JP7464906B2 - 印刷装置、および、コンピュータプログラム - Google Patents

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Description

本明細書は、印刷実行部と制御装置とを備える印刷装置、および、コンピュータプログラムに関する。
特許文献1に開示されたプリンタは、複数回のパスで印刷を行う際に、バンドの境界付近の一部の領域を2回のパスで印刷し、他の領域を1回のパスで印刷する。2回のパスで印刷されるつなぎ目領域のラスタラインを構成する複数個のドットは2個のノズルを用いて形成される。1回のパスで印刷される通常領域のラスタラインを構成する複数個のドットは1個のノズルを用いて形成される。つなぎ目領域の色変換処理に用いるルックアップテーブルには、通常領域の色変換処理に用いるルックアップテーブルとは異なるテーブルが用いられる。これによって通常領域とつなぎ目領域との間に発生する色ムラを軽減できるとされている。
特開2018-118382号公報 特開2017-170719号公報
しかしながら、上記技術では、色ムラが発生する度合いは、印刷媒体の材質や温度、湿度によって異なるとされており、つなぎ目領域や通常領域の色による違いについては十分に考慮されていなかった。このために、つなぎ目領域や通常領域の色によっては、色ムラを軽減できない可能性があった。
本明細書は、領域間に発生する色ムラを効果的に抑制できる技術を開示する。
本明細書に開示された技術は、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]印刷実行部と制御装置とを備える印刷装置であって、前記印刷実行部は、特定色のインクを吐出する複数個のノズルであって第1方向に沿って並ぶ前記複数個のノズルを有する印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドに前記特定色のインクを吐出させて印刷媒体に前記特定色のドットを形成するヘッド駆動部と、前記印刷ヘッドに対して前記印刷媒体を前記第1方向と前記第1方向と交差する第2方向とのいずれかの方向に相対的に移動させる移動部と、を備え、前記制御装置は、対象画像データを取得する画像取得部と、前記対象画像データを用いて、画素ごとに前記特定色のドットの形成状態を示すドットデータを生成するドットデータ生成部と、前記ドットデータを用いて、前記特定色のインクの吐出と前記印刷媒体の移動とを前記印刷実行部に実行させることによって、印刷画像を印刷させる印刷制御部と、を備え、前記印刷画像は、それぞれが前記第2方向に沿って並ぶ複数個の前記特定色のドットを含む複数本のラスタラインを含み、前記複数本のラスタラインは、前記印刷画像の第1領域に含まれる複数本の第1ラスタラインと、前記印刷画像の第2領域であって2個の前記第1領域の間に位置する前記第2領域に含まれる複数本の第2ラスタラインと、を含み、前記複数本の第1ラスタラインのそれぞれを構成する前記複数個の特定色のドットは、各第1ラスタラインに対応する1個のノズルを用いて形成され、前記複数本の第2ラスタラインのそれぞれを構成する前記複数個の特定色のドットは、各第2ラスタラインに対応する2以上のノズルを用いて形成され、前記ドットデータ生成部は、前記対象画像データのうち、前記第1領域に対応する第1部分画像データに対して、第1領域処理を実行して、前記ドットデータのうち、前記第1領域に対応する第1部分ドットデータを生成し、前記対象画像データのうち、前記第2領域に対応する第2部分画像データに対して、第2領域処理を実行して、前記ドットデータのうち、前記第2領域に対応する第2部分ドットデータを生成し、前記第2領域処理は、前記第2部分画像データに対して前記第1領域処理を実行すると仮定した場合に印刷される前記第2領域の画像の濃度以下の濃度で前記第2領域の画像を印刷するように、前記第2部分ドットデータを生成する処理であり、前記ドットデータ生成部は、前記対象画像データのうち、前記第2領域に対応する前記第2部分画像データと、前記第2領域と隣接する前記第1領域に対応する前記第1部分画像データと、を用いて、前記第2領域処理にて前記第2領域の画像の濃度を低下させる程度である補正レベルを決定し、前記補正レベルに基づいて前記第2領域処理を実行する、印刷装置。
ラスタライン上の複数個の特定色のドットが2以上のノズルで形成される第2領域では、一のノズルで形成されるドットが印刷媒体上で広がった後に、そのドットに重なるように他のノズルで形成されるドットが形成される。このために、第2領域における特定色のドットの総面積は、第1領域における特定色のドットの総面積よりも大きくなりやすい。このために、同じ画像データを用いて印刷される画像であっても、第2領域に印刷される画像の濃度は、第1領域に印刷される画像の濃度よりも高くなりやすい。これに起因して、第2領域と第1領域との間の色ムラが目立つ程度は、第1領域と第2領域とに印刷される画像によって異なる。上記構成によれば、対象画像データのうち、第2領域に対応するデータと、第1領域に対応するデータと、を用いて、第2領域処理にて第2領域の画像の濃度を低下させる程度である補正レベルが決定される。この結果、印刷装置は、第2領域の画像を、第1領域と第2領域の画像に応じた適切な濃度で印刷することができる。したがって、印刷装置は、第1領域と第2領域との間に発生する色ムラを効果的に抑制できる。
[適用例2]
適用例1に記載の印刷装置であって、
前記ドットデータ生成部は、前記第1部分画像データによって示される画像と前記第2部分画像データによって示される画像との均一性が基準より高いことを示す特定条件が満たされる場合に、前記特定条件が満たされない場合よりも前記第2領域の画像の濃度を低下させる程度が大きくなるように、前記補正レベルを決定する、印刷装置。
[適用例3]
適用例2に記載の印刷装置であって、
前記ドットデータ生成部は、前記特定条件が満たされる場合に、前記第2領域の画像の濃度を低下させる前記補正レベルを決定し、前記特定条件が満たされない場合に、前記第2領域の画像の濃度を低下させない前記補正レベルを決定する、印刷装置。
[適用例4]
適用例2または3に記載の印刷装置であって、
前記ドットデータ生成部は、前記第1部分画像データによって示される画像の色と、前記第2部分画像データによって示される画像の色と、の差が所定の基準より小さい場合に、前記特定条件が満たされると判断する、印刷装置。
[適用例5]
適用例2または3に記載の印刷装置であって、
前記ドットデータ生成部は、
前記第1部分画像データによって示される画像を印刷する際に用いられるインク量に関する第1指標値と、前記第2部分画像データによって示される画像を印刷する際に用いられるインク量に関する第2指標値と、を算出し、
前記第1指標値と前記第2指標値との差が所定の基準より小さい場合に、前記特定条件が満たされると判断する、印刷装置。
[適用例6]
適用例1に記載の印刷装置であって、さらに、
色の組み合わせごとに色ムラの目立ちやすさを示す値を対応付けた対応情報を格納する格納部を備え、
前記ドットデータ生成部は、
前記第1部分画像データによって示される画像の色と、前記第2部分画像データによって示される画像の色と、の組み合わせについて、前記対応情報を用いて、色ムラの目立ちやすさを示す評価値を算出し、
前記評価値に基づいて、前記補正レベルを決定する、印刷装置。
[適用例7]
適用例1~6のいずれかに記載の印刷装置であって、
前記画像取得部は、第1の表色系の色値を画素ごとに含む前記対象画像データを取得し、
前記ドットデータ生成部は、
前記第1の表色系の色値を画素ごとに含む前記第2部分画像データと、前記第1の表色系の色値を画素ごとに含む前記第1部分画像データと、に基づいて、前記補正レベルを決定し、
前記第2領域処理は、
前記第2部分画像データに対して、前記第1の表色系の色値を前記印刷実行部による印刷に用いられる1以上のインクに対応する1以上の成分を含む第2の表色系の色値に変換して、変換済みの前記第2部分画像データを生成する変換処理と、
前記変換済みの前記第2部分画像データに含まれる各画素の色値のうち、少なくとも1つの成分の値を補正する補正処理と、
補正済みの前記第2部分画像データに対して、ハーフトーン処理を実行して、前記第2部分ドットデータを生成する処理と、
を含む、印刷装置。
[適用例8]
適用例1~7のいずれかに記載の印刷装置であって、
前記ドットデータ生成部は、前記第2領域に対して前記第1方向と前記第2方向とのいずれかの方向の上流側および下流側にそれぞれ隣接する2個の前記第1領域に対応する2個の前記第1部分画像データを用いて、前記補正レベルを決定する、印刷装置。
[適用例9]
適用例1~8のいずれかに記載の印刷装置であって、
前記印刷実行部は、さらに、
前記印刷媒体に対して前記第2方向に沿って前記印刷ヘッドを移動させる主走査を実行する主走査部を備え、
前記移動部は、前記印刷ヘッドに対して前記印刷媒体を前記第1方向に相対的に移動させる副走査を実行する副走査部であり、
前記印刷制御部は、前記ドットデータを用いて、前記主走査を行いつつ前記印刷ヘッドから前記特定色のインクを吐出させる部分印刷と、前記副走査と、を、前記印刷実行部に複数回に亘って実行させることによって、前記印刷画像を印刷させ、
前記第1領域の前記複数本の第1ラスタラインのそれぞれを構成する前記複数個の特定色のドットは、1回の前記部分印刷にて形成され、
前記第2領域の前記複数本の第2ラスタラインのそれぞれを構成する前記複数個の特定色のドットは、2回以上の前記部分印刷にて形成される、印刷装置。
なお、本明細書に開示された技術は、種々の形態で実現可能であり、例えば、印刷装置、印刷装置の制御方法、印刷処理方法、これらの装置および方法の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、等の形態で実現することができる。
実施例の構成を示すブロック図。 印刷機構100の概略構成を示す図。 印刷処理のフローチャート。 用紙Mに印刷される印刷画像PIの一例を示す図。 印刷データ出力処理のフローチャート。 第1実施例の濃度補正判定処理のフローチャート。 第1実施例の濃度補正判定処理の説明図。 重複領域用ドットデータ生成処理のフローチャート。 分配パターンデータPDと、ヘッド位置P2~P4での部分印刷の記録率と、を示す図。 第2実施例の濃度補正判定処理のフローチャート。 第3実施例の濃度補正判定処理のフローチャート。 色評価情報CIの説明図。 変形例の説明図。
A.第1実施例:
A-1:プリンタ200の構成
次に、実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、実施例の構成を示すブロック図である。
プリンタ200は、例えば、印刷実行部としての印刷機構100と、印刷機構100のための制御装置としてのCPU210と、ハードディスクドライブなどの不揮発性記憶装置220と、ハードディスクやフラッシュメモリなどの揮発性記憶装置230と、ユーザによる操作を取得するためのボタンやタッチパネルなどの操作部260と、液晶ディスプレイなどの表示部270と、通信部280と、を備えている。プリンタ200は、通信部280を介して、外部装置、例えば、ユーザの端末装置(図示省略)と通信可能に接続される。
