JP7352256B2 - 超音波美容装置およびカートリッジ - Google Patents

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本開示は、超音波美容装置およびカートリッジに関する。
スキンケア用品のユーザは、美容の追求のために様々なスキンケアを試みている。肌の保湿は、スキンケアの基本といえる。肌には、外界からの異物の侵入や攻撃から体を守り、その一方で体内から水分が蒸散するのを防ぐバリア機能がある。肌の表面の水分量が低下すると、バリア機能が損なわれる。そのため、化粧水などによる肌の保湿が必要である。
ユーザは、例えば、目元や口元などの乾燥しがちな部分、シミ、たるみ、ニキビ、ニキビ跡、毛穴、などの特定のスポットに対してより重点的なスキンケアを望むことがある。かかるニーズに応じるべく、様々なスキンケア用品、および美容機器が事業者によって提供されている。
特許文献1には、光を肌に照射することによりアクネ菌の殺菌またはシミの改善を図りながら、高温スチームと、水に超音波を照射して発生させた低温のスチームとを交互に肌に吹き付けることにより、いわばミストサウナのような環境を肌に与えられる美容装置が提案されている。
特許文献2には、水親和性ジェル、超微粒ジェルなどの保湿用・美白用の化粧料を、肌または超音波振動器の皮膚接触部に塗布または含浸させ、超音波振動器によりイオン導入および高周波振動を肌に当てるイオン導入器付き超音波美肌器が提案されている。
特開2007-330690号公報 特開2005-245521号公報
特許文献1に記載の美容装置が水に超音波を照射して発生させた低温のスチームは、ミストサウナのような環境を肌に与えるべく、広範囲に拡散すると推定できる。故に、このスチームを、ユーザが重点的なスキンケアを望んでいるスポットに集中的に吹き付けるように構成することは想定されていない。
特許文献2に記載のイオン導入器付き超音波美肌器は、超音波振動器のヘッド部を、美容を施す顔や肌に当てて使用する必要がある。故に、使用を繰り返すうちに肌から雑菌や汚れが移るおそれがあるため、ユーザに衛生面の不安およびメンテナンスの手間を感じさせるおそれがある。
本開示の目的は、ユーザに衛生面の不安およびメンテナンスの手間を感じさせることなく局所集中型のスキンケアを提供することである。
本開示の一態様によれば、超音波美容装置が提供される。超音波美容装置は、複数の超音波振動子と、液体を保持するカートリッジを支持可能な支持体と、複数の超音波振動子に、支持体によって支持されているカートリッジを通過して空間中の焦点に集束する超音波ビームを放射させることにより、液体をユーザの肌に向けて放出するコントローラとを備える。カートリッジは、支持体に対して着脱可能である。
本開示によれば、ユーザに衛生面の不安およびメンテナンスの手間を感じさせることなく局所集中型のスキンケアを提供することができる。
本実施形態の超音波美容装置の構成を示す概略図である。 本実施形態の超音波美容装置のうち超音波振動子に関する構成を例示する図である。 本実施形態の概要の説明図である。 本実施形態に係る超音波美容装置によって放射される超音波ビームが集束する焦点の説明図である。 本実施形態の超音波美容装置に対して着脱可能なカートリッジの構成の一例を示す図である。 本実施形態のスキンケア処理のシーケンス図である。 焦点の決定の第1の例の説明図である。 焦点の決定の第2の例の説明図である。 焦点の決定の第3の例の説明図である。 焦点の決定の第4の例の説明図である。 変形例2のスキンケア処理のシーケンス図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
以下の説明において、「X方向」は、後述される少なくとも1つの超音波振動子の放射面の横方向であり、「Y方向」は、放射面の縦方向であり、「Z方向」は、放射面の法線方向、すなわち超音波の放射方向である。
(1)超音波美容装置の構成
本実施形態の超音波美容装置の構成を説明する。図1は、本実施形態の超音波美容装置の構成を示す概略図である。図2は、本実施形態の超音波美容装置のうち超音波振動子に関する構成を例示する図である。
図1の超音波美容装置1は、超音波を利用したスキンケアをユーザの肌に提供するように構成される。
