JP7454135B2 - 高電圧用コネクタ - Google Patents

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本開示は、高電圧用コネクタに関するものである。
ハイブリッド自動車や電気自動車などに用いられる高電圧用のコネクタでは、バスバー等によって構成された平板状の相手端子に対する安定した接続を可能とすべく、平板状の相手端子に外嵌される筒状の端子を備えた高電圧用コネクタが広く用いられている。例えば、特許文献1には、相手端子である平板状の機器側端子に接続される筒状の雌型端子を備えた高電圧用コネクタが示されている。
特開2014-86152号公報
ところで、高電圧用コネクタが接続される機器等が比較的大型であることから、機器側の公差等により相手端子の位置にばらつきが生じ、相手端子に対する高電圧用コネクタの接続が困難となる場合がある。それゆえ、特許文献1に記載の高電圧用コネクタでは、雌型端子と電線との間を伸縮性導体によって接続すると共に、コネクタハウジングに対して雌型端子を変位可能に保持する構造が採用されている。これにより、相手端子の位置にばらつきが生じたとしても、伸縮性導体の変形により雌型端子の位置を変位させて、相手端子と雌型端子を確実に接触させることができる。
しかしながら、特許文献1のような筒状の雌型端子を備える高電圧用コネクタでは、形状を簡単にして低コストを実現することが望まれている。また、端子の収容スペースを小さくして、小型化の要求に対応することも求められている。さらに、筒状の雌型端子が導電性線材の編組体で構成される伸縮性導体に圧着等された構造を簡単化して、部品点数の削減や製造の容易化を図ることにも、技術的な意義がある。また、雌型端子と伸縮性導体の接続部分において大きくなる電気抵抗を抑えて、導電性の向上や発熱の抑制などを実現することも求められていた。
そこで、部品点数の少ない簡易な構造によって、相手端子との接続を安定して実現しつつ、導電性の向上や発熱量の低減なども図られる、新規な構造の高電圧用コネクタを開示する。
本開示の高電圧用コネクタは、平板状の相手端子と板厚方向で重ね合わされる平板状の端子本体部を備えた端子金具と、前記端子本体部に一体的に設けられて、少なくとも一部が前記相手端子への重ね合わせ側へ傾斜する弾性接点部を含み、前記端子金具は、前記端子本体部が挿通される端子挿通孔を備えたコネクタハウジングに固定される固定部を備えており、前記端子挿通孔の対向内面の一方から他方に向けて突出する潰しリブが設けられており、前記端子本体部が前記潰しリブと他方の前記対向内面の間に挟まれて位置決めされているものである。
また、本開示の高電圧用コネクタは、平板状の相手端子と板厚方向で重ね合わされる平板状の端子本体部を備えた端子金具と、前記端子本体部に一体的に設けられて、少なくとも一部が前記相手端子への重ね合わせ側へ傾斜する弾性接点部を含み、前記端子金具は、前記端子本体部が挿通される端子挿通孔を備えたコネクタハウジングに固定される固定部を備えており、前記端子本体部の前記板厚方向が前記端子挿通孔の上下方向となるように、前記端子金具が前記コネクタハウジングに収容されており、前記端子挿通孔が偏平矩形状を有し、前記上下方向の中央部分に位置して、両側面から内方に突出する一対の仕切板部を有し、前記一対の仕切板部の上方に位置する空所が相手端子挿入部とされ、前記一対の仕切板部の下方に位置する空所が端子本体部収容部とされ、前記一対の仕切板部の対向面間に前記弾性接点部が前記相手端子に接触可能に突出して配置されている、ものである。
本開示によれば、部品点数が少ない簡易な構造によって、相手端子に対する接続を安定して実現しつつ、導電性の向上や発熱量の低減なども図られる。
図1は、実施形態1に係る高電圧用コネクタの斜視図である。 図2は、図1に示された高電圧用コネクタを別の方向から示す斜視図である。 図3は、図1に示された高電圧用コネクタの分解斜視図である。 図4は、図1に示された高電圧用コネクタを図3とは別の方向から示す分解斜視図である。 図5は、図1に示された高電圧用コネクタにおいて端子金具の配設部位を示す正面図である。 図6は、図5のAに相当する部位を拡大して示す断面図である。 図7は、図1に示された高電圧用コネクタを構成する端子金具の斜視図である。 図8は、図7に示された端子金具を別の方向から示す斜視図である。 図9は、図7に示された端子金具の面図である。 図10は、図7に示された端子金具の左側面図である。 図11は、図1に示された高電圧用コネクタと相手コネクタの接続状態を概略的に示す断面図である。 図12は、実施形態2に係る高電圧用コネクタの斜視図である。 図13は、図12に示された高電圧用コネクタの一部を拡大して示す断面図である。 図14は、実施形態3に係る高電圧用コネクタの斜視図である。 図15は、図14に示された高電圧用コネクタを構成する端子金具の斜視図である。 図16は、図15に示された端子金具の平面図である。 図17は、実施形態4に係る高電圧用コネクタの一部を拡大して示す断面図である。 図18は、実施形態5に係る高電圧用コネクタの斜視図である。 図19は、図18に示された高電圧用コネクタを別の方向から示す斜視図である。 図20は、図18に示された高電圧用コネクタの正面図である。 図21は、図18に示されたコネクタハウジングを別の方向から示す斜視図である。 図22は、図20におけるXXII-XXII断面拡大図である。 図23は、図18に示された高電圧用コネクタを構成する端子金具の斜視図である。
<本開示の実施形態の説明>
最初に、本開示の実施態様を列記して説明する。
(1)平板状の相手端子と板厚方向重ね合わされる平板状の端子本体部を備えた端子金具と、前記端子本体部に一体的に設けられて、少なくとも一部が前記相手端子への重ね合わせ側へ傾斜する弾性接点部を含み、前記端子金具は、前記端子本体部が挿通される端子挿通孔を備えたコネクタハウジングに固定される固定部を備えており、前記端子挿通孔の対向内面の一方から他方に向けて突出する潰しリブが設けられており、前記端子本体部が前記潰しリブと他方の前記対向内面の間に挟まれて位置決めされている高電圧用コネクタである。
また、本開示の高電圧用コネクタは、
(2)平板状の相手端子と板厚方向で重ね合わされる平板状の端子本体部を備えた端子金具と、前記端子本体部に一体的に設けられて、少なくとも一部が前記相手端子への重ね合わせ側へ傾斜する弾性接点部を含み、前記端子金具は、前記端子本体部が挿通される端子挿通孔を備えたコネクタハウジングに固定される固定部を備えており、前記端子本体部の前記板厚方向が前記端子挿通孔の上下方向となるように、前記端子金具が前記コネクタハウジングに収容されており、前記端子挿通孔が偏平矩形状を有し、前記上下方向の中央部分に位置して、両側面から内方に突出する一対の仕切板部を有し、前記一対の仕切板部の上方に位置する空所が相手端子挿入部とされ、前記一対の仕切板部の下方に位置する空所が端子本体部収容部とされ、前記一対の仕切板部の対向面間に前記弾性接点部が前記相手端子に接触可能に突出して配置されている、高電圧用コネクタである。