揮発性記憶装置230は、CPU210が処理を行う際に生成される種々の中間データを一時的に格納するバッファ領域231を提供する。不揮発性記憶装置220には、コンピュータプログラムCPが格納されている。コンピュータプログラムCPは、本実施例では、プリンタ200を制御するための制御プログラムであり、プリンタ200の出荷時に不揮発性記憶装置220に格納されて提供され得る。また、コンピュータプログラムCPは、サーバからダウンロードされる形態で提供される。これに代えて、コンピュータプログラムCPは、DVD-ROMなどに格納される形態で提供されてもよい。CPU210は、コンピュータプログラムCPを実行することにより、例えば、印刷機構100を制御して後述する印刷処理を実行する。
印刷機構100は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、ブラック(K)の各インク(液滴)を吐出して印刷を行う。印刷機構100は、印刷ヘッド110とヘッド駆動部120と主走査部130と搬送部140とを備えている。
図2は、印刷機構100の概略構成を示す図である。図2(A)に示すように、主走査部130は、印刷ヘッド110を搭載するキャリッジ133と、キャリッジ133を主走査方向(図2のX軸方向)に沿って往復動可能に保持する摺動軸134と、を備えている。主走査部130は、図示しない主走査モータの動力を用いて、キャリッジ133を摺動軸134に沿って往復動させる。これによって、用紙Mに対して主走査方向に沿って印刷ヘッド110を往復動させる主走査が実現される。
搬送部140は、用紙Mを保持しつつ、主走査方向と交差する搬送方向AR(図2の+Y方向)に用紙Mを搬送する。図2(A)に示すように、用紙台145と、上流ローラ対142と、下流ローラ対141と、を備えている。以下では、搬送方向ARの上流側(-Y側)を、単に、上流側とも呼び、搬送方向ARの下流側(+Y側)を単に下流側とも呼ぶ。
上流ローラ対142は、印刷ヘッド110よりも上流側(-Y側)で用紙Mを保持し、下流ローラ対141は、印刷ヘッド110よりも下流側(+Y側)で用紙Mを保持する。用紙台145は、上流ローラ対142と、下流ローラ対141と、の間の位置であって、かつ、印刷ヘッド110のノズル形成面111と対向する位置に配置されている。図示しない搬送モータによって下流ローラ対141と上流ローラ対142とが駆動されることによって、用紙Mが搬送される。
ヘッド駆動部120(図1)は、主走査部130が印刷ヘッド110の主走査を行っている最中に、印刷ヘッド110に駆動信号を供給して、印刷ヘッド110を駆動する。印刷ヘッド110は、駆動信号に従って、搬送部140によって搬送される用紙上にインクを吐出してドットを形成する。
図2(B)は、-Z側(図2における下側)から見た印刷ヘッド110の構成が図示されている。図2(B)に示すように、印刷ヘッド110のノズル形成面111には、複数のノズルからなる複数のノズル列、すなわち、上述したC、M、Y、Kの各インクを吐出するノズル列NC、NM、NY、NKが形成されている。各ノズル列は、搬送方向ARに沿って並ぶ複数個のノズルNZを含んでいる。複数個のノズルNZは、搬送方向AR(+Y方向)の位置が互いに異なり、搬送方向ARに沿って所定のノズル間隔NTで並ぶ。ノズル間隔NTは、複数のノズルNZの中で搬送方向ARに隣り合う2個のノズルNZ間の搬送方向ARの長さである。これらのノズル列を構成するノズルのうち、最も上流側(-Y側)に位置するノズルNZを、最上流ノズルNZuとも呼ぶ。また、これらのノズルのうち、最も下流側(+Y側)に位置するノズルNZを、最下流ノズルNZdと呼ぶ。最上流ノズルNZuから最下流ノズルNZdまでの搬送方向ARの長さに、さらに、ノズル間隔NTを加えた長さを、ノズル長Dとも呼ぶ。
ノズル列NC、NM、NY、NKの主走査方向(図2(B)のX方向)の位置は、互いに異なり、搬送方向AR(図2(B)のY方向)の位置は、互いに重複している。例えば、図2(B)の例では、Yインクを吐出するノズル列NYの+X方向に、ノズル列NMが配置されている。
A-2.印刷処理
プリンタ200のCPU210(図1)は、ユーザからの印刷指示に基づいて、印刷処理を実行する。印刷指示には、印刷すべき画像を示す画像データの指定が含まれる。図3は、印刷処理のフローチャートである。S110では、CPU210は、印刷指示によって指定される画像データを不揮発性記憶装置220から取得する。取得される画像データは、例えば、JPEG圧縮された画像データや、ページ記述言語で記述された画像データなどの各種のフォーマットを有する画像データである。
S120では、CPU210は、取得された画像データに対して、ラスタライズ処理を実行して、RGB画像データを生成する。これによって、本実施例の対象画像データとしてのRGB画像データが取得される。RGB画像データは、RGB値を画素ごとに含むビットマップデータである。RGB値は、例えば、赤(R)と緑(G)と青(B)との3個の成分値を含むRGB表色系の色値である。
S130では、CPU210は、RGB画像データを用いて、印刷データ出力処理を実行する。印刷データ出力処理は、後述する1回の部分印刷SPごとに部分印刷データを生成し、該部分印刷データに各種の制御データを付加して印刷機構100に出力する処理である。制御データには、部分印刷SP後に実行すべきシート搬送Tの搬送量を指定するデータが含まれる。印刷データ出力処理では、部分印刷データが、実行すべき部分印刷SPの回数分だけ出力される。印刷データ出力処理の詳細については、後述する。
これによって、CPU210は、印刷機構100に印刷画像PIを印刷させることができる。具体的には、CPU210は、ヘッド駆動部120と、主走査部130と、搬送部140と、を制御して、部分印刷SPとシート搬送Tとを、交互に繰り返し複数回に亘って実行させることによって印刷を行う。1回の部分印刷SPでは、用紙Mを用紙台145上に停止した状態で、1回の主走査を行いつつ、印刷ヘッド110のノズルNZから用紙M上にインクを吐出することによって、印刷すべき画像の一部分が用紙Mに印刷される。1回のシート搬送Tは、所定の搬送量だけ用紙Mを搬送方向ARに移動させる搬送である。本実施例では、CPU210は、m回(mは、2以上の整数)の部分印刷SPを印刷機構100に実行させる。
図4は、用紙Mに印刷される印刷画像PIの一例を示す図である。印刷画像PIは、図4のX方向(印刷時の主走査方向)に延び、Y方向の位置が互い異なる複数本のラスタラインRL(例えば、図4のRL1)を含んでいる。各ラスタラインRLは、複数個のドットが形成され得るラインである。印刷画像PIの各ラスタラインは、後述するRGB画像RIの各ラスタラインと一対一で対応している。
図4の例では、印刷画像PIは、5回の部分印刷SPで印刷される(m=5)。さらに、図4には、ヘッド位置P、すなわち、用紙Mに対する印刷ヘッド110の搬送方向の相対的な位置が、部分印刷SPごと(すなわち、主走査ごと)に図示されている。複数回の部分印刷SPに対して、実行順に、パス番号k(kは、1以上m以下の整数)を付し、k回目の部分印刷SPを、部分印刷SPkとも呼ぶ。そして、部分印刷SPkを行う際のヘッド位置Pを、ヘッド位置Pkと呼ぶ。そして、k回目の部分印刷SPkと、(k+1)回目の部分印刷SP(k+1)と、の間に行われるシート搬送Tを、k回目のシート搬送Tkとも呼ぶ。図4には、1~5回目の部分印刷SP1~SP5に対応するヘッド位置P1~P5と、シート搬送T1~T4と、が図示されている。
なお、図4において、用紙M上に形成される印刷画像PIは、複数個の非重複領域NA(例えば、図4のハッチングされていない領域NA1~NA5)と、複数個の重複領域SA(例えば、図4のハッチングされた領域SA1~SA4)と、を含む。
非重複領域NAは、それぞれ、領域内の各ラスタラインRLが1回の部分印刷のみで印刷される領域である。例えば、図4の非重複領域NAkの各ラスタラインRLには、k回目の部分印刷SPk、すなわち、ヘッド位置Pkで行われる部分印刷SPkのみでドットが形成される。非重複領域NAkの各ラスタラインRLには、(k+1)回目の部分印刷SP(k+1)や(k-1)回目の部分印刷SP(k-1)ではドットが形成されない。したがって、非重複領域NAkの各ラスタラインRLの特定色のドット、例えば、Cのドットは、ノズル列NCのうち、該ラスタラインRLに対応する1個のノズルを用いて形成される。
重複領域SAは、領域内のラスタラインRLが2回の部分印刷で印刷される領域である。例えば、図4の重複領域SAkの各ラスタラインRLには、k回目の部分印刷SPkと(k+1)回目の部分印刷SP(k+1)とでドットが形成される。すなわち、重複領域SAkの各ラスタラインRLには、ヘッド位置Pkで行われる部分印刷SPkと、ヘッド位置P(k+1)で行われる部分印刷SP(k+1)と、でドットが形成される。したがって、重複領域SAkの各ラスタラインRLの特定色のドット、例えば、Cのドットは、ノズル列NCのうち、該ラスタラインRLに対応する2個のノズルを用いて形成される。重複領域SAkのラスタラインRLに対応する2個のノズルは、部分印刷SPkにおいて該ラスタラインRLに対応するノズルと、部分印刷SP(k+1)において該ラスタラインRLに対応するノズルである。
重複領域SAkは、非重複領域NAkと非重複領域NA(k+1)との間に位置する。重複領域SAの搬送方向の長さHaは、例えば、数本~数10本程度のラスタラインRL分の長さである。
なお、図4に示すように、1回目の部分印刷SP1で印刷可能な部分領域RA1は、部分領域RA1の上流端を含む重複領域SA1と、重複領域SA1よりも下流側の非重複領域NA1と、を含む。2回目から4回目の部分印刷SP2~SP4で印刷可能な部分領域RA2~RA4は、それぞれ、部分領域RAkの上流端を含む重複領域SAkと、部分領域RAkの下流端を含む重複領域SA(k-1)と、重複領域SAkよりも下流側で重複領域SA(k-1)よりも上流側の非重複領域NAkと、を含む(kは、2~4のいずれか)。最後の部分印刷SP5で印刷可能な部分領域RA5は、部分領域RA5の下流端を含む重複領域SA4と、重複領域SA4よりも上流側の非重複領域NA5と、を含む。
重複領域SAを設ける理由を説明する。仮に、重複領域SAを設けずに、非重複領域に印刷される画像だけで印刷画像が構成されているとする。この場合には、用紙Mの搬送量のばらつき等に起因して、互いに搬送方向ARに隣り合う2個の非重複領域の境界に、白スジや黒スジが現れるいわゆるバンディングと呼ばれる不具合が発生し得る。バンディングは、印刷画像PIの画質を低下させる。2個の非重複領域NAの間に重複領域SAを設けて、該領域内に画像を印刷することで、上述したバンディングと呼ばれる不具合を抑制できる。重複領域SAでは、1個のラスタラインRL上のドットが2回の部分印刷にて形成されるので、1個のラスタラインRL上の全ドットが、他のラスタライン上の全ドットに対して、同じようにずれることを抑制できるためである。
A-3.印刷データ出力処理
