JP7457908B2 - 嵌合検知方法、嵌合検知装置及び嵌合検知システム - Google Patents

嵌合検知方法、嵌合検知装置及び嵌合検知システム Download PDF

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Description

本開示は、嵌合検知方法、嵌合検知装置及び嵌合検知システムに関する。
特許文献1には、コネクタの嵌合検知方法が開示されている。特許文献1に記載の嵌合検知方法は、ロック機構を備えたコネクタが正規嵌合位置に至ってロックされたことを検知する。特許文献1に記載の方法は、コネクタに振動センサを接触させた状態でコネクタの嵌合操作を行い、ロック機構の作動時の振動を振動センサにより検出したことに基づき嵌合を検知する。
特開平9-82443号公報
本開示は、正常な嵌合を効率良く検知することができる嵌合検知方法、嵌合検知装置及び嵌合検知システムを提供する。
本開示の嵌合検知方法は、嵌合を検知する嵌合検知方法であって、振動から生成される情報を示す第1データを取得し、少なくとも正常な嵌合により生じる振動から生成される情報を教師データとして機械学習が行われた学習済みモデルに、第1データを入力することによって、学習済みモデルから出力される第2データを取得し、第2データに基づいて、第1データが嵌合に関連するか否かを判定し、第1データが嵌合に関連する場合に、第1データに基づいて正常に嵌合されたか否かを判定すること、を含む。
本開示の嵌合検知装置は、嵌合を検知する嵌合検知装置であって、プロセッサと、プロセッサにより実行可能な命令を記憶した記憶装置と、を備え、命令は、振動から生成される情報を示す第1データを取得し、少なくとも正常な嵌合により生じる振動から生成される情報を教師データとして機械学習が行われた学習済みモデルに、第1データを入力することによって、学習済みモデルから出力される第2データを取得し、第2データに基づいて、第1データが嵌合に関連するか否かを判定し、第1データが嵌合に関連する場合に、第1データに基づいて正常に嵌合されたか否かを判定すること、を含む。
本開示の嵌合検知システムは、嵌合を検知する嵌合検知システムであって、振動を検出する振動センサと、プロセッサと、プロセッサにより実行可能な命令を記憶した記憶装置と、を備え、命令は、振動センサによって検出される振動から生成される情報を示す第1データを取得し、少なくとも正常な嵌合により生じる振動から生成される情報を教師データとして機械学習が行われた学習済みモデルに、第1データを入力することによって、学習済みモデルから出力される第2データを取得し、第2データに基づいて、第1データが嵌合に関連するか否かを判定し、第1データが嵌合に関連する場合に、第1データに基づいて正常に嵌合されたか否かを判定すること、を含む。
これらの概括的かつ特定の態様は、システム、方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体、並びに、それらの組み合わせにより、実現されてもよい。
本開示の嵌合検知方法、嵌合検知装置及び嵌合検知システムによれば、正常な嵌合を効率良く検知することができる。
第1実施形態の嵌合検知システムの一例を示す概略ブロック図 第1実施形態の嵌合検知方法の一例を示すフローチャート 第1データを取得する処理の一例を示すフローチャート 第1データの一例を示す概略図 第1データの別例を示す概略図 第2データを取得する処理の一例を示すフローチャート 振幅拡大した第1データの一例を示す概略図 学習済みモデルの処理の一例を説明する概略図 図8に示す第1データと第2データとの比較を説明する概略図 学習済みモデルの処理の別例を説明する概略図 図10に示す第1データと第2データとの比較を説明する概略図 第1データが嵌合に関連するか否かを判定する処理の一例を示すフローチャート 正常な嵌合であるか否かを判定する処理の一例を示すフローチャート 第2実施形態の嵌合検知システムの一例を示す概略ブロック図 第2実施形態の嵌合検知方法の一例を示すフローチャート 第3実施形態の嵌合検知システムの一例を示す概略ブロック図 第4実施形態の嵌合検知システムの一例を示す概略ブロック図
(本開示の基礎となった知見)
コネクタの正常な嵌合を検知する嵌合検知方法として、例えば、コネクタの嵌合により生じる振動を振動センサによって検出し、検出した振動に基づいてコネクタが正常に嵌合されたか否かを判定する方法が知られている。
しかしながら、このような嵌合検知方法で採用される振動センサは、コネクタの嵌合以外の外乱による振動を検知する場合がある。外乱による振動とは、コネクタの嵌合以外のその他の要因により生じる振動である。例えば、外乱による振動は、振動センサと衣類とが擦れたことにより生じる振動、コネクタが嵌合部分以外の部分に衝突することにより生じる振動、及び/又はコネクタ同士が衝突することにより生じる振動等を含む。当該嵌合検知方法では、コネクタの嵌合による振動及び外乱による振動を問わずに振動センサによって振動が検知されるたびに、正常な嵌合であるか否かを判定している。このような判定処理の負荷は比較的高く、かつ判定時間が長くなり得る。さらに、本来排除されるべき外乱による振動に基づいて正常な嵌合であるか否かを判定すると、偶然嵌合していると判定されることも考えられ、判定精度が低下し得る。
このため、上記の嵌合検知方法では、正常な嵌合を効率良く検知することができないという問題がある。また、正常な嵌合であるか否かの判定結果を表示する場合、振動センサによって外乱による振動が検知される度に判定結果が表示されることになるため、利便性が低下する。
本発明者らは、上記課題を解決するために、学習済みモデルを用いてコネクタの嵌合に関連する振動であるか否かを判定した後に、正常な嵌合であるか否かを判定する構成を見出した。これにより、外乱による振動を除外することができ、正常な嵌合であるか否かを効率良く判定することができる。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。
1. 嵌合検知システム
図1を参照して、第1実施形態の嵌合検知システム1の構成について説明する。
図1は、第1実施形態の嵌合検知システム1の一例を示す概略ブロック図である。図1に示すように、嵌合検知システム1は、振動センサ10及び嵌合検知装置20を備える。
嵌合検知システム1は、嵌合を検知するシステムである。「嵌合」とは、一対の機構部品が少なくとも物理的に接触して固定されることを意味する。本実施の形態では篏合の一例としてコネクタの篏合を例に説明を行う。「コネクタ」とは、物品同士を接続するために用いられる一対の機構、よく知られた例では、雄コネクタと雌コネクタなどが含まれる。例えば、コネクタは、自動車等に搭載される機器同士を物理的または/および電気的に接続するために用いられる。また、「コネクタ」はラッチ等の機構を用いた接続部分を含んでもよい。具体的にはドアの開閉機構、一般的なロック機構など多種多様な機構部分を含んでもよい。
以下、嵌合検知システム1の構成について説明する。
<振動センサ>
