JP2020177021A - 判定システム、分離装置、判定方法、およびプログラム - Google Patents

判定システム、分離装置、判定方法、およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2020177021A
JP2020177021A JP2020072503A JP2020072503A JP2020177021A JP 2020177021 A JP2020177021 A JP 2020177021A JP 2020072503 A JP2020072503 A JP 2020072503A JP 2020072503 A JP2020072503 A JP 2020072503A JP 2020177021 A JP2020177021 A JP 2020177021A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
data
sound data
determination
fitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020072503A
Other languages
English (en)
Inventor
拓司 池田
Takuji Ikeda
拓司 池田
伸和 長嶋
Nobukazu Nagashima
伸和 長嶋
悠介 杉浦
Yusuke Sugiura
悠介 杉浦
継 河合
Kei Kawai
継 河合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Crystal Method Co Ltd
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Crystal Method Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp, Crystal Method Co Ltd filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to PCT/JP2020/016643 priority Critical patent/WO2020218129A1/ja
Publication of JP2020177021A publication Critical patent/JP2020177021A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/04Analysing solids
    • G01N29/11Analysing solids by measuring attenuation of acoustic waves
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/04Analysing solids
    • G01N29/12Analysing solids by measuring frequency or resonance of acoustic waves
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/22Details, e.g. general constructional or apparatus details
    • G01N29/32Arrangements for suppressing undesired influences, e.g. temperature or pressure variations, compensating for signal noise
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/44Processing the detected response signal, e.g. electronic circuits specially adapted therefor
    • G01N29/46Processing the detected response signal, e.g. electronic circuits specially adapted therefor by spectral analysis, e.g. Fourier analysis or wavelet analysis
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/418Total factory control, i.e. centrally controlling a plurality of machines, e.g. direct or distributed numerical control [DNC], flexible manufacturing systems [FMS], integrated manufacturing systems [IMS] or computer integrated manufacturing [CIM]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