図1に示されるように、超音波美容装置1は、記憶装置11と、プロセッサ12と、入出力インタフェース13と、通信インタフェース14と、超音波振動子16と、イメージセンサ17と、を備える。
記憶装置11は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置11は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OS(Operating System)のプログラム
・情報処理を実行するアプリケーションのプログラム
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
プロセッサ12は、記憶装置11に記憶されたプログラムを起動することによって、超音波美容装置1のコントローラの機能を実現するように構成され得る。プロセッサ12は、コンピュータの一例である。
プロセッサ12は、複数の超音波振動子16を制御する。具体的には、プロセッサ12は、焦点で集束する超音波を放射するように複数の超音波振動子16を制御する。
入出力インタフェース13は、超音波美容装置1に接続される入力デバイスからユーザの指示を取得し、かつ、超音波美容装置1に接続される出力デバイスに情報を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、リモートコントローラ、プッシュボタン、スイッチ、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイである。
通信インタフェース14は、超音波美容装置1と図示されない外部装置(例えば、サーバ)との間の通信を制御するように構成される。
複数の超音波振動子16は、プロセッサ12よる制御に従って振動するように構成される。
複数の超音波振動子16が振動すると、図2Bに示されるように、放射面(XY平面)に対して直交する方向(Z方向)に向かって、超音波ビームが放射される。プロセッサ12は、例えば、以下のいずれかの方式により複数の超音波振動子16を振動させることで、超音波ビームを空間中の焦点に集束させることができる。
・複数の超音波振動子16を個別に振動させる方式
・複数の超音波振動子16のうち2以上の超音波振動子16から構成されるグループ単位で振動させる方式
(2)実施形態の概要
本実施形態の概要を説明する。図3は、本実施形態の概要の説明図である。図4は、本実施形態に係る超音波美容装置によって放射される超音波ビームが集束する焦点の説明図である。
図3に示されるように、本実施形態に係る超音波美容装置1は、支持体41と、ベース42とを備える。
超音波美容装置1は、空間中の焦点FPに集束する超音波ビームUSWを放射可能である。具体的には、プロセッサ12が、複数の超音波振動子16に、焦点FPに集束する超音波ビームUSWを放射させる。
ベース42は、超音波美容装置1の台座に相当する。
支持体41は、ベース42に取り付けられる。支持体41は、液体Lを保持するカートリッジ50を装着可能である。支持体41は、カートリッジ50の装着時に、焦点FPに集束する超音波ビームUSWが当該カートリッジ50を通過するように、当該カートリッジ50を支持する。焦点FPは、ユーザUの肌の表面またはその周辺に設定され得る。超音波ビームUSWの進行に伴って、当該カートリッジ50に保持されている液体Lの粒子が当該カートリッジ50からユーザUの肌に向けて放出される。
図4に示されるように、人間の皮膚組織は、表面S01、表皮S02、および真皮S03が積層された構造を備える。
表面S01は、外界に接する表面、すなわち肌の表面である。表皮S02は、表面S01と真皮S03との間を占める。
表皮S02は、主にケラチノサイト(角化細胞)という細胞からなる、厚さ0.03~0.05mm程度の層である。表皮S02は、表面S01側から真皮S03側に向かって、角質層S021、顆粒層S022、有棘層S023、および基底層S024が積層された構造を備える。
真皮S03は、表皮S02と図示されない皮下組織との間を占める。
