JP6625861B2 - 果樹、又は茶樹の(晩霜害回避による)生育育成と生育保護の装置(プログラムシステム)と、その方法 - Google Patents
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Description
果樹園、又は圃場に配備した温度センサと、
果樹園、又は圃場の作物における萌芽期、一葉期〜五葉期、収穫期、或いは発芽期、展葉期、開花期、収穫期に基づく生育ステージを入力する果樹園、又は圃場、或いは自宅に配備した制御盤の第一入力部と、
生育ステージの設定温度を入力する制御盤の第二入力部と、
生育ステージにおける設定温度と、温度センサで検知した現在温度を比較する制御盤の比較部と、
比較部における比較結果に基づき、ファンのモータ、及び/又は、温風機のモータのオン、オフ制御を図る、制御盤の第一のスイッチとで構成した果樹、又は茶樹の生育育成と生育保護の装置である。
果樹園、又は圃場に配備した温度センサと、
果樹園、又は圃場の作物における発芽期、花弁蕾出期、開花期、満開期、幼実期、結実期、収穫期に基づく生育ステージを入力する果樹園、又は圃場、或いは自宅に配備した制御盤の第一入力部と、
生育ステージの設定温度を入力する制御盤の第二入力部と、
生育ステージにおける設定温度と、温度センサで検知した現在温度を比較する制御盤の比較部と、
比較部における比較結果に基づいて、ファンのモータのオン、オフ制御、ネットの張装、巻取りの制御、及び温風機のモータのオン、オフ制御を図る制御盤の第一のスイッチとで構成し、
生育ステージにおける設定温度より、現在温度が低い場合、ファンのモータへのオンの制御信号で、ファンが稼動して、逆転層の空気を吹降ろし、果樹園、又は圃場の作物を晩霜害から保護し、
ファンが作動しても、果樹園、又は圃場の現在温度が、生育ステージの設定温度よりも低い状況では、温風機のモータへのオンの制御信号で、温風機から送風し、温風機の稼動を、現在温度と設定温度との差温に基づき、選択的に制御可能とする構成とした果樹、又は茶樹の生育育成と生育保護の方法である。
このオン、オフの制御を司る生育ステージの設定温度に関して、
生育ステージの発芽期の設定温度は、1℃とし、
生育ステージの展葉期の設定温度は、2℃とし、
生育ステージの開花期の設定温度は、3℃とし、
生育ステージの開花期以降の設定温度は、3℃とする構成とした請求項1に記載の果樹の生育育成と生育保護の装置である。
このオン、オフの制御を司る生育ステージの設定温度に関して、
生育ステージの萌芽期の前段階の設定温度は、1℃とし、
生育ステージの萌芽期の設定温度は、2℃とし、
生育ステージの一葉期の設定温度は、3℃、その二葉期の設定温度は、4℃、また、その三葉期の設定温度は、5℃とし、
生育ステージの四〜五葉期の設定温度は、6℃とし、
生育ステージの摘採期の設定温度は6℃とする構成とした請求項1に記載の茶樹の生育育成と生育保護の装置である。
4月の果樹園の気温は、おおむね10日間隔で上昇と下降を繰返し、13日及び22日を中心に最低気温が氷点下の日が数日経過した(表2)。調査日の気温は、13日0時に0℃で、その後も気温が低下し、5時に最低となった(データ略)。棚面(地上1.8m)と防霜ファン1直下(地上7.0m)の気温は、5時に最低気温を記録し、その後上昇した。棚面と防霜ファン1直下の気温差は、1時から5時まで1〜2℃で、防霜ファン1の効果が高まる3〜4℃以上よりも小さかった(図5−2参照)。
処理の効果は、燃焼資材(温風機3)の燃焼有が無に比べ、最低気温が1℃有意に高く、−1.5℃以下の経過時間が107分有意に短くなった。多目的防災ネット6及び防霜ファン1に有意な差はなかった。
