JP7464024B2 - 自動車車体の振動特性試験方法 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車車体の振動特性試験方法に関し、特に、自動車車体に振動を入力する振動特性試験において、自動車車体の振動により発生する音響粒子速度を測定する自動車車体の振動特性試験方法に関する。
自動車車体の振動特性(音響特性も含む)の試験方法としては、試験対象とする自動車車体の所定部位に加速度センサーを設置して自動車車体に発生する振動加速度を計測する方法や、自動車車体の近傍にマイクロフォンを設置して加振した自動車車体に発生して空気中に放射される音圧を計測する方法が一般的である。
加速度センサーを用いる振動特性試験においては、試験対象である自動車車体に加速度センサーを直接設置する。そのため、自動車車体に発生する振動加速度を高感度で計測することが可能である反面、質量の比較的小さく板厚が薄いパネル状の車体部品の振動特性を対象とする場合、計測される振動加速度に対する加速度センサーの重量による質量増加の影響が避けられない。
これに対し、マイクロフォンを用いる振動特性試験においては、自動車車体の振動により発生する音圧をマイクロフォンにより非接触で計測するため、振動特性として計測される音圧は、マイクロフォンの重量の影響を受けないものの、自動車車体とマイクロフォンの位置関係や、反響・吸音・回折等といった周辺の音響に関する環境(音場)の影響を受ける。したがって、マイクロフォンを用いる振動特性試験方法において測定対象の振動特性を精度良く計測するためには、無響室と呼ばれる反響や回折の影響を低減した特別な環境下で自動車車体から発生する音圧を計測することが常である。
しかしながら、実稼働下での自動車車体の音圧の計測を行う場合、前述のように、周辺環境からの影響も受けるため、騒音計等のように直接伝播される音響に加えて、周辺からの反響音や回折音等を含んだ全体の音圧レベルがマイクロフォンにより計測されてしまう。
そこで、周辺からの音響の影響を除去する手法として、試験対象とする自動車車体の周囲に複数のマイクロフォンを同一平面上に設置して当該自動車車体から発生する音圧を計測し、各マイクロフォンに音圧が到達する時間差と、自動車車体と各マイクロフォンの位置関係とから、音圧の発振源の位置を特定する手法がある。
試験対象の振動特性を非接触で直接測定することができる数少ないその他の方法として、音響粒子速度法がある。
音響粒子速度法は、振動源のごく近い領域の空気が振動源の運動(振動)と同じ動きをしているとの原理に基づき、試験対象の近傍のごく微小な空気の動きを音響粒子速度プローブにより直接計測することで、試験対象の振動特性を測定する手法である(例えば、特許文献1、非特許文献1及び非特許文献2)。
また、音響粒子速度法によれば、小型の音響粒子速度プローブにより試験対象表面をスキャンすることで、試験対象表面における音響粒子速度の分布を測定することができる。そして、測定した音響粒子速度の分布を試験対象の画像データに重ね合わせて音響粒子速度のマッピング画像(コンター図)を作成することにより、試験対象における音源探査に活用することが行われている。
このような音響粒子速度法による試験では、試験対象表面における測定点位置を音響粒子速度プローブの位置や角度に基づいて画像解析により検出し、試験対象表面における測定点位置を追跡(トラッキング)する手法がとられる。
当該手法では、測定対象の表面から30~50mmの距離を測定対象の表面形状に沿う形でスキャンして各測定点位置における音響粒子速度の時系列応答データを計測し、該計測した時系列応答データに基づいて音響粒子速度の周波数応答関数を求めることで、所望する周波数帯域における音響粒子速度のマッピング画像を得る。
そして、音響粒子速度プローブにより計測される音響粒子速度に係る信号データ(音響信号)は試験対象近傍の振動にのみ依存し、試験対象表面から離れると音響信号の強度は急速に低下することから、マイクロフォンを用いた音圧計測の様に、周辺からの反響音等や他の音源からの到達音の影響はないとされている。そのため、音響粒子速度法によれば、周辺からの反響音等といった影響に作用されずに、試験対象の振動特性に係る音響粒子速度を高感度に測定することができる。
特開2010-139476号公報
