JP7453534B2 - コーヒーメーカー - Google Patents

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Description

本発明は、フィルタユニットとサーバとの間に流量を調節できる弁機構を備えたコーヒーメーカーに関するものである。
フィルタユニットにペーパーフィルタをセットし、その中にコーヒー粉を入れてお湯を注ぎ、抽出されたコーヒーの抽出液をサーバに貯留するコーヒーメーカーが知られている。
この従来型のコーヒーメーカーには、フィルタユニットの下部に弁機構を備え、フィルタユニットの下方に差し込んだサーバがフィルタユニットの弁に干渉して弁を開かせることにより、フィルタユニット側からサーバ側へコーヒーが注げるようにするものがある。
このような従来型のコーヒーメーカーについては、特許文献1に開示がある。
実公昭62-011550号公報
しかしながら、上記のような従来型では、サーバを差し込まないとフィルタ側の弁が開かないため、フィルタユニットと干渉しないコーヒーカップやその他の容器(以後「カップ等」と呼ぶ。)へコーヒーを直接淹れることはできなかった。
そこで、本発明は、サーバ及びカップ等の何れに対しても、それぞれに適した供給量でコーヒーを淹れることができるコーヒーメーカーを提供することを目的とする。
本発明のコーヒーメーカーは、コーヒーの抽出口が下方に形成されたフィルタユニット及び抽出液を貯留するサーバを本体に備えたコーヒーメーカーであって、前記フィルタユニットに設けられ、上向きの力を受けて前記抽出口を開く開閉弁と、前記本体に前記サーバを設置せず前記フィルタユニットのみを設置しただけの第1状態において前記開閉弁と干渉し、前記抽出口を開かせる上向きの圧力を及ぼす、前記本体側に設けられた本体側干渉部と、前記本体に前記サーバ及び前記フィルタユニットを設置した第2状態において前記開閉弁と干渉し、前記第1状態よりも流量が増大するように前記抽出口を開かせる上向きの圧力を及ぼす、前記サーバ側に設けられたサーバ側干渉部とを備えたことを特徴とする。
本発明によると、開閉弁は上向きの力を受けた際に、フィルタユニットの抽出口を開くことができるように構成されている。
一方、サーバを設置せずにフィルタユニットのみを本体に設置した第1状態において開閉弁と干渉するように設けられた本体側干渉部と干渉する場合よりも、サーバも設置した第2状態において開閉弁と干渉するように設けられたサーバ側干渉部と干渉する場合の方が抽出液の流量を増大させる。
このように本発明であれば、サーバを設置せず、カップ等で抽出液を受けるような場合には抽出口を小さめに開き、サーバを設置して抽出総量を増やす場合には、抽出口を大きく開くといった使い分けが、特別な切り替え操作を行わずに可能となる。
上記構成において、前記開閉弁は、前記フィルタユニットの前記抽出口を前記フィルタユニットの内側から塞ぐ弁体と、前記抽出口に貫通配置され、前記本体側干渉部又は前記サーバ側干渉部との干渉に基づく圧力により前記弁体を持ち上げる弁軸と、前記弁軸に連設され、前記第1状態において前記本体側干渉部と干渉する第1受圧部と、前記弁軸に連設され、前記第2状態において前記サーバ側干渉部と干渉する第2受圧部とを備えたことを特徴とする。
本構成によれば、開閉弁は抽出口を内側から塞ぐ弁体と、弁体を持ち上げる弁軸を有している。そして、本体側干渉部と干渉する第1受圧部、及び、サーバ側干渉部と干渉する第2受圧部が弁軸に連設されている。これにより、弁体及び弁軸の構成を変更することなく、第1受圧部及び第2受圧部を変更することにより、本体側干渉部やサーバ側干渉部の構成に合わせて柔軟に設計することができる。
上記構成において、前記本体側干渉部と干渉する前記第1受圧部は、前記サーバ側干渉部と干渉する前記第2受圧部よりも、前記抽出口の中心から水平方向へ外れていることを特徴とする。
本構成によれば、本体側干渉部と干渉する第1受圧部が、サーバ側干渉部と干渉する第2受圧部よりも、抽出口の中心から水平方向へ外れている。これにより、サーバ側干渉部を抽出口の中央側の狭い範囲に構成することができる。すなわち、第2受圧部に対して1点で干渉できるようにサーバ側干渉部を構成すれば、サーバをシンプルな形状に設計することが可能となる。
上記構成において、前記本体側干渉部と干渉する前記第1受圧部は、前記サーバ側干渉部と干渉する前記第2受圧部よりも高位置に設けられていることを特徴とする。
