JP7461856B2 - 位置決め治具、位置決めピン締結固定構造、及び位置決め方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークを位置決めした状態で台車に載置するための位置決め治具、位置決めピン締結固定構造、及び位置決め方法に関する。
例えば、自動車等の工業製品の組み立て工場では、ワークを位置決めした状態で台車に載置するための位置決め治具が多く用いられている。
本願出願人は、ワーク位置決め用の第1及び第2の位置決めピンが備わる台車において、移載ロボットを用いてワークを所定位置に位置決めした状態で台車に載置するワーク載置方法の発明を開示している。
特開2002-036039号公報
しかしながら、特許文献1に係るワーク載置方法では、ワークを所定の位置及び姿勢に保持した状態で台車に載置することまではできない。この点、特許文献1に係るワーク載置方法には改良の余地が残されていた。
本発明は、前記実情に鑑みてなされたものであり、ワークを所定の位置及び姿勢に保持した状態で台車に載置する際に用いる位置決めピンを、台車に対する所定の位置及び姿勢に規制可能な位置決め治具を提供することを目的とする。
また、本発明は、ワークを所定の位置及び姿勢に保持した状態で台車に載置する際に用いて好適な位置決めピン締結固定構造を提供することを目的とする。
また、本発明は、ワークを所定の位置及び姿勢に保持した状態で台車に載置する際に用いる位置決めピンを台車に対する所定の位置及び姿勢に規制するための位置決め治具を、台車に対する規範となる位置及び姿勢に位置決めするための位置決め方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、ワークを所定の位置及び姿勢に保持した状態で台車に載置する際に用いる位置決めピンを、台車に対する規範となる位置及び姿勢に位置決めするための位置決め方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、(1)に係る発明は、ワークを所定の位置及び姿勢に保持した状態で台車に載置する際に用いる位置決めピンを、前記台車に対する所定の位置及び姿勢に規制するための位置決め治具であって、前記台車の設置床面に対して平行な取付面を有する治具支持部材と、前記治具支持部材の前記取付面のうち所定の位置に設けられ、前記位置決めピンを規範となる位置及び姿勢に規制するための規制治具と、前記取付面に対する前記規制治具の姿勢を調整するための姿勢調整機構と、を備え、前記規制治具は、前記位置決めピンに備わるピン部を貫通状態で収容する貫通口を備え、前記規制治具の前記貫通口に、規範となる位置及び姿勢を呈する規範位置決めピンのピン部が収容されかつ物理的に拘束された状態で、前記治具支持部材に対する当該規制治具の前記位置及び姿勢が、前記姿勢調整機構を用いて前記規範となる位置及び姿勢に倣って調整されると共に設定されることを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、ワークを所定の位置及び姿勢に保持した状態で台車に載置する際に用いる位置決めピンを、台車に対する所定の位置及び姿勢に規制可能な位置決め治具を得ることができる。
本発明の実施形態に係る位置決め治具、及び位置決めピン締結固定構造が適用される台車を正面から視た概略構成図である。 治具支持部材を上方から視た説明図である。 治具支持部材の要部である支持部を拡大して上方から視た説明図である。 治具支持部材に取り付けられた状態の第1治具を拡大して上方から視た説明図である。 第1治具単体の上面図である。 第1治具単体の側面図である。 第2治具単体の上面図である。 第2治具単体の側面図である。 位置決めピン単体の上面図である。 位置決めピン単体の側面図である。 台車側の取付部材単体の上面図である。 台車側の取付部材単体の側面図である。 本発明の実施形態に係る位置決め治具の使用手順を表す説明図である。 本発明の実施形態に係る位置決め治具の使用手順を表す説明図である。 治具支持部材に取り付けられた状態の第1治具を上方から視た説明図である。 規範位置決め治具を用いて準マスター台車を作成する手順を表す説明図である。 規範位置決め治具を用いて準マスター台車を作成する手順を表す説明図である。 台車側の取付部材に取り付けられた状態の位置決めピンを上方から視た説明図である。
以下、本発明の実施形態に係る位置決め治具、及び位置決めピン締結固定構造について、自動車の組立工場で各種の部品を搬送するための台車に適用するケースを例示し、適宜図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下に示す図面において、共通の機能を有する部材には同一の参照符号を付するものとする。また、部材のサイズ及び形状は、説明の便宜のため、変形又は誇張して模式的に表す場合がある。
〔台車10に適用される位置決め治具11の構成〕
はじめに、台車10に適用される位置決め治具11の構成について、図1A~図1D、図2A、図2B、図3A、図3Bを参照して説明する。
図1Aは、本発明の実施形態に係る位置決め治具11、及び位置決めピン締結固定構造が適用される台車10を正面から視た概略構成図である。図1Bは、治具支持部材13を上方から視た説明図である。図1Cは、治具支持部材13の要部である支持部13dを拡大して上方から視た説明図である。図1Dは、治具支持部材13に取り付けられた状態の第1治具15を拡大して上方から視た説明図である。図2Aは、第1治具15単体の上面図である。図2Bは、第1治具15単体の側面図である。図3Aは、第2治具17単体の上面図である。図3Bは、第2治具17単体の側面図である。
