JP7458876B2 - カメラユニット - Google Patents
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Description
フレームと、
カラー画像を撮影する細長形状のラインセンサを有するラインカメラと、
細長形状の第1照射面を有し、前記ラインセンサの視線方向へ前記ラインセンサよりも前方に前記第1照射面が位置するように前記フレームに設置されている第1ライン光源と、
細長形状の第2照射面を有し、前記ラインセンサの前記視線方向へ前記ラインセンサよりも前方に前記第2照射面が位置するように前記フレームに設置されており、かつ、前記第1ライン光源との間で前記ラインセンサの撮影範囲を確保するための隙間を隔てた状態で前記フレームに設置されている第2ライン光源と、
を備えるカメラユニットであって、
前記第1照射面と、前記第2照射面とは、
前記第1ライン光源と前記第2ライン光源とが前記フレームに設置されている状態で、前記ラインセンサの前記視線方向に設置されているスクリーンへ照射する前記スクリーン上の照射範囲の少なくとも一部どうしが重複するように前記フレームに設置されている。
図面を参照して実施の形態1のカメラユニット100Uを説明する。実施の形態1の特徴は、カメラユニット100Uにある。カメラユニット100Uは、カラーのラインカメラ100によって、撮像対象を撮像する。後述するように、カメラユニット100Uは、ラインカメラ100、第1ライン光源110、第2ライン光源120、第3ライン光源130、カメラ制御ボックス140、反射部材150及びフレーム160を備えている。ラインカメラ100はカラー画像を撮影するラインセンサ101を備えている。
車両30はトンネル内部の道路を進行方向32へ走行している。図1にはXaYaZa座標を設定している。Xa軸は車両30の右方向、Ya軸は車両30のフロント方向、Za軸は車両30の上方向に一致する。Ya軸の方向は進行方向32に同じである。
図2には、ラインカメラ100の視線方向102と撮影範囲103を示している。
図13で後述するように、カメラユニット100Uでは、ラインセンサ101の撮影する画像に「影を出さない」のではなく、「画像に影が映らない」ように、ラインカメラ100と各ライン光源とをフレーム160に配置している。図2では第1ライン光源110の照射光110Wで、撮影の対象物810に影811が出ている。しかし、第1ライン光源110とラインカメラ100との設置位置によって、ラインカメラ100の撮影する画像には影811は映らない。この内容は図13で述べる。
カメラユニット100Uの特徴は、主に以下の(1)(2)(3)の3点にある。
(1)ラインカメラ100の光源には、ライン光源が使用される。ライン光源は、ラインセンサ101の撮像視線上の近くに配置される。これにより、ライン光源がラインカメラの撮像視線上にあることにより、被写体に影が発生しても、その影はラインカメラに写らないこととなる。
(2)ライン光源は複数個使用する。後述のように、複数のライン光源のうちいくつかのライン光源は、ラインセンサ101の細長方向に向かって勾配を有する。これにより、被写体の明るさを均一にすることができる。
(3)複数のライン光源の各ライン光源は回転機構を有し、回転機構によって他のライン光源へ傾くように設置できる。これにより、ラインカメラの視線方向の光量を増やすことができる。
以上の(1)(2)(3)により、これまでよりはるかに装置を小型化することができる。
また、ラインセンサ101の視線方向102の光量を増やすことができるのでラインカメラとライン光源とを用いて、カラー画像を撮影することができる。上記の特徴(1)から(3)の詳細は後述する。
カメラユニット100Uは、車両30のような移動体に搭載されて、車両30の移動中に対象を撮影することが前提である。ラインカメラ100はカラーで画像を撮影する。ラインカメラ100は、車両30の進行方向32に対して視線方向102が垂直になるように設置される。
