JP6625861B2 - 果樹、又は茶樹の(晩霜害回避による)生育育成と生育保護の装置(プログラムシステム)と、その方法 - Google Patents

果樹、又は茶樹の(晩霜害回避による)生育育成と生育保護の装置(プログラムシステム)と、その方法 Download PDF

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Description

本発明は、果樹園、又は圃場における、果樹の芽・葉・茎・果実とか、茶樹の芽・葉・茎(枝)とかを晩霜害、又は果実・お茶の品質低下回避(保護と育成)を達成する装置とその方法であり、例えば、萌芽期前後から、花芽の生育期にかけて、作物として、最も大変で、かつ収穫量、品質等との関連性が極めて高い時期における、防霜ファンと、他の機器とを利用した、総合的な果実、又はお茶の生育育成と生育保護の装置と、その方法に関する。
近時の研究発表において、次のようなことが開示されている。即ち、温暖化に伴い、ほとんどの樹種で発芽・開花期が早期化している。このような状況の中、リンゴ等では晩霜害の発生の増加、施設栽培での低温遭遇不足による発芽不良、ウンシュウミカンの浮皮やブドウの着色不良等の果実生理障害の多発のように、多くの果樹で温暖化が原因と想定される生産や流通上問題となる現象がその一例である。
また、お茶については、亜熱帯の沖縄では、新芽の発芽不揃いのために、一番茶の収量と品質が著しく低い傾向にあり、暖冬年には同様な現象が薩南諸島でも生じているほか、降霜地域においては、温暖化に伴い萌芽が早期化し、晩霜害が発生しやすくなっている。
これらの状況から、果樹では、リンゴ等の晩霜害発生防止技術、ナシ等の加温施設栽培における発芽不良対策技術、ミカンの浮皮や、ブドウの着色不良等の果実生理障害発生軽減技術の開発を行うことが必要であると論じている。
また、果樹とか茶樹の晩霜害回避(安全限界温度確保)のために、実行されている手段で、防霜ファンによる、逆転層の空気(暖気)を送風する(吹降ろす)方法と、及び/又は、温風機との組合せである。尚、耐凍性を科学的に担持する方法も、一部において、後述する文献において、開示されている。
尚、防霜ファンによる晩霜害回避方法は、設定温度以下での制御であり、単純なオンオフである。設定温度以下において、晩霜害が発生しないような気象条件でも稼動することがあり、電気料金が増えること、又は装置の劣化、及び/又は、損傷発生とか、寿命も短くなるとか等の課題がある。この課題解決の一つである防霜ファンの効率化を図るために、近時、生育ステージ毎の温度設定を、経験、及び/又は、慣習とデータ等で決め、設定温度で防霜ファンを稼働する方法を、一部の地域で行っているが、十分に活用されていない。
上記に鑑み、お茶では、温暖化適応性の高い茶品種の選定や生産技術の開発、耐凍性評価に応じた防霜ファン制御技術の開発を行うことが必要であると論じている。
以上の改良と、経済性と果実等の品質向上を図るために、本出願人も、幾多の発明をしている。一例を挙げると、特開2008−35775号公報に記載の発明であり、HLセンサ(高・低所センサ)を利用し、防霜ファンをオンオフ制御することで、凍霜外防止と、凍結葉細胞を徐凍(緩徐解凍)することを意図する。また、特開2008−5738号公報に記載の発明であり、HLセンサ、降雨センサ、又は水滴センサと、監視カメラ等の検査機器を駆使し、防霜ファンのオンオフ制御を精緻に実行することで、細胞破壊を回避することと、送風の効率化、及び/又は、生育環境確保を意図する。また、他社の一例を挙げると、特開平2−44500号公報に記載の発明であり、地域の気象条件を多元的に収集し、この多元情報を利用して、防霜、取水、放水等を図る。
特開2008−35775号公報 特開2008−5738号公報 特開平2−44500号公報
