JP7456174B2 - 洗浄水タンク装置、及び、それを備えた水洗大便器 - Google Patents

洗浄水タンク装置、及び、それを備えた水洗大便器 Download PDF

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Description

本発明は、洗浄水タンク装置、及び、それを備えた水洗大便器に関し、特に、水洗大便器に洗浄水を供給する洗浄水タンク装置、及び、それを備えた水洗大便器に関する。
従来から、水洗大便器に洗浄水を供給する洗浄水タンク装置として、便器本体の後部上面に外装カバー(外装タンク)が設けられ、その内部に便器洗浄用の洗浄水を貯水する貯水部(内装タンク)が設けられたものが知られている。
このような従来の洗浄水タンク装置においては、貯水部(内装タンク)の上縁付近の角部に凹部が設けられており、この凹部には、洗浄操作を行う操作ハンドルの操作軸を駆動するモータ等の駆動部が設けられている。
また、この貯水部(内装タンク)の凹部及び操作軸の駆動部等は、外装カバー(外装タンク)により外側から覆われているため、洗浄水タンク装置の外部から隠蔽されている一方、操作ハンドルは、外装カバーの側壁部の外側等の外装タンクの外部に配置されている。
特開2003-201728号公報
また、近年の洗浄水タンク装置においては、その外観の意匠性や美観性等を向上させるために、国内外のそれぞれの特有のデザインのニーズに応じた仕様に応えるべく、外装タンクの外周面等の外形形状の一部について、意匠性や美観性を重視した曲面形状に設計されている。
しかしながら、外形形状の意匠性や美観性を重視した外装タンクにおいては、その曲面形状からなる側壁面と操作ハンドルとの隙間が外装タンクの外部(例えば、外装タンクの上面視や正面視)から見えて構造となっており、洗浄水タンク装置全体の意匠性や美観性を低下させる一因となっているという問題がある。
さらに、このような外装タンクの曲面形状の側壁面と操作ハンドルとの隙間は、外装タンクの側壁面が鉛直方向に延びる鉛直面を形成している構造に比べて、外装タンクの上下方向に均一ではないため、比較的大きな隙間に対して外部からの汚れ等が付きやすく、洗浄水タンク装置全体の意匠性や美観性を低下させる以外にも、操作ハンドルの操作性の低下をまねくという問題がある。
また、操作ハンドルに隣接する外装タンクの曲面形状の側壁面部分に対して操作ハンドルの影が映り込んだ場合には、洗浄水タンク装置全体の美観性を低下させてしまうという問題もある。
そこで、本発明は、洗浄水タンク装置全体の意匠性や美観性を重視した曲面形状を有する外装タンク特有の上述した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、洗浄タンク装置全体の意匠性や美観性をより一層向上させることができると共に、外装タンクと操作部との隙間に汚れが付着することによる操作部の操作性の低下を抑制することができる洗浄水タンク装置、及び、それを備えた水洗大便器を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、水洗大便器に洗浄水を供給する洗浄水タンク装置であって、上記水洗大便器の便器本体に設けられ、その内部に洗浄水を貯水する貯水部と、この貯水部の外周側を取り囲むように形成される側壁部と、を備えた外装タンクと、この外装タンクの内部に設けられて上記貯水部内の洗浄水を上記便器本体に供給して便器洗浄を可能にする洗浄機構ユニットと、便器洗浄を開始する際に上記洗浄機構ユニットの作動を操作する操作ユニットと、を有し、この操作ユニットは、上記外装タンクの側壁部に固定される取付部と、この取付部に対して回動可能に設けられて便器洗浄を開始する際に上記洗浄機構ユニットの駆動部を操作する操作部と、を備えており、上記外装タンクの側壁部は、その外周面の少なくとも一部が曲面状に形成された曲面部を備えており、この曲面部には、上記操作ユニットの取付部が取り付けられる被取付部が設けられており、この被取付部は、上記外装タンクの曲面部の外面の一部が内側に向かって凹む凹状領域内に形成された被取付面を備えていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、従来から、貯水部の外周側を取り囲むように形成される外装タンクの側壁部においては、その外周面の少なくとも一部が曲面状に形成された曲面部により、外装タンクの外観の意匠性や美観性を向上させることができていた。
しかしながら、従来の形態では、操作ユニットの操作部が外装タンクの側壁部の曲面部の曲面(曲面状の被取付面)に取り付けられた場合には、被取付面が鉛直面を形成している場合に比べて、外装タンクの被取付面と操作ユニットの操作部との隙間が外装タンクの側壁部における曲面部の上下方向に亘って一定にならないため、洗浄タンク装置全体の美観が低下するという問題があった。また、外装タンクの被取付面と操作ユニットの操作部との不均一な隙間における広い箇所等に汚れが蓄積しやすくなるという問題もあった。
そこで、本発明では、外装タンクの曲面部の外面の一部が内側に向かって凹む凹状領域を形成しており、被取付部がこの凹状領域内に被取付面を形成している。これにより、被取付部に操作ユニットの取付部が取り付けられた状態では、外装タンクの被取付面と操作ユニットの操作部との隙間について、外装タンクの曲面部の外面の一部の凹状領域内に隠すことができ、外装タンクの外部(例えば、外装タンクの上面視等)から隠蔽することができる。よって、洗浄タンク装置全体の美観性を向上させることができる。
さらに、外装タンクの被取付面と操作ユニットの操作部との隙間が外装タンクの曲面部の外面の一部の凹状領域内に隠蔽されることにより、これらの隙間に対して外部からの汚れ等が付き難くなる。よって、このような隙間に汚れが付着することによる操作部の操作性の低下を抑制することができる。
また、操作ユニットの操作部の影が外装タンクの側壁部の曲面部の外面に投影されて映り込んだとしても、この操作ユニットの操作部の影は、外装タンクの曲面部の外面の一部の凹状領域内に投影されることにより、外装タンクの外部(例えば、外装タンクの正面視や上面視)から隠蔽される。これにより、操作ユニットの操作部の影の視認性を低下させることができるため、洗浄タンク装置全体の美観性をより一層向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記被取付部は、上記外装タンクの左右一方側に配置される上記側壁部の曲面部に設けられている。
このように構成された本発明においては、操作ユニットの取付部が取り付けられる外装タンクの被取付部が、外装タンクの左右一方側に配置される側壁部の曲面部に設けられていることにより、例えば、被取付部が外装タンクの正面側の側壁部等に設けられた場合に比べて、外装タンクの被取付面と操作ユニットの操作部との隙間について、外装タンクの上面視だけでなく、外装タンクの前後方向からも見え難くすることができる。
また、操作ユニットの操作部の影が外装タンクの側壁部の曲面部の外面に投影されて映り込んだとしても、この操作ユニットの操作部の影は、外装タンクの曲面部の外面の一部の凹状領域内に投影されることにより、外装タンクの外部(例えば、外装タンクの正面視や上面視)から隠蔽される。よって、操作ユニットの操作部の影の視認性を低下させることができるため、洗浄タンク装置全体の美観性をより一層向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記被取付面は、鉛直方向に延びるように形成されている鉛直面を含む。
このように構成された本発明においては、操作ユニットの取付部が取り付けられる外装タンクの被取付部が外装タンクの側壁部の曲面部に設けられていても、外装タンクの被取付部の外面の一部の凹状領域内の被取付面が、鉛直方向に延びる鉛直面を形成していることにより、操作ユニットの取付部の取付面を被取付面の鉛直面上に沿って安定して取り付けることができる。
これにより、外装タンクの被取付部に取り付けられた状態の操作ユニットの取付部の姿勢の傾きを抑制することができると共に、操作ユニットの取付部に回動可能に設けられた操作部の姿勢の傾きや洗浄機構ユニットの駆動部の傾きについても抑制することができる。
また、外装タンクの被取付面の鉛直面と操作ユニットの操作部との隙間について、外装タンクの側壁部における曲面部の上下方向に亘って一定にすることができるため、これらの隙間に対して外部からの汚れ等が付き難くなる。よって、このような隙間に汚れが付着することによる操作部の操作性の低下を抑制することができる。
さらに、外装タンクの被取付部に対して操作ユニットの取付部や操作部を取り付ける際には、これら操作ユニットの取付部や操作部の姿勢の傾きを抑制する部材を別途に用意する必要がないため、コストを抑制することができる。また、このような操作ユニットの取付部や操作部の姿勢の傾きを抑制するための別途の部材により外装タンク内のスペース等が占有されて、貯水部の容積が削減されてしまうリスクを抑制することもできる。