西沢、神田、"音響粒子速度プローブによる音響インテンシティ計測の評価"、東京都立産業技術研究センター研究報告、第10号、pp.74-75、2015 朝比奈、山本、後藤、"小型スピーカと音響粒子速度センサを用いた車内騒音寄与度解析手法"、鉄道総研報告、Vol.31、No.10、pp.23-28、2019xs
音響粒子速度法において音響粒子速度プローブを試験対象の表面に近接させて音響粒子速度を測定するにあたっては、測定精度を向上させるため、測定対象表面と音響粒子速度プローブとの間の距離(本発明において、「測定対象距離」と称する)を一定に保持することが必要である。しかしながら、エンボス形状や付属する部品等の凹凸形状が多数ある自動車車体の表面形状に沿って音響粒子速度プローブを手動でスキャンする場合、測定対象距離を一定に保持しながら音響粒子速度プローブをスキャンすることは容易ではない。
測定対象表面との間の距離を一定に保つ手法として音響粒子速度プローブを自動でスキャンさせる手法もあるが、そのためには大掛かりな設備が必要となる。特に、自動車車体の内側の車体部品等を試験対象とする場合、音響粒子速度プローブを自動でスキャンさせる設備を設置するためのスペースが確保できない等、空間的な制約があって現実的ではない。
また、音響粒子速度法を単純な音源探査として用いる場合には、多少の測定距離の相違は影響を及ぼさずに、音源とそれ以外の部位とは計測された音響粒子速度のレベルの違いによって区別することができる。しかし、例えば、自動車車体における同一の車体部品の部位ごとの振動レベルを比較するような場合では、車体部品における部位の違いにより音響粒子速度プローブの測定対象距離に相違が生じると、測定した音響粒子速度の精度が低下する場合があり、問題であった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、自動車車体に振動を入力し、振動特性として自動車車体の振動により発生する音響粒子速度を測定するにあたって、音響粒子速度計測プローブと自動車車体の距離の違いによる誤差を低減して振動特性を得ることができる自動車車体の振動特性試験方法を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る自動車車体の振動特性試験方法は、自動車車体に振動を入力し、振動により前記自動車車体に発生する音響粒子速度を測定するものであって、
前記自動車車体における測定対象部位に音響粒子速度プローブを近接させて前記測定対象部位の表面をスキャンし、前記測定対象部位の表面から発生する音響粒子速度と、前記測定対象部位の表面と前記音響粒子速度プローブとの間の測定対象距離とを同期して測定する音響粒子速度測定工程と、
前記測定対象部位の表面における音源位置を設定し、該設定した音源位置において前記音響粒子速度プローブの測定対象距離を変更して、各測定対象距離について前記自動車車体に振動を入力したときの音響粒子速度を測定し、該測定した前記音源位置における前記測定対象距離と前記音響粒子速度との関係から、前記測定対象距離に対する前記音響粒子速度の補正係数を決定する補正係数決定工程と、
該決定した補正係数を用いて、前記音響粒子速度測定工程において前記測定対象距離と同期して測定した前記音響粒子速度を補正する音響粒子速度補正工程と、を含むことを特徴とするものである。
(2)上記(1)に記載のものにおいて、
前記補正係数決定工程は、前記測定した音響粒子速度の時系列応答データを周波数応答データに変換し、該変換した音響粒子速度の周波数応答データにおける周波数帯域ごとに前記補正係数を決定し、
前記音響粒子速度補正工程は、前記周波数帯域ごとに前記音響粒子速度を補正することを特徴とするものである。
(3)上記(1)又は(2)に記載のものにおいて、
前記音響粒子速度測定工程において、前記測定対象距離を測定する距離計を前記音響粒子速度プローブに設け、前記測定対象部位における前記音響粒子速度プローブの検出感度の指向性中心点と前記音響粒子速度プローブとの間の距離を測定対象距離として測定することを特徴とするものである。
(4)上記(1)乃至(3)のいずれかに記載のものにおいて、
前記音響粒子速度測定工程は、前記音響粒子速度プローブに設けたレーザー照射型距離計を使用し、該レーザー照射型距離計により前記測定対象部位の表面に照射されたレーザー光照射点を追跡し、前記音響粒子速度及び前記測定対象距離の測定点位置を特定することを特徴とするものである。
(5)上記(1)乃至(4)のいずれかに記載のものにおいて、