図1Aに示す位置決め治具11は、例えばマテハン機器のような不図示のワークを所定の位置及び姿勢に保持した状態で台車10に載置する際に用いる位置決めピン19を、台車10に対する所定の位置及び姿勢に規制する機能を有する。
前記機能を実現するために、位置決め治具11は、図1Aに示すように、台車10の設置床面10aに対して平行な取付面13aを有する治具支持部材13と、治具支持部材13の取付面13aのうち規範となる位置に設けられ、位置決めピン19を規範となる位置及び姿勢に規制するための第1治具15及び第2治具17と、を備えて構成される。
治具支持部材13は、位置決め治具11を用いて位置決めピン19を台車10に対する所定の位置及び姿勢に規制する際に、図1Aに示すように、一対の支持台21間に架設される板状の金属部材である。台車10の設置床面10aには、垂直に直立するように一対の支柱10bが相互に間隔を置いて設けられる。これら一対の支柱10bにおける頂部のそれぞれに、前記した一対の支持台21が設けられている。
治具支持部材13には、適宜の間隔を置いて肉抜き孔13bが開設されている。また、治具支持部材13には、第1治具15の取り付けに適した方形状の取付孔13c、及びねじ孔(不図示)が開設されている。取付孔13cの寸法は、後記する第2治具17の下半部17aが挿通可能な寸法に設定される。
前記一対の支持台21の天井面21aには、例えば、サイコロの5の目を再現した異形形状の突起部21b(図1A参照)がそれぞれ設けられている。
一方、治具支持部材13の両端のそれぞれには、図1Bに示すように、支持部13dが設けられている。この支持部13dには、図1Cに示すように、前記突起部21bにちょうど嵌り合う嵌合孔13eが開設されている。これにより、台車10に対して治具支持部材13を高い位置決め精度をもって載置することができる。
つまり、台車10の設置床面10aに一対の支柱10bをそれぞれ介して設けた一対の支持台21間に治具支持部材13を架設することで、台車10に対するワークの位置決め可能範囲を、治具支持部材13の周辺領域にまで拡張することができる。
第1治具15は、図1Dに示すように、治具支持部材13に開設された方形状の取付孔13cを覆うように、取付面13aに取り付けられる。方形状の第1治具15のうち四隅のそれぞれには、図2A、図2Bに示すように、締結ねじ挿通用の長孔15aが設けられている。これにより、治具支持部材13の長手方向に沿う第1治具15の取り付け位置が調整可能である。
この長孔15aに六角孔付きの締結ねじ15b(図1D参照)を挿通させてねじ孔に螺合させることによって、第1治具15を治具支持部材13に締結固定する。
また、長孔15aに締結ねじ15bを挿通させるに際し、図1Dに示すように、適宜の厚さのワッシャ、スペーサ、シム等の姿勢調整部材15cを適宜介在させる。これにより、治具支持部材13の取付面13aに対する第1治具15の姿勢(鉛直方向に対する傾斜角度)である第1姿勢が調整可能である。
第1治具15は、前記第1姿勢を調整するための第1姿勢調整機構16を備える。この第1姿勢調整機構16を用いて前記第1姿勢を調整することにより、規範となる位置及び姿勢を呈する規範位置決めピン19Mを備えるマスター台車10M(不図示)に倣って、規範位置決めピン19Mの規範となる位置及び姿勢を、第1治具15の前記第1姿勢としてコピーする。これについて、詳しくは後記する。
第1姿勢調整機構16としては、図1Dに示すように、前記した締結ねじ挿通用の長孔15aと、姿勢調整部材15cとの組み合わせを適宜採用すればよい。
また、第1治具15は、前記第1姿勢を保持して第2治具17(例えば図3B参照)が挿し込み収容される方形状の収容孔部15dを備えて構成されている。この収容孔部15dには、第2治具17の下半部17a(詳しくは次記する)が呈する矩形状の外周壁をぴったり収容可能な矩形状の内周壁が備わっている。収容孔部15dの開口周縁近傍には、すり鉢状の案内傾斜面15e(例えば図6A参照)が形成されている。これにより、収容孔部15dに第2治具17を挿し込み収容させる作業を円滑に行うことができる。
第1治具15は、本発明の「規制治具」に相当する。
第2治具17は、図3A、図3Bに示すように、横断面が方形状の筒状体として構成されている。第2治具17は、第1治具15の収容孔部15dにぴったり挿し込み収容される下半部17aと、位置決めピン19(例えば図6B参照)に備わるピン部19aのうち略方形状の胴体部19a1をぴったり収容する上半部17bと、下半部17a及び上半部17bの境界部分に位置する方形状のフランジ部17cと、を備えて構成される。
このフランジ部17cは、第2治具17の下半部17aが第1治具15の収容孔部15dに挿し込まれると、第1治具15の上面に当接することにより、第1治具15及び第2治具17間の密着性を高めると共に、第2治具17の挿し込み方向の移動を規制する役割を果たす。
また、第2治具17は、位置決めピン19に備わるピン部19aを貫通状態で収容する方形状の貫通口17dを備えて構成されている。貫通口17dの寸法は、ピン部19aの胴体部19a1(例えば図6B参照)をぴったり収容可能な寸法に設定されている。貫通口17dの四隅には、ピン部19aの胴体部19a1に形成された線状の凸状部19a11をそれぞれ収容可能な線状の凹状部17eが形成されている。
