JP7461790B2 - 吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吐出装置に関する。
従来、流動物が収容された収容体と、ピストンの押し下げによって流動物を吐出可能なポンプユニットとを備えた吐出器を複数備え、各吐出器から吐出される流動物の量の比を変更可能な吐出装置が知られている。
例えば、特許文献1には、貯留部102にそれぞれ入った少なくとも2つの成分の容量配分のための比例的取り出し容器であって、各貯留部102と連結した2つのポンプ手段12a、12bと、ポンプ手段12a、12bと作用的に連係した成分量の比の調節のための調節手段と、成分を外に取り出すための取り出し容器ノズル52とを具えたものが開示されている。特許文献1に開示の構成では、調節手段が、回動可能な伝達部材38であって、ポンプ手段12a、12bに直接的又は間接的に接触しており、縦軸Hを中心として、ほぼ横方向の回転軸40とともにポンプ手段12a、12bに対して回転可能である。これにより、ポンプ手段12a、12bの送出ボリューム若しくはポンプ手段12a、12bのストローク(ポンプ手段12a、12bのプランジャ26の押下距離)を、縦軸Hを中心とする回動軸40の位置に依存して調節可能である。
特表2002-522187号公報
特許文献1に開示された構成では、伝達部材38を、回動軸40を中心として下方に押すことで、伝達部材38がポンプ12a、12bのプランジャ26に接触し、プランジャ26が下方に押されて成分が吐出するようになっている。しかしながら、特許文献1に開示の構成では、伝達部材38によってプランジャ26を押し下げる際に、伝達部材38がプランジャ26に対して回転方向に滑る等して、意図せず伝達部材38の位置がずれてしまう場合がある。その場合、所望の位置でプランジャ26の押し下げができず、複数の成分を所望の量比で吐出できないことがある。
上記の点に鑑みて、本発明の一態様は、複数の吐出器にそれぞれ収容されている複数の流動物を、所望の量比でより確実に吐出できる吐出装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様による吐出装置は、ステムを押し下げることによって収容体内の流動物を吐出可能なポンプユニットをそれぞれ有する2つの吐出器を備えた吐出装置であって、前記2つの吐出器の上に配置され、前記ステムを、押下距離を変更可能にそれぞれ押下可能な2つの押下部を有するダイヤルを支持する支持体を備え、前記ダイヤル及び前記支持体の一方に係止部が設けられ、他方に前記係止部がそれぞれ係合可能な複数の凹部が設けられている。
本発明の一態様によれば、複数の吐出器にそれぞれ収容されている複数の流動物を、所望の量比でより確実に吐出できる吐出装置を提供できる。
本発明の一実施形態による吐出装置の斜視図である。 図1の吐出装置の分解図である。 図1の吐出装置のI-I断面の部分拡大図である。 ダイヤルの上面図、前面図、及び下面図である。 押込ボタン及び上部カバーを取り去った状態の上面図であって、ダイヤルの回転について説明するための図である。 図1のII-II線断面図であって、吐出装置の吐出時の動作について説明するための図である。 支持体の上面図、前面図、及び下面図である。 ダイヤルと支持体とが結合した部分の、上面図、前面図、及び下面図である。 押下部による押し下げ動作について説明する図である。 押下部による押し下げ動作について説明する図である。 支持体の一部を示す斜視図である。 ダイヤルの一部を示す部分破断斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明するが、本発明は、明細書及び図面に示された形態に限定されることはない。
図1に、本実施形態の斜視図を示す。図1には、例として、2つの吐出器1A及び1Bを備えた吐出装置100を示す。また、図2に、図1の吐出装置100の分解図を示す。図3には、図1のI-I線断面の部分拡大図を示す。吐出装置100に含まれる吐出器1A、1Bは、流動物がそれぞれ収容された収容体10A、10Bと、流動物を収容体10A、10Bからそれぞれ吐出できるポンプユニット20A、20Bとを備えている。また、流動物は、吐出装置100の側面側(収容体10A、1B又は吐出器1A、1Bの側面側)から吐出されるように構成されている。すなわち、吐出器1A、1Bの吐出口75A、75Bは側面側に配置されている。
本明細書及び図面においては、吐出器1A、1Bが配置された方向(並んだ方向)をx方向とし、x方向に直交する方向であって吐出器1A、1Bの軸方向(ポンプユニット20A、20Bの軸方向)をz方向とし、x方向及びz方向に直交する方向をy方向とする。明細書においては、x方向を左右方向、y方向を前後方向、z方向を上下方向と呼ぶ場合がある。そして、吐出器1A、1Bの吐出口が配置されている側に向かう方向を前方向、その反対に向かう方向を後方向と呼び、吐出装置100を前面視で左に向かう方向を左方向、その反対に向かう方向を右方向と呼び、吐出装置100を通常の使用方法で使用する場合に上となる側に向かう方向を上方向、その反対に向かう方向を下方向と呼ぶ場合がある。
