JP7455948B2 - ワーク表面改質方法及びワーク表面改質装置 - Google Patents

ワーク表面改質方法及びワーク表面改質装置 Download PDF

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Description

本開示は、プラズマガスを照射することによりワーク表面を改質するワーク表面改質方法及びワーク表面改質装置に関するものである。
特許文献1には、ワークにおける油分が付着した部位にプラズマガスを照射して、油分と、塗布される高分子材との結合力を向上させるようにした、重畳部の形成方法が記載されている。
特開2005-139310号公報
ところで、ワークとして樹脂を用い、その樹脂表面に直接プラズマガスを照射して、樹脂表面を改質することはよく行われており、その樹脂表面の改質メカニズムは明確化されている。
しかし、ワークとして、金属、特にアルミニウムを用い、そのアルミニウム表面に直接プラズマガスを照射した場合に、そのアルミニウム表面がどのように改質されるかは明確化されていない。
特許文献1に記載の重畳部の形成方法でも、金属表面ではなく、金属に付着した油分の部位にプラズマガスを照射しているので、油分表面の改質メカニズムは明確化されるものの、金属表面の改質メカニズムは明確化されない。
そこで、本開示は、アルミニウム単体金属又はアルミニウム合金からなるワークにプラズマガスを照射した場合のワーク表面の改質メカニズムを明確化することが可能となるワーク表面改質方法及びワーク表面改質装置を提供することを説明とする。
本開示のワーク表面改質方法は、放電によりプラズマガスを発生させる一対の電極と、一対の電極を覆うヘッド本体部と、ヘッド本体部に設けられ、プラズマガスを流す、所定の方向に並んで配置された複数の第1ガス流路と、第1ガス流路と同じ方向に並んで配置された複数の第2ガス流路を有し、複数の第1ガス流路から流入したプラズマガスを複数の第2ガス流路から噴出するノズルであって、上下方向において所定の厚みを有する板状の基部と、水平方向において所定の厚みを有する板状をなし、基部の下面から下方へ突出する板状部とを備えるノズルと、複数の第2ガス流路の外側に形成され、ヒートガスをプラズマガスの周囲に噴出する外側空間部であって、基部に形成され、複数の第2ガス流路の外周を取り囲むように環状に形成される環状空間部と、環状空間部の下面から下方に突出する円筒形状をなす筒状空間部とを有する外側空間部と、を備えたプラズマ処理装置を用いたワーク表面改質方法であって、所定の方向と直交する方向にノズルを移動させながら、アルミニウム単体金属又はアルミニウム合金からなるワークにノズルからプラズマガスを照射し、外側空間部からヒートガスをプラズマガスの周囲に噴出することにより、ワークの表面上の酸化アルミニウム及び水酸化アルミニウムの割合を増加させる。
本開示によれば、アルミニウム単体金属又はアルミニウム合金からなるワークにプラズマガスを照射した場合のワーク表面の改質メカニズムを明確化することが可能となる。
本開示の一実施の形態に係るプラズマ処理機の全体構成を示す斜視図である。 図1のプラズマ処理機が有するプラズマヘッドを、カバーを外した状態で示す斜視図である。 図2のプラズマヘッドの断面図である。 図1に記載のコントローラが実行するワーク表面改質処理の手順を示すフローチャートである。 図1のプラズマ処理機によりワーク表面を改質した場合と改質しない場合の接触角((a))及びワーク表面上の酸化アルミニウム及び水酸化アルミニウムの割合((b))の各一例を示す図である。 図1のプラズマ処理機によりワーク表面を改質した場合と改質しない場合のワーク表面に接着した各種樹脂板の引張剪断応力の一例を示す図である。 図1のプラズマ処理機によりワーク表面を改質しない場合((a))と改質した場合((b))のワーク表面と接着剤との間の水素結合の様子の一例を示す図である。
