JP2016168024A - 茶樹、又は果樹の(凍霜害回避による)生育育成と生育保護の装置と、その制御方法 - Google Patents

茶樹、又は果樹の(凍霜害回避による)生育育成と生育保護の装置と、その制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来、積算温度をもちいて決定した設定温度より、ファン(防霜ファン)とか、スプリンクラー等の凍霜害回避用の手段を起動する方法は無かった。【解決手段】本発明は、作物の温度積算値を基準とした生育システムの構築/圃場の逆転層存在の有無を、把握し、例えば、積算値をもちいて生育ステージと設定温度を決定し、設定温度と、圃場の現在温度を比較する制御部の指令で、ファン、及び/又は、温風機の制御、或いはスプリンクラーの制御を、選択的に稼働可能とする構成である。【選択図】図1

Description

本発明は、圃場(お茶畑)、又は果樹園における、茶樹の芽・葉・茎(枝)とか果樹の芽・葉・茎・果実を凍霜害、又は疫病、或いはお茶・果実の品質低下回避(保護と育成)を達成する装置とその方法であり、例えば、萌芽期前後から、花芽の生育期にかけて、作物として、最も大変で、かつ収穫量、品質等との関連性が極めて高い時期における、防霜ファンと、他の機器とを利用した、総合的な茶、又は果樹の生育育成と生育保護(茶樹、又は果樹の凍霜害回避)の装置と、その方法に関する。
作物、例えば、お茶の耐凍性(安全限界温度)に関し、書物では、次のような説明がある。耐凍性(主として、葉の細胞の耐凍結性を云う)は、お茶の生育ステージより、次のようなこととなる。萌芽1ヶ月前では、樹体温で−9℃において、略50%以内が担持される。その後、萌芽2週間前では、−5℃において、同じように担持される。また、萌芽直前では、−3℃において、同じように担持される。さらに、一〜二葉期では、−2℃において、同じように担持される。尚、摘採期は、−2.5℃において、同じように担持される。また、お茶の開葉した葉では、下側葉(下位葉)より上側葉(上位葉)が、耐凍性が低く、新芽では、−2℃において、同じように担持される。所謂、耐凍性の担持を、お茶の生育ステージ(生育過程)を想定して捉えた考え方である。又は、圃場等に配備したセンサによる温度管理であり、18時の観測で、乾球温度が7.5℃で、湿球温度が5.5℃の場合で、かつ湿度が72%の状況であれば、明日の最低気温は、略0.4℃と推定される。所謂、経験則として捉え得る考え方である。
また、耐凍性を、予め勘案する方法(予測する手段)は、書物では、次のような説明がある。耐凍性の危険頻度は、換言すると、予測する手段として、萌芽以降では、最低気温が−3℃以下の日が、何日あったかにより判断することが望ましいと云われている。所謂、耐凍性を、温度積算値を基準として捉え得る考え方である。
安全限界温度を確保する手段として、従来実行されている手段の中で、一般的で、かつ簡単な手段が、防霜ファンによる、逆転層の空気(暖気)を送風する(吹降ろす)方法と、及び/又は、温風機である。その他として、一部で実施されているのが、スプリンクラーからの水を、葉面、及び/又は、土壌、培地に給水、又は滴下し、水が氷結する際の潜熱を活用し、凍霜害とか、細胞破壊とかを回避する方法である。有効性は考えられるが、給水の後処理、水の手当て等の問題(障害)もあって、研究課題としての実施に留まっている。さらに、耐凍性を科学的に担持する方法も、一部において、後述する文献において、開示されている。
尚、現在の防霜ファンによる凍霜害回避方法では、設定温度以下で稼動するようになっているが、凍霜害が発生しないような気象条件でも防霜ファンが動かしている。そのため電気料金が過多となり農家への負担が大きい、又装置への劣化、損傷も発生し易くなり寿命も短くなる。一部において、防霜ファンの使用頻度を少なくすめために、例えば、生育ステージ毎の温度設定を、経験と習慣等でおこなっている地域もあるが、十分に活用されていない。即ち、生育ステージ毎の温度設定と、この温度設定に基づいた、防霜ファンの制御と、その他の有効な手段(例えば、温風機)との制御等に関して改良の余地が有り得る。
以上の種々の条件を満足し、かつ実効性があると確信して、本出願人も、幾多の発明をしている。一例を挙げると、特開2008−35775号公報に記載の発明であり、HLセンサ(高・低所センサ)を利用し、防霜ファンをオンオフ制御することで、凍霜外防止と、凍結葉細胞を徐凍(緩徐解凍)することを意図する。また、特開2008−5738号公報に記載の発明であり、HLセンサ、降雨センサ、又は水滴センサと、監視カメラ等の検査機器を駆使し、防霜ファンのオンオフ制御と、オンオフ制御を精緻に実行することで、細胞破壊を回避することと、送風の効率化、及び/又は、生育環境確保を意図する。また、他社の一例を挙げると、特開平2−44500号公報に記載の発明であり、地域の気象条件を多元的に収集し、この多元情報を利用して、防霜、取水、放水等を図る。
