JP7460298B1 - 超音波霧化装置 - Google Patents

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孝浩 平松
容征 織田
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Abstract

本開示は、原料溶液ミストのミスト供給量を応答性良く、かつ正確に求めることができる超音波霧化装置を提供することを目的とする。本開示の超音波霧化装置(201)は、ミスト出力用配管(1t)を含む霧化容器(1)と接触することなく、霧化容器(1)の上方に設けられた非接触型ミスト供給配管(40)と、非接触型ミスト供給配管(40)と接触することなく、ミスト出力用配管(1t)に連結された漏洩防止用水槽(45)とを備えている。漏洩防止用水槽(45)は封止適正液体(16)を収容している。この際、漏洩防止用水槽(45)とミスト出力用配管(1t)との間に設けられる液体収容空間(SP14)内にも封止適正液体(16)が収容される。

Description

本開示は、超音波振動子を用いて原料溶液を霧化して原料溶液ミストを得る超音波霧化装置に関するものである。
従来、原料溶液を霧化(ミスト化)して得られる原料溶液ミストを基板等の基材上に吹き付け、機能性薄膜を得る成膜装置として、原料溶液に超音波振動を印加して原料溶液ミストを発生させる超音波霧化装置が用いられている。超音波霧化装置において、原料溶液用容器内で生成された原料溶液ミストは輸送ガスにより、原料溶液用容器からノズル等のミスト噴射部に供給され、ミスト噴射部から基材上に原料溶液ミストを吹き付けて薄膜を形成している。このような従来の超音波霧化装置として例えば特許文献1で開示された霧化装置がある。
基材上に安定で均一な薄膜を形成するには、超音波霧化装置から供給される原料溶液ミストの量を安定化させる必要があるため、超音波霧化装置から単位時間あたりに供給されるミスト量を正確に把握する必要がある。
(第1のミスト供給量測定)
図5は従来の第1の構成である超音波霧化装置300を模式的に示す説明図である。図5にXYZ直交座標系を記している。以下、図5を参照して、従来の超音波霧化装置300の構成を説明する。
超音波霧化装置300において霧化容器1及びセパレータカップ12により原料溶液用容器を構成している。原料溶液用容器の底面がセパレータカップ12となる。このように、霧化容器1及びセパレータカップ12から構成される原料溶液用容器内に原料溶液15を収容している。
霧化容器1の上部と連通してセパレータカップ12の上方に管部1Aが設けられる。管部1Aの配管出口1Xは図示しないミスト供給配管を介して図示しないノズル等のミスト噴射部に接続される。したがって、超音波霧化装置300の原料溶液用容器内で生成された原料溶液ミストMTは管部1A及びミスト供給配管を介してミスト噴射部に供給される。
超音波霧化装置300は内部に超音波伝達媒体となる超音波伝達水9を収容する水槽10をさらに有している。水槽10及びセパレータカップ12は、セパレータカップ12の底面が超音波伝達水9に浸るように位置決めされている。
セパレータカップ12の下方における水槽10の底面に複数の超音波振動子2が設けられている。図5では2つの超音波振動子2が示されている。複数の超音波振動子2はそれぞれ超音波振動版2Tを有しており、各超音波振動子2は、超音波振動版2Tの平面形状に合致したサイズの超音波W2を超音波振動版2Tから発生する超音波振動動作を行う。
霧化容器1の上部側面に輸送ガス用供給管であるガス供給管4が設けられ、ガス供給管4から輸送ガスG4が霧化容器1内の内部空間1Hに供給される。ガス供給管4には図示しないガス制御機器が取り付けられており、ガス制御機器によって霧化容器1に供給される輸送ガスG4の流量が制御される。
管部1Aの側面に希釈ガス用供給管であるガス供給管3が設けられ、ガス供給管3から希釈ガスG3が供給される。ガス供給管3には図示しないガス制御機器が取り付けられており、ガス制御機器によって管部1A内に供給される希釈ガスG3の流量が制御される。
前述したように、原料溶液15は、霧化容器1とセパレータカップ12とからなる原料溶液用容器内に収容されている。原料溶液用容器の底面がセパレータカップ12となる。
さらに、霧化容器1及びセパレータカップ12を含む原料溶液用容器とは独立して原料タンク35が設けられる。原料タンク35は原料溶液用容器に供給するための原料溶液15を内部に収容している。原料溶液用容器と原料タンク35との間に原料溶液供給管31が設けられる。原料溶液供給管31を介して原料タンク35から原料溶液15を原料溶液用容器に供給することができる。
原料溶液供給管31には吸引用ポンプ32及び流量計33を含む原料溶液供給機構8が設けられている。
さらに、従来の第1の構成である超音波霧化装置300は、原料タンク35及び原料タンク35内の原料溶液15を測定対象物として重量を測定するはかり51を有している。重量測定器であるはかり51は測定対象物の重量を測定重量として測定することができる。
なお、原料溶液供給機構8及び原料溶液供給管31は、はかり51の測定対象物から除外される。例えば、吸引用ポンプ32及び流量計33は、はかり51の重量測定に影響しないように、別の設置台上に設置される。ただし、原料溶液供給管31において流量計33から原料タンク35までの部分(以下、「供給管測定対象部分」と略記)は、はかり51の測定対象物に含まれる。
しかしながら、上記供給管測定対象部分の重量は一定値となるため、測定対象物に供給管測定対象部分が含まれていても、測定対象物の重量変化を正確に測定することができる。したがって、超音波霧化装置300は、はかり50によって測定される測定対象物の重量変化から、原料溶液用容器への原料溶液15の供給量を推定することができるため、特に問題はない。
超音波霧化装置300は、はかり51により測定された測定重量に基づき、原料タンク35から原料溶液用容器に供給された原料溶液15の供給量を求めることができる。
すなわち、時刻t1における測定対象物の測定重量を測定重量P1とし、時刻t1後の時刻t2における測定対象物の測定重量を測定重量P2とすると、重量減少量ΔP12(=P1-P2)に基づき、原料タンク35から原料溶液用容器への原料溶液15の供給量を求めることができる。