以下、本開示の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本開示の一実施の形態に係るプラズマ処理機1の全体構成を示している。プラズマ処理機1は、ワークWが載置されるテーブル10と、テーブル10の傍らに配置されたシリアルリンク型ロボット(多間接型ロボットと呼ぶこともでき、以下、単にロボットと略す)12と、ロボット12に保持された状態でプラズマガスを照射するプラズマヘッド14(以下、単にヘッド14という場合がある)とを備えている。また、プラズマ処理機1は、ヘッド14に電力を供給する電源部16A及びヘッド14へガスを供給するガス供給部16Bを有する電源ガス供給ユニット16と、当該プラズマ処理機1を統括的に制御するコントローラ18を備えている。コントローラ18は、コンピュータを主体とするものであり、ロボット12、ヘッド14及び電源ガス供給ユニット16の動作を制御する。
ロボット12、電源ガス供給ユニット16、コントローラ18は、例えば、LAN(Local Area Network)などによって接続され、互いに通信可能となっている。なお、ロボット12、電源ガス供給ユニット16、コントローラ18を接続する通信は、特に限定されない。例えば、ロボット12、電源ガス供給ユニット16、コントローラ18を、ハブやルータを介さずに、通信ケーブルによって直接接続しても良い。
コントローラ18は、例えば、LANを介してロボット12の動作を制御し、ワークWに対するヘッド14の位置を変更する。また、コントローラ18は、例えば、電源ガス供給ユニット16の電源部16Aを制御し、電源部16Aからロボット12やヘッド14へ供給する電力を制御する。また、コントローラ18は、電源ガス供給ユニット16のガス供給部16Bを制御し、ガス供給部16Bからヘッド14へ供給するガスの量などを制御する。
電源ガス供給ユニット16は、不図示のCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等を備えている。また、電源ガス供給ユニット16は、タッチパネル17を備えている。電源ガス供給ユニット16は、各種の設定画面や動作状態(例えば、ガス供給状態など)等をタッチパネル17に表示する。電源ガス供給ユニット16は、タッチパネル17に対する操作入力により各種の情報を受け付ける。
また、電源ガス供給ユニット16の電源部16Aは、電源ケーブル(図示略)を介してヘッド14と接続されている。電源部16Aは、コントローラ18の制御に基づいて、ヘッド14の電極24(図3参照)に電圧を印加する。ガス供給部16Bは、複数(本実施形態では4本)のガスチューブ45を介してヘッド14と接続されている。ガス供給部16Bは、コントローラ18の制御に基づいて、後述する反応ガス、キャリアガス、シールドガスの供給を行う。
図2及び図3に示すように、ヘッド14は、ヘッド本体部20と、ノズル30とを備えている。ヘッド本体部20及びノズル30は、例えば、耐熱性の高いセラミックにより形成されている。ヘッド本体部20の内部には、プラズマガスを発生させるための反応室22が形成されている。ヘッド本体部20の内部には、反応室22に突き出るようにして、一対の電極24が保持されている。一対の電極24の各々は、例えば、円柱形状をなしており、図3における上下方向へ延設されている。なお、電極24の形状は、円柱形状に限らず、直方体形状等の他の形状でも良い。
また、ヘッド本体部20の内部には、反応ガス流路26と、一対のキャリアガス流路28とが形成されている。反応ガス流路26は、ヘッド本体部20の略中央部に設けられ、ガスチューブ45(図1参照)を介して電源ガス供給ユニット16のガス供給部16Bと接続され、ガス供給部16Bから供給される反応ガスを反応室22へ流入させる。また、一対のキャリアガス流路28は、反応ガス流路26を間に挟んだ位置に配置されている。一対のキャリアガス流路28の各々は、ガスチューブ45(図1参照)を介してガス供給部16Bと接続され、ガス供給部16Bから供給されるキャリアガスを反応室22へ流入させる。
反応ガス(種ガス)としては、酸素(O)を採用できる。ガス供給部16Bは、例えば、反応ガス流路26を介して、酸素と窒素(N)との混合気体(例えば、乾燥空気(Air))を、反応室22の電極24の間に流入させる。以下、この混合気体を、便宜的に反応ガスと呼び、酸素を種ガスと呼ぶ場合がある。キャリアガスとしては、窒素を採用できる。ガス供給部16Bは、一対のキャリアガス流路28の各々から、一対の電極24の各々を取り巻くようにキャリアガスを流入させる。
