JP7471949B2 - 切断刃付きテープディスペンサー - Google Patents

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Description

本発明は、切断刃付きテープディスペンサーに関する。
この種のディスペンサーとして、特許文献1及び特許文献2に記載したものが知られている。
両文献に記載したディスペンサーは、円板状の基部から舌片部分を突設した勾玉形の一対の側板を有し、それら基部同士を連結筒で、少なくとも舌片部分の縁部を端壁部で連結し、この端壁部の先端部近くに短い破断刃を付設するとともに、前記連結筒の周りにテープロールを回転可能に装着し、このテープロールから引き出した粘着テープを前記切断刃で切断できるように設けた基本的構造を備えている。
従来のディスペンサーの好適な使い方を図9を用いて説明する。
図9(A)に示すように、ディスペンサーDの舌片部分Tの先端付近には、切断刃Cの後側に位置させて、粘着テープtを貼付すべき目的面Tに当接する部位(当接点A)が形成されている。
テープロールから引き出された粘着テープは、当接点Aの下側を通って目的面Oに貼付される。
切断刃Cが前記目的面Oに触れないように、目的面Оに対して舌片部分Tを一定の角度に保持して、ディスペンサーを後方に引くと、粘着テープが順次目的面に貼り付けられる。
次に、図9(B)に示すように、テープディスペンサーDの高さ及び姿勢を変更して、目的面から当接点Aを離すとともに、粘着テープ42に切断刃Cが当たるようにすると、既に目的面に貼付された粘着テープが引き上げられ、引き上げられたテープ部分に切断刃が突き刺さるため、粘着テープが切断される。
しかしながら、切断刃が粘着テープに当接した時点で前記テープロールが回転してしまうと、テープの緊張状態が解除されてしまい、切断刃が粘着テープに突き刺さらないために適切に切断することができない。
そこで特許文献1及び特許文献2では、テープロールの回転を規制するロック機構を設けている。
特許文献1では、前記端壁部の基端から、先端とは反対方向へ、可撓性を有する円弧状のロック板部を突設し、このロック板部をテープロールの外面に圧接させてテープロールの動きをロックすることを開示している。
特許文献2では、前記連結筒に切割り線を穿設することにより、連結筒の筒壁の一部を、外側(テープロール側)へ押し込み可能なロック板部に形成し、このロック板部をテープロールの内側に圧接することでテープロールをロックすることを開示している。
特表平09-502955 特開2009-155079
特許文献1及び特許文献2は、端壁部の先端側に切断刃を付設しており、当接点Aの下側から供給された粘着テープを目的面に貼り付ける作業をするときには、粘着テープに切断刃が当たらないように構成している。
従って所要長さの粘着テープを目的面に貼り付けた後に粘着テープを切断するためには、粘着テープに切断刃が当たるようにテープディスペンサーの姿勢を変える動作が必須である。さらに前述の通り、粘着テープを確実に切るためには、粘着テープを引き起こす動作が必要であるため、操作が面倒であり、使い勝手の面で改善の余地がある。
さらに特許文献1及び特許文献2では、粘着テープを切断する動作とは別に、あらかじめテープロールの動きをロックする動作(特許文献1ではテープロールの外側からロック板部を内側へ押す動作、特許文献2ではテープロールの内側からロック板部を外側へ押す動作)が必要であり、そうした面でも操作性が良くなかった。
さらに特許文献1及び特許文献2では、端壁部の先端部近くに短い破断刃を付設しているため、利用者の指が不意に切断刃に当ってしまい、傷を負う可能性があった。
本発明の第1の目的は、供給されたテープをより容易に切断できる切断刃付きディスペンサーを供給することである。
本発明の第2の目的は、テープを切断することとテープの提供を停止することを一つの動作で可能とする切断刃付きディスペンサーを供給することである。
本発明の第3の目的は、操作をしないときには切断刃が内部に収容されており、安全性の高い切断刃付きディスペンサーを供給することである。