振動センサ10は、振動を検出するセンサである。振動センサ10は、振動に関連する振動データを検出する。振動センサ10は、例えば、圧電体に加えられた力を電圧に変換する圧電センサであり、振動データとして電圧を検出する。
例えば、振動センサ10は、作業者が着用する作業用手袋に取り付けられている。具体的には、振動センサ10は、作業用手袋の親指部分に取り付けられている。作業用手袋を着用した作業者がコネクタを把持して嵌合させる際に生じる振動を受けて振動データ(電圧)を検出する。振動センサ10は、検出した振動データを嵌合検知装置20に送信する。
<嵌合検知装置>
嵌合検知装置20は、振動センサ10で検出された振動データに基づいて、コネクタの嵌合を検知する。具体的には、嵌合検知装置20は、振動センサ10から振動データを受信し、振動データに基づいてコネクタが正常に嵌合されたか否かを検知する。
本実施形態では、振動センサ10と嵌合検知装置20とは、有線により通信可能に接続されている。
2. 嵌合検知装置
嵌合検知装置20の構成について詳細に説明する。
図1に示すように、嵌合検知装置20は、プロセッサ21、記憶装置22及び通信端子23を備える。
<プロセッサ>
プロセッサ21は、例えば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロプロセッサ、又はコンピュータ実行可能命令の実行が可能なその他の処理ユニットである。プロセッサ21は、記憶装置22に記憶された命令を実行する。
<記憶装置>
記憶装置22は、嵌合検知装置20の機能を実現するために必要なプログラム及びデータを記憶する記憶媒体である。記憶装置22は、例えば、ハードディスク(HDD)、SSD、RAM、DRAM、強誘電体メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、又はこれらの組み合わせによって実現できる。
本実施形態では、記憶装置22は、学習済みモデル24を格納している。
<通信端子>
通信端子23は、振動センサ10からの信号を受け取る通信端子である。本実施形態では、通信端子23は、USB,HDMI(登録商標)又はLANなどで振動センサ10と接続されていてもよい。
3. 嵌合検知方法
図2を用いて、嵌合検知方法について説明する。図2は、第1実施形態の嵌合検知方法の一例を示すフローチャートである。
図2に示すように、嵌合検知方法は、ステップST10~ST40を含む。これらのステップST10~ST40は、嵌合検知装置20によって実施される。
ステップST10では、プロセッサ21が、振動から生成される情報を示す第1データを取得する。プロセッサ21は、振動センサ10から振動データを取得し、振動データを第1データに変換する。本実施形態では、振動データは電圧であり、第1データは時間経過に伴い変化する振動の振幅(変位量)のデータ、即ち、振動の振幅波形である。
ステップST10の詳細について図3を用いて説明する。図3は、第1データを取得する処理の一例を示すフローチャートである。図3に示すように、ステップST10は、ステップST11~ST13を含む。
ステップST11では、プロセッサ21が、通信端子23を介して有線接続された振動センサ10から振動データを取得する。本実施形態では、振動センサ10が圧電センサであるため、振動データは電圧である。
ステップST12では、プロセッサ21が、振動データを振動の振幅波形を示す第1データに変換する。本実施形態では、プロセッサは、振動データである電圧を振幅(変位量)に変換し、振動の振幅波形を示す第1データを取得する。
ステップST13では、プロセッサ21が、第1データの振幅と第1閾値T1とに基づいて、第2データを取得するステップST20を実行するか否かを判定する。
図4及び図5は、第1データの例を示す概略図である。図4は、コネクタの正常な嵌合により生じる振動の振幅波形の一例を示す。図5は、ノイズ等の小さい振動の振幅波形の一例を示す。
図4に示すように、プロセッサ21は、第1データの振幅が第1閾値T1の絶対値より大きい場合に、第2データを取得する処理を実行すると判定する。具体的には、プロセッサ21は、第1データの振幅が第1閾値T1の絶対値より大きいと判定した場合、第1データにおいてコネクタの正常な嵌合による振動の振幅波形が含まれる時間区間のデータを切り出し、切り出した部分の第1データに基づいて第2データを取得する。
図5に示すように、プロセッサ21は、第1データの振幅が第1閾値T1の絶対値より小さい場合に、第2データを取得する処理を実行しないと判定する。この場合、プロセッサ21は、振動データに基づく第1データの取得を継続する。
このように、プロセッサ21は、第1データの振幅の絶対値が第1閾値T1の絶対値より大きい場合にステップST20を実行すると判定する。一方、プロセッサ21は、第1データの振幅の絶対値が第1閾値T1の絶対値以下である場合にステップST20を実行しないと判定する。この場合、処理はステップST11に戻る。
図2に戻って、ステップST20では、プロセッサ21が、学習済みモデル24に第1データを入力することによって、学習済みモデル24から出力される第2データを取得する。第2データは、第1データが嵌合に関連するか否かを判定するためのデータとして用いられる。
学習済みモデル24は、少なくともコネクタの正常な嵌合により生じる振動の振幅波形と、振動が嵌合に関連することを示すデータとを教師データとして機械学習が行われたモデルである。
「コネクタの正常な嵌合により生じる振動の振幅波形」とは、時間の経過に伴い振幅が小さくなり、且つ波形のピークである山の数が少なくとも2つ以上である振幅波形である。例えば、図4に示すように、振幅波形には、第1ピークP1、第2ピークP2及び第3ピークP3の順に並んだ3つの山が含まれている。振幅波形の振幅の大きさは、第1ピークP1、第2ピークP2及び第3ピークP3の順に小さくなっている。
本実施形態においては学習済みモデル24の一例として、学習済みモデル24がオートエンコーダである場合を説明する。学習済みモデル24がオートエンコーダである場合、第2データは、オートエンコーダによって、第1データが圧縮され、再構成されて得られた情報を示す。
なお、学習済みモデル24がオートエンコーダである場合、「振動が嵌合に関連することを示すデータ」は、コネクタの正常な嵌合により生じる振動の振幅波形と同じ振幅波形となるため、コネクタの正常な嵌合により生じる振動の振幅波形に加えて振動が嵌合に関連することを示すデータを用いて学習を行わなくてもよい。
ステップST20の詳細について図6を用いて説明する。図6は、第2データを取得する処理の一例を示すフローチャートである。図6に示すように、ステップST20は、ステップST21~ST23を含む。
ステップST21では、プロセッサ21は、第1データの振幅を拡大する。具体的には、プロセッサ21は、第1データの最大振幅が「1」となるように正規化する。
プロセッサ21は、学習済みモデル24に第1データを入力する前に、第1データの振幅を拡大する。図7は、振幅拡大した第1データの一例を示す概略図であり、図4の第1データの振幅を拡大した図である。図7に示すように、プロセッサ21は、第1データの最大振幅が「1」となるように正規化する。図7に示す例では、第1ピークP1の振幅が「1」となるように、第1データの振幅が拡大されている。