原料溶液15の供給量は、原料溶液ミストMTのミスト供給量を間接的に示す値となる。なぜならば、原料溶液15の供給量は、霧化容器1内の原料溶液15の消費量に合致し、原料溶液15の消費量分、原料溶液ミストMTが発生していると推測できるからである。
したがって、超音波霧化装置300は、はかり51により測定された測定対象物の測定重量に基づき得られた原料溶液15の供給量から、原料溶液ミストMTのミスト供給量を求めることができる。
このような構成の従来の超音波霧化装置300において、各々が超音波振動版2Tを有する複数の超音波振動子2から超音波振動が印加する超音波振動動作が実行されると、複数の超音波振動子2からの超音波W2の振動エネルギーが超音波伝達水9及びセパレータカップ12を介して、原料溶液用容器内の原料溶液15に伝達される。
すると、図5に示すように、液面15Aから液柱6が立上り、原料溶液15は、液粒及びミストへと移行し、霧化容器1の内部空間1H内で原料溶液ミストMTが得られる。このように、超音波振動子2から超音波W2を印加する超音波振動動作を実行することにより、原料溶液15を霧化して原料溶液ミストMTが生成される。
超音波振動動作の実行時に霧化容器1内で生成された原料溶液ミストMTは、ガス供給管4から供給された輸送ガスG4によって、管部1A内をミスト出力方向DMに沿って流れた後、管部1Aの配管出口1Xからミスト供給配管及びミスト噴射部に供給される。
従来の超音波霧化装置300に接続させるガス系統は、輸送ガスG4と希釈ガスG3との2系統となる。希釈ガスG3は、ノズル等のミスト噴射部から噴出される原料溶液ミストMTのガス総量を一定化させるためのガスである。
複数の超音波振動子2による超音波振動動作によって霧化容器1の内部空間1H内に発生した原料溶液ミストMTは、希釈ガスG3及び輸送ガスG4により霧化容器1外の管部1Aの配管出口1Xから、図示しないミスト供給配管及びミスト噴射部に供給される。霧化容器1の内部空間1H内で発生する原料溶液ミストMTが一定量に保たれている場合、霧化容器1からミスト噴射部に供給される原料溶液ミストMTのミスト量は、ガス供給管4から供給される輸送ガスG4の輸送ガス流量LCにより増減させることができる。
一方、原料溶液ミストMTを用いた薄膜の成膜には、安定したミスト量に加えて、ミスト噴射部から出力される原料溶液ミストMTの総ガス流量LTを一定に保つ必要がある。総ガス流量LTを一定するとミスト噴射部から噴出される原料溶液ミストMTの吹き出し速度を一定にすることができるからである。なお、ミスト噴射部であるノズルの開口部は例えばスリット状に設けられる。
前述したように、原料溶液ミストMTは、輸送ガスG4により霧化容器1の外部に供給される。この外部への原料溶液ミストMTの輸送(搬送)に伴い、原料溶液用容器内の原料溶液15は減少する。ミスト発生量を安定化させるためには、原料溶液用容器内の原料溶液15の量を一定に保つ必要がある。なぜなら、原料溶液ミストMTの発生量は複数の超音波振動子2からの原料溶液15の液面15Aの高さに応じて変動するからである。
このため、原料溶液用容器内の原料溶液15の液面15Aの高さを液面検出器19により検知し、液面15Aの高さに基づき原料溶液15の減少量を求め、原料溶液15の減少量に応じて原料タンク35より原料溶液15を適宜供給している。すなわち、原料溶液用容器内の原料溶液15の減少量を補うべく、原料タンク35から原料溶液供給管31を介して原料溶液15が補充される。
原料タンク35からの原料溶液15の補充によって、原料溶液用容器内における原料溶液15の液面15Aの高さは一定に保たれるため、原料タンク35からの原料溶液15の供給量は、結果的には原料溶液用容器における原料溶液15の減少量と等しくなる。そこで、超音波霧化装置300では、原料タンク35からの原料溶液15の供給量に基づき、原料溶液ミストMTのミスト発生量を推定している。
このように、従来の第1の構成である超音波霧化装置300は、原料タンク35からの原料溶液15の供給量に基づき、原料溶液ミストMTのミスト発生量、すなわち、ミスト噴射部へのミスト供給量を測定し、原料溶液ミストMTの生成プロセスの安定性を図っていた。
一方、原料溶液ミストMTのミスト供給量を制御するために、輸送ガス流量LCを増減させた場合、これに伴い原料溶液ミストMTの総ガス流量LTも増減する。
したがって、総ガス流量LTを一定に保つために、図6に示すように、霧化容器1の近くの管部1Aに輸送ガスG4とは別系統の希釈ガスG3をガス供給管3から供給する必要がある。ここで、希釈ガスG3のガス流量を希釈ガス流量LDとすると、輸送ガス流量LC、希釈ガス流量LD及び総ガス流量LTの関係は以下の式(1)で決定する。
LT=LC+LD…(1)
なお、輸送ガス流量LC、希釈ガス流量LD及び総ガス流量LTは、単位時間当たりの体積量を示し、「l(リットル)/min」等の単位で表される。
例えば、原料溶液ミストMTのミスト供給量を減少させるために、輸送ガス流量LCをΔLC分減少させた場合、希釈ガス流量LDをΔLC分増加させることにより、総ガス流量LTを一定に保つことができる。
このように、従来の超音波霧化装置300は、希釈ガスG3用の希釈ガス系統を追加することによって、原料溶液ミストMTの総ガス流量LTを輸送ガス流量LCの変化に関係なく一定に保つことができる。
(第2のミスト供給量測定)
図6は従来の第2の構成である超音波霧化装置301を模式的に示す説明図である。図6にXYZ直交座標系を記している。以下、図6を参照して、従来の第2の構成である超音波霧化装置301の構成を説明する。なお、超音波霧化装置301の構成において、図5で示した超音波霧化装置300と同様な構成要素は同一の参照符号を付して説明を適宜省略する。
図6で図示を省略しているが、超音波霧化装置301においても、超音波霧化装置300と同様、原料溶液供給管31、原料溶液供給機構8及び原料溶液15を収容する原料タンク35が存在する。ただし、超音波霧化装置301では、原料タンク35及び原料溶液15を測定対象物としたはかり51は設けていない。
従来の第2の構成である超音波霧化装置301は、原料溶液用容器(霧化容器1+セパレータカップ12)、水槽10、複数の超音波振動子2、霧化容器1内の原料溶液15、及び、水槽10内の超音波伝達水9を測定対象物として重量を測定するはかり52を有している。重量測定器であるはかり52は測定対象物の重量を測定重量として測定している。
