JP7458876B2 - カメラユニット - Google Patents

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本開示は、車両に搭載され、車両の走行中にトンネル内部の対象物を撮影するカメラユニットに関する。
車両に搭載されて車両走行中にトンネル内部を撮影するトンネル撮像装置の多くは、多数の投光装置を備え、トンネル撮像装置としての機器全体が大型化している。これは撮影対象へ均一に投光する必要に加え、一方の方向からの投光では、撮像対象に影が出来てしまい、撮影結果に暗い部分ができるので、影をつくらないためでもある。このため、投光装置は大型化する課題があった。
従来技術ではラインレーザ光源を用いて、上記課題を解決している技術もある(例えば非特許文献1)。しかし、この従来方法ではカラー画像を取得できないという課題がある。すなわち、トンネル内部の撮影に使用されている従来のラインカメラは、ラインカメラのための光量を得るため、単一波長のレーザ照明を用いるグレースケールである。よって、単一波長のレーザ照明であるので、カラーのラインカメラの光源としては使用できないという課題がある。
ニュースリリース 2017年11月6日 社会No.1706 微細なひびや経年変化を自動検出し、トンネル点検の負荷を軽減,「三菱インフラモニタリングシステムII」計測・解析サービス開始、リリース全文(PDF:2MB),[令和1年12月2日検索]インターネット(https:http://http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2017/1106.html)
本開示は、トンネルに設置された設備をカラーラインカメラで撮影できる光量を得ることができると共に、影のない画像を撮影するカメラユニットの提供を目的とする。また、従来のトンネル撮像装置と比べ小型の装置の提供を目的とする。
本開示に係るカメラユニットは、
フレームと、
カラー画像を撮影する細長形状のラインセンサを有するラインカメラと、
細長形状の第1照射面を有し、前記ラインセンサの視線方向へ前記ラインセンサよりも前方に前記第1照射面が位置するように前記フレームに設置されている第1ライン光源と、
細長形状の第2照射面を有し、前記ラインセンサの前記視線方向へ前記ラインセンサよりも前方に前記第2照射面が位置するように前記フレームに設置されており、かつ、前記第1ライン光源との間で前記ラインセンサの撮影範囲を確保するための隙間を隔てた状態で前記フレームに設置されている第2ライン光源と、
を備えるカメラユニットであって、
前記第1照射面と、前記第2照射面とは、
前記第1ライン光源と前記第2ライン光源とが前記フレームに設置されている状態で、前記ラインセンサの前記視線方向に設置されているスクリーンへ照射する前記スクリーン上の照射範囲の少なくとも一部どうしが重複するように前記フレームに設置されている
本開示によれば、トンネルに設置された設備をカラーラインカメラで撮影できる光量を得ることができる共に、影のない画像を撮影するカメラユニットを提供できる。また本開示によれば、生産性及び車両への搭載性の良い、小型のカメラユニットを提供できる。
実施の形態1の図で、カメラユニット100Uを搭載して走行する車両30の右側面図。 実施の形態1の図で、カメラユニット100Uを搭載して走行する車両30の背面図。 実施の形態1の図で、カメラユニット100Uの斜視図。 実施の形態1の図で、カメラユニット100Uの図3のZ1方向矢視図。 実施の形態1の図で、カメラユニット100Uの図3のY方向矢視図。 実施の形態1の図で、カメラユニット100Uの図3のX方向矢視図。 実施の形態1の図で、ラインカメラ100の撮影範囲103を示す図。 実施の形態1の図で、走行中の車両30の後方のカメラユニット100Uを示す図。 実施の形態1の図で、第1ライン光源110がスクリーン70に照射する場合を示す図。 実施の形態1の図で、ライン光源をロール方向に傾ける方式の効果を示す図。 実施の形態1の図で、ロール方向に傾けて配置する方式のシミュレーション結果を示す図。 実施の形態1の図で、ライン光源をピッチ方向に傾ける効果を説明する図。 実施の形態1の図で、カメラユニット100Uによる撮影画像に影が出にくいことを説明する図。 実施の形態2の図で、ラインカメラ100の構造を示す図。 実施の形態2の図で、図14からラインカメラ100を抜き出した図。 実施の形態2の図で、図14のZ1方向の矢視図。 実施の形態2の図で、図16のA-A断面。 実施の形態2の図で、スクリーン70の照射領域200を示す図。 実施の形態2の図で、赤色、青色、緑色を検出するRライン、Bライン、Gラインを概念的に示す図。 実施の形態2の図で、照射領域200と、「Rライン、Bライン、Gライン」との望ましい位置関係を示す図。 実施の形態2の図で、照射領域200に対するラインセンサ101の向きが角度θずれている状態を示す図。 実施の形態2の図で、カメラ本体部100aの回転方向199bの回転角度が調整された結果を示す図。 実施の形態2の図で、カメラ本体部100aの回転角度の調整に使用するスクリーン70を示す図。
実施の形態1.