防霜対策の組合せの効果について、最低気温は1区(ネット6の張装(有)+防霜ファン1の稼動(有)+温風機3の燃焼(有))が最も高く、8区(無処理)より1.8℃の昇温効果があった。次いで、3区(ネット6の張装(有)+防霜ファン1の稼動(無)+温風機3の燃焼(有))と5区(ネット6の張装(無)+防霜ファン1の稼動(有)+温風機3の燃焼(有))が−1.4℃で、8区より1.2℃の昇温効果を示した(表2)。
ネット6の張装(無)・温風機3の燃焼(無)の条件で比較すると、6区は、8区よりも気温の急激な低下が抑制され、防霜ファン1の稼動により0.7℃の昇温効果がみられた(図5−3参照)。一方、ネット6の張装(有)・温風機3の燃焼(無)の条件では、2区と4区の差は0.1℃と小さく、ネット6の張装や防霜ファン1の稼動の効果が相殺された(表2)。
ネット6の張装(無)・防霜ファン1の稼働(無)の条件で比較すると、7区と8区の気温差は0.4℃と小さかった(表2)。一方、ネット6の張装(有)・防霜ファン1の稼働(無)の条件では、3区が4区よりも1.2℃高かった(図5−4参照)。また、ネット6の張装(無)・防霜ファン1の稼働(有)の条件では、5区が−1.4℃で6区よりも0.5℃高く(表2)、温風機3の燃焼効果を高めるためには、ネット6の張装や防霜ファン1の稼動を組合せることで昇温効果が向上することが明らかとなった。
果そう被害率は、−1.5℃以下の経過時間が長いほど高くなった(図示せず)。
以上のことより、温風機3の稼働の昇温効果は、温風機3の燃焼(+1.0℃程度)>防霜ファン1の稼動(+0.5℃程度)>多目的防災ネット6の張装の順に高いことが明らかとなった。
この一例では、
1℃は、発芽期
2℃は、展葉期
3℃は、開花期
この一例では、
1℃は、萌芽前
2℃は、萌芽期
3℃は、一葉期
4℃は、二葉期
5℃は、三葉期
6℃は、四葉期、五葉期
6℃は、摘採期
100 ファン
101 モータ
2 温度センサ
3 温風機
5 建柱
6 ネット
600 側面ネット
601 天井面ネット
7 ダクト
700 吹出口
10 制御盤
10a 比較部
12 湿度センサ
A 果樹園
B 圃場
X 逆転層
Y 風
W 作物
W1 葉面
W2 畝
Claims (5)
- 果樹園、又は圃場に配備した、この果樹園、又はこの圃場の空気、又は逆転層の空気を吹降ろすファン、当該果樹園、又は当該圃場に張装するネット、及びこの果樹園、又はこの圃場に配備した温風機と、
この果樹園、又はこの圃場に配備した温度センサと、
当該果樹園、又は当該圃場の作物における萌芽期、一葉期〜五葉期、収穫期、或いは発芽期、展葉期、開花期、収穫期に基づく生育ステージを入力するこの果樹園、又はこの圃場、或いは自宅に配備した制御盤の第一入力部と、
前記生育ステージの設定温度を入力するこの制御盤の第二入力部と、
この生育ステージにおける設定温度と、前記温度センサで検知した現在温度を比較する当該制御盤の比較部と、
前記比較部における比較結果に基づき、前記ファンのモータ、及び/又は、前記温風機のモータのオン、オフ制御を図る、この制御盤の第一のスイッチとで構成した果樹、又は茶樹の生育育成と生育保護の装置。 - 果樹園、又は圃場に配備した、この果樹園、又はこの圃場の空気、又は逆転層の空気を吹降ろすファン、当該果樹園、又は当該圃場に張装するネット、及びこの果樹園、又はこの圃場に配備した温風機と、
この果樹園、又はこの圃場に配備した温度センサと、
当該果樹園、又は当該圃場の作物における発芽期、花弁蕾出期、開花期、満開期、幼実期、結実期、収穫期に基づく生育ステージを入力するこの果樹園、又はこの圃場、或いは自宅に配備した制御盤の第一入力部と、
前記生育ステージの設定温度を入力するこの制御盤の第二入力部と、
この生育ステージにおける設定温度と、前記温度センサで検知した現在温度を比較する当該制御盤の比較部と、
前記比較部における比較結果に基づいて、前記ファンのモータのオン、オフ制御、前記ネットの張装、巻取りの制御、及び前記温風機のモータのオン、オフ制御を図るこの制御盤の第一のスイッチとで構成し、
