JP7460321B2 - 電池収納体 - Google Patents

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Description

本発明は、電池収納体に関する。
下記特許文献1には、電池と、電池を収容する筐体とを備えた電池パックであって、筐体は、筐体外部と連通した通気孔を有し、筐体の側面に、通気孔を覆う金属製のメッシュ部材を設けたものが開示されている。この特許文献1の電池パックでは、電池から火炎が噴出するような事態が発生したときに、通気孔に設けた金属製のメッシュ部材が火炎の熱を吸収することにより、筐体外への火炎の噴出を阻止することを図っている。
特開2009-212081号公報
特許文献1の技術では、薄いメッシュ部材を通気孔に配置しているが、電池が激しく発火し、電池からガスが大量に噴出したときには、火炎がメッシュ部材を通過する可能性がある。このため、筐体外への火炎の噴出を必ずしも防止できないという課題がある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、万一の電池の発火時にも火炎が外部に出ることを確実に抑制する上で有利になる電池収納体を提供することを目的とする。
本発明に係る電池収納体は、内壁面で囲まれた直方体の形状を有する収納空間を有するケーシングと、収納空間に収納された電池が発火したときに炎が外に出ることを抑制する防炎機構とを備え、防炎機構は、収納空間の外に形成され、収納空間から気体をケーシングの外に排出可能な排出流路と、排出流路内に配置され、気体が通過可能な隙間を有し、炎の熱を吸収可能な第一吸熱部と、排出流路内に配置され、気体が通過可能な隙間を有し、炎の熱を吸収可能な第二吸熱部と、を備え、排出流路は、収納空間に連通可能な入口部と、ケーシングの外部空間に連通可能な出口部とを有し、入口部から出口部へ向かう方向を下流方向とした場合に、第一吸熱部よりも下流方向の位置に第二吸熱部があり、第一吸熱部と第二吸熱部との間に空間が形成されているものである。


本発明によれば、万一の電池の発火時にも火炎が外部に出ることを確実に抑制する上で有利になる電池収納体を提供することが可能となる。
実施の形態1による電池収納体を示す断面図である。 実施の形態2による電池収納体を示す断面図である。 実施の形態3による電気掃除機の断面図である。 実施の形態3による電気掃除機の断面図である。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図において共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による電池収納体を示す断面図である。図1に示すように、本実施の形態の電池収納体1は、ケーシング2と、防炎機構3とを備える。ケーシング2は、内壁面2aで囲まれた収納空間2bを有する。収納空間2bに電池4が収納されている。防炎機構3は、電池4が発火したときに、その炎が電池収納体1の外に出ることを抑制する機能を有する。
電池収納体1は、電力を消費または貯蔵する機器(本実施の形態では図示省略)の内部に配置されて使用される。この機器は、例えば、持ち運び可能な家電機器でもよいし、使用者が携帯する携帯機器でもよいし、電気自動車またはハイブリッド自動車のような移動体でもよいし、無停電電源装置、非常用電源装置、電力貯蔵装置のような据置の機器でもよい。
収納空間2bは、その全体が内壁面2aで囲まれた閉空間となっている。ケーシング2は、例えば直方体の外形を有する。収納空間2bは、例えば直方体の形状を有する。ケーシング2の外形及び収納空間2bの形状は、直方体形状に限らず、例えば円柱形状などの他の形状でもよく、例えば電池4の形状に応じて、任意の形状に設定することができる。
図示を省略するが、ケーシング2は、例えば二つの部材を組み合わせた構成を有し、当該二つの部材を分離させることで、電池4を収納空間2bに入れたり、電池4を収納空間2bから出したりすることができる。当該二つの部材は、例えば、上ケース及び下ケースに相当する二つの部材でもよいし、一方の部材が有する開口部を、蓋に相当する他方の部材が塞ぐものでもよい。当該二つの部材を組み合わせた状態で保持する手段は、例えば、ネジ止めを用いたものでもよいし、係合する爪部のようなスナップフィットを用いたものでもよい。
ケーシング2を構成する材料は、例えば、樹脂材料でもよいし、金属材料でもよいし、樹脂と金属を組み合わせたものでもよい。樹脂材料を用いる場合には、耐熱性及び難燃性に優れたものを採用してもよい。
