JP7463046B2 - 電動機、送風機および空気調和装置 - Google Patents

電動機、送風機および空気調和装置 Download PDF

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Description

本開示は、電動機、送風機および空気調和装置に関する。
従来より、ロータとステータと回路基板とがモールド樹脂部で覆われた電動機が知られている。回路基板にはリード線が接続され、モールド樹脂部から外部に引き出される(例えば、特許文献1参照)。
特開平3-118743号公報(第1図)
しかしながら、モールド樹脂部のリード線の引き出し部分から、水、特に水蒸気が電動機内に侵入した場合、電動機の動作不良を生じる可能性がある。
本開示は、上記の課題を解決するためになされたものであり、電動機内への水の侵入を抑制することを目的とする。
本開示の電動機は、ロータと、ロータを囲むステータと、ステータに取り付けられた回路基板と、ステータおよび回路基板を覆うモールド樹脂部と、回路基板に接続され、モールド樹脂部から外部に引き出されるリード線と、モールド樹脂部に取り付けられ、樹脂で形成されたカバー部材とを有する。カバー部材とモールド樹脂部の外周面とにより、リード線を収容する収容スペースが形成される。カバー部材は、リード線を収容スペースから外部に引き出す穴部と、収容スペースとカバー部材の外部とをつなぐ貫通孔とを有する。電動機が設置部に取り付けられた状態で、貫通孔がモールド樹脂部からのリード線の引き出し部分よりも下方に位置し、且つ収容スペースから水平に延在する。カバー部材は、モールド樹脂部に対向する湾曲面を有し、湾曲面の曲率半径rは、モールド樹脂部の外周面の曲率半径R以下である。
本開示では、モールド樹脂部から引き出されたリード線が、カバー部材とモールド樹脂部の外周面とで形成される収容スペース内に収容されるため、電動機内への水の侵入を抑制することができる。
実施の形態1の電動機を示す斜視図である。 実施の形態1の電動機を示す断面図である。 実施の形態1のステータに回路基板を取り付けた状態を示す平面図である。 実施の形態1の電動機を反負荷側から見た図である。 実施の形態1のカバー部材、口出し部およびリード線を示す切欠き斜視図である。 実施の形態1の電動機を示す側面図である。 実施の形態1のカバー部材、口出し部およびリード線を示す断面図である。 実施の形態1のカバー部材の端面とモールド樹脂部の外周面との関係を説明するための模式図(A),(B)である。 実施の形態2のカバー部材、口出し部およびリード線を示す切欠き斜視図である。 実施の形態2の電動機を示す側面図である。 実施の形態2のカバー部材、口出し部およびリード線を示す断面図である。 実施の形態3のカバー部材、口出し部およびリード線を示す断面図である。 実施の形態4の電動機を示す側面図である。 実施の形態5の電動機を示す側面図(A)および締結部材を示す斜視図(B)である。 実施の形態5の他の構成例の電動機を示す側面図である。 実施の形態5のさらに他の構成例の電動機を示す側面図である。 実施の形態6のカバー部材、口出し部およびリード線を示す断面図である。 実施の形態7のカバー部材、口出し部およびリード線を示す断面図である。 実施の形態8のカバー部材が分割された状態を示す断面図である。 実施の形態8のカバー部材、口出し部およびリード線を示す断面図である。 実施の形態8の変形例のカバー部材を示す断面図である。 各実施の形態および変形例の電動機が適用される空気調和装置を示す図(A)および室外機を示す図(B)である。
実施の形態1.
<電動機1の構成>
図1は、実施の形態1における電動機1を示す斜視図である。図2は、実施の形態1の電動機1を示す断面図である。図2に示すように、電動機1は、ロータ20と、ロータ20を囲むように設けられたステータ30と、ステータ30に取り付けられた回路基板4と、ステータ30および回路基板4を覆うモールド樹脂部35とを備える。
ロータ20は、シャフト11を有している。ロータ20の回転軸、すなわちシャフト11の中心軸を、中心軸Axとする。ステータ30および回路基板4は、モールド樹脂部35によって覆われ、モールドステータ3を構成している。
以下の説明では、中心軸Axの方向を、「軸方向」と称する。中心軸Axを中心とする周方向を、「周方向」と称し、図3等に矢印R1で示す。中心軸Axを中心とする径方向を、「径方向」と称する。
シャフト11は、ステータ30から図2における左側に突出しており、その突出部には、例えば送風ファンの羽根車が取り付けられる。そのため、シャフト11の突出側(図2における左側)を「負荷側」と称し、反対側(図2における右側)を「反負荷側」と称する。
電動機1は、例えば、空気調和装置100の室外機101のフレーム109(図22(B))等の設置部に取り付けられる。電動機1が設置部に取り付けられた状態で、中心軸Axは水平であることが望ましい。
<ロータ20の構成>
ロータ20は、上記のシャフト11と、シャフト11を囲む環状のロータコア21と、ロータコア21に取り付けられた複数のロータマグネット(永久磁石)23と、ロータコア21を支持する樹脂部25とを有する。
ロータコア21は、複数の電磁鋼板を軸方向に積層し、かしめ等により固定した積層体で構成される。ロータコア21は、周方向に複数の磁石挿入孔22を有する。各磁石挿入孔22には、ロータマグネット23が挿入されている。ロータマグネット23は、例えば、Nd(ネオジム)、Fe(鉄)およびB(ホウ素)を含む希土類磁石である。
ロータ20は、全ての磁極がロータマグネット23で構成される通常ポール型のロータである。但し、ロータ20は、ロータマグネット23で構成される磁石磁極と、ロータコア21の一部で構成される疑似磁極とを有するコンシクエントポール型のロータであってもよい。