図面を参照して実施の形態1のカメラユニット100Uを説明する。実施の形態1の特徴は、カメラユニット100Uにある。カメラユニット100Uは、カラーのラインカメラ100によって、撮像対象を撮像する。後述するように、カメラユニット100Uは、ラインカメラ100、第1ライン光源110、第2ライン光源120、第3ライン光源130、カメラ制御ボックス140、反射部材150及びフレーム160を備えている。ラインカメラ100はカラー画像を撮影するラインセンサ101を備えている。
図1は、カメラユニット100Uを搭載する車両30が、トンネル内部の道路を走行している状態を示す。図1はカメラユニット100Uの特徴を説明するための図であり、カメラユニット100Uは現実のカメラユニット100Uとは異なる。
車両30はトンネル内部の道路を進行方向32へ走行している。図1にはXaYaZa座標を設定している。Xa軸は車両30の右方向、Ya軸は車両30のフロント方向、Za軸は車両30の上方向に一致する。Ya軸の方向は進行方向32に同じである。
カメラユニット100Uは、車両30に搭載されている。カメラユニット100Uはカラーのラインカメラ100を備えている。
図2は、図1の車両30を後方からみた図である。図2はカメラユニット100Uの特徴を説明するための図であり、カメラユニット100Uは現実のカメラユニット100Uとは異なる。図2に示すように、カメラユニット100Uのラインカメラ100は、トンネルに設置されている設備である対象物810を撮影する。カメラユニット100Uは、ライン光源として、第1ライン光源110、第2ライン光源120及び第3ライン光源130を備えている。第1ライン光源110は照射光110Wを発する。図2では第1ライン光源110のみ照射光110Wを示し、第2ライン光源120及び第3ライン光源130の照射光は省略している。
図2には、ラインカメラ100の視線方向102と撮影範囲103を示している。
図13で後述するように、カメラユニット100Uでは、ラインセンサ101の撮影する画像に「影を出さない」のではなく、「画像に影が映らない」ように、ラインカメラ100と各ライン光源とをフレーム160に配置している。図2では第1ライン光源110の照射光110Wで、撮影の対象物810に影811が出ている。しかし、第1ライン光源110とラインカメラ100との設置位置によって、ラインカメラ100の撮影する画像には影811は映らない。この内容は図13で述べる。
<カメラユニット100Uの特徴>
カメラユニット100Uの特徴は、主に以下の(1)(2)(3)の3点にある。
(1)ラインカメラ100の光源には、ライン光源が使用される。ライン光源は、ラインセンサ101の撮像視線上の近くに配置される。これにより、ライン光源がラインカメラの撮像視線上にあることにより、被写体に影が発生しても、その影はラインカメラに写らないこととなる。
(2)ライン光源は複数個使用する。後述のように、複数のライン光源のうちいくつかのライン光源は、ラインセンサ101の細長方向に向かって勾配を有する。これにより、被写体の明るさを均一にすることができる。
(3)複数のライン光源の各ライン光源は回転機構を有し、回転機構によって他のライン光源へ傾くように設置できる。これにより、ラインカメラの視線方向の光量を増やすことができる。
以上の(1)(2)(3)により、これまでよりはるかに装置を小型化することができる。
また、ラインセンサ101の視線方向102の光量を増やすことができるのでラインカメラとライン光源とを用いて、カラー画像を撮影することができる。上記の特徴(1)から(3)の詳細は後述する。
<カメラユニット100Uの使用形態>
カメラユニット100Uは、車両30のような移動体に搭載されて、車両30の移動中に対象を撮影することが前提である。ラインカメラ100はカラーで画像を撮影する。ラインカメラ100は、車両30の進行方向32に対して視線方向102が垂直になるように設置される。
Ya軸の方向は、図1及び図2の説明で述べたように車両30の進行方向32に同じである。「車両の進行方向に対して垂直」な方向は、Ya軸方向に対して垂直な方向である。詳細はカメラユニット100Uの構成で後述する。カメラユニット100Uはラインカメラ100を使用する。ラインカメラ100は、車両30に設置されているオドメータに同期して対象を撮影する。ラインカメラ100は車両の速さに同期して対象を撮影するのではない。ラインカメラ100の光源としてライン光源が使用される。ラインカメラの撮像対象はライン状となるので、光を照射する部分もライン状で十分であり、通常の2次元撮像素子のように面状に光を当てる必要はないので光量を増やしやすい。
***構成の説明****
図3から図7を参照してカメラユニット100Uの構成を説明する。
図3は、カメラユニット100Uの斜視図である。図3にはXYZ座標を示している。XYZ座標が図に示されている場合、同一の座標である。X軸方向は、細長形状のラインセンサ101の延びる方向である。Y軸方向は、カメラユニット100Uが設置される車両30のフロント方向である。Z軸方向は、ラインセンサ101の視線方向102である。またZ2方向がZ軸のプラス方向、Z1方向がマイナス方向である。
図4は、カメラユニット100Uの図3のZ1方向矢視である。
図5は、カメラユニット100Uの図3のY方向矢視である。
図6は、カメラユニット100Uの図3のX方向矢視である。
図7は、ラインカメラ100の撮影範囲103を示す図である。
<カメラユニット100U>
図3に示すように、カメラユニット100Uは、カラーのラインカメラ100、第1ライン光源110、第2ライン光源120、第3ライン光源130、カメラ制御ボックス140、反射部材150及びフレーム160を備えている。
<ラインカメラ100>
ラインカメラ100は、箱形状である。ラインカメラ100は、カラー画像を撮影する細長形状のラインセンサ101を有する。ラインセンサ101は、箱形状のラインカメラ100の上面に配置されている。図4及び図5にラインセンサ101を示す。ラインセンサ101は、XY平面とXZ平面との交線に相当するようなライン形状である。図5にラインセンサ101の視線方向102が示されている。視線方向102は、Z2方向である。図4、図5及び図7には、ラインセンサ101の撮影範囲103が一点鎖線で示されている。図5では、ラインセンサ101と、「第1照射面111、第2照射面121及び第3照射面131」との位置関係がわかる。
