JP7456824B2 - リンク機構、及びリンクユニット - Google Patents

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Description

本発明は、リンク機構の関節部分において、非接触電力伝送を行うリンク機構等に関する。
様々な工作作業において、省力化のためにロボットアームを使用することが多くなっている。ロボットアームはモータやセンサを内蔵しているため、モータに電力を供給するための配線、モータを制御するための配線、センサからの情報を伝送するための配線などが用いられており、配線が極めて多い。また、ロボットアームには可動する部分があるため、度重なる屈曲による断線事故や、線噛みによる断線事故が多くなる。
また、配線は実装スペースを圧迫すると共に、可動範囲を限定する要因にもなる。さらに、ロボットアームを製造する際に、配線ミスが発生する可能性もある。このように、ロボットアームの設計、製造、保守の面で、配線は様々なトラブルの原因になりうる。このようなトラブルを解消するため、ロボットアームなどの可動部分を含むリンク機構において、配線を無線化することが求められている。
例えば、特許文献1では、一対のコイルを介してロボットアームの関節部分において、無線で電力伝送を行っている。そのような電力伝送を行うことによって、配線を減らすことができる。
特開2019-176692号公報
しかしながら、特許文献1に記載された非接触電力伝送においては、送電側のユニットと受電側のユニットとは完全に離れたものとなっており、その結果として、非接触電力伝送の効率がそれほど高くないという問題があった。
一般的に言えば、複数のリンクが関節によって連結されたリンク機構における関節部分での非接触電力伝送において、送電効率を向上させたいという要望があった。
本発明は、上記事情に応じてなされたものであり、複数のリンクが関節によって連結されたリンク機構における関節部分での非接触電力伝送の効率を向上させることができるリンク機構等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様によるリンク機構は、関節によって連結された第1のリンク及び第2のリンクを備えたリンク機構であって、第1のリンクは、第2のリンクとの連結箇所に設けられた、非接触電力伝送で用いられる送電コイルを有し、第2のリンクは、送電コイルと対面するように設けられた、非接触電力伝送で用いられる受電コイルを有し、送電コイル及び受電コイルの中心には関節の回転軸である磁性体の軸部材が設けられている、ものである。
このような構成により、関節部分における電力伝送用の配線をなくすことができる。そのため、度重なる屈曲による断線事故や、歯噛みによる断線事故が起こらないようにすることができる。また、関節部分での配線がなくなることによって、可動範囲が限定されないことにもなる。例えば、関節において、一方向に任意の回数だけ回転することも可能になる。また、送電コイル及び受電コイルの中心に、関節の回転軸である磁性体の軸部材が設けられていることにより、軸部材が両コイルの結合を促進するコアとなるため、そのような軸部材が存在しない場合と比較して、送電コイルから受電コイルへの非接触電力伝送の効率を向上させることができる。また、軸部材が、関節の回転軸を兼ねていることにより、送電効率の向上のために別途、コアを設ける必要がないというメリットもある。また、その軸部材が存在することにより、両コイルの位置関係がずれることなく関節が回転することになるため、回転に応じて電力の伝送効率が変化することもない。
また、本発明の一態様によるリンクユニットは、関節によって連結される複数のリンクを有するリンク機構を構成するリンクユニットであって、基端側の関節に設けられた、非接触電力伝送で用いられる受電コイルと、先端側の関節に設けられた、非接触電力伝送で用いられる送電コイルと、基端側または先端側の関節を回転させる駆動手段と、受電コイルによって非接触で受電された電力を、駆動手段に供給すると共に、送電コイルから先端側のリンクユニットに送電する制御回路と、受電コイルの中心及び送電コイルの中心の少なくとも一方に設けられた、関節の回転軸である磁性体の軸部材と、を備えたものである。