樹脂部25は、シャフト11を覆うように設けられており、ロータコア21を支持している。樹脂部25は、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等の熱可塑性樹脂で構成されている。樹脂部25には、空洞部25aが形成されていてもよい。ロータ20の反負荷側には、環状のセンサマグネット26が取り付けられ、樹脂部25によって保持されている。
<ステータ30の構成>
ステータ30は、ロータ20の径方向外側に配置され、ロータ20を囲んでいる。ステータ30は、環状のステータコア31と、ステータコア31に取り付けられたインシュレータ33と、インシュレータ33を介してステータコア31に巻き付けられたコイル32とを有する。ステータコア31は、複数枚の電磁鋼板を軸方向に積層し、かしめ等により固定した積層体で構成される。
インシュレータ33は、ステータコア31とコイル32とを絶縁するものであり、PBT等の熱可塑性樹脂で形成される。インシュレータ33は、コイル32を径方向両側から支える内壁部および外壁部を有する。インシュレータ33の外壁部には、回路基板4を固定するための複数の突起部33a(図3)が配置されている。突起部33aは、回路基板4に形成された取付け穴44(図3)に係合する。
コイル32は、例えばマグネットワイヤをステータコア31に巻き付けることによって形成される。コイル32は、U相、V相およびW相のコイルで構成された三相の巻線である。コイル32は、インシュレータ33の外壁部に配設された端子32a(図3)に、ヒュージング(熱かしめ)または半田等によって接続されている。
モールド樹脂部35は、ステータ30の外周および反負荷側を覆っている。モールド樹脂部35は、ステータ30に取り付けられた回路基板4も覆っている。モールド樹脂部35は、例えば、BMC(バルクモールディングコンパウンド)等の熱硬化性樹脂で構成される。
モールド樹脂部35は、反負荷側に軸受支持部36を有し、負荷側に開口部37を有する。ロータ20は、開口部37からステータ30の内側に挿入される。モールド樹脂部35の開口部37には、金属製のブラケット15が取り付けられている。
シャフト11を支持する軸受17,18のうち、一方の軸受17はブラケット15に保持され、他方の軸受18は軸受支持部36に保持される。シャフト11には、軸受17への水等の侵入を防止するためのキャップ16が取り付けられている。
モールド樹脂部35は、その外周面35aから径方向外側に延在する脚部38を有する。脚部38は、電動機1を設置部に取り付ける部分であり、ネジ等の固定具を挿通する取付け穴39を有する。設置部は、例えば、室外機101のフレーム109(図22(B))である。ここでは4個の脚部38が設けられているが(図4参照)、4個に限定されるものではない。
<回路基板4の構成>
回路基板4は、ステータ30に対して軸方向の一方の側に配置されている。ここでは回路基板4がステータ30の反負荷側(図2の右側)に配置されているが、負荷側(図2の左側)に配置されていてもよい。
図3は、ステータ30に回路基板4を取り付けた状態を示す平面図である。回路基板4は、例えば、プリント基板である。プリント基板は、絶縁性を有する板状の基材に、導体からなる配線パターンを形成したものであり、必要に応じてスルーホールを形成してもよい。
回路基板4は、中心軸Axを中心とする環状である。回路基板4は、径方向内側の端縁である内周縁4aと、径方向外側の端縁である外周縁4bとを有する。回路基板4の外周縁4bに沿って、上述した突起部33aに係合する複数の取付け穴44が形成されている。
回路基板4には、電動機1の制御に関連する素子が実装されている。ここでは、回路基板4には、駆動回路41、ホール素子42、およびマイクロコンピュータ43が実装されている。駆動回路41は、パワートランジスタで構成され、ロータ20の回転を制御する。ホール素子42は、センサマグネット26からの磁束を検出する。マイクロコンピュータ43は、ホール素子42の検出信号に基づいてロータ20の回転位置を検出し、駆動回路41に信号を出力する。
回路基板4には、リード線61が配線されている。リード線61は、ステータ30のコイル32に電力を供給するための電源リード線と、ホール素子42の検出信号を外部に伝達するためのセンサリード線とを含む。
回路基板4の外周縁4bには、リード線61を電動機1の外部に引き出すための口出し部45が取り付けられている。口出し部45は、例えば、PBT等の熱可塑性樹脂で形成されている。口出し部45は、インサート成形により、一部がモールド樹脂部35から露出するように設けられる。
図4は、電動機1を反負荷側から見た図である。口出し部45の一部は、モールド樹脂部35の外周面35aから露出している。リード線61は、モールド樹脂部35から、中心軸Axを中心とする径方向の外側に引き出されている。すなわち、リード線61の引き出し方向は、中心軸Axを中心とする径方向である。
リード線61は、モールド樹脂部35の外部において、樹脂製のチューブ62によって束ねられ、覆われている。リード線61の口出し部45と反対側の端部には、電動機1外の制御装置に接続される端子63が取り付けられている。
モールドステータ3の製造時には、駆動回路41等が実装された回路基板4に、リード線61を組み付ける。その後、回路基板4の取付け穴44(図3)にステータ30の突出部aを挿通し、突出部aの先端を熱溶着または超音波溶着等することにより、回路基板4をステータ30に固定する。その後、ステータ30と回路基板4とをBMC等の樹脂で一体に成形する。これにより、ステータ30と回路基板4とがモールド樹脂部35で覆われたモールドステータ3が得られる。
<カバー部材5>
図1に示すように、モールド樹脂部35の外周面35aには、モールド樹脂部35から引き出されたリード線61を覆うように、樹脂製のカバー部材5が取り付けられている。カバー部材5は、例えば、PBTまたはABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂等で構成されている。なお、カバー部材5は、図2~4では省略されている。