前記音響粒子速度測定工程は、前記測定した測定対象距離が予め設定した所定の範囲内であるか否かを、音響又は光により測定者に知らせることを特徴とするものである。
本発明においては、振動を入力した自動車車体から発生する音響粒子速度と、音響粒子速度プローブの測定対象距離と、を同期して測定し、音響粒子速度プローブと自動車車体の表面との間の測定対象距離により測定した音響粒子速度を補正する補正係数を決定し、決定した補正係数により測定対象距離と同期して測定した音響粒子速度を補正することで、自動車車体の表面を音響粒子速度プローブでスキャンして音響粒子速度を測定する際の測定対象距離の変動による誤差を低減し、自動車車体の振動特性を精度良く求めることができる。
本発明の実施の形態に係る自動車車体の振動特性試験方法の処理の流れを示す図である。 本発明の実施の形態に係る自動車車体の振動特性試験方法における試験対象と試験方法を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る自動車車体の振動特性試験方法に用いる測定機器の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る自動車車体の振動特性試験方法の処理の流れを具体的に説明する図である。 本発明の実施の形態において、測定対象部位と音響粒子速度プローブとの間の測定対象距離を変更して音響粒子速度を測定したときの、測定対象距離と音響粒子速度との関係を示すグラフである。 実施例において、音響粒子速度の分布を測定した発明例である。 実施例において、音響粒子速度の分布を測定した比較例である。
<自動車車体>
本発明で試験対象とする自動車車体は、シャシー、足回り部品、駆動系部品及び内装部品等を含まない、いわゆる車体骨格(ホワイトボディー)であり、フロントサイドメンバーやリアサイドメンバー等の車体骨格部品や、車体フロア等のパネル部品、等を有してなる。
本実施の形態においては、自動車車体に励起された振動特性の測定は、図2に示すように、自動車車体の車体フロア部の部分モジュールを試験体101とし、床面111上に設置された4つのエアマウント113(空気ばね)により試験体101を支持した状態で、動電式加振器121から加振棒123を介して試験体101に振動を入力することにより行う。これによりエアマウント113に支持されている試験体101の振動は拘束されず、試験体101が加振される。
なお、本発明は、自動車車体を支持する部位や方法をこれに限定するものではなく、試験対象とする振動特性に応じて自動車車体を支持する部位や支持方法を適宜選択すればよい。
また、以下の説明において、試験体101は、自動車車体の車体フロア部を部分モジュールとしたものであるが、本発明は、自動車車体の他の部位や自動車車体全体を試験体とするものであってもよい。
<自動車車体の振動特性試験方法>
本発明の実施の形態に係る自動車車体の振動特性試験方法は、自動車車体に振動を入力し、振動により自動車車体に発生する音響粒子速度を測定するものであって、図1に示すように、音響粒子速度測定工程S1と、補正係数決定工程S3と、音響粒子速度補正工程S5と、を含むものである。
以下、一例として図2に示すように、試験体101に振動を入力したときの振動特性の測定を行うにあたり、図3に示す測定機器の構成を用いて、上記の各工程を図4に示す処理の流れで行う場合について説明する。
≪音響粒子速度測定工程≫
音響粒子速度測定工程S1は、図2に示すように、試験体101における測定対象部位103に音響粒子速度プローブ1を近接させ、測定対象部位103の表面を音響粒子速度プローブ1によりスキャンし、測定対象部位103の表面から発生する音響粒子速度と、測定対象部位103の表面と音響粒子速度プローブ1との間の測定対象距離と、を同期して測定する工程である。
音響粒子速度測定工程S1においては、図4に示すように、まず、音響粒子速度プローブ1と測定対象部位103との間の測定対象距離の適正範囲を決定・記憶する(S1a)。
ここで、測定対象距離とは、測定対象部位103の表面から音響粒子速度プローブまでの法線方向距離のことをいう。
また、音響粒子速度プローブ1により計測される音響粒子速度は、測定対象部位103の振動にのみ依存し、測定対象部位103から離れると急速に低下することから、音響粒子速度プローブ1の測定対象距離の適正範囲は、100mm以内が好ましく、より好ましくは30mm~50mmである。
