JP7450494B2 - 基板処理装置および基板処理装置のガス切り替え方法 - Google Patents

基板処理装置および基板処理装置のガス切り替え方法 Download PDF

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Description

本開示は、基板処理装置および基板処理装置のガス切り替え方法に関する。
従来、導入されるガスにより基板に対して所望の処理を施す基板処理装置が知られている。基板処理装置は、基板が載置されガスが導入される処理室と、処理室内のガスを排気する排気室とを有するチャンバを備える。基板処理装置では、所望の処理を施す際に、プロセス条件に合致するようにチャンバ内の圧力を測定して制御することが行われている。また、所望の処理としては、例えば、余分な堆積物の除去ステップ、マスク上の保護膜形成ステップおよびエッチングステップを、プロセスガスを置換して繰り返し行う処理が知られている。また、例えば、CFガスによるエッチャントの堆積ステップと、希ガスイオンによるアクチベーションステップとを繰り返すALE(Atomic Layer Etching)が知られている。
国際公開第2014/046083号 特開2015-173240号公報
本開示は、計測器内部のガスを高速に置換できる基板処理装置および基板処理装置のガス切り替え方法を提供する。
本開示の一態様による基板処理装置は、導入されるガスにより基板への処理を実行する処理室と、処理室内のガスを排気する排気室と、処理室と排気室との間を連通する複数の通気口を有する仕切り板と、処理室内の状態を計測する計測器と、処理室と計測器との間を接続する第1の配管と、排気室と計測器との間を第1のバルブを介して連通する第2の配管と、制御部とを有し、制御部は、第1のバルブを制御するよう基板処理装置を制御するように構成される。
本開示によれば、計測器内部のガスを高速に置換できる。
図1は、本開示の第1実施形態における基板処理装置の一例を示す図である。 図2は、第1実施形態におけるスリーブ周辺の断面の一例を示す部分拡大図である。 図3は、第1実施形態におけるスリーブのガス導入孔の一例を示す図である。 図4は、第1実施形態における基板処理の一例を示すフローチャートである。 図5は、計測器周辺のガスの流れの比較の一例を示す図である。 図6は、圧力変化の追従性に関する比較の一例を示す図である。 図7は、変形例1のキャパシタンスマノメータへの配管の一例を示す図である。 図8は、第2実施形態における基板処理装置の一例を示す図である。
以下に、開示する基板処理装置および基板処理装置のガス切り替え方法の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態により開示技術が限定されるものではない。
複数のステップを切り替える際にプロセスガスを置換する場合、ガスの置換に要する時間がスループットに影響を及ぼすことがある。また、ガスの置換が不十分であると、ガスの混入によるプロセス変動やパーティクルが発生する場合がある。プロセスの実行中にチャンバ内の圧力を測定する計測器、例えば圧力計は、配管が袋小路となっており、プラズマからの活性種の流入を防ぐためチャンバとの接続部のコンダクタンスを低くしている。ところが、配管が袋小路であり、チャンバとの接続部のコンダクタンスが低い場合、ガスの置換においては妨げとなる。つまり、圧力計の内部に置換前のガスの一部が残留しやすくなり、圧力制御に遅延が発生する。そこで、圧力計等の計測器内部のガスを高速に置換することが期待されている。
(第1実施形態)
[基板処理装置の構成]
図1は、本開示の第1実施形態における基板処理装置の一例を示す図である。なお、以下では、基板処理装置がプラズマ処理装置である場合を例に説明するが、これに限定されるものではない。
図1において、プラズマ処理装置1は、容量結合型平行平板プラズマエッチング装置として構成されており、例えば、表面がアルマイト処理(陽極酸化処理)されたアルミニウムからなる円筒形のチャンバ(処理室)10を備える。チャンバ10は保安接地されている。ただし、これに限定されるものではなく、プラズマ処理装置1は、容量結合型平行平板プラズマエッチング装置に限られず、誘導結合プラズマICP(Inductively Coupled Plasma)、マイクロ波プラズマ、マグネトロンプラズマなど、任意の形式のプラズマ処理装置であってよい。
チャンバ10の底部には、セラミック等の絶縁板11を介して円柱状のサセプタ支持台12が配置され、このサセプタ支持台12の上に、導電性の、例えばアルミニウム等からなるサセプタ13が配置されている。サセプタ13は下部電極として機能する構成を有し、エッチング処理が施される基板、例えば半導体ウエハであるウエハWを載置する。
サセプタ13の上面にはウエハWを静電吸着力で保持するための静電チャック(ESC)14が配置されている。静電チャック14は、導電膜からなる電極板15と、電極板15を狭持する一対の絶縁層、例えば、Y2O3、Al2O3、AlN等の誘電体からなり、電極板15には直流電源16が接続端子を介して電気的に接続されている。この静電チャック14は、直流電源16によって印加された直流電圧に起因するクーロン力またはジョンソン・ラーベック(Johnsen-Rahbek)力によってウエハWを吸着保持する。