さらに、外装タンクに曲面部を有さない洗浄水タンク装置と同様の洗浄機構ユニットを取り付けることができるため、外装タンクの外観変更に伴う洗浄機構ユニットの変更などを行う必要がなく、外装タンクの外観の意匠性や美観性を容易に向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記操作ユニットの操作部は、上記外装タンクの外部に設けられて操作力が入力される操作入力部と、上記外装タンクの側壁部を貫くように延びて且つ上記操作入力部の操作力により回転して上記洗浄機構ユニットの駆動部に対して駆動力を伝達させる回転軸部と、を備えており、上記操作ユニットの取付部は、上記被取付部に固定されて上記操作入力部を上記回転軸部と共に回転可能に保持し、上記操作入力部は、上記被取付部に向かって軸方向に突出する基部と、この基部の内部に設けられて上記回転軸部の軸方向外側端部に接続される接続部と、上記基部よりも外周側に形成される操作面と、を備えており、上記基部の軸方向の長さは、上記操作入力部の接続部よりも下方に位置する上記被取付面から軸方向外側の上記曲面部の凹状領域の外縁までの軸方向距離よりも大きい。
このように構成された本発明においては、被取付部に向かって軸方向に突出する操作入力部の基部の軸方向の長さが、操作入力部の接続部よりも下方に位置する被取付面から軸方向外側の曲面部の凹状領域の外縁までの軸方向距離よりも大きいことにより、操作入力部の基部よりも外周側の操作面と被取付面との間の軸方向距離についても、操作入力部の基部の軸方向の長さよりも大きく確保することができる。よって、使用者が操作入力部の操作面を手指で操作する際に、操作入力部の操作面と被取付面との間に手指が挟み込まれることを抑制することができる。また、使用者が操作面へアクセスするための空間を広く設けることができるため、操作性を向上させることができる。
これらにより、操作ユニットの操作部の操作性を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記被取付面とその外側で軸方向に対向する上記操作入力部の最内面との間の軸方向距離(L3,L203)は、上記被取付面と上記外装タンクの曲面部の外面の凹状領域における上側外縁部との間の軸方向距離(L4,L204)よりも小さい。
このように構成された本発明においては、被取付面とその外側で軸方向に対向する操作入力部の最内面との間の軸方向距離(L3,L203)が、被取付面と外装タンクの曲面部の外面の凹状領域における上側外縁部との間の軸方向距離(L4,L204)よりも小さいため、外装タンクの被取付面と操作ユニットの操作部との隙間について、使用者から最も目に付きやすい外装タンクの上面視等から見えなくなる。また、上方から隙間が見えない(アクセスしにくい)ため、上方向から落下してくる汚れが付着することによる操作部の操作性の低下をより一層抑制することができる。
したがって、洗浄タンク装置全体の美観性を効果的に向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記被取付面とその軸方向外側に対向する上記操作入力部の最内面との間の軸方向距離(L203)は、上記被取付面から上記操作部の回転軸部の軸方向外側の上記外装タンクの曲面部の外縁までの軸方向距離(L207)よりも小さい。
このように構成された本発明においては、被取付面とその軸方向外側に対向する操作入力部の最内面との間の軸方向距離(L203)が、被取付面から操作部の回転軸部の軸方向外側の外装タンクの曲面部の外縁までの軸方向距離(L207)よりも小さいため、外装タンクの被取付面と操作ユニットの操作部との隙間について、使用者から目に付きやすい外装タンクの正面視等からも見えなくなる。
したがって、洗浄タンク装置全体の美観性をより効果的に向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記操作入力部の接続部よりも上方に位置する上記曲面部の外縁と上記被取付面との間の軸方向距離(L5,L205)は、上記操作入力部の接続部よりも下方に位置する上記曲面部の外縁と上記被取付面との間の軸方向距離(L2,L202)よりも大きい。
このように構成された本発明においては、操作入力部の接続部よりも上方に位置する曲面部の外縁と被取付面との間の軸方向距離(L5,L205)が、操作入力部の接続部よりも下方に位置する曲面部の外縁と被取付面との間の軸方向距離(L2,L202)よりも大きいため、外装タンクの側壁部の曲面部の形状の意匠性や美観性を保ちつつ、外装タンクの被取付部と操作ユニットの取付部及び操作部との間で一体感のあるデザイン性を確保することができる。
したがって、洗浄タンク装置全体の美観性を効果的に向上させることができる。
また、使用者が最も目に付きやすい外装タンクの上面視等から外装タンクの被取付面と操作ユニットの操作部との隙間を隠蔽しつつ、操作入力部を操作するための操作空間を確保することができる。
本発明において、好ましくは、上記外装タンクの曲面部の外面の凹状領域における下側外縁部と上記被取付面との間の軸方向距離(L6,L206)は0である。
このように構成された本発明においては、操作入力部の接続部よりも上方に位置する曲面部の外縁と被取付面との間の軸方向距離(L5,L205)が、操作入力部の接続部よりも下方に位置する曲面部の外縁と被取付面との間の軸方向距離(L2,L202)よりも大きいため、外装タンクの被取付面と操作ユニットの操作部との隙間について、使用者から目に付きやすい外装タンクの上面視や正面視等からも隠蔽することができる。
さらに、外装タンクの曲面部の外面の凹状領域における下側外縁部と被取付面との間の軸方向距離(L6,L206)が0であることにより、操作入力部を操作するための操作空間をより大きく確保することができるため、操作性を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記被取付面が形成される上記外装タンクの曲面部の外面の凹状領域内には、上記操作入力部の一部が配置されており、
上記凹状領域の上側外縁部及び下側外縁部の少なくとも一方における上記操作入力部と上下方向に対向する面が、曲がり形状を形成している。
このように構成された本発明においては、被取付面が形成される外装タンクの曲面部の外面の凹状領域内には、操作ユニットの操作部の操作入力部の一部が配置されており、この操作入力部は、使用者により操作力が入力される際に、使用者の手指が頻繁に接触する箇所となっている。
そこで、外装タンクの曲面部の外面の凹状領域の上側外縁部及び下側外縁部の少なくとも一方における操作入力部と上下方向に対向する面が曲がり面を形成していることにより、操作入力部の操作入力時に使用者の手指が曲がり面に接触したとしても、滑らかな面に接触することになるため、負傷するリスクを低減させることができる。
さらに、本発明において、好ましくは、上記洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器である。
このように構成された本発明においては、外装タンクの被取付面と操作ユニットの操作部との隙間について、外装タンクの曲面部の外面の一部の凹状領域内に隠すことができると共に、意匠性や美観性をより一層向上させることができる洗浄タンク装置を備えた水洗大便器を提供することができる。
本発明の洗浄水タンク装置、及び、それを備えた水洗大便器によれば、洗浄タンク装置全体の意匠性や美観性をより一層向上させることができると共に、外装タンクと操作部との隙間に汚れが付着することによる操作部の操作性の低下を抑制することができる。
本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置が適用された水洗大便器を示す概略斜視図である。 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の内部構造を示す正面断面図である。 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の外装タンク及び操作ハンドルの部分を拡大した部分拡大斜視図である。 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の外装タンク及び操作ハンドルの部分を拡大した部分拡大正面断面図である。 本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置の内部構造を示す正面断面図である。 本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置の外装タンク及び操作ハンドルの部分を拡大した部分拡大正面断面図である。 本発明の第3実施形態による洗浄水タンク装置の外装タンク及び操作ハンドルの部分を拡大した部分拡大斜視図である。 本発明の第3実施形態による洗浄水タンク装置の外装タンク及び操作ハンドルの部分を拡大した部分拡大正面断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置、及び、それを備えた水洗大便器について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置が適用された水洗大便器を示す概略斜視図である。