一対の電極24には、電源ガス供給ユニット16の電源部16Aから交流の電圧が印加される。電圧を印加することによって、例えば、図3に示すように、反応室22内において、一対の電極24の下端の間に、擬似アークAが発生する。この擬似アークAを反応ガスが通過する際に、反応ガスは、プラズマ化される。したがって、一対の電極24は、擬似アークAの放電を発生させ、反応ガスをプラズマ化し、プラズマガスを発生させる。
ノズル30は、ヘッド本体部20の下部に取り付けられている。ノズル30は、ヘッド本体部20に対して着脱可能に設けられている。ノズル30は、例えば、ボルトの締め付けによってヘッド本体部20に固定されている。使用者は、ヘッド本体部20からノズル30を取り外すことで、種類の異なるノズル30に交換することができる。
図3に示すように、ヘッド本体部20の下部には、複数の第1ガス流路29が形成されている。以下の説明では、図3に示すように、図3の断面図における上下方向及び左右方向を用いて説明する。また、上下方向及び左右方向に直交する方向を、前後方向と称して説明する。上下方向は、例えば、円柱形状の電極24の延設方向に沿った方向である。また、左右方向は、例えば、一対の電極24が対向する方向に沿った方向である。
第1ガス流路29は、例えば、6本形成されている。第1ガス流路29の各々は、例えば、上下方向に沿った円筒形状をなしている。複数の第1ガス流路29は、左右方向において所定の間隔を間に設けて並んで配置されている。複数の第1ガス流路29の上端の開口は、反応室22の底部と繋がっている。また、第1ガス流路29の下端の開口は、ヘッド本体部20の下面20Aにおいて開口している。
ヘッド本体部20の下面20Aには、ノズル30が取り付けられている。ノズル30は、図2に示すように、基部31と、板状部32とを備えている。基部31は、上下方向において所定の厚みを有する板状をなしている。板状部32は、前後方向において所定の厚みを有する板状をなし、基部31の下面から下方へ突出している。ノズル30は、左右方向から見た場合に、略T字形状をなしている。ノズル30は、基部31の上面30Aの平面を、ヘッド本体部20の下面20Aの平面と接触させた状態、即ち、面接触させた状態でヘッド本体部20に取り付けられている。
ノズル30には、複数の第2ガス流路34が形成されている。第2ガス流路34は、ノズル30の基部31及び板状部32を上下方向に貫通して形成されている。図3に示すノズル30には、6本の第2ガス流路34が形成されている。換言すれば、図3に示すヘッド14には、ヘッド本体部20の第1ガス流路29と同一本数の第2ガス流路34が形成されたノズル30が取り付けられている。第2ガス流路34の各々は、例えば、上下方向に沿った円筒形状をなしている。なお、上記した第1ガス流路29及び第2ガス流路34の本数、形状、形成された位置は、一例である。
複数の第2ガス流路34の各々は、第1ガス流路29の位置に合わせて、左右方向において所定の間隔を間に設けて並んで配置されている。複数の第2ガス流路34の各々は、上端において第1ガス流路29の下端に接続されている。また、第2ガス流路34の下端の開口34Aは、ノズル30の下面30Bにおいて開口している。図3に示すように、ノズル30をヘッド本体部20に取り付けた状態では、第1ガス流路29及び第2ガス流路34は、左右方向に並んで配置され、上下方向に沿った円筒形状のガス流路を形成している。反応室22で発生したプラズマガスは、キャリアガスとともに、第1ガス流路29及び第2ガス流路34を通じて開口34Aから噴出される。
プラズマ処理機1は、上記した構成によって、ワークWに対するプラズマ処理を実行する。例えば、ロボット12は、コントローラ18の制御に基づいてヘッド14の位置をワークWの位置に合わせる。電源ガス供給ユニット16は、コントローラ18の制御に基づいて、ヘッド14の電極24に電圧を印加しつつ、ガスの供給を行う。これにより、ヘッド14のノズル30の先端、即ち、開口34Aからテーブル10に載置されたワークWに向かってプラズマガスが噴出される。
プラズマガスは、広い空間の反応室22から細い円筒形状の第1ガス流路29及び第2ガス流路34へ流れ込むことで、流速を高めることができる。換言すれば、プラズマガスを第1ガス流路29及び第2ガス流路34に通すことで、流速を速くし、プラズマガスをより遠くへ噴出させることができる。本実施形態では、第1ガス流路29の穴径R1が、例えば、第2ガス流路34の穴径R2と同一となっている。なお、穴径R1と穴径R2とは異なる長さでも良い。
