JP7470015B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、躯体開口部に設けられる建具に関する。
従来、枠体の内周に障子が配置されてなる建具が知られている。
特開2009-287311号公報
近年、上記特許文献1に記載された建具においても、防火性能が求められている。
本発明は、建物開口部の内周に配置される建具に対して、防火性能を向上させることを目的とする。
実施形態の建具は、枠と枠に支持される障子を備え、枠は、樹脂製の上枠及び下枠を有し、その内周面には、内周側に向かって開口する断面略U字状もしくは断面略L字状の枠補強材が配置されており、障子は、樹脂製の上框材及び下框材を有し、その中空部内には、外周側に向かって開口する断面略U字状の框補強材が配置されており、枠補強材及び框補強材は、それぞれ加熱膨張材が配置されており、火災時に上枠及び上框材、下枠及び下框材が溶融した際に、膨張した加熱膨張材が枠補強材と框補強材が向き合って形成される空間に充満し室内外の連通を防止する建具である。
本実施形態によれば、建物開口部の内周に配置される建具に対して、防火性能を向上させることができる。
一実施形態に係る建具の竪断面図である。 一実施形態に係る建具の横断面図である。 一実施形態に係る建具の上枠及び上框部分の竪断面図であり、(a)は通常時の図であり、(b)は火災時の図である。 一実施形態に係る建具の下枠及び下框部分の竪断面図であり、(a)は通常時の図であり、(b)は火災時の図である。 他の実施形態に係る建具の竪断面図である。 他の実施形態に係る建具の横断面図である。 他の実施形態に係る建具の右竪枠及び右竪框部分の横断面図である。 他の実施形態に係る建具の上枠及び上框部分の竪断面図であり、(a)は通常時の図であり、(b)は火災時の図である。 他の実施形態に係る建具の下枠及び下框部分の竪断面図であり、(a)は通常時の図であり、(b)は火災時の図である。
-FIX窓-
一実施形態の建具について、枠体の内周に框材を四周に組んでなる障子を取り付けて形成されるFIX窓の例を用いて、図面を参考にして説明する。
(全体の構成)
本実施形態のFIX窓は、樹脂材料よりなる上枠11、下枠12及び左、右竪枠13,14を四周に組んでなる枠体1の内周に、樹脂材料よりなる上框21、下框22及び左、右竪框23,24を四周に組んで内周にパネル体25を嵌め込んでなる障子2が支持されて形成されている。
(枠体)
枠体1を構成する上枠11は、図1に示すように、建物開口部の内周面に固定される本体部11aと、本体部11aの屋内側から内周方向に延設された中空状の室内側壁11bと、本体部11aの屋外側から内周方向に延設された中空状の室外側壁11cを有しており、本体部11aの内周に、室内側壁11bと室外側壁11cによって保持溝11dが形成されている。
上枠11は、保持溝11dの内部にスチール等の金属材料からなる略U字状の上枠補強材113が下方に開口するように配置されており、上枠補強材113とともにネジ等の固定手段bによって建物開口部の内周面に固定されている。
上枠補強材113は、見込壁及び見付壁の内側に火災時の加熱により膨張する加熱膨張材fが配置されている。
なお、上枠11の外周面と建物開口部の内周面との間に加熱膨張材fを配置してもよい。
上枠11は、保持溝11dの入り口両端、すなわち室内側壁11bの室外側の下端と室外側壁11cの室内側の下端に、障子2の上框の挿入を許容しながら障子2の室内外側面に当接して障子2を保持、気密する気密材s11,s12が設けられている。
気密材s11,s12は、弾性を有しており、室内側壁11b及び室外側壁11cの下端から水平に伸びて障子2の室内側面及び室外側面に当接もしくは近接する短い気密片と、室内側壁11b及び室外側壁11cの下端から斜め上方に延びて障子2の室内側面及び室外側面に当接する気密片を備えており、2重の気密構造を構成している。
枠体1を構成する下枠12は、図1に示すように、上枠11と同様の構成をしており、建物開口部の内周面に固定される本体部12aと、本体部12aの屋内側から内周方向に延設された中空状の室内側壁12bと、本体部12aの屋外側から内周方向に延設された中空状の室外側壁12cを有しており、本体部12aの内周に、室内側壁12bと室外側壁12cによって保持溝12dが形成されている。