本形態による吐出装置によって吐出される流動物は、少なくとも吐出時に流動性を示し、吐出装置100の吐出口から吐出装置100の外部へと押し出されることができれば限定されない。流動物は、液状物、例えば純物質の液体又は液体混合物であってもよい。さらに、流動物は、例えば、溶液、及びエマルジョン、サスペンション等の分散液等であってもよく、ゲル、スラリー、ペースト、クリーム等と呼ばれる状態のものであってよい。流動物は、粉体を含んでいてよいし、粉体を主として含む、又は粉体から実質的になる若しくは粉体からなっていてもよい。また、流動物には、上記流動物と、窒素、希ガス、空気等の気体とが混合されて泡状(フォーム状)で収容体に収容されているものが含まれるし、吐出器1A、1Bを作動させることによって、上記気体と混合されて泡状に吐出されるものも含まれる。流動物は、水と同様の粘度又は水より小さい粘度を有する状態のものであってもよいし、水より高い粘度を有するペースト状又はクリーム状のものであってよい。本形態による吐出装置100によって吐出される流動物の粘度は、30℃で3000~150000mPa・sであると好ましく、5000~30000mPa・sであるとより好ましい。
流動物は、化粧水、乳液、フェイスクリーム、美容液、洗顔料、クレンジング剤等のスキンケア製品若しくは基礎化粧品、ファンデーション、化粧下地、コンシーラー、リキッドアイシャドー、リキッドチーク、液状リップ製品等のメーキャップ化粧品、日焼け止め剤、ハンドソープ、ボディソープ、ヘアシャンプー、染毛剤、スタイリング剤、ハンドクリーム、ボディクリーム、ボディローション等のパーソナルケア製品(衛生日用品)、フレグランス製品等であってよい。
本形態の吐出装置100では、異なる性質を備えた複数種の流動物を吐出器1A、1Bからそれぞれ吐出させることができる。そして、使用者は、使用時の都度、吐出器1A、1Bから吐出させる流動物の量の比を変更することができる。よって、使用者は、自らの状況、好み等に対応させた比で複数種の流動物を同時に吐出させた後、これらの流動物を手に取って混合して所望の特性を有する混合物を得ることができる。例えば、マット感を向上させる成分を多く含むファンデーションと、ツヤ感を向上させる成分を多く含むファンデーションとを、それぞれ吐出器1A及び1Bに収容しておくことができる。そして、本形態による機構を用いることによって、吐出装置100の使用時の都度、使用者の希望に応じて、吐出器1A及び吐出器1Bから吐出させる流動物の量の比を調整することによって、所望の質感を提供し得るファンデーション混合物を構成可能なファンデーション成分を得ることができる。このように、本形態による吐出装置100は、化粧品又はパーソナルケア製品のため、特にファンデーション等のメーキャップ製品、乳液等のスキンケア製品のための吐出装置として好適に用いることができる。
吐出器1A、1Bは、流動物を吐出可能な公知の吐出器であってよい。例えば、吐出器1A、1Bはそれぞれ、収容体10A、10Bと、収容体10A、10Bの上に配置されたポンプユニット20A、20Bと備えたポンプ式吐出器とすることができる。ポンプユニット20A、20Bにおけるポンプの形式は特に限定されず、流動物を吐出させる吐出器又はディスペンサで使用される公知の形式であってよい。ポンプユニット20A、20Bは、例えば、ステム若しくはピストンを摺動させることによってポンプユニットにおける室内の圧力を変更可能であり、室内の圧力が高められた時に流動物を吐出可能なものであってよい。
図3に示されるように、ポンプユニット20A、20Bは、上下方向(z方向)に摺動可能なステム22A、22Bをそれぞれ備えている。ステム22A、22Bは、収容体10A、10Bに対して相対的に摺動可能であって、吐出器1A、1Bを作動させる(吐出装置100及び吐出器の吐出動作を行う)際には、収容体10A、10Bに向かって、すなわち下方向に押し下げることができる。図3に示されるように、ポンプユニット20A、20Bは、流動物が中空のステム22A、22B内を通って移送されるのものであってよい。また、ポンプユニット20A、20Bは、その他の公知の方式でステム22A、22Bが摺動して吐出器1A、1Bを作動させるものであってもよい。ステム22A、22Bは、公知の形式でばね等によって付勢されていてよい。これにより、ステム22A、22Bが押圧されて摺動された後、押圧が解除された際に作動前の元の位置に戻ることができる。
ポンプユニット20A、20Bによって収容体10A、10Bから送り出された流動物はそれぞれ、吐出器1A、1B内の所定の流路を通って、所定の吐出口からそれぞれ吐出装置100の外部へと吐出させることができる。本形態では、吐出器1A、1Bはそれぞれノズル部70A、70Bを含み、ポンプユニット20A、20Bによって押し出された流動物は、ノズル部70A、70B内の流路を通って吐出口75A、75Bから吐出装置100の外部へ吐出するよう構成されている。