電池4は、例えばリチウムイオン二次電池である。変形例として、電池4は、例えば、ニッケル・カドミウム蓄電池、ニッケル・水素蓄電池などでもよい。
電池4は、少なくとも一つの単電池を有する。電池4は、単電池を一つまたは複数用いて組み立てられた組電池に相当するものでもよいし、接続された単電池群を有するモジュールに相当するものでもよいし、一つ以上の単電池またはモジュールを組み込んだユニットである電池パックに相当するものでもよいし、一つ以上の単電池、モジュールまたは電池パックを組み込んだシステムである電池システムに相当するものでもよい。電池4は、例えばヒューズのような保護装置、保護回路、監視回路、制御装置、バッテリーマネジメントユニットなどを備えたものでもよい。
図1では、見やすくするための便宜上、ケーシング2の内壁面2aと、電池4との間に、大きい隙間があるように作図しているが、このような大きい隙間は実際には必要ではない。また、収納空間2b内で電池4が動かないように電池4を保持する保持部材(図示省略)が備えられていてもよい。
電池4は、万一の場合に、発火する可能性がある。例えば、製造時に不具合があった場合、所定の使用範囲を超える条件で使用された場合などに、電池4が発火する可能性がある。特に、リチウムイオン二次電池の場合には、激しく発火する可能性もある。
防炎機構3は、排出流路5と、第一吸熱部6と、第二吸熱部7とを備える。排出流路5は、収納空間2bの外に形成されている。排出流路5は、収納空間2bから気体を電池収納体1の外に排出可能な流路である。電池4の発火時に電池4から発生した気体は、排出流路5を通って、電池収納体1の外に排出される。これにより、収納空間2bの圧力が過度に上昇することを防止できるので、ケーシング2が破壊に至ることを確実に抑制できる。
排出流路5は、収納空間2bに連通可能な入口部5aと、ケーシング2の外部空間に連通可能な出口部5bとを有する。以下の説明では、入口部5aから出口部5bへ向かう方向を「下流方向」と称する。
第一吸熱部6は、排出流路5内に配置されている。第一吸熱部6は、気体が通過可能な隙間を有する。第一吸熱部6は、炎の熱を吸収するための熱容量を有する。電池4の発火時に排出流路5に流入した気体は、第一吸熱部6が有する隙間を通って、下流方向へ流れる。第一吸熱部6を通過する気体が燃焼している場合には、第一吸熱部6が熱を吸収することによって気体の温度が低下することで、消炎することができる。
第二吸熱部7は、排出流路5内に配置されている。第二吸熱部7は、第一吸熱部6よりも下流方向の位置にある。第二吸熱部7は、気体が通過可能な隙間を有する。第二吸熱部7は、炎の熱を吸収するための熱容量を有する。電池4の発火時に排出流路5に流入した気体は、第二吸熱部7が有する隙間を通って、下流方向へ流れる。第二吸熱部7を通過する気体が燃焼している場合には、第二吸熱部7が熱を吸収することによって気体の温度が低下することで、消炎することができる。第一吸熱部6と第二吸熱部7との間には、空間9が形成されている。すなわち、第二吸熱部7は、第一吸熱部6に接していない。
第一吸熱部6及び第二吸熱部7の各々は、熱伝導率の高い材料、例えば金属、セラミックス、またはそれらの組み合わせによって作られていることが望ましい。金属としては、例えば、銅、アルミニウム、またはそれらを含む合金が挙げられる。また、第一吸熱部6及び第二吸熱部7の各々は、比表面積を大きくするために、多数の空孔あるいはフィンなどを有していることが望ましい。これにより、熱伝達率を向上することができ、炎の熱をより高い効率で吸収することができる。
具体例としては、第一吸熱部6及び第二吸熱部7の各々は、例えば、ポーラス状の金属製発泡体でもよいし、金属製の網でもよいし、金属ウールでもよいし、金属線、金属板、金属球または金属片の集合体でもよいし、セラミックス製ポーラス体でもよいし、金属製またはセラミックス製のフィンを有する構造体でもよいし、これらのうちの2以上を組み合わせた構成を有するものでもよい。
第一吸熱部6と第二吸熱部7とは、共通する素材から作られたものでもよいし、異なる素材から作られたものでもよい。第一吸熱部6及び第二吸熱部7が有する、気体が通過可能な隙間の大きさは、消炎距離以下とされることが望ましい。
電池4の発火時に収納空間2bから排出流路5内に流入した気体は、その全量が第一吸熱部6及び第二吸熱部7を順に通過する。すなわち、電池4の発火時に電池4から放出されて排出流路5に入った気体は、その全量が第一吸熱部6及び第二吸熱部7を順に通過する。このため、本実施の形態であれば、電池4から放出された高温の気体の熱を、第一吸熱部6及び第二吸熱部7の両方で確実に吸収することができる。それゆえ、炎が電池収納体1の外に出ることを確実に抑制することができる。