このような構成により、リンクユニットを連結することによって、容易にリンク機構を構成することができる。また、リンク機構の用途などに応じて、リンクの個数を容易に増減させることもできる。また、そのリンク機構の関節部分では、非接触電力伝送を行うことができ、また、両コイルの中心に磁性体の軸部材が存在するため、上記した効果と同様の効果も得られることになる。
また、本発明の一態様によるリンクユニットでは、軸部材は、受電コイルの中心及び送電コイルの中心の一方に設けられていてもよい。
このような構成により、ユーザが複数のリンクユニットを連結させる際に、リンクユニットの受電側(すなわち、基端側)の端部と、送電側(すなわち、先端側)の端部とを、軸部材の有無に応じて容易に判別することができる。
また、本発明の一態様によるリンクユニットでは、基端側の関節及び先端側の関節の一方では、連結対象の関節部分の送電コイルまたは受電コイルを回転軸方向において両側から挟み込むように受電コイルまたは送電コイルが設けられており、基端側の関節及び先端側の関節の他方では、連結対象の関節部分の受電コイルまたは送電コイルによって回転軸方向において両側から挟み込まれるように送電コイルまたは受電コイルが設けられていてもよい。
このような構成により、関節部分での効率的な電力伝送を実現することができるようになる。また、リンクユニットの基端側の形状と先端側の形状とが異なることになるため、リンクユニットの基端側の端部と、先端側の端部とを容易に判別することができる。
また、本発明の一態様によるリンクユニットでは、基端側の関節の回転軸と、先端側の関節の回転軸とは平行であってもよい。
このような構成により、そのリンクユニットを用いることによって、例えば、水平多関節ロボットを構成することができる。
また、本発明の一態様によるリンクユニットでは、先端側の関節の回転軸は、基端側の関節の回転軸を含む直線と、リンクユニットの長手方向の直線とを含む平面に垂直な方向であってもよい。
このような構成により、そのリンクユニットを用いることによって、より複雑な動作を行うためのリンク機構を構成することができる。
本発明の一態様によるリンク機構等によれば、関節部分における電力伝送用の配線をなくすことができる。また、磁性体の軸部材を用いることによって、非接触電力伝送の効率を向上させることもできる。
本発明の実施の形態1によるリンク機構の構成を示す平面図 同実施の形態によるリンクユニットの内部構造を示す図 同実施の形態によるリンク機構の内部構造を示す図 同実施の形態におけるロボットアーム装置の基端側の内部構造を示す図 同実施の形態による他の構成のリンク機構の内部構造を示す図 同実施の形態によるリンク機構の他の構成を示す平面図
以下、本発明によるリンク機構について、実施の形態を用いて説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素は同一または相当するものであり、再度の説明を省略することがある。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1によるリンク機構、及びリンクユニットについて、図面を参照しながら説明する。本実施の形態によるリンク機構は、複数のリンクユニットを連結したものであり、関節部分において、送電コイル、受電コイル、及び軸部材を用いて非接触電力伝送を行うものである。
図1は、本実施の形態によるリンク機構1の構成を示す平面図である。図2は、リンク機構1を構成する第1のリンクユニット10の内部構造を示す図である。図3は、リンク機構1の内部構造を示す図である。
本実施の形態によるリンク機構1は、第1のリンクユニット10、及び第2のリンクユニット20を備える。なお、図1、図3では、説明の便宜上、リンク機構1が連結された2個のリンクユニットを有する場合について説明するが、リンク機構1は、直列に連結された3個以上のリンクユニットを有するものであってもよい。また、リンク機構1は、例えば、ロボットアームであってもよく、ロボットアーム以外のものであってもよい。後者の場合には、リンク機構1は、例えば、4足歩行ロボットの脚であってもよく、ヒューマノイドロボットの腕や脚であってもよく、クレーンなどのリンク機構であってもよい。なお、本実施の形態では、第1のリンクユニット10が基端側のリンクであり、第2のリンクユニット20が、第1のリンクユニット10の先端側に連結されたリンクであるとする。