Ya軸の方向は、図1及び図2の説明で述べたように車両30の進行方向32に同じである。「車両の進行方向に対して垂直」な方向は、Ya軸方向に対して垂直な方向である。詳細はカメラユニット100Uの構成で後述する。カメラユニット100Uはラインカメラ100を使用する。ラインカメラ100は、車両30に設置されているオドメータに同期して対象を撮影する。ラインカメラ100は車両の速さに同期して対象を撮影するのではない。ラインカメラ100の光源としてライン光源が使用される。ラインカメラの撮像対象はライン状となるので、光を照射する部分もライン状で十分であり、通常の2次元撮像素子のように面状に光を当てる必要はないので光量を増やしやすい。
図3から図7を参照してカメラユニット100Uの構成を説明する。
図3は、カメラユニット100Uの斜視図である。図3にはXYZ座標を示している。XYZ座標が図に示されている場合、同一の座標である。X軸方向は、細長形状のラインセンサ101の延びる方向である。Y軸方向は、カメラユニット100Uが設置される車両30のフロント方向である。Z軸方向は、ラインセンサ101の視線方向102である。またZ2方向がZ軸のプラス方向、Z1方向がマイナス方向である。
図4は、カメラユニット100Uの図3のZ1方向矢視である。
図5は、カメラユニット100Uの図3のY方向矢視である。
図6は、カメラユニット100Uの図3のX方向矢視である。
図7は、ラインカメラ100の撮影範囲103を示す図である。
図3に示すように、カメラユニット100Uは、カラーのラインカメラ100、第1ライン光源110、第2ライン光源120、第3ライン光源130、カメラ制御ボックス140、反射部材150及びフレーム160を備えている。
ラインカメラ100は、箱形状である。ラインカメラ100は、カラー画像を撮影する細長形状のラインセンサ101を有する。ラインセンサ101は、箱形状のラインカメラ100の上面に配置されている。図4及び図5にラインセンサ101を示す。ラインセンサ101は、XY平面とXZ平面との交線に相当するようなライン形状である。図5にラインセンサ101の視線方向102が示されている。視線方向102は、Z2方向である。図4、図5及び図7には、ラインセンサ101の撮影範囲103が一点鎖線で示されている。図5では、ラインセンサ101と、「第1照射面111、第2照射面121及び第3照射面131」との位置関係がわかる。
まず第2ライン光源120から説明する。第2ライン光源120は、光源台120aの上に設置されている。図4に示すように、第2ライン光源120は、光を照射する細長形状の第2照射面121を有する。図5に示すように、第2ライン光源120は、ラインセンサ101の視線方向102へラインセンサ101よりも前方に第2照射面121が位置するようにフレーム160に設置されている。図4及び図6に示すように、第2ライン光源120は、第1ライン光源110との間でラインセンサ101の撮影範囲103を確保するための隙間109を隔てた状態で、第1ライン光源110に対向するようにフレーム160に設置されている。図7に示すように、この隙間109によって、ラインセンサ101の撮影範囲103が確保されている。
第2照射面121の下り勾配121aについて説明する。第1ライン光源110は、第1照射面111の細長形状の延びる方向が、ラインセンサ101の細長形状の延びる方向に沿っている。図3に示すように、第1照射面111の細長形状の延びる方向は、X軸方向である。図4及び図5に示すように、ラインセンサ101の細長形状の延びる方向も、X軸方向である。図3及び図5に示すように、第2ライン光源120は、第2照射面121の細長形状が、ラインセンサ101の細長形状の延びる一方の方向に向かって下り勾配121aとなっている。ラインセンサ101の細長形状の延びる一方の方向とは、X軸方向の反対方向であるX1方向である。第2照射面121の下り勾配121aは、光源台120aによって設定されている。光源台120aを交換することで、下り勾配121aは調整可能である。あるいは、光源台120aが、下り勾配121aを調整できる機構を有してもよい。
光源台120aの有する回転機構120bを説明する。図3に示すように、光源台120aは、回転機構120bを有する。回転機構120bによって、第2照射面121は、第1ライン光源110へ向くように傾いている。以下、具体的に説明する。第2ライン光源120は、回転機構120bによって仮想的な回転軸120cの回りに回転可能である。回転軸120cは、細長形状の第2照射面121が延びる方向に沿う軸である。第2ライン光源120は、回転軸120cまわりの角度が決定された後、その角度で固定することができる。回転機構120bは、例えばネジを用いた機構である。第2照射面121が第1ライン光源110へ向くように傾いているとは、図3に示す回転軸120cの方向と反対方向から見て、第2照射面121が右回り方向に回転することを示す。