また、静電チャック14の上面においてウエハWが吸着保持される部分には、静電チャック14の上面から突出自在なリフトピンとしての複数のプッシャーピン(例えば3つ)が配置されている。これらのプッシャーピンは、モータ(図示せず)にボールねじ(図示せず)を介して接続され、ボールねじによって直線運動に変換されたモータの回転運動に起因して静電チャック14の上面から自在に突出する。これにより、プッシャーピンは、静電チャック14およびサセプタ13を貫通して、内側空間において突没上下動する。ウエハWにエッチング処理を施す場合において静電チャック14がウエハWを吸着保持するときには、プッシャーピンは静電チャック14に収容される。エッチング処理が施されたウエハWをプラズマ生成空間Sから搬出するときには、プッシャーピンは静電チャック14から突出してウエハWを静電チャック14から離間させて上方へ持ち上げる。
サセプタ13の周囲上面には、エッチングの均一性を向上させるための、例えばシリコン(Si)からなるエッジリング17が配置され、エッジリング17の周囲には、エッジリング17の側部を保護するカバーリング54が配置されている。また、サセプタ13およびサセプタ支持台12の側面は、例えば石英(SiO2)からなる円筒状の部材18で覆われている。
サセプタ支持台12の内部には、例えば円周方向に延在する冷媒室19が配置されている。冷媒室19には、外付けのチラーユニット(図示しない)から配管20a、20bを介して所定温度の冷媒、例えば冷却水が循環供給される。冷媒室19は冷媒の温度によってサセプタ13上のウエハWの処理温度を制御する。
また、伝熱ガス供給機構(図示しない)から伝熱ガス、例えばヘリウム(He)ガスをガス供給ライン21を介して静電チャック14の上面およびウエハWの裏面の間に供給することで、ウエハWとサセプタ13との熱移動が効率良く均一に制御される。
サセプタ13の上方には、サセプタ13と平行且つ対向するように上部電極22が配置されている。ここで、サセプタ13および上部電極22の間に形成される空間はプラズマ生成空間S(処理室内空間)として機能する。上部電極22は、サセプタ13と所定の間隔を置いて対向配置されている環状またはドーナツ形状の外側上部電極23と、外側上部電極23の半径方向内側に外側上部電極23と絶縁して配置されている円板形状の内側上部電極24とで構成される。また、プラズマ生成に関して、外側上部電極23が主で、内側上部電極24が補助となる関係を有している。
外側上部電極23と内側上部電極24との間には、例えば0.25~2.0mmの環状ギャップ(隙間)が形成され、ギャップに、例えば石英からなる誘電体25が配置される。また、このギャップには石英からなる誘電体25の代わりにセラミック体を配置してもよい。外側上部電極23と内側上部電極24とが誘電体25を挟むことによってコンデンサが形成される。コンデンサのキャパシタンスCは、ギャップの大きさと誘電体25の誘電率とに応じて所望の値に選定または調整される。また、外側上部電極23とチャンバ10の側壁との間には、例えば、アルミナ(Al2O3)若しくはイットリア(Y2O3)からなる環状の絶縁性遮蔽部材26が気密に配置されている。
外側上部電極23は、ジュール熱の少ない低抵抗の導電体または半導体、例えばシリコンで構成されることが好ましい。外側上部電極23には、上部整合器27、上部給電棒28、コネクタ29および給電筒30を介して上部高周波電源31が電気的に接続されている。上部整合器27は、上部高周波電源31の内部(または出力)インピーダンスに負荷インピーダンスを整合させ、チャンバ10内にプラズマが生成されているときに、上部高周波電源31の出力インピーダンスと負荷インピーダンスとが見かけ上一致するように機能する。また、上部整合器27の出力端子は上部給電棒28の上端に接続されている。
給電筒30は、略円筒状または円錐状の導電板、例えばアルミニウム板または銅板からなり、下端が周回方向で連続的に外側上部電極23に接続され、上端がコネクタ29を介して上部給電棒28の下端部に電気的に接続されている。給電筒30の外側では、チャンバ10の側壁が上部電極22の高さ位置よりも上方に延出して円筒状の接地導体10aを構成している。円筒状の接地導体10aの上端部は筒状の絶縁部材69によって上部給電棒28から電気的に絶縁されている。本構成においては、コネクタ29から見た負荷回路において、給電筒30、外側上部電極23および接地導体10aによって給電筒30および外側上部電極23を導波路とする同軸線路が形成される。
内側上部電極24は、上部電極板32と、電極支持体33とを有する。上部電極板32は、例えば、シリコンや炭化珪素(SiC)等の半導体材料で構成され、図示しない多数の電極板ガス通気孔(第1のガス通気孔)を有する。電極支持体33は、上部電極板32を着脱可能に支持する導電材料であり、例えば表面にアルマイト処理が施されたアルミニウムで構成される。上部電極板32はボルト(図示しない)によって電極支持体33に締結される。ボルトの頭部は上部電極板32の下部に配置された環状のシールドリング53によって保護される。
上部電極板32において各電極板ガス通気孔は上部電極板32を貫通する。電極支持体33の内部には、後述する処理ガスが導入されるバッファ室が形成される。バッファ室は、例えばOリングからなる環状隔壁部材43で分割された2つのバッファ室、すなわち、中心バッファ室35および周辺バッファ室36からなり、下部が開放されている。電極支持体33の下方には、バッファ室の下部を閉塞するクーリングプレート(以下、「C/P」という。)34(中間部材)が配置されている。C/P34は、表面にアルマイト処理が施されたアルミニウムからなり、図示しない多数のC/Pガス通気孔(第2のガス通気孔)を有する。C/P34において各C/Pガス通気孔はC/P34を貫通する。