なお、ガス供給管3、ガス供給管4及び原料溶液供給管31は、はかり52の測定対象物から除外されている。例えば、ガス供給管3、ガス供給管4及び原料溶液供給管31に対し複数の支持箇所を設け、複数の支持箇所によってガス供給管3、ガス供給管4及び原料溶液供給管31それぞれを吊す態様で安定性良く支持する。その結果、ガス供給管3、ガス供給管4及び原料溶液供給管31を、はかり52の測定対象物から除外することができる。
なお、重量測定器であるはかり52は、複数の超音波振動子2に接触することなく、支持部材53によって水槽10の底面から水槽10を支持し、かつ、原料溶液用容器(霧化容器1+セパレータカップ12)、複数の超音波振動子2、水槽10、原料溶液15及び超音波伝達水9を含む測定対象物の重量を測定している。
そして、超音波霧化装置301では、はかり52により測定された測定重量に基づき、原料溶液用容器内で消費された原料溶液15の消費量を求めることができる。
すなわち、時刻t1における測定対象物の測定重量を測定重量P1とし、時刻t1後の時刻t2における測定対象物の測定重量を測定重量P2とすると、重量減少量ΔP12(=P1-P2)から原料溶液用容器の原料溶液15の消費量を求めることができる。この際、原料溶液15の消費量分、原料溶液ミストMTが発生していると推測できる。
したがって、従来の第2の構成である超音波霧化装置301は、はかり52により測定された測定対象物の測定重量に基づき測定された原料溶液15の消費量から、原料溶液ミストMTのミスト供給量を求めることができる。
国際公開第2015/019468号
図5で示した従来の第1の構成である超音波霧化装置300による第1のミスト供給量測定方法は、霧化容器1の内部空間1H内で発生した原料溶液ミストMTがミスト噴射部に供給される結果、原料溶液用容器内の原料溶液15が減少し、これを検知したタイミングで原料タンク35から原料溶液用容器に原料溶液15が供給される原料溶液供給特性を利用している。
したがって、超音波霧化装置300による原料タンク35からの原料溶液15の供給量は、原料溶液ミストMTが発生し外部に供給されているその瞬間をとらえた情報ではなく、遅延のある情報となってしまう。このため、超音波霧化装置300が用いる原料溶液15の供給量は、ミスト供給量を一定に制御するための情報としては、応答性に劣るという第1の問題点を有している。
一方、図6で示した従来の第2の構成である超音波霧化装置301による第2のミスト供給量測定方法は、原料溶液用容器内の原料溶液15を含む測定対象物の重量を測定し、その重量変化よりミスト供給量を見積もる方法である。したがって、第2のミスト供給量測定方法は上述した第1の問題点の解消を図っている。
しかしながら、霧化容器1に対し、ミストをノズル等のミスト噴射部に供給するためのミスト供給配管が管部1Aの配管出口1Xに接続されており、このミスト供給配管には、耐薬品性や機械的強度が要求されるために、剛性の高い金属製の配管や、フッ素樹脂製の配管が用いられることが多い。そして、ミスト供給配管の少なくとも一部は、はかり52の測定対象物に含まれてしまう。
このため、ミスト供給配管は、はかり52の測定重量における重量分散の効果を生むため、従来の超音波霧化装置301は、測定対象物の重量を正確に測定することができない第2の問題点を有している。
なお、重量の分散効果とは、ミスト供給配管を管部1Aに取り付ける際に、霧化容器1を図6の上方に向けた力が霧化容器1を引っ張り上げる力としてかかるため、測定対象物の重量を正確に測定できない特性を意味している。
このように、超音波霧化装置300及び超音波霧化装置301を含む従来の超音波霧化装置は、原料溶液ミストMTのミスト供給量を応答性良く、かつ正確に求めることができないという問題点があった。
本開示では、上記のような問題点を解決し、原料溶液ミストのミスト供給量を応答性良く、かつ正確に求めることができる超音波霧化装置を提供することを目的とする。
本開示の超音波霧化装置は、原料溶液を収容する内部空間を有し、上面にミスト出力用配管が設けられた原料溶液用容器と、前記原料溶液用容器の下方に設けられる超音波振動子と、前記ミスト出力用配管を含む前記原料溶液用容器と接触することなく、前記原料溶液用容器の上方に配置される非接触型ミスト供給配管と、前記非接触型ミスト供給配管と接触することなく、前記ミスト出力用配管に連結して設けられる漏洩防止用水槽と、前記原料溶液用容器を下方から支持し、かつ、前記原料溶液用容器、前記超音波振動子、前記漏洩防止用水槽、及び前記原料溶液を含む測定対象物の重量を測定する重量測定器とを備え、前記超音波振動子による超音波振動動作によって、前記原料溶液をミスト化して前記内部空間内で原料溶液ミストが生成され、前記非接触型ミスト供給配管は重複配管部と前記重複配管部以外の非重複配管部とを有し、前記重複配管部は前記ミスト出力用配管の上部領域との間でミスト出力方向に沿った配管重複領域を有し、前記重複配管部と前記上部領域との間に配管重複空間が設けられ、前記漏洩防止用水槽と前記ミスト出力用配管との間に液体収容空間が設けられ、前記液体収容空間内に封止用液体が収容され、前記封止用液体は前記配管重複空間内に存在し、前記測定対象物は前記封止用液体をさらに含み、前記原料溶液ミストは、前記ミスト出力用配管及び前記非接触型ミスト供給配管の内部を前記ミスト出力方向に沿って流れ、前記非接触型ミスト供給配管から出力される。
本開示の超音波霧化装置における非接触型ミスト供給配管は、ミスト出力用配管を含む原料溶液用容器と接触関係を有していないため、比較的容易に非接触型ミスト供給配管を重量測定器の測定対象物から除外することができる。
一方、重量測定器の測定対象物に原料溶液用容器内の原料溶液が含まれており、かつ、測定対象物において原料溶液を除く重量は一定値となっている。このため、測定対象物の重量変化から原料溶液の消費量を精度良く求めることができる。加えて、原料溶液の消費量と原料溶液ミストの発生量との間に遅延は生じていない。
その結果、本開示の超音波霧化装置は、超音波振動動作の実行期間中において、測定対象物の重量変化から原料溶液の消費量を求め、原料溶液の消費量に基づき原料溶液ミストの供給量を応答性良く、かつ正確に求めることができる。
加えて、非接触型ミスト供給配管と漏洩防止用水槽との間の配管重複空間に封止用液体が存在し、この封止用液体によって配管重複空間における原料溶液ミストの流通経路は封止される。