前記文献1、2、3の発明は、防霜ファンの使用による凍霜害回避と、その使用の効率化を考える。しかし、防霜ファンの使用による一面的な凍霜害回避方法であり、さらに多面的な考え方(ネットの張装とか、温風機「暖気装置等」との併用等)を取入れる構造とは考えられない。
上記に鑑み、本発明は、請求項1〜請求項7を提供し、課題解決とともに、次のことを意図する。
本発明では、各種の作物の晩霜害回避による生育環境維持(生育育成と生育保護)と結実環境維持(収穫向上と品質確保)を可能とする装置と方法の提供であり、究極的には、生育環境・結実環境維持の実効性と、効率的な実行を図り、農業の活性化とか、経済性の確立、並びに自立とを図ることにある。殊に、生育ステージの設定温度と、現在温度との比較(相対制御)で、防霜ファンを始めとして、温風機と、ネットとの総合的な取組みで、本発明の目的クリアーと、実用に供する果実、又はお茶の生育育成と生育保護の装置と、その方法を提案する。
請求項1の発明は、果樹園、又は圃場に配備した、果樹園、又は圃場の空気、又は逆転層の空気を吹降ろすファン(逆転層の暖気を暖かい風として吹降ろすファン)、果樹園、又は圃場に張装するネット、及び果樹園、又は圃場に配備した温風機と、
果樹園、又は圃場に配備した温度センサと、
果樹園、又は圃場の作物における萌芽期、一葉期〜五葉期、収穫期、或いは発芽期、展葉期、開花期、収穫期に基づく生育ステージを入力する果樹園、又は圃場、或いは自宅に配備した制御盤の第一入力部と、
生育ステージの設定温度を入力する制御盤の第二入力部と、
生育ステージにおける設定温度と、温度センサで検知した現在温度を比較する制御盤の比較部と、
比較部における比較結果に基づき、ファンのモータ、及び/又は、温風機のモータのオン、オフ制御を図る、制御盤の第一のスイッチとで構成した果樹、又は茶樹の生育育成と生育保護の装置である。
従って、作物の晩霜害回避による生育環境維持と結実環境維持を可能とする、第一の手段として、ファンを稼働する。第二の手段として、ネットと温風機を、組合せることで(防霜対策の組合せで)、最適で実効性のある効果が図れる特徴がある。殊に、請求項1の装置では、近時の低温異常等の気象変動に対しても、十分に対応できることが可能となり、極めて、有益性を有する特徴がある。
また、近時の温暖化に伴い、前述の如く、ほとんどの樹種で発芽・開花期が早期化している。リンゴ等では晩霜害の発生の増加、施設栽培での低温遭遇不足による発芽不良、ウンシュウミカンの浮皮やブドウの着色不良等の果実生理障害の多発のように、多くの果樹で温暖化が原因と想定される生産や流通上問題となる現象の回避の一翼を担うものと考えられる。同様に、お茶では、沖縄の新芽の発芽不揃いのために一番茶の収量と品質が著しく低い傾向とか、暖冬年には同様な現象が薩南諸島でも生じており、降霜地域においては、温暖化に伴い萌芽が早期化し、晩霜害が発生しやすくなっている現象の回避の一翼を担うものと考えられる。
請求項の発明は、果樹園、又は圃場に配備した、果樹園、又は圃場の空気、又は逆転層の空気を吹降ろすファン、果樹園、又は圃場に張装するネット、及び果樹園、又は圃場に配備した温風機と、
果樹園、又は圃場に配備した温度センサと、
果樹園、又は圃場の作物における発芽期、花弁蕾出期、開花期、満開期、幼実期、結実期、収穫期に基づく生育ステージを入力する果樹園、又は圃場、或いは自宅に配備した制御盤の第一入力部と、
生育ステージの設定温度を入力する制御盤の第二入力部と、
生育ステージにおける設定温度と、温度センサで検知した現在温度を比較する制御盤の比較部と、
比較部における比較結果に基づいて、ファンのモータのオン、オフ制御、ネットの張装、巻取りの制御、及び温風機のモータのオン、オフ制御を図る制御盤の第一のスイッチとで構成し、
生育ステージにおける設定温度より、現在温度が低い場合、ファンのモータへのオンの制御信号で、ファンが稼動して、逆転層の空気を吹降ろし、果樹園、又は圃場の作物を晩霜害から保護し、