図5は、カバー部材5、口出し部45およびリード線61を示す切欠き斜視図である。図6は、電動機1の側面図であり、カバー部材5を中心軸Axと平行な面で切り欠いて示している。図7は、カバー部材5、口出し部45およびリード線61を示す、中心軸Axに直交する断面図である。
図5に示すように、カバー部材5は、モールド樹脂部35側に開口部5Sを有する箱形状を有する。より具体的には、カバー部材5は、軸方向に対向する一対の第1壁部51(図6)と、周方向に対向する一対の第2壁部52と、開口部5Sと反対側に位置する底部53とを有する。壁部51,52および底部53は、筐体部50を構成する。
カバー部材5の開口部5Sは、モールド樹脂部35の外周面35aによって塞がれている。底部53には、チューブ62を通過させる穴部53aが形成されている。壁部51,52および底部53は、モールド樹脂部35の外周面35aとの間に、リード線61を収容する収容スペースを形成する。
図6に示すように、一対の第1壁部51の内面51bは、口出し部45の軸方向両側に嵌合することが望ましい。また、図7に示すように、一対の第2壁部52の内面52bは、口出し部45の周方向両側に嵌合することが望ましい。
すなわち、カバー部材5の壁部51,52は、口出し部45に嵌合することが望ましい。これにより、モールド樹脂部35に対してカバー部材5を位置決めすることができる。また、カバー部材5を口出し部45に嵌合させることで、接着剤を用いずに、カバー部材5をモールド樹脂部35に取り付けることができる。
カバー部材5の底部53の穴部53aは、チューブ62を通過させる穴である。穴部53aの断面形状は、チューブ62の外周に対応する形状、例えば円形である。穴部53aの内周面は、チューブ62の外周面に密着することが望ましい。
図5に示すように、第1壁部51は、モールド樹脂部35に対向する端面51aを有する。端面51aは、モールド樹脂部35の外周面35aに沿った形状を有する。第2壁部52は、モールド樹脂部35に対向する端面52aを有する。端面52aは、モールド樹脂部35の外周面35aに沿った形状を有する。
壁部51,52の端面51a,52aをモールド樹脂部35の外周面35aに密着させることで、モールド樹脂部35の外周面35aとカバー部材5とで囲まれた収容スペースの密閉性を高めることができる。
カバー部材5を構成する樹脂は、モールド樹脂部35を構成する樹脂よりも弾性率が低いことが望ましい。言い換えると、カバー部材5がモールド樹脂部35よりも弾性変形し易いことが望ましい。カバー部材5がPBTまたはABSで構成され、モールド樹脂部35がBMCで構成されている場合には、この関係が成立する。
この場合、カバー部材5をモールド樹脂部35の外周面35aに押し当てると、カバー部材5がモールド樹脂部35の外周面35aに沿って弾性変形するため、カバー部材5とモールド樹脂部35の外周面35aとの密着性を高めることができる。
<作用>
一般に、モールド樹脂部からリード線が引き出された電動機では、水、特に分子の細かい水蒸気がリード線の引き出し部分から電動機内に侵入する可能性がある。電動機内に侵入した水蒸気が回路基板に到達すると、電動機の動作不良の原因となる。以下では、「水」という表現は、水蒸気も含むものとする。
実施の形態1では、モールド樹脂部35の外周面35aとカバー部材5とで形成される収容スペースに、モールド樹脂部35から引き出されたリード線61が収容される。モールド樹脂部35から露出する口出し部45は、カバー部材5によって囲まれる。そのため、電動機1内への水の侵入経路を遮断し、電動機1の動作不良を防止することができる。
電動機1は、上記の通り、脚部38の取付け穴39に挿通されるネジによって、室外機101のフレーム109(図22(B))等の設置部に取り付けられる。電動機1が設置部に取り付けられた状態で、リード線61がモールド樹脂部35から下方に引き出され、口出し部45およびカバー部材5がモールド樹脂部35の下方に位置することが望ましい。
リード線61がモールド樹脂部35から上方に引き出され、口出し部45およびカバー部材5がモールド樹脂部35の上方に位置する場合、カバー部材5の穴部53aが上を向くため、水が穴部53aとチューブ62との隙間からカバー部材5内に侵入する可能性がある。
これに対し、リード線61がモールド樹脂部35から下方に引き出され、口出し部45およびカバー部材5がモールド樹脂部35の下方に位置する場合、カバー部材5の底部53の穴部53aが下を向くため、水が穴部53aとチューブ62との隙間からカバー部材5内に侵入しにくい。そのため、電動機1への水の侵入を、より効果的に抑制することができる。
また、図6に示すように、カバー部材5は、軸方向において、モールド樹脂部35の負荷側の端面35bに対して距離A1だけ内側に位置し、モールド樹脂部35の反負荷側の端面35cに対して距離A2だけ内側に位置する。すなわち、カバー部材5は、モールド樹脂部35の軸方向両端面35b,35cに対して、軸方向の内側に位置する。
カバー部材5がモールド樹脂部35から軸方向にはみ出している場合、カバー部材5のモールド樹脂部35側の面から水が侵入する可能性がある。これに対し、カバー部材5がモールド樹脂部35の軸方向両端面35b,35cよりも軸方向の内側に位置する場合、カバー部材5のモールド樹脂部35側が、モールド樹脂部35の外周面35aによって覆われるため、カバー部材5内への水の侵入を抑制することができる。
図8(A)は、実施の形態1の第1壁部51の端面51aとモールド樹脂部35の外周面35aとの関係を示す模式図である。図8(B)は、他の構成例における第1壁部51の端面51aとモールド樹脂部35の外周面35aとの関係を示す模式図である。モールド樹脂部35の外周面35aは、中心軸Axに直交する断面では円形である。
