JP7452368B2 - センサ評価用ボード、評価支援システムおよび情報収集方法 - Google Patents

センサ評価用ボード、評価支援システムおよび情報収集方法 Download PDF

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Description

本発明は、センサの評価を支援するセンサ評価用ボード、評価支援システムおよび情報収集方法に関する。
近年のICT(情報通信技術:Information and Communication Technology)の進展に伴い、通信機能を有する物品から各種の情報を収集し、収集された情報に基づいて多様なサービスを提供するIoT(Internet of Things)が普及してきている。IoTにおいては、例えば、各種の情報を収集するための多様なセンサが物品に設けられる。例えば、温度や湿度、気圧、照度、騒音等を検出するセンサを設けることにより、物品の存在する環境状態が情報として収集できる。また、衝撃、振動、傾斜、転倒、落下、移動等を検出すセンサが設けられる場合には、物品の動作状態が情報として収集できる。このほか、近接センサや人感センサ、開閉センサ等が設けられることにより、物品の位置や当該物品が取り付けられた室内外への人物の出入り等の情報が収集可能になる。収集された情報に基づいて、物品の存在する環境状態、動作状態、検知状態等の情報に対応した多様なサービスが提供可能になる。なお、本明細書で説明する技術に関連する技術が記載されている先行技術文献としては、以下の特許文献が存在している。
特開2013-80332号公報
ところで、上述したようなIoTサービスを提供する場合には、目的とする情報を収集するために、異なる物理量や状態量を検出するための各種のセンサが複数に組合せられる場合がある。IoTサービスを提供する提供者においては、例えば、使用を予定するセンサデバイスを購入した上で当該デバイスを作動させる周辺回路が実装された試作ボードを設計・製作し、物品の使用環境や使用状態を模した動作評価や、検出された物理量を用いたアプリケーションソフトウェアの開発等が行われる。しかしながら同じ物理量を検出するセンサであっても製造元によって異なる特性が生じたり、当該センサを制御するための制御インターフェースが異なる場合も生じ得る。また、所望のセンサ性能が得られない場合もある。一般的に開発期間は限られている。このため、開発者やIoTサービスを提供する提供者においては、各種センサの効率的な動作評価が可能な仕組みが望まれていた。
本発明は、上記のような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、各種のセンサを複数に組合せた効率的な動作評価を可能とし、センサを用いた新たな利用法の開発が可能な支援技術を提供することである。
上記の課題を解決するための本発明の一側面に係るセンサ評価用ボードは、
センサの特性を評価する評価キットに接続可能なセンサ評価用ボードであって、
異なる物理量を検出する1以上のセンサデバイスと、
前記1以上のセンサデバイスを動作させるための周辺回路と、
前記1以上のセンサデバイスと組合せ可能な、他の物理量を検出する外部センサとの信号の入出力が可能なコネクタと、
前記1以上のセンサデバイスを用いて検出された物理量を示す信号、および、前記1以
上のセンサデバイスへの制御に関する制御信号の、前記評価キットに入出力させる接続インターフェースと、
を備えることを特徴とする。
これにより、センサ評価ボード10を通じて、異なる1以上の物理量を検出するセンサ12の動作評価が可能になる。センサ評価ボード10に搭載された各種の環境センサ、例えば、湿度センサ12a、照度センサ12b、気圧センサ12c、ガス検出センサ12d、温度センサ12e等の動作範囲や、検出特性等が評価できる。
また、本発明の一側面において、前記接続インターフェースを通じて、前記1以上のセンサデバイスおよび、前記コネクタに接続された外部センサによって検出された物理量を示す信号、および、前記外部センサへの制御に関する制御信号を前記評価キットに入出力させるようにしてもよい。センサ評価ボード10が備える、他の物理量を検出する外部センサとの相互の入出力が可能なコネクタである拡張コネクタ13を通じて接続された、各種のセンサデバイスによって検出された物理量が相対的に比較できる。例えば、センサ12に含まれる環境センサが所望の特性を有さないときには、拡張コネクタ13を通じて同種の物理量を検出する他のセンサの動作特性等が比較可能になる。IoTの開発者等は、例えば、物品等に設けられるセンサの選定において、製造元が異なるセンサ同士の動作特性が比較でき、同じ物理量を検出する複数のセンサの中から目的に沿った適宜のセンサが選定可能になる。
また、本発明の一側面において、前記1以上のセンサデバイスおよび前記コネクタに接続された外部センサの中から検出された物理量に基づいて制御されるモジュールが接続可能なモジュール用コネクタをさらに備え、前記接続インターフェースを通じて、前記モジュール用コネクタに接続された前記モジュールの制御の状態を示す状態信号、および、前記1以上のセンサデバイスおよび前記コネクタに接続された外部センサの中から検出された物理量に基づく、前記モジュールの制御に関する制御信号を前記評価キットに入出力させるようにしてもよい。
これにより、異なる1以上の物理量を検出するセンサを組合せて、目的とする制御アプリの開発を適宜に行うことが可能になる。例えば、センサ評価ボードに搭載された各種の環境センサ(湿度センサ12a、照度センサ12b、気圧センサ12c、ガス検出センサ12d、温度センサ12e)で検出された環境情報に基づいて、複数の異なる環境情報を示す状態量を組合せた制御シーケンスといった制御モジュールに関するアプリケーションソフトウェアの開発が可能になる。同様にして、拡張コネクタ13を通じて接続された外部センサデバイスによって検出された各種の状態量を組合せた制御アプリの開発が可能になる。さらに、モータやカメラといった制御対象機器を含む制御モジュールが対象とした制御アプリの実装や開発環境が提供できる。なお、モジュール用コネクタに接続されたセンサモジュールが、既存の物品に組込み可能な場合には、当該センサモジュールによって検出された物理量と、センサデバイスや拡張コネクタを通じて接続された外部センサデバイスによって検出された各種の物理量とを複数に組合せることで、新たな制御アプリの開発が可能になる。