このため、本開示の超音波霧化装置は、原料溶液ミストが配管重複空間を介して非接触型ミスト供給配管外に漏れるミスト漏洩現象を抑制することができる。
本開示の目的、特徴、局面、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
本開示の実施の形態1である超音波霧化装置の構成を模式的に示す説明図である。 図1で示した非接触型ミスト供給配管を含むミスト供給系統を模式的に示す説明図である。 本開示の実施の形態2である超音波霧化装置の構成を模式的に示す説明図である。 実施の形態2の超音波霧化装置における原料溶液の流量制御系の構成を模式的に示す説明図である。 従来の第1の構成例である超音波霧化装置を模式的に示す説明図である。 従来の第2の構成例である超音波霧化装置を模式的に示す説明図である。
<実施の形態1>
図1は本開示の実施の形態1である超音波霧化装置201の構成を模式的に示す説明図である。図1にXYZ直交座標系を記している。以下、図1を参照して、実施の形態1の超音波霧化装置201の構成を説明する。
超音波霧化装置201において霧化容器1及びセパレータカップ12により原料溶液用容器を構成している。原料溶液用容器の底面がセパレータカップ12となる。このように、霧化容器1及びセパレータカップ12から構成される原料溶液用容器の内部空間1H内に原料溶液15を収容している。
霧化容器1の上面と連通してセパレータカップ12の上方にミスト出力用配管1tが設けられる。すなわち、霧化容器1は上面にミスト出力用配管1tを有している。
超音波霧化装置201は内部に超音波伝達媒体となる超音波伝達水9を収容する伝達媒体用水槽として水槽10をさらに有している。水槽10及びセパレータカップ12は、セパレータカップ12の底面が超音波伝達水9に浸るように位置決めされている。霧化容器1と水槽10との間にセパレータカップ12の端部を挟むことにより、霧化容器1、水槽10及びセパレータカップ12は一体的に構成される。
セパレータカップ12下方における水槽10の底面に複数の超音波振動子2が設けられている。図1では2つの超音波振動子2が示されている。複数の超音波振動子2はそれぞれ超音波振動版2Tを有しており、各超音波振動子2は、超音波振動版2Tの平面形状に合致したサイズの超音波を超音波振動版2Tから発生する超音波振動動作を行う。
霧化容器1の上部側面にガス供給管4が設けられ、輸送ガス用供給管であるガス供給管4から輸送ガスG4が霧化容器1内の内部空間1Hに供給される。ガス供給管4には図示しないガス制御機器が取り付けられており、ガス制御機器によって霧化容器1に供給される輸送ガスG4の流量である輸送ガス流量LCが制御される。
ミスト出力用配管1tの側面にガス供給管3が設けられ、希釈ガス用供給管であるガス供給管3から希釈ガスG3が供給される。ガス供給管3には図示しないガス制御機器が取り付けられており、ガス制御機器によってミスト出力用配管1t内に供給される希釈ガスG3の流量である希釈ガス流量LDが制御される。
ミスト出力用配管1tを含む霧化容器1と接触することなく、霧化容器1の上方に非接触型ミスト供給配管40が配置される。非接触型ミスト供給配管40は下流配管部41、テーパー状配管部42及び連結用配管部43を有している。
連結用配管部43はミスト出力用配管1tの上部領域A1tを囲むように配置される。したがって、連結用配管部43とミスト出力用配管1tの上部領域A1tとの間でミスト出力方向DMに沿った配管重複領域R14を有し、連結用配管部43と上部領域A1tとの間に配管重複空間SP14が設けられる。このように、連結用配管部43は上部領域A1tとの重複配管部となる。
一方、テーパー状配管部42及び下流配管部41は上部領域A1tとの間にミスト出力方向DMに沿った配管重複領域R14を有していない。すなわち、テーパー状配管部42及び下流配管部41は、重複配管部以外の非重複配管部となる。
連結用配管部43は内径が一定の図中Z方向に延びて形成される配管部であり、テーパー状配管部42は内径が図中+Z方向に従い狭くなる配管部であり、下流配管部41は内径が一定の図中Z方向に延びて形成される配管部である。テーパー状配管部42の上端の内径が下流配管部41の内径と一致し、テーパー状配管部42の下端の内径が連結用配管部43の内径と一致する。
このように、非接触型ミスト供給配管40は、+Z方向に沿って連続的に設けられる連結用配管部43、テーパー状配管部42及び下流配管部41を有している。なお、下流配管部41はミスト出力用配管1tの上方に位置し、ミスト出力用配管1tに対し+Z方向の延長線上に設けられる。
連結用配管部43の内径はミスト出力用配管1tの内径より十分に長いため、連結用配管部43はミスト出力用配管1tの上部領域A1tと接触することなく、連結用配管部43と上部領域A1tとの間に配管重複空間SP14が設けられる。一方、非重複配管部であるテーパー状配管部42及び下流配管部41とミスト出力用配管1tとの間には配管重複空間SP14が設けられない。
さらに、超音波霧化装置201は、非接触型ミスト供給配管40と接触することなくミスト出力用配管1tに連結して設けられる漏洩防止用水槽45を有している。漏洩防止用水槽45は封止用液体を収容するための水槽である。漏洩防止用水槽45は中央に開口部45kを有し、ミスト出力用配管1tが開口部45kを貫通する態様でミスト出力用配管1tに連結される。なお、漏洩防止用水槽45の底面は連結用配管部43の先端部43tより下方に位置する。
したがって、漏洩防止用水槽45とミスト出力用配管1tとの間に液体収容空間SP45が設けられ、この液体収容空間SP45内に封止用液体として封止適正液体16が収容される。
封止適正液体16の液面16Aの高さが連結用配管部43の先端部43tより高くなり、かつ、ミスト出力用配管1tの最上端1sより低くなるように、液体収容空間SP45に封止適正液体16が収容される。
このため、配管重複空間SP14内にも封止適正液体16は存在する。すなわち、封止適正液体16を除く漏洩防止用水槽45自体と接触することなく、連結用配管部43の下方の先端部43tが封止適正液体16に浸るように、非接触型ミスト供給配管40は位置決めされている。
したがって、配管重複空間SP14の下方領域は封止適正液体16によって閉じられた空間となる。すなわち、封止適正液体16によって配管重複空間SP14における原料溶液ミストMTの流通経路は封止される。