特に、本実施の形態であれば、第一吸熱部6及び第二吸熱部7の間に空間9を設けたことで、以下の効果が得られる。電池4の発火時に、燃焼している気体すなわち炎が排出流路5に流入すると、第一吸熱部6によって消炎されるが、第一吸熱部6を出た気体の温度が再び上昇することによって再着火する可能性がある。そのようにして空間9に再着火が発生した場合であっても、再着火した気体は、第二吸熱部7を通過することによって消炎される。このため、炎が電池収納体1の外に出ることをより確実に抑制することができる。本実施の形態であれば、第一吸熱部6と第二吸熱部7との間に空間9が形成されているので、第一吸熱部6から第二吸熱部7への熱伝導を抑制することができる。それゆえ、第二吸熱部7を低い温度に維持することができる。このため、再着火した気体を第二吸熱部7がより確実に消炎することが可能となる。
本実施の形態と異なり、第二吸熱部7が第一吸熱部6に接していると仮定すると、第一吸熱部6の熱が第二吸熱部7へ熱伝導することで第二吸熱部7の温度が上昇しやすい。そのため、第二吸熱部7による確実な消炎を期待できない可能性がある。
第一吸熱部6と第二吸熱部7との間の距離、すなわち排出流路5の軸方向に沿った空間9の長さは、第一吸熱部6と第二吸熱部7との間に空気断熱層を形成できる距離または長さであればよく、例えば数mm程度またはそれ以上でもよい。
本実施の形態では、第二吸熱部7全体の熱容量は、第一吸熱部6全体の熱容量よりも小さい。これにより、以下の効果が得られる。第二吸熱部7の寸法及び質量を、第一吸熱部6の寸法及び質量よりも小さくすることが可能となる。その結果、防炎機構3の小型化及び軽量化を図ることが可能となり、ひいては電池収納体1の小型化及び軽量化を図ることが可能となる。第一吸熱部6で熱を吸収された後の気体が第二吸熱部7に流入するので、第二吸熱部7に流入する気体の温度は、第一吸熱部6に流入する気体の温度よりも低い。このため、第二吸熱部7の熱容量が第一吸熱部6の熱容量よりも小さい場合であっても、第二吸熱部7によって確実な消炎を行うことが可能である。
図示の例では、第一吸熱部6が占めるスペースの体積は、第二吸熱部7が占めるスペースの体積よりも大きい。変形例として、第一吸熱部6が占めるスペースの体積と、第二吸熱部7が占めるスペースの体積とが同程度であってもよい。その場合においては、例えば、第二吸熱部7を構成する物質よりも高い比熱を有する物質によって第一吸熱部6を構成することにより、第一吸熱部6の熱容量を第二吸熱部7の熱容量よりも大きくすることが可能となる。
なお、上述した本実施の形態の構成に代えて、第二吸熱部7全体の熱容量が第一吸熱部6全体の熱容量に等しくなるように構成してもよいし、あるいは第二吸熱部7全体の熱容量が第一吸熱部6全体の熱容量よりも大きくなるように構成してもよい。
本実施の形態における防炎機構3は、第三吸熱部8をさらに備える。第三吸熱部8は、排出流路5内に配置されている。第三吸熱部8は、第二吸熱部7よりも下流方向の位置にある。第三吸熱部8は、気体が通過可能な隙間を有する。第三吸熱部8は、炎の熱を吸収するための熱容量を有する。電池4の発火時に排出流路5に流入した気体は、第三吸熱部8が有する隙間を通って、下流方向へ流れる。第三吸熱部8を通過する気体が燃焼している場合には、第三吸熱部8が熱を吸収することによって気体の温度が低下することで、消炎することができる。第二吸熱部7と第三吸熱部8との間には、空間12が形成されている。すなわち、第三吸熱部8は、第二吸熱部7に接していない。
第三吸熱部8の素材としては、例えば、第一吸熱部6及び第二吸熱部7の素材として先に説明したものを用いることができる。
電池4の発火時に収納空間2bから排出流路5内に流入した気体は、その全量が第一吸熱部6、第二吸熱部7、及び第三吸熱部8を順に通過する。すなわち、電池4の発火時に電池4から放出されて排出流路5に入った気体は、その全量が第一吸熱部6、第二吸熱部7、及び第三吸熱部8を順に通過する。このため、本実施の形態であれば、電池4から放出された高温の気体の熱を、第一吸熱部6、第二吸熱部7、及び第三吸熱部8の三箇所で確実に吸収することができる。それゆえ、炎が電池収納体1の外に出ることをより確実に抑制することができる。
本実施の形態であれば、第三吸熱部8を備えたことで、以下の効果が得られる。電池4の発火時に、第二吸熱部7を出た気体が万一に再着火した場合であっても、再着火した気体は、第三吸熱部8を通過することによって消炎される。このため、炎が電池収納体1の外に出ることをより確実に抑制することができる。本実施の形態であれば、第二吸熱部7と第三吸熱部8との間に空間12が形成されているので、第二吸熱部7から第三吸熱部8への熱伝導を抑制することができる。それゆえ、第三吸熱部8を低い温度に維持することができる。このため、再着火した気体を第三吸熱部8がより確実に消炎することが可能となる。