本開示に記載された高電圧用コネクタによれば、端子金具を構成する端子本体部が平板状とされていることにより、平板状の相手端子に対する接続に用いられていた従来の筒状の雌型端子に比して、形状が簡単とされていることから、コストの削減が図られる。また、端子本体部が収容される収容スペースを小さくすることができて、高電圧用コネクタの小型化も実現可能になる。
平板状の相手端子と接続される端子本体部を平板状にすると、相手端子に対する端子本体部の接触不良が生じ易くなるが、本開示の高電圧用コネクタでは、端子本体部に設けられた弾性接点部において相手端子への安定した接触が維持される。すなわち、弾性接点部は、端子本体部の板厚方向において相手端子側へ突出する方向へ傾斜する部分を有しており、当該傾斜部分が板厚方向において傾斜角度が変化するように弾性変形可能とされている。それ故、弾性接点部が相手端子に押し当てられることにより、相手端子の位置のばらつきが弾性接点部の弾性変形によって吸収されて、相手端子と弾性接点部の接触状態が安定して実現される。
弾性接点部は、端子金具に一体的に設けられることから、上記の如き接触不良の回避が、部品点数が少ない簡単な構造によって実現される。しかも、弾性接点部が一体構造であることにより、別々の2部品を接続する場合のような接続部分における電気抵抗の局所的な増大が生じ難く、優れた導電性が実現されると共に、通電時の発熱を抑えることもできる。
また、端子金具がコネクタハウジングに固定されることにより、端子本体部の振れなどが低減されて、端子本体部を収容する収容スペースの削減による小型化が図られる。
上記(1)の高電圧用コネクタでは、端子挿通孔の対向内面に突出する潰しリブが、端子本体部によって適宜に潰されることによって、端子挿通孔の寸法公差が許容される。潰しリブは、端子挿通孔の対向内面のいずれか一方から他方に向けてのみ突出して設けられることから、端子本体部が潰しリブによって端子挿通孔の他方の対向内面に押し付けられて、安定して位置決めされる。端子本体部が潰しリブと端子挿通孔の他方の対向内面との間に挟まれて保持されることにより、端子本体部の振れなどが抑制されて、例えば、端子本体部の収容スペースを小さくすることができる。
上記(2)の高電圧用コネクタでは、コネクタハウジングの端子挿通孔の上下方向が、端子本端部の板厚方向となるように、コネクタハウジングに端子金具を収容することができる。それゆえ、コネクタハウジングの端子挿通孔の上下方向が、端子本体部の板幅方向となる場合に比べて、コネクタハウジング自体の低背化を有利に達成することができる。
端子挿通孔の両側面から内方に突出する一対の仕切板部を設ける簡単な構造により、端子本体部を省スペースで相手端子と接続可能な状態に収容して保持することができる。
(3)上記(2)において、前記端子金具の前記端子本体部が前記端子本体部収容部の軸方向に沿って延出し、前記端子金具の前記固定部が前記端子本体部の基端から前記上下方向の下方に向かって延びており、前記仕切板部の下面に設けられて前記端子本体部収容部の下側内面に向かって突出する押圧リブを有し、前記押圧リブが前記端子本体部の先端部を前記下側内面に向かって押圧している、ことが好ましい。端子金具が、端子本体部と端子本体部の基端から下方に延びる固定部を備えるL字形状を有している。固定部がコネクタハウジングに固定される場合には、L字形状の端子金具の固定部と反対側に設けられた端子本体部の先端部が固定部とコネクタハウジングの固定力により上方に浮き上がるおそれがある。しかしながら、端子挿通孔の上側内面に設けた押圧リブにより、端子本体部の先端部を下側内面に向かって押圧することができる。これにより、端子本体部の浮き上がりを未然に防止して、L字形状の端子金具を、コネクタハウジングに対して、固定部と押圧リブの協働により所期の位置に安定して位置決めして保持することができる。
)前記弾性接点部は、前記端子本体部に切り起こしによって設けられていることが好ましい。弾性接点部が端子本体部の一部を切り起こして設けられることにより、端子本体部に一体的な弾性接点部を簡単に設けることができる。また、弾性接点部が少なくとも一部において相手端子側へ突出するように、弾性接点部に傾斜部分を設けることも容易である。
)上記()において、前記端子本体部は、外周端部を構成する枠状部と、前記枠状部の内周側にスリットを介して設けられた前記弾性接点部を有し、前記弾性接点部は、基端において前記枠状部に一体的に連結されて、前記相手端子への重ね合わせ側に片持ち梁状に傾斜して切り起こされて板厚方向に弾性変形可能な板ばね状である、ことが好ましい。これにより、切り起こしによって設けられる弾性接点部を良好な歩留まりや耐久性をもって提供することができる。
)上記()または上記()において、前記端子本体部の先端に向けて前記相手端子への重ね合わせ側へ傾斜する第一の傾斜部が、前記弾性接点部に設けられており、前記弾性接点部における前記第一の傾斜部よりも先端側には、前記端子本体部の先端に向けて前記相手端子への重ね合わせ側とは反対側へ傾斜する第二の傾斜部が設けられていることが好ましい。
これによれば、第一の傾斜部の弾性に基づいて、弾性接点部が相手端子に対する接触状態に保持される。また、第一の傾斜部よりも先端側に第二の傾斜部が設けられることによって、相手端子が先端側から挿入される際に、相手端子の先端が第二の傾斜部に当たる。これにより、相手端子が引っ掛かることなく第二の傾斜部に沿って案内されて、相手端子を適切な位置まで挿入することができる。
)上記(1)から(3)のいずれかにおいて、前記弾性接点部は、前記端子本体部の先端における折り返しによって設けられていることが好ましい。弾性接点部が端子本体部を先端において折り返して設けられることにより、端子本体部に一体的な弾性接点部を簡単に設けることができる。また、弾性接点部が少なくとも一部において相手端子側へ突出するように、弾性接点部に傾斜部分を設けることも容易である。また、端子本体部の先端側が折り返されて湾曲形状とされることにより、相手端子が先端側から挿入されて弾性接点部に重ね合わされる際に、相手端子が端子本体部の先端に引っ掛かり難い。
)上記()において、前記端子本体部は、平板状部と、前記平板状部の先端に設けられた湾曲した折り返し部と、前記折り返し部から基端側に向けて延びる前記弾性接点部を有し、前記弾性接点部は、前記折り返し部に一体的に連結されて、前記相手端子への重ね合わせ側に片持ち梁状に傾斜して板厚方向に弾性変形可能な板ばね状である、ことが好ましい。これにより、折り返しによって設けられる弾性接点部を良好な製造性をもって提供することができる。
)上記()または上記()において、前記弾性接点部の折り返し側と反対側である前記端子本体部の基端に向けて前記相手端子への重ね合わせ側へ傾斜する第三の傾斜部が、前記弾性接点部に設けられており、前記弾性接点部における前記第三の傾斜部よりも前記端子本体部の基端側には、前記端子本体部の基端に向けて前記相手端子への重ね合わせ側とは反対側へ傾斜する第四の傾斜部を備えていることが好ましい。