第1の手段は、左右一対の把持用の側板部4を有し、両側板部4の外周部分同士の隙間を周壁状の端壁部16で閉塞してなるケース体2と、
前記一対の側板部4の間に回転可能に支承されたテープロール40と
を具備しており、このテープロール40から引き出されたテープ42を、前記端壁部16の底壁部18に形成されたテープ挿通口28を介して外部へ引き出すことが可能に構成したテープディスペンサーにおいて、
前記端壁部16は、前記底壁部18の後端部から起立するとともに前下方へ曲がって前記底壁部18の前部へ接近する上壁部20を有し、
底壁部18及び上壁部20の後半壁部22を一方の側板部4に連設させた固定壁とするとともに、前記上壁部20の前半壁部24を、前記後半壁部22の前端23を中心に上下方向へ揺動可能な操作片に形成し、
この操作片24の下端に切断刃Cを付設し、前記テープ挿通口28から前方へ引き出されたテープ42を前記操作片24の押し込みにより前記切断刃Cで切断することが可能に形成している。
本手段は、図1に示すように、左右一対の把持用の側板部4の外周部分同士の隙間を周壁状の端壁部16で閉塞するとともに、前記一対の側板部4の間に回転可能に、図2に示すテープロール40を支承させ、かつ前記端壁部16の底壁部18にテープ挿通口28を形成させたテープディスペンサーに関する。
前記端壁部16は、図2に示すように、前記底壁部18の後端部から起立するとともに前下方へ曲がって前記底壁部18の前部へ接近する上壁部20を有し、底壁部18及び上壁部20の後半壁部22を一方の側板部4に連設させた固定壁としている。
そして図6(A)及び図6(B)に示すように、前記上壁部20の前半壁部24を、前記後半壁部22の前端23を中心に上下方向へ揺動可能な操作片に形成し、この操作片24の下端に切断刃Cを付設している。
この構造によれば、一対の側板部を2本の指で把持しつつ、同じ手の残りの指で操作片24を押し込むことによりテープを容易に切断することができる。
故に特許文献に比べて操作が単純であり、使い勝手が良い。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ前記一対の側板部4の下辺6が水平方向に平坦に形成されており、
前記切断刃Cは、側方から見て、前記操作片24の押込みにより、下辺6側へ接近するように形成しており、
前記テープ(42)が、テープ挿通口28から、ケース体2の下面で切断刃Cより前方に形成された当接点Aを経由して供給されるように構成されており、
側方から見て、当接点Aは下辺6付近に、またテープ挿通口28は下辺6より上方にそれぞれ配置した。
本手段では、図1に示す一対の側板部4の下辺6が平坦に形成されており、テープを目的面に貼付させるときに、ディスペンサーの下辺側の部位(当接点)Aを目的面に当接させてスライドさせることができるようにしている(図6(A)参照)。
そして前記操作片24の押し込みにより、側方から見て、前記切断刃Cが前記下辺6に近接するようにしている(図6(B)参照)。
また前記テープ42は、ケース体2の下面で切断刃Cより前方に形成された当接点Aを経由して、テープ挿通口28からケース体2の前方へ供給されるように設けられている。
さらにまた側方から見て、前記当接点Aは下辺6付近に、またテープ挿通口28は下辺6より上方にそれぞれ配置している。
これらの構造によれば、テープの切断を確実に行うことができる。
第3の手段は、第1の手段又は第2の手段を有し、かつ
前記切断刃Cは、操作片24を押し込む前の状態において、側方から見て、前記側板部4の輪郭の内側に位置している。
本手段では、図2に示すように、前記切断刃Cは、操作片24を押し込む前の状態において、側方から見て、前記側板部4の輪郭の内側に位置させている。
この構造によれば、不意に切断刃で手指を切ることを防止できる。
第4の手段は、第1の手段から第3の手段のいずれかを有し、かつ
前記ケース体2の内部では、前記テープ42を曲げ状態で支えるテープ受具12を、前記テープロール40と前記テープ挿通口28との間のテープの繰出し順路に介在させ、かつこのテープ受具12の前側を通って前記テープロール40からテープ挿通口28へテープ42が引き出されるように設け、