下枠12は、保持溝12dの内部にスチール等の金属材料からなる略U字状の下枠補強材123が上方に開口するように配置されており、下枠補強材123とともにネジ等の固定手段bによって建物開口部の内周面に固定されている。
また、下枠12は、見付け(左右)方向両端部の近傍位置にスチール等の金属材料からなる略U字状の下がり防止部材125が下方に開口するように配置されており、室内側の見付壁の下端が下枠補強材123の見込み面に当接されているとともに、室外側の見付壁が下枠補強材123の室外側の見付壁に固定されている。
下枠補強材123は、見込壁及び見付壁の内側に火災時の加熱により膨張する加熱膨張材fが配置されている。
なお、下枠12の外周面と建物開口部の内周面との間に加熱膨張材f(図示はなし)を配置してもよい。
下枠12は、保持溝12dの入り口両端、すなわち室内側壁12bの室外側の上端と室外側壁12cの室内側の上端に、障子2の下框の挿入を許容しながら障子2の室内外側面に当接して障子2を保持、気密する気密材s21,s22が設けられている。
なお、気密材s21,s22は、弾性を有しており、室内側壁12b及び室外側壁12cの上端から水平に伸びて障子2の室内側面及び室外側面に当接もしくは近接する短い気密片と、室内側壁12b及び室外側壁12cの上端から斜め下方に延びて障子2の室内側面及び室外側面に当接する気密片を備えており、2重の気密構造を構成している。
枠体1を構成する左、右竪枠13,14は、図2に示すように、ほぼ同様の構成を有しているので、ここでは、本実施形態の建具の竪枠について、主に右竪枠14を用いて説明し、左竪枠13については、右竪枠14と同様に図2に符号を付与して、説明は省略する。
枠体1を構成する右竪枠14は、図2に示すように、建物開口部の内周面に固定される右竪枠本体141と、右竪枠本体141の室外側内周面に取付けられた中空部を有する室外側壁142を有している。
右竪枠本体141は、略矩形状の中空部141aを有し、中空部141aの室外側に室外側壁142を取り付ける取付部141bを有している。
右竪枠14は、中空部141aの内部にスチール等の金属材料からなる略U字状の竪枠補強材143が外周方向に開口するように配置されているとともに、右竪枠本体141の内周面から室外側壁142の室内側面に沿って見込壁及び室外側見付壁を有する断面略L字状の外れ防止補強材144が配置されており、竪枠補強材143と外れ防止補強材144とともにネジ等の固定手段bによって建物開口部の内周面に固定されている。
外れ防止補強材144は、室外側見付壁の室内側面に火災時の加熱により膨張する加熱膨張材fが配置されている。
右竪枠14の内周面には、長手方向(高さ)方向3箇所に外れ防止金具5の枠側部材51が配置されており、ビス等の固定手段によって竪枠補強材143及び外れ防止補強材144に固定されている。
なお、右竪枠14の外周面と建物開口部の内周面との間、及び外れ防止補強材144の外周面と右竪枠14の内周面との間に、加熱膨張材fを配置してもよい。
右竪枠14は、室外側壁142の室内側の内周端に、障子2の右竪框24の室外側に当接する弾性を有する気密材s41が設けられている。
(障子)
障子2を構成する上框21は、図1に示すように、複数の中空部211a,211bを有する上框本体部211と、上框本体部211の内周側に形成されるガラス間口部212を有しており、ガラス間口部212にグレイジングチャンネル等を介して単層ガラスからなるパネル体25が保持されている。
上框21は、複数の中空部211a,211bのうち外周側(上側)に配置される中空部211aの内部にスチール等の金属材料からなる略U字状の外周側框補強材213が外周側に向かって開口するように配置されており、外周側框補強材213の見付壁の内側に加熱膨張材f,fが配置されている。
また、上框21は、複数の中空部211a,211bのうち内周側に配置される中空部211bの内部に複数の内周側補強材(外補強材214,中補強材215及び内補強材216)が配置されているとともに、ガラス間口部212の内部にガラス間口補強材217が配置されている。