これによれば、弾性接点部における相手端子との重ね合わせ側へ突出する部分が、第三の傾斜部によって形成されて、弾性接点部が相手端子に対する接触状態に保持される。また、第三の傾斜部によって、相手端子が先端側から挿入されて弾性接点部に重ね合わされる際に、相手端子の先端が第三の傾斜部に接して案内されることから、相手端子が引っ掛かることなく適切な位置までスムーズに挿入される。さらに、第四の傾斜部が端子本体部の基端側へ向けて端子本体部に接近するように傾斜していることから、弾性接点部の弾性変形に際して、第四の傾斜部が対向する端子本体部に当接することにより、折り返し部の変形量、換言すれば第三の傾斜部の角度変化が制限される。それゆえ、折り返し部の過剰な変形が防止されて、折り返し部の塑性変形などの損傷が回避される。加えて、弾性接点部と相手端子の接触状態において、弾性接点部における端子本体部の基端側の端部が第四の傾斜部によって相手端子から離れて配置されて、弾性接点部における端子本体部の基端側のエッジの接触による相手端子の損傷なども防止される。
10)電線の端部が前記固定部において前記端子金具に接続されており、前記固定部と前記コネクタハウジング及び前記電線の端部とを一括で固定する固定部材が設けられていることが好ましい。端子金具とコネクタハウジングの固定位置と、端子金具と電線の固定位置とが略同じとされていることにより、例えば、電線側からの入力が端子金具を介してコネクタハウジングへ伝達される際に、入力によって端子金具に作用するモーメントが低減される。それゆえ、端子金具における端子本体部の振れや位置ずれ等を防止しやすくなる。
11)前記端子金具が電線の端部に対して弾性変形可能な部材を介することなく接続されていることが好ましい。端子本体部に弾性接点部が設けられていることにより、従来構造のような編組体などの弾性変形可能な部材が端子金具と電線の端部との間に介在していなくても、部品点数の少ない簡単な構造によって端子本体部と相手端子の安定した接触状態を実現できるからである。
12)前記端子本体部がシールド部材によって囲われていることが好ましい。高電圧用コネクタにおいて、小型化や相手側コネクタとの接続の安定化を実現しつつ、さらにノイズの漏れの防止を図ることができるからである。
<本開示の実施形態の詳細>
本開示の高電圧用コネクタの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<実施形態1>
以下、本開示の実施形態1について、図1から図11を参照しつつ説明する。高電圧用コネクタ10は、例えば、図示しないバッテリー等の電源からインバータやモータ等の機器への電力の供給を行う図示しない高電圧用配線において、電源側に設けられた相手側コネクタ74(後述)に対して接続される機器側に設けられた高電圧用コネクタである。なお、高電圧用コネクタ10の車両搭載時の向きは限定されるものではないが、以下の説明において、上方向とは図1中のZ方向、前方向とは図1中のX方向、左方向とは図1中のY方向として説明する。また、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材については符号を省略する場合がある。
<高電圧用コネクタ10>
高電圧用コネクタ10は、図1~4に示すように、インバータ等の機器の筐体12に固定されるコネクタハウジング14に対して、一対の端子金具16,16が取り付けられた構造を有している。なお、見易さと理解の容易化のために、図1,2では筐体12の後部を省略して示し、図3,4では筐体12の図示を省略した。
<コネクタハウジング14>
コネクタハウジング14は、例えば、電気絶縁性の合成樹脂等によって形成された内側部材と、内側部材インサートされた金属製の外側部材とによって構成される。コネクタハウジング14は、全体として前方に向けて開口する有底の角丸四角筒形状とされている。コネクタハウジング14は、後端において外周へ広がる鍔状の取付片18を備えている。取付片18の4角には、ボルト穴20が貫通して形成されている。コネクタハウジング14の内周には、金属等の導電体によって形成された筒状のシールド部材22が挿入されている。コネクタハウジング14の底面24には、図5に示すように、前後方向に貫通する一対の端子挿通孔26,26が設けられている。
コネクタハウジング14は、図1に示すように、後面が筐体12に重ね合わされて、ボルト穴20に挿通されたボルト28によって筐体12に固定される。コネクタハウジング14の後面と筐体12の間には、図3,4に示すように、リング状とされたシールゴム30が配されており、コネクタハウジング14と筐体12の重ね合わせ面間がシールゴム30によって液密に封止されている。
<潰しリブ32>
各端子挿通孔26の内周には、図5,6に示すように、左右方向において相互に対向する対向内面31,31の一方から他方に向けて突出する潰しリブ32aが設けられていると共に、上下方向において相互に対向する対向内面33,33の一方から他方に向けて突出する潰しリブ32bが設けられている。潰しリブ32は、左右方向または上下方向に突出しており、突出先端に向けて幅狭となる先細形状とされている。端子挿通孔26の左右方向に突出する潰しリブ32aは、端子挿通孔26の上下方向の両端部分にそれぞれ設けられている。
<端子金具16>
端子金具16は、導電性の金属材料によって形成されている。端子金具16は、図7~10に示すように、平板状とされた端子本体部34を備えている。端子本体部34は、外周端部を構成する枠状部36と、枠状部36の内周側にスリット37を介して設けられた弾性接点部38を有している。弾性接点部38は、端子本体部34を構成する金属板を部分的に切り起こして形成されており、基端において枠状部36と一体的に連続している。弾性接点部38は、後述する相手端子76への重ね合わせ側へ片持ち梁状に傾斜して切り起こされて板厚方向において弾性的に変形可能な板ばね状とされており、弾性変形によって枠状部36に対する板厚方向で傾動を許容されている。枠状部36と弾性接点部38の間に形成されるスリット37は、弾性接点部38の前側および上下両側の三方向を囲んで延びている。これにより、切り起こしによって設けられる弾性接点部38を良好な歩留まりや耐久性をもって提供することができる。
弾性接点部38は、少なくとも一部が、枠状部36につながる基端である後端(図10中の左端)からスリット37によって自由端とされた先端である前端(図10中の右端)に向けて、板厚方向である左右方向(図9中の左右方向)において外側へ傾斜している。これにより、弾性接点部38は、枠状部36に対して、後述する相手端子76との重ね合わせ側となる左右方向の外側に突出している。
