JP7458218B2 - 車両用トランスミッションのオイル異常検知装置、及び車両用トランスミッションのオイル異常判定システム - Google Patents

車両用トランスミッションのオイル異常検知装置、及び車両用トランスミッションのオイル異常判定システム Download PDF

Info

Publication number
JP7458218B2
JP7458218B2 JP2020051886A JP2020051886A JP7458218B2 JP 7458218 B2 JP7458218 B2 JP 7458218B2 JP 2020051886 A JP2020051886 A JP 2020051886A JP 2020051886 A JP2020051886 A JP 2020051886A JP 7458218 B2 JP7458218 B2 JP 7458218B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
vehicle
data
terminal device
abnormality detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020051886A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021147015A (ja
Inventor
祐一郎 竹森
和也 長尾
正明 高松
智司 内野
翔太 牛膓
泰三 森
卓哉 遠藤
智之 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2020051886A priority Critical patent/JP7458218B2/ja
Publication of JP2021147015A publication Critical patent/JP2021147015A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7458218B2 publication Critical patent/JP7458218B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Emergency Alarm Devices (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Description

本発明は、車両用トランスミッションのオイル異常検知装置、及び車両用トランスミッションのオイル異常判定システムに関する。
自動車などの車両用トランスミッション(変速機)では、従来、金属製の部品の加工工程において生じるバリ(加工バリ)をその製造工程において除去していた。しかしながら、製造工場でのバリ洗浄設備の違いや加工方法の変更があると、このような加工バリを完全に除去することができないおそれがある。そのため、製品として自動車などの車両に搭載されたトランスミッションの内部にこのような加工バリが残存するおそれがある。当該加工バリがトランスミッション内に存在すると、トランスミッション内のオイルに加工バリによる金属粉などの微小な異物の混入(コンタミネーション)が発生するおそれがある。
そして、自動車用のトランスミッションの油圧回路内の油路などを流れるオイル中に金属粉などの異物が含まれていると、油圧制御バルブの作動不良や動力伝達経路の摺動部の異常摩耗などの原因となる可能性がある。そのため、オイルへの異物の混入、特に粒子径の大きな異物や多数(多量)の異物の混入はできるだけ早期に発見して適切な措置を講じることが必要である。
なお、特許文献1には、トランスミッション内の油路を流通するオイルへの異物の混入を検出する従来の一手法が開示されている。
特開2019-163794号公報
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、車両用トランスミッション内のオイルへの金属粉など異物の混入によるオイルの異常を適切に検知・判断することができる車両用トランスミッションのオイル異常検知装置、及び車両用トランスミッションのオイル異常判定システムを提供することにある。
上記課題を解決するための本発明は、車両用のトランスミッション(6)内のオイルの異常を検知する車両用トランスミッション(6)のオイル異常検知装置であって、前記トランスミッション(6)内の油路を流通するオイルの少なくとも導電率を測定するオイル導電率測定手段(60)と、前記オイル導電率測定手段(60)で測定した前記オイルの導電率に基づいて前記オイルに含まれる異物の数と大きさの少なくともいずれかのデータを含む前記オイルの状態のデータを算出するオイル状態算出手段(12)と、前記車両(1)の走行距離を測定する走行距離測定手段(41)と、前記車両(1)の稼働時間を測定する稼働時間測定手段(12)と、前記車両(1)から通信ネットワーク(W)を介して該通信ネットワーク(W)上の端末装置(111)にデータを送信する送信部(46)と、を備え、前記送信部(46)は、オイル異常検知用のデータとして、前記オイル状態算出手段(12)で算出したオイルの状態のデータと、前記走行距離測定手段(41)で測定した前記車両(1)の走行距離のデータと、前記稼働時間測定手段(12)で測定した前記車両(1)の稼働時間のデータとを送信することを特徴とする。
本発明にかかる車両用トランスミッションのオイル異常検知装置によれば、オイルの導電率に基づいてオイルに含まれる異物の数と大きさの少なくともいずれかのデータを含むオイルの状態のデータを算出するので、トランスミッションのオイルに加工バリによるコンタミネーションが生じている場合、それを迅速かつ的確に検知することができるようになる。そのうえで、送信部がオイル異常検知用のデータを通信ネットワーク上の端末装置に送信する機能を備えたので、当該オイル異常検知用のデータを外部のサーバに蓄積したり、車両製造メーカーが運営する分析機関など適切な箇所に送信して必要な分析などを迅速に行うことが可能となる。したがって、加工バリによるコンタミネーションなどに起因してトランスミッションのオイルに異常が生じている場合、当該異常によって車両に故障などの不具合が生じる前にオイル交換や車両のメンテナンスなど必要な対策を講じることができるようになるので、車両の状態を適切に維持することが可能となる。
