JP7468266B2 - 電圧検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、並列に接続された複数の抵抗素子にかかる電圧を検出する電圧検出装置に関する。
スイッチング電源等に流れる電流が検出されるに際して、最初に電圧を検出し、次に検出した電圧から電流を算出することが行われている。例えば、スイッチング電源等の出力部分に抵抗素子が配置され、当該抵抗素子にかかる電圧が検出されることが行われている。
大きな電流が抵抗素子に流れる場合がある。この場合、抵抗素子にかかる電圧が大きくなる。抵抗素子に大きな電流が流れたり、大きな電圧がかかったりすることは好ましくない。そこで、複数の抵抗素子を並列に接続することが行われる。これにより、電流が各抵抗素子に分かれて流れるため、1個の抵抗素子に流れる電流を小さく抑えることができる。また、並列に接続された複数の抵抗素子の合成抵抗値は小さくなるため、並列に接続された複数の抵抗素子にかかる電圧を小さく抑えることができる。例えば、特許文献1には、複数の抵抗素子が並列に接続された回路にかかる電圧を検出可能な電圧検出装置が開示されている。
特開2013-255340号公報
しかしながら、並列に接続された抵抗素子にかかる電圧が検出される場合、以下の問題が発生するおそれがある。
並列に接続された各抵抗素子が基板に実装される場合、各抵抗素子は、銅等で構成されたパターン配線によって接続される。パターン配線の幅、長さ、経路などの構成は様々である。
各抵抗素子を接続するパターン配線の構成が異なる場合、電流が複数の抵抗素子に均等に流れず、特定の抵抗素子に偏って流れるおそれがある。この場合、パターン配線のいずれの位置において電圧が検出されるかによって、検出される電圧にばらつきが生じる。
また、パターン配線にインピーダンスが発生する。このインピーダンスによって、並列に接続された複数の抵抗素子の合成抵抗値が変化する。これにより、検出される電圧に誤差が発生する。発生するインピーダンスが大きい程、前記の誤差は大きくなる。例えば、2個の抵抗素子を接続するパターン配線が長くなると、当該2個の抵抗素子間に発生するインピーダンスは大きくなる。また、パターン配線のインピーダンスは、温度によって変化する。温度が高い程、発生するインピーダンスは大きくなる。
従って、本発明の目的は、前記課題を解決することにあって、並列に接続された複数の抵抗素子に係る電圧を検出するに際して、パターン配線の構成や温度の影響によって生じる検出電圧のばらつきや誤差を小さくできる電圧検出装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の一態様に係る電圧検出装置は、
並列に接続された複数の抵抗素子を有する抵抗部と、
差動増幅回路と、
前記抵抗部の一端部における互いに異なる複数の位置と、前記差動増幅回路の第1入力端子とを接続する第1接続部と、
前記抵抗部の他端部における互いに異なる複数の位置と、前記差動増幅回路の第2入力端子とを接続する第2接続部と、を備え、
前記差動増幅回路の出力端子の電圧に基づいて前記抵抗部にかかる電圧を検出可能である。
本発明によれば、並列に接続された複数の抵抗素子に係る電圧を検出するに際して、パターン配線の構成や温度の影響によって生じる検出電圧のばらつきや誤差を小さくできる。
本発明の第1実施形態に係る電圧検出装置の回路図。 シミュレーションに使用された本発明の第1実施形態に係る電圧検出装置の回路図。 シミュレーションに使用された従来の形態に係る電圧検出装置の回路図。 第1実施形態のシミュレーション結果を示す表。 第1実施形態のシミュレーション結果を示すグラフ。 本発明の第2実施形態に係る電圧検出装置の回路図。 第2実施形態のシミュレーション結果を示す表。 第2実施形態のシミュレーション結果を示すグラフ。 本発明の第3実施形態に係る電圧検出装置の回路図。
本発明の一態様に係る電圧検出装置は、
並列に接続された複数の抵抗素子を有する抵抗部と、
差動増幅回路と、
前記抵抗部の一端部における互いに異なる複数の位置と、前記差動増幅回路の第1入力端子とを接続する第1接続部と、
前記抵抗部の他端部における互いに異なる複数の位置と、前記差動増幅回路の第2入力端子とを接続する第2接続部と、を備え、
前記差動増幅回路の出力端子の電圧に基づいて前記抵抗部にかかる電圧を検出可能である。
この構成によれば、抵抗部の一端部と差動増幅回路とが複数の配線によって接続されている。これにより、抵抗部の配線パターンの構成や温度の影響が低く抑えられた電圧を検出することができる。
前記第1接続部は、
前記抵抗部の前記複数の抵抗素子のうち互いに最も離れた位置にある第1抵抗素子及び第2抵抗素子の一方である前記第1抵抗素子の一端と、前記第1入力端子とを接続する第1配線部と、
前記第2抵抗素子の一端と、前記第1入力端子とを接続する第2配線部と、を備え、
前記第2接続部は、
前記第1抵抗素子の他端と、前記第2入力端子とを接続する第3配線部と、
前記第2抵抗素子の他端と、前記第2入力端子とを接続する第4配線部と、を備えていてもよい。
この構成によれば、第1配線部及び第3配線部は、第1抵抗素子から延びており、第2配線部及び第4配線部は、第2抵抗素子から延びている。ここで、第1抵抗素子及び第2抵抗素子は複数の抵抗素子のうちで互いに最も離れた2個の抵抗素子である。このような構成では、配線部が接続されている2個の抵抗素子が互いに近い位置にある構成よりも、配線パターンの影響を低く抑えることができるため、各抵抗素子を接続するパターン配線の構成の違いによる電流の偏りの影響を低減することができる。