特開2008−35775号公報 特開2008−5738号公報 特開平2−44500号公報
前記文献1、2、3においては、原則として、防霜ファンを効率的に使用、かつ活用して、凍霜害回避を考える。しかしながら、一面的な利用と考えられ、さらに多面的な
考え方(スプリンクラー、温風機「暖気装置等」との併用等)に対しての、十分な記述は見当たらない。
上記に鑑み、本発明は、請求項1〜請求項6を提供し、課題解決とともに、次のことを意図する。
本発明では、各種の作物の生育環境(凍霜害回避による生育育成と生育保護)と結実環境(収穫向上)維持を可能とする装置と方法とを提供することで、生育環境・結実環境維持に実効性があって、かつ効率的な実行が図れること、又は各種作物を凍霜害、疾病、ウイルス等から保護し、生育環境・結実環境維持、等が図れる。殊に、生育ステージの設定温度と、現在温度との比較(相対制御)で、防霜ファンを始めとして、スプリンクラー、温風機等を制御すること、前述の実効性・各特徴を達成すること、等にある。
請求項1は、圃場(茶樹園)、又は果樹園の空気、又は逆転層の空気を吹降ろすファン、及び/又は、この果樹園に配備したスプリンクラー、或いは温風機と
圃場、又は果樹園に配備した温度センサと、
圃場、又は果樹園における温度を積算した積算値と、
積算値を基に圃場の茶樹、又は果樹園の果樹に対応して決定した生育ステージと、
生育ステージにおける設定温度と、(圃場、又は果樹園)現在温度を比較する制御部と、で構成し、
制御部の指令で、ファン、及び/又は、温風機の制御、或いは前記スプリンクラーの制御を、選択的に稼働可能とする構成とした茶樹、又は果樹の生育育成と生育保護の装置であり、生育環境(凍霜害回避による生育育成と生育保護)と結実環境(収穫向上)維持を、ファン(防霜ファン)を動かし(稼働し)、確保する。しかし、ファンの動き(稼働)のみでは、生育環境と結実環境が確保できない場合には、スプリンクラー、又は、温風機を、組合せることで、最適で実効性があり、かつ効率的に達成できる特徴がある。殊に、請求項1の構成では、近時の低温異常等の気象変動に対しても、十分に対応できることが可能で、極めて、有益である。
請求項2は、圃場(茶樹園)、又は果樹園の空気、又は逆転層の空気を吹降ろすファン、及び/又は、果樹園に配備したスプリンクラー、或いは温風機と、
圃場、又は果樹園に配備した温度センサと、
圃場、又は果樹園における温度を積算した積算値と、
積算値を基に圃場の茶樹、又は前記果樹園の果樹に対応した生育ステージと、
生育ステージにおける設定温度と、(圃場、又は果樹園)現在温度を比較する制御部と、で構成し、
制御部の指令で、スプリンクラーの制御、或いは前記温風機の制御を、選択的に可能とする構成において、
生育ステージにおける設定温度より現在温度が低い場合、ファンを稼働して、逆転層の空気を吹降ろして、凍霜害から保護し、
このファンが作動しても、圃場、又は果樹園の現在温度が、生育ステージの設定温度よりも低い状況では、ファン、及び/又は、温風機の制御、或いはスプリンクラーの制御を、選択的に稼働可能とする構成とし、少なくとも、スプリンクラー使用時には、ファンを停止することを特徴とした茶樹、又は果樹の生育育成と生育保護の方法であり、請求項1と同じ効果が期待できる。
請求項3の発明は、果樹園に設けた湿度センサで、設定値以上の湿度を検知した場合に、ファンに指令し、設定湿度以下になるまで稼動可能とする果樹の生育育成と生育保護(果樹の凍霜害回避)の装置であり、請求項1と同様に生育環境と結実環境維持を、ファンを動かし、確保する。また、作物(茶)周辺の疾病回避と、品質向上が図れる特徴がある。また、近時の低温異常等の気象変動に対応できる特徴がある。また、請求項1と請求項2の構成では、果樹園の湿度管理を図れることで、例えば、みかん等の果実では、皮のぶかぶか感を無くし、かつ色目の劣化防止等に有効性を発揮できる利点がある。
請求項4の発明では、果樹園に設けた湿度センサで、設定値以上の湿度を検知した場合に、ファンに指令し、設定湿度以下になるまで稼動可能とする果樹の生育育成と生育保護(果樹の凍霜害回避)の方法であり、請求項3と同じ効果が期待できる。
請求項5は、茶樹の現在の生育ステージにおける設定温度と現在温度を比較する制御部と、制御部の指令で稼働制御されるファンとでなり、生育ステージの設定温度を、
