JP7467249B2 - 通信システム及び通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、端末と通信機とを近距離無線によって通信させる通信システム及び通信方法に関する。
従来、キー位置付けの端末を車両のアンテナと通信させて、車載された各種機器を作動させる通信システムが周知である(特許文献1等参照)。この種の通信システムでは、例えば車体に複数のアンテナを設けて、車体のどの方向から端末が近づいても、端末と通信できる構造にすることが想定される。
特開2018-12933号公報
しかし、車体に複数のアンテナを設けた場合、全てのアンテナを常に起動させた状態をとると、その分だけ電力を多く必要とする。よって、車両のバッテリを消耗することになり、消費電力を削減したいニーズがあった。
本発明の目的は、待機時の消費電力の削減を可能にした通信システム及び通信方法を提供することにある。
前記問題点を解決する通信システムは、端末と近距離無線通信する複数の通信機の作動を制御する構成であって、複数の前記通信機のうち特定の前記通信機のみを常時起動させ、残りを待機状態としておく制限部と、常時起動の状態にある前記通信機が前記端末と通信接続の状態に移行した場合に、待機状態の前記通信機を起動状態に切り換えて、これら前記通信機を前記端末と通信接続の状態に移行させる切換部とを備えた。
前記問題点を解決する通信方法は、端末と近距離無線通信する複数の通信機の作動を制御する方法であって、複数の前記通信機のうち特定の前記通信機のみを常時起動させ、残りを待機状態としておき、常時起動の状態にある前記通信機が前記端末と通信接続の状態に移行した場合に、待機状態の前記通信機を起動状態に切り換えて、これら前記通信機を前記端末と通信接続の状態に移行させる。
本発明によれば、待機時の消費電力を削減できる。
一実施形態の通信システムの構成図。 鍵情報の認証の手順図。 無線認証装置の車載例を示す例示図。 (a)~(c)は各無線認証装置が端末と通信接続の状態に移行する際の作動図。 車両に対する端末の位置を判定する際の手順図。 (a)は車外に端末が存在するときの例示図、(b)は車内に端末が存在するときの例示図。
以下、通信システム及び通信方法の一実施形態を説明する。
図1に示すように、対象物1としての車両2は、ユーザが所持する端末3と近距離無線通信を実行する通信システム4を備える。端末3は、例えば高機能携帯電話であることが好ましい。近距離無線通信は、PAN(Personal Area Network:パーソナルエリアネットワーク)通信又は短距離無線通信のいずれでもよい。パーソナルエリアネットワーク通信には、例えばブルートゥース(Bluetooth:登録商標)通信、UWB(Ultra Wide Band)通信、Wi-Fi(登録商標)通信などがある。また、ブルートゥース通信は、BLE(Bluetooth Low Energy)であるとよい。短距離無線通信には、例えばNFC(Near Field Communication)やイモビライザー通信などがある。
車両2は、通信システム4の通信網を用いて端末3と認証を実行して機器5を作動させるキー機能(本例は、認証システム6)を備える。本例の認証システム6は、認証に必要な鍵情報Dkをサーバ7から端末3にダウンロードして、端末3で車両2を操作可能にするものである。鍵情報Dkは、端末3で車両2を操作する場合に車両2及び端末3の間の近距離無線通信で認証成立が課された鍵の一種である。鍵情報Dkは、例えば使用が1度又は一定期間のみ許可されたワンタイムキー(ワンタイムパスワード)であることが好ましい。
サーバ7は、端末3を車両2のキーとして操作可能にする機能提供部8を備える。本例の機能提供部8は、車両2の作動の許可を得る際に必要となる鍵情報Dkを、サーバ7に設けられたネットワーク通信部9を介して、端末3にネットワーク配信する。端末3への鍵情報Dkの配信は、ユーザの端末3からネットワーク通信を通じて鍵情報提供の依頼を受信した場合に、その端末3に配信することが好ましい。ネットワーク通信は、例えばインターネット通信であることが好ましい。
端末3は、端末3の作動を制御する端末制御部10と、端末3で入力操作を行う際に使用する入力部11と、ディスプレイ等からなる表示部12と、データ記憶可能なメモリ13と、ネットワーク通信を通じて外部と通信するネットワーク通信部14と、近距離無線通信を行う近距離無線モジュール15とを備える。端末3は、ネットワーク通信部14を介して、サーバ7とネットワーク通信する。端末3は、近距離無線モジュール15を介して、車両2と近距離無線通信を実行する。表示部12は、例えばタッチパネルであることが好ましい。
