JP7473534B2 - ターゲット形成装置 - Google Patents

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Description

(関連出願の相互参照)
[0001] 本出願は、2018年9月24日に出願された「TARGET FORMATION APPARATUS」と題するUS出願第62/735,420号の優先権を主張する。これは援用により全体が本願に含まれる。
[0002] 本開示は、極端紫外線(EUV)光源のためのターゲット形成装置に関する。
[0003] 例えば、20ナノメートル(nm)以下、5~20nmの間、又は13~14nmの間の波長の光を含む、100nm以下の波長を有する(時として軟x線とも称される)電磁放射のような極端紫外線(「EUV」)光は、フォトリソグラフィプロセスで使用され、レジスト層において重合を開始することにより、例えばシリコンウェーハのような基板に極めて小さいフィーチャを生成することができる。
[0004] EUV光を発生する方法は、必ずしも限定ではないが、例えばキセノン、リチウム、又はスズのような、EUV範囲に輝線を有する元素を含む材料を、プラズマ状態に変換することを含む。しばしばレーザ生成プラズマ(「LPP」:laser produced plasma)と呼ばれる1つのそのような方法では、例えば材料の小滴、プレート、テープ、流れ、又はクラスタの形態であるターゲット材料を、駆動レーザと称されることのある増幅光ビームで照射することにより、必要なプラズマを生成できる。このプロセスでは、プラズマは通常、例えば真空チャンバのような密閉容器内で生成され、様々なタイプのメトロロジ機器を用いて監視される。
[0005] 1つの全体的な態様において、極端紫外線光源のためのシステムは、第1の端部から第2の端部まで延出する側壁を含むキャピラリチューブであって、側壁は外壁及び内壁を含み、内壁は第1の端部から第2の端部まで延出する通路を画定する、キャピラリチューブと、キャピラリチューブの外壁に位置決めされるように構成されたアクチュエータと、外壁とアクチュエータとの間の接着剤であって、アクチュエータ及びキャピラリチューブを機械的に結合するように構成された接着剤と、を含む。接着剤は、硬化の結果として実質的に同じままであるか又は膨張する体積を占める。
[0006] 実施例は、以下の特徴のうち1つ以上を含み得る。接着剤は、接着剤の温度が上昇している間、実質的に同じままであるか又は膨張する体積を占めることができる。接着剤は、接着剤の温度が接着剤のゲル点(gel point)に関連付けられた温度を超えた場合、膨張し続けるか又は実質的に同じままである体積を占めることができる。
[0007] 接着剤は、接着剤のゲル点よりも高い少なくともいくつかの温度において、実質的に同じままであるか又は膨張する体積を占めることができる。
[0008] 接着剤は、ベンゾオキサジン樹脂又はベンゾオキサジンを含有する樹脂を含むことができる。
[0009] 接着剤は、シアネートエステル樹脂又はシアネートエステルを含有する樹脂を含むことができる。
[0010] アクチュエータはキャピラリチューブの外壁の少なくとも一部を取り囲むことができ、接着剤はキャピラリチューブの外壁のこの一部を取り囲むことができる。アクチュエータはピエゾ変調器を含み得る。
[0011] システムは、アクチュエータに結合された制御システムも含むことができる。制御システムは、アクチュエータをある周波数で振動させるのに充分な作動信号をアクチュエータに提供するように構成されている。
[0012] 別の全体的な態様において、極端紫外線光源のためのシステムは、第1の端部における第1の開口から第2の端部における第2の開口まで延出する側壁を含むチューブであって、側壁は外壁及び内壁を含み、内壁は第1の端部から第2の端部まで延出する通路を画定する、チューブと、チューブの外壁の一部を取り囲むアクチュエータと、接着剤であって、外壁の一部及びアクチュエータに接触するように外壁の一部とアクチュエータとの間の領域を充填する接着剤と、を含む。使用中、溶融金属ターゲット材料がチューブの第2の開口内へ流入してチューブの第1の開口から流出する際に、アクチュエータがチューブを振動させてターゲット材料小滴の流れを形成し、接着剤は外壁の一部及びアクチュエータと接触したままである。
[0013] 実施例は、以下の特徴のうち1つ以上を含み得る。使用中、外壁は接着剤の硬化温度よりも高い温度に加熱され得る。外壁が硬化温度よりも高い温度に加熱された場合、接着剤は外壁の一部及びアクチュエータと接触したままである。
[0014] 接着剤は、接着剤の温度が上昇している間、実質的に同じままであるか又は膨張する体積を占めることができる。接着剤は、接着剤の温度が接着剤のゲル点に関連付けられた温度を超えた場合、膨張し続けるか又は実質的に同じままである体積を占めることができる。
[0015] 接着剤は、接着剤のゲル点よりも高い少なくともいくつかの温度において、実質的に同じままであるか又は膨張する体積を占めることができる。
[0016] 接着剤は、ベンゾオキサジン樹脂又はベンゾオキサジンを含有する樹脂を含むことができる。
[0017] 接着剤は、シアネートエステル樹脂又はシアネートエステルを含有する樹脂を含むことができる。
[0018] アクチュエータはキャピラリチューブの外壁の少なくとも一部を取り囲み、接着剤はキャピラリチューブの外壁のこの一部を取り囲むことができる。
[0019] 別の全体的な態様において、極端紫外線光源は、真空容器と、真空容器の内部へターゲット材料を供給するように構成されたターゲット材料供給システムであって、プラズマ状態である場合に極端紫外線光を放出する溶融ターゲット材料を保持すると共に溶融ターゲット材料に圧力を加えるように構成されたリザーバと、小滴ジェネレータであって、第1の端部から第2の端部まで延出する側壁を含むキャピラリチューブであって、側壁は外壁及び内壁を含み、内壁は第1の端部から第2の端部まで延出する通路を画定し、通路はリザーバから溶融ターゲット材料を受容するように構成されている、キャピラリチューブと、キャピラリチューブの外壁に位置決めされるように構成されたアクチュエータと、硬化の結果として実質的に同じままであるか又は膨張する体積を有する接着剤であって、外壁とアクチュエータとの間にあり、アクチュエータ及びキャピラリチューブを機械的に結合するように構成された接着剤と、を含む小滴ジェネレータと、を含むターゲット材料供給システムと、を含む。
[0020] 実施例は、以下の特徴のうち1つ以上を含み得る。接着剤は、接着剤の温度が上昇している間、実質的に同じままであるか又は膨張する体積を占めることができる。接着剤は、接着剤の温度が接着剤のゲル点に関連付けられた温度を超えた場合、膨張し続けるか又は実質的に同じままである体積を占めることができる。接着剤は、硬化中に実質的に同じままであるか又は膨張する体積を占めることができる。
[0021] 上述の技術のいずれかの実施例は、EUV光源、システム、方法、プロセス、デバイス、又は装置を含み得る。1つ以上の実施例の詳細は、添付図面及び以下の記載に述べられている。他の特徴は、記載及び図面から、また特許請求の範囲から明らかとなるであろう。
[0022] EUV光源の一例のブロック図である。 [0023] ターゲット形成装置の一例の垂直断面図である。 [0024] 図2Aのターゲット形成装置の水平断面図である。 [0025] ターゲット形成装置を製造するためのプロセス300Aの一例のフローチャートと、ターゲット形成装置を動作させるためのプロセス300Bの一例のフローチャートを含む。 [0026] 実験データの一例である。 [0026] 実験データの一例である。 [0026] 実験データの一例である。 [0026] 実験データの一例である。 [0027] リソグラフィ装置の一例のブロック図である。 [0027] リソグラフィ装置の一例のブロック図である。 [0028] EUV光源の一例のブロック図である。
[0029] 図1を参照すると、供給システム110を含むEUV光源100のブロック図が示されている。供給システム110は、真空チャンバ109内のプラズマ形成位置123へターゲット121pが送出されるようにターゲットの流れ121を放出する。ターゲット121pは、プラズマ状態である場合にEUV光を放出する任意の材料であるターゲット材料を含む。例えばターゲット材料は、水、スズ、リチウム、及び/又はキセノンを含み得る。プラズマ形成位置123は光ビーム106を受光する。光ビーム106は、光放射源(optical source)105によって発生され、光路107を介して真空チャンバ109へ送出される。光ビーム106とターゲット121p内のターゲット材料との相互作用が、EUV光を放出するプラズマ196を生成する。
[0030] 供給システム110は、リザーバ112に流体結合されているキャピラリチューブ114を含む。キャピラリチューブ114はオリフィス119を画定する。キャピラリチューブ114の一部を含む領域113(図1において破線で示されている)が、挿入図で詳細に図示されている。領域113は真空チャンバ109内の物理的構造ではなく、詳細に図示されている供給システム110の一部に名称を付けるため用いられる。
