JP7450890B2 - 化粧料放出装置、及び、プログラム - Google Patents
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Description
例えば、特開2014-183917号公報には、メーキャップの対象となる顔毎に、前記メーキャップの仕方であるメークを選択するメーク選択部と、前記顔の位置を所定の位置に案内し、前記所定の位置を基準として、選択された前記メークに対応する化粧料を噴霧させるメーク提示部と、を有する、メーキャップ支援装置が記載されている。また、特開2014-183917号公報には、ユーザの肌状態に基づいて選択された基礎化粧料を噴霧することも記載されている。
しかしながら、特開2014-183917号公報では、化粧料の粘度にかかわらず、一律の放出条件で化粧料が放出される。
化粧料を収容する少なくとも1つの容器から前記化粧料を放出する化粧料放出装置であって、
前記容器に収容された化粧料を放出する放出部を備え、
前記容器に収容された化粧料の粘度に基づいて、前記容器に収容された化粧料の送出圧力、前記放出部のノズルの開口面積、前記容器に収容された化粧料の撹拌速度、及び、前記放出部の噴霧圧力のうちの少なくとも1つを示す放出パラメータを決定する手段を備え、
前記放出パラメータに基づいて、前記容器に収容された化粧料を放出させるための駆動信号を生成する手段を備える、
化粧料放出装置である。
本実施形態の化粧料放出装置の構成を説明する。図1は、本実施形態の化粧料放出装置の構成を示すブロック図である。図2は、本実施形態の化粧料放出装置の一部の構成を示すブロック図である。
・OS(Operating System)のプログラム
・ドライバ16を制御するファームウェアのプログラム
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。また、入力デバイスはカメラ15を含む。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイ、スピーカ、又は、それらの組合せである。
容器171bからの化粧料の放出経路に含まれる送出圧力調整部181b、ノズル182b、噴霧圧力調整部183b、及び、撹拌部184bをまとめて以下「放出部18b」という。
本実施形態の概要について説明する。図3は、本実施形態の概要の説明図である。
化粧料放出装置10は、放出パラメータに基づいて、化粧料を放出させるための駆動信号を生成する。
化粧料放出装置10は、駆動信号に応じて、化粧料を放出する。
・化粧水
・乳液
・美容液
・クリーム
・オイル
・洗顔料
・メーク落とし
・日焼け止め
・化粧下地
・ファンデーション
・BBクリーム
・コンシーラー
・チーク
・アイシャドー
・マスカラ
・アイブロー
・口紅
本実施形態のデータベースを説明する。以下のデータベースは、記憶装置11に記憶される。
本実施形態の化粧料情報データベースを説明する。図4は、本実施形態の化粧料情報データベースのデータ構造を示す図である。
化粧料情報データベースは、「化粧料ID」フィールドと、「化粧料名」フィールドと、「粘度」フィールドと、「機能」フィールドと、「優先順位」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
本実施形態の塗布パターン情報データベースを説明する。図5は、本実施形態の塗布パターン情報データベースのデータ構造を示す図である。
塗布パターン情報データベースは、1つの化粧料ID又は1つ以上の化粧料IDの組み合わせに関連付けられている。
本実施形態の送出圧力情報データベースを説明する。図6は、本実施形態の送出圧力情報データベースのデータ構造を示す図である。
送出圧力情報データベースは、「粘度」フィールドと、「送出圧力パターン」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
本実施形態の情報処理を説明する。本実施形態では、化粧料の粘度に基づいて、容器に収容された化粧料の送出圧力を示す放出パラメータ(以下「送出圧力パラメータ」という)を決定する。
図7は、本実施形態の情報処理の全体フローを示す図である。図8は、図7の情報処理において表示される画面例を示す図である。