まず、図1に示すように、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置1を備えた水洗大便器2は、陶器製の便器本体4を備えている。この便器本体4には、ボウル部6と、このボウル部6の下部と連通する排水トラップ管路(図示せず)がそれぞれ形成されている。
なお、図1に示す水洗大便器2においては、便器本体4の上面に配置される便座及び便蓋については省略している。
つぎに、便器本体4のボウル部6の上縁部には、内側にオーバーハングしたリム8と、便器本体4の後方側の内部に形成される導水路(図示せず)から供給される洗浄水を吐水する吐水口10が形成されている。この吐水口10から吐水された洗浄水は、旋回しながら下降してボウル部6を洗浄するようになっている。
また、便器本体4の後方側の上面には、本実施形態による洗浄水タンク装置1が設けられている。この洗浄水タンク装置1は、詳細については後述するが、便器洗浄用の洗浄水を貯水すると共に、便器洗浄時には、この貯水した洗浄水を便器洗浄時の便器本体4に供給することができるようになっている。
なお、本実施形態の洗浄水タンク装置1においては、サイホン作用を利用してボウル部6内の汚物を吸い込んで排水トラップ管路(図示せず)から一気に外部に排出する、いわゆる、サイホン式の水洗大便器2に適用した例について説明するが、このようなサイホン式の水洗大便器に限定されず、ボウル部6内の水の落差による流水作用で汚物を押し流す、いわゆる、洗い落し式の水洗大便器等の他のタイプの水洗大便器にも適用可能である。
つぎに、図2により、本実施形態の洗浄水タンク装置1の内部構造の概略について説明する。
図2は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の内部構造を示す正面断面図である。
図1及び図2に示すように、洗浄水タンク装置1は、便器本体4の後方側の上面に配置された陶器製の外装タンク12を備えている。また、この外装タンク12の内部には、便器洗浄用の洗浄水を貯水する貯水部14が設けられている。すなわち、貯水部14の前後及び左右の外周側は、外装タンク12の側壁部12aにより取り囲まれている。
また、外装タンク12及び貯水部14の底部には、上下方向に貫くように形成された排水口16が設けられている。この排水口16の下流端(下端)は、便器本体4の導水路4aの上流端(導水路4aの上端入口部)に接続されている。
つぎに、図2に示すように、洗浄水タンク装置1の貯水部14内には、給水装置18及び排水弁装置20がそれぞれ設けられている。これらの給水装置18及び排水弁装置20のそれぞれは、詳細については後述するが、貯水部14内の洗浄水を便器本体4に供給可能にして便器洗浄を可能にする洗浄機構ユニットとして機能するようになっている。
まず、給水装置18は、その上流側が水道等の外部の給水源(図示せず)に接続されて貯水部14の底部から上方に延びる給水管18aを備えている。
また、給水装置18は、給水管18aの上端部に開閉可能に取り付けられた給水バルブ18bと、貯水部14内の水位の変動に応じて上下動するフロート18cと、を備えている。給水バルブ18bは、貯水部14内の水位の変動に応じたフロート18cの上下動により給水管18aの管路を開閉するようになっている。
そして、給水バルブ18bが開弁している状態では、給水管18aの外周側下端部に設けられた給水口18dから貯水部14内に吐水されるようになっている。一方、給水バルブ18bが閉弁している状態では、給水口18dから貯水部14内への吐水が止水されるようになっている。
つぎに、図2に示すように、排水弁装置20は、上下動することにより排水口16を開閉する排水弁本体20aを備えた、いわゆる、直動式の排水弁装置であるが、従来の直動式の排水弁装置の構成と同様であるため、詳細な説明は省略する。
また、本実施形態の洗浄水タンク装置1は、便器洗浄を開始する際に、手動操作により直動式の排水弁装置20の排水弁本体20aの引き上げ操作(開弁操作)を可能にする手動操作ユニット22(詳細は後述する)と、排水弁装置20の一部に組み込まれて電動操作により直動式の排水弁装置20の排水弁本体20aの引き上げ操作(開弁操作)を可能にする電動操作ユニット24と、を備えている。
さらに、排水弁装置20は、排水弁本体20aを駆動する駆動部の一部である手動操作用チェーン20b及び電動操作用チェーン20cをそれぞれ備えている。これらの手動操作用チェーン20b及び電動操作用チェーン20cのそれぞれの下端部は、排水弁本体20aの一部にそれぞれ設けられた手動操作用連結部(図示せず)及び電動操作用連結部(図示せず)のそれぞれに連結されている。
また、詳細は後述する手動操作ユニット22は、貯水部14内において概ね水平左右方向に延びる駆動シャフト26を備えている。この駆動シャフト26の排水弁装置20側の先端部付近には、手動操作用チェーン20bの上端部が連結されるチェーン連結部26aが設けられている。この駆動シャフト26及びそのチェーン連結部26aについても、排水弁本体20aを駆動する駆動部の一部となっている。
さらに、電動操作ユニット24は、モータ等の駆動部を含むアクチュエータ24aを備えている。このアクチュエータ24aの電動回転軸24bには、アーム部材24cが取り付けられており、このアーム部材24cの先端部には、電動操作用チェーン20cの上端部が連結されている。
便器洗浄を開始する際には、手動操作ユニット22の手動操作により手動操作用チェーン20bが引き上げられ、或いは、電動操作ユニット24の電動操作により電動操作用チェーン20cが引き上げられ、排水弁装置20の排水弁本体20aが引き上げられるようになっている。
これにより、排水口16が開放され、貯水部14の洗浄水が排水口16から便器本体4の導水路4aに流入した後、便器本体4の導水路4a内の洗浄水が便器本体4の吐水口10からボウル部6内に吐出されるようになっている。
その後、ボウル部6内の洗浄水は、ボウル部6内を旋回することにより洗浄した後に、排水トラップ管路(図示せず)に向かって流れ込む流れが形成され、ボウル部6内の汚物が排水トラップ管路(図示せず)を経て水洗大便器2の外部へ排出されるようになっている。
ちなみに、電動操作ユニット24による電動操作においては、例えば、水洗大便器2の周辺に設置された人感センサ(図示せず)が感知して送信された信号に基づいて、及び/又は、使用者がリモコン又はコントローラ等の指令装置(図示せず)の所定の操作ボタン等を操作して送信された信号に基づいて、アクチュエータ24aのDCモータ(図示せず)等の駆動が制御され、電動回転軸24bの回転駆動が制御されるようになっている。
なお、本実施形態では、人感センサ(図示せず)及び指令装置(図示せず)の双方を備えた形態であってもよいし、いずれか一方を省略して他方のみから送信される信号に基づいて、電動操作ユニット24の電動回転軸24bを作動させるようにしてもよい。
つぎに、図1~図4を参照して、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の手動操作ユニット22、及び、この手動操作ユニット22が取り付けられる外装タンク12の被取付部の詳細について説明する。
図3は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の外装タンク及び操作ハンドルの部分を拡大した部分拡大斜視図である。また、図4は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の外装タンク及び操作ハンドルの部分を拡大した部分拡大正面断面図である。
まず、図2~図4に示すように、手動操作ユニット22は、外装タンク12の内側から外側に向かって、駆動シャフト26、軸受部材28、固定ナット30、化粧カバー32、及び、操作ハンドル34をそれぞれ備えている。
また、詳細については後述するが、手動操作ユニット22の軸受部材28、固定ナット30、及び、化粧カバー32のそれぞれは、外装タンク12の側壁部12aに対して固定される手動操作ユニット22の取付部となっている。