超音波振動子16から見て表面S01よりも手前側(つまり、表面S01付近)に設定された焦点FP1に集束する超音波ビームUSW1、表面S01上に設定された焦点FP2に集束する超音波ビームUSW2、および超音波振動子16から見て表面S01よりも奥側(つまり、角質層S021又は顆粒層S022の周辺)に設定された焦点FP3に集束する超音波ビームUSW3のいずれも、液体Lを保持するカートリッジ50を通過させた場合にユーザUの肌に液体Lに付着させるとともに当該液体Lを肌内部へ浸透させる効果がある。特に、超音波ビームUSW2は、超音波ビームUSW1および超音波ビームUSW3に比べてユーザUの肌の水分量が高い状態を長時間に亘って維持できることが本発明者らによって確認されている。超音波ビームUSW2は、超音波ビームUSW1および超音波ビームUSW3に比べて、肌で発生する音響放射圧が強いため、ユーザUの肌に付着した液体Lを肌内部へ浸透させる効果が高いと推定できる。
(3)カートリッジの構成
図5は、本実施形態の超音波美容装置に対して着脱可能なカートリッジの構成の一例を示す図である。
カートリッジ50は、超音波美容装置1、より具体的には支持体41に対して着脱可能である。図5に示されるように、カートリッジ50は、保持部51と、連結機構52とを備える。
保持部51は、液体を保持する。保持部51は、液体を保持可能な多孔質材を含み得る。多孔質材は、例えば不織布および音響メタマテリアルの少なくとも1つを含み得る。保持部51の材料は、例えばポリエステルおよびポリエチレンの少なくとも1つを含み得る。
保持部51は、液体として水を保持してもよいし、水分および美容成分を含有する液体として例えば化粧水、美容液、サンケア用品、アフターシェーブローション、などのケア化粧料を保持してもよい。これにより、美容成分に由来する効果を肌に与えることができる。
美容成分は、保湿またはその他の美容効果を有する成分である。美容成分は、例えば、ビタミンC、セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、グロースファクター、などを含み得る。
連結機構52は、超音波ビームUSWの伝搬経路上に保持部51が位置するようにカートリッジ50を超音波美容装置1、より具体的には支持体41に連結する。
図5に示されるように、連結機構52は、支持体41に形成された連結孔41aに係止可能な連結具52aと、支持体41に形成された連結孔41bに係止可能な連結具52bとを備え得る。連結具52aが連結孔41aに係止し、かつ連結具52bが連結孔41bに係止することで、カートリッジ50は超音波美容装置1に装着される。連結具52aの係止を解除し、かつ連結具52bの係止を解除することで、カートリッジ50は超音波美容装置1から脱離する。
カートリッジ50を着脱可能に構成することで、ユーザはカートリッジ50を交換すれば清掃等のメンテナンスの手間なく超音波美容装置1を清潔な状態で使用することができる。また、カートリッジ50を着脱可能に構成することで、例えば美容成分の異なる液体を充填したカートリッジからユーザは自らのニーズに合致したものを選択して購入し、局所集中型のスキンケアを受けることができる。具体的には、美白ケア用のカートリッジ、シワケア用のカートリッジ、保湿用のカートリッジ、などを使い分けることで、超音波美容装置1に多目的のスキンケアを提供させることができる。
(4)スキンケア処理
本実施形態のスキンケア処理を説明する。図6は、本実施形態のスキンケア処理のシーケンス図である。
図6に示されるように、超音波美容装置1は、焦点の決定(S110)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、空間中の任意の点(例えばユーザの肌の表面)を焦点として決定し得る。プロセッサ12は、ユーザを撮像した画像データを、入出力インタフェース13を介して取得し、この画像データに基づいて焦点を決定し得る。画像データは、例えばイメージセンサ17によって生成され得る。画像データに基づいて焦点を決定することで、焦点の位置を適切に定めることができる。焦点の正確な3次元位置を特定するために、プロセッサ12は、図示されない光学センサのセンシングデータを参照して測位計算を行ってもよい。
以下、焦点の決定(S110)の具体例を説明する。図7は、焦点の決定の第1の例の説明図である。図8は、焦点の決定の第2の例の説明図である。図9は、焦点の決定の第3の例の説明図である。図10は、焦点の決定の第4の例の説明図である。
図7に示されるように、焦点の決定(S110)の第1の例では、イメージセンサ17は、ユーザの指先または付け爪の画像データIM1を撮像する。プロセッサ12は、画像データIM1からユーザの指先または付け爪を検出し、検出した指先または付け爪が指し示す位置に基づいて焦点を決定する。