弾性接点部38は、板厚方向において枠状部36からの突出量が最大となる頂部40が、後端から前端へ向かう途中に設定されている。弾性接点部38は、後端から頂部40に向けて板厚方向において相手端子76との重ね合わせ側へ傾斜する第一の傾斜部42を備えており、板厚方向における弾性接点部38の枠状部36からの突出量が、後端から頂部40に向けて次第に大きくなっている。また、弾性接点部38は、頂部40から前端に向けて相手端子76との重ね合わせ側とは反対側へ傾斜する第二の傾斜部44を備えており、板厚方向における弾性接点部38の枠状部36からの突出量が、頂部40から前端に向けて次第に小さくなっている。弾性接点部38の頂部40は、スポット的に凸形状とされており、頂部40が枠状部36に対してより大きく突出している。
枠状部36は、凹溝46を備えている。凹溝46は、枠状部36の上面または下面に開口して設けられており、枠状部36を左右方向に貫通している。凹溝46における前側の側壁内面は、上下方向の開口から離れるに従って前方へ傾斜する返り構造とされている。凹溝46における前側の側壁内面は、例えば、開口に近い部分が開口から遠い部分よりも幅狭となるように段付き形状とされていてもよい。
端子本体部34よりも後側には、固定部48と電線接続部50が設けられている。固定部48は、端子本体部34の後端に連続して設けられて、端子本体部34と直交して広がっており、前後方向に貫通するボルト穴52を備えている。電線接続部50は、固定部48の後端に連続して設けられて、端子本体部34と固定部48のいずれに対しても直交して広がっており、上下方向に貫通するボルト穴54を備えている。
なお、一対の端子金具16,16は、左右方向において面対称形状とされていることから、図7~10に示す一方の端子金具16について説明することにより、他方の端子金具16についての説明を省略する。また、一方の端子金具16の凹溝46が枠状部36の上面に開口して設けられていると共に、他方の端子金具16の凹溝46が枠状部36の下面に開口して設けられている。このことからも分かるように、一対の端子金具16,16が面対称形状であるとは、数学的な対称形状に厳密に限定されず、多少の違いがあっても面対称形状とみなし得る。
端子金具16は、図2に示すように、コネクタハウジング14の後面に重ね合わされた固定部48が、ボルト穴52に挿通されたボルト56によってコネクタハウジング14に固定されることにより、コネクタハウジング14に固定されている。このように、端子金具16の後部がコネクタハウジング14に固定されていることにより、端子本体部34がコネクタハウジング14に対して位置決めされており、端子本体部34の振れ等の変位が抑制されている。それ故、端子本体部34の振れ等を考慮した周囲のスペースを、従来の編組体等によって支持された雌型端子よりも大幅に狭くすることができて、高電圧用コネクタ10の小型化を図ることができる。なお、固定部48をコネクタハウジング14に固定する方法は、特に限定されない。
端子金具16は、端子本体部34がコネクタハウジング14に設けられた端子挿通孔26に挿通されており、端子本体部34がコネクタハウジング14の内周において前方へ向けて突出している。図5,6に示すように、端子挿通孔26に挿通された端子本体部34の後端部分には、端子挿通孔26の一方の対向内面31から左右方向に突出して設けられた潰しリブ32が押し当てられている。これにより、端子本体部34の後端部分が、潰しリブ32と他方の対向内面31との間において左右方向に挟まれている。また、端子挿通孔26に挿通された端子本体部34の後端部分には、端子挿通孔26の一方の対向内面33から上下方向に突出して設けられた潰しリブ32が押し当てられている。これにより、端子本体部34の後端部分が潰しリブ32と他方の対向内面33との間において上下方向に挟まれている。
端子本体部34が端子挿通孔26へ挿通される際に、潰しリブ32が適宜に潰されることにより、ボルト56による端子金具16の締結部位と端子挿通孔26との位置のばらつきが許容されて、端子金具16がコネクタハウジング14に対して容易に取り付けられる。また、端子本体部34がコネクタハウジング14に対してより前側において左右方向および上下方向で位置決めされており、端子本体部34の変位などが更に抑制されて、収容スペースの省スペース化や相手端子76との接続状態の安定化等が図られる。
コネクタハウジング14の内周に突出した端子本体部34は、コネクタハウジング14の内周面を覆うシールド部材22によって囲われている。これにより、高電圧配線を構成する高電圧用コネクタ10において、ノイズの漏れが防止されて、例えば周辺の電気回路への影響等が防止される。
<感電防止キャップ58>
コネクタハウジング14の内周スペースへ突出した端子本体部34には、感電防止キャップ58が装着されている。感電防止キャップ58は、電気絶縁性の合成樹脂などによって形成されており、端子本体部34の先端部分に装着されて、端子本体部34の先端面と上下方向の両側面を覆う構造とされている。感電防止キャップ58は、一対の端子本体部34,34に装着される部分が相互に連結された一体構造とされており、端子金具16,16に対して一括で装着可能とされている。感電防止キャップ58が端子本体部34,34の対向間の前方を覆って配されることにより、端子本体部34,34の対向間へ指や工具が挿入されるのを防ぐことができる。また、感電防止キャップ58は、端子本体部34,34とコネクタハウジング14の対向間の前方を覆う部分を備えており、端子本体部34,34とコネクタハウジング14の対向間へ指や工具が挿入されることも、感電防止キャップ58によって防止されている。なお、図3では、見易さのために、感電防止キャップ58の図示が省略されている。
<電線60>
端子金具16の電線接続部50には、図2に示すように電線60が接続されている。電線60は、導電金属製とされた芯線の周囲が電気絶縁性を有する合成樹脂などによって被覆された絶縁電線である。電線60における絶縁被覆から露出した芯線の端部には、圧着端子62が加締めなどの手段によって導通状態で固定されている。圧着端子62は、扁平筒状とされた電線固着部64と、電線固着部64から突出する板状接続部66とを備えており、板状接続部66には厚さ方向に貫通するボルト穴68が形成されている。そして、圧着端子62は、ボルト穴54,68に挿通されたボルト70とナット72によって、端子金具16の電線接続部50に固定されている。これにより、端子金具16に電線60が導通状態で接続されている。端子金具16は、電線60の端部に対して、編組体等の弾性変形可能な部材を介することなく接続されて、固定的に位置決めされている。
<相手側コネクタ74>
相手側コネクタ74は、一対の相手端子76,76を備えている(図11参照)。相手端子76,76は、それぞれ平板状とされており、端子本体部34,34を差し入れることが可能な距離を隔てて、左右方向に並んで設けられている。
<高電圧用コネクタ10と相手側コネクタ74の接続>
高電圧用コネクタ10は、図11に示すように、コネクタハウジング14の内周に相手側コネクタ74が嵌め入れられることによって、相手側コネクタ74と接続される。高電圧用コネクタ10と相手側コネクタ74は、接続状態において相互に固定的に位置決めされている。そして、高電圧用コネクタ10と相手側コネクタ74が接続された状態において、高電圧用コネクタ10の端子本体部34,34と相手端子76,76が、相互に接触状態で板厚方向に重ね合わされる。なお、図11では、見易さのために、高電圧用コネクタ10および相手側コネクタ74の構造を単純化して概略的に示す。