前記第1接続部は、前記複数の抵抗素子の各一端と前記第1入力端子とを接続し、
前記第2接続部は、前記複数の抵抗素子の各他端と前記第2入力端子とを接続していてもよい。
この構成によれば、抵抗部の全ての抵抗素子から配線部が延びている。このような構成では、抵抗部が備える複数の抵抗素子のうちの一部の抵抗素子から配線部が延びている構成よりも、抵抗部の配線パターンの構成や温度の影響が低く抑えられた電圧を検出することができる。
前記複数の抵抗素子の各一端は、前記抵抗部の一端部において、第1方向に並んだ状態で接続されており、
前記第1接続部の複数の位置は、前記第1方向に等間隔に位置し、
前記複数の抵抗素子の各他端は、前記抵抗部の他端部において、第2方向に並んだ状態で接続されており、
前記第2接続部の複数の位置は、前記第2方向に等間隔に位置していてもよい。
この構成によっても、抵抗部の一端部及び他端部と差動増幅回路とがそれぞれ複数の配線によって接続されている。これにより、抵抗部の配線パターンの構成や温度の影響が低く抑えられた電圧を検出することができる。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電圧検出装置の回路図である。
電圧検出装置10は、外部装置に接続されるものである。第1実施形態の電圧検出装置10は、外部装置の一例としてのスイッチング電源70の出力部71に接続されている。電圧検出装置10は、電圧検出装置10が備える抵抗部20にかかる電圧を検出可能である。抵抗部20の抵抗値と検出された電圧とに基づいて、オームの法則により、当該出力部に流れる電流が算出可能である。
図1に示すように、電圧検出装置10は、抵抗部20と、第1接続部30と、第2接続部40と、差動増幅回路50とを備えている。
抵抗部20は、7個の抵抗素子R1~R7が並列に接続された回路である。各抵抗素子R1~R7の抵抗値は30mΩである。なお、各抵抗素子R1~R7の抵抗値は30mΩに限らない。また、各抵抗素子R1~R7の抵抗値は、前記のように互いに等しくてもよいし、互いに異なる値であってもよい。また、抵抗部20が備える抵抗素子の数は7個に限らない。
入力配線21と出力配線22とが、抵抗部20に接続されている。
入力配線21の一端部21Aは、抵抗部20の一端部20Aのうち、抵抗素子R4の一端R4Aに接続されている。抵抗部20の一端部20Aは、並列に接続された抵抗素子R1~R7の一方側(スイッチング電源側)の端部であり、図1において太い線で示されている部分である。
入力配線21の他端部21Bは、例えばスイッチング電源70の出力部71に接続される。
出力配線22の一端部22Aは、抵抗部20の他端部20Bのうち、抵抗素子R4の他端R4Bに接続されている。抵抗部20の他端部20Bは、並列に接続された抵抗素子R1~R7の他方側(スイッチング電源とは反対側)の端部であり、図1において太い線で示されている部分である。
出力配線22の他端部22Bは、例えばスイッチング電源70によって電力供給される外部装置80に接続されている。
なお、入力配線21及び出力配線22は、抵抗素子R1~R7のうち、抵抗素子R4以外に接続されていてもよい。また、入力配線21が接続される抵抗素子と、出力配線22が接続される抵抗素子とは、異なる抵抗素子であってもよい。例えば、入力配線21の一端部21Aが、抵抗部20の一端部20Aのうち、抵抗素子R1の一端R1Aに接続され、出力配線22の一端部22Aは、抵抗部20の他端部20Bのうち、抵抗素子R7の他端R7Bに接続されていてもよい。
第1接続部30は、2本の配線部31,32を備えている。配線部31は、第1配線部の一例である。配線部32は、第2配線部の一例である。
配線部31の一端部31Aは、抵抗部20の一端部20Aのうち、抵抗素子R1の一端R1Aに接続されている。配線部31の他端部31Bは、差動増幅回路50の入力端子50Aに接続されている。この場合、入力端子50Aは第1入力端子に相当する。
配線部31に抵抗素子R31が配置されている。抵抗素子R31の抵抗値は1Ωである。なお、抵抗素子R31の抵抗値は1Ωに限らない。
配線部32の一端部32Aは、抵抗部20の一端部20Aのうち、抵抗素子R7の一端R7Aに接続されている。配線部32の他端部32Bは、差動増幅回路50の入力端子50Aに接続されている。
配線部32に抵抗素子R32が配置されている。抵抗素子R32の抵抗値は1Ωである。なお、抵抗素子R32の抵抗値は1Ωに限らない。抵抗素子R32の抵抗値は、抵抗素子R31の抵抗値と同一であってもよいし、異なっていてもよい。
第2接続部40は、2本の配線部41,42を備えている。配線部41は、第3配線部の一例である。配線部42は、第4配線部の一例である。
配線部41の一端部41Aは、抵抗部20の他端部20Bのうち、抵抗素子R1の他端R1Bに接続されている。配線部41の他端部41Bは、差動増幅回路50の入力端子50Bに接続されている。この場合、入力端子50Bは第2入力端子に相当する。
配線部41に抵抗素子R41が配置されている。抵抗素子R41の抵抗値は1Ωである。なお、抵抗素子R41の抵抗値は1Ωに限らない。
配線部42の一端部42Aは、抵抗部20の他端部20Bのうち、抵抗素子R7の他端R7Bに接続されている。配線部42の他端部42Bは、差動増幅回路50の入力端子50Bに接続されている。