[0031] キャピラリチューブ114は、接着剤134(図1においてクロスハッチ陰影で示されている)によってアクチュエータ132に機械的に結合されている。アクチュエータ132は、制御リンク152を介して制御システム150に結合されている。制御システム150は、制御システム150の機能を実行するため、関数発生器、電子プロセッサ(図示せず)、及び電子ストレージ(図示せず)を含み得る。制御リンク152は、制御システム150からアクチュエータ132へデータを伝送することができる任意のタイプの接続である。例えば制御リンク152は、制御システム150からアクチュエータ132へ電子信号及びコマンドを伝送するように構成された有線及び/又は無線の接続とすればよい。制御システム150は信号を発生し、この信号はアクチュエータ132又はアクチュエータ132に関連付けられた要素に印加されるとアクチュエータ132を動かす。例えばアクチュエータ132は、印加電圧に基づいて形状が変化するピエゾセラミック材料とすればよい。こういった実施例において、制御システム150が発生する信号は、アクチュエータ132に電圧を印加する電圧源(図示せず)に送出される。アクチュエータ132に印加される電圧の大きさ及び/又は極性は、制御システム150からの信号に基づく。キャピラリチューブ114とアクチュエータ132との間の機械的結合に起因して、アクチュエータ132が移動又は振動すると、キャピラリチューブ114にはそれに対応した運動又は振動が生じる。アクチュエータ132とキャピラリチューブ114との間の機械的結合を維持することは、EUV光源100の適正かつロバストな動作を達成するために重要である。
[0032] 接着剤134は、硬化プロセスの結果として体積が実質的に同じままであるか又は増大する任意のタイプの接着剤である。例えば接着剤134は、ベンゾオキサジン樹脂又はシアネートエステル樹脂とすればよい。硬化は、化学反応(重合等)又は物理作用(蒸発、加熱、又は冷却等)によって接着材料が未硬化状態から硬化状態へ変換するプロセスである。接着材料の硬化状態は、概して接着材料の未硬化状態よりも硬く、強力であり、及び/又は安定している。例えば、硬化状態の接着剤は2つの物を永久的に付着する(bond)ことができるが、未硬化の接着剤によって2つの物を接合(join)しても、これら2つの物は永久的には付着しない。接着剤の未硬化状態は例えば液体であり、硬化状態は概ね固体である。接着剤のゲル点は、接着剤が固体へ遷移し始めるポイントである。より具体的には、ゲル点は、接着剤がまだ未硬化で比較的柔らかい可能性があるが、流動による形状の変化が発生しなくなるポイントである。ゲル点を経た後、接着剤は硬くなり硬化し続けることができる。
[0033] EUV光源用の既知の供給システムは、硬化プロセスの結果として収縮する(又は体積が低減する)接着剤(例えば高温エポキシ樹脂、又はビスマレイミド系接着剤)を用いて、キャピラリチューブ114をアクチュエータ132に付着する。このような接着剤は使用中に剥離する(delaminate)傾向がある。剥離は、硬化収縮によって接着剤層に誘起される大きい引張応力の直接的な結果である。接着剤が剥離した場合、接着剤は複数の層に分離する、及び/又は意図的に付着させた1又は複数の物からはがれる。剥離の結果、接着剤で付着させたPZTアクチュエータとノズルキャピラリチューブとの間の機械的結合が弱くなったり失われたりする。
[0034] 一方、接着剤134では、硬化によって正味(net)収縮は生じない。接着剤134の物理特性、具体的には、硬化に起因して、又は硬化プロセスの結果として、又は硬化中に体積が安定していること又は体積が膨張することに関連する特徴により、供給システム110の使用中の剥離発生が解消又は低減する。供給システム110において接着剤134を使用すると、アクチュエータ132とキャピラリチューブ114との間の機械的結合がロバストになり、これによってEUV源100の性能の全体的な改善が得られる。接着剤134について詳しく検討する前に、供給システム110の動作を概説する。
[0035] リザーバ112は、圧力Pのもとでターゲット材料を収容している。ターゲット材料は溶融状態であり、流動することができる。真空チャンバ109内の圧力は、圧力Pよりも低い。このため、ターゲット材料はキャピラリチューブ114を介して流れ、オリフィス119を介してチャンバ109内へ放出される。ターゲット材料は、ターゲット材料のジェット又は連続的な流れ124としてオリフィス119から出る。ターゲット材料のジェットは個々の小滴に分解する。ジェット124のこの分解を、キャピラリチューブ114を振動させることにより制御して、個々の小滴を合体させて大きい小滴を形成し、所望の速度でプラズマ形成位置123に到達させることができる。例えば制御システム150は、少なくとも第1の周波数と第2の周波数を有する信号を制御リンク152を介して提供し、これによって第1及び第2の周波数でアクチュエータ132を振動させるように駆動できる。第1の周波数はメガヘルツ(MHz)範囲とすることができる。第1の周波数でキャピラリチューブ114を振動させると、ジェット124は所望の大きさ及び速度の比較的小さいターゲットに分解する。第2の周波数は第1の周波数よりも低い。例えば、第2の周波数はキロヘルツ(kHz)範囲とすることができる。第2の周波数は、流れの中のターゲットの速度を変調すると共にターゲットの合体を促進するために用いられる。第2の周波数でキャピラリチューブ114を駆動すると、複数のターゲット群が形成される。いかなる所与のターゲット群内でも、様々なターゲットは異なる速度で進む。速度の速いターゲットが速度の遅いターゲットと合体して、ターゲットの流れ121を構成する大きい合体ターゲットを形成することができる。これらの大きいターゲットは、合体していない小滴よりも大きい距離だけ相互に分離している。この大きい分離は、流れ121内のあるターゲットから形成されるプラズマがその後のターゲットの軌道に及ぼす影響を軽減するのに役立つ。ターゲットの流れ121内のターゲットはほぼ球形であり、直径は約30μmであり得る。
[0036] キャピラリチューブ114をこのように振動させることにより、ターゲットは例えば40~300kHzの周波数で発生し、例えば40~120メートル/秒(m/s)又は最大で500m/sの速度でプラズマ形成位置123の方へ進むことができる。ターゲットの流れ121内の隣接する2つのターゲット間の空間分離は、例えば1~3ミリメートル(mm)とすることができる。50~300の初期小滴(レイリー小滴(Rayleigh droplet)とも呼ばれる)が、合体して単一の大きいターゲットを形成できる。
[0037] 従って、キャピラリチューブ114の運動は、ターゲット材料の合体を促進すると共にターゲット生成の速度を制御するように制御される。アクチュエータ132とキャピラリチューブ114との間の良好な機械的結合が維持される限り、キャピラリチューブ114の運動はアクチュエータ132の運動に対応する。このため、アクチュエータ132とキャピラリチューブ114との間の機械的結合を維持することは、意図した通りにターゲットの生成を実行すること、及びEUV光源100が予想速度でEUV光を発生することを保証するために重要である。接着剤134は、キャピラリチューブ114とアクチュエータ132との間の機械的結合を改善する。
[0038] 図2Aは、ターゲット形成装置216のX-Z面の垂直断面図を示す。図2Bは、図2Aの線2B’-2B’で切り取ったターゲット形成装置216のY-Z面の水平断面図を示す。
[0039] ターゲット形成装置216は、キャピラリチューブ114、アクチュエータ132、及び接着剤134の代わりに、EUV光源100(図1)で用いることができる。ターゲット形成装置216は、接着剤234(クロスハッチ陰影で示されている)によってアクチュエータ232に機械的に結合されているキャピラリチューブ214を含む。接着剤234は、硬化によって体積が膨張するか又は同じままである任意のタイプの接着剤である。例えば接着剤234は、ベンゾオキサジン樹脂、ベンゾオキサジンを含有する樹脂、シアネートエステル樹脂、又はシアネートエステルを含有する樹脂とすればよい。
[0040] キャピラリチューブ214は、第1の端部251から第2の端部252までX方向に沿って延出する側壁250を含む。側壁250は、概ね円筒形の3次元の物体である。側壁250は内面253及び外面254を含む。内面253は、第1の端部251でノズル255と流体連通している内部領域258(図2B)を画定する。ノズル255は、-X方向に沿って狭くなってオリフィス219を画定する。使用中、内部領域258はターゲット材料のリザーバ(図1のリザーバ112等)に流体結合され、溶融ターゲット材料はキャピラリチューブ214の内部領域258内及びオリフィス219を介して-X方向に流れる。