図3に示すように、Y軸方向に向かって、第2ライン光源120、第1ライン光源110及び第3ライン光源130が、順に設置されている。
<第2ライン光源120>
まず第2ライン光源120から説明する。第2ライン光源120は、光源台120aの上に設置されている。図4に示すように、第2ライン光源120は、光を照射する細長形状の第2照射面121を有する。図5に示すように、第2ライン光源120は、ラインセンサ101の視線方向102へラインセンサ101よりも前方に第2照射面121が位置するようにフレーム160に設置されている。図4及び図6に示すように、第2ライン光源120は、第1ライン光源110との間でラインセンサ101の撮影範囲103を確保するための隙間109を隔てた状態で、第1ライン光源110に対向するようにフレーム160に設置されている。図7に示すように、この隙間109によって、ラインセンサ101の撮影範囲103が確保されている。
<第2ライン光源120の勾配>
第2照射面121の下り勾配121aについて説明する。第1ライン光源110は、第1照射面111の細長形状の延びる方向が、ラインセンサ101の細長形状の延びる方向に沿っている。図3に示すように、第1照射面111の細長形状の延びる方向は、X軸方向である。図4及び図5に示すように、ラインセンサ101の細長形状の延びる方向も、X軸方向である。図3及び図5に示すように、第2ライン光源120は、第2照射面121の細長形状が、ラインセンサ101の細長形状の延びる一方の方向に向かって下り勾配121aとなっている。ラインセンサ101の細長形状の延びる一方の方向とは、X軸方向の反対方向であるX1方向である。第2照射面121の下り勾配121aは、光源台120aによって設定されている。光源台120aを交換することで、下り勾配121aは調整可能である。あるいは、光源台120aが、下り勾配121aを調整できる機構を有してもよい。
<回転機構120b>
光源台120aの有する回転機構120bを説明する。図3に示すように、光源台120aは、回転機構120bを有する。回転機構120bによって、第2照射面121は、第1ライン光源110へ向くように傾いている。以下、具体的に説明する。第2ライン光源120は、回転機構120bによって仮想的な回転軸120cの回りに回転可能である。回転軸120cは、細長形状の第2照射面121が延びる方向に沿う軸である。第2ライン光源120は、回転軸120cまわりの角度が決定された後、その角度で固定することができる。回転機構120bは、例えばネジを用いた機構である。第2照射面121が第1ライン光源110へ向くように傾いているとは、図3に示す回転軸120cの方向と反対方向から見て、第2照射面121が右回り方向に回転することを示す。
<第3ライン光源130>
次に第3ライン光源130を説明する。第3ライン光源130は、光源台130aの上に設置されている。第3ライン光源130は、光を照射する細長形状の第3照射面131を有する。第3ライン光源130は、ラインセンサ101の視線方向102へラインセンサ101よりも前方に第3照射面131が位置するようにフレーム160に設置されている。図3に示すように、第3ライン光源130は、第2ライン光源120との間に第1ライン光源110を挟む位置に設置されている。
<第3ライン光源130の勾配>
第2ライン光源120が下り勾配121aであるのに対して、第3ライン光源130は、第3照射面131の細長形状が、ラインセンサ101の細長形状の延びる一方の方向であるX1方向に向かって上り勾配131aとなっている。
<回転機構130b>
光源台130aは、回転機構130bを有する。回転機構130bによって、第3照射面131は、第1ライン光源110へ向くように傾いている。第3ライン光源130は、回転機構130bによって仮想的な回転軸130cの回りに回転可能である。回転軸130cは、細長形状の第3照射面131が延びる方向に沿う軸である。第3ライン光源130は、回転軸130cまわりの角度が決定された後、その角度で固定することができる。回転機構130bは、例えばネジを用いた機構である。第3照射面131が第1ライン光源110へ向くように傾いているとは、図3に示す回転軸130cの方向と反対方向から見て、第3照射面131が右回り方向に回転することを示す。
<第1ライン光源110>
第1ライン光源110は、光源台110aの上に設置されている。第1ライン光源110は、光を照射する細長形状の第1照射面111を有する。図5に示すように、第1ライン光源110は、ラインセンサ101の視線方向102へラインセンサ101よりも前方に第1照射面111が位置するようにフレーム160に設置されている。
<第1ライン光源110の勾配>
第1ライン光源110において、細長形状の第1照射面111の延びる方向は、ラインセンサ101の細長形状の延びる方向のX軸方向である。しかし、第1照射面111は第2ライン光源120あるいは第3ライン光源130のように勾配を持っても良い。
<回転機構110b>
光源台110aは、回転機構110bを有する。回転機構110bは回転機構120b及び回転機構130bと同じである。回転機構110bによって、第1照射面111は、第2ライン光源120へ向くように傾いている。第1ライン光源110は、回転機構110bによって図4に示す仮想的な回転軸110cの回りに回転可能である。回転軸110cは、細長形状の第1照射面111が延びる方向に沿う軸である。第1ライン光源110は、回転軸110cまわりの角度が決定された後、その角度で固定することができる。回転機構110bは、例えばネジを用いた機構である。第1照射面111が第2ライン光源120へ向くように傾いているとは、図4に示す回転軸110cの方向と反対方向から見て、第1照射面11が右回り方向に回転することを示す。
なお、実施の形態1で示すカメラユニット100Uは、第2ライン光源120が下り勾配であり、第3ライン光源130が上り勾配である。しかし、第2ライン光源120が上り勾配で、第3ライン光源130が下り勾配でもよい。上り勾配及び下り勾配は、後述の図9に示す左端801及び右端802を、第2ライン光源120と第3ライン光源130とのどちらの光源で増強するかということである。光量の増加については、左端801を第2ライン光源120で増加し、右端を第3ライン光源130で増加しても良いし、左端801を第3ライン光源130で増加し、右端を第2ライン光源120で増加しても良い。
<カメラ制御ボックス140>