また、本発明の他の側面は、
上記一側面に係るセンサ評価用ボードに接続可能な端末と、
前記端末を通じて取得された前記センサ評価用ボードを用いたセンサ特性の評価に関する所定の情報を提供するサーバと、
を含むことを特徴とする評価支援システムとして例示される。
これにより、ネットワークNを通じて接続された端末に対し、各種のセンサデバイスを
用いた動作評価やIoT開発等に関連するコンテンツを提供することができる。本側面では、各種のセンサデバイスで検出された異なる物理量を複数に組合せた効率的な動作評価を可能とする、IoT開発に関連する情報の共有が可能なプラットフォームが構築できる。
また、本発明の一側面において、前記サーバは、前記センサ評価用ボードを通じて取得された前記センサ特性に応じたアプリケーション開発に関する情報を提供するようにしてもよい。例えば、アプリケーション開発に関連するアルゴリズムが提供できる。また、制御モジュールを用いたソフト作成に関する情報が提供できる。本側面によれば、サーバにより、ネットワークNを通じて接続された評価者に対して、各種のセンサを用いた新たな利用方法の開発を支援するための情報のやり取りが可能なプラットフォームが提供できる。
また、本発明のさらに他の側面は、
上記一側面に係るセンサ評価用ボードに接続可能な1以上の端末と通信回線を通じて接続されるコンピュータが、
前記1以上の端末を通じて取得された前記センサ評価用ボードを用いたセンサ特性の評価に関する所定の情報を収集することと、
前記センサ特性に応じたアプリケーション開発に関する情報を収集することと、
を実行することを特徴とする情報収集方法として例示される。
これにより、通信ネットワークに接続された1以上の端末から、センサ評価ボード10を用いたセンサ特性の評価に関する所定の情報や、センサ評価ボード10を用いたアルゴリズム開発に関する情報に基づいて、IoTに関する開発動向や技術動向を指し示す情報の収集が可能になる。
本発明によれば、各種のセンサを複数に組合せた効率的な動作評価を可能とし、センサを用いた新たな利用法の開発が可能な支援技術が提供できる。
本発明の実施例1に係るセンサ評価ボードの構成を説明する図である。 本発明の実施例2における評価支援システムの機略構成を示すブロック図である。 本発明の実施例2における評価支援サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の実施例2における処理の流れを示すシーケンス図である。
〔適用例〕
以下、本発明の適用例について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の適用例に係るセンサ評価用ボード(以下、単に「センサ評価ボード」とも言う)の構成を説明する図である。図1には、本適用例におけるセンサ評価ボード10と、当該ボードと連携し、異なる物理量や状態量を検出する複数種類の制御モジュールを用いた動作評価機能を有する評価キット20とを含む形態が例示される。評価キット20は、センサの動作状態や、当該センサによって検出された物理量を用いて制御される機器の制御シーケンスといったアプリを開発するための汎用的なキットである。このような評価キット20として、例えば、Raspberry、Arduino、ESP32といったIoTによるスタートキットが例示できる。
本適用例に係るセンサ評価ボード10は、通信機能を有する物品等に設けられた各種のセンサに関する動作評価や、検出された物理量を用いたアプリケーションソフトウェアの開発を支援するための機器である。図1に示すように、本実施例におけるセンサ評価ボード10は、評価キット20に接続させるためのインターフェース部11と、異なる物理量を検出する環境センサ(12aから12e)と、当該環境センサとは異なる他の種別のセンサを接続させるための拡張コネクタ(13a、13b)とを備える。また、センサ評価ボード10は、モジュールインターフェース部(14aから14c)を備える。モジュールインターフェース部(14aから14c)には、例えば、物品内に取付け可能なようにアッセンブルされたセンサモジュールや、センサ等を通じて検出された物理量に応じて制御される機器(カメラ、モータ、開閉器等)等を含む制御モジュールが接続される。モジュールインターフェース部(14aから14c)には、上記のセンサモジュールや制御モジュールと接続可能なコネクタが設けられる。なお、センサ評価ボード10においては、当該ボードに搭載された環境センサ(12aから12e)を動作させるための電源や、他のデバイスと接続するための周辺回路が基板上に設けられる。
ここで、「インターフェース部11」は、評価キット20との「接続インターフェース」の一例であり、「拡張コネクタ(13a、13b)」は、「他の物理量を検出する外部センサとの信号の入出力が可能なコネクタ」の一例である。また、「モジュールインターフェース部(14aから14c)」は、「モジュール用コネクタ」の一例である。なお、ボードに搭載された環境センサ(12aから12e)を動作させるための電源や、他のデバイスと接続するための周辺回路が基板上に設けられる。
本適用例におけるセンサ評価ボード10を通じて、異なる1以上の物理量を検出するセンサの動作評価が可能になる。センサ評価ボード10に搭載された各種の環境センサデバイス、例えば、湿度センサ12a、照度センサ12b、気圧センサ12c、ガス検出センサ12d、温度センサ12eの動作範囲や、検出特性等が評価できる。また、センサ評価ボード10の拡張コネクタ(13a、13b)を通じて接続された、各種のセンサデバイスによって検出された物理量が相対的に比較できる。例えば、センサ評価ボード10に搭載された環境センサが所望の特性を有さないときには、拡張コネクタ13を通じて同種の物理量を検出する他の製造元が異なるセンサデバイスの動作特性等が比較可能になる。IoTの開発者等は、例えば、物品等に設けられるセンサデバイスの選定において、製造元が異なるセンサ同士の動作特性が比較でき、同じ物理量を検出する複数のセンサデバイスの中から目的に沿った適宜のセンサデバイスの選定が可能になる。
