JP7465745B2 - 電力管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、電力管理システムに関する。
太陽光発電装置による発電電力に余剰電力が生じた場合に、この余剰電力により空調装置を運転させるようにした電力管理システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来技術では、余剰電力が生じると床下空間部内の空調装置を運転させ、床下空間部内に熱エネルギを蓄熱させるようにしている。
特開2014-134326号公報
しかしながら、発電電力量は、天気に左右され、また、消費電力量も、住人の電力の使用状態に応じて変動するため、両者の差分である余剰電力量も変動する。そして、余剰電力量が変動すると、空調装置の消費電力量が余剰電力量を上回る場合があり、この場合、余剰電力量以上の消費電力量を消費してしまうおそれがあり、非経済的である。
また、余剰電力量が不足した際に、空調装置を停止させて、空調装置が断続的に運転、停止を繰り返すと、非効率的であり、連続運転を行った場合と比較して、全体での消費電力量が増し非経済的である。
本開示は、上記課題に着目してなされたもので、余剰電力により空調装置を運転するにあたり、経済性の向上を図ることが可能な電力管理システムの提供を目的とするものである。
上記目的を達成するために、本開示の電力管理システムは、太陽光発電装置と、電力により駆動する空調装置とを備えた建物の電力を管理する電力管理システムである。そして、電力管理システムは、前記太陽光発電装置の発電電力量を、天気予報に基づいて所定時間単位の予測発電電力量として求める発電電力量予測部と、前記建物における消費電力の過去の消費電力データに基づいて、前記所定時間単位の予測消費電力量を求める消費電力量予測部と、前記予測発電電力量と前記予測消費電力量とに基づいて、前記所定時間単位の予測余剰電力量を求める余剰電力量予測部と、前記空調装置を余剰電力により運転させる計画である余剰電力運転計画を設定する運転計画部と、を備える。さらに、 前記運転計画部の前記余剰電力運転計画は、前記余剰電力により前記空調装置を運転するときの消費電力量の上限値を設定することを含み、前記運転計画部は、前記空調装置を、室温を設定温度とするよう運転する通常運転と、室温を前記設定温度とする場合よりも消費電力量を抑えて省エネルギとなる温度となるよう運転するキープ運転と、を設定可能であり、前記余剰電力運転計画では、前記上限値として、前記キープ運転を実行する際の上限値に設定する。
本開示の電力管理システムは、余剰電力により空調装置を運転する場合、空調装置の消費電力量の上限値を設定することにより、上限値を設定しない場合と比較して、空調装置の消費電力量が余剰電力量を上回ることを抑えることができる。これにより、余剰電力量以上に電力消費するのを抑えることができるとともに、空調装置の断続運転が生じるのを抑えてエネルギ効率を向上でき、経済性を向上できる。
また、余剰電力運転計画による運転時には、通常運転を行った場合よりも消費電力を抑え、余剰電力により運転できる時間を長く確保でき、経済性を向上できる。また、キープ運転により室温を所定温度に保つことができ、その後、通常運転を開始した際の熱負荷を抑え、これにより消費電力を抑え経済性を向上できる。
実施の形態1の電力管理システムの概要を表した全体説明図である。 実施の形態1の電力管理システムによる余剰電力運転計画を設定する処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態1の電力管理システムによる消費電力量の上限値および運転時間の設定の具体例を示す説明図であり、予測余剰電力量が相対的に小さい場合を示す。 実施の形態1の電力管理システムによる消費電力量の上限値および運転時間の設定の具体例を示す説明図であり、予測余剰電力量のピークが、2つの時間帯に分かれて生じた場合を示す。 実施の形態1の電力管理システムによる消費電力量の上限値および運転時間の設定の具体例を示す説明図であり、予測余剰電力量が相対的に大きい場合を示す。 実施の形態2の電力管理システムによる消費電力量の上限値および運転時間の設定の具体例を示す説明図であり、(a)は上限値を相対的に高く設定して余剰電力の利用量が相対的に大きくなった場合を示し、(b)は上限値を相対的に低く設定して余剰電力の利用量が相対的に小さくなった場合を示す。 実施の形態3の電力管理システムによる余剰電力運転計画を設定する処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態3の電力管理システムによる消費電力量の上限値および運転時間の設定の具体例を示す説明図である。