生育ステージの萌芽時期の前段階の設定温度は、1℃とし、
生育ステージの萌芽時期の設定温度は、2℃とし、
生育ステージの一葉期の設定温度は、その二葉期の設定温度は、4℃、また、その三葉期の設定温度は、5℃とし、
生育ステージの四〜五葉期の設定温度は、6℃とし、
生育ステージの摘採期の設定温度は6℃とする構成であり、請求項1に記載の生育環境と結実環境維持を、ファンを中心として、温風機と、スプリンクラーを、組合せることで、確実に実行できる実効性を備え、かつその目的を合理的に達成できる。また、作物(茶)周辺の疾病回避と、品質向上が図れる特徴がある。また、近時の低温異常等の気象変動に対応できる特徴と、この特徴を達成するためのファン等の動きを制御する設定温度を生育ステージにおいて特定できる実益とがある。
請求項6は、果樹の現在の生育ステージにおける設定温度と現在温度を比較する制御部と、制御部の指令で稼働制御されるファンとでなり、生育ステージの設定温度を、
生育ステージの発芽期の設定温度は、1℃とし、
生育ステージの展葉期の設定温度は、2℃とし、
生育ステージの開花期の設定温度は、3℃とし、
生育ステージの開花期以降の設定温度は、3℃とする構成であり、請求項1に記載の「生育環境と結実環境維持を、ファンを中心として、温風機と、スプリンクラーを、組合せることで、確実に実行できる実効性を備え、かつその目的を合理的に達成できる。また、作物(果樹)周辺の疾病回避と、品質向上が図れる特徴がある。また、近時の低温異常等の気象変動に対応できる特徴と、この特徴を達成するためのファン等の動きを制御する設定温度を生育ステージにおいて特定できる実益とがある。
本発明の防霜ファンと、温度用センサ、並びに略示的に示した温風機の一例を示した全体の模式図である。 本発明の防霜ファンと、温湿度用センサ、並びに略示的に示した温風機の一例を示した全体の模式図である。 本発明の圃場で、スプリンクラーを設置した一例を示した俯瞰図である。 本発明の圃場で、ダクトを設置した一例を示した模式図である。 作物(葉面、又は茶樹)の生育過程の年初めからの積算値(積重ね値)との関係を示した要部の図表である。縦軸に積算値温度を、横軸に日時を示しており、積算値を基にし、生育ステージ(生育過程)を決定する。 図5−1に示した生育ステージを基にして、作物(葉面、又は茶樹)の設定温度を示した。縦軸に設定温度を、横軸に積算値(併せて生育ステージ)を示しており、積算値における設定温度を示している。 作物(果樹)の生育過程の年初めからの積算値(積重ね値)との関係を示した要部の図表である。縦軸に積算値温度を、横軸に日時を示しており、積算値を基にし、生育ステージ(生育過程)を決定する。 図5−3に示した生育ステージを基にした、作物(葉面、又は茶樹)の設定温度図表である。縦軸に設定温度を、横軸に積算値(併せて生育ステージ)を示しており、積算値における設定温度を示している。 作物(りんご)の生育ステージにおける安全限界温度を示している。また、郡山市の生育ステージの例年の日付を示している。 温度の積算値を基に生育ステージを求め、生育ステージにおける温度設定値と現在温度を比較する制御部の指令で、ファン制御、及び/又は、圃場、又は果樹園に配備した温風機制御、或いはスプリンクラー制御を可能とする動作を示したフローチャート図である。(イ)が概念図を、(ロ)が温度制御のフローチャート図を、(ハ)が湿度制御のフローチャート図を示している。
図1は本発明の防霜ファン1(ファン)の一例を示した模式図において、防霜ファン1は防凍・防霜・解凍用ファンであって、一般に云われている逆転層Xに設けられている。防霜ファン1には、ファン2と、ファン2用のモータ200とが設けられている。従って、ファン2の送風と送風停止(ON、OFF制御)は、モータ200のON、OFF制御で行われる。3は温度センサ、5は温風機、暖房機(温風機)を示している。また、Wは作物(茶、果実)、W2は茶畝を、それぞれ示す。6は建柱、Yは風の動きを示す。温度センサ3は、建柱6下側か、又はファン2の風が当たらず、かつ温風機5の影響を受けない箇所で、圃場Aの内側を入った箇所とし、必要により、葉面W1、芽、或いは茎と、その近傍とする(単独か複数基)。図面では、温風機5の風が当るように見えるが、略示である。尚、ファン2はガードを付設しないが、ガードを付設する構造もある。
尚、図4の如く、温風機5の茶畝W2間(一例である)にダクト4を付設し、温風を、葉面、茶樹、茶枝等に効率的、かつ直接的に送風することもできる。また、図示しないが、果樹等に於いても同様である。ダクト4には吹出口400を複数個設けるか、又は先端を開口する等の手段を設けることも有り得る。