ステップST22では、プロセッサ21が、振幅を拡大した第1データを学習済みモデル24に入力する。
ステップST23では、プロセッサ21が、学習済みモデル24から出力される第2データを取得する。
学習済みモデル24は、振動の振幅波形を示す第1データが入力されると、第1データが圧縮され、再構成された振幅波形を第2データとして出力する。第2データは、コネクタの正常な嵌合により生じる振動の振幅波形の特徴を有し、且つ第1データに近似した波形である。例えば、第1データがコネクタの正常な嵌合により生じる振動の振幅波形である場合、第2データは第1データとほぼ同じ振幅波形となる。第1データが外乱による振動の振幅波形である場合、第2データはコネクタの正常な嵌合により生じる振動の振幅波形の特徴を有するが、第1データとは異なる振幅波形となる。
図8及び図9を参照して、学習済みモデル24の処理の一例について説明する。図8は、第1データが正常な嵌合による振動の振幅波形である場合の学習済みモデル24が出力する第2データの一例を示す概略図である。図9は、図8に示す第1データと第2データとの比較を説明する概略図である。
図8に示すように、学習済みモデル24は、正常な嵌合による振動の振幅波形を示す第1データが入力されると、第1データとほぼ同じ振幅波形を示す第2データを出力する。図9に示すように、図8に示す第1データと第2データとを重ねて比較すると、第1データと第2データとはほぼ重なっている。よって第1データと第2データとの差異、即ち、歪みは小さい。
このように、学習済みモデル24は、正常な嵌合による振動の振幅波形を示す第1データが入力されると、第1データと比べて歪み(差異)の小さい振幅波形を示す第2データを出力する。
図10及び図11を参照して、学習済みモデル24の処理の別例について説明する。図10は、第1データが正常な嵌合以外の外乱による振動の振幅波形である場合の学習済みモデル24が出力する第2データの一例を示す概略図である。図11は、図10に示す第1データと第2データとの比較を説明する概略図である。
図10に示すように、学習済みモデル24は、正常な嵌合以外の外乱による振動の振幅波形を示す第1データが入力されると、第1データと異なる振幅波形を示す第2データを出力する。図11に示すように、図10に示す第1データと第2データとを重ねて比較すると、第1データと第2データとは、重なる部分が少ない。よって、第1データと第2データとの差異、即ち、歪みは、図8及び図9に示す場合に比べて大きくなっている。
このように、学習済みモデル24がオートエンコーダである例においては、入力される第1データが正常な嵌合による振動の振幅波形である場合、出力される第2データが第1データとほぼ同じ振幅波形となる。一方、入力される第1データが正常な嵌合以外の外乱による振動の振幅波形である場合、出力される第2データが第1データと異なる振幅波形となる。
ステップST30では、プロセッサ21が、第2データに基づいて、第1データが嵌合に関連するか否かを判定する。プロセッサ21は、第1データと第2データとを比較し、比較の結果に基づいて第1データが嵌合に関連するか否かを判定する。これにより、プロセッサ21は、第1データが嵌合に関連する振動であるか、外乱による振動であるかを判定する。
ステップST30の詳細について図12を用いて説明する。図12は、第1データが嵌合に関連するか否かを判定する処理の一例を示すフローチャートである。図12に示すように、ステップST30は、ステップST31~ST32を含む。
ステップST31では、プロセッサ21が、第1データと第2データとの差異を示す歪み度を算出する。歪み度は、第1データと第2データとの差異の度合いを示す値である。歪み度は、例えば、積分誤差又は平均二乗誤差などを用いて算出されてもよい。
ステップST32では、プロセッサ21が、算出された歪み度に基づいて、第1データが嵌合に関連するか否かを判定する。具体的には、プロセッサ21は、算出された歪み度と第2閾値T2との比較に基づいて、第1データが嵌合に関連する振動の振幅波形であるか否かを判定する。
プロセッサ21は、歪み度が第2閾値T2より大きい場合に第1データが嵌合に関連しないと判定する。この場合、処理はステップST40へ進む。一方、プロセッサ21は、歪み度が第2閾値T2以下である場合に第1データが嵌合に関連すると判定する。この場合、処理はステップST10へ戻る。なお、処理がステップST40へ進むか、ステップST10へ戻るかの判断基準は、歪み度と第2閾値T2との大小関係のみに限られない。例えば、歪み度が所定の閾値域(一例としては閾値T21以上閾値T22以下)に収まっているか否かを、処理がステップST40へ進むか、ステップST10へ戻るかの判断基準としてもよい。要は歪み度に基づいて第1データが篏合に関連するか否かを判定することができれば、種々の手段を適用することができる。
ステップST40では、プロセッサ21が、第1データが嵌合に関連する場合に、第1データに基づいて正常に嵌合されたか否かを判定する。具体的には、プロセッサ21は、第1データが嵌合に関連するとの判定結果を受けて、第1データに基づいてコネクタが正常に嵌合されたか否かを判定する。
ステップST40の詳細について図13を用いて説明する。図13は、正常な嵌合であるか否かを判定する処理の一例を示すフローチャートである。図13に示すように、ステップST40は、ステップST41~ST44を含む。
ステップST41では、プロセッサ21が、第1データをFFT(Fast Fourier Transform)処理することによって嵌合判定データを取得する。プロセッサ21は、第1データを高速フーリエ変換して、正常な嵌合であるか否かを判定するための嵌合判定データを生成する。嵌合判定データは、正常な嵌合であるか否かを判定するためのデータであり、第1データに含まれる周波数成分の割合を示すデータである。
ステップST42では、プロセッサ21が、嵌合判定データと基準データとを比較し、比較結果に基づいてコネクタが正常に嵌合されたか否かを判定する。具体的には、プロセッサ21は、嵌合判定データのピークレベルと基準データのレベルとを比較する。なお、基準データは、記憶装置22に格納されている。記憶装置22には、複数の基準データが格納されていてもよい。基準データは、複数の基準データの中からコネクタの形状、種類、大きさに応じて選択されてもよい。
プロセッサ21は、嵌合判定データのピークレベルが基準データのレベルよりも大きい場合に、ステップST43に示すように、コネクタが正常に嵌合されていると判定する。
プロセッサ21は、嵌合判定データのピークレベルが基準データのレベル以下である場合に、ステップST44に示すように、コネクタが正常に嵌合されていないと判定する。
以上のように、嵌合検知方法は、ステップST10~ST40を実施することによって、コネクタが正常に嵌合されたか否かを検知することができる。
4. 効果及び補足等
本開示の第1実施形態の嵌合検知方法によると以下の効果を奏する。