具体的には、プロセッサ12は、容器171aに備えられたメモリ172aにアクセスして、容器171aに収容された化粧料aの化粧料IDを特定する。プロセッサ12は、化粧料情報データベース(図4)を参照して、特定された化粧料IDに関連付けられた化粧料名を特定する。
プロセッサ12は、容器171bに備えられたメモリ172bにアクセスして、容器171bに収容された化粧料bの化粧料IDを特定する。プロセッサ12は、化粧料情報データベース(図4)を参照して、特定された化粧料IDに関連付けられた化粧料名を特定する。
プロセッサ12は、画面P100(図8)をディスプレイに表示する。
表示オブジェクトA100a~A100bは、特定された化粧料名を含む。
操作オブジェクトB100a~B100bは、それぞれ、表示オブジェクトA100a~A100bに提示される化粧料を使用するか否かを指定するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。操作オブジェクトB100a~B100bには、それぞれ、表示オブジェクトA100a~A100bに提示される化粧料の化粧料IDが割り当てられている。
操作オブジェクトB100cは、操作オブジェクトB100a~B100bに与えられた入力されたユーザ指示を確定させるためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
プロセッサ12は、操作された操作オブジェクトB100a~B100bに割り当てられた化粧料IDの組み合わせに関連付けられた塗布パターン情報データベース(図5)を参照して、「塗布パターン名」フィールドに格納されている全ての塗布パターン名を特定する。
なお、ここでは、化粧料a及び化粧料bの両方を使用する場合で説明する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P101(図8)をディスプレイに表示する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P102(図8)をディスプレイに表示する。
表示オブジェクトA102は、カメラ15が撮影する画像を含む。
操作オブジェクトB102は、カメラ15に画像の撮影を実行させるためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
プロセッサ12は、カメラ15によって撮像された画像(つまり、表示オブジェクトA102に含まれる画像)の画像データを生成する。
プロセッサ12は、画像データに特徴量解析を適用することにより、画像データに含まれる顔特徴量情報を抽出する。
記憶装置11には、3次元形状モデルが記憶されている。3次元形状モデルでは、顔の特徴量と顔の3次元形状との間の相関関係が規定される。プロセッサ12は、抽出した特徴量を3次元形状モデルに入力することにより、顔の3次元形状を特定する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS101で特定された塗布パターン、及び、ステップS102で特定された顔の3次元形状を参照して、ノズル182a~182bの3次元方向の移動を示すノズル移動パラメータを決定する。一例として、プロセッサ12は、ユーザの顔からノズル182a~182bの先端までの距離が一定になるように、ノズル移動パラメータを決定する。また、一例として、プロセッサ12は、塗布パターンにおける塗布量が達成される移動速度になるよう、ノズル移動パラメータを決定する。
具体的には、プロセッサ12は、容器171aに備えられたメモリ172aにアクセスして、容器171aに収容された化粧料aの化粧料IDを特定する。プロセッサ12は、化粧料情報データベース(図4)を参照して、特定された化粧料IDに関連付けられた粘度情報(つまり、化粧料aの粘度情報)を特定する。