第1のリンクユニット10は、受電コイル11と、送電コイル12と、駆動手段13と、制御回路14と、軸部材15と、プーリ16、17と、ベルト18とを備える。第2のリンクユニット20は、受電コイル21と、送電コイル22と、駆動手段23と、制御回路24と、軸部材25と、プーリ26、27と、ベルト28とを備える。なお、第2のリンクユニット20の受電コイル21、送電コイル22、駆動手段23、制御回路24、軸部材25、プーリ26、27、ベルト28は、それぞれ第1のリンクユニット10の受電コイル11、送電コイル12、駆動手段13、制御回路14、軸部材15、プーリ16、17、ベルト18と同様のものであり、それらの説明を省略する。第1及び第2のリンクユニット10,20は、例えば、直線状に延びた棒状のユニットであってもよい。本実施の形態では、その場合について主に説明する。また、各リンクユニットの長手方向の長さは、例えば、同じであってもよく、または、異なっていてもよい。
受電コイル11は、非接触電力伝送で用いられる受電用のコイルであり、第1のリンクユニット10の基端側の関節に設けられる。受電コイル11は、第1のリンクユニット10の基端側が、他のリンクユニットやベース側に連結された場合に、他のリンクユニットの先端側の関節に設けられた図示しない送電コイルや、ベース側の関節に設けられた図示しない送電コイルと対面するように設けられる。
送電コイル12は非接触電力伝送で用いられる送電用のコイルであり、第1のリンクユニット10の先端側の関節に設けられる。すなわち、送電コイル12は、第2のリンクユニット20との連結箇所に設けられている。送電コイル12は、第1のリンクユニット10の先端側に連結された第2のリンクユニット20の基端側の関節に設けられた受電コイル21と対面するように設けられる。
なお、送電コイル12と受電コイル21との間で行われる非接触電力伝送の方式は問わない。その非接触電力伝送の方式は、例えば、電磁誘導方式や磁界共振方式などの磁界結合方式であってもよく、非接触電力伝送のその他の方式であってもよい。
駆動手段13は、基端側または先端側の関節を回転させる。本実施の形態では、駆動手段13が、先端側の関節を回転させる場合について主に説明する。駆動手段13は、例えば、モータ等であってもよい。
制御回路14は、受電コイル11によって非接触で受電された電力を、駆動手段13に供給する。すなわち、駆動手段13は、受電コイル11によって受電された電力によって動作することになる。また、制御回路14は、受電コイル11によって非接触で受電された電力を、送電コイル12から、先端側の第2のリンクユニット20に送電する。具体的には、受電コイル11によって受電された電力が、送電コイル12から第2のリンクユニット20の受電コイル21に非接触で伝送される。制御回路14は、受電コイル11から出力された電力について、電圧や電流の調整を行って、駆動手段13や送電コイル12に供給してもよい。なお、制御回路14は、例えば、受電コイル11からの交流電力を一度、直流に変換してから、電圧や電流の調整を行ってもよい。また、例えば、駆動手段13が直流モータである場合には、直流電力が駆動手段13に送られてもよい。また、駆動手段13がパルスモータや交流モータである場合には、制御回路14は、直流電力を交流電力に変換して駆動手段13に送ってもよい。
なお、送電コイル12の先に受電コイルが存在しない場合には、送電コイル12に流れる電流量が大きくなることによって、制御回路14は、そのことを検知することができる。そして、制御回路14は、送電コイル12への電力の供給を停止してもよい。なお、ユーザが、リンクユニットを連結する際に、先端側のリンクユニットが連結されないリンクユニット、すなわち、最先端のリンクユニットについては、送電を行わない設定を手動で行うようにしてもよい。また、最先端のリンクユニットにおいては、駆動手段13への電力の供給も行われなくてもよい。
