JP7469076B2 - 光学系システム - Google Patents

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Description

本発明は、リレー光学系および光学系システムに関する。
従来、結像光学系により結像される像を撮像素子や他の光学系にリレーするリレー光学系が知られている。
例えば、特許文献1には、リレー光学系を含んで構成された顕微鏡システムが記載されている。この顕微鏡システムを図5に例示する。図5に示す顕微鏡システム100は、対物レンズ91および結像レンズ92を含む結像光学系101と、結像光学系101による中間像をリレーして撮像素子97に再結像させるリレー光学系としてのリレーレンズ93,94と、リレーレンズ93,94間に配置される焦点距離可変レンズ95と、を備えている。
特開2019-074722号公報
ところで、結像光学系に対して、他の光学系である追加光学系を組み合わせることで、1つの光学系システムを構築する場合がある。結像光学系と追加光学系とを組み合わせる際には、両者の開口数を合わせることが望ましい。しかし、結像光学系の開口数に合わせて追加光学系を設計した場合、追加光学系が大型化してしまう可能性がある。
例えば、前述の図5に示す顕微鏡システム100を例に用いて説明する。
図5に示す顕微鏡システム100は、対物レンズ91および結像レンズ92を含む結像光学系101に対して、リレーレンズ93,94および焦点距離可変レンズ95を含む追加光学系102を組み合わせることで構築されるものとする。
ここで、図6に示すように、結像光学系101が比較的大きな像側開口数を有する一方、追加光学系102の物体側開口数が何らかの要因(例えば焦点距離可変レンズ95の有効径D)により制限されており、結像光学系101の像側開口数が追加光学系102の物体側開口数よりも大きい場合を仮定する。
このような場合、図6中で斜線をかけた領域の光が追加光学系102に入射することができない。すなわち、結像光学系101から追加光学系102に入射する光束の幅が狭まり、像の明るさが低下してしまう。
そこで、追加光学系102の光学性能を低下させないためには、追加光学系102の物体側開口数が結像光学系101の像側開口数に一致するように、焦点距離可変レンズ95の有効径Dを拡大する等、追加光学系102を再設計することが望ましい。しかしながら、比較的大きな開口数を有する結像光学系101に合わせて追加光学系102を再設計すると、追加光学系102が大型化してしまう。
以上の問題は、顕微鏡システム100の例に限られず、結像光学系に対して追加光学系を組み合わせる場合に広く共通する。
本発明は、結像光学系に対して追加光学系を組み合わせる際、追加光学系の光学性能低下や大型化を抑制できるリレー光学系および光学系システムを提供することを目的とする。
本発明のリレー光学系は、結像光学系と、前記結像光学系の像側に配置されかつ前記結像光学系の像側開口数よりも小さい物体側開口数を有する追加光学系と、を含む光学系システムに用いられ、前記結像光学系と前記追加光学系との間に配置されるリレー光学系であって、前記結像光学系から入射される光を平行光に変換する複数の第1マイクロレンズを有する第1マイクロレンズアレイと、複数の前記第1マイクロレンズから入射される前記平行光を結像させる複数の第2マイクロレンズを有し、かつ、前記第1マイクロレンズアレイの焦点距離よりも大きい焦点距離を有する第2マイクロレンズアレイと、を備えることを特徴とする。
本発明では、第2マイクロレンズアレイの焦点距離が第1マイクロレンズアレイの焦点距離よりも大きいことにより、リレー光学系の像側開口数が当該リレー光学系の物体側開口数よりも小さくなる。このため、結像光学系の像側開口数とリレー光学系の物体側開口数との差異、または、追加光学系の物体側開口数とリレー光学系の像側開口数との差異の少なくとも一方を低減できる。よって、本発明のリレー光学系を用いた光学系システムにおいて、結像光学系レンズから追加光学系レンズに向かう光束の幅が減少することを抑制でき、その結果、像の明るさが低下することを抑制できる。