プロセッサ12は、容器171bに備えられたメモリ172bにアクセスして、容器171bに収容された化粧料bの化粧料IDを特定する。プロセッサ12は、化粧料情報データベース(図4)を参照して、特定された化粧料IDに関連付けられた粘度情報(つまり、化粧料bの粘度情報)を特定する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS104で特定された化粧料の粘度情報に基づき、送出圧力情報データベース(図6)を参照して、送出圧力パラメータを決定する。つまり、プロセッサ12は、ステップS104で特定された化粧料a及び化粧料bの粘度情報を参照して、それぞれ、化粧料a及び化粧料bの送出圧力を示す送出圧力パラメータを決定する。例えば、プロセッサ12は、粘度が高くなるほど送出圧力が高くなるように、送出圧力パラメータを決定する。
プロセッサ12は、ステップS100で特定された優先順位を比較して、順位が高いものから放出するように、化粧料の放出順序を示す放出パラメータ(以下「順序パラメータ」という)を決定する。プロセッサ12は、例えば、化粧料aを1番目に放出し、化粧料bを2番目に放出するように、順序パラメータを決定する。
具体的には、ドライバ16は、容器に収容された化粧料を放出させるための駆動信号を生成する。
より具体的には、ドライバ16は、ステップS103で決定されたノズル182aのノズル移動パラメータ及びステップS105で決定された順序パラメータに基づいて、ノズル182aを移動させるための第1駆動信号を生成する。
ドライバ16は、ステップS103で決定されたノズル182bのノズル移動パラメータ及びステップS105で決定された順序パラメータに基づいて、ノズル182bを移動させるための第1駆動信号を生成する。
ドライバ16は、ステップS105で決定された化粧料aの送出圧力パラメータ及びステップS105で決定された順序パラメータに基づいて、容器171aに収容された化粧料aを容器171aの外へ送出させるための第2駆動信号を生成する。
ドライバ16は、ステップS105で決定された化粧料bの送出圧力パラメータ及びステップS105で決定された順序パラメータに基づいて、容器171bに収容された化粧料bを容器171bの外へ送出させるための第2駆動信号を生成する。
ドライバ16は、予め決められた放出部18の噴霧圧力を示す放出パラメータ(以下「噴霧圧力パラメータ」という)及びステップS105で決定された順序パラメータに基づいて、化粧料aをノズル182aから化粧料放出装置10の外に噴霧させるための第3駆動信号を生成する。
ドライバ16は、予め決められた噴霧圧力パラメータ及びステップS105で決定された順序パラメータに基づいて、化粧料bをノズル182bから化粧料放出装置10の外に噴霧させるための第3駆動信号を生成する。
具体的には、送出圧力調整部181aは、ステップS106で生成された第2駆動信号に応じて、容器171aとノズル182aとの間を減圧する。同時に、送出圧力調整部181aは、ステップS106で生成された第2駆動信号に応じて、容器171a内を加圧する。これにより、化粧料aがノズル182aに送出される。ノズル182aは、ステップS106で生成された第1駆動信号に応じて3次元方向に移動しながら、容器171aから送出された化粧料aを化粧料放出装置10の外に噴霧する。この際、噴霧圧力調整部183aは、ステップS106で生成された第3駆動信号に応じて化粧料aをノズル182aから噴霧する際の圧力を調整する。
送出圧力調整部181bは、ステップS106で生成された第2駆動信号に応じて、容器171bとノズル182bとの間を減圧する。同時に、送出圧力調整部181bは、ステップS106で生成された第2駆動信号に応じて、容器171b内を加圧する。これにより、化粧料bがノズル182bに送出される。ノズル182bは、ステップS106で生成された第1駆動信号に応じて3次元方向に移動しながら、容器171bから送出された化粧料bを化粧料放出装置10の外に噴霧する。この際、噴霧圧力調整部183bは、ステップS106で生成された第3駆動信号に応じて化粧料bをノズル182bから噴霧する際の圧力を調整する。
なお、化粧料の放出時には、例えば、ユーザは所定の位置に自身の顔を配しておく。
本実施形態の変形例を説明する。
変形例1を説明する。変形例1では、化粧料の粘度に基づいて、ノズルの開口面積を示す放出パラメータ(以下「ノズル開口面積パラメータ」という)を決定する。変形例1では、ノズル182の開口面積が可変である。
変形例1のノズル開口面積情報データベースを説明する。図9は、変形例1のノズル開口面積情報データベースのデータ構造を示す図である。