さらに、手動操作ユニット22の駆動シャフト26及び操作ハンドル34は、手動操作ユニット22の取付部に対して回動可能に取り付けられ、手動の回動操作により直動式の排水弁装置20の排水弁本体20aの引き上げ操作(開弁操作)を可能にする手動操作ユニット22の操作部となっている。
つぎに、図1~図4に示すように、外装タンク12における左右両側の側壁部12aは、その外面が正面視において上方側から下方側に向かって概ね湾曲形状で徐々に窄まるように形成されている曲面部C0を備えている。
そして、外装タンク12の左右一方側(便器本体4の前方側から見て左側)に配置される側壁部12aの曲面部C0には、手動操作ユニット22の取付部(軸受部材28、固定ナット30、及び、化粧カバー32)が固定される被取付部36が設けられている。
また、図3及び図4に示すように、被取付部36は、側壁部12aの曲面部C0の外面の一部が内側に向かって凹む凹状領域C1内に形成される外側被取付面36aと、側壁部12aにおける外装タンク12内の側面に形成される内側被取付面36bと、外側被取付面36aと内側被取付面36bとの間の側壁部12aを水平左右方向に貫く被取付穴36cとを備えている。
さらに、図4に示すように、外側被取付面36aは、鉛直方向に延びるように形成されている鉛直面V1を備えている。
つぎに、図4に示すように、手動操作ユニット22の取付部である軸受部材28は、外装タンク12の被取付部36の被取付穴36cに挿入されている。また、軸受部材28は、その軸方向内側の外周面に螺合された固定ナット30が締め付けられることにより外装タンク12の側壁部12aの内側被取付面36b及び被取付穴36cに対して固定されるようになっている。
また、手動操作ユニット22の操作部である駆動シャフト26は、外装タンク12の側壁部12aの被取付穴36cの中を貫くように延びる回転軸部である。
すなわち、この駆動シャフト26は、被取付穴36cに対して固定された軸受部材28により回転可能に保持されている。
また、軸受部材28の軸方向外側には、概ね円筒状の化粧カバー32が設けられており、この化粧カバー32の軸方向内側端部32aは、外側被取付面36a上に配置されている。
さらに、軸受部材28の軸方向外側端部28aは、その横断面の外側方向に突出しており、化粧カバー32の軸方向内側端部32aの軸方向外側に固定されている。
つぎに、図4に示すように、手動操作ユニット22の操作部である操作ハンドル34は、その軸方向の内端部以外の部分が外装タンク12の外部に設けられ、使用者により操作力が入力される操作入力部となっている。
この操作ハンドル34は、具体的には、軸受部材28の軸方向外側かつ化粧カバー32の内周側に配置された基部34aと、この基部34aの内部に設けられて駆動シャフト26の軸方向外側端部26bに接続される接続部(接続穴34b)と、基部34aよりも外周側に形成される操作面34cとを備えている。
これらにより、駆動シャフト26は、操作ハンドル34の接続穴34bの中に挿入された状態で(例えば、操作ハンドル34の接続穴34bの穴径よりもわずかに大きな外径を有する駆動シャフト26の軸方向外側端部26bが接続穴34b内に圧入された状態で)操作ハンドル34に対して固着されるようになっている。
また、図4に示すように、操作ハンドル34の基部34aは、化粧カバー32の内周側で回転可能に支持されている。この基部34aの軸方向内端から化粧カバー32の軸方向外端付近に位置する操作ハンドル34の基部34aの軸方向外端までの軸方向の長さL1(以下「操作ハンドル34の基部34aの軸方向の長さL1」)は、操作ハンドル34の接続部(接続穴34b)よりも下方に位置する外側被取付面36aから軸方向外側の曲面部C0の凹状領域C1の外縁C2までの軸方向距離L2よりも大きく設定されている(L1>L2)。
つぎに、図3及び図4に示すように、外装タンク12の外側被取付面36aとその外側で軸方向に対向する操作ハンドル34の基部34aの最内面34dとの間の軸方向距離L3は、外側被取付面36aと外装タンク12の曲面部C0の外面の凹状領域C1における上側外縁部C3との間の軸方向距離L4よりも小さく設定されている(L3<L4)。
なお、最内面34dは、上方側に設けるのが好ましいが、上方側、下方側の外装タンク12の外側被取付面36aとその外側で軸方向に対向する操作ハンドル34の基部34aの内面との間の軸方向距離を一定にしてもよい(最内面34dを基部34aの内面全周としてもよい)。
また、操作ハンドル34の接続部(接続穴34b)よりも上方に位置する外装タンク12の曲面部C0の外面の凹状領域C1における外縁C2と外側被取付面36aとの間の軸方向距離L5は、操作ハンドル34の接続部(接続穴34b)よりも下方に位置する外装タンク12の曲面部C0の外面の凹状領域C1における外縁C2と外側被取付面36aとの間の軸方向距離L2よりも大きく設定されている(L5>L2)。
さらに、図3及び図4に示すように、外装タンク12の曲面部C0の外面の凹状領域C1における下側外縁部C4と外側被取付面36aとの間の軸方向距離L6は、0に設定されており(L6=0)、操作ハンドル34の接続部(接続穴34b)よりも上方に位置する外装タンク12の曲面部C0の外面の凹状領域C1における外縁C2と外側被取付面36aとの間の軸方向距離L5よりも小さく設定されている(L5>L6=0)。そのため、外装タンク12の曲面部C0の外面の凹状領域C1における外縁C2と外側被取付面36aとの間の軸方向距離は、上方から下方にかけて徐々に減少するよう設定されている。
なお、上方から下方にかけての軸方向距離の減少は、一定の割合で減少させる必要はなく、外装タンクの形状や意匠性や美観性に合わせて減少する割合を適宜設定してよく、途中で増加させてもよい。
つぎに、図4に示すように、外装タンク12の曲面部C0の外面の凹状領域C1内には、操作ハンドル34の基部34aの一部が配置されている。
また、外装タンク12の曲面部C0の外面の凹状領域C1の上側外縁部C3は、その操作ハンドル34と上下方向に対向する面が曲がり面C5を形成している。
上述した本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置1によれば、従来から、貯水部14の外周側を取り囲むように形成される外装タンク12の側壁部12aにおいては、その外周面の少なくとも一部が曲面状に形成された曲面部C0により、外装タンク12の外観の意匠性や美観性を向上させることができていた。
しかしながら、従来の形態では、手動操作ユニット22の操作ハンドル34等が外装タンク12の側壁部12aの曲面部C0の曲面(曲面状の被取付面)に取り付けられた場合には、外側被取付面36aが鉛直面V1を形成している場合に比べて、外装タンク12の外側被取付面と手動操作ユニット22の操作ハンドル34との隙間が外装タンク12の側壁部12aにおける曲面部C0の上下方向に亘って一定にならないため、洗浄タンク装置全体の美観が低下するという問題があった。また、外装タンク12の外側被取付面と手動操作ユニット22の操作ハンドル34との不均一な隙間における広い箇所等に汚れが蓄積しやすくなるという問題もあった。
そこで、本実施形態の洗浄水タンク装置1では、外装タンク12の曲面部C0の外面の一部における内側に向かって凹む凹状領域C1を形成しており、被取付部36がこの凹状領域C1内に外側被取付面36aを形成している。
これにより、被取付部36に手動操作ユニット22の取付部28,30,32が取り付けられた状態では、外装タンク12の側壁部12aの外側被取付面36aと手動操作ユニット22の操作ハンドル34との隙間について、外装タンク12の側壁部12aの曲面部C0の外面の一部の凹状領域C1内に隠すことができ、外装タンク12の外部(例えば、外装タンク12の上面視等)から隠蔽することができる。よって、洗浄水タンク装置1の全体の美観性を向上させることができる。
さらに、外装タンク12の外側被取付面36aと手動操作ユニット22の操作ハンドル34との隙間が、外装タンク12の側壁部12aの曲面部C0における外面の一部の凹状領域C1内に隠蔽されることにより、これらの隙間に対して外部からの汚れ等が付き難くなる。よって、このような隙間に汚れが付着することによる手動操作ユニット22の操作部26,34の操作性の低下を抑制することができる。
また、手動操作ユニット22の操作ハンドル34の影が外装タンク12の側壁部12aの曲面部C0の外面に投影されて映り込んだとしても、この手動操作ユニット22の操作ハンドル34の影は、外装タンク12の曲面部C0の外面の一部の凹状領域C1内に投影されることにより、外装タンク12の外部(例えば、外装タンク12の正面視や上面視)から隠蔽される。これにより、手動操作ユニット22の操作ハンドル34の影の視認性を低下させることができるため、洗浄水タンク装置1の全体の美観性をより一層向上させることができる。
さらに、凹状領域C1に設けられた被取付穴36cの中心部から外縁部C2までの距離(軸方向に対する垂直方向の距離)は、全周に対して一定でも、各方向に対して定めてもよい。
