JP7450907B2 - サンプル保持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、陳列棚よりも前側に各種のサンプルを設置可能なサンプル保持装置に関する。
サンプルを設置するためのサンプル台が設けられた陳列棚がある。この陳列棚は、底板と、底板の上面に支持される支持棚と、支持棚上に設置される専用台と、支持棚の最前列に設置されるサンプル台と、を備える。このサンプル台に、商品(口紅)のサンプルが設置される。
特開平2002-219035号公報
このように、商品に専用の陳列棚を設置することも良いが、近年では、店舗の陳列棚のほとんどのスペースは、ライフサイクルが極めて短い商品によって占められている。このため、このように専用の陳列棚を設けたとしても、短期間で撤去となる可能性があり、店舗運営上、極めて効率が悪いという問題があった。
従って、本発明の課題の一つは、様々な商品のサンプルを保持可能で、既存の陳列棚にも簡単に着脱可能なサンプル保持装置を提供することにある。
上記課題は、以下の本発明により解決される。すなわち、本発明(1)のサンプル保持装置は、
陳列棚の前部に着脱可能に固定される接続部と、
前記接続部から延びて前記前部よりも前方に突出した有底枠状の本体であって、内部にロッド状の1以上のサンプルを保持可能な本体と、
を備える。
また、本発明(2)のサンプル保持装置は、(1)に記載のサンプル保持装置であって、
前記本体の内側に着脱可能に装着される位置決め部材であって、前記サンプルを上方から出し入れ可能に収納する1以上の孔部を有する位置決め部材を備える。
また、本発明(3)のサンプル保持装置は、(2)に記載のサンプル保持装置であって、
前記本体は、略C字状断面を有するレール部材と、前記レール部材の両端部に固定される平板状の一対のキャップ部材と、を有する。
また、本発明(4)のサンプル保持装置は、(2)に記載の陳列棚用表示具であって、
前記本体の長手方向に関して、前記位置決め部材の寸法は、前記本体の寸法よりも小さく、
前記位置決め部材は、前記本体の長手方向に沿って移動可能である。
また、本発明(5)のサンプル保持装置は、(2)に記載のサンプル保持装置であって、
前記本体は、前記接続部の近傍に設けられる第1係合部と、前記接続部とは反対側に設けられる第2係合部と、を有し、
前記位置決め部材は、
前記第1係合部に係合可能な第3係合部と、
前記第2係合部に係合可能な第4係合部と、
前記第3係合部と前記第4係合部とを連結する連結部であって、前記第3係合部と前記第4係合部との間の距離を前記第1係合部と前記第2係合部との間の距離よりも長くした通常状態と、前記第3係合部と前記第4係合部との間の距離を前記第1係合部と前記第2係合部との間の距離と略同等又はそれ未満にした圧縮状態と、の間で変形可能で、前記第1係合部に前記第3係合部が係合し且つ前記第2係合部に前記第4係合部が係合した状態において前記圧縮状態にある連結部と、
を有する。
また、本発明(6)のサンプル保持装置は、(5)に記載のサンプル保持装置であって、
前記連結部は、前記孔部を有するとともに、上方に向けて凸になるアーチ状をなした。
また、本発明(7)のサンプル保持装置は、(5)に記載のサンプル保持装置であって、
前記第1係合部は、上下方向に延びる溝を内側に有する凹部材を有し、
前記第3係合部は、上下方向に延び前記溝に差し込まれる凸部材を有する。
また、本発明(8)のサンプル保持装置は、(5)に記載のサンプル保持装置であって、
前記サンプルが載置される前記本体の底部は、前記接続部から遠ざかるにつれて上方に行くように斜めである。
また、本発明(9)のサンプル保持装置は、(2)に記載のサンプル保持装置であって、
前記接続部とは反対側の位置で前記本体に設けられ、表示部材が着脱可能に固定される第1固定部を備える。
また、本発明(10)のサンプル保持装置は、(2)に記載のサンプル保持装置であって、
前記接続部の近傍に設けられ、前記陳列棚上のスペースを仕切る仕切部材が着脱可能に固定される第2固定部を備える。
また、本発明(11)のサンプル保持装置は、(2)に記載のサンプル保持装置であって、
前記陳列棚は、前記前部に設けられた溝部を有し、
前記接続部は、前記溝部に差し込み可能な爪部である。
本発明によれば、様々な商品のサンプルを保持可能で、既存の陳列棚にも簡単に着脱可能なサンプル保持装置を提供できる。
第1実施形態のサンプル保持装置、陳列棚、表示部材、仕切部材、およびリール部材を前方から示す斜視図である。 図1に示すサンプル保持装置等において、F2-F2線の位置に沿った断面図である。 図1に示すサンプル保持装置において、本体からキャップ部材を取り外した状態を示す斜視図である。 図1に示すサンプル保持装置の位置決め部材を示す斜視図である。 図1に示す仕切部材を示す斜視図である。 第2実施形態のサンプル保持装置、陳列棚、表示部材、および仕切部材を前方から示す斜視図である。 図6に示すサンプル保持装置等において、F7-F7線の位置に沿った断面図である。 図6に示すサンプル保持装置の位置決め部材を示す斜視図である。 第3実施形態のサンプル保持装置、陳列棚、表示部材、および仕切部材を前方から示す斜視図である。 図9に示すサンプル保持装置等において、F10-F10線の位置に沿った断面図である。 図10に示すサンプル保持装置の位置決め部材を示す斜視図である。
以下、本発明のサンプル保持装置の実施形態について説明する。本発明のサンプル保持装置は、商店内の商品の陳列棚の前部よりも前側に突出的に設置され、商店を訪れる顧客に対して商品のサンプルを見やすい位置で且つサンプルを手に取りやすい位置に保持するものである。以下では、前方をFとし、後方をRとし、上方をUとし、下方をDとし、本体の長手方向(横方向)をLとして、説明を進める。
[第1実施形態]
図1~図5を参照して、サンプル保持装置11の第1実施形態について説明する。第1実施形態のサンプル保持装置11は、比較的に小型のサンプル12を陳列棚13に対して斜めに設置して、顧客に対してサンプル12の正面12Aを見せるのに適した構成を有するものである。