軸部材15は、関節の回転軸であり、磁性体の部材である。軸部材15は、送電コイル12の中心に設けられており、第1のリンクユニット10が第2のリンクユニット20と連結されることによって、送電コイル12及び受電コイル21の中心に位置することになる。軸部材15は、磁性体であるため、送電コイル12から受電コイル21に非接触電力伝送が行われる際に両コイルの結合を促進するコアとなる。なお、軸部材15は、例えば、鉄、コバルト、ニッケルなどの強磁性体であってもよく、それらの合金であってもよく、その他の磁性体であってもよい。コイルの結合を促進する観点からは、軸部材15としてフェライトを用いることが好適である。一方、フェライトは強度が低いため、フェライトを用いる場合には、フェライトを樹脂で覆った棒状の部材を、軸部材15として用いてもよい。フェライトを覆う樹脂は、高強度であることが好適である。強度の高い樹脂は特に限定されるものではないが、例えば、エンジニアリング・プラスチック、スーパーエンジニアリング・プラスチック等であってもよい。
なお、本実施の形態では、第1のリンクユニット10の送電コイル12の中心に軸部材15が設けられている場合について説明するが、そうでなくてもよい。軸部材15は、第1のリンクユニット10の送電コイル12の中心、及び受電コイル11の中心の少なくとも一方に設けられていてもよい。例えば、駆動手段13が先端側の関節を回転させる場合であっても、軸部材15は、基端側の受電コイル11の中心に設けられていてもよい。なお、軸部材15を、受電コイル11の中心及び送電コイル12の中心の一方に設けた場合には、第1のリンクユニット10において、軸部材の有無によって、基端側の関節か、先端側の関節かを判別することができるようになる。そのような判別を可能にするためには、受電コイル11の中心及び送電コイル12の中心の一方にのみ軸部材15を設けることが好適である。
次に、駆動手段13による関節の回転について説明する。駆動手段13の回転軸にはプーリ16が取り付けられており、軸部材15にはプーリ17が取り付けられており、両プーリ16,17に、ベルト18が掛け渡されている。したがって、駆動手段13の回転軸が回転することによって、プーリ16が回転し、その回転がベルト18によってプーリ17に伝わり、プーリ17の回転に応じて軸部材15が回転することになる。また、軸部材15の第2のリンクユニット20側の端部は、第2のリンクユニット20に固定されているものとする。その結果、軸部材15の回転に応じて、第1のリンクユニット10が、第2のリンクユニット20に対して関節部分において回転することになる。
なお、プーリ16,17やベルト18に代えて、ギヤを用いて軸部材15を回転させてもよく、駆動手段13の回転軸を直接、軸部材15に接続してもよく、または、その他の方法によって駆動手段13の動力が軸部材15に伝達されてもよい。また、動力の伝達において、減速機を用いることによってトルクを増加させてもよい。
次に、第1のリンクユニット10,20を用いてリンク機構1を構成する方法について簡単に説明する。第1のリンクユニット10の先端側を、第2のリンクユニット20の基端側に連結させることによって、図1、図3で示されるように、第1及び第2のリンクユニット10,20を有するリンク機構1を構成することができる。より具体的には、第1のリンクユニット10の先端側の軸部材15を、第2のリンクユニット20の基端側の関節の軸取り付け孔に挿入し、第2のリンクユニット20において軸部材15を固定する。そのようにして、両リンクユニット10,20を連結することができる。また、第2のリンクユニット20の先端側、または、リンクユニット10の基端側に他のリンクユニットを連結することにより、連結されるリンクユニットの個数を簡単に増やすことができる。