第二吸熱部7と第三吸熱部8との間の距離、すなわち排出流路5の軸方向に沿った空間12の長さは、第二吸熱部7と第三吸熱部8との間に空気断熱層を形成できる距離または長さであればよく、例えば数mm程度またはそれ以上でもよい。
本実施の形態では、第三吸熱部8全体の熱容量は、第二吸熱部7全体の熱容量よりも小さい。これにより、以下の効果が得られる。第三吸熱部8の寸法及び質量を、第二吸熱部7の寸法及び質量よりも小さくすることが可能となる。その結果、防炎機構3の小型化及び軽量化を図ることが可能となり、ひいては電池収納体1の小型化及び軽量化を図ることが可能となる。第二吸熱部7で熱を吸収された後の気体が第三吸熱部8に流入するので、第三吸熱部8に流入する気体の温度は、第二吸熱部7に流入する気体の温度よりも低い。このため、第三吸熱部8の熱容量が第二吸熱部7の熱容量よりも小さい場合であっても、第三吸熱部8によって確実な消炎を行うことが可能である。
なお、上述した本実施の形態の構成に代えて、第三吸熱部8全体の熱容量が第二吸熱部7全体の熱容量に等しくなるように構成してもよいし、あるいは第三吸熱部8全体の熱容量が第二吸熱部7全体の熱容量よりも大きくなるように構成してもよい。
電池収納体1は、上述したような第三吸熱部8を備えないものでもよい。第三吸熱部8を備えない場合であっても、第一吸熱部6及び第二吸熱部7によって、炎が電池収納体1の外に出ることを確実に抑制することができる。また、電池収納体1は、第三吸熱部8の下流方向にさらに他の吸熱部を備えていてもよい。
本実施の形態における排出流路5は、流路形成部材11により形成されている。流路形成部材11は、例えば管状の形状を有する部材である。流路形成部材11を構成する材料は、例えば、樹脂材料でもよいし、金属材料でもよいし、樹脂と金属を組み合わせたものでもよい。樹脂材料を用いる場合には、耐熱性及び難燃性に優れたものが好ましい。流路形成部材11の構成材料は、ケーシング2の構成材料と同じ材料でもよいし、異なる材料でもよい。流路形成部材11の構成材料がケーシング2の構成材料と異なる場合には、流路形成部材11の構成材料がケーシング2の構成材料よりも高い耐熱性及び難燃性を有することが望ましい。本実施の形態において、流路形成部材11は、ケーシング2を形成する壁に埋め込まれた部分と、ケーシング2の外面に沿って配置された部分とを有する。図示の例では、排出流路5の全体が流路形成部材11により形成されているが、排出流路5の少なくとも一部を例えばケーシング2と一体的に形成してもよい。
本実施の形態の電池収納体1は、排出流路5の入口部5aを塞ぐ閉塞部10を備える。電池4が発火する前の通常状態においては、閉塞部10が入口部5aを閉鎖することにより、収納空間2bと排出流路5との間で流体が通過不能になっている。図示の例では、ケーシング2を形成する壁の一部が薄くなった薄肉部と、流路形成部材11の端部開口を閉じるように形成された端面部とが重なることによって閉塞部10が形成されている。このような構成に代えて、上記薄肉部と上記端面部とのいずれか一方のみによって閉塞部10を形成してもよいし、あるいはケーシング2及び流路形成部材11とは別の部材によって閉塞部10を形成してもよい。
電池4が発火すると、電池4が気体を放出することによって収納空間2bの圧力が上昇する。収納空間2bの圧力が上昇すると、その圧力によって押された閉塞部10が収納空間2bの外側へ膨らむように変形して破壊する。その結果、閉塞部10が開いて、入口部5aが収納空間2bに連通する。このようにして、電池4の発火時には、収納空間2bの気体が排出流路5に流入可能となる。
閉塞部10の強度は、ケーシング2の他の部分の強度よりも低くなっている。このため、収納空間2bの圧力が上昇すると、ケーシング2の他の部分が破壊するよりも前に、閉塞部10が確実に破壊する。よって、電池4の発火時に電池4から放出された気体を確実に防炎機構3の排出流路5へ流入させることができるので、ケーシング2の他の部分から炎が外へ出ることを確実に防止できる。図示の例では、閉塞部10を形成する壁の厚さを、ケーシング2の他の部分を形成する壁の厚さよりも薄くすることで、閉塞部10の強度が低くなるように構成している。このような構成に限らず、例えば、ケーシング2よりも強度の低い材料で閉塞部10を作ることによって閉塞部10の強度が低くなるように構成してもよいし、例えば切込みなどの脆弱部を形成することによって閉塞部10の強度が低くなるように構成してもよい。