また、上部電極板32およびC/P34の間には、シリコンや炭化珪素等の半導体材料からなるスペーサー37が介在する。スペーサー37は円板状部材であり、C/P34に対向する表面(以下、単に「上面」という。)において円板と同心に形成された多数の上面環状溝と、スペーサー37を貫通し且つ各上面環状溝の底部において開口する多数のスペーサーガス通気孔(第3のガス通気孔)を有する。
内側上部電極24は、後述する処理ガス供給源38からバッファ室に導入された処理ガスを、C/P34のC/Pガス通気孔、スペーサー37のスペーサーガス流路および上部電極板32の電極板ガス通気孔を介して、プラズマ生成空間Sに供給する。ここで、中心バッファ室35と、その下方に存在する複数のC/Pガス通気孔、スペーサーガス流路および電極板ガス通気孔とは中心シャワーヘッド(処理ガス供給経路)を構成する。また、周辺バッファ室36と、その下方に存在する複数のC/Pガス通気孔、スペーサーガス流路および電極板ガス通気孔とは周辺シャワーヘッド(処理ガス供給経路)を構成する。
また、図1に示すように、チャンバ10の外部には処理ガス供給源38が配置されている。処理ガス供給源38は、中心バッファ室35および周辺バッファ室36に処理ガスを所望の流量比で供給する。具体的には、処理ガス供給源38からのガス供給管39が途中で2つの分岐管39aおよび39bに分岐して中心バッファ室35および周辺バッファ室36にそれぞれ接続される。分岐管39aおよび39bはそれぞれ流量制御弁40a、40b(流量制御装置)を有する。処理ガス供給源38から中心バッファ室35および周辺バッファ室36までの流路のコンダクタンスは、等しくなるように設定されている。このため、流量制御弁40a、40bの調整により、中心バッファ室35および周辺バッファ室36に供給する処理ガスの流量比を任意に調整できるようになっている。さらに、ガス供給管39にはマスフローコントローラ(MFC)41および開閉バルブ42が配置されている。
以上の構成により、プラズマ処理装置1は、中心バッファ室35と周辺バッファ室36とに導入する処理ガスの流量比を調整することで、中心シャワーヘッドより噴出されるガスの流量FCと周辺シャワーヘッドより噴出されるガスの流量FEとの比率(FC/FE)を任意に調整する。なお、中心シャワーヘッドおよび周辺シャワーヘッドよりそれぞれ噴出させる処理ガスの単位面積当たりの流量を個別に調整することも可能である。さらに、分岐管39a、39bのそれぞれに対応する2つの処理ガス供給源を配置することによって中心シャワーヘッドおよび周辺シャワーヘッドよりそれぞれ噴出させる処理ガスのガス種またはガス混合比を独立または別個に設定することも可能である。ただし、これに限定されるものではなく、プラズマ処理装置1は、中心シャワーヘッドより噴出されるガスの流量FCと周辺シャワーヘッドより噴出されるガスの流量FEとの比率が調整できないものであってもよい。
また、内側上部電極24の電極支持体33には、上部整合器27、上部給電棒28、コネクタ29および上部給電筒44を介して上部高周波電源31が電気的に接続されている。上部給電筒44の途中には、キャパシタンスを可変調整できる可変コンデンサ45が配置されている。なお、外側上部電極23および内側上部電極24にも冷媒室または冷却ジャケット(図示しない)を設けて、外部のチラーユニット(図示しない)から供給される冷媒によって電極の温度を制御してもよい。
チャンバ10の底部には排気口46が設けられている。この排気口46には、排気マニフォールド47を介して可変式バタフライバルブである自動圧力制御弁(Automatic Pressure Control Valve)(以下、「APCバルブ」という。)48およびターボ分子ポンプ(Turbo Molecular Pump)(以下、「TMP」という。)49が接続されている。APCバルブ48およびTMP49は協働して、チャンバ10内のプラズマ生成空間Sを所望の真空度まで減圧する。また、排気口46およびプラズマ生成空間Sの間には、複数の通気孔を有する環状の仕切り板50がサセプタ13を取り巻くように配置され、仕切り板50はプラズマ生成空間Sから排気口46へのプラズマの漏洩を防止する。仕切り板50は、プラズマ生成空間S(処理室)と排気空間E(排気室)との間を連通する複数の通気孔を有する。また、仕切り板50は、排気リングの一例である。すなわち、プラズマ生成空間Sは、処理室の一例であり、仕切り板50から排気口46までの排気空間Eは、排気室の一例である。
また、チャンバ10の外側の側壁には、ウエハWの搬入・搬出用の開口部51が設けられ、開口部51を開閉するゲートバルブ52が配置される。チャンバ10内には、チャンバ10の内壁に沿ってデポシールド71が着脱自在に設けられている。デポシールド71は、チャンバ10の開口部51に対応する位置に開閉自在なシャッタが設けられている。なお、図1では、シャッタが閉じている状態を示している。デポシールド71の下部は、仕切り板50に接続されている。デポシールド71は、例えばアルミニウム材にY2O3等のセラミックスを被覆することにより構成され得る。
ウエハWは、ゲートバルブ52を開閉させて搬入・搬出される。搬出入が終了してゲートバルブ52を閉じた後に、デポシールド71のシャッタを閉じることで、チャンバ10の開口部51とプラズマ生成空間Sとが遮断される。また、デポシールド71は、後述するスリーブ90を接続するための貫通孔を有する。
