JP7458585B2 - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
パーソナルデータストアサービスに供される情報処理装置であって、利用者が使用する利用者端末と情報の授受であるチャットを行う、当該情報処理装置が提供するチャットボットである情報授受手段から、前記利用者端末とチャットが行われたことによるチャット履歴情報を示す第1情報を取得する授受情報取得手段と、
前記授受情報取得手段により取得された前記第1情報に含まれる前記利用者の個人属性に基づいて、前記利用者の要望に基づく情報又はその分野を推定する推定手段と、
を備える。
PDSとは、個人がパーソナルデータを管理するためのデータベースや当該データベースを利用したサービスである。
パーソナルデータには、例えば個人の属性(以下「個人属性」と呼ぶ)に関する情報が含まれる。このような個人属性に関する情報を、以下、「個人属性情報」と呼ぶ。
具体的には例えば、個人属性情報には、その個人についての、個人情報、性別、身長、体重等の他、移動の履歴、行動の履歴、購買の履歴、ウェアラブル機器から取得された運動量の情報等、その個人に関する各種の情報が含まれる。
個人属性情報は、例えば、「性別」、「生年月日」、「歩数の履歴」等の様々な種類について、その個人に該当する具体的な内容、例えば、「女性」、「1995年4月10日」、「8250歩」等により構成される。
サービス提供者Mにより管理されるサーバ1には、図1に示すように、PDSとしての個人属性DB300と、チャット履歴DB400とが設けられている。
個人属性DB300は、利用者Uの個人属性情報が格納されるデータベースである。
チャット履歴DB400は、利用者Uによる各種のチャット履歴が格納されるデータベースである。なお、チャットの詳細については後述する。
このように、サーバ1は、個人属性情報及びチャット履歴の夫々を、個人属性DB300及びチャット履歴DB400の夫々に格納して管理する。
図1に示すように、アプリ提供者装置3には、アプリDB500が備えられている。アプリDB500には、アプリ提供者Aにより提供されるアプリにおいて利用された、利用者Uの個人属性情報が格納される。
このように、アプリ提供者装置3は、アプリ提供者Aにより提供されるアプリにおいて利用された個人属性情報を、アプリDB500に格納して管理する。
なお、以下、アプリ提供者Aは、利用者Uの運動の履歴を管理するアプリを提供しているものとして説明する。
即ち、以下、そのアプリで利用された利用者Uの運動の履歴等が、個人属性情報の一部として採用されるものとして説明する。
例えば、アプリが起動中に利用者Uにより利用者端末2に入力された個人属性や、利用者端末2で測定された位置や運動量の情報等が、アプリで利用された個人属性情報I1としてアプリ提供者装置3に提供されることで、アプリ提供者Aに取得される。なお、アプリ提供者装置3に提供された個人属性情報I1は、アプリDB500に格納される。
具体的には例えば、まず、利用者Uは、本サービスを利用すべく、アプリ提供者Aに対し、アプリで利用された個人属性情報I1をサービス提供者Mに提供する旨を、アプリ提供者Aに対して依頼する。アプリ提供者Aは、利用者Uからの依頼に基づいて、アプリ提供者A自身がアプリDB500を用いて管理している個人属性情報I1を、サービス提供者Mに提供する。これにより、ステップST2において、アプリDB500に格納されている個人属性情報I1がサービス提供者Mに提供される。
即ち、「選択属性情報I2」とは、サービス提供者Mにより管理されている利用者Uの個人属性情報の複数の種類のうち、事業者Cに提供してもよいと利用者Uにより選択された1以上の種類を示す情報である。
サービス提供者Mは、ステップST3と同様に、選択属性情報I2を個人属性情報の一部として個人属性DB300に格納する。
ここで、「チャット」とは、必要に応じてインターネットを含むネットワークを通じて、複数端末間でメッセージ等の情報の授受をリアルタイムにやり取りするコミュニケーションをいう。コミュニケーションの手段としては、文字、音声、画像(静止画像及び動画像)等を用いることができる。以下の説明では、利用者Uは、文字を用いたコミュニケーションであるテキストチャットを行うものとして説明する。上述したように、チャット履歴は、チャット履歴DB400に格納される。
また、「対話型」とは、2以上の情報発信の主体の夫々から送信されてきた情報の夫々を少なくとも表示する画面を用いて、当該情報の授受を行う形式をいう。例えば「+メッセージ(登録商標)」や「LINE(登録商標)」におけるチャットは、対話型により行われる情報の授受の一例である。なお、対話型のチャットの画面の具体例については、図7及び図9を用いて後述する。