配線部42に抵抗素子R42が配置されている。抵抗素子R42の抵抗値は1Ωである。なお、抵抗素子R42の抵抗値は1Ωに限らない。抵抗素子R42の抵抗値は、抵抗素子R41の抵抗値と同一であってもよいし、異なっていてもよい。また、抵抗素子R41、R42の抵抗値は、配線部41の抵抗素子R31,R32の抵抗値と同一であってもよいし、異なっていてもよい。
抵抗素子R1と抵抗素子R7とは、抵抗部20が備える7個の抵抗素子R1~R7のうち互いに最も離れた位置にある。つまり、第1実施形態では、配線部31,41は、抵抗部20が備える7個の抵抗素子R1~R7のうち互いに最も離れた位置にある2個の抵抗素子R1,R7の一方(抵抗素子R1)の一端R1A及び他端R1Bに接続されている。一方、配線部32,42は、抵抗部20が備える7個の抵抗素子R1~R7のうち互いに最も離れた位置にある2個の抵抗素子R1,R7の他方(抵抗素子R7)の一端R7A及び他端R7Bに接続されている。抵抗素子R1は第1抵抗素子の一例である。抵抗素子R2は第2抵抗素子の一例である。
なお、抵抗部20の一端部20Aへの配線部31,32の接続位置が互いに異なることを条件として、抵抗部20の一端部20Aへの配線部31,32の接続位置は、抵抗素子R1の一端R1A、及び抵抗素子R7の一端R7Aに限らない。例えば、配線部31が抵抗素子R4の一端R4Aに接続され、配線部32が抵抗素子R5の一端R5Aに接続されてもよい。つまり、配線部31,32の各々が接続される2個の抵抗素子は、抵抗部20が備える7個の抵抗素子R1~R7のうち互いに最も離れた位置でなくてもよい。また、例えば、配線部31,32は、抵抗部20の一端部20Aのうち、隣り合う2つの抵抗素子の間の位置に接続されていてもよい。つまり、抵抗部20の一端部20Aへの配線部31,32の接続位置は、抵抗素子R1~R7の各一端に限らない。
同様に、抵抗部20の他端部20Bへの配線部31,32の接続位置が互いに異なることを条件として、抵抗部20の他端部20Bへの配線部41,42の接続位置は、抵抗素子R1の他端R1B、及び抵抗素子R7の他端R7Bに限らない。
差動増幅回路50には、公知の構成が採用されている。上述したように、差動増幅回路50の入力端子50Aは、第1接続部30の配線部31,32に接続されており、差動増幅回路50の入力端子50Bは、第2接続部40の配線部41,42に接続されている。第1実施形態では、差動増幅回路50の出力端子50Cは、演算部91に接続されている。演算部91は、中央演算装置(CPU)やメモリなどを備えている。演算部91は、差動増幅回路50の出力端子50Cの電圧値から、抵抗部20に流れる電流値を算出して出力する。演算部91は、表示部92と接続されている。第1実施形態では、表示部92は、LEDや液晶等複数を備えた公知のディスプレイである。演算部91から出力された電流値は、表示部92に入力される。表示部92は、入力された電流値をユーザが認識可能は形式(例えば数字)で表示する。
なお、上記では、差動増幅回路50の出力端子50Cの電圧値は演算部91において電流値に変換され、表示部92は、当該電流値を表示した。しかし、表示部92は、差動増幅回路50の出力端子50Cの電圧値を表示してもよい。この場合、差動増幅回路50の出力端子50Cは、演算部91を介することなく表示部92に接続されてもよい。
差動増幅回路50は、オペアンプ51と、抵抗素子R51,R52,R53,R54とを備えている。
オペアンプ51には、公知のものが使用される。
差動増幅回路50の利得は、入力電圧(入力端子50Bの電圧と入力端子50Aの電圧との差)と出力電圧(出力端子50Cの電圧)との比である。差動増幅回路50では、抵抗素子R51と抵抗素子R52の抵抗値が等しく、抵抗素子R53と抵抗素子R54の抵抗値が等しく構成されており、差動増幅回路50の利得は、R54/R51である。第1実施形態において、抵抗素子R51,R52は1kΩである。抵抗素子R53,R54は100kΩである。つまり、第1実施形態において、差動増幅回路50の利得は100である。なお、抵抗素子R51,R52の抵抗値は1kΩに限らず、抵抗素子R53,R54の抵抗値は100kΩに限らない。つまり、差動増幅回路50の利得は100に限らない。
抵抗素子R51,R52の抵抗値は、第1接続部30の抵抗素子R31,R32と第2接続部40の抵抗素子R41,R42との抵抗値より極端に大きく設定されている。言い換えると、第1接続部30の抵抗素子R31,R32と第2接続部40の抵抗素子R41,R42との抵抗値は、差動増幅回路50の動作に影響を与えない程度に、抵抗素子R51,R52の抵抗値より極端に小さく設定されている。第1実施形態では、抵抗素子R51,R52の抵抗値(1kΩ)は、抵抗素子R31,R32,R41,R42の抵抗値(1Ω)の1000倍に設定されている。なお、抵抗素子R51,R52の抵抗値は、抵抗素子R31,R32,R41,R42の抵抗値の1000倍以外の倍率であってもよい。
抵抗素子R51は、差動増幅回路50の入力端子50Aとオペアンプ51の反転入力端子51Aとを接続する配線上に配置されている。抵抗素子R52は、差動増幅回路50の入力端子50Bとオペアンプ51の非反転入力端子51Bとを接続する配線上に配置されている。抵抗素子R53は、接続点52とグランドとを接続する配線上に配置されている。接続点52は、抵抗素子R52とオペアンプ51の非反転入力端子51Bとの間の配線上に位置する。抵抗素子R54は、接続点53と接続点54との間に配置されている。接続点53は、抵抗素子R51とオペアンプ51の反転入力端子51Aとの間の配線上に位置する。接続点54は、オペアンプ51の出力端子51Cと差動増幅回路50の出力端子50Cとの間の配線上に位置する。