また、プラズマ処理装置1では、下部電極としてのサセプタ13に下部整合器58を介して下部高周波電源(第1高周波電源)59が電気的に接続されている。下部整合器58は、下部高周波電源59の内部(または出力)インピーダンスに負荷インピーダンスを整合させるためのもので、チャンバ10内のプラズマ生成空間Sにプラズマが生成されているときに下部高周波電源59の内部インピーダンスと負荷インピーダンスが見かけ上一致するように機能する。また、下部電極には、別の第2の下部高周波電源(第2高周波電源)を接続してもよい。
また、プラズマ処理装置1では、内側上部電極24に、上部高周波電源31からの高周波電力をグランドに通さずに、下部高周波電源59からの高周波電力をグランドへ通すローパスフィルタ(LPF)61が電気的に接続されている。このLPF61は、好ましくは、LRフィルタまたはLCフィルタで構成されることが好ましい。ただし、1本の導線でも上部高周波電源31からの高周波電力に対して十分大きなリアクタンスを付与することが可能なので、LRフィルタまたはLCフィルタの代わりに1本の導線を内側上部電極24に電気的に接続するのみでもよい。一方、サセプタ13には、上部高周波電源31からの高周波電力をグランドへ通すためのハイパスフィルタ(HPF)62が電気的に接続されている。
また、チャンバ10の側壁には、スリーブ90が設けられている。スリーブ90は、中空の中継部材であり、デポシールド71に設けられた貫通孔に嵌め込まれ、チャンバ10の側壁を貫通して処理室であるプラズマ生成空間Sと配管91とを連通する。配管91は、チャンバ10の側壁においてスリーブ90と接続され、スリーブ90とキャパシタンスマノメータ92a,92bとを接続する配管である。配管91は、第1の配管の一例である。なお、以下の説明では、キャパシタンスマノメータ92a,92bを併せてキャパシタンスマノメータ92とも表現する。なお、スリーブ90およびキャパシタンスマノメータ92は、複数設けるようにしてもよい。
キャパシタンスマノメータ92aは、0mT~10T(0Pa~1333Pa)の範囲の圧力を測定することができる。キャパシタンスマノメータ92bは、0mT~250mT(0Pa~33.3Pa)の範囲の圧力を測定することができる。なお、本実施形態では、測定範囲が異なる2つのキャパシタンスマノメータ92a,92bを設置したが、圧力計はこれに限られず、1つまたは3つ以上のキャパシタンスマノメータ92を設置してもよい。なお、圧力計は、キャパシタンスマノメータ92に限られず、ピラニーゲージ等を用いてもよい。また、配管91には、チャンバ10内の大気開放時にキャパシタンスマノメータ92を保護するためのバルブ93が設けられている。
配管94は、チャンバ10の排気空間E(排気室)とキャパシタンスマノメータ92との間を、バルブ95を介して接続する。配管94は、第2の配管の一例である。配管94の一端は、配管91のバルブ93とキャパシタンスマノメータ92との間である中間部に接続されている。バルブ95は、プラズマ生成空間Sにおける処理条件が切り替わる際に開放され、所定時間経過後に閉じられる。バルブ95は、第1のバルブの一例である。
制御部5は、メモリ、プロセッサ、および入出力インターフェイスを有する。制御部5内のプロセッサは、制御部5内のメモリに格納されたプログラムを読み出して実行することにより、制御部5の入出力インターフェイスを介してプラズマ処理装置1の各部を制御する。
次に、プラズマ処理装置1においてエッチングを行う場合には、まずゲートバルブ52およびシャッタを開状態にして加工対象のウエハWをチャンバ10内に搬入し、サセプタ13の上に載置する。そして、処理ガス供給源38より処理ガス、例えばC4F8ガスおよびアルゴン(Ar)ガスの混合ガスを所定の流量および流量比で中心バッファ室35および周辺バッファ室36に導入する。また、APCバルブ48およびTMP49によってチャンバ10内のプラズマ生成空間Sの圧力をエッチングに適した値、例えば数mTorr~1Torrの範囲内のいずれかの値に設定する。
さらに、上部高周波電源31によってプラズマ生成用の高周波電力を所定のパワーで上部電極22(外側上部電極23、内側上部電極24)に印加するとともに、下部高周波電源59からバイアス用の高周波電力を所定のパワーでサセプタ13の下部電極に印加する。また、直流電源16より直流電圧を静電チャック14の電極板15に印加して、ウエハWをサセプタ13に静電吸着する。
そして、シャワーヘッドより噴出された処理ガスによってプラズマ生成空間Sにプラズマが生成され、このとき生成されるラジカルやイオンによってウエハWの被処理面が物理的または化学的にエッチングされる。
プラズマ処理装置1では、上部電極22に対して高い周波数領域(イオンが動けない周波数領域)の高周波を印加することにより、プラズマが好ましい解離状態で高密度化される。また、より低圧の条件下でも高密度プラズマを形成することができる。
一方、上部電極22においては、プラズマ生成のための高周波電極として外側上部電極23を主、内側上部電極24を副とし、上部高周波電源31および下部高周波電源59によって上部電極22直下の電子に与える電界強度の比率を調整可能にしている。したがって、イオン密度の空間分布を径方向で制御し、反応性イオンエッチングの空間的な特性を任意且つ精細に制御することができる。
[スリーブ90の詳細]