また、センサ評価ボード10を通じて、評価キット20は、異なる1以上の物理量を検出するセンサデバイスを組合せて、目的とする制御アプリの開発を適宜に行うことが可能になる。例えば、センサ評価ボード10に搭載された各種の環境センサ(湿度センサ12a、照度センサ12b、気圧センサ12c、ガス検出センサ12d、温度センサ12e)で検出された環境情報に基づいて、複数の異なる状態量を組合せた制御シーケンスといったアプリケーションの開発が可能になる。また、拡張コネクタ(13a、13b)を通じて接続された外部センサによって検出された状態量を組合せた制御アプリの開発が可能になる。さらに、モータやカメラといった制御対象機器を含む制御モジュールがモジュールインターフェース部(14aから14c)に接続されるときには、当該モジュールを対象とした制御アプリの実装や開発環境が提供できる。同様にして、モジュールインターフェース部(14aから14c)に接続されたセンサモジュールが、既存の物品に組込み可能な場合には、当該センサモジュールによって検出された物理量と、センサデバイスや拡張コネクタ(13a、13b)を通じて接続された外部センサデバイスによって検出された物理量とを組合せることで、新たな制御アプリの開発が可能になる。
〔実施例1〕
以下では、本発明の実施例に係る評価ボードについて、図面を用いて、より詳細に説明する。
<装置構成>
図1は、本発明の実施例に係るセンサ評価ボードの構成を説明する図である。本実施例におけるセンサ評価ボード10は、通信機能を有する物品等に設けられた各種のセンサデバイス(以下、単に「センサ」ともいう)に関する動作評価や、検出された物理量を用いたアプリケーションソフトウェア(以下、単に「アプリ」とも称する)の開発を支援するための機器である。図1においては、本実施例におけるセンサ評価ボード10と、当該ボードと連携し、異なる物理量や状態量を検出する複数種類のセンサモジュール、あるいは、各種センサの検出量による制御対象機器を含む制御モジュールを用いた動作評価機能を有する評価キット20とを含む形態の斜視図が例示される。なお、以下の説明では、本実施例に係るセンサ評価ボード10は、評価キット20と連携する形態として説明するが、使用者の備えるPC(Personal Computer)といったコンピュータに直接的に接続される
形態であってもよく、使用者によって製作された専用の開発キットに接続される形態であってもよい。
図1に示すように、本実施例におけるセンサ評価ボード10は、評価キット20に接続させるためのインターフェース部11と、異なる物理量を検出する環境センサ(12aから12e)と、当該環境センサとは異なる他の種別のセンサを接続させるための拡張コネクタ(13a、13b)とを備える。また、センサ評価ボード10は、モジュールインターフェース部(14aから14c)を備える。モジュールインターフェース部(14aから14c)には、例えば、物品内に取付け可能なようにアッセンブルされたセンサモジュールや、センサ等を通じて検出された物理量に応じて制御される機器(カメラ、モータ、開閉器等)等を含む制御モジュールが接続される。モジュールインターフェース部(14aから14c)は、上記のセンサモジュールや制御モジュールと接続可能なコネクタが備えられる。なお、センサ評価ボード10においては、当該ボードに搭載された環境センサ(12aから12e)を動作させるための電源や、他デバイスと接続するための周辺回路が基板上に設けられる。
なお、図1においては、5種の環境センサ(12aから12e)、2個の拡張コネクタ(13a、13b)、3個のモジュールインターフェース部(14aから14c)を備える形態が例示されている。センサ評価ボード10に搭載されるセンサ種類は5種未満であってもよく、5種を超える種別であってもよい。拡張コネクタの数量およびモジュールインターフェースの数量についても同様である。さらに、図1に示す構成の一部が設けられないようにしてもよく、他の構成(例えば、5種の環境センサが物品の動作状態を検出するセンサであってもよい)を含むようにしてもよい。以下では、基板上に設けられたセンサ(図例では、環境センサ(12aから12e))を総称してセンサ12とも称す。また、拡張コネクタ(13a、13b)を総称して「拡張コネクタ13」、モジュールインターフェース部(14aから14c)を総称して「モジュールインターフェース部14」ともいう。
本実施例のセンサ評価ボード10においては、異なる物理量を検出するセンサ12が基板上に複数に設けられる。図1においては、このような異なる環境を検出するセンサ12の一例として、PCB(Polychlorinated Biphenyls)型の湿度センサ12a、照度セン
サ12b、気圧センサ12c、ガス検出センサ12d、温度センサ12eが例示される。ここで、ガス検出センサ12dは、例えば、アルコールやタバコ煙、ホルムアルデヒドなどに含まれる揮発性有機化合物(Volatile organic Compounds)を検出するVOCセン
サである。センサ評価ボード10においては、湿度センサ12a、照度センサ12b、気圧センサ12c、ガス検出センサ12dは、センサ評価ボード10を評価キット20に接
続させるためインターフェース部11が設けられた端部と対向する端部側に設けられる。評価キット20との接続の際に、基板上に設けられた各種センサの取付位置が使用者の接続操作に干渉させないためである。また、温度センサ12dは、上記各種のセンサ(12bから12d)とインターフェース部11とが設けられたそれぞれの端部とは異なる端部側に設けられる。上記各種のセンサ(12bから12d)の動作時における発熱の影響、および、センサ評価ボード10と連接された評価キット20の制御デバイス(例えば、CPU、DSP等のプロセッサ)の発熱温度による影響を避けるためである。なお、センサ評価ボードの基板上においては、上記の搭載センサ12の周辺には、それぞれ当該環境センサを動作させるための周辺回路が設けられる。
センサ評価ボード10に搭載されるセンサ12によって検出された各種の物理量を示す信号は、周辺回路を通じて接続されたインターフェース部11に出力される。また、インターフェース部11に接続された評価キット20から受け付けた、各種の制御信号は、周辺回路を通じて接続された各センサに入力される。センサ評価ボード10に搭載されたセンサ12は、それぞれに周辺回路を通じて入力された制御コマンドやサンプリング信号に従って、検出された物理量を示す信号をインターフェース部11に出力する。
