JP7468125B2 - 植物栽培設備 - Google Patents

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Description

本発明は、植物栽培設備に関する。
植物栽培設備において、外部細霧冷房装置からの細霧による気化熱で外気温度より冷やし、ハウス内の空気をハウス外に排出する排気ファンを設けることで、ハウス側面の防虫ネットを通して外気をハウス内に導入させるようにした構成がある(特許文献1)。
特許第6081003号公報
特許文献1によると、ハウス内の空気を外気温度以下に維持させることができる。
しかしながら、ハウス側面の外側四周の防虫ネットから細霧を導入するため細霧で直接作業者や植物が濡れる恐れがある。
本発明は、簡易な方法で上記欠点を解消して、作業者や植物が直接的に細霧を浴びないですむ環境を得ることを課題とする。
第1の本発明は、
栽培室(1)の側壁に外気導入口(30)を設け、栽培室(1)の外側四周に複数の細霧噴出手段(26a~26d)を設け、複数の細霧噴出手段(26a~26d)に独立して水を供給する構成とし、
栽培室(1)には、室内空気を室外に送出するファン(35a~35d)を四周にそれぞれ設け、これらファン(35)はそれぞれ独立的に駆動,停止できる構成とし、
風向計(31)を設け、風向計(31)の検出値に基づいて、風向によって風が吹き付ける側に設置されるファン(35)を停止し、対向する側に設置されるファン(35)を回転するよう構成した植物栽培設備である。
第2の本発明は、
栽培される植物(P)の近傍に濡れセンサ(36)を備え、濡れセンサ(36)が濡れを検知した場合には、細霧噴出手段(26a~26d)を停止する構成とした第1の本発明の植物栽培設備である。
第3の本発明は、
栽培室(1)の天井部(1s)に遮光カーテン(40)を開閉可能に設け、遮光カーテン(40)が所定以上の遮蔽状態のときに細霧噴出手段(26a~26d)を作動する構成とした第1の本発明の植物栽培設備である。
本発明に関連する第1の発明は、栽培室1の側壁に外気導入口30を設け、栽培室1の四周に複数の細霧噴出手段26a~26dを設け、複数の細霧噴出手段26a~26dに独立して水を供給する構成とした。
本発明に関連する第2の発明は、本発明に関連する第1の発明において、風向計31を設け、風向計31の検出結果に基づいて細霧噴出手段26a~26dへの水の供給を制御する構成とする。
本発明に関連する第3の発明は、本発明に関連する第2の発明において、栽培室1内から栽培室1外に空気を排出する複数のファン35a~35dを設け、風向計31で検出される風向により駆動するファン35a~35dを切り換える構成とした。
本発明に関連する第4の発明は、本発明に関連する第3の発明において、栽培される植物Pの近傍に濡れセンサ36を備え、濡れセンサ36が濡れを検知した場合には、細霧噴出手段26a~26dを停止する構成とした。
本発明に関連する第5の発明は、本発明に関連する第1から第4のいずれかの発明において、栽培室1の天井部1sに遮光カーテン40を開閉可能に設け、遮光カーテン40が所定以上の遮蔽状態のときに細霧噴出手段26a~26dを作動する構成とした。
本発明に関連する第6の発明は、本発明に関連する第1から第5のいずれかの発明において、植物Pの生長量を検出する生長検出手段50f,50rを設け、生長検出手段50f,50rの検出結果に基づいて細霧制御する構成とした。
本発明によって、側壁をビニールで囲う栽培室1であっても外気導入口30を介して冷やした空気を取り込むことができる。さらに、風向きに関わらず栽培室1内に細霧を取り込むことができる。すなわち風の吹きつける側の壁面のファンは停止し対向する側のファンを駆動すると、この対向する側のファンの吸引風作用で細霧を栽培室1内に取り込むことができる。
本発明に関連する第1の発明によると、側壁をビニールで囲う栽培室1であっても外気導入口30を介して冷やした空気を取り込むことができる。栽培室1外での細霧であるから植物や作業者は濡れることがない。また、複数の細霧噴出手段26a~26dのうちいずれか一部を作動することができ節水となる。
本発明に関連する第2の発明によると、本発明に関連する第1の発明の効果に加え、風向きによって作動する細霧噴出手段26a~26dを選定できるので節水になる。