【課題】製造工程における音に基づく判定を高精度に行うことを可能にする。【解決手段】判定システム(100)は、嵌合音と暗騒音とを含む音を取得して音データを生成する音取得装置(3)と、嵌学習済みモデルを用いて上記音データから嵌合音の成分を分離して嵌合音データを生成する分離装置(4)と、該嵌合音データを用いて嵌合の正否を判定する判定装置(5)と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、製品の製造工程で発生する音に基づく判定を行う判定システム等に関する。
従来から、音を利用して異常を検知する技術が知られている。例えば、下記の特許文献1には、構造物を叩いた際に発生した打音データに基づいて、当該構造物に異常があるか否かを判定するシステムが開示されている。
特開2018−13348号公報(2018年1月25日公開)
上記特許文献1の技術では、正常な打音データと異常な打音データとの差異が小さい場合に判定精度が低下してしまうため、当該技術の適用範囲は限られたものとなってしまう。例えば、ある製品の製造工程では、作業者がハーネスを接続する際にハーネスの嵌合音を聴き、その音が小さかった場合に接続が正常に行われていないと判断している。このような嵌合音は、音の大小以外の点において、正常なものと異常なものとの差異が小さいため、上記特許文献1の技術を用いても、接続が正常に行われたか否かを高精度に判定することは難しい。
また、製品の製造工程において、上記の嵌合音のような、所定の判定事項の判定基準となる音を検出しようとした場合、集音した音に含まれる暗騒音(環境音ともいう)が判定の妨げとなることもある。
本発明の一態様は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、製造工程における音に基づく判定を高精度に行うことが可能な判定システム等を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る判定システムは、製品の製造工程で発生する所定の音と暗騒音とを含む音を取得して音データを生成する音取得装置と、上記所定の音を含む音データから生成された教師データによる機械学習で構築された学習済みモデルを用いて、上記音取得装置が生成した音データから上記所定の音の成分を分離して所定音データを生成する分離装置と、上記所定音データを用いて上記製造工程に関する所定の判定事項を判定する判定装置と、を含む。
また、本発明の一態様に係る分離装置は、上記の課題を解決するために、製品の製造工程で発生する所定の音と暗騒音とを含む音から生成された音データを取得する音データ取得部と、上記所定の音を含む音データから生成された教師データによる機械学習で構築された学習済みモデルを用いて、上記音データ取得部が取得した音データから上記所定の音の成分を分離して所定音データを生成する分離部と、を備えている。
また、本発明の一態様に係る判定方法は、上記の課題を解決するために、1または複数の装置によって実行される判定方法であって、製品の製造工程で発生する所定の音と暗騒音とを含む音を取得して音データを生成する音データ生成ステップと、上記所定の音を含む音データから生成された教師データによる機械学習で構築された学習済みモデルを用いて、上記音データ生成ステップで生成した音データから上記所定の音の成分を分離して所定音データを生成する分離ステップと、上記所定音データを用いて上記製造工程に関する所定の判定事項を判定する判定ステップと、を含む。
本発明の一態様によれば、製造工程における音に基づく判定を高精度に行うことが可能になるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る判定システムの概要を示すブロック図である。 上記判定システムの判定の対象となる製造工程の例を示す図である。 嵌合音データの生成方法の一例を示す図である。 上記判定システムで実行される判定方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る分離装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態3に係る判定システムの構成例と、該判定システムで実行される判定方法の例とを示す図である。
〔実施形態1〕
〔判定システムの概要〕
本実施形態に係る判定システム100の概要を図1および図2に基づいて説明する。判定システム100は、製品の製造工程において音に基づく判定を行うシステムである。図1は、判定システム100の概要を示すブロック図である。図2は、判定システム100の判定の対象となる製造工程の例を示す図である。
図2に示す製造工程では、製造ラインL上を同図の白抜き矢印の方向に、コネクタA2が未接続の状態のシートA1が順次搬送される。シートA1は例えば車両用のシート(座席)である。作業者は、自身の付近まで搬送されたシートA1のコネクタA2を手作業で接続する。コネクタA2が接続された状態のシートA1は、製造ラインLに沿って次工程に搬送される。
コネクタA2は、電線相互を接続するための電気部品である。この電線は、ハーネスのように複数の電線やケーブルを束ねたものであってもよい。コネクタA2が正しく接続されたときには、嵌合音が発生するようになっているため、作業者は、嵌合音からコネクタA2が正しく接続されたか否かを認識することができる。ただし、コネクタA2が接続されてはいるが、完全には接続されていない半嵌合の状態となったときには、嵌合音は発生しない。しかし、嵌合音が発生していない場合にも、周囲の騒音等の影響により、正しく接続されたと作業者が誤認して、コネクタA2が半嵌合の状態のシートA1を通過させてしまうこともある。そして、コネクタA2が正しく接続されなかった場合には、シートA1が通電不良という問題を抱えた状態で製品として出荷されるおそれもある。
判定システム100によれば、シートA1のコネクタA2の嵌合音に基づいて、コネクタA2の嵌合が正しく行われたか否かを判定することができる。よって、判定システム100により、上述の問題を発生させないか、あるいは少なくとも当該問題が発生する確率を低下させることができる。
図1に示すように、判定システム100には、システム制御装置1、記憶装置2、音取得装置3、分離装置4、判定装置5、出力装置6、撮像装置7、および読取装置8が含まれている。
システム制御装置1は、判定システム100に含まれる各装置の動作を制御する装置である。具体的には、システム制御装置1は、記憶装置2に各種データを記憶させる。また、システム制御装置1は、音取得装置3に音の取得開始と終了を指示する。さらに、システム制御装置1は、分離装置4に分離処理の実行を指示する。