本構成によれば、サーバ側干渉部と干渉する第2受圧部が、本体側干渉部と干渉する第1受圧部よりも、低い位置に設けることができるので、サーバ側干渉部を抽出口に向けて大きく侵入させるように構成する必要がない。これにより、サーバを側方から滑り込ませる際に第2受圧部と干渉できる程度にサーバ側干渉部を設けることが可能となる。よって、操作性が良いことに加えて、サーバを設置していない状態における本体側の出っ張りをなくしてコンパクトに設計することができる。
上記構成において、前記第1受圧部を周縁側に含むとともに前記第2受圧部を中央側に含み、前記抽出口から流れ落ちる前記抽出液を前記抽出口の直下に集める集液部が前記弁軸の下方に形成されていることを特徴とする。
本構成によれば、第1受圧部の機能を周縁側に持つと共に第2受圧部の機能を中央側に持つ、皿状の集液構造を弁軸の下方に有している。これにより、サーバへ抽出液を集める集液機能と、第1状態及び第2状態における抽出液の流量調節機能とを同一構造により実現できるので、部品点数を削減することにより製造コストを抑えることが可能となる。
上記構成において、前記サーバの載置領域内に、少なくともカップ1杯分の前記抽出液を貯留可能であって、高さ調整が可能な液受け部を備えていることを特徴とする。
本構成によれば、サーバの載置領域内に液受け部を備えているので、サーバやカップなど、抽出液を受けるものが載置されていない場合であっても、カップ1杯程度の抽出液を貯留することにより、横溢を防止できる。サーバが載置されていない状態において多少の抽出液が流れ落ちたとしても、抽出口の流路が絞られている第1状態に自動的に切り替わっている。このため、カップ1杯程度の貯留ができる容量があれば、不要な流出に対しても対応できるだけの十分な余裕がある。したがって、抽出途中であっても、サーバとカップとの切り替え動作を安心して行うことが可能である。
実施の形態に係るコーヒーメーカーの全体斜視図である。 カップ使用状態を示したコーヒーメーカーの斜視図である。 フィルタユニット及びサーバが接する位置で切断したコーヒーメーカーの縦断面図である。 フィルタユニットを示し、(a)は正面図、(b)は斜視図、(c)は底面図である。 フィルタユニットを示し、(a)は開閉弁を通る位置で切断した縦断面図、(b)はB-B部分の拡大図である。 フィルタユニットの開閉弁の周辺を示し、(a)は本体に設置されていない状態、(b)は本体に設置されサーバが設置されていない状態、(c)は本体に設置されサーバが設置されている状態を示す図である。
以下、本発明の一例である実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、「上」とはコーヒーメーカーにおいてサーバからフィルタユニットに向かう方向であり、「下」はその逆方向である。したがって、高さとは、上下方向に向かって下方から上方への距離である。
<全体構造の概略>
図1~図3に示すコーヒーメーカー1は、本体2内にフィルタユニット4とサーバ6とを備えている。フィルタユニット4及びサーバ6は本体2から脱着可能である。サーバ6は本体2の下部に設けられた載置領域に収納される。図2はサーバ6の代わりにカップ10を載置領域に配置した使用状態を示している。
本実施の形態に係る構成ではフィルタユニット4側にコーヒーの抽出液の流量を調節する開閉弁12が備えられている。以下、図2のように、サーバ6を設置せず、なおかつフィルタユニット4だけを設置した状態を第1状態とし、図1のようにサーバ6及びフィルタユニット4を設置した状態を第2状態として、2つの状態を区別する。
図3は図1のA-A断面を示す。図3ではフィルタユニット4とサーバ6が設置された状態における開閉弁12の様子がよく表れている。サーバ6設置状態において、後述するサーバ側干渉部6aがフィルタユニット4側の開閉弁12の下端に干渉している様子が見て取れる。
<フィルタユニットの構造>
図4および図5に示すように、フィルタユニット4は漏斗状本体4dの上方側に取手4cを有しており、下方側にはテーブルなどに安定して載置できるように、縦壁4bが形成されている。この縦壁4bの内側に、上述の開閉弁12が設けられている。
開閉弁12の下方側には、集液部18が形成されている。この集液部18はフィルタユニット4で抽出された抽出液がサーバ6へ確実に送られるように開閉弁12の下方側に設けられた、抽出液を集めるための構造である。集液部18の中央には滴下孔18aが形成されている。この滴下孔18aの中に見える(図4(c)参照)三叉形状の部分は弁軸16である。弁軸16は、約120°の間隔を置いて放射状に延びるように配置された3枚の板状部材が中央で集まるように一体に形成されている。コーヒーの抽出液は、この弁軸16を伝って流れ落ち、集液部18の滴下孔18aと板状部材の間の隙間を通って下方に流れ落ちる。