[0041] 図2A及び図2Bの例において、アクチュエータ232は、外側アクチュエータ面235及び内側アクチュエータ面236を備えた円筒である。内側アクチュエータ面236は、X方向に沿って延出する開口中央領域を画定する。内側アクチュエータ面236は、外面254の部分257(図2A)を完全に取り囲む。部分257は、アクチュエータ232によって取り囲まれた外面254の任意の部分を含む。部分257は第1の端部251から第2の端部252まで延出するか、又は部分257はX方向に沿って側壁250の全長よりも短く延出することができる。図2Aの例では、部分257はX方向に沿って側壁250の全長よりも短く延出している。
[0042] アクチュエータ232は、側壁250を動かすことができる任意の材料で作製されている。例えばアクチュエータ232は、電圧の印加に応答して形状が変化するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等のピエゾセラミック材料とすればよい。形状が変化することにより、PZTはキャピラリチューブ214を動かす。アクチュエータ232は、振動、並進、圧迫(squeezing)、又は他の任意の形態の運動によってキャピラリチューブ214を動かすことができる。
[0043] アクチュエータ232は、接着剤234によって部分257に機械的に結合されている。接着剤234は、外面254の部分257とアクチュエータ232との間の空間を占める。接着剤234は、この空間を完全に充填すると共に、部分257の全体及びアクチュエータ232と物理的に接触するよう意図されている。このように接着剤234は、外面254の部分257とアクチュエータ232との間の機械的結合を形成する。接着剤234の物理特性のため、接着剤234は、ターゲット形成装置216の使用中に部分257及びアクチュエータ232と接触した状態を維持する。これについて図3及び図4を参照して更に詳しく検討する。
[0044] 図3を参照すると、ターゲット形成装置216を製造するためのプロセス300Aの一例のフローチャートと、ターゲット形成装置216を動作させるためのプロセス300Bの一例のフローチャートが示されている。プロセス300A及び300Bは、図2A及び図2Bのターゲット形成装置216に関連付けて検討される。しかしながら、プロセス300Aを用いて接着剤234等の接着剤を含む他のターゲット形成装置を製造することも可能であり、プロセス300Bを用いて接着剤234等の接着剤を含む他のターゲット形成装置を動作させることも可能である。
[0045] アクチュエータ232及びキャピラリチューブ214を相互に対して位置決めする(310)。例えば、内側アクチュエータ面236によって画定された開口領域内にキャピラリチューブ214を挿入する。硬化によって収縮しない接着剤を用いて、アクチュエータ232及びキャピラリチューブ214を相互に機械的に結合する(320)。アクチュエータ232とキャピラリチューブ214を相互に機械的に結合するため、内側アクチュエータ面236と部分257との間の空間に接着剤を配置する。接着剤234は、最初は未硬化(例えば液体の形態)である。接着剤234は、少なくともゲル点まで加熱することで硬化し、ゲル点よりも高い温度まで加熱され得る。硬化温度及びゲル点の温度は、接着剤の化学組成に依存し、例えば摂氏100~140度(℃)、最高で摂氏300度であり得る。
[0046] 接着剤234の体積は、硬化プロセスの結果として膨張するか又は変化しない。これは、従来のターゲット形成装置で用いられる接着剤とは対照的である。従来のターゲット形成装置でキャピラリチューブをアクチュエータに結合するため用いられる接着剤は、硬化プロセス中に収縮する(体積が低減する)接着剤である。以下の検討では、硬化の結果として収縮する接着剤を従来の接着剤と呼ぶ。このような従来の高温対応接着剤の例には、例えば、エポキシ樹脂、シリコーンエラストマ、ポリイミド、ビスマレイミド、及びビニルエステルが含まれる。従来の接着剤の温度がゲル点に到達した場合、従来の接着剤は凝固及び収縮し始める。従来の接着剤は、キャピラリチューブの表面とアクチュエータの表面との間に閉じ込められている。このため、従来の接着剤が収縮した場合、接着剤で引張応力が発生する。応力は、ある物体(body)が隣接する物体に加える単位面積当たりの平均力であり、引張応力は伸延性又は伸長性の応力である。従来の接着剤では、硬化後に引張応力が存在する可能性がある。この引張応力は従来の接着剤を伸長させる傾向があり、従来の接着剤をばらばらに引き裂くことがある。従って、引張応力の存在はキャピラリチューブとアクチュエータとの間の機械的結合を破壊するか、又は使用中に剥離を生じやすい理想よりも弱い機械的結合の形成を招く恐れがある。使用中の剥離は、最適でないターゲット合体を引き起こし、浮遊サテライト滴(stray satellite droplet)を生じる可能性がある。更に、剥離は空間的に不均一である場合がある。例えば、剥離は一方側でのみ又はあるエリアでのみ発生し得る。このため、生成されるターゲットが軸外になる、すなわちプラズマ形成領域123への予想経路に沿って進まない恐れがある。
[0047] これに対して、接着剤234は硬化中に体積が膨張するか又は変化しない。言い換えると、接着剤234は硬化によって収縮しない。接着剤234は、キャピラリチューブ214とアクチュエータ232との間に閉じ込められている。このため、接着剤234が硬化した場合、接着剤234には引張応力でなく圧縮応力が生じる。圧縮応力は、対応する引張応力の方向とは反対の方向に沿っている。接着剤234における圧縮応力は、部分257とアクチュエータ232との間の機械的結合を促進し、圧縮した接着剤234は、ばらばらに引き裂かれたり分離したりする可能性が低くなる。
[0048] 接着剤234が硬化した後、ターゲット形成装置216は室温に冷却される。アクチュエータ232及びキャピラリチューブ214は異なる材料から作製され、異なる熱膨張係数(CTE)を有する。例えば、キャピラリチューブ214はクォーツ(CTEは約0.5×10-6/℃である)で作製することができ、アクチュエータ232はPZT(CTEは約5~8×10-6/℃である)等のピエゾセラミック材料とすることができる。従って、加熱又は冷却された場合、キャピラリチューブ214及びアクチュエータ232の寸法は異なる量ずつ変化する。ターゲット形成装置216が室温に冷却される場合、内側アクチュエータ面236の直径は部分257の直径よりも速く縮小する。このため、ターゲット形成装置216を室温に冷却すると、内側アクチュエータ面236が接着剤234を部分257の方へ押圧し、これによって更に圧縮応力が加わり、アクチュエータ232と部分257との間の機械的結合を促進する。
[0049] 接着剤234でなく硬化によって収縮する従来の接着剤を用いた場合も、内側アクチュエータ面236はやはり従来の接着剤をキャピラリチューブ214の方へ押圧する。しかしながら、従来の接着剤で硬化により生じる引張応力は、内側アクチュエータ面236によって加わる圧縮応力に対抗する。
[0050] 一方、上記で検討したように、接着剤234を用いると、達成される全応力は全体的に圧縮性である。全体的な圧縮応力の存在は、キャピラリチューブ214とアクチュエータ232との間の機械的結合を促進し、部分的な又は全体的な剥離が発生する可能性を低下させる。従って、ターゲット形成装置で従来用いられる接着剤でなく接着剤234を用いることにより、ターゲット形成装置216は従来のターゲット形成装置よりもロバストになる。
[0051] プロセス300Aの完了後、ターゲット形成装置216は、格納、出荷、及び/又はEUV光源における設置の準備が整う。図1のEUV光源100のようなEUV光源にターゲット形成装置216を設置した後、プロセス300Bを実行する。プロセス300Bについて、図1のEUV光源、並びに図2A及び図2Bのターゲット形成装置216を参照して検討する。
[0052] ターゲット形成装置216は、EUV光源に設置された場合、キャピラリチューブ214の内部領域258がリザーバ112(図1)内のターゲット材料と流体連通すると共にオリフィス219が真空チャンバ109の内部にあるように配置される。ターゲット材料は内部領域258を通って流れる(330)。例えば、リザーバ112内のターゲット材料に圧力Pを加えると、ターゲット材料は内部領域258を通って流れる。ターゲット材料はオリフィス219から放出される。
[0053] キャピラリチューブ214の運動を制御する(340)。例えば、アクチュエータ232は制御リンク152を介して制御システム150に接続されており、制御システム150は、アクチュエータ232に印加される電圧の大きさ及び/又は電圧の極性を制御することでアクチュエータ232の運動を制御する。いくつかの実施例では、制御システム150はアクチュエータ232を第1及び第2の周波数で振動させて、ターゲット材料の合体を促進すると共にプラズマ形成位置123におけるターゲットの速度を制御する。