また、本発明によれば、車両が販売された後にトランスミッションのオイルに異常が生じている場合、そのことを早期かつ的確に抽出することができる。したがって、車両の製造工程での加工バリに起因するコンタミネーションでオイルに異常が生じた場合など、車両が販売された直後(上市直後)に不具合が生じた場合でも、製造メーカーがそのことを早期に抽出して把握することが可能となる。
また、この車両用トランスミッションのオイル異常検知装置では、前記送信部(46)は、前記車両(1)が備えるエンジン(2)の始動から停止までの間に1度前記オイル異常検知用のデータを送信するようにしてもよい。
この構成によれば、送信部は、車両が備えるエンジンの始動から停止までの間に1度オイル異常検知用のデータを送信することで、常に新しいデータを外部のサーバなどに蓄積することが可能となる。また、トランスミッションのオイルに加工バリによるコンタミネーションなどが発生した場合でも、そのことを直ちに外部に知らせることができるので、オイル交換や車両のメンテナンスなどの対策をより早期に講じることが可能となる。
また、この車両用トランスミッションのオイル異常検知装置では、前記通信ネットワーク(W)上の前記端末装置(111)又は他の端末装置(121)から送信されたデータを受信する受信部(46)を備え、前記受信部(46)は、前記送信部(46)が送信した前記オイル異常検知用のデータに基づいて前記端末装置(111)又は前記他の端末装置(121)で解析された前記車両用トランスミッションの状態に関する情報のデータを受信するようにしてもよい。
この構成によれば、車両のユーザーがオイル異常検知用のデータに基づいて解析された車両用トランスミッションの状態に関する情報を得ることができるので、当該情報に基づいてオイル交換や車両のメンテナンスなどの対策を適切に講じることが可能となる。また、当該情報を車両のユーザーが簡単に得られるようになることで、車両のユーザーに対するアフターサービスの質を効果的に向上させることができる。
また、この車両用トランスミッションのオイル異常検知装置では、前記端末装置(111)又は前記他の端末装置(121)は、前記送信部(46)から送信された前記オイル異常検知用のデータに基づいて、前記オイルに含まれる異物の数と大きさの少なくともいずれかが所定以上の場合に、前記オイルの状態が異常であると判定し、前記受信部(46)で受信される前記車両用トランスミッションの状態に関する情報は、前記オイルの状態が異常であるか否かの情報を含むようにしてもよい。
この構成によれば、端末装置又は他の端末装置は、送信部から送信されたオイル異常検知用のデータに基づいて、オイルに含まれる異物の数と大きさの少なくともいずれかが所定以上の場合に、オイルの状態が異常であると判定するので、加工バリに起因するコンタミネーションによるオイルの異常を適切に判断することが可能となる。また、オイルの状態が異常であるか否かの情報が車両の受信部で受信されるので、車両のユーザーは当該情報に基づいて、オイル交換や車両のメンテナンスなどの対策を適切に講じることが可能となる。
また、本発明にかかる車両用トランスミッションのオイル異常判定システムは、前記車両用トランスミッション(6)のオイル異常検知装置を備えた車両(1)と、前記通信ネットワーク(W)を介して前記送信部(46)から送信された前記オイル異常検知用のデータを受信可能な前記端末装置(111)と、前記通信ネットワーク(W)を介して前記端末装置(111)との間での通信が可能な前記他の端末装置(121)とを備え、前記端末装置(111)は、前記送信部(46)が送信した前記オイル異常検知用のデータを蓄積するサーバー(110)の端末装置(111)であり、前記他の端末装置(121)は、前記サーバー(110)に蓄積された前記オイル異常検知用のデータに基づいて前記オイルの状態の分析を行う分析機関(120)の端末装置(121)であることを特徴とする。
本発明にかかる車両用トランスミッションのオイル異常判定システムによれば、多数の車両から送信されたオイル異常検知用のデータをサーバに蓄積したり、車両製造メーカーが運営する分析機関など適切な箇所に送信して必要な分析などを迅速に行うことが可能となる。したがって、加工バリによるコンタミネーションなどに起因して車両のトランスミッションのオイルに異常が生じている場合、当該異常によって車両に故障などの不具合が生じる前にオイル交換や車両のメンテナンスなど必要な対策を講じることができるようになるので、車両の状態を適切に維持することが可能となる。また、分析した結果のデータを今後販売する車両の改良や新たな車両の開発などに活用することが可能となる。
また、この車両用トランスミッションのオイル異常判定システムでは、前記端末装置(111)又は前記他の端末装置(121)は、前記分析機関(120)が行った分析の結果に基づいて、必要な対策措置の情報に関するデータを前記受信部(46)へ送信するようにしてもよい。
この構成によれば、オイルの異常に対して必要な対策措置を迅速かつ的確に講じることが可能となるので、加工バリなどに起因するコンタミネーションによって車両のトランスミッション内に傷が付くことを未然に防いだり、傷が付く程度を軽微にとどめることができる。また、トランスミッション内にコンタミネーションが発生している車両を効率的に抽出して点検することも可能となるので、車両の点検や整備の作業効率を向上させることができる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態における構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
本発明にかかる車両のオイル異常検知装置によれば、車両用トランスミッション内のオイルへの異物の混入によるオイルの異常を適切に検出できる。また、本発明にかかる車両のオイル異常判定システムによれば、加工バリによるコンタミネーションなどに起因して車両のトランスミッションのオイルに異常が生じている場合、当該異常によって車両に故障などの不具合が生じる前にオイル交換や車両のメンテナンスなど必要な対策を講じることができるようになるので、車両の状態を適切に維持することが可能となる。