ファンが作動しても、果樹園、又は圃場の現在温度が、生育ステージの設定温度よりも低い状況では、温風機のモータへのオンの制御信号で、温風機から送風し、温風機の稼動を、現在温度と設定温度との差温に基づき、選択的に制御可能とする構成とした果樹、又は茶樹の生育育成と生育保護の方法である。
従って、作物の晩霜害回避による生育環境維持と結実環境維持を可能とする、第一の手段として、ファンを稼働する。第二の手段として、ネットと温風機を、組合せた、所謂、三点セット(防霜対策の三つの組合せ)となり、安心感と実効性が図れる特徴がある。殊に、請求項3の方法では、近時の低温異常等の気象変動に対しても、十分に対応できることが可能となり、極めて、有益性がある。
また、近時の温暖化に伴い、前述の如く、ほとんどの樹種で発芽・開花期が早期化している。リンゴ等では晩霜害の発生の増加、施設栽培での低温遭遇不足による発芽不良、ウンシュウミカンの浮皮やブドウの着色不良等の果実生理障害の多発のように、多くの果樹で温暖化が原因と想定される生産や流通上問題となる現象の回避の一翼を担うものと考えられる。同様に、お茶では、沖縄の新芽の発芽不揃いのために一番茶の収量と品質が著しく低い傾向とか、暖冬年には同様な現象が薩南諸島でも生じており、降霜地域においては、温暖化に伴い萌芽が早期化し、晩霜害が発生しやすくなっている現象の回避の一翼を担うものと考えられる。
請求項の発明は、ネットは、制御盤の第一のスイッチで、張装、又は巻取りできる構成とした果樹、又は茶樹の生育育成と生育保護の方法である。
従って、請求項3の特徴と有益性とを達成できることと、さらに果樹園(ネットで囲われた果樹園)内からの、例えば、暖気の飛散防止と、防霜ファンによる果樹園内の、例えば、暖気の押圧に有意義に働くことが考えられる。併せて、例えば、植物体温低下防止作用、解凍緩徐作用等にも副次的な特徴が考えられる。
請求項の発明は、作物は、果樹で、生育ステージにおける設定温度と現在温度を比較する制御盤の第一のスイッチは、ファンのモータへのオン、オフの制御信号を発し
このオン、オフの制御を司る生育ステージの設定温度に関して、
生育ステージの発芽期の設定温度は、1℃とし、
生育ステージの展葉期の設定温度は、2℃とし、
生育ステージの開花期の設定温度は、3℃とし、
生育ステージの開花期以降の設定温度は、3℃とする構成とした請求項1に記載の果樹の生育育成と生育保護の装置である。
従って、請求項1の特徴と有益性とを達成できることと、設定温度(安全限界温度を超えた高めの設定温度)を基準として確たる果樹の保護と果実の品質向上と、果実生理障害発生軽減に寄与できる特徴がある。
請求項の発明は、作物は、茶樹で、生育ステージにおける設定温度と現在温度を比較する制御盤の、前記第一のスイッチは、前記ファンのモータへのオン、オフの制御信号を発し
このオン、オフの制御を司る生育ステージの設定温度に関して、
生育ステージの萌芽期の前段階の設定温度は、1℃とし、
生育ステージの萌芽期の設定温度は、2℃とし、
生育ステージの一葉期の設定温度は、3℃、その二葉期の設定温度は、4℃、また、その三葉期の設定温度は、5℃とし、
生育ステージの四〜五葉期の設定温度は、6℃とし、
生育ステージの摘採期の設定温度は6℃とする構成とした請求項1に記載の茶樹の生育育成と生育保護の装置である。
従って、請求項1の特徴と有益性とを達成できることと、設定温度を基準として確たる茶樹と茶葉の品質向上と、茶葉生理障害発生軽減に寄与できる特徴がある。