本開示の嵌合検知方法は、第1データを取得するステップST10、第2データを取得するステップST20、第1データが嵌合に関連するか否かを判定するステップST30及び正常に嵌合されたか否かを判定するステップST40を含む。第1データを取得するステップST10は、振動から生成される情報を示す第1データを取得する。第2データを取得するステップST20は、少なくとも正常な嵌合により生じる振動から生成される情報を教師データとして機械学習が行われた学習済みモデル24に、第1データを入力することによって、学習済みモデル24から出力される第2データを取得する。第1データが嵌合に関連するか否かを判定するステップST30は、第2データに基づいて、第1データが嵌合に関連するか否かを判定する。正常に嵌合されたか否かを判定するステップST40は、第1データが嵌合に関連する場合に、第1データに基づいて正常に嵌合されたか否かを判定する。
このような構成により、正常な嵌合を効率良く検知することができる。嵌合検知方法では、学習済みモデル24から出力された第2データに基づいて、第1データが嵌合による振動に関連するのか否かを判定することができるため、外乱による振動を排除することができる。これにより、判定処理の負荷が比較的軽くなり、且つ判定時間も短くなる。また、嵌合検知方法では、外乱による振動に基づいて間違って正常な嵌合であると判定される可能性を下げ、判定精度を向上させることができる。
第1データが振動の振幅波形を示し、学習済みモデル24が、少なくとも正常な嵌合により生じる振動の振幅波形を教師データとして機械学習が行われている場合において、第1データを取得するステップST10は、第1データの振幅と第1閾値T1とに基づいて、第2データを取得する処理を実行するか否かを判定する。このような構成により、第1データを取得するステップST10で、ノイズ等の小さい振動を排除することができる。このように明らかに嵌合に関連しないノイズ等の振動について、ステップST20~ST40の処理を行わないことを、ステップST10の段階で早期に判定することができる。これにより、無駄な判定処理を減らすことができる。
学習済みモデル24は、オートエンコーダであり、第2データは、オートエンコーダによって、第1データが圧縮され、再構成されて得られた情報を示す。第1データが嵌合に関連するか否かを判定するステップST30は、第1データと第2データとを比較し、比較の結果に基づいて第1データが嵌合に関連するか否かを判定する。このような構成により、第1データと第2データとの比較に基づいて、第1データが嵌合に関連するか否かを判定することができる。これにより、第1データが嵌合による振動に関連するのか否かを容易に判定することができる。
第1データが嵌合に関連するか否かを判定するステップST30は、第1データと第2データとの差異を示す歪み度を算出するステップST31と、歪み度に基づいて、第1データが嵌合に関連するか否かを判定するステップST32と、を有する。このような構成により、第1データと第2データとを容易に比較することができ、嵌合の判定を効率良く行うことができる。
正常な嵌合により生じる振動の振幅波形は、時間の経過に伴い振幅が小さくなり、且つ波形のピークである山の数が少なくとも2つ以上である。篏合構造においては弾性部分の変形が生じて篏合が起こるため、弾性部分の振動により少なくとも2つ以上の波形のピークが生じる。よって、このような構成により、判定精度を向上させることができる。
第1データは、正常な嵌合以外の外乱による振動の振幅波形を含む。第1データが外乱による振動の振幅波形を含む場合には、第1データが嵌合に関連するか否かを判定するステップST30では、第1データは嵌合に関連しないと判定される。このような構成により、外乱による振動を排除することができ、正常な嵌合を効率良く検知することができる。
第2データを取得するステップST20は、第1データの振幅を拡大するステップST21と、振幅を拡大した第1データを学習済みモデル24に入力するステップST22と、を有する。このような構成により、第1データと第2データとの比較が容易となり、判定精度を向上させることができる。例えば、第1データと第2データとを比較するときに振幅が小さいと、第1データと第2データとの誤差が小さくなり、第1データと第2データとが比較しにくい。第1データと第2データとを比較するときに振幅が大きいと、第1データと第2データとの誤差が大きくなり、第1データと第2データとが比較しやすくなる。
また、本開示の第1実施形態の嵌合検知システム1及び嵌合検知装置20においても、上述した嵌合検知方法と同様の効果を奏する。
(第2実施形態)
図14を参照して、第2実施形態の嵌合検知システム1Aの構成について説明する。
第2実施形態では、主に第1実施形態と異なる点について説明する。第2実施形態においては、第1実施形態と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、第2実施形態では、第1実施形態と重複する記載は省略する。
第2実施形態では、ディスプレイ30を備える点で、第1実施形態と異なる。
第2実施形態では、嵌合検知装置20の検知結果がディスプレイ30に表示される。
図14は、第2実施形態の嵌合検知システム1Aの一例を示す概略ブロック図である。図14に示すように、嵌合検知システム1Aは、嵌合検知装置20と通信可能に接続されるディスプレイ30を備える。
<ディスプレイ>
ディスプレイ30は、嵌合検知装置20の検知結果を表示する。具体的には、ディスプレイ30は、コネクタが正常に嵌合されたか否かの判定結果を表示する。
例えば、ディスプレイ30はコネクタが正常に嵌合されたか否かの判定結果を視覚的に表示してもよい。「視覚的に表示する」とは、例えば、文字、画、映像などを用いて視覚的に認識できる方法で表示することを含む。
ディスプレイ30と嵌合検知装置20とは、通信端子23を介して有線により通信可能に接続されている。
図15を用いて、第2実施形態の嵌合検知方法を説明する。図15は、第2実施形態の嵌合検知方法の一例を示すフローチャートである。
図15に示すように、第2実施形態では、判定結果を提示するステップST50を含む点で、第1実施形態と異なる。なお、図15に示すステップST10~ST40は、図9に示すステップST10~ST40と同様であるため、説明を省略する。
ステップST50では、ディスプレイ30が、嵌合の判定結果を表示する。ディスプレイ30は、通信端子23を介して嵌合検知装置20からステップST40で実施された判定の判定結果を受信し、判定結果を提示する。
本開示の第2実施の形態の嵌合検知方法によると以下の効果を奏する。
本開示の嵌合検知方法は、正常に嵌合されたか否かの判定結果を表示するステップST50を更に含む。このような構成により、作業者が判定結果を容易に知ることができる。また、判定処理から嵌合に関連しない外乱による振動が排除されているため、外乱による振動に基づく判定結果の表示の回数を減らすことができる。これにより、利便性が向上する。
本開示の第2実施の形態の嵌合検知システム1Aにおいても、上述した嵌合検知方法と同様の効果を奏する。