本発明の一実施形態にかかるトランスミッションのオイル異常検知装置を備える車両の概略図である。 オイル状態検知センサで検出したオイルの誘電率と該オイルに含まれる異物の数(量)との関係を示すグラフである。 オイル状態検知センサで検出したオイルの誘電率から算出した誘電率低下量と該オイルに含まれる異物の大きさ(粒子径)との関係を示すグラフである。 オイルの流路中にオイル状態検知センサを設置して流れるオイルの誘電率を測定した場合の測定結果の一例を示すグラフである。 本発明の一実施形態にかかる車両用トランスミッションのオイル異常判定システムの全体構成を示す図である。 サーバーが備える端末装置の構成例を示すブロック図である。 車両用トランスミッションのオイル異常判定システムにおいて送受信される情報(データ)について説明するための図である。 オイルに含まれる異物の粒子の大きさと粒子の数との関係を示すグラフである。 車両の稼働時間又は走行距離とオイルに含まれる異物の粒子の大きさとの関係を示すグラフである。 車両の稼働時間又は走行距離とオイルに含まれる異物の粒子の数との関係を示すグラフである。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態にかかるトランスミッションのオイル異常検知装置を備えた車両の概略構成図である。図1に示すように、車両1は、エンジン2と、クランク軸4と、トランスミッション(自動変速機)6と、ECU(制御手段)12と、油圧制御装置14と、表示装置16と、油温センサ18と、油圧センサ19と、エンジン回転数センサ20と、メインシャフト回転数センサ22と、カウンタシャフト回転数センサ24と、オイル状態検知センサ(オイル導電率測定手段)60とを備える。
エンジン2のクランク軸4がトランスミッション6に連結されている。トランスミッション6に設けられたトルクコンバータ(T/C)8は、流体であるATF(以下、これをオイルという。)を介してエンジントルクの伝達を行うものであり、クランク軸4に連結されたフロントカバー8aと一体のポンプインペラ8bと、フロントカバー8aとポンプインペラ8bとの間でポンプインペラ8bに対向配置されたタービンランナ8cと、ステータ8dとを有する。
タービンランナ8cとフロントカバー8aとの間には、ロックアップクラッチ9が設けられている。ロックアップクラッチ9は、ECU12の指令に基づく油圧制御装置14による制御により、フロントカバー8aの内面に向かって押圧されることによりフロントカバー8aに係合し、押圧が解除されることにより係合が解除される。
トランスミッション6は、更に、メインシャフト10a、メインシャフト10aに平行に配設されたカウンタシャフト10b及び互いに異なるギア比に設定されている複数のメインシャフト10a側とカウンタシャフト10b側に設けられたギア対からなるギア機構45を備える。
トランスミッション6のカウンタシャフト10bと一体に設けられた出力側ファイナルギア50aと、車両1の駆動輪WHに接続された駆動軸52と一体に設けられた駆動側ファイナルギア50bとはファイナルギア対をなし、常に噛み合っている。
ECU12は、エンジンの制御を行うほか、油圧制御装置14を通して、ロックアップクラッチ9及びギア機構45に対するオイルの油圧制御を行う。油圧制御装置14は、ECU12からのオイルの油圧の指示に基づいて、トランスミッション6のロックアップクラッチ9及びギア機構45が備えるクラッチ(図示せず)のクラッチトルクを制御する。また、ECU12は、後述する表示装置16の表示・操作に係る制御と、後述するオイル内に含まれる微小金属粉などの異物の数及び大きさの算出によるオイルの異常検知を行う。
表示装置16は、走行距離表示、走行速度表示、時刻表示、オイル交換警告表示、及びオイル交換数表示等を行うための表示部、並びに図示しないリセットスイッチ等の操作部を有する。
また、油温センサ18は、トランスミッション6の内部に設置されたオイルの温度を検出する油温検出手段である。油圧センサ19は、トランスミッション6の内部に設置されたオイルの油圧を検出する油圧検出手段である。エンジン回転数センサ20は、エンジン2のクランク軸4の回転数Neを検出するエンジン回転数検出手段である。メインシャフト回転数センサ22は、メインシャフト10aの回転数Nmを検出する入力軸回転数検出手段である。カウンタシャフト回転数センサ24は、カウンタシャフト10bの回転数Ncを検出する出力軸回転数検出手段である。各センサ18~24の検出信号は、ECU12に入力される。
また、オイル状態検知センサ60は、詳細な図示は省略するが、トランスミッション6内の油圧回路中の油路などに設置されたセンサで、油路を流れるオイル内にその検出部が配置されている。このオイル状態検知センサ60は、オイルの少なくとも誘電率(又は非誘電率)を測定することができるセンサであればよく、例えば赤外線センサ、ダストセンサなどのセンサであってよい。また、オイル状態検知センサ60として、オイルの粘度、濃度、非導電率、温度を同時に測定することができるセンサを用いることができる。(このようなセンサの一例として、グローバル電子株式会社製のオイル劣化モニター向け流体物性センサ:型番FPS2800B12C4がある。)なお、オイル状態検知センサ60は、オイル劣化検出用のセンサとして従来から車両用トランスミッションに搭載されている既存のセンサ(オイル劣化モニター用のセンサ)を用いることができ、本発明のオイル異常判定装置の構成としてトランスミッション6に新たに追加したセンサでなくともよい。
また、上記のオイル状態検知センサ60は、油圧回路中の油路におけるオイルフィルターの下流側の位置に設置する。これにより、オイルフィルターでろ過されたオイルに含まれる異物の数及び大きさの判定を行うことができる。
車両1には、車両1(エンジン2)の始動・停止を行うために運転者により操作されるイグニッションスイッチ(IGスイッチ)26が設けられている。また、IGスイッチ26のオンオフを検出するIGスイッチセンサ28が設けられている。IGスイッチセンサ28の検出信号は、ECU12に入力されている。運転者の操作によりIGスイッチ26がオンする(IG-ON)ことで車両が始動し、IGスイッチ26がオフする(IG-OFF)ことで車両が停止する。