同様にして、拡張コネクタ13を介して接続された外部のセンサによって検出された物理量を示す信号が基板に配線されたパターン等を通じてインターフェース部11に出力される。例えば、拡張コネクタ13を介してセンサ評価ボード10に接続された、外部のUVセンサ、騒音センサ、加速度センサ等で検出された環境を示す物理量が、当該コネクタを介して取得される。また、拡張コネクタ13を介して接続された、衝撃、振動、傾斜、転倒、落下、移動といった物品の動作状態を検出するセンサによる物理量が取得される。なお、インターフェース部11を通じて受け付けた評価キット20からの各種の制御信号は、拡張コネクタ13を介して接続された外部のセンサに入力される。
モジュールインターフェース部14を通じて接続された各種のセンサモジュールについても同様である。例えば、センサモジュールを通じて検出された物理量を示す信号、センサモジュールを通じて制御された機器の状態を示す信号等が、基板に配線されたパターン等を通じてインターフェース部11に出力される。また、インターフェース部11を通じて受け付けた評価キット20からの各種の制御信号は、モジュールインターフェース部14を通じて接続された各種のモジュールに出力される。
評価キット20は、センサの動作状態や、当該センサによって検出された物理量を用いて制御される機器の制御シーケンスといったアプリを開発するための汎用的なキットである。このような評価キット20として、例えば、Raspberry、Arduino、ESP32といったIoTによるスタートキットが例示できる。これらのメジャーボードは全世界に多数のユーザを抱えており、接続できることで多くのユーザに使用してもらえることが可能になる。評価キット20は、例えば、有線または無線による通信回路を備え、当該通信回路を通じてアプリ開発やセンサ動作評価用のコンピュータと接続される。また、評価キット20には、制御や動作評価の対象になる各種のセンサへの指令を実行するためのプロセッサ(CPU、DSP等)が設けられる。プロセッサを通じて、センサ評価ボード10を介して接続された各種のセンサに対する制御指令や当該センサ量を用いた制御対象機器への動作指令が実行される。評価キット20は、センサ評価ボード10のインターフェース部11を通じて当該ボードと接続され、基板上に搭載された各種のセンサ12によって検出された物理量を示す信号が取得される。また、拡張コネクタ13に接続された外部側に設けられたセンサで検出された物理量を示す信号が取得される。さらに、モジュールインターフェース部14を通じて接続されたセンサモジュールの検出量や、制御モジュールの制御の状態を示す状態量等が取得される。また、センサ評価ボード10のインターフェース部11を通じて、基板上に搭載された各種のセンサ12、拡張コネクタ1
3を通じて接続された外部側センサ、モジュールインターフェース部14を通じて接続された各種のモジュールに対する各種制御指令が出力される。
本実施例におけるセンサ評価ボード10を通じて、評価キット20は、異なる1以上の物理量を検出するセンサ12の動作評価が可能になる。センサ評価ボード10に搭載された各種の環境センサ、例えば、湿度センサ12a、照度センサ12b、気圧センサ12c、ガス検出センサ12d、温度センサ12eの動作範囲や、検出特性等が評価できる。また、センサ評価ボード10の拡張コネクタ13を通じて接続された、製造元等が異なる各種のセンサによって検出された物理量と、センサ12で検出された物理量との相対的な比較が可能になる。例えば、センサ12に含まれる環境センサが所望の特性を有さないときには、拡張コネクタ13を通じて、同種の物理量を検出する他のセンサの動作特性等が比較可能になる。IoTの開発者等は、例えば、物品等に設けられるセンサの選定において、製造元が異なるセンサ同士の動作特性が比較でき、同じ物理量を検出する複数のセンサの中から目的に沿った使用環境等に適する適宜のセンサが選定可能になる。
同様にして、本実施例におけるセンサ評価ボード10を通じて、評価キット20は、異なる1以上の物理量を検出するセンサ12を組合せて、目的とする制御アプリの開発を適宜に行うことが可能になる。例えば、センサ評価ボード10に搭載された各種の環境センサ(湿度センサ12a、照度センサ12b、気圧センサ12c、ガス検出センサ12d、温度センサ12e)で検出された環境情報に基づいて、複数の状態量を組合せた制御シーケンスといったアプリケーションの開発が可能になる。また、拡張コネクタ13を通じて接続された外部センサによって検出された状態量を適宜に組合せた形態での制御アプリの開発が可能になる。さらに、モータやカメラといった制御対象機器を含む制御モジュールがモジュールインターフェース部14に接続されるときには、センサ12や拡張コネクタ13を通じて接続された各種のセンサによる検出量に基づいて、当該モジュールを対象とした制御アプリの実装や開発環境が提供できる。同様にして、モジュールインターフェース部14に接続されたセンサモジュールが、既存の物品に組込み可能な場合には、当該センサモジュールによって検出された物理量と、センサ12や拡張コネクタ13を通じて接続された外部センサによって検出された物理量とを組合せることで、新たな制御アプリの開発が可能になる。
また、評価ボート10の面積は限られているが、拡張コネクタ13を搭載することで数珠つなぎ的にセンサ数を増やすことができる。それにより、多数のセンサ組み合わせを試すことが出来、特定アプリの開発に有利である。さらに、外部センサはケーブルを通じて拡張コネクタ13と接続させるため、センサを任意の場所に設置することができる。それにより、測定対象に近いところで評価を実施することが可能になる。
本実施例に係るセンサ評価ボード10によれば、異なる物理量を検出する各種のセンサを複数に組合せた効率的な動作評価を可能とする環境が提供できる。また、本実施例に係るセンサ評価ボード10によれば、各種のセンサによって検出された異なる物理量を組合せたアプリケーションの開発環境や評価環境が提供できるため、IoTに資する物品について、センサを用いた新たな利用法の開発が可能になる。
〔実施例2〕