具体的には例えば、利用者Uは、サーバ1により提供されるチャットボットと対話型のチャットを行う。例えば、チャットボットは、選択属性情報I2に基づいて、利用者Uにより選択された種類の個人属性を取得するための対話型のチャットを行うことができる。また例えば、チャットボットは、利用者Uに質問をすることで、どのようなサービスや情報を欲しているかといった潜在的なリクエストを引き出す対話型のチャットを行うことができる。
即ち、本実施形態において、対話型の情報発信の主体は、利用者Uと、チャットボットとである。
例えば、サーバ1は、チャット履歴に基づいて利用者Uの嗜好を判定することで、利用者Uのリクエストを推定することができる。また例えば、サーバ1は、チャット履歴に含まれる個人属性情報や個人属性DB300に格納された個人属性情報に基づいて、利用者Uのリクエストを推定することができる。
例えば、サーバ1は、ステップST6において推定した利用者Uのリクエストに応えることができる事業者Cに対して、個人属性DB300に格納された複数種類の個人属性情報のうち、事業者Cに提供してもよいと選択された種類の個人属性情報I3を提供する。
例えば、事業者装置4は、利用者Uにより選択された個人属性情報I3に基づいて、当該事業者Cにより提供可能な各種サービスや情報等を生成し、それを提供情報I4として利用者Uに提供する。
具体的には例えば、事業者Cが利用者Uの健康に関するアドバイスの情報を提供するサービスを提供している場合、当該アドバイスの内容を示す情報が提供情報I4として利用者Uに提供される。
以下、図2乃至図5を用いて、本サービスの図1に示すサービスを提供する際に適用される情報処理システムについて説明する。
図2は、図1に示すサービスを提供する際に適用される情報処理システム、即ち、本発明の情報処理装置の一実施形態であるサーバを含む情報処理システムの構成例を示す図である。
サーバ1は、本サービスのサービス提供者Mにより管理される。利用者端末2-1乃至2-nの夫々は、n人の利用者U-1乃至U-nの夫々により操作される。アプリ提供者装置3は、アプリ提供者Aにより管理される。事業者装置4-1乃至4-mの夫々は、m人の事業者C-1乃至C-mの夫々により管理される。
また、以下、事業者C-1乃至C-nを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて「事業者C」と呼ぶ。「事業者C」と呼んでいる場合には、事業者装置4-1乃至4-mをまとめて「事業者装置4」と呼ぶ。
なお、以下、利用者U-1乃至U-nは何れも、アプリ提供者Aにより提供されたアプリを利用しているものとする。例えば、上述したように、利用者U-1乃至U-nの夫々の運動の履歴等の夫々が、アプリ提供者Aにより提供されたアプリにより利用されているものとする。
アプリ提供者Aは、通常、利用者U-1乃至U-nの夫々を識別するため、利用者U-1乃至U-nの夫々に対して個別にAPLIDを付与して管理する。具体的には例えば、図2の例では、利用者U-1には、APLIDとして「a001」が付与されており、利用者U-2には、APLIDとして「a002」が付与されている。
一方で、サーバ1は、アプリ提供者Aから取得した利用者U-k(kは1乃至nのうちの何れかの値)の個人属性情報I1を個人属性DB300に格納する。このとき、サーバ1は、当該利用者U-kに対してUIDを付与して管理する。具体的には例えば、図2の例では、利用者U-1には、UIDとして「TF_36CA2737E001」が付与されており、利用者U-2には、UIDとして「TF_42D9DB4A0B2」が付与されている。
このように、サーバ1は、利用者U-1乃至U-nの夫々に対し、APLIDとは異なるUIDを付与して管理する。これにより、サーバ1は、利用者U-1乃至U-nの夫々を特定可能にするとともに、アプリとは別のPDSとして個人属性DB300に格納して管理することができる。
なお、APLIDとUIDとの対応付けの手法は、特に限定されず、例えば個人属性DB300や、アプリDB500や、図示せぬ他のデータベース等により管理される手法を採用してもよい。
「4C03DB0369928DC27F69」は、「UID:TF_36CA2737E001」が付与された利用者U-1の個人属性情報である名前が暗号化された形態である。即ち、サーバ1は、利用者Uの個人属性情報を暗号化して個人属性DB300に格納する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
入力部17は、キーボードやマウス等で構成され、各種情報を入力する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(図1の例では利用者端末2やアプリ提供者装置3、事業者装置4)との間で通信を行う。
