JP2018048483A - 建具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
建物開口部に固定される枠体と、アルミ形材からなる框材と樹脂材料からなる框材とからなる縦框及び横框を有し、縦框の内周面に横框の端面を突き当てて框組してなる障子を備え、縦框のアルミ形材からなる框材の内周面の見込み寸法が横框のアルミ形材からなる框材の端面の見込み寸法よりも小さく形成されており、横框のアルミ形材からなる框材の中空部内に加熱膨張材を取り付けた補強部材が設けられ、加熱膨張材は火災時に膨張して横框と縦框との接合部において横框のアルミ形材からなる框材の中空部が縦框のアルミ形材からなる框材の室内側に露出して形成される連通孔を塞ぐ。
【選択図】図4
Description
そして、特許文献1のような複合サッシにおいて、さらなる断熱性を向上させることが求められている。
また、近年、建具に対して求められている防火性能を維持するためにアルミ形材の中空部内にスチール等の金属材料からなる補強部材を配置することがあるが、アルミ形材の見込み寸法を小さくすることで、縦框と横框とを接合するタッピングホールとアルミ形材部分の室外側壁との間の壁面に沿って補強部材を配置することが困難となり、補強部材をタッピングホールとを見付け方向で重ねた状態でアルミ形材に固定する必要が生じ、補強部材による十分な防火構造ができなくなることがあった。
本発明の建具を、実施形態として建物の勝手口ドアを用いて説明する。
本発明の実施形態に係る勝手口ドアは、図1に示すように、上枠11,下枠12及び左、右縦枠13,14を四周に組んでなり、建物の開口部に設置されてなる枠体1に対して、上框21、下框22及び左、右縦框23,24を四周に組んでなる框枠の内周にパネル等が装着されてなるドア本体(障子)2をヒンジhにより開閉自在に支持して構成されている。
金属上枠111は、建物開口部の室外側から室外側に張り出すように固定される中空の上枠本体部111aと、上枠本体部111aの室内側側面から室内側に延びる上枠室内側部111bを有しており、内周面(下面)には上枠本体部111aと上枠室内側部111bとに亘って上方に凹む凹部111cが形成されている。
そして、金属上枠111の上枠本体部111aの内周面から樹脂上枠112の樹脂上枠室外側部112aの内周面および上戸当部112bの室外側面にかけて、ステンレス等の金属部材からなる断面L字状の補強部材51が固定されている。
さらに、金属上枠111の上枠本体部111aの室外側の内周面(下面)には、加熱により膨張する加熱膨張材f1が配置されているとともに、樹脂上枠112の上戸当部112bの室外側面の下端には、一部が加熱膨張材により形成された気密材s1が室外側に向けて配置されている。
金属下枠121は、建物開口部の室外側の内周から室外側に張り出すように固定される下枠本体部121aと、下枠本体部121aの室内側上端から室内側に延びる下枠立上り部121bを有している。
樹脂下枠122の下戸当部122aの室外側面には、一部が加熱膨張材により形成された気密材s2が室外側に向けて配置されている。
左、右金属縦枠131,141は、建物開口部の室外側から室外側に張り出すように固定される中空の左、右縦枠本体部131a,141aと、左、右縦枠本体部131a,141aの室内側に延びる左、右縦枠室内側部131b,141bを有しており、左、右縦枠本体部131a,141aの内周面の室内側端部に外周に凹む段部131c,141cが形成されている。
左、右副樹脂縦枠133,143は、室内側の左、右副樹脂縦枠中空部133a,143aと、左、右副樹脂縦枠中空部133a,143aの室外側に連設される左、右副樹脂縦枠室外側部133b、143bと、左、右副樹脂縦枠中空部133a,143aの室内側に延び躯体に固定される顎部133c、143cを有している。そして、左、右主樹脂縦枠132,142に左、右副樹脂縦枠133,143を固定することで、両者間に、さらに2つの中空部が形成され、全体として、左、右金属縦枠131,141の左、右縦枠室内側部131b,141bから内周に突出する戸当たりが形成される。
左、右樹脂縦枠の左、右戸当部132c,142cの室外側面内周端には、一部が加熱膨張材により形成された気密材s3,s4が室外側に向けて配置されている。