すなわち、端子本体部34の弾性接点部38は、枠状部36に対して、板厚方向である左右方向において外側へ突出しており、端子本体部34における左右方向の外面に重ね合わされる相手端子76が、弾性接点部38の頂部40に対して接触する。これにより、端子本体部34の弾性接点部38が相手端子76によって押し込まれて、枠状部36に対する傾斜角度が小さくなるように弾性変形する。枠状部36に対する弾性接点部38の傾動の程度は、端子本体部34と相手端子76の左右方向における相対的な位置に応じて変化する。それ故、左右方向において端子本体部34と相手端子76の相対的な位置に誤差が生じても、端子本体部34の弾性接点部38が相手端子76に弾性的に押し当てられて、端子本体部34と相手端子76の接触状態が安定して実現される。なお、図11では、相手端子76と接触していない端子本体部34の単体状態の弾性接点部38が、二点鎖線によって示されている。
このように、端子本体部34に弾性的な変形および変位を許容された弾性接点部38が設けられていることから、端子本体部34と相手端子76との接触状態が、部品点数の少ない簡単な構造によって安定して実現される。しかも、弾性的な変形および変位を許容された弾性接点部38は、切り起こしによって枠状部36と一体構造で形成されており、弾性接点部38と枠状部36の間には、2部品を接続することによって生じる抵抗の増大が生じ得ない。それ故、優れた導電性能が実現されると共に、通電による発熱の低減なども図られる。
また、端子本体部34に弾性接点部38を設けたことによって、平板状とされた相手端子76に接続される端子本体部34が、従来の雌型端子のような筒状ではなく平板状とされている。このように、端子本体部34の構造が簡単化されていることから、端子金具16の低コスト化や製造の容易化、端子金具16の収容スペースを狭くできることによる高電圧用コネクタ10の小型化などが図られる。
第一の傾斜部42が設けられることにより、板厚方向において弾性接点部38の頂部40が枠状部36よりも相手端子76側へ突出しており、相手端子76が端子本体部34に対して弾性接点部38において接触し、相手端子76と端子本体部34の接続が安定して実現される。また、弾性接点部38の前部に第二の傾斜部44が設けられていることにより、相手端子76が端子本体部34の前方から後方に向けて挿入される際に、相手端子76が第二の傾斜部44の表面に沿って案内される。それ故、相手端子76が弾性接点部38に引っ掛かり難く、高電圧用コネクタ10と相手側コネクタ74がスムーズに接続されて、相手端子76が端子本体部34に対して適切な接続位置まで挿入される。
端子本体部34の弾性接点部38が相手端子76に対して弾性的に接触して導通されることから、端子金具16と電線60の間に編組体等の弾性変形可能な部材を介在させて端子金具16の電線60に対する変位を許容する必要がない。それ故、端子本体部34と相手端子76の相対位置の公差が、部品点数の少ない簡単な構造によって許容されて、端子本体部34と相手端子76の安定した接続が簡単な構造により実現される。
<実施形態2>
図12,図13には、本開示の実施形態2が示されている。高電圧用コネクタ80は、一対の端子金具82,82を備えている。以下の説明において、実施形態1と実質的に同一の部材及び部位は、図中に同一の符号を付して説明を省略する。
端子金具82は、前記実施形態1の端子金具16に比して、電線接続部50を備えていない構造とされており、端子本体部34と固定部48によって構成されている。端子金具82の固定部48がコネクタハウジング14の後面に重ね合わされていると共に、固定部48の後面には電線60の端部に設けられた圧着端子62の板状接続部66が重ね合わされている。そして、固定部材としてのボルト56が端子金具82のボルト穴52と圧着端子62のボルト穴68とに挿通されて、ボルト56がコネクタハウジング14のナット部84に螺着される。これにより、端子金具82と電線60に固定された圧着端子62とが、コネクタハウジング14に対して、一括で略同じ位置に固定されている。コネクタハウジング14にボルト56で固定された端子金具82の固定部48と圧着端子62の板状接続部66は、相互に接触して重ね合わされており、端子金具82と電線60が相互に導通されている。なお、圧着端子62は、コネクタハウジング14と端子金具82の固定部48との間に位置するように、換言すれば、固定部48の前面に重ね合わされるように配置されていてもよい。端子金具82と電線60に設けられた圧着端子62とをコネクタハウジング14に一括で固定する固定部材は、ボルト56に限定されず、例えば、ピンやろう付け用の合金等で構成することもできる。
このような実施形態2によれば、電線60が端子金具82と一括でコネクタハウジング14に固定されていることから、電線60側から端子金具82側への入力が、コネクタハウジング14へ直ちに伝達されて受けられて、端子金具82の端子本体部34へ伝達され難い。更に、端子金具82のコネクタハウジング14への固定位置と、電線60の端子金具82への固定位置とが異なる場合に比して、電線60からの入力に基づくモーメントが端子金具82に対して作用し難いことから、端子金具82の振れや位置ずれが防止される。
<実施形態3>
図14には、本開示の実施形態3が示されている。高電圧用コネクタ90は、一対の端子金具92,92を備えている。なお、一対の端子金具92,92は、相互に面対称形状とされていることから、実施形態1と同様に、一方の端子金具92についてのみ説明する。
端子金具92は、導電性の金属材料によって形成されている。端子金具92は、図15,図16に示すように、板状の端子本体部94を備えている。端子本体部94の基端側(後側)には、固定部48と電線接続部50が一体的に設けられている。端子本体部94は、固定部48から前方へ延び出す平板状部96と、平板状部96の先端において延び出す弾性接点部98と、を有している。平板状部96は、上下方向(図15中のZ方向及びZと反対方向)の幅寸法が2段階に変化しており、先端側が基端側よりも幅狭とされている。なお、端子金具92は、例えば、導電金属製の素板をプレス加工することによって得ることができる。
弾性接点部98は、端子本体部94の先端である平板状部96の先端に湾曲した折り返し部100が設けられて、端子本体部94が折り返し部100において基端側へ向けて折り返されて延びることによって形成されている。従って、端子本体部94は、先端部分において弾性接点部98と平板状部96が板厚方向で相互に離れて対向する2重構造となっている。弾性接点部98は、平板状部96に対して、上下方向の幅寸法が小さい先端部分に対向しており、上下方向の幅寸法が大きい基端部分までは達していない。