本発明の防霜ファンと、温度用センサ、並びに略示的に示した温風機と、ネットとを備えた果樹園の一例の要部を示した模式図である。 本発明の防霜ファンと、温湿度用センサ、並びに略示的に示した温風機と、ネットとを備えた果樹園の一例の要部を示した模式図である。 本発明の果樹園で、ダクトを設置した一例を示した模式図である。 防霜ファンと、温風機と、ネット(回避手段)とを備えた某所の果樹園において、これらの回避手段を選択的に使用した一例の気温の推移を示したネットから引用した図表である。 防霜ファンのみの(回避手段)を備えた某所の果樹園において、これらの回避手段を選択的に使用した二例の気温の推移を示したネットから引用した図表である。 防霜ファンとネット(回避手段)を備えた某所の果樹園において、これらの回避手段を選択的に使用した三例の気温の推移を示したネットから引用した図表である。 防霜ファンと、温風機と、ネット(回避手段)とを備えた某所の果樹園において、これらの回避手段を選択的に使用した四例の気温の推移を示したネットから引用した図表である。 果実の生育ステ―ジと、設定温度との関係を示したグラフである。 郡山市の果樹園における作物(りんご)の生育ステ―ジと、その安全限界温度を示した図表であり、日付は、郡山市の果樹園の例年を示す。 茶樹(お茶)の生育ステ―ジと、設定温度との関係を示したグラフである。 某市の圃場における作物(お茶)の生育ステ―ジと、その安全限界温度を示した図表であり、日付は、某所の圃場の例年を示す。
本発明の防霜ファン1(ファン)の一例を示した模式図において、防霜ファン1は防凍・防霜・解凍用ファンであって、一般に云われている逆転層X(例えば、地上より略7.0〜略10m)に設けられている。防霜ファン1には、ファン100と、ファン100用のモータ101とが設けられている。従って、ファン100の送風と送風停止(オン、オフ制御)は、モータ101のオン、オフ制御で行われる。2は温度センサ、3は温風生成手段の一例である温風機であり、温風生成手段には、その他ヒータ、暖房機等を含む。5は建柱、Yは風の動きを示す。温度センサ2は、果樹園Aに立設した建柱5下側か、又はファン100の風が当たらず、かつ温風機3の影響を受けない箇所で、圃場Bの内側を入った箇所とし、必要により、葉面W1、芽(図示せず)、或いは茎(図示せず)と、その近傍とする(単独か複数基)。図面では、温風機3の風が当るように見えるが、略示である。尚、ファン100はガードを付設しないが、ガードを付設する構造もある。また、Wは作物(茶、果実)、W2は畝を、それぞれ示す。
果樹園Aは、ネット6(多目的防災ネット)で、例えば、作物Wの側面全周を囲む側面ネット600と、天井(上面)を塞ぐ天井面ネット601との組合せとし、少なくとも、天井面ネット601は張装、又は巻取り自在とする(ネット6の制御と云う)。尚、側面ネット600は、作物Wと間隔を持って設置し、作業とか移動(人、機具等の移動)に障害とならない構造とする。このネット6は、果樹園A内の、例えば、暖気の飛散防止と、防霜ファン1による果樹園A内の、例えば、暖気の押圧に有意義に働くことが考えられる。また、併せて、例えば、植物体温低下防止作用、解凍緩徐作用等にも副次的な特徴が考えられる。その他として、例えば、ネット6は遮光と、芽、幼実、果実等の焼け防止にも有効である。害獣予防にも役立つものである。そして、果樹園Aに、図示しないセンサを配置し、害獣を検知した場合には、防霜ファン1との併用で、害獣の侵入防止、近寄り防止にも有効である。尚、少なくとも、天井面ネット601(ネット6)を開放することで、日照不足解消にも有益である。
図4では、温風機3のダクト7を作物W間(畝W2間一例である)に付設し、温風を、作物Wの葉面、果樹とか、茶樹、枝等に効率的、かつ直接的に送風することもできる。ダクト7には吹出口700を複数個設けるか、又は先端を開口する等の手段を設けることも有り得る。このダクト7は、畝W2とか、図示しない棚栽培の棚下とかに設けるが、必要により果樹園Aの周辺等に囲繞することもあり得る。
そこで、本発明の考えを基にした、好ましい、実施形態(実例の方法)を説明する。
作物Wは、露地の梨であり、場所は、某所の農業試験所の果樹園である。