[0054] ターゲット材料は典型的に溶融金属であり、室温よりもはるかに高い温度を有する。ターゲット材料が内部領域258を移動する際、キャピラリチューブ214、部分257、接着剤234、及びアクチュエータ232の温度も、ターゲット材料の融点よりも高く維持しなければならない。典型的な動作条件のもとで、接着剤234の温度は約250℃まで上昇し得る。ターゲット形成装置216の動作温度は接着剤234の硬化温度よりも高い可能性がある。
[0055] 上記で検討したように、キャピラリチューブ214及びアクチュエータ232は、異なる熱膨張係数を有する異なる材料から作製される。このため、キャピラリチューブ214及びアクチュエータ232は、動作温度まで加熱される際に異なる量ずつ膨張する。例えば、アクチュエータ232はキャピラリチューブ214よりも迅速に半径方向外側に膨張する。これによりアクチュエータ232が接着剤234を引っ張ることで、接着剤における引張応力が増大する。しかしながら、この引張応力は接着剤234における圧縮応力によって補償される。従って、ターゲット形成装置216の使用中に接着剤234は剥離しない。
[0056] これは、硬化プロセスの結果として収縮する接着剤を用いる従来のターゲット形成装置とは対照的である。上記で検討したように、ターゲット形成装置において従来用いられる接着剤は、硬化プロセスの結果として収縮し、圧縮応力でなく比較的大きい引張応力を発生させる。このため、従来のターゲット形成装置が使用中に加熱された場合、材料間の熱膨張係数の不一致から生じる追加の引張応力は、接着剤層における圧縮応力によって補償されない。むしろ、引張応力が支配的であり、従来の接着剤は接着剤234よりも剥離する可能性が高い。
[0057] 従って、接着剤234が使用中に部分257及びアクチュエータ232と接触した状態を保つことで、接着剤234が部分257とアクチュエータ232との間のロバストな機械的結合を与えるようになっている。このように、ターゲット形成装置を製造するために従来用いられる接着剤でなく接着剤234を用いることによって、ターゲット形成装置216はいっそうロバストになり、ターゲット形成装置216を含むEUV光源の性能は改善する。
[0058] 図4、図5A、図5B、及び図5Cは、接着剤234に関する実験結果を示す。周波数の関数としてターゲット形成装置のインピーダンスを解析することにより、ターゲット形成装置のアクチュエータとキャピラリチューブとの間の機械的結合を査定することができる。
[0059] 図4は、キャピラリチューブがシアネートエステル接着剤によってアクチュエータに結合されたターゲット形成装置の測定インピーダンス応答と、典型的な接着剤(この場合はビスマレイミド接着剤)を用いてアクチュエータをキャピラリチューブに結合したターゲット形成装置の測定インピーダンス応答とを比較したグラフ400である。シアネートエステルを用いたターゲット形成装置の応答は460で示されている。従来の接着剤を用いたターゲット形成装置の応答は461で示されている。シアネートエステル接着剤は硬化によって収縮しないが、従来の接着剤は硬化によって収縮する。異なる接着剤を用いること以外は、460で示すデータの発生に用いたターゲット形成装置は、461で示すデータの発生に用いたターゲット形成装置と同一である。
[0060] インピーダンス応答は、キロヘルツ(kHz)単位の周波数の関数として、ターゲット形成装置のインピーダンスの度単位の位相を示す。キャピラリチューブとアクチュエータとの間の機械的結合がロバストである理想的なターゲット形成装置は、ターゲット形成装置の1又は複数の共振周波数に大きい(比較的高い振幅の)ピークがあるインピーダンス応答を有する。キャピラリチューブとアクチュエータとの間の機械的結合が劣化した場合、1又は複数の共振周波数におけるインピーダンス応答の値は低減する。
[0061] 図4において、インピーダンス応答460は3つの共振周波数で大きいピークを有する。最大のピークは約51kHzで約28度の大きさを有する(このプロットでは明確さのため、これらのインピーダンス応答曲線を10度ずらしている)。これに対して、インピーダンス応答461の最大のピークは同一周波数でわずか7度の大きさを有する。このように、インピーダンス応答461のピークはインピーダンス応答460のピークに比べて著しく低い。この結果は、シアネートエステルの方がアクチュエータとキャピラリチューブとの間に良好な機械的結合を与えることを示している。
[0062] 図5Aは、6つのインピーダンスグラフ500A~500Fを示す。各インピーダンスグラフ500A~500Fは、それぞれ、20℃、150℃、200℃、220℃、240℃、及び260℃における、2つの異なるターゲット形成装置の測定インピーダンス応答(位相)を含む。破線形式(561)でプロットされたデータは、従来の接着剤を用いてガラスキャピラリチューブをPZTアクチュエータに付着したターゲット形成装置からのデータを表す。実線形式(560)でプロットされたデータは、硬化によって収縮しないシアネートエステル接着剤を用いてガラスキャピラリチューブをPZTアクチュエータに付着したこと以外は同一のターゲット形成装置からのデータを表す。異なる温度で得られた図5Aのこれらのプロットは、明確さのため縦方向で位相を150度ずつずらしている。
[0063] 図5Aに示されているプロットで最も顕著な特徴は、室温(20℃の温度)で、双方のターゲット形成装置においてほぼ1MHzの周波数で見られるフープモード(hoop mode)ピークである。フープモードは、PZTアクチュエータを形成するチューブが半径方向に沿って振動するモードである。PZTチューブの有効剛性はキャピラリチューブに堅固に取り付けられているか否かに応じて異なるので、接着剤が剥離した場合、フープモードのピーク周波数は変化する。このため、フープモードピークの周波数を測定することは、キャピラリチューブとPZTチューブとの間の機械的結合のロバスト性を計測する別の方法である。
[0064] 図5Aに示されているように、典型的な接着剤を用いたターゲット形成装置(561)におけるフープモードインピーダンスのピークは、温度が上昇するにつれて低い周波数の方へシフトする。このシフトの原因は、ガラスキャピラリチューブとPZT材料とのCTEの不一致に由来する引張応力、及び、従来の接着剤が硬化の結果として収縮することに起因する引張応力によって生じる接着剤の剥離である。一方、シアネートエステル接着剤を用いたターゲット形成装置(560)におけるフープモードインピーダンスのピークは、インピーダンスグラフ500A~500Fの全てにおいて実質的に同じである。これは、温度が上昇してもシアネートエステル接着剤が剥離しなかったことを示している。
[0065] 図5Bは、AroCy(登録商標)XU371接着剤(テキサス州ウッドランドのHuntsman Advanced Materials Americas LLCから入手可能である)として既知のシアネートエステル接着剤を用いてガラスキャピラリチューブをPZTアクチュエータに付着したターゲット形成装置における8つのインピーダンスグラフ501A~501Hを示す。各インピーダンスグラフ501A~501Hは、ターゲット形成装置の異なる運転(run)中の、45kHz~55kHzにおけるターゲット形成装置の測定インピーダンス応答を示す。各運転は異なる時点で実行された。
[0066] インピーダンスグラフ501Aは、ターゲット形成装置を約250℃まで加熱し、約3,000ポンド/平方インチ(psi)まで加圧したターゲット形成装置の初期運転(第1の又は初期の使用)中に測定されたインピーダンス応答を示す。初期運転の後、ターゲット形成装置を減圧すると共に室温まで冷却することによって停止させた。ターゲット形成装置を再び動作温度まで加熱すると共に加圧して、第2の運転を実行した。インピーダンスグラフ501Bに示されているインピーダンス応答は、ターゲット形成装置を加熱すると共に加圧した第2の運転中に測定した。第2の運転の後、ターゲット形成装置を再び室温まで冷却すると共に減圧した。インピーダンスグラフ501C~501Hは、以降の運転中に測定されたインピーダンス応答を示す。
[0067] 図5Bに示されているように、インピーダンス応答のピークが発生する周波数は各運転で実質的に同じであり、また、ピークの振幅は実質的に同じである。これは、温度及び圧力サイクルが反復されたにもかかわらず、AroCy(登録商標)XU371接着剤が剥離しなかったことを示している。
[0068] 図5Cは、AroCy(登録商標)XU371接着剤を用いてガラスキャピラリチューブをPZTアクチュエータに付着したターゲット形成装置のフープモードデータ502A~502Hを示す。フープモードデータ502A~502Hは、図5Bのデータと同じ条件のもとで取得した。例えば、フープモードデータ502Aは初期運転で測定されたフープモードインピーダンスを示し、フープモードデータ502Bは第2の運転で測定されたフープモードインピーダンスを示し、フープモードデータ502C~502Hの各々は以降の運転のそれぞれで測定されたフープモードインピーダンスを示す。フープモードデータ502A~502Hは、フープモードのピークが発生する周波数が運転間で変動しないことを示している。これは、温度及び圧力サイクルが反復されたにもかかわらずAroCy(登録商標)XU371接着剤が剥離しなかったことの更なる証拠である。