上記では、電圧検出装置10の構成の説明は、図1に示す回路図に基づいて行われた。しかし、実際には、電圧検出装置10は、抵抗素子やオペアンプなどの素子が基板に実装されて構成されている。また、各素子間は、銅等で構成されたパターン配線によって接続される。つまり、図1に示す抵抗部20の一端部20A及び他端部20B等の各配線は、銅等で構成されたパターン配線である。例えば、上記の説明において「抵抗素子R1の一端R1Aに接続」されているとは、抵抗素子R1の一端R1Aに接続されているのみならず、抵抗素子R1の一端R1Aの近傍に位置するパターン配線に接続されていることも含む。また、例えば、上記の説明において「抵抗部20の一端部20Aのうち、隣り合う2つの抵抗素子の間の位置に接続」されているとは、当該2つの抵抗素子を接続しているパターン配線に接続されているとの意味である。
図2は、シミュレーションに使用された本発明の第1実施形態に係る電圧検出装置の回路図である。図3は、シミュレーションに使用された従来の形態に係る電圧検出装置の回路図である。
以下に、本発明の第1実施形態に係る電圧検出装置10(図2に示す電圧検出装置)と、従来の形態に係る電圧検出装置100(図3に示す電圧検出装置)との電圧検出のシミュレーション結果が説明される。
図2に示す電圧検出装置10は、図1に示す電圧検出装置10と概ね同構成であるが、以下の点で異なる。
図2に示す電圧検出装置10において、抵抗部20が備える抵抗素子は、抵抗素子R1~R4の4個である。抵抗部20において、隣り合う2つの抵抗素子の間には、抵抗素子Rp1~Rp6が配置されている。抵抗素子Rp1~Rp6は、抵抗部20を構成するパターン配線(一端部20A及び他端部20B)に発生するインピーダンスを示す。例えば、抵抗素子Rp1は、一端部20Aを構成するパターン配線のうち、隣り合う抵抗素子R1,R2の間に存在するパターン配線において発生するインピーダンスを示す。抵抗素子Rp2,Rp3についても同様である。また、例えば、抵抗素子Rp4は、他端部20Bを構成するパターン配線のうち、隣り合う抵抗素子R1,R2の間に存在するパターン配線において発生するインピーダンスを示す。抵抗素子Rp5,Rp6についても同様である。
図2に示す電圧検出装置10において、配線部31の一端部31Aは、抵抗素子R1の一端R1Aに接続されている。配線部32の一端部32Aは、抵抗素子R4の一端R4Aに接続されている。配線部31,32の他端部31B,32Bは、差動増幅回路50の入力端子50Bに接続されている。この場合、入力端子50Bは第1入力端子に相当する。配線部41の一端部41Aは、抵抗素子R1の他端R1Bに接続されている。配線部42の一端部42Aは、抵抗素子R4の他端R4Bに接続されている。配線部41,42の他端部41B,42Bは、差動増幅回路50の入力端子50Aに接続されている。この場合、入力端子50Aは第2入力端子に相当する。
図3に示す電圧検出装置100は、図2に示す電圧検出装置10と以下の点において異なる。
図3に示す電圧検出装置100において、第1接続部30及び第2接続部40は、配線部を1つのみ備えている。第1接続部30は配線部31を備える一方で、配線部32を備えておらず、第2接続部40は配線部41を備える一方で、配線部42を備えていない。
図3に示す電圧検出装置100において、配線部31の一端部31Aは、抵抗素子R3の一端R3Aに接続されている。配線部31には抵抗素子R31が配置されていない。配線部41の一端部41Aは、抵抗素子R3の他端R3Bに接続されている。配線部41には抵抗素子R41が配置されていない。
図2に示す電圧検出装置10及び図3に示す電圧検出装置100において、入力配線21の他端部21Bは、電源60に接続されている。電源60は、スイッチング電源などの外部装置を疑似的に表すものである。電圧検出装置10の出力配線22の他端部22Bは、グランドに接続されている。当該グランドは、スイッチング電源とは別の外部装置を疑似的に表すものである。差動増幅回路50の出力端子50Cは、抵抗素子R55を介してグランドに接続されている。
シミュレーションでは、電源60から各電圧検出装置10,100へ1Aの電流が流され、そのときの各電圧検出装置10,100の差動増幅回路50の出力端子50Cの電圧が測定された。シミュレーションは、各電圧検出装置10,100の周囲の温度が0℃、50℃、及び100℃のそれぞれの場合について行われた。シミュレーションにおいて、温度の違いは、抵抗素子Rp1~Rp6の抵抗値の違いによって表された。つまり、温度が高い程、パターン配線に発生するインピーダンスが大きくなることに基づいて、各温度の抵抗素子Rp1~Rp6の抵抗値が設定された。シミュレーションでは、温度が0℃のときの抵抗素子Rp1~Rp6の抵抗値が1.5mΩに設定され、温度が50℃のときの抵抗素子Rp1~Rp6の抵抗値が1.89mΩに設定され、温度が100℃のときの抵抗素子Rp1~Rp6の抵抗値が2.23mΩに設定された。
シミュレーションの結果が図4及び図5に示される。図4は、第1実施形態のシミュレーション結果を示す表である。図5は、第1実施形態のシミュレーション結果を示すグラフである。
