図2を停止表示させる。
なお、図柄表示制御手段145は、特図1および特図2の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための特図遊技タイマを有し、特図を停止表示させる際に(特図遊技タイマの値が「0」となるタイミングで)、装飾図柄の確定停止表示を要求するための演出制御コマンド(変動停止コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する。
ここで、装飾図柄の確定停止表示とは、図柄変動における装飾図柄の最終的な停止表示を指し、図柄変動の実行途中において発生し得る装飾図柄の仮停止表示とは異なる。そして、装飾図柄の仮停止表示では、例えば、停止表示されている装飾図柄が上下に小刻みに揺れる動作(いわゆる、揺れ変動)を伴う一方、装飾図柄の確定停止表示では、停止表示されている装飾図柄が揺れ変動を伴わない等、確定停止表示された装飾図柄の停止表示態様と、仮停止表示された装飾図柄の停止表示態様と、が異なる。そのため、遊技者は、装飾図柄の停止表示が、確定停止表示であるか仮停止表示であるかを認識することができる。
また、図柄表示制御手段145は、普図の普図変動パターン(変動時間)に従って、普図を普通図柄表示装置93に変動表示させるとともに、変動時間の経過後に普図を普図停止図柄抽選によって決定された停止図柄で停止表示させる。
なお、図柄表示制御手段145は、普図の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための普図遊技タイマを有する。
電動役物制御手段150は、特図当否抽選の結果が大当りとなった場合、特図の停止表示後に、特別電動役物ソレノイド66に制御信号を出力し、特別電動役物65を特図の停止図柄に対応する開放パターンに従って開放させる。大当り遊技は、特別電動役物65の1回の開閉動作を1回のラウンド遊技とし、当該ラウンド遊技を規定ラウンド数(本例では、16R、9R、8R)だけ連続して実行する遊技状態である。
また、電動役物制御手段150は、普図当否抽選に当選した場合、普通電動役物ソレノイド62に制御信号を出力して、普通電動役物61を普図の停止図柄に対応する開放パターンに従って開放させる。
遊技状態制御手段155は、特図抽選状態を制御する。具体的には、遊技状態制御手段155は、上述の通り、大当り遊技の開始時に、大当りに係る図柄に関わらず、特図低確とし、通常大当りに係る大当り遊技の終了時には、特図低確を維持し、確変大当りに係る大当り遊技の終了時には、特図高確とする。
また、遊技状態制御手段155は、普図抽選状態を制御する。具体的には、遊技状態制御手段155は、大当り開始時に、大当りに係る図柄に関わらず、普図低確とし、通常大当りに係る大当り遊技の終了時には、100回の図柄変動が行われるまで普図高確とし(100回の図柄変動後には普図低確とする)、確変大当りに係る大当り終了時には、次回の大当り遊技の開始まで(例えば、大当りが導出されるのに十分な有限の回数(例えば、5000回)を設定する場合も含む)普図高確とする。
また、遊技状態制御手段155は、上述の特図変動パターン導出状態を制御する。この特図変動パターン導出状態の遷移については、図11(a)および図11(b)を参照しながら説明する。なお、図11(a)は、特図変動パターン導出状態の遷移を示す状態遷移図であり、図11(b)は、特図変動パターン導出状態ごとの平均変動時間の関係を示す図である。
図11(a)に示す通り、特図変動パターン導出状態は、特図低確かつ普図低確に対応する特図変動パターン導出状態PA、特図高確かつ普図高確に対応する特図変動パターン導出状態PB、および特図低確かつ普図高確に対応する特図変動パターン導出状態PCで構成され、大当り遊技中を除いて特図抽選状態および普図抽選状態に応じた特図変動パターン導出状態が設定される。そして、特図変動パターン導出状態PA~特図変動パターン導出状態PC間の遷移条件には、遷移条件(i)~遷移条件(iii)がある。遷移条件(i)は確変大当りに係る大当り遊技の終了、遷移条件(ii)は通常大当りに係る大当り遊技の終了、遷移条件(iii)は100回目の図柄変動の終了となる。なお、特図変動パターン導出状態PCにおいて通常大当りに係る大当り遊技が開始された場合には、当該大当り遊技の終了後に再度特図変動パターン導出状態PCが設定される(遷移条件(iii)における図柄変動のカウントが0から開始される)こととなる。
また、図11(b)に示す通り、特図変動パターン導出状態PA、特図変動パターン導出状態PB、および特図変動パターン導出状態PCのそれぞれの平均変動時間(当該特図変動パターン導出状態において選択され得る特図変動パターンの変動時間に対して出現率(当該特図当否判定の結果が導出される確率に対して当該特図変動パターンの当選確率を掛け算することで導出される、任意の図柄変動において発生し得る確率)を掛け算することで導出される変動時間の総和)は、特図変動パターン導出状態PA、特図変動パターン導出状態PC、特図変動パターン導出状態PBの順に短くなる。これは、主に、各特図変動パターン導出状態において最も選択される割合が高い基本特図変動パターンの変動時間の長さの差に起因する。
さらに、本実施形態では、特図変動パターン導出状態PAの平均変動時間と特図変動パターン導出状態PCの平均時間の差は、特図変動パターン導出状態PCの平均変動時間と特図変動パターン導出状態PBの差よりも大きい。
また、遊技状態制御手段155は、特図抽選状態、普図抽選状態、および特図変動パターン導出状態の更新が発生した場合に、更新後の各状態を含む演出制御コマンド(遊技状態指定コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
メイン情報記憶手段160は、上述の通り、各手段によって読み出されたデータや、各手段による演算等によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。
メインエラー制御手段165は、I/Oポート104の入力情報を監視し、遊技機10がエラー状態であるか否かを判定する。エラー状態であると判定された場合には、当該エラー状態を特定可能な情報を含む演出制御コマンド(エラーコマンド)をメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する。
本実施形態において、メインエラー制御手段165によって判定されるエラー状態には、例えば、上述の更新異常の発生に基づく主基板エラー、磁気検知センサによる磁気検知に基づく磁気エラー、電波検知センサによる電波検知に基づく電波エラー、ゲートセンサ74による遊技球の検知に基づく右打ちエラー、中枠開扉センサ76による中枠17の開放の検知または前枠開扉センサ77による前枠20の開放の検知に基づく扉開放エラー、満タン検知センサによる遊技球の検知に基づく満タンエラーなどがある。なお、本実施形態に係るエラー状態の発生有無については、後述する遊技可能状態中に監視される。
これらのエラーの一部の発生条件を整理すると、主基板エラーは、上述の通り、乱数回路105の更新異常を示すエラー状態であり、当該更新異常が発生した場合に発生する。磁気エラーは、磁気検知センサによる磁気検知が500ms連続で発生した場合に発生するエラー状態であり、電波エラーは、電波検知センサによる電波検知回数(直前の電源投入からの累計回数)が計5回発生した場合に発生するエラー状態である。また、右打ちエラーは、通常時(特図低確かつ普図低確)にゲートセンサ74が遊技球を3回検知した場合(当該検知回数は、最後の検知から1000ms経過でリセットされる)に発生するエラー状態であり、満タンエラーは、満タン検知センサがONとなっている場合、すなわち、満タン検知センサによって遊技球が検知されている場合に発生するエラー状態である。
また、本実施形態では、これらのエラー状態のうち、主基板エラー、磁気エラー、電波エラーを相対的に重要度が高いエラー状態(以下、単に「重要度が高いエラー状態」と称する)として扱っている。そのため、メインエラー制御手段165は、これらの重要度が高いエラー状態が発生した場合には、セキュリティ信号をONにする処理に加え、払出制御基板400に遊技球の発射を規制させる等の遊技を進行させないための遊技進行規制処理を実行する。
ここで、セキュリティ信号とは、遊技機外の機器(データ表示機やホールコンピュータ)に向けて遊技機10に設けられた外部端子盤(図示省略)から出力される信号の一種である。以降の説明を含め、セキュリティ信号をONにするとは、セキュリティ信号の出力を開始することを指し、セキュリティ信号をOFFにするとは、セキュリティ信号の出力を終了することを指す。また、本実施形態において、セキュリティ信号をOFFにする処理では、セキュリティ信号をONにしてからの経過時間を考慮していないが、当該経過時間を考慮、すなわち、セキュリティ信号をONにしてから一定時間経過する前にセキュリティ信号をOFFにしないようにしてもよい。なお、本実施形態では、磁気エラーおよび電波エラーが発生した場合には、セキュリティ信号をONにする処理を実行するも、払出制御基板400に上述の遊技進行規制処理を実行しないようにしてもよい。
また、これらの重要度が高いエラー状態となった場合には、第1副制御基板200や第2副制御基板300によって、いずれのエラー状態が発生したかを特定可能な報知演出が実行される。
さらに、これらの重要度が高いエラー状態は、電断復電によってのみ解除可能(当該エラー状態を終了させることが可能)であり、当該エラー状態に係るセキュリティ信号は、電断によりOFFの状態となる(電断までONの状態が維持される)。
なお、上述の重要度が高いエラー状態は一例であって、当該エラー状態として、他のエラー状態を設けてもよい。
一方、相対的に重要度が低いエラー状態(以下、単に「重要度が低いエラー状態」と称する)となる右打ちエラー、扉開放エラー、および満タンエラーは、遊技球の発射は規制されず、遊技の進行が可能な状態が維持される。なお、これらのエラー状態となった場合には、第1副制御基板200や第2副制御基板300によって、いずれのエラー状態が発生したかを特定可能な報知演出が実行される。
また、右打ちエラーは、当該エラー状態に係る報知演出の実行が終了したことで終了し、扉開放エラーは、中枠開扉センサ76による中枠17の閉鎖状態の検知、または前枠開扉センサ77による前枠20の閉鎖状態の検知によって終了し、満タンエラーは、満タン検知センサによって遊技球が検知されなくなることで終了する。なお、これらのエラー状態の終了条件が充足された場合には、当該終了条件が充足されたことを示す演出制御コマンド(復帰コマンド)がメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納される。
また、上述の重要度が低いエラー状態は一例であって、当該エラー状態として、大当り遊技中の大入賞口55が閉鎖状態となってからあらかじめ定められた時間が経過した以降に大入賞口センサ72によって遊技球が検知された場合に発生する異常入賞エラー等、他のエラー状態を設けてもよく、これらのエラー状態を設けた場合には、当該エラー状態に係る報知演出を実行する。なお、異常入賞エラーは、上述の右打ちエラーと同様に、当該エラー状態に係る報知演出の実行が終了したことで終了させればよい。
なお、本実施形態において、重要度が高いエラー状態は、上述の重要度が低いエラー状態よりも優先して実行される。したがって、重要度が高いエラー状態が発生している状態では、後述する扉開放報知が実行されることがなく、開放報知抑制期間も存在しない。
また、重要度が高いエラー状態では、後述する保留アイコンおよび変動アイコンが表示される表示領域の全部を含む表示領域(本実施形態ではメイン表示部81に係る表示領域の全体)に当該エラー状態を報知する画像が表示される。一方、重要度が低いエラー状態では、保留アイコンおよび変動アイコンが表示される表示領域と重複しない表示領域に当該エラー状態を報知する画像が表示される。
さらに、重要度が高いエラー状態は、電断復電によって解除され、電断復電によって保留アイコンはデフォルト保留かつデフォルト色となる。
メインコマンド管理手段170は、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に演出制御コマンドが記憶されている場合に、当該演出制御コマンドを第1副制御基板200に向けて送信する。
なお、各演出制御コマンドは、原則として、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶された順番に従って送信される。
復電処理実行手段175は、復帰状態設定手段176および遊技可能状態移行手段179を備える。
復帰状態設定手段176は、復電時にRAM103に異常があるか否か、当該復電の直前の電断時の状態、復電時のRAMクリアスイッチ43の状態、および復電時の中枠開扉センサ76の状態に基づいて、復帰状態を設定する復帰状態設定処理を実行する。当該処理によって設定される復帰状態には、遊技停止状態および遊技可能状態(RAMクリア処理を伴う場合と、RAMクリア処理を伴わない場合とがある)がある。
具体的には、復電時にRAM103に異常がある場合には、復電時のRAMクリアスイッチ43の状態および中枠開扉センサ76の状態に関わらず、遊技停止状態が設定される。また、復電時にRAM103に異常がなく、復電時のRAMクリアスイッチ43がON(押下された状態)であれば、復電時の中枠開扉センサ76がONであることを条件にRAMクリア処理が実行されて遊技可能状態が設定され(復電時の中枠開扉センサ76がOFFである場合には、RAMクリア処理が実行されずに遊技可能状態が設定される)、復電時にRAM103に異常がなく、復電時のRAMクリアスイッチ43がOFF(押下されていない状態)であれば、RAMクリア処理が実行されずに遊技可能状態が設定される。なお、RAMクリア処理が実行された場合には、特図低確および普図低確が設定されることとなる。
ここで、遊技停止状態とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行しない(当該センサの検知結果自体を見なくてもよい)ことで、遊技の進行が不可能となる復帰状態である。そして、遊技可能状態とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行することで、遊技の進行が可能となる復帰状態である。
また、RAM103に異常があるか否かとは、復帰状態設定処理の先頭で行われるRAM異常チェック(具体的には、対象となる領域に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグが記憶されているか否か(バックアップフラグがONであるか否か)を判定し、当該バックアップフラグが記憶されている場合(当該バックアップフラグがONである場合)には、対象となる領域と当該領域に係るバックアップ情報領域に記憶されている補数のチェックサムを導出し、当該演算結果が0である場合には、対象となる領域が正常であると判断し、それ以外は、対象となる領域が異常であると判断する処理)をRAM103の遊技に係る領域に対して実行して判断される。
遊技可能状態移行手段179は、遊技可能状態が設定された場合に、遊技可能状態へ移行させる遊技可能状態移行処理を実行する。
具体的に説明すると、遊技可能状態移行処理では、セキュリティ信号の出力がONになっている場合には、セキュリティ信号の出力をOFFにする処理、およびデバイスの初期設定が実行される。
また、デバイスの初期設定では、払出制御基板400に遊技球の発射を許可するための発射許可コマンドの送信や、各入賞口への入球が有効となる状態の設定や、乱数回路105を起動させるためのデータの設定等の処理が実行される。
電断処理実行手段180は、電源制御基板500からの電断信号を受信したことに基づいて電断処理を実行する。
具体的には、RAM103のうちの遊技に係る領域に対しては、当該領域のチェックサムを導出し、当該チェックサムの補数をRAM103の遊技に係るバックアップ情報領域に記憶させる処理、および当該領域に対する電断処理が実行されたことを示すバックアップフラグをONにする(RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグを記憶させる)処理を実行する。
第1副制御基板200は、図8に示すように、サブ乱数発生手段210、通常演出制御手段220、サブエラー制御手段230、ランプ制御手段240、可動役物制御手段245、音量調整手段250、輝度調整手段255、サブ情報記憶手段260、およびサブコマンド管理手段270を備えており、これらの手段は、図7を用いて説明した第1副制御基板200上の各制御構成によって実現されるものを機能的に表したものである。
ここで、サブ情報記憶手段260は、第1副制御基板200が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。また、メインコマンド管理手段170から送信された演出制御コマンドは、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶される。なお、以降の説明では、メインコマンド管理手段170から送信された演出制御コマンドが、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶されることを、単に、演出制御コマンドの受信と表現する場合がある。
サブ乱数発生手段210は、CPU201によってプログラム処理で更新される乱数(ソフトウェア乱数)を生成可能であり、通常演出制御手段220による各抽選(詳細は後述)が実行されるタイミングで乱数を取得する。
通常演出制御手段220は、演出モード制御手段221、演出ルート決定手段222、サブ保留制御手段223、先読み演出制御手段224、演出内容決定手段225、装飾図柄制御手段226、および大当り演出制御手段227を備える。
演出モード制御手段221は、遊技状態指定コマンドを受信した場合に、主制御基板100側で管理された特図変動パターン導出状態との整合性をとるかたちで、演出モードの遷移を制御する。
本実施形態における演出モードは、通常モード、低確時短モード、確変モードに大別され、特図変動パターン導出状態PAには通常モード、特図変動パターン導出状態PBには確変モード、特図変動パターン導出状態PCには低確時短モードが対応する。
演出ルート決定手段222は、事前判定コマンドを受信した場合に、当該コマンドに含まれる事前判定の結果(本実施形態では、特図変動パターン)に基づいて、今回保留された図柄変動に対応する演出ルートを決定(設定)する。なお、演出ルート決定手段222は、当該図柄変動に対応する特図変動パターンが上述の特図変動パターンHNPであった場合には、事前判定コマンドが送信された場合に演出ルートは決定せず、図柄変動の開始時に、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターン(特図変動パターンHNP-A~特図変動パターンHNP-D)に基づいて演出ルートを決定する。
ここで、演出ルートとは、図柄変動の開始から終了までの演出であって当該図柄変動における特図当否判定の結果を報知する演出の過程を規定するものであり、当該図柄変動で実行される演出の内容は、後述する演出内容決定手段225によって当該図柄変動に対応する演出ルートに従って決定されることとなる。
本実施形態では、通常モードにおいて、図10(a)および図10(b)で示した特図変動パターンのそれぞれに対し、互いに異なる一の演出ルートが対応する。そして、これらの演出ルートは、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであること(大当りではないこと)を報知するハズレ演出ルートと、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する大当り演出ルートに大別される。さらに、ハズレ演出ルートには、発展演出が実行されない非発展ハズレ演出ルートと、発展演出が実行される発展ハズレ演出ルートがある。ここで、発展演出とは、装飾図柄がリーチ状態(一つの図柄列を除いて装飾図柄が停止表示され、残りの図柄列が変動表示されている状態)となった以降に、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであるか否かを報知する演出を指し、本実施形態では、互いに内容が異なる発展演出A~発展演出Cの3種類が存在する。これらの発展演出は、大当り演出ルートにおいても実行される。以下、各特図変動パターンに対応する演出ルートの内容を説明する。
ハズレ演出ルートに対応する発展演出A~発展演出Cでは、各発展演出に対応する一連の演出が実行され、その終盤に、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りでないことが報知される。一方、大当り演出ルートに対応する発展演出A~発展演出Cでは、ハズレ演出ルートに対応する発展演出と同様に、各発展演出に対応する一連の演出が実行され、その終盤に、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることが報知される。すなわち、発展演出A~発展演出Cは、いずれも、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りあるか否かを報知する演出と言える。