図1、図2に示すように、サンプル保持装置11は、陳列棚13の前部13Aに着脱可能に固定される接続部14と、接続部14から延びた本体15と、本体15の内側に着脱可能に装着される位置決め部材16と、を備える。このサンプル保持装置11には、付属部品が装着されてもよい。付属部品は、本体15の前壁部26Aかつ本体15の外側に装着される表示部材17と、本体15の後壁部26Bに装着され陳列棚13上に設置される仕切部材18と、本体15の後壁部26Bかつ本体15の内側に装着されるリール部材21と、を含んでいる。
表示部材17(POSレール)は、例えば、透光性の合成樹脂材料(例えばポリカーボネート、PET)で構成されている。表示部材17は、価格表示、商品説明、或いはバーコード等を表示したシート22を内に保持可能なスリットを有する前側の収納部材17Aと、後側に設けられ本体15の第1固定部31に装着するための断面略「L」字形をなしたフック部材17Bと、を有する。表示部材17の収納部材17Aおよびフック部材17Bは、押出成形等によって一体的に成形される。表示部材17は、横方向Lに関して本体15の全幅に亘っていることが好ましいが、横方向Lに関して本体15の一部に亘るように設置されてもよい。
図1、図10に示すように、リール部材21は、紐21Aを外部に引き出し可能に構成されている。リール部材21は、内部に収納された図示しないリール本体に対して紐21Aが巻き回されている。リール部材21は、本体15の後述する第3固定部33を挟む板バネ状のクリップ部21Bを有する。リール部材21の紐21Aの先端は、サンプル12の一か所に固定されている(図10参照)。リール部材21は、サンプル保持装置11を介して陳列棚13にサンプル12を固定し、サンプル12が盗難にあったり、サンプル12が床に落下したりすることを防止できる。なお、図2では、リール部材の図示を省略している。
図1、図5に示すように、仕切部材18は、例えば、透光性の合成樹脂材料(例えばポリカーボネート、PET)で構成され、陳列棚13上のスペースを前後方向FRに沿って仕切ることができる。仕切部材18は、仕切部材本体23と、仕切部材本体23の先端部に仕切部材本体23と交差する方向に延びて後述する本体15の第2固定部32と係合する係合片24と、を有する。仕切部材18は、例えば射出成形等によって一体的に成形される。
図2に示すように、接続部14は、本体15から一方向に向けて一体的に突出した爪部で構成される。一例として、本実施形態では、接続部14は、本体15から例えば下方向Dに向けて一体的に突出した爪部で構成される。爪部で構成される接続部14は、その先端に接続部14が伸びる方向(下方向D)と交差する方向(前方向F)に延びるラッチ14Aを有する。
陳列棚13の前部13Aは、上記一方向と同じ方向に延びる溝部25が設けられる。一例として、本実施形態では、陳列棚13の前部13Aは、陳列棚13の頂面から下方向Dに向けて延びる溝部25を有する。溝部25は、入口付近は狭く、その奥に行くにつれて内部空間が広がっており、その広がった部分に対して接続部14のラッチ14Aが係合できる。このため、溝部25に対してサンプル保持装置11の接続部14を繰り返し抜き差しすることが可能ではあるが、一旦溝部25に差し込まれた接続部14はラッチ14Aの作用で溝部25から容易には脱落しないようになっている。
図1に示すように、本体15には、ロッド状のサンプル12が保持される。サンプル12の形状は、丸棒のロッド状に限られるものではなく、断面四角形の細長い箱状であってもよいし、上部が先細りになったボトル形状でもよいし、その他のロッド状であればいかなる形状を有してもよい。
図1では、陳列棚13は、横方向(長手方向L)に関して長さが短く示されているが、陳列棚13の形状はこれに限られるものではない。陳列棚13は、店舗の大きさに応じて横方向Lに関してさらに長尺に形成されていてもよい。
本体15は、陳列棚13の前部13Aよりも前方Fに突出するように設けられている。本体15は、有底枠状をなしている。より具体的には、本体15は、下方Dに底を有し、上方Uを開放した箱状をなしている。本体15の形状は箱状に限られるものではなく、上方Uから見て楕円形の有底枠状であっても当然によい。本体15は、透光性を有する合成樹脂材料によって形成されることが好ましく、例えば、ポリカーボネートやPETで構成されることが好ましい。本体15は、透光性を有しない材料で形成されてもよい。本体15は、軽量の金属材料、例えばアルミニウム合金等で形成されてもよい。
図1、図2に示すように、本体15は、前壁部26A・後壁部26B・底壁部26Cを含み且つ略C字状断面を有するレール部材26と、レール部材26の横方向(長手方向)Lの両端部に固定される平板状の一対のキャップ部材27と、レール部材26の後壁部26B上方に設けられサンプル12の側面と当接可能な当接部28と、接続部14とは反対側の位置で前壁部26Aに設けられる第1固定部31と、接続部14の近傍で後壁部26Bに設けられる第2固定部32と、接続部14の近傍で後壁部26Bに設けられる第3固定部33と、底壁部26Cの外側に設けられた一対の差し込みフック34と、本体15の内側に突出するように後壁部26Bに形成された段部35と、レール部材26の長手方向Lに関して底壁部26Cの両端付近に設けられた2つの貫通孔36(図3参照)と、前壁部26Aから本体15の内側に向けて後方向Rに一体的に突出した第1小片37と、段部35の直上に位置して後壁部26Bから本体15の内側に向けて前方向Fに一体的に突出した第2小片38と、接続部14の近傍で後壁部26Bに設けられる第1係合部51と、接続部14とは反対側の位置で前壁部26Aに設けられる第2係合部52と、接続部14の近傍で後壁部26Bに設けられる第1載置部53と、接続部14とは反対側の位置で前壁部26Aに設けられる第2載置部54と、を有する。
図2、図3に示すように、レール部材26は、横方向Lに関して所定の長さを有する。レール部材26は、横方向Lに関していずれの箇所を切断しても略同じ断面を有するような、いわゆるレール状に形成される。レール部材26は、押出成形によって細長く形成されたものを所定長さに切断して形成される。このため、本体15およびレール部材26の長手方向Lに関する長さは任意とすることができ、商店側の要請に応じて、例えば、本体15は、15~50cmの長さを有してもよいし、或いは、70~120cmの長さを有してもよいし、或いは、それ以上の長さを有してもよい。レール部材26は、全体に肉厚が薄く形成されているために、全体として可撓性を有する。
