JP2022076265A - 建具 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、建物開口部の内周に配置される建具に対して、防火性能を向上させることを目的とする。
一実施形態の建具について、枠体の内周に框材を四周に組んでなる障子を取り付けて形成されるFIX窓の例を用いて、図面を参考にして説明する。
本実施形態のFIX窓は、樹脂材料よりなる上枠11、下枠12及び左、右竪枠13,14を四周に組んでなる枠体1の内周に、樹脂材料よりなる上框21、下框22及び左、右竪框23,24を四周に組んで内周にパネル体25を嵌め込んでなる障子2が支持されて形成されている。
枠体1を構成する上枠11は、図1(a)に示すように、建物開口部の内周面に固定される本体部11aと、本体部11aの屋内側から内周方向に延設された中空状の室内側壁11bと、本体部11aの屋外側から内周方向に延設された中空状の室外側壁11cを有しており、本体部11aの内周に、室内側壁11bと室外側壁11cによって保持溝11dが形成されている。
なお、上枠11の外周面と建物開口部の内周面との間に、加熱膨張材fを配置してもよい。
気密材s11,s12は、弾性を有しており、室内側壁11b及び室外側壁11cの下端から水平に伸びて障子2の室内側面及び室外側面に当接もしくは近接する短い気密片と、室内側壁11b及び室外側壁11cの下端から斜め上方に延びて障子2の室内側面及び室外側面に当接する気密片を備えており、2重の気密構造を構成している。
なお、下枠12の外周面と建物開口部の内周面との間に、加熱膨張材f(図示はない)を配置してもよい。
なお、気密材s21,s22は、弾性を有しており、室内側壁12b及び室外側壁12cの上端から水平に伸びて障子2の室内側面及び室外側面に当接もしくは近接する短い気密片と、室内側壁12b及び室外側壁12cの上端から斜め下方に延びて障子2の室内側面及び室外側面に当接する気密片を備えており、2重の気密構造を構成している。
右竪枠本体141は、略矩形状の中空部141aを有し、中空部141aの室外側に室外側壁142を取り付ける取付部141bを有している。
右竪枠14の内周面に、外れ防止金具5の枠側部材51が固定されている。枠側部材51は、図1(b)、図2に示すように、矩形ブロック形状の短尺部材であり、例えば右竪枠14の長手方向(高さ)方向3箇所に設けられている。
なお、右竪枠14の外周面と建物開口部の内周面の間、及び外れ防止補強材144の外周面と右竪枠14の内周面の間に、加熱膨張材fを配置してもよい。
障子2を構成する上框21は、図1(a)に示すように、複数の中空部211a,211bを有する上框本体部211と、上框本体部211の内周側に形成されるガラス間口部212を有しており、ガラス間口部212にグレイジングチャンネル等を介して単層ガラスからなるパネル体25が保持されている。
右竪框24に配置された竪框補強材243及びガラス間口補強材247は、ビス等の固定手段bによって連結されており、適宜加熱発泡材fが配置されている。
なお、枠側部材51と框側部材52は、見込み方向で一部重複していればよいが、框側部材52が枠側部材51よりも上方に位置している方が好ましい。
框側部材52が枠側部材51よりも上方に位置していることによって、火災時に障子が下降しても枠側部材51と框側部材52との重複を維持することができる。
以下、防火性能を付与した外れ防止金具5について、説明する。
なお、外れ防止補強材144と右竪枠14との間に加熱膨張材fが配置されていてもよい。
なお、本実施形態の外れ防止金具5の枠側部材51及び框側部材52は、長方形状の金属板51a,52aを複数積層して形成されているが、一つのブロックによって形成してもよい。
以上のように、本実施形態のFIX窓は、外れ防止金具5の枠側部材51及び框側部材52をともに、竪枠に配置された補強材及び竪框に配置された補強材に連結することによって、火災時に熱によって枠材もしくは框材が溶融しても、外れ防止金具5が補強材によって維持され、障子の外れを抑制することができる。
さらに、外れ防止補強材144の室外側見付壁144bに加熱膨張材fが配置されているので、火災時には、外れ防止金具5によって維持されている(右)竪枠14と(右)竪框24との間を閉塞し、室内外の連通を防止することができる。
他の実施形態の建具について、建物開口部の内周に固定される枠体の内周に框材を四周に組んでなる障子を開き自在に支持して形成される開き窓の例を用いて、図面を参考にして説明する。
本実施形態の開き窓は、樹脂材料よりなる上枠11、下枠12及び左、右竪枠13,14を四周に組んでなる枠体1の内周に、樹脂材料よりなる上框21、下框22及び左、右竪框23,24を四周に組んで内周にパネル体25を嵌め込んでなる障子2が開き自在に支持されている。