第1壁部51の端面51aは、モールド樹脂部35側に凹となる円弧状に形成されている。端面51aの曲率半径rは、モールド樹脂部35の外周面35aの曲率半径R以下である(r≦R)ことが望ましい。
第1壁部51の端面51aの曲率半径rが、モールド樹脂部35の外周面35aの曲率半径Rよりも大きい場合(r>R)、図8(B)に示す比較例のように、端面51aの周方向両側に、モールド樹脂部35の外周面35aとの間の隙間Sが生じる。
これに対し、第1壁部51の端面51aの曲率半径rが、モールド樹脂部35の外周面35aの曲率半径R以下である場合(r≦R)、図8(A)に示すように、端面51aの周方向両側に隙間Sが生じない。この場合、端面51aの周方向中央に隙間が生じたとしても、口出し部45で当該隙間を塞ぐことができる。また、当該隙間を封止剤で塞いでもよい。
なお、カバー部材5の形状は、図1,5~6に示した箱形状に限らず、モールド樹脂部35の外周面35aとの間でリード線61の収容スペースを形成する形状であればよい。例えば、カバー部材5は、モールド樹脂部35側に開口を有する円筒形状を有していてもよい。この場合も、開口部がモールド樹脂部35の外周面35aによって塞がれ、底部にリード線61を引き出す穴部が設けられる。
<実施の形態の効果>
以上説明したように、実施の形態1では、ステータ30および回路基板4を覆うモールド樹脂部35に、樹脂で形成されたカバー部材5が取り付けられており、カバー部材5とモールド樹脂部35の外周面35aとで形成される収容スペースに、モールド樹脂部35から引き出されたリード線61が収容される。また、カバー部材5は、リード線61を収容スペースから引き出す穴部53aを有する。
このように、モールド樹脂部35から引き出されたリード線61が、モールド樹脂部35の外周面35aとカバー部材5とで囲まれた収容スペースに収容されるため、電動機1内への水の侵入経路を遮断し、電動機1内への水の侵入を抑制することができる。これにより、電動機1の動作不良を抑制することができる。
また、カバー部材5が、モールド樹脂部35の外周面35aに対向する円弧状の端面51aを有し、端面51aの曲率半径rがモールド樹脂部35の外周面35aの曲率半径R以下であるため(r≦R)、カバー部材5の周方向両側に隙間が生じないようにすることができる。これにより、電動機1内への水の侵入を抑制することができる。
また、カバー部材5がモールド樹脂部35の軸方向両端面35b,35cに対して軸方向の内側に位置する。そのため、カバー部材5の開口部をモールド樹脂部35の外周面35aによって十分に閉鎖し、電動機1内への水の侵入を効果的に抑制することができる。
また、カバー部材5が、モールド樹脂部35を構成する樹脂よりも弾性率の低い樹脂で構成されているため、カバー部材5をモールド樹脂部35の外周面35aに押し当てて密着性を高めることができ、電動機1内への水の侵入を効果的に抑制することができる。
また、カバー部材5が口出し部45に嵌合するため、モールド樹脂部35に対してカバー部材5を位置決めすることができる。カバー部材5の位置ずれによるカバー部材5とモールド樹脂部35との隙間の拡大が防止されるため、電動機1内への水の侵入を効果的に抑制することができる。
また、電動機1が設置部に取り付けられた状態で、カバー部材5がモールド樹脂部35の下側に位置するため、カバー部材5がモールド樹脂部35の上側に位置する場合と比較して、カバー部材5の穴部53aから水が侵入しにくい。そのため、電動機1内への水の侵入を効果的に抑制することができる。
実施の形態2.
次に、実施の形態2について説明する。図9は、実施の形態2のカバー部材5A、口出し部45およびリード線61を示す切欠き斜視図である。図10は、電動機1の側面図であり、カバー部材5Aを中心軸Axと平行な面で切り欠いて示している。図11は、カバー部材5A、口出し部45およびリード線61を示す、中心軸Axに直交する断面図である。
実施の形態2のカバー部材5Aは、実施の形態1で説明した筐体部50に加えて、チューブ62を囲むチューブ包囲部55を有する。すなわち、カバー部材5Aは、筐体部50とチューブ包囲部55との2段構造を有する。筐体部50とチューブ包囲部55とは、同じ材料で一体に形成されている。
チューブ包囲部55は、筐体部50に対してモールド樹脂部35と反対側に設けられている。チューブ包囲部55は、リード線61の引き出し方向、すなわち中心軸Axを中心とする径方向に延在する。電動機1が設置部に取り付けられた状態で、チューブ包囲部55は底部53から下方に延在することが望ましい。
図10および図11に示すように、チューブ包囲部55は、チューブ62を通過させる穴部55aを有する。チューブ包囲部55の穴部55aは、筐体部50の穴部53aから外部に引き出されるチューブ62を囲む。穴部55aの断面形状は、チューブ62の外周に合った形状、例えば円形である。穴部55aの内周面は、チューブ62の外周面に密着することが望ましい。
実施の形態1で説明した通り、壁部51,52および底部53は、筐体部50を構成する。口出し部45から引き出されたリード線61は、モールド樹脂部35の外周面35aと筐体部50とで囲まれた収容スペースに収容される。
チューブ包囲部55は、周方向の寸法および軸方向の寸法の少なくとも一方、より望ましくは両方が、筐体部50よりも小さい。このように構成すれば、カバー部材5Aを全体的に小型化することができる。
図9~11ではチューブ包囲部55は角柱状であるが、他の形状、例えば円柱状であってもよい。すなわち、チューブ包囲部55は、チューブ62が挿入される穴部55aを有していればよい。
実施の形態2の電動機は、上述した点を除き、実施の形態1の電動機1と同様に構成されている。
以上説明したように、実施の形態2では、カバー部材5Aが、チューブ62を覆うチューブ包囲部55を有する。そのため、カバー部材5A内に水が侵入しにくくなり、その結果、電動機1内への水の侵入を効果的に抑制することができる。
実施の形態3.