決定した測定対象距離の適正範囲は、図3に示すレーザー距離計制御・計測アンプ3bに記憶させる。
次に、決定・記憶した測定対象距離の適正範囲において音響粒子速度プローブ1を測定対象部位103の表面形状に沿わせるように移動(スキャン)し、音響粒子速度の時系列応答データと測定対象距離の時系列応答データとを同期して測定する(S1b)。
本実施の形態では、図2に示すように、音響粒子速度プローブ1にレーザー照射型距離計3を設置し、測定対象距離を測定する。音響粒子速度プローブ1を測定対象部位103の表面に沿って移動させる過程において、図3に示すように、音響粒子速度プローブ1により測定した音響粒子速度の時系列応答データはセンサー駆動・計測アンプ5を介して、レーザー照射型距離計3により測定した測定対象距離の時系列応答データはレーザー距離計制御・計測アンプ3bを介して、それぞれデータロガー7に取得する。
次に、測定した音響粒子速度の時系列応答データを周波数応答データに変換する(S1c)。本実施の形態では、音響粒子速度の時系列応答データを所定の時間間隔で複数の区間に分割し、各区間の音響粒子速度の時系列応答データについてフーリエ変換を行い、区間ごとに音響粒子速度の周波数応答関数を求めることにより周波数応答データに変換する。なお、音響粒子速度の周波数応答データへの変換は、データ解析用PC11(パーソナルコンピュータ)において音響粒子速度周波数解の実行により行う。
また、測定対象距離の時系列応答データについても、音響粒子速度の時系列応答データと同じ時間間隔で複数の区間に分割し、各区間について測定対象距離を求める。
次に、音響粒子速度の周波数応答データから、特定の周波数又は周波数帯域における音響粒子速度を求める(S1d)。
本実施の形態に係る音響粒子速度測定工程S1で用いる音響粒子速度プローブ1は、熱線流速計の原理により測定対象部位103の近傍の空気粒子の速度を直接計測することができる音響粒子速度センサー1a(図2)を備えたもの(例えば、Microflown社製PUプローブ)と、互いに近接配置したペアマイクロフォンにより測定される音圧差から近似的に音響粒子速度を求めるもの(例えば、P-Pプローブ)がある。
本発明では、小型で背景ノイズや反射音・回折音の影響を抑えて音響粒子速度を直接する測定する前者(PUプローブ)を適用することが好ましいが、ペアマイクロフォンの音圧差から音響粒子速度を求める後者(P-Pプローブ)を適用しても同様の効果を得られる。
また、音響粒子速度プローブ1と測定対象部位103との間の測定対象距離は、前述したように、音響粒子速度プローブ1に距離計を設置して測定することが好ましい。
ここで、後述する音響粒子速度補正工程S5において、測定対象距離により音響粒子速度の分布を補正するので、測定対象距離は、音響粒子速度プローブ1により測定される音響粒子速度に対応した測定対象距離を測定する必要がある。よって、音響粒子速度プローブ1は、周辺の一定範囲の測定対象部位103における音響粒子速度を検出するが、測定対象部位103における音響粒子速度プローブ1の検出感度の指向性(例えば、Microflown社製PUプローブの場合、8の字指向性)を表すピックアップパターンの中心点(指向性中心点)を、距離計の測定対象部位103における測定点とするのが好ましい。
したがって、距離計は、音響粒子速度プローブ1の検出感度の指向性中心点と音響粒子速度プローブ1との間の距離を測定対象距離として測定することが好ましい。これにより、音響粒子速度に対応した測定対象距離の測定精度を向上させることができる。
さらに、距離計として、図2に示すように、レーザー照射型距離計3が好ましい。音響粒子速度プローブ1にレーザー照射型距離計3を設置する場合、測定対象距離を測定するために測定対象部位103の表面にレーザー照射型距離計3からレーザー光が照射される。そのため、測定対象部位103の表面をスキャンして音響粒子速度の分布を測定するに際して、測定対象部位103の表面におけるレーザー光の照射点をトラッキング(追跡)することにより、測定対象部位103の表面において音響粒子速度と測定対象距離とを同期して測定する測定点位置を特定することが容易となる。