また、本発明のリレー光学系を用いた光学系システムにおいて、結像光学系レンズからリレー光学系に入射する光束は、第1マイクロレンズアレイを構成する各第1マイクロレンズによって分割され、光軸に平行な光束に変換された後、第2マイクロレンズアレイを構成する各第2マイクロレンズによって個別に結像される。すなわち、本発明のリレー光学系を通過する光束は、光学系システムの光軸付近を通る光束であっても、当該光軸から離れた位置を通る光束であっても、それぞれ、光軸から離れる方向へ進まず、光軸に沿って進む。このため、本発明のリレー光学系は、結像光学系レンズによる像の倍率および画角を変化させることなく、当該像を追加光学系レンズにリレーすることができる。
以上により、本発明のリレー光学系を用いた光学系システムによれば、追加光学系の光学性能低下を抑制できる。また、本発明のリレー光学系を用いれば、結像光学系に合わせて追加光学系を再設計する必要がなくなり、追加光学系が大型化してしまうことを回避できる。
本発明のリレー光学系において、前記第2マイクロレンズアレイの焦点距離に対する前記第1マイクロレンズアレイの焦点距離の比は、前記追加光学系の物体側開口数に対する前記結像光学系の像側開口数の比に等しいことが好ましい。
本発明のリレー光学系を用いた光学系システムでは、結像光学系の像側開口数とリレー光学系の物体側開口数とを一致させつつ、追加光学系の物体側開口数とリレー光学系の像側開口数とを一致させることができる。これにより、追加光学系の光学性能低下をより好適に抑制できる。
本発明の光学系システムは、結像光学系と、前記結像光学系の像側に配置されかつ前記結像光学系の像側開口数よりも小さい物体側開口数を有する追加光学系と、前記結像光学系と前記追加光学系との間に配置されるリレー光学系とを備え、前記リレー光学系は、前記結像光学系から入射される光を平行光に変換する複数の第1マイクロレンズを有する第1マイクロレンズアレイと、複数の前記第1マイクロレンズから入射される前記平行光を結像させる複数の第2マイクロレンズを有し、かつ、前記第1マイクロレンズアレイの焦点距離よりも大きい焦点距離を有する第2マイクロレンズアレイと、を備えることを特徴とする。
本発明の光学系システムによれば、前述した本発明のリレー光学系の効果と同様の効果を奏する。
本発明の一実施形態のリレー光学系を用いた光学系システムを示す模式図。 前記実施形態のリレー光学系の一部を示す模式図。 前記実施形態のリレー光学系を使用した例を示す模式図。 比較例のリレー光学系を用いた光学系システムを示す模式図。 従来のリレー光学系を含んだ光学系の例を示す模式図。 従来の問題を説明するための模式図。
〔実施形態〕
本発明の一実施形態について説明する。
図1において、本実施形態のリレー光学系10は、光学系システム1に用いられている。すなわち、本実施形態の光学系システム1は、サンプルからの光を結像する結像光学系20と、結像光学系20の像側に配置される追加光学系30と、結像光学系20と追加光学系30との間に配置されるリレー光学系10とを含む。
なお、図1には、結像光学系20のうち最も像側に配置されるレンズである結像光学系レンズ21と、追加光学系30のうち最も物体側に配置される追加光学系レンズ31とが図示されている。
本実施形態の光学系システム1において、結像光学系20は、サンプルからの光を結像して第1中間像Iを形成し、リレー光学系10は、結像光学系20から入射される第1中間像Iを再結像して第2中間像Iを形成する。追加光学系30は、リレー光学系10から入射される第2中間像Iを、撮像素子などに再結像してもよいし、さらに他の光学系へリレーしてもよい。
ここで、結像光学系20の物体側開口数(すなわち結像光学系レンズ21の物体側開口数)をNAaとし、追加光学系30の像側開口数(すなわち追加光学系レンズ31の像側開口数)をNAbとするとき、各開口数NAa,NAbは、NAa>NAbであるように構成されている。
なお、図1では、結像光学系20から出射する光束の光軸Aに対する角度θと、追加光学系30に入射する光束の光軸Aに対する角度θとが図示されている。周囲の媒体の屈折率をnとするとき、各開口数NAa,NAbは、以下の式(1),(2)で表される。
NAa=nsinθ ・・・(1)
NAb=nsinθ ・・・(2)
ここで、θ>θである。
リレー光学系10は、物体側から順に、第1マイクロレンズアレイ11および第2マイクロレンズアレイ12を有している。
第1マイクロレンズアレイ11は、光学系システム1の光軸Aに直交する平面において、複数の第1マイクロレンズL1を格子状またはハニカム形状に二次元配列して構成されている。