ノズル開口面積情報データベースは、「粘度」フィールドと、「開口面積」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
変形例1の情報処理を説明する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS104で特定された化粧料の粘度情報に基づき、ノズル開口面積情報データベース(図9)を参照して、ノズル開口面積パラメータを決定する。つまり、プロセッサ12は、ステップS104で特定された化粧料a及び化粧料bの粘度情報を参照して、それぞれ、ノズル182a及びノズル182bの開口面積を示すノズル開口面積パラメータを決定する。例えば、プロセッサ12は、粘度が高くなるほど開口面積が大きくなるように、開口面積パラメータを決定する。
プロセッサ12は、本実施形態と同様に、順序パラメータを決定する。
具体的には、ドライバ16は、容器に収容された化粧料を放出させるための駆動信号を生成する。
より具体的には、ドライバ16は、本実施形態と同様に、ノズル182aを移動させるための第1駆動信号を生成する。
ドライバ16は、本実施形態と同様に、ノズル182bを移動させるための第1駆動信号を生成する。
ドライバ16は、ステップS105で決定されたノズル182aのノズル開口面積パラメータ及びステップS105で決定された順序パラメータに基づいて、ノズル182aの開口面積を調整させるための第2駆動信号を生成する。
ドライバ16は、ステップS105で決定されたノズル182bのノズル開口面積パラメータ及びステップS105で決定された順序パラメータに基づいて、ノズル182bの開口面積を調整させるための第2駆動信号を生成する。
ドライバ16は、予め決められた送出圧力パラメータ及びステップS105で決定された順序パラメータに基づいて、容器171aに収容された化粧料aを容器171aの外へ送出させるための第3駆動信号を生成する。
ドライバ16は、予め決められた送出圧力パラメータ及びステップS105で決定された順序パラメータに基づいて、容器171bに収容された化粧料bを容器171bの外へ送出させるための第3駆動信号を生成する。
ドライバ16は、予め決められた噴霧圧力パラメータ及びステップS105で決定された順序パラメータに基づいて、化粧料aをノズル182aから化粧料放出装置10の外に噴霧させるための第4駆動信号を生成する。
ドライバ16は、予め決められた噴霧圧力パラメータ及びステップS105で決定された順序パラメータに基づいて、化粧料bをノズル182bから化粧料放出装置10の外に噴霧させるための第4駆動信号を生成する。
具体的には、送出圧力調整部181aは、ステップS106で生成された第3駆動信号に応じて、容器171aとノズル182aとの間を減圧する。同時に、送出圧力調整部181aは、ステップS106で生成された第3駆動信号に応じて、容器171a内を加圧する。これにより、化粧料aがノズル182aに送出される。ノズル182aは、ステップS106で生成された第1駆動信号に応じて3次元方向に移動しながら、容器171aから送出された化粧料aを化粧料放出装置10の外に噴霧する。この際、ノズル182aは、ステップS106で生成された第2駆動信号に応じて、開口面積を調節する。また、噴霧圧力調整部183aは、ステップS106で生成された第4駆動信号に応じて化粧料aをノズル182aから噴霧する際の圧力を調整する。
ノズル182bは、ステップS106で生成された第2駆動信号に応じて、開口の絞りを調節する。送出圧力調整部181bは、ステップS106で生成された第3駆動信号に応じて、容器171bとノズル182bとの間を減圧する。同時に、送出圧力調整部181bは、ステップS106で生成された第3駆動信号に応じて、容器171b内を加圧する。これにより、化粧料bがノズル182bに送出される。ノズル182bは、ステップS106で生成された第1駆動信号に応じて3次元方向に移動しながら、容器171bから送出された化粧料bを化粧料放出装置10の外に噴霧する。この際、噴霧圧力調整部183bは、ステップS106で生成された第4駆動信号に応じて化粧料bをノズル182bから噴霧する際の圧力を調整する。