封止適正液体16は水よりも比重及び粘性が高い、空間の封止に適した液体であり、例えば、シリコン系のオイルや酢酸等が考えられる。
図2は非接触型ミスト供給配管40を含むミスト供給系統を模式的に示す説明図である。同図に示すように、非接触型ミスト供給配管40の配管出口40Xとミスト供給配管5の一端とが連結される。ミスト供給配管5の他端にミスト噴射部であるノズル17が連結される。
ノズル17の下方に基材となる基板18が配置される。基板18は例えば図示しない載置台上に載置される。ミスト噴射部であるノズル17に供給された原料溶液ミストMTは、ノズル17の底面に設けられた図示しない開口部から基板18の表面に噴出されることにより、加熱状態の基板18の表面に薄膜を成膜することができる。ノズル17の開口部は例えばスリット状に設けられる。
図1では図示省略しているが、実施の形態1の超音波霧化装置201は、図5で示した超音波霧化装置300と同様、霧化容器1及びセパレータカップ12を含む原料溶液用容器とは独立して設けられる原料タンク35を有している。図5で示したように、原料タンク35は原料溶液用容器に供給するための原料溶液15を内部に収容している。また、超音波霧化装置201は、図5で示した超音波霧化装置300と同様に、原料溶液供給管31及び原料溶液供給機構8を有している。ただし、原料タンク35を含む測定対象物の重量を測定するはかり51は設けられていない。
実施の形態1の超音波霧化装置201は、原料溶液用容器(霧化容器1+セパレータカップ12)、伝達媒体用水槽である水槽10、漏洩防止用水槽45、複数の超音波振動子2、原料溶液用容器内の原料溶液15、液体収容空間SP45内の封止適正液体16、水槽10内の超音波伝達水9を測定対象物として重量を測定するはかり50を有している。重量測定器であるはかり50は測定対象物の重量を測定重量として測定する。
実施の形態1の超音波霧化装置201において、例えば、ガス供給管3、ガス供給管4及び原料溶液供給管31に対し複数の支持箇所を設け、複数の支持箇所によってガス供給管3、ガス供給管4及び原料溶液供給管31それぞれを吊す態様で安定性良く支持する。その結果、ガス供給管3、ガス供給管4及び原料溶液供給管31は、はかり50の測定対象物から除外することができる。
なお、重量測定器であるはかり50は、複数の超音波振動子2に接触することなく、支持部材53によって水槽10の底面から水槽10を支持する。そして、はかり50は、原料溶液用容器(霧化容器1+セパレータカップ12)、複数の超音波振動子2、伝達媒体用水槽である水槽10、漏洩防止用水槽45、原料溶液15、超音波伝達水9及び封止適正液体16を含む測定対象物の重量を測定している。このように、はかり50は、原料溶液用容器を下方から支持し、測定対象物の重量を測定している。
超音波霧化装置201において、非接触型ミスト供給配管40及び図2で示したミスト供給系統は、ミスト出力用配管1tを含む霧化容器1と接触関係を有していないため、はかり50の測定対象物から確実に除外することができる。
実施の形態1の超音波霧化装置201は、はかり50により測定された測定重量に基づき、原料溶液用容器内で消費された原料溶液15の消費量を求めることができる。
すなわち、時刻t1における測定対象物の測定重量を測定重量P1とし、時刻t1後の時刻t2における測定対象物の測定重量を測定重量P2とすると、実施の形態1の超音波霧化装置201は、重量減少量ΔP12(=P1-P2)から原料溶液用容器の原料溶液15の消費量を求めることができる。
したがって、実施の形態1の超音波霧化装置201は、図6で示した超音波霧化装置301と同様、はかり50により測定された測定対象物の測定重量の重量変化に基づき得られた原料溶液15の消費量から、原料溶液ミストMTのミスト供給量を求めることができる。
このような構成の実施の形態1の超音波霧化装置201において、各々が超音波振動版2Tを有する複数の超音波振動子2から超音波振動が印加する超音波振動動作が実行されると、複数の超音波振動子2からの超音波の振動エネルギーが超音波伝達水9及びセパレータカップ12を介して、原料溶液用容器内の原料溶液15に伝達される。
すると、図1に示すように、液面15Aから液柱6が立上り、原料溶液15は、液粒及びミストへと移行し、霧化容器1の内部空間1H内で原料溶液ミストMTが得られる。このように、超音波振動子2から超音波を印加する超音波振動動作を実行することにより、原料溶液15を霧化して原料溶液ミストMTを生成することができる。
超音波振動動作の実行時に霧化容器1の内部空間1H内で生成された原料溶液ミストMTは、輸送ガスG4及び希釈ガスG3によってミスト出力用配管1tの内部をミスト出力方向DMに沿って流れる。原料溶液ミストMTは、ミスト出力用配管1tの配管出口1Xから出力された後も、輸送ガスG4及び希釈ガスG3によって、非接触型ミスト供給配管40の内部をミスト出力方向DMに沿って流れる。その後、原料溶液ミストMTは、非接触型ミスト供給配管40の配管出口40Xからミスト供給配管5及びノズル17を含むミスト供給系統に供給される。
実施の形態1の超音波霧化装置201に接続させるガス系統は、輸送ガスG4と希釈ガスG3との2系統となる。希釈ガスG3は、ノズル17等のミスト噴射部から噴出される原料溶液ミストMTのガス総量を一定化させるためのガスである。
超音波振動動作により霧化容器1の内部空間1H内に発生した原料溶液ミストMTは、希釈ガスG3及び輸送ガスG4により霧化容器1外のミスト出力用配管1t、非接触型ミスト供給配管40及びミスト供給配管5を流れ、ノズル17(ミスト噴射部)に供給される。この際、原料溶液ミストMTは、ミスト出力用配管1t及び非接触型ミスト供給配管40の内部をミスト出力方向DM(+Z方向)に沿って流れる。
霧化容器1の内部空間1H内で発生する原料溶液ミストMTが一定量に保たれている場合、霧化容器1からミスト噴射部に供給される原料溶液ミストMTのミスト量は、輸送ガスG4の輸送ガス流量LCにより増減させることができる。
一方、前述したように、原料溶液ミストMTを用いた薄膜の成膜には、安定したミスト量に加えて、ミスト噴射部に供給する原料溶液ミストMTの総ガス流量LTを一定に保つ必要がある。総ガス流量LTを一定するとミスト噴射部から噴出される原料溶液ミストMTの吹き出し速度を一定にすることができる。