記憶装置2は、判定システム100で生成された各種情報を記憶する装置である。例えば、図1の例では、入力音データと嵌合音データと暗騒音データとが製品情報と対応付けられて記憶装置2に記憶されている。これらの音データについては以下説明する。製品情報は、判定の対象となる製品に関する情報であり、例えばシートA1の識別情報と、該製品の製造ラインLの識別情報とを含んでいてもよい。
音取得装置3は、上記製造工程で発生する音を取得して、分離装置4に入力する入力音データを生成する装置である。音取得装置3は、典型的にはマイクロフォンである。音取得装置3は、生成した入力音データを分離装置4に送信する。入力音データの送信は、図示しない送信装置を音取得装置3に有線または無線で接続し、該送信装置を介して行ってもよいし、音取得装置3に通信部を設け、該通信部を介して行ってもよい。音取得装置3が取得する音には、嵌合音が含まれる他、暗騒音も含まれる。
ここで、作業者の作業によって発生する嵌合音のような音を用いて判定を行う場合、音が発生する位置(作業者が作業している位置)と、音取得装置との距離や位置関係が変動すると、音量や音質等が安定した音を取得することが困難になる。また、それに伴って判定システム100の判定精度が低下するおそれがある。
このため、嵌合音を用いて判定を行う場合、音取得装置3は、図2の例のように、作業者が作業中に装着する装置とすることが好ましい。これにより、音が発生する位置と、音取得装置との距離や位置関係が大きく変動することを防ぐことができるので、音量や音質等が安定した音を取得することができ、判定精度も維持することができる。図2の例では、作業者の袖口に音取得装置3を装着しており、これは作業者の手元で発生する嵌合音の取得には最適な装着位置である。無論、音取得装置3の装着位置は、嵌合音を取得できるような位置であればよく、袖口に限られない。
分離装置4は、音取得装置3が生成した入力音データから嵌合音の成分を分離して嵌合音データを生成する装置である。詳細は後述するが、嵌合音データの生成には、嵌合音を含む音データから生成された教師データによる機械学習で構築された学習済みモデルを用いる。
判定装置5は、分離装置4が生成した嵌合音データを用いて、コネクタの嵌合が正しく行われたか否かを判定する装置である。例えば、コネクタA2が完全に嵌合したときと、半嵌合となったときとで、発生する音の大きさが異なっている場合、判定装置5は、分離装置4が生成した嵌合音データから特定される嵌合音の大きさに基づいて嵌合が正しく行われたか否かを判定してもよい。例えば、判定装置5は、嵌合音の大きさが閾値以上である場合に嵌合が正しく行われたと判定し、閾値未満である場合に嵌合が正しく行われなかったと判定してもよい。判定装置5による判定結果は、出力装置6によって出力される。
出力装置6は、判定結果を出力できるものであればよく、例えば判定結果を示す画像を表示する表示装置であってもよい。図2には、出力装置6が判定装置5と一体に構成された表示装置である例を示している。この場合、出力装置6は、嵌合が正しく行われたと判定された場合には、そのことを示す文字や記号(例えば「OK」等)を表示し、嵌合が正しく行われなかったと判定された場合には、そのことを示す文字や記号(例えば「NG」等)を表示してもよい。また、出力装置6は、判定結果を示す音声を出力する音声出力装置であってもよいし、判定結果を点灯状態で示す発光装置等であってもよい。
撮像装置7は、画像を撮像する装置である。図2に示すように、撮像装置7は、コネクタの嵌合作業を行う作業者に向けて設置される。これにより、撮像装置7は、嵌合作業を行う作業者が写った動画像を撮像することができる。詳細は後述するが、この動画像はシステム制御装置1に入力され、システム制御装置1はこの動画像に基づいて音取得装置3に音の取得を開始させるタイミングを決定する。
読取装置8は、判定の対象となる製品の製品情報を取得する装置である。例えば、製品情報がシートA1に取り付けられた二次元コードや三次元コードとして記録されている場合、読取装置8は、当該コードの読み取り装置であってもよい。読取装置8は、取得した製品情報をシステム制御装置1に送信する。
以上のように、判定システム100は、嵌合音と暗騒音とを含む音を取得して入力音データを生成する音取得装置3と、嵌合音を含む音データから生成された教師データによる機械学習で構築された学習済みモデルを用いて、音取得装置3が生成した入力音データから嵌合音の成分を分離して所定音データを生成する分離装置4と、嵌合音データを用いてコネクタA2の嵌合が正しく行われたか否かを判定する判定装置5と、を含む。この構成によれば、入力音データから嵌合音の成分を分離して生成した嵌合音データを用いて判定を行うので、暗騒音の影響を軽減して高精度な判定を行うことが可能になる。
〔嵌合音データの生成方法〕
分離装置4による嵌合音データの生成方法について図3に基づいて説明する。図3は、嵌合音データの生成方法の一例を示す図である。上述のように、シートA1の製造工程においては、作業者がコネクタA2を接続する際に嵌合音が発生し、この嵌合音と暗騒音とを含む音が音取得装置3によって取得される。そして、音取得装置3は、取得した音を変換して入力音データを生成し、分離装置4に送信する。
入力音データを受信した分離装置4は、まず、受信した入力音データを周波数データに変換してスペクトログラムを生成する。周波数データへの変換には、フーリエ変換を用いればよい。
次に、分離装置4は、生成したスペクトログラムを学習済みモデルに入力して、嵌合音のスペクトログラムを出力させる。この学習済みモデルは、嵌合音を含む音データから嵌合音データを分離できるように機械学習することにより構築されたものである。
上記学習済みモデルは、教師あり学習で構築することが好ましい。この場合、教師データとして、嵌合音を含む音データから生成されたスペクトログラムを用いてもよい。そして、このスペクトログラムに含まれる嵌合音の成分に対してラベル付けを行っておく。このような教師データを多数用いて機械学習を行うことにより、嵌合音のスペクトログラムと暗騒音のスペクトログラムが含まれたスペクトログラムから、嵌合音のスペクトログラムを分離する学習済みモデルを構築することができる。
なお、教師データとして用いるスペクトログラムには、嵌合音の成分の他、暗騒音の成分が含まれていてもよい。このようなスペクトログラムは、例えば実際の製造工程で集音した音から生成することができる。