第2治具17は、本発明の「規制治具」に相当する。
治具支持部材13、第1治具15、第2治具17、及び第1姿勢調整機構16の組み合わせに係る位置決め治具11は、主としてふたつの機能を有する。
第1は、マスター台車10Mに係る規範位置決めピン19Mが呈する規範となる位置及び姿勢をコピーする機能である。ここで、マスター台車10Mとは、規範となる位置及び姿勢をもって位置決めピン19が固定された台車10を意味する。
第2は、前記コピーした規範となる位置及び姿勢を、準マスター台車10Jに係る位置決めピン19Jに再現する機能である。ここで、準マスター台車10Jとは、規範となる位置決め治具11を用いて位置決めピン19の位置及び姿勢を校正した後の台車10を意味する。
これらふたつの機能を実現する手順について、詳しくは後記する。
位置決めピン19は、図4A、図4Bに示すように、ワークに挿し込まれるピン部19a、及び台車10に備わる取付部材20に固定される台座部19bを備えて構成される。位置決めピン19は、例えば鉄鋼等の金属材料によって形成される。
位置決めピン19のうちピン部19aは、前記胴体部19a1及び先端の尖った尖頭部19a2からなる。前記胴体部19a1は、前記した通り、方形状に形成されている。また、前記胴体部19a1には、ピン部19aの長手方向に沿って延びる稜線上に線状の凸状部19a11が形成されている。胴体部19a1が方形状のような多角形状であること、稜線上に線状の凸状部19a11が形成されていることは、位置決め治具11に対するピン部19aの軸回り方向(すなわち、ワークの軸回り方向)を一意に規制する役割を果たす。
一方、位置決めピン19のうち台座部19bには、図4A、図4Bに示すように、上方から視て方形状の高台部19b1が一体形成されている。この高台部19b1の中央に、前記ピン部19aの根本部19a3が一体形成されている。
台座部19bのうち高台部19b1を挟んで隣接する両脇の部分には、図4A、図4Bに示すように、締結ねじ挿通用の長孔19b2がそれぞれ設けられている。この長孔19b2に、台座部19bを取付部材20に締結固定するための六角孔付きの締結ねじ23(図6F参照)が挿通される。これにより、治具支持部材13の長手方向に沿う位置決めピン19の取り付け位置が調整可能である。
台座部19bの四隅のそれぞれには、姿勢調整ねじ孔19b3が螺設されている。この姿勢調整ねじ孔19b3に、取付部材20に対する台座部19bの姿勢を調整するための六角孔付きの姿勢調整止めねじ27(図6F参照:通称イモねじ)が、その先端部が取付部材20の上面に当接した状態で螺合される。姿勢調整止めねじ27のうち台座部19bの上面から露出した部分には、ロックナット28が螺合される。
これにより、取付部材20に対する台座部19bの姿勢(鉛直方向に対する傾斜角度)である第2姿勢が調整可能である。
要するに、台座部19bは、取付部材20に対する台座部19bの姿勢を調整するための第2姿勢調整機構22を介して、前記規範となる位置及び姿勢を保持し、かつ取付部材20に対して離間した状態で取付部材20に固定される。これにより、前記規範となる位置及び姿勢に位置決めピン19を締結固定することができる。
前記第2姿勢調整機構22は、台座部19b及び取付部材20の間隔を狭める向きの引力が作用する引力作用部31と、台座部19b及び取付部材20の間隔を広げる向きの斥力が作用する斥力作用部33と、から構成される。
取付部材20は、図5A、図5Bに示すように、上方から視て矩形状の、例えば鉄鋼等の金属材料によって形成される。取付部材20のうち、前記締結ねじ23(図6F参照)に対応する部分には、この締結ねじ23が螺合するためのねじ孔25が螺設されている。
つまり、前記締結ねじ23をねじ孔25に螺合させることによって、台座部19b及び取付部材20の間隔を狭める向きの引力が作用する引力作用部31が構成される。
また、姿勢調整止めねじ27の先端部が取付部材20の上面に当接した状態で、台座部19bの四隅に設けた前記姿勢調整ねじ孔19b3のそれぞれに姿勢調整止めねじ27を螺合させることにより、前記規範となる位置及び姿勢を保持し、かつ取付部材20に対して離間した状態で台座部19bを浮上支持することができる。
つまり、台座部19bの四隅に設けた姿勢調整ねじ孔19b3に姿勢調整止めねじ27をその先端部が取付部材20の上面に当接した状態で螺合させると共に、姿勢調整止めねじ27のうち台座部19bの上面から露出した部分にロックナット28を螺合させることによって、台座部19b及び取付部材20の間隔を広げる向きの斥力が作用する斥力作用部33が構成される。
〔台車10に適用される位置決め治具11の使用手順(コピー編)〕
次に、台車10に適用される位置決め治具11の使用手順(コピー編)について、マスター台車10Mに係る規範位置決めピン19Mが呈する規範となる位置及び姿勢を位置決め治具11にコピーする例をあげて、図6A~図6Cを参照して説明する。
図6A、図6Bは、規範となる位置及び姿勢を位置決め治具11にコピーする際の位置決め治具11の使用手順を表す説明図である。図6Cは、治具支持部材13に取り付けられた状態の第1治具15を上方から視た説明図である。
前提として、マスター台車10Mに係る規範位置決めピン19Mは、規範となる位置及び姿勢を呈しているものとする。こうしたマスター台車10Mに係る規範位置決めピン19Mに、マテハン機器のようなワークを嵌め込むように載置すると、不図示の車体に対する各種部品の位置及び姿勢が組立を行う上で良好な状態に置かれる。その結果、自動車の組立工程を円滑に進行させることができる。