本実施形態では、取付部32の外周が軸方向距離L4の範囲に収納されるという関係になっている。
また、被取付穴36cの中心部から外縁部C2までの距離(軸方向に対する垂直方向の距離)は、最小距離でも手動操作ユニット22の最外縁部より大きい。特に1周り大きい凹状領域とすることで操作性がよい。
さらに、凹状領域C1の外縁部C2は、被取付穴36cの中心部を中心とした略円形状となっている。そのため、前方、後方、下方からでも手動操作ユニット22へアクセスしやすいため操作性がよい。
また、本実施形態による洗浄水タンク装置1によれば、手動操作ユニット22の取付部28,30,32が取り付けられる外装タンク12の被取付部36が、外装タンク12の左右一方側に配置される側壁部12aの曲面部C0に設けられている。
これにより、例えば、被取付部36が外装タンク12の正面側の側壁部12a等に設けられた場合に比べて、外装タンク12の外側被取付面36aと手動操作ユニット22の操作ハンドル34との隙間について、外装タンク12の上面視だけでなく、外装タンク12の前後方向からも見え難くすることができる。
また、手動操作ユニット22の操作ハンドル34の影が外装タンク12の側壁部12aの曲面部C0の外面に投影されて映り込んだとしても、この操作ハンドル34の影は、外装タンク12の側壁部12aの曲面部C0における外面の一部の凹状領域C1内に投影されることにより、外装タンク12の外部(例えば、外装タンク12の正面視や上面視)から隠蔽される。よって、手動操作ユニット22の操作ハンドル34の影の視認性を低下させることができるため、洗浄水タンク装置1の全体の美観性をより一層向上させることができる。
さらに、本実施形態による洗浄水タンク装置1によれば、手動操作ユニット22の取付部28,30,32が取り付けられる外装タンク12の被取付部36が外装タンク12の側壁部12aの曲面部C0に設けられていても、外装タンク12の被取付部36の外面の一部の凹状領域C1内の外側被取付面36aが、鉛直方向に延びる鉛直面V1を形成している。これにより、手動操作ユニット22の軸受部材28の軸方向外側端部28aや化粧カバー32の軸方向内側端部32aを外側被取付面36aに対して鉛直面V1上に沿って安定して取り付けることができる。
また、外装タンク12の被取付部36に取り付けられた状態の手動操作ユニット22の取付部28,30,32の姿勢の傾きを抑制することができる。さらに、手動操作ユニット22の取付部28,30,32に回動可能に設けられた手動操作ユニット22の操作部26,34の姿勢の傾きや洗浄機構ユニット(排水弁装置20)の駆動部20b,26aの傾きについても抑制することができる。
さらに、外装タンク12の外側被取付面36aの鉛直面V1と手動操作ユニット22の操作ハンドル34との隙間について、外装タンク12の側壁部12aにおける曲面部C0の上下方向に亘って一定にすることができるため、これらの隙間に対して外部からの汚れ等が付き難くなる。よって、このような隙間に汚れが付着することによる手動操作ユニット22の操作部26,34の操作性の低下を抑制することができる。
また、外装タンク12の被取付部36に対して手動操作ユニット22の取付部28,30,32や操作部26,34を取り付ける際には、これら手動操作ユニット22の取付部28,30,32や操作部26,34の姿勢の傾きを抑制する部材を別途に用意する必要がないため、コストを抑制することができる。さらに、このような手動操作ユニット22の取付部28,30,32や操作部26,34の姿勢の傾きを抑制するための別途の部材により外装タンク12内のスペース等が占有されて、貯水部14の容積が削減されてしまうリスクを抑制することもできる。
加えて、これら手動操作ユニット22の取付部28,30,32や操作部26,34の姿勢が傾いたまま取り付けた場合に比べて、操作部26,34の傾きによる使用者の操作性の低下や傾いた操作部26,34に合わせた洗浄機構ユニット(排水弁装置20)の駆動部20b,26aを設けることによる貯水部14の容積の非効率的な使用、傾いた操作部に合わせた洗浄機構ユニットの再設計などによるコストの増加などを抑制することができる。
さらに、外装タンク12に曲面部C0を有さない洗浄水タンク装置と同様の洗浄機構ユニット(給水装置、排水弁装置等)を取り付けることができるため、外装タンク12の外観変更に伴う洗浄機構ユニット(給水装置、排水弁装置等)の変更などを行う必要がなく、外装タンク12の外観の意匠性や美観性を容易に向上させることができる。
また、本実施形態による洗浄水タンク装置1によれば、外装タンク12の被取付部36に向かって軸方向に突出する操作ハンドル34の基部34aの軸方向の長さL1が、操作ハンドル34の接続穴34bよりも下方に位置する外側被取付面36aから軸方向外側の曲面部C0の凹状領域C1の外縁C2までの軸方向距離L2よりも大きく設定されている(L1>L2)。
これにより、操作ハンドル34の基部34aの外周側の操作面34cと外側被取付面36aとの間の軸方向距離についても、操作ハンドル34の基部34aの軸方向の長さL1よりも大きく確保することができる。よって、使用者が操作ハンドル34の操作面34cを手指で操作する際に、操作ハンドル34の操作面34cと外側被取付面36aとの間に手指が挟み込まれることを抑制することができる。また、使用者が操作面34cへアクセスするための空間を広く設けることができるため、操作性を向上させることができる。
これらにより、手動操作ユニット22の操作部26,34の操作性を向上させることができる。
さらに、本実施形態による洗浄水タンク装置1によれば、外装タンク12の外側被取付面36aとその外側で軸方向に対向する操作ハンドル34の基部34aの最内面34dとの間の軸方向距離L3が、外側被取付面36aと外装タンク12の曲面部C0の外面の凹状領域C1における上側外縁部C3との間の軸方向距離L4よりも小さく設定されている(L3<L4)。
これにより、外装タンク12の外側被取付面36aと手動操作ユニット22の操作ハンドル34との隙間について、使用者から最も目に付きやすい外装タンク12の上面視等から見えなくなる。また、上方から隙間が見えない(アクセスしにくい)ため、上方向から落下してくる汚れが付着することによる操作部26,34の操作性の低下をより一層抑制することができる。
なお、最内面34dは、上方側に設けるのが好ましい。汚れが付着しやすい上方側の隙間を小さくできるため、隙間に汚れが付着することによる手動操作ユニット22の操作部26,34の操作性の低下を抑制することができる。
したがって、洗浄水タンク装置1の全体の美観性を効果的に向上させることができる。
さらに、本実施形態による洗浄水タンク装置1によれば、操作ハンドル34の接続部(接続穴34b)よりも上方に位置する外装タンク12の曲面部C0の外面の凹状領域C1における外縁C2と外側被取付面36aとの間の軸方向距離L5は、操作ハンドル34の接続部(接続穴34b)よりも下方に位置する外装タンク12の曲面部C0の外面の凹状領域C1における外縁C2と外側被取付面36aとの間の軸方向距離L2よりも大きく設定されている(L5>L2)。
これにより、外装タンク12の側壁部12aの曲面部C0の形状の意匠性や美観性を保ちつつ、外装タンク12の被取付部36と手動操作ユニット22の取付部28,30,32及び操作部26,34との間で一体感のあるデザイン性を確保することができる。
したがって、洗浄水タンク装置1の全体の美観性を効果的に向上させることができる。
また、使用者が最も目に付きやすい外装タンク12の上面視等から外装タンク12の外側被取付面36aと手動操作ユニット22の操作ハンドル34との隙間を隠蔽しつつ、操作ハンドル34を操作するための操作空間を確保することができる。
また、本実施形態による洗浄水タンク装置1によれば、外装タンク12の曲面部C0の外面の凹状領域C1における下側外縁部C4と外側被取付面36aとの間の軸方向距離L6は、0に設定されており(L6=0)、操作ハンドル34の接続部(接続穴34b)よりも上方に位置する外装タンク12の曲面部C0の外面の凹状領域C1における外縁C2と外側被取付面36aとの間の軸方向距離L5よりも小さく設定されている(L5>L6=0)。
これにより、操作ハンドル34を操作するための操作空間をより大きく確保することができるため、操作性を向上させることができる。
さらに、本実施形態による洗浄水タンク装置1によれば、外装タンク12の曲面部C0の外面の凹状領域C1内には、操作ハンドル34の基部34aの一部が配置されており、この操作ハンドル34は、使用者により操作力が入力される際に、使用者の手指が頻繁に接触する箇所となっている。
そこで、外装タンク12の曲面部C0の外面の凹状領域C1の上側外縁部C3について、その操作ハンドル34と上下方向に対向する面を曲がり面C5に形成することにより、操作ハンドル34の操作入力時に使用者の手指が曲がり面C5に接触したとしても、滑らかな面に接触することになるため、負傷するリスクを低減させることができる。