レーザー照射型距離計3の構造としては、レーザー発振器、発光素子及び受光素子等が一体化したタイプのものよりも、図2及び図3に示すように、レーザー照射部・受光部3aとレーザー距離計制御・計測アンプ3bとが分離し、レーザー距離計制御・計測アンプ3bから光学ファイバー3cによりレーザー照射部・受光部3aへとレーザー光を伝送し、音響粒子速度プローブ1の至近からレーザー光の照射と測定対象部位103からの反射光を受光できるタイプのものが望ましい。
レーザー照射型距離計3の測定形式としては、位相差検出方式、TOF(Time-of-flight)方式、三角測量方式いずれも適用可能であるが、測定レンジやレーザー照射型距離計3の距離センサーの大きさを考慮すると、位相差検出方式のものが好適である。
なお、レーザー照射型距離計3は、測定対象距離の測定範囲が10~50mmのものが好適である。もっとも、音響粒子速度プローブ1の測定状況によってはさらに長距離を測定可能なものでも構わない。そして、レーザー照射型距離計3の測定精度は±1.0%以下程度あれば目的を達成できる。
さらに、本実施の形態に係る音響粒子速度測定工程S1においては、レーザー照射型距離計3により測定対象部位103の表面に照射されたレーザー光照射点を追跡し、音響粒子速度及び測定対象距離の測定点位置を特定するために、レーザー照射型距離計3から測定対象部位103に照射されたレーザー光照射点をデジタルカメラ9により撮影し、その映像データをデータ解析用PC11に取り込む。そして、データ解析用PC11において、レーザー光照射点の映像データから、測定対象部位における音響粒子速度と測定対象距離の測定点位置を特定する。
そして、測定対象部位103において特定した測定点位置は、前述したように音響粒子速度の時系列応答データ及び測定対象距離の時系列応答データを所定の時間間隔で分割した各区間について求めた音響粒子速度と測定対象距離と対応づける。
ここで、音響粒子速度プローブ1による音響粒子速度の時系列応答データは、振動特性試験において対象とする測定対象部位103の振動の周波数範囲に合わせて音響粒子速度のサンプリング周波数を選択するとよい。例えば、通常の音響粒子速度プローブ1により測定される音響粒子速度の周波数応答特性の有効範囲とされる10kHzを上限とする場合、音響粒子速度の時系列応答データは、20kHzでのサンプリング周波数で測定することが必要である。
また、レーザー照射型距離計3による測定対象距離の時系列応答データとレーザー光照射点の映像データは、所望の平面分解能を達成できるサンプリング周波数で取得すればよい。例えば、レーザー照射型距離計3のスキャン速度を100mm/sec、レーザー光照射点の画像取り込み速度を10frame/sec(=10fps)とする場合、測定対象距離の時系列応答データとレーザー光照射点の映像データのサンプリング周波数は10Hz以上であればよい。この場合、測定対象部位103の表面における音響粒子速度プローブ1の測定点位置の空間分解能は10mmとなる。
レーザー光照射点の映像データにおける測定点位置の分解能を向上させるためには、デジタルカメラ9に高速度カメラシステムを用いて、映像データのサンプリング周波数を高くして記録するとよい。この場合には、レーザー照射型距離計3による測定対象距離の時系列応答データのサンプリング速度も同様に高くする必要がある。
≪補正係数決定工程≫
補正係数決定工程S3は、測定対象部位103の表面における音源位置を設定し、該設定した音源位置において音響粒子速度プローブ1の測定対象距離を変更して試験体101に振動を入力したときの音響粒子速度を測定し、測定した音源位置における測定対象距離と音響粒子速度との関係から、測定対象距離に対する音響粒子速度の補正係数を決定する工程である。
補正係数決定工程S3においては、図4に示すように、まず、測定対象部位103における音源の位置を設定する(S3a)。音源とは測定対象部位103から発生する音響粒子速度の値が大きい又は振動強度が高いと推定される部位である。例えば、音響粒子速度測定工程S1において測定対象部位103の表面に沿って測定した音響粒子速度の分布から、音響粒子速度の値が大きい位置を音源位置として設定するとよい。
次に、選択した音源位置の上方に音響粒子速度プローブ1を設置し(S3b)、音源位置に対する測定対象距離を5~10水準程度変えて音響粒子速度の時系列応答データを測定する(S3c)。
次に、各測定対象距離における音響粒子速度の時系列応答データを周波数応答データに変換し(S3d)、特定周波数又は周波数帯域ごとに音響粒子速度を求める(S3e)。