以下、本開示の電力管理システムの実施形態について説明する。
図1は、実施の形態1の電力管理システムの概要を表した説明図である。
この電力管理システムAは、邸H1、邸H2、邸H3・・として示した各住宅に設置した各種電力機器を制御するシステムである。以下、不特定の邸を指す場合は、単に邸Hと表記する。
邸H1には、太陽光発電パネル1、パワーコンディショナ2、分電盤3、蓄電装置4、空調装置5、給湯装置6、一般電力消費機器7、制御ユニット10が設置されている。
太陽光発電パネル1は、太陽光を受けて直流の発電電力を発生する。パワーコンディショナ2は、太陽光発電パネル1で発電された直流の発電電力を入力し、交流電力(通常は家庭用の100Vの交流電力) に変換し分電盤3側に供給する。なお、太陽光発電パネル1とパワーコンディショナ2とにより太陽光発電装置が構成されている。
また、パワーコンディショナ2は、蓄電装置4と分電盤3との間でも、直流の蓄電電力と、交流電力との相互変換を行う。
分電盤3は、邸H1内の電力負荷機器である空調装置5と、給湯装置6と、それ以外の一般電力消費機器( 例えば、照明器具、冷蔵庫、各種家電機器など)7と、に電力を供給可能となっている。また、分電盤3には、電力メータ8を介して商用電源9が接続されている。
空調装置5は、床下UFに設置された室内ユニット51と邸外に設置された室外ユニット52を備えるヒートポンプ式のもので、外気と室内気との熱交換を行って床下UFおよび床下UFと連通された室内IDを冷暖房する。また、空調装置5は、タイマ運転、すなわち、運転開始から設定時間の運転が可能となっている。さらに、床下UFには、蓄熱材53が設置されている。
給湯装置6は、不図示の貯水タンクを有し、電力によりお湯を沸かして貯めるもので、ヒータによりお湯を沸かすタイプのものや、ヒートポンプによりお湯を沸かすタイプのものを用いることができる。
制御ユニット10は、邸H内に設置された上述の蓄電装置4、空調装置5、給湯装置6を含む各種機器の制御や監視する機能を有している。
また、制御ユニット10は、ユニット内のルータを経由して通信ネットワークNを介してサーバSVに接続されている。そして、制御ユニット10は、邸H1の各機器の運転状態や消費電力に関するデータをサーバSVに送信する。
そして、サーバSVは、入力した情報に基づいて、運転計画部100にて各邸Hの少なくとも空調装置5の運転計画を作成し、制御ユニット10に運転計画情報を出力する。
また、制御ユニット10は、サーバSVから受信した運転計画情報に基づいて、空調装置5や給湯装置6の運転を制御する。なお、サーバSVは、各種情報を入力するサーバと、運転計画を作成し出力するサーバとを分けてもよく、複数のサーバで構成してもよい。
ここで、本実施の形態1では、サーバSVは、運転計画として、空調装置5を後述する余剰電力により運転させる計画である余剰電力運転計画を設定する。以下、余剰電力運転計画による制御について説明する。
余剰電力運転計画では、邸Hごとに、翌日の発電電力量と消費電力量とを予測し、さらに、発電電力量と消費電力量とから余剰電力量を予測し、予測余剰電力量に基づいて空調装置5を運転させる計画を設定する。
そして、余剰電力運転計画では、空調装置5の消費電力量の上限値と運転時間とを設定する。また、余剰電力運転計画により空調装置5を運転させる場合、通常運転モードとは異なるキープ運転モードにより運転させる。ここで、通常運転モードは、ユーザが入力した設定温度および風量に基づき、室温を設定温度に保つよう設定風量で運転させるモードである。また、キープ運転モードは、室温を、暖房時は設定温度よりも低い省エネルギとなる温度、冷房時は設定温度よりも高い省エネルギとなる温度に保ち、通常運転よりも小さい風量として、通常運転への移行が円滑に行える温度、風量で運転させるモードである。
図2は、余剰電力運転計画を設定する処理の流れを示すフローチャートであり、本実施の形態1では、サーバSVに含まれる運転計画部100において実行する。