また、リムーバブルメディア31は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
図4は、図3のサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
また、サーバ1の記憶部18の一領域には、個人属性DB300と、チャット履歴DB400とが設けられている。
また、事業者装置4のCPU41において、個人属性取得部411と、提供情報生成部412とが機能する。
図1の例の前提と同様に、ここでは、アプリ提供者Aは、利用者Uの運動の履歴を管理するアプリを提供しているものとする。例えば、利用者Uは、アプリ提供者Aにより提供されるアプリを、利用者端末2にインストールして利用しているものとする。
この時、利用者端末2は、アプリの起動中に利用者Uにより利用者端末2入力された個人属性や、利用者端末2自身で測定した位置や運動量等の情報を、アプリで利用された利用者Uの個人属性情報I1としてアプリ提供者装置3に送信する。
その結果、アプリ提供者装置3は、アプリで利用された利用者Uの個人属性情報I1をアプリDB500に格納して管理する。
具体的には例えば、利用者端末2は、利用者Uによる所定の操作を受付けることで、アプリで利用された個人属性情報I1をサーバ1に提供する依頼を、アプリ提供者装置3に送信する。
アプリ提供者装置3は、個人属性情報I1をサービス提供者Mに提供する依頼を受信した場合、アプリで利用された利用者Uの個人属性情報I1をサーバ1に送信する。
具体的には例えば、利用者端末2は、利用者Uによる所定の操作を受付けることで、事業者Cに提供してもよい1以上の個人属性の種類の選択の結果として、選択属性情報I2を取得して、サーバ1に送信する。
そこで、選択属性取得部112は、利用者端末2から送信されてきた選択属性情報I2を取得する。
なお、利用者Uにより1以上の属性の種類が選択される際に、利用者端末2に表示される画面の例については、図6を用いて後述する。
その結果、個人属性DB300に格納された複数種類の個人属性の夫々について、事業者Cに提供してもよいか否かの夫々が対応付けられる。
例えば、チャット履歴には利用者Uの個人属性が含まれることがある。そこで、リクエスト推定部115は、チャット履歴に含まれる利用者Uの個人属性に基づいて、利用者Uのリクエストを推定することができる。
図1の説明において、提供情報I4は、事業者Cにより提供される情報であるものとした。しかし、本サービスのサービス提供者Mも、サーバ1の提供情報生成部116を用いて、提供情報I4を生成することができる。提供情報生成部116により生成された提供情報I4は、チャット管理部113を介して利用者Uに提供される。例えば、「利用者Uは事業者C-1乃至C-mのうちいずれの事業者Cにより提供されるどのようなサービスを受けることが可能か」といった情報は、提供情報生成部116により生成される提供情報I4の一例である。
なお、チャット管理部113により管理されるチャットボットと利用者Uとのチャット履歴の例や、チャット履歴に基づいた利用者Uの個人属性情報が更新されていく例については、図6乃至図10を用いて後述する。
以下、図4に戻って、図4を用いて、サーバ1、利用者端末2及び事業者装置4により、図1のステップST7及びST8に対応する処理が行われる場合に機能する機能ブロックについて説明する。
このようなリクエスト推定処理が実行された後の適当なタイミングで、図1のステップST7及びST8に対応する処理として、サーバ1、利用者端末2及び事業者装置4により、以下のように機能する。
以下、図6乃至図10を用いて、本サービスの図1に示すサービスにおける利用者端末2に表示される画面の例やサーバ1の個人属性DB300に格納される個人属性情報の例について説明する。
図6には、図1のステップST4において、図4の利用者端末2に表示される属性選択画面の例が図示されている。
なお、図6を用いた説明の前提として、図1のステップST1乃至ST3に対応する処理の結果、個人属性DB300には、利用者Uに関して「生年月日」、「性別」及び「歩数」の種類についての個人属性情報が、格納されているものとする。
図6の例では、属性選択画面の上側には、「提供の許可をする個人属性の種類にチェックをいれてください。」という文字列が、表示されている。
ここで、図6の例では、属性選択画面は、事業者C-1乃至C-mのうちいずれの事業者Cであるかを特定せずに、事業者Cに提供してもよいかを利用者Uに選択させるための画面となっている。つまり、図6の属性選択画面により事業者Cに提供してもよい個人属性の種類を利用者Uに選択させた結果は、事業者C-1乃至C-mに対して適用される。