そして、測定対象距離と音響粒子速度の関係より、測定対象距離と音響粒子速度の関係より特定周波数又は周波数帯域ごとに音響粒子速度の補正係数を決定する(S3f)。
補正係数の決定には、特定周波数又は周波数帯域ごとに求めた音響粒子速度と測定対象距離との関係をグラフにプロットし、3次以上の奇数次の多項式にフィッティングして決定した補正式を用いて行うと良い。
図5に、測定対象部位103における中央部を音源位置として設定し、当該音源位置において測定対象距離を6水準変えて音響粒子速度を測定したときの、測定対象距離と音響粒子速度との関係のグラフの一例を示す。図5に示す音響粒子速度は、周波数応答データに変換した音響粒子速度における図5中に示す各周波数成分ごとのものである。図5より、測定対象距離の増加とともに音響粒子速度は低下する傾向を示しているが、その傾向は、音響粒子速度の周波数成分によって異なることが分かる。
補正式の一例として、式(1)に示す3次式により、各周波数成分ごとにフィッティングした。
補正式: V=a・(x-b)3+c …式(1)
ここで、V:音響粒子速度[dB]、x:測定対象距離[mm]、a、b、c:定数
ただし、a、bは特定周波数又は周波数帯域毎に決定され、図5に示す測定対象距離と音響粒子速度の関係を示す補正曲線の形を特徴付ける定数である。また、cは測定点の振動強度を表す定数であり、測定対象部位、音源自体の振動強度、及び音響粒子速度プローブ1を設置する測定点による影響を受ける。
よって、a、bは、ある条件で測定対象距離と音響粒子速度との関係をグラフにプロットし、特定周波数又は周波数帯域毎に式(1)をフィッティングして決定し、図3に示すデータ解析用PC11に予め記憶しておけば、補正係数決定工程S3では、データ解析用PC11に記憶しておいた定数a、bを読み出せばよい。また、cは測定対象部位や音源が替わる毎に決定する必要があるが、測定対象距離を5~10水準程度変えて音響粒子速度の時系列応答データを測定する必要はなく、1水準の測定対象距離で音響粒子速度の時系列応答データを測定し、データ解析用PC11に記憶しておいた定数a、bを用いて、特定周波数又は周波数帯域毎に式(1)をフィッティングしてcを決定すればよい。
なお、補正係数決定工程S3における音源位置の設定は、音響粒子速度測定工程S1により測定した補正前の音響粒子速度から音源あるいは振動強度の高い部位(例えば、共振点)を設定するとよい。もっとも、予め音源又は共振点の位置が分かっている場合には、当該位置を音源位置として設定してもよい。
≪音響粒子速度補正工程≫
音響粒子速度補正工程S5は、補正係数決定工程S3において決定した補正係数を用いて、音響粒子速度測定工程S1において測定した音響粒子速度の分布を補正する工程である。
音響粒子速度補正工程S5においては、図4に示すように、まず、特定周波数又は周波数帯域ごとに決定した補正係数を用いて音響粒子速度を補正する(S5a)。音響粒子速度の補正は、例えば、図5に示すように、特定周波数の音響粒子速度と測定対象距離とをフィッティングした多項式を用いて、測定対象距離0mmにおける音響粒子速度を求める。本実施の形態では、音響粒子速度の補正は、図3に示すように、データ解析用PC11におけるプローブ距離補正計算により行う。
例えば、特定周波数の音響粒子速度と測定対象距離とをフィッティングした多項式として、式(1)を用いて、測定対象距離Xmmにおける音響粒子速度より、測定対象距離0mmにおける音響粒子速度を求める場合、式(2)に示す補正係数Kを、測定対象距離Xmmにおける音響粒子速度に乗じれば、測定対象距離0mmにおける音響粒子速度を求めることができる。
Figure 0007464024000001
そして、特定周波数又は周波数帯域ごとに測定対象部位103における補正後の音響粒子速度の分布を求める(S5b)。
このように、本実施の形態に係る自動車車体の振動特性試験方法によれば、自動車車体の表面を音響粒子速度プローブでスキャンして音響粒子速度を測定したときの測定対象距離の変動による誤差を低減し、自動車車体の振動特性を精度良く求めることができる。
さらに、本実施の形態に係る自動車車体の振動特性試験方法によれば、音響粒子速度プローブ1により測定した音響粒子速度の時系列応答データを周波数応答データに変換し、該音響粒子速度の周波数応答データにおいて、特定周波数又は周波数帯域ごとに音響粒子速度の補正係数を決定して補正することにより、周波数によって測定対象距離に対する影響の異なる音響粒子速度を精度良く補正することができる。