最後に、分離装置4は、学習済みモデルから出力された嵌合音のスペクトログラムを周波数データではなく音データである嵌合音データに変換し、これにより嵌合音データの生成は終了となる。嵌合音データへの変換には、逆フーリエ変換を用いればよい。また、分離装置4は、入力音データから生成したスペクトログラムから、嵌合音のスペクトログラムの成分を除いて、暗騒音のスペクトログラムを生成すると共に、暗騒音のスペクトログラムから暗騒音データを生成してもよい。なお、スペクトログラムに基づいて嵌合の正否を判定する判定装置を用いる場合、分離装置4は、学習済みモデルから出力された嵌合音のスペクトログラムを、嵌合音データとして出力すればよい。
上述のようにして生成した嵌合音データから音を再生した場合、その音は入力音データに含まれる嵌合音の大きさに比例した大きさの音となる。よって、判定装置5は、分離装置4が生成した嵌合音データを用いて、正しく嵌合されたか半嵌合であるかを判定することができる。
以上のように、分離装置4は、音取得装置3が生成した入力音データから周波数データであるスペクトログラムを生成し、該スペクトログラムを学習済みモデルに入力して嵌合音のスペクトログラムを出力させる。そして、分離装置4は、嵌合音のスペクトログラムを音データに復元して嵌合音データを生成する。
上記の構成によれば、嵌合音をその周波数データの特徴点に基づいて分離することができる。また、上記の構成によれば、周波数データを音データに復元して嵌合音データを生成するので、判定装置5は音データ(周波数データではないデータ)を用いて判定を行うことができる。この構成は、判定装置5のような音の大きさに基づいて判定する装置を用いて判定を行う判定システムに好適である。
〔処理の流れ〕
判定システム100において実行される処理、すなわち判定方法について図4に基づいて説明する。図4は、判定システム100で実行される判定方法の一例を示すフローチャートである。なお、図4では、記憶装置2、出力装置6、撮像装置7、および読取装置8の処理については記載を省略している。
≪システム制御装置が実行する処理≫
S1では、システム制御装置1が、音取得装置3に集音を開始させるか否かを判定する。例えば、システム制御装置1は、撮像装置7が撮像した動画像を解析して、該動画像に写る作業者の目線の方向を判定し、その方向が所定の方向(例えばコネクタA2の方向)に向いたときに、音取得装置3に集音を開始させると判定してもよい。また、例えば、システム制御装置1は、上記動画像を解析して、該動画像に写る作業者の手を検出し、作業者の手が所定の動き(例えばコネクタA2を掴む動き)をしたときに、音取得装置3に集音を開始させると判定してもよい。この他にも、例えば作業者の姿勢や体の向き(シートA1の方を向く、コネクタA2に向かって体を前傾させる等)から音取得装置3に集音を開始させるタイミングを決定してもよい。S1の処理は、集音を開始させる(S1でYES)と判定されるまで継続して行われ、S1でYESと判定されると処理はS2に進む。
S2では、システム制御装置1は、音取得装置3に指示して集音を開始させる。このように、システム制御装置1は、嵌合音が発生する作業が開始される際に、音取得装置3に音の取得を開始させることが好ましい。これは、嵌合音が発生する作業が開始される際に音の取得を開始させることにより、音取得装置3が取得する音に占める無駄な音(嵌合音が含まれ得ない音)の割合を低く抑えて、嵌合音を効率的に分離することが可能になるためである。
そして、S3では、システム制御装置1は、音取得装置3に指示して集音を終了させる。S3の処理は、例えば、S2で集音を開始させた後、所定時間が経過したことを契機として実行してもよい。上記所定時間は、分離装置4が使用する学習済みモデルの構築に用いた教師データの元になる音データの時間と合せておく。例えば、3秒間の音データから生成したスペクトログラムを教師データとして構築した学習済みモデルが使用される場合、上記所定時間も3秒とする。
なお、判定結果を早期に出力するという観点からは、上記所定時間は、作業者によるコネクタA2の嵌合が行われるときには音取得装置3による集音が継続しているという条件を満たした上で、できるだけ短い時間であることが好ましい。例えば、作業者がコネクタA2を見た後、そのコネクタA2の接続を完了するまでの時間が数秒程度であれば、上記所定時間を数秒から十数秒程度に設定してもよい。この場合、この所定時間に応じた学習済みモデルを使用すればよい。
S4では、システム制御装置1は、分離装置4に指示して嵌合音データの分離を実行させる。これにより、システム制御装置1の処理は終了する。なお、図示していないが、システム制御装置1は、読取装置8から製品情報を取得してもよい。そして、システム制御装置1は、嵌合音データの分離が終了した後、分離装置4から嵌合音データと暗騒音データ、および入力音データを取得し、それらの音データと製品情報とを対応付けて記憶装置2に記憶させてもよい。
≪音取得装置が実行する処理≫
S11では、音取得装置3は、S2のシステム制御装置1からの指示に従って、音取得装置3の周囲の音の取得と、入力音データの生成とを開始する。続くS12では、音取得装置3は、S3のシステム制御装置1からの指示に従って、音取得装置3の周囲の音の取得と、入力音データの生成とを終了する。そして、音取得装置3は、S11〜S12の処理で生成した入力音データを分離装置4に送信する。
≪分離装置が実行する処理≫
S21では、分離装置4は、S13で音取得装置3が送信した入力音データを受信する。続くS22では、分離装置4は、S4で送信されたシステム制御装置1からの指示に従い、S21で受信した入力音データから嵌合音データを分離する。嵌合音データを分離する方法は、図3に基づいて説明したとおりである。そして、S23では、分離装置4は、S22で分離した嵌合音データを判定装置5に送信する。なお、図示していないが、分離装置4は、嵌合音データをシステム制御装置1に送信して、記憶装置2に記憶させてもよい。入力音データと暗騒音データも同様である。
≪判定装置が実行する処理≫
S31では、判定装置5は、S23で分離装置4が送信した嵌合音データを受信する。続くS32では、判定装置5は、S31で受信した嵌合音データを用いて嵌合が正しく行われたか否かを判定する。そして、S33では、判定装置5は、S32の判定結果を出力装置6に出力させる。
なお、嵌合が正しく行われなかった製品が次の工程に搬送されないようにするため、判定装置5は、判定結果を直ちに出力させることが好ましい。なお、判定装置5は、嵌合が正しく行われなかったと判定した場合にのみ、判定結果を出力させてもよい。この場合、出力装置6は、警告音を発するブザーや、警告灯等としてもよい。