なお、嵌合検知システム1Aは、判定結果を提示するランプ及び/又はスピーカーを備えていてもよい。嵌合検知システム1Aは、ディスプレイ30を有さずに、ランプ及び/又はスピーカーを備えていてもよい。ランプはコネクタが正常に嵌合されたか否かの判定結果を点灯、点滅、色分けして表示してもよい。例えば、コネクタが正常に嵌合されている場合、ランプを点灯するか、又は緑色のランプを点灯させてもよい。コネクタが正常に嵌合されていない場合、ランプを点滅するか、又は赤色のランプを点灯させてもよい。ランプはLEDであってもよい。スピーカーは、コネクタが正常に嵌合されたか否かの判定結果を音により報知してもよい。
(第3実施形態)
図16を参照して、第3実施形態の嵌合検知システム1Bの構成について説明する。
第3実施形態では、主に第2実施形態と異なる点について説明する。第3実施形態においては、第2実施形態と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、第3実施形態では、第2実施形態と重複する記載は省略する。
第3実施形態では、嵌合検知装置20が、振動センサ10及びディスプレイ30と無線通信する点で、第2実施形態と異なる。
図16は、第3実施形態の嵌合検知システム1Bの一例を示す概略ブロック図である。図16に示すように、嵌合検知システム1Bは、振動センサ10の振動データを送信する送信機11と、嵌合検知装置20の検知結果を受信する受信機31と、を更に備える。また、嵌合検知装置20は、通信回路23Aを備える。
通信回路23Aは、所定の通信規格に準拠して外部機器との無線通信を行う回路である。所定の通信規格は、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)などを含む。通信回路23Aは、送信機11及び受信機31と無線通信によりデータのやりとりを行っている。
送信機11は、振動センサ10で検出された振動データを嵌合検知装置20に送信する。具体的には、送信機11は、嵌合検知装置20の通信回路23Aと無線接続される。送信機11は、所定の通信規格に準拠して嵌合検知装置20との無線通信を行う回路を含む。本実施形態では、送信機11は、振動センサ10で検出された電圧のデータを通信回路23Aに送信している。
受信機31は、嵌合検知装置20の検知結果を受信する。具体的には、受信機31は、通信回路23Aと無線接続し、判定結果を受信する。受信機31で受信された検知結果は、ディスプレイ30に送信される。受信機31は、所定の通信規格に準拠して嵌合検知装置20との無線通信を行う回路を含む。
本開示の第3実施形態の嵌合検知システム1Bによると以下の効果を奏することができる。
本開示の嵌合検知システム1Bでは、嵌合検知装置20が無線通信を行う通信回路23Aを含む。嵌合検知装置20は、通信回路23Aを介して、振動センサ10から振動データを無線で受信している。また、嵌合検知装置20は、通信回路23Aを介して、嵌合の判定結果をディスプレイ30に無線で送信している。このような構成により、利便性が向上する。
(第4実施形態)
図17を参照して、第4実施形態の嵌合検知システム1Cの構成について説明する。
第4実施形態では、主に第3実施形態と異なる点について説明する。第4実施形態においては、第3実施形態と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、第4実施形態では、第3実施形態と重複する記載は省略する。
第4実施形態では、サーバ40を備え、サーバ40で第2データを取得する点で、第3実施形態と異なる。
第4実施形態では、サーバ40上に学習済みモデル24が格納されている。サーバ40は、嵌合検知装置20から無線通信を介して第1データを受信する。サーバ40は、受信した第1データを学習済みモデル24に入力することによって、第2データを取得する。第2データは、サーバ40から嵌合検知装置20に送信される。言い換えると、第4実施形態では、図15に示す第2データを取得するステップST20がサーバ40で実施される。
図17は、第4実施形態の嵌合検知システム1Cの一例を示す概略ブロック図である。図17に示すように、嵌合検知システム1Cは、無線通信を介して接続されるサーバ40を備える。
<サーバ>
サーバ40は、通信回路41、プロセッサ42及び記憶装置43を備える。
通信回路41は、所定の通信規格に準拠して嵌合検知装置20との無線通信を行う回路である。所定の通信規格は、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)などを含む。通信回路41は、嵌合検知装置20の通信回路23Aと無線通信によりデータのやりとりを行っている。本実施形態では、通信回路41は、嵌合検知装置20から第1データを受信し、嵌合検知装置20へ第2データを送信している。
プロセッサ42は、例えば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロプロセッサ、又はコンピュータ実行可能命令の実行が可能なその他の処理ユニットである。プロセッサ42は、記憶装置43に記憶された命令を実行する。
記憶装置43は、サーバ40の機能を実現するために必要なプログラム及びデータを記憶する記憶媒体である。記憶装置43には、学習済みモデル24が格納されている。記憶装置43は、例えば、ハードディスク(HDD)、SSD、RAM、DRAM、強誘電体メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、又はこれらの組み合わせによって実現できる。
嵌合検知システム1Cでは、第1データが嵌合検知装置20の通信回路23Aを介してサーバ40に送信される。サーバ40は、通信回路41を介して第1データを受信する。サーバ40では、プロセッサ42が、記憶装置43に格納された学習済みモデル24に第1データを入力することによって、学習済みモデル24から出力される第2データを取得する。第2データは通信回路41を介して嵌合検知装置20に送信される。嵌合検知装置20は、通信回路23Aを介して第2データを受信する。第2データは、嵌合検知装置20に送られ、判定処理が行われる。
本開示の第4実施形態の嵌合検知システム1Cによると以下の効果を奏することができる。
本開示の嵌合検知システム1Cは、無線通信を介して接続されるサーバ40を備える。学習済みモデル24は、サーバ40の記憶装置43に格納されている。第1データは、無線通信を介してサーバ40に送信され、第2データは、サーバ40のプロセッサ42によって学習済みモデル24に、第1データを入力することによって取得される。
このような構成により、第2データの取得の処理をサーバ40で行うことができるため、利便性が向上する。
なお、本実施形態では、サーバ40が図15に示す第2データを取得するステップST20を実施する例について説明したが、これに限定されない。例えば、サーバ40は、図15に示す判定するステップST30及び/又はST40を実施してもよい。
サーバ40が図15に示す判定するステップST30を実施する場合、サーバ40は、通信回路41を介して嵌合検知装置20に、第1データが嵌合に関連するか否かの判定結果を送信してもよい。
サーバ40が図15に示す判定するステップST40を実施する場合、サーバ40は通信回路41を介して嵌合検知装置20に、第1データが嵌合に関連するか否かの判定結果又は正常な嵌合であるか否かの判定結果を送信してもよい。
