JPH0736566U - 小型モータ - Google Patents
小型モータInfo
- Publication number
- JPH0736566U JPH0736566U JP6577293U JP6577293U JPH0736566U JP H0736566 U JPH0736566 U JP H0736566U JP 6577293 U JP6577293 U JP 6577293U JP 6577293 U JP6577293 U JP 6577293U JP H0736566 U JPH0736566 U JP H0736566U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- case
- drain hole
- brush
- power supply
- cap
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 構成部材の点数が少なく、ドレン機能を有す
る小型モータを提供する。 【構成】 ケースとケースキャップとによって形成され
る空間内に回転子を回転自在に支持した小型モータにお
いて、ケースキャップの内端面に絶縁性樹脂材料からな
りブラシを保持するホルダーベースを固着すると共に、
このホルダーベースの外周端部に回転子の軸線と交差す
る方向に電源供給部を一体にかつケースの外側面から突
出するように設け、前記電源供給部内に前記ブラシと電
気的に接続される1対の入力端子を設け、かつこれらの
入力端子間に前記ケースの内外に開口するドレン穴を入
力端子と電気的に絶縁した状態で設け、前記ケースキャ
ップの外周端縁の一部を折り曲げて形成した仕切板を前
記ドレン穴を横断しかつドレン穴を形成する側壁と間隙
を介して対向させる。
る小型モータを提供する。 【構成】 ケースとケースキャップとによって形成され
る空間内に回転子を回転自在に支持した小型モータにお
いて、ケースキャップの内端面に絶縁性樹脂材料からな
りブラシを保持するホルダーベースを固着すると共に、
このホルダーベースの外周端部に回転子の軸線と交差す
る方向に電源供給部を一体にかつケースの外側面から突
出するように設け、前記電源供給部内に前記ブラシと電
気的に接続される1対の入力端子を設け、かつこれらの
入力端子間に前記ケースの内外に開口するドレン穴を入
力端子と電気的に絶縁した状態で設け、前記ケースキャ
ップの外周端縁の一部を折り曲げて形成した仕切板を前
記ドレン穴を横断しかつドレン穴を形成する側壁と間隙
を介して対向させる。
Description
【0001】
本考案は、例えば自動車電装用機器等に使用される小型モータに関するもので あり、特に内部空間において凝結した水滴を排出する所謂ドレン機能を有する小 型モータに関するものである。
【0002】
図9は本考案の対象である小型モータの例を示す要部縦断面正面図である。図 9において、1はケースであり、例えば軟鉄のような金属材料により有底中空筒 状に形成され、内周面に例えばアークセグメント状に形成された永久磁石2を固 着する。このケース1内には前記永久磁石2に対向する電機子3と整流子4とか らなる回転子5を介装し得るように構成する。
【0003】 次に6はケースキャップであり、例えば金属材料により椀状に形成し、前記ケ ース1の開口部に嵌着し得るように形成する。7はブラシホルダーであり、ケー スキャップ6の内端面に設けられたホルダーベース8上に支持され、ばね9を介 してブラシ10を整流子4の外周面に押圧可能に形成され、ブラシ10が整流子 4の外周面と摺動係合するように形成する。11,12は軸受であり、各々ケー ス1の底部とケースキャップ6の中央部に固着され、回転子5を構成する回転軸 13をその両端部において回転自在に支持する。
【0004】 上記の構成により、入力端子(図示せず)からブラシ10を介して回転子5を 構成する整流子4を経由して電機子3に電流を供給することにより、ケース1の 内周面に固着された永久磁石2によって形成されている磁界中に存在する電機子 3に回転力が付与され、回転子5を回転させることができ、出力側の回転軸13 を介して外部機器(図示せず)を駆動することができる。