前記操作片24を押し下げたときに、操作片24とテープ受具12との間にテープ42が挟持されるように形成している。
本手段では、図2に示すように、前記ケース体2の内部では、前記テープ42を曲げ状態で支えるテープ受具12を、前記テープロール40と前記テープ挿通口28との間のテープの繰出し順路に介在させている。
そして、図6(B)に示すように、前記操作片24を押し下げたときに、操作片24とテープ受具12との間にテープ42が挟持されるように形成している。
この構造によれば、テープロールに残されたテープの厚みによらずにテープの供給を停止することができる。
また操作片24を押し込む一動作によりテープの供給を止めることとテープを切断することとが可能となるため、操作性が良い。
第5の手段は、第1の手段から第4の手段のいずれかを有し、かつ
前記操作片24の押し込み操作の際に操作片24の下部が外側へ変形することを規制する制動手段Pを、前記操作片24の下部の前側に当接又は近接させている。
本手段では、図2に示す如く、押し込み操作の際に操作片24の下部が外側へ変形することを規制する制動手段Pを設けている。
この構造によれば、切断刃Cによりテープ42を確実に切断できる。
第6の手段は、第5の手段を有し、かつ
前記一対の側板部4のうちの一方の側板部を、前記底壁部18及び上壁部20の後半壁部22に連設された基板部4Aとするとともに、
他方の側板部を、前記基板部4Aに対して回転軸8を介して基板部4Aとの平行状態を保ったままで回転することが可能な蓋板部4Bとし、
この蓋板部4Bの前部に連設させて、前述の制動手段Pとして、前記操作片24の前面に当接又は近接する制動突片15を設けた。
本手段では、図7に示す如く、一対の側板部4の一方(図示例では基板部4A)に対して他方の側板部(図示例では蓋板部4B)を回転自在に形成している。
そして蓋板部4Bの前部に連設させて、前記制動手段Pとして、操作片の前面に当接又は近接する制動突片15を設けている。
この構造によれば、制動手段Pをケース体と別体として設ける場合と比較して簡易な構造とすることができる。
第1の手段に係る発明によれば、左右一対の側板部4の外周部分同士の隙間を周壁状の端壁部16で閉塞させ、この端壁部16のうちの上壁部20の前半壁部24を、後半壁部22の前端23を中心に上下方向へ揺動可能な操作片に形成し、この操作片24の下端に切断刃Cを付設したから、単に操作片24を押し込むことによりテープを容易に切断できる。
第2の手段に係る発明によれば、前記一対の側板部4の下辺6に平坦に形成されており、前記操作片24の押し込みにより、側方から見て、前記切断刃Cが前記下辺6に近接するようにしたから、テープの切断を確実に行うことができる。
第3の手段に係る発明によれば、前記切断刃Cは、操作片24を押し込む前の状態において、側方から見て、前記側板部4の輪郭の内側に位置させたから、不意に切断刃で手指を切ることを防止できる。
第4の手段に係る発明によれば、操作片24を押し下げたときに、操作片24とテープ受具12との間にテープ42が挟持されるように形成したから、テープロールの残量によらずにテープの供給を停止することができ、かつ操作片24を押し込む一動作によりテープの供給を止めることとテープを切断することとが可能となるため、操作性が良い。
第5の手段に係る発明によれば、押し込み操作の際に操作片24の下部が外側へ変形することを規制する制動手段Pを設けたから、切断刃Cによりテープ42を確実に切断できる。
第6の手段に係る発明によれば、一対の側板部4の一方に対して他方を回転自在に形成するとともに、蓋板部4Bの前部に連設させて、前記制動手段Pとして、操作片の前面に当接又は近接する制動突片15を設けたから、制動手段Pをケース体と別体として設ける場合と比較して簡易な構造とすることができる。