なお、更なる変形例として、サーバ40と、複数の嵌合検知装置20とが接続されるように構成を行ってもよい。このようにすると、多種多様な環境において取得されたデータに基づき学習および判定を行うことができるため、判定処理の精度がより向上する。また、比較的処理負担の多い学習済みモデルを用いた判定処理部分をサーバ側で行わせることにより、クライアント側の処理を軽減できると共に、サーバの処理キャパシティの調整を通じて、判定処理需要の高低にも柔軟に対応することができる。
(他の実施形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、上記実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用可能である。そこで、以下、他の実施形態を例示する。
上記実施形態では、振動センサ10及びディスプレイ30が、嵌合検知装置20と別体である場合を例示した。しかし、振動センサ10は、嵌合検知装置20に含まれていてもよい。ディスプレイ30は、嵌合検知装置20に含まれていてもよい。
上記実施形態では、振動センサ10が圧電センサであり、振動データが電圧である場合を例示した。しかし、振動センサ10は圧電センサに限定されず、振動データは電圧に限定されない。振動センサ10は、嵌合を検知可能な振動データを検出できればよい。例えば、振動センサ10は、指向性マイクなどの音声センサ、加速度センサなどの動きセンサ類を用いても良い。ただし、振動センサ10として圧電センサを用いた場合は、環境音の混入が抑止されやすいため、システム全体として外乱による誤反応が低減する。また、振動データは、振動に関連するデータであればよい。
上記実施形態では、学習済みモデル24がオートエンコーダであり、教師データとして用いられる「振動が嵌合に関連することを示すデータ」が正常な嵌合により生じる振動の振幅波形と同じ振幅波形である場合を例示した。しかし、学習済みモデル24は、オートエンコーダに限定されない。例えば、学習済みモデル24は、オートエンコーダ以外のニューラルネットワーク、従来の古典的機械学習によって構築された、モデルや分類器等であってもよい。ただし、様々な機構、用途、材質などの要素が複雑に絡み合う篏合分野において、それらに及ぼされる外乱の影響の全てを教師データとして収集して学習済みモデルを構成することは困難な為、オートエンコーダを用いるとより簡便に精度よく判定を行うことができる。「振動が嵌合に関連することを示すデータ」は、例えば、嵌合の状態などを示すラベルであってもよい。嵌合の状態とは、例えば、正常な嵌合、半嵌合及び未嵌合などの状態を含んでもよい。「半嵌合」とは、部分的に係合しているが、完全に嵌合されていない状態を意味する。「未嵌合」とは、嵌合がされていない状態を意味する。
上記実施形態では、学習済みモデル24の教師データが、コネクタの正常な嵌合により生じる振動の振幅波形と、振動が嵌合に関連することを示すデータと、である場合を例示した。しかし、学習済みモデル24の教師データは、これらに限定されない。例えば、学習済みモデル24の教師データは、外乱による振動の振動波形を含んでいてもよい。このような構成により、判定精度を向上させることができる。
また、学習済みモデル24は、追加的に学習して更新されてもよい。例えば、正常な嵌合と判断された場合の第1データが、教師データとして学習済みモデル24に入力されてもよい。これにより、学習済みモデル24が追加的に学習することによって更新されてもよい。学習済みモデル24の更新後、更新された学習済みモデル24を用いて、第2データを取得してもよい。このような構成により、正常な嵌合の検知を更に効率良く行うことができる。またここでは、学習済みモデルを使用する例を説明したが、学習済みモデル自体を利用せず、いわゆるプログラム言語の関数式に置き換えてもよい。また、学習済みモデルは一次的に作成された学習済みモデルに限定されず、既存の学習済みモデルから派生した第二のモデルを利用してもよい。第二のモデルの作成方法は、枝刈りを用いて作成したものであってもよいし、蒸留という工程で新たに作成した学習済みモデルであってもいいことは言うまでもない。本開示ではこれらのモデル、および/またはこれらのモデルを複数用いて総合的に出力を行うモデルも含めて学習済みモデルと呼ぶ。
上記実施形態では、正常な嵌合により生じる振動の振幅波形が、時間の経過に伴い振幅が小さくなり、且つ波形のピークである山の数が3つである振幅波形の場合を例示した。しかし、正常な嵌合により生じる振動の振幅波形は、例えば、コネクタの種類、大きさ、形状、材料などによって変化してもよい。
上記実施形態では、第1データが、振動の振幅波形である場合を例示した。しかし、第1データは振動の振幅波形に限定されない。第1データは、振動から生成される情報を示すデータであればよい。例えば、第1データは、振動の周波数成分であってもよい。また、第1データが振動の周波数成分である場合、第2データも周波数成分であってもよい。また、第1データが振動の周波数成分である場合、学習済みモデル24の教師データも周波数成分であってもよい。
上記実施形態では、プロセッサ21が第1データの振幅と第1閾値T1とに基づいて第2データを取得する処理を実行するか否かを判定する場合を例示した。しかし、プロセッサ21は、第2データを取得する処理を実行するか否かを判定しなくてもよい。
上記実施形態では、プロセッサ21が、第1データに対する前処理として第1データの振幅を拡大する場合を例示した。しかし、プロセッサ21は、第1データの振幅を拡大しなくてもよい。また、第1データに対する前処理としては第1データを第1データの包絡線に変換する処理を行ってもよい。また、また、第1データに対する前処理としては第1データを第1データに含まれる2つ以上の山のピーク間に関する情報(ピーク間の距離等)を示す値に変換する処理を行ってもよい。
上記実施形態では、プロセッサ21が、第1データと第2データとの歪み度を算出し、歪み度と第2閾値T2とに基づいて第1データが嵌合に関連するか否かを判定する場合を例示した。しかし、プロセッサ21は歪み度を算出する以外の方法で、第1データが嵌合に関連するか否かを判定してもよい。プロセッサ21は、第2データに基づいて第1データが嵌合に関連するか否かを判定できればよい。
上記実施形態では、プロセッサ21が、第1データをFFT処理して得た嵌合判定データと基準データとを比較することによって、コネクタが正常に嵌合されたか否かを判定する場合を例示した。しかし、プロセッサ21は、FFT処理以外の方法で、正常に嵌合されたか否かを判定してもよい。プロセッサ21は、第1データに基づいて正常に嵌合されたか否かを判定できればよい。
上記実施形態では、嵌合検知方法のステップST10~ST50がそれぞれ別個のステップである場合を例示した。しかし、複数のステップが統合されていてもよい。例えば、ステップST10とステップST20とが統合されていてもよい。ステップST30とステップST40とが統合されていてもよい。