弾性接点部98の基端は折り返し部100に一体的に連結されており、弾性接点部98の先端部分は、第三の傾斜部102とされている。第三の傾斜部102は、端子本体部94の基端に向けて、相手端子76(図16参照)との重ね合わせ側である左右方向の外側(図15におけるY方向と反対方向)に傾斜している。すなわち、弾性接点部98は、相手端子76への重ね合わせ側に片持ち梁状に傾斜して、板厚方向に弾性変形可能な板ばね状である。これにより、折り返しによって設けられる弾性接点部98を良好な製造性をもって提供することができる。第三の傾斜部102で構成された弾性接点部98の先端部分は、折り返し部100から基端側へ離れるにしたがって、平板状部96に対する対向間距離が大きくなっており、基端側へ向けて左右方向の外側へ大きく突出している。
弾性接点部98における端子本体部94の基端側の端部分は、第四の傾斜部104とされている。第四の傾斜部104は、端子本体部94の基端側へ向けて相手端子76への重ね合わせ側と反対側である左右方向の内側(図15におけるY方向)に傾斜している。第四の傾斜部104で構成された弾性接点部98における端子本体部94の基端側の端部分は、端子本体部94の基端側へ向けて平板状部96に接近しており、第四の傾斜部104と平板状部96との対向間距離が、第四の傾斜部104における端子本体部94の基端側の端部において最小となっている。従って、弾性接点部98は、連続する第三の傾斜部102と第四の傾斜部104によって構成されており、第三の傾斜部102における端子本体部94の基端側の端部と第四の傾斜部104における端子本体部94の先端側の端部の境界部分において、左右方向の外側への突出量が最大となっている。第四の傾斜部104は、第三の傾斜部102よりも長さが短くされており、板厚方向の曲げによる撓みが抑えられている。なお、図16には、相手端子76を2点鎖線で仮想的に示した。相手端子76は、実施形態1と同様に、端子本体部94の先端側から、弾性接点部98を左右方向の内側へ押し込みながら挿入され、弾性接点部98に対して接触状態で重ね合わされる。
第四の傾斜部104と平板状部96の左右方向の距離は、弾性接点部98と相手端子76との接触状態において第三の傾斜部102に許容される角度変化に応じて設定される。即ち、弾性接点部98が相手端子76によって左右方向の内側へ押し込まれる際に、第四の傾斜部104の基端が平板状部96に当たることによって、弾性接点部98の左右内側への変位量が制限されて、第三の傾斜部102の角度変化が制限されるようになっている。なお、第四の傾斜部104の基端は、弾性接点部98が相手端子76に接していない状態において、平板状部96に対して離れていてもよいし、平板状部96に接していてもよい。
もっとも、第四の傾斜部104は必須ではなく、例えば、弾性接点部の全体が第三の傾斜部102によって構成されていてもよい。第三の傾斜部102における端子本体部94の基端側に平板状部96と略平行な部分が設けられて、弾性接点部の相手端子76との接触面積が大きくされていてもよい。
このような本実施形態に従う構造とされた端子金具92,92を備える高電圧用コネクタ90によれば、折り返しによって形成された簡単な構造の弾性接点部98によって、相手端子76との接触状態を安定して得ることができる。
また、湾曲状に折り返された折り返し部100が、端子本体部94の先端部分に設けられていることにより、相手端子76が端子本体部94に対して先端側から挿入される際に、相手端子76が端子本体部94の先端部分に引っ掛かり難く、弾性接点部98との重ね合わせ側へスムーズに案内される。しかも、折り返し部100と連続する弾性接点部98の先端部分は、第三の傾斜部102とされており、端子本体部94は弾性接点部98の形成部分において先端に向けて左右方向の幅寸法が小さくなっている。これにより、先端側から挿入される相手端子76の引っ掛かりを防ぎつつ、相手端子76との接触状態を安定して実現することができる。
弾性接点部98は、第三の傾斜部102において、端子本体部94の基端に向けて相手端子76との重ね合わせ側へ傾斜しており、相手端子76側へ突出している。それゆえ、相手端子76が弾性接点部98に対して端子本体部94の先端側から挿入されて重ね合わされる際に、相手端子76側へ突出する弾性接点部98が相手端子76に対して安定して接触する。
また、第四の傾斜部104における端子本体部94の基端側の端部が平板状部96に当たることによって、第三の傾斜部102の傾斜角度の変化を伴う弾性接点部98の平板状部96への接近変位量が制限されるようになっている。それゆえ、折り返し部100の過剰な変形が防止されて、折り返し部100の塑性変形が防止される。その結果、例えば高電圧用コネクタ90と図示しない相手側コネクタとの接続と解除が繰り返されるなどしても、端子本体部94の弾性接点部98と相手端子76との接触状態が安定する。
また、弾性接点部98における端子本体部94の基端側のエッジは、第四の傾斜部104によって、相手端子76との重ね合わせ方向において相手端子76との接触位置から離れている。これにより、弾性接点部98における端子本体部94の基端側のエッジの接触による相手端子76のかじりなどの損傷等が回避される。
<実施形態4>
図17には、本開示の実施形態4が示されている。高電圧用コネクタ110は、一対の端子金具112,112を備えている。
端子金具112は、前記実施形態3の端子金具92に比して、電線接続部50を備えていない構造とされており、端子本体部94と固定部48によって構成されている。端子金具112の固定部48がコネクタハウジング14の後面に重ね合わされていると共に、固定部48の後面には電線60の端部に設けられた圧着端子62の板状接続部66が重ね合わされている。そして、固定部材としてのボルト56が端子金具112のボルト穴52と圧着端子62のボルト穴68とに挿通されて、ボルト56がコネクタハウジング14のナット部84に螺着される。これにより、端子金具112と電線60に固定された圧着端子62とが、コネクタハウジング14に対して、一括で略同じ位置に固定されている。コネクタハウジング14にボルト56で固定された端子金具112の固定部48と圧着端子62の板状接続部66は、相互に接触して重ね合わされており、端子金具112と電線60が相互に導通されている。なお、圧着端子62は、コネクタハウジング14と端子金具112の固定部48との間に位置するように、換言すれば、固定部48の前面に重ね合わされるように配置されていてもよい。
このような実施形態4によれば、電線60側から端子金具112側への入力が、コネクタハウジング14へ直ちに伝達されて受けられて、端子金具112の端子本体部94へ伝達され難い。また、電線60からの入力に基づくモーメントが端子金具112に対して作用し難く、端子金具112の振れや位置ずれが防止される。
<実施形態5>
図18~図23には、本開示の実施形態5が示されている。高電圧用コネクタ114は、図示しない機器の筐体に固定されるコネクタハウジング116に対して、一対の端子金具118,118が取り付けられた構造を有している。以下の説明において、実施形態1と実質的に同一の部材及び部位は、図中に同一の符号を付して説明を省略する。