また、車両1には、外気温を検出するための外気温センサ29が設けられている。外気温センサ29の検出信号は、ECU12に入力されている。さらに、車両1には、該車両1の速度(車速)及び走行距離を計測する速度計・距離計(走行距離測定手段)41が設けられている。
ここで、ECU12は、本発明にかかる車両用トランスミッションのオイル異常検知装置が備えるオイル状態算出手段としての機能を有する。具体的には、後述するように、オイル状態検知センサ(オイル導電率測定手段)60で測定したオイルの導電率に基づいて該オイルに含まれる異物の数や大きさのデータを含むオイルの状態のデータを算出する機能を有する。
また、ECU12は、速度計・距離計41で計測した車両1の速度・走行距離に基づいて、車両1の通算の走行距離や毎回(各ドライビングサイクルごとの)走行距離などを測定・算出する走行距離測定手段としての機能を有する。また、ECU12は、車両1の毎回の稼働の際の稼働時間(始動から停止までの時間)を測定する稼働時間測定手段としての機能を有する。
また、車両1には、ECU12と接続された送受信装置46が設けられている。この送受信装置46は、車外のインターネットなどの通信ネットワークWに接続されており、ECU12からのデータを通信ネットワークWを介して後述するサーバー110の端末装置111など外部の端末装置に送信する送信部としての機能、及び通信ネットワークWを介して後述するディーラー130の端末装置131など外部の端末装置からデータを受信する受信部としての機能を備える。
上記構成の車両1では、ECU12は、オイル状態検知センサ(オイル導電率測定手段)60で検出したオイルの導電率に基づいて、該オイルに含まれる異物の数と大きさの少なくともいずれかのデータを含むオイルの状態のデータを算出する。そして、この算出したオイルの状態のデータを送受信装置46から通信ネットワークWを介して後述するサーバー110の端末装置111に送信するようになっている。以下、オイル状態検知センサ60で検出したオイルの導電率に基づいて該オイルに含まれる異物の数と大きさを算出する方法について説明する。
図2は、オイル状態検知センサ60で検出したオイルの誘電率と該オイルに含まれる異物の数(量)との関係を示すグラフである。同図のグラフでは、横軸にオイル状態検知センサ60で検出したオイルの誘電率を取り、縦軸にオイルに含まれる異物の数を取っている。同図のグラフに示すように、オイル状態検知センサ60で検出したオイルの誘電率と該オイルに含まれる異物の数との間には一定の関係がある。同図のグラフでは、オイル状態検知センサ60で検出したオイルの誘電率が大きくなるほど該オイルに含まれる異物の数が増加する傾向がある。このような関係を用いることで、オイル状態検知センサ60で検出したオイルの誘電率のデータから該オイルに含まれる異物の数を算出することができる。
また、図3は、オイル状態検知センサ60で検出したオイルの誘電率から算出した誘電率低下量と該オイルに含まれる異物の大きさ(粒子径)との関係を示すグラフである。同図のグラフでは、横軸にオイルに含まれる異物の大きさ(粒子径)を取り、縦軸に誘電率低下量を取っている。同図のグラフに示すように、オイル状態検知センサ60で検出したオイルの誘電率から算出した誘電率低下量と該オイルに含まれる異物の大きさ(粒子径)との間には一定の関係がある。同図のグラフでは、オイルの誘電率低下量が大きくなるほど該オイルに含まれる異物の大きさ(粒子径)が大きくなる傾向がある。このような関係を用いることで、オイル状態検知センサ60で検出したオイルの誘電率から算出した誘電率低下量のデータから該オイルに含まれる異物の大きさ(粒子径)を算出することができる。
また、図4は、オイルの流路中にオイル状態検知センサ60を設置して流れるオイルの誘電率を測定した場合の測定結果の一例を示すグラフである。同図のグラフでは、横軸に経過時間を取り、縦軸にオイル状態検知センサ60で検出したオイルの誘電率を取っている。油圧回路中の油路などの流路を流れるオイルに所定以上の大きさの異物が含まれている場合、当該異物がオイル状態検知センサ60の検出部の近傍を通過すると、検出される誘電率が一時的に変化する。したがって、同図のグラフにおける時刻t1のように、検出される誘電率の低下量が一時的に所定値以下になった場合、オイルに所定の大きさ以上の異物が含まれていると判定することができる。
図5は、上記構成の車両1を含む車両用トランスミッションのオイル異常判定システムの全体構成を示す図である。同図に示すように、この車両用トランスミッションのオイル異常判定システム100は、図1に示す構成を備えた車両1と、データを蓄積する機能を備えたサーバー110が有する端末装置(本発明の端末装置)111と、車両1の製造メーカーなどが運営する分析機関120が有する端末装置121(本発明の他の端末装置)と、車両1の販売や販売後のメンテナンスなどを行うカーディーラー(販売会社)(以下、ディーラーという。)130が有する端末装置131を備え、これら車両1の送受信装置46、端末装置111、端末装置121、端末装置131が通信ネットワークWを介して互いにデータの送受信が可能となるように接続されている。上記の分析機関120は、後述するようにサーバー110から送信されたオイル異常検知用のデータを分析することが可能な機関であれば、車両1の開発部門や車両テスト部門など車両1の製造メーカー自身の機関であってもよいし、車両1の製造メーカーが運営する他の機関や、車両1の製造メーカー以外が運営する機関であってもよい。
図6は、サーバー110が備える端末装置111の構成例を示すブロック図である。同図に示す端末装置111は、通信ネットワークWに接続されたコンピュータであり、制御部(制御手段)116、記憶部(記憶手段)112、ディスプレイなどの表示部(表示手段)113、入力装置(入力手段)114、データ送受信部115を備えている。なお、端末装置111としては、上記のうち制御部116と記憶部112とデータ送受信部115を少なくとも備えていれば、その他の構成要素(表示部113、入力装置114)は必須ではなく、これらは必ずしも備えていなくてもよい。
