JP3218346U - 移動器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンクリート打設用ホースを頻繁に移動してもホース移動用器具の座板部の摩耗が少なく、寿命が長く経済的なコンクリート打設用ホースの移動器具を提供する。【解決手段】上部にコンクリート打設用ホース30を収納するための収納凹部を有し所要高さにコンクリート打設用ホースを保持する枠体2と、枠体の基台部4の下側面に敷設され鉄筋20に当接する座板部10とからなり、座板部が金属製である構成からなる。【選択図】図1
Description
本考案は、コンクリート打設用ホースの移動器具に関するものであり、より詳細には、コンクリートの打設作業現場において、コンクリートを供給元から圧送管で圧送し、打設現場近傍で圧送管先端部に接続して使用するコンクリート打設用ホースの移動器具に関する。
従来から、コンクリートを高所や広範囲の打設現場に打設する際には、まず、ミキサー車からコンクリートポンプ車のホッパにコンクリートを供給し、さらに、コンクリートポンプ車に接続した圧送管をスラブ鉄筋の上に配設し、その圧送管先端部に接続したコンクリート打設用ホースからコンクリートを吐出させ、コンクリートを所用箇所に打設している。
この場合、広範囲の打設箇所にコンクリート打設用ホースの先端部を合わせるためにコンクリート打設用ホースを都度移動する必要が生じる。しかし、コンクリート打設用ホースは重量が大きいために、作業員がコンクリート打設用ホースを持ち上げて移動することは容易ではなく、スラブ鉄筋上などを引きずりながら移動させることとなっていた。
ところが、コンクリート打設用ホースをスラブ鉄筋上で引きずりながら移動させると、コンクリート打設用ホース自体が摩耗し破損する問題や、コンクリート打設用ホースにスラブ鉄筋が引っ張られて変形し、結束線が破損してしまうなどの問題もあった。
そこで、このような問題に対して以前は、スラブ鉄筋上に角材あるいは古タイヤなどの部材を配置し、コンクリート打設用ホースが直接スラブ鉄筋に当接することを防止していた。しかしながら、その従来手段では、作業中に角材あるいは古タイヤなどからコンクリート打設用ホースが外れてずり落ちるなど、広範囲の打設箇所で頻繁にコンクリート打設用ホースを移動する必要がある場合においては、作業性が非常に悪い問題があった。
そこで、このような問題に対応するために、特許文献1には、ホースを収納するための収容凹部が上端に形成された器具本体と、この器具本体の外面下側を覆うようにこの器具本体の底部に嵌着された樹脂製の下側スライド面(座板部)を有するように形成されたホース移動用器具(移動器具)が開示されている。
しかしながら、上記特許文献1に記載のコンクリート打設用ホースの移動器具は、座板部が繊維強化プラスチックなどの樹脂製であり、また、コンクリート打設用ホースは重量が大きく、広範囲の打設現場で使用する場合はコンクリート打設用ホースを頻繁に移動することから、コンクリート打設用ホースの移動器具の座板部は、スラブ鉄筋に当接することで激しく摩耗することになり、移動器具は、寿命が短く経済的でない問題がある。
本考案は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その具体的目的は、広範囲の打設現場で使用する場合において、コンクリート打設用ホースを頻繁に移動しても移動用器具の座板部の摩耗が少なく、寿命が長く経済的な移動器具を提供することにある。
本考案は、上記目的を達成するために案出されたものである。詳述するならば、コンクリートの打設作業に使用されるコンクリート打設用ホースの移動器具であって、上部にコンクリート打設用ホースを収納し所要高さに保持する保持体と、該保持体を配設された基台部とからなる枠体と、前記基台部の下側面に敷設されスラブ鉄筋に当接する浅い皿状の座板部とからなり、前記座板部が金属製である構成が含まれる。
本考案のコンクリート打設用ホースの移動器具は、座板部が金属製であることから、広範囲の打設現場でコンクリート打設用ホースを頻繁に移動してスラブ鉄筋上をひきずっても、樹脂製の従来品に比べ座板部の摩耗が少なく、寿命が長くなる効果が得られる。
さらに説明すると、本考案には、前記枠体の所要位置に立設された取付け部と、前記座板部とが、取付け部材で結合され、着脱自在に固定されている構成が含まれる。
本考案によれば、座板部が摩耗や破損した場合には、座板部を取り外し修理もしくは交換が可能となり、枠体は再利用することで経済的効果が得られる。
また、本考案には、前記基台部のコンクリート打設用ホースを装着した状態でコンクリート打設用ホースの長さ方向の前後両端部に配設された一対の保持体の高さが違う構成が含まれる。
本考案によれば、作業者側の保持体の高さが、コンクリート供給元側の保持体の高さよりも高く設定してあることより、作業者がコンクリート打設用ホースを保持しやすく、作業性が向上する効果が得られる。
本考案の移動器具は、座板部が金属製であることから、広範囲の打設現場でコンクリート打設用ホースを頻繁に移動しても座板部の摩耗が少なく、寿命が長くなる効果があると同時に、枠体と座板部とが着脱自在な構成であることから、座板部を取り外し修理もしくは交換が可能となり、枠体は再利用することで従来品に比べ経済的に有利な効果が得られる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。ただし、図面は模式的に図示しており、実際の寸法や比率等とは必ずしも一致しない。また、図面相互間において、お互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれることがある。
なお、本実施形態において、コンクリート打設用ホースを移動器具に装着した状態でコンクリート打設用ホースの長さ方向の先端側を移動器具の前側といい、コンクリート打設用ホースの供給元側を移動器具の後側という。また、コンクリート打設用ホースの長さ方向と垂直方向を移動器具の幅方向という。