<コネクタハウジング116>
コネクタハウジング116は、例えば、電気絶縁性の合成樹脂等によって形成されている。コネクタハウジング116は、全体としてL字状に屈曲し且つ前方および下方に向けて開口する角筒形状とされている。コネクタハウジング116の前方に向けて開口する前筒部120には、前後方向(X方向及びXと反対方向)に延びて内部を左右方向(Y方向及びYと反対方向)に2分して一対の偏平矩形状の端子挿通孔122,122を構成する平板状の隔壁124が設けられている。端子挿通孔122はそれぞれ、上下方向の中央部分に位置して、両側面から内方に向かって突出する一対の仕切板部126,126を有している。一対の仕切板部126,126の上方に位置する空所が相手端子76が挿入される相手端子挿入部128とされ、一対の仕切板部126,126の下方に位置する空所が端子本体部34が収容される端子本体部収容部130とされている。例えば図20に示すように、一対の仕切板部126,126の対向面間には、弾性接点部38が相手端子76に接触可能に突出して配置されている。また、例えば図21に示すように、一対の仕切板部126,126はそれぞれ、下面に設けられて端子本体部収容部130の下側内面に向かって突出し前端部から後方に向かって延びる先細形状の押圧リブ132を有している。
コネクタハウジング116の下方に向けて開口する後筒部134の後壁部136には、下端部を除く全面に亘って切り欠かれた切欠部138が形成されている。コネクタハウジング116の後筒部134の前壁部140の後面には、中央部分において後方に向かって開口してボルト142が螺着されるナット部84が設けられている(図22参照)。なお、ボルト142は、理解を容易とするため、仮想線で示している。
<端子金具118>
端子金具118は、図23に示すように、前記実施形態1の端子金具16に比して、電線接続部50を備えていない構造とされており、端子本体部34と固定部48によって構成されている。図22に示すように、端子金具118の固定部48が端子本体部34の基端から上下方向の下方に向かって延びてコネクタハウジング116の前壁部140の後面に重ね合わされている。さらに固定部48の後面には、電線60の端部に設けられた圧着端子62の板状接続部66が重ね合わされている。そして、固定部材としてのボルト142が端子金具118のボルト穴52と圧着端子62のボルト穴68とに挿通されて、ボルト142がコネクタハウジング116のナット部84に螺着される。これにより、端子金具118と電線60に固定された圧着端子62とが、コネクタハウジング116に対して、一括で略同じ位置に固定される。コネクタハウジング116にボルト締結された端子金具118の固定部48と圧着端子62の板状接続部66は、相互に接触して重ね合わされており、端子金具118と電線60が相互に導通されている。
これにより、端子金具118の端子本体部34は、端子本体部収容部130の軸方向(X方向)に沿って延出し、端子本体部34の板厚方向が端子挿通孔122の上下方向となるように、端子金具118がコネクタハウジング116に収容されている。また、押圧リブ132は、端子本体部34の先端部を端子本体部収容部130の下側内面に向かって押圧している。
このような実施形態5によれば、端子本体部34の板厚方向が端子挿通孔122の上下方向となるように、端子金具118がコネクタハウジング116に収容されている。それゆえ、コネクタハウジング116の端子挿通孔122の上下方向が、端子本体部34の板幅方向となる場合に比べて、コネクタハウジング116自体の低背化を有利に達成することができる。また、端子挿通孔122の両側面から内方に突出する一対の仕切板部126,126を設ける簡単な構造により、端子本体部34と相手端子76を省スペースで接続可能な状態に収容して保持することができる。さらに、高電圧用コネクタ114は、一対の端子金具118,118を有していることから、板幅方向に一定距離離隔して並列した端子を有する相手側コネクタに対して、有利に嵌合・接続することができる。
加えて、本実施形態によれば、L字形状の端子金具118の固定部48と反対側に設けられた端子本体部34の先端部が、固定部48とコネクタハウジング116の固定により上方に浮き上がるおそれがある。しかしながら、コネクタハウジング116の端子挿通孔122の仕切板部126の下面に設けた押圧リブ132により、端子本体部34の先端部を下側内面に向かって押圧することができる。それゆえ、端子本体部34の先端部の浮き上がりを未然に防止して、L字形状の端子金具118をコネクタハウジング116に対して所期の位置に安定して位置決めして保持することができる。
<他の実施形態>
本明細書に記載された技術は上記記述および図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書に記載された技術の技術的範囲に含まれる。
(1)前記実施形態1では、一対の端子金具16,16を備える高電圧用コネクタ10を例示したが、高電圧用コネクタにおいて端子金具の数は1つであってもよいし、3つ以上の複数であってもよい。また、一対あるいは3つ以上の複数の端子金具を設ける場合には、それら端子金具は形状や大きさなどが相互に異なっていてもよい。例えば、実施形態1の端子金具16と実施形態3の端子金具92を組み合わせて採用することも可能である。
(2)前記実施形態1では、端子本体部34の後端側を基端とする切り起こしによって弾性接点部38が構成されていたが、例えば端子本体部34の前端側を基端とする切り起こしによって弾性接点部38を構成することもできる。要するに、弾性接点部38の自由端は、端子本体部34の先端側と基端側のいずれに位置していてもよく、端子本体部34の基端側に位置すれば相手端子76の突き当たりによる引っ掛かり等を回避し易くなる。
(3)弾性接点部38は、必ずしも端子本体部の中間部分に設けられていなくてもよく、例えば、端子本体部の幅方向(前記実施形態1~4の上下方向および前記実施形態5の左右方向)において端部に設けることもできる。
(4)弾性接点部38は、1つの端子本体部34に複数設けられていてもよい。その場合に複数の弾性接点部38は、形状や大きさなどが相互に異なっていてもよい。
(5)弾性接点部38は、全体が枠状部36に対して傾斜している必要はなく、例えば枠状部36と略平行に広がる部分を備えていてもよい。
(6)前記実施形態では、高電圧用コネクタ10と相手側コネクタ74が接続されることにより、相手端子76,76が端子本体部34,34の左右方向の外面に重ね合わされていた。しかし、例えば、端子本体部34,34の左右方向の対向間に相手端子76,76が挿入されて、端子本体部34,34の内面に相手端子76,76が重ね合わされてもよい。この場合に、前記実施形態1の弾性接点部38は、枠状部36に対して、前記実施形態とは板厚方向において反対側となる内側へ突出するように切り起こされる。要するに、弾性接点部の傾斜部分は、相手端子76の重ね合わせ側へ突出するように傾斜している。