例えば、プロセッサ12は、検出した指先または付け爪が指し示す位置と所定の相対関係にある位置に焦点領域FR1を設定し得る。プロセッサ12は、この焦点領域FR1内の1点または複数点を焦点として決定し得る。
焦点の決定(S110)の第1の例によれば、ユーザは自らの気になる部分(例えば、肌のシミ、シワ、又は、たるみがある部分)を指さすだけで、当該部分に対する超音波美容装置1による重点的なスキンケアを受けることができる。
図8に示されるように、焦点の決定(S110)の第2の例では、プロセッサ12は、画像データIM2からマーカーMRを検出し、当該マーカーMRの位置に基づいて焦点を決定する。
例えば、イメージセンサ17は、ユーザの顔の画像データIM2を撮像する。プロセッサ12は、画像データIM2からマーカーMRを検出し、検出したマーカーMRの位置の周囲に焦点領域FR2を設定し得る。プロセッサ12は、この焦点領域FR2内の1点または複数点を焦点として決定し得る。
プロセッサ12は、例えば、形状、色、模様、などを手掛かりにマーカーMRを検出し得る。マーカーMRは、例えば、以下の少なくとも1つを含む。
・肌に付着可能な粘着面を有するステッカー
・顔面パック
・シートマスク
・肌に付着可能な塗料を含むペイント
通常光下では無色であるがブラックライト下で発色する塗料(例えば、蛍光顔料)を用いたペイントをマーカーMRとすれば、ケア後にユーザがマーカーMRを洗い落すのを忘れたり、洗い落としきれていなかったりしても、他人にマーカーMRの存在を気付かれずに済む。
焦点の決定(S110)の第2の例によれば、ユーザは自らの気になる部分(例えば、肌のシミ、シワ、又は、たるみがある部分)にマーカーを付すだけで、当該部分に対する超音波美容装置1による重点的なスキンケアを受けることができる。
焦点の決定(S110)の第3の例では、ユーザの指先または付け爪は、以下の何れかである。
・指先または付け爪には、第2の例と同様のマーカーMRが付されている。
・付け爪は、特定形状(プロセッサ12が検出可能な所定の形状)を有する。
例えば、イメージセンサ17は、マーカーMRまたは付け爪の特定形状の画像データIM1を撮像する。プロセッサ12は、画像データIM1から、マーカーMRまたは特定形状を検出し、検出したマーカーMRまたは特定形状の位置の周囲に焦点領域FR1を設定し得る。プロセッサ12は、この焦点領域FR1内の1点または複数点を焦点として決定し得る。
第3の例によれば、第1の例のように、指または付け爪を用いて任意の焦点を指定する場合において、ユーザが指し示す位置の検出精度を向上させることができる。
また、第1の例と異なり、顔に直接マーカーMRを付す必要がないため、衛生面を向上させることができる。
図10に示されるように、焦点の決定(S110)の第4の例では、プロセッサ12は、画像データIM3からユーザの身体の所定の部位を検出し、当該検出した部位の位置に基づいて焦点を決定する。
例えば、プロセッサ12は、ユーザの右目の位置RE、左目の位置LE、および口の位置Mなどを検出し得る。プロセッサ12は、検出した部位の位置を手掛かりに、以下に例示されるように少なくとも1つの焦点領域を設定する。
・プロセッサ12は、右目の位置REに基づいてユーザの右の目尻付近に焦点領域FR31を設定する。
・プロセッサ12は、左目の位置LEに基づいてユーザの左の目尻付近に焦点領域FR32を設定する。
・プロセッサ12は、右目の位置REおよび左目の位置LEに基づいてユーザの眉間および額付近に焦点領域FR33を設定する。
・プロセッサ12は、口の位置Mに基づいてユーザの口元付近に焦点領域FR34または焦点領域FR35を設定する。
プロセッサ12は、設定した焦点領域FR31~35内の1点または複数点を焦点として決定し得る。
プロセッサ12が設定する焦点領域は、予め定められていてもよいし、画像分析の結果に基づいて決定されてもよいし、ユーザの入力に基づいて定められてもよい。
焦点領域がユーザの入力に基づいて定められる場合、ユーザは自らの気になる部分(例えば、肌のシミ又はシワがある部分)を予め指定するだけで、当該部分に対する超音波美容装置1による重点的なスキンケアを受けることができる。