次に第3ライン光源130を説明する。第3ライン光源130は、光源台130aの上に設置されている。第3ライン光源130は、光を照射する細長形状の第3照射面131を有する。第3ライン光源130は、ラインセンサ101の視線方向102へラインセンサ101よりも前方に第3照射面131が位置するようにフレーム160に設置されている。図3に示すように、第3ライン光源130は、第2ライン光源120との間に第1ライン光源110を挟む位置に設置されている。
第2ライン光源120が下り勾配121aであるのに対して、第3ライン光源130は、第3照射面131の細長形状が、ラインセンサ101の細長形状の延びる一方の方向であるX1方向に向かって上り勾配131aとなっている。
光源台130aは、回転機構130bを有する。回転機構130bによって、第3照射面131は、第1ライン光源110へ向くように傾いている。第3ライン光源130は、回転機構130bによって仮想的な回転軸130cの回りに回転可能である。回転軸130cは、細長形状の第3照射面131が延びる方向に沿う軸である。第3ライン光源130は、回転軸130cまわりの角度が決定された後、その角度で固定することができる。回転機構130bは、例えばネジを用いた機構である。第3照射面131が第1ライン光源110へ向くように傾いているとは、図3に示す回転軸130cの方向と反対方向から見て、第3照射面131が右回り方向に回転することを示す。
第1ライン光源110は、光源台110aの上に設置されている。第1ライン光源110は、光を照射する細長形状の第1照射面111を有する。図5に示すように、第1ライン光源110は、ラインセンサ101の視線方向102へラインセンサ101よりも前方に第1照射面111が位置するようにフレーム160に設置されている。
第1ライン光源110において、細長形状の第1照射面111の延びる方向は、ラインセンサ101の細長形状の延びる方向のX軸方向である。しかし、第1照射面111は第2ライン光源120あるいは第3ライン光源130のように勾配を持っても良い。
光源台110aは、回転機構110bを有する。回転機構110bは回転機構120b及び回転機構130bと同じである。回転機構110bによって、第1照射面111は、第2ライン光源120へ向くように傾いている。第1ライン光源110は、回転機構110bによって図4に示す仮想的な回転軸110cの回りに回転可能である。回転軸110cは、細長形状の第1照射面111が延びる方向に沿う軸である。第1ライン光源110は、回転軸110cまわりの角度が決定された後、その角度で固定することができる。回転機構110bは、例えばネジを用いた機構である。第1照射面111が第2ライン光源120へ向くように傾いているとは、図4に示す回転軸110cの方向と反対方向から見て、第1照射面11が右回り方向に回転することを示す。
カメラ制御ボックス140には、ラインカメラ100、第1ライン光源110,第2ライン光源120及び第3ライン光源130を制御する装置が、収納されている。
図3に反射部材150を破線で示した。図3に示すように、カメラユニット100Uは、反射部材150を備えている。図3では、反射部材150が、第2ライン光源120及び第3ライン光源130に配置されている構成を示している。各反射部材150は、第2照射面121及び第3照射面131の照射した光を、第1照射面111から照射された光の照射範囲へ向けて反射する。
図3に示すように、フレーム160は枠形状である。フレーム160には、ラインカメラ100、第1ライン光源110、第2ライン光源120、第3ライン光源130、カメラ制御ボックス140が設置される。反射部材150がフレーム160に設置されてもよい。