次に、実施の形態3について説明する。図12は、実施の形態3のカバー部材5B、口出し部45およびリード線61を示す、中心軸Axに直交する断面図である。カバー部材5Bは、筐体部50のチューブ包囲部55側に、テーパ部54を有している。
具体的には、筐体部50の一対の第2壁部52のうち、口出し部45よりもチューブ包囲部55側にテーパ部54が形成されている。一対の第2壁部52の各テーパ部54は、両者の間隔が口出し部45側で広く、チューブ包囲部55側で狭くなるように傾斜している。
図12には第2壁部52のテーパ部54を示しているが、第1壁部51にテーパ部54を設けてもよく、第1壁部51および第2壁部52の両方にテーパ部54を設けてもよい。
実施の形態3の電動機は、上述した点を除き、実施の形態2の電動機1と同様に構成されている。
以上説明したように、実施の形態3では、実施の形態2で説明した効果に加えて、カバー部材5Bがテーパ部54を有するため、カバー部材5Bを形成する樹脂の量を少なくし、製造コストを低減することができる。
実施の形態4.
次に、実施の形態4について説明する。図13は、実施の形態4の電動機1の側面図であり、カバー部材5Cを中心軸Axと平行な面で切り欠いて示している。実施の形態4のカバー部材5Cは、第1壁部51に貫通孔51cを有する。
貫通孔51cは、カバー部材5C内に水が溜まった場合に、その水をカバー部材5Cの外部に排出する排出口である。貫通孔51cの大きさは、水を通過させることが可能な大きさであればよい。
中心軸Axから貫通孔51cまでの最短距離H1は、中心軸Axから口出し部45までの最長距離H2よりも長い。すなわち、電動機1が設置部に取り付けられた状態で、カバー部材5Cの貫通孔51cは、口出し部45よりも低い位置に位置する。
これにより、カバー部材5C内に水が溜まった場合に、水が口出し部45の高さに到達する前に、貫通孔51cから排出することができる。その結果、電動機1内への水の侵入を効果的に抑制することができる。
貫通孔51cは、中心軸Axと平行に延在している。すなわち、電動機1が設置部に取り付けられた状態で、貫通孔51cは水平方向に延在する。そのため、電動機1の下側から上昇する水蒸気が貫通孔51cからカバー部材5C内に侵入することを抑制できる。
図13では、一対の第1壁部51の両方に貫通孔51cが形成されているが、一方の第1壁部51のみに貫通孔51cが形成されていてもよい。また、第1壁部51ではなく、第2壁部52に貫通孔が形成されていてもよい。すなわち、筐体部50の少なくとも1か所に、水を排出する貫通孔が形成されていればよい。
図13に示したカバー部材5Cは、実施の形態2で説明したチューブ包囲部55を有しているが、チューブ包囲部55を有していなくてもよい。また、カバー部材5Cは、実施の形態3で説明したテーパ部54を有していてもよい。
実施の形態4の電動機は、上述した点を除き、実施の形態1の電動機1と同様に構成されている。
以上説明したように、実施の形態4では、カバー部材5Cが筐体部50の少なくとも1か所に貫通孔51cを有するため、カバー部材5C内に水が溜まった場合に、その水を貫通孔51cから排出することができる。これにより、電動機1内への水の侵入を効果的に抑制することができる。
特に、電動機1が設置部に取り付けられた状態で、カバー部材5Cの貫通孔51cが口出し部45よりも低い位置に位置するため、カバー部材5C内の水が口出し部45の高さに到達する前に貫通孔51cから排出することができる。これにより、電動機1内への水の侵入を効果的に抑制することができる。
実施の形態5.
