JP7461647B2 - プランジャポンプ - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、プランジャポンプに関する。
例えば塗装装置等に用いられるプランジャポンプは、運搬性や省スペース性等を鑑みて駆動源となるモータ部の下方に塗料等の塗布液を吸引及び吐出するポンプ部を着脱可能に備える構成が採用されている。ポンプ部は、ポンプ部の内部を上下方向に往復移動するピストンロッドやピストンロッドの周囲に配置されるパッキン等の部材を有しており、これらの部材は消耗品であり定期的に交換等のメンテナンスが必要である。ところで、ポンプ部は数kg~十数kgと比較的重量があるが、ポンプ部の着脱作業は手作業によって行われるため、ポンプ部の着脱作業を安全かつ効率的に行うことができるプランジャポンプが望まれている。
特開2017-15004号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ポンプ部の着脱作業の安全性及び作業性を高めたプランジャポンプを提供することにある。
実施形態のプランジャポンプは、上下方向に往復移動するモータロッドを有するモータ部と、前記モータ部の下方に設けられ、前記モータロッドに着脱可能に接続されて前記モータロッドの往復移動に連動して上下方向に往復移動するピストンロッドを有するポンプ部と、前記モータ部に固定され、前記ポンプ部を着脱可能に接続して前記ポンプ部を支持可能な連結部と、を備え、前記モータロッドと前記ピストンロッドとの接続を解除した状態で、前記連結部が前記ポンプ部を支持した状態を維持するとともに、前記モータ部に対して前記ポンプ部を水平方向に移動させて前記ポンプ部を前記連結部から引き出して前記連結部による前記ポンプ部の支持を解除可能に構成されている。
一実施形態によるプランジャポンプを適用した塗装装置の一例を示す斜視図 一実施形態によるプランジャポンプの構成の一例を示す正面図 一実施形態によるプランジャポンプの一例について、ポンプハウジングの周辺を拡大して示す図 一実施形態によるプランジャポンプの一例について、図3のX4-X4線に沿って示す断面図 一実施形態によるプランジャポンプの一例について、図3のX4-X4線に沿って示すもので、連結部に対してポンプ部を挿入又は引き出す途中の状態を示す断面図 一実施形態によるプランジャポンプの一例について、図4のX6-X6線に沿って示すもので、鍔部を緩めて下方向に移動させた状態を示す断面図 一実施形態によるプランジャポンプの一例について、鍔部を締めて上方向に移動させた状態を示す断面図 一実施形態によるプランジャポンプの一例について、モータ部とポンプ部とを切り離した状態を示す斜視図
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態のプランジャポンプ10は、図1に示すように、例えば塗装装置1に適用することができる。塗装装置1は、台車2を備えている。台車2は、例えば鋼製パイプ等でフレーム状に形成されており、プランジャポンプ10を固定することができる。台車2は、下端部に所定の間隔で離して設けられた複数の車輪3を有しており、作業者は台車2を操作することによって工場等の作業現場内において塗装装置1を移動させることができる。
また、台車2はストッパ4を有している。塗装装置1は、ストッパ4と床面との接触面に働く摩擦力によって移動が規制され自立可能となる。なお、本実施形態において、プランジャポンプ10の重力方向を、プランジャポンプ10の上下方向とする。また、プランジャポンプ10に対して台車2側をプランジャポンプ10の後側とし、後側とは反対側すなわちプランジャポンプ10に対して台車2とは反対側をプランジャポンプ10の前側とする。そして、プランジャポンプ10を前側から見た場合における左右方向を、プランジャポンプ10の左右方向とする。また、塗装装置1は、台車2を備えず、鋼製のフレームや壁等にプランジャポンプ10を取付けている場合もある。