図2は、本発明の実施例に係る評価支援システム1の機略構成を示すブロック図である。本実施例に係る評価支援システム1は、IoTにおけるセンサを利用した物品に関する動作評価を支援するためのシステムである。本実施例の支援システム1においては、複数種類の状態量や物理量を検出するセンサと、当該センサを組込んだ物品における情報収集時の動作環境や動作特性等が支援される。また、評価支援システムはユーザが使用したセンサの種類やデータを収集することができる。それにより、ユーザ動向やニーズを把握で
き次期製品の開発に役立てることができる。
図2に示す評価支援システム1は、ネットワークNによって相互に接続された1以上の評価者端末(30a、30b、30c)と、評価支援サーバ40とを含む。ネットワークNは、インターネット等の公衆ネットワーク、携帯電話網等の無線ネットワーク、VPN(Virtual Private Network)等の専用ネットワーク、LAN(Local Area Network)等
のネットワークを含む。なお、図1の評価支援システム1では、3台の評価者端末(30a、30b、30c)と、単一の評価支援サーバ40が代表的に例示されているが、ネットワークNには、3台を超える評価者端末と複数の評価支援サーバ40が接続し得る。以下では、評価者端末(30a、30b、30c)を総称して「評価者端末30」あるいは単に「端末30」ともいう。また、以下では、評価支援サーバ40による支援処理を説明するが、当該支援処理はネットワークN上に接続された複数のコンピュータが連動して提供する、所謂、クラウドによって提供されるとしてもよい。
先ず、評価支援サーバ40のハードウェア構成を説明する。図3は、本実施例に係る評価支援サーバ40のハードウェア構成の一例を示す図である。図3に示すように、評価支援サーバ40は、接続バス46によって相互に接続されたプロセッサ41、主記憶装置42、補助記憶装置43、通信IF44、入出力IF45を構成要素に含む。主記憶装置42および補助記憶装置43は、評価支援サーバ40が読み取り可能な記録媒体である。上記の構成要素はそれぞれ複数に設けられてもよいし、一部の構成要素を設けないようにしてもよい。なお、評価者の操作する端末30は、評価支援サーバ40と実質的に同等のハードウェア構成によって実現される。
プロセッサ41は、評価支援サーバ40全体の制御を行う中央処理演算装置である。プロセッサ41は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro-Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等である。プロセッサ41は、例えば、補助記憶装置43に記憶されたプログラムを主記憶装置42の作業領域に実行可能に展開し、当該プログラムの実行を通じて周辺機器の制御を行うことで所定の目的に合致した機能を提供する。但し、プロセッサ41が提供する一部または全部の機能が、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、GPU(Graphics Processing Unit)等
によって提供されてもよい。同様にして、一部または全部の機能が、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、数値演算プロセッサ、ベクトルプロセッサ、画像処理プロセ
ッサ等の専用LSI(large scale integration)、その他のハードウェア回路で実現さ
れてもよい。本実施形態では、評価支援サーバ40のプロセッサ41は、「制御部」の一例である。
主記憶装置42は、プロセッサ41が実行するプログラム、当該プロセッサが処理するデータ等を記憶する。主記憶装置42は、フラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)を含む。補助記憶装置43は、プロセッサ41等により実行されるプログラムや、動作の設定情報などを記憶する記憶媒体である。補助記憶装置43は、例えば、HDD(Hard-disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ、USBメモリ、SD(Secure Digital)メモリカード等を含む。通信IF44は、評価支援サーバ40と端末30等
の他の装置とを接続させるための通信インターフェースである。通信IF44は、他の機器との接続方式に応じて適宜の構成を採用できる。入出力IF45は、評価支援サーバ40に接続されるマウス、キーボード、マイクといった入力デバイス、LCD等の表示デバイスやプリンタといった出力デバイスとの間でデータの入出力を行うインターフェースである。通信IF45を通じて、ネットワークNに接続された端末30を通じて取得された各種のセンサに関する動作特性等が収集される。同様にして、予め登録された端末30に対するアプリ開発のための各種制御コマンド等の情報が提供される。
図2に戻り、端末30は、実施例1で説明したセンサ評価ボード10および評価キット20とともに、IoTによる情報収集が可能な物品についての評価・開発環境を構成する。但し、端末30が、センサ評価ボード10と直接的に接続され、当該ボードに搭載された各種センサ(センサ12)や拡張コネクタ13を通じて接続された外部センサ、モジュールインターフェース部14に接続された各種のセンサモジュールや制御モジュールの動作評価が行われるとしてもよい。動作評価においては、IoTに供される物品の使用環境や使用状態を模した上記センサデバイスを含む機器の動作評価や、各種センサデバイスを通じて検出された物理量をパラメータとする制御アプリ等の開発が行われる。センサ評価ボード10を通じて接続された各種のセンサによって検出された物理量、状態量に応じて、IoTに供される物品における制御対象の機器に対する制御アプリが開発される。
端末30は、ネットワークNを通じて評価支援サーバ40に接続される。そして、評価者の操作入力を受け付けて、自端末を識別する識別情報(IPアドレス等)等が評価支援サーバ40に登録される。端末30においては、登録された識別情報を用いて、評価支援サーバ40が提供するIoT開発や物品に実装されるセンサの開発に関する各種のサービスが享受可能になる。
本実施例に係る評価支援システム1において、評価支援サーバ10は、機能要素として掲示板アプリ410と、アルゴリズム開発アプリ420と、ソフト作成アプリ430と、ユーザ情報登録アプリ440を備える。また、本評価支援サーバ40は、ユーザ情報DB450と、データ提供DB460、情報収集DB470とを備える。なお、ユーザ情報DB450、データ提供DB460、情報収集DB470は、例えば、補助記憶装置43に構築されたデータベースである。