次に、図3のS130の印刷データ出力処理について説明する。印刷データ出力処理は、上述したように、RGB画像データを用いて、部分印刷SPごとに部分印刷データを生成し、該部分印刷データに各種の制御データを付加して印刷機構100に出力する処理である。図5は、印刷データ出力処理のフローチャートである。
色変換処理の対象となるRGB画像データによって示されるRGB画像RIは、図4の印刷画像PIと対応している。このために、図4は、RGB画像RIを示す図とも言うことができる。RGB画像RIは、図4のX方向(印刷時の主走査方向に対応する方向)に延び、Y方向の位置が互い異なる複数本のラスタラインRL(例えば、図4のRL1)を含んでいる。各ラスタラインRLは、図4のX方向に延びるラインであり、複数個の画素によって構成される。ドットが形成される印刷画像PIの各ラスタラインRLと、画素で構成されるRGB画像RIの各ラスタラインRLと、は、上述のように一対一で対応している。このために、本明細書および図面では、印刷画像PIのラスタラインとRGB画像RIのラスタラインには、同じ符号が付されている。また、RGB画像RIにおいて、印刷画像PIの上述した重複領域SA、非重複領域NA、部分領域RAに対応する領域を、RGB画像RIの重複領域SA、非重複領域NA、部分領域RAと呼ぶ。RGB画像RIにおいて、印刷画像PIの搬送方向ARに対応する方向を、RGB画像RIにおける搬送方向ARと呼ぶ。
S200では、CPU210は、例えば、RGB画像RIの複数本のラスタラインRLの中から1本の注目ラスタラインを、印刷時の搬送方向ARの下流側(図4の+Y側)から順次に選択する。例えば、最初の注目ラスタラインは、図4のラスタラインRL1である。
ここで、注目ラスタラインを印刷する部分印刷SPを注目部分印刷とも呼ぶ。ただし、注目ラスタラインが2回の部分印刷SPで印刷される場合、すなわち、注目ラスタラインが、重複領域SA内に位置する場合には、2回の部分印刷のうち、先に行われる部分印刷を注目部分印刷とする。例えば、図4のラスタラインRL1~RL3が、注目ラスタラインである場合には、注目部分印刷は、ヘッド位置P1(図4)で行われる部分印刷SP1である。
S210では、CPU210は、注目ラスタラインが、重複領域SA内に位置するか否かを判断する。例えば、図4のラスタラインRL2、RL3が、注目ラスタラインである場合には、注目ラスタラインが重複領域SA内に位置すると判断される。
注目ラスタラインが重複領域SA内に位置しない場合には(S210:NO)、すなわち、注目ラスタラインが非重複領域NA内に位置する場合には、S222、S224にて、CPU210は、非重複領域用ドットデータ生成処理を実行する。
S222では、CPU210は、RGB画像データのうち、注目ラスタラインに対応するデータに対して、色変換処理を実行する。色変換処理は、注目ラスタラインを構成する複数個の画素のRGB値をCMYK値に変換する処理である。CMYK値は、印刷に用いられるインクに対応する成分値(本実施例では、C、M、Y、Kの成分値)を含むCMYK表色系の色値である。色変換処理は、例えば、RGB値とCMYK値との対応関係を規定する公知のルックアップテーブルを参照して実行される。
S224では、CPU210は、色変換処理済みの注目ラスタラインに対応するデータに対して、ハーフトーン処理を実行する。これによって、注目ラスタラインに対応するデータ分のドットデータが生成される。ドットデータは、CMYKのそれぞれの色成分について、ドット形成状態を画素ごとに表すデータである。ドットデータの各画素の値は、例えば、「ドット無し」と「ドット有り」の2階調、あるいは、「ドット無し」「小」「中」「大」の4階調のドットの形成状態を示す。ハーフトーン処理は、ディザ法や誤差拡散法などの公知の手法を用いて実行される。
注目ラスタラインが重複領域SA内に位置しない場合には、注目ラスタラインに含まれる複数個の画素に対応するドットは、全て注目部分印刷にて形成されるべきである。このために、S225では、CPU210は、生成済みの注目ラスタライン分のドットデータを、出力バッファに格納する。
注目ラスタラインが重複領域SA内に位置する場合には(S210:YES)に、S211にて、CPU210は、注目ラスタラインは、重複領域SAの先頭のラスタラインであるか否かを判断する。重複領域SAの先頭のラスタラインは、重複領域SAに含まれる複数本のラスタラインのうち、搬送方向ARの下流端(図4の上端)に位置するラスタラインである。例えば、図4のラスタラインRL2は、重複領域SA1の先頭のラスタラインである。
注目ラスタラインが重複領域SAの先頭のラスタラインである場合には(S210:YES)、S212にて、CPU210は、濃度補正判定処理を実行する。濃度補正判定処理は、後述する重複領域用ドットデータ生成処理において、濃度を低下させる補正を実行するか否かを決定する処理である。
図6は、第1実施例の濃度補正判定処理のフローチャートである。S300では、CPU210は、注目ラスタラインが位置する重複領域SAに複数個のブロックBLsを設定する。図7は、RGB画像RIのうち、重複領域SA1の近傍の拡大図である。注目ラスタラインが重複領域SA1に位置している場合には、図7に示すように、重複領域SA1に複数個のブロックBLsが設定される。例えば、図7の重複領域SA1は、主走査方向(X方向)に並ぶ10個の矩形のブロックBLsに分割されている。例えば、ブロックBLsの搬送方向の高さBHは、重複領域SA1の搬送方向ARの長さHaと等しく、主走査方向の長さBWは、予め決められた長さである。
S305では、CPU210は、重複領域SAの各ブロックBLsの平均色値を算出する。図7の例では、10個のブロックBLsのそれぞれについて、ブロックBLs内の全ての画素の平均のRGB値が平均色値として算出される。
S310では、重複領域SAに対して搬送方向ARの下流側に隣接する非重複領域NAに複数個のブロックBLn1を設定する。図7の例では、重複領域SA1の下流側(+Y側)の非重複領域NA1に複数個のブロックBLn1が設定されている。図7のブロックBLn1は、重複領域SA1のブロックBLsと同じサイズのブロックであり、非重複領域NA1の上流端(-Y側の端)に沿って配置されている。
S315では、CPU210は、非重複領域NA1の各ブロックBLn1の平均色値を算出する。上述した重複領域SAのブロックBLsの平均色値と同様に、各ブロックBLn1の平均のRGB値が平均色値として算出される。
S320では、CPU210は、各ブロックペアBP1の色差ΔC1を算出する。図7に示すように、ブロックペアBP1は、1個のブロックBLsと、該1個のブロックBLsに対して搬送方向ARの下流側に隣接する1個のブロックBLn1と、によって構成されるペアである。図7の例では、10組のブロックペアBP1のそれぞれの色差ΔC1が算出される。
例えば、色差ΔC1は、ブロックペアBP1を構成するブロックBLsの平均色値(Rs、Gs、Bs)とブロックBLn1の平均色値(R、G1、B1)との間のユークリッド距離であり、以下の式(1)で示される。
ΔC1=SQRT[(Rs-R1)+(Gs-G1)+(Bs-B1)]…(1)
なお、SQRT[V]は、Vの平方根を意味する。計算量を減らすために、色差ΔC1に代えて、色差ΔC1の2乗が用いられても良い。また、色差ΔC1は、RGB表色系とは異なる表色系、例えば、CIELAB表色系やCIELUV表色系を用いて算出されても良い。
S325では、CPU210は、色差ΔC1が所定の閾値TH1未満であるブロックペアBP1の個数Q1をカウントする。S330では、CPU210は、個数Q1が閾値TH2以上であるか否かを判断する。
個数Q1が閾値TH2未満である場合には(S330:NO)、S335にて、CPU210は、重複領域SAに対して搬送方向ARの上流側に隣接する非重複領域NAに複数個のブロックBLn2を設定する。図7の例では、重複領域SA1の上流側(-Y側)の非重複領域NA2に複数個のブロックBLn2が設定されている。図7のブロックBLn2は、重複領域SA1のブロックBLsと同じサイズのブロックであり、非重複領域NA2の下流端(+Y側の端)に沿って配置されている。
S340では、CPU210は、非重複領域NA2の各ブロックBLn2の平均色値を算出する。上述した重複領域SAのブロックBLsの平均色値と同様に、各ブロックBLn2の平均のRGB値が平均色値として算出される。
S345では、CPU210は、各ブロックペアBP2の色差ΔC2を算出する。図7に示すように、ブロックペアBP2は、1個のブロックBLsと、該1個のブロックBLsに対して搬送方向ARの上流側に隣接する1個のブロックBLn2と、によって構成されるペアである。図7の例では、10組のブロックペアBP2のそれぞれの色差ΔC2が算出される。例えば、色差ΔC2は、ブロックペアBP1を構成するブロックBLsの平均色値とブロックBLn2の平均色値との間のユークリッド距離である。なお、計算量を減らすために、色差ΔC1、ΔC2に代えて、色差ΔC1、ΔC2の2乗が用いられても良い。
S350では、CPU210は、色差ΔC2が所定の閾値TH1未満であるブロックペアBP2の個数Q2をカウントする。S355では、CPU210は、個数Q2が閾値TH2以上であるか否かを判断する。
個数Q1が閾値TH2以上である場合(S330:YES)、および、個数Q2が閾値TH2以上である場合には(S355:YES)、S360にて、CPU210は、濃度補正を実行することを決定する。
個数Q2が閾値TH2未満である場合には(S355:NO)、CPU210は、S365にて、濃度補正を実行しないことを決定する。
濃度補正判定処理が終了されると、図5のS213では、CPU210は、重複領域用ドットデータ生成処理を実行する。図8は、重複領域用ドットデータ生成処理のフローチャートである。
図8のS400では、CPU210は、RGB画像データのうち、注目ラスタラインに対応するデータに対して、色変換処理を実行する。これによって、注目ラスタラインを構成する複数個の画素の値は、RGB値からCMYK値に変換される。
S410では、CPU210は、濃度補正を実行するか否かを判断する。注目ラスタラインが位置する重複領域SAについて、S212の濃度補正判定処理にて濃度補正を実行すると決定されている場合には濃度補正を実行すると判断され、濃度補正を実行しないと決定されている場合には濃度補正を実行しないと判断される。
濃度補正を実行すると判断される場合には(S410:YES)、S420にて、CPU210は、注目ラスタラインを構成する複数個の画素のCMYK値に対して、濃度を低下させる補正を実行する。具体的には、C、M、Y、Kの各成分値に対して所定の係数αを乗じて得られる値が、補正済み各成分値とされる。係数αは、0より大きく1より小さな値であり、例えば、0.9である。濃度補正を実行しないと判断される場合には(S410:NO)、S420はスキップされる。
S430では、CPU210は、注目ラスタラインを構成する複数個の画素のCMYK値に対して、ハーフトーン処理を実行する。これによって、注目ラスタライン分のドットデータが生成される。