端末3のメモリ13には、端末3を車両2のキーとして作動させる際に必要なアプリケーション16が登録されている。端末3にアプリケーション16を登録することにより、端末3への鍵情報Dkの登録や、端末3での車両2の操作が可能となる。アプリケーション16は、例えばサーバ7からネットワーク通信を通じて取得されて、メモリ13に書き込み保存される。端末3は、アプリケーション16を通じ、サーバ7から受信した鍵情報Dkをメモリ13に書き込み保存する。
車両2は、認証システム6の作動を制御するコントローラ18を備える。コントローラ18は、車両2への乗車及び降車時に端末3の操作を必要としないスマートエントリ(登録商標)機能や、車両2のエンジンをかける際に端末3の操作を必要としないスマートエンジンスタート機能等の動作を制御する。コントローラ18は、車内の通信線19を介して機器5と接続されている。通信線19は、例えばCAN(Controller Area Network)やLIN(Local Interconnect Network)である。機器5には、例えば車両ドアの施解錠を切り換えるドア施解錠装置や、車両2のエンジンなどがある。
車両2の車外ドアハンドル20には、車外から車両ドアをロックする際に操作するロックボタン21が設けられている。車外ドアハンドル20には、車両ドアをアンロックする際のトリガとして、車外ドアハンドル20へのタッチ操作を検出するタッチセンサ22が設けられている。ロックボタン21やタッチセンサ22は、コントローラ18に接続されている。車両2の運転席には、車両電源を遷移させる際に操作されるエンジンスイッチ23が設けられ、このエンジンスイッチ23がコントローラ18に接続されている。コントローラ18は、認証システム6によるユーザ認証の認証結果を基に、機器5の作動を制御する。
車両2は、端末3と近距離無線通信を通じた認証を実行する通信機26として無線認証装置27を備える。無線認証装置27は、端末3の正否を無線によって認証する認証部28と、車両2において近距離無線通信を実行する近距離無線アンテナ(以下、単にアンテナ29と記す)とを備える。認証部28は、端末3で車両2を操作する際に、端末3と近距離無線通信を通じて鍵情報Dkの認証を実行する。鍵情報Dkの認証は、例えば鍵情報Dkを正しく復号できるか否かの認証であることが好ましい。
図2に、端末3に登録された鍵情報Dkの認証の手順例を図示する。同図のステップ101において、無線認証装置27の認証部28は、自機の通信に係る情報を知らせるアドバタイズAdを、周期的に繰り返し送信する。なお、アドバタイズAdは、認証部28から自機の通信に係る情報を端末3に通知するための信号である。
ステップ102において、端末3は、無線認証装置27から送信されるアドバタイズAdを受信すると、アドバタイズAdを受信した際の受信信号強度が接続閾値以上であれば、スキャン処理を実行する。スキャン処理は、端末3が無線認証装置27に対し、近距離無線通信の詳細に係る詳細の提供を要求して取得する処理である。
ステップ103において、端末3は、スキャン処理後、無線認証装置27とのペアリングを行うべく、近距離無線通信を繋げる接続要求を、近距離無線通信を通じて無線認証装置27に送信する。
ステップ104において、無線認証装置27の認証部28は、端末3から接続要求を受信すると、この接続要求に対する応答通知を、近距離無線通信を通じて端末3に送信する。
ステップ105において、無線認証装置27の認証部28と端末3とは、以上のペアリングが正しく実行されると、ブルートゥース通信が接続された通信接続の状態となる。
ステップ106において、端末3は、ブルートゥースが通信接続の状態になると、メモリ13に登録されている鍵情報Dkを、近距離無線通信を通じて無線認証装置27に送信する。
ステップ107において、無線認証装置27の認証部28は、端末3から受信した鍵情報Dkの認証を実行する。本例の場合、認証部28は、鍵情報Dkを正しく復号できるなどして、鍵情報Dkの認証が成立に移行した場合、例えばシェアリングカーのときの利用時間(利用開始時間/利用終了時間)や、以降の近距離無線通信で使用するセッション鍵や、端末3の固有のIDである端末IDを取得することができる。一方、認証部28は、鍵情報Dkの認証が不成立であれば、そのまま待機して、端末3による車両操作を許可しない。