開閉弁12はフィルタユニット4に設けられている。図5(a)のB-B部分の拡大図である図5(b)を参照する。開閉弁12の上方の弁体14は、コーヒーの抽出液を取り出す抽出口4aを塞ぐようにして、フィルタユニット4内(漏斗状本体4d内)に配置されている。弁体14の下方側は抽出口4aを塞ぐ大きさのフランジ14aが形成されている。弁体14の下方には、抽出口4a内を貫通するように上述の弁軸16が延設されている。さらに、弁体14の下方には、皿状の集液部18が延設されている。
弁軸16を囲むようにコイルバネ20が設けられている。コイルバネ20の上端は抽出口4aの下方側の周辺に接し、下端は集液部18の内側に接するように圧縮された状態で配置されている。したがって、開閉弁12に外力が加わらない状態では、集液部18がコイルバネ20によって押し下げられ、これにより、弁体14のフランジ14aの部分が抽出口4aに押し付けられた状態となり、抽出口4aは塞がれる。つまり、弁体14はフィルタユニット4(漏斗状本体4d)の内側から抽出口4aを塞ぐ構造である。
フィルタユニット4の下方に形成された、上述の縦壁4bは、抽出口4aを塞いだ状態にある開閉弁12の下端がテーブルに接しない程度の高さに形成されている。よって、フィルタユニット4をテーブル上に取り出した際に、開閉弁12がテーブルを汚すことを防止できる。
<使用状態における開閉弁の動き>
図6(a)に示すように、 フィルタユニット4を本体2から取り出した状態では、開閉弁12は最も降下した状態にあり、抽出口4aが弁体14のフランジ14aによって塞がれている。
フィルタユニット4が本体2に設置された状態を示した図6(b)には、本体2の構造も表れている。この状態は図2に示した第1状態である。この本体2側の構造のうち、本体側干渉部2aに対して、開閉弁12の集液部18の周縁側の領域に含まれる第1受圧部18bとが干渉しているのが見て取れる。なお、第1受圧部18bは、本体側干渉部2aが開閉弁12に当接した部分である。
この干渉により、コイルバネ20は僅かに収縮し、この収縮分だけ弁体14が抽出口4aから浮き上がった状態となっている。これにより、抽出口4aと弁体14のフランジ14aとの間が開かれて、抽出液が下方へ流出可能な状態となる。漏斗状本体4d内からフィルタユニット4の下方に流れ出る流路は図6(b)中に一点鎖線の矢印で示した。
図6(b)の状態から更にサーバ6が設置された状態を示した図6(c)には、サーバ6の構造も表れている。この状態は図1に示した第2状態である。このサーバ6の構造のうち、サーバ側干渉部6aに対して、開閉弁12の集液部18の中央側の領域に含まれる第2受圧部18cとが干渉しているのが見て取れる。つまり、第2受圧部18cは、サーバ側干渉部6aが開閉弁12に当接した部分である。
また、第1受圧部18bは、第2受圧部18cよりも高い位置に配置されていると言える。さらに、第1受圧部18bは、第2受圧部18cよりも抽出口4aの中心から水平方向へ外れている。このように、第1受圧部18bと第2受圧部18cの位置および高さを変えることで、抽出口4aを2段階に開口させている。
コイルバネ20は、図6(b)の状態より更に収縮し、この追加収縮された分だけ弁体14のフランジ14aが抽出口4aから更に離れた状態となる。したがって、本体側干渉部2aから集液部18の外周領域は離れている。これにより、サーバ6が設置されていなかった第1状態よりも抽出口4aが大きく開かれる。漏斗状本体4d内部からサーバ6に向かって流れる流路は図6(c)中に一点鎖線の矢印で示した。
すなわち、コーヒーの抽出が行われる前と、抽出後にフィルタユニット4を本体2から取り出した図6(a)の状態では、コイルバネ20の付勢により開閉弁12が下方へ押し下げられ、且つ、外力が作用しないので、弁体14は抽出口4aを閉じる。よって、取手4cを掴んで移動させたりテーブルの上に一時的に置いたりする際に、抽出液が不要に漏出することを防止できる。
また、サーバ6の代わりにカップ10を載置する図2及び図6(b)の第1状態では、コイルバネ20の付勢に抗して弁体14が僅かに持ち上げられ、比較的小さく抽出口4aが開放される。これにより、コーヒー粉の量が少なく、薄くなりやすい一杯抽出のコーヒーも、サーバ6設置時に対して流量を少なくする(流出時間を長くする)ことにより、濃い状態で抽出できる。なお、ここで「流量」は単位時間当たりの流量と解してもよい。