【0005】 上記構成の小型モータは完全防水構造となっていないので、例えば多湿環境に おいて使用する場合等においては、軸受12その他の隙間からケース1内に湿気 あるいは水が侵入し、ケース1内において凝結するため、この水滴を排出する必 要がある。このような例として、図5に示すようにケース1の底部に開口14を 設け、端部に取付部材15を備えたラビリンスチューブ16を装着する構成のも のが使用されている(実開平4−35648号公報参照)。なおラビリンスチュ ーブ16内にはその通路を横断するように仕切板17およびオリフィス18を設 けることにより、ケース1内の水滴を外部に排出可能とする一方において、外部 からの異物および/または水の侵入を防止する構成としてある。
【0006】 図6はドレン機能を有する小型モータの他の例を示す要部縦断面正面図である (実開平4−10922号公報参照)。図6において、19はグロメットであり 、ケース1の側面の開口20に嵌着されている。そしてこのグロメット19には 電気コード21を貫通させるための貫通穴22と、ドレン穴23とが設けられて いる。このような構成により、ケース1内の水滴をドレン穴23から排出するこ とができるとしている。
【0007】 図7および図8はドレン機能を有する小型モータの更に他の例を示す斜視図お よび要部拡大断面図である(実開平1−106696号公報参照)。図7および 図8において、24は突出部であり、ケースキャップ6の下方を折り曲げて形成 する。またケース1の下方には折曲部25を形成し、この開口部に取付部材26 およびゴムブッシュ27を介してリード線28を引き出し可能としてある。29 は仕切板、30は絶縁板、31はドレン穴である。上記の構成により、ケース1 内の水をドレン穴31から排出可能とすると共に、ゴムブッシュ27と仕切板2 9と絶縁板30との3部材によって互い違い構造とし、外部からの水の侵入を防 止し得るとしている。
【0008】 更に他の例として、樹脂材料からなるカプラをケース下部の切欠きに嵌合し、 カプラに設けた水抜き経路を工夫した提案がある(例えば実開平2−91455 号公報参照)。
【0009】
まず前記図5に示すようにケース1にラビリンスチューブ16を装着した構成 のものにおいては、ケース1内の水滴の排出には好適であるが、外部からの水の 侵入を防止するためにケース1の下方にホースを装着する必要があるため、この ラビリンスチューブ16の長さに相当するスペースを必要とし、小型モータを含 む機器の小型化を阻害するという問題点がある。また外部からの水の侵入防止の ために、ラビリンスチューブ16内に仕切板17およびオリフィス18等を設け る必要があり、ラビリンスチューブ16の構成が複雑となり、ラビリンスチュー ブ16の製作コストが高騰するという問題点もある。
【0010】 次に図6に示すものにおいては、グロメット19に電気コード21を貫通させ るための貫通穴22の他にドレン穴23を別の部位に設ける必要があり、ケース 1に設ける開口20の寸法を大に形成しなければならない。従ってドレン機能を 必要としない標準仕様のものとは別仕様のケース1を準備しなければならず、部 品管理および工程管理が煩雑となるという問題点がある。更に図6に示すものは 前記図5に示すものと同様に、ドレン機能付与のために、電源供給部品とは別個 の専用の部材が必要であるため、生産管理が煩雑化し、製作コストの増大を招来 するという問題点がある。
【0011】 また図7および図8に示す構成のものにおいては、ドレン機能付与のための専 用の部材は不要であるが、ケース1およびケースキャップ6に特別な加工を施す 必要があり、標準仕様のものとは別仕様のものを準備しなければならないと共に 、電源供給部を別個に配置する構成であるため、製作コストが増大するという問 題点がある。
【0012】 なお実開平2−91455号公報に記載されるものにおいては、電源供給用の カプラに水抜き機能を付与させたものであるが、このカプラには、取付用の嵌合 溝、ケース内外に臨む溝および迂回路を形成する穴、電源コード用の貫通穴等が 交錯しており、製作コストが増大すると共に、組立作業が煩雑であるという問題 点がある。
【0013】 本考案は上記従来技術に存在する問題点を解決し、構成部材の点数が少なく、 また構成部材の大幅な形状変更をすることなくドレン機能を付与し得る小型モー タを提供することを目的とする。
【0014】
上記目的を達成するために、本考案においては、金属材料により有底中空筒状 に形成されかつ内周面に永久磁石を固着してなるケースと、前記永久磁石に対向 する電機子と整流子とからなる回転子と、前記ケースの開口部に嵌着されかつ前 記整流子と摺動係合されるブラシを設けてなるケースキャップとからなり、前記 ケースの底部とケースキャップとに設けられた軸受を介して前記回転子を回転自 在に支持してなる小型モータにおいて、 ケースキャップの内端面に絶縁性樹脂材料からなりブラシを保持するホルダー ベースを固着すると共に、このホルダーベースの外周端部に回転子の軸線と交差 する方向に電源供給部を一体にかつケースの外側面から突出するように設け、前 記電源供給部内に前記ブラシと電気的に接続される1対の入力端子を設け、かつ これらの入力端子間に前記ケースの内外に開口するドレン穴を入力端子と電気的 に絶縁した状態で設け、前記ケースキャップの外周端縁の一部を折り曲げて形成 した仕切板を前記ドレン穴を横断しかつドレン穴を形成する側壁と間隙を介して 対向させる、という技術的手段を採用した。