なお、リンク機構1の基端側の第1のリンクユニット10は、例えば、図4で示されるように、ベース3に固定された基端部30の関節に連結されてもよい。基端部30は、例えば、送電コイル32と、駆動手段33と、制御回路34と、軸部材35と、プーリ36,37と、ベルト38とを備えていてもよい。なお、送電コイル32、駆動手段33、制御回路34、軸部材35、プーリ36,37、ベルト38はそれぞれ、送電コイル12、駆動手段13、制御回路14、軸部材15、プーリ16,17、ベルト18と同様のものであり、それらの説明を省略する。また、基端部30は、商用電源から電力供給を受けることができるため、受電コイルを有していなくてもよい。したがって、制御回路34は、商用電源からの電力を、適宜調整して送電コイル32に出力してもよい。また、駆動手段33も、商用電源によって動作してもよい。なお、図4では、第1のリンクユニット10の先端側に接続されているリンクユニットを省略しているが、第1のリンクユニット10の先端側には、第2のリンクユニット20が連結されていてもよく、第2のリンクユニット20の先端側にもさらに、別のリンクユニットが連結されていてもよい。また、リンク機構1の先端には、例えば、ロボットアームの用途に応じたハンド部などのエンドエフェクタが連結されてもよい。このようにして、ロボットアーム装置2が構成されることになる。
次に、リンク機構1の動作について簡単に説明する。基端部30から送電コイル32を介して、非接触電力伝送によって受電コイル11に電力が伝送される。受電コイル11で受電された電力は制御回路14に出力され、適宜、電圧、電流等の調整が行われて駆動手段13と、送電コイル12に供給される。そして、送電コイル12から、第2のリンクユニット20の受電コイル21に、非接触電力伝送によって電力が伝送される。このように、リンクユニット間での非接触電力伝送が順次、行われることによって、リンク機構1の先端まで、電力が伝送されることになる。その結果、リンク機構1では、電力伝送のための配線を関節部分に設ける必要がなくなる。
なお、非接触電力伝送と共に、制御信号などの通信も、送電コイルや受電コイルを介して行われてもよい。その場合には、例えば、送電コイル32から受電コイル11に制御信号が送信され、その制御信号に基づいて、駆動手段13が駆動されてもよい。また、送電コイル32から受電コイル11に送信される制御信号には、駆動手段23の制御信号も含まれていてもよい。その場合には、制御回路14は、受電コイル11によって受信された制御信号のうち、駆動手段13の制御信号に基づいて駆動手段13を制御すると共に、駆動手段23の制御信号を、送電コイル12から受電コイル21に送信してもよい。
また、第2のリンクユニット20における図示しないセンサによるセンシング結果が、受電コイル21を介して送電コイル12に送信されてもよい。例えば、センサは、駆動手段23の回転軸の変位を取得するロータリエンコーダであり、センシング結果は、回転軸の変位であってもよい。そして、そのセンシング結果は、送電コイル12で受信されて制御回路14に出力されてもよい。その後、制御回路14は、第1のリンクユニット10におけるセンシング結果と、第2のリンクユニット20から受信したセンシング結果とを、受電コイル11を介して送電コイル32に送信してもよい。このようにすることで、制御回路34は、各リンクユニットから送信されたセンシング結果を受け取ることができ、そのセンシング結果に基づいて、各リンクユニットの駆動手段を制御することができるようになる。
このように、制御信号などの通信も送電コイルや受電コイルを介して行われることによって、関節部分において、制御信号等の伝送のための配線も不要となり、リンク機構1におけるさらなるワイヤレス化を実現することができる。
なお、駆動手段の制御信号やセンシング結果の通信は、送電コイルや受電コイルを介さないで行われてもよい。例えば、基端部30から各リンクユニットに制御信号が無線送信され、また、各リンクユニットから基端部30にセンシング結果が無線送信されてもよい。また、制御信号やセンシング結果の通信は、リンク機構1の配線によって行われてもよい。この場合でも、本実施の形態によるリンク機構1では、電力に関する関節部分での配線をなくすことはできる。
以上のように、本実施の形態によるリンク機構1によれば、関節部分において、非接触電力伝送によって電力を伝送できるため、関節部分における電力伝送のための配線が不要になる。そのため、配線に起因するトラブルを解消することができる。例えば、電力用の配線について、度重なる屈曲による断線事故や、歯噛みによる断線事故が起こらないようにすることができる。また、例えば、関節部分でのすべての配線がなくなった場合には、可動範囲が限定されないことになり、関節において、一方向に任意の回数だけ回転することも可能になる。また、配線が少なくなることに応じて、リンク機構1を軽量化することができ、少ないトルクで各関節を回転させることができるようになり、省エネルギーにも寄与することになる。