カメラ制御ボックス140には、ラインカメラ100、第1ライン光源110,第2ライン光源120及び第3ライン光源130を制御する装置が、収納されている。
<反射部材150>
図3に反射部材150を破線で示した。図3に示すように、カメラユニット100Uは、反射部材150を備えている。図3では、反射部材150が、第2ライン光源120及び第3ライン光源130に配置されている構成を示している。各反射部材150は、第2照射面121及び第3照射面131の照射した光を、第1照射面111から照射された光の照射範囲へ向けて反射する。
<フレーム160>
図3に示すように、フレーム160は枠形状である。フレーム160には、ラインカメラ100、第1ライン光源110、第2ライン光源120、第3ライン光源130、カメラ制御ボックス140が設置される。反射部材150がフレーム160に設置されてもよい。
図8は、走行中の車両30を後方から見た図であり、カメラユニット100Uの姿勢は図2に対応する。XaYaZa座標は図2に示した座標であり、XYZ座標は図3に示す座標である。Ya軸とY軸との方向は同じである。上記の<カメラユニット100Uの使用形態>で述べたように、カメラユニット100Uは図8の設置状態で、かつ、車両30の走行中に、対象物810を撮影する。
図8に示す使用形態における、カメラユニット100Uの特徴(1)(2)(3)を以下に具体的に説明する。
(1)ラインセンサ101は、第1ライン光源110、第2ライン光源120及び第3ライン光源130と、なるべく同じ位置に配置する。ライン光源とラインセンサ101とが同じ位置にあれば、被写体に影が発生しても、ラインセンサ101の撮影する画像に影は映らない。ただし、ライン光源とラインセンサ101とを物理的に同じ位置にすることはできないので、ライン光源をラインセンサ101の視線方向102上から少しずらして配置する。
(2)ライン光源を複数個使用して、いくつかのライン光源を車両30の「ロール方向に傾けて配置」する。「ロール方向に傾けて配置」は以下の意味である。カメラユニット100Uは、図8のような状態で車両30に設置される。図2からわかるようにYa軸まわりの方向が、車両30のロール方向である。車両30に設置されたカメラユニット100Uについて、「ロール方向」とは、XYZ座標におけるY軸まわりの方向を意味する。そして、ライン光源を「ロール方向に傾けて配置」とは、第2ライン光源120を例にすれば、第2照射面121を、Y軸まわりに傾けることをいう。図8からわかるように、第2照射面121が傾いていない状態は、第2照射面121がX軸に沿って配置されている場合である。
第1ライン光源110の第1照射面111、第2ライン光源120の第2照射面121及び第3ライン光源130は、光源台110a、光源台120a及び光源台130aによって、「ロール方向に傾けて配置」することができる。第1照射面111の下り勾配及び第2照射面121の上り勾配は、「ロール方向に傾けて配置」の実現を意味する。
通常、ライン光源は、ライン光源のライン状の光源に平行な直線Lを考えた場合、直線Lがライン光源から距離Hの位置にある場合には、直線L上ではライン光源の長さの中央の真正面が明るく、真正面から直線Lに沿って左右に離れるほど、明るさは暗くなる。しかし、ラインカメラの撮影範囲では、光量は一定であることが望まれる。左右に離れるほど明るさが暗くなることを補うため、カメラユニット100Uでは、ライン光源を3個使用し、第2ライン光源120の第2照射面121と、第3ライン光源130の第3照射面131とを「ロール方向に傾けて」設置する。第2照射面121と第3照射面131とをロール方向に傾けて設置することで、各ライン光源の光量分布は以下に述べる図11のようになる。図5あるいは図8に示すように、第2照射面121をY軸の「左まわり」にθ度回転させるとすれば、第3照射面131は、Y軸の「右まわり」にθ度回転させる。なお、第1ライン光源110の第1照射面111は、Y軸の右まわりにゼロ度の回転で良い。
この結果、第1ライン光源110、第2ライン光源120及び第3ライン光源130の3台の光量の総計はほぼ均一となり、この3台はラインカメラ100の光源に使用できる。第2照射面121あるいは第3照射面131をロール方向に傾けて設置すると、傾けたライン光源のほぼ半分近い光は捨てることとなり光が無駄になる。この無駄を省くために、「傾けた光源の捨てられてしまう側」に図3に破線で示すような反射部材150を設置して、無駄となるべき光を利用する。反射部材150によって、光が無駄となるのを防ぐことができる。
(3)ライン光源を複数個使用し、それぞれを車両30のピッチ方向に傾ける。
「ライン光源をピッチ方向に傾ける」とは、以下の意味である。カメラユニット100Uは、図8のような姿勢で車両30に設置される。図1からわかるようにXa軸まわりの方向は車両30のピッチ方向である。車両30に設置されたカメラユニット100Uについて、「ピッチ方向」とは、第1ライン光源110、第2ライン光源120及び第3ライン光源130における、仮想的な回転軸110c、120c、130cまわりの方向である。「ライン光源をピッチ方向に傾ける」とは、これらの回転軸のまわり照射面を回転させる意味である。
より具体的には、「ライン光源をピッチ方向に傾ける」とは、第2ライン光源120を例にとれば、第2ライン光源120の第2照射面121が第1ライン光源110の側を向くように、第2ライン光源120を回転軸120cまわりに回転させることを意味する。回転後、第2ライン光源120は回転しないように固定される。第3ライン光源130については、第3ライン光源130の第3照射面131が第1ライン光源110の側を向くように、第3ライン光源130を回転軸130cまわりに回転させることを意味する。回転後、第3ライン光源130は回転しないように固定される。第1ライン光源110については、第1照射面111が第2ライン光源120の側を向くように、第1ライン光源110を回転軸110cまわりに回転させることを意味する。回転後、第1ライン光源110は回転しないように固定される。
このカメラユニット100Uにおける、ラインセンサ101と、各ライン光源との配置関係では、図4からわかるように、ライン光源の照射方向と、ラインセンサ101の視線方向とが、Y軸方向にずれている。よって、被写体の撮影距離が変化すると、光が当たらなくなる可能性がある。