また、図3に示すように、ノズル30には、左右方向における複数の第2ガス流路34の外側に外側空間部36が形成されている。外側空間部36は、環状空間部37と、筒状空間部38とを有する。環状空間部37は、ノズル30の上部の基部31に形成され、複数の第2ガス流路34の外周を取り囲むように環状に形成されている。また、筒状空間部38は、例えば、環状空間部37の下面から下方に突出する円筒形状をなしている。筒状空間部38は、第2ガス流路34と平行をなす方向(上下方向)に沿って形成されている。筒状空間部38は、左右方向において複数の第2ガス流路34の全てを間に挟むようにして、左右方向の両側に形成されている。筒状空間部38の下端は、ノズル30の下面30Bにおいて開口している。
また、図2に示すように、ヘッド本体部20の外周面には、供給管40が取り付けられている。供給管40は、ガスチューブ45(図1参照)を介して、電源ガス供給ユニット16のガス供給部16Bに接続されている。供給管40には、ガス供給部16Bからガス(例えば、空気)が供給される。供給管40の途中には、ヒータ42が取り付けられている。ヒータ42は、供給管40を流れるガスを温めてヒートガスを生成する。外側空間部36の環状空間部37は、供給管40に接続されており、供給管40を介してヒートガスを供給される。このヒートガスは、プラズマガスを保護するシールドガスとして機能するものである。ヒートガスは、筒状空間部38内を流れ、筒状空間部38の下端からプラズマガスの噴出方向に沿って噴出されることで、開口34Aから噴出されるプラズマガスの周囲を取り巻くように噴出される。加熱したヒートガスをプラズマガスの周囲に噴出することで、プラズマガスの効能(濡れ性など)を高めることができる。
次に、プラズマ処理機1、特にコントローラ18が実行するワーク表面改質処理を、図4に基づいて説明する。以降、各処理の手順の説明において、ステップを「S」と表記する。
図4において、まずコントローラ18は、ロボット12に対して、ヘッド14の位置を、プラズマ処理を開始するワークWの位置に合わせるように指示する(S10)。これにより、ロボット12は、ヘッド14を、ワークW表面との距離を所定の距離に保ちながら、ワークWに対してプラズマ処理の実行を開始する位置に位置付ける。
次に、コントローラ18は、電源ガス供給ユニット16に対して、ヘッド14の電極24に電圧を印加しつつ、ガスの供給を行うように指示する(S20)。これにより、ヘッド14のノズル30の先端からワークWに向かってプラズマガスが噴出される。
次に、コントローラ18は、ロボット12に対して、指示された速度で、指示された方向にヘッド14の移動を開始させるように指示する(S30)。これにより、ロボット12は、指示された速度で、指示された方向にヘッド14の移動を開始させる。なお、速度及び方向の指示は、コントローラ18に対するユーザ入力によってなされる。ヘッド14を移動させる方向は、本実施形態では、ノズル30の板状部32の短手方向(図3における前後方向)である。その理由は、仮に、ヘッド14をノズル30の板状部32の長手方向(図3における左右方向)に移動させた場合、板状部32内を長手方向(図3における左右方向)に並んで配置されている複数の第2ガス流路34の各下端の開口34Aから噴出したプラズマガスが重なり、ワークW表面に対して過度のプラズマ処理がなされる虞があるからである。
そして、コントローラ18は、プラズマ処理を終了するか否かを判断する(S40)。プラズマ処理は、ヘッド14がプラズマ処理を終了するワークWの位置に到達したときに、終了するので、S40の判断では、ヘッド14がプラズマ処理を終了するワークWの位置に到達したか否かを判断する。
S40の判断において、プラズマ処理を終了しないと判断された場合、つまり、ヘッド14がプラズマ処理を終了するワークWの位置に到達していないと判断された場合(S40:NO)、コントローラ18は、プラズマ処理を終了すると判断されるまで待機する。