また、送電コイル12及び受電コイル21の中心に存在する軸部材15が両コイル12,21の結合を促進するコアとなるため、非接触電力伝送の効率を向上させることができる。また、軸部材15が、関節の回転軸を兼ねていることにより、送電効率の向上のために別途、コアを設ける必要がないというメリットもある。また、その軸部材15が存在することにより、両コイル12,21の位置関係がずれることなく関節が回転することになり、回転に応じて電力の伝送効率が変化することもない。また、複数のリンクユニットを連結することによってリンク機構1を構成することができるため、リンク機構1を簡単に拡張することができるようになる。
次に、本実施の形態によるリンク機構1及びリンクユニットの変形例について説明する。
[受電コイルと送電コイルとの対応関係]
本実施の形態では、受電コイルと送電コイルとが一対一で対面される場合について説明したが、そうでなくてもよい。例えば、図5で示されるように、第2のリンクユニット20の基端側の関節には、連結対象の関節部分の送電コイル12を回転軸方向において両側から挟み込むように受電コイル21が設けられており、第1のリンクユニット10の先端側の関節には、連結対象の関節部分の1対の受電コイル21によって回転軸方向において両側から挟み込まれるように送電コイル12が設けられていてもよい。なお、軸部材15は、3個のコイルを貫通することになる。
このような構成により、受電コイル21が送電コイル12の両側から電力の供給を受けることができ、非接触電力伝送の効率が向上することになる。また、軸部材15の両端が第2のリンクユニット20によって支持される両持ち構造となるため、片持ち構造よりも関節部分において軸部材15がぶれにくくなり、関節の回転も安定したものとなる。また、リンクユニットの形状が基端側と先端側とで異なるため、リンクユニットにおいて、どちらが先端側であるのか(または、基端側であるのか)を容易に判別することができるようになる。
なお、ここでは、受電コイルが2個の送電コイルで挟まれる場合について説明したが、逆であってもよい。すなわち、送電コイルが2個の受電コイルで挟まれてもよい。この場合であっても、非接触電力伝送の効率を向上させることができる。
このように、基端側の関節及び先端側の関節の一方では、連結対象の関節部分の送電コイルまたは受電コイルを回転軸方向において両側から挟み込むように受電コイルまたは送電コイルが設けられ、基端側の関節及び先端側の関節の他方では、連結対象の関節部分の受電コイルまたは送電コイルによって回転軸方向において両側から挟み込まれるように送電コイルまたは受電コイルが設けられてもよい。
また、図5では、回転軸方向において、1個の送電コイル12が2個の受電コイル21で挟まれる場合について示しているが、回転軸方向において、N+1個の受電コイルのN個の隙間(すなわち、コイル間の隙間)に、N個の送電コイルが存在するように構成されてもよい。なお、Nは、1以上の整数である。また、送電コイルと受電コイルとを逆にして、回転軸方向において、N+1個の送電コイルの間に、N個の受電コイルが存在するように構成されてもよい。
[基端側の回転軸と先端側の回転軸との関係]
本実施の形態では、第1及び第2のリンクユニット10,20において、基端側の関節の回転軸と、先端側の関節の回転軸とが平行である場合について説明したが、そうでなくてもよい。例えば、図6で示されるリンクユニット40のように、先端側の関節の回転軸63は、基端側の関節の回転軸62を含む直線と、リンクユニット40の長手方向の直線(回転軸62を通り、リンクユニット40の長手方向に延びる直線であり、例えば、図6の両矢印を延長した直線)とを含む平面に垂直な方向となっていてもよい。なお、図6で示されるリンク機構1に含まれるリンクユニット10,50では、基端側の関節の回転軸61,63と、先端側の関節の回転軸62,64とは平行になっている。このようなリンクユニット40を有するリンク機構1によって、より複雑な動きを実現することができるようになる。例えば、図1~図4で示されるリンク機構1では、各リンクユニットが同一平面内を動くことになるが、図5で示されるリンク機構では、各リンクユニットが3次元空間内を動くようになり、複雑な動作を実現できる。また、基端側の関節の回転軸と、先端側の関節の回転軸との角度は、上記した以外の関係であってもよい。