上記実施形態では、篏合が、自動車等に搭載される機器同士を物理的且つ電気的に接続するために用いられる場合を例示した。しかし、本明細書において「篏合」は、少なくとも物理的に接触するものであればよい。例えば、篏合は、ドアの開閉部品や、工場用機械の安全蓋の開閉部品で用いられるものあってもよい。篏合がドアの開閉部品に用いられるものである場合、本開示の嵌合検知方法、嵌合検知装置及び嵌合検知システムが、ドアの開閉状態の検知に適用されてもよい。篏合が工場用機械の安全蓋の開閉部品に用いられるものである場合、本開示の嵌合検知方法、嵌合検知装置及び嵌合検知システムが、安全蓋の開閉状態の検知に適用されてもよい。
(実施形態の概要)
(1)本開示の嵌合検知方法は、嵌合を検知する嵌合検知方法であって、振動から生成される情報を示す第1データを取得し、少なくとも正常な嵌合により生じる振動から生成される情報を教師データとして機械学習が行われた学習済みモデルに、第1データを入力することによって、学習済みモデルから出力される第2データを取得し、第2データに基づいて、第1データが嵌合に関連するか否かを判定し、第1データが嵌合に関連する場合に、第1データに基づいて正常に嵌合されたか否かを判定すること、を含む。
(2)(1)の嵌合検知方法において、第1データが振動の振幅波形を示し、学習済みモデルが、少なくとも正常な嵌合により生じる振動の振幅波形を教師データとして機械学習が行われている場合において、第1データを取得することは、第1データの振幅と第1閾値とに基づいて、第2データを取得する処理を実行するか否かを判定してもよい。
(3)(1)又は(2)の嵌合検知方法において、学習済みモデルは、オートエンコーダであり、第2データは、オートエンコーダによって、第1データが圧縮され、再構成されて得られた情報を示し、第1データが嵌合に関連するか否かを判定することは、第1データと第2データとを比較し、比較の結果に基づいて第1データが嵌合に関連するか否かを判定してもよい。
(4)(3)の嵌合検知方法において、第1データが嵌合に関連するか否かを判定することは、第1データと第2データとの差異を示す歪み度を算出し、前記歪み度に基づいて、第1データが嵌合に関連するか否かを判定してもよい。
(5)(1)~(4)のいずれか1つの嵌合検知方法において、正常な嵌合により生じる振動の振幅波形は、時間の経過に伴い振幅が小さくなり、且つ波形のピークである山の数が少なくとも2つ以上であってもよい。
(6)(1)~(5)のいずれか1つの嵌合検知方法において、第1データは、正常な嵌合以外の外乱による振動の振幅波形を含み、第1データが外乱による振動の振幅波形を含む場合には、第1データは嵌合に関連しないと判定されてもよい。
(7)(1)~(6)のいずれか1つの嵌合検知方法において、第2データを取得することは、第1データの振幅を拡大し、振幅を拡大した第1データを学習済みモデルに入力してもよい。
(8)(1)~(7)のいずれか1つの嵌合検知方法において、正常に嵌合されたか否かの判定結果を表示することを更に含んでいてもよい。
(9)本開示の嵌合検知装置は、嵌合を検知する嵌合検知装置であって、プロセッサと、プロセッサにより実行可能な命令を記憶した記憶装置と、を備え、命令は、振動から生成される情報を示す第1データを取得し、少なくとも正常な嵌合により生じる振動から生成される情報を教師データとして機械学習が行われた学習済みモデルに、第1データを入力することによって、学習済みモデルから出力される第2データを取得し、第2データに基づいて、第1データが嵌合に関連するか否かを判定し、第1データが嵌合に関連する場合に、第1データに基づいて正常に嵌合されたか否かを判定すること、を含む。
(10)(9)の嵌合検知装置において、第1データが振動の振幅波形を示し、学習済みモデルが、少なくとも正常な嵌合により生じる振動の振幅波形を教師データとして機械学習が行われている場合において、第1データを取得することは、第1データの振幅と第1閾値とに基づいて、第2データを取得する処理を実行するか否かを判定してもよい。
(11)(9)又は(10)の嵌合検知装置において、学習済みモデルは、オートエンコーダであり、第2データは、オートエンコーダによって、第1データが圧縮され、再構成されて得られた情報を示し、第1データが嵌合に関連するか否かを判定することは、第1データと第2データとを比較し、比較の結果に基づいて第1データが嵌合に関連するか否かを判定してもよい。
(12)(11)の嵌合検知装置において、第1データが嵌合に関連するか否かを判定することは、第1データと第2データとの差異を示す歪み度を算出し、歪み度に基づいて、第1データが嵌合に関連するか否かを判定してもよい。
(13)(9)~(12)の嵌合検知装置において、正常な嵌合により生じる振動の振幅波形は、時間の経過に伴い振幅が小さくなり、且つ波形のピークである山の数が少なくとも2つ以上であってもよい。
(14)(9)~(13)の嵌合検知装置において、第1データは、正常な嵌合以外の外乱による振動の振幅波形を含み、第1データが外乱による振動の振幅波形を含む場合には、第1データが嵌合に関連しないと判定されてもよい。
(15)(9)~(14)の嵌合検知装置において、第2データを取得することは、第1データの振幅を拡大し、振幅を拡大した第1データを学習済みモデルに入力してもよい。
(16)本開示の嵌合検知システムは、嵌合を検知する嵌合検知システムであって、
振動を検出する振動センサと、プロセッサと、プロセッサにより実行可能な命令を記憶した記憶装置と、を備え、命令は、振動センサによって検出される振動から生成される情報を示す第1データを取得し、少なくとも正常な嵌合により生じる振動から生成される情報を教師データとして機械学習が行われた学習済みモデルに、第1データを入力することによって、学習済みモデルから出力される第2データを取得し、第2データに基づいて、第1データが嵌合に関連するか否かを判定し、第1データが嵌合に関連する場合に、第1データに基づいて正常に嵌合されたか否かを判定すること、を含む。
(17)(16)の嵌合検知システムは、命令は、正常に嵌合されたか否かの判定結果を表示すること、を更に含んでいてもよい。
(18)(16)又は(17)の嵌合検知システムは、無線通信を介して接続されるサーバを更に備え、学習済みモデルは、サーバの記憶装置に格納されており、第2データを取得することは、無線通信を介してサーバに第1データを送信し、サーバのプロセッサによって、学習済みモデルに、第1データを入力し、学習済みモデルから出力される第2データを取得してもよい。
(19)(18)の嵌合検知システムにおいて、第2データに基づいて、第1データが嵌合に関連するか否かを判定する処理と、第1データに基づいて正常に嵌合されたか否かを判定する処理とのうち少なくとも1つは、サーバのプロセッサにより実行されてもよい。
本開示は、嵌合を検知する分野に適用可能であり、コネクタの他、例えば、ドアや工場機械用の安全蓋が閉じているか否かを検知する技術に適用することができる。
1,1A,1B,1C 嵌合検知システム
10 振動センサ
11 送信機
20 嵌合検知装置
21 プロセッサ
22 記憶装置
23 通信端子
23A 通信回路
24 学習済みモデル
30 ディスプレイ
31 受信機
40 サーバ
41 通信回路
42 プロセッサ
43 記憶装置
P1,P2,P3 ピーク
T1,T2 閾値

Claims (19)