図1~図3に示す形態では、ノズル部70A、70Bはそれぞれ、ステム22A、22Bの上に配置されている。、ステム22A、22Bを摺動させるために使用者によって加えられる圧力を受容し得る押圧受部71A、71Bと、押圧受部71A、71Bに接続され且つ吐出口75A、75Bを備えたノズル主体72A、72Bとを有している。押圧受部71A、71Bはそれぞれ、ステム22A、22Bに接続されている。
ステム22A、22Bとノズル部70A、70Bとはそれぞれ流体連通している。より具体的には、ステム22A、22B、押圧受部71A、71B、及びノズル主体72A、72Bは流体連通しており、収容体10A、10Bに収容されている流動物はこの順に移送され吐出され得る。すなわち、流動物は、中空のステム22A、22B内の空間を通って上方向に移動し、さらに、押圧受部71A、71B内の流路及びノズル主体72A、72B内の流路を順に通ってx方向に導かれ、前面の中央に配置された吐出口75A、75Bからそれぞれ吐出され得る。
本形態では、ノズル部70Aとノズル部70Bとは別個になっており、連通していない。別言すると、2種の流動物を別々に、吐出口75A、75Bそれぞれから外部へと吐出できる。すなわち、本吐出装置100では、2種の流動物が外部へ吐出される前に混合されることがないので、混合によって粘度等の特性が変化し得るような2種の流動物を収容体10A、10Bにそれぞれ収容していたとしても、2種の流動物が吐出装置100内で詰まる可能性を低減できる。
本形態では、吐出器1A、1Bは同じ構成を有する。すなわち、ポンプユニット20A、20Bは同じ構成を有する。しかし、吐出器1A、1Bは、ステム(若しくはピストン)を摺動させることによって流動物を吐出可能なものであれば、異なる構成を有していてもよい。なお、ポンプユニット20A、20Bは、流動物をそのまま吐出させるものであってもよいし、流動物を気体と混合して泡状に吐出させるものであってもよい。
吐出器1A、1Bから吐出される流動物の量は、ポンプユニット20A、20Bに含まれるステム22A、22Bが押し込まれる又は押し下げられる距離(押下距離と呼ぶ)によって変更され得る。本形態による吐出装置100は、吐出器1A、1Bの上にダイヤル40を備えており(図1~図3)、このダイヤル40によって、ポンプユニット20A、20Bに含まれるステム22A、22Bの押下距離を調整でき、吐出器1A、1Bから吐出される流動物の量の比を調整することができる。以下、ダイヤル40及びダイヤル40の機能に関連する部材についてより詳細に説明する。
ダイヤル40は、全体として円盤状である。また、吐出装置100において、ダイヤル40は、その面方向がx-y平面に沿うように配置されており、ダイヤル40の中心を通って上下方向(z方向)に沿って延びる回転軸線Rを中心として、吐出器1A、1Bに対して相対的に回転可能な部材である。
図4に、ダイヤル40の拡大図を示す。図4(a)は、ダイヤル40の上面図であり、図4(b)は、ダイヤル40の前面図であり、図4(c)は、ダイヤル40の下面図である。図4に示されるように、ダイヤル40は、平面視で全体として円形状の主体41を有する。また、上述のダイヤル40の回転軸線Rは、主体41の中心を通る線となる。
ダイヤル40は、周縁から突出するアーム43A、43Bを備えており、当該アーム43A、43Bのそれぞれの先端に、押下部42A、42Bが設けられている。すなわち、押下部42A、42Bは、主体41の周縁から離れた位置に配置されている。押下部42A、42Bは、主体41から下方に突出して形成されている。また、ダイヤル40を吐出装置100に装着した状態では、押下部42A、42Bは、吐出装置100の前面視で、回転軸線Rの左右それぞれに配置される。そして、押下部42A、42Bはそれぞれ、吐出器1A、1Bに含まれるポンプユニット20A、20Bのステム22A、22Bを、直接又は別の部材を介して下方に押し下げることができる(後に詳述)。
なお、ダイヤル40は、図4に示されるように必ずしもアーム43A、43Bを有していなくともよく、押下部42A、42Bは、ダイヤル40の主体41に直接、例えば主体41の下側の面にから下方に突出する突出部として設けられていてもよい。
ダイヤル40は、上述のように吐出器1A、1Bに対して相対回転可能に取り付けられているので、ダイヤル40を回転軸線Rを中心として回転させることで、ダイヤル40の押下部42A、42Bの位置を移動させることができる。すなわち、ダイヤル40の回転によって、ダイヤル40の押下部42A、42Bがダイヤル40の主体41とともに回転し、その位置が変更される。より具体的には、ダイヤル40の回転によって、一方の押下部を前方向(-y方向)に移動させ、且つ他方の押下部を後方向に移動させることができる。
ここで、ダイヤル40の回転と押下部42A、42Bの位置との関係について説明する。図5(a)~(e)に、ダイヤル40より上方に配置された部材(押込ボタン50及びカバー61)を取り去った状態を上方から見た図を示す。図5(a)~(e)に示されるように、ダイヤル40の回転によって、主体41の周縁から突出するアーム43A、43Bも共に回転し、アーム43A、43Bの先端にそれぞれ設けられている押下部42A、42Bの位置が変更される。