(7)高電圧用コネクタ10と相手側コネクタ74は、前記実施形態において相手側コネクタ74が高電圧用コネクタ10の内周に挿入されて接続されていたが、例えば、高電圧用コネクタ10が相手側コネクタ74の内周に挿入されて接続されるようにしてもよい。
(8)前記実施形態5でも、前記実施形態1と同様に、端子本体部収容部130の基端側に潰しリブ32が設けられていてもよい。これにより、端子本体部34がより一層安定して端子本体部収容部130内に収容・保持される。
10 高電圧用コネクタ(実施形態1)
12 筐体
14 コネクタハウジング
16 端子金具
18 取付片
20 ボルト穴
22 シールド部材
24 底面
26 端子挿通孔
28 ボルト
30 シールゴム
31 対向内面
32 潰しリブ
32a 潰しリブ
32b 潰しリブ
33 対向内面
34 端子本体部
36 枠状部
37 スリット
38 弾性接点部
40 頂部
42 第一の傾斜部
44 第二の傾斜部
46 凹溝
48 固定部
50 電線接続部
52 ボルト穴
54 ボルト穴
56 ボルト(固定部材)
58 感電防止キャップ
60 電線
62 圧着端子
64 電線固着部
66 板状接続部
68 ボルト穴
70 ボルト
72 ナット
74 相手側コネクタ
76 相手端子
80 高電圧用コネクタ(実施形態2)
82 端子金具
84 ナット部
90 高電圧用コネクタ(実施形態3)
92 端子金具
94 端子本体部
96 平板状部
98 弾性接点部
100 折り返し部
102 第三の傾斜部
104 第四の傾斜部
110 高電圧用コネクタ(実施形態4)
112 端子金具
114 高電圧用コネクタ(実施形態5)
116 コネクタハウジング
118 端子金具
120 前筒部
122 端子挿通孔
124 隔壁
126 仕切板部
128 相手端子挿入部
130 端子本体部収容部
132 押圧リブ
134 後筒部
136 後壁部
138 切欠部
140 前壁部
142 ボルト(固定部材)

Claims (12)

  1. 平板状の相手端子と板厚方向で重ね合わされる平板状の端子本体部を備えた端子金具と、
    前記端子本体部に一体的に設けられて、少なくとも一部が前記相手端子への重ね合わせ側へ傾斜する弾性接点部を含み、
    前記端子金具は、前記端子本体部が挿通される端子挿通孔を備えたコネクタハウジングに固定される固定部を備えており、
    前記端子挿通孔の対向内面の一方から他方に向けて突出する潰しリブが設けられており、
    前記端子本体部が前記潰しリブと他方の前記対向内面の間に挟まれて位置決めされている高電圧用コネクタ。
  2. 平板状の相手端子と板厚方向で重ね合わされる平板状の端子本体部を備えた端子金具と、
    前記端子本体部に一体的に設けられて、少なくとも一部が前記相手端子への重ね合わせ側へ傾斜する弾性接点部を含み、
    前記端子金具は、前記端子本体部が挿通される端子挿通孔を備えたコネクタハウジングに固定される固定部を備えており、
    前記端子本体部の前記板厚方向が前記端子挿通孔の上下方向となるように、前記端子金具が前記コネクタハウジングに収容されており、
    前記端子挿通孔が偏平矩形状を有し、
    前記上下方向の中央部分に位置して、両側面から内方に突出する一対の仕切板部を有し、
    前記一対の仕切板部の上方に位置する空所が相手端子挿入部とされ、前記一対の仕切板部の下方に位置する空所が端子本体部収容部とされ、前記一対の仕切板部の対向面間に前記弾性接点部が前記相手端子に接触可能に突出して配置されている、高電圧用コネクタ。
  3. 前記端子金具の前記端子本体部が前記端子本体部収容部の軸方向に沿って延出し、前記端子金具の前記固定部が前記端子本体部の基端から前記上下方向の下方に向かって延びており、
    前記一対の仕切板部の下面に設けられて前記端子本体部収容部の下側内面に向かって突出する押圧リブを有し、前記押圧リブが前記端子本体部の先端部を前記下側内面に向かって押圧している、請求項に記載の高電圧用コネクタ。
  4. 前記弾性接点部は、前記端子本体部に切り起こしによって設けられている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の高電圧用コネクタ。
  5. 前記端子本体部は、外周端部を構成する枠状部と、前記枠状部の内周側にスリットを介して設けられた前記弾性接点部を有し、前記弾性接点部は、基端において前記枠状部に一体的に連結されて、前記相手端子への重ね合わせ側に片持ち梁状に傾斜して切り起こされて板厚方向に弾性変形可能な板ばね状である、請求項に記載の高電圧用コネクタ。
  6. 前記端子本体部の先端に向けて前記相手端子への重ね合わせ側へ傾斜する第一の傾斜部が、前記弾性接点部に設けられており、
    前記弾性接点部における前記第一の傾斜部よりも先端側には、前記端子本体部の先端に向けて前記相手端子への重ね合わせ側とは反対側へ傾斜する第二の傾斜部が設けられている請求項または請求項に記載の高電圧用コネクタ。
  7. 前記弾性接点部は、前記端子本体部の先端における折り返しによって設けられている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の高電圧用コネクタ。
  8. 前記端子本体部は、平板状部と、前記平板状部の先端に設けられた湾曲した折り返し部と、前記折り返し部から基端側に向けて延びる前記弾性接点部を有し、前記弾性接点部は、前記折り返し部に一体的に連結されて、前記相手端子への重ね合わせ側に片持ち梁状に傾斜して板厚方向に弾性変形可能な板ばね状である、請求項に記載の高電圧用コネクタ。
  9. 前記弾性接点部の折り返し側と反対側である前記端子本体部の基端に向けて前記相手端子への重ね合わせ側へ傾斜する第三の傾斜部が、前記弾性接点部に設けられており、
    前記弾性接点部における前記第三の傾斜部よりも前記端子本体部の基端側には、前記端子本体部の基端に向けて前記相手端子への重ね合わせ側とは反対側へ傾斜する第四の傾斜部を備えている請求項または請求項に記載の高電圧用コネクタ。
  10. 電線の端部が前記固定部において前記端子金具に接続されており、
    前記固定部と前記コネクタハウジング及び前記電線の端部とを一括で固定する固定部材が設けられている請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の高電圧用コネクタ。
  11. 前記端子金具が電線の端部に対して弾性変形可能な部材を介することなく接続されている請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の高電圧用コネクタ。
  12. 前記端子本体部がシールド部材によって囲われている請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の高電圧用コネクタ。
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