JP7456315B2 - 車輪側機器及び足回り用配線装置 - Google Patents

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Description

本開示は、車輪側機器及び足回り用配線装置に関する。
特許文献1は、車両本体からインホイールモータへ電気信号を供給する配線装置を開示している。特許文献1では、複数の配線は、インホイールモータの端子ボックスのコネクタ部分で固定されることが開示されている。
特開2005-271909号公報
特許文献1に開示の技術では、インホイールモータ側の複数のコネクタ部分が車幅方向に沿って並んでいる。複数の配線は、曲りつつインホイールモータ側に案内される。複数の配線が曲っていると、電線に無駄が生じ得る。また、操舵による車輪の回転時に、配線に不規則な変形を生じさせる可能性がある。
そこで、本開示は、車輪側機器に接続される足回り用の線状伝送部材をなるべく直線的に配索できるようにすることを目的とする。
本開示の車輪側機器は、ステアリング操舵によって操舵回転中心軸周りに回転する車輪に組込まれる車輪側機器であって、機器本体と、前記機器本体に設けられた複数の接続部と、を備え、前記複数の接続部のそれぞれは、車体から延出する線状伝送部材が接続される部分であり、前記複数の接続部のそれぞれは、前記線状伝送部材を前記機器本体から前記操舵回転中心軸に向かうように引出す姿勢に保つ、車輪側機器である。
本開示によれば、車輪側機器に接続される足回り用の線状伝送部材をなるべく直線的に配索できるようにすることを目的とする。
図1は実施形態に係る足回り用配線装置を示す概略断面図である。 図2は図1におけるII-II線概略断面図である。 図3は図1のIII-III線における概略断面図である。 図4は変形例に係る支持部材を示す概略断面図である。 図5は他の変形例に係る支持部材を示す概略断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の車輪側機器は、次の通りである。
(1)ステアリング操舵によって操舵回転中心軸周りに回転する車輪に組込まれる車輪側機器であって、機器本体と、前記機器本体に設けられた複数の接続部と、を備え、前記複数の接続部のそれぞれは、車体から延出する線状伝送部材が接続される部分であり、前記複数の接続部のそれぞれは、前記線状伝送部材を前記機器本体から前記操舵回転中心軸に向かうように引出す姿勢に保つ、車輪側機器である。この車輪側機器によると、複数の線状伝送部材のそれぞれが操舵回転中心軸付近から対応する接続部に向けてなるべく直線的に配索される。このため、車輪側機器に接続される足回り用の線状伝送部材がなるべく直線的に配索される。
(2)(1)の車輪側機器であって、前記複数の接続部は、前記操舵回転中心軸を曲率中心とする弧に沿って並ぶように、前記機器本体に設けられていてもよい。複数の線状伝送部材を、操舵回転中心軸から各接続部に向けてなるべく等距離で配索することができる。
(3)(1)又は(2)の車輪側機器であって、前記複数の接続部は、3つ以上の接続部であってもよい。3つ以上の接続部が設けられ、従って、3つ以上の線状伝送部材が設けられる場合に、当該3つ以上の線状伝送部材がなるべく直線的に配索される。
(4)(1)から(3)のいずれか1つの車輪側機器と、車体から延出して前記車輪側機器に接続される複数の線状伝送部材を含む配線部材と、前記配線部材が前記操舵回転中心軸を経由するように、前記配線部材を支持する支持部材と、を備える足回り用配線装置であってもよい。ステアリング操舵によって車輪が回転しても、配線部材が操舵回転中心軸と車輪側機器との間で変形し難い。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の車輪側機器及び足回り用配線装置の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[実施形態1]
以下、実施形態に係る車輪側機器及び足回り用配線装置について説明する。図1は足回り用配線装置30を示す概略断面図である。図1は車体10の前後方向に対して直交し、かつ、車輪20の中心軸を通る面における概略断面図である。図2は図1におけるII-II線概略断面図である。図3は図1のIII-III線における概略断面図である。図2は主に車輪20周りの部分を示している。図3は主に操舵回転中心軸Xと配線部材50と車輪側機器70との関係を示している。