認証部28は、シェアリングカーの場合、予約時間が正しいか否かを確認する。さらに、認証部28は、鍵情報Dkの復号によって取得した端末IDと、いま通信状態にある端末3の端末IDとを比較することにより、端末ID照合を実行する。このように、認証部28は、鍵情報Dkの認証として、鍵情報Dkを正常に復号できるか否かと、予約時間が正しいか否かと、端末ID照合が成立するか否かとを確認する。
ステップ108において、無線認証装置27の認証部28は、鍵情報Dkの認証が成立することを確認すると、その旨を通知する鍵情報認証成立通知を、近距離無線通信を通じて端末3に送信する。
ステップ109において、無線認証装置27から送信された鍵情報認証成立通知を端末3が受信すると、端末3及び無線認証装置27の双方は、認証成立を認識した認証完了状態となる。認証完了状態とは、端末3及び無線認証装置27の双方が互いに共通のセッション鍵や端末IDを知る状態をいう。これにより、端末3を用いた車両操作(ドアロック施解錠操作やエンジン始動操作)が可能となる。
車両ドアを施解錠する場合、端末3及び無線認証装置27を認証完了状態に移行させ、その後、車両ドアの施解錠操作を実行する。なお、例えば鍵情報Dkの認証が既に済んだ後で近距離無線通信が再接続された場合には、鍵情報Dkの復号時に取得したセッション鍵で端末3及び無線認証装置27が認証されることが好ましい。そして、セッション鍵による認証が成立すれば、端末3及び無線認証装置27が認証完了状態に移行する。
スマートエントリの場合、解錠は、例えば車両ドアの車外ドアハンドル20のタッチ操作をトリガとして動作が開始される。また、施錠は、車外ドアハンドル20のロックボタン21の操作をトリガとして動作が開始される。
コントローラ18は、例えば車両ドアの車外ドアハンドル20のタッチ操作をタッチセンサ22で検出したり、車外ドアハンドル20のロックボタン21の操作を検出したりすると、無線認証装置27が認証完了状態に移行しているか否かを確認する。コントローラ18は、無線認証装置27が認証完了状態であれば、車両ドアの施解錠を許可する。よって、車両ドアが施錠状態であれば、車外ドアハンドル20のタッチ操作による車両ドアの解錠が許可され、車両ドアが解錠状態であれば、車外ドアハンドル20のロックボタン21の操作による車両ドアの施錠が許可される。一方、コントローラ18は、無線認証装置27が認証完了状態でなければ、車両ドアの施解錠の動作を不許可とする。これにより、ユーザは、車両への乗車や、降車後の車両ドアの施錠が可能能となる。
エンジンを始動させる場合、端末3及び無線認証装置27を認証完了状態に移行させ、その後、ブレーキペダルを踏み込み操作しながらエンジンスイッチ23をプッシュ操作する。このように、エンジンを始動する場合も、車両ドアを施解錠する場合と同様に、まず端末3及び無線認証装置27を認証完了状態に移行させる。
コントローラ18は、例えばエンジンスイッチ23が操作されたことを検出すると、無線認証装置27が認証完了状態に移行しているか否かを確認する。コントローラ18は、無線認証装置27が認証完了状態であれば、エンジンスイッチ23の操作による車両電源の遷移を許可する。これにより、車両2のエンジンをかけて、車両2を運転走行することが可能となる。一方、コントローラ18は、無線認証装置27が認証完了状態でなければ、エンジンスイッチ23の操作による車両電源の遷移を不許可とする。
図3に示すように、無線認証装置27は、車両2に複数設けられている。同図の例の場合、無線認証装置27は、3つ図示され、例えば車体の左右にそれぞれ1つずつと、車内に1つ配置されている。このように、車体に無線認証装置27を複数設けるのは、車体の周囲全域に近距離無線通信の通信エリアを形成するためである。なお、無線認証装置27の数は、3つに限定されず、2つでもよいし、或いは4つ以上としてもよい。
図1に示す通り、端末3と近距離無線通信する複数の通信機26(以下、無線認証装置27とする)の作動を制御する通信システム4は、複数の無線認証装置27のうち特定の無線認証装置27のみを常時起動させて残りを待機状態としておく制限部32を備える。本例の場合、複数設けられた無線認証装置27のうち、常時起動の状態とされるものを「第1無線認証装置27a」とし、残りの待機状態とされたものを「第2無線認証装置27b」とする。本例の制限部32は、待機状態をとる第2無線認証装置27bに設けられている。なお、待機状態とは、スリープ状態及び電源切断状態のいずれでもよい。