焦点の決定(S110)の第4の例によれば、身体の部位の配置または形状の個人差に対してロバストに焦点を適切に定めて、超音波美容装置1による重点的なスキンケアを提供することができる。
ステップS110の後、超音波美容装置1は、超音波の放射(S111)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS110において決定した焦点に集束する超音波ビームUSWを複数の超音波振動子16に放射させるための制御信号を生成する。
プロセッサ12は、この制御信号を複数の超音波振動子16へ供給する。
複数の超音波振動子16は、プロセッサ12による制御に従って振動することで、超音波ビームUSWを放射する。超音波ビームUSWは、支持体41によって支持されているカートリッジ50を通過して、ステップS110において決定された焦点に集束する。
超音波ビームUSWがカートリッジ50を通過すると、当該カートリッジ50に保持されている液体の粒子が当該カートリッジ50からユーザの肌に向けて放出される。
(5)小括
本実施形態に係る超音波美容装置は、液体を保持するカートリッジを通過して空間中の焦点に集束する超音波ビームを放射することで、カートリッジ50に保持された液体をユーザの肌に向けて放出する。従って、この超音波美容装置によれば、ユーザの肌にカートリッジや超音波美容装置が接触しないので、ユーザに衛生面の不安およびメンテナンスの手間を感じさせない。さらに、この超音波美容装置によれば、ユーザが重点的なスキンケアを望むスポットに焦点を定めることで、ユーザに局所集中型のスキンケアを提供することができる。
(6)変形例
本実施形態の変形例について説明する。
(6.1)変形例1
本実施形態の変形例1について説明する。本実施形態において、超音波美容装置1は、スキンケア処理を実行する度に、焦点の決定(S110)を実行することとした。変形例1は、焦点が予め設定されている例である。
具体的には、変形例1において、焦点は、支持体41によって支持されているカートリッジ50(具体的には、保持部51)から所定の距離離れた位置に設定される。プロセッサ12は、複数の超音波振動子16に、カートリッジ50を通過して、この焦点に集束する超音波ビームを放射させる。
ユーザは、肌の表面が焦点の位置と重なるように自己の位置および姿勢を調整することで、本実施形態に係る超音波美容装置1を利用した場合と同様のスキンケアを受けることができる。
変形例1によれば、焦点を都度決定する必要がない。故に、例えばイメージセンサ17が不要となるとともに、プロセッサ12が画像解析を行う必要もない。
(6.2)変形例2
本実施形態の変形例2について説明する。変形例2は、複数の焦点移動パターンに基づいてスキンケア処理を実行する例である。図11は、変形例2のスキンケア処理のシーケンス図である。
変形例2の記憶装置11には、焦点移動パターンを示す焦点移動情報が少なくとも1つ記憶されている。焦点移動情報は、例えば、以下の少なくとも1つの方法により記憶される。
・記憶装置11には、焦点移動情報が予め記憶される。
・プロセッサ12は、ユーザの指定に基づいて焦点移動情報を生成し、かつ、当該焦点移動情報を記憶装置11に記憶する。
焦点移動パターンは、例えば、以下を含む。
・右目の目尻、左目の目尻、眉間、額、および、口元を順番に焦点が移動するパターン
・右目の目尻および左目の目尻を順番に焦点が移動するパターン
・右頬および左頬を順番に焦点が移動するパターン
図11に示すように、超音波美容装置1は、ケア対象領域の判定(S210)を実行する。
具体的には、イメージセンサ17は、ユーザの肌の画像データを生成する。
プロセッサ12は、イメージセンサ17よって生成された画像データを解析することにより、スキンケアを適用すべき領域(以下「ケア対象領域」という)を判定する。
ステップS210の後、超音波美容装置1は、焦点移動情報の選択(S211)を実行する。
具体的には、複数の焦点移動情報が記憶装置11に記憶されている場合、プロセッサ12は、ステップS210で判定されたケア対象領域を含む焦点移動情報を選択する。
ステップS211の後、超音波美容装置1は、焦点の決定(S110)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS211で選択された焦点移動情報を参照して、焦点を決定する。