本実施形態では、一の特図変動パターンに対して一の演出ルートが対応する。そのため、以降の説明では、特図変動パターンに対する演出ルートを、単に、特図変動パターンで表現する場合がある。ただし、一の特図変動パターンに対して複数の演出ルートを対応させてもよく、この場合には、決定された特図変動パターンに対応する複数の演出ルートから一の演出ルートを決定するようにすればよい。
特図変動パターンHNP-A~特図変動パターンHNP-Dおよび特図変動パターンHRPに対応する演出ルートには、上述の非発展ハズレ演出ルートが対応する。
具体的には、特図変動パターンHNP-A~特図変動パターンHNP-Dには、装飾図柄がリーチ状態とならずに装飾図柄がバラケ目(すべての図柄列が停止され、各図柄列に同一の装飾図柄が停止されていない状態)で停止表示されることで、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する演出ルートが対応する。ここで、同一の装飾図柄とは、同一の数字を模した装飾図柄を指し、装飾図柄を構成する数字以外の部分(後述するキャラクタ画像等)が異なる態様であってもよい。なお、異なる装飾図柄とは、異なる数字を模した装飾図柄を指す。
特図変動パターンHRPには、疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、後述する発展演出が実行されずに装飾図柄がバラケ目で停止表示されることで、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する演出ルートが対応する。ここで、疑似変動とは、発展演出が開始される前の期間(発展演出が実行される図柄変動において、装飾図柄がリーチ状態となるまでの期間)において、一定のルールに基づいた装飾図柄の停止(例えば、「5図柄-7図柄-6図柄」のように、真ん中の図柄列に7図柄が停止した態様となる装飾図柄の停止)等で区切られる期間を指す。したがって、疑似変動の回数が2回となって初めて疑似変動が発生するとも言える。すなわち、リーチ状態を構成するまでの装飾図柄の変動が1回の場合には、疑似変動が発生しないと言うこともできるし、当該場合には、1回の疑似変動が実行されるとも言える。なお、本実施形態における疑似変動の最大回数は3回であるが、疑似変動の最大回数は、これに限らず、2以上の回数であれば、いずれの回数を採用してもよい。
特図変動パターンHSP1-A~特図変動パターンHSP3-Bには、上述の発展ハズレ演出ルートが対応する。
具体的には、特図変動パターンHSP1-Aおよび特図変動パターンHSP1-Bには、疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。なお、これらの特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP1-Aには、上述の発展演出Aが対応し、特図変動パターンHSP1-Bには、上述の発展演出Bが対応する。
特図変動パターンHSP2-Aおよび特図変動パターンHSP2-Bには、2回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。なお、特図変動パターンHSP1-Aおよび特図変動パターンHSP1-Bと同様に、これらの特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP2-Aには発展演出Aが対応し、特図変動パターンHSP2-Bには発展演出Bが対応する。
特図変動パターンHSP3-Aおよび特図変動パターンHSP3-Bには、3回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。なお、特図変動パターンHSP1-Aおよび特図変動パターンHSP1-Bと同様に、これらの特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP3-Aには発展演出Aが対応し、特図変動パターンHSP3-Bには発展演出Bが対応する。
特図変動パターンASP1-Aおよび特図変動パターンASP1-Bには、上述の大当り演出ルートが対応する。
具体的には、特図変動パターンASP1-Aおよび特図変動パターンASP1-Bには、疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃い(すべての図柄列が停止され、各図柄列に同一の装飾図柄が停止された状態)で停止表示される演出ルートが対応する。なお、これらの特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP1-Aには、上述の発展演出Aが対応し、特図変動パターンASP1-Bには、上述の発展演出Bが対応する。
特図変動パターンASP2-Aおよび特図変動パターンASP2-Bには、2回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。なお、特図変動パターンASP1-Aおよび特図変動パターンASP1-Bと同様に、これらの特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP2-Aには発展演出Aが対応し、特図変動パターンASP2-Bには発展演出Bが対応する。
特図変動パターンASP3-Aおよび特図変動パターンASP2-Bには、3回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。なお、特図変動パターンASP1-Aおよび特図変動パターンASP1-Bと同様に、これらの特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP3-Aには発展演出Aが対応し、特図変動パターンASP3-Bには発展演出Bが対応する。
特図変動パターンASP3-Cには、3回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。なお、特図変動パターンASP3-Cには、発展演出Aおよび発展演出Bのいずれとも異なる発展演出Cが対応する。
このように、本実施形態では、同一の発展演出を対応させることで、特図変動パターンHSP1-Aに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP1-Aに対応する演出ルートを、特図変動パターンHSP1-Bに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP1-Bに対応する演出ルートを、特図変動パターンHSP2-Aに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP2-Aに対応する演出ルートを、特図変動パターンHSP2-Bに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP2-Bに対応する演出ルートを、特図変動パターンHSP3-Aに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP3-Aに対応する演出ルートを、特図変動パターンHSP3-Bに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP3-Bに対応する演出ルートを、対応づけている。これにより、対応づけられた演出ルートの演出同士の内容が開始から終了間際(当該演出ルートに係る発展演出によって特図当否判定の結果が示されるタイミング)まで一致することとなる。そのため、発展演出Aおよび発展演出Bが実行される図柄変動において、遊技者に大当り当選の期待感を抱かせることができる。また、発展演出Aおよび発展演出Bが実行される演出ルートが決定される上述の特図変動パターンは、大当りを期待させる特図変動パターンとも言うこともできる。
なお、特図変動パターンASP3-Cには、対応する発展ハズレ演出ルートが存在しない。そのため、図柄変動において発展演出Cが実行された時点で、遊技者に大当り当選を確定的に認識させることができる。したがって、当該特図変動パターンに対応する演出ルートは、大当り当選が確定する演出ルートであると言えるし、当該特図変動パターンは、大当り当選が確定する特図変動パターンであるとも言える。
また、図10(a)で示した通り、特図当否判定の結果がハズレの場合には、疑似変動の回数が同一となる範囲内において、発展演出Aが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHSP1-A)、発展演出Bが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHSP1-B)の順に決定され難くなる。そして、特図当否判定の結果が大当りの場合には、疑似変動の回数が同一となる範囲内において、発展演出Aが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンASP1-A)、発展演出Bが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンASP1-B)の順に決定され易くなる。そして、上述の通り、発展演出Cは、大当り当選時にのみ実行される。
そのため、発展演出A、発展演出B、発展演出Cの順に大当り当選の期待感を高めることができる。
さらに、図10(a)で示した通り、特図当否判定の結果がハズレの場合には、同種の発展演出となる範囲において、疑似変動が発生しない演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHSP1-A)、疑似変動の回数が2回となる演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHSP2-A)、疑似変動の回数が3回となる演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHSP3-A)の順に決定され難くなる。そして、特図当否判定の結果が大当りの場合には、同種の発展演出となる範囲において、疑似変動が発生しない演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンASP1-A)、疑似変動の回数が2回となる演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンASP2-A)、疑似変動の回数が3回となる演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンASP3-A)の順に決定され易くなる。
そのため、疑似変動が実行される回数が多くなるにつれて大当り当選の期待感を高めることができる。
また、上述の通り、特図変動パターンHSP1-A、特図変動パターンHSP1-B、特図変動パターンASP1-A、および特図変動パターンASP1-Bでは、疑似変動を介さずにリーチ状態となり、特図変動パターンHSP2-A、特図変動パターンHSP2-B、特図変動パターンASP2-A、および特図変動パターンASP2-Bでは、2回の疑似変動を介してリーチ状態となり、特図変動パターンHSP3-A、特図変動パターンHSP3-B、特図変動パターンASP3-A、特図変動パターンASP3-B、および特図変動パターンASP3-Cでは、3回の疑似変動を介してリーチ状態となる。
そのため、リーチ状態となるまでの時間は、疑似変動を介さずにリーチ状態となる特図変動パターン、2回の疑似変動でリーチ状態となる特図変動パターン、3回の疑似変動でリーチ状態となる特図変動パターンの順に長くなる。
また、発展演出A~発展演出Cの実行中には、それぞれの発展演出に対応する態様で、メイン表示部81による画像の表示、スピーカ33による音声(BGM)の出音、および枠ランプ35によるランプの点灯が実行される。なお、詳細は後述するが、本実施形態では、各発展演出の終盤に、演出遮蔽体85が原位置から第1動作位置に移動し、その後に第2動作位置を経由せずに原位置に戻るか(装飾図柄が図柄揃いで停止表示されない場合)、当該第1動作から第2動作位置を経由して原位置に戻るか(装飾図柄が図柄揃いで停止表示される場合)によって、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示されるか否か(今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであるか否か)を報知する覆蓋演出が実行される。
また、図柄変動が開始されてから各発展演出が開始されるまで、すなわち、図柄変動が開始されてから装飾図柄がリーチ状態を構成するまでの期間では、いずれの発展演出中とも異なる態様で、メイン表示部81による画像の表示、スピーカ33による音声(BGM)の出音、および枠ランプ35によるランプの点灯が実行される。
サブ保留制御手段223は、保留コマンドを受信した場合(以下、単に、保留入賞の発生と表現する場合がある)に、当該コマンドに含まれる特図1保留カウンタと特図2保留カウンタの情報に基づいて、メイン表示部81の表示領域に、保留されている図柄変動に対応する画像(以下、「保留アイコン」と称する)を表示させるための演出データを設定する。なお、本実施形態において、保留アイコンとは、特図変動パターン導出状態PAであれば、特図1に係る図柄変動に対応する画像であり、特図変動パターン導出状態PBまたは特図変動パターン導出状態PCであれば、特図2に係る図柄変動に対応する画像である。また、詳細は後述するが、保留アイコンとは、当該アイコンの態様によって、対応する保留中の図柄変動における大当り当選の期待度を示唆する画像であり、当該画像の態様(色彩または形状)は、保留コマンドに続けて送信される事前判定コマンドに含まれる情報等によって決定される。
さらに、サブ保留制御手段223は、メイン表示部81の表示領域に、今回の図柄変動に対応する画像(以下、「変動アイコン」と称する)を表示させるための演出データを設定する。保留アイコンと同様に、詳細は後述するが、変動アイコンとは、当該アイコンの態様によって、対応する実行中の図柄変動における大当り当選の期待度を示唆する画像である。
先読み演出制御手段224は、事前判定コマンドを受信した場合に、当該コマンドに含まれる事前判定の結果に基づいて先読み演出の内容を決定する。
先読み演出とは、先読み対象の図柄変動が開始される前の一又は複数回の図柄変動に亘って、先読み対象の図柄変動における特図当否判定の結果に対する期待度や、先読み対象の図柄変動において実行される演出の内容を示唆する演出である。
演出内容決定手段225は、変動開始コマンドを受信した場合に、演出ルート決定手段222によって既に決定された演出ルートに従って今回の図柄変動において実行する演出の内容を決定する。
より具体的には、演出内容決定手段225は、例えば、後述するカットイン演出の種別を決定する抽選等、図柄変動における演出実行タイミングごとの演出の内容(演出パターン)を、演出ルート決定手段222によって決定された演出ルートに対応する演出パターン抽選テーブルを用いた抽選等によって決定する。このようにすることで、決定された演出ルートに係る(に従って実行される)演出の内容を変えることができるとともに、一つの図柄変動における演出に繋がりを持たせることができる。また、同一の演出ルートが決定された場合であっても、実行される演出を多彩にすることもできる。
なお、演出の内容を決定するタイミングとしては、例えば、疑似変動の開始時(図柄変動の開始時を含む)があり、一の図柄変動において疑似変動の開始が複数回ある場合には、各疑似変動の開始時に当該抽選を実行する。ただし、複数の擬似変動が実行される図柄変動の開始時に、当該複数の擬似変動における演出内容の全部を決定するようにしてもよい。
装飾図柄制御手段226は、変動開始コマンドを受信した場合に、決定された特図の停止図柄に基づいて、装飾図柄の最終的な停止図柄の組合せ(左図柄・中図柄・右図柄)を決定する。
具体的には、図柄B、図柄C、および図柄aには奇数図柄揃いを、図柄Aと図柄bには偶数図柄揃いを、図柄Dと図柄cにはバラケ目を、対応させている。
なお、停止させる装飾図柄の組合せを特図の停止図柄に対応させるにあたっては、必ずしも上述の対応関係とする必要はなく、例えば、図柄aに偶数図柄揃いを対応させる等、上述の対応関係に対して停止させる装飾図柄の組合せの期待度が高くならない組合せであれば、一部の場合(上述の対応関係となる割合よりも低い割合)で上述の対応関係とは異なる装飾図柄の組合せを採用してもよく、このような場合であっても、停止させる装飾図柄の組合せが特図の停止図柄と対応していると言える。
大当り演出制御手段227は、大当り開始コマンドを受信した場合に、当該コマンドに含まれる情報等に基づいて、大当り遊技中であることを報知する大当り演出の内容を決定する。なお、大当り演出には、大当り遊技の開始を報知する開始デモ演出、ラウンド遊技中であることを報知するラウンド演出、及び大当り遊技の終了を報知する終了デモ演出が存在する。
通常演出制御手段220は、第1副制御基板200が備える上述の手段によって決定された演出の内容に従って、各演出の実行タイミングで当該演出に対応する各デバイスの演出データを読み出す。なお、読み出した演出データに画像に係る演出データがある場合には、当該演出データに基づいて画像制御コマンドを生成し、当該コマンドをサブ情報記憶手段260の送信コマンド格納領域に格納する。さらに、読み出した演出データに音響に係る演出データがある場合には、当該演出データに基づいて音響に関する音声制御コマンドを生成し、当該コマンドをサブ情報記憶手段260の送信コマンド格納領域に格納する。
特に、通常演出制御手段220は、復電時の復帰状態が遊技可能状態となった場合(RAMクリア処理を伴う場合)には、RAMクリア処理を伴って遊技可能状態となったことを報知させるための演出データを読み出し、復電時の復帰状態が遊技可能状態となった場合(RAMクリア処理を伴わない場合)には、RAMクリア処理を伴わずに遊技可能状態となったことを報知させるための演出データを読み出す。
さらに、通常演出制御手段220は、復電時の復帰状態が遊技停止状態となった場合には、遊技停止状態となったことに加え、RAMクリア処理の実行が必要となったことを報知させるための演出データを読み出す。
なお、これらの報知の詳細は省略するが、実行が開始されてから一定時間(例えば、30s)継続して実行されることが好ましく、当該報知を実行する演出デバイスは問わない。
サブエラー制御手段230は、エラーコマンドが送信された場合に、エラー演出パターンを決定し、当該エラー演出パターンに従ってエラー演出を実行するための演出データを読み出す。
なお、エラー演出は、図柄変動に係る変動演出よりも優先して実行される(エラー演出の実行によって変動演出の実行が規制される)。ここで、エラー演出が優先して実行されるとは、エラー演出の実行に係るデバイスと変動演出の実行に係るデバイスが同一のデバイスである場合に、当該デバイスにおいてエラー演出のみが実行される場合に限らず、当該デバイスにおいてエラー演出が変動演出よりも認識され易い態様で実行されることを含む。
また、サブエラー制御手段230は、独自に(メインエラー制御手段165と独立して)遊技機10がエラー状態であるか否かを判定し、エラー状態であると判定した場合にエラー演出を実行する演出データを読み出すようにしてもよく、当該エラー状態としては、例えば、普図低確時におけるゲート63の入賞回数に基づいて判定される右打ちエラー状態がある。
ランプ制御手段240は、枠ランプ35等の各種ランプの点灯を制御するためのランプ制御データを保持しており、例えば、通常演出制御手段220によって読み出された演出データに枠ランプ35に対応する演出データがある場合には、ランプ制御手段240は、当該演出データに基づいてランプ制御データを読み出し、読み出したランプ制御データを、枠ランプ35へ送信する。
可動役物制御手段245は、通常演出制御手段220によって読み出された演出データに可動役物(可動装飾体22、サブ表示部82、演出遮蔽体85)に対応する演出データがある場合には、当該演出データに基づいてROM202から当該可動役物の可動を制御するための可動制御データを読み出し、当該可動体へ送信して当該可動体の可動を制御する。
音量調整手段250は、音量を調整する音量調整処理、および上述の音量調整コマンドを生成する音量調整コマンド生成処理を実行する。
輝度調整手段255は、輝度を調整する輝度調整処理、および上述の輝度調整コマンドを生成する輝度調整コマンド生成処理を実行する。
サブ情報記憶手段260は、上述の通り、第1副制御基板200が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。
サブコマンド管理手段270は、主制御基板100から送信された演出制御コマンドを受信し、受信した演出コマンドをサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶させる、また、サブコマンド管理手段270は、サブ情報記憶手段260の送信コマンド格納領域に画像制御コマンドが記憶されている場合には、当該画像制御コマンドを第2副制御基板300に向けて送信する。さらに、サブコマンド管理手段270は、当該格納領域に音声制御コマンドまたは音量調整コマンドが記憶されている場合には、これらのコマンドを音声制御基板310に向けて送信される。なお、これらのコマンドは、原則として、サブ情報記憶手段260の送信コマンド格納領域に記憶された順番に従って送信される。
以上説明した通り、本実施形態に係る遊技機10は、保留アイコンおよび変動アイコンに係る態様の変化を用いて、当該画像に対応する図柄変動における大当り当選期待度を示唆することで、遊技の興趣向上を図っている。以下、当該機能および当該機能に関連する発明について、その詳細を説明する。