次に、実施の形態5について説明する。図14(A)は、実施の形態5の電動機1の側面図であり、カバー部材5Cおよび締結部材71を中心軸Axと平行な面で切り欠いて示している。実施の形態5では、カバー部材5Cのチューブ包囲部55を囲むように、締結部材71が設けられている。
図14(B)は、締結部材71を示す斜視図である。締結部材71は、樹脂で形成された結束バンドである。より具体的には、締結部材71は、ナイロンで形成されたインシュロック(登録商標)である。締結部材71により、チューブ包囲部55と、その内側のチューブ62と、その内側のリード線61とを一度に締め付けることができる。
チューブ包囲部55とチューブ62とが密着することにより、両者の隙間からカバー部材5C内への水の侵入が抑制される。これにより、電動機1内への水の侵入を抑制することができる。
図15は、実施の形態5の他の構成例を示す図である。図15に示した構成例では、カバー部材5Cよりも下側、すなわちカバー部材5Cに対してモールド樹脂部35と反対側に、チューブ62を囲むように締結部材72が設けられている。締結部材72の構成は、図14(B)に示した締結部材71と同様である。
この構成例では、締結部材72により、チューブ62とその内側のリード線61とを締め付ける。締結部材72がチューブ62に固定されるため、カバー部材5Cを、締結部材7とモールド樹脂部35との間で、リード線61の引き出し方向に位置決めすることができる。締結部材72の締め付け力は、図14(A)に示した締結部材71の締め付け力よりも小さくてよい。
図16は、実施の形態5のさらに他の構成例を示す図である。図16に示した構成例では、チューブ包囲部55を囲むように締結部材71が設けられ、チューブ62を囲むように締結部材72が設けられている。締結部材71,72の構成は、上述した通りである。
この構成例では、チューブ包囲部55とチューブ62とリード線61とが締結部材71によって締め付けられ、チューブ62とリード線61とが締結部材72によって締め付けられる。締結部材71により、チューブ包囲部55とチューブ62との隙間からカバー部材5C内への水の侵入が抑制される。また、締結部材72により、リード線61の引き出し方向においてカバー部材5Cを位置決めすることができる。
図14(A)~図16には、実施の形態4で説明したカバー部材5Cを示したが、カバー部材5Cの代わりに、実施の形態2~3で説明したカバー部材5A,5Bのいずれかを用いてもよい。
実施の形態5の電動機は、上述した点を除き、実施の形態1の電動機1と同様に構成されている。
以上説明したように、実施の形態5では、チューブ包囲部55を囲む締結部材71を設けることにより、チューブ包囲部55とチューブ62との隙間からカバー部材5C内への水の侵入を抑制することができる。また、カバー部材5Cに対してモールド樹脂部35と反対側に、チューブ62を囲む締結部材72を設けることにより、リード線61の引き出し方向においてカバー部材5Cを位置決めすることができる。
実施の形態6.
次に、実施の形態6について説明する。図17は、実施の形態6のカバー部材5A、管状部材81、口出し部45およびリード線61を示す、中心軸Axに直交する断面図である。実施の形態6では、カバー部材5Aのチューブ包囲部55とチューブ62とを覆うように、管状部材81が設けられている。
管状部材81は、熱収縮性の樹脂で形成されている。熱収縮性の樹脂とは、例えば、フッ素系樹脂、塩化ビニル、シリコーンゴム、ポリオレフィンである。管状部材81は、カバー部材5Aのチューブ包囲部55を覆うと共に、チューブ包囲部55から引き出されたチューブ62を覆っている。
管状部材81をチューブ包囲部55とチューブ62とに被せた状態で、熱を与えて管状部材81を収縮させる。これにより、チューブ包囲部55からのチューブ62の露出部分が、管状部材81によって覆われる。
管状部材81に覆われることでチューブ包囲部55とチューブ62とが密着するため、チューブ包囲部55とチューブ62との隙間からカバー部材5A内への水の侵入を抑制することができる。また、管状部材81によるチューブ包囲部55の締め付けにより、リード線61の引き出し方向においてカバー部材5Aを位置決めすることができる。
図17には、実施の形態2で説明したカバー部材5Aを示したが、カバー部材5Aの代わりに、実施の形態3,4で説明したカバー部材5B,5Cのいずれかを用いてもよい。また、実施の形態5で説明した締結部材71,72を加えてもよい。
実施の形態6の電動機は、上述した点を除き、実施の形態1の電動機1と同様に構成されている。
以上説明したように、実施の形態6では、管状部材81がチューブ包囲部55およびチューブ62を覆うため、チューブ包囲部55とチューブ62との隙間からカバー部材5A内への水の侵入を抑制することができる。これにより、電動機1内への水の侵入を効果的に抑制することができる。
実施の形態7.
次に、実施の形態7について説明する。図18は、実施の形態7のカバー部材5D、口出し部45およびリード線61を示す、中心軸Axに直交する断面図である。上述した実施の形態2のカバー部材5Aでは、筐体部50とチューブ包囲部55とが同じ材料で一体に形成されていた。これに対し、実施の形態7のカバー部材5Dは、筐体部50とチューブ包囲部56とが別の材料で形成されている。
実施の形態7のチューブ包囲部56は、熱収縮性の樹脂で形成されている。熱収縮性の樹脂とは、例えば、フッ素系樹脂、塩化ビニル、シリコーンゴム、ポリオレフィンである。チューブ包囲部56は、チューブ62を通過させる穴部56aを有する。穴部56aの断面形状は、チューブ62の外周に合った形状、例えば円形である。
チューブ包囲部56の穴部56aにチューブ62を挿入したのち、熱を与えてチューブ包囲部56を収縮させることにより、チューブ包囲部56とチューブ62とを密着させることができる。
チューブ包囲部56とチューブ62とが密着するため、チューブ包囲部56とチューブ62との隙間からカバー部材5D内への水の侵入が抑制される。また、チューブ包囲部56がチューブ62に圧接されるため、リード線61の引き出し方向においてカバー部材5Dを位置決めすることができる。
図18のカバー部材5Dには、実施の形態3で説明したテーパ部54を設けてもよく、実施の形態4で説明した貫通孔51cを設けてもよい。また、実施の形態5で説明した締結部材71,72、あるいは実施の形態6で説明した管状部材81を加えてもよい。
実施の形態7の電動機は、上述した点を除き、実施の形態1の電動機1と同様に構成されている。
以上説明したように、実施の形態7では、カバー部材5Dのチューブ包囲部56が熱収縮性の樹脂で形成されているため、チューブ包囲部56とチューブ62とを密着させ、これらの隙間からカバー部材5D内への水の侵入を抑制することができる。これにより、電動機1内への水の侵入を効果的に抑制することができる。
実施の形態8.