一方、S40の判断において、プラズマ処理を終了すると判断された場合、つまり、ヘッド14がプラズマ処理を終了するワークWの位置に到達したと判断された場合(S40:YES)、コントローラ18は、電源ガス供給ユニット16に対して、ヘッド14の電極24への電圧の印加及びガスの供給を停止するように指示した(S50)後、ワーク表面改質処理を終了する。これにより、ヘッド14のノズル30の先端から噴出していたプラズマガスが停止する。
図5は、このワーク表面改質処理によりワーク表面を改質した場合と改質しない場合の接触角((a))及びワーク表面上の酸化アルミニウム及び水酸化アルミニウムの割合((b))の各一例を示している。図5の例では、ワークWとして、Al-Mg系アルミ合金A5052からなる板状体を用い、このワークWに対して、プラズマガスを照射する条件(以下「照射条件」と略す)を変えながらプラズマ処理を行っている。ここで、照射条件は、照射間隔と照射速度である。照射間隔(mm)は、上記ヘッド14のノズル30の先端とワークW表面との距離であり、図5の例では、20mm,10mm及び5mmの3種類を選定している。また、照射速度(mm/s)は、プラズマガスを噴射した状態でノズル30をワークW表面に対して動かす速度であり、図5の例では、400mm/s,200mm/s,100mm/s,10mm/s及び1mm/sの5種類を選定している。そして、図5(a)は、照射条件を変えてプラズマ処理を施した後のワークW表面に垂らした水滴の接触角(°)を測定したものである。なお、図5(a)には、プラズマ処理を施す前の、つまり未処理のワークW表面に垂らした水滴の接触角も、比較のために測定され、記載されている。
図5(a)から分かるように、照射間隔が同一であれば(例えば、20mm)、照射速度が遅いほど、接触角は小さくなっている。一方、照射速度が同一であれば(例えば、100mm/s)、照射間隔が短いほど、接触角は小さくなっている。したがって、照射間隔がより短く、かつ照射速度がより遅くなるほど、換言すると、照射するプラズマガスの量が増加するに従って、接触角はより小さくなっている。なお、プラズマ処理がなされたいずれの場合の接触角も、プラズマ処理が未処理の場合の接触角より小さくなっている。接触角がより小さくなると言うことは、ワークW表面がより親水性に改質されたことを意味する。
図5(b)は、照射条件として、照射間隔が10mmかつ照射速度が100mm/sである条件と、照射間隔が5mmかつ照射速度が1mm/sである条件を選択してプラズマ処理を実行した場合のワークW表面の酸化アルミニウム及び水酸化アルミニウムとアルミニウム単体との比率を測定した結果を示している。測定は、XPS(X-ray Photoelectron Spectroscopy:X線光電子分光法)を用いて行っている。なお、図5(b)には、プラズマ処理が未処理の場合のワークW表面の酸化アルミニウム及び水酸化アルミニウムとアルミニウム単体との比率を測定した結果も記載されている。
図5(b)から分かるように、プラズマ処理が未処理の場合より、プラズマ処理した場合の方が、酸化アルミニウム及び水酸化アルミニウムの割合が増加している。これは、プラズマガスの照射により、ワークW表面のアルミニウムに酸素がさらに付与されたことを意味する。また、照射間隔が10mmかつ照射速度が100mm/sである条件でプラズマ処理した場合より、照射間隔が5mmかつ照射速度が1mm/sである条件でプラズマ処理した場合の方が、酸化アルミニウム及び水酸化アルミニウムの割合が増加している。これは、照射するプラズマガスの量が増加するに従って、ワークW表面のアルミニウムに酸素がさらに多く付与されたことを意味する。酸化アルミニウム及び水酸化アルミニウムは、水(HO)と水素結合するため、ワークW表面の酸化アルミニウム及び水酸化アルミニウムの割合が多くなればなるほど、上記接触角はより小さくなる。つまり、図4(b)における酸化アルミニウム及び水酸化アルミニウムとアルミニウム単体との比率の測定結果と、図4(a)における接触角の測定結果とは、合致している。
なお、ワークW表面の酸化アルミニウム及び水酸化アルミニウムは、それぞれ、数ナノ程度の厚みの膜、つまり、酸化アルミニウム膜及び水酸化アルミニウム膜を形成している。
図6は、引張せん断応力試験の方法((a))と、試験結果((b)~(f))とを示している。
図6(a)に示すように、引張せん断応力試験は、ワークW表面の一部をプラズマ処理して接着剤210を塗布した後、板状体の樹脂材200を接着固定した状態で、ワークWと樹脂材200をそれぞれ矢印方向に引っ張ることによりなされている。そして、