<保留アイコンおよび変動アイコンに係る態様変化の概要について>
まず、図12~図19を用いて、保留アイコンおよび変動アイコンに係る態様変化の概要を説明する。
図12は、保留アイコンおよび変動アイコンが消化される流れを示す図である。
図13(a)~図13(f)は、デフォルトアイコンに係る態様の種類を示す図であり、図14は、デフォルトアイコンに係る色彩の段階が進行する流れを示す図である。
図15(a)~図15(e)は、ボックスアイコンに係る態様の種類を示す図であり、図16は、ボックスアイコンに係る色彩の段階が進行する流れを示す図である。
図17は、ボックスアイコンに対応する図柄変動において当該ボックスアイコンの形状が変化する場合の流れを示す図であり、図18(a)~図18(c)は、トロフィーアイコンに係る態様の種類を示す図である。さらに、図19は、ボックスアイコンに対応する図柄変動において当該ボックスアイコンの形状が変化しない場合の流れを示す図である。
なお、以降の説明では、保留アイコンと変動アイコンとを合わせて、単に「アイコン」と表現する場合がある。
図12は、保留アイコンおよび変動アイコンが消化される流れを示す図であり、以下、時系列に沿って、当該流れを具体的に説明する。
図12の上段における最も左側のシーンでは、或る図柄変動の実行中、かつ4つの図柄変動が保留されている状態が示されている。そのため、当該シーンにおいて、変動表示領域811には、装飾図柄が変動表示されている様子が示されている。そして、当該シーンにおいて、保留アイコン表示領域812には、保留アイコンとして、左から順に、アイコン画像ag1、アイコン画像ag2、アイコン画像ag3、アイコン画像ag4が表示されるとともに、変動アイコン表示領域813には、実行中の図柄変動に対応する変動アイコンとして、アイコン画像ag0が表示されている。
図12の上段における左から2番目のシーンは、図12の上段における最も左側のシーンの次のシーンであり、当該シーンでは、図12の上段における最も左側のシーンで実行されていた図柄変動が終了する直前の状態が示されている。そのため、当該シーンにおいて、変動表示領域811には、装飾図柄が仮停止表示されている。そして、当該シーンにおいて、保留アイコン表示領域812には、アイコン画像ag1、アイコン画像ag2、アイコン画像ag3、アイコン画像ag4が表示されている状態が維持されるとともに、変動アイコン表示領域813には、アイコン画像ag0が表示されている状態が維持されている。
図12の上段における左から3番目のシーンは、図12の上段における左から2番目のシーンの次のシーンであり、当該シーンでは、図12の上段における最も左側のシーンで実行されていた図柄変動が終了したタイミングが示されている。そのため、当該シーンにおいて、変動表示領域811には、装飾図柄が確定停止表示されている。そして、当該シーンにおいて、保留アイコン表示領域812には、アイコン画像ag1、アイコン画像ag2、アイコン画像ag3、アイコン画像ag4が表示されている状態が維持されている一方、変動アイコン表示領域813にアイコン画像ag0が非表示となっている。
図12の下段における最も左側のシーンは、図12の上段における左から3番目のシーンの次のシーンであり、当該シーンでは、図12の上段におけるシーンで実行されていた図柄変動の次の図柄変動が開始されたタイミングが示されている。そのため、当該シーンにおいて、変動表示領域811には、装飾図柄が変動表示されている様子が示されている。なお、当該シーンでは、保留アイコン表示領域812に、アイコン画像ag2、アイコン画像ag3、アイコン画像ag4が、直前のシーンで表示されていた位置で表示されている状態が維持されている。一方、開始された図柄変動に対応するアイコン画像ag1については、保留アイコン表示領域812から変動アイコン表示領域813の間に表示されている。
図12の下段における左から2番目のシーンは、図12の下段における最も左側のシーンの直後のシーンである。そのため、当該シーンにおいて、変動表示領域811には、装飾図柄が変動表示されている様子が示されている。なお、当該シーンでは、引き続き、保留アイコン表示領域812に、アイコン画像ag2、アイコン画像ag3、アイコン画像ag4が、直前のシーンで表示されていた位置で表示されている状態が維持されている。一方、開始された図柄変動に対応するアイコン画像ag1については、変動アイコン表示領域813に表示されている。
図12の下段における左から3番目のシーンは、図12の下段における左から2番目のシーンの直後のシーンである。そのため、当該シーンにおいて、変動表示領域811には、装飾図柄が変動表示されている様子が示されている。なお、当該シーンにおいても、引き続き、保留アイコン表示領域812に、アイコン画像ag2、アイコン画像ag3、アイコン画像ag4が表示されている状態が維持されているが、アイコン画像ag2は、図12の上段のシーンにおいてアイコン画像ag1が表示されていた位置に、アイコン画像ag3は、当該シーンにおいてアイコン画像ag2が表示されていた位置に、アイコン画像ag4は、当該シーンにおいて図柄変動においてアイコン画像ag3が表示されていた位置に、移動している。アイコン画像ag1については、変動アイコン表示領域813に表示されている。
このように、本実施系形態では、メイン表示部81に係る表示領域のうちの装飾図柄が変動表示される変動表示領域811の下側にある保留アイコン表示領域812に、保留アイコンに相当するアイコン画像が表示され、変動表示領域811の左側にある変動アイコン表示領域813に変動アイコンに相当するアイコン画像が表示される。そして、保留アイコン表示領域812に表示された保留アイコンに相当するアイコン画像は、自身に対応する図柄変動の手前の図柄変動が実行されるごとに変動アイコン表示領域813に向かって移動し、当該アイコン画像は、自身に対応する図柄変動が実行される際に保留アイコン表示領域812から変動アイコン表示領域813に向かって移動し、変動アイコンに相当するアイコン画像となる。
また、図12に示す通り、保留アイコン表示領域812に表示されるアイコン画像には、アイコン画像ag0、アイコン画像ag1、アイコン画像ag2、またはアイコン画像ag4で示した丸形状のアイコン画像(以下、「デフォルトアイコン」と称する場合がある)と、アイコン画像ag3で示したボックス形状のアイコン画像(以下、「ボックスアイコン」)と、がある。なお、詳細は後述するが、これらのアイコン画像は、種々の態様に変化し、当該態様の変化(以下、当該変化を、「保留アイコン変化演出」と称する場合がある)によって、対応する図柄変動における大当りの当選期待度が示唆される。
また、図12に示す通り、本実施形態では、変動アイコン表示領域813に表示されるアイコン画像の中心が、保留アイコン表示領域812に表示されるアイコン画像の中心を結んだ線の延長線(図12の下段における最も右側のシーンに示される想像線)上にない。そのため、保留アイコン表示領域812に表示されたアイコン画像の形状と、変動アイコン表示領域813に表示されたアイコン画像の形状と、が同一であった場合であっても、保留アイコンに相当するアイコン画像であるか変動アイコンに相当するアイコン画像であるかを遊技者に識別させることができる。
次に、図13(a)~図13(f)に示す通り、本実施形態におけるデフォルトアイコンの態様としては、形状が同一かつ互いに色彩が異なる計6種類の段階が存在する。
具体的には、図13(a)に示す白色のデフォルトアイコンと、図13(b)に示す青色のデフォルトアイコンと、図13(c)に示す緑色のデフォルトアイコンと、図13(d)に示す赤色のデフォルトアイコンと、図13(e)に示す金色のデフォルトアイコンと、図13(f)に示す虹色のデフォルトアイコンと、があり、詳細は後述するが、当該順序にしたがって、対応する図柄変動における大当り当選の期待度が高くなる。なお、各デフォルトアイコンには、「白」、「青」、「緑」、「赤」、「金」、または「虹」の文字が含まれているが、これは説明の便宜上記載された文字であり、実際には存在しない文字である。
次に、図14は、デフォルトアイコンに係る色彩の段階が進行する流れを示す図であり、以下、時系列に沿って、当該流れを具体的に説明する。
図14の上段における最も左側のシーンでは、或る図柄変動の実行中、かつ4つの図柄変動が保留されている状態が示されている。そのため、当該シーンにおいて、変動表示領域811には、装飾図柄が変動表示されている様子が示されている。そして、当該シーンにおいて、保留アイコン表示領域812には、左から順に白色のデフォルトアイコンが3つ並び、その後ろに、青色のデフォルトアイコンag5が表示されるとともに、変動アイコン表示領域813には、白色のデフォルトアイコンが、実行中の図柄変動に対応する変動アイコンとして表示されている。
図14の上段における左から2番目のシーンは、図14の上段における最も左側のシーンの次のシーンであり、当該シーンでは、図14の上段における最も左側のシーンで実行されていた図柄変動の次の図柄変動が開始されたタイミングが示されている。そのため、変動表示領域811には、装飾図柄が変動表示されている様子が示されている。そして、当該シーンにおいて、保留アイコン表示領域812には、左から順に白色のデフォルトアイコンが2つ並び、その後ろに、青色から緑色となったデフォルトアイコンag5が表示されるとともに、変動アイコン表示領域813には、白色のデフォルトアイコンが、実行中の図柄変動に対応する変動アイコンとして表示されている。
図14の上段における左から3番目のシーンは、図14の上段における左から2番目のシーンの次のシーンであり、当該シーンでは、図14の上段における左から2番目のシーンで実行されていた図柄変動の次の図柄変動が開始されたタイミングが示されている。そのため、変動表示領域811には、装飾図柄が変動表示されている様子が示されている。そして、当該シーンにおいて、保留アイコン表示領域812には、白色のデフォルトアイコンが1つ表示され、その後ろに、緑色のデフォルトアイコンag5が表示されるとともに、変動アイコン表示領域813には、白色のデフォルトアイコンが、実行中の図柄変動に対応する変動アイコンとして表示されている。
図14の下段における最も左のシーンは、図14の上段における左から3番目のシーンの次のシーンであり、当該シーンでは、図14の上段における左から3番目のシーンで実行されていた図柄変動の次の図柄変動が開始されたタイミングが示されている。そのため、変動表示領域811には、装飾図柄が変動表示されている様子が示されている。そして、当該シーンにおいて、保留アイコン表示領域812には、緑色から金色となったデフォルトアイコンag5が表示されるとともに、変動アイコン表示領域813には、白色のデフォルトアイコンが、実行中の図柄変動に対応する変動アイコンとして表示されている。
図14の下段における左から2番目のシーンは、図14の下段における最も左側のシーンの直後のシーンであり、当該シーンでは、図14の下段における最も左側のシーンで実行されていた図柄変動の次の図柄変動が開始されたタイミングが示されている。そのため、変動表示領域811には、装飾図柄が変動表示されている様子が示されている。そして、当該シーンにおいて、保留アイコン表示領域812には、アイコン画像が表示されておらず、変動アイコン表示領域813には、金色のデフォルトアイコンag5が、実行中の図柄変動に対応する変動アイコンとして表示されている。
このように、本実施系形態では、対応する図柄変動が保留されたタイミングでデフォルトアイコンが表示される場合があり、表示されたデフォルトアイコンに係る色彩の段階は、対応する図柄変動が保留されている期間において図柄変動が開始されるごとに進行する可能性がある。ただし、本実施形態では、デフォルトアイコンに係る色彩の段階が後退することはない。
なお、図14の上段における左から2番目のシーンから図14の上段における左から3番目のシーンへの流れに示す通り、デフォルトアイコンに係る色彩の段階は、一回の図柄変動の進行によって進行しない場合もある。
また、図14の上段における左から3番目のシーンから図14の下段における最も左側のシーンへの流れで示す通り、デフォルトアイコンに係る色彩の段階は、一回の図柄変動の進行によって、一段階に限らず、複数段階進む場合もある。
さらに、本実施形態では、図柄変動が開始されたタイミングで、デフォルトアイコンに係る色彩の段階が変化し得るが、デフォルトアイコンに係る色彩の段階が変化するタイミングは、図柄変動が開始されたタイミングに限らず、図柄変動の実行中であれば、いずれのタイミングでもよい。
次に、図15(a)~図15(e)に示す通り、本実施形態におけるボックスアイコンの態様としては、形状が同一かつ互いに色彩が異なる計5種類の段階が存在し、当該種類数は、デフォルトアイコンに係る態様の種類数よりも少ない。
具体的には、図15(a)に示す白色のボックスアイコンと、図15(b)に示す青色のボックスアイコンと、図15(c)に示す緑色のボックスアイコンと、図15(d)に示す赤色のボックスアイコンと、図15(e)に示す金色のボックスアイコンと、があり、詳細は後述するが、当該順序にしたがって、対応する図柄変動における大当り当選の期待度が高くなる。なお、上述のデフォルトアイコンと同様に、各ボックスアイコンには、「白」、「青」、「緑」、「赤」、または「金」文字が含まれているが、これは説明の便宜上記載された文字であり、実際には存在しない文字である。また、本実施形態では、虹色のボックスアイコンが存在しない。
次に、図16は、ボックスアイコンに係る色彩の段階が進行する流れを示す図であり、以下、時系列に沿って、当該流れを具体的に説明する。
図16の上段における最も左側のシーンでは、或る図柄変動の実行中、かつ4つの図柄変動が保留されている状態が示されている。そのため、当該シーンにおいて、変動表示領域811には、装飾図柄が変動表示されている様子が示されている。そして、当該シーンにおいて、保留アイコン表示領域812には、左から順に白色のデフォルトアイコンが3つ並び、その後ろに、白色のボックスアイコンag6が表示されるとともに、変動アイコン表示領域813には、白色のデフォルトアイコンが、実行中の図柄変動に対応する変動アイコンとして表示されている。
図16の上段における左から2番目のシーンは、図16の上段における最も左側のシーンの次のシーンであり、当該シーンでは、図16の上段における最も左側のシーンで実行されていた図柄変動の次の図柄変動が開始されたタイミングが示されている。そのため、変動表示領域811には、装飾図柄が変動表示されている様子が示されている。そして、当該シーンにおいて、保留アイコン表示領域812には、左から順に白色のデフォルトアイコンが2つ並び、その後ろに、白色のボックスアイコンag6が表示されるとともに、変動アイコン表示領域813には、白色のデフォルトアイコンが、実行中の図柄変動に対応する変動アイコンとして表示されている。
図16の上段における左から3番目のシーンは、図16の上段における左から2番目のシーンの次のシーンであり、当該シーンでは、図16の上段における最も左側のシーンで実行されていた図柄変動の次の図柄変動が開始されたタイミングが示されている。そのため、変動表示領域811には、装飾図柄が変動表示されている様子が示されている。そして、当該シーンにおいて、保留アイコン表示領域812には、白色のデフォルトアイコンが1つ表示され、その後ろに、白色から緑色となったボックスアイコンag6が表示されるとともに、変動アイコン表示領域813には、白色のデフォルトアイコンが、実行中の図柄変動に対応する変動アイコンとして表示されている。
図16の下段における最も左のシーンは、図16の上段における左から3番目のシーンの次のシーンであり、当該シーンでは、図16の上段における最も左側のシーンで実行されていた図柄変動の次の図柄変動が開始されたタイミングが示されている。そのため、変動表示領域811には、装飾図柄が変動表示されている様子が示されている。そして、当該シーンにおいて、保留アイコン表示領域812には、緑色から赤色となったボックスアイコンag6が表示されるとともに、変動アイコン表示領域813には、白色のデフォルトアイコンが、実行中の図柄変動に対応する変動アイコンとして表示されている。
図16の下段における左から2番目のシーンは、図16の下段における最も左側のシーンの直後のシーンであり、当該シーンでは、図16の下段における最も左側のシーンで実行されていた図柄変動の次の図柄変動が開始されたタイミングが示されている。そのため、変動表示領域811には、装飾図柄が変動表示されている様子が示されている。そして、当該シーンにおいて、保留アイコン表示領域812には、アイコン画像が表示されておらず、変動アイコン表示領域813には、赤色のボックスアイコンag6が、実行中の図柄変動に対応する変動アイコンとして表示されている。なお、詳細は後述するが、本実施形態において、ボックスアイコンに対応する図柄変動では、変動アイコン表示領域813に表示されたボックスアイコンの形状が変化して、トロフィーアイコンとなる場合がある。
このように、本実施系形態では、対応する図柄変動が保留されたタイミングでボックスアイコンが表示される場合があり、表示されたボックスアイコンに係る色彩の段階は、デフォルトアイコンに係る色彩の段階が進行する場合と同様に、対応する図柄変動が保留されている期間において図柄変動が開始されるごとに進行する可能性があり、ボックスアイコンに係る色彩の段階が後退することはない。
なお、図16の上段における最も左側のシーンから図16の上段における左から2番目のシーンへの流れに示す通り、ボックスアイコンに係る色彩の段階は、一回の図柄変動の進行によって進行しない場合もある。
また、図16の上段における左から2番目のシーンから図16の上段における左から3番目のシーンへの流れで示す通り、ボックスアイコンに係る色彩の段階は、一回の図柄変動の進行によって、一段階に限らず、複数段階進む場合もある。
さらに、本実施形態では、図柄変動が開始されたタイミングで、ボックスアイコンに係る色彩の段階が変化するが、デフォルトアイコンに係る色彩の段階が進行する場合と同様に、ボックスアイコンに係る色彩の段階が変化するタイミングは、図柄変動が開始されたタイミングに限らず、図柄変動の実行中であれば、いずれのタイミングでもよい。
次に、図17は、ボックスアイコンに対応する図柄変動において当該ボックスアイコンの形状が変化する場合の流れを示す図であり、以下、時系列に沿って、当該流れを具体的に説明する。
図17の上段における最も左側のシーンは、図16の下段における左から2番目のシーンと同一のシーンであり、当該シーンにおいて、変動表示領域811には、装飾図柄に係る図柄列のすべてが変動表示されている様子が示されている。そして、当該シーンにおいて、保留アイコン表示領域812には、アイコン画像が表示されておらず、変動アイコン表示領域813には、赤色のボックスアイコンag6が、実行中の図柄変動に対応する変動アイコンとして表示されている。
図17の上段における左から2番目のシーンは、図17の上段における最も左側のシーンの次のシーンであり、当該シーンにおいて、変動表示領域811には、装飾図柄に係る図柄列のすべてが変動表示されている様子が示されている。そして、当該シーンにおいて、保留アイコン表示領域812には、直前のシーンで表示されていたボックスアイコンag6の形状が変化するか否かを示す煙を模した煙画像kgが表示されている。
図17の上段における左から3番目のシーンは、図17の上段における左から2番目のシーンの次のシーンであり、当該シーンにおいて、変動表示領域811には、装飾図柄に係る図柄列のすべてが変動表示されている様子が示されている。そして、当該シーンにおいて、保留アイコン表示領域812では、煙画像kgが非表示となり、それまで表示されていたボックスアイコンag6とは異なる形状であってトロフィーを模したアイコン画像であるトロフィーアイコンag7が表示されている。
図17の下段における最も左側のシーンは、図17の上段における左から3番目のシーンの次のシーンであり、当該シーンにおいて、変動表示領域811には、リーチ状態となった装飾図柄列が表示されている。そして、当該シーンにおいて、保留アイコン表示領域812には、直前のシーンで表示されていたトロフィーアイコンag7の形状がさらに変化するか否かを示す煙を模した煙画像kgが表示されている。
図17の下段における左から2番目のシーンは、図17の下段における最も左側のシーンの次のシーンであり、当該シーンにおいて、変動表示領域811には、引き続き、リーチ状態となった装飾図柄列が表示されている。そして、当該シーンにおいて、保留アイコン表示領域812では、図17の下段における最も左のシーンで表示された煙画像kgが非表示となり、トロフィーアイコンag7とは異なる形状のアイコン画像であるトロフィーアイコンag8が表示されている。
このように、本実施系形態では、ボックスアイコンに対応する図柄変動では、当該図柄変動が開始されたタイミングで、保留アイコン表示領域812に表示されたボックスアイコンの形状が変化してボックスアイコンとは異なる形状のアイコン画像(トロフィーアイコン)となる場合がある。