複数の内周側補強材のうち、上方に位置する外補強材214は、上方に開口して上框21のタッピングホールを囲むように配置され、中間に位置する中補強材215は、室内側に開口するように配置され、下方に位置する内補強材216は、下方に開口して上框21のタッピングホールを囲むように配置されている。
上框21に配置された外周側框補強材213、内周側框補強材214,215,216及びガラス間口補強材217は、ビス等の固定手段によって連結されており、適宜加熱膨張材fが配置されている。
障子2を構成する下框22は、図1に示すように、上框21と同様の構成をしており、複数の中空部221a,221bを有する下框本体部221と、下框本体部221の内周側に形成されるガラス間口部222を有しており、ガラス間口部222にグレイジングチャンネル等を介して単層ガラスからなるパネル体25が保持されている。
下框22は、複数の中空部221a,221bのうち外周側(下側)に配置される中空部221aの内部にスチール等の金属材料からなる略U字状の外周側框補強材223が外周側に向かって開口するように配置されており、外周側框補強材223の見付壁の内側に加熱膨張材f,fが配置されている。
また、下框22は、複数の中空部221a,221bのうち内周側に配置される中空部221bの内部に複数の内周側補強材(外補強材224,中補強材225及び内補強材226)が配置されているとともに、ガラス間口部222の内部にガラス間口補強材227が配置されている。
複数の内周側補強材のうち、下方に位置する外補強材224は、下方に開口して下框22のタッピングホールを囲むように配置され、中間に位置する中補強材225は、室内側に開口するように配置され、上方に位置する内補強材226は、上方に開口して下框22のタッピングホールを囲むように配置されている。
下框22に配置された外周側框補強材223、内周側框補強材224,225,226及びガラス間口補強材227は、ビス等の固定手段によって連結されており、適宜加熱膨張材fが配置されている。
障子2を構成する左、右竪框23,24は、図2に示すようにほぼ同様の構成を有しているので、ここでは、本実施形態の建具の竪框について、主に右竪框24を用いて説明し、左竪框23については、右竪框24と同様に図2に符号を付与して、説明は省略する。
障子2を構成する右竪框24は、図2に示すように、中空部を有する右竪框本体部241と、右竪框本体部241の内周側に形成されるガラス間口部242を有しており、ガラス間口部242にグレイジングチャンネル等を介して単層ガラスからなるパネル体25が保持されている。
右竪框24は、右竪框本体部241の中空部内にアルミ等の金属材料からなる矩形中空形状の竪框補強材243が配置されており、ガラス間口部242の内部にスチール等の金属材料からなるガラス間口補強材247が配置されている。
右竪框24に配置された竪框補強材243及びガラス間口補強材247は、ビス等の固定手段bによって連結されており、適宜加熱膨張材fが配置されている。
右竪框24の外周面には、右竪枠14の内周面に配置された外れ防止金具5の枠側部材51に対応するように、外れ防止金具5の框側部材52が固定されている。
障子2を枠体1に取り付けるに際しては、障子2の上框21を上枠11の保持溝11dに対して奥まで挿入した後、障子2の下框22を下枠12の保持溝12dに落とし込むことで、ケンドンによって取付けられ、下枠12の保持溝12dに落とし込まれた下框22は下がり防止部材125の上に載置される。
ケンドン時、障子2が上枠11の保持溝11dに挿入されて持ち上げられ、その後下枠12の保持溝12dに落とし込まれることで、右竪框24の外周面に配置された外れ防止金具5の框側部材52が右竪枠14に配置された枠側部材51の上方を通って室内側から室外側に移動し、その後枠側部材51の室外側に落し込まれる。
右竪枠14の内周面に配置された枠側部材51と、枠側部材51の室外側に落とし込まれた框側部材52が見込み方向に見て重複することで、障子2の室内側への外れを防止している。
枠体1に取り付けられた障子2は、下がり防止部材125の上に載置された状態で上下部分が枠体1の保持溝11d,12dの入り口両端に配置された気密材s11,s12,s21,s22によってガタつきなく保持されるとともに、枠体1との間に隙間が生じないように気密される。