枠体1を構成する上枠11は、図4に示すように、建物開口部の内周面に固定される上枠本体111と、上枠本体111の室外側内周面に取付けられ中空部を有する室外側壁112を有している。
上枠本体111は、略矩形状の中空部111aを有し、中空部111aの室外側に室外側壁112を取り付ける取付部111bを有している。
なお、上枠11の外周面と建物開口部の内周面の間、及び外れ防止補強材114の外周側面と上枠11の内周面の間に加熱膨張材fを設けてもよく、火災時に発泡して上枠11が溶融した際に生じる隙間を埋めることで防火性能を向上させる。
下枠本体121は、略矩形状の中空部121aを有し、中空部121aの室外側に室外側壁122を取り付ける取付部121bを有している。
なお、上枠11と同様に、下枠12の外周面と建物開口部の内周面の間、及び外れ防止補強材124の外周側面と下枠12の内周面の間に加熱膨張材fを設けてもよい。
ヒンジ部材7は、枠側部材71が右竪枠14の内周面に配置され、ビス等の固定手段によって右竪枠本体141の中空部141a内に配置された竪枠補強材143に固定されている。
ロック受8は、樹脂材料からなり、内周に開口するロック受部81aを有している。
障子2を構成する上框21及び下框22は、図1(a)及び図4からわかるように、FIX窓の実施形態の障子2の上框21及び下框22と同様の構成を有しているので、図4に符号のみを記載して説明は省略する。
右竪框24は、高さ方向の複数箇所において、外周側面にヒンジ部材7の框側部材72がビス等によって固定されており、障子2は、右竪枠14に固定されたヒンジ部材7のヒンジ軸7aを中心に開閉自在に支持されている。
ハンドル9は、樹脂材料からなり、使用者が握るハンドル部91と左竪枠13に設けられたロック受8のロック受部81aに嵌り込むロック部92を有しており、ハンドル9の内部には金属材料からなる芯材93が内蔵されている。
また、本実施形態の開き窓は、ロック受8に防火性能をもたせることで、防火性能を向上させることができる。
以下、防火性能を付与したロック受8について、説明する。
ロック受本体81は、矩形ブロック形状をしており、左竪枠13の室内側面に固定された状態で内周側となる面に凹状のロック受部81aが形成されており、同状態で室内側から室外側に向かって貫通する上下のビス孔81b,81bを有している。
また、通常時にハンドル9を回動させてのロック部92をロック受部81a内に挿入するときに、ロック部92がロック受補強材82の開口部82cの縁に当たらないように開口部82cを形成することで、摩擦の増加やハンドル9の傷付きを抑制でき、スムーズな閉鎖操作を行うことができる。
以上のように、本実施形態の開き窓は、戸先側の左竪枠13に設けたロック受8に金属材料からなるロック受補強材82が設けられており、吊元側の右竪枠14及び右竪框24に外れ防止金具5が設けられているで、火災時の熱によって枠材もしくは框材が溶融しても、ロック受補強材82及びハンドル9の金属製の芯材93の嵌合によって戸先側の竪枠と竪框との係合が維持されるとともに、外れ防止金具5によって吊元側の竪枠と竪框との係合が維持され、障子の外れを抑制することができる。
131 :左竪枠本体
131a :中空部
133 :竪枠補強材
14 :右竪枠(竪枠材)
141 :右竪枠本体
141a :中空部
141b :取付部
142 :室外側壁
143 :竪枠補強材
144 :外れ防止補強材
144a :見込壁
144b :見付壁
2 :障子
23 :左竪框(竪框材)
24 :右竪框(竪框材)
5 :外れ防止金具
51 :枠側部材
52 :框側部材
8 :ロック受
81 :ロック受本体
81a :ロック受部
82 :ロック受補強材
82a :見込壁部
82b :固定部
82c :開口部
92 :ロック部
241 :右竪框本体部
243 :竪框補強材
Claims (1)
- 樹脂製の竪枠材を有する枠体と、樹脂製の竪框材を有する框体を備え、
竪枠材は、補強材が設けられているとともに、補強材に外れ防止金具の枠側部材が連結されており、
竪框材は、補強材が設けられているとともに、補強材に外れ防止金具の框側部材が連結されている建具。
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2020
- 2020-11-09 JP JP2020186604A patent/JP2022076265A/ja active Pending
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