本発明に関連する第3の発明によると、本発明に関連する第2の発明の効果に加え、風向きに関わらず栽培室1内に細霧を取り込むことができる。すなわち風の吹きつける側の壁面のファンは停止し対向する側のファンを駆動すると、この対向する側のファンの吸引風作用で細霧を栽培室1内に取り込むことができる。
本発明に関連する第4の発明は、本発明に関連する第3の発明の効果に加え、不要な細霧による植物や作業者の濡れを防止できる。
本発明に関連する第5の発明は、本発明に関連する第1から第4の発明の効果に加え、夏季の定植直後の植物の葉は薄く柔らかいため、細霧が付着すると葉やけを生じやすいが、遮蔽状態になければ細霧を実施できないため当該葉やけを回避できる。
本発明に関連する第6の発明は、本発明に関連する第1から第5の発明の効果に加え、植物の生長量のコントロールが可能となる。
本発明における実施の形態の植物栽培設備の概要図である。 本発明における実施の形態の栽培設備一部の概念図である。 本発明における実施の形態の栽培設備一例の側断面を示す概要図である。 本発明における実施の形態の栽培設備一例の平面を示す概要図である。 本発明における実施の形態の風向と細霧噴出手段の作動状況の関係一例を示す図である。 (A)本発明における実施の形態の遮蔽カーテンの平面図、(B)本発明における実施の形態の一部の側断面図である。 本発明における実施の形態の栽培植物の生長状況を示す図と生長度と湿度補正の関係一例を示す図である。 本発明における実施の形態の飽差と湿度補正の関係一例を示す図である。 (A)本発明における実施の形態のトマトの発達ステージと積算温度の関係一例を示すグラフ図、(B)本発明における実施の形態の発達ステージと収穫までに必要な積算温度を示す検量線一例のグラフ図である。
本発明の実施の形態の温室設備について以下説明する。
図1は栽培施設の一例を示すものであり、この栽培施設は、温室である栽培室1と、該栽培室1に隣接する出荷室2とを備えている。前記栽培室1内の中央には作業者又は作業移動車(作業台車)3あるいは防除作業車等が通過できるメイン通路4を設けており、このメイン通路4は、路面がコンクリートで構成されたコンクリート通路である。メイン通路4の両側の側方位置には、栽培ユニットとなる栽培ベッド5を多数列配置した作物を栽培するための栽培スペース6を構成している。尚、前記栽培ベッド5は培地となるロックウールで形成された栽培床部であり、出荷室2内の養液供給装置7から各栽培ベッド5へ養液が供給される構成となっている。
また、メイン通路4の両端には開閉扉を備える栽培室1への出入り口8を設け、一方の出入り口8を介して隣接する出荷室2へ行き来できる構成となっている。尚、他方の出入り口8は、栽培施設の屋外から出入りできる構成となっている。そして、作業移動車3をメイン通路4から各々の栽培ベッド5の間のサブ通路9に移動させ、該サブ通路9で栽培ベッド5に沿って作業移動車3を移動させながら栽培する植物に対する各種作業を行うことができる。サブ通路9は、各々の栽培ベッド5の左右間で前後方向に形成される通路となる。尚、作業移動車3は、サブ通路9上に敷設された温室全体を暖房する左右の暖房用管を走行用のレール13として走行する。
前記出荷室2内には、前述した養液供給装置7と、収穫されたトマト等の収穫物(果実)を重量や大きさあるいは等級別に選別する選別装置10とを備えている。尚、該選別装置10が、栽培された作物を出荷前に処理する前処理装置となる。選別装置10は、収穫物を搬送して選別する選別コンベア11と、該選別コンベア11の両側の側方に設けられた各階級毎の収穫物収容部12とを備えて構成され、選別コンベア11から各収穫物収容部12へ収穫物を供給して各階級に選別する構成となっている。尚、前記選別コンベア11は、平面視でL字状に屈曲した構成となっている。また、各々の収穫物収容部12には収穫物を収容する収容箱を設けて、この収容箱ごとに収穫物を出荷すればよい。
栽培ベッド5の上側には、該栽培条に沿う誘引ワイヤ15を設け、栽培される植物Pの栽培株は、誘引ワイヤ15により誘引される構成となっており、誘引ワイヤ15から誘引フック16を介して垂れ下がる誘引紐17により誘引される。尚、誘引フック16は、誘引ワイヤ15に吊り下げられる構成であり、巻き付けた誘引紐17を適宜繰り出して下方に垂れ下がらせる周知の構成となっている。また、植物が所定の高さ(誘引フック16の近く)まで成長した以降は、誘引フック16から誘引紐17を繰り出しながら、順次誘引紐17を前記複数の栽培株の配列方向、すなわち栽培ベッド5の長手方向にずらせて植物の高さを低下させ、植物を継続的に栽培する。従って、例えばトマトを栽培する場合、トマトの茎が栽培ベッド5から誘引紐17を伝って伸長することになる。
