JP7455364B2 - 異質箇所検出装置 - Google Patents
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Description
被覆導線は、長尺状の導線と、導線の周囲を覆う絶縁被覆層とを含む。導線は、一定間隔で平行に配置されて、先端部を開放端として一対設けられている。また、絶縁被覆層は、各導線を被覆することにより一対の導線間を絶縁している。
そして、測定装置は、被覆導線の基端部にパルス波を印加する。測定装置は、被覆導線の基端部から先端部までの間で反射された反射パルス波を測定する。これにより、空隙に起因する局所的な反射を検出して、異質箇所の一種である未充填箇所を特定する。
しかしながら、未充填箇所の正確な位置や、未充填箇所の規模を測定することは困難であり、更なる改善が求められている。
また、検出の対象としては、他の部分と異質となっている部分が局所的にあればどのようなものでもよい。たとえば、充填不良で空洞になっている箇所、濡れている箇所、乾いている箇所、目詰まりしている箇所等、幅広い検出対象を検出できることが望まれている。
さらに、水の流動があって今後空洞になるかもしれない箇所の位置や規模を予見することも求められている。
そこで、本発明は、異質箇所の位置や、異質箇所の規模をより正確に測定することができる異質箇所検出装置を提供することを目的とする。
図1は、本発明の実施形態1に係る異質箇所検出装置1の構成を示すものである。
本実施形態の異質箇所検出装置1は、被検体に沿って配置される線状検出部2と、線状検出部2の一端部2aに接続される測定装置3とを備えている。なお、一端部2aと測定装置3との間を同軸ケーブルで接続してもよい。
線状検出部2は、二本の被覆導線14,14を平行に設けた平行部4と、平行部4のインピーダンスと異なるインピーダンスに設定されるマーキング部5とを有している。被覆導線14,14の各他端2b,2bは、開放されている。
線状検出部2の被覆導線14は、金属製で長尺状の導電材により構成される通電可能な導線と、導線の周囲を覆うビニル被膜等の絶縁材料製の絶縁層とを備えている。
これにより、被覆導線14,14に設けられる二本の導線間は、互いに絶縁されている。
線状検出部2の各平行部4は、同じ長さの一対の被覆導線14,14を有している。被覆導線14,14は、中心同士の離間距離W1だけ離間しており、互いに絶縁された状態で敷設される。これにより、各平行部4は、等間隔で平行に被覆導線14,14を有して、同様のインピーダンスとなるように構成されている。なお、ここでは、平行部4の二本の被覆導線14,14間の間隔が一定の中心同士の離間距離W(W=0.3cm~1.0cm程度、好ましくは、W=0.5cm~0.8cm程度)になるように構成されている。
打設直後のコンクリートやグラウトのような材料と空気との誘電特性に大きな差異があるため、被覆導線14,14の外側に形成される第1感度領域S1に空気溜まりが存在する場合には、異なるインピーダンスとして計測される。
パルス波は、被覆導線14の一端部2aとは反対側に位置する他端2bまでの間にて反射され、反射パルス波は、再び一端部2aを介して、測定装置3に入力して検出される。
本実施形態では、測定装置3とは別体でモニタ装置を設ける構成としている。しかしながら特にこれに限らず、測定装置に設けられたオシロスコープなどの画面に表示するようにしてもよい。
なお、寸法Lは、長手方向に隣り合うマーキング部5,5が判別可能であれば、さらに小さくしてもよい。マーキング部5,5の中心間距離は、想定される空隙の位置や大きさに応じて等間隔であることが望ましい。しかしながらマーキング部5,5の中心間距離(寸法L)は、等間隔でなくてもよい。また、被検体の大きさに応じて適宜、寸法Lを拡大させてもよい。例えば寸法Lは、数cm~数m、場合によっては10m以上の範囲で設定されていればよい。
すなわち、図1に示すようにマーキング部5における被覆導線14,14の最大中心間距離W2は、平行部4における被覆導線14,14の中心同士の離間距離W1よりも大きい(W2>W1)。これにより、本実施形態のマーキング部5のインピーダンスは、平行部4のインピーダンスと比較して大きくなる。