(1)ラインセンサ101は、第1ライン光源110、第2ライン光源120及び第3ライン光源130と、なるべく同じ位置に配置する。ライン光源とラインセンサ101とが同じ位置にあれば、被写体に影が発生しても、ラインセンサ101の撮影する画像に影は映らない。ただし、ライン光源とラインセンサ101とを物理的に同じ位置にすることはできないので、ライン光源をラインセンサ101の視線方向102上から少しずらして配置する。
「ライン光源をピッチ方向に傾ける」とは、以下の意味である。カメラユニット100Uは、図8のような姿勢で車両30に設置される。図1からわかるようにXa軸まわりの方向は車両30のピッチ方向である。車両30に設置されたカメラユニット100Uについて、「ピッチ方向」とは、第1ライン光源110、第2ライン光源120及び第3ライン光源130における、仮想的な回転軸110c、120c、130cまわりの方向である。「ライン光源をピッチ方向に傾ける」とは、これらの回転軸のまわり照射面を回転させる意味である。
しかし、現実にはLED光源はレーザと違い幅を持っているので、第1ライン光源110、第2ライン光源120及び第3ライン光源130をピッチ方向に傾ける機構で予め調整しておくことで、被写体の距離が変わっても、常に被写体に光を照射できる状況を作ることができる。
縦の方向は、カメラユニット100Uに対するスクリーン70の距離を示す。左列は5m、中央列は3m、右列は1mである。右下のグラフを例に説明する。右下のグラフは、角度θ=40度、スクリーン70までの距離は1mである。図8で述べたように横軸はX軸方向である。横軸の原点ゼロは図8の視線方向102の矢印の出る位置に等しい。縦軸は光量である。上段の25度の3つのグラフは、明るいが均等性に劣る。中段の33度の3つのグラフは、ほぼ均等な光量SUMを得ることができる。下段の40度は均等性は高いが、スクリーン70までの距離が5mの左のグラフは光量SUMが低く、暗い。
3台のライン光源を同じ位置に設置することはできないので、ずらして設置する必要がある。位置がずれることにより、光量中心が撮像中心と合わなくなる。この点に対処するために、各ライン光源をピッチ方向に傾け、光量SUMを調整する。図12のピッチ方向の調整後のように、視線方向102の中央に、各ライン光源のスクリーン70における照射領域中央を配置できるので、光が無駄にならない。
図13は、カメラユニット100Uによる撮影画像に影が出ないことを説明する図である。カメラユニット100Uでは、ラインセンサ101の撮影する画像に「影を出さない」のではなく、「画像に影が映らない」ように、ラインカメラ100と各ライン光源とをフレーム160に配置している。図13では第1ライン光源110を例に説明する。第1ライン光源110は照射光110Wを照射する。図13の上側に示す図のように、ラインセンサ101の視線方向102と第1ライン光源110との位置が離れていると、対象物810の影811が撮影されてしまう。これに対し、下側の図のように、ラインセンサ101の視線方向102である撮像ラインと第1ライン光源110の位置とを可能な限り近づけることにより、対象物810の影811は撮影されにくくなり、影811はほとんど映らなくなる。これは影811が発生しないのではなく、影811がラインセンサ101に映らない状況を作りだしているのである。カメラユニット100Uはこの状況を作り出している。
カメラユニット100Uによれば、以下の効果を得ることができる。
(1)第1ライン光源110、第2ライン光源120及び第3ライン光源130は、ラインセンサ101の撮像視線上の近くに配置されている。これにより、各ライン光源がラインカメラのほぼ撮像視線上にあることにより、被写体に影が発生しても、その影はラインカメラに写りにくくなる。
(2)第2ライン光源120及び第3ライン光源130はロール方向に傾いているので、被写体の明るさを均一にすることができる。なお、第1ライン光源110がロール方向に傾いていてもよい。
(3)第2ライン光源120及び第3ライン光源130は、それぞれ回転機構120b、130bによって、第1ライン光源110へ傾くように設置されている。これにより、ラインカメラの視線方向の光量を増やすことができる。また第1ライン光源110は回転機構110bによって第1照射面111がピッチ方向に、つまり撮像視線の方に傾いている。このことからもカメラユニット100Uは被写体の光量を増すことができる。
(4)上記で述べたカメラユニット100Uの(1)(2)(3)の特徴によって、カメラユニット100Uを小型化することができる。