足回り用配線装置30は、車輪側機器70と、配線部材50と、支持部材60とを備える。配線部材50は、車体側機器18と車輪側機器70とを接続する配線用の部材である。配線部材50は、車体側機器18と車輪側機器70とを接続する経路に沿って配索される。支持部材60は、配線部材50が所定の経路に沿って配索されるように、配線部材50を支持する部材である。
説明の便宜上、足回り用配線装置30が設けられる対象部分の構成について説明する。
足回り用配線装置30が設けられる車体10は、自動車における車体である。図1では車体10のうち前側の車輪20周りの部分が図示される。足回り用配線装置30における車輪側機器70は、ステアリング操舵によって操舵回転中心軸X周りに回転する車輪20に組込まれる。例えば、車輪20は前輪である。なお、後輪が操舵される場合には、車輪側機器70が当該後輪用に用いられてもよい。
車体10は、フロア部分12と、ボディ部分14とを備える。フロア部分12は、地面に面する部分である。ボディ部分14は、フロア部分12の上側に設けられ、車体10の外装をなす。車体10は、剛性体であるフレームとボディとを一体化したモノコックボディであってもよいし、フレーム上にボディを搭載した構成であってもよい。なお、本実施形態において、自動車が通常走行する場合の走行方向を前、その反対側を後ろという場合がある。
車体10に車輪20が回転可能に支持される。図1に示す例では、フェンダーエプロン16内に車輪20が回転可能に支持される。懸架装置は、独立懸架方式等、如何なる懸架方式で車輪20を支持するものであってもよい。図1に示す例では、ロアアーム32とダンパ36とによって車輪20が支持される例が示される。図1に示す懸架装置は、ストラット式の懸架装置の一例である。
より具体的には、車輪20は、ホイール22とタイヤ24とを備える。ホイール22は、鉄、アルミニウム等の金属によって形成されている。ホイール22は、ディスク部22aと、タイヤ装着部22bとを備える。ディスク部22aは円板状に形成されている。タイヤ装着部22bは、ディスク部22aの周囲から車幅方向内側に突出する環状部分である。タイヤ装着部22bの両側縁に環状のリムが突出している。ゴム等の弾性部材によって形成されたタイヤ24が、上記タイヤ装着部22bの外周に装着される。
上記車輪20に車輪側機器70が設けられる。ここでは、車輪側機器70がインホイールモータ(In-wheel motor)であることを想定した説明がなされる。なお、インホイールモータは、車輪20に組込まれ、当該車輪20を回転させる走行用のモータである。ここでは、車輪側機器70がタイヤ装着部22b内に配設された状態で、車輪側機器(インホイールモータ)70のシャフト70aがディスク部22aの中央部分に連結される。これにより、車輪側機器70が車輪20に一体的に組込まれる。
車輪側機器70に上側ナックル部25と下側ナックル部26とが取付けられている。上側ナックル部25は、車輪側機器70の上部から車幅方向内側に向けて延びる。下側ナックル部26は、車輪側機器70の下部から車幅方向内側に向けて延びる。下側ナックル部26には、ステアリング操舵の力を受けるアーム部26aが突設されている。ここでは、アーム部26aは、下側ナックル部26のうち車幅方向内側から後方に向けて延出している。車輪側機器70がインホイールモータでは無い場合、上記上側ナックル部25及び下側ナックル部26は、車輪20を回転可能に支持する軸受部から車幅方向内側に延び出る場合がある。
ロアアーム32は金属等によって形成された部材である。ロアアーム32の基端部は、車輪20に対して車幅方向内側の位置で、フロア部分12に対して揺れ動き可能に支持される。ロアアーム32の基端部が揺れ動く際に中心となる軸は、車体10の前後方向に沿っている。ロアアームの基端部は、車輪に対して斜め前方、内側、斜め後方、後方等でフロア部分に揺れ動き可能に支持されていてもよい。これらの場合において、ロアアームが揺れ動く際の回転軸は、車体の左右方向に沿っていてもよいし、前後方向に沿っていてもよいし、左右方向及び前後方向の両方に対して斜め方向に沿っていてもよい。
ロアアーム32の先端部は、フロア部分12からフェンダーエプロン16内に向けて(ここでは車幅方向外側に向けて)延びる。ロアアーム32の先端部には、軸受部33が設けられている。下側ナックル部26が軸受部33を介してロアアーム32の先端部に回転可能に支持される。軸受部33による回転軸は、車輪20がフェンダーエプロン16内で回転する操舵回転中心軸Xである。
上側ナックル部25と車体10との間にバネ35及びダンパ36が設けられている。より具体的には、ダンパ36の上端部が車輪20の上側で車体10に対して支持されている。上側ナックル部25が軸受部37を介してダンパ36の下端部に回転可能に支持される。軸受部37による回転軸は、車輪20がフェンダーエプロン16内で回転する操舵回転中心軸Xである。