掲示板アプリ410は、ネットワークNを通じて接続された端末30に対して各種の情報を提供する。例えば、センサ評価ボード10に搭載されたセンサ群や拡張コネクタに接続可能なセンサ群に関する動作特性(使用環境、動作範囲、検出データ等)、モジュール用コネクタを通じて接続可能な各種モジュールに関する情報等が提供される。また、IoTの開発に関する各種の話題(センサを用いたアルゴリズムの開発に関する情報(開発予定、実装環境、製造元毎のセンサ特性、雑談等)、IoTに使用可能な物品や各種のセンサと物品との組合せに関する開発動向やセンサデバイスに関する開発情報、イベント等)に関する情報が提供される。さらに、端末30を操作する評価者が使用を予定する各種のセンサに関する具体的な情報や実装に当たってのアドバイス等が提供される。
また、掲示板アプリ410は、掲示板に書込まれた、IoTの開発に関する各種の話題に関する利用者等のコメントの履歴を情報収集DB470に収集・蓄積する。掲示板アプリ410は、例えば、IoTの開発に関する各種の話題に関するスレッドを識別する識別情報(識別番号、表題等)と、当該スレッドの提供が開始された時刻情報、および、提供が完了した時刻情報とを関連付けて情報収集DB470に格納する。情報収集DB470には、各スレッド内に書込まれた利用者のコメントの内容やアップロードされた画像情報等が、上記情報とともに収集・蓄積される。
掲示板アプリ410は、例えば、情報収集DB470に収集・蓄積された各スレッドの履歴情報、および、提供中のスレッド内に書込まれたIoTの開発に関する各種の話題に関する利用者のコメントや貼付された画像等に基づいて所定の内容に関する情報分析を行う。例えば、各スレッドの履歴情報や利用者のコメントに含まれるキーワードの出現頻度を解析する。そして、出現頻度の高い一定数量のキーワードのそれぞれについて、スレッド等に書込まれた話題やコメント内容を紐づけることで、IoTに関する開発動向や技術動向を指し示す情報を抽出する。なお、上記の説明例では、キーワードを用いた解析例を
説明したが、例えば、Doc2vec、Bagof words、TF-IDF、Wor
d2vecといった意味解析や関連性解析処理が施されてもよい。抽出された情報は、例えば、評価支援サーバ10のLCD等の表示画面に表示される。本実施例に係る評価支援サーバ10によれば、IoTに関する開発動向や技術動向を指し示す情報の収集が可能になる。
例えば、動作評価に用いられたセンサの種別や当該センサの組合せ、センサ評価ボード10を通じて接続されたセンサの種別や、制御モジュール等を識別する情報を取得する。そして取得された情報に基づいて、センサ種別毎の使用頻度や、各種のセンサによって検出された物理量や動作範囲、これらの情報を用いて制御される制御モジュール等の種別や組合せに関する動向等が収集される。各種のセンサを製造する製造者や、制御モジュールやセンサモジュールの製造者等にとって、技術開発やアプリケーション開発といった新規分野に結びつく有益な情報の収集が可能になる。
アルゴリズム開発アプリ420は、各種のセンサの制御に関する情報を提供する。例えば、評価者が使用を予定するセンサからの検出信号のサンプリング方法や、当該センサの使用環境に応じた制御方法、ノイズ等の対処方法、実装のための開発言語の提供や、実装実績があるアルゴリズム、製造元が推奨するアルゴリズム等が提供される。評価者は、例えば、所望のセンサデバイスに関する情報を選定することにより、上記各種のアルゴリズム開発に関する情報が利用できる。評価者に提供されるアルゴリズム開発に関する情報は、予めデータ提供DB460に登録される。なお、データ提供DB460に登録可能なアルゴリズム開発に関する情報は、端末30を通じて入手した上記情報を本サーバに接続される評価者から同意を得た上で登録してもよく、評価支援サーバ40を運営する事業者等がネットワークNを通じて収集した上記アルゴリズム開発に関する情報を収集先の同意を得た上で登録するようにしてもよい。また、掲示板アプリ410による掲示板を通じて、センサ評価ボード10を用いたアルゴリズム開発に関する情報を収集するようにしてもよい。
ソフト作成アプリ430は、各種のセンサによって検出された物理量を用いて制御される制御対象機器に関するソフトウェア情報を提供する。例えば、センサの組合せに適する言語の紹介や、制御対象機器に適する言語、検出された物理量に従って目的とする制御を行うためのコマンド列といったシーケンスが提供される。評価者は、例えば、所望のセンサデバイスに関する情報、制御対象機器を選定することにより、上記各種のソフト作成に関する情報が利用できる。評価者に提供されるソフト作成に関する情報は、予めデータ提供DB460に登録される。データ提供DB460に登録可能なソフト作成に関する情報は、ネットワークNに接続された端末30から評価者の同意を得た上で登録してもよく、評価支援サーバ40を運営する事業者等がネットワークNを通じて収集した、各種のセンサに応じたソフト作成に関する情報を収集先の同意を得た上で登録するようにしてもよい。また、掲示板アプリ410による掲示板を通じて、センサ評価ボード10を用いたソフト作成に関する情報を収集するようにしてもよい。
ユーザ情報登録アプリ440は、ネットワークNを通じて登録された評価者に関する各種の情報を登録する。例えば、評価支援サーバ40を利用する利用者(評価者)に関する端末30の識別情報(IPアドレス等)、パスワード、使用対象のセンサ種別、センサ型番、評価・開発時における言語、評価キット20を識別する識別情報(型番、メーカ名、製造番号等)が含まれる。また、センサ評価ボードの識別情報(型番、製造番号等)、モジュールインターフェース部14に接続されたモジュールの識別情報(型番、メーカ名、製造番号等)、評価者に関する属性情報(ユーザID等)が含まれてもよい。評価者から取得された上記情報は、ユーザIDに関連付けされてユーザ情報DB450に格納される。
<処理の流れ>