図5(a)には、ダイヤル40を、図面において反時計回りに目一杯回転させた状態を示す。この状態では、押下部42Aは前側に、押下部42Bは後側に位置する。図5(a)に示される状態から、図面において時計回りにダイヤル40を回転させると、押下部42Aは後側へ、且つ押下部42Bは前側へと移動し、図5(b)に示される状態を経て、図5(c)に示される状態となり得る。
図5(c)に示される状態では、押下部42A、42Bがx方向に平行な直線上に配置されている。この状態からさらに時計回りにダイヤル40を回転させると、図5(d)に示される状態を経て、図5(e)に示されるように、時計回りに目一杯回転させた状態、すなわちダイヤル40が右側で止まるまで回転させた状態にすることができる。このように、ダイヤル40の回転によって、押下部42A、42Bの位置を前後方向(y方向)で変更することができる。
なお、ダイヤル40の回転は、カバー61の前方に形成された開口から露出したダイヤル40の側部をx方向に沿って動かすことによって行うことができる(図1)。
押下部42A、42Bの下には、ノズル部70A、70Bがそれぞれ配置されている。すなわち、図5に示すように、上面視で、押下部42A、42Bは、ノズル部70A、70Bとそれぞれ重なるように、より具体的には押圧受部71A、71Bとそれぞれ重なるように配置されている。また、上述のように押圧受部71A、71Bはステム22A、22Bにそれぞれ接続されている。そのため、押下部42A、42Bが押し下げられると、押下部42A、42Bが押圧受部71A、71Bに当接して押圧受部71A、71Bをそれぞれ押し下げる。この際、押圧受部71A、71Bと一体的に接続されているノズル主体72A、72Bも共に押し下げられる。すなわち、ノズル部70A、70B全体がそれぞれ押し下げられる。このように、押下部42A、42Bの前後方向の位置に応じた押下距離で、ノズル部70A、70Bがそれぞれ押し下げられ、さらにステム22A、22Bがそれぞれ押し下げられる(後に詳述)。
次に、流動物を吐出する際のダイヤル40及びその周辺の部材の動作について説明する。図6に、図1のII-II線断面を示す。図6(a)は、吐出装置100の吐出動作前の状態を示し、図6(b)は、吐出装置100の吐出動作時又は吐出動作直後の状態を示す。吐出装置100を作動させ流動物を吐出させるには、まず上部に配置された押込ボタン50を下方向に押す。押込ボタン50は、上部カバー61の後方の中央付近に形成された開口から露出している。押込ボタン50の上面と上部カバー61の上面とは、図1及び図6(a)に示すように面一になるように取り付けられていてよい。
図6(a)及び(b)に示されるように、押込ボタン50は、その下側に配置されているダイヤル40と係合している。より具体的には、押込ボタン50の下側に形成された突起57が、ダイヤル40の上側に形成された凹部47(図4(a))と係合している。よって、押込ボタン50が下方向に押し込まれることで、ダイヤル40は押込ボタン50から下方向の力を受ける。
ここで、本形態では、ダイヤル40は前方で直接的に又は間接的に支持されている。そのため、ダイヤル40の最前端又はその近傍の上下方向(z方向)の位置は変化せず又はほぼ維持され、下方向に押されるのはダイヤル40の後側部分となる。すなわち、流動物を吐出させる際、ダイヤル40は、x-y面に平行に配置されていた状態(図6(a))から、後側部分が下方向に傾いた状態(図6(b))へと変化する。
なお、押込ボタン50を設けた本形態の構成は、ボタンを押して流動物を吐出するという使用者によく知られた従来の基本構成から逸脱しないので、使用者が吐出装置100を初めて使用する際でも混乱することがない。また、押込ボタン50は、x方向の長さがダイヤル40よりも大きくなっている。そのため、使用者の指を置く位置がx方向の中央から多少外れていても、押込ボタン50の押し下げ、ひいてはその下に配置されたダイヤル40の旋回が可能になるので、吐出動作が容易になる。
さらに、押込ボタン50の突起57の底面は、x-y方向に平行ではなく、底面の後側が下方に傾斜した形状を有する。そのため、押込ボタン50を下方向に押し込んだ時、これに伴いダイヤル40の後側部分が下方に傾くと、ダイヤル40が傾いた状態で、押込ボタン50の突起57の底面とダイヤル40の凹部47の底面とが面接触できる。そのため、押込ボタン50は傾かず、押し込まれた状態でもx-y平面に平行な方向に沿った状態を維持できる(図6(a))。これにより、押込ボタン50が押し込む動作をより円滑にできる。
さらに本形態では、ダイヤル40を相対回転可能に支持する支持体30が設けられている(図3及び図6等)。支持体30は、ダイヤル40の下側に、すなわちダイヤル40と吐出器1A、1Bとの間に配置されており、吐出器1A、1B及び吐出器1A、1Bの上に配置されたノズル部70A、70Bに対して相対回転不能である。支持体30は、ダイヤル40と上下方向で結合されていてよく、これにより、ダイヤル40が押し下げられることにより、支持体30もダイヤル40と同様に押し下げられる。
図7に、支持体30の拡大図を示す。図7(a)は、支持体30の上面図であり、図7(b)は、支持体30の前面図であり、図7(c)は、支持体30の下面図である。図7に示されるように、支持体30は、平面視で全体として円形の本体31を有する。