図5のS215では、CPU210は、注目ラスタラインに対応する分配パターンデータPDを取得する。図9は、分配パターンデータPDと、ヘッド位置P2~P4での部分印刷の記録率と、を示す図である。図9(A)に示すように、分配パターンデータPDは、注目ラスタラインの各画素に対応する値を有する二値データである。分配パターンデータPDの値「0」は、その画素に対応するドットが、注目部分印刷にて形成されるべきであることを示している。分配パターンデータPDの値「1」は、その画素に対応するドットが、注目部分印刷の次の部分印刷にて形成されるべきであることを示している。
ここで、図9(B)の記録率R2、R3、R4は、それぞれ、ヘッド位置P2、P3、P4での部分印刷SP2、SP3、SP4における記録率である。図9(B)では、搬送方向ARの位置に対する各記録率R2、R3、R4が示されている。非重複領域NA2(図4)に対応する搬送方向ARの範囲では、記録率R2は、100%である。同様に、非重複領域NA3、NA4(図4)に対応する搬送方向ARの範囲では、記録率R3、R4は、100%である。
重複領域SA2(図4)に対応する搬送方向ARの範囲では、記録率R2は、搬送方向ARの上流側(図9(B)の下側)に向かうに連れて、直線的に減少する。重複領域SA2に対応する搬送方向ARの範囲では、記録率R3は、搬送方向ARの下流側(図9(B)の上側)に向かうに連れて、直線的に減少する。重複領域SA2(図4)に対応する搬送方向ARの範囲では、記録率R2と記録率R3との和は、100%である。重複領域SA3(図4)に対応する搬送方向ARの範囲における記録率R3、R4についても同様である。
なお、図9(B)では、ヘッド位置P2~P4での部分印刷についてのみ記録率を示したが、他のヘッド位置P1、P5においても、同様の記録率となっている。これによって、非重複領域NA1~NA5、重複領域SA1~SA4のそれぞれにて、100%の記録率で印刷が可能である。
分配パターンデータPDは、重複領域SAにおける搬送方向ARの位置に応じて、上述した記録率が実現されるように、生成される。
S220では、CPU210は、分配パターンデータPDに従って、注目ラスタライン分のドットデータを、出力バッファと、一次保存バッファとに分配して格納する。すなわち、注目ラスタライン分のドットデータのうち、注目部分印刷にて形成すべきドットを示すデータは、出力バッファに格納され、注目部分印刷の次の部分印刷にて形成すべきドットを示すデータは、一次保存バッファに格納される。
S230では、CPU210は、注目部分印刷分のラスタラインが、注目ラスタラインとして全て処理されたか否かを判断する。例えば、図4のヘッド位置P1にて行われる部分印刷SP1が、注目部分印刷である場合において、ヘッド位置P1に対応する複数本のラスタラインRLのうち、搬送方向ARの最上流に位置するラスタラインRL3が、注目ラスタラインである場合には、注目部分印刷分のラスタラインを全て処理したと判断される。
注目部分印刷分のラスタラインが全て処理された場合には(S230:YES)、この時点で、出力バッファに、注目部分印刷分のドットデータが格納されている。したがって、この場合には、S235にて、CPU210は、注目部分印刷分のドットデータを、部分印刷データとして印刷機構100に出力する。その際に、出力される部分印刷データには、注目部分印刷の後に行うべきシート搬送Tの搬送量を示す制御データが付加される。例えば、注目部分印刷が最初の部分印刷SP1であるとする。この場合には、部分印刷SP1で印刷される部分領域RA1の上流側の重複領域SA1の搬送方向ARの長さはHaである(図4)。したがって、注目部分印刷の後に行うべきシート搬送Tの搬送量は、ノズル長DからHaを減じた値(D-Ha)とされる。
S240では、CPU210は、出力済みの部分印刷データを出力バッファから消去して、一次保存バッファに格納されたデータを、出力バッファにコピーする。例えば、図4のヘッド位置P1に対応する最後のラスタラインが処理された時点で、ヘッド位置P2に対応する複数本のラスタラインのうち、重複領域SA1内のラスタラインは、既に処理済みである。そして、これらの処理済みのラスタラインに対応するラスタデータのうち、ヘッド位置P2にて行われる部分印刷SP2にて用いられるデータは、一次保存バッファに格納済みである。本ステップでは、これらのデータが出力バッファにコピーされる。
注目部分印刷分の未処理のラスタラインがある場合には(S230:NO)、CPU210は、S235とS240をスキップする。
S245では、CPU210は、RGB画像RI内の全てのラスタラインを注目ラスタラインとして処理したか否かを判断する。未処理のラスタラインがある場合には(S245:NO)、CPU210は、S200に戻って、未処理のラスタラインを注目ラスタラインとして選択する。全てのラスタラインが処理された場合には(S245:YES)、CPU210は、印刷データ出力処理を終了する。
以上説明した第1実施例によれば、CPU210は、対象画像データとしてのRGB画像データを取得し(図3のS110)、該RGB画像データを用いてドットデータを生成する(図5のS222、S224、S213)。CPU210は、ドットデータを用いて、インクの吐出と用紙Mの搬送とを印刷機構100に実行させることによって印刷画像PIを印刷させる(図5のS235)。図4を参照して説明したように、印刷画像PIの非重複領域NAに含まれる複数本のラスタラインRLのそれぞれを構成する特定色のドット(例えば、Cのドット)は、該ラスタラインRLに対応する1個のノズルを用いて形成される。印刷画像PIの重複領域SAに含まれる複数本のラスタラインRLのそれぞれを構成する複数個の特定色のドットは、該ラスタラインRLに対応する2以上のノズルを用いて形成される。
CPU210は、RGB画像データのうち、非重複領域NAに対応する部分画像データに対して、非重複領域用ドットデータ生成処理(図5のS222、S224)を実行して、印刷画像PIを示すドットデータのうち、非重複領域NAに対応するドットデータを生成する。CPU210は、RGB画像データのうち、重複領域SAに対応する部分画像データに対して、重複領域用ドットデータ生成処理(図5のS213、図8)を実行して、印刷画像PIを示すドットデータのうち、重複領域SAに対応するドットデータを生成する。重複領域用ドットデータ生成処理では、図8のS420の濃度を低下させる補正が実行される場合ある。したがって、重複領域用ドットデータ生成処理は、重複領域SAに対応する部分画像データに対して非重複領域用ドットデータ生成処理を実行すると仮定した場合に印刷される重複領域SAの画像の濃度以下の濃度で重複領域SAの画像を印刷するように、重複領域SAに対応するドットデータを生成する処理である、と言うことができる。CPU210は、濃度補正判定処理(図5のS212、図6)において、RGB画像データのうち、重複領域SA(例えば、図7のSA1)に対応する部分画像データと、重複領域SAと隣接する非重複領域NA(例えば、図7のNA1、NA2)に対応する部分画像データと、を用いて、重複領域用ドットデータ生成処理にて重複領域SAの画像の濃度を低下させる程度である補正レベルを決定する(図6)。本実施例では、上述のように、補正レベルは、濃度補正を実行するか否かの2段階のレベルである(図6のS360、S365)。CPU210は、濃度補正判定処理にて決定された補正レベルに基づいて重複領域用ドットデータ生成処理を実行する(図8のS410、S420)。
1本のラスタラインRL上の複数個の特定色のドット(例えば、Cのドット)が2以上のノズルで形成される重複領域SAでは、一のノズルでドットが形成されてから他のノズルでドットが形成されるまでの間にタイムラグがある。このために、一のノズルで形成されたドットが用紙M上で広がった後に、そのドットに重なるように他のノズルでドットが形成される。このために、重複領域SAにおけるドットの総面積は、非重複領域NAにおけるドットの総面積よりも大きくなりやすい。このために、同じ画像データを用いて印刷される画像であっても、重複領域SAに印刷される画像の濃度は、非重複領域NAに印刷される画像の濃度よりも高くなりやすい。これに起因して、印刷画像PIにおいて重複領域SAと非重複領域NAとの間に色ムラが発生し得る。この色ムラが目立つ程度は、重複領域SAと非重複領域NAとに印刷される画像によって異なる。上記構成によれば、RGB画像データのうち、重複領域SAに対応する部分画像データと、非重複領域NAに対応する部分画像データと、を用いて、重複領域用ドットデータ生成処理にて重複領域SAの画像の濃度を低下させる程度である補正レベルが決定される。この結果、プリンタ200は、重複領域SAの画像を、重複領域SAと非重複領域NAの画像に応じた適切な濃度で印刷することができる。したがって、プリンタ200は、重複領域SAと非重複領域NAとの間に発生する色ムラを効果的に抑制できる。また、濃度を低下させる補正を行うと、補正された画像の色が本来表現すべき色とは異なる色になる可能性がある。また、濃度を低下させる補正を行うと、用紙M等によっては、想定よりも過度に色が薄くなる可能性がある。このために、色ムラが目立たない場合には補正レベルを下げる(例えば、補正を行わない)ことが好ましい。本実施例によれば、重複領域SAと非重複領域NAの画像に応じて補正レベルが決定されるので、過度な補正によって、重複領域SAの画像の色が本来表現すべき色とは異なる色になる不具合や重複領域SAの画像の色が過度に薄くなる不具合を抑制できる。
さらに、本実施例では、CPU210は、重複領域SAの画像と非重複領域NAの画像との均一性が基準より高いことを示す特定条件が満たされる場合に、特定条件が満たされない場合よりも重複領域SAの画像の濃度を低下させる程度が大きくなるように、補正レベルが決定される(図6のS330、S355、S360、S365)。重複領域SAと非重複領域NAとの均一性が高いほど、例えば、重複領域SAと非重複領域NAとの間に発生する色ムラが目立ちやすい。例えば、重複領域SAと非重複領域NAとの画像がべた塗りの領域である場合には、該画像が色の変動が大きな写真や模様である場合と比較して、色ムラが目立ちやすい。本実施例によれば、重複領域SAと非重複領域NAとの画像の均一性に応じて、補正レベルが決定されるので、色ムラが目立たず、かつ、重複領域SAの画像の色が本来表現すべき色とは異なる色になる不具合を抑制するように、重複領域SAを適切な濃度で印刷することができる。
より具体的には、上記実施例では、特定条件は、色差ΔC1、ΔC2が閾値TH1未満であるブロックペアBP1、BP2の個数Q1、Q2の一方が閾値TH2以上であることである(図6のS330、S355、S360、S365)。換言すれば、本実施例では、CPU210は、重複領域SAの画像の色と非重複領域NAの画像の色との差が所定の基準より小さい場合に、特定条件が満たされると判断する。この結果、重複領域SAの画像の色と非重複領域NAの画像の色との差に基づいて、補正レベルを適切に決定することができる。