【0015】
上記の構成により、ケース内に凝結した水滴を容易に排出し得ると共に、外部 からの水の侵入を防止することができる。また本来的に必要な部材であるホルダ ーベースと一体に電源供給部およびドレン機能部を形成したことにより、小型化 および低コスト化に寄与することができる。
【0016】
図1および図2は各々本考案の実施例を示す要部縦断面正面図および左側面図 、図3は図1におけるA−A線断面図、図4は図3におけるB−B線要部断面図 であり、同一部分は前記図9と同一の参照符号で示す。
【0017】 図1ないし図4において、41は電源供給部であり、絶縁性樹脂材料からなる ホルダーベース8の外周端部に、回転子5の軸線と交差する方向(例えば直交す る方向)に一体にかつケース1の外側面(図1ないし図3において下方)に突出 するように設ける。42は入力端子収容部であり、電源供給部41内に横断面を 略角形に形成しかつ図1ないし図3において下端部が開口するように設ける。
【0018】 43は入力端子であり、銅若しくは銅合金その他の導電性金属材料により帯板 状に形成し、入力端子収容部42内に1対を設ける。44は導電部材であり、入 力端子43と一体に擬似円弧状に形成し、ホルダーベース8のケースキャップ6 側に、例えば一体に形成した舌片45によって固着する。なおホルダーベース8 の外周面は必要に応じて一部を肉盗みして(図示省略)ケース1の内周面と嵌合 し得るように、かつ図1における左端面をケースキャップ6の内端面に固着する 。46はリード線であり、入力端子43と接続される。そしてリード線46をカ シメ、半田付等にて入力端子43と接続後においては、入力端子収容部42内に 絶縁材料からなる充填剤(図示せず)を充填して開口を閉塞し、防水機能を付与 する。
【0019】 なおブラシホルダー7は、一体に形成された取付舌片47を介してホルダーベ ース8上に固着されると共に、導電部材44と電気的に接続される。本実施例に おいては、ブラシ10を整流子4の外周に2対が接触するように形成した例を示 したが、1対とした構成としても、また2対以上設けた構成としてもよい。
【0020】 次に48はドレン穴であり、電源供給部41内の入力端子収容部42,42間 に平行にかつケース1の内外に開口するように設ける。49は仕切板であり、ケ ースキャップ6の外周端縁の一部を折り曲げて形成し、前記ドレン穴48を横断 し、かつドレン穴48を形成する側壁50と間隙を介して対向するように設ける 。
【0021】 上記の構成により、ケース1内において凝結した水滴はドレン穴48を介して ケース1の外方へ容易に排出することができる。またドレン穴48の外方への開 口方向は、ケース1およびケースキャップ6の軸線方向に沿っているため、およ びドレン穴48には仕切板49が側壁50に近接して設けられているため、外部 からケース1内への水その他の異物の侵入を防止することができるのである。
【0022】
本考案は以上記述のような構成および作用であるから、下記のような効果を奏 し得る。
【0023】 (1)電源供給部にドレン穴を電気的絶縁状態で設けた構成であるため、部品 点数を削減することができ、組立作業が容易であると共に、製造コストの低減が 可能である。
【0024】 (2)ドレン穴を備えた電源供給部は、本来的に必要な部材であるホルダーベ ースと一体に、かつ樹脂成形手段で同時に成形できるため、部材製作が容易であ る。
【0025】 (3)電源供給部にドレン穴を一体に設けたため、周辺に余剰のスペースを必 要とせず、小型モータの小型化が可能である。 (4)ドレン機能を必要としない標準仕様のものにおけるケースおよびケース キャップと殆ど同一の形状寸法であるため、生産管理が容易である。
【図1】本考案の実施例を示す要部縦断面正面図であ
る。
る。
【図2】本考案の実施例を示す左側面図である。
【図3】図1におけるA−A線断面図である。
【図4】図3におけるB−B線要部断面図である。
【図5】従来のドレン機能を有する小型モータの例を示
す要部横断面図である。