しかし、現実にはLED光源はレーザと違い幅を持っているので、第1ライン光源110、第2ライン光源120及び第3ライン光源130をピッチ方向に傾ける機構で予め調整しておくことで、被写体の距離が変わっても、常に被写体に光を照射できる状況を作ることができる。
図9は、ライン光源をロール方向に傾けることが有効であることを説明する図である。第1ライン光源110を例に説明する。図9は、第1ライン光源110が、図8に示すスクリーン70に照射する場合を示す。図9のカメラユニット100Uは図8と同じ姿勢である。一台のライン光源の光量分布は扇型になる。第1ライン光源110では、光量分布110fの中央部が明るく、端の部分は暗い。光量分布110fの中央は、図8の視線方向102の位置である。ラインカメラで撮影するには、図9に示す左端801、右端802及び中央のいずれも同等な光量が望まれる。
図10は、同等な光量を得るため、3台のライン光源のうち2台をロール方向に傾ける方式の効果を示す。ラインカメラ100のスクリーン70において、第1ライン光源110の光量分布110f、第2ライン光源120の光量分布120f及び第3ライン光源130の光量分布130fの合算の光量は光量SUMである。第2ライン光源120及び第3ライン光源130をロール方向に傾けることにより、光量の中心点が3点できる。よって、3台のライン光源の合算の光量SUMは、スクリーン70上においてほぼ均一な光量になる。
図10で述べたように、第1ライン光源110の第1照射面111と、第2ライン光源120の第2照射面121とは、第1ライン光源110と第2ライン光源120とがフレーム160に設置されている状態で、ラインセンサ101の視線方向102に設置されているスクリーン70へ照射するスクリーン70上の照射範囲の少なくとも一部どうしが重複するようにフレーム160に設置されている。
図11は、図10で述べた「ロール方向に傾けて配置」のシミュレーション結果を示す。図11に示す9個のグラフは以下のようである。横方向の3つのグラフは、ロール方向に傾ける角度が同一である。角度θについては、上段は25度、中段は33度、下段は40度である。例えば角度25度とは、第2照射面121をY軸の左まわりに25度回転させた場合、第3照射面131はY軸の右まわりに25度回転させたことを意味する。第1照射面111は回転させない。つまり細長形状の第1照射面111の延びる方向は、細長形状のラインセンサ101の延びる方向である。
縦の方向は、カメラユニット100Uに対するスクリーン70の距離を示す。左列は5m、中央列は3m、右列は1mである。右下のグラフを例に説明する。右下のグラフは、角度θ=40度、スクリーン70までの距離は1mである。図8で述べたように横軸はX軸方向である。横軸の原点ゼロは図8の視線方向102の矢印の出る位置に等しい。縦軸は光量である。上段の25度の3つのグラフは、明るいが均等性に劣る。中段の33度の3つのグラフは、ほぼ均等な光量SUMを得ることができる。下段の40度は均等性は高いが、スクリーン70までの距離が5mの左のグラフは光量SUMが低く、暗い。
図12は、ライン光源をピッチ方向に傾けることが有効であることを説明する図である。図12のカメラユニット100Uは図8と同じ姿勢である。図12は、第1ライン光源110、第2ライン光源120及び第3ライン光源130が、スクリーン70に照射する場合を示す。
<ピッチ方向の調整>
3台のライン光源を同じ位置に設置することはできないので、ずらして設置する必要がある。位置がずれることにより、光量中心が撮像中心と合わなくなる。この点に対処するために、各ライン光源をピッチ方向に傾け、光量SUMを調整する。図12のピッチ方向の調整後のように、視線方向102の中央に、各ライン光源のスクリーン70における照射領域中央を配置できるので、光が無駄にならない。
車両に搭載したカメラで車両走行中にトンネル内部を撮影する場合、影を出さないため多数の投光装置が必要であった。
図13は、カメラユニット100Uによる撮影画像に影が出ないことを説明する図である。カメラユニット100Uでは、ラインセンサ101の撮影する画像に「影を出さない」のではなく、「画像に影が映らない」ように、ラインカメラ100と各ライン光源とをフレーム160に配置している。図13では第1ライン光源110を例に説明する。第1ライン光源110は照射光110Wを照射する。図13の上側に示す図のように、ラインセンサ101の視線方向102と第1ライン光源110との位置が離れていると、対象物810の影811が撮影されてしまう。これに対し、下側の図のように、ラインセンサ101の視線方向102である撮像ラインと第1ライン光源110の位置とを可能な限り近づけることにより、対象物810の影811は撮影されにくくなり、影811はほとんど映らなくなる。これは影811が発生しないのではなく、影811がラインセンサ101に映らない状況を作りだしているのである。カメラユニット100Uはこの状況を作り出している。
***実施の形態1の効果の説明***
カメラユニット100Uによれば、以下の効果を得ることができる。
(1)第1ライン光源110、第2ライン光源120及び第3ライン光源130は、ラインセンサ101の撮像視線上の近くに配置されている。これにより、各ライン光源がラインカメラのほぼ撮像視線上にあることにより、被写体に影が発生しても、その影はラインカメラに写りにくくなる。
(2)第2ライン光源120及び第3ライン光源130はロール方向に傾いているので、被写体の明るさを均一にすることができる。なお、第1ライン光源110がロール方向に傾いていてもよい。
(3)第2ライン光源120及び第3ライン光源130は、それぞれ回転機構120b、130bによって、第1ライン光源110へ傾くように設置されている。これにより、ラインカメラの視線方向の光量を増やすことができる。また第1ライン光源110は回転機構110bによって第1照射面111がピッチ方向に、つまり撮像視線の方に傾いている。このことからもカメラユニット100Uは被写体の光量を増すことができる。
(4)上記で述べたカメラユニット100Uの(1)(2)(3)の特徴によって、カメラユニット100Uを小型化することができる。
(5)また、カメラユニット100Uは小型のユニット単位であるので、車両に複数のカメラユニット100Uを搭載することも可能である。ユニット単位であるから、車両に複数のカメラユニット100Uを搭載する場合、各カメラユニット100Uは車両から取り外した状態で個別調整が可能であり、メンテナンス性が良い。
実施の形態2.