また、判定装置5は、嵌合が正しく行われなかったと判定した場合に、製品の搬送装置を制御して搬送を停止させ、嵌合が正しく行われなかった製品が次の工程に搬送されないようにしてもよい。搬送ラインL上の何れの位置で製品を停止させるかは任意であるが、作業性を考慮して、予め定められた位置で停止させてもよい。さらに、この場合、判定システム100は、作業者による再度の嵌合作業についても、嵌合が正しく行われたか否かを判定してもよい。そして、判定装置5は、嵌合が正しく行われたと判定した場合に、製品の搬送を再開させてもよい。
≪まとめ≫
以上のように、図4の判定方法は、嵌合音と暗騒音とを含む音を取得して音データを生成する音データ生成ステップ(S11〜S12)と、音データ生成ステップで生成した音データから嵌合音の成分を分離して嵌合音データを生成する分離ステップ(S22)と、嵌合音データを用いて嵌合の正否を判定する判定ステップ(S32)と、を含む。
よって、嵌合音に基づく判定を高精度に行うことができる。なお、上記の例では、各ステップの実行主体がそれぞれ別の装置であるが、1つの装置によって上記各ステップのうち2以上のステップを実行する構成としてもよい。例えば、後述の実施形態2の分離装置4Aを用いる場合、音データ生成ステップは、本実施形態と同様に音取得装置3が実行するが、上記分離ステップと上記判定ステップは分離装置4Aが実行することになる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図5は、本実施形態に係る分離装置4Aの要部構成の一例を示すブロック図である。分離装置4Aは、実施形態1の判定システム100における、システム制御装置1、記憶装置2、分離装置4、判定装置5、および出力装置6の機能を備えた装置である。よって、分離装置4Aを用いる場合、例えば、分離装置4A、音取得装置3、撮像装置7、および読取装置8という4台の装置で判定システムを構築することもできる。このように、判定システム100の機能は、様々な装置構成によって実現することができる。
図5に示すように、分離装置4Aは、分離装置4Aの各部を統括して制御する制御部41、分離装置4Aが使用する各種データを記憶する記憶部42、分離装置4Aが他の装置と通信するための通信部43、および画像を表示する表示部44を備えている。また、制御部41には、開始判定部411、音データ取得部412、分離部413、嵌合正否判定部414、および判定結果通知制御部415が含まれている。また、分離部413には、スペクトログラム生成部413A、スペクトル分離部413B、および音データ変換部413Cが含まれている。そして、記憶部42には入力音データ421、暗騒音データ422、および嵌合音データ423が記憶されている。
開始判定部411は、音取得装置3に音の取得を開始させるか否かを判定する。例えば、開始判定部411は、実施形態1のシステム制御装置1と同様に、撮像装置7が撮像した動画像を解析して、該動画像に写る作業者の目線の方向を判定し、その方向が所定の方向に向いたときに、音取得装置3に集音を開始させると判定してもよい。
音データ取得部412は、嵌合音と暗騒音とを含む音から生成された入力音データを取得する。具体的には、音データ取得部412は、開始判定部411が音の取得を開始させると判定したときに、音取得装置3に指示して音の取得を開始させる。また、音データ取得部412は、音の取得を開始させた後、所定時間が経過したときに、音取得装置3に指示して音の取得を終了させる。そして、音データ取得部412は、上記指示に応じて取得された音データを音取得装置3から取得し、入力音データ421として記憶部42に記憶する。
開始判定部411と音データ取得部412が有する各機能は、実施形態1のシステム制御装置1が有する機能と同様である。よって、実施形態1のシステム制御装置1は、システム制御装置1に開始判定部411および音データ取得部412を含む制御部(例えばプロセッサ)を設けることによって実現することもできる。
分離部413は、入力音データから嵌合音の成分を分離して嵌合音データを生成する。以下説明するように、この機能は、スペクトログラム生成部413A、スペクトル分離部413B、および音データ変換部413Cにより実現される。
スペクトログラム生成部413Aは、音データ取得部412が取得した入力音データを周波数データに変換してスペクトログラムを生成する。また、スペクトル分離部413Bは、スペクトログラム生成部413Aが生成したスペクトログラムを学習済みモデルに入力して、嵌合音のスペクトログラムを出力させる。なお、この学習済みモデルは実施形態1で説明したものと同様である。そして、音データ変換部413Cは、学習済みモデルから出力された嵌合音のスペクトログラムを嵌合音データに変換し、嵌合音データ423として記憶部42に記憶する。
なお、スペクトル分離部413Bは、スペクトログラム生成部413Aが生成したスペクトログラムから、嵌合音のスペクトログラムの成分を除いて、暗騒音のスペクトログラムを生成してもよい。この場合、音データ変換部413Cは、暗騒音のスペクトログラムから暗騒音データを生成し、暗騒音データ422として記憶部42に記憶してもよい。
分離部413に含まれる各部の機能は、実施形態1の分離装置4が有する機能と同様である。よって、実施形態1の分離装置4は、分離装置4にスペクトログラム生成部413A、スペクトル分離部413B、および音データ変換部413Cを含む制御部(例えばプロセッサ)を設けることによって実現することもできる。
嵌合正否判定部414は、音データ変換部413Cが生成する嵌合音データを用いて、嵌合が正しく行われたか否かを判定する。そして、判定結果通知制御部415は、嵌合正否判定部414の判定結果を表示部44に表示させる。これらの各機能は、実施形態1の判定装置5が有する機能と同様である。よって、実施形態1の判定装置5は、判定装置5に嵌合正否判定部414および判定結果通知制御部415を含む制御部(例えばプロセッサ)を設けることによって実現することもできる。
以上のように、分離装置4Aは、嵌合音と暗騒音とを含む音から生成された入力音データを取得する音データ取得部412と、学習済みモデルを用いて上記入力音データから嵌合音の成分を分離して嵌合音データを生成する分離部413と、を備えている。
分離装置4Aによれば、嵌合正否判定部414に、嵌合音に基づく判定を高精度に行わせることができる。なお、実施形態1と同様に、判定装置5を用いて判定を行ってもよく、この場合、分離装置4Aは、音データ変換部413Cが生成する嵌合音データを判定装置5に送信する。これにより、分離装置4Aは、実施形態1の分離装置と同様に、嵌合音に基づく判定を判定装置5に高精度に行わせることができる。