また、レール部材26上に形成される上記各構造は、横方向Lに関して本体15の全幅に亘って設けられることが好ましい。このように本体15の全幅に亘って設けられる各構造には、例えば、当接部28、第1固定部31、第2固定部32、第3固定部33、一対の差し込みフック34、段部35、第1小片37、第2小片38、第1係合部51、第2係合部52、第1載置部53、および第2載置部54が含まれる。
図3に示すように、一対のキャップ部材27は、左右対称形に形成される。キャップ部材27のぞれぞれは、平板状のキャップ本体55と、上方Uの角部に対応する位置に一対に設けられ本体15の中央部に向けてキャップ本体55から一体的に突出した凸片56と、下辺に対応する位置で本体15の中央部に向けてキャップ本体55から一体的に突出した差込板57と、差込板57から上方Uに突出するように差込板57から一体的に突出した突起部58と、を有する。突起部58は、レール部材26に対向する角部を面取りした面取部58Aを有してもよい。キャップ部材27は、全体に肉厚が薄く形成されているために、全体として可撓性を有する。
図2に示すように、当接部28は、接続部14の近傍に設けられている。当接部28は、断面逆「L」字形をなすように、後壁部26Bの上端から本体15の内部に向けて、一体的に突出している。当接部28は、この「L」字形の角部の位置で、本体15内に保持されたサンプル12の側面と当接することができる。このとき、ロッド状をなしているサンプル12は、サンプル12の軸方向Sが凹部63の底部分63Aに沿うように凹部63内に収納されている。
図2に示すように、第1固定部31は、本体15の前壁部26Aに、上下一対(上下方向UDに関して二段)に設けられている。第1固定部31は、前壁部26Aから一体的に突出するとともに、下方向Dに向けて延びている。第1固定部31は、途中で山型に折れ曲がった爪状をなしている。表示部材17のフック部材17Bは、上下のいずれの第1固定部31に対しても着脱可能に装着することができる。
図2、図3に示すように、第2固定部32は、本体15の後壁部26Bから断面略「L」字型に一体的に突出している。第2固定部32と後壁部26Bとの間の隙間に対して、仕切部材18の係合片24を差し込むことができる。これによってサンプル保持装置11に対して仕切部材18を固定することができる。
図2に示すように、第3固定部33は、当接部28と一体に設けられている。第3固定部33は、上記逆「L」字状に折れ曲がった当接部28の先端に位置する板状部61と、板状部61の先端から板状部61の厚み方向に隆起するように設けられたかぎ爪部62と、を有する。図10に参考的に示すように、リール部材21は、クリップ部21Bによって第3固定部33を挟み込むことで、第3固定部33に対して強固に固定される。
図2に示すように、一対の差し込みフック34は、底壁部26Cの外側に設けられ、底壁部26Cから一体的に突出している。一対の差し込みフック34は、前側の角部と、後側の角部と、に設けられている。一対の差し込みフック34のそれぞれは、断面略「L」字型に形成される。一対の差し込みフック34に対して、キャップ部材27の差込板57を差し込むことができる(図3参照)。
段部35は、本体15の内部に向けて、断面略「L」字形に張り出すように形成され、本体15の後壁部26Bと一体的に形成される。
図3に示すように、2つの貫通孔36のそれぞれは、キャップ部材27の突起部58の形状と相補的形状を有する。貫通孔36は、例えば円形に形成されているが、貫通孔36の形状はこれに限定されるものではなく、種々の幾何形状を採用することができる。
図2に示すように、第1係合部51は、凹部材51Aを有し、凹部材51Aは、上記「L」字状断面の当接部28と、後壁部26Bの上部と、を有する。したがって、第1係合部51の凹部材51Aは、断面略「U」字状をなしている。凹部材51Aは、上下方向UDに延びる溝を内側に有している。この溝に対して、後述する第2実施形態の位置決め部材16の第3係合部65が係合されて保持される。
第2係合部52は、第1小片37の下面で構成される。第2係合部52は、後述する第2実施形態の位置決め部材16の第4係合部66が係合することができる。
第1載置部53は、段部35の上面で構成される。第1載置部53には、後述する第3実施形態の位置決め部材16の後端16Bが載置される。
第2載置部54は、第1小片37の上面で構成される。第2載置部54には、後述する第3実施形態の位置決め部材16の前端16Cが載置される。
図2に示すように、位置決め部材16は、底壁部26Cの前端に位置する角部と、段部35と、に渡されるように配置される。位置決め部材16は、透光性を有する合成樹脂材料によって形成されることが好ましく、例えば、ポリカーボネートやPETで構成されることが好ましい。位置決め部材16は、射出成形等によって、全体として平板状且つ一体的に形成される。位置決め部材16は、1以上の凹部63および1以上の山部64を有するように折れ曲がった平板状をなしている。
図4に示すように、位置決め部材16は、横方向Lに関して、所定の間隔を空けて配置された1以上の凹部63と、1以上の凹部63の周囲を規定する1以上の山部64と、を有する。本実施形態では、凹部63は、複数で構成されることが好ましい。凹部のそれぞれは、サンプル12を上方Uから出し入れ可能に収納できる。凹部63は、底部分63Aを含んでいる。凹部63は、例えば、断面略「U」字形をなしているが、凹部63の形状としてはこれに限られるものではない。凹部63は、例えば、断面略「V」字状であっても当然によい。図2に示すように、凹部63の底部分63Aは、本体15内に位置決め部材16が装着された状態で、接続部14から遠ざかるにつれて(前方Fに行くにつれて)下方Dに行くように斜めになっている。このため、凹部63内に設置されるサンプル12も陳列棚13の棚板(水平面)に対して斜めに設置される。図4に示すよういに、横方向Lに関して、凹部63の幅は、互いに異なっていることが好ましい。これによって、直径の異なる複数種類のロッド状のサンプル12を凹部63内に保持することができる。
山部64は、複数で構成されることが好ましい。山部64は、断面略「U」字形をなしているが、山部64の形状としてはこれに限られるものではない。山部64は、例えば、断面略逆「V」字状であっても当然によい。