さらに、本実施形態による洗浄水タンク装置1を備えた水洗大便器2によれば、外装タンク12の外側被取付面36aと手動操作ユニット22の操作ハンドル34との隙間について、外装タンク12の側壁部12aの曲面部C0の外面の一部の凹状領域C1内に隠すことができるため、洗浄水タンク装置1や水洗大便器2の全体の意匠性や美観性をより一層向上させることができる。
つぎに、図5及び図6を参照して、本発明の第2実施形態に洗浄水タンク装置について説明する。
図5は、本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置の内部構造を示す正面断面図である。また、図6は、本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置の外装タンク及び操作ハンドルの部分を拡大した部分拡大正面断面図である。
ここで、図5及び図6に示す本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置100について、上述した本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置1の部分と同一部分については同一の符号を付し、これらの説明については省略する。
図5及び図6に示すように、本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置100においては、排水弁装置120の排水弁本体120aを手動で引き上げ操作する手動操作ユニット122が、排水弁本体120aを駆動する駆動部の一部として、ギヤユニットGを外装タンク12の内部に備えている点で、上述した本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置1の手動操作ユニット22の構造とは異なっている。
つぎに、図5及び図6に示すように、手動操作ユニット122のギヤユニットGには、複数のギヤ及びプーリ(図示せず)等が内蔵されており、排水弁装置120の排水弁本体120aを駆動する駆動部の一部である手動操作用ワイヤ120bの一端部がギヤユニットG内のプーリ(図示せず)の一部に連結されている。
また、手動操作用ワイヤ120bの他端部は、排水弁本体120aの一部の手動操作用連結部(図示せず)に連結されている。
一方、電動操作ワイヤ124は、モータ等の駆動部を含むアクチュエータ124aと、このアクチュエータ124aによって駆動されるギヤユニット124bとを備えている。 この電動操作ワイヤ124のギヤユニット124bについても、複数のギヤ及びプーリ(図示せず)等が内蔵されており、電動操作用ワイヤ(図示せず)の一端部がギヤユニット124b内のプーリ(図示せず)の一部に連結されている。また、電動操作用ワイヤ(図示せず)の他端部は、排水弁本体120aの一部の電動操作用連結部(図示せず)に連結されている。
つぎに、図6に示すように、手動操作ユニット122の駆動シャフト126は、外装タンク12の側壁部12aの被取付穴36cの中を貫くように延びる回転軸部である。この駆動シャフト126は、被取付穴36cに対して固定された軸受部材28により回転可能に保持されている。
さらに、図6に示すように、駆動シャフト126の軸方向内側端部126aは、ギヤユニットG内のプーリ(図示せず)又はギヤ(図示せず)に連結されており、駆動シャフト126の軸方向外側端部126bは、操作ハンドル34の基部34aの接続部(接続穴34b)に接続されている。
上述した本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置100によれば、手動操作ユニット122において、排水弁本体120aを駆動する駆動部の一部として、ギヤユニットGを適用した場合であっても、上述した本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置1と同様な作用効果を得ることができる。
つぎに、図7及び図8を参照して、本発明の第3実施形態に洗浄水タンク装置について説明する。
図7は、本発明の第3実施形態による洗浄水タンク装置の外装タンク及び操作ハンドルの部分を拡大した部分拡大斜視図である。また、図8は、本発明の第3実施形態による洗浄水タンク装置の外装タンク及び操作ハンドルの部分を拡大した部分拡大正面断面図である。
ここで、図7及び図8に示す本発明の第3実施形態による洗浄水タンク装置200について、上述した本発明の第1実施形態及び第2実施形態による洗浄水タンク装置1,100の部分と同一部分については同一の符号を付し、これらの説明については省略する。
まず、図8に示すように、本発明の第3実施形態による洗浄水タンク装置200においては、外装タンク212の側壁部212aの曲面部C200の曲面形状が、上述した本発明の第1実施形態及び第2実施形態による洗浄水タンク装置1,100における外装タンク12の側壁部12aの曲面部C0の曲面形状のそれぞれと異なっている。
また、本発明の第3実施形態による洗浄水タンク装置200においては、上述した本発明の第1実施形態及び第2実施形態による洗浄水タンク装置1,100における手動操作ユニット22,122の化粧カバー32が設けられていない点で異なっている。
さらに、本発明の第3実施形態による洗浄水タンク装置200の手動操作ユニット222においては、外装タンク212の内部に第2実施形態と同様なギヤユニットGを備えているが、操作ハンドル234の形状が上述した本発明の第1実施形態及び第2実施形態による洗浄水タンク装置1,100における手動操作ユニット22,122の操作ハンドル34の形状と異なっている。
図7及び図8に示すように、上述した本発明の第3実施形態による洗浄水タンク装置200によれば、本発明の第1実施形態及び第2実施形態による洗浄水タンク装置1,100と同様に、外装タンク12の曲面部C200の外面の一部における内側に向かって凹む凹状領域C201を形成しており、被取付部236がこの凹状領域C201内に外側被取付面236aを形成している。
これにより、被取付部236に手動操作ユニット222の取付部28,30が取り付けられた状態では、外装タンク212の側壁部212aの外側被取付面236aと手動操作ユニット222の操作ハンドル234との隙間について、外装タンク212の側壁部212aの曲面部C200の外面の一部の凹状領域C201内に隠すことができ、外装タンク212の外部(例えば、外装タンク12の上面視等)から隠蔽することができる。よって、洗浄水タンク装置200の全体の美観性を向上させることができる。
さらに、外装タンク212の外側被取付面236aと手動操作ユニット222の操作ハンドル234との隙間が、外装タンク212の側壁部212aの曲面部C200における外面の一部の凹状領域C201内に隠蔽されることにより、これらの隙間に対して外部からの汚れ等が付き難くなる。よって、このような隙間に汚れが付着することによる手動操作ユニット222の操作部126,234の操作性の低下を抑制することができる。
また、手動操作ユニット222の操作ハンドル234の影が外装タンク212の側壁部212aの曲面部C200の外面に投影されて映り込んだとしても、この手動操作ユニット222の操作ハンドル234の影は、外装タンク212の曲面部C200の外面の一部の凹状領域C201内に投影されることにより、外装タンク212の外部(例えば、外装タンク212の正面視や上面視)から隠蔽される。これにより、手動操作ユニット222の操作ハンドル234の影の視認性を低下させることができるため、洗浄水タンク装置200の全体の美観性をより一層向上させることができる。
さらに、図7及び図8に示すように、本実施形態による洗浄水タンク装置200によれば、手動操作ユニット222の取付部28,30が取り付けられる外装タンク212の被取付部236が外装タンク212の側壁部212aの曲面部C200に設けられていても、外装タンク212の被取付部236の外面の一部の凹状領域C201内の外側被取付面236aが、鉛直方向に延びる鉛直面V201を形成している。これにより、手動操作ユニット222の軸受部材28の軸方向外側端部28aを外側被取付面236aに対して鉛直面V201上に沿って安定して取り付けることができる。
また、外装タンク212の被取付部236に取り付けられた状態の手動操作ユニット222の取付部28,30の姿勢の傾きを抑制することができる。さらに、手動操作ユニット222の取付部28,30に回動可能に設けられた手動操作ユニット222の操作部126,234の姿勢の傾きについても抑制することができる。