支持体30は、本体31の前側に略円柱状の旋回軸39を備えており、支持体30は、旋回軸39を中心として旋回可能(揺動可能)になっている。より具体的には、支持体30は、旋回軸39の中心線を通りx方向に沿って延びる旋回軸線Sを中心として旋回可能になっている。吐出装置100に支持体30が装着された状態で、旋回軸39は、吐出器1A、1A、ノズル部70A、70B、或いは上部カバー61及び/又は胴部62によって支持されていてよい。例えば、図6に示すように、支持体30の旋回軸39は、ノズル部70A、70Bのノズル主体72A、72Bによって、より具体的には、吐出口75A、75Bからz方向に張り出した張出部72Aa、72Baの上に配置されていてよい。よって、押込ボタン50から力を受けたダイヤル40が押し下げられると、旋回軸39を中心として、すなわち旋回軸線Sを中心として支持体30が下方向へ旋回若しくは傾斜できる(図6(b))。
ダイヤル40は、支持体30に、支持体30に対して回転軸線Rを中心として相対回転可能に結合していてよい。ダイヤル40と支持体30との結合の形式は特に限定されないが、ダイヤル40と支持体30とが嵌合せによって結合されていてよい。図8に、ダイヤル40と支持体30とが嵌め合わされた状態を示す。図8(a)は、ダイヤル40と支持体30との組合せ部分の上面図であり、図8(b)は、そのの前面図であり、図8(c)は、その下面図である。
図8(b)及び(c)等に示されるように、ダイヤル40には、その中央に下方に突出した中央突出部45が設けられており、この中央突出部45が、支持体30に形成された中央開口35に、回転可能に嵌合されている。この構成により、ダイヤル40は、支持体30に対して相対回転できるとともに、下方向の力を受けた場合には、ダイヤル40は、支持体30と一体となって旋回できる。
なお、本形態では、ダイヤル40及び支持体30はいずれも左右対称になっているが、2つの吐出器1A、1Bの構成に応じて、ダイヤル40及び支持体30を左右非対称としてもよい。
図5を参照して上述したように、ダイヤル40の回転によって押下部42A、42Bの前後方向(y方向)での位置が変更される。そのため、押込ボタン50の押込みによってダイヤル40が旋回して、後側部分が押し下げられると、押下部42A、42Bの少なくとも一方が、その下に対向配置された押圧受部71A、71Bを押し下げ、ひいてはステム22A、22Bがそれぞれ押し下げられる。
さらに、押圧受部71A、71B及びステム22A、22Bの押下げについて、より詳細に説明する。図9に、押込ボタン50及びカバー61を取り去った状態の、吐出装置100の上部分の拡大斜視図を示す。図9(a)は、押込ボタン50が押し込まれる前の状態を示す図であり、図9(b)は、押込ボタン50が押し込まれた後の状態を示す図である。なお、図9におけるダイヤル40の回転位置は、図5(c)に対応するものであり、押下部42A、42Bが、ダイヤル40の押下部42A、42Bが、x方向に沿って延びる直線上に位置する、すなわちy方向において同じ位置にある。
押込ボタン50の押し込みによってダイヤル40が下方の力を受けると、ダイヤル40の後側部分が、旋回軸線Sを中心として旋回する。その際、押下部42A、42Bが下方に下げられると、押圧受部71A、71Bの頂面71Aa、71Baに当接して押圧受部71A、71Bを押し下げることができる。
図9(ダイヤル40が図5(c)に示す位置にある状態)では、ダイヤル40の押下部42A、42Bの位置はy方向で見て同じであるので、押下部42A、42Bが同様の押下距離で押圧受部71A、71Bを押し下げることができる。押圧受部71A、71Bが押し下げられると、その下にそれぞれ結合されているポンプユニット20A、20Bのステム22A、22Bがそれぞれ押し下げられ、ポンプユニット20A、20Bが作動し、流動物が上述の流路を通って各吐出口75A、75Bから吐出できる。図9の状態では、吐出器1Bの吐出口75Bから吐出される流動物の量LBと、吐出器1Bの吐出口75Bから吐出される流動物の量LAとの比(LB:LA)は50:50となる。すなわち、同量の流動物が吐出器1A、1Bからそれぞれ吐出される。
このように、ダイヤル40は、旋回軸線Sの位置が支点、ダイヤル40が押込ボタン50から力を受ける位置を力点、押下部42A、42Bの位置を作用点とする、てことして機能し得る。そのため、押圧受部71A、71Bが押し下げられる距離、すなわちステム22A、22Bが押し下げられる距離(押下距離)は、押下部42A、42Bの旋回軸線Sからの距離に応じて変更され得る。より具体的には、押下部42(42A又は42B)が旋回軸線Sに近くなるほど押下部42(42A又は42B)が下方に移動する距離は小さくなり、対応する押圧受部71(71A又は71B)及びステム22(22A又は22B)が押し下げられる押下距離は小さくなる。また、押下部42(42A又は42B)が旋回軸線Sから遠くなるほど押下部42(42A又は42B)が下方に移動する距離は大きくなり、対応する押圧受部71(71A又は71B)及びステム22(22A又は22B)が押し下げられる押下距離は大きくなる。