装置としては、防霜ファン1と、ネット6(側面ネット600と天井面ネット601とでなる)と、温風機3との組合せである。防霜ファン1はフルタ製品(例えば)であり、ネット6は9×9mmのラッラル織りとした。温風機3はフルタ製とした。その他の条件として、防霜ファン1は、果樹園のネット6の外側であって、地上より7m、ネット6内で、かつ温度センサ2はネット6内で、かつ果樹園の真中で、地上より1.8mに設置した。尚、果そう被害率は、1果とする。
下記に、結果の概要を説明する。
表1は、試験区毎のネット、防霜ファン、温風機それぞれの有無を示したものである。
表2は、試験区ごとの最低気温−1.5℃以下の経過時間および果そう被害率を示したものである。表中の英字(a、b)は、同符号間で5%水準であり有意差なしである。
(イ) 4月の気温経過
4月の果樹園の気温は、おおむね10日間隔で上昇と下降を繰返し、13日及び22日を中心に最低気温が氷点下の日が数日経過した(表2)。調査日の気温は、13日0時に0℃で、その後も気温が低下し、5時に最低となった(データ略)。棚面(地上1.8m)と防霜ファン1直下(地上7.0m)の気温は、5時に最低気温を記録し、その後上昇した。棚面と防霜ファン1直下の気温差は、1時から5時まで1〜2℃で、防霜ファン1の効果が高まる3〜4℃以上よりも小さかった(図5−2参照)。
(ロ) 処理の効果
処理の効果は、燃焼資材(温風機3)の燃焼有が無に比べ、最低気温が1℃有意に高く、−1.5℃以下の経過時間が107分有意に短くなった。多目的防災ネット6及び防霜ファン1に有意な差はなかった。
(ハ) 3つの装置と、方法の組合せ(防霜対策の組合せ)の効果
防霜対策の組合せの効果について、最低気温は1区(ネット6の張装(有)+防霜ファン1の稼動(有)+温風機3の燃焼(有))が最も高く、8区(無処理)より1.8℃の昇温効果があった。次いで、3区(ネット6の張装(有)+防霜ファン1の稼動(無)+温風機3の燃焼(有))と5区(ネット6の張装(無)+防霜ファン1の稼動(有)+温風機3の燃焼(有))が−1.4℃で、8区より1.2℃の昇温効果を示した(表2)。
尚、この「防霜ファン1の稼動」は、防霜ファン1の制御と同じ、また、「温風機3の燃焼」は、温風機3の制御と同じを意味する。また、有は稼動、又は燃焼有り、無は稼動、又は燃焼無しを意味する。
(ニ) 防霜ファン1の影響
ネット6の張装(無)・温風機3の燃焼(無)の条件で比較すると、6区は、8区よりも気温の急激な低下が抑制され、防霜ファン1の稼動により0.7℃の昇温効果がみられた(図5−3参照)。一方、ネット6の張装(有)・温風機3の燃焼(無)の条件では、2区と4区の差は0.1℃と小さく、ネット6の張装や防霜ファン1の稼動の効果が相殺された(表2)。
(ホ) 温風機3の影響
ネット6の張装(無)・防霜ファン1の稼働(無)の条件で比較すると、7区と8区の気温差は0.4℃と小さかった(表2)。一方、ネット6の張装(有)・防霜ファン1の稼働(無)の条件では、3区が4区よりも1.2℃高かった(図5−4参照)。また、ネット6の張装(無)・防霜ファン1の稼働(有)の条件では、5区が−1.4℃で6区よりも0.5℃高く(表2)、温風機3の燃焼効果を高めるためには、ネット6の張装や防霜ファン1の稼動を組合せることで昇温効果が向上することが明らかとなった。
(へ) 被害の状況
果そう被害率は、−1.5℃以下の経過時間が長いほど高くなった(図示せず)。
以上のことより、温風機3の稼働の昇温効果は、温風機3の燃焼(+1.0℃程度)>防霜ファン1の稼動(+0.5℃程度)>多目的防災ネット6の張装の順に高いことが明らかとなった。
以上を踏まえて、防霜対策の組合せによる昇温効果は、[温風機3+防霜ファン1+ネット6]が、2℃程度と最も高く、次いで、[温風機3+防霜ファン1]と[温風機3+ネット6]の組合せが、1℃程度の昇温効果があることが明らかとなった。