以上、本実施形態のFIX窓の構成について説明したが、本実施形態のFIX窓は、上枠11と上框21及び下枠12と下框22の関係において、開口が向かい合う補強材をそれぞれ配置するとともに、補強材に加熱膨張材を配置することによって、上枠11と上框21との間及び下枠12と下框22との間における防火性能を向上させている。
以下、さらに説明する。
本実施形態のFIX窓は、図3(a)に示すように、上枠11の内周側に略U字状の上枠補強材113が内周側に向かって開口するように配置されており、上枠補強材113は、見込壁及び見付壁の内側に火災時の加熱により膨張する加熱膨張材fが配置されている。
本実施形態のFIX窓は、上框21の外周側に中空部211aを有しており、中空部211aの内部に略U字状の外周側框補強材213が外周側に向かって開口するように配置されており、外周側框補強材213の見付壁の内側に加熱膨張材f,fが配置されている。
本実施形態のFIX窓は、図4(a)に示すように、下枠12の内周側に略U字状の下枠補強材123が内周側に向かって開口するように配置されており、下枠補強材123は、見込壁及び見付壁の内側に火災時の加熱により膨張する加熱膨張材fが配置されている。
本実施形態のFIX窓は、下框22の外周側に中空部221aを有しており、中空部221aの内部に略U字状の外周側框補強材223が外周側に向かって開口するように配置されており、外周側框補強材223の見付壁の内側に加熱膨張材f,fが配置されている。
さらに、下枠12の見付方向両端部近傍には、略U字状の下がり防止部材125が外周側に向かって開口するように配置されている。
-本実施形態のFIXの効果-
以上のように、本実施形態のFIX窓は、上枠11と上框21には、断面略U字状の補強材が開口が向かい合うようにそれぞれ配置され、両補強材の内側に加熱膨張材fが配置されているとともに、下枠12と下框22には、断面略U字状の補強材が開口が向かい合うようにそれぞれ配置され、両補強材の内側に加熱膨張材fが配置されている。
したがって、火災時に樹脂製の枠体及び框体が溶融した際には、図3(b)に示すように、上枠11の上枠補強材113に設けられた加熱膨張材fと上框21の外周側框補強材213に設けられた加熱膨張材fが上枠補強材113と外周側框補強材213が向き合って形成される空間において密に充満し、室内外の連通を防止して延焼を抑制することができる。
同様に、火災時には、図4(b)に示すように、下枠12の下枠補強材123に設けられた加熱膨張材fと下框22の外周側框補強材223に設けられた加熱膨張材fが下枠補強材123と外周側框補強材223が向き合って形成される空間において密に充満し、室内外の連通を防止して延焼を抑制することができる。
さらに、下枠12の見付方向両端部近傍には、略U字状の下がり防止部材125が外周側に向かって開口するように配置されているので、火災時に樹脂製の下枠12及び下框22が溶融しても下框22の中空部221a内に配置された外周側框補強材223が下がり防止部材125に支持されることで障子2の落下を抑え、上枠11と障子2の上框21との間隔が大きくなることを抑制し、加熱膨張材による閉塞を可能にすることができる。
-開き窓―
他の実施形態の建具について、建物開口部の内周に固定される枠体の内周に框材を四周に組んでなる障子を開き自在に支持して形成される開き窓の例を用いて、図面を参考に説明する。
(全体の構成)
本実施形態の開き窓は、樹脂材料よりなる上枠11、下枠12及び左、右竪枠13,14を四周に組んでなる枠体1の内周に、樹脂材料よりなる上框21、下框22及び左、右竪框23,24を四周に組んで内周にパネル体25を嵌め込んでなる障子2が開き自在に支持されている。
(枠体)
枠体1を構成する上枠11は、図5に示すように、建物開口部の内周面に固定される上枠本体111と、上枠本体111の室外側内周面に取付けられる中空部を有する室外側壁112を有している。
上枠本体111は、略矩形状の中空部111aを有し、中空部111aの室外側に室外側壁112を取り付ける取付部111bを有している。
上枠11は、中空部111aの内部にスチール等の金属材料からなる断面矩形中空形状の上枠補強材113が配置されているとともに、上枠11の内周側には、中空部111a内周側面から室外側壁112の室内側面に沿って見込壁及び室外側見付壁を有する断面略L字状の外れ防止補強材114が配置されている。