積算温度とは、積算基準温度以上の温度(即ち、一日の平均温度と積算基準温度との差)の積算値である。例えば、某所の圃場Aの茶樹において、1月1日より考えた場合、図5−1に示した積算値となり、一例として0より500℃とする。この0より500℃の積算値より生育ステージを決定する。この一例では、積算値は、下記のようになる。
0〜40℃は、萌芽前
40〜80℃は、萌芽期
80〜120℃は、一葉期
120〜180℃は、二葉期
180〜220℃は、三葉期
220〜300℃は、四葉期、五葉期
300℃は、摘採期
この生育ステージ(積算値)に基づいて、図5−2に示した、図表を基に設定温度を決定する。
従って、ファン2は、圃場Aの気温が、設定温度以下となった際に、ON制御される。一例では、請求項5と図5−2に示した設定温度と比較して、ファン2のON・OFF制御をする。制御部7では、図5−2に示した、現在の生育ステージの設定温度と現在温度が比較され、原則として、相対制御で各手段を採用する。例えば、設定温度以下の場合、ファン2が動かし、作物Wを凍霜害から保護する装置、また、作物の生育環境・結実環境維持を可能とする装置である。下記の考えと、実例を基にして、本発明を、順次、説明する。
図5−1に示した一例に基づき、作物Wの生育ステージにおける設定温度と、積算値との関係を示した図5−2の図表において、縦軸には、制御部7で現在温度と比較される設定温度を、横軸には、積算値を示しており、萌芽期から摘採期の段階を示している。例えば、図5−1の図表において1月29日は萌芽期であり、また図5−2の図表より萌芽期の設定温度は、2℃となり、この設定温度2℃と現在温度を比較して設定温度2℃以下の場合、ファン2をONし、逆転層Xの空気を吹降ろす(暖気を暖かい風として吹降ろす)構造である。作物Wの生育環境・結実環境維持ができる。これまでの実験では、この萌芽期においては、作物Wの耐凍性は、−3℃とされており、本発明の方法で、前述の如く、設定温度2℃と比較し、現在温度が設定温度2℃より低い場合、ファン2のONにより、生育環境・結実環境維持ができる。このようなファン2の動作を目的とする(以下、同じ)。そして、図5−1より3月12日は一葉期であり、図5−2より一葉期の設定温度は3℃となる。この設定温度3℃と現在温度を比較し3℃より低い場合は、ファン2をONし、逆転層Xの空気を吹降ろす構造である。作物Wの芽の生育環境・結実環境維持ができる。これまでの実験では、この一葉期においては、作物Wの耐凍性は、−2℃とされており、本発明の方法で、前述の如く、設定温度3℃と比較し現在温度が3℃より低くなった場合、ファン2のONにより、生育環境・結実環境維持ができる。一般には、摘採前は、最も、温度管理に注意をはらう必要があり、例えば、4月10日は四・五葉期であり、図5−2より設定温度は6℃となる。現在温度が6℃より低くなれば、ファン2をONし、逆転層Zの暖気を暖かい風として吹降ろす構造である。作物Wの、少なくとも、一葉期(一番茶)〜五葉期の生育環境・結実環境維持ができる。これまでの実験では、この摘採前においては、作物Wの耐凍性は、−2.5℃とされており、本発明の方法を採用し、前述の如く、6℃を基準として、ファン2のONにより、生育環境・結実環境維持ができる。
例えば、請求項5の如く、ファン2(防霜ファン1)の制御の設定温度と現在温度を比較する制御部7の構成であり、
生育ステージの萌芽時期までの設定温度は、影響が少なく、例えば、1℃とし、
生育ステージの萌芽時期の前段階の設定温度は、1℃とし、ファン2を動かしても、この1℃より低い現在温度(例えば(設定温度(1℃)−2℃=−1℃))のときは、スプリンクラー10、又は温風機5を動かす。
生育ステージの萌芽時期の設定温度は、2℃とし、これより低い現在温度(例えば(設定温度(2℃)−2℃=0℃))のときは、スプリンクラー10、又は温風機5を動かす。
生育ステージの萌芽後の一葉期の設定温度は、3℃で、これより低い現在温度(例えば(設定温度(3℃)−2℃=1℃))のときは、ファン2を動かしても3℃を回復しないときは、スプリンクラー10、又は温風機5を動かす。
生育ステージの摘採前の四・五葉期の設定温度は、6℃で、これより低い現在温度(例えば(設定温度(6℃)−2℃=4℃))のときは、ファン2を動かしても3℃を回復しないときは、スプリンクラー10、又は温風機5を動かす構成である。尚、スプリンクラー10を動かすときは、ファン2を停止することも可能である。
