JP7461206B2 - フォトマスクの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、フォトマスクの製造方法に関する。
フラットパネルディスプレイ等の電子デバイスの製造に、フォトマスクが使用されている。従来より、フォトマスクとして、透過部と遮光部とを有するバイナリーマスクが用いられている。しかし、近年では、電子デバイスの製造工程数の低減のため3階調以上の多階調フォトマスクが用いられることがある。特許文献1には、異なる半透過領域を有する4階調フォトマスクの製造方法が開示されている。
特開2007-249198号公報
一般に、フォトマスクの製造工期を短縮するために、予め準備しておいたフォトマスクブランクスを使用してフォトマスクを製造することがある。しかし、多階調フォトマスクの場合、顧客の要望する透過率を有する半透過膜を成膜する必要があり、予め半透過膜と遮光膜とを積層したフォトマスクブランクスを使用してフォトマスクを製造することは困難である。
また、4階調のフォトマスクの製造には、異なる透過率を有する半透過膜を形成するため、複数の半透過膜の成膜工程が必要となる。そのため成膜工数が増加し、或いは製造プロセスが複雑になるという問題がある。
上記課題を鑑み、本発明は、多階調フォトマスクの製造を容易にする製造方法を提供することを課題とする。
本発明に係るフォトマスクの製造方法は、
半透過領域、遮光領域、透過領域を有する多階調フォトマスクの製造方法であり、
透過性基板上に半透過膜を有し、前記半透過膜上に中間膜を有し、前記中間膜上に上層膜を有するフォトマスクブランクスを準備する工程と、
第1のレジスト膜を形成しパターニングする第1のレジストパターン形成工程と、
前記第1のレジスト膜をマスクに、前記上層膜及び前記中間膜をエッチングして、前記半透過膜の表面を露出する表面露出工程と、
前記半透過膜にプラズマ処理を施し、透過率を変更するプラズマ処理工程とを含み、
前記プラズマ処理工程は、少なくとも、
前記半透過膜の第1の表面に第1のプラズマ処理を施す第1のプラズマ処理工程と、
前記半透過膜の前記第1の表面及び第2の表面に第2のプラズマ処理を施す第2のプラズマ処理工程とを含むことを特徴とする。
また、本発明に係るフォトマスクの製造方法は、
前記半透過膜がハーフトーン膜であることを特徴とする。
このようなフォトマスクの製造方法とすることで、透過性基板上の半透過膜が形成されているフォトマスクブランクスを利用して多階調フォトマスクを製造しても、製造工程の段階で、下層に形成された半透過膜の透過率を容易に調整することができる。そのため、予め準備してあるフォトマスクブランクスを用いながら、顧客の要望等に応じて半透過膜の透過率の調整が可能となり、フォトマスクの製造工期の短縮に寄与する。また、4階調のフォトマスクを製造する場合でも、複数の半透過膜を成膜する必要がなく、特許文献1記載の従来の製造方法と比較して、フォトマスクの製造も容易となる。
また、本発明に係るフォトマスクの製造方法は、
前記プラズマ処理が、常圧下のプラズマ処理であることを特徴とする。
このようなフォトマスクの製造方法とすることで、プラズマ処理が容易となり、種々のサイズのフォトマスクの製造にも容易に対応することが可能となる。
また、本発明に係るフォトマスクの製造方法は、
前記プラズマ処理により前記半透過膜の透過率を増大させることを特徴とする。
このようなフォトマスクの製造方法とすることで、下層の半透過膜の透過率を低い値、例えば過去の実績等から考慮して最も低い値に設定しておくことで、様々な顧客の要望に応じて多階調フォトマスクの製造が可能となる。
また、本発明に係るフォトマスクの製造方法は、
前記中間が、前記半透過膜及び前記上層膜と異なる材料から構成されていることを特徴とする。
このようなフォトマスクの製造方法とすることで、半透過膜等のパターニングの制御性が向上する。
また、本発明に係るフォトマスクの製造方法は、
前記表面露出工程の後に
前記第1のレジスト膜を除去する工程と、
第2のレジスト膜を形成しパターニングする第2のレジストパターン形成工程とを含み、
前記プラズマ処理工程において、前記第2のレジスト膜をマスクに前記半透過膜にプラズマ処理を施すことを特徴とする。
このようなフォトマスクの製造方法とすることで、従来の製造方法と比較して、成膜工程数を削減することができる多階調フォトマスクの製造が可能となる。
また、本発明に係るフォトマスクの製造方法は、
前記第1のレジストパターン形成工程において、
前記第1のレジスト膜を露光し、露光量の異なる複数の露光領域を形成する露光工程を含み、
前記第1のレジスト膜の前記露光領域の1つを選択的に除去するレジスト選択除去工程と、
前記レジスト選択除去工程の後に、前記第1のレジスト膜をマスクに前記上層膜及び前記中間膜をエッチングして除去し、前記半透過膜の表面を露出する前記表面露出工程を含み、
前記プラズマ処理工程において、前記第1のレジスト膜をマスクに前記半透過膜の表面の一部にプラズマ処理を施すことを特徴とする。
このようなフォトマスクの製造方法とすることで、さらにフォトマスクの製造工程においてリソグラフィー工程を削減することができる多階調フォトマスクの製造が可能となる。
本発明によれば、多階調フォトマスクの製造を容易にする製造方法を提供することができる。
実施形態1におけるフォトマスクの主要製造工程を示す断面図である。 実施形態1におけるフォトマスクの主要製造工程を示す断面図である。 実施形態2におけるフォトマスクの主要製造工程を示す断面図である。 実施形態2におけるフォトマスクの主要製造工程を示す断面図である。 フォトレジスト膜の断面を示すSEM写真である。 実施形態3におけるフォトマスクの主要製造工程を示す断面図である。 実施形態3におけるフォトマスクの主要製造工程を示す断面図である。 実施形態4におけるフォトマスクの主要製造工程を示す断面図である。 実施形態5におけるフォトマスクの主要製造工程を示す断面図である。 実施形態5におけるフォトマスクの主要製造工程を示す断面図である。 実施形態6におけるフォトマスクの主要製造工程を示す断面図である。 実施形態6におけるフォトマスクの主要製造工程を示す断面図である。 実施形態6におけるフォトマスクの主要製造工程を示す断面図である。 実施形態7におけるフォトマスクの主要製造工程を示す断面図である。 実施形態7におけるフォトマスクの主要製造工程を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。但し、以下の実施形態は、いずれも本発明の要旨の認定において限定的な解釈を与えるものではない。また、同一又は同種の部材については同じ参照符号を付して、説明を省略することがある。
(実施形態1)
図1、2は、実施形態1によるフォトマスク100の主要製造工程を示す断面図である。
以下、図面を参照して、フォトマスク100の主要製造工程を説明する。
(成膜工程:フォトマスクブランクス準備工程)
図1(a)に示すように、合成石英ガラス等の透過性基板1を準備し、透過性基板1上に、半透過性の半透過膜2(下層膜2)をスパッタ法、蒸着法等により(例えば膜厚5[nm]~20[nm])成膜する。半透過膜2は、例えばCr系金属化合物、Ti系金属化合物、Ni系金属化合物、Si系化合物、金属シリサイド化合物等の公知の材料を用いることができる。なお、金属化合物は金属から構成されてもよい。