さらに、本実施例では、CPU210は、RGB表色系の色値を画素ごとに含むRGB画像データに基づいて、補正レベルを決定する(図6のS305、S315、S340等)。CMYK値に変換する前のRGB画像データは、CMYK値に変換された後のCMYK画像データよりも表現すべき画像の色を適切に示していると考えられる。このために、RGB画像データに基づいて、補正レベルを決定することで、表現すべき画像の均一性等をより適切に評価して補正レベルを決定することができる。さらに、CPU210は、重複領域用ドットデータ生成処理において、色変換処理を実行し(図8のS400)、変換済みのCMYK画像データに対して、補正処理を実行し(図8のS420)、補正済みのCMYK画像データに対して、ハーフトーン処理を実行して、ドットデータを生成する(図8のS430)。CMYK画像データは、印刷すべきC、M、Y、Kの濃度を示しているので、CMYK画像データに対して補正処理を実行することで、印刷すべき重複領域SAの画像の濃度を適切に補正することができる。
さらに、本実施例によれば、CPU210は、重複領域SA(例えば、図7のSA1)に対して搬送方向ARの上流側および下流側にそれぞれ隣接する2個の非重複領域NA(例えば、図7のNA1、NA2)に対応する2個の部分画像データを用いて、補正レベルを決定する(図6)。この結果、重複領域SAに対してそれぞれ隣接する2個の非重複領域NAの画像を考慮して、より適切な補正レベルを決定することができる。例えば、図7の重複領域SA1と非重複領域NA1との間に色ムラが目立つことと、重複領域SA1と非重複領域NA2との間に色ムラが目立つことと、を抑制できる。
さらに、本実施例のプリンタ200は、主走査を行いつつ印刷ヘッド110からインクを吐出させる部分印刷SPと、用紙Mの搬送(副走査)と、を、印刷機構100に複数回に亘って実行させることによって、印刷画像PIを印刷する、いわゆるシリアルプリンタである。シリアルプリンタは、ラスタラインを構成する複数個のドットを2個のドットを用いて形成する場合に、後述するラインプリンタよりも上述したタイムラグが大きくなるために、重複領域SAと非重複領域NAとの間の色ムラが発生しやすい。本実施例によれば、色ムラが発生しやすいシリアルプリンタにおいて、該色ムラを効果的に抑制できる。
以上の説明から解るように、第1実施例における非重複領域NAは、第1領域の例であり、重複領域SAは、第2領域の例である。RGB画像データのうち、非重複領域NAに対応する部分画像データは、第1部分画像データの例であり、重複領域SAに対応する部分画像データは、第2部分画像データの例である。また、図5のS222、S224の非重複領域用ドットデータ生成処理は、第1領域処理の例であり、図5のS213、図8の重複領域用ドットデータ生成処理は、第2領域処理の例である。
B.第2実施例
第2実施例では、図5のS212の濃度補正判定処理(図6)の内容が、第1実施例とは異なる。第2実施例の他の構成は、第1実施例と同一である。図10は、第2実施例の濃度補正判定処理のフローチャートである。図10のフローチャートにおいて、図6のフローチャートと同一の処理については、図6と同一の符号が付され、図6のフローチャートと異なる処理については、符号の末尾に「B」が付されている。
図10のS300では、CPU210は、注目ラスタラインが位置する重複領域SAに複数個のブロックBLsを設定する(図7)。
S305Bでは、CPU210は、重複領域SAの各ブロックBLsのインク使用量を算出する。ブロックBLsのインク使用量は、ブロックBLsの画像を印刷する際に使用されるインクの使用量の推定値である。例えば、C、M、Y、Kのそれぞれのインク使用量がブロックBLsごとに算出される。
インク使用量の算出には、例えば、以下の2つの方法のいずれかが用いられる。1つ目の方法では、RGB画像データのうち、重複領域SAに対応する部分画像データに対して、色変換処理とハーフトーン処理が実行されて、重複領域SAに対応するドットデータが生成される。ドットデータに基づいて、各ブロックBLsに形成されるドット数がインクごとにカウントされる。該ドット数に、1ドット当たりのインク量を乗じた値がインク使用量として算出される。1色のインクで、大、中、小の3種類のドットが形成される場合には、3種類のサイズごとにドット数がカウントされ、サイズごとにインク使用量が算出される。サイズごとに算出されたインク使用量の合計が最終的なインク使用量として算出される。なお、濃度補正が行われない場合には、インク使用量の算出時に生成されたドットデータは、印刷時に用いられても良い。
2つめの方法では、例えば、RGB値と、C、M、Y、Kの各インク使用量と、を対応付けたルックアップテーブルが不揮発性記憶装置220に予め格納される。CPU210は、ルックアップテーブルを参照して、ブロックBLsの各画素に対応付けられたインク使用量の合計を算出する。あるいは、CPU210は、ルックアップテーブルを参照して、ブロックBLsの平均RGB値に対応付けられたインク使用量を取得する。
S310では、重複領域SA(例えば、図7のSA1)に対して搬送方向ARの下流側に隣接する非重複領域NA(例えば、図7のNA1)に複数個のブロックBLn1を設定する(図7)。
S315Bでは、CPU210は、下流側の非重複領域NAの各ブロックBLn1のインク使用量を算出する。ブロックBLn1のインク使用量の算出方法は、上述したブロックBLsのインク使用量の算出方法と同様である。
S320Bでは、CPU210は、各ブロックペアBP1(図7)のインク使用量の差ΔI1を算出する。例えば、色差ΔI1は、ブロックペアBP1を構成するブロックBLsのCMYKのインク使用量(ICs、IMs、IYs、IKs)と、ブロックBLn1のCMYKのインク使用量(IC1、IM1、IY1、IK1)と、の各成分の差の合計であり、以下の式(2)で示される。
ΔI1=|ICs-IC1|+|IMs-IM1|
+|IYs-IY1|+|IKs-IK1|] …(2)
S325Bでは、CPU210は、インク使用量の差ΔI1が所定の閾値TH1b未満であるブロックペアBP1の個数Q1bをカウントする。S330Bでは、CPU210は、個数Q1bが閾値TH2b以上であるか否かを判断する。
個数Q1bが閾値TH2b未満である場合には(S330B:NO)、S335にて、CPU210は、重複領域SA(例えば、図7のSA1)に対して搬送方向ARの上流側に隣接する非重複領域NA(例えば、図7のNA2)に複数個のブロックBLn2を設定する(図7)。
S340Bでは、CPU210は、上流側の非重複領域NAの各ブロックBLn2のインク使用量を算出する。S345Bでは、CPU210は、各ブロックペアBP2のインク使用量の差ΔI2を算出する。インク使用量およびインク使用量の差ΔI2の算出方法は、上述したブロックBLn1のインク使用量およびインク使用量の差ΔI1の算出方法と同様である。
S350Bでは、CPU210は、インク使用量の差ΔI2が所定の閾値TH1b未満であるブロックペアBP2の個数Q2bをカウントする。S355Bでは、CPU210は、個数Q2bが閾値TH2b以上であるか否かを判断する。
個数Q1bが閾値TH2b以上である場合(S330B:YES)、および、個数Q2bが閾値TH2b以上である場合には(S355B:YES)、S360にて、CPU210は、濃度補正を実行することを決定する。
個数Q2bが閾値TH2b未満である場合には(S355B:NO)、CPU210は、S365にて、濃度補正を実行しないことを決定する。
以上説明した第2実施例によれば、CPU210は、非重複領域NAの画像を印刷する際に用いられるインク量に関する指標値であるブロックBLn1、BLn2のインク使用量と、重複領域SAの画像を印刷する際に用いられるインク量に関する指標値であるブロックBLsのインク使用量と、を算出する(図10のS305B、S315B、S340B)。CPU210は、これらのインク使用量の差が所定の基準より小さい場合に、補正をするための特定条件が満たされると判断する。具体的には、インク使用量の差ΔI1、ΔI2が閾値TH1b未満であるブロックペアBP1、BP2の個数Q1b、Q2bの一方が閾値TH2b以上である場合に、特定条件が満たされると判断される。この結果、重複領域SAや非重複領域NAの画像を印刷する際に用いられるインク量に関する指標値に基づいて、補正レベルを適切に決定することができる。例えば、インク使用量の差ΔI1、ΔI2が小さいほど、重複領域SAと非重複領域NAとが類似した色を有していると考えられる。したがって、インク使用量の差ΔI1、ΔI2が小さいほど、重複領域SAと非重複領域NAとの画像の均一性が高く、色ムラが目立ちやすいと考えられる。
C.第3実施例
第3実施例では、図5のS212の濃度補正判定処理(図6)の内容が、第1実施例とは異なる。第3実施例の他の構成は、第1実施例と同一である。図11は、第3実施例の濃度補正判定処理のフローチャートである。図11のフローチャートにおいて、図6のフローチャートと同一の処理については、図6と同一の符号が付され、図6のフローチャートと異なる処理については、符号の末尾に「C」が付されている。
図11のS300では、CPU210は、注目ラスタラインが位置する重複領域SAに複数個のブロックBLsを設定する(図7)。S305では、CPU210は、重複領域SAの各ブロックBLsの平均色値を算出する。
S310では、重複領域SAに対して搬送方向ARの下流側に隣接する非重複領域NAに複数個のブロックBLn1を設定する(図7)。S315では、CPU210は、下流側の非重複領域NAの各ブロックBLn1の平均色値を算出する。
S320Cでは、CPU210は、各ブロックペアBP1(図7)の評価値EV1を決定する。例えば、評価値EV1は、例えば、色評価情報CIを参照して算出される。色評価情報CIは、例えば、予め作成されてコンピュータプログラムCPとともに不揮発性記憶装置220(図1)に格納されている。
図12は、色評価情報CIの説明図である。図12(A)には、RGB表色系の色空間であるRGB色空間CCが示されている。RGB色空間CCの8つの頂点のそれぞれに、色を示す符号(具体的には、黒頂点Vk(0,0,0)、赤頂点Vr(255,0,0)、緑頂点Vg(0,255,0)、青頂点Vb(0,0,255)、シアン頂点Vc(0,255,255)、マゼンタ頂点Vm(255,0,255)、イエロ頂点Vy(255,255,0)、白頂点Vw(255,255,255))が付されている。括弧内の数字は、(R、G、B)の各色成分の値を示している。各グリッドGDのRの値は、Rの範囲(ここでは、ゼロから255)をQ等分して得られるQ+1個の値のうちのいずれかである。各グリッドGDの緑Gと青Bとのそれぞれの値も同様である。本実施例では、Q=9であるので、RGB色空間CC内には、9の3乗個(729個)のグリッドGDが設定される。
図12(B)には、色評価情報CIの一例が示されている。色評価情報CIでは、729個のグリッドGDのうちの2個のグリッドGDから成るグリッドペアのそれぞれに、重みWtが対応付けられている。例えば、色評価情報CIは、1個のメインテーブルMTと、729個の対応テーブルCT1~CT729と、を含んでいる。メインテーブルMTには、729個のグリッドGDのそれぞれに、1個ずつ対応テーブルが対応付けられている。図12(B)の対応テーブルCT1は、メインテーブルMTにおいて1番のグリッドGDに対応付けられた対応テーブルである。対応テーブル(例えば、図12(B)のCT1)には、729個のグリッドGDのそれぞれに重みWtが対応付けられている。対応テーブルの各グリッドGDの重みWtは、そのグリッドGDのRGB値の色と、メインテーブルMTにおいて当該対応テーブルと対応付けられているグリッドGDのRGB値の色と、を隣接して配置した場合に、色ムラが目立つ程度を示す。例えば、重みWtが大きいほど、色ムラが目立ちやすい。色評価情報CIは、例えば、実際にグリッドペアに対応する2個の色の領域が隣接するように印刷された画像を、作成者が目視で評価することによって作成される。