さらに、外装タンク212の外側被取付面236aの鉛直面V201と手動操作ユニット222の操作ハンドル234との隙間について、外装タンク212の側壁部212aにおける曲面部C200の上下方向に亘って一定にすることができるため、これらの隙間に対して外部からの汚れ等が付き難くなる。よって、このような隙間に汚れが付着することによる手動操作ユニット222の操作部126,234の操作性の低下を抑制することができる。
また、外装タンク212の被取付部236に対して手動操作ユニット222の取付部28,30や操作部126,234を取り付ける際には、これら手動操作ユニット222の取付部28,30や操作部126,234の姿勢の傾きを抑制する部材を別途に用意する必要がないため、コストを抑制することができる。さらに、このような手動操作ユニット222の取付部28,30や操作部126,234の姿勢の傾きを抑制するための別途の部材により外装タンク212内のスペース等が占有されて、貯水部14の容積が削減されてしまうリスクを抑制することもできる。
また、図7及び図8に示すように、本実施形態による洗浄水タンク装置200によれば、外装タンク212の被取付部236に向かって軸方向に突出する操作ハンドル234の基部234aの軸方向の長さL201が、操作ハンドル234の接続穴234bよりも下方に位置する外側被取付面236aから軸方向外側の曲面部C200の凹状領域C201の外縁C202までの軸方向距離L202よりも大きく設定されている(L201>L202)。
これにより、操作ハンドル234の基部234aよりも外周側(径方向外側)の操作面234cと外側被取付面236aとの間の軸方向距離についても大きく確保することができる。よって、使用者が操作ハンドル34の操作面34cを手指で操作する際に、操作ハンドル234の操作面234cと外側被取付面236aとの間に手指が挟み込まれることを抑制することができる。
これにより、手動操作ユニット222の操作部126,234の操作性を向上させることができる。
さらに、図7及び図8に示すように、本実施形態による洗浄水タンク装置200によれば、外装タンク212の外側被取付面236aとその外側で軸方向に対向する操作ハンドル234の最内面234dとの間の軸方向距離L203が、外側被取付面236aと外装タンク212の曲面部C200の外面の凹状領域C201における上側外縁部C203との間の軸方向距離L204よりも小さく設定されている(L203<L204)。
これにより、外装タンク212の外側被取付面236aと手動操作ユニット222の操作ハンドル234との隙間について、使用者から最も目に付きやすい外装タンク212の上面視等から見えなくなる。
したがって、洗浄水タンク装置200の全体の美観性を効果的に向上させることができる。
また、図7及び図8に示すように、本実施形態による洗浄水タンク装置200によれば、外側被取付面236aとその軸方向外側に対向する操作ハンドル234の最内面234dとの間の軸方向距離L203が、外側被取付面236aから手動操作ユニット222の駆動シャフト126の軸方向外側の外装タンク212の曲面部C200の外縁C202までの軸方向距離L207よりも小さく設定されている(L203<L207)。このため、外装タンク212の外側被取付面236aと手動操作ユニット222の操作ハンドル234との隙間について、使用者から目に付きやすい外装タンク212の正面視等からも見えなくなる。
したがって、洗浄水タンク装置200の全体の美観性をより効果的に向上させることができる。
さらに、図7及び図8に示すように、本実施形態による洗浄水タンク装置200によれば、操作ハンドル234の接続部(接続穴234b)よりも上方に位置する外装タンク212の曲面部C200の外面の凹状領域C201における外縁C202と外側被取付面236aとの間の軸方向距離L205は、操作ハンドル234の接続部(接続穴234b)よりも下方に位置する外装タンク212の曲面部C200の外面の凹状領域C201における外縁C202と外側被取付面236aとの間の軸方向距離L202よりも大きく設定されている(L205>L202)。
これにより、外装タンク212の側壁部212aの曲面部C200の形状の意匠性や美観性を保ちつつ、外装タンク212の被取付部236と手動操作ユニット222の取付部28,30及び操作部126,234との間で一体感のあるデザイン性を確保することができる。
したがって、洗浄水タンク装置200の全体の美観性を効果的に向上させることができる。
また、使用者が最も目に付きやすい外装タンク212の上面視等から外装タンク212の外側被取付面236aと手動操作ユニット222の操作ハンドル234との隙間を隠蔽しつつ、操作ハンドル234を操作するための操作空間を確保することができる。
また、図7及び図8に示すように、本実施形態による洗浄水タンク装置1によれば、外装タンク212の曲面部C200の外面の凹状領域C201における下側外縁部C204と外側被取付面236aとの間の軸方向距離L206は、0に設定されており(L206=0)、操作ハンドル234の接続部(接続穴234b)よりも上方に位置する外装タンク212の曲面部C200の外面の凹状領域C201における外縁C202と外側被取付面236aとの間の軸方向距離L205よりも小さく設定されている(L205>L206=0)。
これにより、操作ハンドル234を操作するための操作空間をより大きく確保することができるため、操作性を向上させることができる。
さらに、図7及び図8に示すように、本実施形態による洗浄水タンク装置200によれば、外装タンク212の曲面部C200の外面の凹状領域C201内には、操作ハンドル234の基部234aの一部が配置されており、この操作ハンドル234は、使用者により操作力が入力される際に、使用者の手指が頻繁に接触する箇所となっている。
そこで、外装タンク212の曲面部C200の外面の凹状領域C201の上側外縁部C203について、その操作ハンドル234と上下方向に対向する面を曲がり面C205に形成することにより、操作ハンドル234の操作入力時に使用者の手指が曲がり面C205に接触したとしても、滑らかな面に接触することになるため、負傷するリスクを低減させることができる。
なお、上述した本発明の第1~第3実施形態による洗浄水タンク装置1,100,200においては、外装タンク12の左右一方側(便器本体4の前方側から見て左側)の側壁部12a,212aにおける曲面部C0,C200の被取付部36,236に対して手動操作ユニット22,122,222を設けた形態について説明した。
しかしながら、手動操作ユニット22,122,222の被取付部36,236については、外装タンク12,212の左右一方側(便器本体4の前方側から見て左側)の側壁部12a,212aの曲面部、或いは、外装タンク12,212の正面側の側壁部12a,212aの曲面部に対して同様な被取付部36,236に設けてもよい。
また、上述した本発明の第1~第3実施形態による洗浄水タンク装置1,100,200においては、外装タンク12,212の曲面部C0,C200の外面の凹状領域C1,C201における下側外縁部C4,C204と外側被取付面36a,236aとの間の軸方向距離L6,L206について、0に設定(L6,L206=0)したが、これらの軸方向距離L6,L206については、操作ハンドル34,234の接続部(接続穴34b,234b)よりも上方に位置する外装タンク12,212の曲面部C0,C200の外面の凹状領域C1,C201における外縁C2,C202と外側被取付面36a,236aとの間の軸方向距離L5,L205よりも小さくかつ0よりも大きい形態(L5,L205>L6,L206>0)に設定してもよい。
さらに、上述した本発明の第1~第3実施形態による洗浄水タンク装置1,100,200においては、外装タンク12,212の曲面部C0,C200における外面の凹状領域C1,C201の上側外縁部C3,C203について、その操作ハンドル34,234と上下方向に対向する面を曲がり面C5,C205に形成した形態について説明したが、外装タンク12,212の曲面部C0,C200における外面の凹状領域C1,C201の下側外縁部C4,C204についても、曲がり面C5,C205と同様な曲がり面を形成してもよい。
また、上述した本発明の第1~第3実施形態による洗浄水タンク装置1,100,200においては、便器洗浄を開始する際に、手動操作ユニット22,122,222が、洗浄機構ユニットである排水弁装置20,120の排水弁(排水弁本体20a,120a)引き上げ操作(開弁操作)を行う形態について説明した。
しかしながら、洗浄水タンク装置の変形例として、貯水部内の洗浄水に対して、給水弁装置の下流側のジェットノズルからスロート管内に高速の洗浄水を噴射し、この噴射した洗浄水の負圧によりジェットポンプ作用(エジェクタ効果)を誘発させて貯水部内の洗浄水を吸引して便器本体側に供給する、いわゆる、ジェットポンプ式の洗浄水タンク装置に対しても適用可能である。