そこで、マスター台車10Mに係る規範位置決めピン19Mが呈する規範となる位置及び姿勢を、その他の台車10に係る規範位置決めピン19Mの位置及び姿勢に再現する要請が生じる。
かかる要請に応えるために、まず、マスター台車10Mに係る規範位置決めピン19Mが呈する規範となる位置及び姿勢を、第1姿勢調整機構16を用いて位置決め治具11にコピーする。
はじめに、台車10の設置床面10aに一対の支柱10bをそれぞれ介して設けた一対の支持台21間に、治具支持部材13を架設する。
このとき、治具支持部材13には、第1治具15が緩く仮止めされているものとする。また、第1治具15の収容孔部15dには、図6Aに示すように、マスター台車10Mに係る規範位置決めピン19Mのピン部19Maが挿通されているものとする。
次に、第1治具15の収容孔部15dに、マスター台車10Mに係る規範位置決めピン19Mのピン部19Maを挿通させた状態で、第1治具15の収容孔部15dに第2治具17の下半部17aをフランジ部17cが第1治具15の上面に当接するまで挿し込み装着する。
すると、図6Bに示すように、第1治具15及び第2治具17の組み合わせによって、マスター台車10Mに係る規範位置決めピン19Mのピン部19Maが拘束される。
この拘束状態下において、マスター台車10Mに係る規範位置決めピン19Mの規範となる位置及び姿勢に倣って、緩く仮止めされた第1治具15の位置及び姿勢が校正される。
この校正された第1治具15の位置及び姿勢(第1姿勢)を保持するように、治具支持部材13に対して第1治具15を、第1姿勢調整機構16を用いて締結固定(本止め)する。図6Cに、治具支持部材13に対して第1治具15を締結固定(本止め)した状態を示す。
これにより、マスター台車10Mに係る規範位置決めピン19Mが呈する規範となる位置及び姿勢を、前記した締結ねじ挿通用の長孔15aと姿勢調整部材15cとの組み合わせに係る第1姿勢調整機構16を用いて位置決め治具11にコピーする作業が完了する。こうしたコピー作業が完了した後の位置決め治具11を、以下では、規範位置決め治具11Mと呼ぶ。
〔台車10に適用される位置決め治具11の使用手順(再現編)〕
次に、台車10に適用される位置決め治具11の使用手順(再現編)について、マスター台車10Mに係る規範位置決めピン19Mが呈する規範となる位置及び姿勢を、準マスター台車候補10に係る位置決めピン19に再現する(準マスター台車10Jを作成する)例をあげて、図6D~図6Fを参照して説明する。
図6D、図6Eは、規範位置決め治具11Mを用いて準マスター台車10Jを作成する手順を表す説明図である。図6Fは、台車10側の取付部材20に取り付けられた状態の位置決めピン19を上方から視た説明図である。
マスター台車10Mに係る規範位置決めピン19Mが呈する規範となる位置及び姿勢を、準マスター台車候補10に係る位置決めピン19に再現するにあたり、まず、台車10の設置床面10aに一対の支柱10bをそれぞれ介して設けた一対の支持台21間に、規範位置決め治具11Mに属する治具支持部材13を架設する。
このとき、治具支持部材13には、規範となる位置及び姿勢に倣った位置及び姿勢を保持して第1治具15が締結固定(本止め)されているものとする。また、第1治具15の収容孔部15dには、図6Dに示すように、準マスター台車候補10に係るフリー状態の位置決めピン19のピン部19aが挿通されているものとする。
ただし、準マスター台車候補10に係るフリー状態の位置決めピン19は、取付部材20に対して緩く仮止めされているものとする。そのため、準マスター台車候補10に係るフリー状態の位置決めピン19は、規範位置決め治具11Mに属する第1治具15及び第2治具17によって案内される位置及び姿勢に倣って、その位置及び姿勢を校正することができる。
図6Dに示す(緩く仮止め)例では、台座部19bの四隅に設けた姿勢調整ねじ孔19b3に姿勢調整止めねじ27を、規範となる姿勢に準ずるように、その先端部が取付部材20の上面に当接した状態で螺合させている。
なお、姿勢調整止めねじ27のうち台座部19bの上面から露出した部分に対し、ロックナット28を螺合させていない。また、位置決めピン19の台座部19bを取付部材20に締結固定するための締結ねじ23は、まだねじ孔25に螺合されていない。
次に、規範位置決め治具11Mに属する第1治具15の収容孔部15dに、準マスター台車候補10に係るフリー状態の位置決めピン19のピン部19aを挿通させた状態で、第1治具15の収容孔部15dに第2治具17の下半部17aをフランジ部17cが第1治具15の上面に当接するまで挿し込み装着する。
すると、図6Dに示すように、規範位置決め治具11Mに属する第1治具15及び第2治具17の組み合わせによって、準マスター台車候補10に係るフリー状態の位置決めピン19のピン部19aが拘束される。
この拘束状態下において、準マスター台車候補10に係るフリー状態の位置決めピン19のピン部19aの取付部材20に対する位置及び姿勢が校正される。
この校正後の準マスター台車候補10に係る位置決めピン19のピン部19aの取付部材20に対する位置及び姿勢(第2姿勢)を保持するように、取付部材20に対して位置決めピン19の台座部19bを、引力作用部31及び斥力作用部33の組み合わせに係る第2姿勢調整機構22を用いて締結固定(本止め)する。図6E、図6Fに、取付部材20に対して位置決めピン19の台座部19bを締結固定(本止め)した状態を示す。