CPU210は、メインテーブルMTを参照して、各ブロックペアBP1(図7)を構成するブロックBLsの平均色値に最も近いグリッドGDに対応付けられた対応テーブルを特定する。CPU210は、特定された対応テーブルを参照して、ブロックペアBP1(図7)を構成するブロックBLn1の平均色値に最も近いグリッドGDに対応付けられた重みWtを、評価値EV1として特定する。
S325Cでは、CPU210は、複数個のブロックペアBP1の評価値EV1の合計を算出する。S330Cでは、CPU210は、評価値EV1の合計が閾値THc以上であるか否かを判断する。
評価値EV1の合計が閾値THc未満である場合には(S330C:NO)、S335にて、CPU210は、重複領域SAに対して搬送方向ARの上流側に隣接する非重複領域NAに複数個のブロックBLn2を設定する(図7)。S340では、CPU210は、非重複領域NA2の各ブロックBLn2の平均色値を算出する。
S345Cでは、CPU210は、各ブロックペアBP2の評価値EV2を決定する。評価値EV2の決定は、評価値EV1の決定と同様に、色評価情報CIを用いて行われる。
S350Cでは、CPU210は、複数個のブロックペアBP2の評価値EV2の合計を算出する。S355Cでは、CPU210は、評価値EV2の合計が閾値THc以上であるか否かを判断する。
評価値EV1の合計が閾値THc以上である場合(S330C:YES)、および、評価値EV2の合計が閾値THc以上である場合には(S355C:YES)、S360にて、CPU210は、濃度補正を実行することを決定する。
評価値EV2が閾値THc未満である場合には(S355C:NO)、CPU210は、S365にて、濃度補正を実行しないことを決定する。
以上説明した第3実施例によれば、プリンタ200は、色の組み合わせごとに色ムラの目立ちやすさを示す値(重みWt)を対応付けた対応情報である色評価情報CIを格納する格納部(不揮発性記憶装置220)を備える。CPU210は、重複領域SAの画像の色と非重複領域NAの画像の色との組み合わせについて、色評価情報CIを用いて、色ムラの目立ちやすさを示す評価値EV1、EV2を算出する(図11のS320C、S345C)。CPU210は、該評価値EV1、EV2に基づいて、補正レベルを決定する(図11のS330C、S355C、S360、S265)。この結果、重複領域SAの画像の色と非重複領域NAの画像の色との組み合わせに応じて、補正レベルを適切に決定することができる。例えば、色差が同程度であっても色の組み合わせによって、色ムラの目立ちやすさが異なる場合がある。このような場合であっても、補正レベルを適切に決定することができる。
D.変形例
(1)上記各実施例では、プリンタ200は、主走査部130を備えるシリアルプリンタである。これに代えて、プリンタは、主走査部を備えない、いわゆるラインプリンタであっても良い。図13は、変形例の説明図である。図13のY方向は、用紙Mの搬送方向ARdである。図13の印刷ヘッド110dは、Kインクを用いてモノクロ画像を印刷するための印刷ヘッドである。ラインプリンタの印刷ヘッド110dは、搬送方向ARdと交差するX方向に沿って用紙MのX方向の幅とおおよそ同じ長さに亘って並ぶ複数個のノズルNZdを備えている。
印刷ヘッド110dは、3個のヘッドユニットHU1~HU3を備えている。ヘッドユニットHU1~HU3は、X方向の位置が違いに異なり、X方向の上流側から末尾の数字(1~3)の順に並んでいる。2個のヘッドユニットHU1、HU3は、Y方向の位置が同じである。2個のヘッドユニットHU1、HU3と1個のヘッドユニットHU2との間では、Y方向の位置がずれている。ヘッドユニットHU1のX方向の下流端を含む一部は、ヘッドユニットHU2のX方向の上流端を含む一部と、X方向の位置が重複している。ヘッドユニットHU2のX方向の上流端を含む一部は、ヘッドユニットHU3のX方向の下流端を含む一部と、X方向の位置が重複している。ヘッドユニットHU1~HU3には、それぞれ、KインクのノズルNZdから成るノズル列が形成されている。
図13には、用紙Mに印刷される印刷画像PIdの一例が示されている。ラインプリンタは、搬送方向ARdに搬送される用紙M上に、印刷ヘッド110dからインクを吐出することによって、用紙M上にドットを形成する。これによって、印刷画像PIdが印刷される。印刷画像PIdは、図13のY方向(印刷時の搬送方向ARd)に延び、X方向の位置が互い異なる複数本のラスタラインRLd(例えば、図13のRLd1、RLd2)を含んでいる。各ラスタラインRLdは、複数個のドットが形成され得るラインである。
印刷画像PIdは、複数個の非重複領域NAd(例えば、図13のハッチングされていない領域NAd1~NAd3)と、複数個の重複領域SAd(例えば、図13のハッチングされた領域SAd1、SAd2)と、を含む。
非重複領域NAdの各ラスタラインRLd(例えば、図13のRLd1)は1個のノズルNZdと対応している。すなわち、非重複領域NAdの各ラスタラインRLdのKインクのドットは、1個のノズルNZdを用いて形成される。
重複領域SAdの各ラスタラインRLd(例えば、図13のRLd2)は2個のノズルNZdと対応している。すなわち、すなわち、重複領域SAdの各ラスタラインRLdのKインクのドットは、2個のノズルNZdを用いて形成される。
このように、ラインプリンタの印刷ヘッド110dにおいて、2個の非重複領域NAdの間に、重複領域SAdを設けることで、印刷画像PIdにおいてヘッドユニットのつなぎ目の部分に白スジや黒スジが現れることを抑制することができる。
ラインプリンタにおいて、重複領域SAdでは、一のノズルでドットが形成されるタイイングと、他のノズルでドットが形成されるタイミングと、の間にイムラグがある。このために、印刷画像PIdにおいて、重複領域SAdの画像の濃度は、非重複領域NAdの画像の濃度よりも高くなりやすい。これを抑制するために、ラインプリンタにおいても重複領域SAdに対応するドットデータを生成する際には、第1実施例と同様の重複領域用ドットデータ生成処理(図8)が実行され、非重複領域NAdに対応するドットデータを生成する際には、第1実施例と同様の非重複領域用ドットデータ生成処理(図5のS222、S224)が実行されてもよい。この場合には、重複領域用ドットデータ生成処理における補正レベルは、RGB画像データのうち、重複領域SAd(例えば、図13のSAd1)に対応する部分画像データと、重複領域SAdのY方向に隣接する非重複領域NAd(例えば、図13のNAd1、NAd2)に対応する部分画像データと、を用いて決定される。これによって、重複領域SAdと非重複領域NAdとの間の色ムラが目立つことを抑制することができる。
(2)上記各実施例の濃度補正判定処理(図6、図11、図12)では、補正レベルは、画像の濃度を低下させるレベルと、画像の濃度を低下させないレベルと、の2段階のいずれかに決定される(S360、S365)。これに代えて、補正レベルは、第1補正量で画像の濃度を低下させるレベルと、第1補正量よりも小さな第2補正量で画像の濃度を低下させるレベルと、の2段階のいずれかに決定されても良い。さらに、補正レベルは、補正量と、補正の有無と、の少なくとも一方が異なる3段階以上のレベルの中から決定されても良い。例えば、重複領域SAと非重複領域NAとの画像の均一性が高いほど、補正量が大きな補正レベルに決定される。一般的には、重複領域SAと非重複領域NAとの均一性が基準より高いことを示す特定条件が満たされる場合に、特定条件が満たされない場合よりも重複領域SAの画像の濃度を低下させる程度が大きくなるように、補正レベルが決定されることが好ましい。
(3)上記各実施例の濃度補正判定処理では、重複領域SAと非重複領域NAとに複数個のブロックBLs、BLn1、BLn2と、を設定し、ブロックBLs、BLn1、BLn2ごとに色差やインク使用量や評価値を算出している。これに代えて、例えば、画素ごとに色差や色差やインク使用量や評価値が算出され、これらの値に基づいて補正レベルが決定されても良い。例えば、CPU210は、図7の重複領域SA1の搬送方向ARの下流端のラスタラインを構成する複数個の画素のそれぞれについて、非重複領域NA1の上流端のラスタラインを構成する隣接画素との色差を算出する。CPU210は、該色差の合計が閾値未満である場合に、濃度を低下させる補正を実行することを決定し、該色差の合計が閾値以上である場合に、濃度を低下させる補正を実行しないことを決定しても良い。
また、濃度補正判定処理には、重複領域SAに対応する部分画像データの全体が用いられる必要はなく、該部分画像データの一部だけが用いられても良い。同様に、濃度補正判定処理には、非重複領域NA1に対応する部分画像データの全体が用いられても良く、該部分画像データの一部だけが用いられても良い。
また、第2実施例の濃度補正判定処理では、インク量に関する指標値として、インク使用量が用いられているが、これに代えて、インク量に関する他の指標値、例えば、ドット数が用いられても良い。
上記各実施例の濃度補正判定処理では、色差やインク使用量や評価値を用いて、補正レベルが決定されている。これらの指標値とともに、あるいは、これらの指標値に代えて、他の指標値を用いて補正レベルが決定されても良い。例えば、重複領域SAと非重複領域NAとの画像の均一性を評価するために、これらの領域内の画素の値のバラツキを示す指標値、例えば、分散が用いられても良い。例えば、重複領域SAと非重複領域NAとの画素の値の分散が基準より高い場合には、重複領域SAと非重複領域NAとの画像の均一性が低いと考えられるために、色差が基準位以下であっても濃度を低下させる補正は実行しないと判断されても良い。
(4)上記各実施例の濃度補正判定処理では、重複領域SAに対して搬送方向ARの上流側に隣接する非重複領域NAに対応する部分画像データと、搬送方向ARの下流側に隣接する非重複領域NAに対応する部分画像データと、の両方が用いられている。これに代えて、重複領域SAに対して搬送方向ARの上流側に隣接する非重複領域NAに対応する部分画像データだけが用いられても良く、搬送方向ARの下流側に隣接する非重複領域NAに対応する部分画像データだけが用いられても良い。
(5)上記各実施例の重複領域用ドットデータ生成処理では、色変換処理後のCMYK画像データに対して補正処理(図8のS420)が実行されている。これに代えて、色変換処理前のRGB画像データに対して濃度を低下させる補正処理が実行されても良い。また、例えば、重複領域用ドットデータ生成処理の色変換処理において、通常のルックアップテーブルよりも濃度が低いCMYK値に変換するように調整された重複領域用のルックアップテーブルを用いることによって、色変換処理において濃度を低下させる補正が行われても良い。もしくは、重複領域用ドットデータ生成処理のハーフトーン処理において、例えば、誤差拡散に用いられるドットの相対濃度値として、通常よりも高い濃度を示す値を用いることによって、ハーフトーン処理において濃度を低下させる補正が行われても良い。