なお、これは例示に過ぎず、事業者C1乃至C-mの夫々毎に、提供してもよいかを利用者Uに選択させるための画面を、属性選択画面として採用してもよい。
即ち、それより下の各行の夫々には、個人属性の所定の種類についての、「種類」、「提供の許可」、「登録済みの内容」の夫々の情報が表示されている。
例えば、3行目(最上段から下に2行目)には、「生年月日」が表示されている。したがって、3行目は、個人属性の種類として「生年月日」に関する情報が表示される。
例えば、3行目(最上段から下に2行目)の「提供の許可」のチェック欄には、レ点がチェックされている。したがって、「生年月日」についての個人属性情報の事業者Cへの提供は利用者Uにより許可されていることになる。
例えば、3行目(最上段から下に2行目)の「内容」には、「1994年4月10日」が表示されている。したがって、利用者Uの「生年月日」は「1994年4月10日」であることがわかる。
一方、図1のステップST1乃至ST3に対応する処理の結果として個人属性DB300に格納されていない内容は、図6の表の所定行の「内容」に空欄として表示される。
図7には、図1のステップST5において、図4の利用者端末2に表示されるチャット画面の例が図示されている。
なお、図7を用いた説明の前提として、図6で説明したように、図1のステップST1乃至ST3に対応する処理の結果、個人属性DB300には、利用者Uに関して「生年月日」、「性別」及び「歩数」という種類の個人属性情報が格納されているものとする。また、図6に示すような、事業者Cに提供してもよいとして利用者Uにより選択された種類が、選択属性情報I2としてサーバ1により取得されているものとする。
また、図7におけるチャット画面では、より古いチャットの内容は、チャット画面のうち上側に表示されている。
例えば、図7のチャット画面の上から2つ目の吹き出しには、左側からの吹き出しに「氏名を教えてください。」というチャットが表示されている。したがって、チャットボットから利用者Uに対して、「氏名を教えてください。」というチャットがなされている。
次に、図7のチャット画面の上から3つ目の吹き出しには、右側からの吹き出しに「○□ △□です。」というチャットが表示されている。したがって、利用者Uからチャットボットに対して、「○□ △□です。」というチャットがなされている。
図8に示す利用者Uの個人属性情報の例には、図6を用いて説明した、事業者Cに提供してもよい個人属性の種類を利用者Uに選択させた結果が含まれている。また、図8に示す利用者Uの個人属性情報の例には、図7を用いて説明した、個人属性DB300に格納されていない個人属性情報を取得するためのチャットの結果が含まれている。
即ち、それより下の各行の夫々には、個人属性の所定の種類についての、「種類」、「提供の許可」、「登録済みの内容」の夫々の情報が図示されている。
ただし、図8において、所定行の「提供の許可」には、チェック欄はない。これは、図6に示す表は、属性選択画面であり、利用者Uからの入力を受付ける画面であるが、図8に示す表は、個人属性DB300に格納された個人属性情報を表の形式にしたものだからである。
即ち、図9の画面の例は、チャットボットと利用者と情報の授受として、チャットボットから送信されてきた情報と利用者から送信されてきた情報とを少なくとも表示する対話型の画面の例である。
図9には、図4の利用者端末2に表示されるチャット画面の例が図示されている。なお、図9を用いた説明の前提として、図8で説明したように、図1のステップST1乃至ST5に対応する処理の結果、個人属性DB300には、利用者Uに関して「氏名」、「生年月日」、「性別」、「仕事」、「身長」、「体重」及び「歩数」という種類の個人属性情報が格納されているものとする。また、図8で説明したように、事業者Cに提供してもよいとして利用者Uにより選択された種類は、「氏名」、「生年月日」、「性別」、「仕事」及び「身長」という種類であるものとする。
次に、図9のチャット画面の上から2つ目の吹き出しには、右側からの吹き出しに「興味があります。」というチャットが表示されている。したがって、利用者Uからチャットボットに対して、「興味があります。」というチャットがなされている。
具体的には、チャット履歴DB400に格納されたチャット履歴には、利用者Uの個人属性情報として、利用者Uの仕事が化粧品販売である旨が含まれている。そこで、リクエスト推定部115は、利用者Uの仕事が化粧品販売である旨に基づいて、利用者Uの「美容に関する情報に興味がある」というリクエストを推定する。その結果、上述のように、チャットボットから美容に関する情報を提供できる旨のチャットがなされている。
更に言えば、「美容に関する情報を提供できます。」という情報は、サーバ1の提供情報生成部116により生成された提供情報の一例と把握されることもできる。