外れ防止補強材114は、室外側見付壁の室内側面及び見込壁の内周面に火災時の加熱により膨張する加熱膨張材f,fが配置されており、上枠11の室外側壁112の室内側下端には障子2の上框21に当接する気密材s13が設けられている。
なお、上枠11の外周面と建物開口部の内周面の間、及び外れ防止補強材114の外周側面と上枠11の内周面の間に加熱膨張材fを設けてもよく、火災時に発泡して上枠11が溶融した際に生じる隙間を埋めることで防火性能を向上させることができる。
枠体1を構成する下枠12は、図5に示すように、建物開口部の内周面に固定される下枠本体121と、下枠本体121の室外側内周面に取付けられる中空部を有する室外側壁122を有している。
下枠本体121は、略矩形状の中空部121aを有し、中空部の室外側に室外側壁122を取り付ける取付部121bを有している。
下枠12は、中空部121aの内部にスチール等の金属材料からなる断面矩形中空形状の下枠補強材123が配置されているとともに、下枠12の内周側には、中空部121a内周側面から室外側壁122の室内側面に沿って見込壁及び室外側見付壁を有する断面略L字状の外れ防止補強材124が配置されている。
外れ防止補強材124は、室外側見付壁の室内側面及び見込壁の内周面に火災時の加熱により膨張する加熱膨張材f,fが配置されており、下枠12の室外側壁122の室内側上端には障子2の下框22に当接する気密材s23が設けられている。
なお、上枠11と同様に、下枠12の外周面と建物開口部の内周面の間、及び外れ防止補強材124の外周側面と下枠12の内周面の間に加熱膨張材fを設けてもよい。
枠体1を構成する左竪枠13及び右竪枠14は、図2、図6からわかるように、FIX窓の実施形態の左竪枠13及び右竪枠14とほぼ同様の構成を有しているので、ここではFIX窓の実施形態の左竪枠13及び右竪枠14と異なる構成について説明し、同様の構成については、図6に符号のみを記載して説明を省略する。
吊元側竪枠である右竪枠14は、図6,図7(a)に示すように、高さ方向で複数箇所にヒンジ部材7が配置されており、障子2を開閉自在に支持している。
ヒンジ部材7は、枠側部材71が右竪枠14の内周面に配置され、ビス等の固定手段によって右竪枠本体141の中空部141a内に配置された竪枠補強材143に固定されている。
また、右竪枠14は、図7(b)に示すように、内周面に長手方向(高さ)方向複数箇所(例えば3箇所)において外れ防止金具5の枠側部材51が配置され、竪枠補強材143に固定されている。なお、外れ防止金具5の枠側部材51は、さらに外れ防止補強材144に固定されていてもよい。
戸先側竪枠である左竪枠13は、図6に示すように、左竪枠本体131の室内側面にロック受8が固定されている。
ロック受8は、樹脂材料からなり、内周に開口するロック受部81aを有している。
(障子)
障子2を構成する上框21及び下框22は、図1及び図5からわかるように、FIX窓の実施形態の障子2の上框21及び下框22と同様の構成を有しているので、図5に符号のみを付与して、説明は省略する。
障子2を構成する左、右竪框23,24は、図2及び図6からわかるように、FIX窓の実施形態の障子2の左、右竪框23,24とほぼ同様の構成を有しているので、ここではFIX窓の実施形態の障子2の左、右竪框23,24と異なる構成について説明し、同様の構成については、図6に符号のみを記載するともに説明を省略する。
吊元側框である右竪框24は、図7(a)に示すように、障子2を開閉可能に支持するヒンジ部材7の框側部材72が固定されている。
右竪框24は、高さ方向の複数箇所において、外周側面にヒンジ部材7の框側部材72がビス等によって固定されており、障子2は、右竪枠14に固定されたヒンジ部材7のヒンジ軸7aを中心に開閉自在に支持されている。
また、右竪框24の外周面には、図6,図7(b)に示すように、右竪枠14の内周面に配置された外れ防止金具5の枠側部材51に対応するように、外れ防止金具5の框側部材52が配置されており、竪框補強材243に固定されている。
戸先側框である左竪框23は、図6に示すように、室内側面にハンドル9が設けられている。
ハンドル9は、樹脂材料からなり、使用者が握るハンドル部91と左竪枠13に設けられたロック受8のロック受部81aに嵌り込むロック部92を有しており、ハンドル9の内部には金属材料からなる芯材93が内蔵されている。