ここで、透過性基板1は、フォトマスク100を用いたリソグラフィー工程において使用される露光光に含まれる代表波長(例えばi線、h線、g線)に対して90~100%(90%≦透過率≦100%)の透過率を有する。
また、半透過性とは、露光光に含まれる代表波長に対して、透過率が、透過性基板1の透過率よりも低く、後述する遮光性を有する積層構造膜の透過率よりも高いことを意味する。
なお、露光光は、例えばi線、h線若しくはg線であってもよく、又はこれらの少なくとも2つの光を含む混合光であってもよい。また、露光光は、これらに限定するものではない。
半透過膜2は、ハーフトン膜として用いることができる。例えば、代表波長に対して、半透過膜2の透過率が10~70%(10%≦透過率≦70%)になるよう設定する。また、位相シフト量は小さく(略0[°]、例えば0~20[°])に設定すればよい。
なお、半透過膜2を位相シフト膜として利用する場合、露光光に含まれる代表波長に対して、機能性膜2の透過率が3~15%(3%≦透過率≦15%)、位相シフト量が略180[°](160[°]≦位相シフト量≦200[°])、さらに好適には170[°]≦位相シフト量≦190[°]になるよう設定する。
半透過膜2(下層膜2)のハーフトン膜又は位相シフト膜としての光学的性質は、例えば、組成及び膜厚を調整することにより、実現が可能である。
また、半透過膜2を位相シフト膜として用いる場合には、その膜厚を調整(減膜)することにより略180[°]に対して低位相側へシフトさせることも可能となる。
なお、上記の例示では、略180[°]を基準として記載したが、基準となる位相シフト量は適宜設定が可能であり、当該基準とする膜厚から減膜することにより、基準とする位相シフト量を低位相側へシフトさせることが可能である。
光学特性の設定の際には、位相効果を奏するために配置する領域、その領域における位相シフト量を目的に合わせて考慮すればよい。
次に、エッチングストッパ膜3(中間膜3)をスパッタ法、蒸着法等により(例えば膜厚1[nm]~20[nm])成膜する。例えば、Ti系金属化合物、Ni系金属化合物等を用いることができる。
次に、遮光膜4(上層膜4)をスパッタ法、蒸着法等により(例えば膜厚50[nm]~100[nm])成膜する。例えば、Cr系金属化合物等を用いることができる。
エッチングストッパ膜3は、後述するように遮光膜4及び半透過膜2とエッチング特性が異なる材料から構成される。
なお、半透過膜2、エッチングストッパ膜3及び遮光膜4からなる積層膜が遮光性を有するように、遮光膜4の材料(組成)及び膜厚を調整すればよい。本積層膜の代表波長に対する透過率は、例えば1%以下である。換言すれば、機能性膜2、エッチングストッパ膜3及び遮光膜4の積層領域において遮光膜4の材質(組成)及び膜厚を調整することで光学濃度(OD値)が3.0以上を満たせばよい。
従って、遮光膜4自体が遮光性を有する必要はなく、1%より高い透過率を有してもよい。或いはエッチングストッパ膜3の透過率を低く設定しておき、遮光領域の必要とされる透過率を確保できるように設定してもよい。
以下、透過性基板1上に半透過膜2、エッチングストッパ膜3及び遮光膜4が形成された積層構造体をフォトマスクブランクス101と称する。
(フォトレジスト形成工程)
次に、図1(b)に示すように、遮光膜4上に(フォト)レジスト膜5を塗布法、スプレイ法等により形成する。
(レジストパターニング工程:露光現像工程)
次に、図1(c)に示すように、露光(描画)装置、例えばレーザー描画装置等により、レジスト膜5を露光し、現像することによりレジスト膜5をパターニングする。レジスト膜5は、開口部(50a、50b)を有する。
なお、露光装置による描画方法は、レーザー描画に限定されるものではない。例えば電子線を用いて露光してもよい。
(エッチング工程)
次に、図1(d)に示すように、パターニングされたレジスト膜5をエッチングマスクにして、遮光膜4をウェットエッチング法又はドライエッチング法によりエッチングして除去し、その後エッチングストッパ膜3をウェットエッチング法又はドライエッチング法によりエッチングして除去する。半透過膜2を覆う被覆層であるエッチングストッパ膜3及び遮光膜4を除去することで、半透過膜2の表面が露出する。この場合、レジスト膜は、被覆層エッチング用マスクとして機能する。
遮光膜4とエッチングストッパ膜3とは、互いに異なる材料を採用することにより、エッチングストッパ膜3がエッチングされないエッチャント(薬液又はガス)を用いて、エッチングストッパ膜3上の遮光膜4を選択的にエッチングすることができる。
また、エッチングストッパ膜3と半透過膜2は、互いに異なる材料を採用することにより、半透過膜2がエッチングされないエッチャント(薬液又はガス)を用いて、半透過膜2上のエッチングストッパ膜3を選択的にエッチングすることができる。
その結果、半透過膜2はエッチングされず、透過性基板1上に残置する。選択的に半透過膜2の直上にあるエッチングストッパ膜3をエッチングするため、本エッチング工程において半透過膜2の膜厚が減少し、透過率が変動することを(エッチング選択比の範囲で)抑制できる。また、エッチングストッパ膜3のエッチングの際に、遮光膜4のサイドエッチングを抑制することも可能である。
その後、アッシング法又はレジスト剥離液に浸漬することにより、レジスト膜5を除去する。部分的に半透過膜2の表面(2Sa、2Sb)が露出する。
(リソグラフィー工程)
次に、図1(e)に示すように、第2の(フォト)レジスト膜6を塗布法、スプレイ法等により形成し、露光及び現像することによりレジスト膜6をパターニングする。レジスト膜6は開口部60aを有し、半透過膜2の表面が部分的に露出する。すなわち、開口部60aにより画定する領域部分の半透過膜2の表面(2Sa)が露出し、その他の領域の半透過膜2の表面(2Sb)はレジスト膜6に覆われる。
なお、図1(d)の工程において露出した半透過膜2の表面(2Sa)を確実に露出するように、露光(描画)装置の重ね合わせ(アライメント)ずれを考慮して、開口部60aの形状を、半透過膜2の表面(2Sa)の幅に重ね合わせ余裕(アライメントマージン)を加えたサイズとしてもよい。レジスト膜6は後続するプラズマ処理のマスクとして使用されるため、開口部60aが半透過膜2の表面(2Sa)のサイズより広く設定しても、半透過膜2のパターン配置の精度に影響しない。
(プラズマ処理工程)
次に図2(a)に示すように、図示しないプラズマ処理装置により、レジスト膜6に覆われていない露出した半透過膜2の表面に対して、プラズマ(P)を照射し処理を行う。
プラズマ処理装置は、ドライエッチング装置を利用して密閉したチャンバ内で減圧下でプラズマを発生させ表面処理を行うよう構成された装置(以下、減圧プラズマ処理装置と称す)や常圧(大気圧)下でプラズマを発生させ表面処理を行うよう構成された装置(以下、常圧プラズマ処理装置と称す)を使用できる。