プランジャポンプ10は、例えば塗料や洗浄液等の比較的高粘度の塗布液を加圧して霧化させるエアレス塗装等に用いることができる。プランジャポンプ10は、図1に示すように、モータ部20、ポンプ部30、及び連結部40を有している。モータ部20は、プランジャポンプ10の駆動源としての機能を有する。モータ部20は、例えばエアモータで構成されている。この場合、モータ部20は、図示しないコンプレッサと接続されており、コンプレッサで圧縮された空気によって駆動力を発生させる。なお、モータ部20は、エアモータに限らず、電動モータや油圧モータ等によって構成されても良い。
モータ部20は、モータケース21及びモータロッド22を備えている。モータケース21は、例えば鋼製で円筒形状に形成されている。本実施形態の場合、モータケース21は、内部に図示しないピストン及びモータロッド22の一部を収容している。ピストンは、例えば円盤状で構成されており、ピストンの上下の空間に対して圧縮空気の供給及び排気が交互に行われることによってモータケース21内を上下方向に往復移動する。
モータロッド22は、ピストンの下方に設けられ、ピストンと一体的に上下方向に往復移動可能に構成されている。モータロッド22の上端部は例えばモータケース21内においてピストンに固定され、モータロッド22の下端部はモータケース21から下方へ突出している。なお、モータケース21は、図示しない消音体を有しており、ピストン等が駆動する際に発生する音を消音する機能を有していても良い。また、モータケース21は、2つ以上に分割したものを組み合わせた構成でも良い。
ポンプ部30は、モータ部20の下方に設けられている。ポンプ部30は、連結部40に対して引き抜き及び差し込み可能に構成されている。本実施形態において、ポンプ部30は、連結部40に対して前側へ向かって移動させることで連結部40から引き抜かれる。また、ポンプ部30は、連結部40に対して前側から後側へ移動させることで連結部40に差し込まれる。このため、本実施形態では、連結部40に対してポンプ部30の引き抜き及び差し込み方向は、ポンプ部30の前後方向に一致している。
ポンプ部30は、図示しないタンクに貯留された塗布液を吸引し、その吸引した塗布液を所定の吐出圧で吐出する機能を有する。所定の吐出圧とは、例えば5~15МPa程度の高圧を意味する。ポンプ部30は、ポンプケース31、ピストンロッド32、切り欠き部33、及び鍔部34を有している。ポンプケース31は、例えば鋼製で円筒形状に形成され、2つ以上に分割したものを組み合わせた構成でも良い。
ポンプケース31は、吸引口311及び吐出口312を有している。吸引口311は、図示しないタンクに貯留された塗布液をポンプケース31内に吸引する機能を有する。すなわち、吸引口311から吸引した塗布液はポンプケース31内に充填される。吸引口311は、ポンプケース31の下端部に設けられており、例えば可撓性を有するサクションホース61を介してタンクに接続されている。また、ポンプケース31の内部で吸引口311の上部には図示しない吸引弁が設けられている。この吸引弁は、ポンプケース31の外部、つまり吸引口311からポンプケース31の内部へ向かう塗布液は通すが、ポンプケース31の内部からポンプケース31の外部へ向かう塗布液は遮断する逆止機能を有している。
吐出口312は、ポンプケース31内に供給された塗布液をポンプケース31外へ吐出する機能を有する。吐出口312は、ポンプケース31の側面に設けられており、例えば耐圧性を有する塗料ホース62を介してスプレーガン63に接続されている。作業者は、スプレーガン63を操作してポンプケース31内に供給された塗布液を被塗物に対して塗布する。また、本実施形態の場合、吐出口312と塗料ホース62との間にはフィルタ部64が設置されている。フィルタ部64は、フィルタ部64を通過する塗布液に含まれる不純物を捕集する。
ピストンロッド32は、下側部分がポンプケース31内に収容され、上側部分がポンプケース31内から突出しており、上下方向に移動可能に構成されている。ピストンロッド32の上端部分は、接合部材50を介してモータロッド22の下端部に着脱可能に接続されている。接合部材50は、例えばナットやピン等で構成される。これにより、ピストンロッド32は、モータロッド22の往復移動に連動して上下方向に往復移動する。