本実施形態のサンプル保持装置11の陳列棚13への設置方法およびサンプル保持装置11の作用について説明する。商店において、ユーザは、レール部材26に一対のキャップ部材27を装着して、有底枠状の本体15を組み立てることができる。このとき、図3に示すようにキャップ部材27の凸片56の一方は、上方Uに位置する第1固定部31と前壁部26Aとの間に差し込まれる。キャップ部材27の凸片56の他方は、第1係合部51の内側に差し込まれる。キャップ部材27の差込板57は、一対の差し込みフック34の内側に差し込まれる。このとき、差込板57の突起部58には面取部58Aが設けられており、且つ、差込板57は可撓性を有する。このため、差込板57を一対の差し込みフック34の内側に差し込む際に、まず面取部58Aが底壁部26C外側に当接し、その後に差込板57が若干撓むことで、差込板57の差込みが円滑になされる。その後、突起部58は、指等を用いてレール部材26の貫通孔36に圧入される。これによって、レール部材26に対して一対のキャップ部材27が装着されて、一体的な本体15として枠組みされる。
ユーザは、このように簡単に枠組みした本体15を接続部14を介して陳列棚13の前部13Aにある溝部25に対して装着する。本体15の陳列棚13への装着はワンタッチで行うことができる。例えば、ユーザは、陳列棚13の上面から下方向Dに延びる溝部25に対して、爪部として形成された接続部14を上方Uから下方Dに向けて押し込むだけで、陳列棚13に対して本体15が容易に固定される。また、この固定は、圧入に近いものであることが好ましく、一旦固定された本体15が陳列棚13から容易には脱落しない程度の強度で溝部25内に挟み込まれることが好ましい。
ユーザは、この本体15に対して、位置決め部材16を上方Fから容易に嵌め込むことができる。また、位置決め部材16は、上側から段部35と底壁部26Cの前端の角部とに掛け渡されるのみであるので、位置決め部材16を他の実施形態の位置決め部材16に交換する際にも容易に着脱することができる。
ユーザは、このように陳列棚13に固定された本体15の第1固定部31のいずれかに対して表示部材17を着脱可能に固定することができる。このとき、表示部材17の収納部材17Aの内側には、予め価格表示、商品説明、或いはバーコード等を表示したシート22を収納しておくことが好ましい。なお、このシート22の差し替えは、表示部材17を本体15の第1固定部31に固定した後にも当然に行うことができる。また、ユーザは、横方向Lに関して本体15の全幅に亘る一つの表示部材17を第1固定部31に装着してもよいし、横方向Lに関して本体15の一部に亘る表示部材17を1以上装着してもよい。
ユーザは、本体15の第2固定部32に対して、仕切部材18を着脱可能に固定することができる。このとき、陳列棚13上のスペースを任意に仕切るように、横方向Lに関して任意の位置に設置されてもよい。また、複数の仕切部材18が第2固定部32に装着されても当然によい。
ユーザは、本体15の第3固定部33のいずれかの箇所に対してリール部材21を固定することができる。図10に示すように、リール部材21は、クリップ部21Bで第3固定部33を挟み込むことで、ワンタッチで固定できる。また、第3固定部33には、返しとなるかぎ爪部62が設けられるために、第3固定部33に固定されたリール部材21は容易には脱落しない。このとき、リール部材21は、サンプル12の数に応じて複数であっても当然によい。
本実施形態によれば、以下のことがいえる。サンプル保持装置11は、陳列棚13の前部13Aに着脱可能に固定される接続部14と、接続部14から延びて前部13Aよりも前方Fに突出した有底枠状の本体15であって、内部に1以上のサンプル12を保持可能な本体15と、を備える。
この構成によれば、陳列棚13の前部13Aよりも前側の本体15にサンプル12を保持できるために、サンプル12を顧客の目につきやすい位置で且つ顧客が手に取りやすい位置にサンプル12を保持することができる。
サンプル保持装置11は、本体15の内側に着脱可能に装着される位置決め部材16であって、サンプル12を上方Uから出し入れ可能に収納する1以上の凹部63を有する位置決め部材16と、を備える。
この構成によれば、本体15が陳列棚13の前部13Aよりも前方Fに突出しているために、商店を訪れる顧客に対して、サンプル12を目立たせることができ、顧客に対する商品の訴求力を向上できる。また、顧客により近い位置にサンプル12を保持することができるために、サンプル12を顧客の手に取ってもらい易く、その結果、商品の売り上げが向上する店舗作りを実現できる。また、接続部14が陳列棚13の前部13Aに着脱可能に固定されるために、商品の入れ替えをする際にもサンプル保持装置11の取付位置の変更を容易に行うことができる。さらに、サンプル12を上方Uから出し入れ可能に収納できるために、顧客がサンプル12を手に取りやすい構造にすることができる。また、凹部63内にサンプル12が保持されるために、サンプル12の位置が安定するとともに、顧客が手に取ったサンプル12をサンプル保持装置11に戻す際に、凹部63のガイドによってサンプル12を予定した位置に正しく配置できる。
この場合、本体15は、略C字状断面を有するとともに横方向Lに関して所定の長さを有するレール部材26と、レール部材26の両端部に固定される平板状の一対のキャップ部材27と、を有する。この構成によれば、本体15を簡単な構造で実現できる。また、レール部材26を押出成形によって形成できる構造であるために、サンプル保持装置11の軽量化を図り且つ製造コストを低減できるだけでなく、横方向Lに長さの異なる複数バリエーションのサンプル保持装置11を実現できる。また、商店の陳列棚13の大きさに合わせたオーダーメードのサンプル保持装置11を簡単に実現できる。なお、サンプル保持装置11自体を軽量化することは、サンプル12が保持されたサンプル保持装置11を陳列棚13の前部13Aから脱落しにくくできるという点で極めて重要である。
位置決め部材16は、前記1以上の凹部63の周囲を規定する1以上の山部64を有するように折れ曲がった平板状をなしている。
この構成によれば、凹部63を有する位置決め部材16を、山部64を用いた簡単な平板状の構造によって実現できるために、位置決め部材16を軽量化できるとともに、サンプル保持装置11の製造コストを低減できる。
この場合、凹部63は、接続部14から遠ざかるにつれて下方Dに行くように斜めになった底部分63Aを有し、本体15は、接続部14の近傍に設けられた当接部28であって、軸方向Sが凹部63の底部分63Aに沿うように収納されたサンプル12の側面と当接する当接部28を有する。