フラットパネルディスプレイ等の製造で使用されるフォトマスクは、大型であることが多いため、特に大気開放可能な(又は大気開放型の)常圧プラズマ処理装置が好適に使用できる。常圧プラズマ処理装置は、例えば空気と窒素との混合ガスを対向電極に導入し、対向電極に電界を印加して放電させ、処理対象物の表面に活性化されたガス(プラズマ)を誘導して処理を行う装置である。活性化されたガス(プラズマ)は、例えばノズルやスリット等の放出口を介して、露出した半透過膜2の表面に照射される。
フォトマスクブランクス101(又は透過性基板1)に対して相対的に放出口を移動させて、フォトマスクブランクス101の全面に亘ってプラズマを照射することができる。そのため、種々のサイズのフォトマスクブランクス101であっても、プラズマ処理が可能である。
常圧プラズマ処理装置を採用することで、減圧プラズマ処理装置と異なり、密閉された筐体が不要であり、圧力制御のための機構(真空ポンプ等)が不要である。また、腐食性ガス等を使用せず空気(大気)と窒素とを使用することで、特別な除害設備を不要とすることができる。常圧プラズマ処理装置は、装置構成が簡単であり、処理能力も高く、様々なサイズのフォトマスクの製造を可能とする。
なお、例えばクリーンルームにプラズマ処理装置が設置されている場合、クリーンルーム内の雰囲気の気圧が常圧(大気圧)に相当する。
プラズマが照射された半透過膜2は、照射時間に依存して、透過率が変化(例えば増大)する。例えば、プラズマ処理時間とともに半透過膜2の膜厚を減少させ、透過率を増大させることで、透過率をプラズマ照射量(時間)により制御することも可能である。
プラズマ処理によって、半透過膜2の透過率を、顧客の要望に応じて所望の値に変更できるため、フォトマスクブランクス101の準備工程において成膜する半透過膜2の膜厚等を変更する必要がない。また、特許文献1と異なり、追加の成膜を必要としない。
そのため、例えば顧客からの過去の依頼実績を考慮して、最小の透過率の半透過膜2を有するフォトマスクブランクス101を予め準備しておき、顧客の要望に応じて半透過膜2の透過率を所望の値に変更する(例えば増大させる)ことができるため、製造工期の短縮、製造コストの削減に寄与する。
なお、レジスト膜6に覆われた半透過膜2は、プラズマ処理の影響を受けないため、透過率の変化が防止される。そのため、レジスト膜6は、プラズマ処理用マスクとして機能する。
(レジスト除去)
次に図2(b)に示すように、レジスト膜6を、アッシング法又はレジスト剥離液に浸漬することにより除去する。
プラズマ処理が施されていない(又はプラズマ照射量がゼロのプラズマ処理が施された)表面(2Sb)を有する半透過膜2及びプラズマ処理が施された表面(2Sa)を有する半透過膜2は、それぞれ異なる透過率である第1の透過率及び第2の透過率を有する。
なお、レジスト膜6を除去後に、さらに露出した半透過膜2の表面(2Sa、2Sb)にプラズマ処理を施し、図2(a)に示す工程でプラズマ処理が施されなかった領域の半透過膜2の表面(2Sb)に対してもプラズマ処理を行ってもよい。追加的プラズマ処理により、異なる半透過膜2の領域に異なる条件(例えば照射量)のプラズマ処理を施すことにより、顧客の透過率に対して柔軟に対応することができる。この場合、半透過膜2の表面(2Sa)は2回のプラズマ処理により所望の透過率になるように、それぞれのプラズマ処理条件を設定する。
この場合、1回のプラズマ処理が施された表面(2Sb)を有する半透過膜2及び2回のプラズマ処理が施された表面(2Sa)を有する半透過膜2は、それぞれ異なる透過率である第1の透過率及び第2の透過率を有することになる。
なお、プラズマ処理条件は、照射時間の他、大気と窒素の混合比、気体の供給量(流速)、供給電力量により制御し変更してもよい。
なお、プラズマ処理によっても、半透過膜2とエッチングストッパ膜3と遮光膜4との積層が遮光性を維持できるように、好適には遮光膜4(及び又はエッチングストッパ膜3)は十分な膜厚に設定する。
(リソグラフィー工程)
次に、図2(c)に示すように、第3の(フォト)レジスト膜7を塗布法、スプレイ法等により形成し、露光及び現像することによりレジスト膜7をパターニングする。レジスト膜7は開口部70aを有する。パターニングされたレジスト膜7により、所定の領域の遮光膜4の表面が露出する。
(エッチング工程)
次に、図2(d)に示すように、パターニングされたレジスト膜7をマスクに、遮光膜4をウェットエッチング法又はドライエッチング法によりエッチングして除去し、次にエッチングストッパ膜3をウェットエッチング法又はドライエッチング法によりエッチングして除去し、次に、半透過膜2をウェットエッチング法又はドライエッチング法によりエッチングして除去し、透過性基板1の表面を露出させる。
遮光膜4のエッチング工程ではエッチングストッパ膜3をエッチングしないエッチャント(薬液又はガス)を使用し、エッチングストッパ膜3のエッチング工程では半透過膜2をエッチングしないエッチャント(薬液又はガス)を使用し、半透過膜2のエッチング工程では、エッチングストッパ膜3(及び透明基板1)をエッチングしないエッチャント(薬液又はガス)を使用することで、それぞれの膜のサイドエッチング量を防止又は低減することができる。
(レジスト除去)
次に図2(e)に示すように、レジスト膜7を、アッシング法又はレジスト剥離液に浸漬することにより除去する。
以上の工程により、透過性基板1が露出した透過領域8、半透過膜2(下層膜2)とエッチングストッパ膜3(中間膜3)と遮光膜4(上層膜4)とが積層された遮光領域9、及び半透過膜2から構成された第1の透過率を有する(第1の)半透過領域10及び半透過膜2から構成された第2の透過率を有する(第2の)半透過領域11を備えたフォトマスク100を得る。なお、半透過領域10及び半透過領域11はプラズマ処理が異なる半透過膜2から構成されている。ここで、プラズマ処理が異なるとはプラズマ処理条件が異なることを意味するが、プラズマ照射量がゼロのプラズマ処理(プラズマ処理を行わないこと)も含む。
本実施形態によれば、透過性基板1上に半透過膜2とエッチングストッパ膜3と遮光膜4とがこの順に積層されたフォトマスクブランクス101を予め準備しておくことで、フォトマスクの製造工期を短縮することができる。さらに顧客の要望に応じて、下層(透過性基板1の直上)に形成されている半透過膜2の透過率を、フォトマスクの製造工程において調整することも可能となる。
なお、図1(e)及び図2(b)に示す工程を繰り返し、3種類以上の半透過領域を形成することも可能である。
また、図1(b)から図2(b)に示す半透過領域の形成工程(半透膜2の透過率の変更工程)と、図2(c)から図2(d)に示す透過領域の形成工程(透過性基板1の表面の露出工程)の順を入れ替えてもよい。
半透過領域の透過率が低い場合、図2(c)から図2(d)に示す透過領域の形成工程を先に行うことにより、図1(b)から図2(b)に示す半透過領域の形成工程におけるリソグラフィー工程において、アライメントマークの検出が容易になる。
アライメントマークの検出光を透過で検出した場合を例示したが、撮像した画像により検出する場合も同様に検出が容易になることは言うまでもない。
なお、3階調のフォトマスクの製造も可能であることは言うまでもない。半透過領域の透過率を、顧客の要望に合わせて容易に調整可能である。