これにより、マスター台車10Mに係る規範位置決めピン19Mが呈する規範となる位置及び姿勢を、前記した締結ねじ挿通用の長孔19b2と姿勢調整止めねじ27とを含む第2姿勢調整機構22を用いて、準マスター台車候補10に係る位置決めピン19に再現する作業が完了する。こうした再現作業が完了した後の準マスター台車候補10を、本明細書では、準マスター台車10Jと呼ぶ。また、前記再現作業が完了した後の準マスター台車候補10に係る位置決めピン19を、本明細書では、準マスター台車10Jに係る位置決めピン19Jと呼ぶ。
〔位置決め治具11、及び位置決めピン締結固定構造の作用効果〕
次に、本発明の実施形態に係る位置決め治具11、及び位置決めピン締結固定構造の作用効果について説明する。
第1~第3の観点に基づく位置決め治具11は、ワークを所定の位置及び姿勢に保持した状態で台車10に載置する際に用いる位置決めピン19を、台車10に対する所定の位置及び姿勢に規制する役割を果たす点で共通している。
ただし、第1の観点に基づく位置決め治具11は、第1治具15及び第2治具17を「規制治具」として上位概念で表現している点が、第2又は第3の観点に基づく位置決め治具11と相違している。
すなわち、第1の観点に基づく位置決め治具11は、台車10の設置床面10aに対して平行な取付面13aを有する治具支持部材13と、治具支持部材13の取付面13aのうち所定の位置に設けられ、位置決めピン19を規範となる位置及び姿勢に規制するための規制治具15、17と、取付面13aに対する規制治具15、17の姿勢を調整するための姿勢調整機構16と、を備える。
規制治具15、17は、位置決めピン19に備わるピン部19aを貫通状態で収容する貫通口17dを備える。規制治具15、17の貫通口17dに、規範となる位置及び姿勢を呈する規範位置決めピン19M(図6A参照)のピン部19Maが収容された状態で、規制治具15、17の姿勢が、姿勢調整機構16を用いて前記規範となる姿勢に倣って調整される。
第1の観点に基づく位置決め治具11によれば、取付面13aに対する規制治具15、17の姿勢が、姿勢調整機構16を用いて規範位置決めピン19Mが呈する規範となる位置及び姿勢に倣って調整されるため、位置決めピン19を、規範となる位置及び姿勢に規制するための環境を整えることができる。
また、第2及び第3の観点に基づく位置決め治具11は、台車10の設置床面に対して平行な取付面13aを有する治具支持部材13と、治具支持部材13の取付面13aのうち所定の位置に設けられ、位置決めピン19を規範となる位置及び姿勢に規制するための第1治具15及び第2治具17と、取付面13aに対する第1治具15の姿勢である第1姿勢を調整するための第1姿勢調整機構16と、を備える点で共通している。
ただし、第2の観点に基づく位置決め治具11は、第1の観点に基づく位置決め治具11と同様に、位置決めピン19を、規範となる位置及び姿勢に規制するための環境を整える機能を有する点で、第3の観点に基づく位置決め治具11と相違している。
すなわち、第2の観点に基づく位置決め治具11において、第1治具15は、第2治具17が前記第1姿勢を保持して挿し込み収容される収容孔部15dを備える。第2治具17は、位置決めピン19に備わるピン部19aを貫通状態で収容する貫通口17dを備える。第1治具15の収容孔部15dに第2治具17が前記第1姿勢を保持して挿し込み収容され、かつ、第2治具17の貫通口17dに、規範となる位置及び姿勢を呈する規範位置決めピン19M(図6A参照)のピン部19Maが収容された状態で、前記第1姿勢が、第1姿勢調整機構16を用いて前記規範となる姿勢に倣って調整される。
第2の観点に基づく位置決め治具11によれば、取付面13aに対する第1治具15の姿勢である第1姿勢が、第1姿勢調整機構16を用いて規範位置決めピン19Mが呈する規範となる位置及び姿勢に倣って調整されるため、第1の観点に基づく位置決め治具11と同様に、位置決めピン19を、規範となる位置及び姿勢に規制するための環境を整えることができる。
第3の観点に基づく位置決め治具11は、フリー状態の位置決めピン19が、規範となる位置及び姿勢に現に規制される点で、第2の観点に基づく位置決め治具11と相違している。
すなわち、第3の観点に基づく位置決め治具11において、第1治具15は、第2治具17が前記第1姿勢を保持して挿し込み収容される収容孔部15dを備える。第2治具17は、位置決めピン19に備わるピン部19aを貫通状態で収容する貫通口17dを備える。第1姿勢は、第1姿勢調整機構16を用いて規範となる姿勢に倣って調整されている。
第1治具15の収容孔部15dに第2治具17が前記第1姿勢を保持して挿し込み収容され、かつ、第2治具17の貫通口17dに、フリー状態の位置決めピン19のピン部19aが収容された状態で、当該フリー状態の位置決めピン19が規範となる位置及び姿勢に規制される。
第3の観点に基づく位置決め治具11によれば、第1治具15の収容孔部15dに第2治具17が前記第1姿勢を保持して挿し込み収容され、かつ、第2治具17の貫通口17dに、フリー状態の位置決めピン19のピン部19aが収容された状態で、当該フリー状態の位置決めピン19が規範となる位置及び姿勢に規制されるため、位置決めピン19を、規範となる位置及び姿勢に現に規制することができる。