ハンドル9は、ハンドル軸93aを中心にして障子2の面内方向で回動可能に取り付けられており、ハンドル9を回動してロック部92を左竪枠13の室内側面に固定されたロック受8のロック受部81aに嵌合することで障子2を閉鎖状態に維持する。
以上、本実施形態の開き窓の構成について説明したが、本実施形態の開き窓は、上枠11と上框21及び下枠12と下框22の関係において、開口が向かい合う補強材をそれぞれ配置するとともに、補強材に加熱膨張材を配置することによって、上枠11と上框21との間及び下枠12と下框22との間における防火性能を向上させている。
以下、さらに説明する。
本実施形態の開き窓は、図8(a)に示すように、上枠11の内周側に略L字状の外れ防止補強材114が内周側に向かって配置されており、外れ防止補強材114は、見込壁及び室外側見付壁の内側に火災時の加熱により膨張する加熱膨張材fが配置されている。
本実施形態の開き窓は、上框21の外周側に中空部211aを有しており、中空部211aの内部に略U字状の外周側框補強材213が外周側に向かって開口するように配置されており、外周側框補強材213の見付壁の内側に加熱膨張材f,fが配置されている。
本実施形態の開き窓は、図9(a)に示すように、下枠12の内周側に略L字状の外れ防止補強材124が内周側に向かって配置されており、外れ防止補強材124は、見込壁及び室外側見付壁の内側に火災時の加熱により膨張する加熱膨張材fが配置されている。
本実施形態の開き窓は、下框22の外周側に中空部221aを有しており、中空部221aの内部に略U字状の外周側框補強材223が外周側に向かって開口するように配置されており、外周側框補強材223の見付壁の内側に加熱膨張材f,fが配置されている。
-本実施形態の開き窓の効果-
以上のように、本実施形態の開き窓は、上枠11と上框21に開口が向かい合うように断面略L字状の外れ防止補強材114と略U字状の外周側框補強材213がそれぞれ配置され、両補強材の内側に加熱膨張材fが配置されているとともに、下枠12と下框22に開口が向かい合うように断面略L字状の外れ防止補強材124と略U字状の外周側框補強材223がそれぞれ配置され、両補強材の内側に加熱膨張材が配置されている。
したがって、火災時に樹脂製の枠体及び框体が溶融した際には、図8(b)に示すように、上枠11の外れ防止補強材114に設けられた加熱膨張材fと上框21の外周側框補強材213に設けられた加熱膨張材fが外れ防止補強材114と外周側框補強材213が向き合って形成される空間において密に充満し、室内外の連通を防止して延焼を抑制することができる。
同様に、火災時には、図9(b)に示すように、下枠12の外れ防止補強材124と下框22の外周側框補強材223に設けられた加熱膨張材fが外れ防止補強材124と外周側框補強材223が向き合って形成される空間において密に充満し、室内外の連通を防止して延焼を抑制することができる。
以上の実施形態は,請求項に記載された発明を限定するものではなく,例示として取り扱われることはいうまでもない。
11 :上枠
113 :上枠補強材(枠補強材)
114 :外れ防止補強材(枠補強材)
12 :下枠
123 :下枠補強材(枠補強材)
124 :外れ防止補強材(枠補強材)
125 :下がり防止部材
21 :上框
211a :中空部
213 :外周側框補強材(框補強材)
22 :下框
221a :中空部
223 :外周側框補強材(框補強材)
f :加熱膨張材

Claims (1)

  1. 枠と枠に支持される障子を備え、
    枠は、樹脂製の上枠及び下枠を有し、その内周面には、内周側に向かって開口する断面略U字状もしくは断面略L字状の枠補強材が配置されており、
    障子は、樹脂製の上框材及び下框材を有し、その中空部内には、外周側に向かって開口する断面略U字状の框補強材が配置されており、
    枠補強材及び框補強材は、それぞれ加熱膨張材が配置されており、火災時に上枠及び上框材、下枠及び下框材が溶融した際に、膨張した加熱膨張材が枠補強材と框補強材が向き合って形成される空間に充満し室内外の連通を防止する建具。
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