また、測定装置3は、検出結果(反射係数)を表示するモニタ部を備えている(図2参照)。マーキング部5のインピーダンスは、平行部4のインピーダンスと比較して大きいため、反射係数は、マーキング部5に相当する箇所において局所的に大きくなる。
なお、本実施形態に示す被覆導線14,14の他端2b,2bは、開放されている。しかしながら特にこれに限らない。たとえば、被覆導線14,14の他端2bをループ状に接続していてもよい。
線状検出部2は、例えばトンネル内の岩盤壁面に沿って敷設されて、壁面を構成するコンクリートを打設した際に未充填(異質)となっている箇所の検出に用いられる。
線状検出部2の一端部2aに接続された測定装置3は、被覆導線14に発信したパルスの反射波を被覆導線14から検出する。
コンクリートの打設により、線状検出部2の周縁に未充填箇所20が存在すると、図2のグラフに示すように、被検体の未充填箇所20に相当する部分にインピーダンスが他の平行部4と比較して高く変化する高反射領域27が上向きの反射として表示される。
そして、複数のマーキング部5の位置の像(ピーク波形)と未充填箇所により生じた高反射領域27とを対比させることにより、未充填箇所の位置および規模を知ることができる。
たとえば、図2に示す一例では、測定装置3から一つ目のマーキング部5と、二つ目のマーキング部5との間の位置に高反射領域27が表示される。このため、未充填箇所20の位置は、測定装置3から2m以上4m未満であると判定できる。
ここで、マーキング部5,5間の寸法Lは、2mである。したがって、ピーク波形16,16と高反射領域27とを対比させることにより、未充填箇所20は、長さ方向に約1.5m以上2m未満の規模を有していることが分かる。
このように本実施形態の異質箇所検出装置1では、未充填箇所20の正確な位置や、未充填の規模を測定することができる。
このため、トンネルの壁面やPC鋼材を設置するシース管等、流動するコンクート、モルタル、グラウト等を見えない部分に充填する際の異質箇所の検出に好適である。
なお、構造物内部に線状検出部2を残存させておけば、ある程度時間をおいて再検査することにより、経年劣化により生じた未充填箇所についても検出できる。
図3は、実施形態1の変形例1である。なお、実施形態1と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明を省略する。
変形例1の線状検出部12は、長手方向に平行部4とマーキング部25とを交互に設けることにより、被検体としての構造物に適応した長さとなるように形成されている。
スペーサ26は、扁平状の円柱の外側面に沿って凹設される凹溝部26aと、円柱の上下に一体に設けられる円盤状の円形フランジ26b,26bとを有している。これらの円形フランジ26b,26bの中心軸は、円柱の中心軸と一致している。
凹溝部26aの凹溝は、外周面に沿って環状に形成されている。凹溝部26aの軸方向の両側には、円形フランジ26b,26bが一体に設けられている。円形フランジ26b,26bは、凹溝部26aと比較して径方向に大径となるように形成されている。
したがって、各マーキング部25の形状は、同一形状となる。よって各マーキング部25において発生する反射パルス波の大きさに差異が生じにくくなる。
また、スペーサ26の凹溝部26aに被覆導線14,14が係合して外れにくいため、マーキング部25はほぼ円形に湾曲した状態で保持される。また、ケーブルに張力が作用した場合でもマーキング部の被覆導線14,14間の離間距離は維持される。
なお、マーキング部25の形状は反射を発生させるだけの離間距離の変化を保持し得るものであれば、スペーサの形状、数量および材質は特に限定されるものではない。
図4および図5は、本発明の実施形態1の変形例2に係る異質箇所検出装置21を示すものである。なお、実施形態1および変形例1の異質箇所検出装置1,11と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明を省略し、相違する部分を中心に説明する。
変形例2の異質箇所検出装置21は、測定装置3と、測定装置3に接続される線状検出部22とを備えている。
