JP7465889B2 - 診断システム - Google Patents

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Description

本明細書は、診断システムについて開示する。
従来、医師により操作される擬似プローブを保持する医師用マスタ・マニピュレータと、医師用マスタ・マニピュレータを制御するマスタ・マニピュレータ制御用コンピュータと、超音波診断用プローブを保持する診断用スレーブ・マニピュレータと、診断用スレーブ・マニピュレータを制御するスレーブ・マニピュレータ制御用コンピュータとを備える診断システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この診断システムは、超音波診断用プローブに架かる3軸方向の力を検出する力検出手段を備え、力検出手段からの力情報に基づく力情報波形を表示したり、力情報を音声で発音したりする。
特開2002-085353号公報
しかしながら、上述した診断システムでは、単に力情報を診断実施者(医師)に提供するものに過ぎない。このため、診断実施者は、診断中に被験者(患者)が痛みや不快感を感じている場合にこれを正確に読み取ることは困難である。
本開示は、被験者に診断用プローブを押し当てて診断を行なうものにおいて、診断を受けている被験者の負担を軽減することが可能な診断システムを提供することを主目的とする。
本開示は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本開示の第1の診断システムは、
診断用プローブと、
被験者に前記診断用プローブを押し当てて診断を実行している最中の前記被験者の生体情報を取得し、前記生体情報の時間変化を算出し、前記生体情報の時間変化に基づいて前記被験者の生体状態に異常が発生しているか否かを判定し、前記被験者の生体状態に異常が発生したと判定した場合にその旨を報知する制御装置と、
を備えることを要旨とする。
この本開示の第1の診断システムは、被験者に診断用プローブを押し当てて診断を実行している最中の被験者の生体情報を取得し、生体情報の時間変化を算出する。続いて、第1の診断システムは、生体情報の時間変化に基づいて被験者の生体状態に異常が発生しているか否かを判定する。そして、第1の診断システムは、被験者の生体状態に異常が発生したと判定した場合にその旨を報知する。これにより、検査実施者は、診断を受けている被験者が痛みや不快感を感じると、直ちに対処することが可能となり、被験者の負担をより軽減することが可能となる。
本開示の第2の診断システムは、超音波プローブと、前記超音波プローブを移動させる移動装置と、被験者に前記超音波プローブを押し当てて超音波診断を実行している最中の前記被験者の生体情報を取得し、前記生体情報の時間変化を算出し、前記生体情報の時間変化が予め定められた所定値に達しない程度の押し込み量で前記超音波プローブが前記被験者の体表面に押し込まれるように前記移動装置を制御する制御装置と、を備えることを要旨とする。
この本開示の第2の診断システムは、被験者に超音波プローブを押し当てて超音波診断を実行している最中の被験者の生体情報を取得し、生体情報の時間変化を算出する。そして、第2の診断システムは、生体情報の時間変化が予め定められた所定値に達しない程度の押し込み量で超音波プローブが被験者の体表面に押し込まれるように移動装置を制御する。これにより、超音波プローブを被験者の体表面に押し込む際の被験者の負担を軽減することができる。
本開示の第3の診断システムは、超音波プローブと、前記超音波プローブを移動させる移動装置と、被験者に前記超音波プローブを押し当てながら移動させて超音波診断を実行している最中の前記被験者の生体情報を取得し、前記生体情報の時間変化を算出し、前記生体情報の時間変化が所定値に達しない程度の移動速度で前記超音波プローブが前記被験者の体表面に沿って移動するように前記移動装置を制御する制御装置と、を備えることを要旨とする。