本実施の形態では、閉塞部10と第一吸熱部6との間に空間があり、閉塞部10は第一吸熱部6に接していない。収納空間2bの圧力が上昇したときには、この空間があることで、閉塞部10は、外側へ自由に変形できる。その結果、閉塞部10がより確実に破壊して開放され、収納空間2bの気体が排出流路5により確実に流入可能となる。
本実施の形態であれば、閉塞部10を備えたことで、以下の効果が得られる。
(第一の効果)電池4の発火の初期に、外気が排出流路5から収納空間2b内に流入することを防止できる。その結果、収納空間2b内が酸素欠乏状態となるので、電池4が大きな発火に至る前に、電池4の発火を消火できる可能性がある。
(第二の効果)電池4自体が火元となるのではなく、外部の他の機器からの延焼によって、ケーシング2及び電池4が焼損する場合がある。そのような場合には、電池4よりも先にケーシング2が焼損し、収納空間2bの圧力は上昇しないので、閉塞部10は破壊せずに残存する可能性がある。よって、ケーシング2及び電池4が焼損した場合において、閉塞部10が破壊せずに残存していたときには、電池4自体が火元となったのではないことを立証することが可能となる。
変形例として、閉塞部10を設けることなく、排出流路5の入口部5aが初めから収納空間2bに連通しているように構成してもよい。
本実施の形態における電池4は、電池4の外装となる容器4aを備える。容器4aは、第一部分4bと、第二部分4cと、封止部4dとを有する。第一部分4bと第二部分4cとが組み合わされて、第一部分4bと第二部分4cとの接合部を封止部4dが封止することにより、容器4aが形成されている。図示の例では、第二部分4cは、第一部分4bが有する開口部を塞ぐ蓋に相当する。
電池4は、容器4aに形成された排気口4eを備える。排気口4eは、電池4の内部で気体が発生したときに当該気体を電池4の外に逃がすことで電池4の爆発を防止するための開口である。排気口4eには、電池4内の圧力が異常に高まった場合に破断して気体を逃がすように構成された防爆弁が設けられていてもよい。図示の例では、第二部分4cに排気口4eが形成されている。
本実施の形態におけるケーシング2は、第一壁2c及び第二壁2dを有する。第一壁2c及び第二壁2dの内面は、内壁面2aの一部を形成する。排出流路5の入口部5aは、第一壁2cに位置する。第二壁2dは、第一壁2cと向かい合う位置にある。第一壁2cと第二壁2dとの間に電池4が位置する。
本実施の形態において、電池4の排気口4eは、第二壁2dよりも第一壁2cに近い位置にある。すなわち、排気口4eと第一壁2cとの距離は、排気口4eと第二壁2dとの距離よりも短い。これにより、以下の効果が得られる。電池4の発火時には、排気口4eから気体が急速に噴出する場合がある。排気口4eから気体が急速に噴出すると、ケーシング2内には、排気口4eから遠い第二壁2dの近傍の圧力よりも、排気口4eに近い第一壁2cの近傍の圧力が高くなるような圧力分布が生ずる。第一壁2cの近傍の圧力が高くなったとき、第一壁2cに入口部5aが位置することで、第一壁2cの近傍の気体は、円滑に入口部5aから排出流路5に流入することができるので、速やかに外部へ排出される。このため、ケーシング2の内圧が過度に上昇することをより確実に防止でき、内圧の過上昇によってケーシング2が破裂することをより確実に防止できる。
本実施の形態において、電池4の封止部4dは、第二壁2dよりも第一壁2cに近い位置にある。すなわち、封止部4dと第一壁2cとの距離は、封止部4dと第二壁2dとの距離よりも短い。これにより、以下の効果が得られる。電池4の発火時に、排気口4eが何らかの原因で開かなかった場合、あるいは電池4が排気口4eを備えていない場合には、封止部4dから気体が噴出する場合がある。封止部4dから気体が噴出すると、ケーシング2内には、封止部4dから遠い第二壁2dの近傍の圧力よりも、封止部4dに近い第一壁2cの近傍の圧力が高くなるような圧力分布が生ずる。第一壁2cの近傍の圧力が高くなったとき、第一壁2cに入口部5aが位置することで、第一壁2cの近傍の気体は、円滑に入口部5aから排出流路5に流入することができるので、速やかに外部へ排出される。このため、ケーシング2の内圧が過度に上昇することをより確実に防止でき、内圧の過上昇によってケーシング2が破裂することをより確実に防止できる。