次に、図2および図3を用いてスリーブ90について説明する。図2は、第1実施形態におけるスリーブ周辺の断面の一例を示す部分拡大図である。図3は、第1実施形態におけるスリーブのガス導入孔の一例を示す図である。図2および図3に示すように、スリーブ90は、管状部90aと、先端部90bとを有する。先端部90bには、段差部90cが設けられ、デポシールド71の貫通孔の段差部と嵌合する。また、先端部90bには、複数のガス孔hが設けられ、管状部90aを介してプラズマ生成空間Sと配管91の内部とが連通している。
プラズマ生成空間Sに供給されたガスは、複数のガス孔hおよび管状部90aを経由する経路R1を通って配管91に流れる。配管91に流入したガスは、バルブ93を経由してキャパシタンスマノメータ92に到達する。なお、バルブ95は、プラズマ生成空間Sで処理が行われている場合は閉じられており、配管94側にガスは流れない。
スリーブ90と配管91の接続部において、複数のガス孔hのコンダクタンスC1と、配管91の単位長さ当たりのコンダクタンスC2とを比較すると、コンダクタンスC1の方が低くなる。つまり、配管91は、チャンバ10のプラズマ生成空間Sと接続する箇所に、配管91の単位長さ当たりのコンダクタンスC2より低いコンダクタンスC1を有する複数のガス孔hを有する。なお、ガス孔hは、所望のコンダクタンス値であれば、1つであってもよい。また、プラズマ生成空間Sからスリーブ90および配管91,94を介して排気空間Eへと向かう経路のコンダクタンスは、プラズマ生成空間Sから仕切り板50を介して排気空間Eへと向かう経路のコンダクタンスよりも高くなる。つまり、配管94は、配管91およびキャパシタンスマノメータ92内のガスを排気空間Eへ排出するバイパス経路となる。
[基板処理におけるガス切り替え方法]
続いて、図4を用いてキャパシタンスマノメータ92近傍におけるガス切り替え方法を説明する。図4は、第1実施形態における基板処理の一例を示すフローチャートである。
制御部5は、まずゲートバルブ52およびシャッタを開状態にして加工対象のウエハWをチャンバ10内に搬入し、サセプタ13の上に載置する。制御部5は、処理ガス供給源38より第1の工程の第1の処理条件に応じた処理ガスをチャンバ10のプラズマ生成空間Sに導入する。
制御部5は、プラズマ生成空間Sの圧力を第1の処理条件の圧力に設定し、高周波電力を供給してプラズマを生成することで、第1の工程を実行する(ステップS1)。第1の工程は、例えば、ALEのエッチャントの堆積ステップが挙げられる。
制御部5は、第1の工程から第2の工程に切り替わる際に、処理条件を第1の処理条件から第2の処理条件に切り替える。つまり、制御部5は、処理ガス供給源38より第2の工程の第2の処理条件に応じた処理ガスをチャンバ10のプラズマ生成空間Sに導入する。制御部5は、第1の処理条件から第2の処理条件に切り替わる際、第1のバルブであるバルブ95を開ける(ステップS2)。制御部5は、バルブ95を開けた後、所定時間の経過後に、第1のバルブであるバルブ95を閉じる(ステップS3)。なお、所定時間は、例えば、処理ガスの切り替え時間に応じた時間であり、プラズマ生成空間S内のガスの置換が完了する時間とすることができる。このとき、配管91やキャパシタンスマノメータ92の内部に残留している第1の処理条件の処理ガスは、バルブ95が開いているので、第2の処理条件の処理ガスに押し出され、配管94を通って排気空間Eに排気される。
制御部5は、プラズマ生成空間Sの圧力を第2の処理条件の圧力に設定し、高周波電力を供給してプラズマを生成することで、第2の工程を実行する(ステップS4)。第2の工程は、例えば、ALEのアクチベーションステップが挙げられる。
制御部5は、第2の工程が完了すると、基板処理の停止条件を満たすか否かを判定する(ステップS5)。制御部5は、停止条件を満たさないと判定した場合(ステップS5:No)、再度、第1の工程と第2の工程とを繰り返すために、処理条件を第2の処理条件から第1の処理条件に切り替える。つまり、制御部5は、処理ガス供給源38より第1の工程の第1の処理条件に応じた処理ガスをチャンバ10のプラズマ生成空間Sに導入する。制御部5は、第2の処理条件から第1の処理条件に切り替わる際、第1のバルブであるバルブ95を開ける(ステップS6)。制御部5は、バルブ95を開けた後、所定時間の経過後に、第1のバルブであるバルブ95を閉じ(ステップS7)、ステップS1に戻る。このとき、配管91やキャパシタンスマノメータ92の内部に残留している第2の処理条件の処理ガスは、バルブ95が開いているので、第1の処理条件の処理ガスに押し出され、配管94を通って排気空間Eに排気される。
制御部5は、停止条件を満たすと判定した場合(ステップS5:Yes)、基板処理を終了し、ゲートバルブ52およびシャッタを開状態にしてウエハWをチャンバ10内から搬出する。これにより、キャパシタンスマノメータ92(計測器)内部のガスを高速に置換できる。また、プラズマ生成空間Sの圧力を高速に安定させることができる。また、スリーブ90、配管91およびキャパシタンスマノメータ92内における腐食やデポ溜まりの発生を抑制することができる。また、仕切り板50のコンダクタンスが高い場合でも、高速な圧力平衡を得ることができる。
[ガスの流れの比較]
続いて、図5を用いて計測器周辺のガスの流れについて説明する。図5は、計測器周辺のガスの流れの比較の一例を示す図である。図5では、第1の処理条件としてガスAを用いる処理条件A、第2の処理条件としてガスBを用いる処理条件Bとし、ガスAからガスBに切り替わる場合を示している。また、比較例1では、圧力計として袋小路となっている配管101に接続されたキャパシタンスマノメータ102を用い、実施例1では、配管91の中間に配管94が接続されているキャパシタンスマノメータ92を用いている。なお、図5では、バルブ93は省略している。