なお、図2(e)において、遮光領域と半透過領域又は透過領域とが隣接する例を示したが、遮光領域、半透過領域及び透過領域の配置はこれに限定されず、これらの領域の任意の配置関係をフォトマスクにも本実施形態及びその他のいずれの実施形態も適用できることは言うまでもない。
(実施形態2)
実施形態2によれば、フォトマスクの製造工程におけるリソグラフィー工程数を削減することが可能となる。
以下図を参照して、フォトマスクの主要製造工程を詳細に説明する。
(露光(描画)工程)
図1(b)に示す工程の後に、露光(描画)装置、例えばレーザー描画等に、フォトマスクブランクスをロード(露光装置内の露光用ステージ上に載置)し、レジスト膜5を露光することにより、図3(a)に示すように、レジスト膜5(第1のレジスト膜)に、露光量が異なる3つの領域、すなわち高ドーズ領域5c(第1の(露光)領域)、低ドーズ領域5b(第2の(露光)領域)、未露光領域5a(第3の(露光)領域)を形成する。
ここで、未露光領域5aとは露光しない領域即ち露光量が0の領域であり、低ドーズ領域5bとは、相対的に低い露光量で露光された領域であり、高ドーズ領域5cとは、相対的に高い露光量で露光された領域である。
さらに具体的には、上記高ドーズ領域の高ドーズとは、後述する第1の現像工程でレジストが除去される際に、レジストを溶解させるために必要な露光量以上の露光量を意味する。対して、低ドーズ領域の低ドーズとは、後述する第1の現像工程によりレジストが除去されず残置され、第2の現像工程によって除去される程度の露光量という意味である。例えば、第1の現像工程に必要な高ドーズ量を基準とした場合、その高ドーズ量に対して、5%~90%の露光量の範囲の露光量を意味する。
低ドーズ量の設定は、上記範囲内で適宜設定が可能であるが、第2の現像工程のプロセス工程時間を考慮する必要があることは言うまでもない。
なお、上記高ドーズ及び低ドーズについての意味は、他の実施形態においても同様である。
なお、露光装置による描画方法は、レーザー描画に限定されるものではない。例えば電子線を用いて露光してもよい。
なお、簡単のためレジスト膜5の高ドーズ領域5cを「高ドーズ領域5c」、レジスト膜5の低ドーズ領域5bを「低ドーズ領域5b」、レジスト膜5のレジスト膜5の未露光領域5aを「未露光領域5a」と称することがある。
低ドーズ領域5b及び高ドーズ領域5cは、露光装置から透明基板1をアンロードする(取り出す)ことなく形成することができる。例えば、低ドーズ領域5bに相当する領域及び高ドーズ領域5cに相当する領域を、それぞれ第1の露光量及び第2の露光量となるようレーザーをスキャンすることで露光し、これらの領域を形成できる。
また、低ドーズ領域5b及び高ドーズ領域5cに相当する領域を、第1の露光量となるようレーザーをスキャンして露光し、その後、高ドーズ領域5cが第2の露光量となるように、高ドーズ領域5cに相当する領域のみを追加的にレーザーをスキャンして露光してもよい。複数のレーザー照射により露光量が平均化され、高ドーズ領域5c露光量の均一性が向上する。
異なる露光量を有する露光領域の数に応じて、複数回露光装置から透明基板1をアンロードしてもよいが、フォトマスクブランクスを露光装置からアンロードせずに、低ドーズ領域5b及び高ドーズ領域5cの露光処理を行うため、これらの領域(パターン)間で重ね合わせ誤差(ずれ)の発生が抑制されるという効果を得ることができる。
このように露光装置から透明基板1をアンロードすることなく異なる露光量を有する露光領域をレジスト膜に形成する方法は、他の実施形態においても適用することができる。
(第1の現像(レジスト除去)工程)
次に、図3(b)に示すように、第1の現像工程において、現像液により高ドーズ領域5cのレジスト膜5のみを選択的に除去し、レジスト膜5をパターニングする(第1の選択除去工程)。
後述するように、レジスト膜5の現像液による溶解特性が、露光量(ドーズ)に依存するため、露光量に応じて露光されたレジスト膜5を選択的に順次除去することが可能となる。第1の現像工程においては、高ドーズ領域5cの溶解速度が、未露光領域5a及び低ドーズ領域5bの溶解速度に対して十分に(例えば、数倍から1桁)高くなる現像条件で現像(現像液による溶解)を行うことで、選択的に高ドーズ領域5cのみを除去できる。
なお、図3(b)に示すように、低ドーズ領域5bのレジスト膜厚は、未露光領域5aのレジスト膜厚と比較して薄くなる。
(エッチング工程)
次に、図3(c)に示すように、パターニングされたレジスト膜5、即ち未露光領域5a及び低ドーズ領域5bのレジスト膜5をエッチングマスクにして、図2(d)に示す工程と同様に、遮光膜4をウェットエッチング法又はドライエッチング法によりエッチングし除去し、次にエッチングストッパ膜3をウェットエッチング法又はドライエッチング法によりエッチングして除去する。その後、半透過膜2をウェットエッチング法又はドライエッチング法によりエッチングして除去し、透過性基板1の表面を露出させる。
(第2の現像(レジスト除去)工程)
次に、図3(d)に示すように、第2の現像工程において、現像液により低ドーズ領域5bのレジスト膜5のみを選択的に除去し、レジスト膜5をパターニングする(第2の選択除去工程)。この工程において、未露光領域5aのみが遮光膜4上に残置する。
第1の現像工程及び第2の現像工程に示すように露光量の異なるレジスト膜5を露光量に依存して順次除去できるのは、溶解速度が現像条件(時間等)に非線型に依存する現象があるためである。溶解速度が変化(増大)する変化点が露光量に依存して変化する特性を利用することで露光量の異なる領域を選択的に順次除去することができる。
第2の現像工程では、低ドーズ領域5bの溶解速度が、未露光領域5aの溶解速度に対して十分に高くなる現像条件で現像(溶解)を行い、選択的に低ドーズ領域5bのみを除去できる。
なお、この方法を用いることで、3種以上の異なるレジスト膜5のパターンを得ることも可能である。
(エッチング工程)
次に、図4(a)に示すように、図1(d)に示す工程と同様に、パターニングされたレジスト膜5(未露光領域5a)をエッチングマスクにして、遮光膜4をウェットエッチング法又はドライエッチング法によりエッチングして除去し、その後エッチングストッパ膜3をウェットエッチング法又はドライエッチング法によりエッチングして除去し、半透過膜2の表面(2Sa)を露出する。
この場合、レジスト膜5は、被覆層(エッチングストッパ膜3及び遮光膜4)をエッチングするための被覆層エッチング用マスクとして機能する。
(プラズマ処理工程)
次に、図4(b)に示すように、図2(a)に示す工程と同様に、プラズマ処理装置により、レジスト膜5(未露光領域5a)に覆われていない露出した半透過膜2の表面に対して、プラズマ(P)を照射しプラズマ処理を行う。その結果、露出した半透過膜2の透過率を変更(増大)することができる。
この場合、レジスト膜5は、プラズマ処理用マスクとして機能する。従って、レジスト膜5は2つの目的で使用される。
(リソグラフィー工程)
次に、図4(c)に示すように、レジスト膜5をアッシング法又はレジスト剥離液に浸漬することにより除去する。その後、(フォト)レジスト膜12(第2のレジスト膜)を塗布法、スプレイ法等により形成し、露光及び現像することによりレジスト膜12をパターニングする。レジスト膜12は開口部120aを有する。パターニングされたレジスト膜12により、所定の領域の遮光膜4の表面が露出する。