この構成によれば、ロッド状のサンプル12を凹部63の底部分63Aに沿わせて斜めに配置できる。これによって、商店を訪れる顧客に対しては、サンプル12(ボトル)の正面12Aを見せることができ、さらに顧客に対する訴求力の高いサンプル保持装置11を実現できる。
この場合、サンプル保持装置11は、接続部14とは反対側の位置で本体15に設けられ、表示部材17が着脱可能に固定される第1固定部31を備える。この構成によれば、サンプル保持装置11に表示部材17を固定できるために、この表示部材17に商品説明や商品の価格等の表示を設置することで、さらに顧客に対する商品訴求力を向上したサンプル保持装置11を実現できる。
この場合、サンプル保持装置11は、接続部14の近傍で本体15に設けられ、陳列棚13上のスペースを仕切る仕切部材18が着脱可能に固定される第2固定部32を備える。この構成によれば、サンプル保持装置11を介して仕切部材18を固定でき、仕切部材18によって陳列棚13上のスペースを仕切ることができ、ユーザの利便性を向上できる。
この場合、サンプル保持装置11は、接続部14の近傍で本体15に設けられ、サンプル12に接続された盗難防止用の紐21Aを収納するリール部材21が固定される第3固定部33を備える。この構成によれば、サンプル保持装置11に対するリール部材21の取付けを容易にすることができ、ユーザの利便性を向上できる。また、リール部材21を設置することで、サンプル12の盗難防止やサンプル12の落下防止の効果を得ることができる。
この場合、陳列棚13は、前部13Aに設けられた溝部25を有し、接続部14は、溝部25に差し込み可能な爪部である。この構成によれば、溝部25に対する爪部の差込みという簡単な構造によって、陳列棚13にサンプル保持装置11を着脱できる。このため、初期導入時に陳列棚13に対してサンプル保持装置11を簡単に装着できるだけでなく、店舗の改装時にも簡単に陳列棚13からサンプル保持装置11を着脱して、店舗の改装作業や商品の入れ替え作業を効率よく行うことができる。
以下の実施形態では、主として第1実施形態と異なる部分について説明し、第1実施形態と共通する部分については、図示又は説明を省略する。なお、以下の実施形態では、サンプル保持装置11の本体15の形状に変更はなく、位置決め部材16の構成が異なっている。
[第2実施形態]
図6~図8を参照して、第2実施形態のサンプル保持装置11について説明する。本実施形態のサンプル保持装置11は、比較的に大型のサンプル12を保持可能な構成を有する。
図6~図8に示すように、位置決め部材16は、全体としてアーチ状をなしており、本体15の内側に着脱可能に装着される。図7、図8に示すように、位置決め部材16は、後壁部26Bの第1係合部51に係合する第3係合部65と、前壁部26Aの第2係合部52に係合する第4係合部66と、第3係合部65と第4係合部66とを連結する連結部67と、を有する。
位置決め部材16は、例えば、合成樹脂材料によって一体的に成形される。位置決め部材16は、横方向Lに関していずれの箇所を切断しても略同じ断面を有するようなレール状に形成される。位置決め部材16は、全体に肉厚が薄く形成されているために、全体として可撓性を有する。本体15の長手方向Lに関して、位置決め部材16の寸法は、本体16の寸法よりも小さく形成される。
第3係合部65は、上方Uに向けてスパイク状に突出した凸部材65Aを有している。凸部材65Aは、上下方向UDに延び、逆「V」字状の断面形状を有する。凸部材65Aは、第1係合部51の凹部材51Aの内側に嵌ることができる。
図8に示すように、第4係合部66は、横方向Lの両端部に一対に設けられている。第4係合部66は、周囲の部分から上方Uに向けて立て起こされた起立片で構成されている。図7に示すように、第4係合部66は、第1小片37の下面で構成される第2係合部52に対して引っ掛かることで係合できる。
図8に示すように、連結部67は、上方Uに向けて凸になるアーチ状をなしている。言い換えると、連結部67は、上方Uに向けて凸になった円弧状の断面を有する。連結部67は、アーチの頂部付近に、略円形(例えば、円形、長円形、楕円形、紡錘形のうち、いずれか)の孔部68を有する。孔部68は、サンプル12を上方から出し入れ可能に収納できる。孔部68の形状は、任意であり、サンプル12の外形に合わせて適宜に変更できる。
連結部67は、前後方向FRに関して十分な可撓性を有する。このため、連結部67は、第3係合部65と第4係合部66との間の距離を第1係合部51と第2係合部52との間の距離よりも長くなった通常状態S1と、第3係合部65と第4係合部66との間の距離を第1係合部51と第2係合部52との間の距離と略同等又はそれ未満にした圧縮状態S2と、の間で変形可能である。図7に示すように、位置決め部材16が本体15の内側に装着された状態において、連結部67は、その前端が第1小片37に当接するとともにその後端が第2小片38に当接し、前後方向FRに圧縮されている。その結果、前後方向FRに関して圧縮された上記圧縮状態S2となっている。このため、位置決め部材16は、本体15の内部で張られた状態となり、連結部67の前端が第1小片37に押し当てられた状態となる。このため、第4係合部66は、第2係合部52に対して十分な掛かり代が確保される。また、第3係合部65においても、第1係合部51の凹部材51Aから脱落してしまうことが防止される。
位置決め部材16の製造方法について説明する。位置決め部材16は、例えば、押出成形によって一体的に成形される。その後、横方向Lに関して所定長さを有するように切断される。この時の長さは任意であり、横方向Lに関して本体15の長さよりも小さい長さであればよい。さらに、金型等を用いて中央に孔部68を形成するように打ち抜き加工される。この切断と打ち抜き可能は、同時に行うようにしてもよい。
続いて、本実施形態のサンプル保持装置11の本体15に対する位置決め部材16の設置方法およびサンプル保持装置11の作用について説明する。