ステップS101では、各邸Hの地域に応じた翌日の天気予報と、各邸Hの過去の実際の天気と過去の発電電力量データとの相関性に基づいて、翌日の単位時間当たりの発電電力量を予測する。ここで、本実施の形態1では、単位時間は1時間とするが、この単位時間は1時間に限らず、30分などの1時間よりも短い時間や、1時間半や2時間などの1時間よりも長い時間を単位としてもよい。
また、本実施の形態1では、翌日の発電電力量を予測するが、予測の対象の日は、翌日に限定されるものではなく、翌々日、あるいは、複数日に亘る所定期間であってもよい。この場合、天気予報についても翌日に限定されず、予測対象の日の予報とする。また、サーバSVには、予め、邸Hに関連付けて、各邸Hに設置された太陽光発電パネル1の発電性能が保存されている。
ステップS102では、各邸Hの過去の消費電力量のデータに基づいて、翌日の単位時間当たりの消費電力量を予測する。また、この過去の消費電力量は、気温や天気を含む天気データと関連付けられている場合は、翌日の天気に応じた消費電力量を求めるようにしてもよい。
ステップS103では、邸Hごとの予測発電電力量と予測消費電力量との差分から、翌日の単位時間当たりの予測余剰電力量を求める。なお、本実施の形態1では、予測余剰電力量が、実際の余剰電力量よりも小さい方に外れるのを抑制するために、算出した予測余剰電力量に1よりも小さな係数を乗じた値を最終的な予測余剰電力量とする。
次のステップS104では、予測余剰電力量に基づいて、余剰電力運転計画における空調装置5の消費電力量の上限値と、余剰電力運転計画での運転時間を設定する。なお、この消費電力量の上限値と運転時間の詳細については後述する。
次のステップS105では、邸Hごとに求めた余剰電力運転計画における消費電力量の上限値と運転時間とを含む運転計画情報を、各邸Hの制御ユニット10に送信する。
以上により、サーバSVにおける余剰電力運転計画を設定する処理を終了する。また、各邸Hの制御ユニット10は、送信された運転計画情報(消費電力量の上限値および運転時間)に基づいて、空調装置5の運転を制御する。
次に、ステップS104における消費電力量の上限値と運転時間との設定について説明する。
本実施の形態1では、消費電力量の上限値は、下記の(a)(b)の条件から設定する。
(a)過去の日々の生活スタイル(空調装置5の設定温度や設定風量)に基づいて設定された通常運転の小エネルギモードであるキープ運転に基づく消費電力量に基づいて設定する。
(b)予測余剰電力量に基づいて、余剰電力を有効利用できる値に設定する。
なお、上限値は、空調装置5において、消費電力を切り替え可能な範囲の値で設定する。
また、運転時間は、下記の(c)(d)の条件から設定する。
(c)所定の時間(2時間)以上の連続運転が可能な場合に運転時間として設定する。
(d)住人のライフスタイルに応じた外出時刻、帰宅時刻に対応したキープ運転の運転時間に基づいて設定する。
なお、所定の時間以上の連続運転を規定する最低必要な連続運転時間は、本実施の形態1では「2時間」とする。また、運転時間は、運転開始時刻と、運転終了時刻あるいは運転開始時刻からのタイマ時間とにより設定する。
また、上述の(a)~(d)の条件は、全て満足させてもよいが、優先度を与え、優先度の高い条件を満足すればよい設定としてもよい。
次に、図3~図5に基づいて消費電力量の上限値および運転時間の設定について説明する。
図3は、上記(a)の条件に基づいて、キープ運転に必要な上限値(1kW)に設定した場合である。そして、この上限値に設定した場合は、上記(c)の条件を満たす運転開始時刻(10時)、運転終了時刻(15時)を設定する。
したがって、このような消費電力量の上限値および運転時間を含む運転計画情報をサーバSVから受け取った制御ユニット10は、余剰電力により、運転開始時刻(10時)、から運転終了時刻(15時)までの間、空調装置5をキープ運転モードにより連続運転させる。
この場合、消費電力量を抑えたキープ運転を実行することで、通常運転を実行する場合と比較して、空調装置5の消費電力量が余剰電力量を上回ることを抑え、商用電源9からの給電や、断続運転が生じるのを抑え、効率的で経済的な運転が可能となる。
すなわち、相対的に消費電力量が大きな通常運転を行う場合、消費電力量が余剰電量量を上回り、不足分を商用電源9から給電したり、電力量の不足時に運転を停止したりする場合がある。商用電源9から給電した場合、不経済であり、一時的に運転を停止し、断続運転を行った場合、室温が設定温度から離れ、その後の通常運転開始時の熱負荷が大きくなり、非効率的で、経済性も悪化する。