さらに、サーバ6を設置した図1及び図6(c)の第2状態では、図6(b)の一杯抽出時よりも流量を増大させることにより、効率よくサーバ6にコーヒーを貯留できる。
これら、受け側の容器の種類に応じて自動的に流量を調節できるようにフィルタユニット4の開閉弁12が構成されているので、ユーザーは特別な操作を行わずに容器を使い分けることができる。また、電磁的な調節機構ではなく、開閉弁12の簡易な機械的構造を採用しているので、製造コストを抑えた設計が可能となる。
<液受け部>
図1、図2に示すように、サーバ6又はカップ10を載置する位置(載置領域)に液受け部8が設けられている。この液受け部8は、上面側に抽出液を通過させることのできる貫通孔が形成されている。そして、内側は、少なくとも一杯分の抽出液を貯留できる程度の収容空間が形成されている。
このように構成されているので、万が一、図6(b)の設置状態において、カップ10が抽出液の滴下位置から外れたり、置き忘れがあった場合でも、液受け部8で一杯分の抽出液はすべて収容できるので、抽出液が溢れ出すことを防止できる。なお、ここで一杯分の抽出液は50cc以上300cc以下であり、より好ましくは100cc以上200cc以下の量である。少なすぎるとカップ10の置忘れで抽出液が溢れ出る。逆に多すぎると、コーヒーメーカー1全体が大きくなりすぎる。
また、図2に示したように、液受け部8は高さ位置を変更可能に構成されている。よって、カップ10に適した位置に液受け部8を移動させることにより、抽出液の飛び跳ねを防ぐことができる。
以下、本実施形態に変更を施した他の実施形態について説明する。各実施形態は、矛盾が生じない限り、適宜組み合わせることが可能である。なお、本発明の範囲は、各実施形態に示した内容に限定されるものではない。
(1)上記実施形態では、開閉弁12において、弁体14と弁軸16とが一体動可能に構成された例を示した。しかし、弁体14と弁軸16とは別体で独立に動ける構成であっても構わない。弁軸16が突き上げられた場合に、弁体14が抽出口4aを開くことができる構成であれば、本体2又はサーバ6との干渉により抽出口4aの開き具合を調整できる。例えば、弁体14は抽出口4aの周縁の何れかの場所にヒンジ機構を介して取り付けられ、弁軸16はヒンジ回転を伴わせながら弁体14を持ち上げることができるような構成が考えられる。
(2)上記実施形態では、弁体14がフランジ14aを有する構成を例として示した。しかし、フランジ14aを有さず楔形に形成されていてもよい。
(3)上記実施形態では、弁軸16の横断面の形状が、約120°の間隔を置いて放射状に延びる構成を例として示した。しかし、抽出口4aとの間に流路を形成し得る隙間を設けることができ、弁体14を持ち上げることができる構成であれば、弁軸16は円柱状や角柱状に形成されていても構わない。また、横断面の形状は長手方向に一定でなくてもよい。
(4)上記実施形態では、弁軸16が鉛直方向へ移動可能に設けられた構成を例として示した。しかし、鉛直以外にも、傾斜方向へ移動可能に構成されていても構わない。例えば、側方からサーバ6を差し入れる際に、上方向への力の変換がスムーズに行われるように、後方へ向けて斜めに持ち上がるような方向に移動可能な構成でもよい。
(5)上記実施形態では、開閉弁12を下方へ付勢するための手段としてコイルバネ20を採用した構成を例として示した。しかし、重力によって抽出口4aが安定して閉じられる構成であれば、コイルバネ20は用いられなくても構わない。また、コイルバネ20以外に板バネなどの異なる形態の付勢手段であってもよい。
(6)上記実施形態では、弁軸16の下端に集液部18が連設されている構成を例として示した。しかし、集液のための構造は必須ではない。少なくとも、本体側干渉部2a及びサーバ側干渉部6aと干渉可能であり、下方からの圧力を弁軸16を介して上方へ伝達できる構成であれば、単に水平方向へ延びる棒状部材であってもよい。
(7)上記実施形態では、本体側干渉部2aは、正面視において左右均等に開閉弁12の集液部18と干渉する位置に設けられている構成を例として示した。しかし、上方への相対的な圧力を及ぼすことができる構成であれば、左右の何れか一方側だけに設けられていても構わない。また、水平に延びるレール型でなくても、集液部18と突き合わされる凸形状であれば同様の効果を得ることができる。