(5)また、カメラユニット100Uは小型のユニット単位であるので、車両に複数のカメラユニット100Uを搭載することも可能である。ユニット単位であるから、車両に複数のカメラユニット100Uを搭載する場合、各カメラユニット100Uは車両から取り外した状態で個別調整が可能であり、メンテナンス性が良い。
図14から図23を参照して実施の形態2を説明する。図14以降の図に示すXYZ座標は、図3のXYZ座標に同じである。実施の形態2は、ラインカメラ100のカメラボックス100cへの取り付け状態の調整に関する。
図14は、ラインカメラ100の構造を示す。図14は、図3に示すラインカメラ100を示している。図14では、レンズ装置100b及びカメラボックス100cは、二点鎖線で示している。カメラボックス100cは、図3において「100c」の引き出し線で示されている。
図15は、図14からラインカメラ100を抜き出した図である。図15ではレンズ装置100bを省略している。図15はナットでボルトを締める前の状態を示している。
図16は、図14のZ1方向の矢視図である。図16はカメラ本体部100aを表すためカメラボックス100cの上蓋を除いた状態である。
図17は、図16のA-A断面である。図17はナットでボルトを締める前の状態を示している。
レンズ装置100bは光軸100tを有する。光軸100tは、レンズ装置100bの備えるレンズの光軸である。光軸100tの方向は、ラインセンサ101を含む平面101aの法線の方向であり、また、ラインセンサ101の視線方向102でもある。平面101aは図14、図15に示している。
図14に示すように、カメラ本体部100aには、第1支持具171と第1支持具172とが固定されている。第1支持具171と第1支持具172とは、一対の第1支持具である。カメラ本体部100aの一方の側に第1支持具171が固定されており、カメラ本体部100aの他方の側に第1支持具172が固定されている。
図16、図17に示すように、カメラボックス100cには、第2支持具173と第2支持具174とが固定されている。第2支持具173と第2支持具174とは、一対の第2支持具である。カメラボックス100cの側面板101cに第2支持具173が固定されており、側面板102cに第2支持具174が固定されている。第2支持具173は、ボルト193とナット197、ボルト194とナット198によって、側面板102cに固定されている。第2支持具174は、ボルト191とナット195、ボルト192とナット196によって、側面板101cに固定されている。
図15、図17を参照して、カメラ本体部100aの、第2支持具173及び第2支持具174への取り付け方法を説明する。図15に示すように、第1支持具171は、Y軸方向に沿った長孔185と、Y軸方向に対して斜めを向いた斜め長孔187とが形成されている。第1支持具172は、Y軸方向に沿った長孔186と、Y軸方向に対して斜めを向いた斜め長孔188とが形成されている。第2支持具173は、起立しているボルト177、178を有する。第2支持具174は、起立しているボルト175、176を有する。
図20は、照射領域200と、ラインセンサ101の「Rライン、Bライン、Gライン」との望ましい位置関係を示す。照射領域200と、ラインセンサ101の「Rライン、Bライン、Gライン」と関係は、図20に示すように、BラインがY方向で最も明るい位置と一致することが好ましい。図20の状態は、カメラ本体部100aに固定されたレンズ装置100bを介して、ラインセンサ101がスクリーン70の明るさを検出している状態である。しかし、カメラ本体部100aをカメラボックス100cへ固定した当初から、一致しているとは限らない。
一致していない場合、以下の手順で一致させることができる。
一対の第1支持具171、172と、一対の第2支持具173、174を備える取付機構100dは、カメラ本体部100aのカメラボックス100cへの固定状態が解除された状態であって、カメラ本体部100aがカメラボックス100cに対して移動可能な状態である固定解除状態へ遷移可能であり、固定解除状態から固定状態へ遷移可能である。
一対の第1支持具171、172と、一対の第2支持具173、174とは、固定状態から固定解除状態への遷移と、固定解除状態から固定状態への遷移が可能である。