上記したように、ロアアーム32の基端部がフロア部分12に対して揺れ動き可能に支持されているため、ロアアーム32は、車輪20を、フェンダーエプロン16内で上下方向に移動可能に支持している。ロアアーム32によって車輪20の移動方向が規制された状態で、ダンパ36が上側ナックル部25と車体10との間に介在する。このダンパ36と当該ダンパ36に外装されたバネ35とが、走行時における路面の凹凸による衝撃を吸収する。
本実施形態では、軸受部33の回転軸と軸受部37の回転軸とは、車輪20の操舵回転中心軸X上に位置する。また、ダンパ36の中心軸も、車輪20の操舵回転中心軸X上に位置する。なお、ダンパの中心軸が操舵回転中心軸Xと一致している必要は無い。
アーム部26aの先端部にタイロッド38が連結されている。運転者によるステアリング操舵によってステアリングホイール19が回転すると、その回転運動が、ステアリングシャフト19a及びラックアンドピニオン機構等の伝達機構19bを介して、車幅方向の動きとしてタイロッド38に伝達される。タイロッド38が車幅方向に動くと、下側ナックル部26が軸受部33の回転軸(つまり、操舵回転中心軸X)を中心として回転することができる。これにより、ステアリング操舵によって、車輪20が操舵回転中心軸Xを中心として回転することができる。車輪20が操舵回転中心軸Xを中心として回転することによって、車体10の進行方向が変えられる。つまり、操舵回転中心軸Xとは、ステアリングホイール19に対する操作によって、車輪20が回転する際の中心軸であってもよい。操舵回転中心軸Xは、水平方向よりも重力方向に近い軸であると把握されてもよい。操舵回転中心軸Xは、車体10の進行方向を変えるために車輪20が回転する中心軸であると把握されてもよい。
車体10側に車体側機器18が設けられ、車輪20側に車輪側機器70が設けられる。車輪側機器70は、車輪20に組込まれ、車体10に対して当該車輪20と共に操舵回転中心軸Xの周りに回転する機器である。上記したように、車輪側機器70としてインホイールモータであることが想定されると、車体側機器18は当該インホイールモータを駆動する駆動ユニットであることが想定される。例えば、インホイールモータが3相誘導電動機である場合、車体側機器18は、インホイールモータ駆動用のU相、V相、W相の三相交流を与えるためのインバータユニットであることが想定される。なお、車体側機器18は、車体10に設けられており、車輪20が操舵回転中心軸X周りに回転しても回転しない機器である。
車輪側機器70がインホイールモータであることは必須ではない。車輪側機器70は、インホイールモータに代えて、又は、加えて、センサ、電動ブレーキ等であることが想定される。例えば、センサは、車輪の回転速度を検出するセンサであってもよいし、インホイールモータ等の温度を検知する温度センサであってもよい。車輪側機器70は、モータ等を含み、電気を動力として車輪20の回転を制動する電動ブレーキであってもよい。電動ブレーキは、自動車の駐停車時に使用される電動パーキングブレーキであってもよいし、自動車の走行時に使用されるブレーキであってもよい。車体側機器18は、これらの車輪側機器70との間で信号を送受したり、電力を供給したりする機器であればよい。例えば、車体側機器18は、センサからの信号を受信したり、上記電動ブレーキを制御したりするECU(Electronic Control Unit)としての機能を含むものであってもよい。車体側機器18は、車体10内に設けられてもよいし、車体10外に設けられてもよい。ここでは、車体側機器18は、車体10内に設けられている。
車輪側機器70に複数の線状伝送部材52を接続するための構成は後でさらに説明される。
配線部材50は、車体10から延出して車輪側機器70に接続される複数の線状伝送部材52を含む。線状伝送部材52は、電気又は光を伝送する線状の伝送媒体である。複数の線状伝送部材52の一端部は車体側機器18に接続されている。配線部材50の一端部は、車体側機器18に対してコネクタ接続されていてもよい。配線部材50は、車体側機器18から直接引出されていてもよい。配線部材50の一端部は、他の配線部材を介して車体側機器18に接続されてもよい。複数の線状伝送部材52の他端部は車輪側機器70に接続されている。