金属上框211は、中空部からなる上框本体部211aと、上框本体部211aの室外側上端から上方に延設される上框上壁部211bと、上框本体部211aの室外側下端から下方に延設される上框間口外壁部211cを有しており、上框本体部211aの中空部内には、金属材料からなる補強部材61が配置されている。
補強部材61の上下方向の見付け寸法は、上框本体部211aの中空部内に設けられている上下タッピングホール間の寸法と略同等となっており、室外側壁部61aを上框本体部211aの中空部の室外側面に対向させた状態で、上下タッピングホールと上壁部61bおよび底壁部61cが見付け方向に重なるように配置され、上壁部61bおよび底壁部61cがそれぞれ上框本体部211aの中空部の上面および底面にネジ等の固定手段によって固定されている。
そして、樹脂上框本体部212aには、室外側から上框本体部211aに向かって複数の条片212dが設けられており、上框本体部211aの室内側に当接することで上框本体部211aと樹脂上框本体部212aとの間に複数の中空部が形成されている。
また、金属上框211の上面と樹脂上框212の上面にかけてステンレス等の金属部材からなる補強部材56が固定されている。
金属下框221は、中空部からなる下框本体部221aと、下框本体部221aの室外側下端から下方に延設される下框下壁部221bと、下框本体部221aの室外側上端から上方に延設される下框間口外壁部221cを有しており、下框本体部221aの中空部内には、金属材料からなる補強部材62が配置されている。
補強部材62の上下方向の見付け寸法は、下框本体部221aの中空部内に設けられている上下タッピングホール間の寸法と略同等となっており、室外側壁部62aを下框本体部221aの中空部の室外側面に対向させた状態で、上下タッピングホールと上壁部62bおよび底壁部62cが見付け方向に重なるように配置され、上壁部62bおよび底壁部62cがそれぞれ下框本体部221aの中空部の上面および底面にネジ等の固定手段によって固定されている。
そして、樹脂下框本体部222aには、室外側から下框本体部221aに向かって複数の条片222dが設けられており、下框本体部221aの室内側に当接することで下框本体部221aと樹脂下框本体部222aとの間に複数の中空が形成されている。
また、金属下框221の下面と樹脂下框222の下面にかけてステンレス等の金属部材からなる補強部材57が固定されている。
金属左縦框231は、中空部からなる左縦框本体部231aと、左縦框本体部231aの室外側内周端から内周方向に延設される左縦框間口外壁部231bを有しており、
左縦框本体部231aの中空部内には、金属材料からなる補強部材63が配置されている。
補強部材63の左右方向の見付け寸法は、左縦框本体部231aの中空部において見込み寸法の小さな内周側中空部分の左右方向見付け寸法と略同等となっており、室外側壁部63aおよび内周壁部63cを左縦框本体部231aの中空部の室外側面及び内周側面に対向させた状態で、内周壁部63cが左縦框本体部231aの中空部の内周面にネジ等の固定手段により固定されている。
樹脂左縦框本体部232aの室外側には、左縦框本体部231aに向かって複数の条片232dが突設され、内周端部には左縦框本体部231aの内周側端に向かって中空部232eが設けられており、それぞれ左縦框本体部231aの室内側に当接することで左縦框本体部231aと樹脂左縦框本体部232aとの間に複数の中空部が形成されている。
また、金属左縦框231の外周面と樹脂左縦框232の外周面にかけてステンレス等の金属部材からなる補強部材58が固定されている。
金属右縦框241は、中空の右縦框本体部241aと、右縦框本体部241aの室外側外周端から室外側に延びその後外周側に屈曲して延設される右縦框煙返し部241bと、右縦框本体部241aの室外側内周端から内周方向に延設される右縦框間口外壁部241cを有しており、右縦框本体部241aの中空部内には、金属材料からなる補強部材64が配置されている。