作業移動車3は、前後左右の走行車輪20と、作業者が搭乗する作業台21と、走行車輪20を駆動する駆動源となる電動モータを備え、作業者が作業台21に搭乗し機体を走行させながら、栽培植物の葉欠き、芽欠き及び収穫等の作業を行う周知の構成となっている。走行車輪20は、前記レール13に沿って移動できる。
栽培室1は、鉄骨構造で枠組みされ、四周及び天井部にビニールを張設して温室とし、その平面視は矩形に構成され、長辺を東西方向に短辺を南北方向に設定している。栽培室1の外側四周において、多数の細霧ノズル(細霧噴出ノズル)25を備えた細霧噴出手段26を備える。細霧噴出手段26は後述の水圧送ポンプや電磁弁を伴うものである。そして細霧噴出手段26は、上記長辺側の両外側面の第1細霧噴出手段26a及び第2細霧噴出手段26b、及び上記短辺側の両外側面の第3細霧噴出手段26c及び第4細霧噴出手段26dである。すなわち、図例では、方角北に面(北面)して第1細霧噴出手段26aを配置するもので、以下、南面に第2細霧噴出手段26bを、東面に第3細霧噴出手段26cを、西面に第4細霧噴出手段26dを配置する。これら第1~第4細霧噴出手段26a~26dの夫々には、第1電磁弁~第4電磁弁27a~27dを対応させてあり、ポンプ28駆動によって水タンク29から給水される水を第1~第4細霧噴出手段26a~26dに独立的に供給し又は遮断できる構成としている。ポンプ28駆動によって給水された水は第1電磁弁27aを介して第1細霧噴出手段26aに供給され複数の細霧ノズル25から水は細霧化され噴出される。同様に、第2電磁弁27bを介して第2細霧噴出手段26bの細霧ノズル25から、第3電磁弁27cを介して第3細霧噴出手段26cの細霧ノズル25から、第4電磁弁27dを介して第4細霧噴出手段26dの細霧ノズル25からそれぞれ水が細霧化され噴出される。噴出される細霧は外気温で気化し、その気化熱により栽培室1のビニール外側の空気を外気温度より低い温度に冷やすこととなる。そして、冷やされた空気は、栽培室1の側壁に設ける外気導入口30から栽培室1内に入り、栽培室1内温度を低下させることができる。したがって、夏季の日光によって昇温した栽培室1内を所謂細霧冷房することができ、植物生育環境や作業者の作業環境の改善を図ることができる。なお、外気導入口30は栽培室1の四周側壁に構成するもので、開閉自在の窓形態や冷気を導入し易く低位置に形成する通気孔形態など種々である。なお図例では、側壁の下方に作業者の足元程度の高さとして複数の開閉プレートを可動自在とした公知のブラインドスクリーン形態としている。
本実施例では、栽培室1の四周に第1細霧噴出手段26a~第4細霧噴出手段26dを配置し、独立的に細霧噴出できる構成としたから、四周全体はもちろん必要な場所に選択的に細霧冷房を施すことができる。風向及び風速を検出できる風向計31を備え、風向と風速の検出値を制御部Cに入力できる構成とし、この検出値にもとづいて前記4台の第1電磁弁~第4電磁弁27a~27dのON,OFFを制御するものである。例えば所定風速以上の場合に、風向が北の場合には第1電磁弁27aをON他の制御弁27b~27dをOFFとし、第1細霧噴出手段26aのみを作動させる。このように構成すると、風向北の風を受けて細霧冷房された空気は栽培室1内に導入し易い。また、他の位置で細霧冷房された空気は風に流されて栽培室1内に導入し難い。したがって効率的な細霧噴出を行うことができる。図5に風向きと第1細霧噴出手段26a~第4細霧噴出手段26dの作動一例を示す。
前記栽培室1には、室内空気を室外に送出するファン35を設けるもので、第1ファン35a~第4ファン35dを四周に配設している。第1ファン35a~第4ファン35dの符号は第1細霧噴出手段26a~第4細霧噴出手段26dに各対応させている。第1ファン35a~第4ファン35dは、図外モータによって駆動され、これらモータはそれぞれ独立的にON,OFFできる構成としている。そして、前記風向計31の検出値に基づいて、風向及び/又は所定風速によって風が吹き付ける側壁に設置されるファン35のモータをOFFして停止し、対向するファン35を回転するよう構成している。例えば、設定風速以上の風が南向きで検出されると第1ファン35aを停止、対向する第2ファン35bを駆動するものである。このように構成すると、外側の南風と第2ファン35bの送風作用によって停止状態の第1ファン35aの隙間から細霧冷房された空気が栽培室1内に導入されることとなる。このように、種々の風向きに対応してファン35a~ファン35dを駆動して細霧を適切に栽培室1内に取り込むことができる。