ここでは、配線部材50が複数の電源線52を含む例が示される。電源線52は、芯線52aの周囲に被覆52bが形成された電線である。電源線52は、例えば、インホイールモータに3相交流を供給する電源線であり、図3では3本の電源線52が示される。配線部材50は、電源線52に代えて又は加えて信号線を含んでいてもよい。配線部材50は、電気を伝送する線状伝送部材に代えて又は加えて、光ファイバケーブルを含んでいてもよい。
本実施形態では、配線部材50が、操舵回転中心軸Xを経由するように配索されている。ここでは、支持部材60が、配線部材50が操舵回転中心軸Xを経由するように、配線部材50を支持している。ここで、配線部材50が操舵回転中心軸Xを経由するとは、配線部材50の長手方向におけるいずれかの横断面における最小包含円C内を、操舵回転中心軸Xが通過する位置関係にあることをいう。なお、最小包含円Cとは、横断面に表れる配線部材50部分を含むことができる最小円である。例えば、配線部材50の横断面形状が円形である場合には、当該横断面に表れる配線部材50の外形円が最小包含円Cである。また、最小包含円C内を操舵回転中心軸Xが通過するとは、操舵回転中心軸Xが最小包含円の境界線を通過する場合を含む。
操舵回転中心軸Xが最小包含円C内を通過すればよく、従って、配線部材50が操舵回転中心軸Xを経由する場合は、配線部材50が操舵回転中心軸Xと交差する場合及び配線部材50の一部が操舵回転中心軸Xに沿った状態となっている場合とを含む。図1では、配線部材50の一部50aが、操舵回転中心軸Xに沿った状態となっている例が示されている。操舵回転中心軸Xが最小包含円Cを通過すればよいため、配線部材50のうち操舵回転中心軸Xに沿う部分において、配線部材50の中心軸と操舵回転中心軸Xとが一致している必要は無い。
つまり、配線部材50のうち操舵回転中心軸Xを経由する部分(交差する部分)、あるいは、配線部材50のうち操舵回転中心軸Xに沿う部分において、配線部材50の横断面における最小包含円C内を、操舵回転中心軸Xが通過する位置関係であればよい。
配線部材50の曲げ変形を抑制するためには、配線部材50が操舵回転中心軸Xに沿う部分の長さを長くすることが好ましい。
配線部材50のうち操舵回転中心軸Xに沿った部分において、複数の電源線52が1つにまとめられていてもよい。複数の電源線52を1つにまるめる構成は、如何なる構成であってもよい。例えば、複数の電源線52は、保護部材54によって1つにまとめられていてもよい。保護部材54は、例えば、コルゲートチューブであってもよいし、螺旋巻された粘着テープであってもよいし、複数の電源線52を覆うように押出被覆されたシースであってもよいし、樹脂又は金属チューブであってもよい。
配線部材50のうち操舵回転中心軸Xから車輪側機器70に向う亘り部において、複数の電源線52がまとめられずに分離可能な状態とされている。例えば、上記保護部材54が、配線部材50のうち操舵回転中心軸Xに沿う部分の下端部から車輪側機器70に向う部分で除去されることで、複数の電源線52が保護部材54の端部から露出して延出している。配線部材50のうち操舵回転中心軸Xに沿う部分から車体10に至る部分は保護部材54によって覆われていてもよい。
配線部材50のうち操舵回転中心軸Xに沿う部分が保護部材54等によって1つにまとめられていることは必須ではない。例えば、上記保護部材54が省略され、複数の電源線52が、配線部材50を一定位置に支持するブラケットによって1つにまとめられていてもよい。ここでのブラケットは、支持部材60であってもよい。
配線部材50の横断面の外形状は如何なる形状であってもよい。図3では、複数の電源線52が保護部材54によって覆われており、配線部材50の横断面の外形状が円形をなす例が示される。配線部材50の横断面の外形状は、楕円形、長方形状等をなしていてもよい。なお、横断面とは、配線部材50の軸に対して直交する面における断面である。
配線部材50のうち操舵回転中心軸Xに沿う部分において、配線部材50の中心軸と操舵回転中心軸Xとが一致している必要は無い。しかしながら、配線部材50のうち操舵回転中心軸Xを経由する部分(交差する部分)、さらには、操舵回転中心軸Xに沿う部分において、配線部材50の横断面における最小包含円C内に、操舵回転中心軸Xが通過する位置関係であってもよい。なお、最小包含円Cについては、上記した通りである。また、支持部材60が、配線部材50が操舵回転中心軸Xを経由するように、配線部材50を支持しているとは、配線部材50が操舵回転中心軸Xを経由しつつその延在方向に沿って移動できる場合、移動できない場合の両方を含む。