変形例2を説明する。変形例2では、化粧料の粘度に基づいて、容器に収容された化粧料の撹拌速度を示す放出パラメータ(以下「撹拌速度パラメータ」という)を決定する。
変形例2の撹拌速度情報データベースを説明する。図10は、変形例2の撹拌速度情報データベースのデータ構造を示す図である。
撹拌速度情報データベースは、「粘度」フィールドと、「撹拌速度」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
変形例2の情報処理を説明する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS104で特定された化粧料の粘度情報に基づき、撹拌速度情報データベース(図10)を参照して、撹拌速度パラメータを決定する。つまり、プロセッサ12は、ステップS104で特定された化粧料a及び化粧料bの粘度情報を参照して、それぞれ、容器171aに収容された化粧料a及び容器171bに収容された化粧料bの撹拌速度を示す撹拌速度パラメータを決定する。例えば、プロセッサ12は、粘度が高くなるほど撹拌速度が速くなるように、撹拌速度パラメータを決定する。
プロセッサ12は、本実施形態と同様に、順序パラメータを決定する。
具体的には、ドライバ16は、容器に収容された化粧料を放出させるための駆動信号を生成する。
より具体的には、ドライバ16は、本実施形態と同様に、ノズル182aを移動させるための第1駆動信号を生成する。
ドライバ16は、本実施形態と同様に、ノズル182bを移動させるための第1駆動信号を生成する。
ドライバ16は、ステップS105で決定された容器171aに収容された化粧料aの撹拌速度パラメータ及びステップS105で決定された順序パラメータに基づいて、容器171aに収容された化粧料aを撹拌させるための第2駆動信号を生成する。
ドライバ16は、ステップS105で決定された容器171bに収容された化粧料bの撹拌速度パラメータ及びステップS105で決定された順序パラメータに基づいて、容器171bに収容された化粧料bを撹拌させるための第2駆動信号を生成する。
ドライバ16は、予め決められた送出圧力パラメータ及びステップS105で決定された順序パラメータに基づいて、容器171aに収容された化粧料aを容器171aの外へ送出させるための第3駆動信号を生成する。
ドライバ16は、予め決められた送出圧力パラメータ及びステップS105で決定された順序パラメータに基づいて、容器171bに収容された化粧料bを容器171bの外へ送出させるための第3駆動信号を生成する。
ドライバ16は、予め決められた噴霧圧力パラメータ及びステップS105で決定された順序パラメータに基づいて、化粧料aをノズル182aから化粧料放出装置10の外に噴霧させるための第4駆動信号を生成する。
ドライバ16は、予め決められた噴霧圧力パラメータ及びステップS105で決定された順序パラメータに基づいて、化粧料bをノズル182bから化粧料放出装置10の外に噴霧させるための第4駆動信号を生成する。
具体的には、撹拌部184aは、ステップS106で生成された第2駆動信号に応じて、容器171aに収容された化粧料aを撹拌する。送出圧力調整部181aは、ステップS106で生成された第3駆動信号に応じて、容器171aとノズル182aとの間を減圧する。同時に、送出圧力調整部181aは、ステップS106で生成された第3駆動信号に応じて、容器171a内を加圧する。これにより、化粧料aがノズル182aに送出される。ノズル182aは、ステップS106で生成された第1駆動信号に応じて3次元方向に駆動しながら、容器171aから送出された化粧料aを化粧料放出装置10の外に噴霧する。この際、噴霧圧力調整部183aは、ステップS106で生成された第4駆動信号に応じて化粧料aをノズル182aから噴霧する際の圧力を調整する。
撹拌部184bは、ステップS106で生成された第2駆動信号に応じて、容器171bに収容された化粧料bを撹拌する。送出圧力調整部181bは、ステップS106で生成された第3駆動信号に応じて、容器171bとノズル182bとの間を減圧する。同時に、送出圧力調整部181bは、ステップS106で生成された第3駆動信号に応じて、容器171b内を加圧する。これにより、化粧料bがノズル182bに送出される。ノズル182bは、ステップS106で生成された第1駆動信号に応じて3次元方向に駆動しながら、容器171bから送出された化粧料bを化粧料放出装置10の外に噴霧する。この際、噴霧圧力調整部183bは、ステップS106で生成された第4駆動信号に応じて化粧料bをノズル182bから噴霧する際の圧力を調整する。