なお、本実施形態において、コンクリート打設用ホースを移動器具に装着した状態でコンクリート打設用ホースの長さ方向の先端側を移動器具の前側といい、コンクリート打設用ホースの供給元側を移動器具の後側という。また、コンクリート打設用ホースの長さ方向と垂直方向を移動器具の幅方向という。
図1に示されるように、本考案に係るコンクリート打設用ホースの移動器具1は、金属製の管材からなる枠体2と、その枠体2の下側面に敷設されスラブ鉄筋20に当接する金属製の浅い皿形状の座板部10とで構成されている。
また、図2に示されるように枠体2は、平面視略矩形状の無端環状体に形成された基台部4と、その基台部4の前後方向両端部に配設されコンクリート打設用ホースを保持する一対の保持体3a,3bと、基台部4の幅方向の外縁部であって基台部4の四隅近傍に其々立設された取付け部5とで構成されている。取付け部5には、ボルト6を挿通可能な貫通孔5aが形成されている。
さらに、図3に示されるように保持体3aは、コンクリート打設用ホース30を収納する収納凹部31とコンクリート打設用ホースを所要高さに保持する脚部32とからなり、全体形状が側面視略M字形状に形成されている。
脚部32の高さは、前後一対の保持体3a,3bで同一の高さに設定しても良いし、コンクリート打設用ホースの先端側の保持体3aをコンクリート供給元側の保持体3bより高く設定しても良い。
座板部10は、図2及び図3に示されるように上面が開口し、スラブ鉄筋20に当接する平面滑走部10aと、外方に湾曲して上昇する縁部10bとで浅い皿状に形成され、また、座板部10に枠体2を取付ける為の取付け孔が、縁部10bの所要位置に形成されている。
座板部10は、金属製の板材をプレス加工や切削加工したものを溶接し形成され、その材料としては、ステンレス合金、アルミニウム合金等の他の金属からなる板材を使用すればよい。
また、枠体2も座板部10と同様に、金属製の管材をプレス加工や切削加工したものを溶接し形成され、その材料としては、ステンレス合金、アルミニウム合金等の他の金属からなる材料を使用すればよい。
枠体2と座板部10との組立は、座板部10の取付け孔と枠体2の貫通孔5aを合わせて、ボルト6とナット7によって締結固定する。また、収納凹部31にコンクリート打設用ホース30を収納し、脚部32に係止するバンド40で固定する。このように固定することで、コンクリート打設用ホース30の脈動や、コンクリート打設用ホース30を移動する際の振動で、コンクリート打設用ホース30が移動器具1から脱落することを防止できる。
このように本考案のコンクリート打設用ホースの移動器具は、広範囲の打設現場で使用する場合において、コンクリート打設用ホースを頻繁に移動してもコンクリート打設用ホースの移動用器具の座板部の摩耗が少なく、寿命が長く経済的である効果がある。
以上のように、本考案を実施するための最良の構成、方法等は、上記記載で開示されているが、本考案は、これに限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、枠体2及び、座板部10は略矩形状として説明したが、矩形状に限定するものではなく、円形状や多角形状としても良い。
1 移動器具
2 枠体
3a,3b 保持体
31 収納凹部
32 脚部
4 基台部
5 取付け部
5a 貫通孔
6 ボルト
7 ナット
10 座板部
10a 平面滑走部
10b 縁部
20 鉄筋
30 コンクリート打設用ホース
40 バンド
2 枠体
3a,3b 保持体
31 収納凹部
32 脚部
4 基台部
5 取付け部
5a 貫通孔
6 ボルト
7 ナット
10 座板部
10a 平面滑走部
10b 縁部
20 鉄筋
30 コンクリート打設用ホース
40 バンド
Claims (3)
- コンクリートの打設作業に使用されるコンクリート打設用ホースの移動に使用される移動器具であって、上部にコンクリート打設用ホースを収納するための収納凹部を有し所要高さにコンクリート打設用ホースを保持する保持体と、前記保持体が配設された基台部とからなる枠体と、前記基台部の下側面に敷設された座板部とからなり、前記座板部が金属製であることを特徴とする移動器具。
- 前記枠体と前記座板部とが、着脱自在に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の移動器具。
- 前記基台部の両端に配設された一対の保持体の高さが違うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の移動器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018002886U JP3218346U (ja) | 2018-07-26 | 2018-07-26 | 移動器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018002886U JP3218346U (ja) | 2018-07-26 | 2018-07-26 | 移動器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3218346U true JP3218346U (ja) | 2018-10-04 |
Family
ID=63708559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3218346U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7345214B2 (ja) | 2018-09-19 | 2023-09-15 | 有限会社山岡興産 | ホース移動用器具 |
JP7352279B2 (ja) | 2019-10-30 | 2023-09-28 | 有限会社山岡興産 | ホース移動用器具 |
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2018
- 2018-07-26 JP JP2018002886U patent/JP3218346U/ja not_active Expired - Fee Related
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