まず、処理条件Aの安定時には、比較例1では、ガスAがプラズマ生成空間Sから仕切り板103を介して排気空間Eに流れている。このとき、ガスAは配管101を介してキャパシタンスマノメータ102に到達している。実施例1では、ガスAがプラズマ生成空間Sから仕切り板50を介して排気空間Eに流れている。このとき、ガスAは配管91を介してキャパシタンスマノメータ92に到達している。また、バルブ95は閉じているので、配管94にはガスAは流れていない。
次に、処理条件Aから処理条件Bへの切り替え時には、比較例1では、ガスBがプラズマ生成空間Sから仕切り板103を介して排気空間Eに流れている。このとき、ガスBは配管101に残留していたガスAを配管101内で押し出しつつキャパシタンスマノメータ102に向かう。押し出されたガスAは、排気空間Eに流れる。実施例1では、ガスBがプラズマ生成空間Sから仕切り板50を介して排気空間Eに流れている。このとき、バルブ95が開放されているので、配管91ではガスBによりガスAがバルブ95および配管94を介して排気空間Eに排出される。また、ガスBの一部もガスAを押し出す形で配管91、バルブ95および配管94を経由して排気空間Eに排出される。ガスBは、配管91内のガスAが速やかに排出されるので、キャパシタンスマノメータ102に比較例1よりも早く到達する。
その後、処理条件Bの安定時には、比較例1では、ガスBがプラズマ生成空間Sから仕切り板103を介して排気空間Eに流れている。このとき、ガスBは配管101を介してキャパシタンスマノメータ102に到達しているが、配管101内に残留したガスAが配管101を逆流し、プラズマ生成空間Sおよび排気空間Eに流れる。実施例1では、ガスBがプラズマ生成空間Sから仕切り板50を介して排気空間Eに流れている。このとき、ガスBは配管91を介してキャパシタンスマノメータ92に到達している。また、バルブ95は閉じているので、配管94にはガスBは流れていない。配管91およびキャパシタンスマノメータ92の内部では、切り替え時にガスAが配管94を経由して排出されているので、ガスAは残留していない。このように、実施例1では比較例1に対して圧力計におけるガスの種類の切り替えをより早く行うことができる。
[圧力変化の追従性]
次に、図6を用いて、第1実施形態における圧力変化の追従性を実施例1とし、従来の配管が袋小路となっており、チャンバとの接続部のコンダクタンスを低くしている場合の比較例1と比較する。
図6は、圧力変化の追従性に関する比較の一例を示す図である。図6に示すグラフ100は、チャンバ10のプラズマ生成空間Sの圧力設定と、圧力計での測定圧力とについて、比較例1と実施例1の場合の変化を表したものである。
比較例1と実施例1とを比較すると、圧力設定の立ち下がりにおいて、実施例1は比較例1よりも測定圧力の立ち下がりが速い。また、圧力設定の立ち上がりにおいても、実施例1は比較例1よりも測定圧力の立ち上がりが速い。なお、実施例1では、圧力設定の立ち上がりの場合、処理ガスの置換が完了した時点でバルブ95を閉じて圧力が排気空間Eに抜けることを防止している。つまり、処理ガスの置換が比較例1よりも早く完了するので、その分測定圧力の立ち上がりも速くなる。このように、圧力変化の追従性が良くなるので、基板処理におけるスループットへの影響を最小限に抑えることができる。
[変形例1]
上記した第1実施形態では、配管94を配管91の中間部に接続したが、配管94をキャパシタンスマノメータ92に接続してもよく、この場合の実施の形態につき、変形例1として説明する。なお、変形例1におけるプラズマ処理装置は、上記の第1実施形態のプラズマ処理装置1と同様であるので、その重複する構成および動作の説明については省略する。
図7は、変形例1のキャパシタンスマノメータへの配管の一例を示す図である。図7に示すように、変形例1は、第1実施形態の実施例1と比較して、キャパシタンスマノメータ92、配管94およびバルブ95に代えて、キャパシタンスマノメータ96、配管94aおよびバルブ95aを有する。なお、図7では、バルブ93は省略している。変形例1では、配管94aは、バルブ95aを介してキャパシタンスマノメータ96に接続されている。
続いて、キャパシタンスマノメータの構造について比較する。まず、実施例1のキャパシタンスマノメータ92は、配管91の内部と連通する測定室92cと、隔膜92dと、固定電極92eとを有する。なお、図7のキャパシタンスマノメータの構造として示すキャパシタンスマノメータ92は、キャパシタンスマノメータ92aおよび92bのそれぞれに対応する。キャパシタンスマノメータ92は、配管91から測定室92cにガスが導入され、ガスの圧力に応じて隔膜92dと固定電極92eとの距離が変化し、これらの間の静電容量が変化することで圧力を検出する。キャパシタンスマノメータ92では、ガスAからガスBに切り替えられた際に、同じ配管91をガスBとガスAが通るため、測定室92c内のガスが入れ代わりにくい。