この設定温度を基準として制御される。この制御が、少なくとも、ファン2のON、OFFにより、「生育環境・結実環境維持を、ファン2を中心として、かつファン2でカバーするとともに、より低い温度のときは、スプリンクラー10、及び/又は、温風機5をON、OFFする構成としたので、確実に実行できる実効性を備え、かつその目的を合理的に達成できる。また、作物(茶)周辺の疾病回避と、品質向上が図れる」特徴がある。より低温のときは、最初にスプリンクラー10を、ON、OFFし、また、温風機5をON、OFFする構成が望ましい。その理由は、コスト面と経験則、及び付帯設備面等の関係である。
次に他の作物Wの果樹では、図5−3に示したように積算値より生育ステージを決めることができる。
この一例では、
200℃は、発芽期
200〜380℃は、展葉期
380〜500℃は、開花期
この生育ステージ(積算値)に基づいて、図5−4に示した図表をもとに、設定温度を決定する。
果樹の生育ステージに基づいて、図5−4に示した、図表を基に設定温度を決定する。制御部7で現在温度と比較し、ファン2を動かし、圃場Aの気温が、設定温度以下となった際に、ON制御される。一例では、請求項6と図5−4に示した設定温度と比較して、ファン2のON・OFF制御をする。制御部7では、図5−4に示した、現在の生育ステージの設定温度と現在温度が比較され、設定温度以下の場合、ファン2を動かし、作物Wの生育環境・結実環境維持ができる。下記のような、考えと、実例を基にして、本発明を説明する。基本的な温度管理は、萌芽後(発芽後)においては、原則として、1週間に1℃上げた制御を行うことが、利便性があり、また、簡易でスムースな操作が行える。
他の作物Wの果樹では、その生育ステージより設定温度と現在温度を制御部7で比較し、設定温度より現在温度が低い場合には、ファン2を稼動させ、確実な圃場の作物Wの生育環境・結実環境維持ができる。下記のような、考えと、実例を基にして、図5−3、図5−4に示した一例に基づき、作物Wについて順次、説明する。
例えば、請求項6の如く、ファン2の制御の設定温度と現在温度を比較する制御部7の構成であり、
生育ステージの発芽時期までの設定温度は、影響が少なく、例えば、ファン2を動かしても、この1℃より低い現在温度(例えば(設定温度(1℃)−2℃=−1℃))のときには、スプリンクラー10、又は温風機5を動かす。
生育ステージの展葉期の設定温度は、2℃で、これより低い現在温度(例えば(設定温度(2℃)−2℃=0℃))のときには、スプリンクラー10、又は温風機5を動かす。
生育ステージの開花期の設定は、3℃で、ファン2を動かしても、これより低い現在温度(例えば(設定温度(3℃)−2℃=1℃))のときには、スプリンクラー10、又は温風機5を動かす構成である。尚、スプリンクラー10を動かすときは、ファン2を停止することも可能である。
そして、図5−5は、25年度の福島県農林水産部農業振興課の資料を基に作図した。例えば、発育ステージの順番は、発芽期、花蕾赤色、花弁露出、開花、満開期、開花終期等である。この発育ステージの順番における状態と日時(日程)に関する一例を示している。また、作物Wの種類は、りんごを示している。
この設定温度を基準として制御される。この制御が、少なくとも、ファン2のON、OFFにより、「生育環境・結実環境維持を、ファン2を中心として、かつファン2でカバーするとともに、設定温度より、更に低温のときは、温風機5、及び/又は、スプリンクラー10をON、OFFする構成としたので、確実に実行できる実効性を備え、かつその目的を合理的に達成できる。また、作物(果樹)周辺の疾病回避と、品質向上が図れる特徴がある。或いは、設定温度より低温のときは、温風機5をON、OFFする構成が望ましい。その他は前述の請求項5に準ずる。
本発明は、作物W、及び/又は、成長ステージの葉面W1の耐凍性を基本とし、制御部7に、耐凍性を凌駕する設定温度(少なくとも、4〜5℃を超えた数値温度)を設定し、確実な圃場Aの作物Wの生育環境・結実環境維持ができる。このように、耐凍性を凌駕する設定温度を、制御部7に設定することがポイントである。
図2は、作物Wの葉面W1の近傍に湿度センサ8を設置した実施例であり、請求項2で生育ステージにおける設定温度以下(または、以上)のとき、湿度センサ8が、所定以上の湿度を検出した場合には、制御部7を介して、ファン2をONして、葉面W1、枝、幹、又は幹、茎等の周囲、及び/又は、直接的に風の流れを確保できる。また、葉面W1が凍結した場合においては、ファン2をONして、凍結葉細胞を徐凍(緩徐解凍)することで、細胞破壊を回避する。このファン2のONで、例えば、作物Wの生育環境維持・結実環境維持と、病害虫発生回避を始めとして、ウイルスによる悪疫排除等が図れる実益がある。