制御部116は、端末装置111を動作させるための各種処理を実行するための部分であり、マイクロプロセッサ、各種周辺回路等によって構成される。一般的には、市販のPC等の制御部に、ソフトウエアやアプリケーションをインストールしたものであり、記憶部112等もこれらの機器に一体的に構成されている。
記憶部112は、フラッシュメモリ、ハードディスク等の記憶媒体であり、将来的に開発される記憶媒体を含む。記憶部112には、各種データが記憶されている。記憶部112に記憶されているデータは、必要に応じて制御部116により記憶部112から読み出され、制御部116が実行する様々な処理や制御に利用される。また、制御部116は、記憶部112に新たなデータを記憶したり既に記憶されているデータを更新することもできる。
ディスプレイ(表示部)113は、様々な画像や映像等を表示するための装置であり、液晶ディスプレイ等が用いられる。
入力装置114は、端末装置111を動作させるためにオペレーターから入力される各種操作を検出するための装置であり、各種の入力手段(タッチパネル、GUI、キーボード、音声認識装置)を備えている。オペレーターは、入力装置114を操作することにより、端末装置111で行われる処理に必要な各種の操作を行うことができる。
データ送受信部115は、制御部116や記憶部112から入力した各種データを含むデータ信号等を通信ネットワークWを介して分析機関120の端末装置121など他の端末装置に対して送受信するものである。
なお、上記ではサーバー110の端末装置111を例にその構成を説明したが、分析機関120の端末装置121やディーラー130の端末装置131なども同様の構成である。
図7は、車両用トランスミッションのオイル異常判定システム100において送受信される情報(データ)について説明するための図である。この車両用トランスミッションのオイル異常判定システム100では、まず、車両1からサーバー110に対して、オイル異常検知用のデータとして、オイルの導電率に基づいて算出したオイルに含まれる異物(粒子)の数と大きさのデータを含むオイルの状態のデータと、測定した車両1の走行距離のデータと、測定した車両1の稼働時間のデータとが送信される。この車両1からサーバー110に対するオイル異常検知用のデータの送信は、車両1のエンジン2の始動から停止までの間に1度行われる。これにより、サーバー110に車両1ごとのオイル異常検知用のデータが蓄積される。
また、サーバー110に蓄積されたオイル異常検知用のデータは、必要に応じて分析機関120に送信され、当該分析機関120でその分析が行われる。以下、分析機関120でのオイル異常検知用のデータの分析を行う方法について説明する。
図8は、オイルに含まれる異物の粒子の大きさと粒子の数との関係を示すグラフである。同図のグラフでは、横軸に粒子の大きさを取り、縦軸に粒子の数を取っている。また、実線は車両1の使用開始直後(初期)のデータ、点線は、車両1の長期稼働後のデータ、一点鎖線は、異常発生時のデータである。ここでいう異常発生時とは、油圧回路中の油路を流れるオイルに所定以上の大きな粒子の異物が含まれている場合を指す。同図のグラフに示すように、車両1の使用開始直後(初期)には、オイルに含まれる異物(粒子)はその数が比較的に少ないが、車両1の長期稼働後には、オイルに含まれる異物(粒子)の数が多くなる。また、異常発生時以外の通常時には、車両1の使用開始直後から車両1の長期稼働後までを通して、粒子が小さな異物が比較的に多く、粒子が大きな異物はその数が少ない傾向がある。これに対して、異常発生時には、粒子が大きな異物が急激に増える傾向がある。そのため、このような傾向が測定された場合には、オイルの異常判定をすることが可能となる。
また、図9は、車両の稼働時間又は走行距離とオイルに含まれる異物の粒子の大きさとの関係を示すグラフである。同図のグラフでは、横軸に車両1の稼働時間又は走行距離を取り、縦軸にオイルに含まれる異物の粒子の大きさを取っている。なお、ここでいう車両1の稼働時間又は走行距離とは、車両1の使用開始時からの通算の稼働時間又は走行距離である。この点は下記の図10でも同じである。図9のグラフでは、正常な場合を実線で示し、異常が発生した場合を一点鎖線で示している。正常な場合は、車両1の稼働時間又は走行距離が多くなってもオイルに含まれる異物の粒子の大きさは殆ど増加しない。これに対して、異常が発生した場合には、車両1の稼働時間又は走行距離に対してオイルに含まれる異物の粒子の大きさが急激に増加する。このため、あらかじめオイルに含まれる異物の粒子の大きさの所定値を異常判定ラインとして設定しておけば、当該異常判定ラインを越えたときに異常が発生したと判断することができる。
また、図10は、車両の稼働時間又は走行距離とオイルに含まれる異物の粒子の数との関係を示すグラフである。同図のグラフでは、横軸に車両1の稼働時間又は走行距離を取り、縦軸にオイルに含まれる異物の粒子の数を取っている。同図のグラフでは、正常な場合を実線で示し、異常が発生した場合を一点鎖線で示している。正常な場合は、オイルに含まれる異物の粒子の数は車両1の稼働時間又は走行距離にほぼ比例して増加する。その一方で、異常が発生した場合には、車両1の稼働時間又は走行距離に対してオイルに含まれる異物の粒子の数が急激に増加する。このため、同図に示すように、あらかじめオイルに含まれる異物の粒子の数の所定値を異常判定ライン(上限値)として設定しておけば、当該異常判定ラインを越えたときに異常が発生したと判断することができる。なお、同図のグラフでは、異常判定ライン(上限値)だけでなく異常判定ライン(下限値)も設定しているが、この異常判定ライン(下限値)は、オイル状態検知センサ60の万一の故障を検知するために設けている設定値である。
分析機関120では、図8~図10に示す方法でオイル異常検知用のデータの分析を行うことで、オイルに含まれる異物の数と大きさの少なくともいずれかが所定以上の場合に、オイルの状態が異常であると判定する。そして、このように判定したオイルの状態(正常又は異常)を含む分析結果が分析機関120からサーバー110に送信される。当該分析結果は、サーバー110経由でディーラー130に送信される。また、サーバー110からディーラー130に対しては、当該分析結果と合わせて車両1について取りうる有効な対処方法(例えば、トランスミッションの洗浄など)の提案を送信することもできる。また、分析機関120からディーラー130に対して車両1の修理やメンテナンスの具体的な方法などの対応方法を送信するようにしてもよい。当該分析結果や対処方法を受信したディーラー130は、その情報に基づいて車両1に対して点検作業や整備作業(例えば、トランスミッション6の洗浄やオイル交換など)の提案を送信することができる。