栽培される前記植物Pの近傍には、濡れセンサ36を備える。濡れセンサ36は水滴の付着によって導通する検知部を備える公知の構成である。この濡れセンサ36が濡れを検知した場合には、細霧噴出を停止する構成としている。このように構成すると、細霧による植物Rや作業者の濡れを防止できる。なおトマト栽培に関しては果実が濡れると裂果し出荷停止とされるが、上記構成によりこの欠点を解消できる。
図6において、栽培室1の天井部1sには、複数の遮光カーテン40を所定間隔おきに設けている。この遮光カーテン40は、巻取軸41に巻き取られて開くようになっている。栽培室1内の一端にはカーテン開閉モータ42を設けており、該カーテン開閉モータ42の駆動によりカーテン開閉ワイヤ43を介して複数の遮光カーテン40を同時に巻取軸41から引き出す構成となっている。尚、この複数の遮光カーテン40により、栽培室1の天井部の全面を遮光することができる。カーテン開閉モータ42部には、該カーテン開閉モータ42の回転位置により遮光カーテン40の開閉度(開閉量)を検出する遮光カーテン開閉センサ44を設けている。そして栽培室1外の南側には、日射量センサ45を設けている。この日射量センサ45により検出される日射量に基づいて、遮光カーテン40が所望の開閉度となるよう、カーテン開閉モータ42を駆動制御して遮光カーテン40の開閉度を変更し、日射量が大きいときは遮光カーテン40を大きく閉じて遮光率を上げるようになっている。また、遮光カーテン開閉センサ44の検出情報に基づいて、所定以上の遮蔽状態であるときに、前記第1細霧噴出手段26a~第4細霧噴出手段26dによる細霧冷房の実施を許容する構成とする。夏季の定植直後の植物の葉は薄く柔らかいため、細霧が付着すると葉やけを生じやすいが、上記のように構成すると、遮蔽状態になければ細霧冷房を実施できないため当該葉やけを回避できる。
作業移動車3は、進行方向の前後に撮像カメラ50f,50rを備え、作業移動車3を移動させながら栽培株の果実、葉及び茎の撮像データを作業移動車制御部(コントローラ)Cvに送信できる。なお、コントローラCvには撮像データの他予め取得し又は演算された各種データを記憶している。コントローラCvは前記制御部Cに通信接続されていて各種データを送受信可能に構成している。したがって、過去の茎長と今回の茎長から茎の伸びを演算し、茎の伸びに応じて前記第1細霧噴出手段26a~第4細霧噴出手段26dによる細霧を制御し所定の湿度設定となるよう制御するよう構成できる。ところで、栽培室1内の湿度状況と植物生長の関係について、多湿の場合は植物の気孔が開き光合成が活発化し生長度が大となり、乾燥の場合は気孔が閉じ光合成が鈍化し生長度は小となる。このように知見に基づき、生長量検出手段としての撮像カメラ50f,50rの検出結果に基づく細霧制御の実施によって栽培室1内湿度管理を行うことで、植物の生長量のコントロールが可能となる。なお、湿度管理のための細霧の具体的手段としては、細霧の噴霧時間と休止時間の調整など、噴霧時間管理によることで実施できる。茎の伸びと湿度補正の関係を図7に示す。
また、栽培室1内に飽差センサ51を設け、制御部Cに検出値を送信し、制御部Cは、飽差を判定する。飽差が所定範囲、すなわち3~6g/mでないと光合成できない知見に基づき、検出した飽差と予め設定した設定飽差の差に基づいて湿度補正、すなわち前記第1細霧噴出手段26a~第4細霧噴出手段26dによる細霧を制御することで、植物の生長量のコントロールが可能となる。図8に飽差の差と湿度補正の関係を示す。
前記撮像カメラ50f,50rにより植物Pの萎れ具合を測定し、この萎れ具合によって細霧制御する構成とする。なお、萎れ具合の数値化にあたっては、朝の植物全体の撮像面積を基準面積(100%)とし、以後の撮像面積と基準面積との比率から萎れ具合(%)を算出できる。たとえば萎れ具合90%以下になると細霧を開始し、100%に戻ると噴霧停止制御する。また、萎れ具合の程度によって細霧の噴霧時間と休止時間の調整を行う(オンタイム制御)構成としてもよい。このように、作業者が確認し難い萎れ具合を測定して細霧制御を行うことで、植物の健全な状態を維持でき、高温期の果実生理障害を低減できる。
