JP7459643B2 - 車両用灯具 - Google Patents
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Description
(1)本発明に係る1つの態様は、半導体型の光源と、該光源がベース部の上下いずれか一方の面に配設されたヒートシンクと、前記光源から前記一方に放射される放射光を車両前方に反射するリフレクタと、該リフレクタからの反射光を車両前方に投射するレンズと、を備える車両用灯具であって、前記レンズと前記ヒートシンクとの間に、車両前後方向に冷却風を流すように冷却ファンが配設されているものである。
図1は、本実施形態の車両用灯具を備えた車両102の平面図である。図示のように本実施形態の車両用灯具は、車両102の前側の左右のそれぞれに設けられる前照灯101L、101Rであるが、以下では単に車両用灯具と記載する。
この車両用灯具は、前側に開口したハウジング(図示せず)と、開口を覆うようにハウジングに取り付けられるアウターレンズ(図示せず)とを備え、ハウジングとアウターレンズとで形成される灯室内に灯具ユニット10(図2、3を参照)が配置されている。
なお、図3では見やすくするために断面上に位置するものだけを記載し、断面よりも奥側に見える部分についての記載を省略している。
光源20は、基板上に発光チップが設けられた半導体型の光源であり、本実施形態ではLEDを用いているが、LDやEL(有機EL)等を用いてもよい。基板に用いられる発光チップの形状や個数は特に限定されるものではなく、例えば、正方形状の発光チップを1つだけ基板上に配置してもよいし、複数横に並べるように基板上に配置して、長方形状の発光面を形成してもよいし、長方形状の発光チップを1つだけ基板上に配置してもよい。
ヒートシンク30は、光源20を配置するベース部31と、ベース部31から鉛直下側に突出するとともに、それぞれ前後方向に延びて、車幅方向に並ぶように設けられた複数(図の例では9個)の放熱フィン32と、を備えている。また、図2に表れているように、ベース部31の前端から一部の放熱フィン32に繋がるように垂下し、冷却ファン70を取り付けるためのネジ固定孔33aが設けられた取付部33も設けられている。
リフレクタ40は、図2、3に表れているように、光源20上を覆う半ドーム状とされ、ヒートシンク30のベース部31に取り付けられている。一例としてリフレクタ40は、回転放物面の下部を除いた形状であり、その内面には、光源20からの光を所定の配光パターンを形成するように前方側に反射する反射面が設けられている。なお、反射面の基準焦点は、光源20の発光面の中心又はその近傍に位置づけられている。
レンズ50は、リフレクタ40によって反射された光源20からの光を前方に投射するものであり、例えば、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂及びガラス等の透明な材料で形成されている。一例としてレンズ50は、図3に示すように、前方に突出した曲面からなる出射面50aと略平坦な入射面50bとを備えた非球面レンズであるが、非球面レンズに限定されない。
図2,3に表れているようにシェード60は、リフレクタ40からの反射光の一部を遮光する遮光部61と、この遮光部61を支持するブラケット部62と、を備えている。遮光部61は、左右に延びる長方形の板状とされ、その上端部が、ロービーム配光パターンのカットオフラインを生成する形状とされている。また、遮光部61は、その前端部から後方に向かうほど上方に位置するように傾斜している。
図2に表れているように冷却ファン70は、矩形状のフレーム72内に複数のステーを介して電動モータ73を配設し、その出力軸に一体回転するように回転翼71を固定してなる。フレーム72の四隅にはそれぞれ取付け孔72aが設けられ、そのうちの対角線上に位置する2つにそれぞれネジ34を挿入して、ヒートシンク30のネジ固定孔31a,33aに螺合させることにより、冷却ファン70が取り付けられる。
そうして大きな放熱フィン32の間を流れる冷却風によって、さらに光源20の冷却性能を高めるために、本実施形態のヒートシンク30には、ベース部31の下面から膨出する厚肉部35が形成されている。この厚肉部35は、図3に表れているように左右方向に見ると、光源20の基板よりも前後方向に長く、前後方向についてその基板を含むように設けられていて、その前方側には冷却風が衝突する壁面35aが形成されている。
以上、説明したように本実施形態に係る灯具ユニット10では、図3、6に表れているようにレンズ50とヒートシンク30との間に、前後方向に冷却風を流すように冷却ファン70を配設しており、従来までのようにヒートシンク30の下方に冷却ファンを配設するのに比べて、放熱フィン32を大きくして放熱性を高めつつも、灯具ユニット10の大型化を招くことがない。
以上、本発明の望ましい実施形態について詳述したが、本発明の構成は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。例えば、上述した実施形態では、ヒートシンク30のベース部31の上面に光源20を配置する一方、下面に放熱フィン32を設けているが、これに限らず、図示しないが、ヒートシンクのベース部の下面に光源を配置し、その下方を覆うようにリフレクタを設ける一方、ベース部の上面に放熱フィンを設けでもよい。
20 光源
30 ヒートシンク
31 ベース部
32 放熱フィン
35 厚肉部
35a 壁面
40 リフレクタ
50 レンズ
60 シェード
61 遮光部
62b 開口部
70 冷却ファン
101L,101R 前照灯(車両用灯具)
102 車両
θ 厚肉部の壁面の傾斜角度
Z レンズの光軸
z1 冷却ファンの回転軸
Claims (5)
- 半導体型の光源と、
前記光源がベース部の上下いずれか一方の面に配設されたヒートシンクと、
前記光源から前記一方に放射される放射光を車両前方に反射するリフレクタと、
前記リフレクタからの反射光を車両前方に投射するレンズと、を備える車両用灯具であって、
前記レンズと前記ヒートシンクとの間に、車両前後方向に冷却風を流すように冷却ファンが配設されており、
前記冷却ファンの前方には、前記リフレクタからの反射光の一部を遮光する遮光部を備えたシェードが設けられ、
前記シェードには、車両前方から見て前記冷却ファンの回転翼の一部を包含する開口部が形成されており、
前記シェードの前記開口部は、車両前方から見て前記冷却ファンの前記回転翼の外周の前記一方側に近接して取り囲むとともに、前記冷却ファンの前記回転翼の外周の前記一方とは反対の他方側については開放する、車両用灯具。 - 前記冷却ファンは、その回転軸方向が前記レンズの光軸方向と一致するように配設されている、請求項1に記載の車両用灯具。
- 前記ヒートシンクには、前記ベース部の前記一方の面と反対の他面において、それぞれ車両前後方向に延びる複数の放熱フィンが設けられており、
車両前後方向に見て前記放熱フィンおよび前記冷却ファンが重複している、請求項1または2のいずれかに記載の車両用灯具。 - 前記ヒートシンクには、上下方向に見て前記光源を含むように、前記ベース部の前記他面から膨出する厚肉部が形成され、
前記厚肉部における車両前方側に、前記冷却ファンからの冷却風が衝突するように壁面が形成されている、請求項3に記載の車両用灯具。 - 前記厚肉部の壁面は、前記ベース部の前記他面から離れるに連れて車両後方に位置するように傾斜し、その傾斜角度が前記他面に対して45度以上かつ90度未満とされている、請求項4に記載の車両用灯具。
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