す要部横断面図である。
【図6】従来のドレン機能を有する小型モータの他の例
を示す要部縦断面正面図である。
を示す要部縦断面正面図である。
【図7】従来のドレン機能を有する小型モータの更に他
の例を示す斜視図である。
の例を示す斜視図である。
【図8】図7に示す小型モータの要部拡大断面図であ
る。
る。
【図9】本考案の対象である小型モータの例を示す要部
縦断面正面図である。
縦断面正面図である。
1 ケース 6 ケースキャップ 8 ホルダーベース 41 電源供給部 43 入力端子 48 ドレン穴
Claims (1)
- 【請求項1】 金属材料により有底中空筒状に形成され
かつ内周面に永久磁石(2)を固着してなるケース
(1)と、前記永久磁石(2)に対向する電機子(3)
と整流子(4)とからなる回転子(5)と、前記ケース
(1)の開口部に嵌着されかつ前記整流子(4)と摺動
係合されるブラシ(10)を設けてなるケースキャップ
(6)とからなり、前記ケース(1)の底部とケースキ
ャップ(6)とに設けられた軸受(11),(12)を
介して前記回転子(5)を回転自在に支持してなる小型
モータにおいて、 ケースキャップ(6)の内端面に絶縁性樹脂材料からな
りブラシ(10)を保持するホルダーベース(8)を固
着すると共に、このホルダーベース(8)の外周端部に
回転子(5)の軸線と交差する方向に電源供給部(4
1)を一体にかつケース(1)の外側面から突出するよ
うに設け、前記電源供給部(41)内に前記ブラシ(1
0)と電気的に接続される1対の入力端子(43),
(43)を設け、かつこれらの入力端子(43),(4
3)間に前記ケース(1)の内外に開口するドレン穴
(48)を入力端子(43)と電気的に絶縁した状態で
設け、前記ケースキャップ(6)の外周端縁の一部を折
り曲げて形成した仕切板(49)を前記ドレン穴(4
8)を横断しかつドレン穴(48)を形成する側壁(5
0)と間隙を介して対向させたことを特徴とする小型モ
ータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6577293U JPH0736566U (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | 小型モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6577293U JPH0736566U (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | 小型モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0736566U true JPH0736566U (ja) | 1995-07-04 |
Family
ID=13296660
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6577293U Pending JPH0736566U (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | 小型モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0736566U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09313242A (ja) * | 1996-05-31 | 1997-12-09 | Art Of Heaa:Kk | 移動可能な頭皮の皮脂除去装置 |
JPWO2022079837A1 (ja) * | 2020-10-14 | 2022-04-21 |
-
1993
- 1993-12-09 JP JP6577293U patent/JPH0736566U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09313242A (ja) * | 1996-05-31 | 1997-12-09 | Art Of Heaa:Kk | 移動可能な頭皮の皮脂除去装置 |
JPWO2022079837A1 (ja) * | 2020-10-14 | 2022-04-21 | ||
WO2022079837A1 (ja) * | 2020-10-14 | 2022-04-21 | 三菱電機株式会社 | 電動機、送風機および空気調和装置 |
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