ここで、通常運転は、住人の帰宅時間の所定時間(例えば、1時間)前に開始するものとする。この通常運転の開始時に、室温が設定温度から外れてしまった場合、空調装置5の通常運転の開始時には、送風温度を、暖房の場合は設定温度よりも高く、冷房の場合は設定温度よりも低くし、さらに、送風量も大きくする必要がある。この場合、空調装置5の熱負荷が大きくなり、消費電力量が相対的に大きくなる。
それに対して、実施の形態1では、消費電力量の上限値の設定により、空調装置5のキープ運転の連続運転を実行し室温を設定温度に近い温度に保つことで、熱交換量および送風量を抑え、消費電力量を抑えることができる。
図4は予測余剰電力量のピークが、2つの時間帯に分かれて生じる例である。この場合も図3と同様に、消費電力量の上限値をキープ運転が実行可能な値に設定している。そして、上記(c)の条件に基づいて、第1の運転開始時刻(10時)から第1の運転終了時刻(12時)までの第1運転時間と、第2の運転開始時刻(13時)から第2の運転終了時刻(15時)までの第2運転時間とを設定する。
したがって、空調装置5のキープ運転を行いつつ、最低連続運転時間(2時間)を確保し、余剰電力の有効利用が可能となる。
なお、図4に示す予測余剰電力量に対して、消費電力量の上限値を相対的に高く設定すると(例えば、2kW)、運転可能な時間が無かったり、13時~14時のみとなり、最低連続運転時間(2時間)を越えず、運転時間を確保できなかったりする。逆に、長い連続運転が可能なように上限値を低く設定すると、空調装置5のキープ運転に必要な最低必要電力量が得られない。
図5は、図3の例と比較して、予測余剰電力量が相対的に多い場合の例を示している。この場合、予測余剰電力量が多い時間帯では(b)の条件に基づいて、消費電力量の上限値を相対的に高く設定して余剰電力の有効利用を図る。これにより、予測発電電力量が多い時間帯(11時~14時)の間、空調装置5をキープ運転よりも高い消費電力量で運転させて高い空調性能を確保するとともに、蓄熱材53に蓄熱することができる。この場合、消費電力量の上限値の2kWは、通常運転時の消費電力量であってもよいし、通常運転時の消費電力量よりも低い値であってもよい。
(実施の形態1の効果)
(1)実施の形態1の電力管理システムAは、太陽光発電パネル(太陽光発電装置)1と、電力により駆動する空調装置5とを備えた邸(建物)Hの電力を管理する電力管理システムである。そして、電力管理システムAは、発電電力量予測部(S101の処理を行う部分)と、消費電力量予測部(S102の処理を行う部分)と、余剰電力量予測部(S103の処理を行う部分)と、運転計画部(S104の処理を行う部分)100と、を備える。
発電電力量予測部は、太陽光発電パネル1の発電電力量を、天気予報に基づいて所定時間単位の予測発電電力量として求める。
消費電力量予測部は、邸Hにおける消費電力の過去の消費電力データに基づいて、所定時間単位の予測消費電力量を求める。
余剰電力量予測部は、予測発電電力量と予測消費電力量とに基づいて、前記所定時間単位の予測余剰電力量を求める。
運転計画部100は、空調装置5を余剰電力により運転させる計画である余剰電力運転計画を設定する。さらに、運転計画部100の余剰電力運転計画は、余剰電力により空調装置5を運転するときの消費電力量の上限値を設定することを含む。
このように、実施の形態1では、空調装置5の消費電力量の上限値を設定するため、上限値を設定しない場合と比較して、空調装置5を消費電力量の上限値を抑えた連続運転が可能である。これにより、空調装置5の消費電力量を抑え経済性を向上できる。
(2)実施の形態1の電力管理システムAの運転計画部100は、余剰電力運転計画では、予測余剰電力量が消費電力量の上限値を越える時間が、予め設定された連続運転設定時間を超える場合に、余剰電力による運転時間として設定する。
したがって、空調装置5を、設定された連続運転設定時間未満の運転を行って断続的に運転する頻度を抑えることにより、運転開始時の非効率的な運転を実行する頻度を減らし、経済性を向上できる。
(3)実施の形態1の電力管理システムAの運転計画部100は、空調装置5を、室温を設定温度とするよう運転する通常運転と、室温を設定温度とする場合よりも消費電力量を抑えて省エネルギとなる温度となるよう運転するキープ運転と、を設定可能である。そして、余剰電力運転計画では、消費電力量の上限値として、キープ運転を実行する際の上限値に設定する。