通信システム4は、待機状態の無線認証装置27の作動状態を切り換える切換部33を備える。本例の切換部33は、常時起動の状態をとる第1無線認証装置27aに設けられている。切換部33は、常時起動の状態にある無線認証装置27(第1無線認証装置27a)が端末3と通信接続の状態に移行した場合に、待機状態の無線認証装置27(第2無線認証装置27b)を起動状態に切り換えて、これら無線認証装置27(第2無線認証装置27b)を端末3と通信接続の状態に移行させる。特に、本例の切換部33は、アドバタイズAdを定期送信する状態をとる第1無線認証装置27aが端末3と通信接続の状態に移行すると、待機状態の第2無線認証装置27bを起動状態に切り換える。
本例の場合、切換部33は、第1無線認証装置27aが端末3と通信接続の状態に移行すると、待機状態の第2無線認証装置27bに通信接続要求Skを出力する。制限部32は、通常、第2無線認証装置27bを待機状態としておき、第1無線認証装置27aからの通信接続要求Skを入力すると、第2無線認証装置27bを起動状態に切り換え、端末3を通信相手とする通信接続への移行を許可する。
通信システム4は、複数の通信機26(無線認証装置27)及び端末3の通信に係るパラメータを測定して車両2に対する端末3の位置を判定する位置判定部34を備える。位置判定部34は、無線認証装置27の各々に設けられている。位置判定のパラメータは、端末3及び無線認証装置27で通信される電波の受信信号強度であることが好ましい。本例の位置判定部34は、第1無線認証装置27aのものを「34a」とし、第2無線認証装置27bのものを「34b」とする。位置判定部34は、起動状態となった無線認証装置27の各々と端末3との間で通信される電波の受信信号強度を測定し、その測定結果としての強度データDrsを基に、無線認証装置27が搭載された対象物1(本例は、車両2)に対する端末3の位置を判定する。特に、本例の位置判定部34は、端末3が車両2の室外及び室内のいずれに位置するのかを判定する。
次に、本実施形態の通信システム4の作用について説明する。
図4(a)に示すように、起動状態をとる第1無線認証装置27aは、自機の存在を周囲に通知するために、アドバタイズAdを繰り返し送信する。このとき、車両2に複数設けられた第2無線認証装置27bは、自身に設けられた制限部32によって、待機状態をとる。このように、第1無線認証装置27aは常時起動して近距離無線通信を実行する状態をとるものの、一方で第2無線認証装置27bは動作が停止した待機状態をとる。これにより、第2無線認証装置27bで消費される電力を低く抑えることが可能となる。
図4(b)及び図4(c)に示すように、第1無線認証装置27aに端末3が近づいた場合、通信時に受信された電波の受信信号強度が閾値以上となると、スキャン処理とその後の要求/応答のやり取りを経て、第1無線認証装置27a及び端末3が通信接続の状態となる。すなわち、端末3及び第1無線認証装置27aの間のブルートゥース通信が通信接続の状態に移行する。これにより、端末3が第1無線認証装置27aとブルートゥース通信することが可能となる。
第1無線認証装置27aの切換部33は、端末3及び第1無線認証装置27aが通信接続の状態に移行すると、端末3との近距離無線通信を繋げる要求として、通信接続要求Skを第2無線認証装置27bに出力する。通信接続要求Skは、有線及び無線のどちらで第1無線認証装置27aから第2無線認証装置27bに通知されてもよい。
第2無線認証装置27bは、切換部33から通信接続要求Skを受信すると、制限部32を無効として、起動状態に切り換わる。これにより、第2無線認証装置27bは、端末3との近距離無線通信を開始する。本例の場合、第2無線認証装置27bは、図2に示すような通信シーケンスを実行して、端末3と通信接続の状態に移行する。このとき、第2無線認証装置27bは、通信で受信する電波の受信信号強度に関わらず、端末3と通信接続の状態に移行することが好ましい。
なお、複数設けられた各々の第2無線認証装置27bは、送信周波数をランダムに高速に変えるホッピングによって、端末3と通信することが好ましい。この場合、端末3が各第2無線認証装置27bと通信する際に、電波の干渉が生じ難くなるので、第2無線認証装置27bを同時接続の状態に移行させ易くなる。