  1. 嵌合を検知する嵌合検知方法であって、
    振動から生成される情報を示す第1データを取得し、
    少なくとも正常な嵌合により生じる振動から生成される情報を教師データとして機械学習が行われた学習済みモデルに、前記第1データを入力することによって、前記学習済みモデルから出力される第2データを取得し、
    前記第2データに基づいて、前記第1データが嵌合に関連するか否かを判定し、
    前記第1データが嵌合に関連する場合に、前記第1データに基づいて正常に嵌合されたか否かを判定すること、
    を含む、
    嵌合検知方法。
  2. 前記第1データが前記振動の振幅波形を示し、
    前記学習済みモデルが、少なくとも前記正常な嵌合により生じる振動の振幅波形を教師データとして機械学習が行われている場合において、
    前記第1データを取得することは、前記第1データの振幅と第1閾値とに基づいて、前記第2データを取得する処理を実行するか否かを判定する、
    請求項1に記載の嵌合検知方法。
  3. 前記学習済みモデルは、オートエンコーダであり、
    前記第2データは、前記オートエンコーダによって、前記第1データが圧縮され、再構成されて得られた情報を示し、
    前記第1データが嵌合に関連するか否かを判定することは、前記第1データと前記第2データとを比較し、前記比較の結果に基づいて前記第1データが嵌合に関連するか否かを判定する、
    請求項1に記載の嵌合検知方法。
  4. 前記第1データが嵌合に関連するか否かを判定することは、
    前記第1データと前記第2データとの差異を示す歪み度を算出し、
    前記歪み度に基づいて、前記第1データが嵌合に関連するか否かを判定する、
    請求項3に記載の嵌合検知方法。
  5. 前記正常な嵌合により生じる振動の振幅波形は、時間の経過に伴い振幅が小さくなり、且つ波形のピークである山の数が少なくとも2つ以上である、
    請求項1に記載の嵌合検知方法。
  6. 前記第1データは、前記正常な嵌合以外の外乱による振動の振幅波形を含み、
    前記第1データが前記外乱による振動の振幅波形を含む場合には、前記第1データは嵌合に関連しないと判定される、
    請求項1に記載の嵌合検知方法。
  7. 前記第2データを取得することは、
    前記第1データの振幅を拡大し、
    前記振幅を拡大した前記第1データを前記学習済みモデルに入力する、
    請求項1に記載の嵌合検知方法。
  8. 前記正常に嵌合されたか否かの判定結果を表示することを更に含む、
    請求項1に記載の嵌合検知方法。
  9. 嵌合を検知する嵌合検知装置であって、
    プロセッサと、
    前記プロセッサにより実行可能な命令を記憶した記憶装置と、
    を備え、
    前記命令は、
    振動から生成される情報を示す第1データを取得し、
    少なくとも正常な嵌合により生じる振動から生成される情報を教師データとして機械学習が行われた学習済みモデルに、前記第1データを入力することによって、前記学習済みモデルから出力される第2データを取得し、
    前記第2データに基づいて、前記第1データが嵌合に関連するか否かを判定し、
    前記第1データが嵌合に関連する場合に、前記第1データに基づいて正常に嵌合されたか否かを判定すること、
    を含む、嵌合検知装置。
  10. 前記第1データが前記振動の振幅波形を示し、
    前記学習済みモデルが、少なくとも前記正常な嵌合により生じる振動の振幅波形を教師データとして機械学習が行われている場合において、
    前記第1データを取得することは、前記第1データの振幅と第1閾値とに基づいて、前記第2データを取得する処理を実行するか否かを判定する、
    請求項9に記載の嵌合検知装置。
  11. 前記学習済みモデルは、オートエンコーダであり、
    前記第2データは、前記オートエンコーダによって、前記第1データが圧縮され、再構成されて得られた情報を示し、
    前記第1データが嵌合に関連するか否かを判定することは、前記第1データと前記第2データとを比較し、前記比較の結果に基づいて前記第1データが嵌合に関連するか否かを判定する、
    請求項9に記載の嵌合検知装置。
  12. 前記第1データが嵌合に関連するか否かを判定することは、
    前記第1データと前記第2データとの差異を示す歪み度を算出し、
    前記歪み度に基づいて、前記第1データが嵌合に関連するか否かを判定する、
    請求項11に記載の嵌合検知装置。
  13. 前記正常な嵌合により生じる振動の振幅波形は、時間の経過に伴い振幅が小さくなり、且つ波形のピークである山の数が少なくとも2つ以上である、
    請求項9に記載の嵌合検知装置。
  14. 前記第1データは、前記正常な嵌合以外の外乱による振動の振幅波形を含み、
    前記第1データが前記外乱による振動の振幅波形を含む場合には、前記第1データが嵌合に関連しないと判定される、
    請求項9に記載の嵌合検知装置。
  15. 前記第2データを取得することは、
    前記第1データの振幅を拡大し、
    前記振幅を拡大した前記第1データを前記学習済みモデルに入力する、
    請求項9に記載の嵌合検知装置。
  16. 嵌合を検知する嵌合検知システムであって、
    振動を検出する振動センサと、
    プロセッサと、
    前記プロセッサにより実行可能な命令を記憶した記憶装置と、
    を備え、
    前記命令は、
    前記振動センサによって検出される前記振動から生成される情報を示す第1データを取得し、
    少なくとも正常な嵌合により生じる振動から生成される情報を教師データとして機械学習が行われた学習済みモデルに、前記第1データを入力することによって、前記学習済みモデルから出力される第2データを取得し、
    前記第2データに基づいて、前記第1データが嵌合に関連するか否かを判定し、
    前記第1データが嵌合に関連する場合に、前記第1データに基づいて正常に嵌合されたか否かを判定すること、
    を含む、嵌合検知システム。
  17. 前記命令は、前記正常に嵌合されたか否かの判定結果を表示すること、を更に含む、
    請求項16に記載の嵌合検知システム。
  18. 無線通信を介して接続されるサーバを更に備え、
    前記学習済みモデルは、前記サーバの記憶装置に格納されており、
    前記第2データを取得することは、
    無線通信を介して前記サーバに前記第1データを送信し、
    前記サーバのプロセッサによって、前記学習済みモデルに、前記第1データを入力し、前記学習済みモデルから出力される前記第2データを取得する、
    請求項16に記載の嵌合検知システム。
  19. 前記第2データに基づいて、前記第1データが嵌合に関連するか否かを判定する処理と、前記第1データに基づいて正常に嵌合されたか否かを判定する処理とのうち少なくとも1つは、前記サーバのプロセッサにより実行される、
    請求項18に記載の嵌合検知システム。
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