複数の超音波振動子2による超音波振動動作により内部空間1H内で発生した原料溶液ミストMTは、輸送ガスG4及び希釈ガスG3により霧化容器1の外部に供給される。この外部への原料溶液ミストMTの輸送に伴い、原料溶液用容器内の原料溶液15の量は減少する。前述したように、原料溶液ミストMTのミスト発生量を安定化させるためには、原料溶液用容器内の原料溶液15の量を一定に保つ必要がある。
原料溶液ミストMTのミスト供給量を制御するために、輸送ガスG4の輸送ガス流量LCを増減させた場合、これに伴い原料溶液ミストMTの総ガス流量LTも増減する。
したがって、総ガス流量LTを一定に保つために、図1に示すように、霧化容器1近くのミスト出力用配管1tにガス供給管3を設け、希釈ガス用供給管であるガス供給管3から輸送ガスG4とは別系統の希釈ガスG3を供給している。
前述したように、輸送ガスG4の輸送ガス流量LC、希釈ガスG3の希釈ガス流量LD及び原料溶液ミストMTの総ガス流量LTの関係は上述した式(1)を満足する。
このように、実施の形態1の超音波霧化装置201は、希釈ガスG3を用いて総ガス流量LTを輸送ガス流量LCの変化に関係なく一定に保つことができる。
実施の形態1の超音波霧化装置201における非接触型ミスト供給配管40は、ミスト出力用配管1tを含む霧化容器1及び漏洩防止用水槽45それぞれと接触関係を有していないため、非接触型ミスト供給配管40を比較的容易に重量測定器であるはかり50の測定対象物から除外することができる。
一方、重量測定器であるはかり50の測定対象物に原料溶液用容器内の原料溶液15が含まれており、かつ、測定対象物において原料溶液15を除く重量は一定値となっている。
具体的には、霧化容器1、セパレータカップ12、伝達媒体用水槽である水槽10、漏洩防止用水槽45、複数の超音波振動子2、超音波伝達水9及び封止適正液体16の総重量は一定値となっている。なお、超音波伝達水9の重量は超音波振動動作によって増減することはない。
このため、実施の形態1の超音波霧化装置201は、測定対象物の重量変化から原料溶液用容器内の原料溶液15の消費量を精度良く求めることができる。この際、原料溶液15の消費量と原料溶液ミストMTの発生量との間に遅延は生じていない。
その結果、実施の形態1の超音波霧化装置201は、複数の超音波振動子2による超音波振動動作の実行期間中において、測定対象物の重量変化から原料溶液15の消費量を求め、原料溶液15の消費量に基づき原料溶液ミストMTの供給量を応答性良く、かつ正確に求めることができる。
加えて、重複配管部である連結用配管部43とミスト出力用配管1tの上部領域A1tとの間に配管重複空間SP14が設けられ、かつ、配管重複空間SP14の下方領域に封止適正液体16が存在している。
したがって、配管重複空間SP14の下方領域は封止適正液体16によって閉じられた空間となる。すなわち、封止適正液体16によって配管重複空間SP14における原料溶液ミストMTの流通経路は封止される。
このため、実施の形態1の超音波霧化装置201は、配管重複空間SP14を介して非接触型ミスト供給配管40外に原料溶液ミストMTが漏れるミスト漏洩現象を効果的に抑制することができる。
さらに、実施の形態1の超音波霧化装置201は、水よりも比重及び粘性が高い封止適正液体16を封止用液体として用いることにより、上記ミスト漏洩現象の抑制効果をより高めることができる。
加えて、実施の形態1の超音波霧化装置201は、伝達媒体用水槽である水槽10及び原料溶液用容器(霧化容器1+セパレータカップ12)を含むダブルチャンバー方式を採用し、はかり50の測定対象物はセパレータカップ12、水槽10及び超音波伝達水9(超音波伝達媒体)をさらに含んでいる。したがって、ダブルチャンバー方式を採用した超音波霧化装置201において、原料溶液ミストMTのミスト供給量を応答性良く、かつ正確に求めることができる。
<実施の形態2>
図3は本開示の実施の形態2である超音波霧化装置202の構成を模式的に示す説明図である。図3にXYZ直交座標系を記している。以下、図3を参照して、実施の形態2の超音波霧化装置202の構成を説明する。なお、図1で示した実施の形態1の超音波霧化装置201と同様な部分は同一参照符号を付して説明を適宜省略する。
実施の形態2の超音波霧化装置202において、液体収容空間SP45内に封止用液体として原料溶液15が収容される。
実施の形態1の封止適正液体16と同様、原料溶液15は配管重複空間SP14内にも存在する。したがって、配管重複空間SP14は原料溶液15によって閉じられた空間となる。
実施の形態2の超音波霧化装置202において、原料溶液15は漏洩防止用水槽45の液体収容空間SP45内で満杯となる収容限界状態で収容されている。具体的には、漏洩防止用水槽45は、原料溶液15の液面15Aがミスト出力用配管1tの最上端1sと一致する高さになるように、液体収容空間SP45内に原料溶液15を収容している。
したがって、原料溶液15は配管重複空間SP14においてミスト出力用配管1tの最上端1sに達する収容限界状態で液体収容空間SP45内に収容される。
ここで、配管重複空間SP14からミスト出力用配管1tを介して、原料溶液用容器の内部空間1Hに到達する経路が液体流通経路として規定される。
なお、原料溶液15として、以下で述べる第1及び第2の原料溶液が考えられる。第1の原料溶液は、水(溶媒)に溶質を多く溶かした原料溶液である。第1の原料溶液の粘度、比重は水よりも大きくなる。
第2の原料溶液はメタノールなどの有機溶剤を溶媒として溶質を溶かした原料溶液である。第2の原料溶液の粘度、比重は水よりも小さくなる。
なお、第1及び第2の原料溶液それぞれの溶質として、例えば、金属錯体(酢酸亜鉛、酢酸アルミニウム等)が考えられる。ただし、第2の原料溶液で用いられる溶質は、第2の原料溶液が水より粘度、比重が小さくなる範囲の量に設定される。
実施の形態2の超音波霧化装置202は、実施の形態1と同様、原料溶液供給機構8、原料溶液供給管31及び原料タンク35を含む原料溶液15の供給系を有している。しかしながら、実施の形態2の超音波霧化装置202は、実施の形態1と異なり、原料溶液供給管31は原料溶液用容器ではなく、漏洩防止用水槽45の方に設けられる。以下、この点を詳述する。
原料溶液用容器及び漏洩防止用水槽45とは独立して原料タンク35が設けられる。原料タンク35は漏洩防止用水槽45を介して原料溶液用容器に供給するための原料溶液15を内部に収容している。漏洩防止用水槽45と原料タンク35との間に原料溶液供給管31が設けられる。原料溶液供給管31を介して原料タンク35から漏洩防止用水槽45に原料溶液15を供給することができる。