表3は、温度ごとにおいて、晩霜の危険性がある場合の対策をまとめたものである。
従って、晩霜対策の基準を作成した(第3表)では、安全限界温度が−1.5℃の場合、(1)予想気温が−1℃以上の場合は[防霜ファン1の稼動]。(2)−1.0〜−2.5℃の場合は[温風機3の燃焼]。さらに効果を高めるために[防霜ファン1の稼動]または[ネット6の張装]を組み合わせる。(3)−2.6℃以下の場合は、[防霜ファン1+ネット6の張装+温風機3の燃焼]の組合せが、最低限度、必要である。さらに、気温が低下する場合は、温風機3の設置数を増やすこと等の対応が必要と考えられる。
実例において、例えば、作物Wが果樹では、図5−2に示したように生育ステージにおける設定温度を決めることができる。
この一例では、
1℃は、発芽期
2℃は、展葉期
3℃は、開花期
この生育ステージ(発芽期、展葉期、開花期、幼果期の如く、果樹の生育過程)に基づいて、図5−2に示した図表をもとに、設定温度を決定する。
例えば、果樹の生育ステージに基づいて、図5−2に示した、図表を基に設定温度を決定し、この設定温度と、現在温度とを制御盤10の比較部10aで比較し、果樹園Aの気温が、設定温度以下か以上かで、ファン100の制御(オン、オフ)とか、ネット6の制御(張装か張装開放)、又は温風機3の制御(オン、オフ)を、選択的に制御する。一例では、請求項6の設定温度と図5−2に示した安全限界温度とを比較して、ファン100を制御する。制御盤10では、図5−2に示した、現在の生育ステージの設定温度と現在温度が比較され、設定温度以下の場合、ファン100を稼働し、作物Wの生育環境・結実環境維持を図るが、それでも、設定温度以下の場合、ネット6の張装か、又は温風機3をオンする構成である。これらの作業で、果樹園Aの現在温度を維持する。尚、開花期とか幼果期等のファン100の制御とか、ネット6の制御、又は温風機3の制御とか、選択的な制御は、前述の例に準ずる(以下、同じ)。
そこで、下記のような、考えと、実例を基にして、本発明を説明する。基本的な温度管理は、発芽期後(発芽後)においては、原則として、1週間に1℃上げた制御を行うことが、利便性があり、また、容易に、かつ簡易でスムースな操作で、果樹園Aの現在温度を維持できる。
具体例として、図5−2に示した、25年度の福島県農林水産部農業振興課の資料を基に作図した。例えば、発育ステージの順番は、発芽期、花蕾赤色、花弁露出、開花、満開期、開花終期等である。この発育ステージの順番における状態と日時(日程)に関する一例を示している。また、作物Wの種類は、りんごを示している。
この設定温度を基準として制御される。この制御が、少なくとも、ファン100のオン、オフにより、「生育環境・結実環境維持を、ファン100を中心として、かつファン100で保護するとともに、設定温度より、更に低温のときは、ネット6、及び/又は、温風機3を制御する構成としたので、安全限界温度を確実に実行できる実効性(耐凍性)を備え、かつその目的を合理的に達成できる。また、作物W(果樹等)の疾病回避と、品質向上が図れる特徴がある。
次に、実例において、作物Wが茶樹では、図6−2に示したように生育ステージにおける設定温度を決めることができる。
この一例では、
1℃は、萌芽前
2℃は、萌芽期
3℃は、一葉期
4℃は、二葉期
5℃は、三葉期
6℃は、四葉期、五葉期
6℃は、摘採期
この生育ステージ(萌芽前、萌芽期、一葉期〜五葉期、摘彩期の如く、お茶の生育過程)に基づいて、図6−2に示した図表をもとに、設定温度を決定する。