また、実施形態1の分離装置4も、嵌合音と暗騒音とを含む音から生成された入力音データを取得し、学習済みモデルを用いて上記入力音データから嵌合音の成分を分離して嵌合音データを生成する。よって、実施形態1の分離装置4も、音データ取得部412と分離部413を備えているといえる。したがって、分離装置4によっても分離装置4Aと同様の効果を得ることができる。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、図6に基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図6は、本実施形態に係る判定システム100の構成例と、該判定システム100で実行される判定方法の例とを示す図である。図示のように、本実施形態の判定システム100は、実施形態1の判定システム100(図1参照)と比べて、判定装置5と出力装置6を含まない点、および分離装置4が分離装置4Bに変わっている点で相違している。
分離装置4Bは、実施形態1の分離装置4の機能に加えて、判定装置5と出力装置6の機能を備えた装置である。図示していないが、分離装置4Bは、分離装置4Aと同様に制御部を備え、この制御部には図5に示す音データ取得部412、分離部413、嵌合正否判定部414、および判定結果通知制御部415が含まれている。また、図示していないが、分離装置4Bは、図5の分離装置4Aと同様に、記憶部42、通信部43、および表示部44を備えている。
〔処理の流れ〕
実施形態3の判定システム100において実行される処理について説明する。なお、システム制御装置1および音取得装置3が実行する処理、並びにS21〜S22の処理は図4に基づいて説明した処理と同様であるから、ここでは説明を繰り返さない。
S23’(判定ステップ)では、分離装置4Bの嵌合正否判定部414が、S22で分離部413が入力音データから分離した嵌合音データを用いて、嵌合が正しく行われたか否かを判定する。そして、S24’では、判定結果通知制御部415は、S23’の判定結果を表示部44に出力させる。なお、判定結果通知制御部415は、S23’の判定結果と共に、S21で音データ取得部412が取得した入力音データおよびS22で分離された嵌合音データをシステム制御装置1に送信して、記憶装置2に記憶させてもよい。
〔変形例〕
判定システム100は、製品の製造工程で発生する音に基づいて判定を行うものであればよく、判定基準となる音は嵌合音に限られない。また、判定システム100の判定事項も任意である。例えば、シートA1が、電動のパワーシートである場合、判定システム100は、その作動音に基づいてシートA1に異常がないか判定してもよい。また、この場合、判定システム100は、シートフレーム駆動用のモータの作動音に基づいてモータの異常の有無を判定してもよい。
無論、対象となる製品は、車両用のシートやその部品に限られず、その製造工程で発生する音に基づく判定を行うことに技術的な意義のある製品であればよい。例えば、判定システム100は、製品の製造設備から発生する音に基づいて、製造設備の異常の有無を判定してもよい。このように、判定システム100は、製造設備の保全にも利用することができる。なお、製品の製造設備から発生する音は、製造時に発生するものであってもよいし、例えば製造設備のメンテナンス時などの非製造時に発生する(あるいは人為的に発生させる)ものであってもよい。
判定基準となる音を変更する場合、分離装置4、4A、または4Bが使用する学習済みモデルを、判定基準となる音に応じたものとしておけばよい。これにより、判定基準となる音と暗騒音とを含む入力音データから、判定基準となる音の成分を音データとして分離することができるので、暗騒音の影響を抑えて高精度な判定を行うことができる。
また、上記実施形態では、撮像装置7によって撮像した作業者の画像に基づいて音取得装置3に音の取得を開始させるタイミングを決定する例を説明したが、音の取得を開始させるタイミングの決定方法はこの例に限られない。例えば、コネクタA2を嵌合させる直前に特定の音(例えばコネクタA2の接触音や接合音)が発生する場合、その音の検出を契機として、嵌合音を含む入力音データの生成を開始させてもよい。また、例えば、嵌合作業の開始時に、作業者に発声してもらうようにすれば、その発声の検出を契機として、嵌合音を含む入力音データの生成を開始させることもできる。この他にも、例えば、製造ラインLの所定位置に、次にコネクタA2を接続する作業の対象となるシートA1が到達したことを検出し、その検出を契機として、嵌合音を含む入力音データの生成を開始させることもできる。
また、分離装置4、4A、および4Bは、コネクタの嵌合音の周波数成分を通過させ、暗騒音の周波数成分は通過させない周波数マスクを生成し、この周波数マスクを用いて入力音データから嵌合音の成分を分離することにより、嵌合音データを生成してもよい。この場合、分離装置4、4A、および4Bは、コネクタの嵌合音と暗騒音を含むスペクトログラムを、機械学習によって予め構築された学習済みモデルに入力する。これにより、当該学習済みモデルに、コネクタの嵌合音の周波数成分を通過させ、暗騒音の周波数成分は通過させない周波数マスクを出力させる。
そして、分離装置4、4A、および4Bは、上記スペクトログラムを上記周波数マスクに通し、コネクタの嵌合音の周波数成分を含み、暗騒音の周波数成分が除去されたスペクトログラムを得る。この後は、上述の実施形態と同様に、スペクトログラムを嵌合音データに変換すればよい。
なお、上記学習済みモデルは、教師データを用いた教師あり学習で構築しておけばよい。具体的には、上記教師データは、コネクタの嵌合音を含むスペクトログラムを入力データとし、コネクタの嵌合音の周波数成分を通過させ、暗騒音の周波数成分は通過させない周波数マスクを出力データ(正解データ)とした教師データとすればよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
判定システム100に含まれる各装置(特にシステム制御装置1、分離装置4、および判定装置5)の各機能、および分離装置4A、4Bの制御ブロック(特に制御部41に含まれる各部)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、システム制御装置1、分離装置4、分離装置4A、4B、および判定装置5は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 システム制御装置
3 音取得装置
4、4A、4B 分離装置
5 判定装置
100 判定システム
412 音データ取得部
413 分離部