図14から図23を参照して実施の形態2を説明する。図14以降の図に示すXYZ座標は、図3のXYZ座標に同じである。実施の形態2は、ラインカメラ100のカメラボックス100cへの取り付け状態の調整に関する。
<ラインカメラ100の構成>
図14は、ラインカメラ100の構造を示す。図14は、図3に示すラインカメラ100を示している。図14では、レンズ装置100b及びカメラボックス100cは、二点鎖線で示している。カメラボックス100cは、図3において「100c」の引き出し線で示されている。
図15は、図14からラインカメラ100を抜き出した図である。図15ではレンズ装置100bを省略している。図15はナットでボルトを締める前の状態を示している。
図16は、図14のZ1方向の矢視図である。図16はカメラ本体部100aを表すためカメラボックス100cの上蓋を除いた状態である。
図17は、図16のA-A断面である。図17はナットでボルトを締める前の状態を示している。
図14から図17を参照して、ラインカメラ100の構造を説明する。ラインカメラ100は、カメラ本体部100a、レンズ装置100b、カメラボックス100c及び取付機構100dを備えている。図15に示すように、カメラ本体部100aには、ラインセンサ101が固定されている。図14に示すように、ラインセンサ101に使用されるレンズ装置100bは、カメラ本体部100aに固定されている。レンズ装置100bはレンズを備えているが、レンズは省略している。図16、図17に示すように、カメラボックス100cには、カメラ本体部100aが、固定状態で取り付けられている。カメラボックス100cは、カメラ本体部100aが取り付けられる取付部材である。図14から図17に示すように、取付機構100dは、カメラ本体部100aをカメラボックス100cへ固定状態で取り付けている。取付機構100dは、第1支持具171、第1支持具172、第2支持具173、第2支持具174、ボルト175からボルト178、各ボルトのナット181からナット184を備えている。以下にラインカメラ100の構成を詳しく説明する。
図14に示すように、カメラ本体部100aには、レンズ装置100bが固定されている。
レンズ装置100bは光軸100tを有する。光軸100tは、レンズ装置100bの備えるレンズの光軸である。光軸100tの方向は、ラインセンサ101を含む平面101aの法線の方向であり、また、ラインセンサ101の視線方向102でもある。平面101aは図14、図15に示している。
<第1支持具171,172>
図14に示すように、カメラ本体部100aには、第1支持具171と第1支持具172とが固定されている。第1支持具171と第1支持具172とは、一対の第1支持具である。カメラ本体部100aの一方の側に第1支持具171が固定されており、カメラ本体部100aの他方の側に第1支持具172が固定されている。
<第2支持具173、174>
図16、図17に示すように、カメラボックス100cには、第2支持具173と第2支持具174とが固定されている。第2支持具173と第2支持具174とは、一対の第2支持具である。カメラボックス100cの側面板101cに第2支持具173が固定されており、側面板102cに第2支持具174が固定されている。第2支持具173は、ボルト193とナット197、ボルト194とナット198によって、側面板102cに固定されている。第2支持具174は、ボルト191とナット195、ボルト192とナット196によって、側面板101cに固定されている。
<カメラ本体部100aの取付方法>
図15、図17を参照して、カメラ本体部100aの、第2支持具173及び第2支持具174への取り付け方法を説明する。図15に示すように、第1支持具171は、Y軸方向に沿った長孔185と、Y軸方向に対して斜めを向いた斜め長孔187とが形成されている。第1支持具172は、Y軸方向に沿った長孔186と、Y軸方向に対して斜めを向いた斜め長孔188とが形成されている。第2支持具173は、起立しているボルト177、178を有する。第2支持具174は、起立しているボルト175、176を有する。
作業者は、長孔185,186、斜め長孔187,188に、それぞれ、ボルト177、176、178、175を通して、第1支持具171を第2支持具173の上に設置し、かつ、第1支持具172を第2支持具174の上に設置する。その後、作業者は、ボルト175、176、177、178を、それぞれナット181,182,183,184で締める。以上によって、カメラ本体部100aが、第2支持具173、第2支持具174によって、カメラボックス100cに固定される。作業者は、カメラボックス100cに固定されたカメラ本体部100aにレンズ装置100bを固定する。
図18は、カメラユニット100Uの第1ライン光源110、第2ライン光源120及び第3ライン光源130によって照射されているスクリーン70の照射領域200を示す。図18にはXYZ座標を示しており、ラインセンサ101の細長方向はX方向であり、ラインセンサ101の視線方向102はZ軸方向である。
照射領域200の横線は明るさを示しており、横線が密なほど明るいことを示す。照射領域200では明るさ均一ではなく、Y軸方向における照射領域200の中央部は明るく、その上下の周辺は暗くなっている。
図19は、ラインセンサ101における、赤色を検出するCMOS素子ラインを示すRライン、青色を検出するCMOS素子ラインを示すBライン、緑色を検出するCMOS素子ラインを示すGラインを、概念的に示している。図19以降の図では、破線で示すRライン、実線で示すBライン、一点鎖線で示すGラインを、R、B、Gと表記する。
図20は、照射領域200と、ラインセンサ101の「Rライン、Bライン、Gライン」との望ましい位置関係を示す。照射領域200と、ラインセンサ101の「Rライン、Bライン、Gライン」と関係は、図20に示すように、BラインがY方向で最も明るい位置と一致することが好ましい。図20の状態は、カメラ本体部100aに固定されたレンズ装置100bを介して、ラインセンサ101がスクリーン70の明るさを検出している状態である。しかし、カメラ本体部100aをカメラボックス100cへ固定した当初から、一致しているとは限らない。
一致していない場合、以下の手順で一致させることができる。