ユーザは、本体15に対して上方Uから位置決め部材16を装着することができる。まず、後壁部26Bの第1係合部51に対して、位置決め部材16の第3係合部65を下側から差し込む。続いて、指で連結部67を前後方向FRに圧縮するように湾曲させて、連結部67および第4係合部66を本体15の内部に差し込む。この状態で指による押し付けを解除すると、連結部67が元の状態に戻るように反発する。これによって、連結部67の前端が第1小片37に押し当てられるとともに、第4係合部66が下側から第2係合部52に係合する。このようにして、位置決め部材16の本体15への取付は、ワンタッチで行える。
ユーザは、このように準備されたサンプル保持装置11に対して、比較的大型のサンプル12を設置することができる。ユーザは、位置決め部材16の孔部68に対してサンプル12を差し込む。サンプル12は、孔部68を通過し、本体15の底壁部26C上に載置される。このようにして、サンプル12の設置は容易に行うことができる。また、ユーザは、必要に応じて、レール状の本体15(レール部材26)に対して、位置決め部材16を横方向Lにスライド移動させることができる。
その他、第1実施形態と同様に、第1固定部31に表示部材17を装着し、第2固定部32に仕切部材18を装着し、第3固定部33にリール部材21を固定する。このようにしてサンプル保持装置11の陳列棚13への設置が完了する。
商店を訪れた顧客は、サンプル保持装置11のサンプル12を上方Uに持ち上げることでサンプル12を簡単に手に取ることができる。このとき、位置決め部材16は、凹部材51Aで構成された第1係合部51によって、第3係合部65が保持されるために、サンプル12とともに位置決め部材16が本体15から外れてしまうことがない。また、顧客は、サンプル12を差し込むべき孔部68をはっきりと視認できるために、サンプル12の使用後にサンプル12を戻す際に、サンプル12を元の孔部68に戻すこととなる。このため、サンプル12が元の位置に戻されなくなるという不具合を生じない。図7に示すように本体15の底壁部26Cは、接続部14から遠ざかるにつれて(前方Fに行くにつれて)上方Uに行くように斜めであるため、底壁部26C上に置かれたサンプル12を斜めにすることができる。このため、商店を訪れた顧客に対してサンプル12の正面12Aを見えやすくすることができる。
本実施形態によれば、以下のことがいえる。サンプル保持装置11は、陳列棚13の前部13Aに着脱可能に固定される接続部14と、接続部14から延びて前部13Aよりも前方Fに突出した有底枠状の本体15であって、内部に1以上のサンプル12を保持可能な本体15と、本体15の内側に着脱可能に装着される位置決め部材16であって、サンプル12を上方から出し入れ可能に収納する1以上の孔部68を有する位置決め部材16と、を備える。
この構成によれば、本体15が陳列棚13の前部13Aよりも前方Fに突出しているために、商店を訪れる顧客に対して、サンプル12を目立たせることができ、顧客に対する商品の訴求力を向上できる。また、顧客により近い位置にサンプル12を保持することができるために、サンプル12を顧客の手に取ってもらい易く、その結果、商品の売り上げが向上する店舗作りを実現できる。また、接続部14が陳列棚13の前部13Aに着脱可能に固定されるために、商品の入れ替えをする際にもサンプル保持装置11の取付位置の変更を容易に行うことができる。さらに、サンプル12を上方Uから出し入れ可能に収納できるために、顧客がサンプル12を手に取りやすい構造にすることができる。また、孔部68内にサンプル12が保持されるために、サンプル12の位置が安定するとともに、顧客が手に取ったサンプル12をサンプル保持装置11に戻す際に、孔部68のガイドによってサンプル12を予定した位置に正しく配置できる。
本体15の長手方向Lに関して、位置決め部材16の寸法は、本体15の寸法よりも小さく、位置決め部材16は、本体15の長手方向Lに沿って移動可能である。この構成によれば、本体15においてサンプル12を保持する位置を自由に変更することができる。これによって、陳列棚13において商品の入れ替え等を生じた場合でも、サンプル12が設置される位置の変更を柔軟に行うことができる。
本体15は、接続部14の近傍に設けられる第1係合部51と、接続部14とは反対側に設けられる第2係合部52と、を有し、位置決め部材16は、第1係合部51に係合可能な第3係合部65と、第2係合部52に係合可能な第4係合部66と、第3係合部65と第4係合部66とを連結する連結部67であって、第3係合部65と第4係合部66との間の距離を第1係合部51と第2係合部52との間の距離よりも長くした通常状態S1と、第3係合部65と第4係合部66との間の距離を第1係合部51と第2係合部52との間の距離と略同等又はそれ未満にした圧縮状態S2と、の間で変形可能で、第1係合部51に第3係合部65が係合し且つ第2係合部52に第4係合部66が係合した状態において圧縮状態S2にある連結部67と、を有する。
この構成によれば、連結部67の反発力を用いた簡単な機構によって、第1係合部51から第3係合部65を脱落しづらくすることができるとともに、第2係合部52から第4係合部66を脱落しづらくすることができる。
連結部67は、孔部68を有するとともに、上方Uに向けて凸になるアーチ状をなした。この構成によれば、大型のロッド状のサンプル12(ボトル)を設置した場合でも、サンプル12が本体15内で転倒したり、サンプル12が床に落下したりすることを防止できる。なお、連結部67の頂部67Aが、本体15の上縁よりも上方Uに突出していると、サンプル12の転倒をさらに効果的に防止できるために好ましい。
第1係合部51は、上下方向UDに延びる溝を内側に有する凹部材51Aを有し、第3係合部65は、上下方向UDに延び前記溝に下側から差し込まれる凸部材65Aを有する。この構成によれば、凹部材51Aに対する凸部材65Aの差し込みを用いた構造によって第1係合部51と第3係合部65との係合がなされるために、顧客がサンプル12を取り出す際にサンプル12と一緒に位置決め部材16が外れてしまうことを防止できる。また、第1係合部51および第3係合部65が接続部14の近傍に設けられるために、サンプル12を取り出す際に第1係合部51および第3係合部65が取り出し作業の邪魔になることがない。このため、第1係合部51および第3係合部65の寸法を比較的に大きな寸法で形成することができ、本体15から位置決め部材16が脱落しにくい構造を実現できる。