(エッチング工程)
次に、図4(d)に示すように、図1(d)に示す工程と同様に、パターニングされたレジスト膜12をエッチングマスクにして、遮光膜4をウェットエッチング法又はドライエッチング法によりエッチングして除去し、その後エッチングストッパ膜3をウェットエッチング法又はドライエッチング法によりエッチングして除去し、半透過膜2の表面を露出する。
なお、半透過膜2の表面を露出した後に、プラズマ処理を施すことで、露出した半透過膜2の透過率を変更してもよい。
図4(b)に示す工程及び図4(d)に示す工程において、それぞれ個別にプラズマ処理を行い、顧客の要望に応じた2種類の透過率を有する半透過膜2を提供することができる。
(レジスト除去)
その後、レジスト膜12をアッシング法又はレジスト剥離液に浸漬することにより除去する。
以上の工程により、図2(e)に示すフォトマスク100と同様に、透過性基板1が露出した透過領域8、半透過膜2(下層膜2)とエッチングストッパ膜3(中間膜3)と遮光膜4(上層膜4)とが積層された遮光領域9、及び半透過膜2から構成された第1の透過率を有する半透過領域10及び半透過膜2から構成された第2の透過率を有する半透過領域11を備えたフォトマスク100を得る。
以上のように、本実施形態2では2回のリソグラフィー工程により、4階調のフォトマスク100を製造でき、実施形態1と比較して、リソグラフィー工程数を削減することができる。
図5は、レジスト膜の断面形状を示すSEM写真である。 図5(a)、(b)は、それぞれ図3(c)、(d)の工程におけるレジスト膜5の断面形状を示す。
図5(a)に示すように、未露光領域5a及び低ドーズ領域5bとが接する境界部分においては、レジスト膜5の断面は、なだらかなテーパー形状を有することがある。
しかし、図5(b)に示すように、第2の現像工程後においては、未露光領域5aのレジスト膜5の断面は急峻な形状を示す。すなわち、図3(d)に示す露光工程において確定された低ドーズ領域5bのレジスト膜5が、第2の現像工程において選択的に除去されたことを示す。
従って、半透過領域11と透過領域8(図2(e)参照)とは、同一のリソグラフィー工程により確定されるため、2回のリソグラフィー工程で両領域を確定する場合と異なり、重ね合わせ誤差(ずれ)の発生が抑制できる。その結果、重ね合わせ余裕を考慮する必要が無く、精細なパターン配置を実現でき、またパターン設計の負荷を低減できる効果もある。
なお、上記実施形態2は、レジスト膜5としてポジ型レジストを用いた場合を例にして説明したが、ネガ型レジストを用いた場合も同様である。ネガ型レジストの場合、露光量の関係がポジ型レジストと反対になる。ポジ型レジストの未露光領域がネガ型レジストの高ドーズ領域に、ポジ型レジストの高ドーズ領域がネガ型レジストの未露光領域に対応する。このようにレジスト膜がポジ型に限定されないことは、他の実施形態も同様である。
(実施形態3)
以下に説明する実施形態3によっても、多階調フォトマスクを提供することも可能である。
図6(a)に示すように、図1(b)に示す工程の後に、レジスト膜5(第1のレジスト膜)をリソグラフィー工程によりパターニングし、開口部50aを形成する。
その後、レジスト膜5をマスクにウェットエッチング法又はドライエッチング法により遮光膜4、エッチングストッパ膜3及び半透過膜2をエッチングし、透過性基板1の表面1Scを露出する。
次に、図6(b)に示すように、レジスト膜5を除去した後にレジスト膜13(第2のレジスト膜)を形成しリソグラフィー工程によりパターニングし開口部130を形成する。その後レジスト膜13をマスクにウェットエッチング法又はドライエッチング法により遮光膜4及びエッチングストッパ膜3をエッチングし、半透過膜2の表面2Sb1、2Sb2、2Sb3を露出する。
次に、図6(c)に示すように、レジスト膜13を除去した後に、レジスト膜14(第3のレジスト膜)を形成しリソグラフィー工程によりパターニングし開口部140を形成し、半透過膜2の表面2Sb1を露出する。その後、レジスト膜14をマスクに、選択的に半透過膜2の表面2Sb1にプラズマ処理を施すことで、露出した半透過膜2の透過率を変更する。
なお、開口部140が半透過膜2の表面2Sb1を、より確実に露出するように、露光(描画)装置の重ね合わせずれを考慮して、開口部140の形状を、半透過膜2の表面(2S1)の幅に重ね合わせ余裕(マージン)を加えたサイズとしてもよい。
次に、図6(d)に示すように、レジスト膜14を除去した後に、レジスト膜15(第4のレジスト膜)を形成しリソグラフィー工程によりパターニングし開口部150を形成し、半透過膜2の表面2Sb2を露出する。その後、レジスト膜15をマスクに、選択的に半透過膜2の表面2Sb2にプラズマ処理を施すことで、露出した半透過膜2の透過率を変更する。
このとき、プラズマ処理のプラズマ照射量を、図6(c)に示す工程の照射量と異ならしめることにより、異なる透過率を実現できる。
なお、開口部150が半透過膜2の表面2Sb2を、より確実に露出するように、露光(描画)装置の重ね合わせずれを考慮して、開口部150のサイズを、半透過膜2の表面(2S2)の幅に重ね合わせ余裕(マージン)を加えたサイズとしてもよい。
次に、図7に示すように、レジスト膜15を除去する。
以上の工程により、透過性基板1が露出した透過領域8、半透過膜2(下層膜2)とエッチングストッパ膜3(中間膜3)と遮光膜4(上層膜4)とが積層された遮光領域9、半透過膜2から構成された第1の透過率を有する(第1の)半透過領域10、半透過膜2から構成された第2の透過率を有する(第2の)半透過領域11及び半透過膜2から構成された第3の透過率を有する(第3の)半透過領域16を備えた5階調のフォトマスク100を得る。半透過領域10、半透過領域11及び半透過領域16はそれぞれ異なる透過率を有する。
なお、最後に全面にプラズマ照射を施し、半透過領域10、半透過領域11及び半透過領域16の透過率を調整してもよい。
なお、異なる透過率を有する半透過領域の数は上記に限定されない。例えば図6(b)、又は図6(c)に示す工程を適宜繰り返すことで、所望の数の異なる透過率を有する半透過領域を形成することができる。
(実施形態4)
実施形態3に対して、リソグラフィー工程数を削減することが可能な実施形態4について以下に説明する。
図6(b)に示す工程の後に、図8(a)に示すように、レジスト膜13(第2のレジスト膜)を除去し、その後レジスト膜17(第3のレジスト膜)を形成し、露光量の異なる3つの領域である、高ドーズ領域17c(第1の(露光)領域)、低ドーズ領域17b(第2の(露光)領域)、未露光領域17a(第3の(露光)領域)を形成する。露光量は、未露光領域17a(第3の(露光)領域)、低ドーズ領域17b(第2の(露光)領域)、高ドーズ領域17c(第1の(露光)領域)、の順に増大する。
なお、高ドーズ領域17c(第1の(露光)領域)、低ドーズ領域17b(第2の(露光)領域)が半透過膜2の表面2Sb1、2Sb2を、より確実に覆うように、露光(描画)装置の重ね合わせずれを考慮して、高ドーズ領域17c及び低ドーズ領域17bのサイズを、半透過膜2の表面2Sb1、2Sb2の幅に重ね合わせ余裕(マージン)を加えたサイズとしてもよい。