この場合には、本発明の第1~第3実施形態による洗浄水タンク装置1,100,200の外装タンク12,212と同様なジェットポンプ式の洗浄水タンク装置の外装タンクに対して、本発明の第1~第3実施形態による洗浄水タンク装置1,100,200の手動操作ユニット22,122,222と同様な手動操作ユニットを適用し、便器洗浄を開始する際には、洗浄機構ユニットである給水弁装置の給水弁の開弁操作を行うようにすればよい。
1 本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置
2 水洗大便器
4 便器本体
4a 便器本体の導水路
6 ボウル部
8 リム
10 吐水口
12 外装タンク
12a 側壁部
14 貯水部
16 排水口
18 給水装置(洗浄機構ユニット)
18a 給水管
18b 給水バルブ
18c フロート
18d 給水口
20 排水弁装置(洗浄機構ユニット)
20a 排水弁本体(排水弁)
20b 手動操作用チェーン(洗浄機構ユニットの駆動部)
20c 電動操作用チェーン
22 手動操作ユニット(操作ユニット)
24 電動操作ユニット
24a アクチュエータ
24b 電動回転軸
24c アーム部材
26 駆動シャフト(操作ハンドルの操作部、回転軸部、洗浄機構ユニットの駆動部)
26a チェーン接続部(洗浄機構ユニットの駆動部)
26b 駆動シャフトの軸方向外側端部
28 軸受部材(操作ハンドルの取付部)
28a 軸受部材の軸方向外側端部
30 固定ナット(操作ハンドルの取付部)
32 化粧カバー(操作ハンドルの取付部)
32a 化粧カバーの軸方向内側端部
34 操作ハンドル(操作ハンドルの操作部、操作入力部)
34a 基部
34b 接続穴(接続部)
34c 操作面
34d 外側被取付面とその外側で軸方向に対向する操作ハンドルの基部の最内面
36 被取付部
36a 外側被取付面(被取付面)
36b 内側被取付面
36c 被取付穴
100 本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置
120 排水弁装置(洗浄機構ユニット)
120a 排水弁本体(排水弁)
120b 手動操作用ワイヤ
122 手動操作ユニット(操作ユニット)
124 電動操作ユニット
124a アクチュエータ
124b ギヤユニット
126 駆動シャフト(操作ハンドルの操作部、回転軸部、洗浄機構ユニットの駆動部)
126a 駆動シャフトの軸方向内側端部
126b 駆動シャフトの軸方向外側端部
200 本発明の第3実施形態による洗浄水タンク装置
212 外装タンク
212a 側壁部
222 手動操作ユニット(操作ユニット)
234 操作ハンドル(操作ハンドルの操作部、操作入力部)
234a 基部
234b 接続穴(接続部)
234c 操作面
234d 外側被取付面とその外側で軸方向に対向する操作ハンドルの最内面
236 被取付部
236a 外側被取付面(被取付面)
C0,C200 外装タンクの側壁部の曲面部
C1,C201 外装タンクの側壁部の曲面部における凹状領域
C2,C202 外装タンクの側壁部の曲面部における凹状領域の外縁
C3,C203 外装タンクの側壁部の曲面部における凹状領域の上側外縁部
C4,C204 外装タンクの側壁部の曲面部における凹状領域の下側外縁部
C5,C205 曲がり面
G ギヤユニット
L1,L201 操作ハンドルの基部の軸方向の長さ
L2,L202 操作ハンドルの接続穴よりも下方に位置する外側被取付面から軸方向外側の曲面部の凹状領域の外縁までの軸方向距離
L3 外側被取付面とその外側で軸方向に対向する操作ハンドルの基部の最内面との間の軸方向距離
L203 外側被取付面とその外側で軸方向に対向する操作ハンドルの最内面との間の軸方向距離
L4,L204 外側被取付面と外装タンクの曲面部の凹状領域における上側外縁部との間の軸方向距離
L5,L205 操作ハンドルの接続穴よりも上方に位置する外装タンクの曲面部の外面の凹状領域における外縁と外側被取付面との間の軸方向距離
L6,L206 外装タンクの曲面部の外面の凹状領域における下側外縁部と外側被取付面との間の軸方向距離
L207 外側被取付面から手動操作ユニットの駆動シャフトの軸方向外側の外装タンクの曲面部の外縁までの軸方向距離
V1,V201 外側被取付面の鉛直面

Claims (10)

  1. 水洗大便器に洗浄水を供給する洗浄水タンク装置であって、
    上記水洗大便器の便器本体に設けられ、その内部に洗浄水を貯水する貯水部と、この貯水部の外周側を取り囲むように形成される側壁部と、を備えた外装タンクと、
    この外装タンクの内部に設けられて上記貯水部内の洗浄水を上記便器本体に供給して便器洗浄を可能にする洗浄機構ユニットと、
    便器洗浄を開始する際に上記洗浄機構ユニットの作動を操作する操作ユニットと、を有し、
    この操作ユニットは、上記外装タンクの側壁部に固定される取付部と、この取付部に対して回動可能に設けられて便器洗浄を開始する際に上記洗浄機構ユニットの駆動部を操作する操作部と、を備えており、
    上記外装タンクの側壁部は、その外周面の少なくとも一部が曲面状に形成され、その外面が正面視において上方側から下方側に向かって概ね湾曲形状で徐々に窄まるように形成されている曲面部を備えており、この曲面部には、上記操作ユニットの取付部が取り付けられる被取付部が設けられており、
    この被取付部は、上記外装タンクの曲面部の外面の一部が内側に向かって凹む凹状領域内に形成された被取付面を備えており、上記凹状領域における上側外縁部は、上記凹状領域における下側外縁部よりも外側に設けられていることを特徴とする洗浄水タンク装置。
  2. 上記被取付部は、上記外装タンクの左右一方側に配置される上記側壁部の曲面部に設けられている請求項1記載の洗浄水タンク装置。
  3. 上記被取付面は、鉛直方向に延びるように形成されている鉛直面を含む請求項1又は2に記載の洗浄水タンク装置。
  4. 上記操作ユニットの操作部は、上記外装タンクの外部に設けられて操作力が入力される操作入力部と、上記外装タンクの側壁部を貫くように延びて且つ上記操作入力部の操作力により回転して上記洗浄機構ユニットの駆動部に対して駆動力を伝達させる回転軸部と、を備えており、
    上記操作ユニットの取付部は、上記被取付部に固定されて上記操作入力部を上記回転軸部と共に回転可能に保持し、
    上記操作入力部は、上記被取付部に向かって軸方向に突出する基部と、この基部の内部に設けられて上記回転軸部の軸方向外側端部に接続される接続部と、上記基部よりも外周側に形成される操作面と、を備えており、
    上記基部の正面視の軸方向の長さ(L1,L201)は、上記操作入力部の接続部よりも下方に位置する上記被取付面から正面視の軸方向外側の上記曲面部の凹状領域の上記上側外縁部と上記下側外縁部との間に位置する外縁までの正面視の軸方向距離(L2,L202)よりも大きい請求項1乃至3の何れか1項に記載の洗浄水タンク装置。
  5. 上記被取付面とその外側で軸方向に対向する上記操作入力部の最内面との間の正面視の軸方向距離(L3,L203)は、上記被取付面と上記外装タンクの曲面部の外面の凹状領域における上側外縁部との間の正面視の軸方向距離(L4,L204)よりも小さい請求項4記載の洗浄水タンク装置。
  6. 上記被取付面とその軸方向外側に対向する上記操作入力部の最内面との間の正面視の軸方向距離(L203)は、上記被取付面から上記操作部の回転軸部の軸方向外側の上記外装タンクの上記曲面部の上記外縁までの正面視の軸方向距離(L207)よりも小さい請求項4又は5に記載の洗浄水タンク装置。
  7. 上記操作入力部の接続部よりも上方に位置する上記曲面部の上記外縁と上記被取付面との間の正面視の軸方向距離(L5,L205)は、上記操作入力部の接続部よりも下方に位置する上記曲面部の上記外縁と上記被取付面との間の正面視の軸方向距離(L2,L202)よりも大きい請求項4乃至6の何れか1項に記載の洗浄水タンク装置。
  8. 上記外装タンクの曲面部の外面の凹状領域における下側外縁部と上記被取付面との間の正面視の軸方向距離(L6,L206)は0である請求項7記載の洗浄水タンク装置。
  9. 上記被取付面が形成される上記外装タンクの曲面部の外面の凹状領域内には、上記操作入力部の一部が配置されており、
    上記凹状領域の上側外縁部における上記操作入力部と上下方向に対向する面が、正面視において、上方且つ外側から下方且つ内側に向かって曲がりを形成している請求項4乃至8の何れか1項に記載の洗浄水タンク装置。
  10. 上記請求項1乃至9の何れか1項に記載の洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器。
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