図10に、図9と同様の拡大斜視図を示すが、図10におけるダイヤル40の回転位置は、図5(e)に対応するものであり、ダイヤル40の押下部42Aが最も後方に、押下部42Bが最も前方に位置する。ダイヤル40がこの回転位置に調整された場合、吐出装置100の前面に最も近い位置にある押下部42Bは、旋回軸線Sの極めて近傍にあるため、ダイヤル40が旋回してもほとんど下方へ移動しない。また、本形態では、押圧受部71Bには段部71Bbが形成され、押下部42Bが最も前方にある時には押下部42Bが、押圧受部71Bの段部71Bbの上方に位置するよう構成されているので、押圧受部71Bを押し下げることができない。一方、図10に示される押下部42Aは、吐出装置100の前面から最も遠い位置(旋回軸線Sから最も遠い位置)で、押圧受部71Aと接触して押圧受部71Aを押し下げることができ、その下に結合されているポンプユニット20Aのステム22Aが押し下げられる(図10(b))。この時、吐出器1Bの吐出口75Bから吐出される流動物の量LBと、吐出器1Bの吐出口75Bから吐出される流動物の量LAとの比(LB:LA)は0:100となる。
このように、本形態の吐出装置100では、すなわちダイヤル40を回転させることによって押下部42A、42Bのy方向での位置を変更し、これにより、ポンプユニット20A、20Bのステム22A、22Bの押下距離を変更できる。吐出器1A、1Bの吐出量は、ステム22A、22Bの押下距離に応じて変更されるので、ダイヤル40の回転によって、吐出器1A、1Bの吐出量を変更することができ、吐出器1A、1Bから吐出される流動物の量の比を変更することができる。
ここで、ダイヤル40を所望の回転位置へと回転させた後に、押込ボタン50を押し込むことによって旋回させる際に、ダイヤル40がその所望の回転位置からずれてしまうことがある。これに対し、本形態によれば、ダイヤル40が、ダイヤル40の径方向で支持体30と係合されており、ダイヤル40の意図せぬ回転を防止することができる。
以下、ダイヤル40と支持体30との係合について、図4、図7及び図8を再度参照して説明する。まず、支持体30の本体31には、中心Cのx方向の両側に、係止部34A、34Bが設けられている(図7)。一方、ダイヤル40の下側には、複数の凹部44Aa、44Ab、…を含む受容部44A、複数の凹部44Ba、44Bb、…を含む受容部44Bが形成されている(図4)。そして、係止部34Aの係止体34Aa及び係止部34Bの係止体34Baはそれぞれ、受容部44Aの凹部44Aa、44Ab、…、及び受容部44Bの凹部44Ba、44Bb、…に嵌るように構成されている。そのため、支持体30とダイヤル40とが周方向で係止され、支持体30とダイヤル40との相対的な位置関係が安定する。よって、ダイヤル40を所望の回転位置へと回転させた後に旋回軸線Sを中心として下方に旋回させた場合でも、両者の相対的な位置関係を維持したまま、押圧受部71A、71Bを押し下げることができ、さらにステム22A、22Bを押し下げることができる。よって、2種の流動物を、吐出させたい量比で確実に吐出させることができる。
本形態では、左側で、支持体30の係止部34Aとダイヤル40の受容部44Aとが係合しており、右側で、支持体30の係止部34Bとダイヤル40の受容部44Bとが係合しており、両者の構成は左右対称であってよい。以下、支持体30とダイヤル40との係合について説明する際、どちらか一方のみを説明する場合があるが、その説明は左右両側の構成に当てはめることができる。
上述のように、下方に力を受けた時、ダイヤル40と支持体30とは周方向に係止され、相対位置が維持されるが、使用者が吐出量の比を調整すべくダイヤル40を回転させると、係止体34Aaは1つの凹部から、当該凹部に隣接する凹部へと移動し得る。例えば、支持体30の係止体34Aaは、ダイヤル40の受容部44Aの凹部44Aaからそれに隣接する次の凹部44Abへと移動し、係止される。ここで、隣の凹部に係止体34Aaが嵌る瞬間には係止体34Aaと凹部とが軽く衝突するため、クリック感又はクリック音が発生し得る。これにより、使用者は、ダイヤル40を快適に操作することができる。また、受容部44Aの凹部44Aa、44Ab、…間の間隔、及び受容部44Bの凹部44Ba、44Bb、…の間隔に応じて、ダイヤル40を段階的に回転させることができる。受容部44Aの凹部44Aa、44Ab、…間の間隔、及び受容部44Bの凹部44Ba、44Bb、…の数は、好ましくは2~10、より好ましくは3~7であってよい。これにより、ダイヤル40が回転して係止される位置が、好ましくは2~10、より好ましくは3~7となり得る。