図21は、照射領域200に対するラインセンサ101の向きが、角度θずれている状態を示す。図21の上のグラフは照射領域200とラインセンサ101との関係を示す。下のグラフは、Gラインと、Rラインとが検出する明るさを概念的に示す。下のグラフではBラインは省略した。下のグラフにおいて、横軸は照射領域200のX軸方向の距離である。縦軸は、Gライン、Rラインが検出する明るさである。図21の上のグラフでは、Y軸方向の明るさは基準線201の位置が最も明るい。よって、理論的には、Gライン、Rラインが基準線201と交わる位置で、それぞれのラインの検出する明るさが、最大になる。下のグラフに示すように、照射領域200の左側ではラインセンサ101で得られる画像は緑色が強くなり、右側では赤色が強くなってしまう。そこで、作業者は、図16のように、固定したカメラ本体部100aを、回転方向199aと、回転方向199bとのうち、回転方向199bの方向に角度θ回転させる。この場合、レンズ装置100bはカメラ本体部100aに固定された状態である。図21の下のグラフはモニタ装置でモニタできる。作業者はモニタ装置を見ながら、レンズ装置100bが固定されているカメラ本体部100aを、以下の手順で回転させる。
<カメラ本体部100aの回転調整>
一対の第1支持具171、172と、一対の第2支持具173、174を備える取付機構100dは、カメラ本体部100aのカメラボックス100cへの固定状態が解除された状態であって、カメラ本体部100aがカメラボックス100cに対して移動可能な状態である固定解除状態へ遷移可能であり、固定解除状態から固定状態へ遷移可能である。
一対の第1支持具171、172と、一対の第2支持具173、174とは、固定状態から固定解除状態への遷移と、固定解除状態から固定状態への遷移が可能である。
カメラ本体部100aのカメラボックス100cへの固定状態とは、一対の第1支持具171,172と一対の第2支持具173,174とがナット181、182,183、184で固定されて、レンズ装置100bが固定されているカメラ本体部100aがカメラボックス100cに固定される状態である。また、固定解除状態とは、ナット181,182,183,184が緩められて、一対の第1支持具171,172が、一対の第2支持具173,174に対して回転方向199aあるいは回転方向199bに回転可能となる状態である。
つまり取付機構100dを構成する一対の第1支持具171,172と一対の第2支持具173,174とは、ナット181、182,183、184を緩めることで「固定解除状態」となり、これらナットを締めることで「固定状態」へ遷移する。カメラ本体部100aの回転調整について以下に具体的に説明する。
(1)図14に示すように、カメラ本体部100aは、カメラボックス100cに固定されている。作業者は、ナット181,182,183,184を緩める。
(2)ナット181,182,183,184による締め付けが解除されると、図15、図16に示すように、カメラ本体部100aは、第2支持具173及び第2支持具174に対して、回転方向199aまたは回転方向199bに、回転可能となる。具体的には、図15に示すように、長孔185,186及び斜め長孔187,188によって、これらの長孔にボルト175、176、177、178が貫通している状態で、作業者はカメラ本体部100aを回転方向199aまたは回転方向199bに回転できる。この例では作業者は、カメラ本体部100aを回転方向199bに回転する。
カメラ本体部100aは、固定解除状態において、固定状態のときのレンズ装置100bの光軸100tの向きを保った状態で、ラインセンサ101の細長方向の向きを変更可能である。例えば、固定状態を示す図14における光軸100tの向きを保った状態で、固定解除状態を示す図15において、カメラ本体部100aは、回転方向199aまたは回転方向199bに回転可能である。つまり、回転方向199aまたは回転方向199bにカメラ本体部100aが回転する場合、図14の光軸100tと図15の光軸100tとは、いずれもZ軸方向を向いている。
(3)図22は、作業者が、カメラ本体部100aの回転方向199bの回転角度を調整した結果を示す。図22では、下の明るさのグラフに示すように、照射領域200のX軸方向で、緑色と赤色との色の崩れは現れておらず、ラインセンサ101の各ラインの光量は均一化されている。なお、図22において、下のグラフのX軸方向における左端及び右端で明るさが低減しているのは、照射領域200のX軸方向もY軸方向と同様に、端では明るさが低減するためである。
図23は、実際にカメラ本体部100aの回転角度の調整に使用するスクリーン70を示す。このスクリーン70は実際のトンネルの形状を模擬した大きさ、形状であり、白色で形成されている。第1ライン光源110、第2ライン光源120及び第3ライン光源130がスクリーン70に照射している状態で、作業者は、上記のように、レンズ装置100bが固定されたカメラ本体部100aを回転方向199aあるいは回転方向199bに回転させることで、Rライン、Bライン及びGラインの明るさ検出の調整を実施する。
***実施の形態2の効果***
実施の形態2のカメラユニットでは、カメラ本体部100aを回転することで、照射領域200に対してラインセンサ101のRライン、Bライン及びGラインが検出する明るさを調整できる。よって、色崩れのないカラー画像を取得できる効果がある。
30 車両、32 進行方向、70 スクリーン、100U カメラユニット、100 ラインカメラ、101 ラインセンサ、102 視線方向、103 撮影範囲、110 第1ライン光源、110a 光源台、110b 回転機構、110c 回転軸、110f 光量分布、110W 照射光、111 第1照射面、120 第2ライン光源、120a 光源台、120b 回転機構、120c 回転軸、121 第2照射面、121a 下り勾配、130 第3ライン光源、130a 光源台、130b 回転機構、130c 回転軸、131 第3照射面、140 カメラ制御ボックス、150 反射部材、160 フレーム、801 左端、802 右端、810 対象物、811 影、100a カメラ本体部、100b レンズ装置、100c カメラボックス、100d 取付機構、100t 光軸、101a 平面、c,102c 側面板、171,172 第1支持具、173,174 第2支持具、175,176,177,178 ボルト、181,182,183,184 ナット、185,186 長孔、187,188 斜め長孔、191,192,193,194 ボルト、195,196,197,198 ナット、199a,199b 回転方向、200 照射領域、201 基準線。