例えば、果樹の生育ステージに基づいて、図6−2に示した、図表を基に設定温度を決定し、この設定温度と、現在温度とを制御盤10の比較部10aで比較し、ファン100を稼働し、果樹園Aの気温が、設定温度以下となった際に、オン制御される。一例では、請求項7の設定温度と図6−1に示した安全限界温度と比較して、ファン100のオン、オフ制御をする。制御盤10では、図6−2に示した、現在の生育ステージの設定温度と現在温度が比較され、原則として、相対制御で各手段を採用する。例えば、設定温度以下の場合、ファン100を稼働し、作物Wを晩霜害から保護する装置、また、作物の生育環境・結実環境維持を可能とする装置である。下記の考えと、実例を基にして、本発明を、順次、説明する。
図6−1に示した、資料を参考として、経験則を基に作図した。例えば、作物Wの生育ステージにおける設定温度と、積算値との関係を示した図6−1の図表において、縦軸には、制御盤10で現在温度と比較される設定温度を、横軸には、生育ステージを示しており、萌芽期から摘採期の段階を示している。例えば、図6−2の図表において4月18日は萌芽期であり、また図6−1の図表より萌芽期の設定温度は、1℃となり、この設定温度1℃と現在温度を比較して設定温度1℃以下の場合、ファン100をオンし、逆転層Xの空気を吹降ろす。但し、ファン100を稼働しても、この2℃より低い現在温度のときには、温風機3を稼働し、及び/又は、ネット6を張装し、作物Wの生育環境・結実環境維持を図る。これまでの実験では、この萌芽期においては、作物Wの安全限界温度(耐凍性)は、−3℃とされており、本発明の方法で、前述の如く、設定温度2℃と比較し、現在温度が設定温度2℃より低い場合、ファン100のオンにより、生育環境・結実環境維持ができる。このようなファン100の動作を目的とする(以下、同じ)。そして、図5−1より3月12日は一葉期であり、図6−2より一葉期の設定温度は3℃となる。この設定温度3℃と現在温度を比較し低い場合は、ファン100をオンし、逆転層Xの空気を吹降ろす等の操作により、作物Wの芽の生育環境・結実環境維持ができる。一般には、摘採前は、最も、温度管理に注意をはらう必要があり、例えば、5月12日は四・五葉期であり、図6−1より設定温度は5℃となる。現在温度が5℃より低くなれば、ファン100をオンし、逆転層Xの空気を吹降ろす等の操作により、作物Wの、少なくとも、一葉期(一番茶)〜五葉期の生育環境・結実環境維持ができる。
図2に示した、湿度センサ12においては、防霜ファン1の風の影響が、少ない箇所に設置し、例えば、作物Wの浮皮等の問題が発生する際に活用する。
制御盤10には、図示しないが、第一・第二入力部と、第一・第二のスイッチとか、図示した比較部10aと、図示しないが、発信部等を備えている。
そして、この制御盤10の第二のスイッチは、請求項2と請求項4に示すように、果樹園、又は圃場の湿度が、設定湿度以上の場合には、設定湿度に戻るように、防霜ファン1を制御する。
本発明では、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能となる。従って、構成とか特徴とかが違っても、本発明の広義の精神と範囲を含むものは、本発明の範疇である。また、前述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、特許請求の範囲を限定するものではない。
1 防霜ファン
100 ファン
101 モータ
2 温度センサ
3 温風機
5 建柱
6 ネット
600 側面ネット
601 天井面ネット
7 ダクト
700 吹出口
10 制御盤
10a 比較部
12 湿度センサ
A 果樹園
B 圃場
X 逆転層
Y 風
W 作物
W1 葉面
W2 畝

Claims (5)

  1. 果樹園、又は圃場に配備した、この果樹園、又はこの圃場の空気、又は逆転層の空気を吹降ろすファン、当該果樹園、又は当該圃場に張装するネット、及びこの果樹園、又はこの圃場に配備した温風機と、
    この果樹園、又はこの圃場に配備した温度センサと、