変形例2によれば、ユーザがスキンケアを行うべき部分を指定しなくても、ユーザにとって最適なスキンケアを提供することができる。
(7)その他の変形例
記憶装置11は、ネットワークを介して、超音波美容装置1と接続されてもよい。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。また、上記の実施形態及び変形例は、組合せ可能である。
(8)付記
実施形態で説明した事項を、以下に付記する。
(付記1)
複数の超音波振動子(16)と、
液体(L)を保持するカートリッジ(50)を支持可能な支持体(41)と、
複数の超音波振動子に、支持体によって支持されているカートリッジを通過して空間中の焦点(FP)に集束する超音波ビーム(USW)を放射させることにより、液体をユーザ(U)の肌に向けて放出するコントローラ(12)と
を具備し、
カートリッジは、支持体に対して着脱可能である、
超音波美容装置(1)。
(付記1)によれば、ユーザに衛生面の不安およびメンテナンスの手間を感じさせることなく局所集中型のスキンケアを提供することができる。
(付記2)
コントローラは、複数の超音波振動子に、ユーザの肌の表面に定められた焦点(FP2)に集束する超音波ビーム(USW2)を放射させる、(付記1)に記載の超音波美容装置。
(付記2)によれば、ユーザの肌の水分量が通常よりも高い状態を長時間に亘って維持できる。
(付記3)
液体は、水分および美容成分を含有する、(付記1)または(付記2)に記載の超音波美容装置。
(付記3)によれば、美容成分に由来する効果を肌に与えることができる。
(付記4)
カートリッジは、液体を保持可能な多孔質材(51)を含む、(付記1)乃至(付記3)のいずれかに記載の超音波美容装置。
(付記4)によれば、ユーザに衛生面の不安およびメンテナンスの手間を感じさせることなく局所集中型のスキンケアを提供することができる。
(付記5)
コントローラは、ユーザの肌を撮像した画像データ(IM1,IM2,IM3)に基づいて超音波ビームの焦点を決定する、(付記1)乃至(付記4)のいずれか1項に記載の超音波美容装置。
(付記5)によれば、焦点の位置を適切に定めることができる。
(付記6)
コントローラは、画像データ(IM1)からユーザの指先を検出し、検出した指先が指し示す位置に基づいて焦点を決定する、(付記5)に記載の超音波美容装置。
(付記6)によれば、ユーザは自らの気になる部分を指さすだけで、当該部分に対する超音波美容装置による重点的なスキンケアを受けることができる。
(付記7)
コントローラは、画像データ(IM1,IM2)からユーザに付されたマーカー(MR)を検出し、検出したマーカーの位置に基づいて焦点を決定する、(付記5)に記載の超音波美容装置。
(付記7)によれば、ユーザは自らの気になる部分にマーカーを付すだけで、当該部分に対する超音波美容装置による重点的なスキンケアを受けることができる。
(付記8)
コントローラは、画像データ(IM3)からユーザの身体の所定の部位を検出し、検出した部位の位置に基づいて焦点を決定する、(付記5)に記載の超音波美容装置。
(付記8)によれば、身体の部位の配置または形状の個人差に対してロバストに焦点を適切に定めて、超音波美容装置1による重点的なスキンケアを提供することができる。
(付記9)
コントローラは、
画像データからケア対象領域を判定し(S210)、
複数の焦点移動パターンのそれぞれを示す焦点移動情報の中から、ケア対象領域を含む焦点移動パターンを示す焦点移動情報を選択し(S211)、
選択された焦点移動情報を参照して、焦点を決定する(S110)、
(付記8)に記載の超音波美容装置。
(付記9)によれば、ユーザがスキンケアを行うべき部分を指定しなくても、ユーザにとって最適なスキンケアを提供することができる。
(付記10)
コントローラは、複数の超音波振動子に、支持体によって支持されているカートリッジから所定の距離離れた焦点に集束する超音波ビームを放射させる、(付記1)乃至(付記4)のいずれか1項に記載の超音波美容装置。
(付記10)によれば、焦点を都度決定する必要がない。
(付記11)
空間中の焦点(FP)に集束する超音波ビーム(USW)を放射可能な超音波美容装置(1)に対して着脱可能なカートリッジ(50)であって、
液体(L)を保持する保持部(51)と、
超音波ビームの伝搬経路上に保持部が位置するようにカートリッジを超音波美容装置に連結する連結機構(52)と