本実施の形態におけるケーシング2は、第三壁2e及び第四壁2fを有する。第三壁2eは、第一壁2cと第二壁2dとの間をつなぐ。第四壁2fは、第一壁2cと第二壁2dとの間をつなぐ。第四壁2fは、第三壁2eと向かい合う位置にある。第三壁2eと第四壁2fとの間に電池4が位置する。第三壁2e及び第四壁2fは、第一壁2c及び第二壁2dに対して垂直方向に延びる。
本実施の形態における排出流路5は、流れ方向の途中の位置に曲部5cを有する。曲部5cにおいて排出流路5の中心軸の向きが変わる。図示の例では、入口部5aから曲部5cまでの排出流路5の中心軸は第一壁2cに対して垂直であり、曲部5cから出口部5bまでの排出流路5の中心軸は第一壁2cに対して平行である。図示の例では、排出流路5は曲部5cで折れ曲がっているが、滑らかな曲線的に曲がるように曲部5cを形成してもよい。
本実施の形態であれば、曲部5cを設けたことで、以下の効果が得られる。電池4が破裂したときに破片が排出流路5の入口部5aに飛び込む可能性がある。そのような場合に、破片が出口部5bから外へ飛び出すことをより確実に防止できる。電池4の発火時に、電池収納体1の外側から出口部5bを覗いたとき、出口部5bから電池4を視認することはできない。このため、電池4の発光が人の目に入ることを確実に防止できるので、人を驚かせてしまうことをより確実に防止できる。排出流路5を流れる気体の流速を曲部5cによって減速させることができるので、出口部5bから噴出する気体の流速を低減することができる。よって、出口部5bから噴出する気体が、周囲のものに損傷を与えることをより確実に防止できる。
曲部5cに第一吸熱部6が配置されている。入口部5aから曲部5cまでの排出流路5の一部は、第一壁2cの内部に位置している。曲部5cから出口部5bまでの排出流路5は、第一壁2cの外部、すなわちケーシング2の外部に位置している。以下の説明では、流路の軸方向に対して垂直な平面で切断した断面積を流路断面積と称する。本実施の形態では、曲部5cから出口部5bまでの排出流路5の流路断面積は、入口部5aから曲部5cまでの排出流路5の流路断面積よりも小さい。これにより、ケーシング2の外部に位置する部分の排出流路5が細くなるので、電池収納体1の小型化に有利になる。
本実施の形態の電池収納体1は、排出流路5の出口部5bを塞ぐ閉塞部13を備える。電池4が発火する前の通常状態においては、閉塞部13が出口部5bを閉鎖することにより、排出流路5と電池収納体1の外部空間との間で流体が通過不能になっている。図示の例では、流路形成部材11の端部開口を閉じるように形成された端面部によって閉塞部13が形成されている。このような構成に代えて、流路形成部材11とは別の部材によって閉塞部13を形成してもよい。
電池4の発火時には、収納空間2bから排出流路5に流入した気体の圧力によって閉塞部13が押されることで、閉塞部13が開き、出口部5bが電池収納体1の外部空間に連通する。このようにして、電池4の発火時には、排出流路5の気体が電池収納体1の外部空間へ流出可能となる。
本実施の形態であれば、閉塞部13を備えたことで、以下の効果が得られる。
(第一の効果)電池4の発火の初期に、外気が排出流路5から収納空間2b内に流入することを防止できる。その結果、収納空間2b内が酸素欠乏状態となるので、電池4が大きな発火に至る前に、電池4の発火を消火できる可能性がある。
(第二の効果)電池4自体が火元となるのではなく、他の機器からの延焼によって、ケーシング2及び電池4が焼損する場合がある。そのような場合には、電池4よりも先にケーシング2が焼損することで、収納空間2bの圧力は上昇しないので、閉塞部13は破壊せずに残存する可能性がある。よって、ケーシング2及び電池4が焼損した場合において、閉塞部13が破壊せずに残存していたときには、電池4自体が火元となったのではないことを立証することが可能となる。
(第三の効果)通常使用時において、外部の異物が出口部5bから排出流路5に入ることを確実に防止できる。このため、排出流路5が異物によって閉塞するようなことを確実に防止できる。
変形例として、閉塞部13を設けることなく、排出流路5の出口部5bが初めから外部空間に連通しているように構成してもよい。
電力、制御信号などを伝送するための配線14が電池4に接続されている。配線14は、ケーシング2の壁を貫通する貫通穴2gに設置されたブッシュ15の内腔を通って、ケーシング2の外へ延びている。ブッシュ15は、貫通穴2gと配線14との間の隙間を塞いでいる。本実施の形態では、上述した防炎機構3に類似した防炎機構を、貫通穴2gにつながるように設けてもよい。そのようにすることで、電池4の発火に、燃焼している気体の炎が貫通穴2gを通って電池収納体1の外へ出ることを確実に防止できる。
実施の形態2.