図3は、圃場Aでのスプリンクラー10の設置状態であり、茶畝W2間に多数本立設する一例を示した模式図である。その他、図示しないが、圃場Aの適所に設けた建柱6、及び/又は、防霜ファン1にスプリンクラー10を設置することも有り得る。スプリンクラー10は、葉面W1、茎、枝、幹、又はその他等の何れかに、近傍、又は直接的に設置することもあり得る。尚、果樹園でのスプリンクラー10の設置は、圃場Aの設置に準ずる。このスプリンクラー10による水(給水)を、葉面W1、及び/又は、土壌、培地に給水、又は滴下し、水が氷結する際の潜熱を活用し、また、略0℃以下にならない状況を確保し、生育環境・結実環境維持ができること(凍霜害回避)、又は解凍には、ファン2を利用し、凍結葉細胞を徐凍して、細胞破壊を回避する。有効性に併せて、給水の後処理を考慮し、圃場Aの略全体に均等に行うこと、又は水の手当て等の問題に関しては、温風機5との併用とか、給水後の防霜ファン1の一時的な稼働とを考えて、実効性がある方法を採用する。尚、給水は、その他として、例えば、土壌、培地では、塩分等の障害物除去にも効果がある。
以上の説明では、防霜ファン1と、温風機5、或いはスプリンクラー10を、総合的に使用した一例を説明したが、この三者の中からの選択使用とか、場合により、単独使用等の各種の組合せが可能であり、常に最適な使用を選択、かつ実施する。尚、図示しないが、風センサも同じである。
図6は、作物Wの各生育ステージにおける積算値、及び温湿度センサ、又は風速センサ(図示せず)のセンサ数値を、入力した制御部7の指令で、ファン制御、及び/又は、圃場A、又は果樹園(図示せず)に配備した温風機5制御か、或いはスプリンクラー10制御を可能とする動作(或いは、図示しないが、温風機5制御、及び/又は、スプリンクラー10制御を可能とする動作)を示したフローチャート図である。(イ)の如く、温湿度センサからの現在の温湿度データを、制御部7に入力し、防霜ファン1、温風機5、又はスプリンクラー10を、それぞれ個別制御か、又はこれらを選択的に制御か、或いは組合せ制御する等を意図した構成である。(ロ)の温度管理では、(ST−1)−(ST−3)の手段により温度管理し、そのデータを制御部7に入力する。制御部7において、生育ステージに基づいて温度設定(値)を決定し、かつ温度設定に基づき(ST−3)と(ST−4)の手段で防霜ファン1のONか否かの判断をする。例えば、(ST−6)の如く、作物W周辺の温度が低いか、又はその近傍(耐凍性が脅かされるか、又は蓋然性がある)ときには、制御部7は、(ST−6)、(ST−7)の如く、防霜ファン1を運転する。(ST−8)において、温風機5、及び/又は、スプリンクラー10のONか否かの判断をする。そして、(ST−9)の温風機5(ヒーターと書する)の運転か、又はスプリンクラー10の運転となる。
前記(ST−8)において、作物W周辺の温度が高いか、又はその近傍(耐凍性が担持されていか、担保される蓋然性がある)ときには、温風機5、又はスプリンクラー10は停止し、待機状態になる。また、(ST−6)において、作物W周辺の温度が高い(耐凍性が担持されている)ときには、ファン2は停止し、待機状態になる。
(ハ)の湿度管理では、(ST−1)−(ST−3)の手段により温度管理し、そのデータを制御部7に入力する。制御部7において、生育ステージに基づいて温度設定値を決定し、かつ温度設定値に基づき、(ST−6)において温度設定値以下のとき、(ST−7)の手段により湿度管理し、そのデータを制御部7において、(ST−8)の手段で防霜ファン1のONか否かの判断をする。例えば、生育ステージにおける設定温度以下(または、以上)で(ST−8)の如く、作物W周辺の湿度が設定値未満(葉面が湿潤していない)、又は近傍数値であるときには、ファン2は停止し、待機状態になる。一方、生育ステージにおける設定温度以下(または、以上)で(ST−8)の如く、作物W周辺の湿度が設定値以上(例えば、葉面W1が湿潤している状況か、又は圃場Aが湿潤している状況)のときには、ファン2を運転し、正常な状況に戻す。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされる。従って、前述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、特許請求の範囲を限定するものではない。
1 防霜ファン
2 ファン
200 モータ
3 温度センサ
4 ダクト
400 孔
5 温風機
6 建柱
7 制御部
8 湿度センサ
10 スプリンクラー
11 ホース
12 ポンプ
A 圃場
X 逆転層
Y 風
W 作物
W1 葉面
W2 茶畝