第1マイクロレンズアレイ11は、第1マイクロレンズL1の物体側焦点と結像光学系レンズ21の像側焦点とが光軸A方向に同じ位置になるように配置される。すなわち、結像光学系レンズ21と第1マイクロレンズアレイ11との間の距離は、結像光学系レンズ21の焦点距離faと第1マイクロレンズL1の焦点距離f1との和に等しい。
第2マイクロレンズアレイ12は、第1マイクロレンズアレイ11と同様、光学系システム1の光軸Aに直交する平面において、複数の第2マイクロレンズL2を格子状またはハニカム形状に二次元配列して構成されている。
第2マイクロレンズアレイ12は、第2マイクロレンズL2の像側焦点と追加光学系レンズ31の物体側焦点とが光軸A方向に同じ位置になるように配置される。すなわち、第2マイクロレンズアレイ12と追加光学系レンズ31との間の距離は、第2マイクロレンズL2の焦点距離f2と追加光学系レンズ31の焦点距離fbとの和に等しい。
なお、第1マイクロレンズL1の焦点距離f1を第1マイクロレンズアレイ11の焦点距離f1と称し、第2マイクロレンズL2の焦点距離f2を第2マイクロレンズアレイ12の焦点距離f2と称する場合がある。
以上のリレー光学系10において、第1マイクロレンズアレイ11および第2マイクロレンズアレイ12は、各第1マイクロレンズL1と各第2マイクロレンズL2とが互いに対向し、各光軸が一致するように配置されている。また、第1マイクロレンズアレイ11および第2マイクロレンズアレイ12は、第2マイクロレンズアレイ12の焦点距離f2が第1マイクロレンズアレイ11の焦点距離f1よりも大きくなるように構成されている。
このリレー光学系10において、各第1マイクロレンズL1は、結像光学系20から入射される光を平行化し、当該第1マイクロレンズL1が対向する第2マイクロレンズL2に平行光を入射させる。各第2マイクロレンズL2は、当該第2マイクロレンズL2が対向する第1マイクロレンズL1から入射される平行光を集光して第2中間像Iを形成し、当該第2中間像Iを追加光学系30にリレーする。
ここで、リレー光学系10の物体側開口数NA1は、各第1マイクロレンズL1に入射する光束の最大入射角に対応し、リレー光学系10の像側開口数NA2は、各第2マイクロレンズL2から出射する光束の最大出射角に対応する。
図2にリレー光学系10の一部を拡大して示す。リレー光学系10の物体側開口数NA1は、以下の式(3)で表される。
NA1=nsinθ≒tanθ ・・・(3)
上記式(3)において、nは、媒体の屈折率であり、空気中においてn=1とする。また、式(3)中のtanθは、以下の式(4)で表される。
tanθ=d1/f1 ・・・(4)
上記式(4)において、d1は、第1マイクロレンズL1を通過するビーム径であり、f1は、第1マイクロレンズアレイ11の焦点距離である。
同様にリレー光学系10の像側開口数NA2は、以下の式(5)で表される。
NA2=nsinθ≒tanθ ・・・(5)
式(5)において、nは、媒体の屈折率であり、空気中においてn=1とする。また、式(5)中のtanθは、以下の式(6)で表される。
tanθ=d2/f2 ・・・(6)
上記式(6)において、d2は、第2マイクロレンズL2を通過するビーム径であり、f2は、第2マイクロレンズアレイ12の焦点距離である。
本実施形態において、第1マイクロレンズL1を通過するビーム径d1と、第2マイクロレンズL2を通過するビーム径d2とは等しい。
よって、以上の式(3)~(6)により、リレー光学系10の物体側開口数NAに対する像側開口数NA2の比NA2/NA1は、以下の式(7)で表される。
NA2/NA1=(d2/f2)/(d1/f1)
=f1/f2 ・・・(7)
したがって、リレー光学系10の開口数比NA2/NA1は、第2マイクロレンズアレイ12の焦点距離f2に対する第1マイクロレンズアレイ11の焦点距離f1の比と等しくなる。
前述したように、第2マイクロレンズアレイ12の焦点距離f2は、第1マイクロレンズアレイ11の焦点距離f1よりも大きい。このため、リレー光学系10において、像側開口数NA2は、物体側開口数NA1よりも小さくなる。
〔本実施形態の効果〕
本実施形態の光学系システム1では、結像光学系20の像側開口数NAaが追加光学系30の物体側開口数NAbよりも大きいが、結像光学系20と追加光学系30との間にリレー光学系10を介在させることにより、開口数の差異を原因とする光学性能の低下を抑制できる。