サンプル12が載置される本体15の底壁部26Cは、接続部14から遠ざかるにつれて上方Uに行くように斜めである。この構成によれば、本体15に保持されるサンプル12を斜めに設置することができる。これによって、商店を訪れる顧客に対して、サンプル12の正面12Aを見えやすくすることができる。これによって、顧客に対する商品の訴求力をさらに向上できる。
[第3実施形態]
図9~図11を参照して、第3実施形態のサンプル保持装置11について説明する。本実施形態のサンプル保持装置11は、比較的に小型のサンプル12を保持可能な構成を有する。
図6~図8に示すように、位置決め部材16は、上方からみて長方形で薄手の平板状をなしており、本体15の内側に着脱可能に装着される。位置決め部材16は、位置決め部材本体16Aと、位置決め部材本体16Aに設けられ第1載置部53上に載置される後端16Bと、位置決め部材本体16Aに設けられ第2載置部54上に載置される前端16Cと、位置決め部材本体16Aを貫通するように設けられる1以上の孔部68と、を有する。位置決め部材16は、陳列棚13と略平行に設置される。
位置決め部材16は、例えば、合成樹脂材料によって形成される。位置決め部材16は、射出成形等によって一体的に成形される。
図11に示すように、本実施形態では、孔部68の数は、複数である。複数の孔部68は、本体15の長手方向Lに沿って所定間隔を空けて並んでいる。複数の孔部68は、第1孔部68Aと、第1孔部68Aとは直径が異なる第2孔部68Bと、第1孔部68Aおよび第2孔部68Bとは直径が異なる第3孔部68Cと、を含む。このとき、第1~第3孔部68A~68Cの寸法関係は、例えば、第1孔部68A>第2孔部68B>第3孔部68Cであってよい。孔部68の総数は任意であり、本体15の長手方向Lに関する長さに応じて適宜に変更できる。
また、本実施形態では、直径が最も大きい第1孔部68Aが最も外側に配置されているが、この配置は一例であり、直径が最も大きい第1孔部68Aが最も内側に配置されていても当然によい。複数の孔部68は、サンプル保持装置11の長手方向Lに沿って所定の間隔を空けて並んでいる。
続いて、本実施形態のサンプル保持装置11の本体15に対する位置決め部材16の設置方法およびサンプル保持装置11の作用について説明する。
ユーザは、本体15に対して上方Uから位置決め部材16を装着することができる。まず、後壁部26Bの第1載置部53に対して、位置決め部材16の後端16Bを載置する。このとき、第1載置部53と第2小片38との間の隙間に後端16Bを差し込むようにする。続いて、第2載置部54に位置決め部材16の前端16Cを載置する。このようにして、位置決め部材16の本体15への取付は、ワンタッチで行える。このとき、位置決め部材16は、陳列棚13と略平行に設置される。
ユーザは、このように準備されたサンプル保持装置11に対して、比較的小型のサンプル12を設置することができる。ユーザは、位置決め部材16の複数の孔部68(第1孔部68A、第2孔部68B、第3孔部68C)に対してサンプル12を差し込む。差し込まれるサンプル12の数は、1個であってもよいし、複数であってもよい。サンプル12は、孔部68を通過し、本体15の底壁部26C上に載置される。このようにして、サンプル12の設置を容易に行うことができる。
その他、第1実施形態と同様に、第1固定部31に表示部材17を装着し、第2固定部32に仕切部材18を装着し、第3固定部33にリール部材21を固定する。このようにしてサンプル保持装置11の陳列棚13への設置が完了する。
商店を訪れた顧客は、サンプル保持装置11のサンプル12を上方Uから簡単に手に取ることができる。このとき、位置決め部材16の後端16Bは、第1載置部53と第2小片38との間に挟まれて保持されるために、サンプル12とともに位置決め部材16が本体15から外れてしまうことが極力防止される。また、顧客は、サンプル12を差し込むべき孔部68をはっきりと視認できるために、サンプル12の使用後にサンプル12を戻す際に、サンプル12を元の孔部68に戻すこととなる。このため、サンプル12が元の位置に戻されなくなるという不具合を生じない。また、本体15の底壁部26Cは、接続部14から遠ざかるにつれて上方Uに行くように斜めであるため、底壁部26C上に置かれたサンプル12を斜めにすることができる。このため、商店を訪れた顧客に対してサンプル12の正面12Aに設けられる表示、ラベル、商標、その他を見えやすくすることができる。さらに、本実施形態では、位置決め部材16は、陳列棚13と略平行に設置されるために、サンプル保持装置11をすっきりとした外観にすることができる。
本実施形態によれば、以下のことがいえる。1以上の孔部68は、複数であり、位置決め部材16は、平板状をなすとともに、本体15の長手方向Lに沿って所定間隔を空けて並んだ複数の孔部68を有する。この構成によれば、位置決め部材16の構造を簡略化できるとともに、サンプル12を所定の間隔を空けて配置することができ、サンプル保持装置11をすっきりとした外観にすることができる。
複数の孔部68は、第1孔部68Aと、第1孔部68Aとは直径が異なる第2孔部68Bと、を有する。この構成によれば、大きさの異なる複数のサンプル12を1個のサンプル保持装置11で保持することができ、店舗運営上において効率的なサンプル12の設置を実現できる。
位置決め部材16は、陳列棚13と略平行であり、サンプル12が載置される本体15の底壁部26Cは、接続部14から遠ざかるにつれて上方Uに行くように斜めである。この構成によれば、位置決め部材16が陳列棚13と略平行になっているために、サンプル保持装置11の見た目をすっきりとさせることができる。また、底壁部26Cが接続部14から遠ざかるにつれて上方に行くように斜めであるために、サンプル12を斜めに設置することができる。これによって、商店を訪れた顧客に対してサンプル12の正面12Aを見やすくすることができる。
本体15は、接続部14の近傍に設けられ位置決め部材16が載置される第1載置部53と、接続部14とは反対側に設けられ位置決め部材16が載置される第2載置部54と、を有する。この構成によれば、位置決め部材16の着脱を容易にできるとともに、構造を簡略化してサンプル保持装置11の製造コストを低減できる。