もっとも、音響粒子速度の周波数応答データの周波数範囲が狭い場合、特定周波数又は周波数帯域ごとに補正係数を求めずに、音響粒子速度の周波数応答データの周波数範囲の全体にわたって一律の補正係数を決定して補正してもよい。
また、本発明は、図3に示すように、レーザー照射型距離計により測定した測定対象距離に基づいて測定者に通知するアラート機能13により、音響粒子速度測定工程S1において、測定した測定対象距離が予め設定した所定の範囲内であるか否かを、音又は光により測定者に知らせるものであってもよい。具体的には、音響粒子速度測定工程S1で決定し、レーザー距離計制御・計測アンプ3bに記憶させておいた測定対象距離の適正範囲に基づいて行う。
これにより、音響粒子速度プローブ1の測定対象距離を適正範囲に保ったまま測定対象部位103の表面をスキャンして音響粒子速度を測定することが容易となる。
なお、上記の説明では、レーザー照射型距離計3を音響粒子速度プローブ1に設置して測定対象距離を測定するものであったが、本発明は、音響粒子速度プローブの3次元位置をリアルタイムに計測し、測定対象部位と音響粒子速度プローブとの位置関係から測定対象距離を測定するものであってもよい。また、音響粒子速度プローブに装着する距離計はレーザー照射型距離計に限定するものではない。
本発明の作用効果を検証するための実験を行ったので、以下、これについて説明する。
実施例では、図2に示すように、自動車の車体のフロア部の部分モジュールを試験体101とし、試験体101をエアマウント113上に設置して動電式加振器121で加振し、試験体101における測定対象部位103に励起される振動特性として音響粒子速度を測定した。
動電式加振器121は、関数発生器でランダム波(ホワイトノイズ)信号を生成してこれを駆動アンプに入力・制御して加振した。動電式加振器121と試験体101は鋼製の加振棒123で接続し、動電式加振器121からの振動を試験体101に入力した。
試験体101の振動により発生する音響粒子速度の測定には、音響粒子速度プローブ1(Microflown社製、PUプローブ)を用い、音響粒子速度プローブ1と試験体101における測定対象部位103との間の測定対象距離を測定する距離計には、位相差検出方式のレーザー照射型距離計3を使用した。
そして、音響粒子速度プローブ1により測定対象部位103の表面をスキャンする進行方向側(先行側)にレーザー照射型距離計3のレーザー照射部・受光部3aを設置し、音響粒子速度プローブ1により音響粒子速度を測定する測定点位置とレーザー照射型距離計3により測定対象距離を測定する測定点位置のズレは、データ解析用PC11によるデータ処理時に補正した。
測定点位置のトラッキング用の映像を撮影するデジタルカメラ9は、USB接続式のWEBカメラ(100万画素)として試験体101における測定対象部位の上方に設置し、フレームレート10fpsで撮影した。
音響粒子速度プローブ1による音響粒子速度の時系列応答データ及びレーザー照射型距離計3による測定対象距離の時系列応答データは、サンプリング周波数24kHzでデータロガー7に収録した。
音響粒子速度プローブ1は、およそ100mm/s程度の速度で、測定対象部位から30mm程度離れた位置を水平方向(測定対象部位の表面に沿った方向)に移動させて測定を行った。
取得した音響粒子速度の時系列応答データは、短時間フーリエ変換により各時刻における周波数応答関数とし、画像解析より求めた同時刻のプローブ位置における周波数スペクトルとした。
さらに、測定対象部位103の中央部付近において音響粒子速度プローブ1の測定対象距離を10、20、30、40、80mmの5水準とし、各測定対象距離について音響粒子速度の時系列応答データを20秒間測定した。そして、音響粒子速度の時系列応答データをフーリエ変換して周波数応答データを求めた。
音響粒子速度の補正係数を求めるための測定対象部位103の中央部付近における音響粒子速度の測定は、測定対象部位103の表面の音響粒子速度の測定と同一の加振条件とした。
続いて、測定した周波数帯域毎の音響粒子速度の平均値と測定対象距離との相関を求めた。相関を求める近似式は3次多項式として、3次多項式の各係数を補正係数として求めた。
そして、音響粒子速度の周波数応答データを該周波数帯域毎に求めた補正係数により補正し、各周波数帯域の音響粒子速度の分布を求めた(発明例)。