この本開示の第3の診断システムは、被験者に超音波プローブを押し当てて超音波診断を実行している最中の被験者の生体情報を取得し、生体情報の時間変化を算出する。そして、第3の診断システムは、生体情報の時間変化が所定値に達しない程度の移動速度で超音波プローブが被験者の体表面に沿って移動するように移動装置を制御する。これにより、超音波プローブを被験者の体表面に押し込みながら移動させる際の被験者の負担を軽減することができる。
超音波診断システム10の外観斜視図である。 ロボット20の側面図である。 ロボット20と制御装置70と超音波診断装置100との電気的な接続関係を示すブロック図である。 超音波診断処理の一例を示すフローチャートである。 診断準備処理の一例を示すフローチャートである。 警告画面の一例を示す説明図である。
次に、本開示を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。図1は、超音波診断システム10の外観斜視図である。図2は、ロボット20の側面図である。図3は、ロボット20と制御装置70と超音波診断装置100との電気的な接続関係を示すブロック図である。なお、図1中、左右方向がX軸であり、前後方向がY軸方向であり、上下方向がZ軸方向である。
超音波診断システム10は、ロボット20に超音波プローブ101を保持し、超音波プローブ101が被験者の皮膚に押し当てられるようにロボット20を駆動することにより超音波診断を行なうものである。本実施形態では、超音波診断システム10は、被験者の頸動脈に超音波を当てて、頸動脈の短軸方向における断面画像と長軸方向における断面画像とを取得し、取得した画像から血管の状態をチェックする頸動脈エコー検査に用いられる。超音波診断システム10は、図1,図2に示すように、ロボット20と、ロボット20を制御する制御装置70(図3参照)と、超音波診断装置100と、被験者の生体情報を取得する生体情報取得装置200(図3参照)とを備える。
超音波診断装置100は、超音波プローブ101と、超音波プローブ101がケーブル101aを介して接続される超音波診断装置本体102とを備える。超音波診断装置本体102は、装置全体の制御を司る制御部103と、診断開始などの指示を入力する指示入力部104と、超音波プローブ101からの受信信号を処理して超音波画像を生成するための画像処理部105と、生成された超音波画像を表示する表示部106とを含む。
ロボット20は、第1アーム21と、第2アーム22と、ベース25と、基台26と、第1アーム駆動装置35と、第2アーム駆動装置36と、姿勢保持装置37と、昇降装置40と、回転3軸機構50と、保持具60とを備える。なお、第1アーム21と第2アーム22と回転3軸機構50とは、単にアームと呼ぶ場合がある。
第1アーム21の基端部は、上下方向(Z軸方向)に延在する第1関節軸31を介してベース25に連結されている。第1アーム駆動装置35は、モータ35aと、エンコーダ35bとを備える。モータ35aの回転軸は、図示しない減速機を介して第1関節軸31に接続されている。第1アーム駆動装置35は、モータ35aにより第1関節軸31を回転駆動することにより、第1関節軸31を支点に第1アーム21を水平面(XY平面)に沿って回動(旋回)させる。エンコーダ35bは、モータ35aの回転軸に取り付けられ、モータ35aの回転変位量を検出するロータリエンコーダとして構成される。
第2アーム22の基端部は、上下方向に延在する第2関節軸32を介して第1アーム21の先端部に連結されている。第2アーム駆動装置36は、モータ36aと、エンコーダ36bとを備える。モータ36aの回転軸は、図示しない減速機を介して第2関節軸32に接続されている。第2アーム駆動装置36は、モータ36aにより第2関節軸32を回転駆動することにより、第2関節軸32を支点に第2アーム22を水平面に沿って回動(旋回)させる。エンコーダ36bは、モータ36aの回転軸に取り付けられ、モータ36aの回転変位量を検出するロータリエンコーダとして構成される。