補強部材64の左右方向の見付け寸法は、右縦框本体部241aの中空部の見付け寸法と略同等となっており、室外側壁部64aおよび内周壁部64cを右縦框本体部241aの中空部の室外側面及び内周側面に対向させた状態で、内周壁部64cが左縦框本体部231aの中空部の内周面にネジ等の固定手段により固定されている。
樹脂右縦框本体部242aの室外側には、右縦框本体部241aに向かって複数の条片242dが突設され、内周端部には右縦框本体部241aの内周側端に向かって中空部242eが設けられており、それぞれ右縦框本体部241aの室内側に当接することで右縦框本体部241aと樹脂右縦框本体部242aとの間に複数の中空部が形成されている。
本実施形態の勝手口ドアは、ドア本体2を構成する各框材を、アルミ形材からなる金属框材の室内側に樹脂材料からなる樹脂框材を配置してなる複合框で形成することにより、断熱性を有する障子として形成されているが、金属框材の見込み寸法を効率的にできるだけ小さくすることにより、断熱性をさらに向上させているとともに、見込み寸法を小さくすることによる防火性能の低下をおさえることができる構成を備えている。
以下に、説明する。
一方、左、右縦框23,24については、ヒンジhやロック装置等の部材を強固に固定するために金属左縦框231、金属右縦框241の外周側見込み面の見込み寸法は所定寸法以下に形成することができないが、外周側見込み面の見込み寸法を大きく形成することで強度を確保することができ、その分、左縦框本体部231a、右縦框本体部241aの室内側面に段部を形成するなどして内周側見込み面を小さく形成することができる。
具体的に、上框部分を用いて説明すると、図4に示すように、断熱性を向上させるために、金属上框211の上框本体部211aの見込み寸法を上框21の見込み寸法全体のほぼ半分程度まで小さく形成すると、上框本体部211aの中空部内に配置される略U字状の補強部材61は、上壁部61b、底壁部61cが左、右縦框本体部231a,241aと上框本体部211a、下框本体部221aとを連結するためのタッピングホール211d,211eと上框本体部211aの中空部の室外側面との間に収まらず、タッピングホール211d,211eに重ねて配置されることとなる。
そのため、補強部材61の室外側壁部61aが上框本体部211aの見付け面全体を補強することができず、火災時に上框本体部211aの室外側面が溶解した場合に、補強部材61の上壁部61bの上方および底壁部61cの下方に連通孔a1,a2が生じてしまい、上框本体部211a内への煙や炎の侵入を防ぐことができない。
したがって、火災時には、火炎や熱によって横框の室外側面が熔解して横框の中空部内に火炎や煙が侵入しても、補強部材61の左右両端部に配置した加熱膨張材7が膨張して上框(横框)21と左、右縦框23,24との連結部に形成される連通孔a3を加熱膨張材により塞ぐので、横框内に侵入した炎や煙がさらに障子の室内側に侵入することを防ぐことができる。
そのため、横框と縦框の当接部において、両者を面一に連結する等の見込み寸法上の制約がなく、横框と縦框の見込み寸法をそれぞれ独立して設計することができ、さらなる断熱性の向上をはかることができる。
また、加熱膨張材が配置される部位も補強部材の端部であれば、何ら限定されるものではない。
11 :上枠
111 :金属上枠
111a :上枠本体部
111b :上枠室内側部
111c :凹部
112 :樹脂上枠
112a :樹脂上枠室外側部
112b :上戸当部
112c :樹脂上枠固定部
112d :顎部
112e :上樹脂キャップ
12 :下枠
121 :金属下枠
121a :下枠本体部
121b :部
122 :樹脂下枠
122a :下戸当部
122b :顎部
13 :右縦枠
131 :右金属縦枠
131a :右縦枠本体部
131b :右縦枠室内側部
131c :段部
132 :右主樹脂縦枠
132a :右主樹脂縦枠中空部
132b :右主樹脂縦枠溝部
132c :右戸当部
133 :右副樹脂縦枠
133a :右副樹脂縦枠中空部
133b :右副樹脂縦枠室外側部
14 :右縦枠
141 :右金属縦枠
141a :右縦枠本体部
141b :右縦枠室内側部
141c :段部
142 :右主樹脂縦枠
142a :右主樹脂縦枠中空部
142b :右主樹脂縦枠溝部
142c :右戸当部
143 :右副樹脂縦枠
143a :右副樹脂縦枠中空部
143b :右副樹脂縦枠室外側部