本発明の実施形態に係る切断刃付きディスペンサーの斜視図である。 図1のディスペンサーの一の要部(本体)を内方から見た側面図である。 図2に示す本体の構造を示す図であり、同図(A)は、本体の底面図であり、同図(B)は、本体の前面図である。 図1のディスペンサーの他の要部(蓋部)を外方から見た側面図である。 図2に示す蓋部の構造を示す図であり、同図(A)は、蓋部の底面図であり、同図(B)は、蓋部の前面図である。 図1のディスペンサーの作用を説明する図であり、同図(A)は、テープを目的面に貼付する作業を、同図(B)は、テープを切断する段階をそれぞれ示している。 図1のディスペンサーの本体に対して蓋部を回転する段階を示している。 図1のディスペンサーを本体と蓋部とに分解して示す斜視図である。 従来のディスペンサーの作用を説明する図面であり、同図(A)は、テープを目的面に貼付する作業を、同図(B)は、テープを切断する段階をそれぞれ示している。
図1から図7は、本発明の実施形態に係る切断刃付きテープディスペンサーを示している。このディスペンサーは、ケース体2とテープロール40とを具備する。
ケース体2は、図1に示すように、相互に向かい合う左右一対の把持用の側板部4を有し、両側板部4の外周部分同士の隙間を周壁状の端壁部16で閉塞してなる。
好適な図示例では、前記ケース体2は、図1に示す如く、前後方向の幅dy及び上下方向dzに比べて左右方向の幅dxが小さい扁平な形状に形成されている。もっともこの形状は適宜変更することができる。
またケース体2は、例えば合成樹脂や金属で形成することができる。
前記一対の側板部4は、同一形状に形成されていることが望ましい。
さらに図示例では、前記一対の側板部4は、水平かつ平坦な下辺6と、側板部の周辺のうちで下辺以外の部位である余辺7とを有する。
図示例の余辺7は、優弧形状に形成されている。なお、“優弧”とは、半円より大きい円弧という程度の意味である。
もっとも側板部4の形状は適宜変更することができ、例えば、真円形、楕円形、下辺及び上辺が平坦な長円形、長方形などに形成することができる。
本実施形態では、図2に示すように、前記ケース体2内に、一方の側板部4に連設させて、テープロール40を回転可能に支承する支承軸10が配置されており、このテープロール40から引き出されたテープ42が、テープ42が端壁部16の一部に開口されたテープ挿通口28を介して外部へ供給される。
また図示例では、前記支承軸10と隣接させて、テープ受具12が配置されている。
前記テープ受具12は、前記テープ42をくの字状の曲げ状態で支えるように、前記テープロール40と前記テープ挿通口28との間のテープの繰出し順路に介在させている。
具体的には、テープロール40から前方へ引き出されたテープ42がテープ受具12の前側を通り、テープ挿通口28へ至るように支承軸10及びテープ受具12を配置している。
本実施形態のテープ受具12は、図2に示す如く、側板部から内方へ突設された支軸12aと、この支軸12aに回転可能に取り付けられた受筒12bとからなり、テープロール40からのテープ42の引き出しに伴い、受筒12bが支軸12aの回りを回転するように形成されている。
もっとも、この構造は適宜変更することができ、例えば受筒12bは、支軸12a(及び側板部)に対して回転不能であってもよい。図示例では、受筒12bの筒長は、少なくともテープ42の幅と同程度の長さを有する。
前記端壁部16は、周壁状に前記一対の側板部4の外周部分同士の隙間を閉塞している。
本明細書では、前記端壁部16のうちで側板部4の下辺6同士の隙間を閉塞する部分を、底壁部18といい、また余辺7同士の隙間を閉塞する部分を上壁部20という。
前記底壁部18は、側方から見て、図2に示す如く、側板部4の下辺6に沿って、ほぼ水平方向(前後方向)に延びる板状に形成されており、その一部には、テープ挿通口28が開口されている。
もっとも図示の底壁部18は、完全な水平壁部ではなく、前述のテープ挿通口28は、下辺6よりも高い位置にある。
図示例では、前記テープ挿通口28は左右方向に長いスリットとして形成されており、かつ前記底壁部18は、テープ挿通口28を境として後底壁部18aと、前底壁部18bとに分割されている。
後底壁部18のうちでテープ挿通口28に近接する部分は、前上方への傾斜壁部19に形成されている。また前底壁部18は、その前端部より後上方へ傾斜している。