なお、上記では、サーバー110から分析機関120にオイル異常検知用のデータが送信され、分析機関120においてオイルの状態が異常であるか否かの判定が行われる場合を示したが、これ以外にも、サーバー110において、オイルに含まれる異物の粒子径(大きさ)が所定よりも大きい場合には分析機関120にオイル異常検知用のデータを送信する一方、オイルに含まれる異物の粒子径(大きさ)が所定以下の場合には、ディーラー130にオイル交換やトランスミッション6のメンテナンスの通知をすることも可能である。オイルに含まれる異物の粒子径(大きさ)が所定よりも大きい場合には、トランスミッション6の故障など重大な不具合が発生するおそれがあるため分析機関120の分析に回すことが望ましい一方で、オイルに含まれる異物の粒子径(大きさ)が所定以下の場合には、通常の使用に伴うトランスミッション6の経年劣化やオイルの劣化によるものである可能性が高いため、ディーラー130によるオイル交換やメンテナンスを行うことが望ましいためである。
以上説明したように、本実施形態の車両1が備える車両用トランスミッションのオイル異常検知装置では、トランスミッション6内の油路を流通するオイルの少なくとも導電率を測定するオイル状態検知センサ(オイル導電率測定手段)60と、オイル状態検知センサ60で測定したオイルの導電率に基づいて該オイルに含まれる異物の数と大きさの少なくともいずれかのデータを含むオイルの状態のデータを算出するオイル状態算出手段としてのECU12と、車両1の走行距離を測定する走行距離測定装置(走行距離測定手段)41と、車両1の稼働時間を測定する稼働時間測定手段としてのECU12と、車両1から通信ネットワークWを介して該通信ネットワークW上のサーバー110の端末装置111にデータを送信する送受信装置(送信部)46とを備える。そして、送受信装置46は、オイル異常検知用のデータとして、ECU12で算出したオイルの状態のデータと、車両1の走行距離のデータと、車両1の稼働時間のデータとをサーバー110に送信する。
この車両用トランスミッションのオイル異常検知装置によれば、オイルの導電率に基づいて該オイルに含まれる異物の数と大きさの少なくともいずれかのデータを含むオイルの状態のデータを算出するので、トランスミッション6のオイルに加工バリによる異物が含まれている場合、それを迅速かつ的確に検知することができるようになる。そのうえで、送受信装置46がオイル異常検知用のデータを通信ネットワークW上のサーバー110の端末装置111に送信する機能を備えるので、当該オイル異常検知用のデータを外部のサーバー110に蓄積したり、車両製造メーカーが運営する分析機関120など適切な箇所に送信して必要な分析などを迅速に行うことが可能となる。したがって、加工バリによる異物に起因して車両1のトランスミッション6のオイルに異常が生じている場合、当該異常によって車両1に故障などの不具合が生じる前にオイル交換や車両1のメンテナンスなど必要な対策を講じることができるようになるので、車両1の状態を適切に維持することが可能となる。
また、この車両用トランスミッションのオイル異常検知装置では、送受信装置46は、車両1が備えるエンジン2の始動から停止までの間に1度オイル異常検知用のデータを送信するようにしている。
この構成によれば、常に新しいデータを外部のサーバー110に蓄積することが可能となる。また、トランスミッション6のオイルに加工バリによるコンタミネーションなどが発生した場合でも、そのことを直ちに車両1の外部に知らせることができるので、オイル交換や車両1のメンテナンスなどの対策をより早期に講じることが可能となる。
また、この車両用トランスミッションのオイル異常検知装置では、送受信装置(受信部)46によって、通信ネットワークW上のサーバー110の端末装置111やディーラー130の端末装置131から送信されたデータを受信することが可能であり、送受信装置46は、先にサーバー110へ送信したオイル異常検知用のデータに基づいて分析機関120で分析されたトランスミッション6の状態に関する情報(オイルの状態に関する情報)のデータを受信することができるようになっている。
この構成によれば、車両1のユーザーがオイル異常検知用のデータに基づいて解析されたトランスミッション6の状態に関する情報(オイルの状態に関する情報)を得ることができるので、当該情報に基づいてオイル交換や車両1のメンテナンスなどの対策を適切に講じることが可能となる。また、当該情報を車両1のユーザーが簡単に得られるようになることで、車両1のディーラー130や製造メーカーにとって、車両1のユーザーに対するアフターサービスの質を効果的に向上させることができる。
また、この車両用トランスミッションのオイル異常検知装置、又はオイル異常判定システム100では、分析機関120は、車両1から送信されたオイル異常検知用のデータに基づいて、オイルに含まれる異物の数と大きさの少なくともいずれかが所定以上の場合に、オイルの状態が異常であると判定する。そして、車両1の送受信装置46で受信されるトランスミッション6の状態に関する情報は、オイルの状態が異常であるか否かの情報を含んでいる。
この構成によれば、分析機関120による分析において、加工バリによる異物の混入などによるオイルの異常を適切に判断することが可能となる。また、オイルの状態が異常であるか否かの情報が車両1の送受信装置46で受信されるので、車両1のユーザーは当該判断に基づいて、オイル交換や車両1のメンテナンスなどの対策を適切に講じることが可能となる。
また、この車両用トランスミッションのオイル異常検知装置、又はオイル異常判定システム100では、サーバー110やディーラー130は、分析機関120が行った分析の結果に基づいて、必要な対策措置の情報に関するデータを車両1へ送信することができる。