すなわち、リレー光学系10において、像側開口数NA2は、物体側開口数NA1よりも小さいため、リレー光学系10を用いた光学系システム1では、結像光学系20の像側開口数NAaとリレー光学系10の物体側開口数NA1との差異、または、追加光学系30の物体側開口数NAbとリレー光学系10の像側開口数NA2との差異の少なくとも一方を低減できる。これにより、結像光学系レンズ21から追加光学系レンズ31に向かう光束の幅が減少することを抑制でき、その結果、像の明るさが低下することを抑制できる。
また、本実施形態において、結像光学系レンズ21からリレー光学系10へ入射する光は、第1マイクロレンズアレイ11を構成する各第1マイクロレンズL1によって分割され、光軸Aに平行な光束に変換された後、第2マイクロレンズアレイ12を構成する各第2マイクロレンズL2によって個別に結像される。すなわち、リレー光学系10を通過する光束は、光軸A付近を通る光束であっても、光軸Aから離れた位置を通る光束であっても、それぞれ、光軸Aから離れる方向へ進まず、光軸Aに沿って進む。このため、リレー光学系10は、結像光学系レンズ21による像の倍率および画角を変化させることなく、当該像を追加光学系レンズ31にリレーすることができる。
以上により、本実施形態のリレー光学系10を用いた光学系システム1によれば、追加光学系30の光学性能低下を抑制できる。また、本実施形態のリレー光学系10を用いれば、結像光学系20に合わせて追加光学系30を再設計する必要がなくなり、追加光学系30が大型化してしまうことを回避できる。
また、本実施形態において、第2マイクロレンズアレイ12の焦点距離f2に対する第1マイクロレンズアレイ11の焦点距離f1の比f1/f2は、追加光学系30の開口数NAbに対する結像光学系20の開口数NAaの比NAb/NAaに等しくなるように設定されることが好ましい。
例えば、追加光学系30の開口数NAbに対する結像光学系20の開口数NAaの比NAb/NAaが1/2である場合を仮定する。この場合、第1マイクロレンズアレイ11の焦点距離f1を10mm、第2マイクロレンズアレイ12の焦点距離f2を20mmに設定すること等により、焦点距離比f1/f2を1/2にすることが好ましい。
このような構成によれば、リレー光学系10の開口数比NA2/NA1は、追加光学系30の開口数NAbに対する結像光学系20の開口数NAaの比NAb/NAaと等しくなる。これにより、結像光学系20の開口数NAaとリレー光学系10の物体側開口数NA1とを一致させつつ、追加光学系30の開口数NAbとリレー光学系10の像側開口数NA2とを一致させることができる。その結果、像の明るさが低下することを、より好適に抑制できる。
〔リレー光学系10の使用例〕
本実施形態のリレー光学系10の使用例について説明する。
図3は、従来の顕微鏡システム100(図5参照)にリレー光学系10を用いることで構築された新たな光学系システム200を示している。なお、図3では、図5の顕微鏡システム100と同様の部材には、同様の符号を用いている。また、図3は、顕微鏡システム100のうち、結像レンズ92、リレーレンズ93および焦点距離可変レンズ95を図示しており、他のレンズの図示を省略している。
図3に示す光学系システム200において、結像光学系101の像側開口数は比較的大きく構成されている一方、追加光学系102の物体側開口数は、焦点距離可変レンズ95の有効径Dにより制限されており、結像光学系101の像側開口数が追加光学系102の物体側開口数よりも大きい。
なお、焦点距離可変レンズ95は、ケース内に液体が充填された液体共振式レンズであり、焦点距離可変レンズ95の有効径Dは、ケースの窓部の径である。
この光学系システム200では、本実施形態のリレー光学系10が、結像光学系101と追加光学系102との間(すなわち結像レンズ92とリレーレンズ93との間)に配置されている。これにより、前述した効果と同様、結像光学系101から追加光学系102に入射する光束の幅が狭まることがなく、像の明るさが確保される。このため、光学系システム200では、焦点距離可変レンズ95の有効径Dを拡大する必要がなく、追加光学系102を小型化することができる。
〔比較例〕
本実施形態の比較例に係るリレー光学系について説明する。
図4に示すように、比較例に係るリレー光学系40は、結像光学系20と追加光学系30との間に配置され、物体側から順に、第1リレーレンズ41および第2リレーレンズ42を有する。
この比較例において、例えば、追加光学系30の開口数NAbに対する結像光学系20の開口数NAaの比NAb/NAaが1/2であり、第1リレーレンズ41の焦点距離fc1を10mm、第2リレーレンズ42の焦点距離fc2を20mmに設定する場合を仮定する。