[0069] 図5Aのデータを収集するために用いたターゲット形成装置は、図5B、図5Cに示されているものとは異なる特徴を持っていた。例えば、図5Aのデータを収集するために用いたターゲット形成装置の方が、PZTチューブの壁が厚かった。このため、同一の動作条件のもとであっても、これら2つのターゲット形成装置の各々ではインピーダンス応答におけるフープモードピークの周波数が異なっている。しかしながら、図5Aから図5Cに示されているデータは、硬化によって収縮しない接着剤を用いると剥離の発生が低減することを実証している。
[0070] 図6Aは、ソースコレクタモジュールSOを含むリソグラフィ装置600のブロック図である。リソグラフィ装置600は、
放射ビームB(例えばEUV放射)を調節するように構成された照明システム(イルミネータ)ILと、
パターニングデバイス(例えばマスク又はレチクル)MAを支持するように構成され、パターニングデバイスを正確に位置決めするように構成された第1のポジショナPMに接続された支持構造(例えばマスクテーブル)MTと、
基板(例えばレジストコートウェーハ)Wを保持するように構成され、基板を正確に位置決めするように構成された第2のポジショナPWに接続された基板テーブル(例えばウェーハテーブル)WTと、
パターニングデバイスMAによって放射ビームBに与えられたパターンを基板Wのターゲット部分C(例えば1つ以上のダイを含む)に投影するように構成された投影システム(例えば反射型投影システム)PSと、を含む。
[0071] 照明システムは、放射を誘導し、整形し、又は制御するための、屈折、反射、磁気、電磁気、静電気、又は他のタイプの光学コンポーネントのような様々なタイプの光学コンポーネント、又はそれらのいずれかの組み合わせを含むことができる。
[0072] 支持構造MTは、パターニングデバイスの方向、リソグラフィ装置の設計、及び他の条件、例えばパターニングデバイスが真空環境で保持されているか否かに応じた方法で、パターニングデバイスMAを保持する。支持構造は、機械式、真空式、静電式、又は他のクランプ技術を使用してパターニングデバイスを保持することができる。支持構造は、例えばフレーム又はテーブルであり、必要に応じて固定式又は可動式とすることができる。支持構造は、例えば投影システムに対してパターニングデバイスが所望の位置にあることを保証できる。
[0073] 「パターニングデバイス」という用語は、基板のターゲット部分にパターンを生成するように、放射ビームの断面にパターンを付与するため使用できる任意のデバイスを指すものとして広義に解釈されるべきである。放射ビームに付与されるパターンは、集積回路等のターゲット部分に生成されるデバイスの特定の機能層に対応し得る。
[0074] パターニングデバイスは透過性又は反射性とすることができる。パターニングデバイスの例には、マスク、プログラマブルミラーアレイ、及びプログラマブルLCDパネルが含まれる。マスクはリソグラフィにおいて周知であり、これには、バイナリマスク、レベンソン型(alternating)位相シフトマスク、ハーフトーン型(attenuated)位相シフトマスクのようなマスクタイプ、更には様々なハイブリッドマスクタイプも含まれる。プログラマブルミラーアレイの一例は、小型ミラーのマトリクス配列を使用しており、ミラーは各々、入射する放射ビームを異なる方向に反射するよう個々に傾斜させることができる。傾斜したミラーは、ミラーマトリクスによって反射する放射ビームにパターンを付与する。
[0075] 投影システムPSは、照明システムILと同様、使用する露光放射、又は真空の使用のような他の要因に合わせて適宜、例えば屈折型、反射型、磁気型、電磁型、静電気型、又はその他のタイプの光学コンポーネントのような様々なタイプの光学コンポーネント、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。その他のガスは放射を吸収しすぎるため、EUV放射用に真空を使用することが望ましい場合がある。従って、真空壁及び真空ポンプを用いてビーム経路全体に真空環境を提供することができる。
[0076] 図6A及び図6Bの例において、この装置は反射型である(例えば反射マスクを使用する)。リソグラフィ装置は、2つ(デュアルステージ)又はそれ以上の基板テーブル(及び/又は2つ以上のパターニングデバイステーブル)を有するタイプとすることができる。このような「マルチステージ」機械においては、追加のテーブルを並行して使用するか、又は、1つ以上のテーブルを露光に使用している間に1つ以上の他のテーブルで予備工程を実行することができる。
[0077] 図6Aを参照すると、イルミネータILはソースコレクタモジュールSOから極端紫外線放射ビームを受光する。EUV光を生成する方法は、必ずしも限定ではないが、例えばキセノン、リチウム、又はスズのような、EUV範囲内に1つ以上の輝線がある少なくとも1つの元素を有する材料をプラズマ状態に変換することを含む。しばしばレーザ生成プラズマ(「LPP」)と呼ばれる1つのそのような方法では、必要な線発光元素を有する材料の小滴、流れ、又はクラスタ等の燃料をレーザビームで照射することにより、必要なプラズマを生成することができる。ソースコレクタモジュールSOは、燃料を励起するレーザビームを提供するためのレーザ(図6Aには図示されていない)を含むEUV放射システムの一部とすることができる。結果として生じるプラズマは、例えばEUV放射のような出力放射を放出し、この出力放射はソースコレクタモジュール内に配置された放射コレクタを用いて集光される。例えば二酸化炭素(CO)レーザを使用して燃料励起のためのレーザビームを提供する場合、レーザとソースコレクタモジュールは別個の構成要素である可能性がある。
[0078] そのような場合、レーザはリソグラフィ装置の一部を形成するとは見なされず、放射ビームは、レーザからソースコレクタモジュールへ、例えば適切な誘導ミラー及び/又はビームエキスパンダを含むビームデリバリシステムを用いて渡される。その他の場合、例えば放射源がしばしばDPP源と呼ばれる放電生成プラズマEUVジェネレータである場合は、放射源はソースコレクタモジュールの一体部分である可能性がある。
[0079] イルミネータILは、放射ビームの角度強度分布を調整するためのアジャスタを備えることができる。通常、イルミネータの瞳面内の強度分布の少なくとも外側半径範囲及び/又は内側半径範囲(一般にそれぞれ、σ-outer及びσ-innerと呼ばれる)を調整することができる。更に、イルミネータILは、ファセットフィールドミラーデバイス及びファセット瞳ミラーデバイスのような様々な他のコンポーネントも含むことができる。イルミネータILを用いて、放射ビームが断面において所望の均一性と強度分布を有するように調節することができる。
[0080] 放射ビームBは、支持構造(例えばマスクテーブル)MT上に保持されたパターニングデバイス(例えばマスク)MAに入射し、パターニングデバイスによってパターン形成される。パターニングデバイス(例えばマスク)MAから反射された後、放射ビームBは投影システムPSを通過し、投影システムPSはビームを基板Wのターゲット部分C上に集束させる。第2のポジショナPW及び位置センサPS2(例えば、干渉デバイス、リニアエンコーダ、又は容量センサ)を使用して、基板テーブルWTを、例えば様々なターゲット部分Cを放射ビームBの経路に位置決めするように正確に移動させることができる。同様に、第1のポジショナPM及び別の位置センサPS1を用いて、パターニングデバイス(例えばマスク)MAを放射ビームBの経路に対して正確に位置決めすることができる。パターニングデバイス(例えばマスク)MA及び基板Wは、パターニングデバイスアライメントマークM1、M2及び基板アライメントマークP1、P2を用いて位置合わせすることができる。
[0081] 図示されている装置は、以下のモードのうち少なくとも1つで使用可能である。
1.ステップモードでは、支持構造(例えばマスクテーブル)MT及び基板テーブルWTを基本的に静止状態に維持しながら、放射ビームに付与されたパターン全体を1回でターゲット部分Cに投影する(すなわち単一静的露光)。次に、別のターゲット部分Cを露光できるように、基板テーブルWTをX方向及び/又はY方向に移動させる。
2.スキャンモードでは、支持構造(例えばマスクテーブル)MT及び基板テーブルWTを同期的にスキャンしながら、放射ビームに付与されたパターンをターゲット部分Cに投影する(すなわち単一動的露光)。支持構造(例えばマスクテーブル)MTに対する基板テーブルWTの速度及び方向は、投影システムPSの拡大(縮小)及び像反転特性によって決定することができる。