2 :ドア本体
7 :加熱膨張材
21 :上框
21a :上パネル間口
211 :金属上框
211a :上框本体部
211b :上框上壁部
211c :上框間口外壁部
211d :タッピングホール
211e :タッピングホール
212 :樹脂上框
212a :樹脂上框本体部
212c :上框間口内壁部
212d :条片
22 :下框
22a :下パネル間口
221 :金属下框
221a :下框本体部
221b :下框下壁部
221c :下框間口外壁部
222 :樹脂下框
222a :樹脂下框本体部
222b :下框間口内壁部
23 :右縦框
23a :左パネル間口
231 :金属左縦框
231a :左縦框本体部
231b :左縦框間口外壁部
231d :段部
232 :樹脂左縦框
232a :樹脂左縦框本体部
232c :左縦框間口内壁部
232d :条片
232e :中空部
24 :右縦框
24a :右パネル間口
241 :金属右縦框
241a :右縦框本体部
241b :右縦框煙返し部
241c :右縦框間口外壁部
241d :段部
242 :樹脂右縦框
242a :樹脂右縦框本体部
242c :右縦框間口内壁部
242d :条片
51 :補強部材
53 :補強部材
54 :補強部材
56 :補強部材
57 :補強部材
58 :補強部材
61 :補強部材
61a :室外側壁部
61b :上壁部
61c :底壁部
62 :補強部材
62a :室外側壁部
62b :上壁部
62c :底壁部
63 :補強部材
63a :室外側壁部
63b :外周壁部
63c :内周壁部
64 :補強部材
64a :室外側壁部
64b :内周壁部
64c :外周壁部
Claims (1)
- 建物開口部に固定される枠体と、アルミ形材からなる框材と樹脂材料からなる框材とからなる縦框及び横框を有し、縦框の内周面に横框の端面を突き合わせて接合して框組してなる障子を備え、
縦框のアルミ形材からなる框材の内周面の見込み寸法が横框のアルミ形材からなる框材の中空部の見込み寸法よりも小さく形成されており、
横框のアルミ形材からなる框材の中空部内に加熱膨張材を取り付けた補強部材が設けられ、加熱膨張材は火災時に膨張して横框と縦框との接合部において横框のアルミ形材からなる框材の中空部が縦框のアルミ形材からなる框材の室内側に露出して形成される連通孔を塞ぐ
ことを特徴とする建具。
Priority Applications (1)
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JP2016184589A JP6673792B2 (ja) | 2016-09-21 | 2016-09-21 | 建具 |
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JP2016184589A JP6673792B2 (ja) | 2016-09-21 | 2016-09-21 | 建具 |
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ID=61767399
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Country Status (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6327826B1 (en) * | 1996-02-01 | 2001-12-11 | Lorient Polyproducts Limited | Structural frame member |
JP2014218832A (ja) * | 2013-05-08 | 2014-11-20 | 三協立山株式会社 | 上げ下げ窓 |
JP2015042801A (ja) * | 2013-08-26 | 2015-03-05 | 株式会社Lixil | 窓の防火構造 |
-
2016
- 2016-09-21 JP JP2016184589A patent/JP6673792B2/ja active Active
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