変形例3を説明する。変形例3では、化粧料の粘度に基づいて、噴霧圧力パラメータを決定する。
変形例3の噴霧圧力情報データベースを説明する。図11は、変形例3の噴霧圧力情報データベースのデータ構造を示す図である。
噴霧圧力情報データベースは、「粘度」フィールドと、「噴霧圧力」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
変形例3の情報処理を説明する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS104で特定された化粧料の粘度情報に基づき、噴霧圧力情報データベース(図11)を参照して、噴霧圧力パラメータを決定する。つまり、プロセッサ12は、ステップS104で特定された化粧料a及び化粧料bの粘度情報を参照して、それぞれ、化粧料a及び化粧料bについての噴霧圧力を示す噴霧圧力パラメータを決定する。例えば、プロセッサ12は、粘度が高くなるほど噴霧圧力が高くなるように、噴霧圧力パラメータを決定する。
プロセッサ12は、本実施形態と同様に、順序パラメータを決定する。
具体的には、ドライバ16は、容器に収容された化粧料を放出させるための駆動信号を生成する。
より具体的には、ドライバ16は、本実施形態と同様に、ノズル182aを移動させるための第1駆動信号を生成する。
ドライバ16は、本実施形態と同様に、ノズル182bを移動させるための第1駆動信号を生成する。
ドライバ16は、予め決められた送出圧力パラメータ及びステップS105で決定された順序パラメータに基づいて、容器171aに収容された化粧料aを容器171aの外へ送出させるための第2駆動信号を生成する。
ドライバ16は、予め決められた送出圧力パラメータ及びステップS105で決定された順序パラメータに基づいて、容器171bに収容された化粧料bを容器171bの外へ送出させるための第2駆動信号を生成する。
ドライバ16は、ステップS105で決定された化粧料aについての噴霧圧力パラメータ及びステップS105で決定された順序パラメータに基づいて、化粧料aをノズル182aから化粧料放出装置10の外に噴霧させるための第3駆動信号を生成する。
ドライバ16は、ステップS105で決定された化粧料bについての噴霧圧力パラメータ及びステップS105で決定された順序パラメータに基づいて、化粧料bをノズル182bから化粧料放出装置10の外に噴霧させるための第3駆動信号を生成する。
具体的には、送出圧力調整部181aは、ステップS106で生成された第2駆動信号に応じて、容器171aとノズル182aとの間を減圧する。同時に、送出圧力調整部181aは、ステップS106で生成された第2駆動信号に応じて、容器171a内を加圧する。これにより、化粧料aがノズル182aに送出される。ノズル182aは、ステップS106で生成された第1駆動信号に応じて3次元方向に移動しながら、容器171aから送出された化粧料aを化粧料放出装置10の外に噴霧する。この際、噴霧圧力調整部183aは、ステップS106で生成された第3駆動信号に応じて化粧料aをノズル182aから噴霧する際の圧力を調整する。
送出圧力調整部181bは、ステップS106で生成された第2駆動信号に応じて、容器171bとノズル182bとの間を減圧する。同時に、送出圧力調整部181bは、ステップS106で生成された第2駆動信号に応じて、容器171b内を加圧する。これにより、化粧料bがノズル182bに送出される。ノズル182bは、ステップS106で生成された第1駆動信号に応じて3次元方向に移動しながら、容器171bから送出された化粧料bを化粧料放出装置10の外に噴霧する。この際、噴霧圧力調整部183bは、ステップS106で生成された第3駆動信号に応じて化粧料bをノズル182bから噴霧する際の圧力を調整する。
本実施形態について小括する。
化粧料を収容する少なくとも1つの容器(例えば、容器171)から化粧料を放出する化粧料放出装置であって、