3.別のモードでは、支持構造(例えばマスクテーブル)MTがプログラマブルパターニングデバイスを保持して基本的に静止状態に維持されると共に基板テーブルWTを移動又はスキャンさせながら、放射ビームに付与されたパターンをターゲット部分Cに投影する。このモードでは、一般にパルス放射源が使用され、基板テーブルWTの各移動の後に又はスキャン中の連続した放射パルスと放射パルスとの間に、プログラマブルパターニングデバイスが必要に応じて更新される。この動作モードは、上記で言及したタイプのプログラマブルミラーアレイ等のプログラマブルパターニングデバイスを使用するマスクレスリソグラフィに容易に適用できる。
[0082] 上述した使用モードの組み合わせ及び/又は変形、又は全く異なる使用モードも利用できる。
[0083] 図6Bは、ソースコレクタモジュールSO、照明システムIL、及び投影システムPSを含むリソグラフィ装置600の実施例を更に詳しく示す。ソースコレクタモジュールSOは、このソースコレクタモジュールSOの閉鎖構造620内に真空環境を維持できるように構築及び配置されている。システムIL及びPSも同様にそれら自身の真空環境内に収容されている。レーザ生成LPPプラズマ源によって、EUV放射放出プラズマ2を形成することができる。ソースコレクタモジュールSOの機能は、プラズマ2からのEUV放射ビーム20を仮想光源点に集束させるように送出することである。仮想光源点は一般に中間焦点(IF)と称される。ソースコレクタモジュールは、中間焦点IFが閉鎖構造620の開口621に又はその近傍に位置するように構成されている。仮想光源点IFは、放射放出プラズマ2の像である。
[0084] 中間焦点IFにおける開口621から、放射は、この例ではファセットフィールドミラーデバイス22及びファセット瞳ミラーデバイス24を含む照明システムILを横断する。これらのデバイスはいわゆる「フライアイ(fly’s eye)」イルミネータを形成する。これは、パターニングデバイスMAにおいて放射ビーム21の所望の角度分布を与えると共に、パターニングデバイスMAにおいて所望の放射強度均一性を与える(参照番号660で示されている)ように配置されている。支持構造(マスクテーブル)MTによって保持されたパターニングデバイスMAでビーム21が反射されると、パターン付きビーム26が形成される。このパターン付きビーム26は、投影システムPSによって、反射要素28、30を介して、基板テーブルWTにより保持された基板W上に結像される。基板W上のターゲット部分Cを露光するため、基板テーブルWT及びパターニングデバイステーブルMTが同期した移動を行って照明スリットを通してパターニングデバイスMA上のパターンをスキャンすると同時に、放射パルスを発生させる。
[0085] 各システムIL及びPSは、閉鎖構造620と同様の閉鎖構造によって画定されたそれら自身の真空環境又は近真空(near-vacuum)環境内に配置されている。一般に、照明システムIL及び投影システムPS内には、図示するよりも多くの要素が存在し得る。更に、図示するよりも多くのミラーが存在する場合がある。例えば、照明システムIL及び/又は投影システムPS内には、図6Bに示すもの以外に1つから6つの追加の反射要素が存在することがある。
[0086] ソースコレクタモジュールSOについて更に詳しく検討すると、レーザ623を含むレーザエネルギソースが、ターゲット材料を含む燃料にレーザエネルギ624を堆積するように配置されている。ターゲット材料は、キセノン(Xe)、スズ(Sn)、又はリチウム(Li)等、プラズマ状態でEUV放射を放出する任意の材料とすればよい。プラズマ2は、数10電子ボルト(eV)の電子温度を有する高度に電離したプラズマである。例えばテルビウム(Tb)及びガドリニウム(Gd)のような他の燃料材料によって、より高いエネルギのEUV放射を発生させることも可能である。これらのイオンの脱励起及び再結合中に発生した高エネルギ放射がプラズマから放出され、近法線入射コレクタ3によって収集され、開口621に集束される。プラズマ2及び開口621は、それぞれコレクタCOの第1及び第2の焦点に位置付けられている。
[0087] 図6Bに示されているコレクタ3は単一の曲面ミラーであるが、コレクタは他の形態をとってもよい。例えばコレクタは、2つの放射収集面を有するシュヴァルツシルトコレクタとしてもよい。一実施形態においてコレクタは、相互に入れ子状になった複数の実質的に円筒形のリフレクタを含むかすめ入射コレクタとしてもよい。
[0088] 例えば液体スズである燃料を送出するため、高周波数の小滴の流れ628をプラズマ2の所望の位置に向けて発射するよう配置された小滴ジェネレータ626が、閉鎖部(enclosure)620内に配置されている。小滴ジェネレータ626は、ターゲット形成装置216とすることができる、及び/又は接着剤234等の接着剤を含む。動作中、レーザエネルギ624は小滴ジェネレータ626の動作と同期して送出され、各燃料小滴をプラズマ2に変えるための放射インパルスを送出する。小滴送出の周波数は数キロヘルツとすることができ、例えば50kHzである。実際には、レーザエネルギ624は少なくとも2つのパルスで送出される。すなわち、燃料材料を小さいクラウドに気化させるため、限られたエネルギのプレパルスがプラズマ位置に到達する前の小滴へ送出され、次いで、プラズマ2を発生させるため、レーザエネルギ624のメインパルスが所望の位置のクラウドへ送出される。閉鎖構造620の反対側にトラップ630が設けられ、何らかの理由でプラズマに変わらない燃料を捕捉する。
[0089] 小滴ジェネレータ626は、燃料液体(例えば溶融スズ)を収容するリザーバ601、フィルタ669、及びノズル602を備えている。ノズル602は、燃料液体の小滴をプラズマ2の形成位置の方へ放出するように構成されている。リザーバ601内の圧力と、ピエゾアクチュエータ(図示せず)によってノズルに加えられる振動との組み合わせによって、燃料液体の小滴をノズル602から放出させることができる。
[0090] 当業者に既知のように、装置とその様々なコンポーネント、及び放射ビーム20、21、26のジオメトリ及び挙動を測定及び記述するため、基準軸X、Y、及びZを規定することができる。装置の各部分において、X軸、Y軸、及びZ軸の局所基準系(local reference frame)を規定することができる。図6Bの例において、Z軸は、システム内の所与のポイントにおいて光軸O方向とほぼ一致し、概ねパターニングデバイス(レチクル)MAの面に垂直であると共に基板Wの面に垂直である。図6に示されているように、ソースコレクタモジュールにおいて、X軸は燃料の流れ628の方向とほぼ一致し、Y軸はX軸に直交し紙面から出ていく方向である。一方、レチクルMAを保持する支持構造MTの近傍において、X軸は、Y軸と位置合わせされたスキャン方向を概ね横断する。便宜上、図6Bの概略図のこのエリアでは、X軸は図示されているように紙面から出ていく方向である。これらの指定は当技術分野において従来からのものであり、本明細書でも便宜的に採用される。原理上、装置及びその挙動を記述するため任意の基準系を選択することができる。
[0091] 典型的な装置においては、全体としてソースコレクタモジュール及びリソグラフィ装置500の動作に使用される多数の追加コンポーネントが存在するが、ここには図示されていない。これらには、例えばコレクタ3及び他の光学系に損傷を与えるかそれらの性能を低下させる燃料材料の堆積を防止するように、閉鎖された真空内の汚染の効果を低減又は軽減するための構成が含まれる。存在するが詳述しない他の特徴部には、リソグラフィ装置600の様々なコンポーネント及びサブシステムの制御に関与する全てのセンサ、コントローラ、及びアクチュエータがある。
[0092] 図7を参照すると、LPP EUV光源700の実施例が示されている。光源700は、リソグラフィ装置600におけるソースコレクタモジュールSOとして使用できる。更に、図1の光源105は駆動レーザ715の一部とすることができる。駆動レーザ715はレーザ623(図6B)として使用できる。
[0093] LPP EUV光源700は、プラズマ形成位置705のターゲット混合物714を、ビーム経路に沿ってターゲット混合物714の方へ進行する増幅光ビーム710で照射することによって形成される。図1、図2A、図2B、及び図3に関して検討されたターゲット材料、並びに図1に関して検討されたターゲットの流れ121内のターゲットは、ターゲット混合物714であるか又はターゲット混合物714を含むことができる。プラズマ形成位置705は真空チャンバ730の内部707にある。増幅光ビーム710がターゲット混合物714に当たると、ターゲット混合物714内のターゲット材料は、EUV範囲内に輝線がある元素を有するプラズマ状態に変換される。生成されたプラズマは、ターゲット混合物714内のターゲット材料の組成に応じた特定の特徴を有する。これらの特徴は、プラズマによって生成されるEUV光の波長、並びにプラズマから放出されるデブリの種類及び量を含み得る。