この構成によれば、車両1のユーザーは、オイルの異常に対して必要な対策措置を迅速かつ的確に講じることが可能となるので、加工バリなどに起因するコンタミネーションによって車両1のトランスミッション内に傷が付くことを未然に防いだり、傷が付く程度を軽微にとどめることができる。また、製造メーカーやディーラー130にとっては、トランスミッション6内のオイルにコンタミネーションが発生している車両を効率的に抽出して点検することも可能となるので、車両の点検や整備の作業効率を向上させることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。
2 エンジン
6 トランスミッション
12 ECU(オイル状態算出手段、走行距離測定手段、稼働時間測定手段)
16 表示装置
18 油温センサ
19 油圧センサ
41 速度計・距離計(走行距離測定手段)
46 送受信装置(送信部、受信部)
60 オイル状態検知センサ(オイル導電率測定手段)
100 オイル異常判定システム
110 サーバー
111 端末装置(本発明の端末装置)
112 記憶部
113 表示部
114 入力装置
115 データ送受信部
116 制御部
120 分析機関
121 端末装置(本発明の他の端末装置)
130 ディーラー
131 端末装置
W 通信ネットワーク

Claims (6)

  1. 車両が備えるトランスミッション内のオイルの異常を検知する車両用トランスミッションのオイル異常検知装置であって、
    前記トランスミッション内の油路を流通するオイルの少なくとも誘電率を検出できるオイル状態検知センサと、
    前記オイル状態検知センサにより検出される前記オイルの誘電率と前記オイルに含まれる異物の数との相関関係、及び/又は前記オイル状態検知センサにより検出される前記オイルの誘電率の低下量と前記オイルに含まれる異物の大きさとの相関関係を用いて、前記オイル状態検知センサ検出された前記オイルの誘電率、及び/又は一時的な誘電率の低下量に基づいて前記オイルに含まれる異物の数及び/又は大きさのデータを含む前記オイルの状態のデータを算出するオイル状態算出手段と、
    前記車両の走行距離を測定する走行距離測定手段と、
    前記車両の稼働時間を測定する稼働時間測定手段と、
    前記車両から通信ネットワークを介して該通信ネットワーク上の端末装置にデータを送信する送信部と、を備え、
    前記送信部は、オイル異常検知用のデータとして、前記オイル状態算出手段で算出したオイルの状態のデータと、前記走行距離測定手段で測定した前記車両の走行距離のデータと、前記稼働時間測定手段で測定した前記車両の稼働時間のデータとを送信する
    ことを特徴とする車両用トランスミッションのオイル異常検知装置。
  2. 前記送信部は、前記車両が備えるエンジンの始動から停止までの間に1度前記オイル異常検知用のデータを送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用トランスミッションのオイル異常検知装置。
  3. 前記通信ネットワーク上の前記端末装置又は他の端末装置から送信されたデータを受信する受信部を備え、
    前記受信部は、前記送信部が送信した前記オイル異常検知用のデータに基づいて前記端末装置又は前記他の端末装置で分析された前記車両用トランスミッションの状態に関する情報のデータを受信する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用トランスミッションのオイル異常検知装置。
  4. 前記端末装置又は前記他の端末装置は、前記送信部から送信された前記オイル異常検知用のデータに基づいて、前記オイルに含まれる異物の数と大きさの少なくともいずれかが所定以上の場合に、前記オイルの状態が異常であると判定し、
    前記受信部で受信される前記車両用トランスミッションの状態に関する情報は、前記オイルの状態が異常であるか否かの情報を含む
    ことを特徴とする請求項3に記載の車両用トランスミッションのオイル異常検知装置。
  5. 請求項3又は4に記載の車両用トランスミッションのオイル異常検知装置を備えた車両と、
    前記通信ネットワークを介して前記送信部から送信された前記オイル異常検知用のデータを受信可能な前記端末装置と、
    前記通信ネットワークを介して前記端末装置との間での通信が可能な前記他の端末装置とを備え、
    前記端末装置は、前記送信部が送信した前記オイル異常検知用のデータを蓄積するサーバーの端末装置であり、
    前記他の端末装置は、前記サーバーに蓄積された前記オイル異常検知用のデータに基づいて前記オイルの状態の分析を行う分析機関の端末装置である
    ことを特徴とする車両用トランスミッションのオイル異常判定システム。
  6. 前記端末装置又は前記他の端末装置は、前記分析機関が行った分析の結果に基づいて、
    必要な対策措置の情報に関するデータを前記受信部へ送信する
    ことを特徴とする請求項5に記載の車両用トランスミッションのオイル異常判定システム。
JP2020051886A 2020-03-23 2020-03-23 車両用トランスミッションのオイル異常検知装置、及び車両用トランスミッションのオイル異常判定システム Active JP7458218B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020051886A JP7458218B2 (ja) 2020-03-23 2020-03-23 車両用トランスミッションのオイル異常検知装置、及び車両用トランスミッションのオイル異常判定システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020051886A JP7458218B2 (ja) 2020-03-23 2020-03-23 車両用トランスミッションのオイル異常検知装置、及び車両用トランスミッションのオイル異常判定システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021147015A JP2021147015A (ja) 2021-09-27
JP7458218B2 true JP7458218B2 (ja) 2024-03-29

Family

ID=77850730