この構成において、ピストンロッド32が上昇すると、ポンプケース31内の上部空間の塗布液が吐出口312から吐出されるとともに、吸引口311からポンプケース31内に塗布液が吸い込まれる。また、ピストンロッド32が下降すると、ポンプケース31内に塗布液内に充填されている塗布液が吐出口312から吐出される。プランジャポンプ10は、ピストンロッド32の上下方向の往復移動を行うことで、塗布液の吸引と吐出とを繰り返し連続して行うことができる。
切り欠き部33は、ポンプ部30を連結部40に着脱可能に連結する機能を有する。切り欠き部33は、図2又は図3に示すように、吐出口312よりも上部、この場合、ポンプ部30の上下方向の中心よりも上部に設けられている。切り欠き部33は、ポンプケース31の外周面を外方向へ開放されたU字又はL字状の溝状に窪ませて形成されている。切り欠き部33は、ポンプ部30の引き抜き及び差し込み方向に対して少なくとも左右の両側に形成されている。切り欠き部33は、例えばポンプケース31の左右方向における中心軸に対して左右対称となるように形成されている。この場合、ポンプケース31の左右の両側に形成された切り欠き部33は、略同一形状となる。
切り欠き部33は、ポンプケース31の左右の両側に加えて、ポンプケース31の後方側に形成される構成であっても良い。この場合、切り欠き部33は、ポンプケース31の幅方向と後方側とにおいて連続して形成されても良いし、間欠的に形成されても良い。
また、切り欠き部33は、図3に示すように、受け部331及び案内部332を有している。この場合、受け部331と案内部332とで断面が下方を向いて外側へ向かって開放されたL字状に形成されている。受け部331は、ピストンロッド32の移動方向に対して直角方向に延びる面すなわち水平方向に延びる平坦な面で形成されている。受け部331は、連結部40に接触してポンプ部30の重量を受ける機能を有する。本実施形態の場合、受け部331は、図4に示すように、ポンプ部30の平面視において例えば略半円状に形成されている。この場合、略半円状とは、完全な半円状ではなく、円周の全長の半分よりも短い円弧とその円弧の両端を結ぶ直線の弦とで形成されたいわゆる弓形状を意味する。なお、受け部331の形状は略半円状に限らず、例えば矩形や多角形であっても良い。
案内部332は、ピストンロッド32の移動方向すなわち上下方向に沿い、かつ連結部40に対するポンプ部30の引き抜き及び差し込み方向に沿った平坦な面に形成されている。この場合、左右両側の切り欠き部33を構成する2つの案内部332は、相互に平行に配置されている。この2つの案内部332の面方向によって、連結部40に対するポンプ部30の引き抜き及び差し込み方向が決定される。すなわち、案内部332は、連結部40に対するポンプ部30の引き抜き及び差し込み方向を直線方向この場合前後方向に規定する。この場合、案内部332の寸法つまり切り欠き部33の上下方向の寸法は、ベース部41の厚み寸法より大きく構成されている。案内部332の上辺部は、受け部331の弦部分に接続している。そして、案内部332は、左右側面から見た場合に矩形状に形成されている。また、案内部332は、ポンプ部30が連結部40に差し込まれた場合にポンプ部30が連結部40に対して回転することを規制する回り止めとしても機能する。
鍔部34は、図6及び図7に示すように、ポンプケース31の外周面の周方向に沿って突出している。なお、図6及び図7はポンプ部30の断面を示しており、実際には内部にピストンロッド32等の部品が存在しているが、説明を簡単にするため図6及び図7のポンプケース31内は中身が全て詰まった単純な断面として描いている。
図6及び図7にも示すように、鍔部34の外径は、ポンプケース31の外径よりも大きい。鍔部34は、例えば上下方向に切断した断面が略台形状で、ポンプケース31の外周面の全周にわたって平面視で円環状に形成されている。鍔部34は、天面部341、第1側面部342、及び第2側面部343を有している。天面部341は、図3又は図6に示すように、切り欠き部33の受け部331に平行に延びる面で構成されている。また、天面部341の寸法、つまりポンプケース31の外周面からの突出寸法Wは、例えば10mm程度で設定されている。