したがって、余剰電力運転計画による運転時には、通常運転を行った場合よりも消費電力を抑え、余剰電力により運転できる時間を長く確保でき、経済性を向上できる。また、キープ運転により室温を所定温度に保つことができ、その後、通常運転を開始した際の熱負荷を抑え、これにより消費電力を抑え経済性を向上できる。
(4)実施の形態1の電力管理システムAの運転計画部100は、余剰電力運転計画では、消費電力量の上限値を、予測余剰電力量を最も使用できる値に設定する。
したがって、余剰電力の有効利用が可能となり、余剰電力を無駄にする場合と比較して、経済的に優れ、また、図4に示すように、余剰電力に余裕がある場合は、上限値を相対的に高く設定して、空調性能の向上を図ることができる。
(5)実施の形態1の電力管理システムAでは、空調装置5は、邸Hの床下に設置されて、床下UFに送風可能であり、かつ、床下UFには、蓄熱材53を備える。
したがって、余剰電力により空調装置5を運転する際に、蓄熱材53に蓄熱することで、余剰電力のより効率的な利用が可能となる。特に、上記(4)のように、余剰電力に余裕がある際に上限値を相対的に高く設定した場合に、蓄熱材53により多くの蓄熱を行うことができ、余剰電力のより効率的な利用が可能となり、経済性を向上できる。
(実施の形態2)
実施の形態2は、消費電力量の上限値および運転時間の設定方法が実施の形態1と異なる。この実施の形態2では、予想余剰電力量に基づいて消費電力量の上限値を、より細かに設定するようにしている。
具体的には、実施の形態2では、予測余剰電力量を求めた後、余剰電力量を最も多く使うことができる、つまり、予測余剰電力の範囲内において消費電力量の上限値と運転時間とを二辺とする矩形の面積が大きくなる上限値と運転時間とを設定する。この設定において、実施の形態2では、運転時間の設定は、実施の形態1と同様に、1時間単位で設定するが、上限値については、細かに設定する。
図6(a)(b)は、消費電力量の上限値の設定例を示し、両図は、予測余剰電力量が共通している。図6(a)に示す上限値ULaに設定した場合、図6(b)に示す上限値ULbに設定した場合よりも、上限値と運転時間との二辺に囲まれた矩形の面積が広く、すなわち、余剰電力の利用量が大きくなる。
したがって、運転計画部100は、図6(a)に示す上限値ULaと、運転開始時刻、運転終了時刻に設定する。
よって、実施の形態2の電力管理システムでは、上記(4)に述べたように、余剰電力の有効利用が可能となって経済的に優れる効果を、より確実に得ることができる。
(実施の形態3)
実施の形態3は、余剰電力による運転を、空調装置5に加え、給湯装置6も行うようにした例である。
図7は、実施の形態3の電力管理システムの処理の流れを示すもので、実施の形態1と異なるステップS104bでは、余剰電力運転計画として、空調装置5の運転計画に加え、給湯装置6の運転計画を設定する。なお、実施の形態3では、給湯装置6の消費電力量の上限値は、予め設定された値であってもよいし、空調装置5の消費電力量の上限値と同様に、諸条件に基づいて設定してもよい。また、諸条件については、実施の形態1で説明した(a)(b)(c)(d)などを用いることができる。
ここで、ステップS104bでは、まず、給湯装置6の消費電力量の上限値と運転時間とを設定する。図8は、その一例を示すもので、予測余剰電力量と給湯装置6の消費電力量の上限値とに基づいて、運転開始時刻(11時)と運転終了時刻(15時)とを設定する。
そして、予測余剰電力量から給湯装置6の消費電力量の上限値を差し引いた残りの余剰電力量である最終予測余剰電力量と、空調装置5の消費電力量の上限値とに基づいて、空調装置5の運転開始時刻(11時)と運転終了時刻(14時)とを設定する。
以上説明した実施の形態3の電力管理システムの運転計画部100は、運転計画を設定する対象として、さらに、給湯装置6を備える。そして、余剰電力運転計画の設定時に、予測余剰電力量が給湯装置6の運転が可能であるときに、まず、給湯装置6の運転計画を設定し、予測余剰電力量から給湯装置6の消費電力量の上限値を差し引いた値を最終余剰電力量とし、空調装置5の余剰電力運転計画は、最終余剰電力量に基づいて設定する。
したがって、給湯装置6と空調装置5との消費電力量の上限値を抑えた余剰電力による連続運転を可能として、経済性を向上できる。