上記した実施形態は、種々の置き換えや変形を加えて実施できる。すなわち、第1~第3実施形態において位置決め部材16を設置するようにしているが、位置決め部材16は必須ではなく、位置決め部材16を用いることなく本体15と接続部14とによってサンプル保持装置11を実現しても当然によい。この場合には、本体15の底壁部26Cに対して1以上のサンプル12がそのまま載置される。また、第2実施形態では、第1係合部51および第2係合部52に対して、第3係合部65および第4係合部66を係合させることで位置決め部材16を本体15に固定するようにしているが、第1係合部51および第2係合部52の位置・形状は、上記第2実施形態に限られるものではない。例えば、第1係合部51を後壁部26Bの上端部において上方に向けて開口した差し込み用の溝部として設け、これに爪状の第3係合部65を上方から差し込んで位置決め部材16を固定してもよい。同様に、第2係合部52を前壁部26Aの上端部において上方に向けて開口した差し込み用の溝部として設け、これに爪状の第4係合部66を上方から差し込んで位置決め部材16を固定してもよい。
第1~第3実施形態において、接続部14は、本体15から下方向Dに向けて一体的に突出した爪部に限られるものではない。例えば、陳列棚13の前部13Aに、陳列棚13に対して起立している起立片を設け、この起立片を上方から挟み込んで保持するようなクリップ状に接続部14としても当然によい。また、上記実施形態同士を適宜に組み合わせて発明を実現することも当然にできる。
11 サンプル保持装置
12 サンプル
12A 正面
13 陳列棚
13A 前部
14 接続部
14A ラッチ
15 本体
16 位置決め部材
16A 位置決め部材本体
16B 後端
16C 前端
17 表示部材
17A 収納部材
17B フック部材
18 仕切部材
21 リール部材
21A 紐
21B クリップ部
22 シート
23 仕切部材本体
24 係合片
25 溝部
26 レール部材
26A 前壁部
26B 後壁部
26C 底壁部
27 キャップ部材
28 当接部
31 第1固定部
32 第2固定部
33 第3固定部
34 差し込みフック
35 段部
36 貫通孔
37 第1小片
38 第2小片
51 第1係合部
51A 凹部材
52 第2係合部
53 第1載置部
54 第2載置部
55 キャップ本体
56 凸片
57 差込板
58 突起部
61 板状部
62 かぎ爪部
63 凹部
63A 底部分
64 山部
65 第3係合部
65A 凸部材
66 第4係合部
67 連結部
68 孔部
68A 第1孔部
68B 第2孔部
68C 第3孔部

Claims (10)

  1. 陳列棚の前部に着脱可能に固定される接続部と、
    前記接続部から延びて前記前部よりも前方に突出した有底枠状の本体であって、内部に1以上のサンプルを保持可能で、前壁部と、後壁部と、底壁部と、内側に突出するように前記後壁部に形成された段部と、を有する本体と、
    前記本体の内側に着脱可能に装着される位置決め部材であって、前記サンプルを上方から出し入れ可能に収納する1以上の凹部と、前記1以上の凹部の周囲を規定する1以上の山部と、を有するとともに、前記底壁部の前端に位置する角部と、前記段部とに渡されるように配置される位置決め部材と、
    を備えるサンプル保持装置。
  2. 前記本体は、略C字状断面を有するレール部材と、前記レール部材の両端部に固定される平板状の一対のキャップ部材と、を有する請求項に記載のサンプル保持装置。
  3. 前記本体の長手方向に関して、前記位置決め部材の寸法は、前記本体の寸法よりも小さく、
    前記位置決め部材は、前記本体の長手方向に沿って移動可能である請求項に記載のサンプル保持装置。
  4. 陳列棚の前部に着脱可能に固定される接続部と、
    前記接続部から延びて前記前部よりも前方に突出した有底枠状の本体であって、内部に1以上のサンプルを保持可能な本体と、
    前記本体の内側に着脱可能に装着される位置決め部材であって、前記サンプルを上方から出し入れ可能に収納する1以上の孔部を有する位置決め部材と、
    を備え、
    前記本体は、前記接続部の近傍に設けられる第1係合部と、前記接続部とは反対側に設けられる第2係合部と、を有し、
    前記位置決め部材は、
    前記第1係合部に係合可能な第3係合部と、
    前記第2係合部に係合可能な第4係合部と、
    前記第3係合部と前記第4係合部とを連結する連結部であって、前記第3係合部と前記第4係合部との間の距離を前記第1係合部と前記第2係合部との間の距離よりも長くした通常状態と、前記第3係合部と前記第4係合部との間の距離を前記第1係合部と前記第2係合部との間の距離と略同等又はそれ未満にした圧縮状態と、の間で変形可能で、前記第1係合部に前記第3係合部が係合し且つ前記第2係合部に前記第4係合部が係合した状態において前記圧縮状態にある連結部と、
    を有し、
    前記連結部は、前記孔部を有するとともに、前記圧縮状態において上方に向けて凸になるアーチ状をなしたサンプル保持装置
  5. 前記第1係合部は、上下方向に延びる溝を内側に有する凹部材を有し、
    前記第3係合部は、上下方向に延び前記溝に差し込まれる凸部材を有する請求項に記載のサンプル保持装置。
  6. 前記サンプルが載置される前記本体の底部は、前記接続部から遠ざかるにつれて上方に行くように斜めである請求項に記載のサンプル保持装置。
  7. 前記接続部とは反対側の位置で前記本体に設けられ、表示部材が着脱可能に固定される第1固定部を備える請求項1又は請求項4に記載のサンプル保持装置。
  8. 前記接続部の近傍に設けられ、前記陳列棚上のスペースを仕切る仕切部材が着脱可能に固定される第2固定部を備える請求項1又は請求項4に記載のサンプル保持装置。
  9. 前記陳列棚は、前記前部に設けられた溝部を有し、
    前記接続部は、前記溝部に差し込み可能な爪部である請求項1又は請求項4に記載のサンプル保持装置。
  10. 陳列棚の前部に着脱可能に固定される接続部と、
    前記接続部から延びて前記前部よりも前方に突出した有底枠状の本体であって、内部に1以上のサンプルを保持可能で、前壁部と、後壁部と、底壁部と、前記接続部の近傍で前記後壁部に設けられる固定部と、を有する本体と、
    前記サンプルの一か所に固定された先端を有する紐と、
    前記紐を外部に引き出し可能に構成されたリール部材であって、前記固定部を挟むクリップ部を有するリール部材と、
    を備えるサンプル保持装置。
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