鍔部34は、図6及び図7に示すように、切り欠き部33の受け部331に近づく方向及び受け部331から離れる方向へ移動することで受け部331と天面部341との距離を調整可能に構成されている。そして、鍔部34は、切り欠き部33の受け部331へ近づく方向へ移動し、ベース部41の下面部415に接触してベース部41を受け部331に押し付けた状態で鍔部34及びベース部41を固定することが可能である。この場合、鍔部34は、少なくとも一部が切り欠き部33と重なるように上下方向に移動可能に構成されている。
具体的には、本実施形態の場合、鍔部34は、例えばねじ固定によってポンプケース31に固定されている。この場合、鍔部34は、図6及び図7に示すように雌ねじ部344を有している。雌ねじ部344は、円環状の内側部分に形成された雌ねじである。すなわち、本実施形態において、鍔部34は、例えば内周面に雌ねじ部344が形成された円環状に形成されている。そして、ポンプケース31は、雄ねじ部313を有している。雄ねじ部313は、ポンプケース31の外周部分に形成された雄ねじであり、鍔部34の雌ねじ部344と噛み合う。
そして、雌ねじ部344と雄ねじ部313とが噛み合った状態で鍔部34を一方向、例えば平面視で時計回りに回転させると、鍔部34は、図6に示すように、切り欠き部33の受け部331から離れる方向、すなわち、ベース部41から離れる方向、この場合、下方向へ移動する。これに対し、雌ねじ部344と雄ねじ部313とが噛み合った状態で鍔部34を上述した方向とは反対方向、例えば平面視で反時計回りに回転させると、鍔部34は、図7に示すように、切り欠き部33の受け部331へ近づく方向、すなわち、ベース部41に近づく方向、この場合、上方向へ移動する。
ここで、鍔部34を回転させて下方向に移動させた場合、図6に示すように、鍔部34の天面部341とベース部41の下面部415との間に隙間Sが生じる。一方、鍔部34を逆方向に回転させて上方向に移動させると、図7に示すように、鍔部34の天面部341とベース部41の下面部415とが接触した状態となる。したがって、ポンプ部30を連結部に差し込む場合、予め鍔部34を回転させて下方向に移動させておくことで、ポンプ部30を連結部40に差し込むための十分な隙間Sを確保することができる。さらに、ポンプ部30を連結部40に差し込んだ後、鍔部34を上述した方向とは逆方向へ回転させて上方に移動させることで、鍔部34の天面部341とベース部41の下面部415とを接触させることができる。
これにより、ポンプ部30は、切り欠き部33の受け部331と鍔部34の天面部341とによってベース部41を挟み込むように固定され、上下方向への移動が規制される。すなわち、鍔部34は、ポンプ部30と連結部40とを密着させて強固に固定させることができる。
なお、本実施形態において、例えば雄ねじ部313の外径は、ポンプケース31全体の中で最も大きく設定しても良い。換言すれば、鍔部34の内径は、ポンプケース31のうち雄ねじ部313以外の外径よりも大きくて良い。これにより、鍔部34は、雌ねじ部344と雄ねじ部313との噛み合いを外すことで、ポンプケース31から取り外すことができる。
また、鍔部34は、作業者がポンプ部30を保持する際にポンプ部30の落下を抑制する機能を有する。すなわち、例えば作業者がポンプ部30を運搬する際に、作業者は鍔部34の下方向から手指を当ててポンプ部30を支持することができる。これにより、ポンプ部30が落下する可能性を低減することができる。
連結部40は、モータ部20に固定されてポンプ部30とは着脱可能に連結しており、モータ部20とポンプ部30とを一体的に支持する機能を有する。図2に示すように、連結部40は、ベース部41と、支柱部42と、を有している。ベース部41は、モータ部20の下方に離して設けられている。図4及び図5にも示すように、ベース部41は、平面視において前側が開放されたC字状又はU字状に形成されている。ベース部41は、テーパ部411、側部412、奥部413、上面部414、及び下面部415を有している。テーパ部411は、ベース部41のC字状又はU字状の両端部分に設けられており、ポンプ部30の前方側へ向かって開放するようにテーパ状に形成されている。