容器に収容された化粧料を放出する放出部(例えば、放出部18)を備え、
容器に収容された化粧料の粘度に基づいて、容器に収容された化粧料の送出圧力、放出部のノズルの開口面積、容器に収容された化粧料の撹拌速度、及び、放出部の噴霧圧力のうちの少なくとも1つを示す放出パラメータを決定する手段(例えば、ステップS105の処理を実行するプロセッサ12)を備え、
放出パラメータに基づいて、容器に収容された化粧料を放出させるための駆動信号を生成する手段(例えば、ステップS106の処理を実行するプロセッサ12)を備える、
化粧料放出装置(例えば、化粧料放出装置10)である。
あるいは、化粧料の粘度に応じて、ノズルの開口面積を示すノズル開口面積パラメータを決定し、当該ノズル開口面積パラメータに基づいて、化粧料を放出する。これにより、一定の圧力で、粘度が異なる様々な化粧料を適切に放出することができる。
あるいは、化粧料の粘度に基づいて、容器に収容された化粧料の撹拌速度を示す撹拌速度パラメータを決定し、当該撹拌速度パラメータに基づいて、容器に収容された化粧料を撹拌する。化粧料は、撹拌されることによって粘度が低下するため、容器からノズルへの流動性が向上する。したがって、一定の送出圧力で、粘度が異なる様々な化粧料を適切に放出することができる。
あるいは、化粧料の粘度に応じて、放出部の噴霧圧力を示す噴霧圧力パラメータを決定し、当該噴霧圧力パラメータに基づいて、化粧料を放出する。これにより、一定の圧力で、粘度が異なる様々な化粧料を適切に放出することができる。
決定する手段が、粘度が高くなるほど送出圧力が高くなるように、放出パラメータを決定する、
化粧料放出装置である。
決定する手段が、粘度が高くなるほど開口面積が大きくなるように、放出パラメータを決定する、
化粧料放出装置である。
決定する手段が、粘度が高くなるほど撹拌速度が速くなるように、放出パラメータを決定する、
化粧料放出装置である。
決定する手段が、粘度が高くなるほど噴霧圧力が高くなるように、放出パラメータを決定する、
化粧料放出装置である。
ユーザの顔の3次元形状を含む顔特徴を特定する手段(例えば、ステップS102の処理を実行するプロセッサ12)を備え、
特定された3次元形状に基づいて、放出部のノズルの移動を示すノズル移動パラメータを決定する手段(例えば、ステップS103の処理を実行するプロセッサ12)を備え、
ノズル移動パラメータに基づいて、ノズルを移動させるための駆動信号を生成する手段(例えば、ステップS106の処理を実行するプロセッサ12)を備える、
化粧料放出装置である。
ユーザの顔の肌の状態又は顔の筋肉の状態を含む顔特徴を特定する手段(例えば、ステップS102の処理を実行するプロセッサ12)を備え、
特定された肌の状態又は筋肉の状態に基づいて、放出部のノズルの移動を示すノズル移動パラメータを決定する手段(例えば、ステップS103の処理を実行するプロセッサ12)を備え、
ノズル移動パラメータに基づいて、ノズルを移動させるための駆動信号を生成する手段(例えば、ステップS106の処理を実行するプロセッサ12)を備える、
化粧料放出装置である。
コンピュータ(例えば、プロセッサ12)を、上記の各手段として機能させるためのプログラムである。
その他の変形例を説明する。
・シミの位置及び濃さ
・シワの位置及び深さ
・乾燥度合い
・ニキビの位置
・肌の色の違い
・肌の明るさの違い
・皮脂の分泌量の多さ
・キメの整い度合い
・血流の状態
・肌の表面粗さの違い
・肌の摩擦の違い
・肌の粘弾性の違い
・肌の粘着性の違い
・肌の敏感さの違い
・肌の筋肉の動きの違い
これにより、例えば、シミを薄くする効果を有する化粧料を、シミがある部分のみに適切な量を塗布することができる。
あるいは、顔特徴として、顔の筋肉の状態を特定してもよい。これにより、例えば、筋肉を引き締める効果を有する化粧料を、筋肉の部分のみに適切な量を塗布することができる。
あるいは、化粧料放出装置10は、容器171a~171bに収容された化粧料の粘度を検出する粘度センサを備えてもよい。この場合、プロセッサ12は、当該粘度センサの検出結果を粘度情報として特定してもよい。あるいは、化粧料放出装置10は、最後の使用時刻からの経過時間に基づいて粘度を推定してもよい。これにより、化粧料の粘度の経年変化に応じた放出パラメータを決定することができる。