原料溶液供給管31には吸引用ポンプ32及び流量計33を含む原料溶液供給機構8が設けられている。
図4は実施の形態2の超音波霧化装置202における原料溶液15の流量制御系の構成を模式的に示す説明図である。図4に示すように、流量制御系は、はかり50、原料溶液供給機構8及び流量制御部60を主要構成要素としている。原料溶液供給機構8は吸引用ポンプ32及び流量計33を含んでいる。
流量計33は原料溶液供給管31を流れる流量を測定して、測定した流量を示す流量情報S33を得る。はかり50は測定対象物の重量を測定し重量を示す測定重量情報S50を出力する。
流量制御部60は、流量計33より流量情報S33を受け、はかり50より測定重量情報S50を受ける。したがって、流量制御部60は、流量情報S33が示す測定流量によって、原料溶液供給管31を流れる流量を常に認識している。
流量制御部60は、測定重量情報S50が示す測定重量の重量変化から、原料溶液用容器内の原料溶液15の消費量を常に求めることができる。なお、原料タンク35から漏洩防止用水槽45に原料溶液15に供給されている場合、流量制御部60は、流量情報S33が示す測定流量から原料溶液15の供給量を求め、原料溶液15の供給量を加味して原料溶液15の消費量を正確に求めることができる。
したがって、流量制御部60は、流量情報S33及び測定重量情報S50に基づき、内部空間1H内における原料溶液15の消費量を補うように、吸引用ポンプ32の駆動量を指示する制御信号SC32を出力する原料供給制御処理を実行することができる。
このように、流量制御部60は、吸引用ポンプ32及び流量計33を含む原料溶液供給機構8に対し、漏洩防止用水槽45に原料溶液15を供給する原料溶液供給動作を制御する原料供給制御処理を実行している。
原料溶液供給機構8による原料溶液供給動作が実行されると、漏洩防止用水槽45に原料溶液15が供給される。ここで、原料溶液供給動作による原料溶液15の供給量を原料溶液供給量SL45とする。
前述したように、漏洩防止用水槽45は、液体収容空間SP45において収容限界状態で原料溶液15を収容している。このため、原料溶液供給動作によって漏洩防止用水槽45に原料溶液15が供給されると、原料溶液供給量SL45分と同一量の原料溶液15が上記液体流通経路を介して原料溶液用容器の内部空間1H内に供給される。
具体的には、原料溶液供給量SL45の原料溶液15が、液体収容空間SP45から溢れ、ミスト出力用配管1tの内壁を伝って流れた後、ミスト出力用配管1tから落下して内部空間1H内に供給される。
なお、実施の形態1の超音波霧化装置201においても、実施の形態2と同様、流量制御部60の制御下で、原料溶液供給機構8に対し、原料溶液用容器に原料溶液15を直接供給する原料溶液供給動作を制御する原料供給制御処理を実行している。
このように、実施の形態2の超音波霧化装置202では、はかり50より得られる測定重量情報S50及び流量計33より得られる流量情報S33に基づき原料溶液用容器内の原料溶液15の消費量を正確に認識している。そして、超音波霧化装置202は、原料溶液15の消費量から、原料溶液ミストMTの供給量を求めている。
実施の形態2の超音波霧化装置202における非接触型ミスト供給配管40は、ミスト出力用配管1tを有する霧化容器1及び漏洩防止用水槽45それぞれとの接触関係を有していないため、非接触型ミスト供給配管40を比較的容易に重量測定器であるはかり50の測定対象物から外すことができる。
一方、重量測定器であるはかり50の測定対象物に原料溶液用容器内の原料溶液15が含まれており、かつ、測定対象物において原料溶液15を除く重量は一定値となっている。
その結果、実施の形態2の超音波霧化装置202は、実施の形態1と同様、超音波振動動作の実行期間中において、測定対象物の重量変化から原料溶液15の消費量を求め、原料溶液15の消費量に基づき原料溶液ミストMTの供給量を応答性良く、かつ正確に求めることができる。
ここで、原料溶液供給機構8の原料溶液供給動作によって、原料タンク35から漏洩防止用水槽45を経由して原料溶液用容器の内部空間1H内に原料溶液15が供給されている場合を想定する。
この場合、流量制御部60は、原料溶液供給機構8の流量計33から受ける流量情報S33に基づき、原料タンク35から漏洩防止用水槽45に供給される原料溶液15の供給量を求め、測定対象物の重量変化から原料溶液15の供給量分を適切に除外することができる。
さらに、実施の形態2の超音波霧化装置202は、水よりも比重及び粘性が高い上記第1の原料溶液を封止用液体として用いた場合、実施の形態1と同様、上記ミスト漏洩現象の抑制効果をより高めることができる。
加えて、実施の形態2の超音波霧化装置202は、配管重複空間SP14内に封止用液体として原料溶液15が存在している。
したがって、原料溶液15によって配管重複空間SP14における原料溶液ミストMTの流通経路は封止される。このため、実施の形態2の超音波霧化装置202は、配管重複空間SP14を介して非接触型ミスト供給配管40外に漏れるミスト漏洩現象を抑制することができる。
加えて、漏洩防止用水槽45は上記液体流通経路を介して原料溶液用容器に供給できるように原料溶液15を上記収容限界状態で収容しているため、上記液体流通経路を介して原料溶液用容器の内部空間1H内に原料溶液15を供給することができる。
したがって、実施の形態2の超音波霧化装置202は、実施の形態1の超音波霧化装置201のように内部空間1H内に原料溶液供給管31を設ける必要がなくなる分、内部空間1H内で生成される原料溶液ミストMTの気流を一定に保つことがきる。
なお、漏洩防止用水槽45から上記液体流通経路を介した原料溶液15の供給は、ミスト出力用配管1tの内壁を伝って行われるため、ミスト出力用配管1t内における原料溶液ミストMTのミスト出力方向DMに沿った出力に悪影響を与えることはない。
実施の形態2の超音波霧化装置202は、原料溶液用容器及び漏洩防止用水槽45とは独立して原料タンク35を有し、原料タンク35から漏洩防止用水槽45を経由して原料溶液用容器の内部空間1H内に原料溶液15を供給している。この際、原料溶液15の液面15Aがミスト出力用配管1tの最上端1sと同一高さになる収容限界状態で、漏洩防止用水槽45は原料溶液15を収容している。