次に図8(b)に示すように、図3(b)に示す工程と同様に、現像液により高ドーズ領域17cのみを選択的に除去し、半透過膜2の表面2Sb1を露出し、その後、未露光領域17a及び低ドーズ領域17bのレジスト膜17をマスクにして、選択的に表面2Sb1にプラズマ処理を施す。
次に図8(c)に示すように、図3(d)に示す工程と同様に、現像液により低ドーズ領域17bを選択的に除去し、半透過膜2の表面2Sb2を露出する。その後未露光領域17aのレジスト膜17をマスクに表面2Sb1及び表面2Sb2にプラズマ処理を施す。この段階において、プラズマ照射量は、表面2Sb3(未照射)、表面2Sb2、表面2Sb1の順に増大する。
表面2Sb1に対しては、図8(b)に示す工程におけるプラズマ処理と、図8(c)に示す工程におけるプラズマ処理とにおいて、重複してプラズマが照射される。
例えば、表面2Sb2を有する半透過領域(以下、簡単のため表面2Sb2の領域と称す。)の透過率を基準とし、表面2sb2へのプラズマ照射量を基準値として表面2Sb1に対するプラズマ照射量を決定することができる。この場合、図8(b)に示す工程における表面2Sb1を有する半透過領域(以下、簡単のため表面2Sb1の領域と称す。)に対するプラズマ照射量は、表面2Sb1の領域の所望される透過率から表面2Sb2の領域の所望される透過率を差し引いた透過率になるように、算出し決定する必要がある。すなわち、プラズマ処理により、半透過膜2の膜厚を減少させることで透過率を増大させる場合、表面2Sb1の領域の透過率を満たす減膜量から、表面2Sb2の領域の透過率を満たす減膜量を差し引いた減膜量が、図8(b)に示す工程のプラズマ処理において、表面2Sb1の領域に対する減膜量となる。
次に図8(d)に示すように、図7に示す工程と同様に、レジスト膜17を除去する。
以上の工程により、透過性基板1が露出した透過領域8、半透過膜2(下層膜2)とエッチングストッパ膜3(中間膜3)と遮光膜4(上層膜4)とが積層された遮光領域9、半透過膜2から構成された第1の透過率を有する(第1の)半透過領域10、半透過膜2から構成された第2の透過率を有する(第2の)半透過領域11及び半透過膜2から構成された第3の透過率を有する(第3の)半透過領域16を備えた5階調のフォトマスク100を得る。半透過領域10、半透過領域11及び半透過領域16はそれぞれ異なる透過率を有する。
このように、図8(a)に示す工程において、1回の露光処理工程においてレジスト膜17に露光量の異なる領域を形成することで、異なる透過率を有する半透過領域10、半透過領域11及び半透過領域16を得ることができ、実施形態3と比較して、レジスト膜を形成する工程数を削減できる。
なお、異なる透過率を有する半透過領域の数は上記に限定されない。例えば図8(a)に示す工程において、所望の数の異なる透過率を有する半透過領域の数に応じた数の異なる露光量を有する領域をレジスト膜17に形成すればよい。
(実施形態5)
以下に説明する実施形態5によっても、多階調フォトマスクを提供することも可能である。
図1(b)に示す工程の後、図9(a)に示すように、リソグラフィー工程によりレジスト膜5(第1のレジスト膜)をパターニングし開口部50aを形成し、レジスト膜5をマスクにウェットエッチング法又はドライエッチング法により遮光膜4及びエッチングストッパ膜3をエッチングし、半透過膜2の表面2Sb1、2Sb2、2Sb3を露出する。
次に図9(b)に示すように、レジスト膜5を除去し、その後レジスト膜18(第2のレジスト膜)を形成し、露光量の異なる4つの領域である、第1の(露光)領域18d、第2の(露光)領域18c、第3の(露光)領域18b、及び第4の(露光)領域18a(未露光領域)を形成する。露光量は、第4の(露光)領域18a、第3の(露光)領域18b、第2の(露光)領域18c、及び第1の(露光)領域18dの順に増大する。
すなわち、第3の(露光)領域18bは相対的に第4の(露光)領域18aより高ドーズであり、第2の(露光)領域18cは相対的に第3の(露光)領域18bより高ドーズであり、第1の(露光)領域18dは相対的に第2の(露光)領域18cより高ドーズである。図3(b)、図3(d)に示す現像工程を繰り返し、相対的に高ドーズな領域を選択的に順次除去することができる。
従って最もドーズ量の高い領域のドーズ量を基準とした場合の高ドーズ量に対して5%~90%の露光量の範囲の描画を各々行い、その後の現像により溶解速度を考慮しつつ、以下に説明するように半透過膜2を順次露出し、必要な透過率に対し、順次減膜処理を行うことが可能である。
なお、第2の(露光)領域18c及び第3の(露光)領域18bが半透過膜2の表面2Sb1、2Sb2を、より確実に覆うように、露光(描画)装置の重ね合わせずれを考慮して、第2の(露光)領域18c及び第3の(露光)領域18bのサイズを、半透過膜2の表面2Sb1、2Sb2の幅に重ね合わせ余裕(マージン)を加えたサイズとしてもよい。
次に図9(c)に示すように、現像液により最も露光量の大きい(高ドーズな)第1の(露光)領域18dを選択的に除去し、レジスト膜18をパターニングする(第1の選択除去工程)。
その後、第2の(露光)領域18c、第3の(露光)領域18b及び第4の(露光)領域18a(未露光領域)をマスクにして、ウェットエッチング法又はドライエッチング法により遮光膜4、エッチングストッパ膜3及び半透過膜2をエッチングし、透過性基板1の表面1Scを露出する。
なお、第2の(露光)領域18c及び第3の(露光)領域18bの膜厚は第4の(露光)領域18aと比較して減少するが、除去されることはない。
次に図9(d)に示すように、現像液により第2の(露光)領域18cを選択的に除去し、半透過膜2の表面2Sb1を露出する(第2の選択除去工程)。その後、第3の(露光)領域18b及び第4の(露光)領域18a(未露光領域)をマスクにして、半透過膜2の表面2Sb1に対してプラズマ処理を施し、表面2Sb1が露出した半透過膜2の透過率を変更(増大)する。
このとき、透過性基板1の表面1Scに対してもプラズマ処理が施され、透過性基板1の透過率が変更(増大)されるが、透過性基板1の透過率は十分に高く、透過性基板1に要望される光学特性に影響はない。(以下同様である。)
次に図10(a)に示すように、現像液により第3の(露光)領域18bを選択的に除去し、半透過膜2の表面2Sb2を露出する(第3の選択除去工程)。その後、第4の(露光)領域18a(未露光領域)をマスクにして、半透過膜2の表面2Sb1、2Sb2に対してプラズマ処理を施し、表面2Sb2が露出した半透過膜2の透過率を変更(増大)する。このとき、表面2Sb1が露出した半透過膜2の透過率は、さらに変更(増大)されることになる。
表面2Sb1に対しては、図9(d)に示す工程におけるプラズマ処理と、図10(a)に示す工程におけるプラズマ処理とにおいて、重複してプラズマが照射される。実施形態4と同様に、図9(d)に示す工程におけるプラズマ処理のプラズマ照射量は、表面2Sb1の領域の所望される透過率から表面2Sb2の領域の所望される透過率を差し引いた透過率になるように決定することができる。