本発明は、圃場(お茶畑)、又は果樹園における、茶樹の芽・葉・茎(枝)とか果樹の芽・葉・茎・果実を凍霜害、又は疫病、或いはお茶・果実の品質低下回避(保護と育成)を達成する装置とその方法であり、例えば、萌芽期前後から、花芽の生育期にかけて、作物として、最も大変で、かつ収穫量、品質等との関連性が極めて高い時期における、防霜ファンと、他の機器とを利用した、総合的な茶樹(茶葉)、又は果樹の生育育成と生育保護(茶樹、又は果樹の凍霜害回避)の装置と、その制御方法に関する。
請求項1の発明は、茶樹園又は果樹園の圃場に配備された、空気を吹降ろすファン、及び/又は、スプリンクラー、或いは温風機と、温度センサ、制御部とを備えてなり、
制御部は、圃場における温度を積算して積算値を計算し、積算値に準拠して茶樹又は果樹の生育ステージを決定し、生育ステージに応じて設定温度を変更し、設定温度と現在温度を比較して、ファン、及び/又は、スプリンクラー、或いは温風機に稼働信号又は停止信号を発信するように構成された、樹又は果樹の生育育成と生育保護の装置であり、生育環境(凍霜害回避による生育育成と生育保護)と結実環境(収穫向上)維持を、ファン(防霜ファン)を動かし(稼働し)、確保する。しかし、ファンの動き(稼働)のみでは、生育環境と結実環境が確保できない場合には、スプリンクラー、又は、温風機を、組合せることで、最適で実効性があり、かつ効率的に達成できる特徴がある。殊に、請求項1の構成では、近時の低温異常等の気象変動に対しても、十分に対応できることが可能で、極めて、有益である。
請求項2の発明は、請求項1に記載された茶樹又は果樹の生育育成と生育保護の装置の制御方法であって、設定温度より現在温度が低い場合、ファンを稼働して、逆転層の空気を吹降ろして、凍霜害から保護し、ファン働しても圃場の現在温度が、設定温度よりも低い状況では、ファンの稼働と併せて、温風機の稼働をするか、或いはスプリンクラーの稼働をすることを特徴とした茶樹又は果樹の生育育成と生育保護の装置の制御方法であり、請求項1と同じ効果が期待できる。
請求項3の発明は、茶樹又は果樹の生育育成と生育保護の装置は、圃場に配備された湿度センサを有し、湿度センサで設定値以上の湿度を検知した場合に、ファンに指令し、設定湿度以下になるまでファンを稼動させる構成とした茶樹又は果樹の生育育成と生育保護(果樹の凍霜害回避)の装置であり、請求項1と同様に生育環境と結実環境維持を、ファンを動かし、確保する。また、作物(茶)周辺の疾病回避と、品質向上が図れる特徴がある。また、近時の低温異常等の気象変動に対応できる特徴がある。また、請求項1と請求項2の構成では、果樹園の湿度管理を図れることで、例えば、みかん等の果実では、皮のぶかぶか感を無くし、かつ色目の劣化防止等に有効性を発揮できる利点がある。
請求項4の発明では、茶樹又は果樹の生育育成と生育保護の装置は、圃場に配備された湿度センサを有し、湿度センサで設定値以上の湿度を検知した場合に、ファンに指令し、設定湿度以下になるまでファンを稼動させる茶樹又は果樹の生育育成と生育保護(果樹の凍霜害回避)の装置の制御方法であり、請求項3と同じ効果が期待できる。
請求項5の発明生育ステージの設定温度を、萌芽時期の前段階の設定温度は1℃とし、萌芽時期の設定温度は2℃とし、一葉期の設定温度は3℃とし、二葉期の設定温度は4℃とし、三葉期の設定温度は5℃とし、四〜五葉期の設定温度は6℃とし、摘採期の設定温度は6℃とする構成であり、請求項1に記載の生育環境と結実環境維持を、ファンを中心として、温風機と、スプリンクラーを、組合せることで、確実に実行できる実効性を備え、かつその目的を合理的に達成できる。また、作物(茶)周辺の疾病回避と、品質向上が図れる特徴がある。また、近時の低温異常等の気象変動に対応できる特徴と、この特徴を達成するためのファン等の動きを制御する設定温度を生育ステージにおいて特定できる実益とがある。
請求項6の発明生育ステージの設定温度を、発芽期の前段階の設定温度は1℃とし、展葉期の設定温度は2℃とし、開花期の設定温度は3℃とし、開花期以降の設定温度は3℃とする構成であり、請求項1に記載の「生育環境と結実環境維持を、ファンを中心として、温風機と、スプリンクラーを、組合せることで、確実に実行できる実効性を備え、かつその目的を合理的に達成できる。また、作物(果樹)周辺の疾病回避と、品質向上が図れる特徴がある。また、近時の低温異常等の気象変動に対応できる特徴と、この特徴を達成するためのファン等の動きを制御する設定温度を生育ステージにおいて特定できる実益とがある。













請求項1の発明は、茶樹園又は果樹園の圃場に配備された、空気を吹降ろすファンと、温風機と、温度センサと、制御部とを備えてなるか、又は、ファン、温風機、温度センサ、制御部に加えて、さらにスプリンクラーを備えてなり