このうち、線状検出部22は、平行部23と、平行部23のインピーダンスと異なるインピーダンスに設定されるマーキング部25とを交互に有している。
これにより、平行部23の未充填箇所を計測できる領域(図4中二点鎖線で示す領域S3参照)は、図1に示す平行部4の未充填箇所を計測できる領域より大きい。なお、本変形例2の線状検出部22は、一本の被覆導線を折り返すことにより被覆導線24a,24bの重複部(並列部)を形成したものであるが、以下の説明においては、二本の被覆導線24a,24bを備えるものとして説明する。なお、一本の被覆導線を折り返すものでは、終点の反射は上下逆方向となる。
図4に示すようにマーキング部25の離間距離W5は、平行部23の離間距離W3よりも小さく、平行部23と比較してインピーダンスが小さく設定されている。このため、図5に示すように、測定装置3のモニタ部では、マーキング部25の位置に対応して、下向きのピーク波形16d,16dとして検出される。
一方、未充填箇所20では、空隙がない充填箇所よりもインピーダンスが上昇する。
したがって、未充填箇所20に該当する箇所における測定波は、比較的高いインピーダンスの高反射領域27として測定装置3にて検出される。
他の構成、および作用効果については、実施形態1と同一乃至均等であるので、説明を省略する。
図6は、実施形態1の変形例3の異質箇所検出装置に用いられる線状検出部32を示すものである。なお、実施形態1および変形例1~2の異質箇所検出装置1,11,21と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明を省略し、相違する部分を中心に説明する。
本変形例3の線状検出部32は、被覆導線24a,24b間の距離を所望の離間距離Wに維持するため、複数の平行部スペーサ33およびマーキング部スペーサ34をそれぞれ平行部23およびマーキング部25に装着している。
導線係合部33bは、側面視で略C字状を呈している。導線係合部33bの開放されている先端間は、拡開方向へ弾性変形可能である。
このように平行部23では、複数の平行部スペーサ33が所定の間隔で配置されて被覆導線24a,24b間の離間距離Wを所望の大きさに維持している。
マーキング部スペーサ34は、棒状の短桁部34aと、短桁部34aの両端に設けられた導線係合部34b,34bとを有している。
短桁部34aは、平行部スペーサ33の長桁部33aと比べて短く設定されている。導線係合部34bは、側面視で略C字状を呈し、開放されている先端間は、拡開方向へ弾性変形可能である。
これによりマーキング部25では、被覆導線24a,24b間の間隔が平行部23における被覆導線24a,24b間の間隔より狭く維持される。
このため、マーキング部25では、平行部23のインピーダンスよりも低いインピーダンスを安定して得られる。
他の構成、および作用効果については、実施形態1および変形例1~2と同一乃至均等であるので、説明を省略する。
図7は、実施形態1の変形例4の異質箇所検出装置50に用いられる線状検出部42を示すものである。なお、実施形態1および変形例1~3の異質箇所検出装置1,11,21と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明を省略し、相違する部分を中心に説明する。
本変形例4の線状検出部42の平行部23には、被覆導線24a,24b間の離間距離Wを保つため、複数の平行部スペーサ33が装着されている。
本変形例4のクリップ46は、側面視で略C字状を呈している。クリップ46は、開放された両先端間を拡開方向へ弾性変形可能である。
なお、図7に示すクリップ46については、二本の被覆導線14,14をお互いに隣接させる方向へ屈曲または湾曲させるものであればどのようなクリップであってもよく、形状、数量および材質が特に限定されるものではない。
変形例4の線状検出部42では、さらにマーキング部45にクリップ46が嵌着される。これにより、交差した状態で被覆導線24a,24b間が固定される。
このため、マーキング部45のインピーダンスを平行部23のインピーダンスよりも確実に低くすることができる。