側部412及び奥部413は、ベース部41のC字状又はU字状の内側部分を構成している。側部412は、切り欠き部33の案内部332と協働して、ポンプ部30がベース部41の内側に引き抜き及び差し込みされる際にポンプ部30の移動方向を前後方向に規定し案内する機能を有するとともに、ポンプ部30がベース部41の内側に差し込まれた際にポンプ部30が回転することを抑制する回り止めとして機能する。
側部412は、ベース部41のC字状又はU字状の内側部分のうち左右側部分を構成する。側部412は、ポンプ部30の左右の両側に設けられた2つの切り欠き部33のそれぞれに対応して2つ設けられている。すなわち、2つの側部412は、相互に対向して平行に配置されており、テーパ部411から後側つまり連結部40に対するポンプ部30の差し込み方向の奥側へ向かって延びている。各側部412は、左右方向から見た場合に前後方向に長い長方形の平坦な面で形成されている。
奥部413は、ベース部41のC字状又はU字状の内側部分のうち後側部分つまり連結部40に対するポンプ部30の差し込み方向の奥側部分を構成する。本実施形態の場合、奥部413は、左右2つの側部412の後端部分を円弧状に接続しており、湾曲した曲面で形成されている。この場合、奥部413の曲率は、ポンプケース31の切り欠き部33が設けられている部分の曲率に略等しい。奥部413は、ポンプ部30が連結部40に差し込まれる際にポンプ部30に接触してポンプ部30における前後方向の位置を規定する機能を有する。
また、本実施形態の場合、奥部413は、ポンプ部30が奥部413に接触する位置においてモータロッド22とピストンロッド32とが同一軸線上に位置するように構成されている。この場合、同一軸線上とは、モータロッド22とピストンロッド32とが完全に同一軸線上に位置する必要はなく、例えばモータロッド22の水平方向の断面とピストンロッド32の水平方向の断面との少なくとも一部が重なる程度に同一軸線上にあれば良い。
また、2つの側部412間の寸法H1は、図5に示すように、ポンプケース31の切り欠き部33が設けられている部分の直径よりも小さく、かつ、2つの案内部332間の寸法H2よりも僅かに大きい。これにより、ポンプ部30を連結部40に差し込んだ際にモータロッド22とピストンロッド32とが同一軸線上に配置されやすくなり、モータロッド22とピストンロッド32とを連結する際の位置合わせが容易となる。上面部414は、ベース部41の上面つまり切り欠き部33の受け部331に対向する側の面を構成する。そして、下面部415は、ベース部41の下面つまり鍔部34の天面部341に対向する側の面を構成する。
支柱部42は、例えば鋼製で円柱状に構成され、モータ部20とベース部41との間に軸方向に伸びてモータ部20とベース部41とを一体的に固定する機能を有する。具体的には、支柱部42の一方の端部はモータ部20の底面に固定され、他方の端部はベース部41の上面部414側に固定されている。本実施形態では、支柱部42は例えば2本設けられている。この場合、モータ部20とポンプ部30とが接続した状態においてポンプ部30の左右方向における中心軸に対して左右対称となるように1本ずつ設けられている。支柱部42の本数は、これに限らず、ポンプ部30の重量等に応じて任意に設定されれば良い。
また、本実施形態の場合、支柱部42は、例えばベース部41に下方への荷重が作用した場合や振動が生じた場合でもベース部41から外れ難い態様でベース部41に固定されている。この場合、支柱部42は、例えばベース部41の下面部415側からボルト等の締結部材43を通し、ベース部41を貫いて支柱部42にねじ込むことで、ベース部41に固定されている。