図5に示すように、各々の無線認証装置27(第1無線認証装置27a、第2無線認証装置27b)は、通信接続後、車両2に対する端末3の位置を判定する処理(位置判定処理)を実行する。まず、ステップ201において、無線認証装置27(位置判定部34)は、通信接続後、位置判定のための電波(強度測定用電波Sr)を端末3に送信する。強度測定用電波Srは、端末3が受信できる電波であればよく、電波の具体的な内容は問わない。
ステップ202において、端末3は、無線認証装置27から送信された強度測定用電波Srを受信すると、この強度測定用電波Srの受信信号強度を測定し、その測定結果である強度データDrsを、近距離無線通信によって無線認証装置27に送信する。以降、端末3及び無線認証装置27は、このような電波の受信信号強度の測定及び通知を複数回繰り返す。なお、この受信信号強度測定では、例えば、測定する度にその強度データDrsを送信してもよいし、或いは測定した強度データDrsを端末3側で一旦蓄積し、全ての電波の測定が終わった後に、強度データDrsの群をまとめて送信してもよい。また、端末3から無線認証装置27に送信される電波で強度データDrsを測定してもよい。
この強度データDrsの収集は、第1無線認証装置27a及び第2無線認証装置27bの各々で実施される。なお、強度データDrsの収集は、例えば、まず第1無線認証装置27aで行い、第1無線認証装置27aでの処理が終わると、次の第2無線認証装置27bで行うなど、測定が装置毎に順に行われてもよい。或いは、別の方法としては、例えば強度測定用電波Srの1波ごとに第1無線認証装置27a及び第2無線認証装置27bの間で測定が入れ替わっていく態様でもよい。
また、本例の場合、第1無線認証装置27a及び第2無線認証装置27bの各位置判定部34のうち、第1無線認証装置27aの位置判定部34aが主体となって位置判定処理を実行する。この場合、第2無線認証装置27bの位置判定部34bは、測定によって得た強度データDrsを、第1無線認証装置27aに転送する。そして、第1無線認証装置27aの位置判定部34aは、自身が収集した強度データDrsと、第2無線認証装置27bから取得した強度データDrsとを基に、端末3の位置判定を実行する。
ステップ203において、位置判定部34aは、第1無線認証装置27a及び第2無線認証装置27bで得た強度データDrsを基に、車両2に対する端末3の位置を判定する。本例の場合、第1無線認証装置27aの位置判定部34aは、強度データDrsの変化や、強度データDrsの大小関係などを求め、これらパラメータから端末3の位置を判定する。なお、強度データDrsは、平均値や加重平均など、種々の特性値としてもよい。本例の場合、位置判定部34aは、端末3が車両2の室外及び室内のどちらに位置するのかを判定することが好ましい。
図6(a)に示すように、端末3が運転席側の車外に位置する場合、車体右側の無線認証装置27との通信時の受信信号強度が高く、それ以外の無線認証装置27との通信時の受信信号強度が低い大小関係をとる。位置判定部34aは、このような受信信号強度の関係性を認識すると、端末3が車外に位置すると判断する。これにより、コントローラ18は、車外に位置する端末3と無線認証が成立したと判断し、車両ドアの施解錠を許可又は実行する。よって、ユーザが車両ドアを解錠して乗車したり、車外から車両ドアを施錠したりすることが可能となる。
図6(b)に示すように、端末3が車内に位置する場合、車内の無線認証装置27との通信時の受信信号強度が最も高く、それ以外の無線認証装置27との通信時の受信信号強度が低い大小関係をとる。位置判定部34aは、このような受信信号強度の関係性を認識すると、端末3が車内に位置すると判断する。これにより、コントローラ18は、車内に位置する端末3と無線認証が成立したと判断し、車両電源の遷移操作を許可する。よって、ブレーキペダルを踏み込んだ状態でエンジンスイッチ23をプッシュ操作すれば、エンジンを始動させることが可能となる。
また、第2無線認証装置27bの制限部32は、位置判定の処理が終了すると、待機状態に戻る。位置判定の処理の終了は、例えば強度データDrsを第1無線認証装置27aに転送し終えたときや、位置判定の演算の終了のときのいずれでもよい。これにより、第1無線認証装置27aのみが起動状態をとり、第2無線認証装置27bの通信接続が切断された元の待機状態に戻り、消費電力を抑制する状態にされる。