以上、図面を参照して本発明の実施の形態を説明したが、具体的な構成はこの実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計変更事項は本発明に含まれるものである。
例えば、実施の形態1では、消費電力量の上限値および運転時間をサーバSVにおいて求めるようにしたが、制御ユニット10で求めるようにしてもよい。この場合、各邸Hの予測余剰電力量についてはサーバSVにて求め、制御ユニット10において、サーバから予測余剰電力量のデータを受け取って求めるようにしてもよい。
また、実施の形態1では、予測余剰電力量は、予測発電電力量から予測消費電力量を差し引いた値に1未満の係数を乗じて求める例を示したが、これに限定されない。要は、予測余剰電力量は、予測発電電力量と予測消費電力量とに基づいて求めるものであればよく、例えば、予測発電電力量と予測消費電力量との差分としてもよいし、この差分から所定値を差し引いた値としてもよい。
さらに、実施の形態1では、空調装置5の消費電力量の上限値を2通りに設定する例を示したが、これに限定されず、実施の形態2のように、細かに設定するようにしてもよい。また、実施の形態1では、上限値および運転時間の設定条件として、(a)(b)(c)(d)を示したが、設定条件として全てを備える必要はなく、いずれか1つ、あるいは3以下の複数の組み合わせとしてもよい。
また、実施の形態3では、余剰電力により空調装置5と給湯装置6と運転する計画を設定するにあたり、給湯装置6の運転計画を先に立てるようにした例を示したが、これとは逆に、先に、空調装置5の運転計画を設定し、残った余剰電力により給湯装置6の運転計画を設定するようにしてもよい。
1 太陽光発電パネル(太陽光発電装置)
2 パワーコンディショナ(太陽光発電装置)
5 空調装置
6 給湯装置
7 一般電力消費機器
10 制御ユニット
53 蓄熱材
100 運転計画部
A 電力管理システム
H 邸(建物)
ID 室内
N 通信ネットワーク
SV サーバ
UF 床下

Claims (4)

  1. 太陽光発電装置と、電力により駆動する空調装置とを備えた建物の電力を管理する電力管理システムであって、
    前記太陽光発電装置の発電電力量を、天気予報に基づいて所定時間単位の予測発電電力量として求める発電電力量予測部と、
    前記建物における消費電力の過去の消費電力データに基づいて、前記所定時間単位の予測消費電力量を求める消費電力量予測部と、
    前記予測発電電力量と前記予測消費電力量とに基づいて、前記所定時間単位の予測余剰電力量を求める余剰電力量予測部と、
    前記空調装置を余剰電力により運転させる計画である余剰電力運転計画を設定する運転計画部と、
    を備え、
    前記運転計画部の前記余剰電力運転計画は、前記余剰電力により前記空調装置を運転するときの消費電力量の上限値を設定することを含み、
    前記運転計画部は、
    前記空調装置を、室温を設定温度とするよう運転する通常運転と、室温を前記設定温度とする場合よりも消費電力量を抑えて省エネルギとなる温度となるよう運転するキープ運転と、を設定可能であり、
    前記余剰電力運転計画では、前記上限値として、前記キープ運転を実行する際の上限値に設定する電力管理システム。
  2. 請求項1に記載の電力管理システムにおいて、
    前記運転計画部は、
    前記余剰電力運転計画では、前記予測余剰電力量が前記上限値を越える時間が、予め設定された連続運転設定時間を超える場合に、前記余剰電力による運転時間として設定する電力管理システム。
  3. 請求項1または請求項に記載の電力管理システムにおいて、
    前記運転計画部は、
    前記余剰電力運転計画では、前記上限値を、前記予測余剰電力量を最も使用できる値に設定する電力管理システム。
  4. 請求項1~請求項のいずれか1項に記載の電力管理システムにおいて、
    前記運転計画部は、前記余剰電力運転計画を設定する対象として、さらに、給湯装置を備え、
    前記余剰電力運転計画の設定時に、前記予測余剰電力量が前記給湯装置の運転が可能であるときに、まず、前記給湯装置の運転計画を設定し、前記予測余剰電力量から前記給湯装置の消費電力量を差し引いた値を最終余剰電力量とし、前記空調装置の前記余剰電力運転計画は、前記最終余剰電力量に基づいて設定する電力管理システム。
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