    当該果樹園、又は当該圃場の作物における萌芽期、一葉期〜五葉期、収穫期、或いは発芽期、展葉期、開花期、収穫期に基づく生育ステージを入力するこの果樹園、又はこの圃場、或いは自宅に配備した制御盤の第一入力部と、
    前記生育ステージの設定温度を入力するこの制御盤の第二入力部と、
    この生育ステージにおける設定温度と、前記温度センサで検知した現在温度を比較する当該制御盤の比較部と、
    前記比較部における比較結果に基づき、前記ファンのモータ、及び/又は、前記温風機のモータのオン、オフ制御を図る、この制御盤の第一のスイッチとで構成した果樹、又は茶樹の生育育成と生育保護の装置。
  2. 果樹園、又は圃場に配備した、この果樹園、又はこの圃場の空気、又は逆転層の空気を吹降ろすファン、当該果樹園、又は当該圃場に張装するネット、及びこの果樹園、又はこの圃場に配備した温風機と、
    この果樹園、又はこの圃場に配備した温度センサと、
    当該果樹園、又は当該圃場の作物における発芽期、花弁蕾出期、開花期、満開期、幼実期、結実期、収穫期に基づく生育ステージを入力するこの果樹園、又はこの圃場、或いは自宅に配備した制御盤の第一入力部と、
    前記生育ステージの設定温度を入力するこの制御盤の第二入力部と、
    この生育ステージにおける設定温度と、前記温度センサで検知した現在温度を比較する当該制御盤の比較部と、
    前記比較部における比較結果に基づいて、前記ファンのモータのオン、オフ制御、前記ネットの張装、巻取りの制御、及び前記温風機のモータのオン、オフ制御を図るこの制御盤の第一のスイッチとで構成し、
    前記生育ステージにおける前記設定温度より、前記現在温度が低い場合、前記ファンのモータへのオンの制御信号で、このファンが稼動して、逆転層の空気を吹降ろし、前記果樹園、又は前記圃場の作物を晩霜害から保護し、
    このファンが作動しても、前記果樹園、又は前記圃場の前記現在温度が、前記生育ステージの前記設定温度よりも低い状況では、前記温風機のモータへのオンの制御信号で、この温風機から送風し、前記温風機の稼動を、前記現在温度と前記設定温度との差温に基づき、選択的に制御可能とする構成とした果樹、又は茶樹の生育育成と生育保護の方法。
  3. 前記ネットは、前記制御盤の前記第一のスイッチで、張装、又は巻取りできる構成とした請求項に記載の果樹、又は茶樹の生育育成と生育保護の方法。
  4. 前記作物は、果樹で、
    前記生育ステージにおける前記設定温度と前記現在温度を比較する前記制御盤の、前記第一のスイッチは、前記ファンのモータへのオン、オフの制御信号を発し
    このオン、オフの制御を司る生育ステージの設定温度に関して、
    前記生育ステージの発芽期の設定温度は、1℃とし、
    前記生育ステージの展葉期の設定温度は、2℃とし、
    前記生育ステージの開花期の設定温度は、3℃とし、
    前記生育ステージの開花期以降の設定温度は、3℃とする構成とした請求項1に記載の果樹の生育育成と生育保護の装置。
  5. 前記作物は、茶樹で、
    前記生育ステージにおける前記設定温度と前記現在温度を比較する前記制御盤の、前記第一のスイッチは、前記ファンのモータにオン、オフの制御信号を発し、
    このオン、オフの制御を司る生育ステージの設定温度に関して、
    前記生育ステージの萌芽期の前段階の設定温度は、1℃とし、
    前記生育ステージの萌芽期の設定温度は、2℃とし、
    前記生育ステージの一葉期の設定温度は、3℃、その二葉期の設定温度は、4℃、また、その三葉期の設定温度は、5℃とし、
    前記生育ステージの四〜五葉期の設定温度は、6℃とし、
    前記生育ステージの摘採期の設定温度は6℃とする構成とした請求項1に記載の茶樹の生育育成と生育保護の装置。
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