この構成において、ポンプ部30を連結部40に取り付ける際、作業者は、まず、鍔部34を回して下方へ移動させて鍔部34の天面部341とベース部41の下面部415との間に生じる隙間Sを十分に確保した状態、又は取り外した状態とする。そして、ポンプ部30を持ち上げて、図5に示すように鍔部34の天面部341の後側部分をベース部41の下面部415の前側部分に下から当てて連結部40に対するポンプ部30の高さ位置を定める。その後、作業者は、ポンプ部30を後方へ移動させて連結部40に対してポンプ部30を押し込む。このとき、ポンプ部30は、ポンプケース31の外周部分がベース部41のテーパ部411に接触しながら連結部40に押し込まれる。これによりポンプ部30は、連結部40の左右方向の中央側へ案内される。
また、このとき作業者は、ポンプ部30を回転させてポンプ部30に設けられた案内部332の面方向とベース部41に設けられた側部412の面方向とを一致させるとともに、ポンプ部30を持ち上げて鍔部34の天面部341をベース部41の下面部415に摺動させながらポンプ部30を押し込む。案内部332の面方向と側部412の面方向とが一致した状態で連結部40に対してポンプ部30が押し込まれると、切り欠き部33の受け部331の一部がベース部41の上面部414に乗り、ポンプ部30がベース部41に部分的に支持される。
そして、作業者は、ポンプケース31の外周部分がベース部41の奥部413に接触するまでポンプ部30を押し込む。これにより、切り欠き部33の受け部331全体がベース部41の上面部414に乗って、ポンプ部30全体が連結部40に安定して支持された状態となる。このようにして、連結部40とポンプ部30との連結作業は、工具等を使用することなく容易な作業で行うことができる。その後、作業者は、接合部材50を用いてモータロッド22とピストンロッド32とを連結する。さらに、鍔部34を回して鍔部34を上方に移動させて、鍔部34の天面部341とベース部41の下面部415とを接触させる。これにより、ポンプ部30は連結部40に密着して強固に固定される。
また、この構成において、ポンプ部30を連結部40から取り外す際、作業者は、上述したポンプ部30を連結部40に取り付ける際の手順と逆の手順を行う。すなわち、作業者は、まず、鍔部34を回して下方に移動させて、鍔部34の天面部341とベース部41の下面部415との間に十分な隙間Sを確保する。そして、接合部材50を外してモータロッド22とピストンロッド32との連結を解除する。この場合、切り欠き部33の受け部331全体がベース部41の上面部414に乗って、ポンプ部30全体が連結部40に安定して支持された状態となっている。このため、接合部材50を外してモータロッド22とピストンロッド32との連結を解除しただけでは、ポンプ部30の全体の重量が作業者にかかったり、ポンプ部30が落下したりすることがない。
その後、作業者は、切り欠き部33の受け部331をベース部41の上面部414に接触させながら手前側へポンプ部30を移動させて、連結部40からポンプ部30を引き抜く。そして、切り欠き部33がベース部41から外れると、ポンプ部30は、連結部40から切り離すことが可能となる。
以上説明した実施形態によれば、プランジャポンプ10は、モータ部20と、ポンプ部30と、連結部40と、を備えている。モータ部20は、上下方向に往復移動するモータロッド22を有する。ポンプ部30は、モータ部20の下方に設けられ、ピストンロッド32を有する。ピストンロッド32は、モータロッド22に着脱可能に接続されてモータロッド22の往復移動に連動して上下方向に往復移動する。連結部40は、モータ部20に固定されてポンプ部30とは着脱可能に連結しており、モータ部20とポンプ部30とを一体的に支持する機能を有する。
ここで、ポンプ部30の内部には、上述したようにピストンロッド32、吸引弁又は吐出弁が設けられており、更にピストンロッド32の周囲にはシール機能を有する図示しないパッキン等が配置されている。これらの部材は消耗品であり、メンテナンスの頻度も高い。ところで、従来構成において、モータ部20とポンプ部30との組み付け作業又は取り外し作業は、作業者が人力でポンプ部30が落下しないように下方向から支持した状態でモータ部20とポンプ部30との接続を固定又は解除していた。このとき、例えばモータ部20とポンプ部30との組み付け作業においては、モータ部20に対するポンプ部30の位置決め作業と連結作業はほぼ同時に行う必要があった。