他の構成、および作用効果については、実施形態1および変形例1~3と同一乃至均等であるので、説明を省略する。
本実施形態2の異質箇所検出装置50は、線状検出部として光ファイバケーブル60を用いたものであり、異質箇所を検出する機能に加えて、光ファイバ温度分布計測によって温度変化を計測する機能を備えている。
図8は、本発明の実施形態2の異質箇所検出装置50を示すものである。なお、実施形態1および変形例1~4の異質箇所検出装置1,11と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明を省略し、相違する部分を中心に説明する。
異質箇所検出装置50の線状検出部は、二本の光ファイバケーブル60を平行に設けた平行部65と、所定の間隔で二本の光ファイバケーブル60を交差(または近接でもよい)させたマーキング部66とを交互に有している(図8参照)。そして、光ファイバケーブル60は、被検体に沿って配置される。
光ファイバケーブル60は、光ファイバ芯線61と、保護材62と、導線63とを備える。光ファイバ芯線61は、主に透明のガラス製の線材から構成されている。
光ファイバ芯線61は、ステンレス鋼製の保護材62内に挿通されている。
導線63は、保護材62の周囲に設けられている。なお、保護材62を導電性金属で構成して導線63とともにまたは単独で導線として用いてもよい。
なお、本実施形態2では、一本の光ファイバ芯線61を有する光ファイバケーブル60を例示している。
しかしながら特にこれに限らない。たとえば、一本の光ファイバケーブル60内に二本以上の光ファイバ芯線61を設けてもよい。また、導線63は、銅線とニクロム線等の他の金属素材線とを交互に周状に配置してもよく、複数の金属素材線を混在させてもよい。
本実施形態2における計測は、二種類の異なる計測を合わせた体系となっている。本実施形態2の異質箇所検出装置50で用いる測定装置13は、実施形態1の測定装置(TDR装置)3と同様に構成されている。
さらに、測定装置13の筐体内に一体に若しくは別体で、光パルスジェネレータおよびサンプラを含む光ファイバ温度分布計測器(例えばDTS装置(Distributed Temperature Sensing))、および、通電用の電源装置等を有する。このうち、導電材には、TDR装置と電源装置とが接続されている。また、光ファイバ芯線61には、DTS光ファイバ温度分布計測装置が接続される。
この状態で、導線63に測定装置13若しくは電源装置から通電すると、保護材62および導線63が発熱する。
また、TDR装置から発信された電気的なパルス波は、光ファイバケーブル60の先端で反射されて測定装置13で検出される。本実施形態2の光ファイバケーブル60を用いることにより、変形例4の線状検出部42と同様に被検体の異質箇所を検出することができる。ケーブルが導線63を持たないタイプの場合は保護材62に通電して加熱させたり、TDR装置を接続してもよい。
これにより、光ファイバケーブル60は、マーキング部66を維持した状態で、被検体に沿わせて配置できる。
光ファイバ芯線61は、緩やかに湾曲して延設されるため、一端部から入光した測定光を少ない損失で他端部から出光させるとともに散乱光を入射側に戻すことができる。
(参考文献1)
(1)Sakaki, T., B. Firat-Luthi, T. Vogt, M. Uyama and S. Niunoya (2019), Heated fiber-optic cables for distributed dry density measurements of granulated bentonite mixtures: Feasibility experiments, Geomechanics for Energy and the Environment, Vol. 17, 56-65
(2)榊利博,B. Firat-Luthi, T. Vogt, 鵜山雅夫,西村政展,丹生屋純夫(2018), 加熱型光ファイバケーブルによる緩衝材未充填部の検出, 第73回土木学会年次学術講演会CS7-028, 北海道大学,2018/8/29-31