これに対し、変形例1のキャパシタンスマノメータ96は、配管91および配管94aの内部と連通する測定室96aと、隔膜96bと、固定電極96cとを有する。キャパシタンスマノメータ96は、配管91から測定室96aにガスが導入され、ガスの圧力に応じて隔膜96bと固定電極96cとの距離が変化し、これらの間の静電容量が変化することで圧力を検出する。キャパシタンスマノメータ96では、ガスAからガスBに切り替えられた際に、ガスBは配管91から測定室96aに導入され、測定室96a内のガスAは配管94aから排出されるため、測定室96a内のガスを速やかに入れ替えることができる。これにより、キャパシタンスマノメータ96では、キャパシタンスマノメータ92よりも内部のガスを高速に置換することができる。
(第2実施形態)
上記した第1実施形態では、配管94をチャンバ10の排気空間Eに接続したが、APCバルブ48とTMP49との間に接続してもよく、この場合の実施の形態につき、第2実施形態として説明する。なお、第1実施形態と同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成および動作の説明については省略する。
図8は、第2実施形態における基板処理装置の一例を示す図である。図8に示す基板処理装置の一例であるプラズマ処理装置2は、第1実施形態のプラズマ処理装置1と比較して、配管94に代えて配管97を有する。
配管97は、APCバルブ48とTMP49との間を接続する配管と、キャパシタンスマノメータ92との間を、バルブ95を介して接続する。配管97は、第2の配管の一例である。配管97の一端は、配管91のバルブ93とキャパシタンスマノメータ92との間である中間部に接続されている。つまり、配管97は、排気ポンプであるTMP49の排気空間E(排気室)側と、キャパシタンスマノメータ92(計測器)との間を第1のバルブであるバルブ95を介して連通する配管である。このように、配管97を直接TMP49に接続することで、より高速に配管91およびキャパシタンスマノメータ92内のガスを置換することができる。
以上、第1実施形態によれば、基板処理装置(プラズマ処理装置1)は、処理室(プラズマ生成空間S)と、排気室(排気空間E)と、仕切り板50と、計測器(キャパシタンスマノメータ92)と、第1の配管(配管91)と、第2の配管(配管94)と、制御部5とを有する。処理室は、導入されるガスにより基板への処理を実行する。排気室は、処理室内のガスを排気する。仕切り板50は、処理室と排気室との間を連通する複数の通気孔を有する。計測器は、処理室内の状態を計測する。第1の配管は、処理室と計測器との間を接続する。第2の配管は、排気室と計測器との間を第1のバルブ(バルブ95)を介して連通する。制御部5は、第1のバルブを制御する。その結果、計測器内部のガスを高速に置換できる。
また、第1実施形態によれば、制御部5は、第1の処理条件から第2の処理条件に切り替わる際、第1のバルブを開ける。その結果、処理条件の切り替わりに応じて、計測器内部のガスを高速に置換できる。
また、第1実施形態によれば、制御部5は、第1のバルブを開けた後、所定時間の経過後に、第1のバルブを閉じる。その結果、処理室内の圧力について、次の工程の所望の圧力に速やかに調整することができる。
また、第1実施形態によれば、第2の配管の一端は、第1の配管の中間部に接続される。その結果、計測器内部のガスを高速に置換できる。
また、第1実施形態によれば、第1の配管は、第2の配管の一端が接続される中間部と処理室との間に第2のバルブ(バルブ93)を有する。その結果、チャンバ10内の大気開放時に計測器(キャパシタンスマノメータ92)を保護することができる。
また、変形例1によれば、第2の配管の一端は、計測器(キャパシタンスマノメータ96)において、第1の配管が計測器に接続される箇所とは異なる箇所に接続される。その結果、配管の接続が一箇所である計測器(キャパシタンスマノメータ92)よりも内部のガスを高速に置換することができる。
また、変形例1によれば、第2の配管と第1の配管とは、計測器の内部で連通する。その結果、配管の接続が一箇所である計測器(キャパシタンスマノメータ92)よりも内部のガスを高速に置換することができる。
また、各実施形態によれば、第1の配管は、処理室と接続する箇所に、第1の配管の単位長さ当たりのコンダクタンス値より低いコンダクタンス値を有する1つ以上の孔を有する。その結果、配管91から処理室へのガスの逆流を抑制することができる。
また、各実施形態によれば、計測器は、圧力計である。その結果、処理室の圧力を測定することができる。
また、各実施形態によれば、仕切り板50は、排気リングである。その結果、プラズマ生成空間Sである処理室から排気空間Eや排気口46へのプラズマの漏洩を防止することができる。
また、各実施形態によれば、処理室では、プラズマが生成される。その結果、プラズマ生成空間Sにおけるガスを測定することができる。
また、第2実施形態によれば、基板処理装置(プラズマ処理装置2)は、処理室(プラズマ生成空間S)と、排気室(排気空間E)と、真空ポンプ(TMP49)と、仕切り板50と、計測器(キャパシタンスマノメータ92)と、第1の配管(配管91)と、第2の配管(配管97)と、制御部5とを有する。処理室は、導入されるガスにより基板への処理を実行する。排気室は、処理室内のガスを排気する。真空ポンプは、排気室を真空引きする。仕切り板50は、処理室と排気室との間を連通する複数の通気口を有する。計測器は、処理室内の状態を計測する。第1の配管は、処理室と計測器との間を接続する。第2の配管は、真空ポンプの排気室側と、計測器との間を第1のバルブ(バルブ95)を介して連通する。制御部は、第1のバルブを制御する。その結果、計測器内部のガスをより高速に置換できる。