また、ポンプ部30は、例えば数kg~十数kg程度の重量物であり、作業者が支持及び運搬するのは容易ではないうえに、ポンプ部30を誤って落下させてしまった場合、ポンプ部30の損傷等を招くおそれがある。この場合、例えばモータ部20とポンプ部30との取り外し作業においては、モータ部20とポンプ部30との連結を解除した瞬間にポンプ部30の重量が作業者にかかるため、作業者はモータ部20とポンプ部30との連結の解除間際は特に注意をしなければならなかった。このように、モータ部20とポンプ部30との組み付け作業又は取り外し作業の作業性に問題があった。
そこで、本実施形態の場合、プランジャポンプ10は、モータロッド22とピストンロッド32との接続を解除した状態で、連結部40がポンプ部30を支持した状態を維持することができる。さらに、プランジャポンプ10は、モータ部20に対してポンプ部30を水平方向に移動させてポンプ部30を連結部40から引き出して連結部40によるポンプ部30の支持を解除可能に構成されている。
こうすることで、例えばモータ部20とポンプ部30との組み付け作業では、連結部40にポンプ部30を支持した状態でモータ部20に対するポンプ部30の位置決め作業をした後に、モータ部20とポンプ部30との連結作業を行うことができる。さらに、例えばモータ部20とポンプ部30との取り外し作業では、ポンプ部30は連結部40によって支持されているため、作業者がモータ部20とポンプ部30との連結を解除する際に特段の注意を要しない。さらに、例えば作業者がモータロッド22とピストンロッド32との接続を解除する際に使用した工具を一旦片づけた後に、ポンプ部30を連結部40から切り離す作業を行うことができる。これにより、モータ部20とポンプ部30との組み付け作業又は取り外し作業の作業性を向上することができる。よって、プランジャポンプ10のメンテナンス時の作業性を向上することができる。
また、本実施形態において、連結部40は、ベース部41と支柱部42とを有している。ベース部41は、モータ部20の下方に離して設けられている。支柱部42は、モータ部20とベース部41との間に軸方向に伸びてモータ部20とベース部41とを固定する機能を有する。ポンプ部30は、ポンプ部30の外周面を窪ませて形成された切り欠き部33を更に有する。そして、連結部40は、切り欠き部33の受け部331をベース部41の上面部414に乗せることによって、ポンプ部30を連結する。すなわち、ポンプ部30自体に連結部40と連結するための機能が備わっている。
これによれば、ポンプ部30と連結部40とを連結するための専用部材等を設ける必要がないため、プランジャポンプ10を構成する部品点数の削減を図ることができる。さらに、切り欠き部33の受け部331をベース部41の上面部414に乗せるだけで連結部40に対してポンプ部30を容易に支持させることができるため、取付作業性を向上することができる。
また、切り欠き部33は、連結部40に対するポンプ部30の引き抜き及び差し込み方向に対して直角方向の両側に形成されている。これによれば、例えば連結部40に対するポンプ部30の連結作業において、ベース部41と切り欠き部33との位置合わせは、作業者がプランジャポンプ10の前側から目視にて確認しながら行うことができる。これにより、ポンプ部30の取付作業性を向上することができる。
また、ポンプ部30は、鍔部34を更に有する。鍔部34は、ポンプ部30の外周面すなわちポンプケース31の外周面からポンプケース31の径方向の外側へ突出して設けられている。また、鍔部34は、受け部331に近づく方向及び受け部331から離れる方向へ移動することで受け部331との距離を調整可能に構成されている。そして、鍔部34は、受け部331へ近づく方向へ移動しベース部41の下面部415に接触してベース部41の上面部414を受け部331に押し付けた状態で固定することが可能である。