なお、保留アイコン表示領域812において図柄変動が開始されたタイミングで形状が変化したアイコン画像は、さらに装飾図柄がリーチ状態を構成するタイミングで形状が変化する場合がある。なお、図示は省略したが、本実施形態では、発展演出が開始されてからと当該発展演出における覆蓋演出が開始されるまでのタイミングにおいても、保留アイコン表示領域812に表示されたアイコン画像(変動アイコン)の形状が変化する場合がある。すなわち、本実施形態では、ボックスアイコンに対応する図柄変動において、当該図柄変動が開始されたタイミングで当該アイコン画像の形状が変化した場合、その後のリーチ状態が発生するタイミング、および発展演出が開始されてから当該発展演出における覆蓋演出が開始されるまでのタイミングで、形状が変化したアイコン画像の形状がさらに変化する可能性がある。
したがって、本実施形態では、ボックスアイコンに対応する図柄変動において、変動アイコンに対する形状変化が複数回発生する場合に、当該図柄変動における変動アイコンに対して最初の形状変化が発生してから次の形状変化が発生するまでの時間が、当該図柄変動が開始されてから変動アイコンに対する最初の形状変化が発生するまでの時間よりも長くなる。
これにより、複数回発生する変動アイコンに対する形状変化のそれぞれを認識させ易くすることができる。なお、当該効果を奏するにあたっては、ボックスアイコンに対応する図柄変動において、変動アイコンに対する形状変化が複数回発生する場合の一部で、当該図柄変動における変動アイコンに対して最初の形状変化が発生してから次の形状変化が発生するまでの時間が、当該図柄変動が開始されてから変動アイコンに対する最初の形状変化が発生するまでの時間よりも短くなるときがあってもよい。
また、上述のデフォルトアイコンに係る説明では省略したが、本実施形態では、デフォルトアイコンに対応する図柄変動においても、当該図柄変動が開始されたタイミング、リーチ状態が発生するタイミング、および発展演出が開始されてから当該発展演出における覆蓋演出が開始されるまでのタイミングの計3つのタイミングで、デフォルトアイコンの色彩が変化する可能性がある。
次に、図18(a)~図18(c)に示す通り、本実施形態におけるトロフィーを模したトロフィーアイコンの態様としては、互いに形状が異なる計3種類の段階が存在し、当該種類数は、デフォルトアイコンに係る態様の種類数、およびボックスアイコンに係る態様の種類数のいずれよりも少ない。
具体的には、図18(a)に示す小トロフィーアイコンと、図18(b)に示す中トロフィーアイコンと、図18(c)に示す大トロフィーアイコンと、があり、詳細は後述するが、当該順序にしたがって、対応する図柄変動における大当り当選の期待度が高くなる。なお、図17の上段における左から3番目のシーンで保留アイコン表示領域812に表示されたトロフィーアイコンは、小トロフィーアイコンであり、図17の下段における左から2番目のシーンで保留アイコン表示領域812に表示されたトロフィーアイコンは、中トロフィーアイコンである。
また、本実施形態では、デフォルトアイコンやボックスアイコンと同様に、トロフィーアイコンに係る形状の段階が後退することはないし、当該段階が一のタイミングで複数段階進む場合もある。
次に、図19は、ボックスアイコンに対応する図柄変動において当該ボックスアイコンの形状が変化しない場合の流れを示す図であり、以下、時系列に沿って、当該流れを具体的に説明する。
図19の上段における最も左側のシーンは、白色のボックスアイコンに係る図柄変動が開始されたタイミングが示されており、当該シーンでは、変動表示領域811には、装飾図柄に係る図柄列のすべてが変動表示されている様子が示されている。そして、当該シーンにおいて、保留アイコン表示領域812には、白色のボックスアイコンag9が表示されている。
図19の上段における左から2番目のシーンは、図19の上段における最も左側のシーンの次のシーンであり、当該シーンにおいて、変動表示領域811には、装飾図柄に係る図柄列のすべてが変動表示されている様子が示されている。そして、当該シーンにおいて、白色のボックスアイコンag9は、保留アイコン表示領域812から変動アイコン表示領域813の間に表示されている。
図19の上段における左から3番目のシーンは、図19の上段における左から2番目のシーンの次のシーンであり、当該シーンにおいて、変動表示領域811には、装飾図柄に係る図柄列のすべてが変動表示されている様子が示されている。そして、当該シーンにおいて、白色のボックスアイコンag9は、変動アイコン表示領域813に表示されている。
図19の下段における最も左側のシーンは、図19の上段における左から3番目のシーンの次のシーンであり、当該シーンにおいて、変動表示領域811には、装飾図柄に係る図柄列のすべてが変動表示されている様子が示されている。そして、当該シーンにおいて、保留アイコン表示領域812では、保留アイコン表示領域812には、直前のシーンで表示されていたボックスアイコンag9の形状が変化するか否かを示す煙を模した煙画像kgが表示されている。
図19の下段における左から2番目のシーンは、図19の下段における最も左側のシーンの次のシーンであり、当該シーンにおいて、変動表示領域811には、装飾図柄に係る図柄列のすべてが変動表示されている様子が示されている。そして、当該シーンでは、煙画像kgが非表示となり、それまで表示されていたボックスアイコンag9が表示されている。
図19の下段における左から3番目のシーンは、図19の下段における左から2番目のシーンの次のシーンであり、当該シーンにおいて、変動表示領域811には、装飾図柄に係る図柄列がバラケ目で確定停止表示されている。そして、当該シーンでは、それまで表示されていたボックスアイコンag9が非表示となっている。
このように、本実施系形態では、ボックスアイコンに対応する図柄変動では、当該図柄変動が開始されたタイミングで、保留アイコン表示領域812に表示されたボックスアイコンの形状が変化しない場合がある。そして、この場合には、装飾図柄がリーチ状態を構成することなく図柄変動が終了し、発展演出が実行されない。
なお、本実施形態では、図19で示した通り、保留アイコン表示領域812に表示されたボックスアイコンの形状が変化しない場合には、再び変動アイコン表示領域813に当該ボックスアイコンを表示するが、当該場合には、白色のデフォルトアイコンを変動アイコン表示領域813に表示するようにしてもよいし、変動アイコン表示領域813にアイコン画像を表示しないようにしてもよい。
また、図17では図示を省略したが、ボックスアイコンについても、デフォルトアイコンと同様に、ボックスアイコンに係る図柄変動が開始されたタイミングで、当該ボックスアイコン画像が、保留アイコン表示領域812から変動アイコン表示領域813に向かって移動し、変動アイコンに相当するアイコン画像となる。
<変動アイコン制御処理および保留アイコン制御処理について>
以上説明の説明では、保留アイコンおよび変動アイコンに係る態様の種類および変化タイミング等、保留アイコンおよび変動アイコンに係る態様変化の概要について説明してきたが、保留アイコンの態様(色彩)変化の流れは、保留アイコン制御処理によって決定される色彩変化シナリオによって定まり、変動アイコンの態様(形状)変化の流れは、変動アイコン制御処理によって決定される形状変化シナリオによって定まる。以下、図20~図24を用いて、これらの制御処理の詳細を説明する。
まず、図20~図24を用いて、保留アイコン制御処理の詳細を説明する。
図20は、保留アイコン制御処理のフローであり、当該処理は、サブ保留制御手段223によって、保留コマンドを受信するごとに実行される処理である。なお、当該処理に係る説明では、当該処理が実行されることとなる当該保留コマンドに対応する図柄変動を、対象の図柄変動と称する場合がある。
図21(a)は、アイコン変化演出の実行抽選に用いられる抽選テーブルを、図21(b)は、アイコン変化種別の決定に用いられる抽選テーブルを、模式的に示す図である。図22(a)は、デフォルトアイコンの最終的な色彩の決定に用いられる抽選テーブルを、図22(b)は、ボックスアイコンの最終的な色彩の決定に用いられる抽選テーブルを、模式的に示す図である。図23(a)~図23(e)は、デフォルトアイコンの色彩変化回数の決定に用いられる抽選テーブルを模式的に示す図である。図24(a)~図24(d)は、ボックスアイコンの色彩変化回数の決定に用いられる抽選テーブルを模式的に示す図である。なお、これらの抽選に用いられる乱数の範囲は、0~99である。
図20に示す通り、保留アイコン制御処理の最初のステップであるステップS202では、手前の図柄変動において発展演出が実行されるか否かが判定され、当該条件が充足された場合には保留アイコン制御処理を終了し、当該条件が充足されなかった場合にはステップS204に進む。なお、手前の図柄変動とは、保留されている図柄変動に加え、図柄変動の実行中であれば、当該図柄変動も含まれる。また、当該判定処理によって保留アイコン制御処理が終了した場合には、対象の図柄変動に対応する保留アイコンは、白色のデフォルトアイコンとなる。
ステップS204では、保留アイコン変化演出を実行するか否かを抽選により決定する。なお、当該抽選の詳細は後述する。
ステップS206では、ステップS204における抽選に当選したか否かを判定し、当該抽選に当選した場合にはステップS208に進み、当該抽選に当選しなかった場合には保留アイコン制御処理を終了する。なお、当該判定処理によって保留アイコン制御処理が終了した場合には、対象の図柄変動に対応する保留アイコンは、白色のデフォルトアイコンとなる。
ステップS208では、アイコン変化種別を抽選により決定する。なお、本実施形態におけるアイコン変化種別には、保留アイコン変化演出に係る保留アイコンをデフォルトアイコンとする種別(以下、単に「デフォルトアイコン」と称する場合がある)と、保留アイコン変化演出に係る保留アイコンをボックスアイコンとする種別(以下、単に「ボックスアイコン」と称する場合がある)と、があり、当該抽選の詳細は後述する。
ステップS210では、決定されたアイコン変化種別等に基づいて、対象アイコン画像(主として、保留アイコン)の最終的な色彩を抽選により決定する。なお、抽選の詳細は後述する。
ステップS212では、決定されたアイコン変化種別および決定された最終的な色彩等に基づいて、対象アイコン画像の色彩変化回数を抽選により決定する。なお、当該抽選の詳細は後述する。
ステップS214では、決定されたアイコン変化種別、決定された最終的な色彩、および決定された色彩変化回数に基づいて、複数パターンの色彩変化シナリオから一の変化シナリオを決定し、保留アイコン制御処理を終了する。
なお、本実施形態における色彩変化シナリオとは、決定された色彩変化回数で、初期の色彩(白色)から決定された最終的な色彩まで変化させる流れであり、各色彩変化が、決定されたアイコン変化種別に対応する色彩変化タイミングに当て嵌められたものを指す。
図21(a)に示す通り、保留アイコン変化演出を実行するか否かを決定する抽選では、対象の図柄変動における特図当否判定の結果に加え、当該図柄変動において決定される特図変動パターンが参照される。
具体的には、対象の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであり、かつ当該図柄変動において発展演出が実行されない特図変動パターンが決定された場合には、20/100(1/5)の確率で、保留アイコン変化演出の実行が決定され、80/100(1/1.25)の確率で、保留アイコン変化演出の実行が決定されない。
対象の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであり、かつ当該図柄変動において発展演出が実行される特図変動パターンが決定された場合には、80/100(1/1.25)の確率で保留アイコン変化演出の実行が決定され、20/100(1/5)の確率で、保留アイコン変化演出の実行が決定されない。
さらに、対象の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りである場合には、90/100(約1/1.11)の確率で保留アイコン変化演出の実行が決定され、10/100(1/10)の確率で、保留アイコン変化演出の実行が決定されない。
このように、本実施形態では、対象の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りである場合、および対象の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレでありかつ当該図柄変動において発展演出が実行される特図変動パターンが決定された場合には、対象の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレでありかつ当該図柄変動において発展演出が実行されない特図変動パターンが決定された場合よりも高い確率で、保留アイコン変化演出の実行が決定される。
そのため、保留アイコン変化演出の実行により、遊技者に対して、当該演出に対応する図柄変動での大当り当選を期待させることができる。
また、図21(b)に示す通り、アイコン変化種別を決定する抽選では、対象の図柄変動における特図当否判定の結果に加え、当該図柄変動において決定される特図変動パターンが参照される。
具体的には、対象の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであり、かつ当該図柄変動において発展演出が実行されない特図変動パターンが決定された場合には、90/100(約1/1.11)の確率で、アイコン変化種別としてデフォルトアイコンが決定され、10/100(1/10)の確率で、アイコン変化種別としてボックスアイコンが決定される。
対象の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであり、かつ当該図柄変動において発展演出が実行される特図変動パターンが決定された場合には、70/100(約1/1.43)の確率で、アイコン変化種別としてデフォルトアイコンが決定され、30/100(約1/3.33)の確率で、アイコン変化種別としてボックスアイコンが決定される。
さらに、対象の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りである場合には、50/100(1/2)の確率で、アイコン変化種別としてデフォルトアイコンが決定され、50/100(1/2)の確率で、アイコン変化種別としてボックスアイコンが決定される。
このように、本実施形態では、対象の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りである場合、および対象の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレでありかつ当該図柄変動において発展演出が実行される特図変動パターンが決定された場合には、対象の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレでありかつ当該図柄変動において発展演出が実行されない特図変動パターンが決定された場合よりも高い確率で、アイコン変化種別としてボックスアイコンが決定される。
そのため、保留アイコン変化演出の実行にあたり、対象の図柄変動に対応する保留アイコンがボックスアイコンとなった場合に、遊技者に対して、当該演出に対応する図柄変動での大当り当選をより期待させることができる。
特に、図21で示した通り、対象の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレである場合にボックスアイコンが決定される確率(割合)が、対象の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレである場合にデフォルトアイコンが決定される割合より低く、かつ対象の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りである場合にボックスアイコンが決定される確率(割合)と、対象の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りである場合にデフォルトアイコンが決定される確率と、が同一である。そのため、本実施形態において、ボックスアイコンは、デフォルトアイコンよりも大当り当選期待度が高いと言える。
図22(a)に示す通り、アイコン変化種別としてデフォルトアイコンが決定された場合における当該アイコン画像の最終的な色彩を決定する抽選では、対象の図柄変動における特図当否判定の結果に加え、当該図柄変動において決定される特図変動パターンが参照される。
具体的には、対象の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであり、かつ当該図柄変動において発展演出が実行されない特図変動パターンが決定された場合には、100/100(1/1)の確率で青色が最終的な色彩として決定され、当該場合では、最終的な色彩として、緑色、赤色、金色、および虹色が決定されることがない。
対象の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであり、かつ当該図柄変動において発展演出が実行される特図変動パターンが決定された場合には、50/100(1/2)の確率で青色が、30/100(約1/3.33)の確率で緑色が、15/100(約1/6.67)の確率で赤色が、5/100(1/20)の確率で金色が、最終的な色彩として決定され、当該場合では、最終的な色彩として、虹色が決定されることがない。
さらに、対象の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りである場合には、20/100(1/5)の確率で青色が、40/100(1/2.5)の確率で緑色が、25/100(1/4)の確率で赤色が、10/100(1/10)の確率で金色が、5/100(1/20)の確率で虹色が、最終的な色彩として決定される。
このように、本実施形態では、アイコン変化種別としてデフォルトアイコンが決定された際に、緑色、赤色、金色が最終的な色彩として決定される確率について、対象の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りである場合における当該確率が、対象の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレでありかつ当該図柄変動において発展演出が実行される特図変動パターンが決定された場合における当該確率よりも高い。
そして、対象の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りである場合において、最終的な色彩として虹色が決定される一方、対象の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレでありかつ当該図柄変動において発展演出が実行されない特図変動パターンが決定された場合、および対象の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレでありかつ当該図柄変動において発展演出が実行される特図変動パターンが決定された場合のいずれにおいても、最終的な色彩として虹色が決定されない。
さらに、最終的な色彩として青色が決定される確率が、対象の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレでありかつ当該図柄変動において発展演出が実行されない特図変動パターンが決定された場合、対象の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレでありかつ当該図柄変動において発展演出が実行される特図変動パターンが決定された場合、対象の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りである場合、の順に、低くなる。
そのため、アイコン変化種別としてデフォルトアイコンが決定された際の最終的な色彩としては、青色、緑色、赤色、金色、虹色、の順に、対象の図柄変動における大当りの当選期待度が高くなる。特に、虹色は、対象の図柄変動における大当りの当選が確定する色彩である。なお、白色のデフォルトアイコンは、保留アイコン変化演出の実行が決定されなかった場合に発生するものであり、最も大当り当選の期待度が低くなる。
図22(b)に示す通り、アイコン変化種別としてボックスアイコンが決定された場合における当該アイコン画像の最終的な色彩を決定する抽選では、対象の図柄変動における特図当否判定の結果に加え、当該図柄変動において決定される特図変動パターンが参照される。
具体的には、対象の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであり、かつ当該図柄変動において発展演出が実行されない特図変動パターンが決定された場合には、70/100(約1/1.43)の確率で白色が、20/100(1/5)の確率で青色が、10/100(1/10)の確率で緑色が、最終的な色彩として決定され、当該場合では、最終的な色彩として、赤色および金色が決定されることがない。
対象の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであり、かつ当該図柄変動において発展演出が実行される特図変動パターンが決定された場合には、40/100(1/2.5)の確率で白が、25/100(1/4)の確率で青色が、20/100(1/5)の確率で緑色が、10/100(1/10)の確率で赤色が、5/100(1/20)の確率で金色が、最終的な色彩として決定される。