ベース25は、基台26上に設置された昇降装置40により、基台26に対して昇降可能に設けられている。昇降装置40は、図1,図2に示すように、ベース25に固定されたスライダ41と、基台26に固定されると共に上下方向に延出してスライダ41の移動をガイドするガイド部材42と、上下方向に延出すると共にスライダ41に固定されたボールねじナット(図示せず)に螺合されるボールねじ軸43(昇降軸)と、ボールねじ軸43を回転駆動するモータ44と、エンコーダ45(図3参照)とを備える。昇降装置40は、モータ44によりボールねじ軸43を回転駆動することにより、スライダ41に固定されたベース25をガイド部材42に沿って上下に移動させる。エンコーダ45は、スライダ41(ベース25)の上下方向における位置(昇降位置)を検出するリニアエンコーダとして構成される。
回転3軸機構50は、上下方向に延在する姿勢保持用軸33を介して第2アーム22の先端部に連結されている。回転3軸機構50は、互いに直交する第1回転軸51,第2回転軸52および第3回転軸53と、第1回転軸51を回転させる第1回転装置55と、第2回転軸52を回転させる第2回転装置56と、第3回転軸53を回転させる第3回転装置57とを備える。第1回転軸51は、姿勢保持用軸33に対して直交姿勢で支持されている。第2回転軸52は、第1回転軸51に対して直交姿勢で支持されている。第3回転軸53は、第2回転軸52に対して直交姿勢で支持される。第1回転装置55は、第1回転軸51を回転駆動するモータ55aと、モータ55aの回転軸に取り付けられモータ55aの回転変位量を検出するエンコーダ55bとを有する。第2回転装置56は、第2回転軸52を回転駆動するモータ56aと、モータ56aの回転軸に取り付けられモータ56aの回転変位量を検出するエンコーダ56bとを有する。第3回転装置57は、第3回転軸53を回転駆動するモータ57aと、モータ57aの回転軸に取り付けられモータ57aの回転変位量を検出するエンコーダ57bとを有する。また、第3回転軸53には、保持具60が取り付けられている。本実施形態では、保持具60は、第3回転軸53から径方向に離間した位置に固定されている。保持具60に保持された超音波プローブ101は、第3回転軸53の回転により、第3回転軸53を中心とした円弧状の軌跡をもって移動する。なお、保持具60は、超音波プローブ101が第3回転軸53と同軸上に位置するように取り付けられてもよい。
本実施形態のロボット20は、第1アーム駆動装置35と第2アーム駆動装置36と昇降装置40とによるX軸方向,Y軸方向およびZ軸方向の3方向の並進運動と、回転3軸機構50によるX軸回り(ピッチング),Y軸回り(ローリング)およびZ軸回り(ヨーイング)の3方向の回転運動との組み合わせにより、超音波プローブ101を任意の姿勢で任意の位置へ移動させることができる。
姿勢保持装置37は、第1アーム21および第2アーム22の姿勢によらず回転3軸機構50の姿勢(第1回転軸51の向き)を一定の向きに保持するものである。姿勢保持装置37は、モータ37aと、エンコーダ37bとを備える。モータ37aの回転軸は、図示しない減速機を介して姿勢保持用軸33に接続されている。姿勢保持装置37は、第1回転軸51の軸方向が常時、左右方向(X軸方向)となるように第1関節軸31の回転角度と第2関節軸32の回転角度とに基づいて姿勢保持用軸33の目標回転角度を設定し、姿勢保持用軸33が目標回転角度となるようにモータ37aを駆動制御する。これにより、3方向の並進運動の制御と3方向の回転運動の制御とをそれぞれ独立して行なうことが可能となり、制御が容易となる。
力覚センサ28は、アームの先端に取り付けられ、アームに作用する外力としてX軸,Y軸およびZ軸の各軸方向に作用する力成分と各軸周りに作用するトルク成分とを検出する。
制御装置70は、図3に示すように、CPU71を中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、CPU71の他に、ROM72やRAM73、入出力ポートおよび通信ポート(図示せず)を備える。制御装置70には、力覚センサ28からの検出信号や各エンコーダ35b,36b,37b,45,55b,56b,57bからの検出信号、生体情報取得装置200からの検出信号などが入力ポートを介して入力されている。また、制御装置70からは、各モータ35a,36a,37a,44,55a,56a,57aへの駆動信号が出力ポートを介して出力されている。また、制御装置70は、超音波診断装置100の制御部103と通信ポートを介して通信しており、データのやり取りを行なう。