また、比較対象として、試験体101の表面にある凹凸や音響粒子速度プローブ1の手動スキャンによる測定対象距離の変動を考慮することなく、音響粒子速度の分布を測定した(比較例)。
図6に、周波数帯域175Hzの音響粒子速度を測定対象距離により補正した場合のコンター図を示す。図6の縦軸及び横軸は試験体101の位置座標(mm)を示し、等高線(コンター)は周波数応答データに変換した音響粒子速度(dB)である。図6は、音響粒子速度の等高線の間隔を8dBとしたものであり、音響粒子速度のダイナミックレンジ(最大値と最小値の差)は30dBであった。
図7に、周波数帯域175Hzの音響粒子速度を測定対象距離により補正しなかった場合のコンター図を示す。図7の縦軸及び横軸は、図6と同様に、試験体101の位置座標(mm)を示し、音響粒子速度の等高線の間隔を2dBしたものであり、音響粒子速度のダイナミックレンジは8dBであった。
このように、図6に係る発明例と図7に係る比較例とを比較すると、発明例ではダイナミックレンジが大きい結果が得られ、音響粒子速度を精度良く測定できることが示された。
1 音響粒子速度プローブ
1a 音響粒子速度センサー
3 レーザー照射型距離計
3a レーザー照射部・受光部
3b レーザー距離計制御・計測アンプ
3c 光学ファイバー
5 センサー駆動・計測アンプ
7 データロガー
9 デジタルカメラ
11 データ解析用PC
13 アラート機能
101 試験体
103 測定対象部位
111 床面
113 エアマウント
121 動電式加振器
123 加振棒

Claims (5)

  1. 自動車車体に振動を入力し、振動により前記自動車車体に発生する音響粒子速度を測定する自動車車体の振動特性試験方法であって、
    前記自動車車体における測定対象部位に音響粒子速度プローブを近接させて前記測定対象部位の表面をスキャンし、前記測定対象部位の表面から発生する音響粒子速度と、前記測定対象部位の表面と前記音響粒子速度プローブとの間の測定対象距離とを同期して測定する音響粒子速度測定工程と、
    前記測定対象部位の表面における音源位置を設定し、該設定した音源位置において前記音響粒子速度プローブの測定対象距離を変更して、各測定対象距離について前記自動車車体に振動を入力したときの音響粒子速度を測定し、該測定した前記音源位置における前記測定対象距離と前記音響粒子速度との関係から、前記測定対象距離に対する前記音響粒子速度の補正係数を決定する補正係数決定工程と、
    該決定した補正係数を用いて、前記音響粒子速度測定工程において前記測定対象距離と同期して測定した前記音響粒子速度を補正する音響粒子速度補正工程と、を含むことを特徴とする自動車車体の振動特性試験方法。
  2. 前記補正係数決定工程は、前記測定した音響粒子速度の時系列応答データを周波数応答データに変換し、該変換した音響粒子速度の周波数応答データにおける周波数帯域ごとに前記補正係数を決定し、
    前記音響粒子速度補正工程は、前記周波数帯域ごとに前記音響粒子速度を補正することを特徴とする請求項1記載の自動車車体の振動特性試験方法。
  3. 前記音響粒子速度測定工程において、前記測定対象距離を測定する距離計を前記音響粒子速度プローブに設け、前記測定対象部位における前記音響粒子速度プローブの検出感度の指向性中心点と前記音響粒子速度プローブとの間の距離を測定対象距離として測定することを特徴とする請求項1又は2記載の自動車車体の振動特性試験方法。
  4. 前記音響粒子速度測定工程は、前記音響粒子速度プローブに設けたレーザー照射型距離計を使用し、該レーザー照射型距離計により前記測定対象部位の表面に照射されたレーザー光照射点を追跡し、前記音響粒子速度及び前記測定対象距離の測定点位置を特定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の自動車車体の振動特性試験方法。
  5. 前記音響粒子速度測定工程は、前記測定した測定対象距離が予め設定した所定の範囲内であるか否かを、音響又は光により測定者に知らせることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の自動車車体の振動特性試験方法。
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