次に、図9のチャット画面の上から6つ目の吹き出しには、右側からの吹き出しに「利用します。」というチャットが表示されている。したがって、利用者Uからチャットボットに対して、「利用します。」というチャットがなされている。
次に、図9のチャット画面の上から8つ目の吹き出しには、右側からの吹き出しに「55kgです。」というチャットが表示されている。したがって、利用者Uからチャットボットに対して、「55kgです。」というチャットがなされている。
次に、図9のチャット画面の上から9つ目の吹き出しには、右側からの吹き出しに「歩数の情報を提供します。」というチャットが表示されている。したがって、利用者Uからチャットボットに対して、「歩数の情報を提供します。」というチャットがなされている。
具体的には、個人属性DB300に格納された個人属性情報には、利用者Uの個人属性情報として、利用者Uが女性であって「生年月日」が「1994年4月10日」である(年齢で言えば2020年2月時点で24歳)であるという情報が格納されている。そこで、リクエスト推定部115は、個人属性DB300に格納された利用者Uの性別や生年月日(年齢に相当)等に基づいて、そのような個人属性を有する者は「フィットネス情報に興味がある可能性が高い」と推定することができる。
具体的には、チャット履歴DB400に格納されたチャット履歴には、利用者Uの個人属性情報として、利用者Uの仕事が化粧品販売である旨が含まれている。そこで、リクエスト推定部115は、利用者Uの仕事が化粧品販売である旨に基づいて、利用者Uの「美容に関する情報に興味がある」というリクエストを推定する。その結果、上述のように、チャットボットから美容に関する情報を提供できる旨のチャットがなされている。
図10に示す利用者Uの個人属性情報の例には、図8を用いて説明した、図1のステップST5のチャットに基づいて更新された個人属性情報が含まれている。また、図8に示す利用者Uの個人属性情報の例には、図1のステップST6等において推定された利用者Uのリクエストや当該リクエストに基づくチャット履歴に基づく情報が含まれている。
図10における個人属性情報の「種類」、「提供の許可」及び「内容」は、図6及び図8における属性選択画面の「種類」、「提供の許可」及び「内容」に対応する内容が格納される。
図10における個人属性情報の「内容」の項目には、図9を用いて説明した個人属性DB300に格納されていない個人属性情報を取得するためのチャットに対応する内容が図示されている。即ち、「氏名」、「仕事」及び「身長」の種類の個人属性情報が、個人属性DB300に格納されている。
図10における「美容情報」や「フィットネス情報」の項目には、図9を用いて説明した利用者Uのリクエストや当該リクエストに基づく個人属性の種類にチェックマークが付されて図示されている。即ち、美容情報を提供する特定の事業者Cに提供してもよいとして利用者Uにより選択された種類にチェックマークが付されている。更に言えば、美容情報については、身長の項目にはチェックマークが付されていない。このように、美容情報を提供する特定の事業者Cが必要としていない個人属性情報は、当該事業者Cに提供されなくてもよい。
即ち例えば、アプリ提供者A及びアプリ提供者装置3は複数存在し、複数の利用者Uの夫々は異なるアプリの夫々を利用していてもよい。即ち、サーバ1は、異なるアプリ提供者装置3から送信されてきた個人属性情報を管理することができる。
また例えば、利用者Uは、複数のアプリを利用していてもよい。即ち、サーバ1は、利用者Uが利用している複数のアプリに対応する複数のアプリ提供者装置3から送信されてきた個人属性情報を管理することができる。
また例えば、利用者Uは、アプリで利用された利用者Uの個人属性情報I1をアプリ提供者装置3からサーバ1に提供する依頼をしなくてもよい。即ち、サーバ1は、個人属性DB300に個人属性情報が格納されていない利用者Uに対しても、図1のステップST4乃至ST8の処理を実行することにより、本サービスを提供することができる。
即ち例えば、チャット履歴は、チャット管理部113により管理されたチャットボットと利用者Uとのチャット履歴に限定されない。即ち例えば、チャット履歴取得部114により取得されるチャット履歴は、本サービスと異なるサービスにより提供される、コンシェルジュとしては働くチャットボットとのチャットの履歴であってもよい。更に言えば、チャット履歴取得部114により取得されるチャット履歴は、利用者Uが利用者Uの友人と行ったチャット履歴であってもよい。この場合、リクエスト推定部115は、利用者Uが利用者Uの友人との話題に基づいてリクエストを推定することができる。