カメラ本体部100aのカメラボックス100cへの固定状態とは、一対の第1支持具171,172と一対の第2支持具173,174とがナット181、182,183、184で固定されて、レンズ装置100bが固定されているカメラ本体部100aがカメラボックス100cに固定される状態である。また、固定解除状態とは、ナット181,182,183,184が緩められて、一対の第1支持具171,172が、一対の第2支持具173,174に対して回転方向199aあるいは回転方向199bに回転可能となる状態である。
つまり取付機構100dを構成する一対の第1支持具171,172と一対の第2支持具173,174とは、ナット181、182,183、184を緩めることで「固定解除状態」となり、これらナットを締めることで「固定状態」へ遷移する。カメラ本体部100aの回転調整について以下に具体的に説明する。
(2)ナット181,182,183,184による締め付けが解除されると、図15、図16に示すように、カメラ本体部100aは、第2支持具173及び第2支持具174に対して、回転方向199aまたは回転方向199bに、回転可能となる。具体的には、図15に示すように、長孔185,186及び斜め長孔187,188によって、これらの長孔にボルト175、176、177、178が貫通している状態で、作業者はカメラ本体部100aを回転方向199aまたは回転方向199bに回転できる。この例では作業者は、カメラ本体部100aを回転方向199bに回転する。
カメラ本体部100aは、固定解除状態において、固定状態のときのレンズ装置100bの光軸100tの向きを保った状態で、ラインセンサ101の細長方向の向きを変更可能である。例えば、固定状態を示す図14における光軸100tの向きを保った状態で、固定解除状態を示す図15において、カメラ本体部100aは、回転方向199aまたは回転方向199bに回転可能である。つまり、回転方向199aまたは回転方向199bにカメラ本体部100aが回転する場合、図14の光軸100tと図15の光軸100tとは、いずれもZ軸方向を向いている。
(3)図22は、作業者が、カメラ本体部100aの回転方向199bの回転角度を調整した結果を示す。図22では、下の明るさのグラフに示すように、照射領域200のX軸方向で、緑色と赤色との色の崩れは現れておらず、ラインセンサ101の各ラインの光量は均一化されている。なお、図22において、下のグラフのX軸方向における左端及び右端で明るさが低減しているのは、照射領域200のX軸方向もY軸方向と同様に、端では明るさが低減するためである。
実施の形態2のカメラユニットでは、カメラ本体部100aを回転することで、照射領域200に対してラインセンサ101のRライン、Bライン及びGラインが検出する明るさを調整できる。よって、色崩れのないカラー画像を取得できる効果がある。
Claims (9)
- フレームと、
カラー画像を撮影する細長形状のラインセンサを有するラインカメラと、
細長形状の第1照射面を有し、前記ラインセンサの視線方向へ前記ラインセンサよりも前方に前記第1照射面が位置するように前記フレームに設置されている第1ライン光源と、
細長形状の第2照射面を有し、前記ラインセンサの前記視線方向へ前記ラインセンサよりも前方に前記第2照射面が位置するように前記フレームに設置されており、かつ、前記第1ライン光源との間で前記ラインセンサの撮影範囲を確保するための隙間を隔てた状態で前記フレームに設置されている第2ライン光源と、
を備えるカメラユニットであって、
前記第1照射面と、前記第2照射面とは、
前記第1ライン光源と前記第2ライン光源とが前記フレームに設置されている状態で、前記ラインセンサの前記視線方向に設置されているスクリーンへ照射する前記スクリーン上の照射範囲の少なくとも一部どうしが重複するように前記フレームに設置されているカメラユニット。 - フレームと、
カラー画像を撮影する細長形状のラインセンサを有するラインカメラと、
細長形状の第1照射面を有し、前記ラインセンサの視線方向へ前記ラインセンサよりも前方に前記第1照射面が位置するように前記フレームに設置されている第1ライン光源と、