支持部材60は、配線部材50を上記配索形態で支持するものであればよく、そのための構成は特に限定されない。支持部材は、単一の支持部材であってもよいし、複数の支持部分を含んでもよい。支持部材は、車体10側に支持されていてもよいし、車輪20側に支持されていてもよい。ここで、支持部材が車体10側に支持されるとは、操舵回転中心軸Xを中心として車輪20が回転しても回転しない部分に支持されていることをいう。例えば、支持部材が上記ダンパ36又はロアアーム32に支持されている場合である。また、支持部材60が車輪20側に支持されるとは、操舵回転中心軸Xを中心として車輪20が回転するとこれに追随して回転する部分に支持されていることをいう。例えば、支持部材が上記上側ナックル部25又は下側ナックル部26に支持されている場合である。
本実施形態では、支持部材60は、上支持部62と、下支持部64とを含む。下支持部64は、上支持部62よりも下側に設けられている。そして、配線部材50が上支持部62及び下支持部64によって支持されることによって、配線部材50が、上支持部62と下支持部64との間で、操舵回転中心軸Xを経由する。
より具体的には、上側ナックル部25の先端部と下側ナックル部26の先端部との間に、上支持部62と下支持部64とが設けられる。上側ナックル部25の先端部と、上支持部62と、下支持部64と、下側ナックル部26の先端部とは、この順で操舵回転中心軸Xに沿って上から下に間隔をあけて並ぶ。上支持部62と下支持部64とは、延長支持部61によってダンパ36の先端部に対して支持されている。延長支持部61は、ダンパ36の下端部から上側ナックル部25の先端部を迂回して操舵回転中心軸Xと平行な姿勢で下方に向っている。延長支持部61は、ダンパ36に対して溶接、ネジ止等によって固定されていてもよい。延長支持部61の先端部は、下側ナックル部26の先端部よりも手前に達している。上支持部62及び下支持部64は、延長支持部61を介してダンパ36に支持されているから、操舵回転中心軸Xを中心とする車輪20の回転には追随しない。従って、上支持部62及び下支持部64は、車体10側に支持されている。
上支持部62は、延長支持部61の延在方向中間部に支持されている。上支持部62は、延長支持部61と一体形成されていてもよいし、延長支持部61に溶接、ネジ止等によって固定されていてもよい。上支持部62は、操舵回転中心軸Xに沿って上側ナックル部25の先端部から下方に離れた位置に設けられる。この配設位置で、上支持部62は、配線部材50の一部を操舵回転中心軸X上の位置で支持する。上支持部62は、配線部材50の一部を一定位置に支持する構成であればよい。例えば、上支持部62は、配線部材50が挿通される孔を有する環状部材であってもよい。上支持部62は、一対の挟込み片が配線部材50の一部を挟み込んだ状態でネジ止される構成であってもよい。上支持部62は、配線部材50の一部に加締め固定される加締め片を有する構成であってもよい。上支持部62は、配線部材50の一部を回転不能な状態で支持していてもよい。
下支持部64は、延長支持部61の先端部に支持されている。下支持部64は、延長支持部61と一体形成されていてもよいし、延長支持部61に溶接、ネジ止等によって固定されていてもよい。下支持部64は、操舵回転中心軸Xに沿って上支持部62から下方に離れ、かつ、下側ナックル部26の先端部から上方に離れた位置に設けられる。この配設位置で、下支持部64は、配線部材50の一部を操舵回転中心軸X上の位置で支持する。下支持部64は、配線部材50の一部を一定位置に支持する構成であればよい。例えば、下支持部64は、上記上支持部62と同様構成であってもよい。
下支持部64は、操舵回転中心軸Xを中心とする回転を許容する状態で配線部材50を支持する構成であってもよい。例えば、図3では、下支持部64が円環状に形成されており、その内径が、配線部材50の当該他の一部における横断面における最小包含円よりも大きい例が示されている。この下支持部64内に配線部材50が挿通された状態では、配線部材50と下支持部64の内周部との間に隙間が形成される。このため、配線部材50は、下支持部64内で回転することができる。
配線部材50は、車体10内の車体側機器18から延出して、フェンダーエプロン16を貫通し、上側ナックル部25の先端部に向けて導かれる。配線部材50は、上側ナックル部25の先端部と上支持部62との間を経由して上支持部62によって操舵回転中心軸X上で支持される。さらに、配線部材50は、下支持部64に向けて導かれ、下支持部64によって操舵回転中心軸X上で支持される。配線部材50のうち上支持部62と下支持部64との間の部分は、操舵回転中心軸Xに沿って支持される部分となる。さらに、配線部材50における複数の電源線52は、下支持部64と下側ナックル部26の先端部との間を経由して車輪側機器70に向けて延出し、車輪側機器70に接続される。