Claims (9)

  1. フレームと、
    カラー画像を撮影する細長形状のラインセンサを有するラインカメラと、
    細長形状の第1照射面を有し、前記ラインセンサの視線方向へ前記ラインセンサよりも前方に前記第1照射面が位置するように前記フレームに設置されている第1ライン光源と、
    細長形状の第2照射面を有し、前記ラインセンサの前記視線方向へ前記ラインセンサよりも前方に前記第2照射面が位置するように前記フレームに設置されており、かつ、前記第1ライン光源との間で前記ラインセンサの撮影範囲を確保するための隙間を隔てた状態で前記フレームに設置されている第2ライン光源と、
    を備えるカメラユニットであって、
    前記第1照射面と、前記第2照射面とは、
    前記第1ライン光源と前記第2ライン光源とが前記フレームに設置されている状態で、前記ラインセンサの前記視線方向に設置されているスクリーンへ照射する前記スクリーン上の照射範囲の少なくとも一部どうしが重複するように前記フレームに設置されているカメラユニット。
  2. フレームと、
    カラー画像を撮影する細長形状のラインセンサを有するラインカメラと、
    細長形状の第1照射面を有し、前記ラインセンサの視線方向へ前記ラインセンサよりも前方に前記第1照射面が位置するように前記フレームに設置されている第1ライン光源と、
    細長形状の第2照射面を有し、前記ラインセンサの前記視線方向へ前記ラインセンサよりも前方に前記第2照射面が位置するように前記フレームに設置されており、かつ、前記第1ライン光源との間で前記ラインセンサの撮影範囲を確保するための隙間を隔てた状態で前記フレームに設置されている第2ライン光源と、
    を備えるカメラユニットであって、
    前記第1ライン光源は、
    前記第1照射面の細長形状の延びる方向が、前記ラインセンサの細長形状の延びる方向に沿っており、
    前記第2ライン光源は、
    前記第2照射面の前記細長形状が、前記ラインセンサの細長形状の延びる一方の方向に向かって下り勾配となっているカメラユニット。
  3. フレームと、
    カラー画像を撮影する細長形状のラインセンサを有するラインカメラと、
    細長形状の第1照射面を有し、前記ラインセンサの視線方向へ前記ラインセンサよりも前方に前記第1照射面が位置するように前記フレームに設置されている第1ライン光源と、
    細長形状の第2照射面を有し、前記ラインセンサの前記視線方向へ前記ラインセンサよりも前方に前記第2照射面が位置するように前記フレームに設置されており、かつ、前記第1ライン光源との間で前記ラインセンサの撮影範囲を確保するための隙間を隔てた状態で前記フレームに設置されている第2ライン光源と、
    を備えるカメラユニットであって、
    前記第1ライン光源は、
    前記第1照射面の細長形状の延びる方向が、前記ラインセンサの細長形状の延びる方向に沿っており、
    前記第2ライン光源は、
    前記第2照射面の前記細長形状が、前記ラインセンサの細長形状の延びる一方の方向に向かって上り勾配となっているカメラユニット。
  4. フレームと、
    カラー画像を撮影する細長形状のラインセンサを有するラインカメラと、
    細長形状の第1照射面を有し、前記ラインセンサの視線方向へ前記ラインセンサよりも前方に前記第1照射面が位置するように前記フレームに設置されている第1ライン光源と、
    細長形状の第2照射面を有し、前記ラインセンサの前記視線方向へ前記ラインセンサよりも前方に前記第2照射面が位置するように前記フレームに設置されており、かつ、前記第1ライン光源との間で前記ラインセンサの撮影範囲を確保するための隙間を隔てた状態で前記フレームに設置されている第2ライン光源と、
    を備えるカメラユニットであって、
    前記ラインカメラは、
    前記ラインセンサが固定されているカメラ本体部と、
    前記カメラ本体部に固定され、前記ラインセンサに使用されるレンズ装置と、
    前記カメラ本体部が固定状態で取り付けられている取付部材と、
    前記カメラ本体部を前記取付部材へ前記固定状態で取り付けている取付機構と、
    を備え、
    前記取付機構は、
    前記固定状態が解除された状態であって、前記カメラ本体部が前記取付部材に対して移動可能な状態である固定解除状態へ遷移可能であると共に、前記固定解除状態から前記固定状態へ遷移可能であり、
    前記カメラ本体部は、
    前記固定解除状態において、前記固定状態のときの前記レンズ装置の光軸の向きを保った状態で、前記細長形状の前記ラインセンサの細長方向の向きを変更可能なカメラユニット。
  5. 前記第2照射面は、
    前記第1ライン光源へ向くように傾いている請求項1または請求項に記載のカメラユニット。
  6. 前記カメラユニットは、さらに、
    前記第2照射面の照射した光を、前記第1照射面から前記スクリーンに照射された光の照射範囲へ向けて反射する反射部材を有する請求項に記載のカメラユニット。
  7. 前記カメラユニットは、さらに、
    前記第2ライン光源との間に前記第1ライン光源を挟む位置に設置され、細長形状の第3照射面を有し、かつ、前記第3照射面の前記細長形状が前記ラインセンサの細長形状の延びる前記一方の方向に向かって上り勾配となっている第3ライン光源を備える請求項に記載のカメラユニット。
  8. 前記第3照射面は、
    前記第1ライン光源へ向くように傾いている請求項に記載のカメラユニット。
  9. 前記取付機構は、
    前記カメラ本体部に固定された一対の第1支持具と、
    前記取付部材に固定されており、前記一対の第1支持具と組み合う一対の第2支持具と、
    を備え、
    前記一対の第1支持具と、前記一対の第2支持具とは、
    前記固定状態から前記固定解除状態への遷移と、前記固定解除状態から前記固定状態への遷移が可能である請求項に記載のカメラユニット。
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JP2016031248A (ja) 2014-07-25 2016-03-07 西日本高速道路エンジニアリング四国株式会社 トンネル覆工面調査システムおよびトンネル覆工面調査システムに用いる車両

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