図4及び図5には、図2に示す電圧検出装置10における差動増幅回路50の出力端子50Cの電圧値、図3に示す電圧検出装置100における差動増幅回路50の出力端子50Cの電圧値、及び差動増幅回路50の出力端子50Cの理想電圧値が、0℃、50℃、100℃の各温度について示されている。理想電圧値は、抵抗素子Rp1~Rp6が存在しない場合における差動増幅回路50の出力端子50Cの電圧値である。
図4及び図5に示すように、温度にかかわらず、理想電圧値は750mVである。つまり、図2に示す電圧検出装置10及び図3に示す電圧検出装置100のいずれにおいても、抵抗素子Rp1~Rp6が存在しない場合には、差動増幅回路50の出力端子50Cの電圧値は750mVとなる。
図3に示す電圧検出装置100(従来の形態に係る電圧検出装置100)では、差動増幅回路50の出力端子50Cの電圧値は、温度が0℃のときに854mV、温度が50℃のときに878mV、温度が100℃のときに899mVである。これらの電圧値は、いずれも理想電圧値750mVより高い。
従来の形態に係る電圧検出装置100では、差動増幅回路50の出力端子50Cの電圧値は、温度が高くなる程大きくなっている。温度が0℃から100℃へ変化した場合の、差動増幅回路50の出力端子50Cの電圧値の変化の割合は、899から854を除算した値で、略1.053である。
従来の形態に係る電圧検出装置100では、差動増幅回路50の出力端子50Cの電圧値の理想電圧値との差は、104mV~149mVである。
一方、図2に示す電圧検出装置10(第1実施形態に係る電圧検出装置10)では、差動増幅回路50の出力端子50Cの電圧値は、温度が0℃のときに713mV、温度が50℃のときに705mV、温度が100℃のときに697mVである。これらの電圧値は、いずれも理想電圧値750mVより低い。
第1実施形態に係る電圧検出装置10では、差動増幅回路50の出力端子50Cの電圧値は、温度が高くなる程小さくなっている。温度が0℃から100℃へ変化した場合の、差動増幅回路50の出力端子50Cの電圧値の変化の割合は、697から713を除算した値で、略0.978である。理想は、温度にかかわらず差動増幅回路50の出力端子50Cの電圧値が変化しないことである。つまり、電圧値の変化の割合の理想値は1である。第1実施形態に係る電圧検出装置10における電圧値の変化の割合(略0.978)は、従来の形態に係る電圧検出装置100における電圧値の変化委の割合(略1.053)よりも小さい。つまり、第1実施形態に係る電圧検出装置10における電圧値の変化の割合は、従来の形態に係る電圧検出装置100における電圧値の変化の割合よりも、理想値に近い。このことは、図5において、第1実施形態に係る電圧検出装置10の電圧値の特性の傾きの絶対値が、従来の形態に係る電圧検出装置100の電圧値の特性の傾きの絶対値より小さいことからもわかる。
第1実施形態に係る電圧検出装置10では、差動増幅回路50の出力端子50Cの電圧値の理想電圧値との差は、37mV~53mVであり、従来の形態に係る電圧検出装置100における当該差(104mV~149mV)よりも小さくなっている。
第1実施形態によれば、抵抗部20の一端部20Aと差動増幅回路50とが複数の配線部31,32によって接続されている。これにより、抵抗部20の配線パターンの構成や温度の影響が低く抑えられた電圧を検出することができる。
第1実施形態によれば、配線部31,41は、抵抗素子R1の一端R1A及び他端R1Bから延びており、配線部32,42は、抵抗素子R7の一端R7A及び他端R7Bから延びている。ここで、抵抗素子R1,R7は複数の抵抗素子R1~R7のうちで互いに最も離れた2個の抵抗素子である。第1実施形態では、配線部が接続されている2個の抵抗素子が互いに近い位置にある構成よりも、配線パターンの影響を低く抑えることができるため、各抵抗素子を接続するパターン配線の構成の違いによる電流の偏りの影響を低減することができる。
第1実施形態において、第1接続部30は2本の配線部31,32を備えており、第2接続部40は2本の配線部41,42を備えていた。しかし、第1接続部30及び第2接続部40が備える配線部は2本に限らない。例えば、第1接続部30及び第2接続部40は、それぞれ3本の配線部を備えていてもよい。この場合、第1接続部30が備える3本の配線部は、例えば、抵抗部20の一端部20Aのうち、抵抗素子R1,R4,R7の一端に接続されている。また、この場合、第2接続部40が備える3本の配線部は、例えば、抵抗部20の他端部20Bのうち、抵抗素子R1,R4,R7の他端に接続されている。
第1実施形態において、第1接続部30及び第2接続部40の配線部は、双方ともに抵抗素子R1,R7に接続されていた。つまり、第1接続部30の配線部と第2接続部40の配線部とは、同一の抵抗素子に接続されていた。しかし、第1接続部30の配線部と第2接続部40の配線部とは、異なる抵抗素子に接続されていてもよい。例えば、第1接続部30の配線部が抵抗素子R1,R7の一端に接続され、第2接続部40の配線部が抵抗素子R3,R4の他端に接続されていてもよい。また、第1接続部30の配線部と第2接続部40の配線部との一部が同一の抵抗素子に配置され、第1接続部30の配線部と第2接続部40の配線部との残りが異なる抵抗素子に接続されていてもよい。例えば、第1接続部30の配線部が抵抗素子R1,R7の一端に接続され、第2接続部40の配線部が抵抗素子R1,R5の他端に接続されていてもよい。