また、第4の観点に基づく位置決め治具11は、第2又は第3の観点に基づく位置決め治具11であって、第1治具15の収容孔部15dには、第2治具17の(下半部17aに備わる)矩形状の外周壁をぴったり収容可能な矩形状の内周壁が備わっており、第2治具17の貫通口17dには、位置決めピン19のピン部19aに形成された線状の凸状部19a11をそれぞれ収容可能な線状の凹状部17eが形成されている。
第4の観点に基づく位置決め治具11によれば、位置決めピン19のピン部19aの軸回り方向(すなわち、ワークの軸回り方向)を一意に規制することができる。
また、第5の観点に基づく位置決めピン締結固定構造は、第3の観点に基づく位置決め治具11を用いて規範となる位置及び姿勢に規制されているフリー状態の位置決めピン19を、台車10の側の取付部材20に締結固定する役割を果たす。
フリー状態の位置決めピン19は、ワークに挿し込まれるピン部19a及び取付部材20に固定される台座部19bを備える。台座部19bが、取付部材20に対する台座部19bの姿勢である第2姿勢を調整するための第2姿勢調整機構22を介して、規範となる位置及び姿勢を保持し、かつ、取付部材20に対して離間した状態で当該取付部材20に締結固定される。
第5の観点に基づく位置決めピン締結固定構造によれば、第2姿勢調整機構22を用いた第2姿勢の調整によって、台座部19bが、規範となる位置及び姿勢を保持し、かつ、取付部材20に対して離間した状態で当該取付部材20に締結固定されるため、フリー状態の位置決めピン19を取付部材20に規範となる位置及び姿勢をもって精確に締結固定することができる。
また、第6の観点に基づく位置決めピン締結固定構造は、第2の観点に基づく位置決めピン締結固定構造であって、第2姿勢調整機構22は、台座部19b及び取付部材20の間隔を狭める向きの引力が作用する引力作用部31と、台座部19b及び取付部材20の間隔を広げる向きの斥力が作用する斥力作用部33と、から構成される。
第6の観点に基づく位置決めピン締結固定構造では、台座部19b及び取付部材20の間には、引力作用部31によって台座部19b及び取付部材20の間隔を狭める向きの引力が作用すると共に、斥力作用部33によって台座部19b及び取付部材20の間隔を広げる向きの斥力が作用する。
第6の観点に基づく位置決めピン締結固定構造によれば、台座部19b及び取付部材20の間には、引力作用部31によって台座部19b及び取付部材20の間隔を狭める向きの引力が作用すると共に、斥力作用部33によって台座部19b及び取付部材20の間隔を広げる向きの斥力が作用するため、フリー状態の位置決めピン19を取付部材20に、規範となる位置及び姿勢をもって精確かつ強固に締結固定することができる。
また、第7の観点に基づく位置決めピン締結固定構造は、第6の観点に基づく位置決めピン締結固定構造であって、斥力作用部33は、引力作用部31を囲むように複数配設されている。
また、第7の観点に基づく位置決めピン締結固定構造によれば、斥力作用部33は、引力作用部31を囲むように複数配設されているため、台座部19b及び取付部材20の間隔を狭める向きの引力を、台座部19bの中央部付近に作用させると共に、台座部19b及び取付部材20の間隔を広げる向きの斥力を、台座部19bの周縁部付近に作用させることができる。このため、引力及び斥力という相互に向きの異なる力を、台座部19b及び取付部材20の間にバランス良く作用させることができる。
その結果、フリー状態の位置決めピン19を取付部材20に、規範となる位置及び姿勢をもっていっそう精確かつ強固に締結固定することができる。
〔第8の観点に基づく位置決め方法(調整時)の作用効果〕
次に、第8の観点に基づく位置決め方法の作用効果について説明する。
第8の観点に基づく位置決め方法は、ワークを所定の位置及び姿勢に保持した状態で台車10に載置する際に用いる位置決めピン19を台車10に対する所定の位置及び姿勢に規制するための位置決め治具11を、台車10に対する規範となる位置及び姿勢に位置決め調整するためのものである。
第8の観点に基づく位置決め治具11は、台車10の設置床面10aに対して平行な取付面13aを有する治具支持部材13と、位置決めピン19を規範となる位置及び姿勢に規制するための規制治具15、17と、取付面13aに対する規制治具15、17の姿勢を調整するための姿勢調整機構16と、を備える。
規制治具15、17は、位置決めピン19に備わるピン部19aを貫通状態で収容する貫通口17dを備える。
第8の観点に基づく位置決め方法は、治具支持部材13の取付面13aのうち所定の位置に規制治具15、17をセットする工程と、規制治具15、17の貫通口17dに、規範となる位置及び姿勢を呈する規範位置決めピン19Mのピン部19Maを収容する工程と、規制治具15、17の貫通口17dに規範位置決めピン19Mのピン部19Maが収容された状態で、規制治具15、17の姿勢を、姿勢調整機構16を用いて規範となる姿勢に倣って調整する工程と、を有し、位置決め治具11を、台車10に対する規範となる位置及び姿勢に位置決め調整する。
第8の観点に基づく位置決め方法では、まず、治具支持部材13の取付面13aのうち所定の位置に規制治具15、17をセットする。次に、規制治具15、17の貫通口17dに、規範となる位置及び姿勢を呈する規範位置決めピン19Mのピン部19Maを収容する。次に、規制治具15、17の貫通口17dに規範位置決めピン19Mのピン部19Maが収容された状態で、規制治具15、17の姿勢を、姿勢調整機構16を用いて規範となる姿勢に倣って調整する。