図4は、本実施例に係る評価支援サーバ40で提供される支援サービスの処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図4のシーケンスにより、評価支援サーバ40に接続された端末30を操作する評価者に、各種のセンサを用いた開発・評価に関する情報の提供が可能になる。なお、図4に示す処理は、評価支援サーバ40のプロセッサ41が補助記憶装置43に格納されたプログラムを実行することで提供される。また、図4において、「クライアント」は評価者の操作する端末30を表し、「サーバ」は評価支援サーバ40を表す。同様にして、「データベース」は、評価支援サーバ40の備えるユーザ情報DB450、データ提供DB460、情報収集DB470を表す。
ステップS101において、ネットワークNに接続された端末30は、評価者の操作入力を受け付け、URL(Uniform Resource Locator)等で指定される評価支援サーバ40に対して接続要求を通知する。端末30からの接続要求は当該端末の備える通信IFを通じて、ネットワークNに接続された評価支援サーバ40に出力されると、処理はステップS102に進む。ステップS102においては、接続要求を受け付けた端末30に対して、評価支援サーバ40の提供するサービスを利用するためのログイン画面のデータが送信される。評価支援サーバ40は、通信IF44を通じて、ログイン画面のデータを送信すると、処理はステップS103に進む。
ステップS103では、評価者が操作する端末30の表示デバイス上にログイン画面が表示される。表示デバイスを通じて表示されたログイン画面を視認した評価者は、マウスやキーボード等の入力デバイスを操作し、自身の評価支援サーバ40を利用するためのログイン情報を入力する(ステップS104)。そして、端末30は、評価者によって入力されたパスワード等のログイン情報を受け付け、当該ログイン情報を評価支援サーバ40に通知する(ログイン要求送信)と、処理はステップS105に進む。
ステップS105においては、端末30から受け付けたログイン情報に基づく、認証が行われる。評価支援サーバ40は、受け付けたログイン情報および端末30の識別情報(IPアドレス)等をログインデータとしてユーザ情報DB450に通知すると処理はステップS106に進む。端末30の識別情報は、ログイン要求送信の受け付け時に取得される。ステップS106においては、予めユーザ情報DB450に登録されたユーザ情報と、ステップS105から通知されたログインデータとのデータ照合が行われる。評価支援サーバ40は、受け付けたログイン情報を検索キーとして、ユーザ情報DB450を検索し、対応するレコードに格納されたユーザ情報を取得する。そして、取得されたユーザ情報に予め登録されたログイン情報(パスワード、IPアドレス)と、ログイン画面を通じて送信されたログインデータとが合致する場合には、評価支援サーバ10が提供する各種サービスの利用を許可する通知を行う。そうでない場合には、照合が行われなかったことを示す情報を照合結果として評価支援サーバ40に通知する(ステップS107)。データ照合が終了すると、処理はステップS107に進む。
ステップS107においては、照合結果に基づいて評価者に提供されるサービスの表示内容が決定される。例えば、照合結果が合致しないと判断されたときには、無登録で使用可能なサービス種別(例えば、掲示板アプリの参照、無償提供されるアルゴリズム等)の提供が決定される。そうでないときには、評価支援サーバ40の提供する各種アプリの全ての利用が決定される。表示内容が決定されると、端末30に対する表示内容の通知が送信され処理はステップS108に進む。
ステップS108においては、端末30の表示画面上に評価支援サーバ40によって決定された表示内容を示す情報が表示される。例えば、ログイン情報に応じて評価支援サー
バ40が提供するコンテンツの一部の利用が制限される。また、ログイン情報に応じて、評価支援サーバ40が提供するコンテンツの有償・無償の全てのコンテンツの利用が許可される。
表示デバイスを通じて表示された表示内容の決定を示す表示画面を視認した評価者は、自身が利用可能なコンテンツに対するメニュー表示の閲覧要求を決定する。端末30は、評価者の操作入力を受け付け、評価者によって決定された利用可能なコンテンツに対する表示要求を評価支援サーバ40に送信する(ステップS109)。ステップS110では、評価支援サーバ40は、ネットワークNに接続された端末30から送信された、メニュー表示の決定要求を受け付ける。そして、評価支援サーバ40では、端末30を操作する評価者のログイン種別に応じて決定されたコンテンツ内容に関する情報を提供するための処理が行われる。処理の結果、端末30を操作する評価者のログイン種別に応じたメニューに対応するコンテンツ内容が、端末30の表示画面に表示される。ステップS110の処理後、本ルーチンが一旦終了される。
以上、説明したように、本実施例において評価支援サーバ40は、ネットワークNを通じて接続された端末30に対し、各種のセンサを用いた動作評価やIoT開発等に関連するコンテンツを提供することができる。コンテンツの提供は、例えば、端末30を操作する評価者に予め付与されたログイン種別に応じて提供される。例えば、評価支援サーバ40は、評価者の評価実績や開発実績等の利用を有償または無償で提供することを許可する場合には、当該サーバが管理提供する各種のコンテンツが利用可能になる。例えば、掲示板アプリ等を通じて登録された、他者に提供可能なデータの利用が可能になる。また、ログイン情報が未登録の評価者に対しては、無償で利用可能なコンテンツが提供される。無償で利用可能なコンテンツには、センサの製造元や制御モジュールを提供するサプライヤ等が提供する無償のアルゴリズム開発アプリや、ソフト作成アプリが含まれる。本実施例によれば、各種のセンサを複数に組合せた効率的な動作評価を可能として情報の共有が可能なプラットフォームが構築できる。そして、本実施例によれば、評価支援サーバ40により、ネットワークNを通じて接続された評価者に対して、各種のセンサを用いた新たな利用方法の開発を支援するための情報のやり取りが可能なプラットフォームが提供できる。