Claims (7)

  1. 製品の製造工程で発生する所定の音と暗騒音とを含む音を取得して音データを生成する音取得装置と、
    上記所定の音を含む音データから生成された教師データによる機械学習で構築された学習済みモデルを用いて、上記音取得装置が生成した音データから上記所定の音の成分を分離して所定音データを生成する分離装置と、
    上記所定音データを用いて上記製造工程に関する所定の判定事項を判定する判定装置と、を含むことを特徴とする判定システム。
  2. 上記音取得装置は、上記製造工程の作業者が作業中に装着する装置であり、
    上記所定の音は、上記作業者の作業によって発生する音であることを特徴とする請求項1に記載の判定システム。
  3. 上記製造工程にて上記所定の音が発生する作業が開始される際に、上記音取得装置に音の取得を開始させるシステム制御装置をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の判定システム。
  4. 上記分離装置は、上記音取得装置が生成した音データから周波数データを生成し、該周波数データを上記学習済みモデルに入力して上記所定の音の周波数データを出力させ、該周波数データを音データに復元して上記所定音データを生成することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の判定システム。
  5. 製品の製造工程で発生する所定の音と暗騒音とを含む音から生成された音データを取得する音データ取得部と、
    上記所定の音を含む音データから生成された教師データによる機械学習で構築された学習済みモデルを用いて、上記音データ取得部が取得した音データから上記所定の音の成分を分離して所定音データを生成する分離部と、を備えていることを特徴とする分離装置。
  6. 請求項5に記載の分離装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、上記音データ取得部および上記分離部としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  7. 1または複数の装置によって実行される判定方法であって、
    製品の製造工程で発生する所定の音と暗騒音とを含む音を取得して音データを生成する音データ生成ステップと、
    上記所定の音を含む音データから生成された教師データによる機械学習で構築された学習済みモデルを用いて、上記音データ生成ステップで生成した音データから上記所定の音の成分を分離して所定音データを生成する分離ステップと、
    上記所定音データを用いて上記製造工程に関する所定の判定事項を判定する判定ステップと、を含むことを特徴とする判定方法。
JP2020072503A 2019-04-22 2020-04-14 判定システム、分離装置、判定方法、およびプログラム Pending JP2020177021A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2020/016643 WO2020218129A1 (ja) 2019-04-22 2020-04-16 判定システム、分離装置、判定方法、およびプログラム