次に、図2を参照して、実施の形態2について説明するが、前述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、前述した要素と共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。図2は、実施の形態2による電池収納体を示す断面図である。図2に示すように、本実施の形態の電池収納体16は、一つのケーシング2に対して複数の防炎機構が設けられている点において、実施の形態1の電池収納体1と異なる。
本実施の形態の電池収納体16は、複数の防炎機構として、第一防炎機構3A及び第二防炎機構3Bを備える。第一防炎機構3Aは、実施の形態1における防炎機構3と同様の構成を有し、同じ位置に配置されている。第二防炎機構3Bは、実施の形態1における防炎機構3と同様または類似の構成を有する。第二防炎機構3Bが備える排出流路5の入口部5aは、ケーシング2の第四壁2fに位置する。第二防炎機構3Bが備える排出流路5は、第四壁2fの内部に位置する部分と、第四壁2fの外面に沿って配置された部分、すなわちケーシング2の外部に位置する部分とを有する。
本実施の形態であれば、第一防炎機構3A及び第二防炎機構3Bを備えたことで、以下の効果が得られる。
(第一の効果)電池4の発火時に、第一防炎機構3Aの閉塞部10が第二防炎機構3Bの閉塞部10よりも先に開いて、電池4から放出された気体が第一防炎機構3Aの排出流路5を通って外部へ排出され始めたと仮定する。万一、第一防炎機構3Aによって外部へ単位時間当たりに排出される気体の量よりも、電池4から単位時間当たりに放出される気体の量が多い場合には、その後にケーシング2の内圧がさらに上昇する可能性がある。そのようにして万一ケーシング2の内圧がさらに上昇した場合には、第二防炎機構3Bの閉塞部10が開くことで、ケーシング2内の気体が第二防炎機構3Bからも外部へ排出される。その結果、ケーシング2の内圧を低下させることができるので、ケーシング2が破壊することをより確実に防止することができる。
(第二の効果)電池4の発火時に、第一防炎機構3A及び第二防炎機構3Bのいずれか一方の排出流路5が異物によって閉塞していたような場合においても、電池4から放出される気体を、第一防炎機構3A及び第二防炎機構3Bのいずれか他方の排出流路5を通して外部へ確実に排出できる。このように、第一防炎機構3A及び第二防炎機構3Bが互いにバックアップとして機能するので、電池4の発火時に電池収納体16の外へ炎が出ることをより確実に防止できる。
本実施の形態では、第一防炎機構3Aの排出流路5の出口部5bと、第二防炎機構3Bの排出流路5の出口部5bとは、互いに隣接した位置にある。このため、電池4の発火時に気体が外部へ噴出する位置を特定しやすいという利点がある。
第一防炎機構3Aの閉塞部10の強度を、第二防炎機構3Bの閉塞部10の強度よりも低くすることにより、第一防炎機構3Aの閉塞部10が第二防炎機構3Bの閉塞部10よりも必ず先に開くように構成してもよい。そのようにすることで、電池4の発火時に、第二防炎機構3Bの排出流路5の出口部5bよりも必ず先に第一防炎機構3Aの排出流路5の出口部5bから気体が噴出されるようにすることが可能となる。
実施の形態3.
次に、図3及び図4を参照して、実施の形態3について説明するが、前述した実施の形態との相違点を中心に説明し、前述した要素と共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。
図3及び図4は、実施の形態3による電気掃除機17の断面図である。これらの図に示す電気掃除機17は、一般にスティッククリーナーと呼ばれるタイプの電気掃除機である。電気掃除機17は、筒状部分を有する筐体18と、筐体18に接続された持ち手19と、使用者が操作するための操作部20とを備える。持ち手19は、使用者が把持するためのハンドルに相当する。使用者は、電気掃除機17を用いて清掃するときには、持ち手19を手で握って電気掃除機17を動かす。操作部20は、例えば、電気掃除機17の電源をオン・オフするためのボタン、吸引力を調整するためのボタンなどを含む。持ち手19は、図3及び図4中で筐体18の上側に設けられている。操作部20は、持ち手19に設置されている。
図3は、筐体18の筒状部分の中心軸を含む平面で電気掃除機17を切断した図である。図3には、電気掃除機17の一部のみが示されている。図4は、図3中のIV-IV線で切断した断面図である。筐体18の内部に、実施の形態1と同様の電池収納体1が配置されている。電気掃除機17は、電池収納体1の電池4からの電力供給を受けて作動する電気機器の一例である。なお、電池収納体1の一部(例えばケーシング2)と、電気掃除機17の一部(例えば筐体18)とが一体的に形成されていてもよい。
図3及び図4では、電池収納体1を簡略化して模式的に示しており、電池4の図示は省略されている。図4は、電池収納体1が備える防炎機構3の排出流路5の出口部5bの中心軸を含む平面で電気掃除機17を切断した断面図に相当する。電気掃除機17は、塵埃を吸引する吸引力を発生させるための電動送風機、含塵空気から塵埃を分離する塵埃分離部、分離された塵埃を集める集塵部、制御回路が形成された制御基板などをさらに備えているが、図3及び図4では図示を省略する。
電池収納体1は、排出流路5の出口部5bが図3及び図4中で下を向く姿勢で配置されている。図4中の近接壁18aは、電気掃除機17の筐体18を形成する壁のうち、電池収納体1との距離が最短となる位置の壁に相当する。図4中では、電池収納体1の上側に近接壁18aが位置する。近接壁18aを含め、筐体18を形成する壁には、通気口などの開口が形成されている場合がある。図4に示すように、電池4の発火時に出口部5bから気体が流出する方向FDは、上述した近接壁18aから離れる方向となる。