第1実施形態において、第1接続部30及び第2接続部40は、同数の配線部を備えていた。しかし、第1接続部30及び第2接続部40は、異なる数の配線部を備えていてもよい。例えば、第1接続部30が抵抗素子R2,R6の一端に接続される2本の配線部を備える一方で、第2接続部40が抵抗素子R1,R4,R7の他端に接続される3本の配線部を備えていてもよい。また、例えば、第1接続部30が抵抗素子R1,R2,R6,R7の一端に接続される4本の配線部を備える一方で、第2接続部40が抵抗素子R2,R3,R4の他端に接続される3本の配線部を備えていてもよい。
<第2実施形態>
図6は、本発明の第2実施形態に係る電圧検出装置の回路図である。第2実施形態に係る電圧検出装置10が第1実施形態に係る電圧検出装置10と異なる点は、第1接続部30及び第2接続部40の各々が、抵抗部20の複数の抵抗素子の各々に対応して配線部を有している点である。
図6に示すように、第1接続部30は4本の配線部33~36を備えており、第2接続部40は4本の配線部43~46を備えている。
配線部33の一端部33Aは、抵抗部20の一端部20Aのうち、抵抗素子R1の一端R1Aに接続されている。配線部34の一端部34Aは、抵抗部20の一端部20Aのうち、抵抗素子R2の一端R2Aに接続されている。配線部35の一端部35Aは、抵抗部20の一端部20Aのうち、抵抗素子R3の一端R3Aに接続されている。配線部36の一端部36Aは、抵抗部20の一端部20Aのうち、抵抗素子R4の一端R4Aに接続されている。配線部33,34,35,36の他端部33B,34B,35B,36Bは、差動増幅回路50の入力端子50Bに接続されている。この場合、入力端子50Bは第1入力端子に相当する。
配線部33に抵抗素子R33が配置されている。配線部34に抵抗素子R34が配置されている。配線部35に抵抗素子R35が配置されている。配線部36に抵抗素子R36が配置されている。第2実施形態において、各抵抗素子R33~R36の抵抗値は、第1実施形態の抵抗素子R31,R32と同様に1Ωであるが、1Ωに限らない。
配線部43の一端部43Aは、抵抗部20の他端部20Bのうち、抵抗素子R1の他端R1Bに接続されている。配線部44の一端部44Aは、抵抗部20の他端部20Bのうち、抵抗素子R2の他端R2Bに接続されている。配線部45の一端部45Aは、抵抗部20の他端部20Bのうち、抵抗素子R3の他端R3Bに接続されている。配線部46の一端部46Aは、抵抗部20の他端部20Bのうち、抵抗素子R4の他端R4Bに接続されている。配線部43,44,45,46の他端部43B,44B,45B,46Bは、差動増幅回路50の入力端子50Aに接続されている。この場合、入力端子50Aは第2入力端子に相当する。
配線部43に抵抗素子R43が配置されている。配線部44に抵抗素子R44が配置されている。配線部45に抵抗素子R45が配置されている。配線部46に抵抗素子R46が配置されている。第2実施形態において、各抵抗素子R43~R46の抵抗値は、第1実施形態の抵抗素子R41、R42と同様に1Ωであるが、1Ωに限らない。
以上より、第2実施形態において、第1接続部30の各配線部33~36は、抵抗部20の一端部20Aにおける抵抗部20の複数の抵抗素子R1~R4の各一端と、差動増幅回路50の入力端子50Bとを接続している。また、第2接続部40の各配線部43~46は、抵抗部20の他端部20Bにおける抵抗部20の複数の抵抗素子R1~R4の各他端と、入力端子50Aとを接続している。
以下に、本発明の第2実施形態に係る電圧検出装置10のシミュレーション結果が説明される。本発明の第2実施形態に係る電圧検出装置10として、図6に示す電圧検出装置10が使用される。当該説明において、本発明の第2実施形態に係る電圧検出装置10のシミュレーション結果が、本発明の第1実施形態に係る電圧検出装置10(図4参照)、及び従来の形態に係る電圧検出装置100(図5参照)と比較される。
第2実施形態におけるシミュレーションは、第1実施形態におけるシミュレーションと同様に実行された。つまり、電源60から電圧検出装置10へ1Aの電流が流され、そのときの差動増幅回路50の出力端子50Cの電圧が測定された。また、電圧検出装置10の周囲の温度が0℃、50℃、及び100℃のそれぞれの場合について、シミュレーションが行われた。また、シミュレーションにおいて、温度の違いは、抵抗素子Rp1~Rp6の抵抗値の違いによって表された。
シミュレーションの結果が図7及び図8に示される。図7は、第2実施形態のシミュレーション結果を示す表である。図8は、第2実施形態のシミュレーション結果を示すグラフである。
図7及び図8には、図6に示す電圧検出装置10における差動増幅回路50の出力端子50Cの電圧値、及び差動増幅回路50の出力端子50Cの理想電圧値が、0℃、50℃、100℃の各温度について示されている。また、図7及び図8には、図2に示す電圧検出装置10(本発明の第1実施形態に係る電圧検出装置10)の電圧値と、図3に示す電圧検出装置10(従来の形態に係る電圧検出装置100)の電圧値とが、0℃、50℃、100℃の各温度について示されている。
第1実施形態のシミュレーションにおいて説明されたように、温度にかかわらず、理想電圧値は750mVである(図4及び図5参照)。
図7及び図8に示すように、図3に示す電圧検出装置100(従来の形態に係る電圧検出装置100)では、差動増幅回路50の出力端子50Cの電圧値は、温度が0℃のときに854mV、温度が50℃のときに878mV、温度が100℃のときに899mVである。
従来の形態に係る電圧検出装置100では、温度が0℃から100℃へ変化した場合の、差動増幅回路50の出力端子50Cの電圧値の変化の割合は、略1.053である。