上記実施形態の通信システム4によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)端末3と近距離無線通信する複数の通信機26(以下、無線認証装置27と記す)の作動を制御する通信システム4には、制限部32及び切換部33が設けられる。制限部32は、複数の無線認証装置27のうち特定の無線認証装置27(本例は、第1無線認証装置27a)のみを常時起動させ、残り(本例は、第2無線認証装置27b)を待機状態としておく。切換部33は、第1無線認証装置27aが端末3と通信接続の状態に移行すると、待機状態にある第2無線認証装置27bを起動状態に切り換え、これら第2無線認証装置27bを端末3と通信接続の状態に移行させる。
本例の構成によれば、複数設けられた無線認証装置27のうち、特定の無線認証装置27のみを起動状態としておき、起動状態の無線認証装置27が端末3と通信接続の状態に移行した場合に、他の無線認証装置27を起動状態に切り換えて端末3と通信させる。このため、無線認証装置27が端末3と通信する前の待機時、起動状態としておく無線認証装置27の数を少なく抑えることが可能となる。よって、待機時の消費電力を削減することができる。
(2)起動状態の第1無線認証装置27aは、自機の存在を周囲に通知するアドバタイズAdを定期送信する状態をとり、アドバタイズAdに対する応答を端末3から受信する通信課程を通じて端末3と通信接続の状態に移行する。切換部33は、アドバタイズAdを定期送信する状態をとる第1無線認証装置27aが端末3と通信接続の状態に移行すると、待機状態の第2無線認証装置27bを起動状態に切り換える。この場合、常時起動の状態の第1無線認証装置27aが定期送信するアドバタイズAdを端末3が受信してこれらが通信接続となった好適なタイミングで、待機状態をとる第2無線認証装置27bを、端末3に対して通信接続の状態に移行させることができる。
(3)起動状態の第1無線認証装置27aは、アドバタイズAdに対する応答を端末3から受信し、かつこの通信過程時の電波の受信信号強度が閾値以上となることを、通信接続への移行の一条件とする。よって、端末3が第1無線認証装置27aに十分に近づいた場合に端末3及び第1無線認証装置27aが通信接続の状態に移行可能となるので、好適なタイミングで端末3と第2無線認証装置27bを起動状態に切り換えることができる。
(4)通信システム4の位置判定部34は、起動状態となった無線認証装置27(第1無線認証装置27a、第2無線認証装置27b)の各々で通信に係るパラメータ(受信信号強度)を測定し、そのパラメータ(強度データDrs)を基に、無線認証装置27が搭載された車両2に対する端末3の位置を判定する。この場合、端末3を複数の無線認証装置27と通信させて、位置判定に使用するパラメータを多く収集することが可能となるので、端末3の位置を精度よく判定することができる。
(5)切換部33は、位置判定部34による端末3の位置判定が完了すると、特定の無線認証装置27(本例は、第1無線認証装置27a)のみを起動させる元の状態に戻す。よって、端末3の位置判定が済めば、元は通信切断された状態をとっていた第2無線認証装置27bを元通りの待機状態に戻すことが可能となる。よって、消費電力の抑制に一層寄与する。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・常時起動の状態とする無線認証装置27、すなわちアドバタイズAdを送信する第1無線認証装置27aを固定せず、複数存在する無線認証装置27において、常時起動の状態とする無線認証装置27をローテーションさせてもよい。
・無線認証装置27の群を元の状態、すなわち第1無線認証装置27aのみを起動させて残りを待機状態に戻す場合、端末3と通信ができなくなる直前において最も受信信号強度が高かった無線認証装置27を、常時起動の状態としておく第1無線認証装置27aとして設定してもよい。
・制限部32を第1無線認証装置27aに設け、第1無線認証装置27aからの制限要求に基づき、第2無線認証装置27bを待機状態に設定してもよい。
・制限部32の機能ブロックは、第1無線認証装置27a及び第2無線認証装置27bと協同で生成されてもよい。
・第2無線認証装置27bは、第1無線認証装置27aから通信接続要求Skを入力する間、起動状態をとる構成でもよい。この場合、第2無線認証装置27bは、第1無線認証装置27aから通信接続要求Skを入力しなくなると、元の待機状態に戻る。
・待機状態とは、例えばアドバタイズAdを送信しない状態、電源が切断された状態、端末3から電波を受けても応答しない状態など、端末3と通信しない種々の状態が挙げられる。