図示例の前底壁部18の上面には、一方の側板部4に連設させた筒状の前後一対の補強部30が連結されている。
後側の補強壁30の後面は、テープ受面Rとして後方へ凸の円弧状に形成されており、前記テープ挿通口28の前端と連続している。
前記上壁部20は、図2に示す如く、底壁部18の後端部から起立する後半壁部22と、この後半壁部22の前端23から前下方へ曲がって前記底壁部18の前部へ接近する前半壁部24とを有する。
図示例では、前記後半壁部22は、側方から見た全長に亘って、側板部4の余辺7に沿って円弧状に延びている。
これに対して、前半壁部24は、後半壁部22の前端23から、基部24aを介して、前記底壁部18の前部に接近する先部24bを突設させてなる。
図示例では、基部24aは、後半壁部22と連続して余辺7に沿って延びる円弧部分であり、先部24bは、その円弧部分の前端から下方へ延びる垂直部分である。
このような形状とすることにより、前記先部24bと余辺7の前端部との間にスペースが生ずるように設け、このスペースに後述の補助壁部14を配置できるように構成している。
なお、前記上壁部20の後半壁部22と底壁部18とは、一方の側板部4(図示例では後述の本体2aの基板部4A)に連設させた固定壁に形成されている。
これに対して、上壁部20の前半壁部24は、後半壁部22の前端23を中心として揺動可能に形成されている。この構造の技術的な意味については、後述する。
テープロール40は、前記支承軸10に回転可能に支持されている。
前記テープロール40は、芯筒の周りにテープ42を巻き重ねてなる。テープ42の好適な一例は、粘着テープであるが、必ずしもこれに限らない。
すなわち、テープ42は、セロハンテープやマスキングテープなどを含み、その材質がフィルムや紙であるものを含み、またその粘着力は強粘着から弱粘着、再剥離・再貼付を含む。粘着に関しては、連続的でなくても間欠的であってもよい。
また、粘着のない細長い紙やフィルム・布にも適宜変更できる。
前述の粘着テープは、片面(芯筒に巻かれた状態では内面)に粘着層を形成したものであり、粘着層を間欠的に形成したフセンテープを含む。
好適な本実施形態では、前記ケース体2は、図1に示す如く、本体2aと、当該本体2aに対して回転軸8を介して回転可能な蓋部2bとを有する。
そして本体2aが一方の側板部である基板部4Aを含み、蓋部2bが他方の側板部である蓋板部4Bを含むように形成している。
図示例では、分解図である図8に示すように、基板部4Aから内側へ突設した軸棒8aを、蓋板部4Bの内側に開口した軸穴8b内に挿入し、これら軸棒8aと軸穴8bとで回転軸8を形成している。もっとも基板部4Aに軸穴を、かつ蓋板部4Bに軸棒をそれぞれ形成しても構わない。
本実施形態の蓋部に関する構造は適当に変更することができる。
図示例では、前記回転軸8は、側方から見て、ケース体2の下後部に形成されているが、回転軸8の配置は適宜変更することができる。
また図示例では、蓋部2bの回転軸8は、一対の側板部4に対して直交するように構成されているが、周辺の一辺(例えば下辺6)に対して平行であるように構成しても構わない。
さらに、蓋部2bは、本体2aに対して回転可能でなくても構わない。例えば、蓋部2bは、左右方向外側から、本体2aに対して着脱可能に嵌合する構造であってもよい。
前記本体2aには、前記基板部4Aに連設させて、前記支承軸10及びテープ受具12を設けている。また前記補強部30も基板部4Aに連結されている。
前記蓋部2bには、図4及び図5に示す如く、前記蓋板部4Bの前端部に連結させて、縦長の補助壁部14が設けられている。
補助壁部14の下端は、粘着テープを貼付しようとする面(目的面O)への当接用部位(当接点A)に形成されている。そして前記テープ挿通口28から繰り出されたテープ42が当接点Aの下を通って目的面Oに圧接されるように設けられている。こうすることで、ディスペンサーを後方に引いたときに、ディスペーサーの前側で粘着テープが確実に目的面Oに貼り付けられるように構成している。
前記蓋部2bが本体2aを閉蓋している状態で、前記先部24bの前面に沿って上下方向に延びている。