さらに、対象の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りである場合には、15/100(約1/6.67)の確率で白色が、30/100(約1/3.33)の確率で青色が、25/100(1/4)の確率で緑色が、20/100(1/5)の確率で赤色が、10/100(1/10)の確率で金色が、最終的な色彩として決定される。
このように、本実施形態では、アイコン変化種別としてボックスアイコンが決定された際に、青色、緑色が最終的な色彩として決定される確率が、対象の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレでありかつ当該図柄変動において発展演出が実行されない特図変動パターンが決定された場合、対象の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレでありかつ当該図柄変動において発展演出が実行される特図変動パターンが決定された場合、対象の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りである場合、の順に、高くなる。
また、アイコン変化種別としてボックスアイコンが決定された際に、赤色、金色が最終的な色彩として決定される確率が、対象の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレでありかつ当該図柄変動において発展演出が実行される特図変動パターンが決定された場合、対象の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りである場合、の順に、高くなり、かつ対象の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレでありかつ当該図柄変動において発展演出が実行されない特図変動パターンが決定された場合には、赤色、金色が最終的な色彩として決定されない。
そのため、アイコン変化種別としてボックスアイコンが決定された際の最終的な色彩としては、白色、青色、緑色、赤色、金色の順に、対象の図柄変動における大当りの当選期待度が高くなる。
また、アイコン変化種別としてボックスアイコンが決定された際に、対象の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレでありかつ当該図柄変動において発展演出が実行されない場合には、最終的な色彩として、白色に加え、青色および緑色が決定される。すなわち、アイコン変化種別としてボックスアイコンが決定された際に、最終的な色彩として、青色および緑色が決定された場合には、対象の図柄変動において発展演出が実行されない場合が存在し、その割合は、緑色、青色、の順に高くなる。
図23(a)~図23(e)に示す通り、アイコン変化種別としてデフォルトアイコンが決定された場合における色彩変化回数を決定する抽選では、最終的な色彩に加え、対象の図柄変動の入賞時における保留位置が参照される。なお、入賞時における保留位置とは、当該入賞によって加算された保留カウンタの値によって定まる保留位置であり、当該入賞によって加算される前の保留カウンタの値によって定まる保留位置ではない。
具体的には、図23(a)に示す通り、最終的な色彩として青色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保4である場合には、100/100(1/1)の確率で1回が、色彩変化回数として決定され、2回~5回が色彩変化回数として決定されることがない。
最終的な色彩として青色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保3である場合には、100/100(1/1)の確率で1回が、色彩変化回数として決定され、2回~5回が色彩変化回数として決定されることがない。
最終的な色彩として青色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保2である場合には、100/100(1/1)の確率で1回が、色彩変化回数として決定され、2回~5回が色彩変化回数として決定されることがない。
さらに、最終的な色彩として青色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保1である場合には、100/100(1/1)の確率で1回が、色彩変化回数として決定され、2回~5回が色彩変化回数として決定されることがない。
なお、最終的な色彩として青色が決定された場合に、2回~5回が色彩変化回数として決定されないことは、デフォルトアイコンが青色になるまでに要する色彩変化の回数が1回以下となることに起因する。
図23(b)に示す通り、最終的な色彩として緑色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保4である場合には、20/100(1/5)の確率で1回が、80/100(1/1.25)の確率で2回が、色彩変化回数として決定され、3回~5回が色彩変化回数として決定されることがない。
最終的な色彩として緑色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保3である場合には、25/100(1/4)の確率で1回が、75/100(約1/1.33)の確率で2回が、色彩変化回数として決定され、3回~5回が色彩変化回数として決定されることがない。
最終的な色彩として緑色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保2である場合には、30/100(約1/3.33)の確率で1回が、70/100(約1/1.43)の確率で2回が、色彩変化回数として決定され、3回~5回が色彩変化回数として決定されることがない。
さらに、最終的な色彩として緑色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保1である場合には、35/100(約1/2.86)の確率で1回が、65/100(約1/1.54)の確率で2回が、色彩変化回数として決定され、3回~5回が色彩変化回数として決定されることがない。
なお、最終的な色彩として緑色が決定された場合に、3回~5回が色彩変化回数として決定されないことは、デフォルトアイコンが緑色になるまでに要する色彩変化の回数が2回以下となることに起因する。
図23(c)に示す通り、最終的な色彩として赤色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保4である場合には、15/100(約1/6.67)の確率で1回が、20/100(1/5)の確率で2回が、65/100(約1/1.54)の確率で3回が、色彩変化回数として決定され、4回および5回が色彩変化回数として決定されることがない。
最終的な色彩として赤色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保3である場合には、20/100(1/5)の確率で1回が、25/100(1/4)の確率で2回が、55/100(約1/1.82)の確率で3回が、色彩変化回数として決定され、4回および5回が色彩変化回数として決定されることがない。
最終的な色彩として赤色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保2である場合には、25/100(1/4)の確率で1回が、30/100(約1/3.33)の確率で2回が、45/100(約1/2.22)の確率で3回が、色彩変化回数として決定され、4回および5回が色彩変化回数として決定されることがない。
さらに、最終的な色彩として赤色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保1である場合には、30/100(約1/3.33)の確率で1回が、35/100(約1/2.86)の確率で2回が、35/100(約1/2.86)の確率で3回が、色彩変化回数として決定され、4回および5回が色彩変化回数として決定されることがない。
なお、最終的な色彩として赤色が決定された場合に、4回および5回が色彩変化回数として決定されないことは、デフォルトアイコンが赤色になるまでに要する色彩変化の回数が3回以下となることに起因する。
図23(d)に示す通り、最終的な色彩として金色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保4である場合には、10/100(1/10)の確率で1回が、15/100(約1/6.67)の確率で2回が、20/100(1/5)の確率で3回が、55/100(約1/1.82)の確率で4回が、色彩変化回数として決定され、5回が色彩変化回数として決定されることがない。
最終的な色彩として金色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保3である場合には、15/100(約1/6.67)の確率で1回が、20/100(1/5)の確率で2回が、25/100(1/4)の確率で3回が、40/100(1/2.5)の確率で4回が、色彩変化回数として決定され、5回が色彩変化回数として決定されることがない。
最終的な色彩として金色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保2である場合には、20/100(1/5)の確率で1回が、25/100(1/4)の確率で2回が、30/100(約1/3.33)の確率で3回が、25/100(1/4)の確率で4回が、色彩変化回数として決定され、5回が色彩変化回数として決定されることがない。
さらに、最終的な色彩として金色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保1である場合には、25/100(1/4)の確率で1回が、30/100(約1/3.33)の確率で2回が、35/100(約1/2.86)の確率で3回が、10/100(1/10)の確率で4回が、色彩変化回数として決定され、5回が色彩変化回数として決定されることがない。
なお、最終的な色彩として金色が決定された場合に、5回が色彩変化回数として決定されないことは、デフォルトアイコンが金色になるまでに要する色彩変化の回数が4回以下となることに起因する。
図23(e)に示す通り、最終的な色彩として虹色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保4である場合には、5/100(1/20)の確率で1回が、10/100(1/10)の確率で2回が、15/100(約1/6.67)の確率で3回が、20/100(1/5)の確率で4回が、50/100(1/2)の確率で5回が、色彩変化回数として決定される。
最終的な色彩として虹色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保3である場合には、10/100(1/10)の確率で1回が、15/100(約1/6.67)の確率で2回が、20/100(1/5)の確率で3回が、25/100(1/4)の確率で4回が、30/100(約1/3.33)の確率で5回が、色彩変化回数として決定される。
最終的な色彩として虹色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保2である場合には、15/100(約1/6.67)の確率で1回が、20/100(1/5)の確率で2回が、25/100(1/4)の確率で3回が、30/100(約1/3.33)の確率で4回が、10/100(1/10)の確率で5回が、色彩変化回数として決定される。
さらに、最終的な色彩として虹色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保1である場合には、20/100(1/5)の確率で1回が、25/100(1/4)の確率で2回が、30/100(約1/3.33)の確率で3回が、25/100(1/4)の確率で4回が、色彩変化回数として決定され、5回が色彩変化回数として決定されることがない。これは、対象の図柄変動の上述した対象の図柄変動の実行中における3箇所の色彩変化タイミング(図柄変動の開始時、リーチ発生時、発展演出中)を考慮しても、5回の色彩変化タイミングを確保できないことに起因する。
このように、本実施形態では、アイコン変化種別としてデフォルトアイコンが決定された場合における色彩変化回数は、最終的な色彩として決定された色彩が青色、当該色彩が緑色、当該色彩が赤色、当該色彩が金色、当該色彩が虹色、の順に、多くなる傾向にある。
図24(a)~図24(d)に示す通り、アイコン変化種別としてボックスアイコンが決定された場合における色彩変化回数を決定する抽選では、アイコン変化種別としてデフォルトアイコンが決定された場合における色彩変化回数を決定する抽選と同様に、最終的な色彩に加え、対象の図柄変動の入賞時における保留位置が参照される。
具体的には、図24(a)に示す通り、最終的な色彩として青色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保4である場合には、100/100(1/1)の確率で1回が、色彩変化回数として決定され、2回~4回が色彩変化回数として決定されることがない。
最終的な色彩として青色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保3である場合には、100/100(1/1)の確率で1回が、色彩変化回数として決定され、2回~4回が色彩変化回数として決定されることがない。
最終的な色彩として青色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保2である場合には、100/100(1/1)の確率で1回が、色彩変化回数として決定され、2回~4回が色彩変化回数として決定されることがない。
さらに、最終的な色彩として青色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保1である場合には、100/100(1/1)の確率で1回が、色彩変化回数として決定され、2回~4回が色彩変化回数として決定されることがない。
なお、最終的な色彩として青色が決定された場合に、2回~4回が色彩変化回数として決定されないことは、ボックスアイコンが青色になるまでに要する色彩変化の回数が1回以下となることに起因する。
図24(b)に示す通り、最終的な色彩として緑色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保4である場合には、20/100(1/5)の確率で1回が、80/100(1/1.25)の確率で2回が、色彩変化回数として決定され、3回および4回が色彩変化回数として決定されることがない。
最終的な色彩として緑色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保3である場合には、40/100(1/2.5)の確率で1回が、60/100(約1/1.67)の確率で2回が、色彩変化回数として決定され、3回~4回が色彩変化回数として決定されることがない。
最終的な色彩として緑色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保2である場合には、60/100(約1/1.67)の確率で1回が、40/100(1/2.5)の確率で2回が、色彩変化回数として決定され、3回および4回が色彩変化回数として決定されることがない。
さらに、最終的な色彩として緑色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保1である場合には、100/100の確率で1回が、色彩変化回数として決定され、3回および4回に加え、2回が色彩変化回数として決定されることがない。これは、対象の図柄変動の実行が開始されるまでに、色彩変化のタイミングを確保できないことに起因する。
なお、最終的な色彩として緑色が決定された場合に、3回および4回が色彩変化回数として決定されないことは、ボックスアイコンが緑色になるまでに要する色彩変化の回数が2回以下となることに起因する。
図24(c)に示す通り、最終的な色彩として赤色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保4である場合には、10/100(1/10)の確率で1回が、30/100(約1/3.33)の確率で2回が、60/100(約1/1.67)の確率で3回が、色彩変化回数として決定され、4回が色彩変化回数として決定されることがない。
最終的な色彩として赤色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保3である場合には、30/100(約1/3.33)の確率で1回が、30/100(約1/3.33)の確率で2回が、40/100(1/2.5)の確率で3回が、色彩変化回数として決定され、4回が色彩変化回数として決定されることがない。
最終的な色彩として赤色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保2である場合には、30/100(約1/3.33)の確率で1回が、70/100(約1/1.43)の確率で2回が、色彩変化回数として決定され、4回に加え、3回が色彩変化回数として決定されることがない。これは、対象の図柄変動の実行が開始されるまでに、色彩変化のタイミングを確保できないことに起因する。
さらに、最終的な色彩として赤色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保1である場合には、100/100の確率で1回が、色彩変化回数として決定され、4回に加え、2回および3回が色彩変化回数として決定されることがない。これは、対象の図柄変動の実行が開始されるまでに、色彩変化のタイミングを確保できないことに起因する。
なお、最終的な色彩として赤色が決定された場合に、4回が色彩変化回数として決定されないことは、ボックスアイコンが赤色になるまでに要する色彩変化の回数が3回以下となることに起因する。
図24(d)に示す通り、最終的な色彩として金色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保4である場合には、10/100(1/10)の確率で1回が、20/100(1/5)の確率で2回が、30/100(約1/3.33)の確率で3回が、40/100(1/2.5)の確率で4回が、色彩変化回数として決定される。
最終的な色彩として金色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保3である場合には、20/100(1/5)の確率で1回が、30/100(約1/3.33)の確率で2回が、50/100(1/2)の確率で3回が、色彩変化回数として決定され、4回が色彩変化回数として決定されることがない。これは、対象の図柄変動の実行が開始されるまでに、色彩変化のタイミングを確保できないことに起因する。
最終的な色彩として金色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保2である場合には、20/100(1/5)の確率で1回が、80/100(1/1.25)の確率で2回が、色彩変化回数として決定され、3回および4回が色彩変化回数として決定されることがない。これは、対象の図柄変動の実行が開始されるまでに、色彩変化のタイミングを確保できないことに起因する。
最終的な色彩として金色が決定され、かつ対象の図柄変動の入賞時の保留位置が保1である場合には、100/100の確率で1回が、色彩変化回数として決定され、2回~4回が色彩変化回数として決定されることがない。これは、対象の図柄変動の実行が開始されるまでに、色彩変化のタイミングを確保できないことに起因する。
このように、本実施形態では、アイコン変化種別としてボックスアイコンが決定された場合における色彩変化回数は、最終的な色彩として決定された色彩が青色、当該色彩が緑色、当該色彩が赤色、当該色彩が金色、の順に、多くなる傾向にある。
ここで、図22(b)で説明した通り、アイコン変化種別としてボックスアイコンが決定された際に、最終的な色彩として青色および緑色が決定された場合には、対象の図柄変動において発展演出が実行されない場合が存在し、その割合は、緑色、青色、の順に高くなる。そして、後述する通り、対象の図柄変動において発展演出が実行されない場合には、変動アイコンの形状変化が実行されない。
したがって、本実施形態では、対象となる図柄変動において変動アイコンの形状変化が実行される割合は、アイコン変化種別としてボックスアイコンが決定された場合における色彩変化回数が多くなるほど高くなる傾向にあると言える。
また、上述の通り、本実施形態では、アイコン変化種別としてボックスアイコンが決定された際の最終的な色彩としては、白色、青色、緑色、赤色、金色の順に、対象の図柄変動における大当りの当選期待度が高くなる。
さらに、本実施形態では、上述の通り、図柄変動が開始されてからリーチ状態が発生するまでの時間が、発生する疑似変動の回数が多くなるほど長くなる。そして、当該図柄変動における大当りの当選期待度は、発生する図柄変動の回数が多くなるほど高くなる。
したがって、本実施形態では、対象となる図柄変動において、変動アイコンに対する形状変化が複数発生する場合に、当該図柄変動における変動アイコンに対して最初の形状変化が発生してから次の形状変化が発生するまでの時間が、当該図柄変動に対応する保留アイコンに対して色彩変化が実行された回数が多くなるほど長くなる傾向にある。