生体情報取得装置200は、被験者の生体情報を検出するセンサとして、本実施形態では、脈波を検出する脈波センサ201や体温を検出する体温センサ202、血圧を検出する血圧センサ203などを備える。
次に、こうして構成された本実施形態の超音波診断システム10の動作について説明する。図4は、制御装置70のCPU71により実行される超音波診断処理の一例を示すフローチャートである。
超音波診断処理が実行されると、CPU71は、まず、ロボット20の対応するモータを駆動制御して被験者に向けて超音波プローブ101の移動を開始する(ステップS100)。超音波プローブ101は、以下のようにして行なわれる。すなわち、CPU71は、予め作成されたタスクプログラムに従って超音波プローブ101を保持するアームの目標位置および目標姿勢を決定する。続いて、CPU71は、アームを目標姿勢で目標位置へ移動させるための第1関節軸31の目標回転角度と第2関節軸32の目標回転角度と姿勢保持用軸33の目標回転角度とベース25の目標昇降位置と第1回転軸51の目標回転角度と第2回転軸52の目標回転角度と第3回転軸53の目標回転角度とをそれぞれ設定する。そして、CPU71は、各エンコーダ35b,36b,37b,45,55b,56b,57bにより検出される回転角度あるいは昇降位置が対応する目標回転角度あるいは目標昇降位置と一致するように対応するモータを制御する。
CPU71は、超音波プローブ101の移動を開始すると、各エンコーダ35b,36b,37b,45,55b,56b,57bにより検出される各軸(第1関節軸31,第2関節軸32,第1~第3回転軸51~53および昇降軸)の回転角度および昇降位置を入力する(ステップS110)。続いて、CPU71は、入力した各軸の回転角度および昇降位置に基づいて順運動学により超音波プローブ101の先端位置(プローブ位置)を計算する(ステップS120)。そして、CPU71は、計算したプローブ位置と被験者の体表面位置との差分により被験者に対する超音波プローブ101の押し込み量δを計算すると共に(ステップS130)、今回計算したプローブ位置と前回計算したプローブ位置との変位量により被験者の体表面に沿った方向における超音波プローブ101の移動速度Vを計算する(ステップS140)。ここで、被験者の体表面位置は、超音波診断処理に先立って行なわれる図5の診断準備処理により測定されたものが用いられる。
診断準備処理では、CPU71は、まず、被験者に向けて超音波プローブ101の移動を開始する(ステップS300)。続いて、CPU71は、超音波プローブ101が被験者の体表面に接触した際に体表面から超音波プローブ101に加わる反力Fを力覚センサ28から入力し(ステップS310)、入力した反力Fが値0よりも若干大きい所定値となるまで待つ(ステップS320)。ステップS320の処理は、超音波プローブ101が被験者に殆ど押し込まれることなく接触した状態にあるか否かを判定するものである。CPU71は、反力Fが所定値となったと判定すると、超音波プローブ101の移動を停止して(ステップS330)、各エンコーダ35b,36b,37b,45,55b,56b,57bにより検出される各軸の回転角度および昇降位置を入力し(ステップS340)、入力した各軸の回転角度および昇降位置に基づいてプローブ位置を計算する(ステップS350)。そして、CPU71は、計算したプローブ位置を被験者の体表面位置として設定すると共に設定した体表面位置をRAM73に登録して(ステップS360)、診断準備処理を終了する。
超音波診断処理に戻って、CPU71は、計算した押し込み量δが値0よりも大きいか否かを判定する(ステップS150)。この処理は、超音波プローブ101が被験者の体表面に接触しているか否かを判定するものである。CPU71は、押し込み量δが値0よりも大きくないと判定すると、超音波プローブ101の移動を継続して(ステップS200)、ステップS110に戻り、処理を繰り返す。