[0094] 光源700は供給システム725も含む。供給システム725は、液体小滴、液体流、固体粒子もしくはクラスタ、液体小滴に含まれる固体粒子、又は液体流に含まれる固体粒子の形態であるターゲット混合物714を、送出、制御、及び誘導する。ターゲット混合物714はターゲット材料を含み、これは例えば、水、スズ、リチウム、キセノン、又は、プラズマ状態に変換された場合にEUV範囲内に輝線を有する任意の材料である。例えば元素スズは、純粋なスズ(Sn)として、例えばSnBr、SnBr、SnHのようなスズ化合物として、例えばスズ-ガリウム合金、スズ-インジウム合金、スズ-インジウム-ガリウム合金、又はこれらの合金の組み合わせのようなスズ合金として、使用され得る。ターゲット混合物714は、非ターゲット粒子のような不純物も含み得る。従って、不純物が存在しない状況では、ターゲット混合物714はターゲット材料でのみ構成される。ターゲット混合物714は、供給システム725によってチャンバ730の内部707へ、更にプラズマ形成位置705へ送出される。
[0095] 光源700は駆動レーザシステム715を含み、これは、レーザシステム715の1又は複数の利得媒体内の反転分布のために増幅光ビーム710を生成する。光源700は、レーザシステム715とプラズマ形成位置705との間にビームデリバリシステムを含む。ビームデリバリシステムは、ビーム伝送システム720及びフォーカスアセンブリ722を含む。ビーム伝送システム720は、レーザシステム715から増幅光ビーム710を受光し、必要に応じて増幅光ビーム710を方向操作及び変更し、増幅光ビーム710をフォーカスアセンブリ722に出力する。フォーカスアセンブリ722は、増幅光ビーム710を受光し、ビーム710をプラズマ形成位置705に集束する。
[0096] いくつかの実施例においてレーザシステム715は、1以上のメインパルスを提供し、場合によっては1以上のプレパルスも提供するための、1以上の光増幅器、レーザ、及び/又はランプを含み得る。各光増幅器は、所望の波長を高い利得で光学的に増幅することができる利得媒体、励起源、及び内部光学系を含む。光増幅器は、レーザミラー、又はレーザキャビティを形成する他のフィードバックデバイスを有する場合も有しない場合もある。従ってレーザシステム715は、レーザキャビティが存在しない場合であっても、レーザ増幅器の利得媒体における反転分布によって増幅光ビーム710を生成する。更にレーザシステム715は、レーザシステム715に充分なフィードバックを与えるレーザキャビティが存在する場合、コヒーレントなレーザビームである増幅光ビーム710を生成できる。「増幅光ビーム」という用語は、増幅されているだけで必ずしもコヒーレントなレーザ発振でないレーザシステム715からの光、及び増幅されていると共にコヒーレントなレーザ発振であるレーザシステム715からの光のうち1つ以上を包含する。
[0097] レーザシステム715における光増幅器は、利得媒体としてCOを含む充填ガスを含み、波長が約9100nm~約11000nm、特に約10600nmの光を、800以上の利得で増幅できる。レーザシステム715で使用するのに適した増幅器及びレーザは、パルスレーザデバイスを含み得る。これは例えば、DC又はRF励起によって約9300nm又は約10600nmの放射を生成し、例えば10kW以上の比較的高いパワーで、例えば40kHz以上の高いパルス繰り返し率で動作するパルスガス放電COレーザデバイスである。パルス繰り返し率は、例えば50kHzであり得る。また、レーザシステム715における光増幅器は、レーザシステム715をより高いパワーで動作させる場合に使用され得る水のような冷却システムも含むことができる。
[0098] 光源700は、増幅光ビーム710を通過させてプラズマ形成位置705に到達させることができる開口740を有するコレクタミラー735を含む。コレクタミラー735は例えば、プラズマ形成位置705に主焦点を有すると共に中間位置745に二次焦点(中間焦点とも呼ばれる)を有する楕円ミラーであり得る。中間位置745でEUV光は光源700から出力し、例えば集積回路リソグラフィツール(図示せず)に入力することができる。光源700は、端部が開口した中空円錐形シュラウド750(例えばガス円錐(cone))も含むことができる。これは、コレクタミラー735からプラズマ形成位置705に向かってテーパ状であり、増幅光ビーム710がプラズマ形成位置705に到達することを可能としながら、フォーカスアセンブリ722及び/又はビーム伝送システム720内に入るプラズマ生成デブリの量を低減させる。この目的のため、シュラウドにおいて、プラズマ形成位置705の方へ誘導されるガス流を提供することができる。
[0099] 光源700は、小滴位置検出フィードバックシステム756と、レーザ制御システム757と、ビーム制御システム758と、に接続されているマスタコントローラ755も含むことができる。光源700は1以上のターゲット又は小滴撮像器760を含むことができ、これは、例えばプラズマ形成位置705に対する小滴の位置を示す出力を与え、この出力を小滴位置検出フィードバックシステム756に提供する。小滴位置検出フィードバックシステム756は、例えば小滴の位置及び軌道を計算することができ、それらから小滴ごとに又は平均値として小滴位置誤差が計算され得る。これにより、小滴位置検出フィードバックシステム756は、小滴位置誤差をマスタコントローラ755に対する入力として提供する。従ってマスタコントローラ755は、例えばレーザ位置、方向、及びタイミング補正信号を、例えばレーザタイミング回路の制御に使用するためレーザ制御システム757に提供し、及び/又はビーム制御システム758に提供して、ビーム伝送システム720の増幅光ビームの位置及び整形を制御し、チャンバ730内のビーム焦点スポットの位置及び/又は集光力を変化させることができる。
[0100] 供給システム725はターゲット材料送出制御システム726を含む。ターゲット材料送出制御システム726は、マスタコントローラ755からの信号に応答して動作可能であり、例えば、ターゲット材料供給装置727によって放出される小滴の放出点を変更して、所望のプラズマ形成位置705に到達する小滴の誤差を補正する。ターゲット材料供給装置727は、接着剤234等の接着剤を使用するターゲット形成装置を含む。
[0101] 更に、光源700は光源検出器765及び770を含むことができ、これらは、限定ではないが、パルスエネルギ、波長の関数としてのエネルギ分布、特定の波長帯内のエネルギ、特定の波長帯外のエネルギ、EUV強度の角度分布、及び/又は平均パワーを含む1つ以上のEUV光パラメータを測定する。光源検出器765は、マスタコントローラ755によって使用されるフィードバック信号を発生する。フィードバック信号は、効果的かつ効率的なEUV光生成のため適切な時に適切な場所で小滴を正確に捕らえるために、例えばレーザパルスのタイミング及び焦点のようなパラメータの誤差を示すことができる。
[0102] 光源700は、光源700の様々なセクションを位置合わせするため又は増幅光ビーム710をプラズマ形成位置705へ方向操作するのを支援するために使用され得るガイドレーザ775も含むことができる。ガイドレーザ775に関連して、光源700は、フォーカスアセンブリ722内に配置されてガイドレーザ775からの光の一部と増幅光ビーム710をサンプリングするメトロロジシステム724を含む。他の実施例では、メトロロジシステム724はビーム伝送システム720内に配置される。メトロロジシステム724は、光のサブセットをサンプリング又は方向転換(re-direct)する光学素子を含むことができ、そのような光学素子は、ガイドレーザビーム及び増幅光ビーム710のパワーに耐えられる任意の材料から作製される。マスタコントローラ755がガイドレーザ775からのサンプリングされた光を解析し、この情報を用いてビーム制御システム758を介してフォーカスアセンブリ722内のコンポーネントを調整するので、メトロロジシステム724及びマスタコントローラ755からビーム解析システムが形成されている。
[0103] 従って、要約すると、光源700は増幅光ビーム710を生成し、これはビーム経路に沿って誘導されてプラズマ形成位置705のターゲット混合物714を照射して、混合物714内のターゲット材料を、EUV範囲内の光を放出するプラズマに変換する。増幅光ビーム710は、レーザシステム715の設計及び特性に基づいて決定される特定の波長(駆動レーザ波長とも称される)で動作する。更に、ターゲット材料がコヒーレントなレーザ光を生成するのに充分なフィードバックをレーザシステム715に与える場合、又は駆動レーザシステム715がレーザキャビティを形成する適切な光学フィードバックを含む場合、増幅光ビーム710はレーザビームであり得る。
[0104] 実施例は、以下の条項を用いて更に記載することができる。
1.極端紫外線光源のためのシステムであって、