次に図10(b)に示すように、レジスト膜18を除去し、図8(d)に示す構成と同様の構成のフォトマスク100を得る。
なお、異なる透過率を有する半透過領域の数は上記に限定されない。
所望の数の異なる透過率を有する半透過領域の数に応じて図9(a)のレジスト膜5の開口部50a及び図9(b)のレジスト膜18の異なる露光量を有する領域を形成すればよい。
(実施形態6)
以下に説明する実施形態6によっても、多階調フォトマスクを提供することも可能である。
図11(a)に示すように、図1(b)に示す工程の後、レジスト膜5(第1のレジスト膜)を露光し、露光量の異なる3つの領域である、第1の(露光)領域5c、第2の(露光)領域5b及び第3の(露光)領域5a(未露光領域)を形成する。
露光量は、第3の(露光)領域5a、第2の(露光)領域5b、及び第1の(露光)領域5cの順に増大する。第1の(露光)領域5cが高ドーズ領域に相当し、第2の(露光)領域5bが低ドーズ領域に相当する。
次に図11(b)に示すように、現像液により最も露光量の大きい第1の(露光)領域5cを選択的に除去し、遮光膜4の表面を露出する(第1の選択除去工程)。
このとき、第2の(露光)領域5bは第3の(露光)領域5aと比較して膜厚が減少すするが、第2の(露光)領域5b下の遮光膜4は露出しない。
次に図11(c)に示すように、図3(c)に示す工程と同様に、レジスト膜5(第2の領域5b及び第3の領域5a)をマスクにして、ウェットエッチング法又はドライエッチング法により遮光膜4、エッチングストッパ膜3及び半透過膜2をエッチングし、透過性基板1の表面1Scを露出する。
次に図11(d)に示すように、図3(d)に示す工程と同様に、現像液により第2の(露光)領域5bを選択的に除去し、遮光膜4の表面を露出し(第2の選択除去工程)、その後図4(a)に示す工程と同様に、第3の(露光)領域5aをエッチングマスクにして、ウェットエッチング法又はドライエッチング法により、遮光膜4及びエッチングストッパ膜3を除去し、半透過膜2の表面2Sb1、2Sb2、2Sb3を露出する。
次に図12(a)に示すように、レジスト膜5(第3の(露光)領域5a)を除去した後、レジスト膜19(第2のレジスト膜)を形成し、レジスト膜19を露光し、露光量の異なる3つの領域である、第1の(露光)領域19c、第2の(露光)領域19b及び第3の(露光)領域19a(未露光領域)を形成する。露光量は、第3の(露光)領域19a、第2の(露光)領域19b及び第1の(露光)領域19cの順に増大する。
第1の(露光)領域19cは高ドーズ領域に相当し、第2の(露光)領域19bは低ドーズ領域に相当する。
なお、第1の(露光)領域19c及び第2の(露光)領域19bが半透過膜2の表面2Sb1、2Sb2を、より確実に覆うように、露光(描画)装置の重ね合わせずれを考慮して、第1の(露光)領域19c及び第2の(露光)領域19bのサイズを、半透過膜2の表面2Sb1、2Sb2の幅に重ね合わせ余裕(マージン)を加えたサイズとしてもよい。
次に図12(b)に示すように、現像液により最も露光量の大きい第1の(露光)領域19cを選択的に除去し、半透過膜2の表面2Sb1を露出する(第3の選択除去工程)。
このとき、第2の(露光)領域19bは第3の(露光)領域19aと比較して膜厚が減少するが、第2の(露光)領域19b下の遮光膜4は露出しない。
次に図12(c)に示すように、レジスト膜19(第2の(露光)領域19b、第3の(露光)領域19a)をマスクにして、表面2Sb1が露出した半透過膜2にプラズマ処理を施す。
次に図13(a)に示すように、現像液により第2の(露光)領域19bを選択的に除去し、半透過膜2の表面2Sb1、2Sb2を露出する(第4の選択除去工程)。
その後、レジスト膜19(第3の(露光)領域19a)をマスクにして、表面2Sb1、2Sb2が露出した半透過膜2にプラズマ処理を施す。
次に図13(b)に示すように、レジスト膜19を除去し、図8(d)に示す構成と同様の構成のフォトマスク100を得る。
なお、図11(a)の工程において、フォトマスクブランクスを露光装置からアンロードせずに、第1の(露光)領域5c、第2の(露光)領域5bの露光処理を行うことにより、これらの領域(パターン)間で重ね合わせ誤差(ずれ)の発生は抑制される。
従って、透過領域8、遮光領域9、(第1の)半透過領域10、(第2の)半透過領域11及び(第3の)半透過領域16間の重ね合わせ誤差(ずれ)の発生が防止される。
重ね合わせ余裕を含めたパターン設計を不要とし、一層精細なパターン形成が可能となり、また設計負担が軽減される。
(実施形態7)
図8(a)、(b)、(c)に示す工程を繰り返し実行することで、さらに多くの異なる透過率を有する半透過領域を形成することも可能である。
図14、図15は、更なる異なる透過率を有する半透過領域を形成するための工程を説明する断面図である。
図14(a)は、図8(d)に示す断面図と同様に、半透過膜2(下層膜2)とエッチングストッパ膜3(中間膜3)と遮光膜4(上層膜4)とが積層された遮光領域9、半透過膜2から構成された第1の透過率を有する(第1の)半透過領域10、半透過膜2から構成された第2の透過率を有する(第2の)半透過領域11及び半透過膜2から構成された第3の透過率を有する(第3の)半透過領域16、及び透過領域8(図示しない)を備えたフォトマスク100の断面を示す。図14(a)には、複数の表面2Sb10、2Sb11、2Sb12を有する半透過領域16が示されている。
なお、簡単のため、図14及び図15において、透過性基板1が露出した透過領域8は省略している。
ステップ1
図14(b)に示すように、図8(a)に示す工程と同様に、レジスト膜20を形成し、露光量の異なる3つの領域である、高ドーズ領域20c(第1の(露光)領域)、低ドーズ領域20b(第2の(露光)領域)、未露光領域20a(第3の(露光)領域)を形成する。露光量は、未露光領域20a(第3の(露光)領域)、低ドーズ領域20b(第2の(露光)領域)、高ドーズ領域20c(第1の(露光)領域)の順に増大する。
未露光領域20aは、表面2Sb3を有する半透過領域10、表面2Sb2を有する半透過領域11、及び表面2Sb10を有する半透過領域16の一部を覆う。
低ドーズ領域20bは、表面2Sb11を有する半透過領域16の一部を覆う。
高ドーズ領域20cは、表面2Sb12を有する半透過領域16の一部を覆う。
なお、高ドーズ領域20c(第1の(露光)領域)、低ドーズ領域20b(第2の(露光)領域)が半透過膜2の表面2Sb12、2Sb11を、より確実に覆うように、露光(描画)装置の重ね合わせずれを考慮して、高ドーズ領域20c及び低ドーズ領域20bのサイズを、半透過膜2の表面2Sb12、2Sb11の幅に重ね合わせ余裕(マージン)を加えたサイズとしてもよい。
ステップ2
次に図14(c)に示すように、図3(b)に示す工程と同様に、現像液により高ドーズ領域20cのみを選択的に除去し、半透過膜2の表面2Sb12を露出する。
ステップ3
その後、未露光領域20a及び低ドーズ領域20bのレジスト膜20をマスクにして、選択的に表面2Sb12にプラズマ処理を施す。
この時、表面2Sb12には、さらに1回のプラズマ処理が追加的に施され、例えば第3回(第n-1回)のプラズマ処理が施される。