次に、図25および図26を用いて、変動アイコン制御処理の詳細を説明する。
図25は、変動アイコン制御処理のフローであり、当該処理は、サブ保留制御手段223によって、ボックスアイコンに対応する図柄変動の開始に係る変動開始コマンドを受信するごとに実行される処理である。なお、当該処理に係る説明では、当該処理が実行されることとなる当該変動開始コマンドに対応する図柄変動を、対象の図柄変動と称する場合がある。
図26(a)は、ボックスアイコンに対応する図柄変動における変動アイコンの最終的な形状の決定に用いられる抽選テーブルを、図26(b)は、ボックスアイコンに対応する図柄変動における形状変化回数の決定に用いられる抽選テーブルを、図26(c)は、ボックスアイコンに対応する図柄変動が開始されたタイミングにおいて変化する変動アイコンの形状の決定に用いられる抽選テーブルを、模式的に示す図である。なお、これらの抽選に用いられる乱数の範囲は、0~99である。
図25に示す通り、変動アイコン制御処理の最初のステップであるステップS302では、今回の図柄変動において発展演出が実行されるか否かが判定され、当該条件が充足されなかった場合には変動アイコン制御処理を終了し、当該条件が充足された場合にはステップS304に進む。
ステップS304では、変動アイコンの最終的な形状を抽選により決定する。なお、当該抽選の詳細は後述する。
ステップS306では、決定された変動アイコンの最終的な形状等に基づいて、形状変化回数を決定する。
ステップS308では、決定された最終的な形状、および決定された形状変化回数に基づいて、形状変化の流れを定めた形状変化シナリオを決定し、変動アイコン制御処理を終了する。ここで、本実施形態における形状変化シナリオとは、上述の色彩変化シナリオと同様に、決定された形状変化回数で、初期の形状(ボックスアイコン)から決定された最終的な形状まで変化させる流れであり、各形状変化が、あらかじめ定められた形状変化タイミングに当て嵌められたものを指す。本実施形態では、対象の図柄変動が開始されたタイミングに最初の形状変化が割り当てられている。
このように、本実施形態において、形状変化シナリオは、決定された最終的な形状、および決定された形状変化回数によって定まる。ただし、最終的な形状および形状変化回数が含まれた形状変化シナリオを採用し、複数の当該形状変化シナリオから一の形状変化シナリオを決定するようにしてもよい。
図26(a)に示す通り、対象の図柄変動において、変動アイコンの最終的な形状を決定する抽選では、特図当否判定の結果が参照される。
具体的には、対象の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレとなる場合には、70/100(約1/1.43)の確率で小トロフィーアイコンが、30/100(約1/3.33)の確率で中トロフィーアイコンが、変動アイコンの最終的な形状として決定され、大トロフィーアイコンが変動アイコンの最終的な形状として決定されることがない。
一方、対象の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りとなる場合には、20/100(1/5)の確率で小トロフィーアイコンが、50/100(1/2)の確率で中トロフィーアイコンが、30/100(約1/3.33)の確率で大トロフィーアイコンが、変動アイコンの最終的な形状として決定される。
このように、本実施形態では、対象の図柄変動において、中トロフィーアイコンまたは大トロフィーアイコンが変動アイコンの最終的な形状として決定される確率について、当該図柄変動の当否判定の結果が大当りとなる場合における当該確率が、当該図柄変動の当否判定の結果がハズレとなる場合における当該確率よりも高い。
そして、対象の図柄変動において小トロフィーアイコンが変動アイコンの最終的な形状として決定される確率について、当該図柄変動の当否判定の結果が大当りとなる場合における当該確率が、当該図柄変動の当否判定の結果がハズレとなる場合における当該確率よりも低い。
そのため、小トロフィーアイコン、中トロフィーアイコン、大トロフィーアイコン、の順に、変動アイコンの最終的な形状として決定されたときの大当りの当選期待度が高くなる。特に、対象の図柄変動の当否判定の結果がハズレの場合に、大トロフィーアイコンが当該図柄変動における変動アイコンの最終的な形状として決定されない。そのため、本実施形態では、対象の図柄変動に係る変動アイコンが大トロフィーアイコンに変化した時点で、当該図柄変動の当否判定の結果が大当りであることが確定する。
また、上述の通り、トロフィーアイコンは、ボックスアイコンが表示された場合の一部(発展演出が実行される場合)で表示されるものである。そのため、本実施形態において、トロフィーアイコンは、ボックスアイコンよりも大当り当選期待度が高いと言える。
図26(b)に示す通り、対象の図柄変動において、形状変化回数を決定する抽選では、変動アイコンの最終的な形状が参照される。
具体的には、変動アイコンの最終的な形状が小トロフィーである場合には、100/100(1/1)の確率で、1回が形状変化回数として決定され、2回および3回が形状変化回数として決定されることがない。これは、ボックスアイコンが小トロフィーアイコンになるまでに要する形状変化の回数が1回以下となることに起因する。
変動アイコンの最終的な形状が中トロフィーである場合には、20/100(1/5)の確率で1回が、80/100(1/1.25)の確率で2回が、形状変化回数として決定され、3回が形状変化回数として決定されることがない。これは、ボックスアイコンが小トロフィーアイコンになるまでに要する形状変化の回数が2回以下となることに起因する。
変動アイコンの最終的な形状が大トロフィーである場合には、10/100(1/10)の確率で1回が、30/100(約1/3.33)の確率で2回が、60/100(約1/1.67)の確率で3回が、形状変化回数として決定される。
このように、本実施形態では、決定された変動アイコンの最終的な形状が、小トロフィーアイコン、中トロフィーアイコン、大トロフィーアイコン、の順、すなわち、大当り当選期待度が高くなる順に、決定される形状変化回数が多くなる傾向にある。
そして、上述の通り、アイコン変化種別としてボックスアイコンが決定された場合において決定される色彩変化回数は、最終的な色彩として決定された色彩が青色、当該色彩が緑色、当該色彩が赤色、当該色彩が金色、の順に、多くなる傾向にあり、当該順に、対象の図柄変動における大当りの当選期待度が高くなる。
そのため、本実施形態では、対象の図柄変動が保留されている期間における色彩変化回数が多いほど、対象の図柄変動における形状変化回数が多くなる傾向にあると言える。
ところで、本実施形態における形状変化シナリオは、対象の図柄変動が開始されたタイミングに最初の形状変化が割り当てられている。そのため、図26(b)において太枠で囲われた場合、すなわち、変動アイコンの最終的な形状が大トロフィーアイコンであり、かつ決定された形状変化回数が2回である場合以外では、形状変化シナリオは1パターンに留まる。一方、当該場合における形状変化シナリオは、初回形状変化時の変動アイコン形状が、小トロフィーアイコンとなるパターンと、中トロフィーアイコンとなるパターンと、があり、これらの形状変動シナリオのいずれかを採用するかが、対象の図柄変動における疑似変動の回数を参照した抽選によって決定される。
具体的には、図26(c)に示す通り、対象の図柄変動における疑似変動の回数が1回である場合には、80/100(1/1.25)の確率で初回形状変化時の変動アイコンの形状が小トロフィーアイコンとなる形状変化シナリオが、20/100(1/5)の確率で初回形状変化時の変動アイコンの形状が中トロフィーアイコンとなる形状変化シナリオが、決定される。
対象の図柄変動における疑似変動の回数が2回である場合には、70/100(約1/1.43)の確率で初回形状変化時の変動アイコンの形状が小トロフィーアイコンとなる形状変化シナリオが、30/100(約1/3.33)の確率で初回形状変化時の変動アイコンの形状が中トロフィーアイコンとなる形状変化シナリオが、決定される。
さらに、対象の図柄変動における疑似変動の回数が3回である場合には、50/100(1/2)の確率で初回形状変化時の変動アイコンの形状が小トロフィーアイコンとなる形状変化シナリオが、50/100(1/2)の確率で初回形状変化時の変動アイコンの形状が中トロフィーアイコンとなる形状変化シナリオが、決定される。
このように、本実施形態では、対象の図柄変動において、変動アイコンに対して複数回の形状変化が実行されるときにおいて、初回形状変化時の変動アイコンの形状が小トロフィーアイコンである場合と、初回形状変化時の変動アイコンの形状が中トロフィーアイコンである場合と、で実行される疑似変動の回数が異なるときがある。
そして、本実施形態では、上述の通り、図柄変動が開始されてからリーチ状態が発生するまでの時間が、発生する疑似変動の回数によって異なる。すなわち、対象となる図柄変動において、変動アイコンに対する形状変化が複数発生する場合に、当該図柄変動における変動アイコンに対して最初の形状変化が発生してから次の形状変化が発生するまでの時間が、発生する疑似変動の回数によって異なる。
以上の通り、本実施形態に係る遊技機10では、アイコンの態様(色彩、形状)によって当該アイコンに対応する図柄変動(対象の図柄変動)に係る大当り当選期待度を示唆している。
これに加え、本実施形態では、さらに、アイコンの態様を認識させ易くするため、可動装飾体22や上部ランプ(枠ランプ35a)をアイコンの態様と関連性のある点灯色で点灯させる機能を有している。以下、当該機能について、その詳細を説明する。
<可動装飾体の点灯色について>
まず、図27および図28を用いて、可動装飾体22の点灯を制御する可動装飾体点灯制御処理の詳細を説明する。
図27は、可動装飾体点灯制御処理のフローであり、当該処理は、白色のデフォルトアイコン以外の保留アイコンに係る表示が開始される場合、および表示中のアイコンの態様が変化する場合に実行される。
図28(a)は、デフォルトアイコンの色彩と可動装飾体22の点灯色との対応関係を、図28(b)は、ボックスアイコンの色彩と可動装飾体22の点灯色との対応関係を、図28(c)は、トロフィーアイコンの形状と可動装飾体22の点灯色との対応関係を、整理した表である。
図27に示す通り、可動装飾体点灯制御処理の最初のステップであるステップS402では、今回の可動装飾体点灯制御処理の実行契機となったアイコンがデフォルトアイコンであるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS404に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS406に進む。
ステップS404では、デフォルトアイコンの色彩に対応する点灯色を決定する。
具体的には、図28(a)に示す通り、今回の可動装飾体点灯制御処理の実行契機となったデフォルトアイコンの色彩が青色である場合には、可動装飾体22の点灯色として青色が決定され、当該デフォルトアイコンの色彩が緑色である場合には、可動装飾体22の点灯色として緑色が決定され、当該デフォルトアイコンの色彩が赤色である場合には、可動装飾体22の点灯色として赤色が決定され、当該デフォルトアイコンの色彩が金色である場合には、可動装飾体22の点灯色として金色が決定され、当該デフォルトアイコンの色彩が虹色である場合には、可動装飾体22の点灯色として虹色が決定される。
すなわち、本実施形態では、今回の可動装飾体点灯制御処理の実行契機となったアイコンがデフォルトアイコンである場合には、可動装飾体22が当該デフォルトアイコンの色彩と同色で点灯する。
なお、白色のデフォルトアイコンが表示される際には、可動装飾体22は点灯しない。
ステップS406では、今回の可動装飾体点灯制御処理の実行契機となったアイコンがボックスアイコンであるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS408に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS410に進む。
ステップS408では、ボックスアイコンの色彩に対応する点灯色を決定する。
具体的には、図28(b)に示す通り、今回の可動装飾体点灯制御処理の実行契機となったボックスアイコンの色彩が白色である場合には、可動装飾体22の点灯色として白色が決定され、当該ボックスアイコンの色彩が青色である場合には、可動装飾体22の点灯色として青色が決定され、当該ボックスアイコンの色彩が緑色である場合には、可動装飾体22の点灯色として緑色が決定され、当該ボックスアイコンの色彩が赤色である場合には、可動装飾体22の点灯色として赤色が決定され、当該ボックスアイコンの色彩が金色である場合には、可動装飾体22の点灯色として金色が決定される。
すなわち、本実施形態では、今回の可動装飾体点灯制御処理の実行契機となったアイコンがボックスアイコンである場合には、可動装飾体22が当該ボックスアイコンの色彩と同色で点灯する。
なお、上述の通り、白色のボックスアイコンが表示される際には、可動装飾体22は白色に点灯する。これによれば、デフォルトアイコンで期待されなかった白色でボックスアイコンが表示された場合に、当該ボックスアイコンに対する期待感を抱かせることができる。
ステップS410では、トロフィーアイコンの形状に対応する点灯色を決定する。
具体的には、図28(c)に示す通り、今回の可動装飾体点灯制御処理の実行契機となったトロフィーアイコンの形状が小トロフィーである場合には、可動装飾体22の点灯色として赤色が決定され、当該トロフィーアイコンの形状が中トロフィーである場合には、可動装飾体22の点灯色として金色が決定され、当該トロフィーアイコンの形状が大トロフィーである場合には、可動装飾体22の点灯色として虹色が決定される。
ステップS412では、今回決定された点灯色で可動装飾体22を点灯させるための演出データを設定し、その後に可動装飾体点灯制御処理を終了する。これにより、今回決定された点灯色で可動装飾体22が点灯することとなる。
このように、本実施形態において、可動装飾体22は、アイコンの態様に応じた点灯色で点灯し、当該点灯色の決定にあたり抽選は実行されない。
特に、可動装飾体22は、アイコンの態様に応じた点灯色で点灯すること以外で点灯することがない。すなわち、可動装飾体22は、アイコンの態様に応じた点灯色に変化する演出を実行するためだけに設けられた専用デバイスである。
<上部ランプの点灯色について>
続いて、図29~図32を用いて、上部ランプ(枠ランプ35a)の点灯を制御する上部ランプ点灯制御処理の詳細を説明する。
図29は、上部ランプ点灯制御処理のフローであり、当該処理は、可動装飾体点灯制御処理と同様に、白色のデフォルトアイコン以外の保留アイコンに係る表示が開始される場合、および表示中のアイコンの態様が変化する場合に実行される。
図30は、上部ランプ対応色決定処理のフローであり、当該処理は、上部ランプ点灯制御処理において呼び出される。
図31(a)~図31(c)は、対応色点灯の実行抽選に用いられる抽選テーブルを、図31(d)は、確定色点灯の実行抽選に用いられる抽選テーブルを、模式的に示す図であり、これらの抽選で用いられる乱数の範囲は、0~99である。
図32(a)は、デフォルトアイコンの色彩と上部ランプの点灯色との対応関係を、図32(b)は、ボックスアイコンの色彩と上部ランプの点灯色との対応関係を、図32(c)は、トロフィーアイコンの形状と上部ランプの点灯色との対応関係を、整理した表である。
図29に示す通り、上部ランプ点灯制御処理の最初のステップであるステップS502では、対応色点灯の実行抽選を行う。ここで、対応色点灯とは、上部ランプの点灯色を、今回の上部ランプ点灯制御処理の実行契機となったアイコンの態様に対応する色とすることを指す。
具体的には、図31(a)~図31(c)に示す通り、対応色点灯の実行抽選では、今回の上部ランプ点灯制御処理の実行契機となったアイコンの種類(デフォルトアイコン、ボックスアイコン、トロフィーアイコン)が参照されるとともに、当該アイコンに対応する図柄変動に係る特図当否判定の結果が参照される。
図31(a)に示す通り、今回の上部ランプ点灯制御処理の実行契機となったアイコンの種類がデフォルトアイコンである場合において、当該アイコンに対応する図柄変動に係る特図当否判定の結果がハズレである場合には、20/100(1/5)の確率で対応色点灯の実行抽選に当選し、80/100(1/1.25)の確率で対応色点灯の実行抽選に非当選となる一方、当該特図当否判定の結果が大当りである場合には、50/100(1/2)の確率で対応色点灯の実行抽選に当選し、50/100(1/2)の確率で対応色点灯の実行抽選に非当選となる。
図31(b)に示す通り、今回の上部ランプ点灯制御処理の実行契機となったアイコンの種類がボックスアイコンである場合において、当該アイコンに対応する図柄変動に係る特図当否判定の結果がハズレである場合には、20/100(1/5)の確率で対応色点灯の実行抽選に当選し、80/100(1/1.25)の確率で対応色点灯の実行抽選に非当選となる一方、当該特図当否判定の結果が大当りである場合には、70/100(約1/1.43)の確率で対応色点灯の実行抽選に当選し、30/100(約1/3.33)の確率で対応色点灯の実行抽選に非当選となる。
図31(c)に示す通り、今回の上部ランプ点灯制御処理の実行契機となったアイコンの種類がトロフィーアイコンである場合において、当該アイコンに対応する図柄変動に係る特図当否判定の結果がハズレである場合には、20/100(1/5)の確率で対応色点灯の実行抽選に当選し、80/100(1/1.25)の確率で対応色点灯の実行抽選に非当選となる一方、当該特図当否判定の結果が大当りである場合には、60/100(約1/1.67)の確率で対応色点灯の実行抽選に当選し、40/100(1/2.5)の確率で対応色点灯の実行抽選に非当選となる。
続いて、ステップS504では、対応色点灯の実行抽選に当選したか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS506に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS508に進む。
ステップS506では、上部ランプ点灯色を決定する上部ランプ対応色決定処理を実行する。
図30に移動し、上部ランプ対応色決定処理の最初のステップであるステップS602では、今回の上部ランプ点灯制御処理の実行契機となったアイコンがデフォルトアイコンであるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS604に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS606に進む。
ステップS604では、デフォルトアイコンの色彩に対応する点灯色を決定し、その後に上部ランプ対応色決定処理を終了する。
具体的には、図32(a)に示す通り、今回の上部ランプ点灯制御処理の実行契機となったデフォルトアイコンの色彩が青色である場合には、上部ランプの点灯色として青色が決定され、当該デフォルトアイコンの色彩が緑色である場合には、上部ランプの点灯色として緑色が決定され、当該デフォルトアイコンの色彩が赤色である場合には、上部ランプの点灯色として赤色が決定され、当該デフォルトアイコンの色彩が金色である場合には、上部ランプの点灯色として金色が決定され、当該デフォルトアイコンの色彩が虹色である場合には、上部ランプの点灯色として虹色が決定される。
すなわち、本実施形態では、今回の上部ランプ点灯制御処理の実行契機となったアイコンがデフォルトアイコンであり、かつ上述した対応色点灯の実行抽選に当選した場合には、上部ランプが当該デフォルトアイコンの色彩と同色で点灯する。
なお、図32(a)に示す通り、白色のデフォルトアイコンのみが表示される際には、可動装飾体22とは異なり、上部ランプが白色に点灯し得る。
ステップS606では、今回の上部ランプ点灯制御処理の実行契機となったアイコンがボックスアイコンであるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS608に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS610に進む。
ステップS608では、ボックスアイコンの色彩に対応する点灯色を決定し、その後に上部ランプ対応色決定処理を終了する。
具体的には、図32(b)に示す通り、今回の上部ランプ点灯制御処理の実行契機となったボックスアイコンの色彩が白色である場合には、上部ランプの点灯色として白色が決定され、当該ボックスアイコンの色彩が青色である場合には、上部ランプの点灯色として青色が決定され、当該ボックスアイコンの色彩が緑色である場合には、上部ランプの点灯色として緑色が決定され、当該ボックスアイコンの色彩が赤色である場合には、上部ランプの点灯色として赤色が決定され、当該ボックスアイコンの色彩が金色である場合には、上部ランプの点灯色として金色が決定される。
すなわち、本実施形態では、今回の上部ランプ点灯制御処理の実行契機となったアイコンがボックスアイコンであり、かつ上述した対応色点灯の実行抽選に当選した場合には、上部ランプが当該ボックスアイコンの色彩と同色で点灯する。
なお、上述の通り、白色のボックスアイコンが表示される際には、上部ランプは白色に点灯する。
ステップS610では、トロフィーアイコンの形状に対応する点灯色を決定し、その後に上部ランプ対応色決定処理を終了する。