制御部は、圃場における温度を積算して積算値を計算し、積算値に準拠して茶樹又は果樹の生育ステージを決定し、生育ステージに応じて設定温度を変更し、設定温度と現在温度を比較して、ファン、及び/又は、スプリンクラー、或いは温風機に稼働信号又は停止信号を発信するように構成された、茶樹又は果樹の生育育成と生育保護の装置であり、生育環境(凍霜害回避による生育育成と生育保護)と結実環境(収穫向上)維持を、ファン(防霜ファン)を動かし(稼働し)、確保する。しかし、ファンの動き(稼働)のみでは、生育環境と結実環境が確保できない場合には、スプリンクラー、又は、温風機を、組合せることで、最適で実効性があり、かつ効率的に達成できる特徴がある。殊に、請求項1の構成では、近時の低温異常等の気象変動に対しても、十分に対応できることが可能で、極めて、有益である。

Claims (6)

  1. 圃場(茶樹園)、又は果樹園の空気、又は逆転層の空気を吹降ろすファン、及び/又は、この果樹園に配備したスプリンクラー、或いは温風機と
    この圃場、又はこの果樹園に配備した温度センサと、
    この圃場、又は前記果樹園における温度を積算した積算値と、
    この積算値を基に前記圃場の茶樹、又は前記果樹園の果樹に対応して決定した生育ステージと、
    この生育ステージにおける設定温度と、現在温度を比較する制御部と、で構成し、
    前記制御部の指令で、前記ファン、及び/又は、前記温風機の制御、或いは前記スプリンクラーの制御を、選択的に稼働可能とする構成とした茶樹、又は果樹の生育育成と生育保護の装置。
  2. 圃場(茶樹園)、又は果樹園の空気、又は逆転層の空気を吹降ろすファン、及び/又は、この果樹園に配備したスプリンクラー、或いは温風機と、
    この圃場、又はこの果樹園に配備した温度センサと、
    この圃場、又は前記果樹園における温度を積算した積算値と、
    この積算値を基に前記圃場の茶樹、又は前記果樹園の果樹に対応した生育ステージと、
    この生育ステージにおける設定温度と、現在温度を比較する制御部と、で構成し、
    前記制御部の指令で、スプリンクラーの制御、或いは前記温風機の制御を、選択的に可能とする構成において、
    前記生育ステージにおける設定温度より現在温度が低い場合、前記ファンを稼働して、逆転層の空気を吹降ろして、凍霜害から保護し、
    このファンが作動しても、前記圃場、又はこの果樹園の現在温度が、前記生育ステージの設定温度よりも低い状況では、前記ファン、及び/又は、前記温風機の制御、或いは前記スプリンクラーの制御を、選択的に稼働可能とする構成とした茶樹、又は果樹の生育育成と生育保護の方法。
  3. 前記果樹の生育育成と生育保護において、前記果樹園に設けた湿度センサで、設定値以上の湿度を検知した場合に、前記ファンに指令し、設定湿度以下になるまで稼動可能とする構成とした請求項1に記載の果樹の生育育成と生育保護の装置。
  4. 前記果樹の生育育成と生育保護において、前記果樹園に設けた湿度センサで、設定値以上の湿度を検知した場合に、前記ファンに指令し、設定湿度以下になるまで稼動可能とする構成とした請求項2に記載の果樹の生育育成と生育保護の方法。
  5. 前記茶樹の現在の生育ステージにおける設定温度と現在温度を比較する制御部と、この制御部の指令で稼働制御されるファンとでなり、この生育ステージの設定温度を、
    前記生育ステージの萌芽時期の前段階の設定温度は、1℃とし、
    前記生育ステージの萌芽時期の設定温度は、2℃とし、
    前記生育ステージの一葉期の設定温度は、3℃、その二葉期の設定温度は、4℃、また、その三葉期の設定温度は、5℃とし、
    前記生育ステージの四〜五葉期の設定温度は、6℃とし、
    前記生育ステージの摘採期の設定温度は6℃とする構成とした請求項1に記載の茶樹の生育育成と生育保護の装置。
  6. 前記果樹の現在の生育ステージにおける設定温度と現在温度を比較する制御部と、この制御部の指令で稼働制御されるファンとでなり、この生育ステージの設定温度を、
    前記生育ステージの発芽期の設定温度は、1℃とし、
    前記生育ステージの展葉期の設定温度は、2℃とし、
    前記生育ステージの開花期の設定温度は、3℃とし、
    前記生育ステージの開花期以降の設定温度は、3℃とする構成とした請求項1に記載の果樹の生育育成と生育保護の装置。
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