細長形状の第2照射面を有し、前記ラインセンサの前記視線方向へ前記ラインセンサよりも前方に前記第2照射面が位置するように前記フレームに設置されており、かつ、前記第1ライン光源との間で前記ラインセンサの撮影範囲を確保するための隙間を隔てた状態で前記フレームに設置されている第2ライン光源と、
を備えるカメラユニットであって、
前記第1ライン光源は、
前記第1照射面の細長形状の延びる方向が、前記ラインセンサの細長形状の延びる方向に沿っており、
前記第2ライン光源は、
前記第2照射面の前記細長形状が、前記ラインセンサの細長形状の延びる一方の方向に向かって下り勾配となっているカメラユニット。 - フレームと、
カラー画像を撮影する細長形状のラインセンサを有するラインカメラと、
細長形状の第1照射面を有し、前記ラインセンサの視線方向へ前記ラインセンサよりも前方に前記第1照射面が位置するように前記フレームに設置されている第1ライン光源と、
細長形状の第2照射面を有し、前記ラインセンサの前記視線方向へ前記ラインセンサよりも前方に前記第2照射面が位置するように前記フレームに設置されており、かつ、前記第1ライン光源との間で前記ラインセンサの撮影範囲を確保するための隙間を隔てた状態で前記フレームに設置されている第2ライン光源と、
を備えるカメラユニットであって、
前記第1ライン光源は、
前記第1照射面の細長形状の延びる方向が、前記ラインセンサの細長形状の延びる方向に沿っており、
前記第2ライン光源は、
前記第2照射面の前記細長形状が、前記ラインセンサの細長形状の延びる一方の方向に向かって上り勾配となっているカメラユニット。 - フレームと、
カラー画像を撮影する細長形状のラインセンサを有するラインカメラと、
細長形状の第1照射面を有し、前記ラインセンサの視線方向へ前記ラインセンサよりも前方に前記第1照射面が位置するように前記フレームに設置されている第1ライン光源と、
細長形状の第2照射面を有し、前記ラインセンサの前記視線方向へ前記ラインセンサよりも前方に前記第2照射面が位置するように前記フレームに設置されており、かつ、前記第1ライン光源との間で前記ラインセンサの撮影範囲を確保するための隙間を隔てた状態で前記フレームに設置されている第2ライン光源と、
を備えるカメラユニットであって、
前記ラインカメラは、
前記ラインセンサが固定されているカメラ本体部と、
前記カメラ本体部に固定され、前記ラインセンサに使用されるレンズ装置と、
前記カメラ本体部が固定状態で取り付けられている取付部材と、
前記カメラ本体部を前記取付部材へ前記固定状態で取り付けている取付機構と、
を備え、
前記取付機構は、
前記固定状態が解除された状態であって、前記カメラ本体部が前記取付部材に対して移動可能な状態である固定解除状態へ遷移可能であると共に、前記固定解除状態から前記固定状態へ遷移可能であり、
前記カメラ本体部は、
前記固定解除状態において、前記固定状態のときの前記レンズ装置の光軸の向きを保った状態で、前記細長形状の前記ラインセンサの細長方向の向きを変更可能なカメラユニット。 - 前記第2照射面は、
前記第1ライン光源へ向くように傾いている請求項1または請求項2に記載のカメラユニット。 - 前記カメラユニットは、さらに、
前記第2照射面の照射した光を、前記第1照射面から前記スクリーンに照射された光の照射範囲へ向けて反射する反射部材を有する請求項1に記載のカメラユニット。 - 前記カメラユニットは、さらに、
前記第2ライン光源との間に前記第1ライン光源を挟む位置に設置され、細長形状の第3照射面を有し、かつ、前記第3照射面の前記細長形状が前記ラインセンサの細長形状の延びる前記一方の方向に向かって上り勾配となっている第3ライン光源を備える請求項2に記載のカメラユニット。 - 前記第3照射面は、
前記第1ライン光源へ向くように傾いている請求項7に記載のカメラユニット。 - 前記取付機構は、
前記カメラ本体部に固定された一対の第1支持具と、
前記取付部材に固定されており、前記一対の第1支持具と組み合う一対の第2支持具と、
を備え、
前記一対の第1支持具と、前記一対の第2支持具とは、
前記固定状態から前記固定解除状態への遷移と、前記固定解除状態から前記固定状態への遷移が可能である請求項4に記載のカメラユニット。
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