具体的には、図32(c)に示す通り、今回の上部ランプ点灯制御処理の実行契機となったトロフィーアイコンの形状が小トロフィーである場合には、上部ランプの点灯色として赤色が決定され、当該トロフィーアイコンの形状が中トロフィーである場合には、上部ランプの点灯色として金色が決定され、当該トロフィーアイコンの形状が大トロフィーである場合には、上部ランプの点灯色として虹色が決定される。
図29に戻り、ステップS508では、確定色点灯の実行抽選を行う、ここで、確定色点灯とは、上部ランプの点灯色を、大当り当選が確定する虹色とすることを指す。
具体的には、図31(d)に示す通り、確定色点灯の実行抽選では、今回の上部ランプ点灯制御処理の実行契機となったアイコンに対応する図柄変動に係る特図当否判定の結果が参照される。そして、当該特図当否判定の結果が大当りである場合には、30/100(約1/3.33)の確率で当該抽選に当選し、70/100(約1/1.43)の確率で当該抽選に非当選となる。一方、当該特図当否判定の結果がハズレである場合には、当該抽選に非当選となり、当該抽選に当選することはない。なお、本実施形態において、確定色点灯の実行抽選では、今回の上部ランプ点灯制御処理の実行契機となったアイコンの種類(デフォルトアイコン、ボックスアイコン、トロフィーアイコン)は参照されない。
ステップS510では、確定色点灯の実行抽選に当選したか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS512に進み、当該条件が充足されなかった場合には上部ランプ点灯制御処理を終了する。
ステップS512では、上部ランプの点灯色として虹色を決定する。
ステップS514では、今回決定された点灯色で上部ランプを点灯させるための演出データを設定し、その後に上部ランプ点灯制御処理を終了する。これにより、今回決定された点灯色で上部ランプが点灯することとなる。
このように、本実施形態において、上部ランプは、アイコンの態様に応じた点灯色で点灯し得るとともに、アイコンの態様が変化する場合(白色のデフォルトアイコン以外のアイコンに係る表示が開始される場合を含む)の一部で虹色(大当り当選が確定する色)に点灯し得る。
なお、上述の通り、上部ランプは、これらの点灯(アイコンの態様に応じた点灯、虹色の点灯)以外の演出で点灯し得るものであり、この点で可動装飾体22とは異なる。
また、本実施形態では、上部ランプ点灯制御処理において、確定色点灯の実行抽選は、対応色点灯の実行抽選に非当選となった場合に実行されるが、これに限らない。すなわち、上部ランプに係る対応色点灯および確定色点灯の発生率の高低関係性が本実施形態のものと同じであれば、確定色点灯の実行抽選を対応色点灯の実行抽選の手前で実行することで、当該確定色点灯の実行抽選に非当選となった場合に対応色点灯の実行抽選が実行されるようにしてもよいし、確定色点灯の実行抽選と対応色点灯の実行抽選を同時に実行するようにしてもよい。
<アイコンの態様を認識させ易くする機能について>
以上説明した通り、本実施形態に係る遊技機10は、アイコンの態様を認識させ易くするため、可動装飾体22および上部ランプ(枠ランプ35a)を備え、デフォルトアイコンやボックスアイコンが表示される際には、これらのアイコンの色彩と同一の点灯色でこれらのランプが点灯し得るように構成されるとともに、トロフィーアイコンが表示される際には、当該アイコンの形状に対応する点灯色でこれらのランプが点灯し得るように構成されている。
以下、可動装飾体22や上部ランプを用いた上記機能について、その詳細を説明する。
なお、当該機能を実現するにあたっては、デフォルトアイコンおよびボックスアイコンは、色彩の変化のみで形状は変化しないものであるが、当該アイコンにおいて形状の変化を許容してもよい。一方、トロフィーアイコンは、形状変化のみで色彩の変化はしないものであるが、当該アイコンにおいて色彩の変化を許容してもよい。ただし、可動装飾体22や上部ランプを用いた上記機能を採用するにあたっては、本実施形態のように、デフォルトアイコンおよびボックスアイコンは、色彩の変化のみで形状は変化しないように構成することが好ましい。
まず、可動装飾体22および上部ランプを用いた上記機能によれば、遊技機10において、演出制御手段(第1副制御基板200、第2副制御基板300)は、保留されている図柄変動に対応する保留アイコン、および実行中の図柄変動に対応する変動アイコンを表示させることが可能であり、保留アイコンまたは変動アイコンである対象アイコンの表示態様に係る制御として、少なくとも対象アイコンの色彩を制御することで当該対象アイコンに係る図柄変動の期待度を示唆する第一アイコン制御(保留アイコン制御処理)と、少なくとも対象アイコンの形状を制御することで当該対象アイコンに係る図柄変動の期待度を示唆する第二アイコン制御(変動アイコン制御処理)と、を実行可能であり、第一アイコン制御は、対象アイコンを第一色彩(青色)とする場合と、対象アイコンを第一色彩よりも対応する対象アイコンに係る図柄変動の期待度が高い第二色彩(赤色)とする場合と、があり、第二アイコン制御は、対象アイコンを第一形状(大トロフィー)とする場合があり、第二アイコン制御の実行によって対象アイコンが第一形状になる場合には、第一アイコン制御の実行によって対象アイコンが第一色彩になる場合よりも、対応する対象アイコンに係る図柄変動の期待度が高く、演出制御手段は、さらに、複数種類の色彩をとり得る特定演出(可動装飾体22の点灯、上部ランプの点灯)を実行させることが可能であり、第一アイコン制御の実行によって対象アイコンが第二色彩になる場合には、第一アイコン制御の実行によって対象アイコンが第一色彩になる場合よりも高い割合で、特定演出が第二色彩になり、第二アイコン制御の実行によって対象アイコンが第一形状になる場合には、対象アイコンが第一形状にならない場合よりも高い割合で、特定演出が第一色彩および第二色彩のいずれとも異なる第三色彩(虹色)になる、と換言できる。
これによれば、特定演出と対象アイコンの態様とに関連性があることを認識させ易くすることで、対象アイコンが高期待度の第一形状となった場合に当該事象の発生を認識させ易くすることができる。
なお、上述の通り、本実施形態では、上記第一アイコン制御に相当する保留アイコン制御処理に基づくアイコンの色彩制御が種々のタイミングで実行されるが、当該色彩制御の実行タイミングによらず、当該効果を奏する。
同様に、本実施形態では、上記第二アイコン制御に相当する変動アイコン制御処理に基づくアイコンの形状制御が種々のタイミングで実行されるが、当該形状制御の実行タイミングによらず、当該効果を奏する。
また、上述した本実施形態において、上記第一アイコン制御に対応する保留アイコン制御は、保留アイコンを対象に当該アイコンの態様を変化させるものであるが、対象に変動アイコンを含めてもよいし、対象を変動アイコンのみとしてもよい。同様に、本実施形態において、上記第二アイコン制御に対応する変動アイコン制御は、変動アイコンを対象に当該アイコンの態様を変化させるものであるが、対象に保留アイコンを含めてもよいし、対象を保留アイコンのみとしてもよい。これらは、後述する各機能においても同様である。
また、上記期待度とは、本実施形態における大当り当選に対する期待度を指すが、上記期待度を、大当り遊技を生起可能な小当りを設けた上で大当りまたは小当りのいずれかに当選する期待度としてもよいし、大当りを設けずに小当り当選に対する期待度としてもよい。これらについても、後述する各機能において同様である。
さらに、遊技機10では、第一アイコン制御(保留アイコン制御処理)の実行によって対象アイコンが第一色彩(青色)になる場合には、第一アイコン制御の実行によって対象アイコンが第二色彩(赤色)になる場合よりも高い割合で、特定演出(可動装飾体22の点灯、上部ランプの点灯)が第一色彩(青色)になる、と換言できる。
これによれば、上記特定演出と上記対象アイコンの態様とに関連性があることをより強く認識させ易くすることができる。
また、上述の通り、図31(a)~図31(c)で示した通り、上部ランプが対応色点灯となるか否かを決定する対応色点灯の実行抽選では、上部ランプ点灯制御処理の実行契機となったアイコンに対応する図柄変動に係る特図当否判定の結果が参照される。その上で、当該特図当否判定の結果が大当りである場合には、当該特図当否判定の結果がハズレである場合よりも高い割合で当該実行抽選に当選する。
一方、可動装飾体22は、抽選が行われることなく、対応色点灯で点灯される。
よって、遊技機10では、特定演出には、第一特定演出(可動装飾体22の点灯)と、第二特定演出(上部ランプの点灯)と、があり、第一アイコン制御(保留アイコン制御処理)の実行によって対象アイコンが第二色彩(赤色)になり、かつ第一特定演出および第二特定演出の双方が第二色彩になる場合には、第一アイコン制御の実行によって対象アイコンが第二色彩になり、かつ第一特定演出および第二特定演出のうちのいずれか一方が第二色彩になる場合よりも、対応する対象アイコンに係る期待度が高い、と換言できる。
これによれば、上記第二色彩になる上記特定演出の数によって期待感を示唆し、上記特定演出をより認識させ易くすることができる。
さらに、本実施形態では、上部ランプ点灯制御処理の実行契機となったアイコンがデフォルトアイコンである場合に対応色点灯の実行抽選に当選する確率と、当該実行契機となったアイコンがボックスアイコンである場合に対応色点灯の実行抽選に当選する確率と、が異なる。
これによれば、上記第二色彩になる上記特定演出の数によってアイコンがデフォルトアイコンであるかボックスアイコンであるかを推測させることができる。
なお、本実施形態において、デフォルトアイコンとボックスアイコンの違いとしては、一方(デフォルトアイコン)に大当り確定の色彩あること(デフォルトアイコンに大当り確定の色彩となる割合が、ボックスアイコンの同割合よりも高くてもよい)、色彩の種類数が異なる(デフォルトアイコンの方が多い)こと等が挙げられる。
特に、本実施形態では、上部ランプ点灯制御処理の実行契機となったアイコンがボックスアイコンである場合に対応色点灯の実行抽選に当選する確率が、当該実行契機となったアイコンがデフォルトアイコンである場合に対応色点灯の実行抽選に当選する確率よりも高い。
これによれば、上記第二色彩になる上記特定演出の数が多い場合にアイコンが、より期待度の高い(デフォルトアイコンと比較して)ボックスアイコンであることを推測させることができる。
また、上述の通り、本実施形態では、上部ランプが確定色点灯となるか否かを決定する確定色点灯の実行抽選を実行可能に構成されており、当該抽選に当選した場合には、上部ランプ点灯制御処理の実行契機となったアイコンが虹色になる。
これによれば、アイコンの色彩と上部ランプの点灯色とに関連性があることを認識させた上で、上部ランプが虹色に点灯し得ることを認識させ易くすることができる。
よって、遊技機10において、第一アイコン制御(保留アイコン制御処理)の実行によって対象アイコンが第二色彩(赤色)になる場合の一部で、特定演出(上部ランプの点灯)が第三色彩(虹色)になる、と換言できる。
さらに、図29~図32で示した上部ランプ点灯制御処理により、本実施形態における遊技機10は、第一アイコン制御(保留アイコン制御処理)の実行によって対象アイコンが第二色彩(赤色)になる場合に特定演出(上部ランプの点灯)が第三色彩(虹色)になる割合と、第二アイコン制御(変動アイコン制御処理)の実行によって対象アイコンが第一形状(大トロフィー)になる場合に特定演出が第三色彩になる割合と、が異なる、ように構成されている。
これによれば、上記特定演出が上記第三色彩になり得ることを認識させ易くする効果を高めることができる。
特に、本実施形態における遊技機10は、第一アイコン制御(保留アイコン制御処理)の実行によって対象アイコンが第二色彩(赤色)になる場合に特定演出(上部ランプの点灯)が第三色彩(虹色)になる割合が、第二アイコン制御(変動アイコン制御処理)の実行によって対象アイコンが第一形状(大トロフィー)になる場合に特定演出が第三色彩になる割合よりも低い、ように構成されている。
これによれば、上記特定演出が上記第三色彩になり得ることを認識させ易くする効果をさらに高めることができる。
また、図29~図32で示した上部ランプ点灯制御により、本実施形態における遊技機10は、特定演出(上部ランプの点灯)は、さらに、第一アイコン制御(保留アイコン制御処理)の実行によって対象アイコンが第一色彩(青色)になる場合の少なくとも一部で、第三色彩(虹色)になり、第一アイコン制御の実行によって対象アイコンが第一色彩になる場合に特定演出が第三色彩(虹色)になる割合が、第二アイコン制御(変動アイコン制御処理)の実行によって対象アイコンが第二色彩(赤色)になる場合に特定演出が第三色彩になる割合よりも低い、ように構成されている。
これによれば、上部ランプの点灯が虹色になり得ることを認識させ易くすることができる。
また、図21、図22、図28で示した抽選テーブルによれば、本実施形態における遊技機10は、第二アイコン制御(変動アイコン制御処理)は、対象アイコンを第二形状(小トロフィー)とする場合があり、第二アイコン制御の実行によって対象アイコンが第二形状になる場合には、第一アイコン制御(保留アイコン制御処理)の実行によって対象アイコンが第一色彩(青色)になる場合よりも、対応する対象アイコンに係る図柄変動の期待度が高く、第二アイコン制御の実行によって対象アイコンが第二形状になる場合には、第二アイコン制御の実行によって対象アイコンが第一形状(大トロフィー)になる場合よりも、対応する対象アイコンに係る図柄変動の期待度が低く、第二アイコン制御の実行によって対象アイコンが第二形状になる場合には、第二アイコン制御が実行されない場合よりも高い割合で、特定演出(可動装飾体22の点灯、上部ランプの点灯)が第二色彩(赤色)になる、ように構成されている。
これによれば、上記対象アイコンの形状変化と上記特定演出の色彩との関連性を認識させ易くすることができる。
<可動装飾体と上部ランプの点灯期間の違いについて>
次に、図33を用いて、アイコンの態様に応じた点灯色で点灯する場合における可動装飾体22と上部ランプの点灯期間の違いについて、その詳細を説明する。
図33(a)は、可動装飾体22および上部ランプがアイコンの態様に応じた点灯色で点灯を開始する際のタイミングチャートであり、図33(b)は、アイコンの態様に応じた点灯色で点灯している上部ランプが消灯する際のタイミングチャートである。
図33(a)に示す通り、本実施形態では、アイコンの態様変化タイミング(白色のデフォルトアイコン以外のアイコンに係る表示が開始されるタイミングを含む)では、可動装飾体22が当該アイコンの態様に応じた点灯色での点灯を開始し、当該タイミングから時間T経過後に上部ランプがアイコンの態様に応じた点灯色での点灯を開始する。これは、一のアイコンの態様変化について、可動装飾体22は、上部ランプが当該アイコンの態様に応じた点灯色での点灯を開始するよりも前に、当該アイコンの態様に応じた点灯色での点灯を開始すると言うこともできる。
ここで、上述の通り、本実施形態では、上部ランプが対応色点灯となるか否かを決定する対応色点灯の実行抽選が実行される一方、可動装飾体22は、抽選が行われることなく、対応色点灯で点灯される。そのため、可動装飾体22が対応色点灯で点灯される割合は、上部ランプが対応色点灯で点灯される割合よりも高くなる。
これによれば、先に実行される可動装飾体22の点灯が対応色点灯で点灯され易いため、対応色点灯を認識させ易くすることができる。
なお、当該効果を奏するにあたっては、アイコンの態様変化タイミングの一部でこのような開始タイミングの関係性になり得る場合があればよく、一部でこれらの点灯開始タイミングが一致することを許容する。
よって、遊技機10において、第一特定演出(可動装飾体22の点灯)は、第二特定演出(上部ランプの点灯)が開始されるタイミングよりも手前のタイミングで開始され得る演出であり、第一アイコン制御の実行によって対象アイコンが第二色彩(赤色)になる場合において第一特定演出が第二色彩になる割合が、第一アイコン制御の実行によって対象アイコンが第二色彩になる場合において第二特定演出が第二色彩になる割合よりも高い、と換言できる。
また、図33(b)に示す通り、本実施形態では、可動装飾体22および上部ランプの双方がアイコンの態様に応じた点灯色で点灯している重複期間を経由した後に、当該上部ランプの点灯開始からの時間経過により当該上部ランプの点灯が終了する。
そのため、本実施形態では、上記重複期間の後に、上部ランプがアイコンの態様に応じた点灯色で点灯せずに、可動装飾体22がアイコンの態様に応じた点灯色で点灯する期間が生じる。
これによれば、アイコンの態様に応じた点灯色で点灯する専用デバイスである可動装飾体22の点灯を認識させ易くすることができる。
<アイコンの態様変化が複数回ある場合について>
上述の通り、本実施形態では、一の対象の図柄変動に対応するアイコンに係る態様の変化が複数回(白色のデフォルトアイコン以外のアイコンに係る表示が開始されるタイミングを含む)発生し得る。
以下、図34を用いて、一の対象の図柄変動に対応するアイコンに係る態様の変化が複数回発生する場合における可動装飾体22および上部ランプの態様(特に、当該変化に起因して上部ランプが点灯する場合)の詳細を説明する。
図34は、一の対象の図柄変動に対応するアイコンに係る態様の変化が2回発生する場合の可動装飾体22および上部ランプの態様を示すタイミングチャートである。
なお、図34におけるタイミングチャートにおけるハッチングは、演出の種類(アイコン表示、可動装飾体22の点灯、上部ランプの点灯)ごとに、その前後で態様が変化することまたは態様が変化し得ることを示しており、演出の種類を跨いだ同一のハッチングが同一の態様であることを示すものではない。
図34に示す通り、各アイコン変化タイミング(いずれも共通の対象の図柄変動に対応するアイコンに係る態様が変化するタイミング)では、可動装飾体22が点灯(可動装飾体点灯制御処理によるもの)し、当該可動装飾体22の点灯はアイコンの表示期間において継続する。
一方、上部ランプについては、各アイコン変化タイミングで点灯(上部ランプ点灯制御処理によるものであり、以降の説明においても同様)が開始され、いずれも時間経過によって終了するため、後のアイコン変化タイミングでの点灯が新たに開始され得る。
これにより、本実施形態では、可動装飾体22の点灯がアイコン変化タイミング(特に、2回目以降)を跨いで継続して点灯するため、白色のデフォルトアイコン以外のアイコンが表示されていることを認識させ易くしつつも、アイコンの態様変化時に、当該変化に起因して上部ランプの点灯が開始されるため、アイコンの態様変化を認識させ易くすることができる。
特に、本実施形態では、一のアイコン変化タイミングが到来してから上部ランプの点灯開始タイミングとなるまでの期間の長さ(T1)、他のアイコン変化タイミングが到来してから上部ランプの点灯開始タイミングとなるまでの期間の長さ(T2)が異なるように構成されている。
これによれば、アイコンの態様変化をより認識させ易くすることができる。
なお、当該効果を奏するにあたっては、一の対象の図柄変動内でアイコン変化タイミングが3つ以上ある場合には、少なくともその中の任意の2つでこのような関係性になっていればよい。特に、図34に示す通り、本実施形態のように、当該任意の2つのアイコン変化タイミングのうちの後ろのアイコン変化タイミングから上部ランプの点灯開始タイミングとなるまでの期間の長さ(T2)が、当該任意の2つのアイコン変化タイミングのうちの手前のアイコン変化タイミングから上部ランプの点灯開始タイミングとなるまでの期間の長さ(T1)よりも長くなる場合があることが好ましい。
さらに、図34に示す通り、上記一のアイコン変化タイミングで開始される上部ランプの点灯が継続する期間の長さと、上記他のアイコン変化タイミングで開始される上部ランプの点灯が継続する期間の長さとが、同一になるように構成されている。
これによれば、アイコンの態様変化をより認識させ易くすることができる。
同様に、当該効果を奏するにあたっては、アイコン変化タイミングが3つ以上ある場合には、少なくともその中の任意の2つでこのような関係性になっていればよい。
また、図29~図32を用いて説明した通り、本実施形態において、アイコンの態様に対応する点灯態様だけでなくアイコンの態様に対応しない点灯態様(虹色の点灯を含む)とし得る上部ランプ点灯制御処理は、アイコン変化タイミングごとに、当該アイコン変化タイミングが発生する一の対象の図柄変動における特図当否判定の結果を参照して決定される。
そのため、一の対象の図柄変動に対応するアイコンに係る態様の変化が複数回発生する場合、各変化タイミングに対応する可動装飾体22の点灯色と上部ランプの点灯色との組合せにより、当該対象の図柄変動における期待度をより推測させ易くし、遊技興趣を向上させることができる。
なお、各アイコン変化タイミングに対応する上部ランプの点灯態様の流れは、当該アイコン変化タイミングを含む図柄変動の開始時に決定されてもよい。さらには、当該上部ランプの点灯態様の流れが定められた複数種類のパターンから一のパターンを決定する抽選(特図当否判定の結果を参照したもの)を行うことで、各アイコン変化タイミングに対応する上部ランプの点灯態様の流れが一度に決められてもよい。
<他の変形例等について>
以上の説明に記載されていない変形例や上述した機能の補足について、以下に列挙する。
まず、上述した本実施形態では、保留アイコン制御処理や変動アイコン制御処理によって決定されたアイコンの態様(色彩や形状等)に基づいて、可動装飾体22の点灯制御(点灯色や点灯タイミングに係る制御を指し、これは後述の上部ランプの点灯制御についても同様)、および上部ランプの点灯制御を実行し、その上で、既に説明した各機能や後述の機能を実現しているが、これに限らない。