引張せん断応力(MPa) = 引張せん断強度(N)/接着面積(mm
により算出される。
なお、接着剤210としては、速硬化型ウレタン系弾性接着剤プライマータイプを用いている。また、樹脂材200としては、PP(Polypropylene)からなるもの(図6(b))、PP-GF(Polypropylene Glass Fiber)からなるもの(図6(c))、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)からなるもの(図6(d))、PBT(Polybutyleneterephtalate)からなるもの(図6(e))、及びPC(Polycarbonate)からなるもの(図6(f))を用いて、それぞれの引張せん断応力を求めている。
図6(b)~図6(f)から分かるように、樹脂材200として、いずれの樹脂からなるものを用いたとしても、ワークWにプラズマ処理がなされた場合の引張せん断応力は、ワークWにプラズマ処理がなされていない場合の引張せん断応力より格段に大きくなっている。これは、プラズマ処理によりワークW表面の酸化アルミニウム及び水酸化アルミニウムの割合が増加し、増加した酸化アルミニウム及び水酸化アルミニウムがさらに接着剤210の成分と水素結合するためであると推察される。
図7は、プラズマ処理機1によりワークW表面を改質しない場合((a))と改質した場合((b))のワーク表面と接着剤との間の水素結合の様子の一例を示している。ワークW表面にプラズマ処理がなされると、プラズマ放電により放出されたイオンや電子がワークW、つまりアルミニウム表面の分子の化学結合を切断等し、親水性の官能基OH(水酸基)・O(酸化アルミニウム)等が生成される。つまり、図7(b)に示すように、プラズマ処理後のワークW表面の親水性の官能基OH(水酸基)・O(酸化アルミニウム)は、図7(a)に示すプラズマ処理前のワークW表面のそれより増加している。これにより、増加した官能基OH(水酸基)・O(酸化アルミニウム)と、接着剤210中の水との水素結合が増加するため、接着強度が向上し、引張せん断応力が格段に大きくなると推察される。
以上説明したように、本実施形態のワーク表面改質方法は、アルミニウム単体金属又はアルミニウム合金からなるワークWにプラズマガスを照射することにより、ワークWの表面上の酸化アルミニウム及び水酸化アルミニウムの割合を増加させる。
このように、本実施形態のワーク表面改質方法では、アルミニウム単体金属又はアルミニウム合金からなるワークWにプラズマガスを照射した場合のワークW表面の改質メカニズムを明確化することが可能となる。
また、ワークWに照射するプラズマガスの量を変動させることにより、ワークWの表面上の酸化アルミニウム及び水酸化アルミニウムの割合の増加量を変動させる。
また、ワークWに照射するプラズマガスの量は、ワークWとプラズマガスを照射するプラズマヘッド14との距離及びワークWに照射するプラズマガスの照射速度を変動させることにより変動させる。
また、ワークWの表面上の酸化アルミニウムは、酸化アルミニウム膜を形成し、ワークWの表面上の水酸化アルミニウムは、水酸化アルミニウム膜を形成する。
また、本実施形態のプラズマ処理機1は、放電によりプラズマガスを発生させる一対の電極24と、一対の電極24を覆うヘッド本体部20と、ヘッド本体部20に設けられ、プラズマガスを流す複数の第1ガス流路29と、複数の第2ガス流路34を有し、複数の第1ガス流路29から流入したプラズマガスを複数の第2ガス流路34から噴出するノズル30と、アルミニウム単体金属又はアルミニウム合金からなるワークWにノズル30からプラズマガスを照射することにより、ワークWの表面上の酸化アルミニウム及び水酸化アルミニウムの割合を増加させるように制御するコントローラ18と、を備えている。
このように、本実施形態のプラズマ処理機1では、アルミニウム単体金属又はアルミニウム合金からなるワークにプラズマガスを照射した場合のワーク表面の改質メカニズムを明確化することが可能となる。
ちなみに、本実施形態において、プラズマ処理機1は、「ワーク表面改質装置」の一例である。コントローラ18は、「制御部」の一例である。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