(8)上記実施形態では、本体側干渉部2aはサーバ側干渉部6aよりも高い位置に設けられている構成を例として示した。少なくとも、本体側干渉部2aが開閉弁12と干渉した場合よりもサーバ側干渉部6aが干渉した場合の方が、抽出口4aを大きく開く(抽出液の流量が増大する)ことができる構成であれば、本体側干渉部2a及びサーバ側干渉部6aの高さ関係は何れが高位置でも構わない。なお、本体側干渉部2aの方をサーバ側干渉部6aよりも高い位置に設けた場合、本体2側からの突出を抑えてコンパクトな設計が可能であるという効果は上述した通りである。
(9)上記実施形態では、平面視において、抽出口4aの位置を中心として、本体側干渉部2aの方がサーバ側干渉部6aよりも外側になるように設けられた構成を例として示した。しかし、このような構成に限らず、本体側干渉部2aとサーバ側干渉部6aの抽出口4aからの距離が逆の関係にある構成であっても、ほぼ同じ距離にあるような関係であっても構わない。なお、本体側干渉部2aの方がサーバ側干渉部6aよりも外側に配置されている方が、サーバ側干渉部6aを中央側の一箇所にシンプルに設計することができるという効果は上述した通りである。
(10)上記実施形態では、サーバ6が設置された際に開閉弁12が持ち上がり、抽出口4aが開かれる形態については一形態のみを例として示した。しかし、例えば、サーバ側干渉部6aに高さの異なる複数の干渉点を設けてあり、その干渉点を選択することによって抽出口4aの開度を変更できるような構成であっても構わない。このように構成すると、サーバ6に貯留される抽出液の量に応じて流れ落ちる速度を変えることができる。
本発明のコーヒーメーカーは、サーバとカップに対する抽出速度(流量)の切り替えを、動力を伴わない簡易な構成により自動的に行うことができるので、製造コストを抑えた簡易な設計に有用である。
1 コーヒーメーカー
2 本体
2a 本体側干渉部
4 フィルタユニット
4a 抽出口
6 サーバ
6a サーバ側干渉部
8 液受け部
12 開閉弁
14 弁体
16 弁軸
18 集液部
18b 第1受圧部
18c 第2受圧部

Claims (6)

  1. コーヒーの抽出口が下方に形成されたフィルタユニット及び抽出液を貯留するサーバを本体に備えたコーヒーメーカーであって、
    前記フィルタユニットに設けられ、上向きの力を受けて前記抽出口を開く開閉弁と、
    前記本体に前記サーバを設置せず前記フィルタユニットのみを設置しただけの第1状態において前記開閉弁と干渉し、前記抽出口を開かせる上向きの圧力を及ぼす、前記本体側に設けられた本体側干渉部と、
    前記本体に前記サーバ及び前記フィルタユニットを設置した第2状態において前記開閉弁と干渉し、前記第1状態よりも流量が増大するように前記抽出口を開かせる上向きの圧力を及ぼす、前記サーバ側に設けられたサーバ側干渉部と
    を備えたことを特徴とするコーヒーメーカー。
  2. 前記開閉弁は、
    前記フィルタユニットの前記抽出口を前記フィルタユニットの内側から塞ぐ弁体と、
    前記抽出口に貫通配置され、前記本体側干渉部又は前記サーバ側干渉部との干渉に基づく圧力により前記弁体を持ち上げる弁軸と、
    前記弁軸に連設され、前記第1状態において前記本体側干渉部と干渉する第1受圧部と、
    前記弁軸に連設され、前記第2状態において前記サーバ側干渉部と干渉する第2受圧部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のコーヒーメーカー。
  3. 前記本体側干渉部と干渉する前記第1受圧部は、前記サーバ側干渉部と干渉する前記第2受圧部よりも、前記抽出口の中心から水平方向へ外れていることを特徴とする請求項2に記載のコーヒーメーカー。
  4. 前記本体側干渉部と干渉する前記第1受圧部は、前記サーバ側干渉部と干渉する前記第2受圧部よりも高位置に設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載のコーヒーメーカー。
  5. 前記第1受圧部を周縁側に含むとともに前記第2受圧部を中央側に含み、前記抽出口から流れ落ちる前記抽出液を前記抽出口の直下に集める集液部が前記弁軸の下方に形成されていることを特徴とする請求項4に記載のコーヒーメーカー。
  6. 前記サーバの載置領域内に、少なくともカップ1杯分の前記抽出液を貯留可能であって、高さ調整が可能な液受け部を備えていることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のコーヒーメーカー。
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