図10は、測定箇所P1における温度変化T1を示し、図11は、測定箇所P2における温度変化T2を示している。異質箇所検出装置50によると、地下水の流動を検出できる。
まず、図10および図11に示すように、測定装置13により、導線63に通電を行い、保護材62および導線63を加熱する(時刻0~t1,t2)。保護材62および導線63を加熱すると、図10および図11に示すように、測定箇所P1,P2の温度T1,T2も上昇する。加熱を停止すると、保護材62および導線63の温度が低下し、反対側に位置する他方の光ファイバケーブル60の熱がそれぞれ伝播して、互いに温度ピークF1,F2として出現する。図10および図11では、山型の温度ピークF1,F2を例示しているが、特にこれに限らず例えば、加熱時間が長いと加熱中に対面の影響がでてくるなど、他の形状の温度ピークF1,F2が出現する場合もある。
たとえば、図8中の測定箇所P1,P2間にて、測定箇所P2から測定箇所P1に向けて地下水の流動が生じている場合(例えば図8に示す浸透流R1)、図10に示す下流側の測定箇所P1における温度ピークF1の出現時刻は、図11に示す上流側の測定箇所P2における温度ピークF2の出現時刻よりも早い。
このように、盛土や地盤内において浸透流や地下水の流れが生じていると、図10に示す測定箇所P1から先に対となる反対側の保護材62および導線63の発熱の影響が検出されて、続いて図11に示す測定箇所P2から対となる反対側の保護材62および導線63の発熱の影響が検出される。
したがって、被検体内に今後生じる可能性がある異質箇所を予見することができる。
また、被検体内に浸食、洗堀が進行して水で満たされた空洞が発生すると、図9に示すように他の平行部65と比較してインピーダンスが低い低反射領域121として表示される。空洞が空気で満たされている場合はインピーダンスが大きくなるためにその領域は反射係数が増加する形で発生する。検知対象はインピーダンスや熱特性が異なればよく、例えば、他の箇所より湿潤した箇所、目詰まりした箇所、植生の影響を受けた箇所などの不具合が生じているまたは生じる可能性のある箇所も含まれる。なお、異質箇所は、光ファイバケーブル60にマーキング部66が設けられていなくても予見できる。
上述してきたように、本実施形態2の異質箇所検出装置50では、現在の異質箇所に加えて、空洞の発生する可能性を予見できる。
2 線状検出部
3,13 測定装置
4 平行部
5 マーキング部
14 被覆導線(導電材)
60 光ファイバケーブル(導電材)
Claims (3)
- 被検体に沿って配置される線状検出部と、
前記線状検出部に接続される測定装置と、を備え、
前記線状検出部は、光ファイバ芯線を備える光ファイバケーブルであり、
前記光ファイバケーブルは、互いに絶縁された二本の導電材を平行に配置した平行部と、前記平行部のインピーダンスと異なるインピーダンスに設定されるマーキング部と、を有し、
前記導電材は、前記光ファイバ芯線の周囲に設けられている保護材または導線であり、
前記測定装置は、前記導電材にパルスを発信し、前記発信したパルスの反射波を検出することにより、前記被検体の異質箇所を検出することを特徴とする異質箇所検出装置。 - 前記導電材は、導線であり、
前記マーキング部は、前記導線の間隔を近接または離間させることにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の異質箇所検出装置。 - 被検体に沿って配置される線状検出部と、
前記線状検出部に接続される測定装置と、を備え、
前記線状検出部は、通電により加熱する導電材を光ファイバ芯線の周囲に設けた光ファイバケーブルであり、
一本の前記光ファイバケーブルを折返すことにより、一定間隔で二本が平行となる平行部と、前記平行部のインピーダンスと異なるインピーダンスに設定されるマーキング部とが形成されており、
前記測定装置は、前記光ファイバ芯線に一端から入射した光の散乱光を検知して、前記導電材の発熱による二本の前記光ファイバケーブルの温度変化に基づいて、異質箇所および異質箇所となる予兆を検知することを特徴とする異質箇所検出装置。
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