また図示例では、前記閉蓋状態において、側方から見て、蓋板部4Bの余辺7Bは基板部4Aの余辺7Aに、また蓋板部4Bの下辺6Bは基板部4Aの下辺6Aにそれぞれ重なるように形成している。
本発明では、前記上壁部20の前半壁部24は、前記後半壁部22の前端23を中心に上下方向へ揺動可能な操作片に形成している。
この操作片24を揺動させるためには、図示例において円弧状の基部24aを押圧板部として下方へ押圧すれば良い。
操作片24の先端(図示例では先部24bの下端)には切断刃Cが付設されている。この切断刃Cは、上方から見て、前記当接点Aより後方に位置する。
そうすることにより、図6(A)に示す如く、ディスペンサーを後方へ引くとともに、図6(B)に示す如く、前記基部24aを押し下げたときに、当接点Aとテープ挿通口28との間を緊張状態で延びるテープ42の切断刃Cが突き刺さり、テープ42を確実に切断するようにしている。
また前述の当接点Aとテープ挿通口28との間でのテープ42の緊張状態を確実に実現するために、図6(B)に示す如く、前記操作片24の基部24aとテープ受具12の受筒12bとの間でテープ42が挟持されるように形成している。
テープ42を基部24aとテープ受具12の受筒12bとで挟持することにより、挟持箇所から当接点A側へのテープ42の提供を強制的に停止できる。
こうしないと、テープ42を切断刃Cで切断するときに、テープロール40が正方向へ過剰に回転することで、当接点Aとテープ挿通口28との間のテープ42が弛んでしまい、テープ42を切断できないおそれがあるからである。
なお、特許文献1及び特許文献2のように、ロールテープにロック板を当接させ、ロールテープの動きを強制的にロックさせることで、テープの供給を停止することもできるが、ロック操作とテープを切る操作とを別々に行うために、面倒である。
これに対して本実施形態の構成では、操作片24を押し込む操作により、テープの供給を停止することとテープ42を切ることとをほぼ同時に行うことができ、使い勝手がよい。
また、特許文献1のように、ロールテープの外側にロック板を当接する構造では、ロールテープに残るテープの量が減っていくに従い、ロック板を圧接させる操作の利きが弱まる。その結果として、ロールテープの動きを十分にロックできない可能性がある。
これに対して本実施形態の構成では、テープロール40と関係なく、操作片24の基部24aとテープ受具12の受筒12bとの間でテープ42を挟持するから、テープロール40のテープの残量が少なくなっても、挟持の作用が弱まることがない。
操作片24は、上方からの押込み操作により前記切断刃Cでテープ42を切断させる機能を有する機能を有する。この機能を有する限り、その構造は適宜変更することができる。
本実施形態では、前記上端壁部16の前半壁部24が、前半壁部24と基板部4Aとの間にスリットSを穿設して、基板部4Aから切り離されることにより、前記後半壁部22の前端23を中心として揺動する操作片として機能するように設けている。
前半壁部24の基部24aは、操作片24を押し込むための部位として、ケース体2の外側へ露出しており、他方、先部24bは補助壁部14の内側にあり、外部から指などで触れられないように配置されている。
好適な図示例において、前記基部24aは、弾性を有する板バネとして後半壁部22に連続成形されており、上方からの押込みによって下降し、切断刃Cでテープ42を切断した後に、元の位置に復帰するように形成されている。
図示例の基部24aは、図2に示すように、後半壁部22の前端23の内側に段差bを形成することにより、後半壁部22より肉薄に形成されている。このように形成することにより、基部24aの変形を容易としている。
もっとも後半壁部22の前端23は、操作片24の揺動の中心となるヒンジの機能を果たせばどのような構造でも構わない。
前記先部24bの下端には切断刃Cを付設している。
本実施形態では、前記先部24bに金属製の刃体26を取り付け、その刃体26の下端を切断刃Cに形成している。
具体的には、前記先部24bの下端部前面に後方へ後退する窪み部iが形成され、この窪み部iから前方へ短く突出する左右一対の係止凸部25を設けている。