図7(c)及び図8(c)等に示されるように、係止体34Aaは、径方向外方に突出する部分であってよい。係止体34Aaの形状は、ダイヤル40の凹部44Aa、44Ab、…に係合できるものであれば特に限定されないが、径方向に頂点を有する略三角形であることが好ましい。略三角形とは、全体として三角形に見えるが、頂点が丸められていたり、微小部分を欠いていたり、或いは辺が多少湾曲している形状を指す。係止部34Aの係止体34Aaの形状が、径方向に突出する頂点を有する略三角形である場合、略二等辺三角形であるとより好ましい。また、径方向に突出する頂点を構成する2辺のなす角度(若しくは頂点の角度)αは、90超~130°であると好ましく、100~120°であるとより好ましい。また、三角形の頂点は尖った状態のままでもよいが、丸められていると好ましい。但し、丸められている場合、頂点における曲率半径は0.05~5mmであってよい。
支持体30に形成された係止部34Aは、可撓性を有することが好ましく、例えば係止体34Aaが径方向内方に変位するように変形可能であるとより好ましい。係止部34Aは、係止部34Aの径方向内側(ダイヤル40の中心に近い側)に、より具体的には係止体34Aaの径方向内側に、周方向に沿った間隙33Aが形成されていると好ましい(図7及び図8)。この間隙33Aによって係止部34Aにより適切な可撓性が付与される。すなわち、ダイヤル40の受容部44Aの1つの凹部に係合していた係止体34Aaを、隣接する凹部へと移動させて係合させる際に係止体34Aaが受容部44Aの輪郭により良好に追随するように移動できる。そのため、ダイヤル40の回転のために過度に大きな力を要することがなく、また係止体34Aaの凹部への係合もより確実となる。
図11に、支持体30の係止部34A及びその周辺部分を拡大した破断斜視図を示す。支持体30に設けられた係止部34Aの係止体34Aaの高さ(z方向長さ)Hは、係止部34A及び受容部44Aの構成、支持体30及びダイヤル40の材質等に応じて設定されるが、1~5mmであると好ましい。
ダイヤル40の受容部44Aに含まれる凹部44Aa、44Ab、…のサイズ及び/又は大きさは、係止部34A、特に係止体34Aaのサイズ及び/又は形状に応じて決ることができる。係止体34Aaの形状が、図示のようなダイヤル40の径方向外方に頂点を有する略三角形である場合、凹部44Aa、44Ab、…の形状も、ダイヤル40の径方向外方に頂点を有する略三角形、好ましくは頂点が丸められた三角形であってよい(図4及び図8)。その場合、図4(c)に示すように、凹部44Aa、44Ab、…の三角形の頂点を構成する2辺のなす角度(若しくは頂点の角度)β1は、35~75°であると好ましく、40~60°であるとより好ましい。
また、1つの凹部の底点(ダイヤル40の中心から最も離れた位置)とダイヤル40の中心とを通る直線と、上記1つの凹部に隣接する凹部の底点と中心とを通る直線とがなす角度β2は、例えば凹部44Aaと中心とを通る直線と、凹部44Abと中心とを通る直線とのなす角度は、3~20°であると好ましく、9~15°であるとより好ましい(図4(c))。
図12に、ダイヤル40の受容部44A及びその周辺部分を拡大した破断斜視図を示す。ダイヤル40の受容部44Aの高さ(z方向長さ)hは、係止体34Aaの高さHと同様であると好ましく、1~5mmとすることができる。
なお、図示の形態では、支持体30の係止部とダイヤル40の受容部とは上述のように左右2か所で係合しているので、より確実に、また左右バランスよくダイヤル40と支持体30とが係合できる。但し、係止部と受容部との係合は、左右どちらか一方に形成されていてもよい。
吐出装置100から流動物を吐出させる際に、上述のようにダイヤル40及び支持体30は押込ボタン50を通じて下方向の力を受ける。また、その際、ダイヤル40の押下部42A、42Bが押圧受部71A、71Bに当たって下方向に押し付けられるので、ダイヤル40は、押圧受部71A、71B(若しくはステム22A、22B)からも抵抗力を受ける。ここで、押下部42A、42Bの位置によっては、例えば図10に示されているように押下部42A、42Bのy方向での位置が異なる場合には、左右でダイヤル40が押圧受部71A、71Bから受ける抵抗力が異なる。この場合、ダイヤル40が作動時に受ける力がx-y平面において偏在し得るため、ダイヤル40の構成若しくは材料及び/又は吐出器1A、1Bの構成によっては、ダイヤル40がゆがんだり、支持体30から外れたりする可能性もある。
これに対して、本形態は、ダイヤル40と支持体30とが周方向に沿って係合するようにも構成されている。例えば、支持体30が、ダイヤル40に対向する側に突出し且つ周方向に沿って延在する第1周方向突出部36A、36Bを備えており(図7及び図8)、ダイヤル40が、上記第1周方向突出部36A、36Bにそれぞれ係合可能な第1溝46A、46Bを備えていてよい(図4及び図8)。さらに、支持体30が、第1周方向突出部36A、36Bより径方向外側に位置する第2周方向突出部38A、38Bを備えており(図7及び図8)、ダイヤル40が、上記第2周方向突出部38A、38Bにそれぞれ係合可能な第2溝48A、48Bを備えていてよい(図4及び図8)。
第1周方向突出部36A、36Bと第1溝46A、46Bとの係合、及び第2周方向突出部38A、38Bと第2溝48A、48Bとの係合の少なくとも一方によって、ダイヤル40に偏在して力がかかってもダイヤル40が支持体30から外れにくくなる。また、第1周方向突出部36A、36Bは、第1溝46A、46B内でそれぞれ周方向に摺動可能であり、第2周方向突出部38A、38Bは、第2溝48A、48B内でそれぞれ周方向に摺動可能であるので、ダイヤル40の支持体30に対する相対回転を妨げることがなく、さらには突出部を溝に沿わせて回転させることで、ダイヤル40の回転運動がより安定し得る。