次に、実施の形態8について説明する。図19は、実施の形態8のカバー部材5Eが分割された状態を、口出し部45およびリード線61と共に示す断面図である。実施の形態8のカバー部材5Eは、分割面57で2つの構成部分501,502に分割されている。
分割面57は、リード線61の引き出し方向と平行な面であり、筐体部50内の収容スペースおよびチューブ包囲部55の穴部55aを通る面である。また、分割面57は、筐体部50内の収容スペースの中心およびチューブ包囲部55の穴部55aの中心を通ることが望ましい。
構成部分501の分割面57には、凹部57aが形成されている。構成部分502の分割面57には、構成部分501の凹部57aに嵌合する凸部57bが形成されている。
構成部分501,502の分割面57が密着した状態で、凹部57aと凸部57bとの嵌合により、構成部分501,502が互いに固定される。凹部57aおよび凸部57bは、図19ではチューブ包囲部55に形成されているが、筐体部50に形成されていてもよく、チューブ包囲部55と筐体部50の両方に形成されていてもよい。
図20は、構成部分501,502を組み合わせたカバー部材5Eを、口出し部45およびリード線61と共に示す断面図である。構成部分501,502は、リード線61およびチューブ62を間に挟み込むように組み合わせられる。構成部分501,502を分割面57で組み合せることにより、カバー部材5Eが得られる。
カバー部材5Eを組み立てることにより、リード線61が筐体部50に収容され、チューブ62の外周面がチューブ包囲部55の穴部55aの内周面に接触する。また、筐体部50の内面51b,52bが、口出し部45に嵌合する。
筐体部50およびチューブ包囲部55は、それぞれ分割面57で分割されていることを除き、実施の形態2で説明した筐体部50およびチューブ包囲部55と同様に構成されている。
構成部分501,502の組立によってカバー部材5Eが構成されるため、リード線61の引き出し部分へのカバー部材5Eの取付けを簡単に行うことができる。なお、カバー部材5Eは、ここでは中心軸Axを中心とする周方向に2分割されているが、中心軸Axの方向すなわち軸方向に2分割されていてもよい。また、カバー部材5Eは、3以上の構成部分の組み合わせで構成されていてもよい。
カバー部材5Eには、実施の形態3で説明したテーパ部54を設けてもよく、実施の形態4で説明した貫通孔51cを設けてもよい。また、実施の形態5で説明した締結部材71,72、実施の形態6で説明した管状部材81、あるいは実施の形態7のチューブ包囲部56を設けてもよい。また、実施の形態1のカバー部材5を複数の構成部分の組み合わせで構成してもよい。
実施の形態の電動機は、上述した点を除き、実施の形態1の電動機1と同様に構成されている。
以上説明したように、実施の形態8では、構成部分501,502を組み合わせることでカバー部材5Eが構成されるため、モールド樹脂部35へのカバー部材5Eの取付けを簡単に行うことができる。
図21は、実施の形態8の変形例のカバー部材5Fを分割した状態を示す斜視図である。カバー部材5Fは分割面57で2つの構成部分501,502に分割され、構成部分501,502は、変形可能な連結部58で互いに連結されている。
ここでは、連結部58は、構成部分501,502の間に形成された、弾性変形可能な薄肉部である。連結部58は、筐体部50における分割面57の1辺に沿って、リード線61の引き出し方向と平行に延在している。なお、連結部58は、薄肉部に限らず、例えばヒンジであってもよい。
構成部分501,502は、連結部58を変形させながら、リード線61およびチューブ62を間に挟み込むように組み合わせられる。構成部分501,502を分割面57で組み合せることにより、カバー部材5Fが得られる。
この変形例では、カバー部材5Fの構成部分501,502が連結部58で連結されており、モールド樹脂部35への取付け時に、カバー部材5Fを一つの部品として取り扱うことができる。そのため、モールド樹脂部35へのカバー部材5Fの取付けをより簡単に行うことができる。
<空気調和装置>
次に、各実施の形態および変形例の電動機が適用可能な空気調和装置100について説明する。図22(A)は、空気調和装置100の構成を示す図である。空気調和装置100は、室外機101と、室内機102と、これらを接続する冷媒配管103とを備える。
室外機101は、例えばプロペラファンである室外送風機110を備え、室内機102は、例えばクロスフローファンである室内送風機120を備える。室外送風機110は、羽根車105と、これを駆動する電動機1とを有する。室内送風機120は、羽根車121と、これを駆動する電動機1とを有する。なお、図22(A)には、冷媒を圧縮する圧縮機104も示されている。
図22(B)は、室外機101の断面図である。電動機1は、室外機101のハウジング108内に配置されたフレーム109によって支持されている。電動機1のシャフト11には、ハブ106を介して羽根車105が取り付けられている。
室外送風機110では、電動機1の回転により羽根車105が回転し、室外に送風する。空気調和装置100の冷房運転時には、圧縮機104で圧縮された冷媒が凝縮器で凝縮する際に熱が放出され、この熱が室外送風機110の送風によって室外に放出される。
同様に、室内送風機120(図22(A))では、電動機1の回転により羽根車121が回転し、室内に送風する。空気調和装置100の冷房運転時には、冷媒が蒸発器で蒸発する際に空気の熱を奪い、その空気が室内送風機120の送風によって室内に送風される。
上述した各実施の形態および変形例の電動機1は、水の侵入抑制により動作の安定性が向上している。そのため、空気調和装置100の送風機110,120の駆動源として電動機1を用いることにより、空気調和装置100の信頼性を向上することができる。
なお、ここでは、室外送風機110の駆動源および室内送風機120の駆動源に電動機1を用いたが、少なくとも何れか一方の駆動源に電動機1を用いていればよい。