[駆動手段によって駆動される関節]
本実施の形態では、第1及び第2のリンクユニット10,20において、駆動手段13,23によって先端側の関節が回転される場合について主に説明したが、そうでなくてもよい。駆動手段13,23は、基端側の関節を回転させてもよい。その場合には、第1及び第2のリンクユニット10,20が有する軸部材15,25は、基端側の回転軸の軸部材であってもよい。
[リンクユニット以外によって構成されたリンク機構]
本実施の形態では、リンク機構1が、第1及び第2のリンクユニット10,20などのリンクユニットを連結させることによって構成される場合について説明したが、そうでなくてもよい。リンク機構1は、リンクユニットを用いて構成されるのではなく、通常のロボットアームと同様に、リンクごとに個別に設計されて構成されてもよい。その場合であっても、関節において、非接触電力伝送を行う際に、送電コイル及び受電コイルの中心に、関節の回転軸である磁性体の軸部材が設けられるようにすることにより、非接触電力伝送の効率を向上させることができる。
また、リンクユニットを用いないでリンク機構1が構成される場合には、例えば、1つのリンクにおいて、2個の駆動手段を用いて、基端側の関節、及び先端側の関節の両方が回転されてもよい。また、例えば、1つのリンクにおいて、基端側の関節の回転に応じて、先端側の関節を回転させるように、回転伝達機構のみが備えられていてもよい。回転伝達機構は、例えば、プーリとベルト、またはギヤなどによって構成されてもよい。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上より、本発明の一態様によるリンク機構等によれば、非接触電力伝送における送電効率を向上できるという効果が得られ、例えば、多関節のロボットアーム等のリンク機構等として有用である。
1 リンク機構
10 第1のリンクユニット
20 第2のリンクユニット
11、21 受電コイル
12、22、32 送電コイル
13、23、33 駆動手段
14、24、34 制御回路
15、25、35 軸部材

Claims (5)

  1. 関節によって連結される複数のリンクを有するリンク機構を構成するリンクユニットであって、
    基端側の関節に設けられた、非接触電力伝送で用いられる受電コイルと、
    先端側の関節に設けられた、非接触電力伝送で用いられる送電コイルと、
    基端側または先端側の関節を回転させる駆動手段と、
    前記受電コイルによって非接触で受電された電力を、前記駆動手段に供給すると共に、前記送電コイルから先端側のリンクユニットに送電する制御回路と、
    前記受電コイルの中心及び前記送電コイルの中心の少なくとも一方に設けられた、関節の回転軸である磁性体の軸部材と、を備え
    前記基端側の関節では、連結対象の関節部分の送電コイルを回転軸方向において両側から挟み込むように受電コイルが設けられており、前記先端側の関節では、連結対象の関節部分の受電コイルによって回転軸方向において両側から挟み込まれるように送電コイルが設けられている、リンクユニット。
  2. 前記軸部材は、前記受電コイルの中心及び前記送電コイルの中心の一方に設けられている、請求項記載のリンクユニット。
  3. 前記基端側の関節の回転軸と、前記先端側の関節の回転軸とは平行である、請求項1または請求項記載のリンクユニット。
  4. 前記先端側の関節の回転軸は、前記基端側の関節の回転軸を含む直線と、前記リンクユニットの長手方向の直線とを含む平面に垂直な方向である、請求項1または請求項記載のリンクユニット。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか記載のリンクユニットが複数連結されたリンク機構。
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