この場合、比較例に係るリレー光学系40の物体側開口数NAc1に対する像側開口数NAc2の比NAc2/NAc1は、追加光学系30の開口数NAbに対する結像光学系20の開口数NAaの比NAb/NAaと等しくなる。
このような比較例によれば、本実施形態と同様、開口数の不一致を解消できる。すなわち、結像光学系20の開口数NAaとリレー光学系40の物体側開口数NAc1とを一致させつつ、追加光学系30の開口数NAbとリレー光学系40の像側開口数NAc2とを一致させることができる。
しかし、比較例では、リレー光学系40を通過する光束のうち、光軸Aから離れた位置を通る光束(例えば図4中の光束Lc)が、第1リレーレンズ41の外縁部から第2リレーレンズ42の外縁部を通過することにより、光軸Aから離れる方向へ進むため、像の倍率および画角がそれぞれ上がってしまう。例えば、図4中には、結像光学系20による第1中間像Iと、リレー光学系40による第2中間像Icとをそれぞれ矢印で示しており、第2中間像Icは、第1中間像Iよりも大きい。
また、光束Lcは、光軸Aから離れる方向へ進むことにより、追加光学系レンズ31から外れてしまう。このため、開口数の不一致を解消しても、結局、像の明るさは低下してしまう。
したがって、比較例のリレー光学系40は、追加光学系30の光学性能低下を十分に抑制することができない。
これに対して、本実施形態のリレー光学系10は、前述したように第1マイクロレンズアレイ11および第2マイクロレンズアレイ12を有することにより、比較例のような倍率および画角の上昇を生じさせず、像の明るさが低下することを抑制できる。よって、本実施形態のリレー光学系10は、比較例のリレー光学系40に比べて、追加光学系30の光学性能低下を十分に抑制できる。
〔変形例〕
前記実施形態において、結像光学系20は、結像光学系レンズ21を含んで構成され、追加光学系30は、追加光学系レンズ31を含んで構成されているが、本発明はこれに限られない。結像光学系20および追加光学系30は、それぞれ、例えばピンホールやプリズムなど、レンズ以外の光学部品によって構成されてもよい。
本発明のリレー光学系は、結像光学系に対して他の光学系である追加光学系を組み合わせる場合、例えば顕微鏡システムを構築する場合に利用できる。
1…光学系システム、10…リレー光学系、11…第1マイクロレンズアレイ、L1…第1マイクロレンズ、12…第2マイクロレンズアレイ、L2…第2マイクロレンズ、20…結像光学系、21…結像光学系レンズ、30…追加光学系、31…追加光学系レンズ、40…リレー光学系、41…第1リレーレンズ、42…第2リレーレンズ、91…対物レンズ、92…結像レンズ、93…リレーレンズ、94…リレーレンズ、95…焦点距離可変レンズ、97…撮像素子、100…顕微鏡システム、101…結像光学系、102…追加光学系、A…光軸。

Claims (2)

  1. 結像光学系と、
    前記結像光学系の像側に配置されかつ前記結像光学系の像側開口数よりも小さい物体側開口数を有する追加光学系と、
    前記結像光学系と前記追加光学系との間に配置されるリレー光学系と、を備え、
    前記追加光学系は、
    前記結像光学系による中間像をリレーして撮像素子に再結像させる一対のリレーレンズと、
    前記一対のリレーレンズの間に配置された焦点距離可変レンズと、を備え、
    前記追加光学系の物体側開口数は、前記焦点距離可変レンズの有効径により制限されており、
    前記リレー光学系は、
    前記結像光学系から入射される光を平行光に変換する複数の第1マイクロレンズを有する第1マイクロレンズアレイと、
    複数の前記第1マイクロレンズから入射される前記平行光を結像させる複数の第2マイクロレンズを有し、かつ、前記第1マイクロレンズアレイの焦点距離よりも大きい焦点距離を有する第2マイクロレンズアレイと、を備える
    ことを特徴とする光学系システム。
  2. 前記第2マイクロレンズアレイの焦点距離に対する前記第1マイクロレンズアレイの焦
    点距離の比は、前記追加光学系の物体側開口数に対する前記結像光学系の像側開口数の比
    に等しい、ことを特徴とする請求項1に記載の光学系システム。
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