本実施の形態と異なり、出口部5bが近接壁18aに向かって開口していると仮定すると、電池4の発火時に出口部5bから高温の気体が噴出したときに、その高温の気体が筐体18の壁に直接当たることによって、筐体18が損傷する可能性がある。また、通気口などの開口が近接壁18aに形成されている場合には、出口部5bから噴出した高温の気体がその開口を通って筐体18の外へ吹き出される可能性がある。
これとは対照的に、本実施の形態であれば、出口部5bから気体が流出する方向FDは、近接壁18aから離れる方向となる。このため、出口部5bから噴出した高温の気体が筐体18を形成する壁に直接当たることを抑制できる。その結果、筐体18が損傷したり、高温の気体が筐体18の外へ吹き出されたりする可能性を低くすることが可能となる。
また、本実施の形態では、出口部5bから気体が流出する方向FDは、持ち手19及び操作部20から離れる方向となる。このため、電池4の発火時に出口部5bから噴出した高温の気体が、持ち手19及び操作部20の方向へ向かって流れることを確実に抑制できる。よって、持ち手19及び操作部20を使用者が手で触っていたとしても、その手に向かって高温の気体が流れることを確実に抑制できる。なお、出口部5bから気体が流出する方向FDが、持ち手19と操作部20との少なくとも一方から離れる方向であれば、上記の効果に類似した効果が得られる。
なお、上述した複数の実施の形態のうち、組み合わせることが可能な二つ以上を組み合わせて実施してもよい。
1 電池収納体、 2 ケーシング、 2a 内壁面、 2b 収納空間、 2c 第一壁、 2d 第二壁、 2e 第三壁、 2f 第四壁、 2g 貫通穴、 3 防炎機構、 3A 第一防炎機構、 3B 第二防炎機構、 4 電池、 4a 容器、 4b 第一部分、 4c 第二部分、 4d 封止部、 4e 排気口、 5 排出流路、 5a 入口部、 5b 出口部、 5c 曲部、 6 第一吸熱部、 7 第二吸熱部、 8 第三吸熱部、 9 空間、 10 閉塞部、 11 流路形成部材、 12 空間、 13 閉塞部、 14 配線、 15 ブッシュ、 16 電池収納体、 17 電気掃除機、 18 筐体、 18a 近接壁、 19 持ち手、 20 操作部

Claims (9)

  1. 内壁面で囲まれた直方体の形状を有する収納空間を有するケーシングと、
    前記収納空間に収納された電池が発火したときに炎が外に出ることを抑制する防炎機構とを備え、
    前記防炎機構は、
    前記収納空間の外に形成され、前記収納空間から気体を前記ケーシングの外に排出可能な排出流路と、
    前記排出流路内に配置され、気体が通過可能な隙間を有し、炎の熱を吸収可能な第一吸熱部と、
    前記排出流路内に配置され、気体が通過可能な隙間を有し、炎の熱を吸収可能な第二吸熱部と、
    を備え、
    前記排出流路は、前記収納空間に連通可能な入口部と、前記ケーシングの外部空間に連通可能な出口部とを有し、
    前記入口部から前記出口部へ向かう方向を下流方向とした場合に、前記第一吸熱部よりも前記下流方向の位置に前記第二吸熱部があり、前記第一吸熱部と前記第二吸熱部との間に空間が形成されている電池収納体。
  2. 前記第二吸熱部の熱容量が前記第一吸熱部の熱容量よりも小さい請求項1に記載の電池収納体。
  3. 前記入口部を塞ぐ閉塞部を備え、
    前記収納空間の圧力が上昇すると、前記閉塞部が開いて前記入口部が前記収納空間に連通する請求項1または請求項2に記載の電池収納体。
  4. 前記排出流路は、流れ方向の途中の位置に曲部を有し、前記曲部において前記排出流路の中心軸の向きが変わる請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電池収納体。
  5. 前記ケーシングは、前記入口部が位置する第一壁と、前記第一壁と向かい合う第二壁とを有し、
    前記電池は、前記電池の内部で気体が発生したときに当該気体を前記電池の外に逃がす排気口を有し、
    前記排気口は、前記第二壁よりも前記第一壁に近い位置にある請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電池収納体。
  6. 前記ケーシングは、前記入口部が位置する第一壁と、前記第一壁と向かい合う第二壁とを有し、
    前記電池は、封止部を有する容器を備え、
    前記封止部は、前記第二壁よりも前記第一壁に近い位置にある請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電池収納体。
  7. 一つの前記ケーシングに複数の前記防炎機構が設けられている請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電池収納体。
  8. 前記電池収納体は、電気機器の内部に配置されており、
    前記出口部の中心軸を含む平面で前記電気機器を切断した断面において、前記出口部から気体が流出する方向は、前記電気機器の筐体を形成する壁のうち、前記電池収納体との距離が最短となる位置から離れる方向である請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電池収納体。
  9. 前記電池収納体は、電気機器の内部に配置されており、
    前記電気機器は、前記電気機器の使用者が把持するための持ち手と、前記電気機器の使用者が操作するための操作部との少なくとも一方を備え、
    前記出口部から気体が流出する方向は、前記持ち手と前記操作部との少なくとも一方から離れる方向である請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の電池収納体。
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