(6)上記各実施例では、1個の非重複領域NAの全てのラスタラインは、1回の部分印刷SPにて印刷される。これに代えて、1個の非重複領域NAのうち、互いに隣接する複数本のラスタラインは、複数回の部分印刷に分けて印刷されても良い(いわゆるインタレース印刷)。例えば、非重複領域NAのうち、奇数番目のラスタラインは1回目の部分印刷で印刷され、偶数番目のラスタラインは2回目の部分印刷で印刷されても良い。この場合でも非重複領域NAの各ラスタラインに形成される複数個のドットは、1個のノズルNZを用いて1回の部分印刷にて印刷される。1個の非重複領域NAが2回の部分印刷で印刷される場合には、1個の重複領域SAは4回の部分印刷で印刷される。例えば、重複領域SAのうち、奇数番目のラスタラインに形成される複数個のドットは、2個のノズルNZを用いて2回の部分印刷にて印刷され、偶数番目のラスタラインに形成される複数個のドットは、2個のノズルNZを用いて別の2回の部分印刷にて印刷される。
(7)上記各実施例の重複領域用ドットデータ生成処理(図8)では、重複領域SAの画像の濃度を低下させる際に、重複領域SAの全体に濃度を低下させる補正を実行している。これに代えて、重複領域用ドットデータ生成処理にて、重複領域SAの一部分だけに該補正を実行しても良い。例えば、重複領域SAのうち、搬送方向ARの中央部を補正せず、非重複領域NAと接する搬送方向ARの上流端および下流端に向かって段階的に補正量が大きくなるように、重複領域SAの上流端および下流端の近傍だけを補正しても良い。本変形例によれば、重複領域SAの一部を補正するだけで、重複領域SAと非重複領域NAとの間の色ムラを抑制できる。また、重複領域SAの一部を補正するだけであるので、重複領域SAの画像の全体の色が補正により過度に変化するリスクを低下 させることできる。
(8)上記各実施例の非重複領域用ドットデータ生成処理(図5のS222、S224)では、非重複領域NAに対しては、濃度を低下させる補正を実行していない。これに代えて、非重複領域用ドットデータ生成処理にて、非重複領域NAのうち、重複領域SAと接する上流端や下流端の近傍に対して該補正を実行しても良い。すなわち、重複領域SAと、非重複領域NAのうち、重複領域SAと接する端部と、に対して濃度を低下させる補正が実行されても良い。この場合には、例えば、非重複領域NAの補正量(濃度を低下させる程度)は、重複領域SAよりも小さくても良い。本変形例によれば、重複領域SAと非重複領域NAとの境界に色差が生じることを抑制できるので、例えば、重複領域SAと非重複領域NAとの境界にスジが生じることを抑制することができる。
(9)印刷媒体として、用紙Mに代えて、他の媒体、例えば、OHP用のフィルム、CD-ROM、DVD-ROMが採用されても良い。
(10)上記実施例の印刷機構100では、搬送部140が用紙Mを搬送することによって、印刷ヘッド110に対して用紙Mを搬送方向に相対的に移動させている。これに代えて、固定された用紙Mに対して、印刷ヘッド110を搬送方向ARと反対方向に移動させることによって、印刷ヘッド110に対して用紙Mを搬送方向ARに相対的に移動させても良い。
(11)上記各実施例では、図3の印刷処理を実行する装置は、プリンタ200である。これに代えて、プリンタ200と接続されるパーソナルコンピュータなどの端末装置が、図3の印刷処理を実行しても良い。この場合には、端末装置のCPUは、例えば、プリンタドライバプログラムを実行することのよって、図3の印刷処理を実行する。この場合には、端末装置のCPUは、図5のS235では、部分印刷データをプリンタ200に送信することによって印刷実行部としてのプリンタ200に印刷を実行させる。
さらには、図3の印刷処理を実行する装置は、例えば、プリンタや端末装置から画像データを取得して該画像データを用いて印刷ジョブを生成するサーバであっても良い。このようなサーバは、ネットワークを介して互いに通信可能な複数個の計算機であっても良い。
(12)上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部あるいは全部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、図3の印刷処理がプリンタ200において実行される場合に、ハーフトーン処理や色変換処理は、例えば、プリンタ200のCPU210の指示に従って動作する専用のハードウェア回路(例えば、ASIC)によって実現されてもよい。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
100…印刷機構,110,110d…印刷ヘッド,111…ノズル形成面,120…ヘッド駆動部,130…主走査部,133…キャリッジ,134…摺動軸,140…搬送部,141…下流ローラ対,142…上流ローラ対,145…用紙台,200…プリンタ,210…CPU,220…不揮発性記憶装置,230…揮発性記憶装置,231…バッファ領域,260…操作部,270…表示部,280…通信部,AR,ARd…搬送方向,CI…色評価情報,CP…コンピュータプログラム,CT1…対応テーブル,M…用紙,MT…メインテーブル,NC,NM,NY,NK…ノズル列,NZ,NZd…ノズル,PI,PId…印刷画像

Claims (10)

  1. 印刷実行部と制御装置とを備える印刷装置であって、
    前記印刷実行部は、
    特定色のインクを吐出する複数個のノズルであって第1方向に沿って並ぶ前記複数個のノズルを有する印刷ヘッドと、
    前記印刷ヘッドに前記特定色のインクを吐出させて印刷媒体に前記特定色のドットを形成するヘッド駆動部と、
    前記印刷ヘッドに対して前記印刷媒体を前記第1方向と前記第1方向と交差する第2方向とのいずれかの方向に相対的に移動させる移動部と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    対象画像データを取得する画像取得部と、
    前記対象画像データを用いて、画素ごとに前記特定色のドットの形成状態を示すドットデータを生成するドットデータ生成部と、
    前記ドットデータを用いて、前記特定色のインクの吐出と前記印刷媒体の移動とを前記印刷実行部に実行させることによって、印刷画像を印刷させる印刷制御部と、
    を備え、
    前記印刷画像は、それぞれが前記第2方向に沿って並ぶ複数個の前記特定色のドットを含む複数本のラスタラインを含み、
    前記複数本のラスタラインは、前記印刷画像の第1領域に含まれる複数本の第1ラスタラインと、前記印刷画像の第2領域であって2個の前記第1領域の間に位置する前記第2領域に含まれる複数本の第2ラスタラインと、を含み、
    前記複数本の第1ラスタラインのそれぞれを構成する前記複数個の特定色のドットは、各第1ラスタラインに対応する1個のノズルを用いて形成され、
    前記複数本の第2ラスタラインのそれぞれを構成する前記複数個の特定色のドットは、各第2ラスタラインに対応する2以上のノズルを用いて形成され、
    前記ドットデータ生成部は、
    前記対象画像データのうち、前記第1領域に対応する第1部分画像データに対して、第1領域処理を実行して、前記ドットデータのうち、前記第1領域に対応する第1部分ドットデータを生成し、
    前記対象画像データのうち、前記第2領域に対応する第2部分画像データに対して、第2領域処理を実行して、前記ドットデータのうち、前記第2領域に対応する第2部分ドットデータを生成し、
    前記第2領域処理は、前記第2部分画像データに対して前記第1領域処理を実行すると仮定した場合に印刷される前記第2領域の画像の濃度以下の濃度で前記第2領域の画像を印刷するように、前記第2部分ドットデータを生成する処理であり、
    前記ドットデータ生成部は、
    前記対象画像データのうち、前記第2領域に対応する第2部分画像データと、前記第2領域と隣接する前記第1領域に対応する第1部分画像データと、を用いて、前記第2領域処理にて前記第2領域の画像の濃度を低下させる程度である補正レベルを決定し、
    前記補正レベルに基づいて前記第2領域処理を実行し、
    前記ドットデータ生成部は、前記第1部分画像データによって示される画像と前記第2部分画像データによって示される画像との均一性が基準より高いことを示す特定条件が満たされる場合に、前記特定条件が満たされない場合よりも前記第2領域の画像の濃度を低下させる程度が大きくなるように、前記補正レベルを決定する、印刷装置。
  2. 請求項に記載の印刷装置であって、
    前記ドットデータ生成部は、前記特定条件が満たされる場合に、前記第2領域の画像の濃度を低下させる前記補正レベルを決定し、前記特定条件が満たされない場合に、前記第2領域の画像の濃度を低下させない前記補正レベルを決定する、印刷装置。
  3. 請求項またはに記載の印刷装置であって、
    前記ドットデータ生成部は、前記第1部分画像データによって示される画像の色と、前記第2部分画像データによって示される画像の色と、の差が所定の基準より小さい場合に、前記特定条件が満たされると判断する、印刷装置。
  4. 請求項またはに記載の印刷装置であって、
    前記ドットデータ生成部は、
    前記第1部分画像データによって示される画像を印刷する際に用いられるインク量に関する第1指標値と、前記第2部分画像データによって示される画像を印刷する際に用いられるインク量に関する第2指標値と、を算出し、
    前記第1指標値と前記第2指標値との差が所定の基準より小さい場合に、前記特定条件が満たされると判断する、印刷装置。
  5. 印刷実行部と制御装置とを備える印刷装置であって、
    前記印刷実行部は、
    特定色のインクを吐出する複数個のノズルであって第1方向に沿って並ぶ前記複数個のノズルを有する印刷ヘッドと、
    前記印刷ヘッドに前記特定色のインクを吐出させて印刷媒体に前記特定色のドットを形成するヘッド駆動部と、
    前記印刷ヘッドに対して前記印刷媒体を前記第1方向と前記第1方向と交差する第2方向とのいずれかの方向に相対的に移動させる移動部と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    色の組み合わせごとに色ムラの目立ちやすさを示す値を対応付けた対応情報を格納する格納部と、
    対象画像データを取得する画像取得部と、
    前記対象画像データを用いて、画素ごとに前記特定色のドットの形成状態を示すドットデータを生成するドットデータ生成部と、
    前記ドットデータを用いて、前記特定色のインクの吐出と前記印刷媒体の移動とを前記印刷実行部に実行させることによって、印刷画像を印刷させる印刷制御部と、
    を備え、
    前記印刷画像は、それぞれが前記第2方向に沿って並ぶ複数個の前記特定色のドットを含む複数本のラスタラインを含み、