下支持部64が配線部材50を回転可能に支持していれば、操舵回転中心軸Xを中心とする車輪20の回転による配線部材50の捻れが、配線部材50のうち下支持部64と上支持部62との間に伝わることができる。よって、ステアリング操舵による車輪20の回転に追随して、配線部材50のうち操舵回転中心軸Xに沿う部分が捻れ変形することができる。また、上支持部62が配線部材50を回転不能に支持していれば、配線部材50の捻れが、配線部材50のうち上支持部62よりも車体10側に伝わり難くなる。
下支持部64が配線部材50を回転可能に支持する構成としては、上記構成であることは必須ではない。例えば、下支持部64が外側本体部と内側回転支持部とを含み、外側本体部が延長支持部によってダンパに支持され、内側回転支持部が、外側本体部に対して回転可能に支持される構成であってもよい。かかる下支持部としては、転がり軸受、流体軸受等の各種軸受構造が採用されてもよい。内側回転支持部は、回転を許容する状態で配線部材を支持していてもよいし、回転不能な状態で配線部材を支持していてもよい。後者の場合、配線部材が捻れると、内側回転支持部が外側本体部に対して回転するので、配線部材と内側回転支持部との間で擦れ等が生じ難い。
複数の電源線52の他端部は、操舵回転中心軸Xから車輪側機器70に向う。複数の電源線52のそれぞれの他端部にはコネクタ53が設けられている。複数のコネクタ53は相互に分離している。複数の電源線52のそれぞれは、コネクタ53を介して車輪側機器70に接続される。複数のコネクタ53は、後述する複数のコネクタ74に接続可能な状態で一体化されていてもよい。
車輪側機器70は、機器本体72と、複数(ここでは3つ)のコネクタ74とを備える。複数のコネクタ74は、線状伝送部材を車輪側機器70に接続する接続部の一例である。機器本体72には上記シャフト70aが設けられている。機器本体72は、シャフト70aを介して車輪20に連結されている。複数のコネクタ74は、機器本体72に設けられている。複数のコネクタ74のそれぞれは、複数の電源線52のそれぞれの他端部のコネクタ53が接続される部分である。コネクタ53とコネクタ74との接続は、両コネクタ53、74間で雄端子と雌端子とが嵌り合うことによって実現されてもよいし、両端子同士がネジ止等によって接続されることによって実現されてもよい。
複数のコネクタ74のそれぞれは、電源線52を、機器本体72から操舵回転中心軸Xに向かうように引出す姿勢に保つ。好ましくは、複数のコネクタ74のそれぞれは、操舵回転中心軸X周りおいて異なる位置で、電源線52を上記姿勢に保つ。ここで、コネクタ74が電源線52を機器本体72から操舵回転中心軸Xに向かうように引出す姿勢に保つとは、例えば、電源線52のうちコネクタ74から引出された部分を延長すると、上記操舵回転中心軸Xを通過する状態となっていることをいう。

ここでは、複数のコネクタ74は、操舵回転中心軸Xを向く姿勢で、機器本体72に設けられている。ここで、コネクタ74が操舵回転中心軸Xを向くとは、例えば、当該コネクタ74を出発領域(好ましくはコネクタ74の幅方向中央部を出発点)として、コネクタ74に対するコネクタ53の接続方向に延長した仮装延長領域が上記操舵回転中心軸Xを通り、かつ、コネクタ74のうちコネクタ53が接続される側の部分が操舵回転中心軸X側に対向した姿勢となっていることをいう。
コネクタ74に対するコネクタ53の接続方向は、コネクタ74が操舵回転中心軸Xに向う方向に一致している。また、コネクタ53からの電源線52の延出方向は、コネクタ53のうちコネクタ74に接続される側とは反対側である。このため、コネクタ74にコネクタ53が接続されると、当該コネクタ53の背部から延出する電源線52は、コネクタ74の指向方向にあわせて、操舵回転中心軸Xを向くように引出される。
ここでは、機器本体72のうち車幅方向内側部分にベース部73が設けられている。ベース部73のうち車幅方向内側部分は、その幅方向(車体基準では前後方向)両外側部分からその幅方向中央部に向けて徐々に凹む形状となっている。