従来の形態に係る電圧検出装置100では、差動増幅回路50の出力端子50Cの電圧値の理想電圧値との差は、104mV~149mVである。
また、図2に示す電圧検出装置10(本発明の第1実施形態に係る電圧検出装置10)では、差動増幅回路50の出力端子50Cの電圧値は、温度が0℃のときに713mV、温度が50℃のときに705mV、温度が100℃のときに697mVである。
第1実施形態に係る電圧検出装置10では、温度が0℃から100℃へ変化した場合の、差動増幅回路50の出力端子50Cの電圧値の変化の割合は、略0.978である。
第1実施形態に係る電圧検出装置10では、差動増幅回路50の出力端子50Cの電圧値の理想電圧値との差は、37mV~53mVである。
一方、図6に示す電圧検出装置10(第2実施形態に係る電圧検出装置10)では、差動増幅回路50の出力端子50Cの電圧値は、温度にかかわらず749.8mVである。これらの電圧値は、いずれも理想電圧値750mVより低い。
第2実施形態に係る電圧検出装置10では、差動増幅回路50の出力端子50Cの電圧値は、温度にかかわらず同一である。つまり、本シミュレーションにおいて、第2実施形態に係る電圧検出装置10における差動増幅回路50の出力端子50Cの電圧値の変化の割合は、理想の電圧値の変化の割合と同様に1である。すなわち、第2実施形態に係る電圧検出装置10における電圧値の変化の割合は、従来の形態に係る電圧検出装置100における電圧値の変化の割合(略1.053)、及び第1実施形態に係る電圧検出装置10における電圧値の変化の割合(略0.978)よりも、理想の電圧値の変化の割合に近い。
第2実施形態に係る電圧検出装置10では、差動増幅回路50の出力端子50Cの電圧値の理想電圧値との差は、0.2mVであり、従来の形態に係る電圧検出装置100における当該差(104mV~149mV)、及び第1実施形態に係る電圧検出装置10における当該差(37mV~53mV)よりも小さくなっている。
第2実施形態によれば、抵抗部20の全ての抵抗素子R1~R4から配線部31~34,41~44が延びている。第2実施形態では、抵抗部20の一部の抵抗素子から配線部が延びている構成よりも、抵抗部20の配線パターンの構成や温度の影響が低く抑えられた電圧を検出することができる。
<第3実施形態>
図9は、本発明の第3実施形態に係る電圧検出装置の回路図である。第3実施形態に係る電圧検出装置10と第1実施形態に係る電圧検出装置10との相違点は、以下の2点である。第1の相違点は、第1接続部30の複数の配線部のうち、一部の配線部の一端が抵抗部20の抵抗素子以外の部分に接続されており、第2接続部40の複数の配線部のうち、一部の配線部の他端が抵抗部20の抵抗素子以外の部分に接続されている点である。第2の相違点は、第1接続部30の複数の配線部の各一端部が、抵抗部20の一端部20Aの延設方向において等間隔に位置し、第2接続部40の複数の配線部の各一端部が、抵抗部20の他端部20Bの延設方向に等間隔に位置する点である。
図9に示すように、第1接続部30は6本の配線部30a~30fを備えており、第2接続部40は6本の配線部40a~40fを備えている。
配線部30aの一端部は、抵抗部20の一端部20Aにおける第1位置20Aaに接続されている。配線部30bの一端部は、抵抗部20の一端部20Aにおける第2位置20Abに接続されている。配線部30cの一端部は、抵抗部20の一端部20Aにおける第3位置20Acに接続されている。配線部30dの一端部は、抵抗部20の一端部20Aにおける第4位置20Adに接続されている。配線部30eの一端部は、抵抗部20の一端部20Aにおける第5位置20Aeに接続されている。配線部30fの一端部は、抵抗部20の一端部20Aにおける第6位置20Afに接続されている。第1位置20Aa~第6位置Afは、第1接続部の複数の位置の一例である。各配線部30a~30fの他端部は、差動増幅回路50の入力端子50Aに接続されている。
配線部40aの一端部は、抵抗部20の他端部20Bにおける第7位置20Baに接続されている。配線部40bの一端部は、抵抗部20の他端部20Bにおける第8位置20Bbに接続されている。配線部40cの一端部は、抵抗部20の他端部20Bにおける第9位置20Bcに接続されている。配線部40dの一端部は、抵抗部20の他端部20Bにおける第10位置20Bdに接続されている。配線部40eの一端部は、抵抗部20の他端部20Bにおける第11位置20Beに接続されている。配線部40fの一端部は、抵抗部20の他端部20Bにおける第12位置20Bfに接続されている。第7位置20Ba~第12位置Bfは、第2接続部の複数の位置の一例である。各配線部40a~40fの他端部は、差動増幅回路50の入力端子50Bに接続されている。
第1実施形態及び第2実施形態と同様に、各配線部30a~30f、40a~40fには、抵抗素子Rが配置されている。第3実施形態において、各抵抗素子Rの抵抗値は1Ωである。