また前記刃体26の上部には予め左右一対の留め孔27を穿設しておき、これら留め孔27に前記係止凸部25を嵌着させればよい。
前記切断刃Cは、操作片24を押し込む前の状態において、側方から見て、前記側板部4の輪郭の内側に位置されている。こうすることにより、利用者が誤って切断刃Cに触れることを回避し、安全性を高めている。
なお、本明細書において、“切断刃を付設している”という言葉は、操作片24の下端を鋭角状に形成して刃としての機能を果たすようにすることを含むものとする。
前記テープ受具12は、図示例において、前記基部24aの内面の近傍に配置されており、前記基部24aを下方に押し込むことにより、基部24aとテープ受具12の受筒12bとの間にテープ42を挟持することが可能に形成している。
また本実施形態では、前記操作片24の押し込み操作の際に、当該操作片24の先部24bが外側へ変形することを規制する制動手段Pが形成されている。
具体的には、前記制動手段Pとして、前記操作片24の先部24bの前面側に当接又は近接する制動突片15を、ケース体2の適所(図示例では蓋板部4Bの前部)に連設させている。
なお、本明細書において、“連設”とは、対象物に対して直接的又は間接的に連結させるように或る物を設けることを意味するものとする。
好適な図示例では、図4に点線で示す如く、前記補助壁部14を、蓋板部4Bの余辺7Bの前端部に対応させて、後面側を凹とする円弧形状に形成するとともに、この補助壁部の上下方向中間部から後方へ制動突片15を突設している。この制動突片15は、図5(B)に点線で示す如く、補助壁部14の左右方向の全長に亘って形成されている。
前記制動突片15の後端面は、平らな垂直面になっており、前記操作片24の先部24bの左右方向全長に亘って、当該先部24bの前面に当接している。
また制動突片15の左右方向の一方の端部は前記蓋板部4Bに連設されており、他方の端部からは、図5(B)に示す如く、補助壁部14の側縁より外側へ突き出る係合突部15aを突設している。
図2に示すように、この係合突部15aが嵌入する係合溝5が前記基板部4Aの前端部の内面に凹設されている。
係合突部15aが係合溝5内に嵌合することにより、前記本体2aが蓋部2bにより閉蓋された状態が維持される。
なお、補助壁部14及び制動突片15の構造は適宜変更することができる。
前記構成において、本発明のテープディスペンサーを使用するときには、テープ挿通口28から突出したテープ42の先端部を摘まんでテープ42を引き出し、当接点Aと目的面Oとの間にテープ42の先端部を挟んでディスペンサーを後方へ引くとよい。
そうすると、図6(A)に示すように、所要長さの粘着テープ42が目的面Oに貼着される。
次に、操作片24の基部24aを下方へ押し込むと、操作片24の基部24aがテープ受具12との間にテープ42を挟持して、テープ42の繰出しが停止するとともに、前記操作片24の切断刃Cが前記テープ42を切断する。
これにより所要長さの弾性テープ42を確実に切り取ることができる。
前述の操作は、一対の側板部を2本の指で把持しつつ、同じ手の残りの指で操作片24を押し込むことにより実現することができる。
故に特許文献の如く、テープディスペンサーの姿勢を変えたり、粘着テープを引き上げる動作は不要であり、使い勝手が良い。
さらに前記基部24aの押込み操作をしていない状態では、前記切断刃Cは、一対の側板部4の輪郭の内側に在り、利用者が間違って切断刃Cで指などを切ることを回避できる。
2…ケース体 2a…本体 2b…蓋部 4…側板部 4A…基板部
4B…蓋板部 5…係合溝 6、6A、6B…下辺 7、7A、7B…余辺
8…回転軸 8a…軸棒 8b…軸穴 10…支承軸
12…テープ受具 12a…支軸 12b…回転筒
14…補助壁部 15…制動突片 15a…係合突部
16…端壁部 18…底壁部 18a…後底壁部 18b…前底壁部 19…傾斜壁部
20…上壁部 22…後半壁部 23…前端 24…前半壁部(操作片)
24a…基部(押圧板部) 24b…先部(垂下板部) 25…係止凸部
26…刃体 27…留め孔 28…テープ挿通口 30…補強部
40…テープロール 42…テープ