車輪20が中立位置にある状態(車両が直進する状態)で、ベース部73は、操舵回転中心軸Xに対して車幅方向外側に設けられている。3つのコネクタ74のうちの1つは、ベース部73の幅方向中央部に設けられており、車幅方向に沿って内側を向いて操舵回転中心軸Xを向いている。他の2つのコネクタ74は、ベース部73の幅方向両端側に設けられている。ベース部73のうち幅方向一端部(車両前後方向前部)は車幅内向きに対して斜め後方を向いているから、この部分に設けられたコネクタ74は、車幅内向きに対して斜め後方を向いて操舵回転中心軸Xを向いている。ベース部73のうち幅方向他端部(車両前後方向後部部)は車幅内向きに対して斜め前方を向いているから、この部分に設けられたコネクタ74は、車幅内向きに対して斜め前方を向いて操舵回転中心軸Xを向いている。複数のコネクタ74は、コネクタ53が接続される凹部を有するコネクタであり、機器本体72内に埋った状態で、操舵回転中心軸Xを向くように設けられていてもよい。複数のコネクタ74は、機器本体72から又はベース部73から突出していてもよい。なお、3つのコネクタ74は、上記のようにベース部73によって一体化された構成であってもよいし、それぞれ別体とされて機器本体に設けられていてもよい。
上記複数の電源線52のそれぞれは、操舵回転中心軸Xから対応するコネクタ74に向けて延び、それぞれの端部のコネクタ53が対応するコネクタ74に延びる。すなわち、3つの電源線52のうちの1つは、操舵回転中心軸Xから車幅方向外側に向けて直線的に延びて、3つのコネクタ74のうち中央のコネクタ74に接続される。3つの電源線52のうちの他の1つは、操舵回転中心軸Xから車幅方向外向きに対して斜め後方に直線的に延びて、車体10の前後方向後ろ側のコネクタ74に接続される。3つの電源線52のうちのさらに他の1つは、操舵回転中心軸Xから車幅方向外向きに対して斜め前方に直線的に延びて、車体10の前後方向前側のコネクタ74に接続される。つまり、3つの電源線52は、操舵回転中心軸Xを中心として放射状に直線的に延びる。
複数のコネクタ74は、操舵回転中心軸Xを曲率中心とする弧に沿って並ぶように、機器本体72に設けられていてもよい。換言すれば、操舵回転中心軸Xに沿って見て、複数のコネクタ74が、操舵回転中心軸Xに対して等距離の位置に設けられていてもよい。図2及び図3においても、複数のコネクタ74が、操舵回転中心軸Xを曲率中心とする弧に沿って並ぶ例が示されている。
なお、上記複数のコネクタ74とは別に、操舵回転中心軸Xを向かないコネクタが存在してもよい。
このように構成された車輪側機器70及び足回り用配線装置30によると、車輪側機器70の複数のコネクタ74が操舵回転中心軸Xを向いている。このため、複数の線状伝送部材(ここでは電源線)52のうち操舵回転中心軸Xから車輪側機器70に至る部分が、対応するコネクタ74に向けてなるべく直線的に配索される。このため、複数の線状伝送部材(ここでは電源線)52における、曲げ、弛み等の発生を抑制することができ、その分、無駄が生じ難くなる。また、曲げ、弛み箇所が少なくなるので、操舵時に不規則な曲げが生じ難く、結果、周辺部品に対する干渉が抑制される。また、曲げ、弛み、さらには、不規則な曲げ変形を考慮したスペース確保が必要無くなり、設置スペースを小さくすることができる。
電源線52は太い場合が多く、経路中心を互いに離さざるを得ない等、経路設定上の制約が課されることが多い。そこで、本実施形態のように、複数の電源線52に対して、上記構成を適用することで、複数の電源線52をなるべく直線的に配索することが可能となる。
また、3つ以上のコネクタ74を含む場合、各電源線52の間で経路差が生じ易い。このように、複数のコネクタ74が3つ以上のコネクタ74を含む場合において、複数のコネクタ74が操舵回転中心軸Xを向いていれば、複数のコネクタ74に接続される電源線52を直線的に配索することができる。
もっとも、車輪側機器に2つのコネクタが設けられる構成においても、2つのコネクタが操舵回転中心軸Xを向いていれば、それぞれのコネクタに接続される線状伝送部材を操舵回転中心軸Xから対応するコネクタに向けて直線的に配索される。
また、複数のコネクタ74が、操舵回転中心軸Xを曲率中心とする弧に沿って並ぶように、機器本体72に設けられていれば、複数の電源線52を、操舵回転中心軸Xから各コネクタ74に向けてなるべく等距離で配索することができる。これにより、各電源線52をなるべく同じ長さに揃えることができ、製造、製造管理等が容易となる。
もっとも、複数のコネクタは、操舵回転中心軸Xを曲率中心とする弧に沿って並ばなくてもよい。この場合においても、各電源線52を、操舵回転中心軸Xから対応するコネクタに向けて直線的に配索することができる。
また、支持部材60は、配線部材50が操舵回転中心軸Xを経由するように、配線部材50を支持しているため、ステアリング操舵によって車輪20が回転しても、配線部材50が操舵回転中心軸Xと車輪側機器70との間で曲げ変形し難い。これにより、配線部材50がさらに高寿命化される。