また、本実施例に係る評価支援サーバ40は、情報収集DB470に収集・蓄積された各種の情報に基づいて、IoTに関する開発動向や技術動向を指し示す情報を特定することができる。例えば、情報収集DB470に収集されたセンサ評価に関する情報に基づいて、センサ評価ボード10を用いて評価された、センサデバイスの種別や製造元型番、検出された物理量や動作範囲等に関する情報が取得される。また、センサ評価ボード10の拡張コネクタ13に接続されたセンサデバイスの種別や製造元型番、当該センサデバイスによって検出された物理量や動作範囲といった評価状態についての情報が取得される。そして、センサ評価ボード10のモジュールインターフェース部14を通じて接続された各種モジュール(センサモジュール、制御モジュール等)についての種別や型番、制御時における環境状態等に関する情報が収集される。本実施例においては、評価支援サーバ40によって収集された各種の情報に基づいて、IoTサービスを提供するための対象物品や、IoTサービスに資するセンサデバイス等に関する技術動向や開発動向が推認可能になる。本実施形態によれば、センサ評価ボード10を通じて接続されたセンサの種別や動作評価の形態、センサの組合せ、制御モジュールやセンサモジュールへの制御形態等に基づいて、各種のセンサを製造する製造者や、制御モジュール等の製造者等にとって技術開発等の方向性を指し示す有益な情報の収集が可能になる。
(その他)
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本実施の形態の開示はその要旨を逸脱しな
い範囲内で適宜変更して実施し得る。本開示において説明した処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組合せて実施することができる。
また、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。あるいは、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成(サーバ構成)によって実現するかは柔軟に変更可能である。
《コンピュータが読み取り可能な記録媒体》
情報処理装置その他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記何れかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R/W、DVD、ブルーレイディスク、DAT、8mmテープ、フラッシュメモリなどのメモリカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM等がある。
なお、以下には本発明の構成要件と実施例の構成とを対比可能とするために、本発明の構成要件を図面の符号付きで記載しておく。
<発明1>
センサの特性を評価する評価キット(20)に接続可能なセンサ評価用ボード(10)であって、異なる物理量を検出する1以上のセンサデバイス(12)と、前記1以上のセンサデバイス(12)を動作させるための周辺回路と、前記1以上のセンサデバイス(12)と組合せ可能な、他の物理量を検出する外部センサとの信号の入出力が可能なコネクタ(13)と、前記1以上のセンサデバイス(12)を用いて検出された物理量を示す信号、および、前記1以上のセンサデバイス(12)への制御に関する制御信号の、前記評価キット(20)に入出力させる接続インターフェース(14)と、を備えることを特徴とするセンサ評価用ボード(10)。
1:評価支援システム
10:センサ評価ボード
11:インターフェース部
12:環境センサ
13:拡張コネクタ
14:モジュールインターフェース
15:入出力IF
16:接続バス
20:評価支援キット
30:評価者端末
40:評価支援システム
41:プロセッサ
42:主記憶装置
43:補助記憶装置
44:通信IF
45:入出力IF
410:掲示板アプリ
420:アルゴリズム開発アプリ
430:ソフト作成アプリ
440:ユーザ情報登録アプリ
450:ユーザ情報DB
460:提供データDB
470:情報収集DB

Claims (5)

  1. センサの特性を評価する評価キットに接続可能なセンサ評価用ボードであって、
    異なる物理量を検出する1以上のセンサデバイスと、
    前記1以上のセンサデバイスを動作させるための周辺回路と、
    前記1以上のセンサデバイスと組合せ可能な、他の物理量を検出する外部センサとの信号の入出力が可能なコネクタと、
    前記1以上のセンサデバイスを用いて検出された物理量を示す信号、および、前記1以上のセンサデバイスへの制御に関する制御信号の、前記評価キットに入出力させる接続インターフェースと、
    を備え
    前記1以上のセンサデバイスおよび前記コネクタに接続された外部センサの中から検出された物理量に基づいて制御されるモジュールが接続可能なモジュール用コネクタをさらに備え、
    前記接続インターフェースを通じて、前記モジュール用コネクタに接続された前記モジュールの制御の状態を示す状態信号、および、前記1以上のセンサデバイスおよび前記コネクタに接続された外部センサの中から検出された物理量に基づく、前記モジュールの制御に関する制御信号を前記評価キットに入出力させる、ことを特徴とするセンサ評価用ボード。
  2. 前記接続インターフェースを通じて、前記1以上のセンサデバイスおよび、前記コネクタに接続された外部センサによって検出された物理量を示す信号、および、前記外部センサへの制御に関する制御信号を前記評価キットに入出力させる、ことを特徴とする請求項1に記載のセンサ評価用ボード。
  3. 請求項1または2に記載のセンサ評価用ボードに接続可能な端末と、
    前記端末を通じて取得された前記センサ評価用ボードを用いたセンサ特性の評価に関する所定の情報を提供するサーバと、
    を含むことを特徴とする評価支援システム。
  4. 前記サーバは、前記センサ評価用ボードを通じて取得された前記センサ特性に応じたアプリケーション開発に関する情報を提供する、請求項に記載の評価支援システム。
  5. 請求項1または2に記載のセンサ評価用ボードに接続可能な1以上の端末と通信回線を通じて接続されるコンピュータが、
    前記1以上の端末を通じて取得された前記センサ評価用ボードを用いたセンサ特性の評価に関する所定の情報を収集することと、
    前記センサ特性に応じたアプリケーション開発に関する情報を収集することと、
    を実行することを特徴とする情報収集方法。
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