(1)上記実施形態では、第1ガス流路29の数と第2ガス流路34の数は、同数としたが、異なっていてもよい。
(2)上記実施形態では、プラズマ処理機1として、反応ガスを用いてプラズマガスを発生させるヘッド14を備えたものを採用したが、これに限らず、反応ガスを用いずにプラズマを発生させる大気圧プラズマ発生装置を採用してもよい。
1:プラズマ処理機、14:プラズマヘッド、18:コントローラ、20:ヘッド本体部、24:電極、29:第1ガス流路、30:ノズル、34:第2ガス流路、200:樹脂材、210:接着剤、W:ワーク。

Claims (5)

  1. 放電によりプラズマガスを発生させる一対の電極と、前記一対の電極を覆うヘッド本体部と、前記ヘッド本体部に設けられ、前記プラズマガスを流す、所定の方向に並んで配置された複数の第1ガス流路と、前記第1ガス流路と同じ方向に並んで配置された複数の第2ガス流路を有し、前記複数の第1ガス流路から流入した前記プラズマガスを前記複数の第2ガス流路から噴出するノズルであって、上下方向において所定の厚みを有する板状の基部と、水平方向において所定の厚みを有する板状をなし、前記基部の下面から下方へ突出する板状部とを備えるノズルと、前記複数の第2ガス流路の外側に形成され、ヒートガスを前記プラズマガスの周囲に噴出する外側空間部であって、前記基部に形成され、前記複数の第2ガス流路の外周を取り囲むように環状に形成される環状空間部と、前記環状空間部の下面から下方に突出する円筒形状をなす筒状空間部とを有する外側空間部と、を備えたプラズマ処理装置を用いたワーク表面改質方法であって、
    前記所定の方向と直交する方向に前記ノズルを移動させながら、アルミニウム単体金属又はアルミニウム合金からなるワークに前記ノズルからプラズマガスを照射し、前記外側空間部から前記ヒートガスを前記プラズマガスの周囲に噴出することにより、前記ワークの表面上の酸化アルミニウム及び水酸化アルミニウムの割合を増加させる、
    ワーク表面改質方法。
  2. 前記ワークに照射する前記プラズマガスの量を変動させることにより、前記ワークの表面上の酸化アルミニウム及び水酸化アルミニウムの割合の増加量を変動させる、
    請求項1に記載のワーク表面改質方法。
  3. 前記ワークに照射する前記プラズマガスの量は、前記ワークと前記プラズマガスを照射するプラズマヘッドとの距離及び前記ワークに照射する前記プラズマガスの照射速度を変動させることにより変動させる、
    請求項2に記載のワーク表面改質方法。
  4. 前記ワークの表面上の酸化アルミニウムは、酸化アルミニウム膜を形成し、
    前記ワークの表面上の水酸化アルミニウムは、水酸化アルミニウム膜を形成する、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載のワーク表面改質方法。
  5. 放電によりプラズマガスを発生させる一対の電極と、
    前記一対の電極を覆うヘッド本体部と、
    前記ヘッド本体部に設けられ、前記プラズマガスを流す複数の第1ガス流路と、
    複数の第2ガス流路を有し、前記複数の第1ガス流路から流入した前記プラズマガスを前記複数の第2ガス流路から噴出するノズルであって、上下方向において所定の厚みを有する板状の基部と、水平方向において所定の厚みを有する板状をなし、前記基部の下面から下方へ突出する板状部とを備えるノズルと、
    前記複数の第2ガス流路の外側に形成され、ヒートガスを前記プラズマガスの周囲に噴出する外側空間部であって、前記基部に形成され、前記複数の第2ガス流路の外周を取り囲むように環状に形成される環状空間部と、前記環状空間部の下面から下方に突出する円筒形状をなす筒状空間部とを有する外側空間部と、
    アルミニウム単体金属又はアルミニウム合金からなるワークに前記ノズルからプラズマガスを照射し、前記外側空間部から前記ヒートガスを前記プラズマガスの周囲に噴出することにより、前記ワークの表面上の酸化アルミニウム及び水酸化アルミニウムの割合を増加させるように制御する制御部と、
    を備えたワーク表面改質装置。
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