図4は変形例に係る支持部材160を示す概略断面図である。本変形例では、支持部材160は、延長支持部61に対応する延長支持部161が上支持部62を支持し、下支持部64を支持していない。
下支持部64は、下側ナックル部26に支持されている。すなわち、下側ナックル部26の先端部から操舵回転中心軸Xに沿って上方に向うように延長支持部163が設けられる。延長支持部161の先端部に下支持部64が支持されている。延長支持部161は、下側ナックル部26及び下支持部64に対して溶接されてもよいし、ネジ止されてもよいし、一体形成されてもよい。
本変形例では、下支持部64は、延長支持部163を介して下側ナックル部26に支持される。このため、操舵回転中心軸Xを中心として車輪が回転すると、下支持部64も操舵回転中心軸Xを中心として回転する。このため、下支持部64が上支持部62による支持構成と同様に配線部材50を回転不能に支持していても、配線部材50が上支持部62と下支持部64との間で捩れることができる。
この場合において、下支持部64が車輪20側に支持されていればよい。例えば、下支持部64が他の支持用の部材を介して車輪側機器70等に支持されていてもよい。つまり、下支持部64は、操舵回転中心軸Xを中心として回転するが、走行回転軸を中心として回転しない部分に直接又は間接的に支持されていてもよい。
本変形例でも、下支持部64から各コネクタ74に向けて、複数の電源線52が直線的に配索され得る。
支持部材60が上支持部62と下支持部64とを含む構成であることは必須ではない。
例えば、図5に示す変形例のように、下支持部64が省略されてもよい。つまり、本変形例では、支持部材260は、上記実施形態において下支持部64が省略された構成とされている。この場合、配線部材50は、支持部材260から車輪側機器70に向って延びて当該車輪側機器70に接続される。
本変形例でも、支持部材260から各コネクタ74に向けて、複数の電源線52が直線的に配索され得る。
また、ステアリング操舵によって車輪20が回転する際、配線部材50のうち支持部材260によって操舵回転中心軸X上に支持される部分と車輪側機器70との距離変動が抑制される。これにより、ステアリング操舵によって車輪20が回転した場合において、配線部材50の曲げ変形が抑制される。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
10 車体
12 フロア部分
14 ボディ部分
16 フェンダーエプロン
18 車体側機器
19 ステアリングホイール
19a ステアリングシャフト
19b 伝達機構
20 車輪
22 ホイール
22a ディスク部
22b タイヤ装着部
24 タイヤ
25 上側ナックル部
26 下側ナックル部
26a アーム部
30 足回り用配線装置
32 ロアアーム
33 軸受部
35 バネ
36 ダンパ
37 軸受部
38 タイロッド
50 配線部材
50a 一部
52 線状伝送部材
52 電源線
52a 芯線
52b 被覆
53 コネクタ
54 保護部材
60 支持部材
61 延長支持部
62 上支持部
64 下支持部
70 車輪側機器
70a シャフト
72 機器本体
73 ベース部
74 コネクタ
160 支持部材
161 延長支持部
163 延長支持部
260 支持部材
C 最小包含円
X 操舵回転中心軸

Claims (3)

  1. ステアリング操舵によって操舵回転中心軸周りに回転する車輪に組込まれる車輪側機器であって、
    機器本体と、
    前記機器本体に設けられた複数の接続部と、
    を備え、
    前記複数の接続部のそれぞれは、車体から延出する線状伝送部材が接続される部分であり、
    前記複数の接続部のそれぞれは、前記線状伝送部材を前記機器本体から前記操舵回転中心軸に向かうように引出す姿勢に保ち、
    前記複数の接続部は、前記操舵回転中心軸を曲率中心とする弧に沿って並ぶように、前記機器本体に設けられている、車輪側機器。
  2. 請求項1に記載の車輪側機器であって、
    前記複数の接続部は、3つ以上の接続部である、車輪側機器。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車輪側機器と、
    車体から延出して前記車輪側機器に接続される複数の線状伝送部材を含む配線部材と、
    前記配線部材が前記操舵回転中心軸を経由するように、前記配線部材を支持する支持部材と、
    を備える足回り用配線装置。
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