ダイヤル40及び支持体30は、樹脂を主として含有する材料から形成されていてよい。ダイヤル40のための樹脂としては、ポリアセタール(POM)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等が挙げられる。ダイヤル40は、上部カバー61の開口から露出し、使用者にも視認される部材であることから、加飾されることが好ましいので、ダイヤル40を形成する材料としては、加飾性に優れたものが好ましい。また、ダイヤル40は、繰り返し回転させ、支持体30と共に繰り返し旋回させる部材であり、これらの動作時に比較的大きな摩擦力が発生するので、耐摩耗性に優れる材料から形成されることが好ましい。これらの点に鑑みると、上記樹脂のうち、加飾性、耐摩耗性に優れることからポリブチレンテレフタレート(PBT)が好ましい。
また、支持体30のための樹脂としても、同様に、ポリアセタール(POM)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等が挙げられる。支持体30に対してはダイヤル40が繰り返し相対回転し、また支持体30はダイヤル40と共に繰り返し旋回するため、支持体30と、ダイヤル40又は他の部材との間に比較的大きな摩擦力が発生しやすいので、支持体30の材料は、耐摩擦性に優れるものが好ましい。このような観点から、上記樹脂のうち、特にポリアセタール(POM)が好ましい。
1A、1B 吐出器
10A、10B 収容体
20A、20B ポンプユニット
22A、22B ステム
30 支持体
31 支持体の主体
33A、33B 間隙
34A、34B 係止部
34Aa、34Ba 係止体
35 中央開口
36A、36B 第1周方向突出部
38A、38B 第2周方向突出部
39 旋回軸
40 ダイヤル
41 ダイヤルの主体
42A、42B 押下部
43A、43B アーム
44A、44B 受容部
44Aa、44Ab、… 受容部の凹部
45 中央突出部
46A、46B 第1溝
47 凹部
48A、48B 第2溝
50 押込ボタン
57 突起
61 上部カバー
62 胴部
70A、70B ノズル部
71A、71B 押圧受部
71Aa、71Ba 押圧受部の頂面
71Ab、71Bb 段部
72A、72B ノズル主体
75A、75B 吐出口
100 吐出装置

Claims (8)

  1. ステムを押し下げることによって収容体内の流動物を吐出可能なポンプユニットをそれぞれ有する2つの吐出器を備えた吐出装置であって、
    前記2つの吐出器の上に配置され、前記ステムを、押下距離を変更可能にそれぞれ押下可能な2つの押下部を有するダイヤルを支持する支持体を備え、
    前記ダイヤル及び前記支持体の一方に係止部が設けられ、他方に前記係止部がそれぞれ係合可能な複数の凹部が設けられており、
    前記支持体が、前側に旋回軸を備え、
    前記ダイヤルの後側が、前記旋回軸を中心として前記支持体とともに下方へ旋回し、当該旋回により前記ステムが押し下げられる、吐出装置。
  2. 前記支持体に前記係止部が設けられ、前記ダイヤルに、前記ダイヤルの周方向に沿って複数の凹部が設けられている、請求項1に記載の吐出装置。
  3. 前記係止部の形状が、前記ダイヤルの径方向に突出する頂点を有する略三角形の係止体を含む、請求項2に記載の吐出装置。
  4. 前記係止部が、可撓性を有する部材として形成されている、請求項2又は3に記載の吐出装置。
  5. 前記支持体に、少なくとも前記係止部の径方向内側に、周方向に沿った間隙が形成されている、請求項2から4のいずれか一項に記載の吐出装置。
  6. 前記ダイヤルの、前記支持体に対向する面に溝が設けられ、
    前記支持体に、前記溝に摺動可能に係合する突出部が設けられている、請求項1から5のいずれか一項に記載の吐出装置。
  7. 前記ダイヤルの上側に押込ボタンを有し、前記押込ボタンの下方への押込みにより前記ダイヤルが旋回する、請求項1から6のいずれか一項に記載の吐出装置。
  8. ステムを押し下げることによって収容体内の流動物を吐出可能なポンプユニットをそれぞれ有する2つの吐出器を備えた吐出装置であって、
    前記2つの吐出器の上に配置され、前記ステムを、押下距離を変更可能にそれぞれ押下可能な2つの押下部を有するダイヤルを支持する支持体を備え、
    前記ダイヤル及び前記支持体の一方に係止部が設けられ、他方に前記係止部がそれぞれ係合可能な複数の凹部が設けられており、
    前記支持体に前記係止部が設けられ、前記ダイヤルに、前記ダイヤルの周方向に沿って複数の凹部が設けられており、
    前記支持体に、少なくとも前記係止部の径方向内側に、周方向に沿った間隙が形成されている、出装置。
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