一方、CPU71は、押し込み量δが値0よりも大きいと判定すると、被験者の生体情報を入力し(ステップS160)、入力した生体情報の時間変化量Qを算出する(ステップS170)。この処理は、本実施形態では、脈波センサ201により検出される脈波を入力して脈拍数の時間変化量を算出したり、体温センサ202により検出される体温を入力して体温の時間変化量を算出したり、血圧センサ203により検出される血圧を入力して血圧の時間変化量を算出したりすることにより行なわれる。そして、CPU71は、算出した生体情報の時間変化量Qが第1閾値αよりも大きいか否かを判定する(ステップS180)。第1閾値αは、被験者が痛みや不快感を感じているおそれがあると判断するための後述する第2閾値βよりも若干小さな値に定められる。生体情報の時間変化量Qが第1閾値α以下であると判定すると、診断が完了したか否かを判定する(ステップS190)。診断が完了していないと判定すると、超音波プローブ101の移動を継続して(ステップS200)、ステップS110に戻り、処理を繰り返す。CPU71は、ステップS110~S200の処理の繰り返しの過程において、生体情報の時間変化量Qが第1閾値αよりも大きいと判定すると、生体情報の時間変化量Qが第2閾値βよりも小さいか否かを判定する(ステップS210)。生体情報の時間変化量Qが第2閾値βよりも小さいと判定すると、超音波プローブ101の過度な押し込みによって被験者に痛みや不快感を感じさせないようにするために、超音波プローブ101の押し込み量δと移動速度Vとを制限して(ステップS220)、ステップS190に進む。この処理は、例えば、押し込み量δが所定量だけ少なくなり且つ移動速度Vが所定速度だけ低くなるように対応するモータを駆動制御することにより行なわれる。なお、CPU71は、ステップS220において、押し込み量δと移動速度Vとのうちいずれか一方のみを制限してもよい。
CPU71は、ステップS190において、診断が完了したと判定すると、超音波プローブ101の移動を停止して(ステップS230)、超音波診断処理を終了する。
CPU71は、ステップS210において、生体情報の時間変化量Qが第2閾値βよりも大きいと判定すると、被験者が痛みや不快感を感じているおそれがあると判断し、警告を出力すると共に(ステップS240)、超音波プローブ101の移動を停止して(ステップS230)、超音波診断処理を終了する。ステップS230の処理は、超音波診断装置100の制御部103に警告信号を送信することによって、警告信号を受信した制御部103が表示部106に警告画面を表示することにより行なわれる。図6は、警告画面の一例を示す説明図である。図示するように、警告画面は、診断実施者の注意を喚起する旨の警告メッセージと超音波プローブ101の現在の押し込み量とが含まれる。これにより、被験者に超音波プローブ101が過大な力で押し込まれているおそれがあることを検査実施者に報知することができる。なお、CPU71は、ステップS240において、警告音を出力してもよい。
ここで、実施形態の主要な要素と請求の範囲に記載した本開示の主要な要素との対応関係について説明する。即ち、本実施形態の超音波プローブ101が本開示の診断用プローブに相当し、制御装置70が制御装置に相当する。また、ロボット20が移動装置に相当する。
なお、本開示は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、ロボット20は、3方向の並進運動と3方向の回転運動とが可能な7軸の多関節ロボットとして構成されるものとした。しかし、軸の数はいくつであっても構わない。また、ロボット20は、いわゆる垂直多関節ロボットや水平多関節ロボットなどにより構成されてもよい。
また、上述した実施形態では、生体情報取得装置200は、診断中の被験者の生体情報を検出するためのセンサとして、脈波センサ201と体温センサ202と血圧センサ203を備えるものとした。しかし、これに限定されるものではなく、生体情報取得装置200には、例えば、被験者が把持可能なレバーに取り付けられて被験者の把持力を検出する力センサや、被験者の顔の表情を撮像するためのカメラ、被験者の発汗量を検出する発汗センサが含まれてもよい。また、生体情報取得装置200には、被験者の体表温度(皮膚表面の温度)を検出する体表温度センサや、被験者の脳波を検出する脳波計、被験者の血流量を検出する血流センサ、被験者の血中酸素濃度を検出する血中酸素濃度計が含まれてもよい。すなわち、診断中に被験者が痛みや不快感を感じている否かを判断するための生体情報の時間変化を取得できるものであれば、如何なる種類のセンサを用いてもよい。