抵抗素子R1~R7の各一端は、抵抗部20の一端部20Aにおいて、延設方向に並んだ状態で接続されている。また、抵抗素子R1~R7の各他端は、抵抗部20の他端部20Bにおいて、延設方向に並んだ状態で接続されている。つまり、抵抗部20の一端部20Aは延設方向に沿って延びており、抵抗部20の他端部20Bは延設方向に沿って延びている。延設方向は、抵抗部20の一端部20A及び他端部20Bを構成するパターン配線が延びている方向である。抵抗部20の一端部20Aの延設方向は第1方向の一例である。抵抗部20の他端部20Bの延設方向は第2方向の一例である。第3実施形態では、抵抗部20の一端部20Aの延設方向と、抵抗部20の他端部20Bの延設方向とは、いずれも図9の紙面における上下方向であるが、これに限らない。例えば、抵抗部20の一端部20Aを構成するパターン配線が曲がっている場合、抵抗部20の一端部20Aの延設方向も曲がった方向である。また、図9では、抵抗部20の一端部20Aの延設方向と、抵抗部20の他端部20Bの延設方向とは、互いに同一方向であるが、互いに異なる方向であってもよい。
第1位置20Aa~第6位置20Afは、抵抗部20の一端部20Aの延設方向において等間隔に位置している。詳細には、抵抗部20の一端部20Aの延設方向において、第1位置20Aaと第2位置20Abとの距離D1、第2位置20Abと第3位置20Acとの距離D2、第3位置20Acと第4位置20Adとの距離D3、第4位置20Adと第5位置20Aeとの距離D4、及び第5位置20Aeと第6位置20Afとの距離D5は、等距離である。
また、第7位置20Ba~第12位置20Bfは、抵抗部20の他端部20Bの延設方向において等間隔に位置している。詳細には、抵抗部20の他端部20Bの延設方向において、第7位置20Baと第8位置20Bbとの距離D6、第8位置20Bbと第9位置20Bcとの距離D7、第9位置20Bcと第10位置20Bdとの距離D8、第10位置20Bdと第11位置20Beとの距離D9、及び第11位置20Beと第12位置20Bfとの距離D10は、等距離である。
図9では、第1位置Aaは抵抗素子R1の一端に位置し、第6位置Afは抵抗素子R7の一端に位置している。一方、第2位置Ab~第5位置Aeは、抵抗素子の一端に位置していない。第2位置Ab~第5位置Aeは、抵抗部20の一端部20Aにおいて、隣り合う2つの抵抗素子の間に位置している。
なお、第1位置20Aa~第6位置Afは、距離D1~D5が等距離となることを条件として、上記の位置に限らない。例えば、第1位置20Aa~第6位置Afの全てが、抵抗素子の一端ではなく、抵抗部20の一端部20Aにおける隣り合う2つの抵抗素子の間に位置していてもよい。
また、図9では、第7位置Baは抵抗素子R1の他端に位置し、第12位置Bfは抵抗素子R7の他端に位置している。一方、第8位置Bb~第11位置Beは、抵抗素子の他端に位置していない。第8位置Bb~第11位置Beは、抵抗部20の他端部20Bにおいて、隣り合う2つの抵抗素子の間に位置している。
なお、第1位置20Aa~第6位置20Afと同様に、第7位置20Ba~第12位置Bfは、距離D6~D10が等距離となることを条件として、上記の位置に限らない。
第3実施形態によれば、第1実施形態及び第2実施形態と同様に、抵抗部20の一端部20A及び他端部20Bと差動増幅回路50とがそれぞれ複数の配線によって接続されている。これにより、抵抗部20の配線パターンの構成や温度の影響が低く抑えられた電圧を検出することができる。
なお、前記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明は、適宜図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術に熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
20 抵抗部
20A 一端部
30 第1接続部
31~36 配線部
40 第2接続部
41~46 配線部
50 差動増幅回路
50A 入力端子
50B 入力端子
R1~R7 抵抗素子
R31~R36 抵抗素子
R41~R46 抵抗素子

Claims (3)

  1. 並列に接続された複数の抵抗素子を有する抵抗部と、
    差動増幅回路と、
    前記抵抗部の一端部における互いに異なる複数の位置と、前記差動増幅回路の第1入力端子とを接続する第1接続部と、
    前記抵抗部の他端部における互いに異なる複数の位置と、前記差動増幅回路の第2入力端子とを接続する第2接続部と、を備え、
    前記複数の抵抗素子の各一端は、前記抵抗部の一端部において、第1方向に並んだ状態で接続されており、
    前記第1接続部の複数の位置は、前記第1方向に等間隔に位置し、
    前記複数の抵抗素子の各他端は、前記抵抗部の他端部において、第2方向に並んだ状態で接続されており、
    前記第2接続部の複数の位置は、前記第2方向に等間隔に位置し、
    前記差動増幅回路の出力端子の電圧に基づいて前記抵抗部にかかる電圧を検出可能な電圧検出装置。
  2. 前記第1接続部は、
    前記抵抗部の前記複数の抵抗素子のうち互いに最も離れた位置にある第1抵抗素子及び第2抵抗素子の一方である前記第1抵抗素子の一端と、前記第1入力端子とを接続する第1配線部と、
    前記第2抵抗素子の一端と、前記第1入力端子とを接続する第2配線部と、を備え、
    前記第2接続部は、
    前記第1抵抗素子の他端と、前記第2入力端子とを接続する第3配線部と、
    前記第2抵抗素子の他端と、前記第2入力端子とを接続する第4配線部と、を備える請求項1に記載の電圧検出装置。
  3. 前記第1接続部は、前記複数の抵抗素子の各一端と前記第1入力端子とを接続し、
    前記第2接続部は、前記複数の抵抗素子の各他端と前記第2入力端子とを接続する請求項1に記載の電圧検出装置。
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