第1の端部から第2の端部まで延出する側壁を含むキャピラリチューブであって、側壁は外壁及び内壁を含み、内壁は第1の端部から第2の端部まで延出する通路を画定する、キャピラリチューブと、
キャピラリチューブの外壁に位置決めされるように構成されたアクチュエータと、
外壁とアクチュエータとの間にあり、アクチュエータ及びキャピラリチューブを機械的に結合するように構成された接着剤と、を備え、接着剤は、硬化の結果として実質的に同じままであるか又は膨張する体積を占める、システム。
2.接着剤は、接着剤の温度が上昇している間、実質的に同じままであるか又は膨張する体積を占める、条項1に記載のシステム。
3.接着剤は、接着剤の温度が接着剤のゲル点に関連付けられた温度を超えた場合、膨張し続けるか又は実質的に同じままである体積を占める、条項2に記載のシステム。
4.接着剤は、接着剤のゲル点よりも高い少なくともいくつかの温度において、実質的に同じままであるか又は膨張する体積を占める、条項1に記載のシステム。
5.接着剤はベンゾオキサジン樹脂又はベンゾオキサジンを含有する樹脂を含む、条項1に記載のシステム。
6.接着剤はシアネートエステル樹脂又はシアネートエステルを含有する樹脂を含む、条項1に記載のシステム。
7.アクチュエータはキャピラリチューブの外壁の少なくとも一部を取り囲み、接着剤はキャピラリチューブの外壁の一部を取り囲む、条項1に記載のシステム。
8.アクチュエータはピエゾ変調器を含む、条項7に記載のシステム。
9.アクチュエータに結合された制御システムを更に備え、制御システムは、アクチュエータをある周波数で振動させるのに充分な作動信号をアクチュエータに提供するように構成されている、条項1に記載のシステム。
10.極端紫外線光源のためのシステムであって、
第1の端部における第1の開口から第2の端部における第2の開口まで延出する側壁を含むチューブであって、側壁は外壁及び内壁を含み、内壁は第1の端部から第2の端部まで延出する通路を画定する、チューブと、
チューブの外壁の一部を取り囲むアクチュエータと、
接着剤であって、外壁の一部及びアクチュエータに接触するように外壁の一部とアクチュエータとの間の領域を充填する接着剤と、を備え、使用中、溶融金属ターゲット材料がチューブの第2の開口内へ流入してチューブの第1の開口から流出する際に、アクチュエータがチューブを振動させてターゲット材料小滴の流れを形成し、接着剤は外壁の一部及びアクチュエータと接触したままである、システム。
11.使用中、外壁は接着剤の硬化温度よりも高い温度に加熱され、外壁が硬化温度よりも高い温度に加熱された場合に接着剤は外壁の一部及びアクチュエータと接触したままである、条項10に記載のシステム。
12.接着剤は、接着剤の温度が上昇している間、実質的に同じままであるか又は膨張する体積を占める、条項10に記載のシステム。
13.接着剤は、接着剤の温度が接着剤のゲル点に関連付けられた温度を超えた場合、膨張し続けるか又は実質的に同じままである体積を占める、条項12に記載のシステム。
14.接着剤は、接着剤のゲル点よりも高い少なくともいくつかの温度において、実質的に同じままであるか又は膨張する体積を占める、条項10に記載のシステム。
15.接着剤はベンゾオキサジン樹脂又はベンゾオキサジンを含有する樹脂を含む、条項10に記載のシステム。
16.接着剤はシアネートエステル樹脂又はシアネートエステルを含有する樹脂を含む、条項10に記載のシステム。
17.アクチュエータはキャピラリチューブの外壁の少なくとも一部を取り囲み、接着剤はキャピラリチューブの外壁の一部を取り囲む、条項10に記載のシステム。
18.極端紫外線光源であって、
真空容器と、
真空容器の内部へターゲット材料を供給するように構成されたターゲット材料供給システムであって、
プラズマ状態である場合に極端紫外線光を放出する溶融ターゲット材料を保持すると共に溶融ターゲット材料に圧力を加えるように構成されたリザーバと、
小滴ジェネレータであって、
第1の端部から第2の端部まで延出する側壁を含むキャピラリチューブであって、側壁は外壁及び内壁を含み、内壁は第1の端部から第2の端部まで延出する通路を画定し、通路はリザーバから溶融ターゲット材料を受容するように構成されている、キャピラリチューブと、
キャピラリチューブの外壁に位置決めされるように構成されたアクチュエータと、
硬化の結果として実質的に同じままであるか又は膨張する体積を有する接着剤であって、外壁とアクチュエータとの間にあり、アクチュエータ及びキャピラリチューブを機械的に結合するように構成された接着剤と、
を含む小滴ジェネレータと、
を含むターゲット材料供給システムと、
を備える極端紫外線光源。
19.接着剤は、接着剤の温度が上昇している間、実質的に同じままであるか又は膨張する体積を占める、条項18に記載の極端紫外線光源。
20.接着剤は、接着剤の温度が接着剤のゲル点に関連付けられた温度を超えた場合、膨張し続けるか又は実質的に同じままである体積を占める、条項19に記載の極端紫外線光源。
21.接着剤は、硬化中に実質的に同じままであるか又は膨張する体積を占める、条項18に記載の極端紫外線光源。
[0105] 他の実施例も特許請求の範囲内である。

Claims (11)

  1. 第1の端部から第2の端部まで延出する側壁を含むキャピラリチューブであって、前記側壁は外壁及び内壁を含み、前記内壁は前記第1の端部から前記第2の端部まで延出する通路を画定する、キャピラリチューブと、
    前記キャピラリチューブの前記外壁に位置決めされるように構成されたアクチュエータと、
    前記外壁と前記アクチュエータとの間にあり、前記アクチュエータ及び前記キャピラリチューブを機械的に結合するように構成された接着剤と、を備え、前記接着剤は、硬化の結果として実質的に同じままであるか又は膨張する体積を占め、
    前記接着剤はベンゾオキサジン樹脂、シアネートエステル樹脂、又は、ベンゾオキサジン若しくはシアネートエステルを含有する樹脂を含む、
    極端紫外線光源のためのシステム。
  2. 前記接着剤は、前記接着剤の温度が上昇している間、実質的に同じままであるか又は膨張する体積を占める、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記接着剤は、前記接着剤のゲル点よりも高い少なくともいくつかの温度において、実質的に同じままであるか又は膨張する体積を占める、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記アクチュエータは前記キャピラリチューブの前記外壁の少なくとも一部を取り囲み、前記接着剤は前記キャピラリチューブの前記外壁の前記一部を取り囲む、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記アクチュエータはピエゾ変調器を含む、請求項に記載のシステム。
  6. 前記アクチュエータに結合された制御システムを更に備え、前記制御システムは、前記アクチュエータをある周波数で振動させるのに充分な作動信号を前記アクチュエータに提供するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
  7. 第1の端部における第1の開口から第2の端部における第2の開口まで延出する側壁を含むチューブであって、前記側壁は外壁及び内壁を含み、前記内壁は前記第1の端部から前記第2の端部まで延出する通路を画定する、チューブと、
    前記チューブの前記外壁の一部を取り囲むアクチュエータと、
    接着剤であって、前記外壁の前記一部及び前記アクチュエータに接触するように前記外壁の前記一部と前記アクチュエータとの間の領域を充填する接着剤と、を備え、使用中、溶融金属ターゲット材料が前記チューブの前記第2の開口内へ流入して前記チューブの前記第1の開口から流出する際に、前記アクチュエータが前記チューブを振動させてターゲット材料小滴の流れを形成し、前記接着剤は前記外壁の前記一部及び前記アクチュエータと接触したままであり、
    前記接着剤はベンゾオキサジン樹脂、シアネートエステル樹脂、又は、ベンゾオキサジン若しくはシアネートエステルを含有する樹脂を含む、
    極端紫外線光源のためのシステム。
  8. 使用中、前記外壁は前記接着剤の硬化温度よりも高い温度に加熱され、前記外壁が前記硬化温度よりも高い前記温度に加熱された場合に前記接着剤は前記外壁の前記一部及び前記アクチュエータと接触したままである、請求項に記載のシステム。
  9. 前記接着剤は、前記接着剤の温度が上昇している間、実質的に同じままであるか又は膨張する体積を占める、請求項に記載のシステム。
  10. 前記接着剤は、前記接着剤のゲル点よりも高い少なくともいくつかの温度において、実質的に同じままであるか又は膨張する体積を占める、請求項に記載のシステム。
  11. 前記アクチュエータはキャピラリチューブの前記外壁の少なくとも一部を取り囲み、前記接着剤は前記キャピラリチューブの前記外壁の前記一部を取り囲む、請求項に記載のシステム。
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