第8の観点に基づく位置決め方法によれば、取付面13aに対する規制治具15、17の姿勢が、姿勢調整機構16を用いて規範位置決めピン19Mが呈する規範となる位置及び姿勢に倣って調整されるため、位置決めピン19を、規範となる位置及び姿勢に位置決めするための環境を整えることができる。
〔第9の観点に基づく位置決め方法(再現時)の作用効果〕
次に、第9の観点に基づく位置決め方法の作用効果について説明する。
第9の観点に基づく位置決め方法は、ワークを所定の位置及び姿勢に保持した状態で台車10に載置する際に用いる位置決めピン19を、台車10に対する規範となる位置及び姿勢に位置決め規制するためのものである。
第9の観点に基づく位置決め治具11は、第8の観点に基づく位置決め治具11と同様に、台車10の設置床面10aに対して平行な取付面13aを有する治具支持部材13と、位置決めピン19を規範となる位置及び姿勢に規制するための規制治具15、17と、取付面13aに対する規制治具15、17の姿勢を調整するための姿勢調整機構16と、を備える。
規制治具15、17は、位置決めピン19に備わるピン部19aを貫通状態で収容する貫通口17dを備える。
第9の観点に基づく位置決め方法は、規制治具15、17の姿勢を、姿勢調整機構16を用いて規範となる姿勢に倣って予め調整する工程と、規制治具15、17の貫通口17dに、フリー状態の位置決めピン19のピン部19aを収容する工程と、規制治具15、17の貫通口17dにフリー状態の位置決めピン19のピン部19aが収容された状態で、当該フリー状態の位置決めピン19を規範となる位置及び姿勢に規制する工程と、を有し、フリー状態の位置決めピン19を、規範となる位置及び姿勢に位置決め規制する。
第9の観点に基づく位置決め方法では、まず、規制治具15、17の姿勢を、姿勢調整機構16を用いて規範となる姿勢に倣って予め調整する。次に、規制治具15、17の貫通口17dに、フリー状態の位置決めピン19のピン部19aを収容する。次に、規制治具15、17の貫通口17dにフリー状態の位置決めピン19のピン部19aが収容された状態で、当該フリー状態の位置決めピン19を規範となる位置及び姿勢に規制する。
第9の観点に基づく位置決め方法によれば、規制治具15、17の貫通口17dにフリー状態の位置決めピン19のピン部19aが収容された状態で、当該フリー状態の位置決めピン19が、規範となる位置及び姿勢に規制されるため、フリー状態の位置決めピン19を、規範となる位置及び姿勢に位置決め規制するための環境を整えることができる。
〔その他の実施形態〕
以上説明した実施形態は、本発明の具現化の例を示したものである。したがって、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならない。本発明はその要旨又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形態で実施することができるからである。
10 台車
10M マスター台車
10J 準マスター台車
11 位置決め治具
11M 規範位置決め治具
13 治具支持部材
15 第1治具(規制治具)
16 第1姿勢調整機構(姿勢調整機構)
17 第2治具(規制治具)
17d 貫通口
17e 凹状部
19 位置決めピン
19a11 凸状部
19M 規範位置決めピン
19a ピン部
19b 台座部
20 取付部材
22 第2姿勢調整機構
31 引力作用部
33 斥力作用部

Claims (9)

  1. ワークを所定の位置及び姿勢に保持した状態で台車に載置する際に用いる位置決めピンを、前記台車に対する所定の位置及び姿勢に規制するための位置決め治具であって、
    前記台車の設置床面に対して平行な取付面を有する治具支持部材と、
    前記治具支持部材の前記取付面のうち所定の位置に設けられ、前記位置決めピンを規範となる位置及び姿勢に規制するための規制治具と、
    前記取付面に対する前記規制治具の姿勢を調整するための姿勢調整機構と、を備え、
    前記規制治具は、前記位置決めピンに備わるピン部を貫通状態で収容する貫通口を備え、
    前記規制治具の前記貫通口に、規範となる位置及び姿勢を呈する規範位置決めピンのピン部が収容されかつ物理的に拘束された状態で、前記治具支持部材に対する当該規制治具の前記位置及び姿勢が、前記姿勢調整機構を用いて前記規範となる位置及び姿勢に倣って調整されると共に設定される
    ことを特徴とする位置決め治具。
  2. ワークを所定の位置及び姿勢に保持した状態で台車に載置する際に用いる位置決めピンを、前記台車に対する所定の位置及び姿勢に規制するための位置決め治具であって、
    前記台車の設置床面に対して平行な取付面を有する治具支持部材と、
    前記治具支持部材の前記取付面のうち所定の位置に設けられ、前記位置決めピンを規範となる位置及び姿勢に規制するための第1治具及び第2治具と、
    前記取付面に対する前記第1治具の姿勢である第1姿勢を調整するための第1姿勢調整機構と、を備え、
    前記第1治具は、前記第2治具が前記第1姿勢を保持して挿し込み収容される収容孔部を備え、
    前記第2治具は、前記位置決めピンに備わるピン部を貫通状態で収容する貫通口を備え、
    前記第1治具の前記収容孔部に前記第2治具が前記第1姿勢を保持して挿し込み収容され、かつ、前記第2治具の前記貫通口に、規範となる位置及び姿勢を呈する規範位置決めピンのピン部が収容された状態で、前記第1姿勢が、前記第1姿勢調整機構を用いて前記規範となる姿勢に倣って調整される
    ことを特徴とする位置決め治具。