この第3回(第n-1回)のプラズマ処理のプラズマ照射量は、表面2Sb12を有する半透過膜の領域の所望される透過率を実現するプラズマ照射量から、表面2Sb11を有する半透過膜の領域の所望される透過率を実現する第4回(第n回)のプラズマ処理のプラズマ照射量を差し引いた値に設定することができる。
追加的なプラズマ処理により、表面2Sb12を有する半透過膜2は表面2Sb10を有する半透過膜2と比較して、透過率が増大する。
ステップ4
次に図14(d)に示すように、図3(d)に示す工程と同様に、追加の現像工程によって、現像液により低ドーズ領域20bを選択的に除去し、半透過膜2の表面2Sb11を露出する。
ステップ5
その後、露出した半透過膜2の表面2Sb11及び表面2Sb12に、表面2Sb11の領域の所望される透過率を実現するために第4回(第n回)のプラズマ処理を施す。
追加的なプラズマ処理により、表面2Sb11を有する半透過膜2は、表面2Sb10を有する半透過膜2と比較して透過率が増大する。また、表面2Sb12を有する半透過膜2は、表面2Sb11を有する半透過膜2と比較して透過率が増大する。
その結果、表面2Sb11及び表面2Sb12を有する半透過領域は、所望の透過率を有することができる。
次に、図15に示すように、未露光領域20aのレジスト膜20を除去する。
このように、遮光領域9、第1の透過率を有する(第1の)半透過領域10、第2の透過率を有する(第2の)半透過領域11及び第3の透過率を有する(第3の)半透過領域16、第4の透過率を有する(第4の)半透過領域21、第5の透過率を有する(第5の)半透過領域22及び透過領域8(図示しない)を備えた7階調のフォトマスク100を得ることができる。
このように、図14に示す工程を繰り返すことで、さらに異なる透過率を有する半透過領域を増加させることも可能である。従って、必要な階調数のフォトマスク100を得ることが可能となる。
なお、上記各実施形態においては、半透過膜2としてハーフトーン膜を用いる場合を例にして説明したが、半透過膜2として位相シフト膜を用いる場合には、減膜により基準となる位相シフト量から低位相側にシフトさせるように調整することも可能となり異なる位相角を形成することも可能である。
本発明によれば、予め、低透過の半透過膜、または、位相シフト膜を使ったブランクスを保有しておくことにより、異なる透過率、位相シフト量を設定したブランクスを保有しなくてもよいため、顧客仕様に基づく透過率に設定した多階調フォトマスク、または位相シフトマスクを提供できる。そのため、納期の短縮に寄与し得るという効果もある。
また、マスク製造の描画工程において重ね合わせ描画に起因する重ね合わせ誤差(ずれ)を抑制することが可能となるため、重ね合わせ誤差を考慮した設計が不要となる。そのため、精細なパターンを有する製品の製造に寄与し得るという効果もある。
本発明によれば、予め準備したフォトマスクブランクスに対して、フォトマスクの製造工程において、半透過膜の透過率を調整することが可能となる。さらに、従来技術の4階調以上のフォトマスクの製造方法と比較して成膜工程数を削減しながら、異なる透過率を有する半透過膜を備えた多階調フォトマスクを得ることができる。
その結果、フォトマスク製造の工期数を削減し、工期の短縮に寄与することができ、さらには、本フォトマスクを用いた、表示装置等の製品の生産性向上等に寄与することができ、産業上の利用可能性は大きい。
100 フォトマスク
101 フォトマスクブランクス
1 透過性基板
2 下層膜(半透過膜)
2Sa、2Sb、2Sb1、2Sb2、2Sb3 半透過膜の表面
2Sb10、2Sb11、2Sb12 半透過膜の表面
3 エッチングストッパ膜(中間膜)
4 遮光膜(上層膜)
5 (フォト)レジスト膜
50a、50b 開口部
5a 未露光領域(第3の(露光)領域)
5b 低ドーズ領域(第2の(露光)領域)
5c 高ドーズ領域(第1の(露光)領域)
6 第2の(フォト)レジスト膜
60a 開口部
7 第3の(フォト)レジスト膜
70a 開口部
8 透過領域
9 遮光領域
10 (第1の)半透過領域
11 (第2の)半透過領域
12 (フォト)レジスト膜
120a 開口部
13 レジスト膜
130 開口部
14 レジスト膜
15 レジスト膜
150 開口部
16 半透過領域
17 レジスト膜
17c 高ドーズ領域
17b 低ドーズ領域
17a 未露光領域
18 レジスト膜
18a 第4の(露光)領域
18b 第3の(露光)領域
18c 第2の(露光)領域
18d 第1の(露光)領域
19 レジスト膜
19a 第3の(露光)領域(未露光領域)
19b 第2の(露光)領域
19c 第1の(露光)領域
20 レジスト膜
20a 未露光領域(第3の(露光)領域)
20b 低ドーズ領域(第2の(露光)領域)
20c 高ドーズ領域(第1の(露光)領域)
21 第4の透過率を有する(第4の)半透過領域
22 第5の透過率を有する(第5の)半透過領域

Claims (6)

  1. 半透過領域、遮光領域、透過領域を有する多階調フォトマスクの製造方法であり、
    透過性基板上に半透過膜を有し、前記半透過膜上に中間膜を有し、前記中間膜上に上層膜を有するフォトマスクブランクスを準備する工程と、
    第1のレジスト膜を形成しパターニングする第1のレジストパターン形成工程と、
    前記第1のレジスト膜をマスクに、前記上層膜及び前記中間膜をエッチングして、前記半透過膜の表面を露出する表面露出工程と、
    前記半透過膜にプラズマ処理を施し、透過率を変更するプラズマ処理工程とを含み、
    前記プラズマ処理工程は、少なくとも、
    前記半透過膜の第1の表面に第1のプラズマ処理を施す第1のプラズマ処理工程と、
    前記半透過膜の前記第1の表面及び第2の表面に第2のプラズマ処理を施す第2のプラズマ処理工程とを含む
    ことを特徴とするフォトマスクの製造方法。
  2. 前記半透過膜がハーフトーン膜であることを特徴とする請求項1記載のフォトマスクの製造方法。
  3. 前記プラズマ処理が、常圧下のプラズマ処理であることを特徴とする請求項1又は2 記載のフォトマスクの製造方法。
  4. 前記プラズマ処理により前記半透過膜の透過率を増大させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のフォトマスクの製造方法。
  5. 前記中間が、前記半透過膜及び前記上層膜と異なる材料から構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載のフォトマスクの製造方法。
  6. 前記表面露出工程の後に
    前記第1のレジスト膜を除去する工程と、
    第2のレジスト膜を形成しパターニングする第2のレジストパターン形成工程とを含み、
    前記プラズマ処理工程において、前記第2のレジスト膜をマスクに前記半透過膜にプラズマ処理を施すことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載のフォトマスクの製造方法。
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