これによれば、連結部40に対してポンプ部30が差し込まれた際には、鍔部34を上方に移動し鍔部34を連結部40に密着させて、ポンプ部30を連結部40に強固に固定することができる。更には、連結部40と鍔部34との部品間の隙間を無くして固定することができるため、振動によって部品同士が衝突して損傷したり騒音が発生したりすることを抑制できる。
なお、鍔部34は、連結部40に対してポンプ部30を差し込む際に、切り欠き部33の受け部331とベース部41の上面部414とを離間させ、鍔部34の天面部341とベース部41の下面部415とが接触するように上下方向の位置調整を行うことができる。これによれば、鍔部34は、連結部40に対してポンプ部30を差し込む際のガイドとして用いることができ、連結部40に対してポンプ部30を円滑に案内することができる。
また、鍔部34は、ポンプ部30の外周面の全周にわたって環状に形成されている。これによれば、ポンプ部30を運搬する際に、作業者は鍔部34の下方向から手指を当ててポンプ部30を支持することができる。これにより、ポンプ部30が落下する可能性を低減することができる。この場合、作業者は手元付近で連結部40とポンプ部30との着脱を行うことができるため、モータ部20とポンプ部30との組み付け作業又は取り外し作業、ひいてはプランジャポンプ10のメンテナンス時の作業性を向上することができる。
以上説明した、本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、上記し且つ図面に記載した各実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更することができる。
10…プランジャポンプ、20…モータ部、22…モータロッド、30…ポンプ部、32…ピストンロッド、33…切り欠き部、331…受け部、34…鍔部、40…連結部、41…ベース部、414…上面部、42…支柱部

Claims (3)

  1. 上下方向に往復移動するモータロッドを有するモータ部と、
    前記モータ部の下方に設けられ、前記モータロッドに着脱可能に接続されて前記モータロッドの往復移動に連動して上下方向に往復移動するピストンロッドを有するポンプ部と、
    前記モータ部に固定され、前記ポンプ部を着脱可能に接続して前記ポンプ部を支持可能な連結部と、を備え、
    前記モータロッドと前記ピストンロッドとの接続を解除した状態で、前記連結部が前記ポンプ部を支持した状態を維持するとともに、前記モータ部に対して前記ポンプ部を水平方向に移動させて前記ポンプ部を前記連結部から引き出して前記連結部による前記ポンプ部の支持を解除可能に構成されており
    前記連結部は、前記モータ部の下方に設けられたベース部と、前記モータ部と前記ベース部との間に軸方向に伸びて前記モータ部と前記ベース部とを固定する支柱部と、を有し、
    前記ポンプ部は、前記ポンプ部の外周面を窪ませて形成された切り欠き部を更に有し、
    前記連結部は、前記切り欠き部の受け部を前記ベース部の上面部に乗せることによって、前記ポンプ部を連結し、
    前記切り欠き部は、前記連結部に対する前記ポンプ部の引き抜き及び差し込み方向に対して直角方向の両側に形成され、前記ポンプ部が前記連結部に差し込まれた場合に前記ポンプ部が前記連結部に対して回転することを規制する、
    プランジャポンプ。
  2. 前記ポンプ部の外周面から前記ポンプ部の径方向の外側へ突出して設けられ、前記受け部に近づく方向及び前記受け部から離れる方向へ移動することで前記受け部との距離を調整可能に構成され、前記受け部へ近づく方向へ移動し前記ベース部に接触して前記ベース部を前記受け部に押し付けた状態で固定することが可能な鍔部を更に備えている、
    請求項に記載のプランジャポンプ。
  3. 前記鍔部は、前記ポンプ部の外周面の全周にわたって環状に形成されている、
    請求項に記載のプランジャポンプ。
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