    前記複数本のラスタラインは、前記印刷画像の第1領域に含まれる複数本の第1ラスタラインと、前記印刷画像の第2領域であって2個の前記第1領域の間に位置する前記第2領域に含まれる複数本の第2ラスタラインと、を含み、
    前記複数本の第1ラスタラインのそれぞれを構成する前記複数個の特定色のドットは、各第1ラスタラインに対応する1個のノズルを用いて形成され、
    前記複数本の第2ラスタラインのそれぞれを構成する前記複数個の特定色のドットは、各第2ラスタラインに対応する2以上のノズルを用いて形成され、
    前記ドットデータ生成部は、
    前記対象画像データのうち、前記第1領域に対応する第1部分画像データに対して、第1領域処理を実行して、前記ドットデータのうち、前記第1領域に対応する第1部分ドットデータを生成し、
    前記対象画像データのうち、前記第2領域に対応する第2部分画像データに対して、第2領域処理を実行して、前記ドットデータのうち、前記第2領域に対応する第2部分ドットデータを生成し、
    前記第2領域処理は、前記第2部分画像データに対して前記第1領域処理を実行すると仮定した場合に印刷される前記第2領域の画像の濃度以下の濃度で前記第2領域の画像を印刷するように、前記第2部分ドットデータを生成する処理であり、
    前記ドットデータ生成部は、
    前記対象画像データのうち、前記第2領域に対応する第2部分画像データと、前記第2領域と隣接する前記第1領域に対応する第1部分画像データと、を用いて、前記第2領域処理にて前記第2領域の画像の濃度を低下させる程度である補正レベルを決定し、
    前記補正レベルに基づいて前記第2領域処理を実行し、
    前記ドットデータ生成部は、
    前記第1部分画像データによって示される画像の色と、前記第2部分画像データによって示される画像の色と、の組み合わせについて、前記対応情報を用いて、色ムラの目立ちやすさを示す評価値を算出し、
    前記評価値に基づいて、前記補正レベルを決定する、印刷装置。
  6. 請求項1~のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記画像取得部は、第1の表色系の色値を画素ごとに含む前記対象画像データを取得し、
    前記ドットデータ生成部は、
    前記第1の表色系の色値を画素ごとに含む前記第2部分画像データと、前記第1の表色系の色値を画素ごとに含む前記第1部分画像データと、に基づいて、前記補正レベルを決定し、
    前記第2領域処理は、
    前記第2部分画像データに対して、前記第1の表色系の色値を前記印刷実行部による印刷に用いられる1以上のインクに対応する1以上の成分を含む第2の表色系の色値に変換して、変換済みの前記第2部分画像データを生成する変換処理と、
    前記変換済みの前記第2部分画像データに含まれる各画素の色値のうち、少なくとも1つの成分の値を補正する補正処理と、
    補正済みの前記第2部分画像データに対して、ハーフトーン処理を実行して、前記第2部分ドットデータを生成する処理と、
    を含む、印刷装置。
  7. 請求項1~のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記ドットデータ生成部は、前記第2領域に対して前記第1方向と前記第2方向とのいずれかの方向の上流側および下流側にそれぞれ隣接する2個の前記第1領域に対応する2個の前記第1部分画像データを用いて、前記補正レベルを決定する、印刷装置。
  8. 請求項1~のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記印刷実行部は、さらに、
    前記印刷媒体に対して前記第2方向に沿って前記印刷ヘッドを移動させる主走査を実行する主走査部を備え、
    前記移動部は、前記印刷ヘッドに対して前記印刷媒体を前記第1方向に相対的に移動させる副走査を実行する副走査部であり、
    前記印刷制御部は、前記ドットデータを用いて、前記主走査を行いつつ前記印刷ヘッドから前記特定色のインクを吐出させる部分印刷と、前記副走査と、を、前記印刷実行部に複数回に亘って実行させることによって、前記印刷画像を印刷させ、
    前記第1領域の前記複数本の第1ラスタラインのそれぞれを構成する前記複数個の特定色のドットは、1回の前記部分印刷にて形成され、
    前記第2領域の前記複数本の第2ラスタラインのそれぞれを構成する前記複数個の特定色のドットは、2回以上の前記部分印刷にて形成される、印刷装置。
  9. 印刷実行部を制御するためのコンピュータプログラムであって、
    前記印刷実行部は、
    特定色のインクを吐出する複数個のノズルであって第1方向に沿って並ぶ前記複数個のノズルを有する印刷ヘッドと、
    前記印刷ヘッドに前記特定色のインクを吐出させて印刷媒体に前記特定色のドットを形成するヘッド駆動部と、
    前記印刷ヘッドに対して前記印刷媒体を前記第1方向と前記第1方向と交差する第2方向とのいずれかの方向に相対的に移動させる移動部と、
    を備え、
    前記コンピュータプログラムは、
    対象画像データを取得する画像取得機能と、
    前記対象画像データを用いて、画素ごとに前記特定色のドットの形成状態を示すドットデータを生成するドットデータ生成機能と、
    前記ドットデータを用いて、前記特定色のインクの吐出と前記印刷媒体の移動とを前記印刷実行部に実行させることによって、印刷画像を印刷させる印刷制御機能と、
    をコンピュータに実現させ、
    前記印刷画像は、それぞれが前記第2方向に沿って並ぶ複数個の前記特定色のドットを含む複数本のラスタラインを含み、
    前記複数本のラスタラインは、前記印刷画像の第1領域に含まれる複数本の第1ラスタラインと、前記印刷画像の第2領域であって2個の前記第1領域の間に位置する前記第2領域に含まれる複数本の第2ラスタラインと、を含み、
    前記複数本の第1ラスタラインのそれぞれを構成する前記複数個の特定色のドットは、各第1ラスタラインに対応する1個のノズルを用いて形成され、
    前記複数本の第2ラスタラインのそれぞれを構成する前記複数個の特定色のドットは、各第2ラスタラインに対応する2以上のノズルを用いて形成され、
    前記ドットデータ生成機能は、
    前記対象画像データのうち、前記第1領域に対応する第1部分画像データに対して、第1領域処理を実行して、前記ドットデータのうち、前記第1領域に対応する第1部分ドットデータを生成し、
    前記対象画像データのうち、前記第2領域に対応する第2部分画像データに対して、第2領域処理を実行して、前記ドットデータのうち、前記第2領域に対応する第2部分ドットデータを生成し、
    前記第2領域処理は、前記第2部分画像データに対して前記第1領域処理を実行すると仮定した場合に印刷される前記第2領域の画像の濃度以下の濃度で前記第2領域の画像を印刷するように、前記第2部分ドットデータを生成する処理であり、
    前記ドットデータ生成機能は、
    前記対象画像データのうち、前記第2領域に対応する第2部分画像データと、前記第2領域と隣接する前記第1領域に対応する第1部分画像データと、を用いて、前記第2領域処理にて前記第2領域の画像の濃度を低下させる程度を示す補正レベルを決定し、
    前記補正レベルに基づいて前記第2領域処理を実行し、
    前記ドットデータ生成機能は、前記第1部分画像データによって示される画像と前記第2部分画像データによって示される画像との均一性が基準より高いことを示す特定条件が満たされる場合に、前記特定条件が満たされない場合よりも前記第2領域の画像の濃度を低下させる程度が大きくなるように、前記補正レベルを決定する、コンピュータプログラム。
  10. 印刷実行部を制御するためのコンピュータプログラムであって、
    前記印刷実行部は、
    特定色のインクを吐出する複数個のノズルであって第1方向に沿って並ぶ前記複数個のノズルを有する印刷ヘッドと、
    前記印刷ヘッドに前記特定色のインクを吐出させて印刷媒体に前記特定色のドットを形成するヘッド駆動部と、
    前記印刷ヘッドに対して前記印刷媒体を前記第1方向と前記第1方向と交差する第2方向とのいずれかの方向に相対的に移動させる移動部と、
    を備え、
    前記コンピュータプログラムは、
    色の組み合わせごとに色ムラの目立ちやすさを示す値を対応付けた対応情報を取得する情報取得機能と、
    対象画像データを取得する画像取得機能と、
    前記対象画像データを用いて、画素ごとに前記特定色のドットの形成状態を示すドットデータを生成するドットデータ生成機能と、
    前記ドットデータを用いて、前記特定色のインクの吐出と前記印刷媒体の移動とを前記印刷実行部に実行させることによって、印刷画像を印刷させる印刷制御機能と、
    をコンピュータに実現させ、
    前記印刷画像は、それぞれが前記第2方向に沿って並ぶ複数個の前記特定色のドットを含む複数本のラスタラインを含み、
    前記複数本のラスタラインは、前記印刷画像の第1領域に含まれる複数本の第1ラスタラインと、前記印刷画像の第2領域であって2個の前記第1領域の間に位置する前記第2領域に含まれる複数本の第2ラスタラインと、を含み、
    前記複数本の第1ラスタラインのそれぞれを構成する前記複数個の特定色のドットは、各第1ラスタラインに対応する1個のノズルを用いて形成され、
    前記複数本の第2ラスタラインのそれぞれを構成する前記複数個の特定色のドットは、各第2ラスタラインに対応する2以上のノズルを用いて形成され、
    前記ドットデータ生成機能は、
    前記対象画像データのうち、前記第1領域に対応する第1部分画像データに対して、第1領域処理を実行して、前記ドットデータのうち、前記第1領域に対応する第1部分ドットデータを生成し、
    前記対象画像データのうち、前記第2領域に対応する第2部分画像データに対して、第2領域処理を実行して、前記ドットデータのうち、前記第2領域に対応する第2部分ドットデータを生成し、
    前記第2領域処理は、前記第2部分画像データに対して前記第1領域処理を実行すると仮定した場合に印刷される前記第2領域の画像の濃度以下の濃度で前記第2領域の画像を印刷するように、前記第2部分ドットデータを生成する処理であり、
    前記ドットデータ生成機能は、
    前記対象画像データのうち、前記第2領域に対応する第2部分画像データと、前記第2領域と隣接する前記第1領域に対応する第1部分画像データと、を用いて、前記第2領域処理にて前記第2領域の画像の濃度を低下させる程度を示す補正レベルを決定し、
    前記補正レベルに基づいて前記第2領域処理を実行し、
    前記ドットデータ生成機能は、
    前記第1部分画像データによって示される画像の色と、前記第2部分画像データによって示される画像の色と、の組み合わせについて、前記対応情報を用いて、色ムラの目立ちやすさを示す評価値を算出し、
    前記評価値に基づいて、前記補正レベルを決定する、コンピュータプログラム。
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