また、各実施の形態および変形例で説明した電動機1は、空気調和装置の送風機以外の電気機器に搭載することもできる。
以上、望ましい実施の形態について具体的に説明したが、本開示は上記の実施の形態に限定されるものではなく、各種の改良または変形を行なうことができる。
1 電動機、 3 モールドステータ、 4 回路基板、 5,5A,5B,5C,5D,5E,5F カバー部材、 11 シャフト、 20 ロータ、 21 ロータコア、 30 ステータ、 32 コイル、 33 インシュレータ、 35 モールド樹脂部、 35a 外周面、 38 脚部、 39 取付け穴、 41 駆動回路、 45 口出し部、 50 筐体部、 51 第1壁部、 51a 端面(湾曲面)、 51c 貫通孔、 52 第2壁部、 53 底部、 53a 穴部、 54 テーパ部、 55,56 チューブ包囲部、 55a,56a 穴部、 57 分割面、 57a 部(嵌合部)、 57b 部(嵌合部)、 58 連結部、 61 リード線、 62 チューブ、 71 締結部材(第1の締結部材)、 72 締結部材(第2の締結部材)、 81 管状部材、 100 空気調和装置、 101 室外機、 102 室内機、 105 羽根車、 109 フレーム、 110 室外送風機(送風機)、 120 室内送風機(送風機)、 501 構成部分、 502 構成部分。

Claims (18)

  1. ロータと、
    前記ロータを囲むステータと、
    前記ステータに取り付けられた回路基板と、
    前記ステータおよび前記回路基板を覆うモールド樹脂部と、
    前記回路基板に接続され、前記モールド樹脂部から外部に引き出されるリード線と、
    前記モールド樹脂部に取り付けられ、樹脂で形成されたカバー部材と
    を有する電動機であって
    前記カバー部材と前記モールド樹脂部の外周面とにより、前記リード線を収容する収容スペースが形成され、
    前記カバー部材は、前記リード線を前記収容スペースから外部に引き出す穴部と、前記収容スペースと前記カバー部材の外部とをつなぐ貫通孔とを有し、
    前記電動機が設置部に取り付けられた状態で、前記貫通孔が前記モールド樹脂部からの前記リード線の引き出し部分よりも下方に位置し、且つ前記収容スペースから水平に延在し、
    前記カバー部材は、前記モールド樹脂部に対向する湾曲面を有し、前記湾曲面の曲率半径rは、前記モールド樹脂部の外周面の曲率半径R以下である
    電動機。
  2. 前記カバー部材を形成する樹脂の弾性率が、前記モールド樹脂部を形成する樹脂の弾性率よりも低い
    請求項1に記載の電動機。
  3. 前記カバー部材は、前記ロータの回転軸の方向における前記モールド樹脂部の両端面よりも内側に配置されている
    請求項1または2に記載の電動機。
  4. 前記電動機が設置部に取り付けられた状態で、前記リード線が前記モールド樹脂部から下方に引き出されている
    請求項1から3までの何れか1項に記載の電動機。
  5. 前記モールド樹脂部には、前記リード線が引き出される口出し部が設けられ、
    前記カバー部材は、前記口出し部に嵌合する
    請求項1から4までの何れか1項に記載の電動機。
  6. 前記カバー部材は、さらに、前記穴部から引き出されたリード線を覆うチューブを囲むチューブ包囲部を有する
    請求項1からまでの何れか1項に記載の電動機。
  7. 前記カバー部材は、前記モールド樹脂部の前記外周面との間で前記収容スペースを形成する筐体部を有し、
    前記チューブ包囲部は、前記ロータの回転軸の方向および前記回転軸を中心とする周方向の少なくとも一方における寸法が、前記筐体部よりも小さい
    請求項に記載の電動機。
  8. 前記筐体部における前記チューブ包囲部側に、テーパ部が形成されている
    請求項に記載の電動機。
  9. 前記チューブ包囲部と、その内側の前記チューブと、その内側のリード線とを締結する締結部材をさらに備えた
    請求項からまでの何れか1項に記載の電動機。
  10. 前記カバー部材に対して前記モールド樹脂部と反対側に配置され、前記チューブと、その内側の前記リード線とを締結する締結部材をさらに備えた
    請求項からまでの何れか1項に記載の電動機。
  11. 前記チューブ包囲部と、その内側の前記チューブと、その内側のリード線とを締結する第1の締結部材と、
    前記カバー部材に対して前記モールド樹脂部と反対側に配置され、前記チューブと、その内側の前記リード線とを締結する第2の締結部材とをさらに備えた
    請求項からまでの何れか1項に記載の電動機。
  12. 前記チューブ包囲部と前記チューブ包囲部から外部に延在する前記チューブとを覆う、樹脂製の管状部材をさらに有する
    請求項から11までの何れか1項に記載の電動機。
  13. 前記管状部材は、熱収縮性の樹脂で形成されている
    請求項12に記載の電動機。
  14. 前記チューブ包囲部が、熱収縮性の樹脂で形成されている
    請求項から13までの何れか1項に記載の電動機。
  15. 前記カバー部材が、複数の構成部分の組み合わせによって構成されている
    請求項1から14までの何れか1項に記載の電動機。
  16. 前記カバー部材の複数の構成部分が、連結部によって連結されている
    請求項15に記載の電動機。
  17. 請求項1から16までの何れか1項に記載の電動機と、
    前記電動機によって回転する羽根車と
    を備えた送風機。
  18. 室外機と、室内機と、前記室外機と前記室内機とを連結する冷媒配管とを備え、
    前記室外機および前記室内機の少なくとも一方は、請求項17に記載の送風機を備える
    空気調和装置。
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