  3. ワークを所定の位置及び姿勢に保持した状態で台車に載置する際に用いる位置決めピンを、前記台車に対する所定の位置及び姿勢に規制するための位置決め治具であって、
    前記台車の設置床面に対して平行な取付面を有する治具支持部材と、
    前記治具支持部材の前記取付面のうち所定の位置に設けられ、前記位置決めピンを規範となる位置及び姿勢に規制するための第1治具及び第2治具と、
    前記取付面に対する前記第1治具の姿勢である第1姿勢を調整するための第1姿勢調整機構と、を備え、
    前記第1治具は、前記第2治具が前記第1姿勢を保持して挿し込み収容される収容孔部を備え、
    前記第2治具は、前記位置決めピンに備わるピン部を貫通状態で収容する貫通口を備え、
    前記第1姿勢は、前記第1姿勢調整機構を用いて前記規範となる姿勢に倣って調整されており、
    前記第1治具の前記収容孔部に前記第2治具が前記第1姿勢を保持して挿し込み収容され、かつ、前記第2治具の前記貫通口に、フリー状態の位置決めピンのピン部が収容された状態で、当該フリー状態の位置決めピンを規範となる位置及び姿勢に規制する
    ことを特徴とする位置決め治具。
  4. 請求項2又は3に記載の位置決め治具であって、
    前記第1治具の前記収容孔部には、前記第2治具の矩形状の外周壁をぴったり収容可能な矩形状の内周壁が備わっており、
    前記第2治具の前記貫通口には、前記位置決めピンの前記ピン部に周回状に形成された複数の凸状部をそれぞれ収容可能な複数の凹状部が形成されている
    ことを特徴とする位置決め治具。
  5. 請求項3に記載の位置決め治具を用いて前記規範となる位置及び姿勢に規制されているフリー状態の位置決めピンを、前記台車の側の取付部材に締結固定するための位置決めピン締結固定構造であって、
    前記フリー状態の位置決めピンは、前記ワークに挿し込まれるピン部及び前記取付部材に固定される台座部を備え、
    前記台座部が、前記取付部材に対する当該台座部の第2姿勢を調整するための第2姿勢調整機構を介して、前記規範となる位置及び姿勢を保持し、かつ、前記取付部材に対して離間した状態で当該取付部材に締結固定される
    ことを特徴とする位置決めピン締結固定構造。
  6. 請求項5に記載の位置決めピン締結固定構造であって、
    前記第2姿勢調整機構は、前記台座部及び前記取付部材の間隔を狭める向きの引力が作用する引力作用部と、前記台座部及び前記取付部材の間隔を広げる向きの斥力が作用する斥力作用部と、から構成される
    ことを特徴とする位置決めピン締結固定構造。
  7. 請求項6に記載の位置決めピン締結固定構造であって、
    前記斥力作用部は、前記引力作用部を囲むように複数配設されている
    ことを特徴とする位置決めピン締結固定構造。
  8. ワークを所定の位置及び姿勢に保持した状態で台車に載置する際に用いる位置決めピンを前記台車に対する所定の位置及び姿勢に規制するための位置決め治具を、前記台車に対する規範となる位置及び姿勢に位置決めするための位置決め方法であって、
    前記位置決め治具は、
    前記台車の設置床面に対して平行な取付面を有する治具支持部材と、
    前記位置決めピンを規範となる位置及び姿勢に規制するための規制治具と、
    前記取付面に対する前記規制治具の姿勢を調整するための姿勢調整機構と、を備え、
    前記規制治具は、前記位置決めピンに備わるピン部を貫通状態で収容する貫通口を備え、
    前記治具支持部材の前記取付面のうち所定の位置に前記規制治具をセットする工程と、
    前記規制治具の前記貫通口に、規範となる位置及び姿勢を呈する規範位置決めピンのピン部を収容する工程と、
    前記規制治具の前記貫通口に前記規範位置決めピンのピン部が収容されかつ物理的に拘束された状態で、前記治具支持部材に対する当該規制治具の前記位置及び姿勢を、前記姿勢調整機構を用いて前記規範となる位置及び姿勢に倣って調整すると共に設定する工程と、を有し、
    前記位置決め治具を、前記台車に対する規範となる位置及び姿勢に設定する
    ことを特徴とする位置決め方法。
  9. ワークを所定の位置及び姿勢に保持した状態で台車に載置する際に用いる位置決めピンを、前記台車に対する規範となる位置及び姿勢に位置決めするための位置決め方法であって、
    前記位置決めピンを前記台車に対する所定の位置及び姿勢に規制するための位置決め治具は、
    前記台車の設置床面に対して平行な取付面を有する治具支持部材と、
    前記位置決めピンを規範となる位置及び姿勢に規制するための規制治具と、
    前記取付面に対する前記規制治具の姿勢を調整するための姿勢調整機構と、を備え、
    前記規制治具は、前記位置決めピンに備わるピン部を貫通状態で収容する貫通口を備え、
    前記規制治具の姿勢を、前記姿勢調整機構を用いて前記規範となる姿勢に倣って予め調整する工程と、
    前記規制治具の前記貫通口に、フリー状態の位置決めピンのピン部を収容する工程と、
    前記規制治具の前記貫通口に前記フリー状態の位置決めピンのピン部が収容された状態で、当該フリー状態の位置決めピンを規範となる位置及び姿勢に規制する工程と、を有し、
    前記フリー状態の位置決めピンを、規範となる位置及び姿勢に位置決めする
    ことを特徴とする位置決め方法。
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