次いで、トマトを例に発達ステージを色相により細分化するとともに、色相により収穫適期を評価する方法について説明する。色相は撮像カメラ50f,50rによる画像を解析することによって演算して数値化し、発達ステージを横軸に積算温度Tを縦軸にとって関係性を示すと、図9(A)のようになる。すなわち発達ステージは、図例では薄緑色の催色期G1~G5、桃色の桃熟期P1~P3、赤色の赤熟期R1~R3の順に移行し、所定積算温度NTを超えると収穫適期に達したものと評価判断するものである。なお図例では積算温度Tが桃熟期P1に達すると収穫適期とし、赤熟期R1に至ると収穫遅れで市場流通に不適の判定としている。このような知見に基づいて、現在の発達ステージG1~G5,P1~P3,R1~R3において検出される積算温度Tと上記収穫までに必要な積算温度NTとの差(差異)ΔTを各発達ステージに対して演算し検量線Lを作成する(同図B)。そして、従来視認で収穫の見通しを立てていたが、この検量線Lを作成しておくことにより現在の発達ステージにおける積算温度Tを検出することにより今後必要な積算温度である差ΔTを客観的に判断できる。そしてこの検量線Lを利用することによって次のように発展させることができる。撮像された果実毎に色相を数値化し、発達ステージ毎の果実数x1~x11を集計する構成とすることにより、未収穫果実の集計を行うことができ収穫計画立案に有効である。また、未収穫果実毎に現在の積算温度Tと上記所定積算温度NTの差異を計算し収穫時期までを予測するもので、経験や勘に頼ることなく収穫計画を立てることができる。また所定積算温度Tが所定積算温度NTを過ぎてしまった果実数x9~x11が予定個数以上になるとアラームを作動する構成とすることで、収穫作業の遅れの挽回に寄与できる。更に、気象予報データをダウンロードしておき、栽培室1内設定温度と最高気温とを比較し、または栽培室1内設定温度と最低気温とを比較することにより、積算温度T算出による収穫予測に用いる平均気温を補正し、収穫予測日を補正する。特に夏季には栽培室1内温度が高くなるので収穫までの日数は短くなり、これを補正によって精度を高くすることができて収穫遅れを防止できる。
さらに、前記したように、未収穫果実毎に現在の積算温度Tと収穫適期積算温度NTの差異ΔTを計算し収穫時期までを予測する構成において、果実温度測定器を備え、果実温度が設定気温(積算温度T算出に用いる平均気温)に達していない場合には、遮光カーテン40を強制的に開く構成とする。冬季の早朝のように設定気温に達していない場合に行うと収穫時期の遅れを少なくできる。また、遮光カーテン40に加え又は代替してグローパイプ(図示せず)により果実近傍の加温を行うことができるよう構成すると、収穫時期の遅れを少なくする。
1 栽培室
1s 天井部
30 外気導入口
26a 細霧噴出手段
26b 細霧噴出手段
26c 細霧噴出手段
26d 細霧噴出手段
31 風向計
35a ファン
35b ファン
35c ファン
35d ファン
36 濡れセンサ
40 遮光カーテン
50f 撮像カメラ(生長検出手段)
50r 撮像カメラ(生長検出手段)

Claims (3)

  1. 栽培室(1)の側壁に外気導入口(30)を設け、栽培室(1)の外側四周に複数の細霧噴出手段(26a~26d)を設け、複数の細霧噴出手段(26a~26d)に独立して水を供給する構成とし、
    栽培室(1)には、室内空気を室外に送出するファン(35a~35d)を四周にそれぞれ設け、これらファン(35)はそれぞれ独立的に駆動、停止できる構成とし、
    風向計(31)を設け、風向計(31)の検出値に基づいて、風向によって風が吹き付ける側に設置されるファン(35)を停止し、対向する側に設置されるファン(35)を回転するよう構成した植物栽培設備。
  2. 栽培される植物(P)の近傍に濡れセンサ(36)を備え、濡れセンサ(36)が濡れを検知した場合には、細霧噴出手段(26a~26d)を停止する構成とした請求項1に記載の植物栽培設備。
  3. 栽培室(1)の天井部(1s)に遮光カーテン(40)を開閉可能に設け、遮光カーテン(40)が所定以上の遮蔽状態のときに細霧噴出手段(26a~26d)を作動する構成とした請求項1に記載の植物栽培設備。
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