11 :記憶装置
12 :プロセッサ
13 :入出力インタフェース
14 :通信インタフェース
15 :カメラ
16 :ドライバ
17 :収容部
171a :容器
171b :容器
172a :メモリ
172b :メモリ
18 :放出部
181a :送出圧力調整部
181b :送出圧力調整部
182a :ノズル
182b :ノズル
183a :噴霧圧力調整部
183b :噴霧圧力調整部
184a :撹拌部
184b :撹拌部
Claims (9)
- 化粧料を収容する少なくとも1つの容器から前記化粧料を放出する化粧料放出装置であって、
前記容器に収容された化粧料を放出可能であり、且つ、3次元方向に移動可能な放出部を備え、
ユーザの顔の3次元形状を含む顔特徴を特定する手段を備え、
前記特定された3次元形状に基づいて、前記放出部の3次元方向の移動を示す移動パラメータを決定する手段を備え、
前記移動パラメータに基づいて、前記放出部を3次元方向に移動させるための駆動信号を生成する手段を備える、
化粧料放出装置。 - 化粧料を収容する少なくとも1つの容器から前記化粧料を放出する化粧料放出装置であって、
前記容器に収容された化粧料を放出可能であり、且つ、3次元方向に移動可能な放出部を備え、
ユーザの顔の肌の状態又は顔の筋肉の状態を含む顔特徴を特定する手段を備え、
前記特定された肌の状態又は筋肉の状態に基づいて、前記放出部の3次元方向の移動を示す移動パラメータを決定する手段を備え、
前記移動パラメータに基づいて、前記放出部を3次元方向に移動させるための駆動信号を生成する手段を備える、
化粧料放出装置。 - 前記容器に収容された化粧料の粘度に基づいて、前記容器に収容された化粧料の送出圧力、前記放出部の開口面積、前記容器に収容された化粧料の撹拌速度、及び、前記放出部の噴霧圧力のうちの少なくとも1つを示す放出パラメータを決定する手段を備え、
前記放出パラメータに基づいて、前記容器に収容された化粧料を放出させるための駆動信号を生成する手段を備える、
請求項1又は請求項2に記載の化粧料放出装置。 - 前記放出パラメータを決定する手段は、前記粘度が高くなるほど前記送出圧力が高くなるように、前記放出パラメータを決定する、請求項3に記載の化粧料放出装置。
- 前記放出パラメータを決定する手段は、前記粘度が高くなるほど前記開口面積が大きくなるように、前記放出パラメータを決定する、請求項3又は請求項4に記載の化粧料放出装置。
- 前記放出パラメータを決定する手段は、前記粘度が高くなるほど前記撹拌速度が速くなるように、前記放出パラメータを決定する、請求項3~請求項5の何れかに記載の化粧料放出装置。
- 前記放出パラメータを決定する手段は、前記粘度が高くなるほど前記噴霧圧力が高くなるように、前記放出パラメータを決定する、請求項3~請求項6の何れかに記載の化粧料放出装置。
- 化粧料を収容する少なくとも1つの容器から前記化粧料を放出する化粧料放出装置を制御するためのプログラムであって、
前記化粧料放出装置は、前記容器に収容された化粧料を放出可能であり、且つ、3次元方向に移動可能な放出部を備え、
コンピュータを、
ユーザの顔の3次元形状を含む顔特徴を特定する手段、
前記特定された3次元形状に基づいて、前記放出部の3次元方向の移動を示す移動パラメータを決定する手段、
前記移動パラメータに基づいて、前記放出部を3次元方向に移動させるための駆動信号を生成する手段、
として機能させるためのプログラム。 - 化粧料を収容する少なくとも1つの容器から前記化粧料を放出する化粧料放出装置を制御するためのプログラムであって、
前記化粧料放出装置は、前記容器に収容された化粧料を放出可能であり、且つ、3次元方向に移動可能な放出部を備え、
コンピュータを、
ユーザの顔の肌の状態又は顔の筋肉の状態を含む顔特徴を特定する手段、
前記特定された肌の状態又は筋肉の状態に基づいて、前記放出部の3次元方向の移動を示す移動パラメータを決定する手段、
前記移動パラメータに基づいて、前記放出部を3次元方向に移動させるための駆動信号を生成する手段、
として機能させるためのプログラム。
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