また、上述した実施形態では、超音波診断システム10は、タスクプログラムに従って自動的に動作するロボット20を備えるものとした。しかし、超音波診断システムは、遠隔地に設置されオペレータ(診断実施者)による操作が可能なマスタ装置と、マスタ装置と通信回線を介して接続されると共に超音波プローブをアームに保持しマスタ装置の操作に応じてアームを動作する遠隔操作ロボットとを備えるものとしてもよい。この場合、遠隔操作ロボットの制御装置は、被験者の生体情報の時間変化量Qが第1閾値αよりも大きく第2閾値βよりも小さいときには、マスタ装置の操作に拘わらず超音波プローブの押し込み量と移動速度とを制限するものとしてもよい。また、遠隔操作ロボットの制御装置は、被験者の生体情報の時間変化量Qが第2閾値β以上であるときには、マスタ装置側からオペレータに対して警告(警告音や警告表示の出力)を行なうためにマスタ装置へ警告信号を送信するものとしてもよい。
また、上述した実施形態では、超音波診断システム10は、ロボット20に超音波プローブ101を保持してロボット20を駆動することにより、超音波プローブ101を被験者に押し当てて診断を行なうものとした。しかし、診断実施者自身が超音波プローブ101を把持して操作することにより超音波プローブ101を被験者に押し当ててもよい。この場合でも、超音波診断システム10は、生体情報取得装置200により取得される被験者の生体情報の時間変化を算出し、算出した生体情報の時間変化が所定値に達したときに、診断実施者に対して警告を行なうことができる。これにより、検査実施者は、診断を受けている被験者が痛みや不快感を感じると、直ちに対処することが可能となり、被験者の負担をより軽減することが可能となる。
以上説明したように、本開示の第1の診断システムは、診断用プローブと、被験者に前記診断用プローブを押し当てて診断を実行している最中の前記被験者の生体情報を取得し、前記生体情報の時間変化を算出し、前記生体情報の時間変化に基づいて前記被験者の生体状態に異常が発生しているか否かを判定し、前記被験者の生体状態に異常が発生したと判定した場合にその旨を報知する制御装置と、を備えることを要旨とする。
この本開示の第1の診断システムは、被験者に診断用プローブを押し当てて診断を実行している最中の被験者の生体情報を取得し、生体情報の時間変化を算出する。続いて、第1の診断システムは、生体情報の時間変化に基づいて被験者の生体状態に異常が発生しているか否かを判定する。そして、第1の診断システムは、被験者の生体状態に異常が発生したと判定した場合にその旨を報知する。これにより、診断を受けている被験者が痛みや不快感を感じていることを検査実施者に適切に報知することができる。したがって、こうした情報に基づいて診断実施者が診断を実行することにより、被験者の負担をより軽減することが可能となる。
こうした本開示の第1の診断システムにおいて、前記診断用プローブを移動させる移動装置を備え、前記診断用プローブは、超音波プローブであり、前記制御装置は、超音波診断に際して前記超音波プローブが前記被験者の体表面に押し込まれるように前記移動装置を制御し、前記被験者の生体状態に異常が発生したと判定した場合には前記超音波プローブの前記被験者の体表面への押し込みを停止するものとしてもよい。こうすれば、被験者の体表面に診断用プローブが過大な力で押し込まれるのを回避することができる。
本開示の第2の診断システムは、超音波プローブと、前記超音波プローブを移動させる移動装置と、被験者に前記超音波プローブを押し当てて超音波診断を実行している最中の前記被験者の生体情報を取得し、前記生体情報の時間変化を算出し、前記生体情報の時間変化が予め定められた所定値に達しない程度の押し込み量で前記超音波プローブが前記被験者の体表面に押し込まれるように前記移動装置を制御する制御装置と、を備えることを要旨とする。