実施の形態2の超音波霧化装置202において、原料溶液供給機構8から漏洩防止用水槽45への原料溶液供給量SL45と同一量の原料溶液15が上記液体流通経路を介して原料溶液用容器の内部空間1Hに供給される。
ここで、原料タンク35内の原料溶液15を原料溶液15α、漏洩防止用水槽45の液体収容空間SP45内の原料溶液15を原料溶液15β、原料溶液用容器の内部空間1H内の原料溶液15を原料溶液15γとする。
原料溶液供給機構8から原料溶液15αが漏洩防止用水槽45の液体収容空間SP45内に供給されると、遅延することなく原料溶液15αの供給量と同一量の原料溶液15βが上記液体流通経路を介して原料溶液用容器の内部空間1H内に供給される。その結果、原料溶液用容器の内部空間1H内の原料溶液15γに対し、原料溶液15αの供給量と同一量の原料溶液15βが補充される。
このため、実施の形態2の超音波霧化装置202は、流量制御部60の制御下で原料溶液供給機構8に原料溶液供給動作を実行させることにより、上記液体流通経路を介して、原料タンク35から原料溶液用容器の内部空間1H内に原料溶液15を精度良く供給することができる。
すなわち、流量制御部60の制御下で、原料タンク35から原料溶液用容器の内部空間1H内に原料溶液15が間接的に供給される。
さらに、実施の形態2の超音波霧化装置202は、実施の形態1と同様、ダブルチャンバー方式を採用した超音波霧化装置202において、原料溶液ミストMTのミスト供給量を応答性良く、かつ正確に求めることができる。
本開示は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、本開示がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、本開示の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1 霧化容器
1t ミスト出力用配管
2 超音波振動子
3,4 ガス供給管
5 ミスト供給配管
8 原料溶液供給機構
10 水槽
12 セパレータカップ
15 原料溶液
16 封止適正液体
17 ノズル
32 吸引用ポンプ
33 流量計
35 原料タンク
40 非接触型ミスト供給配管
41 下流配管部
42 テーパー状配管部
43 連結用配管部
45 漏洩防止用水槽
50 はかり
60 流量制御部
G3 希釈ガス
G4 輸送ガス
MT 原料溶液ミスト
SP14 配管重複空間

Claims (5)

  1. 原料溶液を収容する内部空間を有し、上面にミスト出力用配管が設けられた原料溶液用容器と、
    前記原料溶液用容器の下方に設けられる超音波振動子と、
    前記ミスト出力用配管を含む前記原料溶液用容器と接触することなく、前記原料溶液用容器の上方に配置される非接触型ミスト供給配管と、
    前記非接触型ミスト供給配管と接触することなく、前記ミスト出力用配管に連結して設けられる漏洩防止用水槽と、
    前記原料溶液用容器を下方から支持し、かつ、前記原料溶液用容器、前記超音波振動子、前記漏洩防止用水槽、及び前記原料溶液を含む測定対象物の重量を測定する重量測定器とを備え、
    前記超音波振動子による超音波振動動作によって、前記原料溶液をミスト化して前記内部空間内で原料溶液ミストが生成され、
    前記非接触型ミスト供給配管は重複配管部と前記重複配管部以外の非重複配管部とを有し、前記重複配管部は前記ミスト出力用配管の上部領域との間でミスト出力方向に沿った配管重複領域を有し、前記重複配管部と前記上部領域との間に配管重複空間が設けられ、
    前記漏洩防止用水槽と前記ミスト出力用配管との間に液体収容空間が設けられ、前記液体収容空間内に封止用液体が収容され、前記封止用液体は前記配管重複空間内に存在し、前記測定対象物は前記封止用液体をさらに含み、
    前記原料溶液ミストは、前記ミスト出力用配管及び前記非接触型ミスト供給配管の内部を前記ミスト出力方向に沿って流れ、前記非接触型ミスト供給配管から出力される、
    超音波霧化装置。
  2. 請求項1記載の超音波霧化装置であって、
    前記封止用液体は水よりも比重及び粘性が高い封止適正液体である、
    超音波霧化装置。
  3. 請求項1記載の超音波霧化装置であって、
    前記封止用液体は前記原料溶液であり、
    前記配管重複空間から前記ミスト出力用配管を介して前記内部空間に到達する経路が前記原料溶液の液体流通経路として規定され、前記漏洩防止用水槽は前記液体流通経路を介して前記原料溶液用容器に供給できるように前記液体収容空間内に前記原料溶液を収容する、
    超音波霧化装置。
  4. 請求項3記載の超音波霧化装置であって、
    前記配管重複空間内における前記原料溶液の液面は、前記ミスト出力用配管の最上端と一致する高さに設定され、
    前記超音波霧化装置は、
    前記原料溶液用容器及び前記漏洩防止用水槽とは独立して設けられ、前記原料溶液を収容する原料タンクと、
    前記原料タンクに収容された前記原料溶液を前記漏洩防止用水槽内に供給する原料溶液供給動作を実行する原料溶液供給機構とをさらに備え、
    前記原料溶液供給動作による前記漏洩防止用水槽への前記原料溶液の供給量と同一量の前記漏洩防止用水槽内の前記原料溶液が、前記液体流通経路を介して前記原料溶液用容器の前記内部空間に供給される、
    超音波霧化装置。
  5. 請求項1から請求項4のうち、いずれか1項に記載の超音波霧化装置であって、
    前記原料溶液用容器は底面にセパレータカップを有し、
    前記超音波霧化装置は、
    内部に超音波伝達媒体を収容する伝達媒体用水槽をさらに備え、前記伝達媒体用水槽及び前記セパレータカップは、前記セパレータカップの底面が前記超音波伝達媒体に浸るように位置決めされ、
    前記超音波振動子は前記セパレータカップの下方に位置する前記伝達媒体用水槽の底面に設けられ、
    前記重量測定器は前記超音波振動子に接触することなく、前記伝達媒体用水槽の底面から前記伝達媒体用水槽を支持し、
    前記測定対象物は、前記セパレータカップ、前記伝達媒体用水槽及び前記超音波伝達媒体をさらに含む、
    超音波霧化装置。
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