A…当接点 b…段差 C…切断刃 D…ディスペンサー i…窪み部
O…目的面 P…制動手段 R…テープ支持面 S…スリット
T…舌片部分 t…テープ

Claims (6)

  1. 左右一対の把持用の側板部(4)を有し、両側板部(4)の外周部分同士の隙間を周壁状の端壁部(16)で閉塞してなるケース体(2)と、
    前記一対の側板部(4)の間に回転可能に支承されたテープロール(40)と
    を具備しており、このテープロール(40)から引き出されたテープ(42)を、前記端壁部(16)の底壁部(18)に形成されたテープ挿通口(28)を介して外部へ引き出すことが可能に構成したテープディスペンサーにおいて、
    前記端壁部(16)は、前記底壁部(18)の後端部から起立するとともに前下方へ曲がって前記底壁部(18)の前部へ接近する上壁部(20)を有し、
    底壁部(18)及び上壁部(20)の後半壁部(22)を一方の側板部(4)に連設させた固定壁とするとともに、前記上壁部(20)の前半壁部(24)を、前記後半壁部(22)の前端(23)を中心に上下方向へ揺動可能な操作片に形成し、
    この操作片(24)の下端に切断刃(C)を付設し、前記テープ挿通口(28)から前方へ引き出されたテープ(42)を前記操作片(24)の押し込みにより前記切断刃(C)で切断することが可能に形成したことを特徴とする、切断刃付きテープディスペンサー。
  2. 前記一対の側板部(4)の下辺(6)が水平方向に平坦に形成されており、
    前記切断刃(C)は、側方から見て、前記操作片(24)の押込みにより、下辺(6)側へ接近するように形成しており、
    前記テープ(42)が、テープ挿通口(28)から、ケース体(2)の下面で切断刃(C)より前方に形成された当接点(A)を経由して供給されるように構成されており、
    側方から見て、当接点(A)は下辺(6)付近に、またテープ挿通口(28)は下辺(6)より上方にそれぞれ配置したことを特徴とする、請求項1に記載の切断刃付きテープディスペンサー。
  3. 前記切断刃(C)は、操作片(24)を押し込む前の状態において、側方から見て、前記側板部(4)の輪郭の内側に位置している、ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の切断刃付きテープディスペンサー。
  4. 前記ケース体(2)の内部では、前記テープ(42)を曲げ状態で支えるテープ受具(12)を、前記テープロール(40)と前記テープ挿通口(28)との間のテープの繰出し順路に介在させ、かつこのテープ受具(12)の前側を通って前記テープロール(40)からテープ挿通口(28)へテープ(42)が引き出されるように設け、
    前記操作片(24)を押し下げたときに、操作片(24)とテープ受具(12)との間にテープ(42)が挟持されるように形成したことを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載の切断刃付きテープディスペンサー。
  5. 前記操作片(24)の押し込み操作の際に操作片(24)の下部が外側へ変形することを規制する制動手段(P)を、前記操作片(24)の下部の前側に当接又は近接させたことを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれかに記載の切断刃付きテープディスペンサー。
  6. 前記一対の側板部(4)のうちの一方の側板部を、前記底壁部(18)及び上壁部(20)の後半壁部(22)に連設された基板部(4A)とするとともに、
    他方の側板部を、前記基板部(4A)に対して回転軸(8)を介して基板部(4A)との平行状態を保ったままで回転することが可能な蓋板部(4B)とし、
    この蓋板部(4B)の前部に連設させて、前述の制動手段(P)として、前記操作片(24)の前面に当接又は近接する制動突片(15)を設けたことを特徴とする、請求項5に記載の切断刃付きテープディスペンサー。
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