この本開示の第2の診断システムは、被験者に超音波プローブを押し当てて超音波診断を実行している最中の被験者の生体情報を取得し、生体情報の時間変化を算出する。そして、第2の診断システムは、生体情報の時間変化が予め定められた所定値に達しない程度の押し込み量で超音波プローブが被験者の体表面に押し込まれるように移動装置を制御する。これにより、超音波プローブを被験者の体表面に押し込む際の被験者の負担を軽減することができる。
本開示の第3の診断システムは、超音波プローブと、前記超音波プローブを移動させる移動装置と、被験者に前記超音波プローブを押し当てながら移動させて超音波診断を実行している最中の前記被験者の生体情報を取得し、前記生体情報の時間変化を算出し、前記生体情報の時間変化が所定値に達しない程度の移動速度で前記超音波プローブが前記被験者の体表面に沿って移動するように前記移動装置を制御する制御装置と、を備えることを要旨とする。
この本開示の第3の診断システムは、被験者に超音波プローブを押し当てて超音波診断を実行している最中の被験者の生体情報を取得し、生体情報の時間変化を算出する。そして、第3の診断システムは、生体情報の時間変化が所定値に達しない程度の移動速度で超音波プローブが被験者の体表面に沿って移動するように移動装置を制御する。これにより、超音波プローブを被験者の体表面に押し込みながら移動させる際の被験者の負担を軽減することができる。
本開示の第1~第3の診断システムにおいて、前記移動装置は、多関節ロボットであり、前記超音波プローブは、前記多関節ロボットのアーム先端部に取り付けられているものとしてもよい。
本開示は、超音波プローブの位置ずれ量測定装置の製造産業などに利用可能である。
10 超音波診断システム、20 ロボット、21 第1アーム、22 第2アーム、25 ベース、26 基台、28 力覚センサ、31 第1関節軸、32 第2関節軸、33 姿勢保持用軸、35 第1アーム駆動装置、35a モータ、35b エンコーダ、36 第2アーム駆動装置、36a モータ、36b エンコーダ、37 姿勢保持装置、37a モータ、37b エンコーダ、40 昇降装置、41 スライダ、42 ガイド部材、43 ボールねじ軸、44 モータ、45 エンコーダ、50 回転3軸機構、51 第1回転軸、52 第2回転軸、53 第3回転軸、55 第1回転装置、55a モータ、55b エンコーダ、56 第2回転装置、56a モータ、56b エンコーダ、57 第3回転装置、57a モータ、57b エンコーダ、60 保持具、100 超音波診断装置、101 超音波プローブ、101a ケーブル、102 超音波診断装置本体、103 制御部、104 指示入力部、105 画像処理部、106 表示部、200 生体情報取得装置、201 脈波センサ、202 体温センサ、203 血圧センサ。

Claims (2)

  1. 超音波プローブと、
    前記超音波プローブを移動させる移動装置と、
    被験者の体表面に前記超音波プローブが押し込まれるように前記移動装置を制御し又は前記超音波プローブを前記体表面に押し当てながら該体表面に沿って移動させるように前記移動装置を制御して超音波診断を実行している最中の前記被験者の生体情報を取得し、前記生体情報の時間変化量を算出し、前記生体情報の時間変化量が第2閾値よりも大きいか否かに基づいて前記被験者の生体状態に異常が発生しているか否かを判定し、前記被験者の生体状態に異常が発生したと判定した場合にその旨を報知する制御装置と、
    を備える診断システムであって、
    前記制御装置は、前記生体情報の時間変化量が前記第2閾値よりも小さい値の第1閾値以下であると判定すると、診断が完了したか否かを判定し、前記生体情報の時間変化量が前記第1閾値と前記第2閾値との間にある場合には、前記体表面に対する前記超音波プローブの押し込み量又は前記超音波プローブを前記体表面に沿って移動させる際の移動速度を制限する、診断システム 。
  2. 請求項1に記載の診断システムであって
    記制御装置は、超音波診断に際して前記超音波プローブが前記被験者の体表面に押し込まれるように前記移動装置を制御し、前記被験者の生体状態に異常が発生したと判定した場合には前記超音波プローブの前記被験者の体表面への押し込みを停止する、
    診断システム。
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