前記生育ステージにおける前記設定温度より、前記現在温度が低い場合、前記ファンのモータへのオンの制御信号で、このファンが稼動して、逆転層の空気を吹降ろし、前記果樹園、又は前記圃場の作物を晩霜害から保護し、
このファンが作動しても、前記果樹園、又は前記圃場の前記現在温度が、前記生育ステージの前記設定温度よりも低い状況では、前記温風機のモータへのオンの制御信号で、この温風機から送風し、前記温風機の稼動を、前記現在温度と前記設定温度との差温に基づき、選択的に制御可能とする構成とした果樹、又は茶樹の生育育成と生育保護の方法。 - 前記ネットは、前記制御盤の前記第一のスイッチで、張装、又は巻取りできる構成とした請求項2に記載の果樹、又は茶樹の生育育成と生育保護の方法。
- 前記作物は、果樹で、
前記生育ステージにおける前記設定温度と前記現在温度を比較する前記制御盤の、前記第一のスイッチは、前記ファンのモータへのオン、オフの制御信号を発し、
このオン、オフの制御を司る生育ステージの設定温度に関して、
前記生育ステージの発芽期の設定温度は、1℃とし、
前記生育ステージの展葉期の設定温度は、2℃とし、
前記生育ステージの開花期の設定温度は、3℃とし、
前記生育ステージの開花期以降の設定温度は、3℃とする構成とした請求項1に記載の果樹の生育育成と生育保護の装置。 - 前記作物は、茶樹で、
前記生育ステージにおける前記設定温度と前記現在温度を比較する前記制御盤の、前記第一のスイッチは、前記ファンのモータにオン、オフの制御信号を発し、
このオン、オフの制御を司る生育ステージの設定温度に関して、
前記生育ステージの萌芽期の前段階の設定温度は、1℃とし、
前記生育ステージの萌芽期の設定温度は、2℃とし、
前記生育ステージの一葉期の設定温度は、3℃、その二葉期の設定温度は、4℃、また、その三葉期の設定温度は、5℃とし、
前記生育ステージの四〜五葉期の設定温度は、6℃とし、
前記生育ステージの摘採期の設定温度は6℃とする構成とした請求項1に記載の茶樹の生育育成と生育保護の装置。
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JP2015209383A JP6625861B2 (ja) | 2015-10-23 | 2015-10-23 | 果樹、又は茶樹の(晩霜害回避による)生育育成と生育保護の装置(プログラムシステム)と、その方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015209383A JP6625861B2 (ja) | 2015-10-23 | 2015-10-23 | 果樹、又は茶樹の(晩霜害回避による)生育育成と生育保護の装置(プログラムシステム)と、その方法 |
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JP2017079613A JP2017079613A (ja) | 2017-05-18 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015209383A Active JP6625861B2 (ja) | 2015-10-23 | 2015-10-23 | 果樹、又は茶樹の(晩霜害回避による)生育育成と生育保護の装置(プログラムシステム)と、その方法 |
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KR102585089B1 (ko) * | 2022-10-25 | 2023-10-04 | 한국농수산대학교 산학협력단 | 노지 과수원용 온풍 공급 장치 |
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