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020051886A Active JP7458218B2 (ja) 2020-03-23 2020-03-23 車両用トランスミッションのオイル異常検知装置、及び車両用トランスミッションのオイル異常判定システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7458218B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002300666A (ja) 2001-03-30 2002-10-11 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 建設機械を利用したデータ通信システムおよびそのシステムを利用した整備・点検データ通信方法
JP2011080814A (ja) 2009-10-06 2011-04-21 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 工作機械用潤滑油の劣化検出装置および劣化検出方法
JP2016138466A (ja) 2015-01-26 2016-08-04 Jxエネルギー株式会社 潤滑装置
WO2019021502A1 (ja) 2017-07-28 2019-01-31 日立建機株式会社 オイル診断システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002300666A (ja) 2001-03-30 2002-10-11 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 建設機械を利用したデータ通信システムおよびそのシステムを利用した整備・点検データ通信方法
JP2011080814A (ja) 2009-10-06 2011-04-21 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 工作機械用潤滑油の劣化検出装置および劣化検出方法
JP2016138466A (ja) 2015-01-26 2016-08-04 Jxエネルギー株式会社 潤滑装置
WO2019021502A1 (ja) 2017-07-28 2019-01-31 日立建機株式会社 オイル診断システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021147015A (ja) 2021-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10634022B2 (en) Virtual filter condition sensor
CN103135515B (zh) 一种车辆状况的诊断方法
US6504474B1 (en) Method and apparatus for detecting a restricted or bypassed transmission oil filter
JPH11201810A (ja) 駆動系振動解析装置
US9726564B2 (en) System and method for determining a pressure drop across a filter
KR101635947B1 (ko) 볼 스크루 예압 검출 시스템 및 검출 방법
CN102661389B (zh) 变速箱故障诊断装置、变速箱故障诊断方法和变速箱
CN106985001B (zh) 机床的主轴异常检测装置和主轴异常检测方法
CN113758705B (zh) 一种at变速箱的试验检测方法
US9423016B2 (en) Hydraulic oil deterioration ratio estimating apparatus in vehicle
US6687592B2 (en) Power train monitoring
JPH11241733A (ja) 自動化されたクラッチ装置を検査するための方法
CN102966582B (zh) 用于确定风机叶轮的质量变化的方法和设备
JP7458218B2 (ja) 車両用トランスミッションのオイル異常検知装置、及び車両用トランスミッションのオイル異常判定システム
CN106353079A (zh) 一种自动变速器阀体检测系统
JP4836773B2 (ja) 潤滑状態評価装置、潤滑状態評価方法、プログラム及び記録媒体
US6138065A (en) System and method for monitoring a performance characteristic using temperature and lubrication level of vehicle components
CN109187011A (zh) 变速箱在线综合性能测试方法
EP3361205A1 (en) Heat exchanger monitoring system
JP5654404B2 (ja) 車両用電子制御装置
JP2005265454A (ja) 車両用故障診断装置
TW200949225A (en) Method for inspecting abnormal conditions of an automatic transmission box
KR20040034268A (ko) 차량용 자동 변속기의 유온센서 고장 진단방법
Calcut et al. Estimating the useful life of an ATF using an integrated bulk oxidation and friction degradation model
CN216285771U (zh) 一种民用飞机部件限流孔检测装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231003

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240318

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7458218

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150