すなわち、上述した各機能や後述の機能に係る事象が実現される方法であれば、例えば、可動装飾体22の点灯制御および上部ランプの点灯制御を実行して各ランプの点灯態様(点灯色や点灯タイミング)を決定した上で、保留アイコン制御処理や変動アイコン制御処理が実行されるようにしてもよいし、これらの制御が同時に実行されてもよい。
また、上述した通り、本実施形態では、可動装飾体22および上部ランプの双方で、アイコンの態様に応じた点灯色での点灯が実行可能に構成される。その上で、可動装飾体22は、当該点灯の専用デバイスである一方、上部ランプでは、他の演出に係る点灯も実行される。
これによれば、可動装飾体22および上部ランプの双方で、アイコンの態様に応じた点灯色での点灯を行うことを前提に、当該点灯色での点灯を認識させ易くすることができる。
なお、当該効果を奏するにあたっては、可動装飾体22がアイコンの態様に応じた点灯色での点灯を行う専用デバイスである必要はなく、可動装飾体22において実行される他の演出(点灯)の種類数が、上部ランプにおいて実行される他の演出の種類数よりも少なければよい。
よって、演出手段には、第一演出デバイス(可動装飾体22)と、第二演出デバイス(上部ランプ)と、が含まれ、第一特定演出は、第一演出デバイスによって実行され、第二特定演出は、第二演出デバイスによって実行され、第一演出デバイスによって実行される特定演出以外の演出の種類数が、第二演出デバイスによって実行される特定演出以外の演出の種類数よりも少ない、と換言できる。
また、本実施形態では、デフォルトアイコンやボックスアイコンの色彩が変化する際に(これらのアイコンの表示が開始されるタイミングを含む)、当該変化に合わせて所定音声が出音させるように構成されている。その上で、所定音声とは異なる特殊音声を出音可能に構成されており、この特殊音声は、トロフィーアイコンが大トロフィーになる場合に、デフォルトアイコンが青色になる場合、およびデフォルトアイコンが赤色になる場合よりも高い割合で出音されるように構成されている。
これによれば、アイコンの色彩変化(青色や赤色になること)を認識させ易くしつつも、大トロフィーに係るトロフィーアイコンの表示を認識させ易くすることができる。
なお、当該効果を奏するにあたり、特殊音声を出音するタイミングは、アイコンの態様変化(大トロフィーへの形状変化等)が実行された図柄変動内のタイミングであればいずれのタイミングでもよいが、当該態様変化に合わせて出音される場合には、所定音声の出音を規制することが好ましい。
よって、遊技機10において、演出制御手段(第1副制御基板200、第2副制御基板300)は、さらに、第一アイコン制御(保留アイコン制御処理)に基づく対象アイコンの色彩制御が実行される場合には、当該色彩制御の実行に合わせて所定音声を出音させることが可能であり、所定音声とは異なる特殊音声を出音させることが可能であり、第二アイコン制御(変動アイコン制御処理)によって対象アイコンが第一形状(大トロフィー)になる場合に特殊音声が出音される割合は、第一アイコン制御の実行によって対象アイコンが第一色彩(青色)になる場合に特殊音声が出音される割合、および第一アイコン制御の実行によって対象アイコンが第二色彩(赤色)になる場合に特殊音声が出音される割合のいずれよりも高い、と換言できる。
さらに、上記所定音声は、変化後のアイコンの色彩に応じた態様とした上で、当該所定音声は、アイコンの形状変化時に出音されないようにすることが好ましい。
これによれば、アイコンの色彩変化の発生を認識させ易くすることができる。
よって、所定音声は、第一音声で構成される場合と、第二音声で構成される場合と、があり、演出制御手段(第1副制御基板200、第2副制御基板300)は、第一アイコン制御(保留アイコン制御処理)の実行によって対象アイコンが第一色彩(青色)になる場合には、当該第一アイコン制御の実行に合わせて第一音声を出音させることが可能であり、第一アイコン制御の実行によって対象アイコンが第二色彩(赤色)になる場合には、当該第一アイコン制御の実行に合わせて第二音声を出音させることが可能であり、第一音声および第二音声は、いずれも、第二アイコン制御(変動アイコン制御処理)の実行による対象アイコンの形状変化に合わせて出音されない、と換言できる。
さらに、本実施形態では、トロフィーアイコンの形状が大トロフィーに変化する際に、当該変化に合わせて専用音声が出音させるように構成してもよい。
そして、この場合には、上記特殊音声の出音期間と上記専用音声の出音期間とが重複しないようにする必要がある。なお、実行契機が異なることから、上記専用音声の出音期間と上記所定音声の出音期間とが重複することはない。
これによれば、大トロフィーに係るトロフィーアイコンの表示を認識させ易くすることができる。
よって、遊技機10において、演出制御手段(第1副制御基板200、第2副制御基板300)は、第二アイコン制御(変動アイコン制御処理)によって対象アイコンが第一形状(大トロフィー)になる場合には、当該第二アイコン制御の実行に合わせて、上記第一音声、上記第二音声、および上記特殊音声のいずれとも異なる第三音声(専用音声)を出音させることが可能であり、特殊音声の出音期間は、第一音声、第二音声、および第三音声のいずれの出音期間とも重複しない、と換言できる。
また、上述の通り、本実施形態では、保留アイコン変化制御によって色彩が変化したアイコン(デフォルトアイコンやボックスアイコン)の表示期間と、当該アイコンの態様に対応する色に点灯する可動装飾体22や上部ランプの点灯期間と、が重複するが、当該重複期間において、他の変動演出の実行等によって当該アイコンが表示されなくなる(視認できなくなる)場合が発生し得る。
これによれば、可動装飾体22や上部ランプの点灯を認識させ易くすることができる。
なお、当該効果を奏するにあたり、上記重複期間においてアイコンが表示されなくなる要因は、上述したものに限らず、当該事象が発生しさえすればよい。
よって、遊技機10において、第一アイコン制御(保留アイコン制御処理)が実行される場合には、当該第一アイコン制御によって色彩が制御された対象アイコンの表示、および特定演出(可動装飾体22の点灯、上部ランプの点灯)の実行の双方が並行してなされる期間に加えて、当該第一アイコン制御によって色彩が制御された対象アイコンの表示がなされずに特定演出が実行される期間が存在し得る、と換言できる。
また、本実施形態では、可動装飾体22の点灯中、上部ランプの点灯中(特に、アイコンの対応変化に起因した点灯)、およびこれらの点灯が重複している期間において電断復帰した場合(RAMクリア処理の実行なし)には、いずれの点灯も復帰しないように構成されている。一方で、当該電断時に実行されていた一部の演出(例えば、電断時に保留されていた図柄変動の数を特定可能な表示)は復帰するように構成されている。
これによれば、瞬停等の電断復電が発生したことを認識させ易くすることができる。
なお、当該効果を奏するにあたり、復電によって復帰する上記一部の演出の種類は問わない。
よって、遊技機10において、特定演出(可動装飾体22の点灯、上部ランプの点灯)の実行中に電断復帰した場合には、当該電断時に実行されていた演出の一部は復帰する一方、当該電断時に実行されていた特定演出は復帰しない、と換言できる。
また、本実施形態では、相対的に期待度が高い色彩となったアイコン(本実施形態では、保留アイコンであるが、上述の通り、変動アイコンであってもよい)に対応する対象の図柄変動の実行中に電断復帰した場合(RAMクリア処理の実行なし)には、電断時のアイコンの色彩によって、当該アイコンが表示されていたメイン表示部81の復帰タイミング(変動演出を実行可能になるタイミング)が異なり得る。
これによれば、復電してからメイン表示部81が復帰するまでの時間が異なり得るため、当該時間によって電断時のアイコンの色彩を推測させることができる。
よって、遊技機10において、第一色彩(青色)の対象アイコンの表示中に電断復帰した場合の当該復帰から当該対象アイコンを表示していたデバイス(メイン表示部81)において図柄変動に対応する演出を実行可能となるまでの期間の長さと、第二色彩(赤色)の対象アイコンの表示中に電断復帰した場合の当該電源投入から当該対象アイコンを表示していたデバイスにおいて図柄変動に対応する演出を実行可能となるまでの期間の長さと、が異なり得る、と換言できる。
また、本実施形態では、白色のデフォルトアイコン以外の態様となっている保留アイコンが表示されている期間に電断復帰(RAMクリア処理の実行なし)し、その後に当該アイコンに対応する図柄変動が開始された場合には、当該図柄変動における変動アイコンの態様は復帰しない一方(より具体的には、白色のデフォルトアイコンとなる)、当該変動アイコンの態様に対応する可動装飾体22の点灯や上部ランプの点灯は実行され得る。
これによれば、瞬停等の電断復帰が発生したことを認識させ易くしつつも、電断復帰後の遊技興趣を低下させ難くすることができる。
よって、遊技機10において、第一色彩(青色)、第二色彩(赤色)、または第一形状(大トロフィー)の保留アイコンの表示中に電断復帰し、かつその後に当該保留アイコンに係る図柄変動が開始された場合には、当該図柄変動に対応する変動アイコンは当該電断時の表示態様に復帰しない一方、当該図柄変動において特定演出(可動装飾体22の点灯、上部ランプの点灯)は実行され得る、と換言できる。
また、本実施形態では、上述した可動装飾体22の点灯や上部ランプの点灯は、その名の通り、ランプを用いた演出であったが、これらの演出を実行する主体は、ランプに限らず、種々のデバイスを採用してもよい。
また、本実施形態における確率、割合、頻度、期待度の高低は、各関係性が担保されていれば、低い方が当選しないようにしてもよいし、高い方が必ず当選するようにしてもよい。いずれの場合も抽選自体を行わないようにしてもよい。
さらに、本実施形態において図示した抽選テーブルにおける各抽選値は一例であって、抽選テーブル同士の大小関係が維持されていれば、各抽選値は当該範囲において任意の値を採用してもよい。
また、上述の説明では、復電時のRAMクリアスイッチ43の状態を参照して復電時の復帰状態を決定しているが、復電時からのRAMクリアスイッチ43のON状態の時間が規定時間(例えば、3s)を超えるか否かを参照するようにしてもよい。このようにすれば、誤ったRAMクリア処理の発生をより抑えることができる。
また、上述の説明では、復電時の復帰状態を決定するにあたり、中枠開扉センサ76の状態(中枠17の開閉状態)を参照していたが、当該状態を参照せずに復帰状態を設定するようにしてもよい。この場合には、一律に、中枠開扉センサ76がON(中枠17が開放状態)の場合に従って復電時の復帰状態を設定すればよい。
以上で説明した本発明は、上述の説明に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
<付記>
本実施形態は、次のような技術思想を包含する。
(1)
図柄変動の開始に伴って特典に当選するか否かを判定する当否判定を実行し、変動開始条件が充足されるまで図柄変動の開始を保留する遊技機であって、
一または複数種類の演出デバイスで構成される演出手段と、
前記演出手段を制御する演出制御手段と、
を備え、
前記演出制御手段は、
保留されている図柄変動に対応する保留アイコン、および実行中の図柄変動に対応する変動アイコンを表示させることが可能であり、
前記保留アイコンまたは前記変動アイコンである対象アイコンの表示態様に係る制御として、
少なくとも前記対象アイコンの色彩を制御することで当該対象アイコンに係る図柄変動の期待度を示唆する第一アイコン制御と、
少なくとも前記対象アイコンの形状を制御することで当該対象アイコンに係る図柄変動の期待度を示唆する第二アイコン制御と、
を実行可能であり、
前記第一アイコン制御は、前記対象アイコンを第一色彩とする場合と、前記対象アイコンを前記第一色彩よりも対応する前記対象アイコンに係る図柄変動の期待度が高い第二色彩とする場合と、があり、
前記第二アイコン制御は、前記対象アイコンを第一形状とする場合があり、
前記第二アイコン制御の実行によって前記対象アイコンが前記第一形状になる場合には、前記第一アイコン制御の実行によって前記対象アイコンが前記第一色彩になる場合よりも、対応する前記対象アイコンに係る図柄変動の期待度が高く、
前記演出制御手段は、さらに、複数種類の色彩をとり得る特定演出を実行させることが可能であり、
前記第一アイコン制御に基づく前記対象アイコンの色彩制御が実行されるタイミングに関わらず、前記第一アイコン制御の実行によって前記対象アイコンが前記第二色彩になる場合には、前記第一アイコン制御の実行によって前記対象アイコンが前記第一色彩になる場合よりも高い割合で、前記特定演出が前記第二色彩になり、
前記第二アイコン制御に基づく前記対象アイコンの形状制御が実行されるタイミングに関わらず、前記第二アイコン制御の実行によって前記対象アイコンが前記第一形状になる場合には、前記対象アイコンが前記第一形状にならない場合よりも高い割合で、前記特定演出が前記第一色彩および前記第二色彩のいずれとも異なる第三色彩になる、
ことを特徴とする遊技機。
(2)
上記(1)に記載の遊技機であって、
前記特定演出には、第一特定演出と、第二特定演出と、があり、
前記第一アイコン制御の実行によって前記対象アイコンが前記第二色彩になり、かつ前記第一特定演出および前記第二特定演出の双方が前記第二色彩になる場合には、前記第一アイコン制御の実行によって前記対象アイコンが前記第二色彩になり、かつ前記第一特定演出および前記第二特定演出のうちのいずれか一方が前記第二色彩になる場合よりも、対応する前記対象アイコンに係る期待度が高い、
ことを特徴とする遊技機。
10 遊技機
15 外枠
17 中枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
22 可動装飾体
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33(33a、33b) スピーカ
34a、34b 左右側枠部
35(35a、35b、35c) 枠ランプ
36 球抜き機構
37 演出ボタン
38 カーソルボタン
38a 上カーソルボタン
38b 下カーソルボタン
38c 左カーソルボタン
38d 右カーソルボタン
38e 中カーソルボタン
39 メイン操作部
39a 玉貸ボタン
39b 返却ボタン
40 電源スイッチ
43 RAMクリアスイッチ
46 遊技球タンク
47 タンクレール
48 払出ユニット
49 払出通路
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
54 保護部材
55 大入賞口
57 第1始動口
59 第2始動口
61 普通電動役物
62 普通電動役物ソレノイド
63 ゲート
65 特別電動役物
66 特別電動役物ソレノイド
67 一般入賞口
69 アウト口
70 第1始動口センサ
71 第2始動口センサ
72 大入賞口センサ
73 一般入賞口センサ
74 ゲートセンサ
75 アウト球センサ
76 中枠開扉センサ
77 前枠開扉センサ
80 演出表示装置
81 メイン表示部
82 サブ表示部
82a 上サブ表示部
82b 左サブ表示部
82c 右サブ表示部
83 音量調整部
84 輝度調整部
85 演出遮蔽体
85a 左上演出遮蔽体
85b 右上演出遮蔽体
85c 左下演出遮蔽体
85d 右下演出遮蔽体
90 図柄表示装置
91 第1特別図柄表示装置
92 第2特別図柄表示装置
93 普通図柄表示装置
94 第1特別図柄保留ランプ
95 第2特別図柄保留ランプ
96 普通図柄保留ランプ
100 主制御基板
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 I/Oポート
105 乱数回路
109 主制御基板ケース
110 入球判定手段
115 メイン乱数発生手段
120 メイン保留制御手段
125 事前判定手段
130 特図抽選手段
131 特図当否判定手段
132 特図停止図柄抽選手段
133 特図変動パターン導出手段
135 普図抽選手段
140 大当り遊技制御手段
145 図柄表示制御手段
150 電動役物制御手段
155 遊技状態制御手段
160 メイン情報記憶手段
165 メインエラー制御手段
170 メインコマンド管理手段
175 復電処理実行手段
176 復帰状態設定手段
179 遊技可能状態移行手段
180 電断処理実行手段
200 第1副制御基板
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 I/Oポート
209 第1副制御基板ケース
210 サブ乱数発生手段
220 通常演出制御手段
221 演出モード制御手段
222 演出ルート決定手段
223 サブ保留制御手段
224 先読み演出制御手段
225 演出内容決定手段
226 装飾図柄制御手段
227 大当り演出制御手段
230 サブエラー制御手段
240 ランプ制御手段
245 可動役物制御手段
250 音量調整手段
255 輝度調整手段
260 サブ情報記憶手段
270 サブコマンド管理手段
300 第2副制御基板
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 I/Oポート
309 第2副制御基板ケース
310 音声制御基板
311 CPU
312 ROM
313 RAM
314 I/Oポート
400 払出制御基板
409 払出制御基板ケース
500 電源制御基板
501 通常電源回路
502 バックアップ電源回路
503 電断検出回路
509 電源制御基板ケース
811 変動表示領域
812 保留アイコン表示領域
813 変動アイコン表示領域
X 第1流路
Y 第2流路
ag1 アイコン画像
ag2 アイコン画像
ag3 アイコン画像
ag4 アイコン画像
ag5 デフォルトアイコン
ag6 ボックスアイコン
ag7 トロフィーアイコン
ag8 トロフィーアイコン
ag9 ボックスアイコン
kg 煙画像

Claims (1)

  1. 図柄変動の開始に伴って特典に当選するか否かを判定する当否判定を実行し、変動開始条件が充足されるまで図柄変動の開始を保留する遊技機であって、
    一または複数種類の演出デバイスで構成される演出手段と、
    前記演出手段を制御する演出制御手段と、
    を備え、
    前記演出制御手段は、
    保留されている図柄変動に対応する保留アイコン、および実行中の図柄変動に対応する変動アイコンを表示させることが可能であり、
    前記保留アイコンまたは前記変動アイコンである対象アイコンの表示態様に係る制御として、
    少なくとも前記対象アイコンの色彩を制御することで当該対象アイコンに係る図柄変動の期待度を示唆する第一アイコン制御と、
    少なくとも前記対象アイコンの形状を制御することで当該対象アイコンに係る図柄変動の期待度を示唆する第二アイコン制御と、
    を実行可能であり、
    前記第一アイコン制御は、前記対象アイコンを第一色彩とする場合と、前記対象アイコンを前記第一色彩よりも対応する前記対象アイコンに係る図柄変動の期待度が高い第二色彩とする場合と、があり、
    前記第二アイコン制御は、前記対象アイコンを第一形状とする場合があり、
    前記第二アイコン制御の実行によって前記対象アイコンが前記第一形状になる場合には、前記第一アイコン制御の実行によって前記対象アイコンが前記第一色彩になる場合よりも、対応する前記対象アイコンに係る図柄変動の期待度が高く、
    前記演出制御手段は、さらに、第一の特定演出部または第二の特定演出部である特定演出部を複数種類の色彩とする制御を実行させることが可能であり、
    前記第一アイコン制御に基づく前記対象アイコンの色彩制御が実行されるタイミングに関わらず、前記第一アイコン制御の実行によって前記対象アイコンが前記第二色彩になる場合には、前記第一アイコン制御の実行によって前記対象アイコンが前記第一色彩になる場合よりも高い割合で、前記特定演出が前記第二色彩になり、
    前記第二アイコン制御に基づく前記対象アイコンの形状制御が実行されるタイミングに関わらず、前記第二アイコン制御の実行によって前記対象アイコンが前記第一形状になる場合には、前記対象アイコンが前記第一形状にならない場合よりも高い割合で、前記特定演出が前記第一色彩および前記第二色彩のいずれとも異なる第三色彩になり、
    前記第一アイコン制御の実行によって前記対象アイコンが前記第二色彩になりかつ前記第一の特定演出部および前記第二の特定演出部の双方が前記第二色彩になる場合には、前記第一アイコン制御の実行によって前記対象アイコンが前記第二色彩になりかつ前記第一の特定演出部および前記第二の特定演出部のうちのいずれか一方が前記第二色彩になる場合よりも、対応する前記対象アイコンに係る図柄変動の期待度が高く、
    前記第一の特定演出部に係る演出は、前記第二の特定演出部に係る演出が開始されるタイミングよりも手前のタイミングで開始され得、
    前記第一アイコン制御の実行によって前記対象アイコンが前記第二色彩になる場合において前記第一の特定演出部が前記第二色彩になる割合が、前記第一アイコン制御の実行によって前記対象アイコンが前記第二色彩になる場合において前記第二の特定演出部が前記第二色彩になる割合よりも高い、
    ことを特徴とする遊技機。
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