・第2無線認証装置27bが通信接続の状態に切り換わった際、この状態が一定時間のみ維持され、一定時間経過後、自動で元の待機状態に戻ってもよい。
・アドバタイズAdは、ビーコンも含む。
・位置判定の方式は、受信信号強度から求める方式に限らず、例えば電波の位相から位置判定する方式など、種々の方式を用いてもよい。
・端末3と通信接続後の複数の無線認証装置27との間で実行される処理は、位置判定の処理に限らず、例えば単に端末3が車両2の周囲に存在するか否かを追跡するなど、種々の処理が適用可能である。
・第1無線認証装置27aが端末3と通信接続の状態に移行する条件は、電波の受信信号強度が閾値以上となることを1条件とすることに限定されない。例えば、受信信号強度を判定要素とせず、アドバタイズAdの応答を受信した時点でスキャン処理等の各種処理を実行して、通信接続の状態に移行してもよい。
・第1無線認証装置27aは、アドバタイズAdを定期送信して通信相手となる端末3を探索するものに限らず、例えば端末3からの電波を受信することをトリガにして、端末3と通信接続に移行する作動をとるものでもよい。
・端末3及び無線認証装置27の間で実行される認証は、鍵情報Dkの正否を確認する認証に限らず、端末3の正否を無線通信によって確認できる認証であれば、種類を問わない。
・鍵情報Dkは、サーバ7から配布されることに限らず、例えばマスターキーやメインキー等から付与されてもよい。
・端末3は、対象物1のキー位置付けの端末であれば、種類を問わない。
・通信機26は、無線認証装置27に限定されず、例えばブルートゥース以外の通信方式、通信プロトコル、周波数電波で通信する機器としてもよい。
・対象物1は、車両2に限らず、種々の装置や機器としてもよい。
・通信システム4は、車両2に適用されることに限定されず、他の機器や装置に使用してもよい。
1…対象物、2…車両、3…端末、4…通信システム、26…通信機、32…制限部、33…切換部、34…位置判定部、Ad…アドバタイズ。

Claims (4)

  1. 端末と近距離無線通信する複数の通信機の作動を制御する通信システムであって、
    複数の前記通信機のうち特定の前記通信機のみを常時起動させ、残りを待機状態としておく制限部と、
    常時起動の状態にある前記通信機が前記端末と通信接続の状態に移行した場合に、待機状態の前記通信機を起動状態に切り換えて、これら前記通信機を前記端末と通信接続の状態に移行させる切換部と
    起動状態となった前記通信機の各々で通信に係るパラメータを測定し、前記パラメータを基に、前記通信機が搭載された対象物に対する前記端末の位置を判定する位置判定部とを備え、
    前記切換部は、前記位置判定部による前記端末の位置判定が完了すると、特定の前記通信機のみを起動させる元の状態に戻す通信システム。
  2. 常時起動の状態の前記通信機は、自機の存在を周囲に通知するアドバタイズを定期送信する状態をとり、前記アドバタイズに対する応答を前記端末から受信する通信課程を通じて前記端末と通信接続の状態に移行し、
    前記切換部は、前記アドバタイズを定期送信する状態をとる前記通信機が前記端末と通信接続の状態に移行すると、待機状態の前記通信機を起動状態に切り換える
    請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記端末が常時起動の状態の前記通信機から前記アドバタイズを受信したときの電波の受信信号強度が閾値以上となることと、常時起動の状態の前記通信機が前記アドバタイズに対する応答を前記端末から受信することとを、通信接続への移行の一条件とする
    請求項2に記載の通信システム。
  4. 端末と近距離無線通信する複数の通信機の作動を制御する通信方法であって、
    複数の前記通信機のうち特定の前記通信機のみを常時起動させ、残りを待機状態としておき、常時起動の状態にある前記通信機が前記端末と通信接続の状態に移行した場合に、待機状態の前記通信機を起動状態に切り換えて、これら前記通信機を前記端末と通信接続の状態に移行させて、起動状態となった前記通信機の各々で通信に係るパラメータを測定し、前記パラメータを基に、前記通信機が搭載された対象物に対する前記端末の位置を判定し、前記端末の位置判定が完了すると、特定の前記通信機のみを起動させる元の状態に戻す通信方法。
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