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019080943 2019-04-22
JP2019080943 2019-04-22

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020177021A true JP2020177021A (ja) 2020-10-29

Family

ID=72935562

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020072503A Pending JP2020177021A (ja) 2019-04-22 2020-04-14 判定システム、分離装置、判定方法、およびプログラム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2020177021A (ja)
WO (1) WO2020218129A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7457908B2 (ja) 2021-01-20 2024-03-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 嵌合検知方法、嵌合検知装置及び嵌合検知システム

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10235490A (ja) * 1996-12-24 1998-09-08 Kawasaki Steel Corp 電気溶接機の溶接状態の評価方法および装置
JPH11241945A (ja) * 1998-02-25 1999-09-07 Mitsubishi Electric Corp 異音検査装置
JP2953740B2 (ja) * 1990-04-17 1999-09-27 ザ ウィタカー コーポレーション コネクタの嵌合確認方法および装置
JP2004273195A (ja) * 2003-03-06 2004-09-30 Toyota Motor Corp 嵌合保証システム、作業位置指示システム、嵌合保証方法及び作業位置指示方法
JP2016536773A (ja) * 2013-10-07 2016-11-24 タイコ・エレクトロニクス・コーポレイションTyco Electronics Corporation コネクタ嵌合保証システム及び方法
JP2017188370A (ja) * 2016-04-08 2017-10-12 住友電気工業株式会社 組み立て良否判定装置、組み立て良否判定方法および組み立て良否判定プログラム
JP2018013348A (ja) * 2016-07-19 2018-01-25 日本電信電話株式会社 打音検査システムおよび打音検査方法
JP2018506157A (ja) * 2015-02-23 2018-03-01 ティーイー・コネクティビティ・コーポレイションTE Connectivity Corporation 嵌合保証システムおよび方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2953740B2 (ja) * 1990-04-17 1999-09-27 ザ ウィタカー コーポレーション コネクタの嵌合確認方法および装置
JPH10235490A (ja) * 1996-12-24 1998-09-08 Kawasaki Steel Corp 電気溶接機の溶接状態の評価方法および装置
JPH11241945A (ja) * 1998-02-25 1999-09-07 Mitsubishi Electric Corp 異音検査装置
JP2004273195A (ja) * 2003-03-06 2004-09-30 Toyota Motor Corp 嵌合保証システム、作業位置指示システム、嵌合保証方法及び作業位置指示方法
JP2016536773A (ja) * 2013-10-07 2016-11-24 タイコ・エレクトロニクス・コーポレイションTyco Electronics Corporation コネクタ嵌合保証システム及び方法
JP2018506157A (ja) * 2015-02-23 2018-03-01 ティーイー・コネクティビティ・コーポレイションTE Connectivity Corporation 嵌合保証システムおよび方法
JP2017188370A (ja) * 2016-04-08 2017-10-12 住友電気工業株式会社 組み立て良否判定装置、組み立て良否判定方法および組み立て良否判定プログラム
JP2018013348A (ja) * 2016-07-19 2018-01-25 日本電信電話株式会社 打音検査システムおよび打音検査方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7457908B2 (ja) 2021-01-20 2024-03-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 嵌合検知方法、嵌合検知装置及び嵌合検知システム

Also Published As

Publication number Publication date
WO2020218129A1 (ja) 2020-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11153733B2 (en) Information providing system and information providing method
US9392431B2 (en) Automatic vehicle crash detection using onboard devices
US20180276569A1 (en) Learning model construction device, abnormality detection device, abnormality detection system and server
EP3584779B1 (en) Alert fault detection system and method
US10715941B2 (en) Mobile and autonomous audio sensing and analytics system and method
CN110209281B (zh) 对运动信号进行处理的方法、电子设备和介质
CN105263757A (zh) 用于在使用可与车辆耦合的移动终端设备的情况下识别车辆和对象之间的碰撞的方法和设备
CN113748389B (zh) 用于监控工业过程步骤的方法和设备
CN110473533B (zh) 语音对话系统、语音对话方法以及程序
WO2020218129A1 (ja) 判定システム、分離装置、判定方法、およびプログラム
US9812153B2 (en) Image and audio reproduction device and method
CN110678821B (zh) 处理装置、处理方法和程序
US20240046443A1 (en) Analysis apparatus, analysis system, analysis program, and analysis method
US20120243696A1 (en) Supervisory Method and Apparatus for Audio Input Path
JP2015025730A (ja) ステレオカメラ装置、移動体制御システム及び移動体、並びにプログラム
US20180126561A1 (en) Generation device, control method, robot device, call system, and computer-readable recording medium
US20210019242A1 (en) Method, A Diagnosing System And A Computer Program Product For Diagnosing A Fieldbus Type Network
JP2020047071A (ja) 判定装置および判定方法
US11763561B2 (en) Information processing apparatus, information processing method, and program
JP2019086895A (ja) ドライブレコーダシステムおよびそれに用いられる車両、情報収集装置、ならびに方法
CN116522283A (zh) 基于振动和视频数据的融合诊断方法、装置、设备及介质
CN114020157B (zh) 验车的方法、装置、车辆及存储介质
CN112908324B (zh) 数据处理方法、装置、设备及系统
JP6249874B2 (ja) 無線通信装置
CN108667683B (zh) 用于监视与广播和/或串流相关的数据的方法和设备

Legal Events

Date Code Title Description
AA64 Notification of invalidation of claim of internal priority (with term)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A241764

Effective date: 20200707

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200805

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231114

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240326

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240917