を具備する、カートリッジ。
(付記11)によれば、ユーザに衛生面の不安およびメンテナンスの手間を感じさせることなく局所集中型のスキンケアを提供することができる。
(付記12)
液体は、水分および美容成分を含有する、(付記11)に記載のカートリッジ。
(付記12)によれば、美容成分に由来する効果を肌に与えることができる。
(付記13)
保持部は、液体を保持可能な多孔質材を含む、(付記11)または(付記12)に記載のカートリッジ。
(付記13)によれば、ユーザに衛生面の不安およびメンテナンスの手間を感じさせることなく局所集中型のスキンケアを提供することができる。
1 :超音波美容装置
11 :記憶装置
12 :プロセッサ
13 :入出力インタフェース
14 :通信インタフェース
16 :超音波振動子
17 :イメージセンサ
41 :支持体
42 :ベース
50 :カートリッジ
51 :保持部
52 :連結機構

Claims (12)

  1. 複数の超音波振動子と、
    液体を保持するカートリッジを支持可能な支持体と、
    ユーザの肌を撮像した画像データに基づいて超音波ビームの空間中の焦点を決定し、且つ、前記複数の超音波振動子に、前記支持体によって支持されているカートリッジを通過して前記焦点に集束する超音波ビームを放射させることにより、前記液体を前記ユーザの肌に向けて放出するコントローラと
    を具備し、
    前記カートリッジは、前記支持体に対して着脱可能である、
    超音波美容装置。
  2. 前記コントローラは、前記複数の超音波振動子に、前記ユーザの肌の表面に定められた焦点に集束する超音波ビームを放射させる、請求項1に記載の超音波美容装置。
  3. 前記液体は、水分および美容成分を含有する、請求項1または請求項2に記載の超音波美容装置。
  4. 前記カートリッジは、前記液体を保持可能な多孔質材を含む、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の超音波美容装置。
  5. 前記コントローラは、前記画像データから前記ユーザの指先を検出し、検出した指先が指し示す位置に基づいて前記焦点を決定する、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の超音波美容装置。
  6. 前記コントローラは、前記画像データから前記ユーザに付されたマーカーを検出し、検出したマーカーの位置に基づいて前記焦点を決定する、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の超音波美容装置。
  7. 前記コントローラは、前記画像データから前記ユーザの身体の所定の部位を検出し、検出した部位の位置に基づいて前記焦点を決定する、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の超音波美容装置。
  8. 前記コントローラは、
    前記画像データからケア対象領域を判定し、
    複数の焦点移動パターンのそれぞれを示す焦点移動情報の中から、前記ケア対象領域を含む焦点移動パターンを示す焦点移動情報を選択し、
    前記選択された焦点移動情報を参照して、前記焦点を決定する、
    請求項に記載の超音波美容装置。
  9. 前記コントローラは、前記複数の超音波振動子に、前記支持体によって支持されているカートリッジから所定の距離離れた焦点に集束する超音波ビームを放射させる、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の超音波美容装置。
  10. 請求項1~請求項9の何れかに記載の超音波美容装置に対して着脱可能なカートリッジであって、
    液体を保持する保持部と、
    前記超音波ビームの伝搬経路上に前記保持部が位置するように前記カートリッジを前記超音波美容装置に連結する連結機構と
    を具備する、カートリッジ。
  11. 前記液体は、水分および美容成分を含有する、請求項10に記載のカートリッジ。
  12. 前記保持部は、前記液体を保持可能な多孔質材を含む、請求項10または請求項11に記載のカートリッジ。
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