今回開示された各実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。上記の各実施形態は、添付の請求の範囲およびその主旨を逸脱することなく、様々な形体で省略、置換、変更されてもよい。
また、上記した各実施形態では、基板処理装置の一例としてプラズマ処理装置1,2を用いて説明したが、これに限定されない。例えば、真空引きを行う各種の装置、例えば、搬送装置等の内部の状態、例えば圧力を測定する場合にも適用してもよい。
また、上記した各実施形態では、スリーブ90はデポシールド71に設けられた貫通孔に嵌め込まれていたが、これに限定されない。例えば、スリーブを水平方向に駆動可能とし、上下方向に駆動可能なデポシールドに一端を接続させることでプラズマ生成空間Sと配管91とを連通させるようにしてもよい。
1,2 プラズマ処理装置
5 制御部
10 チャンバ
46 排気口
48 APCバルブ
49 TMP
50 仕切り板
51 開口部
52 ゲートバルブ
71 デポシールド
90 スリーブ
91,94,94a,97 配管
92,92a,92b,96 キャパシタンスマノメータ
93,95,95a バルブ
E 排気空間
S プラズマ生成空間
W ウエハ

Claims (13)

  1. 基板処理装置であって、
    導入されるガスにより基板への処理を実行する処理室と、
    前記処理室内のガスを排気する排気室と、
    前記処理室と前記排気室との間を連通する複数の通気孔を有する仕切り板と、
    前記処理室内の状態を計測する計測器と、
    前記処理室と前記計測器との間を接続する第1の配管と、
    前記排気室と前記計測器との間を第1のバルブを介して連通する第2の配管と、
    制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記第1のバルブを制御するよう前記基板処理装置を制御するように構成される、
    基板処理装置。
  2. 前記制御部は、第1の処理条件から第2の処理条件に切り替わる際、前記第1のバルブを開けるよう前記基板処理装置を制御するように構成される、
    請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記制御部は、前記第1のバルブを開けた後、所定時間の経過後に、前記第1のバルブを閉じるよう前記基板処理装置を制御するように構成される、
    請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記第2の配管の一端は、前記第1の配管の中間部に接続される、
    請求項1~3のいずれか1つに記載の基板処理装置。
  5. 前記第1の配管は、前記第2の配管の一端が接続される前記中間部と前記処理室との間に第2のバルブを有する、
    請求項4に記載の基板処理装置。
  6. 前記第2の配管の一端は、前記計測器において、前記第1の配管が前記計測器に接続される箇所とは異なる箇所に接続される、
    請求項1~3のいずれか1つに記載の基板処理装置。
  7. 前記第2の配管と前記第1の配管とは、前記計測器の内部で連通する、
    請求項6に記載の基板処理装置。
  8. 前記第1の配管は、前記処理室と接続する箇所に、前記第1の配管の単位長さ当たりのコンダクタンス値より低いコンダクタンス値を有する1つ以上の孔を有する、
    請求項1~7のいずれか1つに記載の基板処理装置。
  9. 前記計測器は、圧力計である、
    請求項1~8のいずれか1つに記載の基板処理装置。
  10. 前記仕切り板は、排気リングである、
    請求項1~9のいずれか1つに記載の基板処理装置。
  11. 前記処理室では、プラズマが生成される、
    請求項1~10のいずれか1つに記載の基板処理装置。
  12. 基板処理装置であって、
    導入されるガスにより基板への処理を実行する処理室と、
    前記処理室内のガスを排気する排気室と、
    前記排気室を真空引きする真空ポンプと、
    前記処理室と前記排気室との間を連通する複数の通気口を有する仕切り板と、
    前記処理室内の状態を計測する計測器と、
    前記処理室と前記計測器との間を接続する第1の配管と、
    前記真空ポンプの前記排気室側と、前記計測器との間を第1のバルブを介して連通する第2の配管と、
    制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記第1のバルブを制御するよう前記基板処理装置を制御するように構成される、
    基板処理装置。
  13. 基板処理装置のガス切り替え方法であって、
    前記基板処理装置は、
    導入されるガスにより基板への処理を実行する処理室と、
    前記処理室内のガスを排気する排気室と、
    前記処理室と前記排気室との間を連通する複数の通気口を有する仕切り板と、
    前記処理室内の状態を計測する計測器と、
    前記処理室と前記計測器との間を接続する第1の配管と、
    前記排気室と前記計測器との間を第1のバルブを介して連通する第2の配管と、を備え、
    前記基板への処理において、第1の処理条件から第2の処理条件に切り替わる際、前記第1のバルブを開ける工程と、
    前記第1のバルブを開けた後、所定時間の経過後に、前記第1のバルブを閉じる工程と、
    を有する基板処理装置のガス切り替え方法。
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