即ち例えば、リクエストの具体性は様々であってよい。具体的には例えば、事業者Cを特定しない「美容」という分野や、「特定の事業者C-1により提供される美容の情報」といったものがリクエストに含まれる。
利用者Uとサーバ1との情報の授受は、上述の本実施形態のようにサーバ1により提供されるチャットボットと利用者Uとが対話型のチャットを行うのが好適である。即ち、単に個人属性の内容を入力する画面を用いた情報の授受と比較して、対話型のチャットが用いられることにより利用者にとってスムーズな情報の授受が可能になる。
しかしながら、サーバ1は、利用者Uと情報の授受を行えば足りる。即ち例えば、サーバ1は、例えば単に個人属性の内容を入力する画面を用いることで、利用者Uと情報の授受を行ってもよい。この場合、リクエスト推定部115は、対話型のチャットに限定されない利用者Uと授受が行われた情報に基づいて、利用者Uのリクエストを推定する。
換言すると、図4の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。
即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図4の例に限定されない。また、機能ブロックの存在場所も、図4に特に限定されず、任意でよい。例えば、サーバ1の機能ブロックを利用者端末2等に移譲させてもよい。また、サーバ1の機能ブロックをアプリ提供者装置3や事業者装置4等に移譲させてもよい。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
利用者と情報の授受を行う情報授受手段(例えば、チャットボットや図4のチャット管理部113)から、当該利用者と授受が行われた第1情報(例えば、チャット履歴)を取得する授受情報取得手段(例えば、図4のチャット履歴取得部114)と、
前記授受情報取得手段により取得された前記第1情報に基づいて、前記利用者の要望に基づく情報又はその分野(例えば、リクエスト)を推定する推定手段(例えば、図4のリクエスト推定部115)と、
を備える。
をさらに備え、
前記情報授受手段は、前記第2情報に基づいて、前記利用者と情報の授受(例えば、チャット)を行う、
ことができる。
対話型により、前記利用者と情報の授受を行う(例えば図7や図9の対話型の画面を用いたチャットを行う)、
ことができる。
Claims (5)
- パーソナルデータストアサービスに供される情報処理装置であって、
利用者が使用する利用者端末と情報の授受であるチャットを行う、当該情報処理装置が提供するチャットボットである情報授受手段から、前記利用者端末とチャットが行われたことによるチャット履歴情報を示す第1情報を取得する授受情報取得手段と、
前記授受情報取得手段により取得された前記第1情報に含まれる前記利用者の個人属性に基づいて、前記利用者の要望に基づく情報又はその分野を推定する推定手段と、
を備える情報処理装置。 - 前記利用者により選択された1以上の個人属性の種類を示す第2情報を取得する選択属性取得手段と、
をさらに備え、
前記情報授受手段は、前記第2情報に基づいて、前記利用者により選択された種類の個人属性を取得するためのチャットを行う、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記情報授受手段は、
対話型により、前記利用者により選択された種類の個人属性を取得するためのチャットを行う、
請求項2に記載の情報処理装置。 - パーソナルデータストアサービスに供される情報処理装置が実行する情報処理方法において、
利用者が使用する利用者端末と情報の授受であるチャットを行う、前記情報処理装置が提供するチャットボットである情報授受手段から、前記利用者端末とチャットが行われたことによるチャット履歴情報を示す第1情報を取得する授受情報取得ステップと、
前記授受情報取得ステップにおいて取得された前記第1情報に含まれる前記利用者の個人属性に基づいて、前記利用者の要望に基づく情報又はその分野を推定する推定ステップと、
を含む情報処理方法。 - パーソナルデータストアサービスに供される情報処理装置を制御するコンピュータに、
利用者が使用する利用者端末と情報の授受であるチャットを行う、前記情報処理装置が提供するチャットボットである情報授受手段から、前記利用者端末とチャットが行われたことによるチャット履歴情報を示す第1情報を取得する授受情報取得ステップと、
前記授受情報取得ステップにおいて取得された前記第1情報に含まれる前記利用者の個人属性に基づいて、前記利用者の要望に基づく情報又はその分野を推定する推定ステップと、
を含む制御処理を実行させるプログラム。
Priority Applications (1)
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